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東京タワーで映画『くるみ割り人形』とのコラボレーションによるクリスマスツリーイルミネーションが展開されることとなり、11月3日(祝・月)にクリスマスツリー点灯式を開催。声優を務めた有村架純、由紀さおりらが出席した。東京タワーの冬のイルミネーションは今年で18回目になるが、極彩色の世界で描かれる3D人形アニメーション『くるみ割り人形』とのコラボレーションで約6万個のLED電球により彩られることになる。11月のやや肌寒い空気の中でも、有村さんはノースリーブの衣裳で登場。これが人生初の「点灯式」出席ということで「ドキドキしていますが、気合い入れてボタンを押したいと思います!」と意気込む。由紀さんも「長い人生の中でもこういう機会をいただけるとは思っていなかったです。私も有村さんと一緒に気合いを入れて押したいです」と笑顔で語った。クリスマスの思い出について尋ねると、有村さんは「高校の友達とボーリングをしたりサンタの格好でプレゼント交換をしてました」と懐かしそうに語る。今年のクリスマスは「仕事じゃなければ親友とパーティしたいです」と語った。そしていよいよ点灯式。集まった観客と一緒にカウントダウンが開始され「ゼロ!」で有村さん、由紀さん、増田セバスチャン監督、そして映画仕様のくるみ割りキティちゃんが一緒に点灯ボタンを押すと、タワー脇の高さ10メートルのモミの木に飾られた、映画の極彩色をイメージしたという色鮮やかな電球が幻想的な輝きを放ち始める。観客の間からは歓声が上がり、有村さんもその美しさに目を輝かせ「気持ちを込めて押しました。素敵です。感動しています!」と嬉しそうだった。なお、こちらの冬のイルミネーションはクリスマス期間のみならず2月まで開催。期間中、毎日16時からは20分ごとに『くるみ割り人形』の世界観をイメージしたイルミネーションショーも行われるほか、東京タワーの2階展望室でも映画に登場する人形の国やネズミの国をイメージしたイルミネーションを展開。映画で実際に使われた貴重な人形の展示も行われる。『くるみ割り人形』は11月29日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年11月04日「日経トレンディ」(日経BP社)が発表する「2014年ヒット商品ベスト30」の発表会が11月3日(祝・月)に開催。1位に映画『アナと雪の女王』、2位に「妖怪ウォッチ」、3位には今年7月「USJ」に開業した「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター」がランクインした。この日は、「日経トレンディ」の伊藤健編集長、今年の「ヒット人」に選出された俳優のムロツヨシと、橋本環奈(Rev.from DVL)、さらに来年のブレイクが見込まれる「2015年の顔」として女優の杉咲花も出席した。『アナと雪の女王』は国内興行収入歴代3位の254億円を稼ぎ出し、ブルーレイは発売初日に66万枚の売り上げを記録する大ヒットとなり「関連商品も次々と売れた」(伊藤編集長)。2位の「妖怪ウォッチ」はメダルの出荷数が1億枚に到達する勢いで、妖怪メダルや特典付きの映画前売り券を求めて親子で奔走する“社会現象”となり、劇場版アニメは第1弾公開を前に既に第2弾の製作が発表されるなど、今後「ポケットモンスター」のような“定番コンテンツ”への道を歩み始めたと言える。「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター」はその再現性の高さでUSJの月ごとの入場者数を更新し続けており、来年にかけても多くの人が全国から詰めかけることになりそうだ。上位3位までをアニメ・ファンタジー関連のコンテンツが占める結果となったが、伊藤編集長は過去の、消費税の導入や税率アップのタイミングで「ちびまる子ちゃん」「ポケモン」などのヒット商品が生まれたことに言及し、「固くなりがちな財布の紐を子ども向けのキャラクターがこじ開けたが、その中でも過去最高のヒット」と解説。「現実からかけ離れたものに消費者が惹かれた。『楽しみたい』心理の表れ」と語る。この他、ディズニーキャラクターを起用し2,800万ダウンロードを誇ったスマホゲームを引き金に生まれたぬいぐるみ「TSUM TSUM」が7位、1,000円という格安で子どもを狙った商品として未来の万年筆ユーザーを醸成したのに加え、“美文字”ブームから大人の女性をも取り込んでヒット商品となった格安の万年筆「カクノ」が25位に入るなど「大人の女性と子どもの掛け合わせ」、「子どもを狙って大人にも買わせる商品」もヒットの鍵となった。食品では「トクホ茶は苦い」という概念を覆した「伊右衛門 特茶」が6位、新食感の「クロワッサンドーナツ」が8位、吉野家の中でも異例のメニューとして女性やシニアの人気を集めた「牛すき鍋膳」が14位にランクイン。それ以外では4位に「ジェルボール洗剤」、9位に「格安スマホ」、大阪・天王寺に開業した日本一の高層ビル「あべのハルカス」が10位に入った。来年2015年のヒット予測では、1位に食品への新表示解禁により、野菜や鮮魚といった日常で口にする食品にも「睡眠に良い」「肌・目に良い」といった効き目が訴求される「グルメ“健効”系フーズ」を選出。「自撮り」仕様に進化したスマホ「セルフィースマホ」が2位に、新幹線の延伸を引き金に金沢・能登・富山を巡る新ルートに観光客が殺到するという「北陸トライアングル」が3位に挙げられた。これらのランキングが掲載された「日経トレンディ12月号」は11月4日(火)発売。(text:cinemacafe.net)
2014年11月04日“第2のジェニファー・ローレンス”といわれる『ダイバージェント』のシャイリーン・ウッドリーを主演に、『(500)日のサマー』の脚本家コンビが人気ベストセラー小説を映画化した『The Fault in Our Stars』(原題)が、『きっと、星のせいじゃない。』というタイトルで2015年2月20日(金)より日本公開されることが決定。眩しくも、どこか儚げな若いカップルのポスタービジュアルが解禁となったヘイゼル・グレース(シャイリーン・ウッドリー)は、いまは奇跡的に薬が効いているが、学校にも行けず、友達もなく、酸素ボンベが手放せない末期のがん患者。あるとき、ヘイゼルは嫌々ながら参加したがん患者の集会で、片脚を切断して骨肉腫を克服したガス(アンセル・エルゴート)と出会う。ガスは独自の感性が光るヘイゼルに惹かれるが、彼女はいつも人とは距離を置いてきた。だが、大好きな作家がきっかけとなり、2人は“友達”としてオランダへ旅に出る──。本作の主人公は、不治の病にかかった若い男女。にもかかわらず、自らを悲観せず、夢を追いかけ恋に落ちる2人の姿に、眩しいくらいの明るさと抱えきれないほどの希望がもらえると、全米ではトム・クルーズ主演の『オール・ユー・ニード・イズ・キル』など超大作を押しのけて全米初登場1位を記録。その後も世界各国で大ヒットを記録し、ティーン・チョイス・アワード2014では「チョイス・ムービー(ドラマ賞)」、「主演女優(ドラマ賞)」、「主演男優賞(ドラマ賞)」など7冠を達成するという快挙を成し遂げ、社会現象ともなった。主人公のヘイゼルとガスを演じるのは、『ファミリー・ツリー』で数々賞を受賞したシャイリーン・ウッドリーと、クロエ・グレース・モレッツ主演『キャリー』のアンセル・エルゴート。シャイリーン主演の『ダイバージェント』では兄妹役を務めていた彼らは、本作では、限られた時間の中で運命に導かれて出会う若き恋人同士に。さらに、『インランド・エンパイア』のローラ・ダーン、『グランド・ブダペスト・ホテル』のウィレム・デフォーら個性派俳優が脇を固めている。原作となるのは、作家ジョン・グリーンが16歳で亡くなった友人のエスター・アールをモデルに書き上げ、「ニューヨーク・タイムズ」の2012年ベストセラーリスト第1位となった小説「さよならを待つふたりのために」。脚本は『(500)日のサマー』のスコット・ノイスタッター&マイケル・H・ウェバーが手がけ、注目の新鋭ジョシュ・ブーン監督がメガホンをとる。全米で社会現象を巻き起こし、世界中が恋に落ちた人生を輝かす感動の物語。“運命がくれた、今日が愛しい”2人に、思いを馳せてみて。『きっと、星のせいじゃない。』は2015年2月20日(金)よりTOHOシネマズ日本橋ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年11月04日リンジー・ローハンとの急接近が報じられたばかりのトム・クルーズだが、今度はなんとミランダ・カーとの交際がうわさになっている。トムとミランダは昨年パーティで知り合い、それから何度か会っているという。オーストラリアの「New Idea」誌に関係者が明かしたところによると、昨年11月にロンドンで開かれた私的なディナー・パーティで互いを紹介されて以来、トムはミランダに夢中になっているそうだ。現在トムは『ミッション・インポッシブル』シリーズ第5作をロンドンで撮影中。2人は電話で連絡を取り合い、ミランダがロンドンに行くたびに密会を続けているという。トムは2012年にケイティ・ホームズと離婚、ミランダは昨年10月にオーランド・ブルームと離婚している。ミランダはその後、友人だったジェームズ・パッカーと交際が伝えられていたが、いつの間にか破局を迎えていたようだ。リンジーは代理人を通じて、トムとの交際は事実無根と否定したが、果たしてミランダは、あるいはトムはどう反応するだろうか。(text:Yuki Tominaga)
