あなたの彼は大丈夫? 身近にいると厄介な「恋愛ゲーマー」の正体
あなたの周りには、どんな話題であっても最終的にはなぜかいつもあなたと意見が分かれたり、話した後、なんとなくイヤーな気持ちにさせられる…という人はいませんか。
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性格が合わないといってしまえばそうなのですが、もしかするとあなたはその人から心理学上の「ゲーム」を仕かけられているのかもしれません。
心理学上の「ゲーム」とは、カナダ出身の精神科医、エリック・バーンが定義したコミュニケーション手法の1つです。
主に幼少期に、愛情のある豊かなコミュニケーションをとれなかった経験から、大人になってからの人間関係でも無意識にネガティブな対応をとってしまい、自ら相手との関係を破壊するのです。
そして「やはり自分は愛されないんだ」「何をやってもどうせうまくいかないんだ」などという、自分に対する否定的な認識をどんどん強めたり、逆に自分が傷つかないように極端に自分を守ったりします。
相手に仕かけるゲームの種類はいくつかありますが、主なものとしては以下の通りです。
1.Yes.but
相手にアドバイスを求めているのに、何を言われても「そうですね、でも…」と反論する。相手がだんだん答えに窮するのを見て優越感を覚えたり、相手に無力感を抱かせる
2.kick me
相手の好意的な態度を否定したり、挑発的な態度をとることによって相手の拒絶や怒りを買う。
相手に嫌われることにより「自分は他人に受け入れられない人間である」という認識を強めていく
3.あなたのせい
何か問題が起こると、すべて他人や環境のせいだと主張したり、自分のミスを棚に上げて他人を厳しく罰する。自分の弱さや至らなさを認めることを拒絶する
4.仲間割れ
複数の人にそれぞれの悪口を吹き込み、他人が対立するように仕向ける。対立している人たちを見て「人間関係や友情などに価値はない。(自分に友人がいなくても仕方ない)」という認識を強めていく
5.ひどいものだ
「財布を落とした」「事故に会った」など自分の不幸を大げさに騒ぎ立てる。不幸を吹聴することにより何らかの責任逃れをはかったり、他人からの同情を引こうとする
6.苦労性
無理してでも複数の仕事や頼まれごとを引き受け疲労困憊する。親の期待が高く、それに応えようと頑張ってきたタイプが陥りやすい