コミックエッセイ 特別じゃない日を特別にする方法
子どもが小さいころの写真を再現して撮影! 今と昔を比較した結果…【特別じゃない日を特別にする方法 Vol.14】
最後に撮影したのは…
最後は家族写真。次男が生まれたばかりのころにその時乗っていた車の横で撮った写真を再現します。この辺で子どもたちがギャアギャア言い始めましたが気合いで撮りました。
あれからほぼ4年が経ち、私の片腕で抱けるくらい小さかった次男は両手で抱いても、はみ出すはみ出す。当時年少さんだった娘は小学2年生に、年長さんだった長男は小学4年生に。久しぶりにお父さんの両手に抱っこされて最高の笑顔で写真に写ってくれました。
ちなみに「今回再現した写真を撮った時のことを覚えている?」と子どもたちに聞いたところ「全然覚えてない!」「えっお母さん覚えてるの!? すごいね!」とのこと。
大人の私にとっては3年前なんてついこないだで、なんなら10年前も最近という感じがします。でも、子どもたちにとっては3年前はもう思い出せないくらい大昔なのか…。
それくらい、全力で「今」を生きているのかな、と思いました。
「特別じゃない日を特別にする方法」を考えてみて…
この連載を通してさまざまな楽しいことをやってきましたが、子どもたちはそのうち忘れてしまうかもしれません。でも、その楽しかった時間は確かに存在していて、私の記憶にも、この連載にも、写真や動画やイラストの中にも残っています。
私は大人になって、自分の子どもを育てるようになってから、ふとした瞬間に急に自分が子どものころに家族と一緒にした楽しかったことを思い出すようになりました。
それまで埋もれていた、夜中にドライブに出発したり、家の中で宝探しをしたり、ベランダに布団を敷いて流星群をみたり、小麦粘土で何かを作ったり、そんな記憶が急に蘇ってきたんです。そして同時に、自分の子どもたちにもそんな思い出ができたらいいな、と思いました。
1年という短い間ではありましたが、こうやって連載を通して家族でいろいろな楽しいことができたことを、本当に嬉しく思います。毎月何をするか家族で考えて、実際にやってみて、感想を聞いて、子どもたちにあれこれ言われながらレポ漫画を書くのはとても楽しい経験でした。
この連載は終わりますが、どうかみなさんがこれからも家族で「特別じゃない日を特別に」過ごせますように…。
文・イラスト むぴー