2014年11月04日新垣結衣と大泉洋が夫婦役を演じることで話題の映画『トワイライト ささらさや』の夫婦試写会が、11月3日(月・祝)に東京都内で開催され、お笑いコンビ「品川庄司」の庄司智春の妻でタレントの藤本美貴がトークショーに登壇した。本作は、ベストセラー小説「ささら さや」(加納朋子著/幻冬舎文庫)を『神様のカルテ』シリーズ、『くじけないで』などの感動作で知られる、深川栄作監督がメガホンをとり実写映画化。突然の事故で幽霊となってしまった夫・ユウタロウ(大泉洋)が、妻・サヤ(新垣結衣)と生まれたばかりの息子をさまざまな人の“体を借りて”助ける、というファンタジックでユーモラスな物語が展開する。すでに作品を観たという藤本さんは、「夫婦って色んなカタチがあると思うんですけど、まず一つ(この作品の)夫婦のカタチを観て頂いて、良い部分をマネしたりとか、お互いどういう風に思っているのかとか、考えるきっかけになりました。夫婦として当たり前になってしまう部分もあるんですが、当たり前じゃないんだなって改めて感じました」と感想を語る。藤本さんと庄司さんの家庭は、「すごくアメリカンな感じで、『ありがとう』も『ごめんね』も『大好き』もストレートに言いあう」そうで、藤本さんと時を同じくして、本作を鑑賞した庄司さんからは「観た後にすぐ、旦那さんから『美貴ちゃんに感謝だな』と電話があった」そうだ。2012年の3月に第一子となる息子・虎之助くんを出産したが、子どもを授かったことでの変化を聞かれると、「大人にさせてもらったという気持ちですね。16歳くらいから大人とお仕事しているので、何を言っても通じる環境でした。でも、子どもって言いたいことが分からなかったり、眠いのに眠れなくて泣いたりとか、思い通りにならない部分をもっているので、本来人ってこうだよねということに気づかされました」と語る。すでに2歳となった虎之助くんだが、藤本さんには一つ不安があるよう。「いつも旦那さんは(TVでは)タンクトップで、たまに脱いだりしてるんですが、それを見て脱ぎ癖が…」と苦笑を浮かべ、「脱ぐのが当たり前になってくると、将来大変だなって。『トッタン(※父・庄司さんのこと)と一緒だね』と言うんですが、そこは一緒じゃなくていいよ…って。顔もすごい(庄司さんに)似てて、80%が旦那さんで出来上がってるんじゃないかと思います」と明かすと、客席からは笑いが沸き起こった。そんな温かい家庭・夫婦円満の秘訣を聞かれると、「『ほう・れん・そう』が大事」と語る。「仕事が終わる時間もバラバラなので連絡して、コミュニケーションをよく取るようにしてます。たまにケンカもしますね。爆発しないように、小出しにしておくといいと思います」という言葉に、会場に集まった奥様たちは大きく頷いていた。さらに、結婚生活の中で当たり前であるからこそ忘れがちになってしまう“女性”を保つ方法は?という質問には「もちろん家にいるときは、すっぴんだし(髪も)バサバサだし、スウェットでソファーにいるんですけど(笑)、デートの時は気合いを入れます。意外と夫婦になっちゃうと、家を出る時も一緒になりがちなんですが、たまに“待ち合わせ”をするとドキドキできると思います。あとは可能なら、結婚当時の体型をキープしたいですね。それは奥さんも旦那さんも両方ともに(笑)」と語ると、会場に集まった奥様たちは再び大きく頷いていた。『トワイライト ささらさや』は11月8日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:トワイライト ささらさや 2014年11月8日より全国にて公開(C) 2014 映画「トワイライト ささらさや」製作委員
2014年11月03日日本でも賑わいをみせたハロウィンで人気キャラクター・ジバニャンの仮装をしたりと、子どものみならず大人をも虜にする「妖怪ウォッチ」。この度、『映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!』の劇場前売券が東宝映画史上最高数の72万枚を突破(10月26日現在)。さらに、公開を一か月半後に控える中、早くも2015年冬に第2弾の劇場版公開が決定した。夏休みのある日、近くの森で白い奇妙な生き物「ウィスパー」に遭遇した主人公・ケータ。不思議な時計「妖怪ウォッチ」をウィスパーから渡されたケータは、その日から街のいたるところに現れる妖怪たちが見えるようになる…。様々な妖怪が引き起こす、様々な出来事。ケータは困ったことを引き起こす妖怪を説得したり、時には戦って問題を解決し、そしてその妖怪と友達になる。そんな、妖怪たちを見ることができる腕時計こそが「妖怪ウォッチ」だ。ある日、寝ていたケータの腕から光を放ち突然消えた妖怪ウォッチを取り戻すため、ケータとウィスパー、ジバニャンとフユニャンは、60年前の過去の世界にタイムスリップし、そこで出会う強大な敵に立ち向かう――。志村けんを始め、片岡愛之助、「AKB48」島崎遥香がゲスト声優として参加することでも話題を集めてきた本作。7月から劇場版前売券を販売開始するも、瞬く間に50万枚の特典「妖怪メダルフユニャン」は配布終了、現在もなお、週平均1万枚以上のペースで売れ続けている。この人気を受け、今回第2弾の劇場版公開決定を発表。「映画1作目」の公開を前に、早くも「2作目」の公開が決定するのは異例中の異例だ。配給会社・東宝は、日本中に愛され続ける「ドラえもん」「クレヨンしんちゃん」「名探偵コナン」「ポケモン」に続けと、「妖怪ウォッチ」も長年続く大ヒットシリーズ化を目指しているという。『映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!』は12月20日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年11月03日現在本年度カンヌ国際映画祭オープニング作品として上映された、『グレース・オブ・モナコ公妃の切り札』(公開中)。主演を務めるオスカー女優のニコール・キッドマンが熱演するのは、人気絶頂のなかハリウッドを去りモナコ公妃となったグレース・ケリー。そんな彼女が愛し、モナコ公室御用達ブランドとして知られ、その他にも世界中の王侯貴族やセレブたちに愛されているフランスのジュエリーメゾンが存在する――その名は「ヴァン クリーフ&アーペル」。今回はそんなセレブたちを魅了する“輝き”に注目!「ヴァン クリーフ&アーペル」の歴史は古く、1906年にパリのヴァンドーム広場にブティックを開業した。メゾンのコンセプトは「愛・美・夢」。フェミニンで繊細、エレガントなデザインかつ、全ての商品が職人の手作りで制作されているのが特徴だ。ストーンカッティング(宝石のカッティング)技術に長け、1933年に開発された、表から石を支えるつめの部分を見えなくする特殊な技巧「ミステリー・セッティング」は現在でも多くの高級ジュエリーに用いられており、ジュエリー業界に革新をもたらした。そんなジュエリーを身につけ、世界を相手に闘ったグレース・ケリー。彼女がハリウッド女優を引退し、ヨーロッパの君主であったモナコ大公レーニエ3世との結婚は世界中に衝撃を与えた。それは“世紀の結婚式”と呼ばれ、華々しく絢爛な式となったが、そこから6年経ってもグレースは、モナコ宮殿のしきたりに馴染めなかった。社交の場で女性が政治に意見するのは「アメリカ流」だと皮肉られ、夫のレーニエからも控えめでいることを望まれた。そんなある日、グレースが彼の名監督ヒッチコックからハリウッド復帰の誘いを受けるが、時を同じくしてレーニエは過去最大の危機に直面する。フランスのド・ゴール大統領が過酷な課税をモナコに強要し、承諾しなければ「モナコをフランス領にする」という声明を発表したのだ。宮殿生活で見失っていた自分自身を取り戻し、愛する家族を守ると決めたグレースは、彼女にしかできない秘策を考え出した。外交儀礼の特訓を受けて、完璧な公妃という“役”を演じ、ド・ゴール大統領を含む各国の指導者を招いた“舞台”を用意したのだ。その後、彼女がいかな歴史を辿ったかは周知の通り。そんな気品にあふれながらも、女優時代に培った凛とした強さを失わなかったグレースが愛したという「ヴァン クリーフ&アーペル」。1955年には婚約祝いとして、「ヴァン クリーフ&アーペル」のダイヤモンドとパールの3連ネックレスを始め、ブレスレットやイヤクリップが“マリッジセット”としてグレースに贈られた。その後も、ブローチやアルハンブラのネックレスなどをグレースは公私ともに様々なシーンで愛用し続けた。「ヴァン クリーフ&アーペル」は先日行われた『グレース・オブ・モナコ公妃の切り札』のイベントでも登場。ゲストとして登壇した、檀れいが髪飾りやネックレスなど計719個のダイヤモンドを使用した総額1億円を超えるジュエリーで会場を魅了していた。時代を越えても愛され続ける、「ヴァン クリーフ&アーペル」。女性ならば一度は気品ある輝きを、その身にまとってみたいと思うのではないだろうか。(text:cinemacafe.net)■関連作品:グレース・オブ・モナコ公妃の切り札 2014年10月18日よりTOHOシネマズ有楽座ほか全国にて公開(C) 2014 STONE ANGELS SAS
2014年11月03日映画『紙の月』のプレミア試写会が11月2日(日)、都内で開催され、主演の宮沢りえを始め、池松壮亮、大島優子、田辺誠一、近藤芳正、石橋蓮司、小林聡美、吉田大八監督が来場し、レッドカーペットを歩いた。平凡な銀行の契約社員だった梨花が若い大学生との不倫に陥り、そこから銀行の金に手を付け、転落していくさまを描いた本作。先日、閉幕した第27回東京国際映画祭では宮沢さんへの「最優秀女優賞」に加え、観客の投票による「観客賞」も受賞した。この日は、劇場に敷かれたレッドカーペットを登壇陣が歩いたが、宮沢さんの顔が印刷されたお札が大量に降り注ぐという演出に会場が沸いた。宮沢さんは7年ぶりにの映画主演の現場について「吉田監督の演出の下、濃密で集中力のある毎日を過ごし、惜しみなく演じることが出来ました」と充実の表情。女優賞のトロフィーを見やり「授賞式でも言いましたが、出来るなら半分にちょん切って、監督にあげたい」と監督への深い信頼をうかがわせる。吉田監督は、宮沢さんの女優賞受賞について「すごくほしかった賞。この映画では『作品賞』とほぼ一緒の意味を持つと思ってます」と我がことのように喜び、「観客賞」についても「すごく勇気が出たし、励みになりました」と嬉しそうに語っていた。大島さんは、無意識の言動で梨花に道を踏み外させていく後輩銀行員を演じており「小悪魔的にシースルーで来ました!」と胸元のセクシーな黒いシースルードレスでイタズラっぽい笑みを浮かべる。細部にわたる吉田監督の演出について「マジ?ここまで?」と思ったというのが銀行員としてお札を数えるシーン。「お札の高さについて『もうちょっと上げて』『もうちょっと』とやっていき、『(お札で)私の顔が隠れちゃう…』と思ったら『大島さんを上げて!』と。『私を上げるんかい!』って思いました(笑)」と一切妥協のない現場の様子を明かす。同じく梨花の上司の厳格な銀行員を演じた小林さんは「お札を数える練習をして、誰よりも上手くできるようになったんですが本編ではすべてカットされてまして(苦笑)。監督、ありがとうございました!」と笑顔でクレームを付け、会場は笑いに包まれた。池松さんは、理花と不倫関係に陥る若い大学生を演じたが「ラブホテルのシーンで貝殻のベッドがあるんですが、りえさんはベッドで飛び跳ねてました」と宮沢さんの奇行を暴露。宮沢さんは「テンション上がっちゃって。めったに行かないので(笑)。デコレーションの素晴らしさに感動してワクワクしてました」と恥ずかしそうにふり返った。『紙の月』は11月15日(土)より公開。(text:cinemacafe.net)
