cinemacafe.netがお届けする新着記事一覧 (1990/2207)
全米批評家から賞賛の嵐を受け、『アバター』のジェームズ・キャメロン監督までもが「自分の目で確かめてほしい」とまで絶賛したアン・リー監督の最新作『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』。早くもアカデミー賞の呼び声高い本作の日本語吹き替え版を、本木雅弘が担当することがこのたび決定し、ロンドンのスタジオにて初の実写洋画吹き替えに挑戦した。文学界の権威あるブッカー賞を受賞した世界的ベストセラー小説「パイの物語」を、アカデミー賞に輝く名匠アン・リー監督が映画化した本作。荒々しい海に投げ出された少年に残されたのは、小さなボートと、わずかな非常食、そして一頭のトラ。誰もが目を疑う極限状況の下、あまりにも巨大な試練に直面した少年は、どのようにトラとの共存関係を築き、希望をたぐり寄せていくのだろうか…。主人公・パイの波乱と冒険に満ちた人生の航海が描かれる。今回、本木さんが吹き替えを録音したのは「ビートルズ」や「ザ・フー」、「クイーン」などの伝説的ミュージシャンも収録を行ったという有名スタジオ「デイ・レーン・リー・スタジオ」。ここ数年でもっとも好きな映画が『おくりびと』だというアン・リー監督たってのオファーで、この極めて貴重なコラボレーションが実現した。実は本木さんと本作には不思議な縁があるという。というのも、本木さんが吹き替えを担当したのは本作の主人公を演じるイルファ・カーンの役どころ。そしてイルファンの出演作である『スラムドッグ$ミリオネア』は『おくりびと』が第81回アカデミー外国語映画賞を受賞した2009年に、作品賞を受賞しているのだ。この奇妙な巡り合わせに、46歳にして初めて挑んだ初の実写洋画吹き替えに、本木さんは「何よりもこの作品が与えてくれた力は、ここ最近で最もインパクトのあるものでした。このプロジェクトに僅かながらも参加できたことに喜びを感じています」と未だ興奮冷めやらぬ様子。『ブロークバック・マウンテン』でアジア人初のアカデミー監督賞を受賞し、いまやハリウッド映画界でもっとも重要なクリエイターのひとりとなったアン・リー監督初の3D作品に、本木さんが吹き込んだ魂はどのように共鳴するのだろうか。『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』は2013年1月25日(金)よりTOHO シネマズ日劇ほか全国にて公開。■関連作品:ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日 2013年1月25日よりTOHO シネマズ日劇ほか全国にて公開© 2012 Twentieth Century Fox
2012年11月29日世界最長のロングラン記録を誇るミュージカルの金字塔を鮮やかに映画化した『レ・ミゼラブル』がついに完成し、11月28日(水)、東京国際フォーラムで開催されたジャパンプレミアで日本のファンにお披露目!主演のヒュー・ジャックマンを始め、共演するアン・ハサウェイとアマンダ・セイフライドという豪華な顔ぶれが揃って来日を果たした。当日はファン2,500人を前にした異例の“公開記者会見”を行い、トム・フーパー監督、舞台版の生みの親でもあるプロデューサーのキャメロン・マッキントッシュと共に、作品の魅力や撮影現場の様子を語った。自由を求め民衆が立ち上がろうとした19世紀フランスを舞台に、人としての正しき道を模索する元囚人の主人公ジャン・バルジャンの波乱万丈な人生を軸に、『英国王のスピーチ』でアカデミー賞を受賞したフーパー監督が絶望的な環境の中でも、希望を信じて今日を懸命に生き抜く人々の姿を描く。親日家として知られ、今夏にも主演作の撮影で来日したばかりのジャックマンは「私は日本に来てとても嬉しいです。素晴らしい!」と日本語で挨拶し、続けて英語で「日本にはもう10回以上来ているからね。今回は自分にとって、とても特別な作品と一緒に来日できて普段以上に喜んでいるよ」とニッコリ。劇中では見事な“生歌”も披露し「もともと舞台俳優だし、現場で歌を録音するというスタイルだったから、毎日舞台の初日を迎える気分だった」とふり返った。メガホンをとったフーパー監督は、「主演の候補はヒュー・ジャックマンしかいなかった」と断言したが、セイフライドの起用を「天使の歌声を持った、世界で一番美しい女優だから」と説明すると、隣で“失言”を耳にしたハサウェイは「What!?もうあなたは他人よ」と怒り心頭!?「でも、(監督の発言には)同意するわ。私自身も出演が決まった喜びを、いまも感じているほどなの」と語り、その飾り気のない素顔にファンも大盛り上がり。映画には、元囚人であるバルジャンを執拗に追う情け容赦ない警官・ジャベール役のラッセル・クロウ、コゼットの恋人・マリウス役のエディ・レッドメイン、ヘレナ・ボナム=カーター、サシャ・バロン・コーエンら豪華キャストが集結。才能と個性あふれるキャスティングの実現に、フーパー監督は「ここにいるみなさんが、『レ・ミゼラブル』を映画化するという私の夢を実現させてくれた」と感謝の意を表していた。『レ・ミゼラブル』は12月21日(金)よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開。■関連作品:レ・ミゼラブル 2012年12月21日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2012 UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved.
2012年11月28日ヴィクトル・ユゴーによる傑作小説を原作に、世界43か国、21か国語で上演され、世界最長のロングラン記録を打ち立てたミュージカルの金字塔を鮮やかに映画化した『レ・ミゼラブル』。11月28日(水)、主演を務めたヒュー・ジャックマンを始め、共演のアン・ハサウェイ、アマンダ・セイフライドのキャスト陣に加えて、トム・フーパー監督らが本作を携えて来日を果たし、東京国際フォーラムにて行われたスペシャルイベントに出席した。『レ・ミゼラブル』は12月21日(金)よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開。■関連作品:レ・ミゼラブル 2012年12月21日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2012 UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved.
