cinemacafe.netがお届けする新着記事一覧 (1892/2212)
ハリウッド随一の演技派女優ながら、アカデミー賞では無冠だったジュリアン・ムーア。これまで、本年度ゴールデン・グローブ賞<ドラマ部門>、全米映画俳優組合賞、女性映画批評家協会賞、英国アカデミー賞など18冠を獲得し、自身5度目のノミネートで念願のオスカーが確実視されている主演作『アリスのままで』の日本公開が、6月27日(土)に決定。場面写真とともに、若年性アルツハイマーを発症した女性という難役に挑んだジュリアンからコメントが到着した。50歳の誕生日を迎えたアリス(ジュリアン・ムーア)は、まさに人生の充実期を迎えていた。高名な言語学者としてニューヨークのコロンビア大学で教鞭を執り、医師である夫ジョン(アレック・ボールドウィン)は変わらぬ愛情にあふれ、幸せな結婚をした長女のアナ(ケイト・ボスワース)と医学院生の長男トム(ハンター・パリッシュ)には何の不満もない。唯一の心配は、誕生日にも顔を見せない、ロスで女優を目指す次女のリディア(クリステン・スチュワート)だけ。だが、そんなアリスは、頻繁に物忘れを起こし、ジョギングの途中で道に迷うようになり、診察を受けた結果、若年性アルツハイマー病と宣告される。その日から、彼女の避けられない運命との闘いが始まった…。デヴィッド・クローネンバーグ監督の『マップ・トゥ・ザ・スターズ』でカンヌを席巻し、本作の演技で賞レースを総ナメにしているジュリアンを取り囲む家族には、『ブルージャスミン』のアレック・ボールドウィン。長女アナには『スーパーマン リターンズ』のケイト・ボスワース。また、エリート一家の “異分子”ともいえる次女リディアを演じた『トワイライト』シリーズのクリステン・スチュワートは、反発していた母親と初めて向き合い、彼女の尊厳を守ろうとする娘を好演する。原作は、ニューヨーク・タイムズ紙のベストセラーランキングに40週間にもわたってランクインし、世界各国で25の言語に翻訳されたリサ・ジェノヴァの「アリスのままで」。監督はリチャード・グラッツァーとウォッシュ・ウェストモアランド。自身もALS(筋委縮性側索硬化症)と闘病中のグラッツァーは、誰のせいでもない苦しみと、その中にもなお喜びを見出そうとするアリスの心境を細やかに表現し、物語にリアリティを持たせている。ジュリアンは、本作について「発症した本人の目線で主にストーリーが展開していくユニークな作品。アリス自身の経験を描くので、かなりいろいろとリサーチをしました」とその役作りを語る。「アルツハイマー協会の代表や、医者、研究者を始め、アルツハイマー病と診断されたばかりの40代や50代の女性とも話しました。ケア施設にも行きました。すべての段階の人の話を聞きたかったんです」。「劇中、娘のリディア(クリステン)がアリスに『どんな感じか教えて?』というシーンがありますが、アリスの答えのセリフは、そうした実際の患者から聞いた言葉を使っています」と語り、自身で見聞きした経験をアリスの姿に見事に昇華させていったことを明かした。最後には自分の名前すら思い出せなくなっても、瞬間、瞬間を精いっぱい生きることの尊さ、そして家族の絆を伝えてくれる深い感動の物語。本作でジュリアンが初受賞となるか、注目していて。『アリスのままで』は6月27日(土)より新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年02月21日東京ディズニーリゾートでは初となる“キャスト”の魅力に迫った公式本、「東京ディズニーリゾート キャストの仕事」(発行/編集:講談社/海外キャラクター出版部)が発売された。“キャスト”とはTDRで働く人のことで、ショーで役を演じる“キャスト(=役者)”という意味。このほど発売になった「東京ディズニーリゾート キャストの仕事」では、TDRのキャストのすべての職種について仕事内容が分かりやすく紹介されているほか、キャストの1日に密着して仕事の流れを写真で解説するページや、現役キャストがTDRで働くことへの想いを語るインタビューや座談会など、キャストのすべてを詳細に解説した一冊だ。キャストはなぜいつも笑顔のおもてなしができるのか?働いているキャスト自身が楽しそうに見えるのはなぜか?「東京ディズニーリゾート キャストの仕事」を読むことで、その理由に迫ることができるほか、TDRで働いてみたいと思っている子どもたちの参考にも。仕事について考え始めた中高生にとっては、“働くこと”を考えるきっかけにもなる内容だ。TDR最大の魅力であるキャストたちは、時にメディアで“最強集団”と呼ばれることも。「東京ディズニーリゾート キャストの仕事」は、ゲストとして“キャスト”という視点からみるTDRの魅力に気づくことができるかも!?キャストの笑顔のヒミツに迫ってみて!<「東京ディズニーリゾート キャストの仕事」概要>発売日: 2015年2月20日(金)定価: 1,250円(税別)販売場所: 全国書店発行/編集: 講談社/海外キャラクター出版部協力: 株式会社オリエンタルランド※写真はすべてイメージです。(C) Disney(text:cinemacafe.net)
2015年02月21日ジョージ・クルーニーの主演で贈る、ウォルト・ディズニーが遺した“最大の謎にして最高のプロジェクト”の映画化『トゥモローランド』(6月6日公開)。このほど、ハリウッドの伝説的なデザイナーが描いた、まさにディズニーランドの“トゥモローランド”のような本作のコンセプトアートが解禁となった。本作の発端となったのは、ウォルト・ディズニー社の保管庫に眠っていた「ウォルトの夢」ともいえる大量の資料。ウォルトは1955年にカルフォルニアにディズニーランドを作って以降、全世界にテーマパークを造り、晩年は未来都市ともいえるEPCOT(実験的未来都市:Experimental Prototype Community of Tomorrowの頭文字を取った造語)も作ろうとしていたという。今回、このコンセプトアートを描いたのは、『ブレードランナー』のデザインで注目され、『ミッション:インポッシブル3』『エイリアン2』などハリウッドの伝説的作品を手がけてきた天才デザイナー、シド・ミード。富野由悠季が総監督を務めたアニメ『∀(ターンエー)ガンダム』の主要なモビルスーツなどのデザインを手がけたことでも知られている。公開されたコンセプトアートから分かるのは、ウォルトが描いた理想の“未来”についての考えが反映されていること。その流線的な造型は、誰もがどこかで目にしたことがあるようなデザイン。ディズニーランド内のテーマパークの1つとして知られている“トゥモローランド”そのものだ。いまだ本作のストーリーや設定は明らかにされていないが、このビジュアルからはウォルトが夢見ていた未来都市構想が垣間見えてくる。本作の監督と脚本を務めた『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』のブラッド・バードは、「“未来”の素晴らしい面と怖い面はなんだったのか?この映画の製作にあたり、“未来”とはどういうものだったのか?という疑問を掲げることから始めた」と、まず、ウォルト・ディズニーが描く未来で起こる出来事に想像を膨らませたことを語る。さらに、製作と共同脚本を務める「LOST」『スター・トレック』などのデイモン・リンデロフは、「ウォルト・ディズニー自身は映画には出てこない。だが、このトゥモローランドと呼ばれる謎めいた世界に関わる偉大な人物として引き合いに出されることになる」と、その秘密の1つを明らかにした。ウォルトは生前、こんな言葉を遺している。「誰もが世界中で最も素晴らしい場所を夢見て、創造し、設計して作り上げることができる。その夢を実現するためには、人の力が必要である」と。果たしてウォルト・ディズニーが“未来”に託した極秘プロジェクトとは何だったのか?ディズニーランドとはどんなかかわりがあるのか?その全貌が明らかにされるまで、今後の続報に注目していて。『トゥモローランド』は6月6日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年02月21日生田斗真が小栗旬と8年ぶりに連続ドラマでタッグを組むドラマ「ウロボロス~この愛こそ、正義。」。2月27日(金)より放送される第7話から、キーマンともいえる那智聡介役として綾野剛が登場。その衝撃のビジュアルも公開された。本作は、刑事・龍崎イクオ(生田斗真)とヤクザ・段野竜哉(小栗旬)が、幼い頃に目の前で殺された児童養護施設“まほろば”の恩師・結子先生(広末涼子)の仇を討つために事件の真相を知る鍵を握る「金時計の男」に迫る警察ミステリー。今回、イクオと竜哉と共に一時期を“まほろば”で過ごした、いわば幼馴染みの那智聡介を好演するのは、多くのドラマや映画に出演し、先日『そこのみにて光輝く』で「第69回毎日映画コンクール」主演男優賞を受賞した綾野剛。那智が現れたことで “まほろば”がどのような秘密を抱えていたのかが判明し、イクオと竜哉の運命の歯車もまた大きく動くことになるのだ。那智は原作にも登場する人物で、喧嘩に弱く、普段は軽いノリながら、ある目的を胸に、強い思いを抱いて生きている。そんな個性的なキャラクターのため原作ファンの間では、「那智はドラマに登場するのか?」「誰が演じるのか?」と注目されていた。綾野さんは、那智を扮するにあたって役柄に合いそうな自らの私服を持ち込んだり、シャツやサングラスなど積極的に提案!さらに原作の那智のキャラクタービジュアルに合わせ、肩下までのロングヘアに久しぶりに挑戦するなど、“チャラく、若干うさんくさい”という那智聡介像を完璧に再現している。今回、参戦した綾野さんは、「骨太かつ重厚で、何モノにも媚びず、突っ走っている作品に、参加できる事は大変光栄です。同時に、緊張感もあり、不安もありますが、ウロボロスにとって新たな風になれたらと。那智聡介を生きさせて頂きます」と気合十分の様子だ。本作には、生田さん、小栗さんを始め、上野樹里、吉田羊、ムロツヨシ、滝藤賢一、武田久美子、吉田鋼太郎、中村橋之助、広末涼子ら豪華キャストが集結している。金曜ドラマ「ウロボロス~この愛こそ、正義。」は毎週金曜22時よりTBSにて放送。(text:cinemacafe.net)