2014年11月03日豊川悦司による榮倉奈々への“足キス”&“床ドン”と、向井理、安藤サクラ、坂口健太郎ら豪華共演陣で注目を集めている映画『娚の一生』。このほど、コミック原作者の西炯子先生が、榮倉さん、豊川さんがそれぞれ映画で演じるキャラクターの“胸キュン”イラストを、映画のために描き下ろしていることが明らかとなった。本作は、大人の女性を中心に絶大な支持を得る、西先生原作のラブストーリーコミック「娚(おとこ)の一生」を、『きいろいゾウ』『100回泣くこと』から『ヴァイブレータ』『さよなら歌舞伎町』まで、さまざまな男女の切なくも濃密な愛を描いてきた廣木隆一監督が映画化。廣木監督は、榮倉さんとは『余命1ヶ月の花嫁』、豊川さんとは『やわらかい生活』以来のタッグとなる。東京で忙しくキャリアを積み、辛い恋愛をしていた堂薗つぐみ(榮倉さん)は、仕事を辞めて、祖母が暮らす田舎の一軒家でゆっくりと自分の人生を見つめ直そうとする。だが、期せずして迎えた祖母の死をきっかけに、52歳独身の大学教授・海江田 醇(豊川さん)との奇妙な同居生活が始まることに。つぐみに好意を抱いたという海江田の求愛に、つぐみもやがて心を開いてゆき――。もう恋はしないと決めた20代の女性と、恋を拒ばみ続けてきた50代の“娚(おとこ)”。そんな大人の男女が、戸惑いながらも少しずつ、心も体も恋に身を任せていくさまを描いた本作は、先日公開された“足キス”ポスタービジュアルと“床ドン”特報映像で、早くも話題沸騰中だ。今回、映画のために描き下ろしされたイラストは、映画版では榮倉さん演じるつぐみが、豊川さん演じる海江田教授にそっと抱き寄せられている、というもの。海江田の“骨ばった”指先もセクシーで、彼の胸の中で穏やかで幸せそうな笑顔を浮かべているつぐみの姿には、原作ファンならずともさらに胸キュンすること間違いなし。女子必見の描き下ろしイラストが入ったクリアファイルは、11月8日(土)より発売される前売り券の特典として付属するという。『娚の一生』は2015年2月14日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年11月02日アーティストにとって、個性とはアイデンティティの表出。それを反映させた“スタイル=表現様式”は、作品における要といえるでしょう。ひと目でその人の作品とわかる印象を与えられれば、ひとつの到達点に行き着いたといえるのかもしれません。でも、それをあえて捨てて、クリエイティビティを追求しようとする人たちもいます。映像作家グザヴィエ・ドランは明らかに後者。自分を表現するというより、自分の中に湧き上がってくるものを、やり方にこだわらず追求していくタイプ。『マイ・マザー』『胸騒ぎの恋人』『わたしはロランス』と一作ごとに映画界を驚かせてきた才能の持ち主ですが、わずか監督4作目にして、前三作で描いてきた“かなわぬ愛”からあえて離れて、撮る方向性を変えることにしたのだといいます。自らが主演して撮影された『トム・アット・ザ・ファーム』は、モントリオールの広告代理店で働く青年トムの物語。交通事故で死んだ元同僚で、恋人のギョームのお葬式に出席するため、ケベックにある彼の実家である農場に向かうのです。そこにいたのは、ギョームの母と暴力的な兄。2人と過ごすうち、トムは生前ギョームが同性愛者であることを母に隠していたことを知り、事実を知るホモフォビアの兄から母親にうそをつくことを強制されるのです。そして、恋人を救えなかった罪悪感を抱えていたトムは、同性愛に不寛容で暴力的な兄に支配されていくようになり、ストックホルム症候群に陥っていくのです。ドラン監督といえば、スローモーションを多用した映像とポップミュージックの多様が特徴のひとつでしたが、今回はその“スタイル上の癖”を一掃する狙いを持って本作に挑んだといいます。都会と農村、広告代理店のコピーライターと農夫、ホモセクシュアルとホモフォビア、支配者と被支配者など、劇中に登場する明確な対比は、これまでのスタイルと新しいスタイルとの対比を暗示し、過去の自分との違いを意識しているかのよう。おしゃれでスタイリッシュな作家というイメージを持ちながらも、今回はあえて、ノーブランドの家具や洋服を使い、ビジュアルではなく物語により観客の注意が向くようにしたとも言えそう。先の見えないサスペンス感や、不条理から生まれるホラー感により、派手な演出はないにもかかわらず、ドラマティックでリアルな臨場感にも溢れていて、これまでの作品以上に、“引き込まれ感”が増しているのです。さらに、“リアル”についてもっと言うならば、今回はあえて洗練されていない醜悪でリアルな映像を追求したといいます。そう。そこを追求すればするほど、きれいごとではすまされないのがこの世。とはいえ、そのビジュアルセンスは隠しようもなく、どんな題材、どんな被写体を撮ろうとも、美しいのがドラン監督の凄いところ。洗練されていない醜悪でリアルな映像ですら、どこかグロテスクな美があるのです。それにしても、なぜ、方向性を変える必要があったのでしょう。“かなわぬ愛”という、描きたかったテーマを描ききったという達成感があったのでしょうか。彼独自のリズムと繊細な感性で描かれるこの切ないテーマを、ファンとしてはまだまだ見続けたいという思いはあります。でも、同じスタイルを繰り返すことで、崇高な“愛”に手あかがついてしまうのを嫌ったのかもしれません。引き際というのは、いつも肝心なものですから。作品にスタンプを押すかのように、自意識が知らないうちに、作品に「これは自分のものだ」と主張するような印を残してしまうのなら、常に進化を望むアーティストたちは、自分の印から離れたいと本能的に感じるのでしょうか。もしかすると、自らの“スタイル上の癖”を認識し、そこから離れようとすることで、より純粋な自分だけのスタイルを見出したいと思うのでしょうか。逆説的ではありますけれど。とにかく、新しい世界に踏み出したことで、より鮮明になったドラン監督の才能を体感できるのがこのサイコ・サスペンス。真の作家性を感じてみてください。(text:June Makiguchi)■関連作品:トム・アット・ザ・ファーム 2014年10月25日より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷アップリンク、テアトル梅田ほか全国にて公開(C) 2013 - 8290849 Canada INC. (une filiale de MIFILIFIMS Inc.) MK2 FILMS / ARTE France Cinema(C) Clara Palardy
2014年11月02日映画『グレイトフルデッド』で映画初主演を務めた瀧内公美が、11月1日(土)に行なわれた初日舞台挨拶で「映画女優になるという夢が叶った!」と感極まって涙を見せた。映画は孤独な人間を観察するのが趣味の“孤独ウォッチャー”の女と、人生に失望し見舞まさに孤独死を迎えようとする頑固一徹の老人を中心に展開する、純愛あり、エロあり、アクションありのブラックコメディで、高齢化社会の裏側をえぐり出す。舞台挨拶には瀧内さんに加え、笹野高史、木下ほうか、渡辺奈緒子、内田英治監督らが出席した。瀧内さんは最初の挨拶で、マイクを握るや我慢できずに手で顔を覆いながら「本当に嬉しいです。夢が叶ったんだと思います…」と涙ながらに語る。笹野さんはそんな瀧内さんを「泣いてらぁ!」と笑い飛ばすが、一方で低予算の中で2年もの歳月をかけてここまで辿り着いた本作の船出に、「泣いてくれてホッとしています。ここに来るまで苦労したんで感慨深いです」と語る。舞台挨拶は新宿の劇場「新宿ミラノ」で行われたが、笹野さんは「学生時代によく来た映画館にいま立っているなんて…年とるのって面白いなと思います」としみじみと語っていた。オーディションで瀧内さんを主役に抜擢した内田監督は「いまは泣いて、イイ女風になってるけど、昔は野良犬っぽい生意気な女優でそれがよかった」と瀧内さんの姿に感慨深げ。木下さんは、俳優としてだけでなくプロデューサーとして参加しているが、予算・キャスティングに、ロケ場所など様々な苦労があったようで、文字通りの手弁当で撮影に参加したこと、借りていた場所を使えなくなりそうでひと芝居打って土下座したこと、笹野さんに怒られたことなどを明かし、会場は笑いに包まれたが、公開にたどり着いてホッとした様子だった。ちなみに、笹野さんは40歳以上歳の離れた瀧内さんとのかなり激しい“濡れ場”があるが、出演について「仕事は断らない信条なので、一晩のたうち回って、家族会議をして、めったにない役だとやらせてもらった」とふり返る。劇中、下半身が使い物にならない老人のための薬も登場するが、プロデューサーの木下さんが“本物”を用意したとか…。笹野さんは、どうなることかと心配だったようで「何もないように(下半身を)ガムテープで巻いた」とのことだが「映画の現場はやはり特殊で緊張しなかったし、必死だった」と特に“問題”は起こらなかったよう。「ちょっとガッカリしました。悔しくて猿ぐつわされた状態で、乳首を舐めてやろうと思ったら俊敏によけられて、それが心残り!」とあけすけに語り、会場は再び笑いに包まれた。『グレイトフルデッド』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2014年11月01日映画『クローバー』が11月1日(土)に公開を迎え、主演の武井咲を始め、大倉忠義(関ジャニ∞)、永山絢斗、夏菜、上地雄輔、古澤健監督が初回上映後の舞台挨拶に登壇した。累計900万部を突破した稚野鳥子の人気漫画を映画化。恋愛オンチの新人・沙耶とドSなメガネ上司・柘植を中心に、オフィスで繰り広げられる恋愛模様を描き出す。この日は15,000通もの応募があった中から抽選で選ばれた600名が劇場を埋め尽くしたが、キャスト陣が登場すると悲鳴のような歓声が沸き起こった。武井さんは「とっても緊張しています」と語っていたが、この温かい空気に感無量の面持ち。「こんなにたくさんの方が雨の中を来てくださって…胸がいっぱいです」と感激を口にした。原作コミックで描かれる様々な“胸キュン”ポイントが、映画の中でも実際に武井さんや大倉さんによって展開されているが、中でもひときわ支持が高く、キャスト陣の中でも夏菜さんも「一番好き」というのが、柘植が後ろから沙耶の髪をドライヤーで乾かすシーン。武井さんはこのシーンについて「大倉くんが全然、慣れてなくて『どうやって乾かしたらいいの…?』と聞いたりしながら頑張ってくれたんですが、一か所しか乾かなくてもうちょっと右とか左とか乾かしてほしいな…と思ってました(笑)」とふり返り会場は笑いに包まれる。本作の公式ウェブサイトでは、このシーンに名前を付けるという企画を実施したところ、わずか数日で約1,200通が集まったという。この日は、その中からいくつかを紹介し、キャスト陣で正式名称を決定!最初に「彼ドラ」という案が紹介されたが、武井さんは「シンプルでいいですね。でもドラえもんを想像しちゃいますね、『彼がドラえもん』って(笑)。だったらいいですね」とコメント。続いての候補は「プリンセスドライヤー(姫ドラ)」。上地さんは「長すぎる!」、大倉さんは「『やって』と言う時、恥ずかしいですね(笑)」と語るが、夏菜さんは「キラキラしてますね、嫌いじゃないです」と好感触。続いて「ブローチュン・ハート」というダジャレまじりの奇抜な案が出され、これに武井さんは「上手い。座布団上げたいですね」と語る。そして、最後に発表されたのは、なんと大倉さん自らが考えたもので「朝ドラ」。だが、観客の反応はいまいちで、大倉さんは「こんなにスベるとは思わなかった。もうちょっと考えてきます」としょんぼり。武井さんは「“朝のドラえもん”になっちゃう!」となぜかドラえもんが頭を離れないよう。最終的に、キャスト陣が相談の上「ブローチュン・ハート」に決定した。この日はさらに、スペシャルサービスとして大倉さんが観客のために劇中の柘植の「気持ちが入っていなかったら、キスって言わないんだよ」というセリフを再現!古澤監督が本番さながらに「本番!よーい、スタート!」と声を掛けるも、なぜか上地さんが“助監督”として「気持ちが入ってない!」と途中でカットしてダメ出しをしたり、なぜか急に笑い出したり、武井さんが古澤監督の代わりに“監督”を務め「いま、噛んだでしょ!」と厳しい言葉を投げかけたり、誰がドSか分からない展開に観客は大盛り上がり、大倉さんは苦笑いだった。『クローバー』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:クローバー 2014年11月1日より全国にて公開(C) 2014「クローバー」製作委員会©稚野鳥子/集英社