2012年11月28日映画『今日、恋をはじめます』主演の武井咲と松坂桃李が11月28日(水)、都内の私立朋優学院高校を電撃訪問。“課外授業”と銘打って、生徒500名の恋や進路の相談に乗った。水波風南の人気漫画を原作に学校一のモテ男と、サエない“昭和風”のマジメ女子の恋模様を描き出す本作。事前にインターネットで武井さんと松坂さんに訪問してほしい学校を本作のホームページ上で応募しており、100校以上からの生徒の応募の中から同校が選ばれた。生徒たちは2人の訪問はおろか、本作に関するイベントであるということも伏せられたまま校内の講堂に集合。最前列と最後列に多数の報道陣がいることにざわめいていたが、イベントが始まり趣旨が説明され、サプライズで2人が登場すると講堂内は悲鳴にも似た大歓声に包まれた。予想以上の大歓迎に武井さんは「元気ですね(笑)」。松坂さんも「いいですねぇ」と満面の笑みを浮かべた。トークでは劇中、松坂さん演じる京汰が武井さん扮するつばきに言う「お前、やっぱオレのことが好きなんじゃないの?」という試写会で観客の反応が高かったセリフが紹介されたが、武井さんは「このセリフの後に頭をポンポンとされるんですよ。たまらんですよね~」とニンマリ。激しくうなずき共感を示す女子生徒の姿が多数見られた。また2人に高校時代の思い出を尋ねると、松坂さんは「文化祭でみんなでショートムービーを作ろうということになって、ジャンケンで負けて主役をやった」と照れくさそうに述懐。武井さんは「14歳から仕事をしていて青春というものをなかなか送ることができなかったけど、高校の友達と放課後にコンビニでカップラーメンを買って、学校に戻って食べたり。普通のことですがそういうことができたのがよかった」と笑顔でふり返った。2人への人生相談コーナーでは臆することなく次々と生徒たちの手が挙がった。「まだ恋をしたことがない」と言う女子生徒に、松坂さんは「(恋をすると)毎日学校に来るのが楽しくなりますよ」とニッコリ。一方で、2人とも「無理に作るものじゃない」と説き、武井さんは「(いまは)自分磨きの時間にすればいい」とアドバイスを送った。さすがに悩めるお年頃ということで恋に関する質問、相談が続出。「もしも2人が好きになった人に彼氏彼女がいたら?」という質問には、武井さんは「私、奪う!」と即答。「振り向かせようと頑張っちゃうかも(笑)」と“奪略・肉食派”を宣言して会場を沸かせた。そんな武井さんに驚きつつも松坂さんも「(相手に彼女がいても)関係ないですね。気持ちは伝えます」とうなずいた。初恋やデートの思い出については、松坂さんは「(初恋は)中2くらいですね。デートは僕は(出身が)神奈川県の茅ケ崎で海が近いので、2人乗りで自転車の後ろに(彼女を)乗せて江の島とか行きました」と甘酸っぱい思い出を披露。一方、武井さんは初恋は小学生の頃ながら「デートをしたことがないので行きたい!公園とか散歩したい」と願望を明かした。また2人は質問した男子に「好きな人いるの?」など根掘り葉掘り逆質問。武井さんは「絶対に告白した方がいいよ!一緒にこの映画を観に行くとか」とアドバイスと一緒にしっかりと映画もアピールし笑いを誘っていた。『今日、恋をはじめます』は12月8日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:今日、恋をはじめます 2012年12月8日より全国東宝系にて公開© 2012映画「今日、恋をはじめます」製作委員会 © 水波風南/小学館
2012年11月28日「プリティ・リトル・ライアーズ」などで女優として活躍するルーシー・ヘイルが、来年の夏に歌手デビューすることになりそうだ。ルーシーは今回、来年の夏に“カントリー・ポップ”調の歌手デビュー・アルバムをリリースすると語っており、すでにレコーディングにも入っているという。「素晴らしいことね!もう先月からレコーディングしてるの…来年の夏には発売される予定よ。そこからのファースト・シングルは春には出るわ!」。さらにルーシーは、今回の歌手デビューをカントリー調の音楽としてリリースできることについても、「こんなに嬉しいことはない」と歓喜の声を上げている。「私はテネシー育ちだから、カントリー音楽はいつも私のハートと魂にあるの。歌うことは私の初恋だし、音楽は大好きなの」と話している。ルーシーは今年6月にハリウッド・レコード社と契約を結んでおり、その際にも音楽活動を始めることに「大きな情熱」を持っていると語っていた。ルーシーは、カントリーミュージックのデュエット・グループ「シュガーランド」のクリスチャン・ブッシュと同アルバムでコラボする予定だ。■関連作品:プリティ・リトル・ライアーズ [海外TVドラマ]© 2012 Warner Bros.Entertainment Inc.All rights reserved.
2012年11月28日賞レースもいよいよ迫ってきたこの時期。様々な憶測が飛び交う中、アンソニー・ホプキンスが巨匠ヒッチコックを演じた渾身の1作『ヒッチコック』が急遽、名乗りを上げた。このほど、そんな注目を集める本作が2013年春、日本で公開されることが決定した。20世紀でもっとも影響を及ぼした“サスペンスの神様”と謳われた映画監督アルフレッド・ヒッチコックと、妻であり仕事のパートナーでもあったアルマ・レヴィル。それまでの常識を打ち破ることとなった彼の代表作『サイコ』。その撮影現場で、2人に巻き起こった困難と障害、そして隠されたロマンスと葛藤を描き出す本作。主人公・ヒッチコックを演じるのは、『羊たちの沈黙』のレクター教授役でアカデミー賞主演男優賞の経験をもつアンソニー・ホプキンス。今回、明らかとなったそのビジュアルでは、特殊メイクを施し、まさにヒッチコックの生き写し!その渾身の演技が話題を呼び、すでに公開を迎えた全米では、大ヒットを予感させる見事なスタートを飾ったようだ。さらに、オスカー女優のヘレン・ミレンやスカーレット・ヨハンソン、ジェシカ・ビールなどハリウッドのオール・スターによるドリーム・キャストが集結。映画界の巨匠として、ひとりの人間として、ひとりの夫として、さらに自身のキャリアで一度もオスカー像を手にすることなくこの世を去った“アカデミー賞に嫌われた男”として、彼の知られざる素顔に迫る『ヒッチコック』。映画ファン、ヒッチコキアン(ヒッチコック・ファン)ならずとも、要注目の作品となりそうだ。『ヒッチコック』は2013年春、全国にて公開。■関連作品:ヒッチコック 2013年春、全国にて公開© 2012 Twentieth Century Fox. All Rights Reserved.
2012年11月28日健康を考えたバランスの良い社員食堂のメニューが話題を呼び、レシピ本「体脂肪計タニタの社員食堂」が発売となり、果ては東京・丸の内に「丸の内タニタ食堂」をオープンさせた「タニタ」から、初公開となるパーティーメニューやデザートメニューのレシピを紹介した「タニタ食堂のしあわせレシピ DVD+BOOK~バースデー&クリスマス編~」が発売となった。世間はもうクリスマスモード。大切な日は、家族や彼氏、友達を呼んでパーっと楽しくパーティーしたい!でもお金はあまりかけられないし、太るのも嫌…というのが全ての女子の本音。そこでオススメしたいのが、タニタの社員食堂担当の栄養士・荻野菜々子さんがプロデュースした「カンタン」、「短時間で効率よく」、「ローカロリー」、「低予算」をキーワードにした栄養バランスの取れたパーティーメニュー&デザートメニューのレシピ集「タニタ食堂のしあわせレシピ」だ。書籍のみだと料理のコツというのはなかなか伝わりずらいものだが、その点はDVDがついているので安心。実践を交えて、分かりやすく紹介してくれる。プロデューサー・リタピクチャル星野加奈子さんが「こんなに素敵なフルコースのパーティーメニューが食べられるのに、総カロリーが一人あたり520キロカロリー。カレーライス一杯以下!」と太鼓判を押すように、タニタレシピの魅力はあくまで低カロリーであること。スイーツというと生クリームなどを使用し、高カロリーなイメージがあるだけにその配慮はなんとも嬉しい。今回、このDVDに出演した情報番組「王様のブランチ」でもレギュラー主演を務めるアマンダは、「今回のレシピを収録前に家で作ってみたのですが、収録で出てきた料理と全然盛り付けが違うんです。女の子らしい盛り付けやコーディネートを習ってウキウキ・ハッピーになれました!」とご満悦。36ページに及ぶ豪華ブックレットには買い出しリストや付け合せメニューも収録されているとのこと。年末にかけてクリスマスや友達同士での忘年会など、イベントごとは盛りだくさん。日常の食卓をほんの少しの「コツ」と「気づき」で、さらに華やかで、楽しい空間に変えてみてはいかが?「タニタ食堂のしあわせレシピ DVD+BOOK~バースデー&クリスマス編~」価格:1,995 円(税込)発売中発売元/販売元:TCエンタテイメント© TCエンタテイメント