2015年02月21日ディズニーの最新ミュージカル映画『イントゥ・ザ・ウッズ』。先日、本作で“赤ずきん”を演じる新星リラ・クロフォードが来日することが明らかとなったが、このほど“ラプンツェルの母”である魔女という役どころを演じるベテラン女優メリル・ストリープも来日することが決定した。誰もが知っているシンデレラ、ラプンツェル、赤ずきんといった、おとぎ話のヒロインたちの「めでたしめでたし」の“その後”を、ミュージカルで描く本作。願いを叶えたはずのヒロインたちが辿る驚きの運命を通して、“本当のしあわせとは何か?”を問いかけるディズニーの意欲作だ。メリルが映画プロモーションのために来日するのは、第84回アカデミー賞で「主演女優賞」に輝いた『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』以来、3年ぶり。本作で第87回アカデミー賞「助演女優賞」にノミネートされ、自身の持つ俳優としてのノミネート最多記録を19回に更新したことでも話題を集めている。また、前述の受賞を含めこれまでに3度のオスカーを手にしており今回、史上2人目となる俳優での4度目の受賞に王手をかけている。メリルは「これは単に楽しいだけじゃなく、知的で後から色々と考えさせられる、奥深いミュージカルなの。ひねりの利いた、意味深く美しいエンディングだと思っているわ。」と本作の見どころを語っている。さらに今回、メリルの来日決定に合わせて、彼女が演じる魔女が外の世界から守るために塔に閉じ込めて育てる愛娘・ラプンツェルへの愛を歌いあげる劇中映像が解禁。優しくも観る者の胸を締め付けるような歌声は、「圧巻」の一言に尽きる。監督のロブ・マーシャルは「脆さや恐怖心を抱えた、人間味あふれるリアルで等身大の魔女を演じ上げた彼女(メリル)には、つくづく感心させられました。それもメリル・ストリープだからこそ成せる技と言えるでしょう」と手放しで賞賛を贈っている。メリルは、公開に先駆けて行われるジャパン・プレミアに、宣伝ナビゲーターの神田沙也加、マーシャル監督、赤ずきん役のリラと共に出席する予定だ。『イントゥ・ザ・ウッズ』は3月14日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年02月21日この春、渡辺麻友(AKB48)と稲森いずみをW主演に迎え、関西テレビ・フジテレビ系にて連続ドラマ「戦う!書店ガール」が放送されることが決定した。本作は、20代(渡辺さん)と40代(稲森さん)の働く女性が、世代間ギャップや境遇の違いから互いにぶつかり合いながらも、仕事や恋の困難に果敢に挑み乗り越えていくことで、互いに成長していく姿を描いたウーマンライフドラマ。碧野圭の人気小説が原作となる本作の舞台は、老舗書店「ペガサス書房」。本に救われた経験をもつ2人の女性、書店員の北村亜紀と副店長の西岡理子が主人公だ。「結婚より仕事や夢!」と気が強く自由奔放な亜紀と、仕事にプライドを持って働いてきたものの気づけば婚期を逃してしまった独女の理子。2人の間にあるのは、17歳差という世代間ギャップ、“コネ入社のお嬢様”と“たたき上げの苦労人”という境遇の違い、そして性格や経験の違いからくる、仕事や恋に対するアプローチの違いだ。あらゆる点で相容れない水と油のような2人が、仕事、恋愛、人生と果敢に“戦う”姿を痛快に描きだす。亜紀役に抜擢された渡辺さんは、本作でゴールデン・プライム帯(※19時~23時)ドラマ初主演であり、本格的な女優業のスタートとなる。もうひとりの主人公・理子を演じる稲森さんとは初共演となる。渡辺さんの“大先輩”稲森さんとのマッシュアップに注目が集まりそうだが、自身も相当の気合が入っているようで「『AKB48』のメンバーには、実はまだ誰にもドラマに主演することを伝えていませんが、秋元先生には『がんばりなさい』という応援の言葉をいただきました。私は将来、幅広い役を演じられる女優になりたいので、夢への大きな第一歩。アイドル“まゆゆ”ではなく、女優・渡辺麻友に期待してください!」と気合を感じさせる。一方の稲森さんは、「初共演の渡辺さんは、少女マンガから飛び出てきたような可愛らしい方で、お会いしたら何となく波長が似ている感じがして、自然と会話をしていました。しっかりした印象を持ちましたので、ドラマの現場では、ちょこちょこ頼っちゃうかもしれません(笑)」とコメントを寄せている。さらに、この2人を取りまく役者たちも個性豊かな面々が。亜紀に一目惚れするコミック編集者には大東駿介、女子2人の奮闘を見つめる謎の男には田辺誠一、2人が働くペガサス書房の書店員には鈴木ちなみと伊野尾慧(Hey!Say!JUMP)、店長には木下ほうか、理子の父親には井上順の出演も決定している。脚本は「名前をなくした女神」や「ファースト・クラス(第1期)」などで女性の赤裸々な素顔を描いてきた渡辺千穂が務め、今回は“働き女子”のホンネを描くとのことだ。ドラマ「戦う!書店ガール」は4月期(スタート日未定)、毎週火曜夜22時~関西テレビ・フジテレビ系全国ネットにて放送。(text:cinemacafe.net)
2015年02月21日ディズニーの『マレフィセント』でオーロラ姫を救い出すフィリップ王子を演じ、注目を集めたイケメン俳優ブレントン・スウェイツが主演を務めるSFスリラー『シグナル』。米紙では「デヴィッド・リンチ、スタンリー・キューブリックの再来」と評される俊英ウィリアム・ユーバンクが手掛ける本作からポスタービジュアルに併せて予告編が到着した。謎の人物ノーマッドからハッキングを受けたMITに通う大学生たちが何者かによって拉致されてしまう。彼らは目を覚ますとそこは政府の研究施設で「何か」と接触したため感染が疑われ、隔離されていた。施設や研究員たちを不審に思ったニック(ブレントン・スウェイツ)は、彼女と友達を連れだそうと施設からの脱出を試みるも、自分の体に異変が起きていることに気づく。追いかけてくる政府たちによって窮地に立たされたとき、思いもよらない力が発動してしまう――。予想をはるかに超えた展開と度肝をぬく“仕掛け”で2014年サンダンス映画祭も熱狂させた本作。MITに通う大学生のニックには、2017年公開予定の超大作『パイレーツ・オブ・カリビアン』最新作に出演する期待の俳優、ブレントン・スウェイツだ。今回解禁となった映像は、ニックたちがハッキングされるシーンから始まる。その後ある場所へ向かうが衝撃的な出来事が…。隔離施設で行われる不穏な実験シーンでは「接触」「感染」「変身」「解読」「脱出」「実験」の文字が現れ、一筋縄ではいかない“仕掛け”が用意されていることを予感させる。また映像の後半では、ニックたちの体に起きた異変による暴走する“力”の一部が明らかに。変形し熱を帯びた足の力が発動し、音速で走るニックと変形した腕で地面を割るニックの友人・ジョナの姿が映し出される。彼らの体に一体何が起きているのか?そして研究施設の目的とは…。謎が謎を呼ぶ展開から目が離せない。『シグナル』は5月、TOHOシネマズ新宿ほか公開。(text:cinemacafe.net)
2015年02月20日「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2015」で2月20日(金)、昨年亡くなった高倉健を偲んで、北海道で撮影された主演映画『鉄道員(ぽっぽや)』が上映され、同作の監督を務めた降旗康男が上映後のトークに出席。健さんと温めていたという幻の企画や若き日の思い出を語った。『鉄道員(ぽっぽや)』は北海道南富良野の駅で撮影され、1999年に公開。日本アカデミー賞「最優秀作品賞」「主演男優賞」などに輝いた。雪の日も、ひとり娘が亡くなった日も、愛する妻が息を引き取った日もホームに立ち続けた一本気な駅員のドラマをファンタジーを交えて描き出した作品。降旗監督は公開当時、本作が“癒し”として受け止められたと語り「2000年前後にグローバリゼーションが日本を覆う中で、そこから取り残された男の寂しさを思って作りました」と語る。この日のトークにはプロデュースを務めた坂上順も出席。坂上氏によると、当初は健さんは本作への参加に乗り気ではなかったが、苦楽を共にしてきた東映のスタッフ陣が、映画の主人公・乙松同様に定年退職を控え、高倉さんとの最後の仕事を熱望していることを知り「最後に東映東京撮影所のスタッフとやろうじゃないか」と引き受けたという。坂上氏は「“パーフェクト”と言うと監督は嫌がると思うけど、どのシーンもどのカットも計算というよりも誰かの力でできたんじゃないかと感じる。プロデュースとは『作る』という意味ですが、『授かった』と感じた」と語る。劇中で使われている楽曲「テネシーワルツ」は高倉さんの元妻であり、すでに当時亡くなっていた江利チエミの代表曲。当初、高倉さんは「自分にとって『テネシーワルツ』は特別」、「テネシーワルツじゃ(思いが強すぎて)芝居できない」と語っていたそうだが、降旗監督は「『テネシーワルツ』しかない」と決意し高倉さんを説得。撮影現場の駅のホームで「僕にとって、あるいは健さんにとってこれが最後の作品になるかもしれない。だからいいじゃないか。個人的なことが入ってるけど、であるが故に余計にいいんじゃないか?個人的な感情は押し殺してやりましょうと言いました」と健さんと2人で交わした会話を明かした。高倉さんとは降旗監督が助監督だった頃からの付き合いで20本もの作品を共に送りだしてきた。だが、作品や企画について話をするときも「世間話の中からお互いに言いたいことをくみ取る、まどろっこしい関係だった」とふり返る。『鉄道員(ぽっぽや)』の後も『ホタル』、そして高倉さんの遺作となった『あなたへ』でも監督と主演俳優として現場を共にしたが、その後も新作の企画を温めていたそう。「去年、『来年の3月には撮影できるのではないか?』と本を作っていましたが、ダメでしたね。いつもの世間話で『あと2本はいけるかな?』『1本がせいぜいでしょ』などと会話していたのですが…」と無念をにじませる。ちなみに、その幻の企画だが「健さんが寒いところより温かいところがいいと言って(笑)、前作(『あなたへ』)は長崎の平戸でしたが、今回も(九州の)阿蘇山を中心に。テーマは(前作と)同じで、人間はどうやって歳をとっていったらいいか?と考えていただけるといいなと思って作っていました」とその内容を明かした。改めて健さんとの仕事について「一緒の方向を歩んでいるなと思いつつ前進していたつもり」と語り「いつも『健さんは僕のアイドル』と言ってましたが、アイドルがいなくなってどうなるか分かりませんが、僕一人で最後の作品を1本ずつ撮っていけたらいいなと思います」と新作への意欲を口にし、客席からは期待を込めた熱い拍手がわき起こった。「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2015」は2月23日(月)まで開催中。(text:cinemacafe.net)
