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リンジー・ローハンが最新出演作『Scary Movie 5』(原題)のプロデューサーたちに対して腹を立てているという。同作の新しい予告編が21日(現地時間)に公開されたが、その内容は、リンジーの執行猶予が取り消されたという嘘のニュース映像を見せられて悲鳴をあげているというもの。今年6月に起こした交通事故の際に警官に嘘の証言をしたことで、昨年のネックレス窃盗事件の執行猶予取り消しが決まった彼女の実生活を反映しているのだが、これが気に障ったらしい。本来は過去の出演作を見ているという設定だったのだ。「TMZ.com」によると、プロデューサーたちは、予告編にどんなジョークを盛り込むか、リンジーに最終チェックをさせると話していたのだが、その約束は果たされず、執行猶予取り消しがジョークにされているのを見て、リンジーは激怒したという。「リンジーは、これがプロデューサーたちからの仕返しだと感じているんです。彼女は撮影を遅らせたり、自分のトレーラーを壊したりしましたから」と関係者は語る。「リンジーは契約違反について、今週中にも自分のスタッフたちと話し合う予定です」。© Startraks/AFLO(text:Yuki Tominaga)
2012年12月25日東京国際フォーラムにて12月24日(月)に開催された「げんき咲かそう!ふくしま大交流フェア」に来年のNHK大河ドラマ「八重の桜」に出演する綾瀬はるか、西島秀俊、長谷川博己、玉山鉄二、綾野剛が出席。作品にちなんで新種の桜の命名式が行われ、綾瀬さんにより“はるか”と名付けられた。ドラマは戊辰戦争で賊軍となった会津出身で、日本で初めての篤志看護婦として日清、日露戦争にも従軍した新島八重の波乱の生涯を描く。この日のイベントは復興に向かう福島の姿を首都圏の人々にアピールすると共に地元から避難している人々の交流の場として開催されており、多くの人々が足を運んだ。およそ10年の年月をかけて開発された新種の桜はまだ苗木の状態で、現在は全国各地に植えるべく増殖させている状況で、10年ほどの時間をかけて成長していくことなる。冬を超えて温かくなったタイミングで福島県にも送られる予定だという。綾瀬さんは自分と同じ“はるか”という名前を付けたことに照れ笑いを浮かべ「自分の名前を付けようと思ったわけじゃないんです。最初は『頑固桜』にしようと思ったんですが…はるか遠く、未来にはばたくようにと思って“はるか”にしました」と明かした。本作で演じた八重について「歩むことを止めずに前を向いた人。あきらめない、前向きな気持ちや人の温かさを伝えてみなさんに『日曜が楽しみ』と思ってもらえるように頑張りたい」と語った。劇中、会津弁でのセリフが多いがこの日のトーク中も随所に「だべ」、「ありがとなし」などの方言を交え、会場を沸かせた綾瀬さん。「『んだ』とか『だべ』といった言葉が好きです。みんなでご飯に行って(食堂の)おかみさんに方言を教えていただいたりしてます。『なんかちげぇなぁ…』って言われますが(苦笑)」と福島ロケでの地元の人々との交流を明かす。兄役の西島さんとも現場で方言で会話をすることが多いよう。玉山さんは「綾瀬さんと西島さんは仲が良すぎて、現場で“兄妹ゲンカ”しているくらい」と証言。「お前」を意味する「にし」という方言があるが、玉山さんは「綾瀬さんが西島さんを“にし”と呼んでるので西島さんの“西”かと思った(笑)」と、当初は方言と知らずに綾瀬さんの大胆さに驚いたとか。その西島さんは現場の様子について「一丸となって向かっているのを肌で感じています。素晴らしい作品になる予感がしています」と手応えを明かした。大河ドラマ初出演の長谷川さんは放送開始を前に「ワクワクしています」と気合い十分。綾野さんは非業の会津藩主・松平容保を演じており、決して明るい雰囲気のシーンばかりとはいかないようで「(綾瀬さんや西島さんの)山本家はサザエさんのようで、撮影ですれ違ったりすると『いいな、まざれないかな』と思ったりもします」と羨ましそう。それでも「容保は愚直に生き、『義で死ねても不義では生きられぬ』という人物。その気持ちでやっていきたい」と強い思いを明かした。NHK大河ドラマ「八重の桜」は2013年1月6日(日)より放送開始。公式サイト:■関連作品:リアル~完全なる首長竜の日~ 2013年初夏、全国東宝系にて公開
2012年12月25日映画『グッモーエビアン!』の大ヒットスタートへの感謝を込めて、主演の大泉洋、三吉彩花、山本透監督が12月22日(土)の夜、都内劇場で行われた舞台挨拶に出席した。ユニーク過ぎる母親・アキと彼女とかつてバンドを組んでいた自由人のヤグという2人に囲まれながらしっかり者に育った15歳のハツキが進路や家族の在り方に悩みながらも、成長していくさまをユーモラスに描く。大歓声の中、観客とハイタッチを交わしながら壇上に上がった大泉さん。あまりの客席の反応の良さに「飲んでるやつもいるんじゃ?」と心配そうに尋ねると案の定、一部の観客が挙手で飲酒を申告。アットホームを通り越して飲み屋のようなワイワイとした雰囲気のまま舞台挨拶は進み、大泉さん、三吉さんは時間や段取りを無視して漫才のようなやり取りを繰り広げた。この日の客席には、すでに複数回映画を鑑賞している観客も多く見られたが、大泉さんはそんな熱烈なファンに対し「この回のチケットはすぐに売り切れたそうで、来られなかった人もいるようなので、できれば譲ってあげてほしかった」と暴言。すかさず三吉さんから「せっかく見に来てくれたのに!」と叱られるも、「みんなオレの悪態をほしがってるんだから大丈夫!毒舌セラピーだから」と全く意に介さず。そんな大泉さんの言葉通り(?)、毒舌をまき散らすたびに客席からは歓声が上がった。話題がクリスマスのことになると、大泉さんは浪人中に親友と一緒に学生時代、マドンナ的存在だった女の子の家の前を訪れたことを告白。「そのコが寝るまで家の前にいて、部屋の電気が消えた瞬間、『寝たね』と言って帰った」と明かしたが、すでに時効(?)とはいえこの限りなくストーカーに近い行為に三吉さんも観客もドン引きしていた。その三吉さんは「家族と一緒にイルミネーションを見に行く予定」と明かしたが、大泉さんは「バカな彼氏とかいないのか?半そで着て『寒い』と言ってるようなバカな彼氏は?」とネチネチと質問。三吉さんは「いまは彼氏作りたいって気持ちがあまりなんです。充実してるので」とサラリと返したが、大泉さんは「そう言ってて写真週刊誌とかにスッパ抜かれたら殴るぞ」と悪態まじりに心配する素振り(?)を見せていた。山本監督は映画のヒット、そして鑑賞後の観客の満足度・評価に感激の面持ち。同じ映画監督の先輩たちからの評判も上々のようで「三吉さんについての問い合わせもいっぱいありました」と嬉しそうに明かした。大泉さんは「2回目、3回目と違う結末を用意してます!」と最後までノリノリで語り、ライヴイベントのような熱狂の中で舞台挨拶は幕を閉じた。『グッモーエビアン!』はテアトル新宿ほかにて公開中。■関連作品:グッモーエビアン! 2012年12月15日よりテアトル新宿ほか全国にて公開© 2012『グッモーエビアン!』製作委員会
2012年12月23日現在配信中のBeeTVドラマ「ラブ・スウィング~色々な愛のかたち~」に出演する桐谷美玲、矢田亜希子、中村ゆりが出席してのクリスマス女子会が12月22日(土)に都内で開催された。12月20日(木)より配信が開始された本作。桐谷さん演じる主人公を始め、19人もの男女の様々な恋愛模様が複雑に絡み合っていくさまがコミカルかつロマンティックに描き出される。桐谷さんらはそれぞれにクリスマスをイメージしたドレスで登場。クリスマスの思い出を尋ねると、桐谷さんは「私は子供の頃から現実的で、絶対にサンタさんなんかいないと思ってて、クリスマスが近づくと家中の押入れに(親が買って隠した)プレゼントがないかを探してました」と告白。矢田さんは正反対に子供の頃からクリスマスが楽しみで仕方がなかったようで「とりあえず12月に入ったら靴下を飾ってワクワクしてました。誕生日(12月23日)もクリスマスと近いので一大イベントで23日、24日、25日と連続してパーティでした」と明かす。中村さんは「子供のときから親から『サンタさんなんていないし、プレゼントを買ってるのは親なんだから親に感謝しなさい』と言われて育ちました。私自身、クリスマスは苦手で、改まって恋人と会ったりするのは恥ずかしいし照れる。『喜ばなきゃいけないのかな?』と思ったりする」とさらにタイプが異なるクリスマスに対するスタンスを明かすなど、まさに三者三様!今年のクリスマスの過ごし方についても「(出演する)『ニュースZERO』の生放送がある」(桐谷さん)、「友達呼んでパーティします!」(矢田さん)、「何も決めてないけど普通に家にいそう…(苦笑)」(中村さん)と見事なまでにバラバラだった。ドラマでは桐谷さんは津川雅彦に石倉三郎、六平直政らおじさまたちと共演を果たしたが「雨待ちのときにファミレスでおじさまたちの輪に入って60年前の映画の話や『オレは誰が好きだった』なんていう貴重なお話を聞かせていただきました(笑)」とベテラン俳優陣からモテモテだったよう。矢田さんは岡田義徳と夫婦役を演じたものの、夫婦仲は最悪という設定だけに「岡田さんとは10代の頃以来、十何年ぶりの共演で初めての夫婦役だったんですが、普段はすごく仲良くしゃべってたのに『本番』の声が掛かるとブチ切れてました」とふり返る。中村さんは鶴見辰吾と不倫関係にある役で「思い切りダメな不倫をやろうと思いました。(共演の)かとうかず子さんから『よかったわね、初めての不倫がキタナイおじさんじゃなくて』と言われたんですが(笑)、鶴見さんは本当に素敵でかわいくて、こっちが母性を感じるようなキャラできてくれました」と楽しそうに明かした。不倫に離婚に恋人を作らない女などドラマでは多種多様な愛が展開するが、それぞれの理想の愛の形を尋ねると桐谷さんは「“飾らない愛”。一緒にいても気を遣わず、すっぴんでTシャツにジャージで大丈夫な関係がいい」と語る。矢田さんが掲げたのは「家族愛」。「理想の形はやっぱりやすらぎ。離れてても常に思いやる気持ちが大切」と説く。そして中村さんは“強”と書かれたハートのオブジェを掲げ「家族なり愛している人がいるから強いんだと思います。見返りなしで愛してくれる人がいるだけで何でも乗り越えられる。深いところで支えてくれるのが本当の愛かな」と愛の効用を語った。「ラブ・スウィング~色々な愛のかたち~」はBeeTVにて配信中。公式サイト:
2012年12月23日太平洋(パシフィック)の深海から突如出現し、地球を絶滅の危機に陥れる未知なる巨大生命体と、人類の英知を結集し生み出された人型巨大兵器“イェーガー”との壮絶な戦いを、ハリウッド最先端のVFXを駆使して描くSFスペクタクル超大作『パシフィック・リム』。このたび本作の待望の日本版予告編が遂に解禁となった。『パンズ・ラビリンス』など世界中で熱狂的な支持を集めるギレルモ・デル・トロ監督がメガホンを握る本作は、自身も「集大成」と語るほどの渾身の一作となっている。人気子役の芦田愛菜や菊地凜子が出演していることでも話題を呼んでいるが、全世界の本作に対する注目は想像以上に高いようだ。今月14日(金)に解禁となった海外版予告編は全世界を熱狂させ、YouTubeでの予告編映像再生回数はなんと4日間で驚異の400万回(12月17日時点)を記録し、海外版予告編を見た日本のファンの本作に関するツイートも、1日だけで1,470ツイートを突破(Yahooリアルタイム調べ/12月17日時点)したという。今回、解禁となった予告編では愛菜ちゃんや菊地さんら日本人キャストの姿を確認することができるばかりでなく、宮崎駿を始め高畑勲や押井守、大友克洋など多くの日本人クリエイターに敬意をもつ“ハリウッドNo.1の日本オタク”であるデル・トロ監督ならではの日本アニメや特撮文化を思わせる巨大兵器や生物も明らかとなっている。さらに「今日が人生最後の日かもしれない」、「今日こそ人類最後の戦いを終わらせるのだ!」と正体不明の生命体に立ち向かっていく彼らの姿が確認でき、本作への謎は深まるばかり。まずは驚異の再生回数を記録した予告編から、壮大な世界観が広がる本作を堪能してみては。『パシフィック・リム』は2013年夏、丸の内ピカデリーほか全国にて公開。※こちらの予告編はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:パシフィック・リム 2013年夏、丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC.AND LEGENDARY PICTURES FUNDING,LCC