2012年11月28日聖書を基にイエス・キリスト最後の7日間を描き、40年間世界中で愛され続けているロック・オペラ「ジーザス・クライスト=スーパースター」。ウェスト・エンド初演40周年を記念して2012年9月から組まれた、特別公演UKアリーナ・ツアーの舞台を映した映画が12月15日(土)~12月20日(木)の期間限定でTOHOシネマズ スカラ座にて公開されることがこのたび決定し、その貴重なパフォーマンス映像の一部と舞台裏を映した写真、さらには本作に出演している元「スパイス・ガールズ」のメラニー・Cのスペシャルコメントが到着した。1971年10月のブロードウェイ初公演以来、42か国で上演され、19か国語に訳されている世界的ミュージカル「ジーザス・クライスト・スーパースター」。日本では劇団四季が上演しており、ご存じの人も多いはず。「キャッツ」、「オペラ座の怪人」などの傑作ミュージカルを作曲してきた人気作曲家、アンドリュー・ロイド=ウェバーが本作で生み出したヒット曲「私はイエスが分からない」、「ホザンナ」、「スーパースター」などはミュージカルを代表する名曲の一つとしていまなお数えられている。「ABBA」のメンバー、アグネタ・フォルツコグ(マリー・マグダレン役)やロック・バンド「The Who」のロジャー・ダルトリー(ユダ役)なども出演したことで話題の本作だが、このたび映像化されたUKアリーナ・ツアー2012でのキャストの顔ぶれも豪華。イスカリオテのユダ役には、数々の賞を受賞しているミュージカル・コメディアンのティム・ミンチン。マリー・マグダレン役は2012年ロンドンオリンピックでのパフォーマンスも記憶に新しい、元スパイス・ガールズのメラニー・C。ヘロデ王役はラジオDJのクリス・モイレス。そして、イエス役をイギリスのITVの番組「スーパースター」で一躍脚光を浴びたベン・フォースターが演じている。リハーサル写真には、彼らの熱のこもった稽古風景が映し出されており、出演者たちの垣根のない信頼関係が伺える。本作に出演しているメラニーは「『ジーザス・クライスト=スーパースター』が素晴らしいのは、音楽的に言うと本当は舞台ミュージカルじゃないっていう点だと思うの」とその魅力を語る。「音楽も歌詞もすごいわ!感動的でドラマチックで、とても楽しめて、見る人の感情に訴えるし」と話す彼女だが、本作には随分と前から馴染みがあったよう。「母が持ってたレコード・コレクションのアルバムの中にあったので、よくかけてたのよ。ホント、私の世代から上の人たちはこのミュージカルで育ったんだから」。公開されたパフォーマンス映像は、預言者・イエスに民衆が「この先はどうなるのですか?いつイェルサレムに行くのですか?」と詰め寄る「What’s The Buzz」のシーン。多くのキャストがアップテンポで踊り歌う本曲は、序盤の大きな見せ場の一つとも言える。40年以上ヒットし続けている「ジーザス・クライスト=スーパースター」。大きな伝統を背負いながらも、キャスト全員で圧倒的に魅了するこの舞台を、ぜひ、劇場の大きなスクリーンで鑑賞してみてはいかがだろうか。(Photo:Tristram Kenton)『ジーザス・クライスト=スーパースター アリーナ・ツアー2012』は2012年12月15日(土)より12月20日(木)までTOHOシネマズ スカラ座にて期間限定公開 。※こちらのパフォーマンス映像は『ジーザス・クライスト=スーパースター アリーナ・ツアー2012』公式サイトにてご覧いただけます。公式サイト:■関連作品:ジーザス・クライスト=スーパースター アリーナ・ツアー2012 2012年12月15日より12月20日までTOHOシネマズ スカラ座にて期間限定公開
2012年11月28日「ジバンシィ」が「H&M」とコラボレーションをすることになりそうだ。これまでにも「ヴェルサーチ」、「ジミー・チュウ」、「メゾン・マルタン・マルジェラ」などとコラボを重ねてきたH&Mだが、詳細は発表されていないものの、今回コラボ相手としてリカルド・ティッシ率いるジバンシィの名前が挙がっているようだ。ファッションサイトの「ファッション・インダストリー・コンフェッションズ」には「ジバンシィの本部から流れたうわさによると、来年H&Mとコラボレーションする模様です」と掲載されているが、H&Mの広報担当は「私どもはうわさについてはコメントを控えております」とだけ述べている。そんなジバンシィを率いるリカルドは最近、ブラックに夢中だと語っている。「ブラックは常にエレガントだよね。この世で最も完璧なカラーだと思うよ。パレットで全ての色を混ぜてできる色だからね」 。
2012年11月28日マリー・アントワネットの映画、と聞くと「また?」と思う人がいることでしょう。これまであらゆる形で描かれてきた、あまりにも劇的な彼女の人生。オーストリアのマリア・テレジアを母に持ち、後にルイ16世となるフランス王太子と14歳で結婚。18歳で王妃に。フランス革命の原因は、彼女の浪費にあるとも言われ、革命により断頭台に立ったマリー・アントワネット。その数奇な運命は、幾度も映画化されました。ところが、まだこんな視点から描くことが可能だったとは!と驚かされるのが、本作『マリー・アントワネットに別れを告げて』です。原作となっているのは、マリー・アントワネットに朗読係の女性がいたという史実にヒントを得て執筆された物語。フランスで最も権威ある文学賞であるフェミナ賞に輝いたベストセラー小説の映画化なのです。さらに、これまでの作品では、煌びやかなベルサイユでの日々が中心となっていることが多かったのですが、今回はバスティーユ陥落からの3日間を描いていて、宮殿内の混乱した様子、そしてカオスの中で明らかになる王妃の知られざる素顔を大胆に、ミステリアスにストーリー化しているのがユニークなところです。特に、本作を特別なものにしているのは、私たちがこれまで思いもよらなかった王妃の本音。王妃の寵愛を受け、瞬く間に重要人物へと上り詰めた“田舎娘”ポリニャック夫人への恋心が切なくも美しく描かれているのです。これを目撃していたのが、王妃にただならぬ憧れを抱いていた朗読係のシドニーだったというわけ。お気に入りのシドニーに、王妃はひとりの少女のように頬を赤らめながら「彼女は私に気に入られようとは思わないの。そんな自由なところが好き」とポリニャック夫人への恋心を語るのです。恋心に似た、もしかすると、ほぼそれと同様の好意を王妃に抱いていたシドニーは、王妃の気持ちに寄り添うのですが、それが後々、シドニーにとって絶望的なエンディングを招くことになろうとは。暴徒が迫りくる状況で、王妃はシドニーにとある提案をするのですが、それは王妃に好意を寄せる彼女にはあまりに残酷すぎるもので…。語られ尽くした感のあるマリー・アントワネットの物語に、斬新な解釈で挑んだ本作が、ベルリンを始めとする各国の映画祭で人々を虜にしたというのも納得です。フランス映画界の重鎮であるブノワ・ジャコー監督による熟練のストーリーテリングも魅力ですが、私が興味を持ったのはドレスの扱い。通常、マリー・アントワネットの映画では、絢爛豪華な衣装は必須。もちろん、本作にも数多く登場するのですが、実は今回はそこにあまり目が行きませんでした。