なぜかというと、あんこさんは、1年間というお付き合いの中で、彼との関係から、受け取られたものがたくさんあったと思うからです。
一度、口に出してこう言ってもらえますか?
「あーーーー、1年楽しかったなぁ…」
「彼にたくさん、与えてもらったなぁ…」
「私もたくさん、彼に与えたなぁ…」
言ってみて、どんなことを思い出したでしょうか。
彼はあんこさんに、どんな嬉しい感覚、楽しい感覚をくれましたか?
心を癒してくれたかもしれません。
男性を信じることをもう一度教えてくれたかもしれません。
女として扱ってくれて、欲しかった自信をくれたかもしれません。
セックスの良さを教えてくれたかもしれません。
彼があんこさんにくれたものって何だったのだろう、と感じてみて下さい。
そしてそれは、あんこさんが、「不倫」という辛い形を選んでまで、自分自身に与えたかったものだと思ってみてほしいのです。
彼が与えてくれたものですが、それはあんこさんが自分自身に与えたかったものでもあります。
そのために、あんこさんの人生に、彼に登場してもらい、自分へのお届け物をしてくれる、栄えある役をしてもらったのです。
そして彼は、あんこさんに、それを届けるという役目を全うしたので、あんこさんの人生の舞台からいなくなったのかもしれません。
そして、もうひとつ。今度はこれを言ってみてください。
「あーーーー、彼と別れてよかった!」
「別れを選んだ私、正解!」
「辛いのに別れた私、えらい!!」
あんこさんがお別れを選ばれたのには、それだけの理由があるはず。
彼は楽しさも与えてくれたと思いますが、辛い気持ち、さみしい気持ちも、たくさんあんこさんに残していきましたよね。
あんこさんはそれは、いらなかった。
あんこさんの人生に、それがあり続けることは、選択されなかったということです。
これって、本当に、「自分を大切にする」選択なんです。
あんこさんは、「お別れ」をすることで、自分を大切にするということをされたわけです。
今は、これでよかったんだと頭でわかっていても、何もする気力がわかない…という状況にあると思います。
別れた相手に執着してしまう、こだわってしまうときに、私たちが考えていることって、これなんです。
「もう、あの人以上の人には出会えない」
「あの人を逃したら、もう私を愛してくれる人はいない」
あんこさんは、どう感じていらっしゃるでしょうか。
もしもこれらの言葉を、心の中で思っているなと思われたら、ぜひ、こんな言葉を口に出して言ってみてください。
「あの人は、実はフツーだった」
「あの人と別れたから、出会える人がいる」
自分を大切にするという選択をされたあんこさんの心の中には、その彼がくれたお届け物がありますよね。
彼にはもう会えないかもしれませんが、その彼が与えてくれたものは、ずっと心の中にあり続けます。
それをもって、ぜひ、「あの人と別れたから、出会える人」に、これから出会ってくださいね。応援しています。
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