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コミックエッセイ ママ友トラブル図鑑

転売ママ友とのその後は?服を譲ったつもりになっていた自分との決別<お下がりあげたら 7>【ママ友トラブル図鑑 Vol.64】

■あの日以来、転売したママ友と話すことはなく…



私は、服を譲ったつもりになっていた。

よく考えてみたら“あの頃の娘”との思い出も全て、そこに詰まっているものを渡して、後ろ髪を引いていたのだ。

だから、それがあっさりと売り物になっていたのを見たとき、「大事なものを捨てられた」と感じたのだと思う。

善意で譲ったはずなのに、見返りを求めてたわけじゃないのに。

それでも、気持ちを踏みにじられたように思ってしまった自分がいた。

あの日以来、えりかさんと話すことはなくなった。

必要な挨拶だけを交わして、それ以上は深入りしない。きっと向こうも同じように思っているはずだ。

無理に分かり合おうとしない。その距離が、今の私にはちょうどいい。

衣装ケースのふたを閉めると、カチッと軽い音がした。

部屋の中に差し込む春の日差しが、芽依の髪を優しく照らしていた。私はその光の中で、ふとつぶやいた。

転売ママ友とのその後は?服を譲ったつもりになっていた自分との決別<お下がりあげたら 7>【ママ友トラブル図鑑 Vol.64】

だけど、それが自分だから。

これからは大事なものはちゃんと手元に置いておこう。たとえ、誰かが困っていたとしてもーー。

※この漫画は読者の実話を元に編集しています。また、イラスト・テキスト制作に一部生成系AIを利用しています。
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