2015年02月20日「映画づくりで大切にしているのは、常に正直であること。そしてドラマに込めた真実だ」。クリント・イーストウッドが来日し、映画監督としてのポリシーを語ったのは、いわゆる“硫黄島2部作”を完成させた2006年11月のこと。ご承知の通り、その言葉はいまも健在だ。当時のイーストウッド監督は『ミスティック・リバー』(’03)で称賛を浴び、『ミリオンダラー・ベイビー』(’04)で2度目となるアカデミー賞「作品賞」&「監督賞」を受賞。「ついにキャリアの到達点を迎えた」と称えられ、『父親たちの星条旗』『硫黄島からの手紙』は「集大成」だと絶賛された。ところがイーストウッド監督は、その後もペースを落とすどころか、次々と傑作を世に送り出している。もはや“量産”という言葉がふさわしいほどだ。『チェンジリング』『グラン・トリノ』『インビクタス負けざる者たち』『ヒアアフター』『J・エドガー』…この数年でイーストウッド監督がメガホンをとった作品群は、ジャンルもテーマも同一監督とは思えない多彩ぶりだ。さらに2014年、『ジャージー・ボーイズ』『アメリカン・スナイパー』という2本の傑作を一気に“撮ってしまう”驚異の生産性を見せつけられると、感動や尊敬以上に「ナゼ?」と純粋な疑問が沸いてきてしまう。イーストウッド監督はリハーサルを嫌い、どのシーンもほぼワンテイクで撮ることで知られる。「俳優でもある彼が、出演者の気持ちや立場を理解しているから、早撮りができる」と説明されれば、頭では理解できた気になるが、当然「ナゼ?」の答えには遠く及ばない。それでも、現在84歳のベテランが“残り時間”を意識しながら、興味や関心に対して正直に向き合い、作家として自分なりの真実を刻もうとする姿は、どの作品にも垣間見える。全米でキャリア最大の興行的成功を収めている最新作『アメリカン・スナイパー』も然りだ。愛国と正義、戦場の狂気…、“硫黄島2部作”にも底通するテーマを「いましか描けない」タイミングでスクリーンに焼き付けた志の高さに、第87回アカデミー賞はどんな反応を示すだろうか。監督賞候補に挙げなかった罪滅ぼしとして、「作品賞」を授けるサプライズもあるかもしれない(似たケースとして、一昨年前には『アルゴ』が作品賞に輝いている)。『アメリカン・スナイパー』は2月21日(土)より新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほか全国にて公開。(text:Ryo Uchida)■関連作品:アメリカン・スナイパー 2015年2月21日より全国にて公開(C) 2014 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED, WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
2015年02月20日2月19日(木)、東京ディズニーリゾートが有する約20,000台もの車が駐車できる広大なスペースの駐車場に突如、“巨大なミッキーマウス”が登場した。このミッキーマウスをよく見てみると、その正体は道でしばしば見かける赤い三角形のカラーコーン。実は、駐車場で勤務しているキャストたちが約1,000個の三角形のコーンを使い、2時間かけて作った力作ミッキーで、例年、この時期にしか見られない貴重なアートとして注目を集めている。このコーンによる巨大なアートは、TDR全域をつなぐディズニーリゾートラインに乗車しているゲストに笑顔を届けようと、駐車スペースに余裕のあるこの時期に、駐車場に勤務しているキャストたちが自主的に制作しているもの。今回の“巨大なミッキーマウス”は約1,000個のコーンを使い、2時間かけて作り上げたそうで、そのクオリティーも相当高い。なお展示期間は東京ディズニーリゾート駐車場で、3月13日(金)(予定)まで。この時期ならではの貴重なアートを、ディズニーリゾートラインの駅や車窓から眺めてみては?展示期間:3月13日(金)まで(予定)展示場所:東京ディズニーリゾートの駐車場ご覧いただける場所:・ディズニーリゾートライン「ベイサイド・ステーション」のホーム・ディズニーリゾートラインの車内※展示期間は変更になる場合があります。また、天候等により展示をしない場合がありますので、ご了承ください※写真はすべてイメージです。過去の取材時に撮影した画像を再利用することがあります。(C) Disney(text:cinemacafe.net)
2015年02月20日女優の相武紗季と俳優の小澤征悦が2月20日(金)、東京都内でWOWOWの連続ドラマW「硝子の葦」第1話完成試写会付き舞台挨拶を行った。母親の恋人を奪い、さらには不倫愛にも陥るヒロイン・節子を体当たりで熱演した相武さんは「節子は凄く不幸な運命を背負っているのに生き生きしていて、カリスマ的な力強さも感じた。そういう女性を演じる事が出来ればと臨みました」と新境地開拓への心境を吐露。劇中では、奥田瑛二や小澤さんとの激しい濡れ場にも挑戦したが「どこまで表現する事が出来たか…全話を観てからホッとできると思う」と不安を明かすものの、撮影時の苦労については「台本に書かれていた通りの節子を演じることに頭が一杯で、苦労した記憶はないですね。撮影がタイトだったことくらい?終わってみたら全部忘れちゃいました」とケロッとした表情で、芯の強さを伺わせた。一糸まとわぬ相武さんの姿が映し出された同作のポスターも話題だが、相武さんは「体を折り曲げなければいけなくて、それが大変。長い時間色々なポーズをとっていたので、“一糸まとわぬ”よりも、アクロバティックな形の方が大変だった記憶があります」とセミヌードよりも姿勢の苦労に言及。不倫相手を務めた小澤さんも「ずっと見ていたいですね。それはポスターとして大成功しているということ」と相武さんの色気に目を奪われたのかと思いきや、「(ジョジョの奇妙な冒険の)ジョジョのポーズに似ていますね」とこちらも体を折り曲げた体勢を気にしていた。最後に相武さんは、三島有紀子監督から「現場で相武さんから『嫌だ、嫌いだ』と言われても、新しい一面を出すために現場ではあらゆる事をしようと思った」などと覚悟を聞くと「今まで表現しなかった表現方法で自分を作品に投影することが出来た。全話を通して世界観に浸ってほしい」と観客に呼びかけた。原作は、直木賞作家・桜木紫乃による同名ミステリー小説。桜木の実家が過去に経営していた釧路のラブホテルを思わせるホテルローヤルを舞台に、女性の業と情念から生まれる犯罪を、複雑な人間模様の中で性愛シーンを絡めながら描く。WOWOW「連続ドラマW 硝子の葦」は、2月21日(土)午後10時よりスタート。(text:cinemacafe.net)
2015年02月20日世の中には、自分が勝手にイメージしていることと現実との間にギャップがあったということは多いものです。そのギャップはネガティブなショックを与えもすれば、忘れられない素晴らしいインパクトを残すことも。では、意外性に満ちた映画『きっと、星のせいじゃない。』を観たときあなたは、どんな衝撃を受け止めるでしょうか。主人公は、末期ガンの女の子、ヘイゼル・グレース。制限の多い、退屈な日々を送っていました。そんなある日、ガン患者の会に出席した彼女は、一人の素敵な男の子、ガスに出会います。同じ苦しみや不安を抱える二人は、お互いに共感を覚え、素顔のままでいられることに喜びを見出し、急速に接近していくのです。患者ならではの本音を吐きだし、ときに笑い合う様子からわかるのは、私たちにはなかなか知ることができなかった、ストレスの正体。“病”そのものだけでなく、病を理由に気を使われる寂しさや、人々が寄せる同情が引き起こすやるせなさが、大きな理由なのかもしれません。普通でいたいというごく当たり前の願いが、二人をより強く結びつけたのでしょう。互いを腫物に触るように扱うのではなく、対等に接することができることが何よりも嬉しかったのかも。病を抱えているということ以外は、ごく普通のティーンエイジャーのカップルなのですから。もしかすると、本作の魅力は“普通”であることかもしれません。ガンに侵された余命わずかな者同士の組み合わせを、先入観なく普通に描くのは至難の業。しかも多くの観客は、同情をひくようなエピソードや、私たちがイメージするガン患者の日常などが描かれていると思って映画を観るはず。ところが、そこには驚くほどの明るさや羨ましくなるほどの希望さえある。それを観客がいくら意外に思おうが、これこそまさに原作者が実際に見聞きした、ガン患者たちの普通で愛おしい日々。困難の中にあっても普通に笑い泣く日常があるということを、コミカルなタッチも織り交ぜながら伝えてくれるという意外さは、本作の魅力のひとつなのです。普通と言えば、主人公たちのファッションもごく普通。とってもスタイリッシュというわけでもなく、どこにでもいそうなアメリカの男女のカジュアルスタイルが披露されています。デニム、Tシャツ、スウェット、コンバースのハイカットにUGGブーツ…。ところが、キュートなこのカップルは、大好きな作家の招待でオランダ・アムステルダムに行ったとき、素敵なギャップを見せてくれます。二人は最高にロマンティックなディナーを体験するのですが、そこで彼らが見せたのは若々しい中にも、フォーマル感を出したスタイル。ガスはスウェットからスーツへ。ヘイゼルはデニムからワンピースへ。いつもカジュアルなガールフレンドがおしゃれしたときに、ボーイフレンドがはっと息を飲み、目を細めるというシーンは、恋愛映画では定番ですが、やはり女性としてはキュンとしてしまうのです。ここぞというときにも、ばっちり決められない人って、男性でも女性でもかなり野暮。そんな相手とデートするのは、興ざめですからね。いつもは素顔を見せていても、ここぞというときはばっちり決める。そのギャップは、かなりポイントが高いのです。ギャップを上手く操りつつ、私たちの心に何かを残してくれる本作。その何かが、あなたにとって大切なものとなりますように。(text:June Makiguchi)
2015年02月20日映画『HERO』『単騎、千里を走る。』ほか、北京五輪開会式やAPEC歓迎式典の演出も手がける巨匠チャン・イーモウ監督が、かつてのミューズ、コン・リーと再タッグを組んだ『妻への家路』。このほど、本作をいち早く鑑賞した著名人から感涙のコメントが到着。数年前に最愛の伴侶が他界した、みのもんたや萬田久子、池波志乃、夏木マリら多数の著名人が絶賛の声を寄せていることが分かった。世界でも高く評価されるチャン・イーモウにとって20本目の監督作となる本作は、「パワフルで深い。涙が止まらなかった」と、あのスティーヴン・スピルバーグも感服した、この世で最も切ない夫婦の愛の物語。文化大革命が集結し、20年ぶりに解放され家路につく夫が見たものは、夫を待つ心労のあまり記憶障害となり、夫の記憶だけを失っていた妻だった。夫の隣で、ひたすら夫の帰りを待ち続ける妻と、20年書き溜めた何百通もの手紙を読み聞かせ、どうにかして妻の記憶を取り戻そうと寄り添い続ける夫の姿を描き出していく。マスコミ向け試写会でも、目を真っ赤にして試写室を後にする関係者が多いなか、今回届いた著名人からも感涙のコメントが相次いでいる。伴侶を失ったみのさんや萬田さんからは、夫婦愛を噛みしめるようなコメントが寄せられたほか、「自分を支える大事な存在に改めて気付かされる」(片岡愛之助)と、大切な人がいることの尊さを問いかけている。「究極の夫婦愛とは添い遂げること、たとえどんな形であっても」(池波志乃)というコメントにもあるように、本作のテーマは究極の夫婦愛の形。記憶喪失の妻役を演じたのは、『赤いコーリャン』『秋菊の物語』『活きる』などで各国の映画祭の栄えある賞を席巻し、チャン・イーモウ監督とともに映画の歴史を生み出してきた、コン・リーだ。撮影が始まる前に、実際に病院と老人ホームで生活し、多くの観察と研究を行い、この病気を患った人たちの肉体と心理を体感した彼女の演技力にも、「痛いほど感じるコン・リーの演技には殺られました」(夏木マリ)と絶賛の声が上がっている。誰よりも互いを求めているのに、決して心を通い合わせることのできないふたりが、やがて見つけたその先にあるものとは…。この春、ハンカチ必須の1本となりそうだ。<著名人コメント>■みのもんた(キャスター)妻に先立たれて三年。お釈迦様の手の平の上の自分が見えてきました。夫婦の愛、どうしてもっと妻を…どうしてもっと女房を…■萬田久子(女優)なんて美しいもどかしさ。