という気持ちが身に付いてきます。勝手に「私はあの子より勝っているけれど、あの子よりは劣っている」と比較してしまっていた心がなくなると、少しラクになってきます。
■2.自分を知ること、対話すること
人と比べるのをやめ、人のポーズや目線が気にならなくなると、自分に意識を向けることができるようになります。
人は、思っているよりも自分のことを知らないものです。例えば、「体が固い」と嘆いている方でも、実際にどのくらい固いのか、どこが固いのか、という質問には答えられないのではないでしょうか?ヨガをすると呼吸に意識を向けますが、日常的には自分がどんな呼吸をしているのかを意識したことのない方も多いのではないでしょうか?
ヨガをしている最中は、基本的には先生のインストラクションに合わせて、一人で黙々とポーズを行なって行きます。そこは、情報であふれた社会からは少し離れた時間や空間です。つまり、いつもは外部から入って来る情報を処理することに使っている感覚や頭を、自分自身のために使えるということ。マットの上にある自分の身体を動かすことだけに意識を向けることができます。
何かを考えたり感じたりしようと頑張る必要はなく、放っておいても、感覚や脳がいつもとは違うものを感じとってくれます。