2014年11月01日15周年にして、その長きにわたる壮絶な闘いに終止符を打つこととなった岸本斉史の大ヒットコミック「NARUTO―ナルト―」。その2年ぶりとなる劇場版最新作『THE LAST -NARUTO THE MOVIE-』の新予告編がこのほど解禁。さらに、本作でナルトと対峙することになる新キャラクターを人気声優の福山潤が務めることも発表された。先日の“コミック連載完結”の発表も大きな話題を呼んでいる本作。木ノ葉隠れの里の落ちこぼれ忍者・うずまきナルトを中心に、仲間たちとの絆や忍同士のバトル、それぞれの成長を描く。今回解禁された新予告編の舞台となるのは、ナルトとサスケの戦いから2年後――そこには成長したナルトたちの姿が。そして、今まで隠されていた本作の詳細も明らかに。最後には、仲間たちが叫ぶ「ナルト!」というセリフ、さらに原作者・岸本斉史の「今までの映画には無いNARUTOです」というコメントが写し出されおり、ファンにはたまらない映像に仕上がっている。また今回解禁された予告編で明らかとなったのが、キーパーソンとなる新キャラクター“大筒木トネリ”の存在。声を演じるのは、アニメ「コードギアス 反逆のルルーシュ」のルルーシュ・ランペルージ役や「暗殺教室」の殺せんせー役など、話題作への出演が続く福山潤。今回の抜擢に、「『NARUTO- ナルト-』が完結することを聞き、ついに!!と驚きました。超大作となった作品がフィナーレを迎えるわけですから、一読者としてショーゲキでした。『NARUTO- ナルト-』の歴史に加われる喜びと、“THE LAST”というタイトルの重みを感じつつ収録に臨みました」と複雑な心境を語っている。11月10日(月)の連載完結も近づき、ファンの間でも様々な憶測や「寂しい」といったコメントもあがっている「NARUTO」シリーズ。今後、更なる続編に注目があつまりそうだ。『THE LAST -NARUTO THE MOVIE-』は12月6日(土)より全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年11月01日三谷幸喜の作・演出、長澤まさみと斉藤由貴による二人芝居「紫式部ダイアリー」の開幕を前に10月31日(金)、記者会見が開催され、ゲネプロの模様が報道陣に公開された。三谷さんが“作家”をテーマに書き上げた本作。現代を舞台に、ある文学賞の選考会の前夜、売れっ子若手作家の紫式部と人気エッセイストの清少納言が女の熱い戦いを繰り広げる。三谷さんは自分と同じ作家という仕事をテーマにしたことについて「いつか自分に近い登場人物の話をやってみたかった。あまりに近いと生々しくなってしまいますが、女性にすれば素直に書けるかと思ってやってみました。いままでで一番、自分を投影した登場人物になっていると思います」と語る。劇中、若さでノリノリで、言いたい放題の紫式部、年下の若い才能に恐れと嫉妬を抱きつつも平静を装う清少納言が登場するが「いまの僕は清少納言に重なるし、20年前の自分は紫式部に投影しています」と明かした。現代を舞台にしているが、単に女流作家2人ではなく、あくまで清少納言と紫式部ということで「どこかに平安時代の雰囲気を出したかった」と衣裳でワダエミを起用。衣裳のプランニングをする時点で台本が出来ていなかったそうだが「だいたいの話を伝えたら『マドンナとレディガガの話ですね』と仰っていただき、逆にワダさんの衣裳からキャラクターを作っていった部分もありました」とも。長澤さんと斉藤さんとの稽古現場の空気について、三谷さんは「稽古場で2人の仲が悪くてピリピリした張り詰めた感じで…」と語り笑いを誘ったが、実際はかなり打ち解けた空気だったようで「休憩になって話が盛り上がって、なかなか始まらない。始まりそうになったら長澤さんがカップ麺にお湯を入れたり、斉藤さんが子どもにメールしたり…」と苦笑しつつ明かした。長澤さんにとって、舞台で三谷さんの作品に出演するのは初めて。「丁寧でイヤになるほど細かい(苦笑)」と演出について語りつつ、「コメディはその場の空気や流れで笑いが生まれると思っていたところかあったけど、三谷さんと仕事をしてみて、ノリではなく丁寧に積み重ねることで笑いになると勉強になりました」と語る。斉藤さんは長澤さんとは同じ事務所で「まさみちゃんがランドセルを背負ってる頃から知ってる」とのこと。「こんな素敵な女性になったまさみちゃんと一緒に仕事が出来るのは光栄だし、素敵な時間だと思います」と喜びを口にする。斉藤さんにとっては1995年、97年に上演された舞台「君となら」以来となる三谷作品。「来年で女優を始めて30年になりますが、三谷作品に出られるのは役者として特別でかけがえのないこと。ハードルが高く、ワクワクする2か月になると思います」と意気込みを口にした。改めて三谷さんは、長澤さんの起用について「長澤さんと舞台をやりたいというのが始まり。舞台に立った長澤さんを見て、キレイで『この人はもっと舞台に立ってほしい』と思った」とふり返る。そして「相手役は上手なベテラン女優が良いと思いました。去年の今頃、ある音楽番組で久々にお会いして、そこで歌われた『卒業』がステキで、シビれまくって鳥肌が立ち、長澤さんの相手役はこの人しかにないと思いました。前作でも思いましたが、日本一のコメディエンヌだと思います」と称賛の言葉を並べた。「紫式部ダイアリー」はパルコ劇場にて11月1日(土)より開幕。(text:cinemacafe.net)
2014年11月01日昨年、WOWOWの連続ドラマW「震える牛」で食肉偽装問題を追う刑事を好演した三上博史が、過去に殺人事件を犯した弁護士役を演じる、土曜オリジナルドラマ「贖罪の奏鳴曲」(しょくざいのそなた)の放送が決定。監督を、WOWOWドラマ初挑戦となる『共喰い』の青山真治監督が務め、『寄生獣』でも話題の若手実力派・染谷将太と、いまや名バイプレーヤーとなったリリー・フランキーが競演していることが分かった。弁護士の御子柴礼司(三上博史)は、いかなる罪名での起訴も、必ず執行猶予を勝ち取るという不敗の弁護士として名を馳せていた。だが、その分、依頼人から巻き上げる報酬も法外で、悪評も絶えない。依頼をしてくる客層も悪く、嫌がらせも相次いでいた。そんな御子柴が、係争中の保険金殺人事件の国選弁護士を買って出る。容疑は、町工場の経営者の妻・東條美津子(とよた真帆)が、保険金目当てに入院中の夫の人工呼吸器を切って殺したというもの。無罪を主張する美津子には、車いす生活を送る息子・幹也(染谷将太)がいた。そんな中、事件の真相に迫っていたフリーライターが不審死。担当刑事の渡瀬(リリー・フランキー)は、御子柴がある殺人事件の犯人だったという過去にたどりつくが――。原作は、映画化もされた「さよならドビュッシー」で2009年「このミステリーがすごい!」大賞を受賞した中山七里の同名ミステリー。本作が初の連続ドラマ化となる。悪評高く、予想外の過去を持つ弁護士・御子柴を演じるのは「震える牛」「下町ロケット」など連続ドラマWの良作に出演する三上さん。青山監督とは、第54回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品された『月の砂漠』以来、実に13年ぶりにタッグを組む。「今回初めて青山真治さんがWOWOWの連続ドラマを監督されるということで、『何かが、起こる!!』と、すぐに手を挙げました」と言う三上さん。「以前、ご一緒させていただいた、映画『月の砂漠』(2001年)から13年経ちました。2人でカンヌのレッドカーペットを歩いた、とても思い出深い作品でしたので、『次はどんな作品を一緒にできるのだろう』と、たびたび飲みの席で話していたのですが、まさかWOWOWの連続ドラマでご一緒できるとは、思ってもいませんでした。また、2人で“悪巧み”ができると、モチべーションが上がっています」と、その喜びを語る。また、共演には、第68回ヴェネツィア国際映画祭「マルチェロ・マストロヤンニ賞(最優秀新人賞)」を受賞し、主演作『寄生獣』や2015年公開の『ストレイヤーズ・クロニクル』などが控える染谷さん。さらに『そして父になる』『凶悪』などで役者としても異彩を放つリリーさんがWOWOWドラマに初登場する。三上さんは「僕自身、ずっと、心待ちにしていた、リリーさん、染谷さんとの初共演もお楽しみに。青山組の“凄さ”が随所に出ているので、楽しんでいただけると思います」と、見どころもアピール。そんな三上さんに青山監督は、「何しろぼくの世代の最大のスター俳優のひとりであり、かつ研ぎ澄まされたアーティストですから、一筋縄ではいきません。しかしキャメラの前に立った瞬間、これほど繊細な表情をなさるのか、主役を張るとはこういうことか、と改めて驚かされ、感動させられます。ともに仕事をするパートナーとしてはベストのひとりです」と絶賛を送っている。土曜オリジナルドラマ「連続ドラマW 贖罪の奏鳴曲」は2015年1月24日(土)22時スタート(全4話)。(text:cinemacafe.net)