混乱を極め、緊張の高まったベルサイユが舞台と言うこともありますが、実は最も煌めいているのが、王妃がポリニャック夫人に寄せる寵愛と、朗読係が憧れと共に王妃に向ける愛情だからかもしれません。煌めく恋心を前にすれば、どんな豪華な衣装にも勝ち目はなし。そんな表現を映像化したジャコー監督のストーリーテラーとしての力量、さすがです。私が唯一はっきり覚えているドレスと言えば、ポリニャック夫人が着ていた鮮やかな緑のドレス。金糸で花の刺繍があしらわれた、光沢のある美しい素材で仕立てられた目も覚めるようなドレスです。ベルサイユ内の空気が沈み始め、多くの人がモノトーンの衣類を身に着け始めたときに、ポリニャック夫人だけは「緑は希望の色だから」とマリー・アントワネットのためにこのドレスを身に着けて、王妃の前に現れるのです。実はこのドレスが、物語の終盤に朗読係の運命を左右することになるキーアイテム。王妃の恋心の強さ、それ以外のものは眼中にないという王妃の本音の象徴とも言えます。登場人物の気持ちを、単なるモノに投影させ、それを単なるモノから恋の象徴へと昇華させる手腕は実にお見事。意外性のあるドレスの扱いを見ていると、注目されるべきは物語そのもの、登場人物たちが抱く感情であるべきで、真のクリエーターには様々な技を通してそれができるのだと、つくづく感じさせられました。とはいえ、本作には主役級の存在感を持ったモノがもうひとつ登場しています。それは、歴史の舞台となったベルサイユ宮殿。今回は、何と実際の宮殿で、しかも通常では入場禁止となっている多くの場所でも撮影が許可されたのだとか。暗く沈むムードの中、逃げまどい、絶望する人々を静かに見つめ続け、最後まで残酷なほどに豪華さを失わなかった宮殿は、真の歴史の証人であり、ある意味ではもう一人の主役。そんな宮殿が、自らの懐で撮影されたマリー・アントワネットの物語を、フランス革命当時の223年前と変わらぬ様子でやはり静かに見守っていたのだと思うと、不思議な気持ちが。実際に史実を目撃していたベルサイユ宮殿で描かれる運命の3日間。この切なくも美しい歴史エンタテインメントをあなたはどう観るでしょうか。(text:June Makiguchi)■関連作品:マリー・アントワネットに別れをつげて 2012年12月15日よりTOHOシネマズ シャンテ、Bunkamuraル・シネマ ほか全国にて公開© 2012 GMT PRODUCTIONS - LES FILMS DU LENDEMAIN - MORENA FILMS - FRANCE 3 CINEMA - EURO MEDIA FRANCE - INVEST IMAGE
2012年11月28日今年4月に婚約を発表したブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリー。夏に南フランスのシャトーで挙式説も流れたが、まだ結婚式の予定は立っていない。だが、11歳の長男・マドックスくんを筆頭に6人の子供たちは1日も早い挙式を切望しているという。ブラッドは「E!News」の取材に「子供たちからものすごいプレッシャーをかけられてるんだ。あの子たちにとって結婚式がそんなにも重要だってことに僕らは気づいてなかったんだ」と戸惑い気味に語った。「婚約してみたら、僕らにとっても大切なことだと気づいたんだ」。2005年に『Mr.&Mrs.スミス』で共演し、ブラッドとジェニファー・アニストンの離婚後に同居を始めたブラッドとアンジェリーナ。3人の養子と3人の実子に恵まれたにぎやかな家庭を築きながらも、アメリカで同性同士の結婚が合法化されるまでは結婚しないと宣言していた。今年4月に婚約を発表した2人が、未だに結婚に踏み切らない理由もそこにあるのかもしれない。ブラッドは最近、同性婚を指示する団体「Human Rights Campaign」に10万ドルを寄付したばかり。結婚式の予定については「結婚の平等性が合衆国で認められるのが先だね」と話している。(text:Yuki Tominaga)© Crystal Pictures/AFLO■関連作品:ジャッキー・コーガン 2013年4月26日よりTOHOシネマズみゆき座ほか全国にて公開© 2012 Cogans Film Holdings, LLC. All Rights Reserved.ワールド・ウォー Z 2013年8月、TOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2012 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.Maleficent (原題)
2012年11月28日「週刊少年ジャンプ」にて1998年の連載開始以降、シリーズ累計発行部数6,000万部を超えるカリスマコミック「HUNTER×HUNTER」。その映画化作品となる『劇場版 HUNTER×HUNTER 緋色の幻影(ファントム・ルージュ)』で、このほど藤木直人が声優に初挑戦することが明らかとなった。本作で描かれるのは、冨樫義博が約10年前に描き上げた未公開の“幻のネーム”(漫画の下絵となるもの)から生み出されたオリジナルストーリーだ。人気キャラクターのクラピカの壮絶な過去を描く原作ファン垂涎の内容に仕上がっているという。いまなお連載が続く人気コミックの映画化とあって、これまでも人気アーティスト「ゆず」が主題歌「REASON」を書き下ろしたことや、物語の鍵を握る少年・パイロ役を女優・アーティストとして幅広く活躍する川島海荷が演じることなど様々なサプライズが発表されてきた。そして今回、決定したのはデビュー17年目にして声優に初挑戦することになる藤木さんの参加。その役柄は、劇場版でのメインの敵役であり、原作でも絶大な人気を誇る盗賊集団“幻影旅団”の元メンバー・オモカゲ。「いままでやったことのあまりないタイプの役だった」という自身のキャラクターとは対照的なその“悪役”を熱演。「大学時代は週に5誌以上漫画雑誌を買うほど漫画を読んでいました」という藤木さんだが、本作は少年コミックが原作とあってバトルシーンも多く、アフレコを終えた感想を聞いてみると「ドラマや映画では絶対に言わないようなヒールっぽい台詞が多くて、難しかった」とアニメならではの台詞や、必殺技の掛け声に悪戦苦闘だった様子。これまで、『ホタルノヒカリ』やドラマ「三毛猫ホームズの推理」(日本テレビ)など優男役が多かっただけに、本作では一味違った一面が垣間見ることができそうだ。『劇場版 HUNTER×HUNTER 緋色の幻影(ファントム・ルージュ)』2013年1月12日(土)全国東宝系にて公開。■関連作品:劇場版 HUNTER×HUNTER 緋色の幻影(ファントム・ルージュ) 2013年1月12日より全国東宝系にて公開© POT(冨樫義博)1998年-2012年© ハンター協会201
2012年11月28日マリリン・モンローの伝記映画『Blonde』(原題)の製作が来年にも開始されるようだ。来年4月26日(金)に日本公開を控えているブラッド・ピットの主演最新作『ジャッキー・コーガン』を手がけたアンドリュー・ドミニクがメガホンをとる本作は、アンドリューが『ジャッキー・コーガン』を先に完成させたことからプロダクションの開始が遅れていたものの、今回来年からクランクインとなるスケジュールが公表された。さらにアンドリューは、一度は本作から降板したと報道されたナオミ・ワッツが未だ主演候補として残っているとも明かしている。「マリリンの全人生を描く作品なんだ。7歳のマリリンから始まり、彼女の死までを描くよ。長年この作品を温めてきたから、僕にとっては夢のようなプロジェクトなんだ!」と語っている。また、アンドリューは本作を「感動的でいて、悪夢のようなおとぎ話」になるとも表現している。■関連作品:ジャッキー・コーガン 2013年4月26日よりTOHOシネマズみゆき座ほか全国にて公開© 2012 Cogans Film Holdings, LLC. All Rights Reserved.