いままで感じたことのない“疼(うずき)”が全身をかけめぐり大人げない戸惑いに久しぶりに嗚咽した。やっと逢えたのに…やっと触れあえるのに…こんなに遠くにいるなんて。■夏木マリその温度、その匂い、そして、時間…チャン・イーモウという監督はなんという人なんでしょう。いい映画でした。そしてすばらしい3人のキャスト。痛いほど感じるコン・リーの演技にはやられました。■池波志乃(女優・エッセイスト)涙が止まらず立ち上がることさえ出来なかった。 心で寄り添うことが、連れ添うことだと気づかされた。究極の夫婦愛とは添い遂げること、たとえどんな形であっても。■片岡愛之助(歌舞伎俳優)チャン・イーモウ監督の最新作、やはり素晴らしかった! 一つの大きな愛の形に圧倒されました。自分を支える大事な存在に改めて気付かされる作品です。■小島慶子(タレント、エッセイスト)私たちはみんな、こんな風にすれ違っているのかもしれない。切なく美しい物語は、誰かと生きることの本質を静かに描いている。■佐伯チズ(美肌師・生活アドバイザー)溢れる心の涙が止まらない。これこそが純愛であり、最上級の愛の形。切なくも一途できれいな真の夫婦愛。是非、愛する人や愛したい人と一緒に観ていただきたい映画です。■よしもとばなな(小説家)東洋人である私たち全員が魂で知っている静かな戦い、決して手放さない愛のやり方です。『妻への旅路』は3月6日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:妻への家路 2015年3月6日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開(C) 2014, Le Vision Pictures Co.,Ltd. All Rights Reserved
2015年02月20日公開劇場数103館と中規模ながらも、興行収入7,7億円を突破し大型公開並みの記録を叩き出した『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス』に続く「ノイタミナムービー」第2弾、「Project Itoh」。この度、劇場のみで限定公開されていた「Project Itoh」3作品の最新映像を含む特報PVがWEB上で解禁された。2009年、34歳という若さで亡くなった小説家・伊藤計劃の長編小説を劇場アニメ化する本プロジェクト。映像化されるのは、鮮烈なデビュー作にして現代の罪と罰を描破し30万部のベストラーとなった「虐殺器官」。そして、ユートピアの臨界点を描写し読者投票で決まるオールタイム・ベストSFで第1位を獲得、2作目にして遺作となった「ハーモニー」。さらに、彼がこの世を去る前に遺したわずか30ページの序文を、盟友として知られる芥川賞作家・円城塔が書き継いで完成させた「屍者の帝国」の3作品。今回解禁された特報PVには、先行して一部本編映像が公開されていた『虐殺器官』『ハーモニー』の最新映像に加え、ファン待望の『屍者の帝国』の本編映像も収録。いままで謎のベールに包まれていた全3作品の本編カット映像が揃った形だ。本映像でナレーションを担当するのは、大ヒットを記録し話題を呼ぶ『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス』の主人公・常守朱を演じ、「ノイタミナムービー」とは縁の深い人気声優・花澤香菜。これまでも「Project Itoh」のPVでナレーションを担当し、数々のアニメ作品でメインキャラクターに声をあて人気を博す花澤さんだが、この春、女優として実写映画『君がいなくちゃだめなんだ』で初主演を務めることが決定するなど、役者として着実に活躍の幅を広げている。今回の特報PVでも、実力派・花澤さんの澄んだ声色と、美しく繊細な映像が相まって、物語の壮大さを予感させる映像に仕上がっている。全3作品の監督、アニメーション制作陣は既に発表されており、『鉄コン筋クリート』や『ベルセルク』『劇場版進撃の巨人』などの作品に携わる日本屈伸のアニメーションスタッフが集結とのこと。各キャラクターの声優や主題歌、詳しい公開時期などいまだ未発表な情報も多いので、更なる続報を期待して待ちたい。「Project Itoh」は2015年、全国にて公開予定。(text:cinemacafe.net)
2015年02月20日作家、イラストレーター、現代アーティストとして活躍する D[di:](ディー)が、デミ コスメティックスから登場する新感覚のヘアスタイリングブランド「Uevo Jouecara(ウェーボ ジュカーラ)」とコラボレーションして、新製品のパッケージをデザインした。「Uevo Jouecara(ウェーボ ジュカーラ)」はお菓子のカスタードクリームのようなとろけるような新テクスチャー「ヘアカスタ」で、髪になじませやすく、つけムラやベタつきを防いで、思いのままのスタイリングを叶えてくれる。商品は、2月2日(月)より発売開始となった。今回 D[di:] は、パッケージデザインとともに、キャラクターやストーリー構成を手掛けた。これまでもストーリー性を秘めた動物キャラクターを得意としてきた D[di:] だが、今回は不思議な国のアリスをインスピレーションソースにして、“猫のトランプ兵”たちをメインキャラクターに、新たなストーリーを誕生させた。各製品のパッケージに描かれたキャラクターのトランプの柄と数字は、製品のスタイリングのイメージとセット力を表現している。また製品の特徴やストーリーをイラストや物語で伝える絵本のようなパンフレットも製作した。D[di:] は、2000年に多摩美術大学在学中に「ファンタスティックサイレント」でデビュー。その際、偶然の縁で幼い頃から憧れていた宮崎駿監督に、このデビュー作の帯を書いてもらうという異例の展開になったという話がある。その後、二作目「キぐるみ」にて「ノベルコミック」という文学スタイルを生み出し読者に衝撃を与え、その後もシニカルかつスイートな世界観で、小説、漫画、イラスト、ファッション、デザインなど多岐にわたる分野で活躍中。ペンネームのD[di:] は、匿名性の高いアルファベットにすることで、アーティスト本人のパーソナルな要素が作品を見る人に与える先入観をできるだけ排除したいという意図からだという。実際のD[di:] は、とてもキュートで独特な存在感を持つ女性だ。今後ユニクロのTシャツとのコラボが予定されているなど、独特の世界観を表現するD[di:] にさらなる注目が集まりそうだ。(text:Miwa Ogata)
2015年02月20日本年度アカデミー賞にて「主演男優賞」のベネディクト・カンバーバッチ、「助演女優賞」のキーラ・ナイトレイと「作品賞」ほか8部門にノミネートされている『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』。本作で、世界最強の暗号“エニグマ”に挑んだ実在の天才数学者を熱演し、初ノミネートの快挙を果たしたベネディクトからコメントが到着。あるシーンで、あまりの感情の高ぶりに号泣していたことを明かしてくれた。第二次世界大戦時、ドイツ軍が誇った世界最強の暗号“エニグマ”の解読に挑んだ天才数学者アラン・チューリング。英国政府が50年間隠し続けた、この天才の真実に触れる物語は、“泣けるミステリー”としてトロント国際映画祭「観客賞」を受賞、ゴールデン・グローブ賞では「作品賞」含む5部門にノミネートされるなど、賞レースの中心で話題となっている。アカデミー賞「脚色賞」にもノミネートされている本作の脚本は、ハリウッドで大きな評判を呼び、製作前の脚本をハリウッド業界人の投票によってランキングする“ザ・ブラックリスト”の2011年度版において第1位に選出されていたもの。ベネディクトにとっても、実際に製作が始まるまで動向を見守っていた初めての脚本で、「大きな歴史の波にのみ込まれ、不当な扱いを受けながらも、自分の信念を貫き通した彼の人生を、ひとりでも多くの人に伝えるのが、自分の使命だと思ったよ」と感慨深く語る。このアラン・チューリングの物語は、それほど彼にとって重要で、絶対に参加したい作品だったようだ。役作りについては、「原作だけでなくチューリングの多くの伝記や、映画の舞台となったブレッチリー・パークに関する文献にも目を通したよ。あと、生前の彼を知る人物からなるべく多く話を聞き、彼の人柄を感じ取った」と話すベネディクト。入念な情報収集を経て、撮影に臨んでいたことを明かした。一方、実在の人物を演じる上で、「チューリングの業績を正しく後世に伝えるという責任の重さが一番困難だった」と当時の不安を吐露するも、「でも、すばらしいチームが支えてくれた。時代物の下着まで完璧に揃えてくれたんだ(笑)」と撮影現場での様子を笑顔でふり返った。こうして役になり切ることには成功したものの、撮影の終盤の、とあるシーンでは自分の感情をコントロールできなくなったそうで、「そのとき、僕は彼のために本当に心を痛めていた。彼のために泣いていたんだ。シーンの撮影中も撮影後も、涙が止まらなかったよ。あのときの僕はもはや演技をしていなかった。こんな経験は、初めてだったよ」と話した。そんなベネディクトに対し、「監督賞」ノミネートを果たしたモルテン・ティルドゥムは、「彼はチューリングを以前から知っていたようだ。チューリングを深く理解し役に没頭してくれた。才能と熱意を持ったすばらしい俳優だ」と絶賛。また、「ベネディクトのチューリング役への没頭ぶりは、チューリング自身の(暗号解読への)没頭ぶりに匹敵するほどだ」とも語っており、ベネディクトが本作に対し、並々ならぬ情熱を持って取り組んでいたことが伺える。本作で、米タイム誌の「2014年俳優による演技トップ10」にて第1位に選ばれるなど、彼の史上最高の演技とも称されている今回の天才数学者役。その心を鷲掴みにされる渾身の熱演ぶりは、劇場で確かめてみて。『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』は3月13日(金)よりTOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年02月20日女優の蒼井優が2月20日(金)、声優として出演した『花とアリス殺人事件』の初日舞台挨拶に出席。実写映画『花とアリス』以来、約11年ぶりにアリスを演じ「私にとっては大切な2部作。どんな形であれ、またアリスを演じたい」と“続投”に意欲を燃やした。2004年に公開された実写映画『花とアリス』の前日譚を長編アニメーション化。東京・新宿バルト9で行われた初日舞台挨拶には蒼井さんを始め、共演する鈴木杏、『花とアリス』生みの親であり、今回アニメ初挑戦となった岩井俊二監督が登壇した。石ノ森学園中学校へ転校してきた中学3年生の有栖川徹子(通称:アリス/声:蒼井さん)が、花屋敷と呼ばれる隣家に暮らす不登校のクラスメイト・荒井花(通称:ハナ/声:鈴木さん)とともに、1年前に起こった「ユダが、4人のユダに殺された」奇妙な事件の真相を追う。ハナ役で声優を務めた鈴木さんは、「(アニメという)予期せぬ再会でしたが、改めて自分にとっての大切な存在だと気づかされた。やっぱりこの二人は、愛らしくて胸がつまる」と感無量の面持ちだった。一方、岩井監督は「まるで巣立つ娘を見届ける父親のような、複雑な気持ち」と苦労が絶えなかった初のアニメ演出にしみじみ。それでも、蒼井さんの「またアリスを演じたい」というコメントを受けて、「いつ卒業できるやら…。良くも悪くも引きずっている作品なので、まだ終わらないかも」と世界観のさらなる発展を示唆していた。また、プライベートでも親友同士だと言う蒼井さんと鈴木さんは、「この映画を見れば、自分の親友のありがたみや出会えた素晴らしさを感じることができるはず」(蒼井さん)、「友情って気づいたら生まれるもの。パワーあふれる10代が貴重な時間だと共感してもらえる」(鈴木さん)と本作のテーマである“友情”や“青春”について語っていた。『花とアリス殺人事件』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:花とアリス殺人事件 2015年2月20日より全国にて公開(C) 花とアリス殺人事件製作委員会