2014年11月01日第27回東京国際映画祭が10月31日(金)に閉幕。クロージングセレモニー後には各賞受賞者および審査員による会見が行われた。米仏合作の『神様なんてくそくらえ』が「東京グランプリ」と「監督賞」の2冠に輝いたが、コンペティション部門審査委員長の映画監督のジェームズ・ガンは、審査の過程について「シンプルに、一番インスピレーションを与えてくれた作品を選びました。満場一致ではありませんでしたが議論をした上で、最後はみんなの意見が一致に近いところまで辿り着いたと思います」とふり返る。今年はお笑い芸人で映画監督として『漫才ギャング』『ドロップ』というヒット作を送り出した品川ヒロシが審査員に名を連ねたが、9日間の映画祭の日々をふり返り「好きな映画に対して意見が出来たと思います」と充実の表情。「(審査員による決定が)多数決ではなく話し合いでできているのが面白いと思いました。もっと仲が悪い審査員なら、映画になりますね(笑)」とも。『神様なんてくそくらえ』チームはジョシュア・サフディ&ベニー・サフディの両監督、ヒロインのアリエル・ホームズ、相手役を務めたケイレブ・ランドリー・ジョーンズの4人が揃って出席。ヘロイン中毒の若者たちの姿を生々しく描いた本作だが、映画で描かれている物語の一端は、アリエル自身の少し前までの実生活であるという。アリエルは受賞の喜びを口にし、作品について「私自身を取り巻いていた現実、実体験がきちんと映画で描かれていると思います」と語る。さらに「この受賞がどんな意味を持つかはいまの私には分かりませんが、いま私が願うのは、映画を観た人が世の中にいろんな生き方、人生があるということを分かってくれること。そして、どんな命にも重みがあるということです。ニューヨークでホームレスだった少女がいま、ここでこうしているというのはクレイジーなすごいこと。やはり、人それぞれいろんな人生があるのだと思います。誰しもが“声”を持っているので、その声に耳を傾けていただければ幸いです」と呼びかけた。監督のジョシュアは、1年半前の彼女との出会いを「ラッキーだった」と述懐。すでに彼女はロスでの女優としての次の仕事も決まっているそうで、「これからも女優として頑張ってほしい」とエールを送る。そして「ここで描かれていることは決して悲劇ではありません。なぜならエンディングがなく、いまもなお続いているからです」と言葉に力を込めた。なお、「最優秀女優賞」を受賞した宮沢りえは、スケジュールの都合で会見を欠席。『紙の月』の「観客賞受賞」で出席した吉田大八監督は改めて感謝の弁を口にする。「女優賞受賞」の際の宮沢さんの様子について、「驚いていたと思います。普段、彼女はとてもスピーチが上手いのですが、緊張していることが分かりましたし、ものすごく大きな喜びだったのは間違いないと思います」と語る。宮沢さんは壇上で「(トロフィーを)半分に出来るなら監督に演出賞をあげたい」と感謝の思いを語ったが、これを受け吉田監督は「もし自分が監督賞をいただけたなら、同じことを言おうと思ったんですが、機会がなくて残念です」と笑っていた。本作について「分かりやすい映画と思っていないし、シンプルに『大好き』と言える映画ではないと思う」と語るなど、観客の投票による「観客賞」受賞はを予想外の結果と受け止めているよう。「励みになった」と語ると共に「俳優の演技には自信があるので、そこが評価されたのだと思います」と改めて俳優陣への称賛を口にした。(text:cinemacafe.net)
2014年11月01日宮沢りえが第27回東京国際映画祭において『紙の月』での演技で「最優秀女優賞」を受賞。本作は「観客賞」にも輝いた。なお最高賞「東京グランプリ」は米仏合作の『神様なんてくそくらえ』が獲得。こちらも「監督賞」との2冠となった。宮沢さんは艶やかな着物姿で来場。すでに『紙の月』が映画祭に訪れた観客の投票による「観客賞」を受賞したことは授賞式前に発表されていたが、「女優賞」と併せて堂々の2冠獲得となった。審査員の韓国人監督イ・ジェハンは宮沢さんの受賞を「満場一致の決定」と説明。「意味深さと奥深さ、繊細さと脆さを表現し、目で全てを語り、真の自由を求めていた。そして何より、美しい」と称賛を送った。宮沢さんは、信じられないといった表情。なかなか言葉が出てこないようで「なんか震えています…」と苦笑い。「おみくじで大吉を当てて『やったー!』と思う気持ちの中で、『自分を引き締めなくては』と思う気持ちと似ています」と心境を語った。久々の映画主演となったが「7年ぶりということで、不安や緊張もありましたが、吉田大八監督の粘り強く厳しい、でも愛がたくさんこもった演出で、手ごわい役を乗り越えることが出来ました。もし(トロフィーが)半分に出来るなら半分は『最優秀演出賞』で監督にあげたい」と感謝の思いを口にし、席に戻ると吉田監督とガッチリと抱き合った。吉田監督は「観客賞」受賞に「映画を観た後で、コンペの素晴らしい作品の中でこの映画を『好き』と仰って下さった方が一番多いという重みを感じてます。これからの励みにしていきたい」と喜びを語った。「最優秀男優賞」はポーランド映画『マイティ・エンジェル』でアルコール依存症の主人公を熱演したロベルト・ヴィエンツキェヴィチが受賞。本人不在のため、監督が代わりにトロフィーを受け取った。そして、ジョシュア&ベニー・サフディの兄弟監督による作品で、ヘロイン中毒の若者たちを生々しく描いた『神様なんてくそくらえ』が最高賞の「東京グランプリ」と「監督賞」をW受賞。ジョシュアは「2つも受賞して本当に嬉しいです。この映画祭のコンペティションに入選したと聞いたとき『これ以上のことはない』と思いつつ、“極端”を描いたこの作品が日本の方に受け入れてもらえうるのでは?と感じもしました。東京に感謝したいと思います」と挨拶。ベニーは「いろんな犠牲を払いながら作り上げた作品だったけど、思いを込めて作り上げました」と感慨深げに語る。主演のアリエル・ホームズは「何て言っていいか…ありがとうございます」、共演のケイレブ・ランドリー・ジョーンズは「Thank you very very very very very very much!」と短い言葉に感激と喜びの思いをうかがわせた。この他、日本映画を対象にした日本スプラッシュ部門では安藤サクラ、新井浩文が出演する『百円の恋』が「作品賞」を受賞。同部門の「スペシャル・メンション(特別賞)」には沖田修一監督が無名の俳優ばかりを起用して作り上げた『滝を見に行く』が受賞した。<第27回東京国際映画祭/受賞結果一覧>■東京グランプリ:『神様なんてくそくらえ』■最優秀監督賞:ジョシュア・サフディ&ベニー・サフディ(『神様なんてくそくらえ』)■最優秀女優賞:宮沢りえ(紙の月』)■最優秀男優賞:ロベルト・ヴィエンツキェヴィチ(『マイティ・エンジェル』)■最優秀芸術貢献賞:『草原の実験』■WOWOW賞:『草原の実験』■アジアの未来 作品賞:『ゼロ地帯の子どもたち』■国際交流基金 特別賞:『遺されたフィルム』■日本映画スプラッシュ 作品賞:『百円の恋』■日本映画スプラッシュ スペシャル・メンション:『滝を見に行く』■SAMURAI賞:北野武/ティム・バートン■観客賞:『紙の月』(text:cinemacafe.net)
2014年10月31日来日中のティム・バートンが10月31日(金)、第27回東京国際映画祭が開催中のTOHOシネマズ六本木ヒルズで最新作『ビッグ・アイズ』のプレゼンテーションを実施。約2分30秒の先行フッテージを披露し、「もうすぐ完成するよ」とファンに報告した。ハロウィンのこの日、バートン監督は六本木を拠点に超多忙なスケジュール!まず六本木・森アーツセンターギャラリーで開幕する「ティム・バートンの世界展」のオープニングセレモニー及びプレス向け内覧会に出席し、大好きだというウルトラ怪獣ともご対面。その後、映画祭のクロージングセレモニーに出席し、北野武監督とともに本年度から新設された「SAMURAI(サムライ)賞」を受け取った。そのため、『ビッグ・アイズ』のプレゼンテーションに若干遅刻してしまったが、「こんなに嬉しいことが重なるなんて、最高だよ。日本のみんなもハッピー・ハロウィン!」と満面の笑みで浮かべた。映画のタイトルになっている“ビッグ・アイズ”とは、1960年代に世界中で大ブームを巻き起こした悲しげな大きな瞳の子どもたちの絵画シリーズ。世間はその作者を男性画家のウォルター・キーンだと信じたが、実際の生みの親は妻・マーガレットだった。富と名声を捨ててでも、アート界を揺るがす真実を公表しようとするマーガレットの運命は?バートン監督本人も熱心な“ビッグ・アイズ”収集家だと言い、「幼い頃は、一般家庭のリビングや歯医者さんの待合室によく飾ってあったよ。子どもながらに、絵に見つめられる感覚で、不思議というか、不気味というか…」(バートン監督)。夫婦をめぐる秘密について、大人になってから知ったそうで「とても興味深い実話だよね。僕が実在の人物を、映画にするのは『エド・ウッド』以来。久しぶりにリアリスティックな作品になったよ」と話していた。マーガレットを演じるのは、『アメリカン・ハッスル』でアカデミー賞「主演女優賞」にノミネートされたエイミー・アダムス。そして、事件の鍵を握る夫・ウォルターを『ジャンゴ 繋がれざる者』でアカデミー賞「助演男優賞」に輝いたクリストフ・ヴァルツが演じている。「ご承知の通り、2人とも素晴らしい演技派俳優で、奇妙な夫婦関係を演じてくれたよ。やっぱり映画づくりの喜びは、素晴らしい才能とコラボレーションできることだよね」とバートン監督。駆けつけたファンは、最新作への期待に胸をふくらませていた。『ビッグ・アイズ』は2015年1月、TOHOシネマズ 有楽座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年10月31日能年玲奈を主演に迎え、東村アキコ原作「Kiss」(講談社)にて連載中のコミックを実写映画化した『海月姫』。このほど、能年さん演じるオタク女子と、長谷川博己演じる童貞エリートの恋を予感させる劇中ビジュアルが公開された。国民的人気を誇る能年玲奈、若手実力派筆頭の菅田将暉や長谷川博己を始め、池脇千鶴、太田莉菜、馬場園梓(アジアン)、篠原ともえほか、個性豊かな豪華キャストが集結している本作。主人公は、イラストレーターを志すクラゲオタク女子・月海。小さい頃、亡き母と一緒に見たクラゲのようにひらひらのドレスが似合うお姫様になれる…こともなく、いまやすっかり腐った女の子に。月海は、男子禁制のアパート“天水館”で「男を必要としない人生」をモットーとする “尼~ず”たちとオタク道を極めた、それなりに楽しい日々を送っていた。しかしこのゆるい日常は、女装美男子と童貞エリート兄弟の出現によって揺るがされることに――。今回到着したのは、ゆらゆらと揺れるクラゲをバックに能年さんと長谷川さんのなんだかいいムードを収めた写真。長谷川さんが演じる修は、政治家である父親の秘書を務める未来の首相候補の超エリートだが、30歳過ぎても童貞という“残念ボーイ”。ある日、破天荒な女装男子・蔵之介(菅田さん)によってメイクされた月海に一目ぼれしてしまうという役どころだ。今回公開された一枚は、一目ぼれ後に訪れた水族館での一コマ。オタクな月海はクラゲに夢中だが、今後の2人の恋を予感させる一枚となっている。 さらに、修が月海のためにとクラゲの巨大なぬいぐるみをかかえて慌てふためくシーンを収めたものも。果たして、2人の恋のゆくへは…?『海月姫』は12月27日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:海月姫 2014年12月27日より全国にて公開(C) 2014映画『海月姫』製作委員会(C) 東村アキコ/講談社