2012年11月28日ディズニー/ピクサー作品の中でも『トイ・ストーリー』のウッディ&バズと並ぶ人気を誇る最強のコンビ“サリー&マイク”。彼らと人間の少女・ブーとの奇跡の冒険を描いた感動ファンタジー『モンスターズ・インク』が、その前日談である『モンスターズ・ユニバーシティ』の公開を記念して、来年2月に3Dとなってスクリーンに甦ることが決定!待望のポスター・ビジュアルと予告編映像がこのほど解禁となった。日本でも90億円以上の興行収入を記録し、ディズニー/ピクサーの名を不動のものにした本作。モンスターシティでエネルギー源となる人間の子供の悲鳴を集める会社“モンスターズ・インク”で働く、サリーとマイクのモンスターズコンビ。子供部屋のクローゼットから現われ、子供たちを驚かし悲鳴を集めることを生業とする彼らだが、ある日会社内に迷い込んだ人間の女の子・ブーとの出会いをきかっけに、サリーとマイク、3人の大冒険が始まる。今回、公開となった予告編では一つ目モンスターのマイクと、書類提出に厳しい事務のおばさん・ロズが登場し、ロズを褒めちぎるマイクが無言のロズに一蹴されるというそのキャラクターが良く伝わるシーンから始まる。その後もジェットコースターのような映像が続き、否が応でも3D版への期待は高まる。そして同時公開となったポスターには、3Dメガネをかけ、口をあんぐりと開けたマイクの姿が。そこには「誰もが目を丸くする、驚異の3D立体映像―。」という言葉が、劇場を訪れた観客も思わずマイクのような表情になってしまうであろうことを物語っている。抜群のコンビネーションを見せる心優しきモンスター・サリーとツッコミ役のマイクはどんな学生時代を描いた『モンスターズ・ユニバーシティ』が公開となるその前に!まずは『モンスターズ・インク3D』でその活躍を予習してみてはいかが?『モンスターズ・インク3D』は2013年2月9日(土)より3D劇場にて限定公開。『モンスターズ・ユニバーシティ』は2013年7月、全国にて2D・3D同時公開。※こちらの予告編はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:モンスターズ・ユニバーシティ 2013年7月、全国にて公開© Disney/Pixar.All Rights Reserves.
2012年11月28日ブラッド・ピット主演最新作『ジャッキー・コーガン』のN.Y.プレミアが、ニューヨーク市内にあるSVAシアターにて開催され、監督を務めたアンドリュー・ドミニクを始め、ブラッドらキャスト陣が出席し、詰めかけた人々をワイルド&セクシーな魅力でノックダウンした。殺し屋ジャッキー・コーガン(ブラッド・ピット)のもとに、“ドライバー”と呼ばれるエージェントから賭博場強盗の黒幕を捕らえ、拷問して自供させるという依頼が入ったのをきっかけに、金に狂ったギャング、エージェントの背後に潜む影、さらに同業者たちの思惑と裏切りが複雑に絡み合ったサスペンスフルなスートーリーが展開する。本作は、ブラッド・ピットが史上最も危険で最もセクシーな殺し屋を演じ、本年度カンヌ国際映画祭に出品され、世界中の映画批評家たちから最高のレビューが次々と飛び出した話題作だ。そんな注目を集める本作のニューヨーク・プレミアということで、この日の会場にはブラッドを一目見ようと、押し寄せた多くの報道陣で会場の外まで大混乱となった。アカデミー賞ノミネートを果たした『ジェシー・ジェームズの暗殺』に続いてのタッグとなったドミニク監督、そしてレイ・リオッタ、ジェームズ・ガンドルフィーニらハリウッドを代表する俳優たちが続々と登場。そしてフラッシュの嵐の中、本作の主人公・ジャッキーを意識した黒の革ジャン&黒のパンツ姿でブラッドが登場すると、その興奮は最高潮に!そんな大歓声が轟音のように鳴り響く中でも、ブラッドは「JAPAN HELLO!親友であり、尊敬する監督とまた一緒に仕事ができて本当に嬉しいよ。最高な気分だったよ!」と日本からの報道陣に意気揚々とコメント。「シャネル」の香水No.5の広告塔となり話題を集めていたブラッドだが、「世界一セクシーな男性」であるその秘訣を尋ねられると、「いやぁ、褒めてくれてありがとう(笑)。自分にとって大切な事をやり続けていれば、必然的にほかの事も付いてくる。って感じかな?」と外見だけでは成り立たない、その極意を明かしてくれた。裏社会の男たちをケレン味たっぷりに描きながら、経済危機に突入しようとするアメリカ現代社会の闇をスタイリッシュに、そして容赦なく炙り出す本作。その見どころに話がおよぶと「観客自らが感じとって欲しいと思う。ただこの映画は、どんどん引き寄せられるタイプなんだ。観てのお楽しみかな?」と公開を前に、その自信のほどを伺わせていた。『ジャッキー・コーガン』は2013年4月26日(金)よりTOHOシネマズみゆき座ほか全国にて公開。■関連作品:ジャッキー・コーガン 2013年4月26日よりTOHOシネマズみゆき座ほか全国にて公開© 2012 Cogans Film Holdings, LLC. All Rights Reserved.