2015年02月20日『ウォレスとグルミット』シリーズから生まれた、キュートな仲間たちが登場する長編アニメ『映画 ひつじのショーン ~バック・トゥ・ザ・ホーム~』。その主人公となるショーンが、12年に一度の“ひつじ年”を記念して、2月23日(日本時間)に発表が迫る第87回アカデミー賞を大予想!?「作品賞」にノミネートされている話題の2作『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』『6才のボクが、大人になるまで。』のパロディポスターが完成した。英国が世界に誇るアニメスタジオ、アードマン・アニメーションズが製作する本作は、人気シリーズの3作目『ウォレストとグルミット、危機一髪!』に登場する、ひつじのショーンを主人公にした長編作品。牧場でのんびりと暮らしていたショーンと仲間たちが、ふとしたきっかけから、生まれて初めての都会に繰り出すドキドキのアドベンチャーをお馴染みのストップモーション・アニメで描き出していく。今回製作されたポスターでは、本年度のアカデミー賞「作品賞」「監督賞」などの主要賞を席巻している2作を見事にパロディ。オリジナルの要素を残しながらも、アードマン・アニメーションズのユーモアがさく裂している。アレハンドロ・G・イニャリトゥが監督する『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(4月10日公開)は、かつてスーパーヒーロー映画で一世を風靡したスターが、もう一度輝くために、もう一度愛されるためにブロードウェイの舞台に立ち、再起を賭ける物語。だが、そんな彼に奇想天外、予測不能のトラブルが待ち受けるダーク・ファンタジーだ。主人公を演じたマイケル・キートンは「主演男優賞」の大本命とされ、共演のエドワード・ノートン、エマ・ストーンもそれぞれ「助演男優賞」「助演女優賞」にノミネート。また、『6才のボクが、大人になるまで。』(公開中)は、6才の少年とその家族の変遷の物語を、イーサン・ホーク、パトリシア・アークエットら主要キャストが年を重ねるまま、12年間に渡って撮り続けた画期的なドラマ。主人公に抜擢されたエラー・コルトレーンは18才の青年になるまでを見事に演じ切り、父母役のイーサン、パトリシアもそろって「助演男優賞」「助演女優賞」にノミネートされている。オリジナルでは、宙を“浮いている”『バードマン』。かたやショーンの足元には、トランポリンが!一方『6才のボクが、大人になるまで。』では、いつものショーンさながらに芝生にゴロリと寝転んでいる。今回、こんな豪華な(!?)コラボレーションが叶ったのも、「ひつじのショーン」が持つ魅力ならでは。どこまでも緻密で、温かなユーモアのあふれる最新作が待ち遠しくなる仕上がりとなっている。『映画 ひつじのショーン ~バック・トゥ・ザ・ホーム~』は7月4日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年02月20日女性の顔の印象を大きく左右するまつ毛。ここ数年、まつ毛の育毛やケアにまつわる美容アイテムが続々と登場し、「まつ毛はケアして育てる」という新常識が広まっている。毎日、マスカラやビューラーでダメージを与えがちで、気づいたときには毛が薄くなってきたり、毛根がダメージを受けている場合はまつ毛が生えなくなってしまうケースもあるから、女性にとってはまつ毛ケアは大切なポイントだ。アイメイク、アイケアを中心としたトータルアイメイクブランドの「AVANCE(アヴァンセ)」は、アイライナー、マスカラ、まつ毛用美容液、毛髪育毛料など用途・素材に こだわった商品を豊富にラインナップし、とりわけまつ毛ケアの「ラッシュセラムシリーズ」は、ヒット商品。今回、「ラッシュセラムシリーズ」と同じ美容成分(保湿成分)と、さらに新しい保湿成分「ツインペプチド」を配合し、“元祖口コミ人気”のまつ毛美容液が18年ぶりにパワーアップした。2月2日(月)、キキ&ララとコラボレーションした限定ボトルの「ラッシュセラムN キキ&ララ<限定ボトル>」(6mL、1,200円)が数量限定発売になった。まつ毛の育毛剤や美容液をまだ使ったことがない人からすれば、「どのくらい効果があるものなの?」、「毛が生えてくるなんて、安全性に問題はないの?」、「そもそもまつ毛に美容成分でのケアが必要なの?」などなど、疑問は尽きない。そこで、まつ毛美容のスペシャリストでもあるまつ毛エクステサロン「バルバロッサ」マネージャーの今井さんに、まつ毛ケアについて尋ねてみた。「まつ毛エクステサロンに来店されるお客様の中には、ビューラーを強く使いすぎたり、毎日のマスカラの汚れを落としきれなかったりすることで、毛根にダメージを与え続けたために、だんだんと毛が生えてこなくなってしまう人がいらっしゃいます。将来のまつ毛の薄毛やハゲを予防するためには、やはりなにかしらまつ毛のケアをしていることが望ましいでしょう」と今井さん。「近頃、まつげの育毛剤の種類も増えて、さまざまな価格帯のアイテムが各社から販売されていますが、もともとまつげの育毛剤は、医療用に使用されていた医薬品のまつ毛の育毛効果に着目されて登場した背景があります。美容液は、化粧品と同じく美容成分が配合されたもので、まつ毛にトリートメント効果をもたせるものですので、成分の違い、効果の違いがあります」。「医薬品である育毛剤は、やはり効果が高いのが特徴ですが、自分に合う合わないや、用法をしっかり確認してお使いになられることをおすすめします。実際に使ってみると、かなり効果が実感できると思います。イメージとしては、いまあるまつ毛の1本1本が太く濃く、長くなる感じですね」。なるほど、まつ毛の育毛剤や美容液はそれなりに効果があるものらしい。ところで、エクステをしている人にとってはまつ毛美容液を使うのはどうなのだろう? これについて今井さんは、「まつ毛育毛剤や美容液は、まつ毛エクステをしている人にもおすすめです。まつ毛エクステは、自まつ毛にダメージを与えるというイメージを持っている人が多いですが、毛周期やいま生えている毛の流れに合わせて適切な長さのエクステをつければ、自まつ毛を傷めることなく、長さとボリュームをアップすることができます。そこへさらに正しいまつ毛ケアをして自まつ毛の健康をキープすることで、最高に美しい美まつ毛にすることができると思います」と話す。そして最後に、誰でもできる毎日のまつ毛のお手入れ方法を教えてくれた。「毎日、メイクオフした後、まつ毛の毛根部分まで、やさしく丁寧にしっかりと汚れを落とし切ることです。仕上げに美容液などでうるおいを補給してあげれば完了です。まつ毛が健康になれば、濃く、長くなるだけでなく、毛周期(毛の生え変わるスピード)も長く保つことができます。健全な毛周期になれば、当然まつ毛エクステの持ちもよくなりますよ」。あなたも美容液でまつ毛の健康をキープして美まつ毛育毛に励んでみてはいかが?(text:Miwa Ogata)
2015年02月20日中村蒼が「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2015」2日目の2月20日(金)に上映された主演映画『春子超常現象研究所』の舞台挨拶に登壇。シュール過ぎる“テレビ”役、さらに劇中での女性下着に裸エプロンという衣裳などについて語った。昨年のグランプリ作品『さまよう小指』の竹葉リサ監督の最新作で、ある日、なぜか人格を持ってしまったテレビとヒロインの女性の愛の物語がコミカルに展開する。中村さんに加え竹葉監督、ヒロイン役の野崎萌香らも出席した。中村さんは、テレビに向かって悪態をつくヒロインに怒り、人格を持つに至るテレビ役を演じているが当初は「理解できなかった。テレビ役?何なの?って感じ(笑)」と理解不能な役だったとふり返る。常にブラウン管のテレビを頭にすっぽりとかぶった状態で出演しているが「(テレビが)心と体を持つと聞いて普通の人っぽい感じかと思ったら、イメージ写真が送られてきて、ガッツリとテレビを被ってて…(苦笑)」とビジュアルにも驚いたよう。さらに劇中の衣裳も特徴的!ヒロイン春子との生活の描写で、なぜか中村さん演じるテレビが、女性用と思しき下着にエプロンという出で立ちで台所に立つというシーンまである。そもそも、テレビの登場シーンからして中村さんは上半身裸でサービスショット満載。そして、この裸エプロンは女性ファンは鼻血レベルだが、竹葉監督は「お宝ショットです!」とニヤリ。当の中村さんは「恥ずかしいです」と顔を赤らめた。これまでにないシュールな役柄を「楽しんでやった。そこに尽きる」と振り返り「どういう新境地が拓けたのか分かりませんが…(笑)、いろいろやるというのが伝われば」と語った。このシーンも含め、作品の衣裳を竹葉監督が大ファンであるデザイナーで、「アントワープ王立美術アカデミー」を首席で卒業し、自らの名を冠したブランドを展開するミキオサカベが担当している。監督は衣裳に関して、お任せしていたこともあり、現場で初めてその日の衣裳を目にするということも多かったようで、中村さんはテレビを被った状態で女性下着に裸エプロンという奇抜すぎる衣裳に「ほかのスタッフも『ん?』という感じで、つらかった」と苦悩を明かした。竹葉監督は中村さんの起用について「飛びぬけてカッコいいから」と説明。テレビを頭にすっぽりとかぶるという一見、マヌケな姿について「平凡な顔だと見てられないけど、(中村さんは)あのお面をかぶってもカッコいい!」と満足そうにうなずく。グランプリを受賞し「1年以内に新作を作らないとという気持ちだった」と語り「(作品を)作ることしかできない1年でした。春のシーンを撮らないと…と桜が終わるというニュースを聞いて、まだ(脚本が)確定してないけどひとりで北上して撮りに行ったりもした」と述懐。この日は朝10時からの上映にもかかわらず、立ち見客も出るほどの盛況ぶりで、監督は壇上で嬉しそうに笑みを浮かべていた。現時点で劇場公開は未定だが、監督は夏から秋の公開に向けて動いているとのこと。なおBSスカパー!にて2月21日(土)21:00より放送される。「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2015」は2月23日(月)まで開催中。(text:cinemacafe.net)