2014年10月31日「料理」を作ること、「料理」を食べることは「思い出」を呼び覚まし、「思い出」を味わうこと。「料理」には過去と今を“繋げ”、未来を変えるパワーがある。そんなことを教えてくれるのが『祝宴!シェフ』です!!おもてなしの心を極めた伝説の宴席料理人だったいまは亡き父を持つシャオワンは、料理には全く興味のない、おしゃれ命のモデルを夢みる女の子。恋人の借金を肩代わりさせられ、料理の才能のない母が営む食堂に逃げ込んだシャオワンは、そこで50年前に父の料理を食べて出会った高齢カップルから「思い出の味を自分達の結婚式で作ってほしい」と依頼され、無謀にも「あなた方を幸せにします!」と依頼を引き受けてしまう。さらに全国宴席料理大会への出場も決意するのだが…。料理の才能ゼロの母娘の前に現れた救世主のイケメン“料理ドクター”や、シャオワンファンの客3人組、さらに借金取りまで巻き込んで料理大会に出場するまでを描いた一連の展開は、まるでジェットコースターのよう。緩急織り交ぜ目が離せません。と、同時に随所に登場するおいしそうな料理の数々にも目が奪われっぱなし。卵の黄色い花が咲いた「菊花貝柱蒸し」はまるで美しいアートのようだし、油で揚げる“音”までもがおいしそうな「レンコンのはさみあげ(劇中では『あなたが欲しい』という料理名!)」をハフハフしながら食べるシャオワン達の姿には思わず口がぽわ~んと開いちゃいます。湯気が立ち、香りがこちらまで漂ってきそうな「焼ビーフン」にも喉が鳴ること間違いなし!料理のほかにも、赤提灯や花柄の壁、緑の箸など原色オンパレードの鮮やかな美術や音楽からも台湾を感じることができます。特に、シャオワンの母・パフィーにしか着こなすことのできない微妙にダサイ衣装と、彼女が音楽に合わせて軽快に踊る姿は劇場をあとにしてもきっと目に焼き付いて離れないハズ(かなり“味”のあるキャラクターです)。笑って、驚いて、ほろっと泣けて。「料理を作ること」の意味を教えてくれる本作。料理が下手でも「喜んで作ること」が、作り手の味となり、思いになる。自分にとって「思い出の料理ってなんだろう?」とあらためて思い出してみたり、「誰かのために心を込めて料理を作ってあげたい」、そう思わせてくれるきっかけをくれる“1品”です。(Umi)
2014年10月31日ハロウィーン当日となる10月31日(金)、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでは、ゾンビの仮装をした総勢2,000人のゲストが、パーク史上“最恐”のストリート・ゾンビ軍団と一同に踊りまくる、「スペシャル・ゾンビ・モブ」を初実施!あの名曲「スリラー」に合わせてダンスするゾンビ軍団の群れを、特別招待を受けたシネマカフェが激写した。秋の「ハロウィーン・ホラー・ナイト」期間中、毎晩実施している「ゾンビ・モブ」は、パーク中を徘徊するストリート・ゾンビたちが、あるタイミングで突如一斉に踊りだすというショー・エンターテイメントだ。そしてハロウィーン当日だけは、この日限りの特別な振り付けで、ストリート・ゾンビたちと、ゾンビの仮装をした2,000人のゲストが一同に踊る「スペシャル・ゾンビ・モブ」を実施した。墓場のDJ・ビートルジュースのかけ声のもと、ストリート・ゾンビ軍団とゲスト2,000人が、「スリラー」に合わせて一斉にダンスする様子は圧巻!集った2,000人のゲストがピッタリと息があった状態でダンスを踊りきり、パークの“絶叫ハイ↑”も最高潮に達した。また当日の参加ゲストたちの仮装の種類もさまざまで、バラエティー豊かな全身仮装が楽しめるユニバーサル・スタジオ・ジャパンならでは。全身ゾンビの仮装で参加した女性ゲスト(東京都/28歳)は「初めて仮装に挑戦したけど、普段の自分じゃないみたいな開放感でした!(「スペシャル・ゾンビ・モブ」を踊って)何よりも2,000人との一体感があって、リミットはずれる体験でした。来年も絶対に来ます!」と大興奮で報道陣にコメントを寄せていた。ユニバーサル・スタジオ・ジャパンは、シーズナル・イベント「ユニバーサル・サプライズ・ハロウィーン」を11月9日(日)まで開催中。ここ数年全国的に大きな盛り上がりを見せるハロウィーン・ムーブメントを牽引するイベントとして、スケール・クオリティーともに、“ならでは”のハロウィーンを実施中だ。■イベント開催概要日時:10月31日(金)17:30~17:45(予定)場所:ユニバーサル・スタジオ・ジャパン ニューヨーク・エリア グラマシーパーク画像提供:ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(text:cinemacafe.net)
2014年10月31日今週末、“異色の愛”を描いた1本の映画が公開される――タイトルは、『グレイトフルデッド』。高齢化社会の暗部でもある“孤独”を背景に描かれているが、そこには静謐な静寂も平穏も退屈もなく、なんらな血しぶきさえ飛んでいる。その原因は一つ、本作の主人公にして、常人ならざるフェティズムを抱えるひとりの女だ。そんなぶっ飛んだヒロイン役に映画初出演で抜擢された新星女優・瀧内公美の魅力を、本作の予告編、そして彼女自身の言葉を通してご紹介!瀧内さんが本作で演じるのは、幼少の頃に家族が離散し、孤独の中で育った女・冴島ナミ。その環境のせいか、彼女が趣味とするのは“孤独ウォッチング”。町を散策し、孤独を抱えている人を見つけては観察し続けるという超マニアックなもの。そんなある日、最大級の孤独を抱えた老人・塩見三十郎(笹野高史)を発見する。ナミは塩見の観察に取り憑かれ、孤独死寸前の塩見の生活を監視し続けては優越感に浸っていた。だが、彼女のその楽しみは信心深く、若くて美しい女・スヨン(キム・コッピ)の登場によって崩壊する。幸せそうな表情を浮かべる塩見を見てナミは、怒りに打ち震える。「すべてはあの女のせいだ…あれは私のだ!私のなんだからーっ!」と。ストーリーをざっと紹介しただけでも、ナミという女からは相当の歪みが感じられるはずだ。そんな難役に新人女優を抜擢するとは、もはや“英断”と言えるだろう。瀧内さん自身、出演決定を聞いた時は「デビューして半年も経っていない頃でしたので、オーディションの中では誰よりも新人だったと思います。その私に賭けてくれた監督の気持ちが不安でもありましたが、何より嬉しかったのと同時に、この世界で誰よりも1番幸せなのは紛れもなく私だ!と思いました」と当時をふり返る。そして、この采配はズバリ的中!すでにアメリカ・イギリス・香港など世界各国の映画祭で数多く上映され、日本では今年の「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2014」で特別招待作品として初めて上映され喝采を浴びた。ここまで続々と海外映画祭に出品されていることについては「撮影時には、どこかの映画祭にかけられることは意識しておらず、『私自身、今できることを全力で!』その意思のみでしたので驚きました。私の中で、この作品はみんなで作り上げた“手作り映画”だと思っているので、全員の映画愛、熱量が世界に届いたことが一番の喜びです。これからも世界の映画祭に切り込んでいく作品に携わっていけたらいいなと思っております」と心温まる言葉であると同時に、なんとも豪胆な女優であることか。しかし、まだ“あっぱれ!”と彼女を褒めそやすには早い。彼女が語ってくれた次のエピソードこそ、彼女が“女優”であることの証であるように思う。「(撮影中は)ひたすら叱られた記憶が多いです。出来ないことが多くて、悔しい思いを沢山しました。ただ、いち感情で物事を言うわけではなく、そこには愛がありスタッフの皆さんが、私がしっかりと理解出来るよう導いてくださる方々でしたので、本当に感謝しています。ただ、ラストシーンはアドレナリンが出ていたのか、頭に浮かんだこと全てを表現したくなって、撮影後は空っぽになって、恐怖感に陥るほど自分を超えようとしていたので注目して欲しいです」。己の内側にある“何か”を絞りだし爆発させる、まさにこれぞ表現者である。そんな瀧内さんを現場で支えたのは、ナミの“孤独ウォッチング”のターゲット・塩見を演じた大先輩・笹野高史だったそう。「笹野さんは私の中のあだ名は、『歩く人間力の塊』です。ものすごく穏やかで安心する笑顔、そしてどんな人にでも平等な方です。この作品の撮影時は、まだこの世界に入って一年くらいのときだったので右も左も分からなかったのですが、私が次の撮影現場で困らないよう、撮影の技術面を沢山教えてくださり、不安を消してくださる有難い存在でした。笹野さんに出逢えたことがこの映画での財産の一つでもあります」とその存在の大きさは計り知れなかったようだ。本作の役どころ然り、今回のインタビューでの独特の言葉のチョイス然り、何やらただならぬモノを感じさせる瀧内さん。女優になったきっかけを聞いてみると、「元々女優さんのお仕事には興味があったのですが、なかなか機会はありませんでした。大学をきっかけに上京をしましたが4年生を迎えたとき、就職も決まらず、自身が何がやりたいのか、何をしに東京にいるのか迷っていました。そんな時に身近で映画のエキストラの募集があり、気分転換も兼ね現場に行った所、好きな映画監督さんの指導、役者さんのお芝居を近くで見てこの世界に魅了され、現在の事務所に応募をしました」という答えが。なんとも飾らない女優。そんな彼女がなりふり構わず劇中では、キラキラとした目で孤独な老人を見つめ、ギラギラした目で襲い掛かる…全力疾走だからこその怪演だ。彼女が演じたヒロインには、きちんと厚みがあり、寂しさがあり、温度がある。最後に、瀧内さんからシネマカフェにメッセージを寄せてもらった。「シネマカフェをご覧の皆様、初めまして瀧内公美です。初物は2度と来ません。私の最初で最後の“初主演”映画をぜひ劇場でご覧ください。当然ですが、私にとってかけがえのない作品です。特別な想いが沢山詰まったこの映画の目撃者に皆様がなってくださることを願っています。そして、瀧内公美のことを皆様にもっと知っていただけるよう、これからも精進して参りますので何卒応援の程よろしくお願いします!」。(text:cinemacafe.net)
2014年10月31日すっかり日本でも定着したイベント“ハロウィン”。先週末の東京・渋谷界隈では、パーティかと見まがうほど道行く人の多くがコスプレ衣装に身を包んで街を闊歩していた。ハロウィン当日となる今日(10月31日)こそ、どこかの道で、どこかのパーティで、どこかのクラブで、コスプレしようと企んでいる人は多いはず。そこで、シネマカフェでは映画のヒロインにスポットを当て、“ハイファッション・コスプレ”をご紹介!今年の“なりたいコスプレNo,1”は恐らく『アナと雪の女王』のエルサだろう。美しい水色のドレス&銀髪の三つ編みという、その姿は今年のトレンドだ。しかしその分、カブることも多し!同じドレスとなれば、今週末公開される『美女と野獣』(公開:11月1日)のベルがオススメ。演じているのは、フランスの若手実力派にして、ファッション誌の表紙を飾り、「PRADA(プラダ)」の広告モデルを務めるファッショニスタとしても注目を集めるレア・セドゥ。劇中では、野獣からのプレゼントとして贈られる、青・緑・白・赤の4色の豪華絢爛なドレスが印象的だ。エンパイア・スタイル(19世紀初頭にフランスで流行した簡潔で直線的なスタイルの婦人服)とプリンセス・スタイルを織り交ぜたというそのこだわりのラインに、首回りや胸元のエレガントな装飾品までコンプリートできれば、誰も見たことのないコスプレが完成するはずだ。プリンセス系なら、今年大ヒットを記録したディズニー実写映画『マレフィセント』でエル・ファニングが演じたオーロラ姫もキュート。しかし、敢えて“コスプレ”感を意識するならば、アンジェリーナ・ジョリーが演じた最強のヴィランズ(悪役)と名高いマレフィセントに挑戦してみるのも面白いかも。ポイントとなるのは“角”の周りのに巻かれたターバンだろうか。こちらはアンジー自身が意見を出した部分でもあるようで、劇中では蛇皮や黒い布と、その細かいマイナーチェンジが目を引いた。一方、日本の作品で…と見渡してみると、実写化で論争で巻き起こした『ルパン三世』もやはり押さえておきたいところ。黒木メイサ演じる峰不二子は、原作ファンから様々な意見が飛び交ったが、フタを開けてみれば見事に“セクシー”を体現していた。どんな組織にも潜り込む天才とあって、劇中の通りイエローのワンピースや黒のボディスーツを始め、セクシーなボディコン・スタイルならばどんなファッションを着てみても峰不二子と言えば峰不二子だが、彼女の愛用の銃(FNブローニングM1910)はちゃんと太ももに忍ばせておいて。エレガント~セクシーまで様々なファッションに彩られた映画のヒロインたち。今年のハロウィンは、いつも例年よりも少し背伸びしたファッションに挑戦してみては?(text:cinemacafe.net)■関連作品:美女と野獣 2014年11月1日よりTOHOシネマズスカラ座ほか全国にて公開(C) 2014 ESKWAD - PATHE PRODUCTION - TF1 FILMS PRODUCTIONACHTE / NEUNTE / ZWOLFTE / ACHTZEHNTE BABELSBERG FILM GMBH - 120 FILMS