2012年12月23日映画『つやのよるある愛に関わった、女たちの物語』の公開を記念して12月22日(土)、早稲田大学・大隈記念講堂にて主演の阿部寛、行定勲監督、同校で恋愛学を教える森川友義教授、同じく同校で映画人の育成に取り組む安藤紘平教授によるトークセッションが開催。学生600人からの質問に答えながら愛についての講義が行われた。松生はかつて妻子を捨てて一緒になった艶(つや)がまもなく亡くなろうとしている中で、恋に奔放な彼女がこれまでに関係を持った男たちに彼女の現状を伝えることを決意する。松生の連絡を受けた男たちの恋人や妻、また松生自身がかつて捨てた妻子らの人生に艶の存在は少しずつ影響を及ぼすことになるが…。恋愛学の権威と称され、ドラマ「結婚できない」に登場する大学教授のモデルでもある森川教授は、映画の中の艶がどのような女性であるかについて「まず第一に男性遍歴が多く見かけがよい。第二に恋を求める女性であり脳内伝達物質のドーパミンが多い。第三に性欲が強く男性ホルモンのテストステロンが多い」と学術的・科学的に分析する。すると、数々のラブストーリーを手がけ“恋愛映画のマエストロ”と称される行定監督は「カッコ悪いし、この言い方はやめてくれって思ってます」と苦笑いしつつ、森川教授の分析については「僕は艶はそんなに美人ではないと思ってます。美人じゃないけど、何故か惹かれるタイプの女性だと思う」と真っ向から反対意見を語る。恋愛に一家言を持つ2人の講義は初っ端からヒートアップ。すかさず森川教授が「艶は(劇中で)即決即断してる。短時間で男を惹きつけるのはある程度の見かけの持ち主」とデータから反論すれば、行定監督は「事件史を見ても悪女は美人じゃないことが多い」と語るなど、それぞれのアプローチで艶の人物像について考察を重ねる。艶と彼女の夫・松生の関係についても森川教授は「2人の結びつきは弱いと思います。松生は内向的なタイプ。素敵な女性と駆け落ちすることができて彼女のことが好きでたまらないけど、艶はそうでもない状態。夫婦間はセックスレスで松生は若いときの恋愛経験が少ない」という見方を語る。阿部さんは講義の冒頭はこっそり会場の後ろの席で監督と森川教授の話を聞いており、松生に関する分析が話題に上ったところで学生たちの間を通って登壇。改めて自身が演じた松生について「あまりに過激なものを与えてくれる女性が現れたことで、(理性が)狂ってしまったんだと思う」と語り、看病に勤しむ松生のスタンス、そして彼が映画の最後に漏らすある言葉について「愛しきった感、やりきった感として艶に送った言葉なのかなと思います」と独自の考えを明かした。さらに松生を含め、劇中の男たちについて「見ててかわいく思える。弱くて女々しくて愛らしい」とシンパシーを口にする阿部さん。行定監督は10代から60代までの女優陣をそれぞれ演出して「若い人の方が恋愛に対してドライなのが伝わってくる。風吹(ジュン)さんや大竹(しのぶ)さんの方がウェットなんです」と世代による恋愛観の違いについて語り、これには森川教授も「我々の時代は1回の恋愛が重くて貴重だったのが、いまは取り換え可能になっている。3組に1組が離婚する時代」と同意を示した。ちなみに阿部さんは早稲田大学に足を運ぶのはこれが初めて。自身は中央大学理工学部を卒業しているが「ほぼ男子で、女子短大に勧誘に行っても早稲田か東大にほとんど取られてて、『そりゃ勝てねーか…』と悪意を抱いてました」と告白。この日も壇上から客席を見渡し「キレイな人が多いですね」とついつい女性に目が行ってしまうよう?自身が体験したのとは違う大学生たちの様子を羨ましそうに眺めていた。『つやのよるある愛に関わった、女たちの物語』は2013年1月26日(土)より全国にて公開。■関連作品:つやのよるある愛に関わった、女たちの物語 2013年1月26日より全国にて公開© 2013「つやのよる」製作委員会
2012年12月22日映画『大奥 ~永遠~[右衛門佐・綱吉篇]』が12月22日(土)に公開を迎え、都内劇場にて主演の堺雅人&菅野美穂を始め、尾野真千子、柄本佑、要潤、椿鬼奴、宮藤官九郎、西田敏行、金子文紀監督による舞台挨拶が行われた。よしながふみ原作の人気漫画を原作に、男女の役割が逆転した江戸時代を舞台にした歴史活劇で2010年の映画『大奥』、先日最終回を迎えたドラマ「大奥~誕生~[有功・家光篇]」に続く本作。なかなか子宝に恵まれぬ女将軍・綱吉と野心を胸に公家の身から大奥取締役まで上り詰めた右衛門佐の交わることのない愛の軌跡を描く。堺さんは初共演となった菅野さんの印象を聞かれ「懐の深い女優さんだと思ってましたが、思ってた以上に深くて得体のしれない人だとやっているときは思いました。全部、菅野さんの役作りだったんですが」と明かす。一方の菅野さんは、堺さんを「ニコニコと穏やかな草食系の方だと思ってましたが、マイペースな“植物系”男子でした」と分析。草食ではなく植物という言葉に堺さんが「格下げですか?エサだよね…?」と首をかしげると、すかさず西田さんが「クレソン系だね」と茶々を入れ会場は笑いに包まれた。堺さんはまた、宮藤さんについて「(役者を)やりながら裏で長い歌舞伎の台本を書かれていてすごいなと思いました」と感服した様子。綱吉の正室役ということで、宮藤さんもきらびやかな着物姿での出演となったが「あの衣裳のままパソコンで書いてたんでいつの時代の人なのか、ちょっとしたSFですね」とシュールな撮影の裏側の様子を明かした。鬼奴さんは江戸へ来る前の右衛門佐が金のために体を売る冒頭のシーンで、相手役として出演しており当然、堺さんとの濡れ場もアリ!「映画を自分で観たら笑うしかなかったです。恥ずかしかったですが、女優としての正念場と思って頑張りました!」と「女優」という言葉を連発しながら述懐。堺さんについて「これまで共演したのはオアシズや森三中だったので、初めてステキな人と…。ステキだろうと思ってましたがその上を行くステキでした」と鼻息荒く語った。これを機に女優としての本格的な活動を画策しているようで、「高いとこから飛び降りるのよりも女優としての活動を…」と訴え笑いを誘っていた。西田さんは客席からの「西やーん」という歓声に「ありがとう」と嬉しそう。対峙した堺さんについて尋ねると「ジュード・ロウだなと思いました。僕は(ロバート・)デ・ニーロの気持ちでいたんですが(笑)」とユーモアたっぷりに称賛を送る。話が来年の抱負に及ぶと「もう齢65で膝がガクガクですが、そういう状態なのにオファーがいっぱい来てるんですよ」とニンマリ。そして最後は「福島出身ですので、東日本大震災からの復興に微力ながら尽くしたい」と語るなど、まさに硬軟を巧みに取り入れた舞台挨拶で客席を沸かせていた。『大奥 ~永遠~[右衛門佐・綱吉篇]』は全国にて公開中。■関連作品:大奥 ~永遠~[右衛門佐・綱吉篇] 2012年12月22日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012男女逆転『大奥[右衛門佐・綱吉編]』製作委員会
2012年12月22日ブルース・ウィリス×ジョセフ・ゴードン=レヴィットの初競演で贈る、SFアクション・エンタテインメント『LOOPER/ルーパー』。このたび、ブルース(30年後の自分)とジョセフ(現在の自分)が激しい銃撃戦を繰り広げる本編映像が公開された。舞台は近未来。タイムマシンの使用が禁じられた社会で、犯罪組織は法の目をかいくぐり、消したい標的を“ルーパー”と呼ばれる30年前に暗躍する暗殺者の元に送り、始末させていた。ある日、凄腕ルーパーのジョーの元に、ある男が送られてくるのだが、何とその男は“30年後の自分”だった…。今回到着したのは、ブルース演じる“30年後のジョー”とジョセフ扮する“現在のジョー”が銃撃戦を繰り広げるシーン。実はこのシーン、本作の鍵となる部分で、ここを境に物語は一気に加速していく。演じたジョセフは、「僕の世代の男にとってはブルースはアイドルさ」と語る。さらに、そんな彼にとって“アイドル”であるブルースとの初の対峙シーンを「興奮したよ!ブルースとは何度もリハーサルをした。僕らはただひたすら、リハーサルに時間を費やしたんだ。あれは この作品の要所だ」と熱っぽくふり返っている。まずは、ジョセフ大興奮のこちらの映像から、現在と未来が対峙する『LOOPER/ルーパー』の世界観を覗いてみて。『LOOPER/ルーパー』は2013年1月12日(土)より丸の内ルーブルほか全国にて公開。■関連作品:LOOPER/ルーパー 2013年1月12日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2012 LOOPER DISTRIBUTION, LLC. ALL RIGHTS RESERVED
2012年12月21日映画『オールドボーイ』の制作スタッフが手がけたファンタジー・ラブコメディ「1年で12人の男」。本作に出演し、現在ワールドツアーを敢行中の「超新星」グァンスとソンジェからスペシャル・インタビューを敢行!作品に込めた想い、放送時にファンの間で話題騒然となったうわさのキスシーンについて聞いてみた。星占いに傾倒し、星座が人生を決めると信じている29歳、天秤座の独身女子、ナ・ミル。雑誌「XX(ダブルエックス)」の編集者で入社5年目の中堅社員の彼女は、ひょんなことから星座を絡めた恋愛コラムを執筆することになってしまう。なんと、1度もまともな恋愛を経験したことのない彼女が1年間に星座の違う12人の男たちと恋愛をし、その物語をコラムで発表することに…。2007年9月に韓国でデビュー後、メンバー全員の身長が180センチ以上というモデル並みのスタイルと甘いマスクに加え、ダンスと歌でも高い評価を得て、アジアを股にかけ精力的に活動しているアイドル・グループ「超新星」。本作ではグァンスがアイドル・グループ「スーパー・ノバ」のリーダーであるシフを、ソンジェがバリスタで純粋な青年・グァヌを演じている。そして本作が韓国で放送されたときに話題を呼んだのが、ソンジェ扮するグァヌのキスシーン。「やはりお姉さんで、先輩俳優でもあったのですごく緊張しました。あまり親しくなかった頃にキス・シーンを撮影したので気まずさもあったのですが、その後、親しくなりましたね」と照れくさそうにふり返るその様子は、彼が演じた恋愛下手ではあるが恋には情熱的なグァヌの姿に重なる。ソンジェ自身は、グァヌの「やや保守的な部分」が自分に似ていてその役柄に惹かれたそう。すると、グァンスも自身が演じたシフが一番自分に近いと力説!「何故かというと、いつも堂々としていて自信満々なところとか…。実際、僕が恋に落ちて10年という期間を『お前だけを待つから!』と言えるかは分かりませんが、それくらい情熱的で一人の女性を思うところも僕と似ていると思います」。そう語るグァンスの真っ直ぐな瞳には、情熱と誠実さがキラリと輝いてる。口を揃えて自身の役柄に一番共感したという2人。それが、本作で彼らのキャラクターがより魅力的に輝いている所以でもあるだろう。