2015年02月20日本年度アカデミー賞にて「作品賞」「主演男優賞」を含む6部門にノミネートされ注目を集めている、クリント・イーストウッド監督の最新作『アメリカン・スナイパー』。“戦争”を描きながらも、本作で描かれるのは葛藤するひとりの男、そしてその苦悩を支えるひとりの妻の姿が女性を中心に共感を呼んでいる。そこでシネマカフェでは、元プロテニスプレーヤーの杉本愛を招いての女性限定試写会を開催。同イベントに参加した女性たちにアンケートを実施。果たして、イーストウッド監督の最新作をどんな風に受け止めたのだろうか?本作はすでに海外で公開されており、“戦争”というセンシティブな問題を扱っていることもあり、賛否両論を巻き起こしながら、これまでの『許されざる者』『ミリオンダラー・ベイビー』『グラン・トリノ』といった自身の作品の記録を抜き去り、興行ランキングは3週連続NO.1を獲得し、3億5,000万ドル~4億ドル(約480億円※1ドル=120円換算)に達するのではないかと見込まれている。本作で描かれるのは、9.11以降のイラク戦争。米海軍特殊部隊ネイビー・シールズに入隊を果たしたクリス・カイル(ブラッドリー・クーパー)に課せられた任務は「どんなに過酷な状況でも仲間を必ず守ること」だ。狙撃の精度の高さで任務をこなし、“レジェンド”の異名を轟かせる彼は、敵からは“悪魔”と恐れられていた。過酷で終わりのない戦争は、幾度となくクリスを戦地へと向かわせ、彼の心を次第に蝕んでいく…。そんな彼の戦場に立つ最大の理由が“家族”だ。妻を、子どもたちを守るため…そんな思いで冷酷無比な銃弾をもって敵兵を射抜く天才。しかし、狂気渦巻く戦場で人の心はかくも脆くバランスを崩す。帰国し、妻のタヤと過ごしていても小さなもの音に過敏に反応し、ドライブ中も後ろの車に尾行されているような錯覚に陥る。虚空を見つめながら、その視線は遥か先の戦場で結ばれているのだ。本作のキャッチコピーとなっている「彼は帰ってきた。心は戦場においたままで。」という言葉は、まさに彼の妻・タヤの視線からのものだ。まずは本作について女性たちに「満足度」を聞いてみると、実に8割以上の女性が「満足した」と回答。さらに、「守るために殺すという、相反する行動の葛藤を感じました」(20代)、「戦争の不毛さ。クリントイーストウッド監督の素晴らしさを感じた」(30代)、「戦争は誰も幸せにしない。ハイテクの米兵に旧式の武器で向かっていく人たちにも妻がいて子どもがいたはず」(40代)とイーストウッド監督が込めたメッセージを真摯に受け止めた様子。さらに、夫婦の物語でもある本作については女性ならではの感想が多くの感想が寄せられた。特に目立ったのは、カイルの妻・タヤについての感想だ。「何も話してくれない夫(カイル)への不安はとても大きかったと思う。電話の向こうで銃声や爆発音がしていることに耐えながら、信じて待ち続けるのは、本当に過酷だと思うし、それでも愛する人の為、家族の為、耐え続けたことはとても偉大な母だと思う」(20代後半)、「夫のことが好きだからこそ、彼が望む任務を遂げてもらいたい。そして好きだからこそ危険なところへ行ってほしくない。その葛藤がとても伝わってきて、同じ女性として共感できました」(20代後半)といった妻として、母として、ひとりの女性としてタヤに共感する声が。そして、「私だったら待てないと思う。戦場に行く彼を見送れない。支える前に自分がダメになりそう」(30代前半)、「夫を支えるなら多くを言わずに追い詰めずに受け入れる器が私はほしい」(30代前半)「共感はできます。素晴らしいとも思ったけど、きっと自分にはできないな…と思った」(20代前半)など、タヤと自身を重ね合わせて本作を観賞したという女性たちも多かった。戦場に心を置いてきてしまった夫・カイルを“家族”として繋ぎとめようとする彼女の葛藤にもぜひ注目してほしい。最後にもう1問。戦場から帰ってきた夫と、会社から帰ってきた夫を同じ天秤で測るのは難しいかもしれないが、悩みや葛藤は日常生活の上でも誰もが抱えるもの…ということで、「もし、夫(または恋人)が密かに悩みを抱えていたらどうしますか?」という質問を投げかけてみた。「自分が想像する以上に重いものを背負っているであろう人に、どう言葉をかければいいのか分からない。何も言わずそばにいることが精一杯」(20代前半)、「相手を信頼・尊敬していれば見守る。美味しいご飯を食べさせ、清潔な空間を与え、時を待つ」(30代後半)、「黙ってハグ」(30代前半)、「自分の意見を押しつけず支えたい」(20代前半)と答える“黙って支える型”の女性たちがいる一方で、現代女性ならではの回答も。「悩みを打ち明けるように説得する」(20代後半)、「信頼できる夫の友人に助けを求める」(30代前半)、「本を読んだり、カウンセラーに相談すると思う」(40代後半)と快方に向かうようにと引っ張っていく“グイグイ型”の女性たちがおよそ半数だった。本作で描かれる妻・タヤは実はその両方を持ち合わせている。夫が戦場にいる時はじっと家庭を守り、帰還すればパーティを開き、それでも心が戦場から帰ってきてきないと察すれば「戻ってきて」と気付かせる。支え方にもいろいろある。ただ、支えてばかりも切ないはず…“家族”を続けていくには、男性たちはそんな女性たちの気持ちに気づいてあげられるかがポイントなのかも?『アメリカン・スナイパー』は2月21日(土)より新宿ピカデリー・丸の内ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アメリカン・スナイパー 2015年2月21日より全国にて公開(C) 2014 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED, WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
2015年02月20日キーラ・ナイトレイが美声を披露し、音楽&映画ファンの心を捉えている『はじまりのうた』、そして全米を震撼させたレスリング五輪金メダリスト射殺事件を映画化した『フォックスキャッチャー』。現在公開中の両作に出演しているのが、『アベンジャーズ』でも知られるマーク・ラファロだ。SNSで「キャラの振り幅がスゴすぎる!」「すぐに気付かなかった!」など早くも話題沸騰となっている、実力派俳優の変貌ぶりに注目した。『フォックスキャッチャー』は、故フィリップ・シーモア・ホフマン主演『カポーティ』(’05)、ブラッド・ピット主演『マネーボール』(’11)など、これまで実在の人物と事件を丹念に描いてきたベネット・ミラー監督による最新作。1996年にアメリカで起きた、デュポン財閥御曹司によるレスリング五輪金メダリスト射殺事件を映画化した。孤独、葛藤、富と名声、心の暗部でつながれた大富豪とレスリング金メダリストの病的ともいえる心理を鮮烈に描き、見事カンヌ国際映画祭で「監督賞」を受賞。第72回米ゴールデン・グローブ賞ではドラマ部門「作品賞」「主演男優賞(スティーブ・カレル)」「助演男優賞(マーク・ラファロ)」の3部門にノミネート、さらに2月23日(日本時間)に発表される第87回アカデミー賞では「監督賞」「主演男優賞」「助演男優賞」など全5部門にノミネートされている。本作で、チャニング・テイタム演じるレスリング五輪金メダリスト、マーク・シュルツの兄で同じく金メダリストのデイヴ・シュルツを演じたのが、マーク・ラファロだ。過去、『死ぬまでにしたい10のこと』『エターナル・サンシャイン』『ゾディアック』など数々のヒット作に出演し、『キッズ・オールライト』ではアカデミー賞「助演男優賞」にノミネート、『アベンジャーズ』では超人ハルクを演じるなど、幅広いキャラクターと演技力が評価され、ハリウッドで最も人気のある俳優のひとりであるラファロ。舞台と映画の間を行き来し、いままでにアン・リー、マーティン・スコセッシ、マイケル・マン、スパイク・ジョーンズ、デヴィッド・フィンチャー、フェルナンド・メイレレス、ミシェル・ゴンドリーなど、錚々たる監督らと仕事をしてきた。そして今回、名匠ミラー監督と初タッグを組んだのが『フォックスキャッチャー』だが、実は公開直後から、「これもマーク・ラファロなのか!」「誰だか一瞬分からなかった!」「マーク・ラファロはすぐに気付かなかった! このヒゲもじゃの男か!」「マーク・ラファロの頭がハゲちらかしている!」といったコメントがSNSに殺到。『フォックスキャッチャー』より1週間前に公開され、全国10館のスタートながらスマッシュヒットを記録している『はじまりのうた』でのラファロとの違いに、驚愕する観客たちが続出しているのだ。『はじまりのうた』では、キーラ演じるグレタの才能を見出す落ち目の音楽プロデューサーを演じ、最初はどうしようもない夫で父で音楽プロデューサーでありながらも、その軽妙さと愛らしさがたまらないキャラクタ―をつくりあげているラファロ。これに対し、『フォックスキャッチャー』ではレスリング選手ということもあり、約7か月もの間厳しいレスリングの準備を続け、全く真逆のキャラクタ―を見事に演じ切っている。実はラファロは高校時代にレスリングを経験したことがあるが、実在したデイヴ・シュルツは左利きであったため、レスリングを一から学び直して右利きから左利きへと変更。45歳のラファロが、かつて “史上最高のレスラー”といわれた33歳の男を演じるに当たり、説得力を持たせるべく、肉体的にも非常に過酷なトレーニングを積んだという。その成果となる劇中の白熱した試合のシーンは必見だ。また、よりデイヴに近づけるため、徹底的な外面改造も行った。広く後退した毛髪、それに反するように激しく蓄えられたヒゲ、レスリングなどの寝技系のファイター達によく見られる耳の変形などもきちんと再現、さらには大きく筋肉質なレスリング選手としての肉体、特徴的なデイヴの構え、動き、スタイルなどを体得し、まさにパッと見、ラファロとは気づかないほどのビジュアルへと変化させていった。「単に役を脚色するのとは異なり、実在の人間を演じるということは、確かに責任がある。僕は自分の能力の限りを尽くして、デイヴに敬意を表したかった」と語り、徹底した役づくりを見せたラファロ。今年は『アベンジャーズ』の続編となる『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』も控えており、ハルクことブルース・バナーとして再び登場する予定だ。振り幅の広さを示し続けるマーク・ラファロに、これからも目が離せない。『フォックスキャッチャー』『はじまりのうた』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:フォックスキャッチャー 2015年2月14日より新宿ピカデリーほか全国にて公開(C) Photo by Scott Garfield(c)MMXIV FAIR HILL LLC. ALL RIGHTS RESERVED.はじまりのうた 2015年2月7日より全国にて公開(C) 2013 KILLIFISH PRODUCTIONS, INC. ALL RIGHTS RESERVED