2014年10月31日「関ジャニ∞」の渋谷すばるが単独・映画初主演に挑む『味園ユニバース』。この度2015年2月14日(土)に公開することが決定。それに併せ、11月1日(土)より公式サイトにて予告編が公開、その内容も明らかになった。大阪。広場で行われていたバンド「赤犬」のライブに、若い男が乱入し、そこは一時騒然となる。しかし、マイクを奪った男が声を放つや、会場は水をうったように静まりかえる。圧巻の歌声!若い男は記憶喪失で自分のことを何も覚えていないという。男の正体と歌声に興味を持った「赤犬」マネージャーのカスミは、彼を“ポチ男”と名付け、バンドのボーカルに迎えようとする。しかし、男の記憶に閉ざされた過去には、大きな問題があった――。『苦役列車』『もらとりあむタマ子』など、オリジナリティ溢れる青春を描くことに定評のある山下敦弘監督がメガホンをとる本作。傷だらけで、歌しか記憶のない、過去を失った男に渋谷さん、過去にとらわれ、時間が止まったままの女には、11月に公開を控える『日々ロック』にも出演する二階堂ふみが好演する。そのほか、ポチ男の記憶喪失を最初に診断する、女医マキコ役には、約9年ぶりの映画出演となる鈴木紗理奈、ポチ男の過去に深くかかわる狡猾なチンピラ・タクヤ役に、人気お笑いコンビ「天竺鼠」川原克己、そして大阪を活動拠点にする実在のバンド「赤犬」のメンバーと個性的なキャスティングが実現した。今回公式サイトにて公開される予告編は、傷だらけの渋谷さんが和田アキ子の「古い日記」を熱唱するシーンから始まる。その後、二階堂さんと感情をぶつけあうシーンや、タイトルにもなっている味園ビルの中に入ったライブ会場「ユニバース」で「赤犬」メンバーと楽しそうに歌うシーン、さらには殴り殴られといったカットまでが入っており、見どころ満載の内容となっている。さらに、この予告編では、渋谷さんが歌う主題歌2曲「ココロオドレバ」「記憶」も聴くことができる。「ココロオドレバ」は、POPな歌の中にポチ男のココロの変化が見え隠れする重要な1曲。「記憶」は映画全体と向かい合ったアンサーソングで、記憶の中にある葛藤を歌う等身大の1曲となっている。また、11月22日(土)からは、一部を除く全国の上映劇場で『味園ユニバース』特製クリアファイル付きムビチケ/劇場前売り鑑賞券の発売開始も予定とのこと。『味園ユニバース』は、2月14日(土)よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年10月31日先日、三池崇史監督『神さまの言うとおり』も出品された、第9回ローマ国際映画祭コンペティション部門の1つであるガラ部門で見事受賞を果たしたスティーヴン・ダルドリー監督最新作『トラッシュ!-この街が輝く日まで-』。早くも話題を呼んでいる本作の予告映像が初めて公開された。ブラジル・リオデジャネイロ郊外。ゴミ山で過ごしている3人の少年は、ある日ひとつのサイフを拾う。そのサイフには、世界を震撼させるような驚くべき“秘密”が隠されていた。街中がサイフを巡り大混乱している中、彼らは“正しい道”を選ぶため、サイフの謎を解き明かす決心をする…。初公開の予告映像では、その日その日を精一杯生きる少年ラファエル、ガルド、ラットの3人の日常が、拾ったサイフに隠されていた“秘密”によって一変。命までも狙われてしまう。それでも、真実と向き合おうと危険な目に遭うことも恐れない彼らに、彼らを見守るオリビア(ルーニー・マーラ)が「何故、危険な道を選ぶの?」と聞くと、「正しいことをしたい」と答えるガルド。まっすぐな気持ちを持った少年に、思わず心を突き動かされる。『リトル・ダンサー』や『愛を読むひと』のダルドリー監督による人間の内面の奥深くまで見せる繊細な気持ちの描写、『ラブ・アクチュアリー』など恋模様を繰り広げるコメディタッチを得意とする脚本家リチャード・カーティスのタッグで、少年たちの誠実さを描く感動の物語…でもあるが、本作の見どころは、それだけではない。真実を求め、街中の人間から追われ隠れつつ逃亡するシーンや、“秘密”に近づくほど危険と隣り合わせなスリリングな展開にも注目。ダルドリー監督としても、カーティスとしても、それぞれの新境地を拓いた作品となっている。そんな躍動する生命力に溢れた3人の少年を、オーディションで選ばれた無名の少年たちが主役を演じるのも新たな挑戦。そして、アメリカ人神父役の名優マーティン・シーン、母親の様に優しく見守るオリビア役のルーニー・マーラという脇を固める豪華キャストの存在感も見逃せない。3人の少年たちが画面いっぱいに見せる笑顔、怒りの眼差し、そして涙の訳を、まずはこの予告映像からご覧あれ。『トラッシュ!-この街が輝く日まで-』は2015年1月9日(金)TOHOシネマズみゆき座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年10月31日「ティム・バートンの世界展」のオープニング式典が10月31日(金)、東京・六本木ヒルズアリーナで行われ、来日中のバートン監督が出席。駆けつけたウルトラ怪獣「ダダ」「ガンキュー」「ピグモン」と対面し、「昔から大好き。僕にとって家族だよ」と大喜びだった。『シザーハンズ』『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』などを手掛けたバートン監督によるスケッチやデッサン、油絵から未公開映像作品に至るまで約500点の日本未公開作品を公開し、常に唯一無二の世界をクリエイトし続ける鬼才のイマジネーションの源泉に迫る。「みなさんが普段、美術館で鑑賞するような“芸術作品”ではないけれど、創作のプロセスを見てもらえるのは、僕にとっても特別な体験。ドキドキしているよ」とバートン監督。親日家としても知られ、「日本に来た回数?100回くらいかな」と笑いを誘い、「日本映画に強く影響されているから、いつか日本を題材にした映画も撮ってみたいね。そのときは、東京で撮影するのもいいかもね」と来日早々、インスピレーションを刺激された様子だった。ちなみに、バートン監督の胸元には「ダダ」のフィギュアが!「僕にとってはラッキーチャームなんだ。だから、今日は実際に君たちウルトラ怪獣に会えて光栄だよ」と喜びを新たにしていた。式典にはオフィシャルサポーターを務めるお笑いコンビ「ピース」の綾部祐二と又吉直樹が、ウィリー・ウォンカとシザーハンズの扮装で登場。また、東京モード学園の学生による、バートン作品をモチーフにしたファッションショーも開催された。2009年に「ティム・バートン展」としてニューヨーク近代美術館(MoMA)で開催。来場者数は80万人以上、同館史上3番目の動員を記録した。今回は「ティム・バートンの世界展」に改称し、14年3月のプラハを皮切りに世界をめぐり、日本に初上陸した。六本木の森アーツセンターギャラリーでの展示は、「アラウンド・ザ・ワールド」「カーニヴァレスク」「フィギュア:男?女?生物?」「フィルムキャラクター」「ホリデー」「影響を受けた人」「誤解されがちなアウトサイダー」「ポラロイド」「書斎」「実現しなかったプロジェクト」という10に及ぶテーマセクションで構成。芸術の秋、ぜひ“鬼才”の頭の中に足を踏み入れ、創造×想像のミラクルを体感してみては?(text:cinemacafe.net)
2014年10月31日ミシュランに認められた老舗フレンチレストランと、ある日突然現れたインドの新興レストランを舞台に繰り広げられる、美味しくて、可笑しくて、温かい心の交流の物語『マダム・マロリーと魔法のスパイス』が、いよいよ11月1日(土)より公開となる。このほど、本作の見どころのひとつである、フレンチレストランの副料理長マルグリットと“絶対味覚”を持つインド料理の若シェフ、ハッサンという、ライバル同士の2人のラブストーリーに迫った特別映像が到着した。本作は、リチャード・C・モライスのベストセラー小説をもとに、『ギルバート・グレープ』『ショコラ』など、数々の珠玉ドラマを手掛けてきた名匠ラッセ・ハルストレムが監督。製作をスティーブン・スピルバーグと有名TV司会者で女優でもあるオプラ・ウィンフリーらが手掛けたディズニーの最新作。マダム・マロリー役には、アカデミー賞女優のヘレン・ミレン。そして、敵対するレストラン同士にもかかわらず、恋仲になる若き2人の料理人を、“インドの山田孝之”との呼び声も高いマニッシュ・ダヤルと、『イヴ・サンローラン』で注目を集めたフランスの若手女優シャルロット・ルボンが演じ、作品全体に瑞々しさを振りまいている。『スラムドッグ$ミリオネア』でアカデミー賞受賞したA.R.ラフマーンによる軽快な音楽で幕を開ける、この映像。ヘレン演じるマロリーと、インドレストランの店主パパとの食と文化を巡る“戦い”とともに、シャルロット演じるマルグリットとマニッシュ演じるハッサンが、シェフの仕事を通じて次第に相手に惹かれていく様子も描かれている。特に、本作で初めてハリウッド進出を果たし、ネクスト・ブレイク間違いなしといわれているシャルロットの、ころころと変わるコケティッシュな表情は必見。ライバルでもある同業者と恋に落ちても、仕事には“自分らしさ”を貫きたい、そんな芯の強さと乙女心を繊細に表現している。彼女らしいキュートなファッションにもぜひ注目してみて。『マダム・マロリーと魔法のスパイス』は11月1日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:マダム・マロリーと魔法のスパイス 2014年11月1日より全国にて公開(C) 2014 DreamWorks II Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.