2012年11月28日『テルマエ・ロマエ』の記録的な大ヒットに始まり、映画監督の是枝裕和氏とタッグを組んだ話題のドラマ「ゴーイング マイ ホーム」、詐欺師に扮した異色の映画『カラスの親指』など、相次ぐ主演作で大ヒットを飛ばす実力派俳優・阿部寛。先日、待望の第2子も誕生し、まさに公私共に絶好調な阿部さんから、このほど喜びのコメントが到着。さらに、この嬉しい知らせを祝福するかのように主演最新作『つやのよるある愛に関わった、女たちの物語』の予告編がついに完成となった。阿部さんは今回の朗報に「ゴーイング マイ ホーム」を通して、「私ごとですが、今月の1日に第2子である女児が誕生しました。新しい家族が増えた喜びと共に、2児の父親としての責任感に身の引き締まる思いです」とコメントを発表している。阿部さんは出産にも立ち会い、母子共に健康であることを報告している。そして、そんな幸せいっぱいの“パパ”阿部さんの最新主演作となる『つやのよる』では、プライベートとは打って変わって、狂信的なまでに“愛のために生きる男”松生を、ボロボロになりながらを体当たりで演じている。数々の男たちと不貞を重ねるひとりの女性・艶(つや)とその夫・松生を始め、彼女を巡る愛憎、親子の絆、欺瞞、純愛など男女の5つのドラマが巧みに絡み合っていく大人たちの群像劇を描き出す――。そして今回届いた予告編では、松生を取り巻くように、“愛を闘う女”環希(小泉今日子)や“愛を待つ女”百々子(真木よう子)、さらに“愛を問いかける女”麻千子(忽那汐里)、“愛を包みこむ女”早千子(大竹しのぶ)などなど豪華女優陣が演じる女たちが艶に翻弄され、困惑し、叫ぶ姿が収められている。『つやのよるある愛に関わった、女たちの物語』は2013年1月26日(土)より全国にて公開。※こちらの予告編はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:つやのよるある愛に関わった、女たちの物語 2013年1月26日より全国にて公開© 2013「つやのよる」製作委員会
2012年11月28日世に“アラサ―”という言葉が誕生してからというもの、仕事にプライベートに奮闘するそのエネルギッシュな反面、人生をいろいろと考えるお年頃になった30歳前後の女子たちにスポットライトが当てられることが多くなった昨今。ドラマを始め、エッセイ本に雑誌の特集、果てはバラエティ番組の中でも彼女たちの活躍は凄まじい。そこでこの冬、スクリーンの中でも活躍する、思わず応援したくなるアラサ―・ヒロインたちをピックアップ!まずご紹介したいのは、エミリー・ブラント(29歳/写真:中央左)演じる『砂漠でサーモン・フィッシング』(12月8日公開)のハリエットだ。バリバリのキャリア・ウーマンで、水産学者・ジョーンズ博士(ユアン・マクレガー)のもとにイエメンの富豪の代理で「砂漠で鮭釣りがしたい」という無理難題を持ち込んだ美人コンサルタント。気が強く、仕事ではジョーンズをグイグイと引っ張っていき、恋にも積極的なのだが、ちょっと不器用な面が…という、典型的な一人相撲タイプ。押せ押せの攻めの姿勢には同じ女性から称賛が送られる一方で、この空回り感にどこか共感してしまう人も多いのでは?強気のヒロインと言えば、『グッモーエビアン!』(12月15日公開)で麻生久美子(34歳/写真:中央右)扮する元パンクバンドのギタリストで、17歳で母親になったアキに注目しない訳にはいかない。15歳の娘をもちながら、ある日転がり込んできた昔の男・ヤグ(大泉洋)の面倒も見てしまうという肝っ玉母さんを演じた麻生さんだが、本作ではアキ以上に肝の座った逸話が…。実は、この作品の撮影時、麻生さんは妊娠4か月の状態だったというから驚きだ。「母は強し」、そんな言葉を彷彿とさせる役どころを見事に演じきっている。そんな勝気なヒロインたちとは対照的に、『レ・ミゼラブル』(12月21日公開)のアン・ハサウェイ(30歳/写真:右)が体当たりで演じたファンテーヌは、この作品を観た誰もが応援したくなってしまうこと必至の幸薄ヒロインだ。貧困にあえぐ民衆が自由を求めて立ち上がろうとしていた19世紀フランスを舞台に描かれるのだが、アン演じるファンテーヌは娘のためにその身を売り、寒空の下で無力な自分自身を嘆きながら、流浪の男ジャン・バルジャルジャン(ヒュー・ジャックマン)に預けた娘の無事を願うのだ。ドレスもボロボロになり、さらに役のために丸坊主に近いヘア・スタイルで体当たりで挑んだアンは、まさに頑張るアラサー女子と言える。最後は、美しくもねっとりとした乙女の嫉妬を描く『マリー・アントワネットに別れをつげて』(12月15日公開)で主人公・シドニーを演じたフランスの新星女優レア・セドゥ(27歳/写真:左)。フランス王妃マリー・アントワネットを慕う彼女の初々しくも官能的な、ざわつく乙女心の淵を覗かせる妙演でレアは見事に監督の期待に応えている。劇中では、愛する王妃から思わぬ裏切りを受け嫉妬に震えるシドニーを思わず応援したくなってしまうこと必至だ。そのほかにもきっと、共感できる、応援したくなるアラサ―女子がスクリーンの中に居るはず。この冬、あなたのお気に入りのヒロインを見つけてみて。■関連作品:砂漠でサーモン・フィッシング 2012年12月8日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2011 Yemen Distributions Ltd., BBC and The British Film Institute.All Rights Reserved.グッモーエビアン! 2012年12月15日よりテアトル新宿ほか全国にて公開© 2012『グッモーエビアン!』製作委員会レ・ミゼラブル 2012年12月21日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2012 UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved.マリー・アントワネットに別れをつげて 2012年12月15日よりTOHOシネマズ シャンテ、Bunkamuraル・シネマ ほか全国にて公開© 2012 GMT PRODUCTIONS - LES FILMS DU LENDEMAIN - MORENA FILMS - FRANCE 3 CINEMA - EURO MEDIA FRANCE - INVEST IMAGE
2012年11月27日グウィネス・パルトロウが“理想の”ヨガ・トップを手がけたようだ。グウィネスは今回、セレブに人気のヨガウェア・ブランド「ビヨンド・ヨガ」とタッグを組んで限定コラボ・ラインを展開することになり、自身のウェブサイト「Goop」のみで限定発売を予定しているという。グウィネスは理想のヨガウェアが見つからないため、今回自分でデザインするに至ったと同サイトに綴っている。「私はいつもワン・ショルダーのエクササイズ・トップが欲しいと思っていたけど見つからなかったの。だから今回(とってもシックで着心地抜群のエクササイズ・ウェア専門店の)ビヨンド・ヨガとコラボレーションをして理想のヨガ・トップを作ってしまおうと思ったのよ!今回デザインしたヨガ・トップは、高級感のあるハイテク素材・サプレックスでできているのよ。このトップは吸汗・速乾性と伸縮性に優れているのに、運動した後の型くずれが少ないの。見た目もモノクロでスタイリッシュだし、着心地はソフトで快適、しかも耐久性にも長けているのよ」。そんなグウィネスは最近、9歳になる娘のアップルちゃんからファッション・アドバイスを受けているとも明かしている。「私の娘はファッションが大好きなの。ファッションにとっても興味があるようね」。
2012年11月27日スティーヴン・スピルバーグ監督が、過去に『007』シリーズの監督を断られていたことを明かした。スピルバーグは活躍をし始めた1970年代に、自ら同シリーズのプロデューサーを務めていたアルバート・R・ブロッコリに監督を務めたいと申し出たところ、あっさりと袖にされたようだ。 スピルバーグは「僕はブロッコリのところに行って、ジェームズ・ボンドの監督をやりたいって言ったら、彼ははっきりと『ノー』って言ってきたんだ。それ以来もうこっちから申し出はしてないよ。その代わり、僕は『インディ・ジョーンズ』シリーズを始めたんだ」と当時をふり返る。しかし、スピルバーグ監督はボンド映画の新作『007 スカイフォール』に関しても「もう観に行ったけど、もう1回観に行こうと思ってるんだ」と語り、同シリーズの熱烈な大ファンであることは変わらないようだ。スピルバーグ監督は現在、ダニエル・デイ=ルイスがエイブラハム・リンカーンに扮する新作『リンカーン』のプロモーション活動に大忙しのようだ。『リンカーン』は来年4月19日(金)にも日本での公開を予定している。■関連作品:リンカーン 2013年4月19日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2012 TWENTIETH CENTURY FOX007スカイフォール 2012年12月1日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2012 Danjaq, LLC, United Artists Corporation,Columbia Pictures Industries, Inc. All rights reserved.