すると気になるのが残りのメンバーのキャラクター。もし、ほかの「超新星」のメンバーが本作に出演するとしたら一体どの役柄を演じることになるのだろうか?「ゴニルはイ・ヨンウさんが演じた小説家のイ・ジュンという役にすごく似合うと思います。イ・ジュンはこのドラマのすごく大きなポイントを握っている人物ですごくミステリアスな男なんですけど、だからこそ女にモテる“不滅の存在感”をアピールしている役です。この役はゴニルがピッタリと思います」(グァンス)、「ジヒョクはキム・ジョンミンさんの演じたホテル経営者のク専務役ですね(笑)。すごく上手に演技すると思うんだよなあ。ソンモはキム・ダヒョンさんが演じた物理学博士のヒョヌ、ユナクはパク・サンミョンさんの演じた農業経営者のドンゴン…いやいや、ユナクはキム・ジヌさんの演じたギタリストのウォンビンの方がいいかも」(ソンジェ)。女性なら一度は想像したことのある“複数の男性との恋愛”をテーマとした本作には「超新星」の2人を始め、多くのイケメン俳優たちが出演しており、それが大きな魅力の一つにもなっている。そのことを告げると、2人は大きくうなずき、グァンスに至っては「僕も女性の立場になって、そのことを念頭に置きながら台本を読んだり、演技のチェックをしていました」と驚きの発言が!「ドラマを見た後、みなさんにも素敵な真の恋愛を探して頂けたらと思うんです」と作品に込めた想いを明かす。今回のドラマへの出演が2人にとって確実に大きな“ステップ”となったことは間違いないだろう。歌手、俳優のどちらの資質も備えたグループの一員である彼らに今度の展望を聞いてみた。「僕は映画俳優になりたいです。僕はとても欲張りで、ロマンチック・コメディとか、ラブストーリーもやってみたいんです。歳をとったら極端なキャラクターの役もしてみたい!」(ソンジェ)、「僕はまだやってない分野がたくさんあるのですべての分野を挑戦してみたいのですが、この間ミュージカルが終わって、韓国に帰って来てコンサートの準備をしながら、学校の卒業公演でちょっとした芝居をしました。今回ミュージカルをしながら色々と勉強にもなりましたし、舞台でしか味わえないその何かを感じてみたいですね」(グァンス)。未知なる可能性を秘める期待の星「超新星」の2人のさらなる活躍に期待をしたい。「1年に12人の男」DVD BOX1発売中「1年に12人の男」DVD BOX2発売日:2013年1月9日(水)価格:各16,800円(税込)※同日レンタルスタート(vol.5~8)発売元/販売元:ポニーキャニオン公式サイト:www.12men.jp© Based on the novel "ZWOLF MANNER HAT DAS JAHR" by Martina Paura.© CJ E&M Corporation.(text:cinemacafe.net)
2012年12月21日山奥の小屋に住み、仙人のような暮らしをしながら世界の人々を唸らせる作品を次々と発表している韓国が誇る奇才にして鬼才、キム・ギドク。最新作『ピエタ』が、本年度ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞、さらに12月16日(現地時間)に発表された第17回サテライト・アワードで外国語映画賞受賞に輝き、再び世界に一石を投じようとしている。債務者に重傷を負わせ、保険金で返済させるという異常な手段で借金を取り立てる男。孤独に生きる男の前に、幼い頃に男を捨てた母親だと名乗る女性が現れる。最初は疑念をもっていた男は、次第にその女性を受け入れるようになるが…。アメリカの賞レースのトップバッターでもあるオスカー前哨戦とも言えるサテライト・アワードでは監督賞にもスティーブン・スピルバーグ監督、ベン・アフレック監督と横並びでノミネートされ、なんと現在日本でも大ヒット中の『最強のふたり』に並び外国語映画賞(タイ)受賞。さらに韓国では大鐘賞と並んで2大映画賞と言われる青龍賞で最優秀作品賞を受賞し、その完成度の高さを全世界に知らしめた『ピエタ』。スタッフ25人、制作費1億ウォン(約760万円)、制作撮影日数10日で作り上げた本作だが、2013年度アカデミー賞で外国語映画賞韓国代表作品にも決定しており、すでに封切られている本国・韓国では観客動員数60万人を超える大ヒットを記録している。しかし!普通の映画監督ならば、諸手をあげて喜ぶこの記録に、本作が公開18日目にして観客動員数50万人を突破するや「至らぬところの多い『ピエタ』が今週末、観客動員数50万人を超えた。僕には50万人ではなく、500万人を超えたも同然だ」と語り、早期上映終了(公開第4週)を宣言。その理由を、メジャー系映画が映画館を独占している現状に抗議するためとして、その果てのない映画愛で世の中を驚かせた。この映画愛、そして徹底した非商業主義を貫くギドク監督の動向に注目しつつ、賞レースを見守りたい。『ピエタ』は2013年夏よりBunkamura ル・シネマにて公開。■関連作品:ピエタ 2013年夏よりBunkamura ル・シネマにて公開
2012年12月21日ザック・エフロンが、ジョン・F・ケネディの暗殺事件を描く新作『Parkland』(原題)の豪華キャスト陣入りを果たした。本作にはすでにポール・ジアマッティ、ビリー・ボブ・ソーントン、ジャッキー・ウィーヴァー、マーシャ・ゲイ・ハーデンらの出演が決定しており、ジャーナリストや小説家として活躍するピーター・ランデズマンが本作の脚本を執筆、さらに監督デビューを果たすことになっている。本作は、エドガー賞受賞歴3回で「ヘルター・スケルター」の作者として知られるヴィンセント・バグリオーシが執筆した「リクレイミング・ヒストリー:ジ・アサシネーション・オブ・プレジデント・ジョン・F・ケネディ」を基に映画化され、ケネディ元大統領が1963年11月に狙撃された後、搬送されて亡くなったパークランド・メモリアル病院を舞台に、同事件で極限状態にあった数時間を描く作品になるという。本作は、テキサス州オースティンで撮影される予定で、ケネディ元大統領の暗殺事件からちょうど50年目にあたる来年11月に公開予定だ。■関連作品:一枚のめぐり逢い 2012年6月16日より全国にて公開© 2012 WARNER BROS. ENTERTAINENT INC.
2012年12月21日“2012年12月21日”、マヤ文明が人類滅亡を予言した日である。終末論者が聖地とするフランスのとある山村に数百人が押し寄せ、警察が出動し、その場所を立ち入り禁止にしたり、NASAが「滅亡はない」と異例の公式発表をしたりと世界中で物議を醸している。そんな中、ジェームズ・フランコとセス・ローゲンのハリウッドスター2名が、マヤ文明が終末を予言した2012年12月21日(現地時間)にシェルターに避難し、その様子を本人たちが記録した衝撃の映像が到着した。「I’mジェームズ・フランコ」、「I’m セス・ローゲン」と自己紹介から始まる映像には、「マヤ暦?オレらはムカついてる!映画は来年の夏公開でお蔵入りだ!」と話しながら、下ネタ全開で半ばヤケクソにはしゃぐ2人が映っている。さらには、恋人同士のように一つのベッドに寄り添って寝る2人の姿も。「おやすみフランコ」というセスに対し、フランコが「アイ・ラブ・ユー」と囁く驚きのやり取りまでが克明に映し出されている。2人が話題にしている“来年の夏公開の映画”とは、皮肉にも人類滅亡、しかもそのときのハリウッドを描いた映画『ディス・イズ・ジ・エンド』のこと。ローランド・エメリッヒ監督作『2012』で世界終焉を描いてみせた製作元のソニー・ピクチャーズは、マヤ人たちの予言を無視して来年2013年夏、地球滅亡時のハリウッドの映画業界を舞台に、ジェームズ・フランコの家で開かれたパーティで起こる出来事を描き出すようだ。映画には、地球の歴史に大きく刻まれるだろう人類滅亡の日に相応しく、豪華スターが集結。ジェームズ・フランコ(『オズ はじまりの戦い』)、セス・ローゲン(『テイク・ディス・ワルツ』)、ジョナ・ヒル(『マネー・ボール』)のほかに、エマ・ワトソン(『ハリー・ポッター』シリーズ)、歌手のリアーナらも本人役で出演するらしい。さらに一部公開となった本編映像では「ひでえことになって犠牲者が大勢出てる」、「J・シーゲルとD・クラムホルツ、マイケル・セラも死んだ」、「セラは死んでバンザイだ!」という驚愕の会話も!登場人物、全員が本人役で人類滅亡に挑む、衝撃の終末映画『ディス・イズ・ジ・エンド』は、マヤの予言が外れたら全米、日本共に2013年夏に公開される予定だ。※こちらの特別映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:ディス・イズ・ジ・エンド 2013年夏、全国にて公開
2012年12月21日女の幸せとは何か?母になるということはどういうことか?男性の目線であれこれ勝手なことを考えても大層な答えなど出てこないことは承知しているが、画面の中の菅野美穂の姿を追いかけていると否応なくそんな考えを巡らせてしまう。ドラマ「働きマン」に『パーマネント野ばら』、『ジーン・ワルツ』、そして先日まで放送していたドラマ「結婚しない」然り。まもなく公開となる『大奥~永遠~[右衛門佐・綱吉篇]』では男女の役割が逆転した世に君臨する将軍・綱吉に扮したが、ここでも母として、娘として、国を統べる権力者として宿命と欲求の狭間で揺れる女の性(さが)を狂気すら覗かせながら見せつける。ごく普通の人生の中ではとうてい経験することのできない濃厚な女たちの人生を、役柄を通して生きるというのはどういうことなのか?この小さな体の内に彼女はどれほどの思い、感情、経験を積み重ねてきたのか?公開を前に話を聞いた。まずは綱吉という女性について。強さと弱さ、可憐さと妖しさを併せ持つこの女将軍を菅野さんは愛する娘を失った母親という側面から捉えたという。「最初はボーイズラブの話という印象を持ってたんですが(笑)、そういう描写もあるというだけで原作を読ませていただいたら壮大で本格的で『よしなが(ふみ)先生、天才だな!』と思いました。男女逆転で生まれるはずの難しい部分も男女の業が浮き彫りになることで(歴史の)本流に戻すという作りになっていて。綱吉は天真爛漫で支離滅裂だし、お父さん(桂昌院/西田敏行)との血の繋がりが濃くて、男性に対してすぐ興味を持つくせに薄情で…と、いろんな要素をいっぺんに持っている人。だからこそ危なっかしい魅力を持っていると感じました。その中で子を失った悲しみというのが一番印象に残ったので、それを軸にしようとは思いました」。だが「どこを見て私にオファーしたのかと思った(笑)」と語るように、自分から遠いと感じるところが多かったこの役柄とあって演じる上では「綱吉を理解しようとは思わなかった」とも。「親との関係や子を思う気持ちについて女性として共感できても、将軍家の一番上に立つということや大奥で全ての男が私に見てもらいたがってるという状況は想像してもピンと来ないですからね(笑)。理解しようとすれば背伸びが必要になるので。でも、その状況にいる人はそんなこと疑問にさえも思わないと思うんです。だから自分との違いを考えて演技するというよりはなるべく疑問を持たずに、目の前のシーンに集中していけば映画が完成したときに一つの“線”になるかな?という気持ちでした」。行列を従えて美男たちがひざまずく大奥へと続く御鈴廊下をきらびやかな打掛を羽織って練り歩く姿は、まさに権力と自らを一体化させた強く輝く女性。演じていてなかなか気持ちよいものだったのでは?一方で信頼する家臣の夫を寝取り、真夜中の廊下を白い寝間着姿でさまよい歩くさまは妖艶で何とも言えぬ迫力を放っている。「大奥の廊下を歩くのはきっと気持ちいいんだろうなと思ってたんですが、意外と楽しめない自分がいて『あれ?』っと思ってました(苦笑)。