2014年10月31日最高級セレブ病院を舞台にした2015年1月よりスタートするドラマ「まっしろ」。ナース版“白い大奥”と呼ばれる本作の主演に、映画、ドラマ、CMと多岐にわたって活躍する女優・堀北真希が“お嬢様ナース”を演じることが明らかになった。地元の看護学校を出て付属病院の老人病棟に勤務中の朱里。看護師になるときは、「人の役に立ちたい」、「困った人を助けたい」という清らかな気持ちもあったが、4年間、安月給でこき使われるうちに早く結婚して辞めたいと思うように。そこで朱里はお嬢様風に大変身して政治家や財界人、芸能人、文化人らが次々にやってくる最高級セレブ病院、東王(とうおう)病院に潜り込むことに。ところが東王病院には、へなちょこのドクターに、不倫や薬物中毒など問題だらけのナース、わがままな患者など曲者ぞろい。中でも「白い大奥」の総取締役と呼ばれる師長は朱里に厳しくあたり前途多難な毎日。さらに、病院で起こったことは一切口外無用という情報管理の徹底ぶりもまさに「白い大奥」そのもので…。木村拓哉主演の「GOOD LUCK!!」以来のタッグとなる井上由美子(脚本)×植田博樹(プロデューサー)。今回は、ナースステーションが舞台。親の入院という井上自身の体験を元にした朱里ら傷だらけの若き3人の看護師たちの青春群像劇であり、命とは何かを見つめる愛と涙のヒューマンドラマだ。主人公の看護師・有村朱里を演じるのは堀北真希。本作のため4年ぶりに髪を20cm切り、“お嬢様ナース”としてセレブ病院で奮闘する。ナースを演じることになった堀北さんは、「セレブ病院でセレブと恋に落ちる!という下心もある役ですが、目の前の命と真摯に向き合う姿を一生懸命演じたいです。患者さんにとって看護師さんとはどんな存在なのか、私もこのドラマを通して勉強したいと思います」と語った。「家族狩り」など話題作を手掛けるプロデューサーの植田氏は「井上先生が『このドラマを見ているお子さんが大きくなったら看護師さんになりたいと思えるような、そんな仕事ぶりや等身大の私生活を描きたい』とおっしゃってこの企画が始まりました。堀北真希さん始めとして、素敵かつ、こゆーーいキャストを得て、企画の最初に話していた『看護師さんになりたい』と思う気持ちをかきたてられるドラマです」とコメント。自分のことが全く分かっていない“うぬぼれ女子”が狙うのは、全女子が羨む“玉の輿”!セレブ病院にいる男性陣に気に入られるようにアピールする堀北さんの姿は必見だ。ドラマ「まっしろ」は、2015年1月より火曜22時~TBSにて放送。(text:cinemacafe.net)
2014年10月31日世界中で愛される“スポンジ・ボブ”が初の3D映画となり、しかも海底から地上に飛び出して活躍する『スポンジ・ボブ海のみんなが世界を救WOO(う~)!』。このほど、本作でスポンジ・ボブとともに大冒険を繰り広げるキャラクターたちの紹介映像がシネマカフェに到着した。深~い海の底にある海底都市ビキニタウンに住む、黄色くて四角い海綿くん“スポンジ・ボブ”。ハンバーガーショップ「カニカーニ」でのバイトのかたわら、相棒のヒトデのパトリック、お隣さんの怒りっぽいタコのイカルド、スリリングなことが大好きなリスのサンディといつも楽しく遊んでいる。そんなある日、海賊のバーガー・ビアード(アントニオ・バンデラス)に「カニカーニ」の秘密のレシピが書かれた魔法の本を奪われてしまった!スポンジ・ボブは仲間たちとともに、海底から地上に飛び出し、世界を救WOO(う~)!?本作は、大人から子どもまで、全世界で熱狂的なファンを持つアニメ「スポンジ・ボブ」の初の3D映画化。舞台をお馴染みの海底都市から地上に移し、実写とアニメを融合させた映像で楽しませてくれるも、いつものユル~い世界観はそのまま。いつでも元気で前向きな主人公、スポンジ・ボブと彼の仲間たちのキュートなおとぼけぶりは、届いたこの映像でも健在だ。まずは、スポンジ・ボブの大親友で、マイペースかつのんびり屋のヒトデのパトリック。そして、スポンジ・ボブがアルバイトする人気ハンバーガー店「カニカーニ」の経営者で、いつも怒ってばかりのカーニ。また、カーニのライバルで、体は小さくても態度はデカいプランクトンも登場。そんな彼らが、ビキニタウンの平和を守るため、アントニオ・バンデラス演じる海賊バーガー・ビアードを倒そうとビキニタウンから飛び出していく。だが、そんなときでもスポンジ・ボブは悠長にピアノを弾いていたり、『ランボー』さながらに赤ハチマキを巻いてみたり、緊迫したピンチの場面でもスポンジ・ボブのせいでパトリックのお尻がちょっとはみ出てしまうなど、思わず笑ってしまうシーンが満載だ。相変わらずのスポンジ・ボブたちの活躍(?)を、まずはこちらの映像からご覧あれ。『スポンジ・ボブ海のみんなが世界を救WOO!』は2015年春休み、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年10月31日――いま、ショートフィルムが面白い。かつては実験的な作品や長編へのステップアップのための低予算作品が多かったが、様々な技術の革新と共に、ショートフィルムの世界にも大きな変革が押し寄せている。同時に、企業の取り組みも大きく変わってきた。CMではなく、より長い映像――すなわちショートフィルムでブランドの理念やコンセプトを伝えようとする試みも急増している。「LEXUS(レクサス)」はその先駆けとして、2013年より「Lexus Short Films」を開始。「LEXUS」が掲げる「Life is Amazing」をテーマにしたショートフィルムの製作を通じ、若手クリエイターの才能を支援している。今年も、米独立系スタジオ大手「ワインスタイン・カンパニー」との協同によるジョン・ゴールドマン監督の『MARKET HOURS』、大川五月(監督)&落合賢(脚本)という日本人コンビによる『OPERATION BARN OWL』が発表された。「いまがショートフィルムの歴史上、最も盛り上がっている時代と言えるでしょうね」。今年で27回目を迎えた「東京国際映画祭」でコンペティション部門の作品選定を務める矢田部吉彦(プログラミング・ディレクター)もショートフィルムの“熱気”の高まりを実感しているひとりだ。同映画祭に出品される作品は基本的に長編映画のみだが「短編映画を出品することはできないのか?」という問い合わせが事務局にひっきりなしに来るという。ショートフィルムを取り巻く何が変化し、今後どこへ向かうのか?矢田部さんに話を伺った。矢田部さんはまず「IT革命が決定的に短編映画の存在を変えた」と語る。身近な現象として、スマートフォンや携帯用タブレットを使い、電車の中やカフェなどで海外ドラマを見たり、YouTubeにアクセスする光景はごく当たり前になった。「僕自身、数年前までパソコンで映画を観るということに抵抗がありましたが、さすがにいまでは慣れてしまいましたね。僕が慣れるくらいなので、若い人にとってはとっくに…いや、“慣れる”以前に、彼らにとっては最初から当たり前の存在なんですね(笑)。その意味で、観る側にとって映像により気軽にアクセスできる時代になったというのは大きな変化だと思います」。いまや、パソコンからではなくスマホやタブレットでインターネットにアクセスする人々が多数派になったとも言われる。その際、文章であれ映像であれ、長く膨大なものではなく、より短く見やすいものが好まれる。短編映画というフォーマットがこうした傾向にフィットしていることは確かだ。「東京国際映画祭の企画で“学生応援団”によるネット上の番組の収録があったんですが、その時、YouTubeの方も『連続して見てもらえるのは長くて3分』ということを仰ってました。短い時間でフックのある展開を見せて、いかに視聴者の興味を掴むか?いかに簡潔にまとめるか?それはまさしく短編映画を作る上でのポイントでもある。そこは時代と短編映画の特性がマッチした良い面と言えるでしょうね」。一方で懸念もある。人々がスマホの小さな画面で映像を見ることに慣れてしまうことは、劇場公開の長編映画を含めた映画界全体にとってプラスと言えるのか?「そこは非常に難しいところですね。いまなお短編映画は過渡期にあり、激動の中にあると思うんです。短編映画の盛り上がりが、最終的に長編映画を(劇場に)近づけてくれるのか?それとも人々を劇場から遠ざけてしまうのか?期待と不安の中で揺れているというのが正直な思いです」。ただ、ビジネスの側面から見ると「Lexus Short Films」然り、企業がショートフィルム製作に前向きになることで、新たな映画ビジネスの流れが生まれたと言える。作り手は企業のバックアップを得て作品を作る場を与えられ、企業は従来のTVや新聞ではなく、ショートフィルムで自社ブランドのコンセプトを拡散することができ、視聴者は人気俳優が出演する質の高いショートフィルムをネット上で無料で見ることが出来る。「15秒、30秒といった短いCMと長編映画の中間に位置する、5分、10分の短編を作る環境が出来たというのは作り手にとって非常に大きいですね。ワインスタインのような大きなスタジオが関わり、予算と時間を掛けて作品を作り、多くの人に観てもらうことができる。これまでもミュージックビデオから長編にステップアップする監督はいましたが、より映画的な要素、物語性の強いショートフィルムからどんどん新たな才能が育ってくることが期待できます。今後、若い人ばかりでなく中堅、ベテラン監督も短編映画に参戦するような状況になれば面白いですね」。見る側だけでなく、映画を作る側のデバイスも大きな技術革新を遂げたことで、スマホひとつで誰もが映画を作れる時代になった。実際、ネット上には、手の込んだ短編映画から偶然の瞬間を捉えたペットの動画まで映像があふれかえっている。「ものすごい量の中から、いかに面白い作品に出会うか?見る側にとっては逆に難しい時代と言えるかもしれません。そこでやはり、キュレーター的な存在が非常に大切になってくるのではないかと思います。日本には幸い『Short Shorts Film Festival & Asia』というショートフィルムを扱う素晴らしい映画祭があります。既にそうした企画は一部で始まっていますが、映画祭との連携の中で、人々の口コミをうまく活用して、良い作品と出会える場を整えていくことが大切だと思います。ひとりひとりの観客が出来ることとしては、まずは『面白い!』と思える作品に出会ったら、とにかく一人でも多くの人に勧めてほしいですね」。(text:cinemacafe.net)
2014年10月31日