2012年11月27日1989年に映画人としてのキャリアをスタートさせてから、20年以上。『硫黄島からの手紙』や『ミリオンダラー・ベイビー』など、『マディソン郡の橋』以来17年に渡りクリント・イーストウッドの下で映画作りを学び、今年、満を持して監督デビューを果たすロバート・ロレンツ。クリントの弟子であり、同時に親友でもあるこの“遅咲きのルーキー”が作り上げたのが『人生の特等席』だ。初監督への想い、そして現場でのクリントとの撮影当時のエピソードを余すところなく語ってもらった。描く物語は、メジャーリーグのスカウトマンとして長年活躍してきた昔気質で不器用な父・ガス(クリント)と、彼との間にわだかまりを抱える娘・ミッキー(エイミー)の親子の再生の物語。そして、ミッキーと挫折を味わった若者・ジョニー(ジャスティン・ティンバーレイク)のロマンスだ。クリントとの撮影をふり返って「最初は少し緊張したね」と語るロレンツ監督。名優と同時に“名監督”として知られるクリントが監督の顔を見せる場面はあったのだろうか?「そうだね。それについては少し心配したよ。彼が誰で、彼の評価やキャリアを考えたらね。彼にとって監督をすることは自然なことだから。だから、それを避ける唯一の方法は、しっかり準備していくことだと思った。僕には映画のビジョンがあったし、フィルムに何を描きたいか分かっていた。だから僕は自分のショットリストを持参したし、かなり早いペースで撮影していったんだ。だから迷いとか、彼が入って来るような瞬間はなかったよ。でも彼は僕の友人でもあるし、彼がどのぐらい映画の現場にいることを楽しんでいるかを知っている。そういったほかのことを頭の片隅に追いやって、楽しむように心がけたよ」。さすがは長年、共に映画を作り続けてきた間柄だ。しかし監督デビュー作にして、“名優”クリント・イーストウッドを起用するということは、さぞやプレッシャーがあったのでは?「それが、自分が思っていた以上に楽しめたんだよ。クリントのためにプロデュースするのは、それなりに不安がつきものだからね。なぜならいつも僕が、すべての要素を用意しないといけない。全てのクルー、機材、ロケーション選びにスタジオの手配といったね。クリントはあまり準備をするのが好きな人ではない。彼は物事が自然にオーガニックに広がっていくのが好きなんだ。だから、かなり予想しながらやらないといけなかった。全てが揃っていて、彼が僕の方をふり向いて、『クレーンが必要だ。クレーンはどこだ?』って言わないようにね。でもこの作品では、自分が何をやりたいか、自分がそこで何をする必要があるのかということを正確に把握していた。だから人々にそれを伝え、それが用意されているといった具合だった。それは本当に素晴らしかったね(笑)」。これまでのロバートの役どころは、要は縁の下の力持ちだったが、実際、監督としてクリントからどんなことを学び、そしてこの作品へと繋げていったのだろうか?「彼からは、本当に多くのことを学んだよ。撮影の仕方とか、キャスティングの方法はとても役立った。特にこういったヴィジュアル・エフェクトやスペクタクルのない映画ではね。こういった作品はキャストの出来次第で、泳ぐことができたり、沈むことになるのは分かっていたからね。でも、広い意味で僕が彼から学んだことは、“自分がやっていることに自信を持つ”ってことだった。映画を監督しているとき、人々は自分にリーダーシップを求めてくる。彼らは僕にプランやビジョンがあるか知りたがる。そういったことが彼らに最高の仕事をさせることになるんだ。だから、現場には自信を持って現れるようにしたよ」。自信を持って師匠の前に立つ。晴れの舞台でもある一方で、そこには師匠であるクリントに「ノー」と言うことも当然含まれている。本作でのキャスティングの段階で、ロレンツは監督としての威厳が試されたようだ。「ジョニー役に関しては、僕らは何度も何度も考えを巡らせた。その役を演じる人のタイプについて、僕らは意見が合わなかったんだ。それでスタジオの誰かが、ジャスティン・ティンバーレイクの名前を出したんだ。彼はとても好感がもてるし、チャーミングで、その役にぴったりだった。それで彼のエージェントに連絡したら、すぐに返事が来てね。『ジャスティンはこのアイディアにとても夢中だ。彼はとても気に入っている』ってね。それで『彼は台詞を読むのに来てくれるだろうか?』って聞いてみた。僕はクリントを説得したかったからね。ジャスティンは、いくつかのシーンを読みに来てくれた。そしてそのことをクリントに話したら、彼がそのアイディアに乗り気になったのが分かったよ。『それはいいアイディアだ』って言ってくれたんだ」。クリントの下で映画を学び、クリントと共に映画デビュー作を作り上げたロレンツ監督。この先も、もちろんクリントと共に映画人生を歩んでいくもの…と思いきや、こんな答えが返ってきた。「僕らがもう1本一緒にやるというのは、かなり可能性が低いと思う。なぜなら彼にとって魅力的で納得のいく役は本当に少ないからね。警察物や西部劇の話が来たりするけど、彼はもうそういったものはやりたがらない。すでにそういったジャンルは手がけてきたしね。だから一緒にやれるものを見つけるのは難しいと思う。彼は監督するのをとても楽しんでいるから、できる限り監督をやりたいはずだよ。」では最後に、今後はどういった作品にチャレンジしていくのか聞いてみた。「僕はすべてのジャンルが好きだ。中でも、『ミスティック・リバー』(’04)は僕らが一緒にやった作品の中で、特にお気に入りの1本だよ。それは僕がやりたいものに最も近いものだね。あの映画は、僕がこうなってほしいと思うような出来に仕上がっていた。まるで自分で監督したみたいにね。ああいった題材が好きなんだ。犯罪ドラマとかでいま追いかけているものがある。『人生の特等席』とは、全然違うものをやってみたいんだ。ある特定のタイプの監督として枠にハメられたくないからね」。“伝説の男”クリント・イーストウッド、その人を超えるのは、この新人監督なのかもしれない。■関連作品:人生の特等席 2012年11月23日より丸の内ピカデリー3ほか全国にて公開© 2012 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
2012年11月27日映画館のない中目黒に生まれた無料の移動式映画館「中目黒シネマズ」。2013年1月からの本格始動に向け、11月24日(土)にプレイベントとしてウディ・アレン監督の傑作『アニー・ホール』(’78)が上映された。上映後には映画文筆家の松崎健夫と映画解説者・中井圭による作品解説トークショーが行われ、熱い“ウディ・アレン”論を繰り広げた。中目黒の街全体を映画館として、月に1度、無料で誰でも映画を鑑賞できるスペースを提供する映画プロジェクト「中目黒シネマズ」。今後は、同じく中目黒で定期開催される、食と体験のプロジェクト「中目黒マルシェ」と連動していく構想もあるという。壁一面を覆う巨大スクリーン、そして通常の映画館の客席とは違い、アンティークなソファや椅子、また前方にはラグを敷いた床に座て鑑賞するゆったりとしたスタイル。今回の本映画祭で上映されたのは、名作中の名作『アニー・ホール』。中井さんは「『中目黒シネマズ』プレ開催第一回目の作品選定に大変悩みましたが、『アニー・ホール』が一番ふさわしく、みなさんに面白いと思っていただけて本当に良かった」と安堵の表情。一方の松崎さんは「当時、『アニー・ホール』は斬新だと言われていました。ネクタイやパンツなど、アニーが着ている男っぽい服など、ちょうどウーマンリブが活発になり始めた頃ですね。ファッションの面でも『アニー・ホール』は影響を与えていたんです」とウディ・アレン作品の時代を掴むアンテナの鋭さに改めて賞賛を送る。さらに「『アニー・ホール』では、イングマール・ベルイマン監督の『野いちご』(’62)にオマージュを捧げているんですね。冒頭では突然観客に話しかけ、敬愛する監督の作品を取り入れ、それはとても当時斬新でした。取り込んで自分のものにし、そして新しく見えるものに変えているんです」と解説し、知られざる映画秘話についても言及。監督がどんな映画に影響を受けたのか考えながら作品を観るというのも映画鑑賞の楽しみの一つではあるが、「ウディ・アレンが好きな日本映画は『羅生門』(’50)、『七人の侍』(’54)、『蜘蛛巣城』(’57)」と松崎さん。日本人として大変誇らしいこの事実に、中井さんも「ウディ・アレンが影響を受けていると思って、次は黒澤映画を観る。映画は数珠繋ぎですね」と深々とうなずいていた。今回のプレイベントに寄せられた意見・リクエスト・アドバイスを反映させ、12月下旬には第2回目のプレイベントを開催予定、そして2013年1月より本格的にプロジェクトのスタートを迎える「中目黒シネマズ」。新たな映画鑑賞スペースの誕生に、多くの注目が集まっている。(photo:Horiba Toshiaki)「中目黒シネマズ」公式サイト:公式Facebook:公式Twitter:■関連作品:恋のロンドン狂騒曲 2012年12月1日よりTOHOシネマズ シャンテ、新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 2010 Mediapro, Versátil Cinema & Gravier Production, Inc.