作りが大変で夜中の2時に始まって朝の10時にやっと完成という感じだったので、その日のシーンが全部撮りきれるか心配になって意外に委縮してビビってましたね(笑)。人生で絶対に起こらないことなのでいい経験でした。(夜中のシーンは)原作でも『お前は父に似ておるな』と言う姿は、静かだけど狂気を孕んでいる綱吉の象徴のような気がしました。家臣の夫を寝取って、それに飽きてその息子までって…ちょっとひどいですが(笑)、目の前の興味に素直になり過ぎているがゆえの狂気を感じました」。インタビューの最中、菅野さんの口からはたびたび「女の業」という言葉が発せられたが、この女将軍・綱吉の人生を通して菅野さんの胸の中に強く突き刺さったのは、堺雅人演じる右衛門佐との間の「プラトニックな愛」だった。「人生で経験するであろうひと通りのことを経験した上での最後のプラトニックと言いますか。ほかの男たちとは世継ぎ目当ての恋愛だったけど、右衛門佐とはそこが違って…でも互いの立場もあって言い出せなくて。将軍という一つしかない席に座って何でも思い通りになるはずの彼女も手の届くものでは満たされずに、何を本当は欲しがっているのか分かってなかったと思うんです。でも、やっと右衛門佐と心を通じ合せたときに『(本当に欲しかったのは)心から添い遂げられる人だったんだ』と分かった。でも、プラトニックな愛が一番カロリーを使うと思うんですよ。それを人生が下り坂に入ってから分かるというのは哀しいかもしれないけど、ハチャメチャに生きた綱吉だからこそ美しいなと思えました。幸せかどうかは…どう取るかによりますが(笑)、それでも2人の“夕暮れの恋”は美しいと思います」。相手役の堺さんとは初共演だったが、現場での堺さんの姿から受け取った刺激や自分自身を顧みて感じたことも多かったよう。「堺さんはご自分で研究して役作りをなさってて、監督に自分から提案されたりするんです。研究が進み過ぎて鎌倉時代の小説とか読んでましたね(笑)。私が見て思ったのは、堺さんは学者タイプというか、論文をまとめるかのように研究していく役者さんなんですね。私はスポーツ選手のようなタイプで、監督がコーチなんです。言われたことをやるという感じで言われたことに疑いを持たずにやってるんですね。監督は実際にモニターを見て『こうした方がいい』と言ってくださるので、自分の感覚や内側の目で『ん?』と疑問に思っても監督の目の方が正しいことが多いんですよ」。先述の“プラトニックな愛”など作品を通じて感じたことは少し時間を置いた後で自身の内側にジワジワと染み込んでくることが多いとか。菅野さんはそれを「あと役作り(笑)」と表現する。「スイッチを押すようにカチッとではなく、ちょっとずつちょっとずつ役柄に影響された上でのいまの自分なんだろうなと思ってます。だから5年後の40代になってからの方が綱吉の気持ちをよく分かってるかもしれないですね。『ジーン・ワルツ』のこともいまになって思い出すんですよ。あのときも30代だったし十分に身近ではあったんですが、少し年を重ねたいまになってドラマのこともあったりして余計に思い出します。そういう意味では完全に自分のためだけの“あと役作り”ですね(笑)」。「自分のためだけ」と言いつつも、それをしっかりと現在の仕事に反映させてしまうところが彼女の名女優たる所以である。今回、宿命と葛藤の果てに辿り着いた真実の愛の感情が数年後にどのような化学変化を彼女にもたらすのか楽しみだ。(photo / text:Naoki Kurozu)
2012年12月21日「ニューヨーク・タイムズ」紙の人気ファッション・コラム“On the Street”と社交コラム“Evening Hours”を担当する名物フォトグラファー、ビル・カニンガム。ストリートファッション・スナップの元祖的存在でもある彼だが、親しい業界人でさえ彼のプライベートを知る人は少ない。そんな彼に密着した映画『ビル・カニンガム&ニューヨーク』が来年5月より日本にて公開となる。そしてこのたび本作のキュートかつポップなポスター・ビジュアルがひと足早くシネマカフェで解禁に!雨の日も風の日も青い作業着に身を包み、50年以上暮らしているカーネギー・ホールの上のスタジオアパートの部屋は、いままで撮影した全ネガフィルムが入ったキャビネットに占領され簡易ベッドが置いてあるだけ。キッチンもクローゼットもない。仕事以外のことには全く無頓着で、頭の中はいつもファッションのことだけでいっぱいのビル。リチャード・プレス監督が8年がかりで撮影交渉し、撮影と編集に2年、通年10年の製作期間を経て完成した本作は、自分の仕事をこよなく愛し、そしてニューヨーカーたちに愛され続けるビル・カニンガムという希有な人物を通して、人生の普遍的なテーマを追いかけたドキュメンタリー映画だ。ニューヨークのストリートに自転車で繰り出しては、ファッション・スナップを撮り続けること数十年。その鋭いセンスと独自の着眼点が、米「ヴォーグ」誌編集長アナ・ウィンターを始め世界中のファッション・ピープルから注目され、84歳の現在でも現役ファッション・フォトグラファーとして影響を与え続けている存在であるビル。今回、公開となったポスターには、アナ・ウィンターらセレブを始めとするビルが撮影したストリートでのファッション・スナップが満載。見ているだけで元気をもらえるビビッドなカラーで埋め尽くされたビジュアルが特徴の本ポスターのチラシには、写真界の大御所“アラーキー”こと荒木経惟やファッション界の大御所・コシノヒロコがビルに対する賛辞を寄せ、話題を呼んでいる。ニューヨークでたった1館の映画館で公開であったが、口コミで人気に火がつき、全米で異例の大ヒットを記録した本作。世界中の映画祭で観客賞を受賞し、アメリカの映画レビューサイト「Rotten Tomatoes」でも脅威の満足度99%を記録。コシノヒロコも「まさにファッション界の生き証人」と称賛を贈るビルと彼の周りの愛すべきキャラクターの人物たち、そしてファッションと街に生きる人々の様子はきっと心地よい刺激を与えてくれるはず。『ビル・カニンガム&ニューヨーク』は2013年5月、新宿バルト9ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2012年12月21日“オルセン姉妹”ことメアリー・ケイト&アシュリー・オルセンが、米「Forbes」誌の「30歳未満で最も影響力が大きいファッション・リーダー30人」に選ばれた。毎年恒例の同リストは、ファッション界およびアート界における「30歳未満のアントレプレナーシップの精神とクリエイティブ、かつ知的な才能」の持ち主を選ぶという趣旨だ。26歳の双子であるオルセン姉妹は今回、「ザ・ロウ」、「エリザベス・アンド・ジェームス」、「オルセンボーイ」、「スタイルミント」などのアパレル・ブランドを手がけており、若くしてのファッション界での功績が高く評価されたようだ。そのほか同リスト入りを果たしたのは、「バレンシアガ」のクリエイティブ・ディレクター、アレキサンダー・ワン(29)や、「クシュニー・エ・オクス」のデザイナー、カーリー・クシュニー(28)ら。「クシュニー・エ・オクス」のドレスは、ミシェル・オバマ米大統領夫人やジェシカ・アルバ、リース・ウィザースプーン、リアーナなどのセレブたちが着たことでも知られるようになった人気急上昇中のブランドだ。カーリーは同誌に「レッドカーペット用のドレスやカクテルドレスなんかでかなり知名度が上がったの」と語っている。さらにはレディー・ガガを顧客に持つブラジル人デザイナー、ペドロ・ロレンソ(22)、2011年度CFDA/ヴォーグ・ファッション基金アワード受賞者のジョセフ・アルチュザラ(29)、企業価値が1億3,000万ドル(約109億円)にも上るという「ナスティー・ギャル」を創設したソフィア・アモルーゾ(29)なども30人の中に、その名を連ねている。(text:cinemacafe.net)
2012年12月21日玉木宏の初舞台となる「ホテル マジェスティック ~戦場カメラマン澤田教一その人生と愛~」の製作発表会見が12月21日(金)に都内で行われ、玉木さんを始め、共演の酒井美紀、徳山秀典、秋山真太郎(劇団EXILE)、紫吹淳、別所哲也らが出席した。1965年、単身ベトナムへと飛び込んだカメラマン・澤田教一。戦場を駆け抜け、凶弾に倒れた彼の人生を、妻のサタやサイゴンで世界中のジャーナリストが集う“ホテル マジェスティック”で出会った人々との交流などを通じて描き出す。初舞台にして初主演を務める玉木さんは「20代の半ばくらいから(舞台を)やりたいと思ってました」と明かす。この日が顔合わせで稽古も年明けからということで「稽古をやってみないとまだ分からないですね。どういう順番でスタートしていいのかも分からない状態なので。つまずくこともあるかと思いますが、みなさんのお力を借りたい」と心境を語った。教一の11歳年上の妻・サタを演じる酒井さん。女性として惹かれる部分も多かったようで、「サタさんの強さに心が震えました。夫が戦場に行くことに当然、反対しながらも潔い覚悟も持っている。そこで戦争をしている国に彼女も住んでしまうというのはすごいですね。強さとかわいらしい部分もあり、また純粋な家族への思いを表現できれば」と意気込みを語る。サタさんは現在、87歳で青森県弘前市で暮らしており、この日は出演陣に向けてサタさんから届いたメッセージも読み上げられた。玉木さんも酒井さんも感激しきりで「ぜひ公演に足を運んでいただけたら」と語っていた。紫吹さんは女性戦場カメラマンを演じたが、先日、シリアで亡くなった女性カメラマンの山本美香さんの存在に触れ、「私は恥ずかしながら山本美香さんの事件があるまで女性で戦場に行かれている方がいるとは知りませんでした。どういう気持ちで写真を撮っていたのか?思いを伝えたいと思います。カッコいい女性に書いていただいたので、(宝塚時代の)男役が役に立つかなと思っています」と語る。紫吹さんは、初めて顔を合わせた玉木さんにメロメロの様子。「宝塚を辞めて8年になりますが、私が宝塚でやったカッコいい男役のような人はいないと思ってたんですが、唯一ステキと思ったのが玉木さんだったんです!私は(男役を演じるとき)洋画を参考にしてたんですが、日本にもこんな人がいるんだって思いました」とラブコール。“妻”酒井さんを差し置いてのあまりに熱烈な告白に、すかさず別所さんが「落ち着きなさい(笑)」と待ったをかけ、「オレも20年前はこんな風にシュッとしてた」と割って入り、紫吹さんは慌てて「みなさん、素敵ですよ。イケメン揃いで幸せです」とフォローし会場は笑いに包まれた。別所さんはこれまで、ミュージカルでは「ミス・サイゴン」などベトナム戦争をテーマにした作品に出演してきたが、今回はストレートプレイということで「いまの時代のようにSNSで誰もが発信できるわけではない時代に、伝える側にいた人はどういう気持ちだったのか?セリフに込められた言霊を表現したい」と思いを口にした。「ホテル マジェスティック ~戦場カメラマン澤田教一その人生と愛~」は12月22日(土)よりチケット発売。2013年3月7日(木)より17日(日)まで東京・新国立劇場にて、3月20日(水)より24日(日)まで大阪・森ノ宮ピロティホールにて、3月26日(火)、27日(水)に名古屋・名鉄ホールにて上演。公式サイト:
2012年12月21日美味しい料理は人を笑顔にする。フランスの名優ジャン・レノ主演の映画『シェフ!~三ツ星レストランの舞台裏へようこそ~』も、観た人を笑顔にしてくれるフレンチ・コメディだ。20年間、三つ星を守り抜いてきたけれど新メニューが浮かばないベテランシェフのアレクサンドル(ジャン・レノ)と、腕は一流なのにチャンスを掴めずにいる若手シェフのジャッキー(ミカエル・ユーン)。この2人を中心にフレンチ・レストランの厨房や彼らをとりまく人々の人間ドラマが描かれる。毎年、数多くの映画が作られているが、レストランの舞台裏や料理ができるまでをリアルに描いた映画は限られている。例えば、ニューヨークに実在するレストラン「ジジーノ」を舞台にした痛快サスペンス『ディナー・ラッシュ』、アメリカの食文化に革命をもたらした料理家ジュリア・チャイルドを題材にした『ジュリー&ジュリア』、世界一予約の取れないレストラン「エル・ブリ」の厨房にカメラが入ったドキュメンタリー『エル・ブリの秘密世界一予約のとれないレストラン』などがあるが、それらに共通するのは、レストランの厨房やキッチンがリアルに描かれていること、ため息がでそうなほど料理が美味しそうなこと、そして料理の背景にしっかりとドラマがあることだろう。もちろん、『シェフ!~三ツ星レストランの舞台裏へようこそ~』にもその全てが組み込まれている。行き詰まるベテランシェフと失敗ばかりの若手シェフのコンビのドタバタなストーリーの面白さはコミカルで温かく、フランスの伝統料理からアヴァンギャルドな分子料理まで幅広い料理が目を楽しませてくれる。25人のシェフたちが快活に動き回る厨房での調理シーンは、見ているだけで心が躍る。そして、映画を観始めてまず目が行くのは「ヒメジと栗カボチャのスープ」だ。ジャッキーがアレクサンドルのもとで働くきっかけとなるシーンで登場するスープなのだが、アレクサンドルと彼の友人(アレクサンドルが勤めるレストランの前オーナー)がなんとも美味しそうに食べるものだから、思わずゴクリと喉が鳴る。一体どんな味なのだろうと、その味をあれこれと想像してしまうのだ。アレクサンドルが出演する料理番組の収録のシーンでは「春野菜入り仔牛肉のシチュー」の作り方が登場する。そう、この映画に出てくる料理や料理を作るシーンは「食べたい!」という欲求と「作ってみたい!」という好奇心、その両方を満たしてくれるのだ。そんな魅惑の料理のレシピを考案したのは、シャトーホテル「レ・ゼダン・ドゥ・コロー」の実力派若手シェフ、ブノワ・ボルディエ。劇中の料理の数々は、見た目だけでなく味も絶品だったそう。ジャン・レノはこんな言葉を残している──「食事を共にする人や、料理を振る舞う相手とは、特別な関係で繋がっている」と。たしかに、映画の中で特に「おいしそう!」、「食べてみたい!」と思わずにはいられない料理は、夫婦や親子、愛する人をもてなすための料理だった。ジャッキーがケンカ中の妻・ベアトリスのために即興で作る「カラメル・ソースのミルフィーユ」は、フランボワーズとカシスの実とピスタチオが添えられているほか、ホワイトシュガーでハートの形がかたどられた芸術的な美しさがあった。また、新作メニューの開発で忙しい中、アレクサンドルが娘のために作る手作りのパン。朝食のテーブルに食べきれないほどの色とりどりのパンが並ぶシーンは、いまにも焼きたてのパンの香りが漂ってきそう。そして観終わったあとには、たまには憧れのレストランに食事に行ってみようかな、今日はいつもより料理に手間暇かけてみようかな…と、毎日の食事にちょっとした変化を与えてみたくなる。そんな、小さいけれど大きな“幸せ”感を味わえる映画が『シェフ!~三ツ星レストランの舞台裏へようこそ~』なのだ。(text:Rie Shintani)■関連作品:シェフ!~三ツ星レストランの舞台裏へようこそ~ 2012年12月22日より銀座テアトルシネマ、新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 2012 GAUMONT - TF1 FILMS PRODUCTION - A CONTRACORRIENTE FILMS
2012年12月21日原作本の売り上げが世界で1億1,600万部、映画シリーズの世界累計興行収入が25億ドル(2,004億円)を突破し、トワイライト現象を世界で巻き起こしてきた『トワイライト・サーガ』シリーズ。ついに今年、シリーズ最終話となる『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーンPart2』の公開に先駆け、第1章『トワイライト~初恋~』からのシリーズをふり返る貴重な特別映像が2本、シネマカフェに到着した。女子高生とヴァンパイアのラブロマンスを描き、全米でティーンを中心に熱狂的なブームを生み出し、主演のロバート・パティンソンとクリステン・スチュワートを一気にスターダムに押し上げた本シリーズ。今回到着した映像の1本は、美しきヴァンパイア・エドワードの視点で綴られたモノローグ形式の映像。人間の少女・べラとの“禁断の恋”が始まった第1章『トワイライト~初恋~』からシリーズをふり返り、ついに本作でヴァンパイアに転生したベラへの思いと “永遠の愛”を手に入れた、その心境が語られている。4年もの間、エドワードを演じてきたロバート自身も本シリーズをふり返りつつ、「ヴァンパイアというと、男性なら血の匂いのするホラーをイメージすると思う。でも女性は体育会系の男子にはない不健康さや、複雑な性格とかを想像したりするのかも。“禁じられたロマンス”というのがみんなの心を掴んだんだね」とこれまでの大ヒットを分析している。そして2本目は、これまで大きな盛り上がりを見せてきた本シリーズのプレミア・イベントの様子をふり返る特別映像。第1章の公開から4年、映画化された4作はいずれも記録破りの世界的メガヒットとなり、この一連の熱狂は“トワイライト現象”と呼ばれる社会現象を生み出してきた。いまや『ハリー・ポッター』、『パイレーツ・オブ・カリビアン』などに並ぶ、史上最強のラブファンタジー作品となり、クリステン、ロバート、そして狼族の青年を演じるテイラー・ロートナーはこんなコメントを寄せている。「『トワイライト』シリーズは、私の人生の中で記憶として残っているものの中で、一番大きな場所を占めているもの。ハイスクールよりも大きいわ(笑)」(クリステン)、「僕にとっては『トワイライト』という言葉はすごく象徴的なんだ。今後、僕の20代を表す言葉になっていくと思う」(ロバート)、「『トワイライト』という言葉を聞くと、嘘じゃなく本当にファミリーのことを思い浮かべるんだ」(テイラー)。ついに完結を迎える本シリーズ。4年間の様々な思いを胸に、しかとその結末を見届けてほしい。『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン part2』は12月28日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。※こちらの特別映像(エドワードのモノローグ)はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。※こちらの特別映像(プレミア・イベントふり返り)はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン part2 2012年12月28日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2011 SUMMIT ENTERTAINMENT, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
2012年12月21日阪神・淡路大震災後の日本をテーマに、フランス人女性記者と2人の男性との不思議な出会いを描いたフランス映画『メモリーズ・コーナー』。西島秀俊と阿部寛がフランス語と英語のセリフで出演しており、早くも注目を集めている本作が来年2月、日本でも公開されることが明らかとなった。フランス人女性ジャーナリスト、アダ(デボラ・フランソワ)は、1995年に起きた阪神・淡路の震災を回顧する式典を取材するために神戸を訪れる。街は復興し、誰もがかつての悲劇と決別し、豊かな暮らしを楽しんでいるかのように見える。通訳の岡部(西島さん)を伴い、かつての被災者の家を訪ね歩くアダの前に、いまでも後遺症に悩まされている石田(阿部さん)が現れる。かたくなな態度をとる彼の心を開かせようとする彼女に、岡部は彼が現世の男ではないと忠告するのだが…。今作が初監督作となる、フランス気鋭新人監督オドレイ・フーシェが、日仏スタッフの共同製作によりさまざまな“愛”の形を描き出す本作。西島さんはフランス語の通訳者を演じ、阿部さんは神戸の震災以降に家族を亡くし、孤独死をしながらも愛を探し求めている謎のゴーストを演じている。2人の男性に想いを寄せるフランス人記者・アダには『ある子供』で鮮烈デビューを果たし、『譜めくりの女』などでセザール新人女優賞を2年連続受賞した、注目の新人女優デボラ・フランソワが扮する。さらに、國村隼、塩見三省、倍賞美津子ら日本を代表する演技派俳優陣が本作にさらなる深みを与えている。西島さんは「海外の俳優さんと並んで演技してみたいという気持ちはいつもありますが、デボラさんのようなヨーロッパの女優さんと同じフレームに入ったら、どう見えるんだろうか?というのは常にありました」とフランス映画での主演を楽しんだよう。一方の阿部さんは「初監督作品で、日本人キャストとスタッフ、日本を舞台にしようと思うフーシェ監督の強い想いが深く伝わってきました。すごくこだわりを持っている監督でした」と撮影をふり返る。そんなフーシェ監督は「被災者の方々は、家や故郷を失い、そして愛する人々がいない人生を歩むことになります。私はこの作品によって、被災者の絶望的な孤独感を知っていただき、少しでも社会のひずみを軽減する手助けになればと祈っております」と作品に込めた強い思いを明かす。豪華キャストで贈る日本を舞台にしたフランス映画『メモリーズ・コーナー』。フランス人女性監督が描く希望へのレクイエムは、私たち日本人の心にどのように響くのだろうか?『メモリーズ・コーナー』は2013年2月23日(土)よりシネマート六本木ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:メモリーズ・コーナー 2013年2月23日(土)よりシネマート六本木ほか全国にて順次公開(C) NOODLES PRODUCTION, FILM ZINGARO 2 INC,FRANCE 3 CINEMA,2011
2012年12月21日行ってみたい街、訪れてみたい場所、自分の目で確かめたい風景──そんな願望を映画の中で叶えてくれるのが“旅”を感じる映画の良さ。その中でも、フィクションではない実在の人物の半生を辿るドキュメンタリーは、街、場所、風景はもちろん、約2時間でその人が歩んできた道をも追体験できる、凝縮された旅と言えます。『ダイアナ・ヴリーランド 伝説のファッショニスタ』もその一つです。ダイアナ・ヴリーランドとは、20世紀のファッションを語る上で避けて通ることのできない人物。直接その名前を知らなかったとしても──“ファッション誌「ヴォーグ」の編集長だった女性”という形容詞が付けば、どれだけカリスマ的存在だったのか想像できるのではないでしょうか。オードリー・ヘプバーン主演の映画『パリの恋人』やパリのモード界を舞台にした映画『ポリー・マグーお前は誰だ』で登場する雑誌編集長はダイアナがモデルでしたし、ローレン・バコールやシェール、バーブラ・ストライサンド、イーディー・セジウィック(挙げたらきりがない!)といった歴史に名前を刻むアイコンたちの輝きをいち早く捉え、彼らを表舞台へと誘ったのも彼女でした。時代を先取りする目を持った女性でもあったのです。そして、生前(1903~1989年)、彼女が目にしたもの、体験したもの、経験したものを、自伝出版のために彼女が受けたインタビュー映像を基にまとめたのが、この映画です。映画ファンにとっては、ダイアナ・ヴリーランドよりも映画『プラダを着た悪魔』の鬼編集長のモデルであり、ドキュメンタリー『ファッションが教えてくれること』でファッション誌の裏側を案内したアナ・ウィンターの名前の方が世界的編集者としてピンとくるかもしれませんが、ダイアナが凄いのは、さまざまな流行を仕掛けた人物であること。先に挙げたアイコンたちの発掘もそうですが、とにかく彼女の創造の意欲は年齢を重ねても衰えることはなく、「ヴォーグ」を解雇された後もニューヨークのメトロポリタン美術館で衣裳研究所の顧問になり、眠っていた歴史的衣裳を“魅せる展示”として美術館にも変革をもたらしました。本作のタイトルに“伝説の”とありますが、次々と生み出される創造力はたしかに伝説です。そんなダイアナの半生を追うことは、そのままファッションの歴史を旅することにも繋がります。仏パリで生まれ、米ニューヨークへ移住。その後は、英サウサンプトン、米ワイオミング州、英ロンドン、アメリカ…というように、幼少期から世界を旅していた彼女。編集者として活躍中も「目は旅をするべき」という信念のもと、世界中を背景にした写真をカメラに収めさせ、誌面で紹介してきました。彼女が作り出す雑誌はまさに“旅”の1ページであり、当時の誌面や映像と共に描かれるこのドキュメンタリーには、ファッションを中心にした20世紀がギュッと詰まっています。そして、数々の写真と映像を観ているうちに、ダイアナ・ヴリーランドが生きた街を歩きたくなるはず!「スタイルこそすべて」と言い切った彼女の意志を尊重するなら、とびきりのお洒落をして旅に出たくなるはずです。(text:Rie Shintani)
