と言われているため、その「邪気」を鬼に見立てて豆をまき、払うのです。
当然、個人で抱えている邪気もその中に含まれます。
また豆をまくだけでなく、柊や鰯を魔よけとして節分に飾る文化が、地方によっては根強く残っています。
■4. 節分に運気アップするためには
豆を何となく撒いて年の数だけ食べるのでは、何ら変化のない節分になってしまいます。まずは豆まきの時、払う「鬼」を具体的にイメージしてみましょう。
それは自分の内側に巣くうネガティブなイメージだったり、どうしても取り払うことのできない過去だったり、悪習慣や断ち切れない思いだったり、人それぞれ違うことでしょう。
それぞれがこの節分という節目に邪気払いの豆を利用して、きちんと払ってしまいましょう。余分なものを払うことで、初めて「福は内」、つまり福を呼びこむことができるのです。
■おわりに
日本は長い歴史のうちに、いろいろな呪術的文化を生活の中に自然と取り込んでいます。何気ない風習や気にしていなかったような行事も、邪気払いや幸福を得るための儀式がベースになっているものが多数あります。節分もそんな行事の一つ。今年の節分は、幸せな未来をつかむためにもしっかりと豆をまいてみましょう。
(桜田ケイ/ハウコレ)