愛も未来もなければ、別れる理由もない…「ズルズル」な関係【カレー沢薫 アクマの辞典】
になりがちなのだ。
だが、これは短所でしかないとも言い切れないだろう。
続けられること自体が才能だし、続けることで上向く可能性もなくはない。
それに、次の新しい相手がリアルセックスピストルズ、シド・ヴィシャスからカリスマとセンスを取ったような男で、前の相手のほうが5兆倍マシだった、ということもある。
また「はじめる」が苦手な人は慎重だが、慎重すぎると「なにもしてない時間」だけが過ぎ、「慎重なだけの無職」になってしまう。
「はじめる」のも「おわる」のも得意だが「つづける」が壊滅的に苦手というのは、ただの「飽きっぽい人」だ。
「ときめき」が重要視される恋愛の場合、「ズルズル」は悪いことかもしれないが、結婚となると、良い事もないが悪い事もない状態は「ズルズル」ではなく「安定」と言われたりする。
「ズルズルできる関係」というのも決して悪い事ではないのだ。
【ザ】
➤「残念男子」(ざんねんだんし)
…他人に「残念」「惜しい」と言われるのは、告ってないのにフラれるに等しい
【ジ】
➤「ジェンダーレス男子」(じぇんだーれすだんし)
…指毛や腕毛が生えていてもガタガタ言われない「ジェンダーレス女子」