2012年12月21日『ダークナイト ライジング』が、「YouTubeで今年最も視聴回数が多かった映画予告編」となった。同作の予告編の視聴回数は2,600万回を記録し、全体のランキングでも3位にランクインしている。全体ランキングでトップに立ったのは、一人称シューティングゲーム「コール オブ デューティ」シリーズ最新作「コール オブ デューティ ブラックオプスII」が上位2位を独占。1位は視聴回数3,500万回、2位のでは2,900万回と驚異の視聴回数を誇っている。映画では『007スカイフォール』が全体で4位、『テッド』が5位、『ハンガー・ゲーム』が6位に入っているほか、TV番組の予告編としてトップを飾ったのは米NBC局の「レボリューション」が7位となった。YouTubeで今年最も視聴回数が多かった予告トップ101位:「コール オブ デューティ ブラックオプスII」公式ライブ・アクション予告編「サプライズ」2位:「コール オブ デューティ ブラックオプスII」公式予告編「リビール」3位:『ダークナイト ライジング』公式予告編第3弾4位:『007スカイフォール』公式予告編5位:『テッド』予告編6位:『ハンガー・ゲーム』劇場予告編第2弾7位:「レボリューション」予告編8位:「コール オブ デューティ ブラックオプスII」公式予告編「マルチプレーヤー・リビール」9位:『007スカイフォール』公式特別予告編10位:「コール オブ デューティ ブラックオプスII」公式予告編「ローンチ」■関連作品:ハンガー・ゲーム 2012年9月28日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2012 LIONS GATE FILMS INC. ALL RIGHTS RESERVED.テッド 2013年1月18日よりTOHOシネマズ スカラ座ほか全国にて公開© UniversalPictures/Tippett Studio007スカイフォール 2012年12月1日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2012 Danjaq, LLC, United Artists Corporation,Columbia Pictures Industries, Inc. All rights reserved.ダークナイト ライジング 2012年7月28日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC. AND LEGENDARY PICTURES FUNDING, LLC
2012年12月21日世界的不朽の名作「ジャックと豆の木」をベースに、人間と巨人の壮絶バトルをド迫力の映像で描く3D超大作『ジャックと天空の巨人』が2013年3月22日(土)に公開を迎える。そしてこのたび、今世紀邦画No.1のオープニング成績を飾った映画『ONE PIECE FILM Zワンピースフィルムゼット』の原作マンガ「ONE PIECE」や、アニメ化・実写化が決定している話題沸騰のマンガ「進撃の巨人」を彷彿とさせるシーンの数々が収められた本作の予告編映像が遂に解禁に!物語の舞台はゲームや漫画の世界をそのまま映像化したような中世イギリス。その天空では、人間によって地上を追い出され、その後何百年もの間もそこでの暮らしを余儀なくされた巨人たちが住んでいた。ある日、主人公の青年・ジャックが人間界と巨人界を隔てていた“禁断のドア”を開いてしまったことをきっかけに、高低差1万メートルもの地上と天空を股に掛けた人間と巨人の壮絶な戦いが勃発する─―。監督は、『ユージュアル・サスペクツ』で一躍脚光を浴びたブライアン・シンガー。主人公の青年・ジャック役を、『X-MEN :ファースト・ジェネレーション』のニコラス・ホルト。プリンセス・イザベル役にはエレノア・トムリンソン、二枚舌のロードリック男爵役にスタンリー・トゥッチ、巨人たちに包囲されたブラムウェル王役にイアン・マクシェーン、巨人たちのリーダー・ファロン将官役にビル・ナイ、そして、城の護衛・エルモント役をユアン・マグレガーが演じるなどファンタジー大作常連の名優たちが集結したことでも注目を集めている。今回、公開となった予告編では、天空に住む醜く恐ろしい伝説の巨人たちの姿も初公開!天空と地上で巻き起こるジャックの冒険と、人間と巨人の激しい戦いの様子が描かれている。巨人たちは、軍隊のように隊列を成し、鎧を身に着け、圧倒的なパワーとスピード、そして彼ら独自の文明で人間に襲い掛かる。その姿はまるで累計発行部数1,000万部突破のメガヒット・コミック「進撃の巨人」のハリウッド実写版のような仕上がり。巨人たちが人間に次々と襲い、壁を破壊し、大木を投げつけ、人間を一捻りしようとする圧倒的なパワーが存分に披露され、本家のお株を奪うほどの度肝を抜く映像となっている。そして天高く伸びた豆の木が行き着いた先、壮大な大自然に囲まれた天空の大地は、国民的人気漫画「ONE PIECE」の中にも描かれた、“空島の大地(ヴァース)”を彷彿とさせる。古代遺跡のような建物や生い茂る樹木、そして広大な天空の大地は、麦わらの一味たちの大冒険にもってこいのフィールドかもしれない。「地球を取り戻せ!」と意気込む天空から降ってくる巨人たちなど、原作からは想像もつかないストーリー展開を迫力の映像で再現した本作。あのルフィ船長も驚愕の大冒険が遂に幕を開ける!『ジャックと天空の巨人』は2013年3月22日(土)より全国にて公開。※こちらの予告編はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:ジャックと天空の巨人 2013年3月22日より全国にて公開© 2012 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND LEGENDARY PICTURES FUNDING, LLC
2012年12月21日ロサンゼルス警察は18日(現地時間)、ジャスティン・ビーバーの自宅で銃撃があったと警察に嘘の通報をした疑いで、カリフォルニア州に住む未成年者を逮捕したと発表したが、それが12歳の少年だったことが明らかになった。ロサンゼルス警察は、逮捕したのが未成年者であること以外、年齢や性別などは明らかにしていないが、「Los Angeles Times」紙は事件を報じた記事中で、少年であることを匂わせていた。この12歳の少年は、10月にアシュトン・カッチャー宅でも複数の人が銃で撃たれたと通報。銃を持ったロシア人が人質を取っているという真に迫った話を信じて、S.W.A.Tが出動したが、アシュトンは在宅すらしていなかった。数日後に今度はジャスティンの家に銃や爆弾を持った人間が複数いる、と警察にいたずら電話をかけていた。ゴシップサイト「TMZ.com」は、少年は登校拒否で昼夜を問わずコンピュータにかじりつき、ネットを通してハッカーたちと交流していたと報じている。家庭に問題があり、児童相談所が何度も訪問を重ねたが、改善の兆しがない状態が続いていたという。警察当局は少年の境遇に同情的で、カウンセリングを受けさせ、現在の家庭から離して別の環境で生活する支援を計画している。ロサンゼルス郡地方検察局は訴追するかどうかを検討中だ。(text:Yuki Tominaga)© Startraks/AFLO
2012年12月21日リアリティあふれる描写から一時は日本公開が危ぶまれていた、ナオミ・ワッツとユアン・マクレガーを主演に迎えて贈る『THE IMPOSSIBLE』(原題)。このたび本作の邦題が『インポッシブル』に決定し、2013年に公開されることが明らかとなった。2004年末。マリア(ナオミ・ワッツ)とヘンリー(ユアン・マクレガー)の夫婦は3人の息子を連れタイへバカンスに出かけ、リゾートを楽しんでいた。しかしクリスマスの翌日、突如大災害に見舞われる。楽しい思い出になるはずの場所が一転、悲惨な状況に変貌したのだ。そんな中、離ればなれになった家族は、必ず再会できると信じ、それぞれの一歩を踏み出し始める…。2012年10月に開催された第25回東京国際映画祭のワールド・シネマ部門にて招待上映され、一気に話題をさらった本作。第76回アカデミー賞助演女優賞にノミネートされたナオミ、そして2度のゴールデン・グローブ賞ノミネート経験を持つユアンを主演に、『永遠のこどもたち』で世界中から喝采を浴びたスペインの偉才J・A・バヨナ監督がメガホンを握る。全2回の上映はいずれも満席という快挙を成し遂げた本作の上映後にはFacebookやTwitterなどで「ほぼ全編泣きっぱなし」、「ラストまで微動だにできなかった」、「ナオミ・ワッツがとにかく凄い」といった大絶賛のコメントが寄せられている。翌月に行なわれたロンドンプレミアではアンジェリーナ・ジョリー、ブラッド・ピット夫妻も観賞し、アンジェリーナは「ユアンのそれは演技という枠を超えている」と評し、夫・ブラッドと共に本作を観て号泣したと明かしている。実はこれは2004年のスマトラ島沖地震に遭遇し、離れ離れになったある家族と、彼らを取り巻く人々を描いた奇跡の実話。先日発表された第70回ゴールデン・グローブ賞のノミネーションでもドラマ部門で主演女優賞(ナオミ)を始め、アカデミー賞の前哨戦となる各映画批評家協会賞で、作品、監督、俳優、撮影賞でノミネートを果たしている。全米では12月21日(現地時間)に公開を迎える本作。スクリーンにあふれる力強い生命の輝きに世界中が涙を流すはずだ。『インポッシブル』は2013年、全国にて公開。