2015年02月20日エディ・レッドメインが“車いすの天才”スティーヴン・ホーキング博士を、フェリシティ・ジョーンズが博士を支え続けた妻ジェーンを演じたヒューマン・ラブストーリー『博士と彼女のセオリー』。このほど、2月23日(日本時間)に迫った第87回アカデミー賞授賞式を前に、エディとフェリシティが自身の役作りについて熱く語る特別映像が、いち早くシネマカフェに到着。映像には、実際のホーキング博士とジェーンの結婚式の写真も登場していることが分かった。本作は、ジェーン・ホーキング著「Travelling to Infinity: My Life with Stephen」を基に映画化。『レ・ミゼラブル』の青年マリウス役で一躍注目を浴びたエディが、徐々に身体中の筋肉が衰える難病ALS(筋委縮性側索硬化症)に侵されていくホーキング博士を熱演。新境地を開拓し、見事、第72回ゴールデン・グローブ賞「主演男優賞」(ドラマ部門)、全米映画俳優組合賞「主演男優賞」を受賞した。また、ホーキング博士を献身的に支えた妻ジェーン役には、『アメイジング・スパイダーマン2』にも出演したフェリシティ。余命2年と宣告を受けた博士との結婚を選び、希望を持ち続けながら、共に困難を乗り越えようとする女性を好演する。今回到着した映像では、「フェリシティは最高で、彼女との共演は夢のようだった」とふり返るエディに対し、「エディの演技は見事で想像力を駆使して演じていたわ」と語るフェリシティ。互いの演技をベタ褒めし、「全力を出し切った」と称え合うその姿は、まさに劇中の夫婦のように息ぴったりだ。登場人物を徹底的に理解するため、役作りに力を入れたという2人。ALSを患っているホーキング博士を演じるエディは、撮影中、常に肉体的な試練にさらされていたが、「撮影に入ると肉体的な問題が一気に消え、リアルに演じることができた」と語り、さらには「楽しい役作りだった」と、そうした苦悩や試練さえ楽しんでいたという。その演技について、ホーキング博士本人は「エディの演技はとても素晴らしい。彼はリアリティを追求するために、実際のALS患者とともに過ごして役作りをしているんだ。時々、彼の姿が自分に見えた」と話している。一方のフェリシティも、役作りのため熱心に何度もジェーン本人の元を訪れていたそうで、スクリーンで自分を演じる彼女の立ち振る舞いを観たジェーンは、思わず「私だわ!」と感嘆したほど。なお、映像中には、エディのメガネ姿がそっくりな実際のホーキング博士とジェーン2人の写真も登場しており、エディが「とてもクールなんだ」という2人の仲むつまじい姿を目にすることができる。本人たちから、そろってお墨付きをもらっているエディとフェリシティ。第87回アカデミー賞では、それぞれ「主演男優賞」「主演女優賞」にノミネートされているほか、「作品賞」「脚色賞」「作曲賞」と計5部門のノミネートを誇っている本作。受賞への期待がますます高まるところだ。『博士と彼女のセオリー』は3月13日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年02月20日スペシャルイベント「アナとエルサのフローズンファンタジー」を開催中の東京ディズニーランドでは、映画の“その後”の世界を楽しみに訪れたゲストで連日大盛況!特別バージョンの「ワンス・アポン・ア・タイム~スペシャルウィンターエディション~」やアナとエルサが登場するパレード「フローズンファンタジー・グリーティング」が大人気だ。そこで3月20日(金)まで開催中の「アナとエルサのフローズンファンタジー」のスペシャルメニューを中心に、冬の東京ディズニーランドを満喫する“食”メインのコースをシネマカフェがご提案! ディズニー大好き女優の那海さん(音楽劇「お嬢さんお手上げだ・明治編」/3月20日~公演)と同じくディズニー大好きタレントの亜季さんに密着した。■ 大人気のレストランで、『アナ雪』スペシャルブッフェの豪華なランチを!! ■まず那海さんと亜季さんが向かった場所は、パークのレストランの中でも特に人気が高い「クリスタルパレス・レストラン」。ブッフェ形式の同レストランではイベントと連動した“「アナとエルサのフローズンファンタジー」スペシャルブッフェ”(¥3,090)を提供中で、ディズニー映画『アナと雪の女王』をイメージしたバラエティー豊かなメニューがいっぱい!アナ、エルサ、オラフ、スヴェンがモチーフのデザインは、見ているだけで楽しい!■ サラダ、メイン、デザート…すべてが『アナ雪』 店内に隠れミッキーも!! ■「カレー風味のポテトサラダ」「シーフードマリネ」「ポークとキノコのブルギニヨン」「チキンロール、トマトソース」「海老ピラフ」「ブルーゼリー&ナタデココ/パンナコッタ」「ラズベリームースケーキ」などなど、サラダ、メイン、デザートまで、『アナと雪の女王』をイメージしたメニューがいっぱいで、ブッフェを満喫する那海さんと亜季さん。実はデザートを陳列してあるあるオブジェには、隠れミッキーが!お店に行ったら、探してみて!■ 定番のチュロスも『アナ雪』仕様に! ブレッドコーンは営業時間に注意!! ■すっかりお腹いっぱいになったはず(?)のふたりは、デザートは別腹ということで、ワゴン販売スナックで人気の「ホワイトチュロス(バニラシュガー)」(¥310)を購入。ディズニー映画『アナと雪の女王』をイメージしてバニラシュガーをまぶしたチュロスは、袋のデザインも期間限定なので要チェック。また、「ザ・ガゼーボ」で販売中の「ブレッドコーン(サーモントラウトとベビーホタテのチャウダー)」(¥500)も、いまのパークでは大人気!ちなみに「ザ・ガゼーボ」の営業時間は夕方くらいまでと短いので、早めに購入を!■ 穴場スポットでパレードを観ながらスーベニアランチケース付特別セット!! ■ミニパレード「フローズンファンタジー・グリーティング」を見たいふたりは、どういうわけか人気のレストラン「トゥモローランド・テラス」へ。ここではミッキーシェイプがかわいい「ミッキーブレッドサンド(チーズ&ビーフパティサンド)」(¥600)などが人気で、実はいまの時期は、“スーベニアランチケース付き”のスペシャルセットも販売中!アナのドレスをイメージしたランチケースは珍しい上に、「トゥモローランド・テラス」の公式ページにも載ってないレア情報!ちなみに「トゥモローランド・テラス」では、パレードルート沿いのテラス席では、パレードも楽しめる。テラス席は前にさえぎるものが何もないので、オススメの穴場スポットとなっているのだ。『アナ雪』一色のパークを十分に満喫した那海さんと亜季さん。「アナとエルサのフローズンファンタジー」は、3月20日(金)まで開催中。※写真はすべてイメージです。※紹介したイベント、メニューなど、すべての情報は、変更になる場合があります。(C) Disney(text:cinemacafe.net)
2015年02月20日2006年1月期に連続ドラマとしてスタートし、その後公開された劇場版でも興行収入23.4億円を超える大ヒットを記録した「アンフェア」シリーズ。その続編であり完結編となる『アンフェア the end』が9月5日(土)に公開されることが決定。主人公・雪平夏見を演じる篠原涼子は、これまで瑛太、江口洋介、山田孝之と豪華男性キャストとタッグを組んできたが、今回TVドラマシリーズで篠原さんの相棒を演じた瑛太さんの実弟・永山絢斗が出演することが明らかになった。バツイチ、子持ち、大酒飲み…検挙率ナンバーワンの敏腕であり、過去に犯人を射殺した経験のある唯一の刑事・雪平夏見(篠原涼子)は、父が殺された事件の真相を探っていた。事件の背景に警察組織の“闇”があることをつかみ、父が警察内のクーデター計画を画策していたことを知る。それは、長い年月を経て、警察病院占拠事件(『themovie』)、ネイルガン連続殺人事件(『theanswer』)へと繋がり、元夫・佐藤和夫(香川照之)の命と引き換えに、国家の中枢で権力を濫用する組織から機密データを手に入れる。前作から4年ーー『the end』では、元夫・佐藤の死と引き換えに、国家を裏で操る秘密組織の機密データを手に入れた雪平に新たな事件が勃発。鋭い嗅覚と型破りな手段で、いよいよ最後の敵へと迫っていく。雪平が刑事になったきっかけともいえる、父親殺しの真犯人の正体も明らかに…。今回発表されたキャストは、篠原さん扮する雪平の協力者となり国家の謀略を暴こうとするシステムエンジニア、津島直紀役に永山絢斗。瑛太さんと兄弟で「アンフェア」シリーズに出演するという異例のキャスティング。「10年前の瑛太さんとの因縁を感じるが、いまの永山さんにしか表現できない演技でナイーブな役を魅力的に演じてくれている」と本作のプロデューサーも大絶賛。当の永山さんは「『アンフェア』は10年も続く凄く長い歴史があって、僕が仕事する前の高校生のときにTVドラマを見ていました。そのシリーズにまさか自分が関わることになるとは思っていなかったのでびっくりしています」とコメント。さらに、今回タッグを組む篠原さんについては「現場で初めてロングコートを着て、話している姿が僕も知っているカッコいい雪平さんだったので、なんだか嬉しかったです。現場を離れて普段お話しするときには、すごく優しい方で、まるで子どものように扱われてます(笑)」と明かした。そして雪平の敵か味方か、本作のキーとなる人物となる最高検察庁監察指導部である武部将臣役には「EXILE」のAKIRA。前作の黒幕・山田さん演じる村上検察官の殺人事件に端を発する国家権力の闇に迫る。映画『ちゃんと伝える』初主演を務め、その後もTVドラマ「GTO」で鬼塚を好演し、着実に俳優としての活躍の幅を広げている。AKIRAさんは、「自分が実際どういう役柄を演じるのかは詳しくは言えませんが、作品同様にとても振り幅のある役になっていると思いますので楽しみにしていただければ幸いです」とファンにメッセージを贈り、「篠原さんはキュートな役も『アンフェア』のようにクールな役柄もすべて魂を込めて演じていらっしゃる印象を持っています。その姿は男からみてもかっこいい。今回共演できることになってとても嬉しいです」と喜びを語った。そのほか、検察庁の特捜部長役には吉田鋼太郎が抜擢。NHK連続テレビ小説「花子とアン」で注目を集め、昨年だけで7本ものTVドラマに出演するなど引っ張りだこの吉田さんは、本作では、仲間の検察官を立て続けに殺され、立場上から村上親子殺しの犯人を挙げるために執念を燃やし、雪平と津島を追いつめる。前作から引き続き、佐藤浩市、阿部サダヲ、加藤雅也、寺島進、向井地美音が再集結する本作。新旧メンバーでシリーズ最終作を盛り上げる。『アンフェア the end』は9月5日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年02月20日『第9地区』『エリジウム』を手がけるニール・ブロムカンプ監督の最新作『チャッピー』。この度、成長するAIを搭載した人型ロボット“チャッピー”を描いた本作から日本版ポスターと予告編が解禁された。2016年、犯罪多発地区の南アフリカ・ヨハネスブルグに、世界でただ1体の“感じ、考え、成長する”AI(人工知能)を搭載したロボットが誕生した。彼の名はチャッピー。開発者のディオン(デーヴ・パテル)が極秘でAIを搭載させており、起動したばかりのチャッピーはまるでまっさらな子どものよう。