どんでん返しでスカッと! 悲しいときこそ観たい「恋愛映画」処方箋
■もどかしさが懐かしい『恋人までの距離』“忘れられない人がいる、すべての人のための85分”というコピーが目を引くこちらの作品。恋愛で「なんであのとき、こうしなかったのだろう」と後悔したことのある方なら響くこと間違いなしの一作! あなたもこの機会に、『恋人までの距離』の主人公たちに思い出を重ねてみては?
物語は、ヨーロッパ旅行の列車の中で偶然出会った一組の男女(ジュリー・デルピー&イーサン・ホーク)の会話にスポットを当てて展開していきます。心に傷を抱えた二人は、ウィーンの街を歩きながら極々ありふれた会話の中で、お互いへの興味関心を高めていくのです。しかし、楽しい時間はあっという間に過ぎ去り…。
じつはこの映画、その9年後、さらに9年後を描いた「ビフォア」シリーズ3部作としても有名なんですよね。旅行という非日常的空間が、観る者の心に「私にも、前に進むチャンスがやってくるかもしれない」と希望を与えてくれる仕上がりになっています。
■主人公の不器用さに学び多き『ルビー・スパークス』自分が小説に描いた女の子が現実に現れて、しかも自分のことを好きだと言い出すまさに理想的な展開!? 最後に一本、そんなファンタジックなストーリーが魅力的な映画『ルビー・スパークス』をご紹介しておきましょう。
19歳の頃、天才小説家として華々しいデビューを飾ってしまったがため、若くしてスランプ続きとなってしまった作家・カルヴィン(ポール・ダノ)。
困り果てた彼は、理想の女の子“ルビー・スパークス”の物語を書くことに。すると、執筆に没頭していたある日、彼の前にルビーを名乗る女性(ゾーイ・カザン)が現われて…と、“理想”と“現実”の恋の狭間でさまよう複雑な心情を描いた青春ラブストーリーです。
人の気持ちは季節と共に移りゆくもの。その儚さを丁寧に伝えてくれる、優しいけれど厳しいお話となっていますので、人生の教科書として一度は観ておくべき映画といえるでしょう。
以上、いかがでしたか? 新たな一歩を踏み出す4月に向け、おすすめの処方箋映画3選でした。
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