2012年12月21日生後8か月でドラマ「フルハウス」に出演、さらに自身でファッションラインを3つも立ち上げ、ファッション業界でも近年注目を集めている“オルセン姉妹”こと双子のアシュレー・オルセン&メアリー=ケイト・オルセン。しかし、そのさらに下に妹がいることをご存じだろうか?エリザベス・オルセン、姉2人にも負けないセンスと才能をもち、いま沸々と人気急上昇中の若手女優だ。そんな、ハリウッドでいま、最もホットな「スター姉妹」の妹たちの活躍をご紹介。まず、エリザベス・オルセンだが、サンダンス映画祭に出品された『サイレント・ハウス』で本格女優デビューを果たし、その演技力に注目が集まり、今年だけでも『レッド・ライト』を始め、『マーサ、あるいはマーシー・メイ』、『Liberal Arts』(原題)、『Very Good Girls』(原題)などなど出演作が相次ぐ、超売れっ子女優へと急成長をとげている。中でも2013年2月15日(金)より公開される、『[リミット]』で話題を呼んだ奇才ロドリゴ・コルテス監督が放つ最新作『レッド・ライト』では、シガーニー・ウィーバ―やキリアン・マーフィーと共に、ロバート・デ・ニーロ演じるインチキ超能力者の調査に加わる好奇心旺盛な女子大生という役どころを演じているが、超大御所たちに負けず劣らずの堂々たる演技を見せている。さらに姉妹スターと言えばこの2人、ダコタ・ファニング&エル・ファニング姉妹。始めはダコタの妹としての注目だった、妹・エルだが、ここ数年では姉を打ち負かす程の勢いで、女流監督ソフィア・コッポラの『SOMEWHERE』を始め、スティーヴン・スピルバーグ監督作『SUPER 8/スーパーエイト』と、映画界の名のある監督たちからのラブコールが鳴りやまない。さらに、今年8月に公開された『Virginia/ヴァージニア』では巨匠フランシス・F・コッポラ監督とタッグを組み、現実か幻なのか分からない世界に住む、妖艶かつ無垢なヒロイン“V.(ヴィー)”を儚げに演じて見せたことも記憶に新しいはず。そして最後のひとりは、海外ドラマ「BONESボーンズ」で人気を博したエミリー・デシャネルの妹、ズーイー・デシャネルだ。ブレイクはエミリーの方が早かったものの、ジョセフ・ゴードン=レヴィットと共演した『(500)日のサマー』ではファッショナブルで小悪魔な女の子を演じ、女子たちの共感を呼んだ。さらに、今年はダサかわ女子のキャラクターで再び大ブレイクを果たしたズーイー。その主演ドラマ「New Girl ~ダサかわ女子と三銃士」(FOXチャンネル)では、ズーイーの振りまく不思議系大人女子の魅力が炸裂しており、日本でもノックダウン寸前の視聴者が後を絶たないようだ。まさに妹パワーが炸裂する2013年。あなたはどの妹スターに注目する?■関連作品:レッド・ライト 2013年2月15日(金)よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて公開© 2011 VERSUS PRODUCCIONES CINEMATOGRAFICAS S.L. (NOSTROMO PICTURES) / VS ENTERTAINMENT LLCVirginia/ヴァージニア 2012年8月11日よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開© Zoetrope Corp.2011New Girl ~ダサかわ女子と三銃士 [海外TVドラマ]© 2011-2012 Fox and its related entities. All rights reserved.
2012年12月20日『チャーリーとチョコレート工場』や『アリス・イン・ワンダーランド』で、男女問わず世界中から熱狂的な指示を集めているティム・バートン監督の最新作となる『フランケンウィニー』。このたびバートン監督が本作についての熱い思いを語ったインタビュー映像がシネマカフェに到着!天才科学少年・ヴィクターが不慮の事故で命を落としてしまった、彼の愛犬・スパーキーを“禁断の実験”で甦らせてしまったことから、彼らが住む小さな町に巻き起こる大騒動を全編白黒アニメーションで描く。バートン監督自身が少年時代に愛犬を失った経験から生まれた本作。実はバートン監督はディズニーでアニメーターとしてキャリアをスタートさせた時代、1984年に同タイトル『フランケンウィニー』で実写短編を製作しており、本作はそれを白黒の3Dストップモーション・アニメーションでセルフリメイクした作品なのだ。今回、到着したインタビュー映像でも当時の実写版について「当時アニメしか手がけたことがなかったから、実写版ということでただらなぬ思いがあった」と、いまや実写版映画の超大作を大ヒットさせている自身の原点を懐かしくふり返る。実写の短編映画を撮っていた当時から、この『フランケンウィニー』をいつかストップモーション・アニメーションで撮りたいという思いはあったようで、今回起用したボイス・キャストについても「僕にとって私的な作品ということもあり、過去に仕事をしたことのある俳優たちに集結してもらった」と語るバートン監督。本作では『シザーハンズ』でヒロインを演じたウィノナ・ライダーと22年ぶりのタッグを組んでいる。ティム・バートンの長年のキャリアと思いが詰まった、まさに集大成と言える作品『フランケンウィニー』。すでに本作を鑑賞した人も、そうでない人も、バートン監督の28年越しの熱い思いを感じ取れるはず。『フランケンウィニー』は全国にて公開中。※こちらのインタビュー映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:フランケンウィニー 2012年12月15日より全国にて公開© 2012 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
2012年12月20日女優アン・ハサウェイにとって2012年は公私共に輝いた1年、素晴らしい1年だった。映画では、一途な愛を体現してみせた『ワン・デイ 23年のラブストーリー』、魅惑のキャットウーマンに扮した『ダークナイト ライジング』、そしてミュージカルの金字塔『レ・ミゼラブル』が公開となり、プライベートでは9月に俳優のアダム・シュルマンとめでたく結婚。「仕事もプライベートもいままでの人生の中で一番お気に入りの1年になったわ。世界の頂上に立っている気分よ!」と、とびきりの笑顔を見せる。そんな幸せに満ちたアンが、新作『レ・ミゼラブル』をふり返る。原作となった「レ・ミゼラブル」は、1985年の初演以来、いまもなおロンドンでロングランを記録し続けているミュージカルの金字塔。パンを盗んだ罪で19年間投獄された男ジャン・バルジャンが、心優しい司教と出会ったことで改心し、運命に導かれるように薄幸な女性・ファンテーヌから彼女の娘・コゼットを託され、彼女に惜しみない愛を注ぐ…という、愛と勇気と希望の物語だ。世界43か国、6,000万人超を動員していることからも名作であること、愛され続けている作品であることは十分に伝わってくるが、それほど多くの人が舞台を観ているからこそ「映画だからできることを目指したの」と語る。その一つは、アンが演じるファンテーヌが髪を切るシーン。彼女がロングヘアから突然ショートヘアになりゴシップを賑わせた理由は、そう、この撮影の中で実際に長い髪をばっさりと切ったからだった。「何千万人もの人が『レ・ミゼラブル』を観たことがあって、ファンテーヌが髪を切られることを知っているわけでしょう。その彼女の肉体的な犠牲をリアルに見せたい、しかもステージではできない、映画だからこそできる方法で表現したいと思ったの。実際に髪を切ることはチャンスだと思ったわ。だから自分から提案したのよ。トム(・フーパー監督)は、口では「大丈夫?」と言っていたけれど、実際のところ驚いてはいなかったと思う。というのは、(私が)自分の役に本気で打ち込む役者だということを、彼は最初から分かっていてくれたから」。加えて、大幅な減量とライヴで歌うという挑戦があったが、そのどれも「役者として当たり前のこと」とサラリと答える。彼女をそんな風に昂ぶらせたのは、作品の素晴らしさはもちろん、トム・フーパー監督だったからというのもあるはず。『英国王のスピーチ』でアカデミー賞監督賞を手にした監督の手腕は一体どんなものだったのだろう。「自分の作品に対して彼はとてもクレイジーに打ち込むのよ(笑)」と、演出方法について紐解いていく。「トムの素晴らしいところは、共感してくれること、思いやりが深いこと、それが嬉しかったわ。特に痛みの大きい場所(演技)に辿り着かなければならないとき、一緒にそこへ来てくれるの。私が一人で座っていたら、その隣に座って涙してくれる、私の役に共感してくれる、キャラクターの痛みを理解してくれていると思うと自信を感じることができるし、より監督を信頼できるものなの。トムは、見た目は落ち着いているけれど、とても情熱的なのよ。正直、彼以外だったらこの『レ・ミゼラブル』は作ることができなかった、こういう作品にはならなかったって思うわ」。そして、撮影の現場にいた俳優たちですら「完成した映画を観て、一体あの映画をどうやって作ったの?どうやって完成させたの?って思ってしまったわ!もう、魔法ね!」と唸らせてしまうのが、オスカー監督の手腕。実際、これだけ有名で誰もが知っている物語でありながらも深く感動させることができるのは、ある意味“魔法”だ。また、2時間半という長さを感じさせないのは、監督の魔法だけでなく、俳優たちがふりかけた魔法でもある。特にアンの登場シーンは、決して多いとは言えないが、彼女が最初に投げかける愛を観客はラストまで抱き続けることだろう。アンもファンテーヌによって刻まれる愛について、心を大きく動かされたと言う。「そうね、私も完成した映画を観たとき、彼女の存在をずっと感じ続けることができた。それはとても嬉しいことだったわ。愛は何をも越えるということ、人に対して優しい気持ちを持つこと、どんなに恐ろしい状況であっても(愛し合う)お互いさえいえればやっていけるということ、それをどう見せるのか、どう演じるのか、自分にとってもエキサイティングだった」と言葉に力が入る。そして、ファンテーヌ以上に、主人公ジャン・バルジャンは物語全体を引っぱって行く大きな責任があり、それを演じきったヒュー・ジャックマンに「毎日驚かされ続けたわ!」と、その凄さを称える。「彼を一言で例えるなら…そうね、とてもディープな人。ディープという言葉は、ときに英語で誠実ではない意味に響くことのある言葉でもあるけれど、彼は本当に良い意味でディープな人なの。知的で、才能があって、魂があって、ユーモアがあって、チャーミングで…。いままで共演してきたどの人よりもエゴのない人、一緒に共演する相手のことを盛り上げてくれる素晴らしい俳優よ。でも、ちょっとイケナイところもあるのよ。実はとってもいたずら好きなの(笑)」と、優しく微笑む。映画スターであると同時にトニー賞に輝くミュージカル・スターとしても活躍するヒューとの共演は、アンにとって実りあるものだったに違いない。また、ファンテーヌが娘・コゼットを想う母の愛、ジャン・バルジャンが血の繋がりを超えてコゼットに注ぐ無償の愛、コゼットと恋人・マリウスの純粋な愛、さまざまな愛が詰まっている作品であることも役者魂をそそったに違いない。けれども、「グラマラスな役よりも醜い役の方が興奮するの」と作品選びについて話す瞬間、その瞳は一瞬にして凛々しくなる。「やっていて面白い役、演じ甲斐のある役ほどグラマラスなものとは掛け離れていることが多い気がするの。個人的にもスクリーンで自分が醜く見える方がグラマラスでいるよりも興奮するわ。まあ、ドラァグクイーンにとっては別でしょうけどね(笑)。今後やってみたい役?そうね、男性の役も演じてみたいし、より訛りのある役も演じてみたい。そのときに一番難しいと思えるものにチャレンジしてみたいの!」。2001年に『プリティ・プリンセス』で映画デビューを飾った若き乙女は、2006年の『プラダを着た悪魔』で一躍スターダムに上りつめ、2008年の『レイチェルの結婚』で賞レースを競うステージへと舞い降りた。作品を重ねる毎に才能を一つ、また一つ開花させていく彼女の今後はきっと明るいだろう。アン・ハサウェイの今現在の最高の演技は『レ・ミゼラブル』の中にある──。(text:Rie Shintani)■関連作品:レ・ミゼラブル 2012年12月21日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開(C) 2012 UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved.