だが、ディオンとともに男女2人組のストリートギャングにさらわれたことで、そのAIにはギャングによって生きるための術が叩き込まれてしまう――。AI搭載の“こども”ロボット、チャッピーを好演するのは、ブロムカンプ作品に出演し、『マレフィセント』にも抜擢されたシャールト・コプリー。そのほかに日本でも人気の高いヒュー・ジャックマンや、シガニー・ウィーバー、さらに『スラムドック$ミリオネア』のデーヴ・パテルら演技派俳優や、カルト的人気を誇る南アフリカのラップデュオ「ダイ・アントワード」らが集結している。今回公開された予告編は、2016年、世界で初めて人工知能を搭載された兵器ロボットが、“チャッピー”と名づけられ、子どものような心で感じていく姿が収められている。初めて見る牛乳をこぼし、TVアニメを見てヒーローを真似するかと姿は何とも愛らしく、さらに車の運転を素早く習得、デッサンも楽々こなすチャッピー。成長していく過程を見るとロボットといえど母性をくすぐられる女性も多いはず!しかし、その姿を見た研究者たちは「考えるロボットは人類の敵」とチャッピーを追いつめていくことに。「僕は生きたい」と、純粋無垢な心をもったチャッピーが叫んだ先には、どんな運命が待っているのだろうか…?また、日本版ポスターには、壁に落書きをするチャッピーの後ろ姿が。その落書きには、お父さん、お母さん、そしてチャッピーが手をつないでいたりとほのぼのとした家族の姿を描いているが、彼の足元にはマシンガンが置かれ、兵器ロボットとして生まれた宿命を暗示しているかのようなビジュアル。「ボクを…なぜ怖がるの?」という純粋なAIが悲しげに訴えかける言葉がある通り、人々には認められず、さらには、彼自身のバッテリーが残り5日間だと知ると、死への恐怖をも感じてしまうという“人間”と同等に生きていきたい彼の心情がひしひしと伝わってくる。まずはこちらの映像からチャッピーの成長ぶりをご覧あれ。『チャッピー』は5月23日(土)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年02月20日松田龍平と松尾スズキ監督が最新作『ジヌよさらば~かむろば村へ』を携えて2月19日(木)、「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2015」のオープニングセレモニーに来場した。映画は、銀行員だったが金に恐怖するようになり、東北の村に移り住み、金を必要としない生活を送ることにした青年の姿を描いており、同映画祭のオープニング作品として上映。松田さん、松尾監督はゆうばり映画祭初参戦となった。松田さんは『探偵はBARにいる』シリーズなど、北海道を舞台にした作品に出演しており北海道になじみはあるが「撮影でよく来てますが、夕張は初めて。アットホームだと聞いてましたが、まんまとやられました。『仲間に入ってもいいですか?』という感じ」と語り、会場を沸かせる。松尾監督は夕張市民の歓迎に「旗振ってくれて…寒いのに」と感激を嘘泣きで表現し、松田さんも「黄色いハンカチを振ってくれて…(バスに)誰が乗ってるか分かんないのに(笑)」と語り、会場は笑いに包まれた。2人が主演と監督という立場でタッグを組むのは2004年の『恋の門』以来、11年ぶり。松尾監督は11年での松田さんの変化について尋ねられると「10年前は携帯ゲームをいじってなかったよね?いまはいっぱい携帯ゲームをいじってて、それを周りが見ているという…マイペースです」ととぼけた調子で語る。一方、松田さんは「(松尾さんは)変わんないですね。『恋の門』で松尾さんの演出は台本じゃ想像できないことが多くて、それを忘れてましたが、やってて『大変だったな』と思い出しました」とふり返った。決して、多弁とは言えない2人の微妙にシュールなやりとりに、会場は若干静まりかけるが、この空気を感じ取った松尾監督は「こう見えて、面白い映画ですから!」と必死にアピール。松田さんは、改めて「温かい空気感で、夕張に来れて嬉しいです」と喜びを語ると共に、映画祭の開幕を飾る上映を前に「面白いと思ったら周りを気にせずに笑ってください」と呼びかけた。『ジヌよさらば~かむろば村へ~』は4月4日(土)より全国にて公開。「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2015」は2月23日(月)まで開催中。(text:cinemacafe.net)
2015年02月20日2014年「People」誌の「最もセクシーな男性」に選ばれた俳優クリス・ヘムズワーズを主演に、『ヒート』『コラテラル』の巨匠マイケル・マン監督が5年ぶりに手がける最新作『ブラックハット』。この度、世界中で多発するネットワーク不法侵入による凶悪事件の解決に挑むクリスの姿が収められた予告編が公開された。何者かのネットワーク不法侵入によって、香港の原子炉は爆破され、アメリカの金融市場も大打撃を受けるが、アメリカ・中国の合同捜査チームは事件解決の糸口をつかむことができずにいた。一縷の望みを託され、捜査協力を要請されたのは、ハッキングの罪で投獄中の天才プログラマー、ハサウェイ(クリス・ヘムズワース)だった。実は犯人が使用しているシステムは、彼がかつて開発したプログラムを応用したものだったのだ。世界を脅かす凶悪犯の動きを制止するため、ハサウェイは合同捜査チームと共に、シカゴから香港、マレーシア、ジャカルタと、世界を股に掛けた追跡劇が始まる――。製作に『ダークナイト』3部作のトーマス・タルと『GODZILLA ゴジラ』のジョン・ジャシュニを迎え最強のスタッフで贈る本作。ほかの追随を許さない演出力と、独特のスタイリッシュな映像美学で“闘う男”を描き続けるマン監督がテーマに選んだのは、ネットワークが進化し、どこにいても世界中が標的可能となった現代の“闇”。世界中で多発するネットワーク不法侵入による凶悪事件の解決に向け、要求も声明もない“追跡不能”の犯人に迫るのは、『アベンジャーズ』『マイティ・ソー』で“雷神・ソー”を好演するクリス・ヘムズワース。これまでアクション俳優としての活躍が目覚ましいクリスだが、本作では、元・天才犯罪者の立場で犯人を追いつめるという新境地に挑む。クリスと共に事件に挑むのは、台湾を拠点に活動をしている歌手であり、俳優のワン・リーホン。そのほかタン・ウェイ(『ラスト、コーション』)、ヴィオラ・デイヴィス(『ヘルプ~心がつなぐストーリー~』)と国際色豊かな実力派が脇を固めている。今回解禁となる映像は、かつてコンピューターやネットワークへ攻撃を仕掛けるハッカー“ブラックハット”として知られ、罪に問われているハサウェイに謎の犯人逮捕のため、捜査協力を要請される様子が映し出されている。正体不明、目的不明の犯人に迫るハサウェイだが、次々と世界中で事件が起こる。犯人の望みは何なのか…一進一退を繰り返す“頭脳戦”が繰り広げられる。また、マン監督の代名詞でもある激しい銃撃戦や爆破、空撮、ボートやヘリなど様々な乗り物を使用した臨場感ある映像は本作でも見どころのひとつとなっている。『ブラックハット』は5月8日(金)よりTOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年02月20日ユアン・マクレガーがピューリッツァー賞受賞の小説の映画化で監督デビューすることになった。主演も兼ねるという。ユアンが監督するのはフィリップ・ロス原作の小説「American Pastoral」(原題)の映画化で、ベトナム戦争時代の物語。順風満帆な生活を送ってきたビジネスマンの主人公が、愛娘が反体制活動に参加しテロ行動を起こしたことによって、人生が大きく変わってしまう。当初は『ソルト』のフィリップ・ノイス監督がメガホンをとる予定だったが、降板が決まり、すでに主演に決定していたユアンが監督挑戦へ意欲を見せた。ユアンは「何年も前から監督をやりたいと思い続け、語るべき物語が見つかるまで待っていました。この脚本はまさにそのストーリーがあったのです」と18日(現地時間)にコメントを発表した。主人公の妻をジェニファー・コネリー、娘をダコタ・ファニングが演じる。監督・主演を兼ねる大役への挑戦を「楽しみにしています」と語るユアン。撮影はペンシルヴェニア州ピッツバーグで来月から開始を予定している。(text:Yuki Tominaga)
2015年02月20日中村獅童と小西真奈美を夫婦役に迎えて、結婚、出産、夢の実現、そして別れまでを描いた鉄拳のパラパラ漫画を映画化した『振り子』。本作で二人の娘・心晴を可憐に演じるのが、「SKE48」「AKB48」のメンバーである松井珠理奈だ。この度、彼女が中学生から20代までの約15年間を見事に表現したビジュアルが到着。セーラー服、パジャマ、ウエディングドレス、そして喪服姿まで披露していることが明らかになった。1976年――ひょんなことから出会った大介とサキ。これが2人の歩む「数奇な運命」の始まりだった。商店街の人々に見守られ、夢だったバイク屋を経営しながら暮らしていた大介一家。ところがある日、バイク屋が倒産。家族の歯車が狂い始める。そんな矢先、サキが倒れて寝たきりの状態に。大介はサキを元に戻そうと懸命に努力するが2人に待っていたのは予想外の結末だった。昭和から平成…「振り子時計」が刻んだ夫婦の歴史。そして、2人が夢見た21世紀に待っていたのは…?第6回沖縄国際映画祭で「TV DIRECTOR’S MOVIE」部門で主演男優賞、主演女優賞をW受賞し話題となった本作。中村さんと小西さん、松井さんのほかにも板尾創路、研ナオコ、小松政夫、中尾明慶、武井壮、山本耕史、武田鉄矢らが個性豊かなキャラクターが顔を揃える中、原作者・鉄拳さん自身も“素顔”で出演を果たしているという。今回公開されたビジュアルは、昭和から平成にかけての心晴の成長ぶりが分かるビジュアル。ツインテールでセーラー服を着て、両親役の中村さんと小西さんの間で笑顔を見せる松井さんや、2本ラインの入ったジャージ、黒一色でありながらも清楚感が漂う喪服姿、そして人生で最高の笑顔を見せるウエディングドレス姿を披露し、少し懐かしい昭和の娘が大人へと成長していく普通の女の子を好演している。特に喪服姿を披露するのは本作が初めて。これについて松井さんは「初めて喪服を着て泣くシーンに臨みました。脚本を読んでいる段階では何度も涙が出たのですが、いざ撮影のとき、なぜか涙が出なくて。でも周りの方々に励まされやり遂げることができました。そのシーンは是非劇場で観て欲しいです」とふり返る。本作のメガホンをとった竹永典弘監督は松井さんについて「実年齢に近い中学や高校時代はもちろんだが、今回は20代の少し大人の落ち着いた雰囲気を見事に表現している」と絶賛している。『アイドルの涙 DOCUMENTARY of SKE48』の公開も控える松井さん。本作では、ベテラン俳優陣の中でどのように輝きをみせるのか、注目しながら観てみて。『振り子~furiko~』は2月28日(土)より角川シネマ新宿、池袋シネマ・ロサほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:振り子 2015年2月28日より全国にて公開(C) 2014『振り子』製作委員会
2015年02月20日