なぜ夏休み明けに「学校行きたくない」が増えるの?元小学校教員が教える3つの理由

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なぜ夏休み明けに「学校行きたくない」が増えるの?元小学校教員が教える3つの理由

・夏休みが明けても、子供が布団からなかなか出てこない。

・登校前になると「お腹が痛い」「頭痛がする」と言い出す。

このように、長期休みが終わった途端に子供の様子が変わると、「うちの子だけどうして」「私の育て方が悪かったのでは」と自分を責めてしまう保護者は少なくありません。

なぜ夏休み明けに「学校行きたくない」が増えるの?元小学校教員が教える3つの理由

※写真はイメージ

ですが、これは決して珍しいことではないのです。

本記事では、元小学校教員の筆者が、夏休み明けに子供が行き渋る理由や、ご家庭で気づきたいSOSサイン、学校との連携ポイントについて解説します。

夏休み明けに「学校に行きたくない」が増える3つの理由


文部科学省の調査によると、令和6年度に不登校とされた小学生は13万7,704人にのぼり、12年連続で増加しています。

私自身も小学校で教員をしていましたが、休み明け初日に全員が揃うことは稀でした。同僚からも「今日は○○さんがお休みで…」という話を日常的に耳にしていたほどです。


休み明けに子供の『行き渋り』が増える理由は、主に3つあります。

理由1. 宿題が終わっていない


教員時代、休み明けに休んだ子の多くは課題が終わっていませんでした。特に低学年でよく見られる傾向です。

終わっていない子ほど「怒られる」「みんなの前で言われる」と嫌な想像を膨らませてしまい、学校が怖い場所に変わってしまいます。実際に保護者から「宿題が終わっていないみたいで、行きたくないと言っています」とご相談のお電話をいただくこともありました。

理由2. 休み明けのテストへの不安


また、休み明けに実施されるテストへの不安も挙げられるでしょう。

夏休みの場合、1か月近く勉強から離れ自由な時間を過ごすため、「前に習ったことを覚えているかな」「自分だけできなかったらどうしよう」と心配になるのも無理はありません。宿題が終わっていなければ、その焦りはより一層強くなります。


理由3. 生活リズム・体内時計の乱れ


起床・就寝時間が自由だった長期休みから、突然『朝早く起きて長時間の授業を受ける生活』に戻るのは、子供にとって大きな負担です。崩れた体内時計は1〜2日では戻らないため、「学校に行かなきゃ」という気持ちに、身体がついてこないことがあります。

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家庭でチェックしたいSOSサイン


子供からのつらさのサインは、言葉だけでなく日常のふとした変化として現れることがあります。

家庭では、まず次のようなSOSサインが出ていないか、そっと見守ってみてください。

・朝の身体症状:腹痛や頭痛を訴える、トイレに長くこもる。

・生活の変化:食事の量が急に減る、または増える。

・表情の変化:笑顔が減った、表情が暗く元気がない。

・言動の変化:「学校に行きたくない」「休みたい」と直接口にする。


学校へ連絡した際、先生と一緒に確認したいポイント


家庭で上記のような気になる変化が見られたら、担任に学校での様子も尋ねてみてください。学校側でも普段、次のような点に注意して見守っています。

・遅刻や早退、保健室の利用が増えていないか。

・給食を食べる量が以前より減った、または増えすぎていないか。

・休み時間や給食の時間に、一人で過ごすことが増えていないか。

『様子見』で終わらせず、まずは学校に相談を


ここまで読んで、「それでも連絡するほどではないかも」とためらう人もいるかもしれません。ですが、「きっと大丈夫」とそのまま様子を見るだけの対応はおすすめできません。

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文部科学省の『生徒指導提要』や神奈川県教育委員会のハンドブックでも、放置や単なる『様子見』ではなく「様子を見るだけで何もしないのではなく、まず働きかけをして反応を見ること」が推奨されています。


症状が軽いうちに相談してもらえるほうが、学校側もより手厚くサポートできるでしょう。

行き渋りは、決して子供の『甘え』や『怠け』ではありません。ましてや、保護者の育て方のせいでもないのです。

「学校に行きたくない」と本音を言えたのは、家庭が『安心して弱音を吐ける場所』になっている証拠でもあります。どうか安心して、学校に一本電話を入れてみてください。

[文/川田幸寛構成/grape編集部]

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