2012年12月20日ブラッド・ピットが史上最もワルで、最もセクシーな殺し屋を演じた映画『ジャッキー・コーガン』。先日のNYプレミアではブラッド本人が本作になぞらえて「世界一セクシーな男の秘訣」を語り、話題を呼んだ本作のポスター・ビジュアルが遂に解禁となった。殺し屋ジャッキー・コーガンのもとに、“ドライバー”と呼ばれるエージェントから賭博場強盗の黒幕を捕らえ、拷問して自供させるという依頼が入ったのをきっかけに、金に狂ったギャング、エージェントの背後に潜む影、さらに同業者たちの思惑と裏切りが複雑に絡み合ったサスペンスフルなストーリーがが展開する。今回、公開となったポスター・ビジュアルではオールバックにキメたブラッド演じるジャッキー・コーガンが、どこか物憂げな表情で手にショットガンを持っている姿が確認できる。その横にある「その男は優しく、殺す。」という言葉が、ジャッキー・コーガンという殺し屋が、いままさに仕事の最中であることを思わせる。その完全無欠のセクシーさはいままでのブラッド・ピットには見られなかったもの。シャネルの香水「N °5」の今シーズンの広告塔となり、先日49歳になったいまなお、名実ともに世界中に愛される稀有な俳優であるブラッド・ピットが、本作で新たな魅力を解き放つことは間違いないだろう。ポスター英字ロゴの背景に並ぶのはリチャード・ジェンキンス、ジェームズ・ガンドルフィーニ、レイ・リオッタらが演じる裏社会の男たちの悪人面。この男たちと殺し屋ジャッキー・コーガンがどのように対峙していくのか、そしてこのジャッキーの表情は何を物語っているのか?公開を楽しみに待ちたい。『ジャッキー・コーガン』は2013年4月26日(金)よりTOHOシネマズみゆき座ほか全国にて公開。■関連作品:ジャッキー・コーガン 2013年4月26日よりTOHOシネマズみゆき座ほか全国にて公開© 2012 Cogans Film Holdings, LLC. All Rights Reserved.
2012年12月20日三谷幸喜監督の最新作で現在撮影中の『清須会議』の製作発表会見が12月20日(木)、東宝スタジオ(東京)にて行われ、三谷監督に主演の役所広司、大泉洋、小日向文世、佐藤浩市、鈴木京香、妻夫木聡、中谷美紀、浅野忠信、伊勢谷友介、剛力彩芽ら総勢16名が出席。俳優陣は劇中の衣裳とメイクのままで、大泉さん(秀吉)はほとんどハゲのようなカツラ、妻夫木さんは(織田信雄)は付け鼻、女優陣は一瞬、誰なのか分からないほどまゆ毛を剃ったり、描き加えるなどの“大変身”を遂げて登場した。織田信長の死後、その後継者や仇である明智光秀の遺領の配分について話し合われた清須会議。歴史上、初めて会議によって歴史が動いたと言われるこの史実に基づいて柴田勝家、秀吉ら信長の配下の者たちの人間ドラマを三谷監督自身が書き下ろした小説を原作に描き出す。小学生の頃にこの史実に触れて以来、いつか作品にと思い続けてきたという三谷監督は時代劇ファンとして本作で「一番に意識したのはビジュアル」と語る。例えば、秀吉のハゲ上がった頭について「信長は秀吉のことを“ハゲネズミ”と呼んでたと史料にもありますが、過去に大河ドラマも含めてハゲネズミと言える秀吉はいなかった。これまでビジュアルに凝った時代劇がなかったのはファンとしてもどかしかった」と史実を意識したビジュアルを強調し、自身初の時代劇について「手ごわい相手ですが、自分なりの時代劇ができるんじゃないかと思ってます」と手応えを口にした。役所さんは『THE 有頂天ホテル』以来、7年ぶりの三谷作品。主人公で織田四天王の一人である柴田勝家を演じ「(三谷監督に)見捨てられてなかったんだなと思った」とニッコリ。「三谷さんの本(=脚本)は読んでても面白いので、実写で面白くなくなったらどうしようかと不安です」とも。対峙する秀吉役の大泉さんのきらびやかな衣裳と自らの地味な衣裳を見比べ、「制作費のほとんどが秀吉の衣裳になってるらしいです(笑)。監督からは『体臭と口臭のひどい男』と言われてますが、最近、臭うようになってきました」と笑いを誘った。その大泉さんは、三谷監督の“秀吉=ハゲネズミ”の説明に「何となく起用の理由が分かってきました」と苦笑。「秀吉は策士でヒールと言ってもいい役で、カッコいいところはカッコいいので、そういう秀吉を想像してたらこのビジュアルで愕然としました…。ぬらりひょんみたい」と自虐的に語る。初共演となる役所さんについて「史実では秀吉が勝つけど、役所さんの姿を見たときに100%負けると思った。『北斗の拳』世代としてはラオウがやってきたかと思うくらいのオーラ、闘気があった」と圧倒されたようだ。三谷作品常連の佐藤さんは、信長の重臣である池田恒興を演じるが「とにかく勝ち馬に乗ろうとする男」という設定。「監督はあて書きをされてるそうですが、この男はオレのことをそういう風に思っていたのかとショックです」とニヤリ。眉毛の濃い秀吉の妻・寧役の中谷さんは劇中で使う尾張弁で「どえりゃーうれしいがね!」と挨拶し、「大泉さんと一緒に人心を掌握するための踊りに励んでおります」と楽しそうに語った。剛力さんは、中谷さんとは正反対にほとんど眉毛のない姿で登場し「時代劇に憧れていたので、掛も着させていただきウキウキしながら撮影に臨んでいます」と満面の笑み。お市の方を演じた鈴木さんも同じく眉なしで、シーンによってはお歯黒も施しているそう。「秀吉に対抗するくらい派手な衣裳を着させていただき、眉やお歯黒も楽しんでます」とうなづく。三谷監督は「最初は心配でしたが、やってみたらすごく似合ってて怖いけど美しい!ほかの仕事もこのままで行った方がいいと思います」と大絶賛だった。三谷作品ということで歴史物とは言えコミカルな作品と捉えられがちだが、監督は「コメディじゃない。人間喜劇で笑いはあるけど、なるべく真面目にオーソドックスな時代劇として作ってます」と語る。三谷流の時代劇で歴史の鳴動がどのように描かれるのか完成が待たれる。会見には寺島進、でんでん、坂東巳之助、梶原善、市川しんぺーらも出席。ほかに中村勘九郎、松山ケンイチ、染谷将太、天海祐希、西田敏行らも出演している。『清須会議』撮影は12月下旬まで行われ、2013年の8月の完成、11月の公開が予定されている。■関連作品:清須会議 2013年秋より全国東宝系にて公開© 2013フジテレビ東宝
2012年12月20日ジャッキー・チェンが、シルベスター・スタローンが手がける『エクスペンダブルズ』シリーズ最新作『The Expendables 3』(原題)に出演することが決まった。マレーシアのクアラルンプールで開かれた記者会見で、ジャッキーは「スタローンは前作『エクスペンダブルズ2』のときに僕を誘ってくれたんだけど、 僕は『ライジング・ドラゴン』の撮影で忙しかったから残念ながら出演はできなかったんだ。スタローンは今回第3作目でも声をかけてくれたのさ。だから、出演シーンの少ないマイナーな役じゃなければ出るっていうことで双方合意したわけなんだ」と「Cinema Online」に語っている。またジャッキーは、現在スタローンが同新作の脚本を書き直しているところだとも明かしている。ジャッキーが『エクスペンダブルズ』シリーズ最新作を、自身の『ラッシュアワー』シリーズのような相棒同士が活躍するコメディ・タッチの“バディ・ムービー”にすることもできるとスタローンに助言したからだという。さらに、シリーズ作品はハリウッド大作の中で「最も嫌いだ」と先日話していたジャッキーだが、新作コメディー『Skip Tracer』(原題)で『ラッシュアワー』シリーズで共演したクリス・タッカーと相棒として再タッグを組むだろうとも発表している。「『Skip Tracer』の脚本はいまクリス・タッカーがチェックしているところさ。個人的には、もしクリスが選ぶなら『ラッシュアワー4』を作った方が良かったかもしれないけど、僕は『ラッシュアワー』は3作で十分だって思っているんだ。新しい相棒と新しい映画を作った方がいいと思うよ」。スタローンのほか、アーノルド・シュワルツェネッガー、ブルース・ウィリス、ニコラス・ケイジなど豪華キャストが勢揃いする『The Expendables 3』は、来年にも撮影が開始される予定だ。■関連作品:エクスペンダブルズ2 2012年10月20日より全国にて公開© 2012 Barney’s Christmas, Inc.ラッシュアワー3 2007年8月25日より有楽座ほか全国にて公開TM and © MMVII New Line Productions, Inc. All Rights Reserved.
2012年12月20日