2012年11月27日ロシアの純文学を代表する文豪・ドストエフスキー。彼の最高傑作と称される「カラマーゾフの兄弟」が市原隼人、斎藤工、林遣都をメインキャストに迎え、フジテレビの土曜ドラマ(通称・土ドラ)にて初のドラマ化が決定した。物語は、“父殺し”という究極の罪。容疑をかけられたのは、血の繋がった息子たち。ミステリーの鍵は、追いつめられ変容していく彼らの心の機微に、掲げた哲学に、せめぎ合う会話の中に浮かんでは沈む。父親が象徴するものは、理不尽な現代、のさばる体制…。その混沌の中、人間の底なしのエゴと強欲が描かれる。原作とは異なり、日本が舞台となるドラマ「カラマーゾフの兄弟」。市原さん、斎藤さん、林さんの3人が物語の中心となる黒澤家の3兄弟を演じる。主人公となる次男・黒澤勲を演じるのは、フジテレビ系ドラマでの主演は「WATER BOYS 2」以来8年ぶりとなる市原さん。勲は、一流大学の法学部・法科大学院を卒業したクールな若手弁護士という表の顔と、サイコ小説を書き精神のバランスを保っている危険な香りを放つ2面性をもった難役だ。そして、勲と同様に父殺しの容疑をかけられる残りの2人、失業中でヒモのような生活をしているいい加減な長男・満役に斎藤さん、精神科医を目指す医大生の三男・涼役に林さんがそれぞれ扮する。今回の決定を受け、市原さんは「小説家の代名詞とも言われるドストエフスキーの作品に携われることを心より感謝しています。今作は、サスペンスと共に3人の兄弟やその父親、登場人物一人一人の“考え方”“心理”“振る舞い”を大切にして、道理や常識の枠にはまりきらない世界観を楽しんでいただければ」とやる気満々といった様子。それぞれに全く性格の違う3兄弟が、果たしてどんなアンサンブルを見せてくれるのだろうか?実力派俳優が織りなす重厚なサスペンス劇に目が離せない。ドラマ「カラマーゾフの兄弟」は2013年1月12日(土)から毎週土曜日23時10分よりフジテレビにて放送スタート。公式サイト:www.fujitv.co.jp/brothers_karamazov/
2012年11月27日「インド」と聞いて“美的”女子のみなさんが真っ先に頭に思い浮かべるのはヨガやアーユルヴェーダ、無難なところでやっぱりカレーライスでしょうか?いやいや、いまは俄然「インド映画」です。今年5月に日本で公開された『ロボット』は「なんだかよく分からない“しっちゃかめっちゃか”な展開」が受け、久しぶりにインド映画で大ヒットを記録。そんな『ロボット』と同じ製作チームが手がけた『ボス その男シヴァージ』も、『ロボット』のさらに上をゆくハチャメチャ度満載。『ムトゥ踊るマハラジャ』(’98)、『ロボット』の主演俳優・ラジニカーントが序盤から逮捕され、踊りまくり、宙を飛び、肌の色を変え、気づけばなぜかツルッパゲ…という奇想天外、摩訶不思議なパラレルワールドに誘ってくれます。そんなラジニ扮する強引&積極的なシヴァージのテンポに観客同様、惹きこまれていくのが古風で奥ゆかしい性格の女性・タミルを演じた、シュリヤー・サラン。今回、初来日を果たした彼女に同性ながらまず目がいってしまうのは、やはりその肉感的なボディー。しかし、インタビューではラジニへの称賛、尊敬を表しながらも自身に関する考えはなんとも男前。「ぶっとび映画」に真面目にぶっとんだ、ラジニカーントの新ミューズ、シュリヤー・サランの心意気をご覧あれ。――インドの超ビッグスター、ラジニカーントさんとの共演はいかがでしたか?「ラジニと共演して、本当に学ぶことが多かったわ。彼は、あれだけ多くのことを経験しているにも関わらず、未だに努力し続けているの。読書が好きな方なので、普段から本を読んで勉強してたわね。そんな勉強熱心な彼を尊敬してるわ。独学でスーパースターの座まで上りつめたんですもの。質素で貧しい家の出身であったけど、自力で地位を築いた彼は、本当に素晴らしいと思う。そして彼にはユーモアがあるの。周りを笑わせるのが好きな人だから、私もたくさん楽しませてもらったわ。彼は私の目標よ。彼のように私もなれたらいいなと思うの」。――どのシーンもインパクトが強烈ですけど、その中でも特に印象的だったシーンはありますか?「今回の映画で一番印象に残っているのは、美しいロケ地と素晴らしいセットね。トーダ・タルニーさんの美術、そしてオスカー受賞者であるラフマーンの音楽も素晴らしかった。そしてやっぱり、ラジニカーントという非常に謙虚でインドで一番有名と言ってもいい俳優と共演できたということね。この映画はミュージカルシーンが本当に美しく素晴らしいの。監督たちが準備した完璧な土台に乗って、私は演じるだけで良かった。とてもやりやすかったわ。いままでのキャリアをふり返る中で、この作品は私のハイライトと言えるかもしれないわね。そのくらい素晴らしい作品であり、参加できたことにいまでも感謝しているわ」。――大変だったけど、俳優としての「学び」もあったんですよね?「そうね。今回一度だけ体調を崩したときがあったの。本当に気分が悪かったんだけど、撮影せざるを得ない状況で…。そんなときに、ラジニが『僕のシーンを先に撮って、その間彼女を休ませてあげて』と言ってくれたの。そのときに学んだことが、“Show must go on”。『演技は止められない、撮影は続けなければいけない』ということ。俳優である以上、オフ日以外は撮影をしなければいけない。しかも、そのときは200名もの俳優がいたので、撮影せざるを得なかった。だから、『ギブアップしてはいけない』ということを撮影で学んだわ。何事もそうよね」。――ところで今、日本の男子は「草食系」、「ロールキャベツ男子」などと言われているんですが、インドの男性はシヴァージのように超積極的にアタックしてくる「肉食系」の方が多いのでしょうか?「そうねぇ…私も“真の男”という人にいままで会ったことがないのよ。そういう人に会えたらいいわね。どんな国でも追いかけるタイプの男性もいれば、女性が追いかけなきゃいけないタイプの男性もいるわよね。インドでも日本でも同じね(笑)」。――シュリヤーさんの衣装を始め、劇中衣装がどれも色鮮やかで素敵でしたが、インドの女性たちの間でいま流行っているファッションはありますか?「私が着た赤や青の目が覚めるような衣装は本当に素敵だったでしょ(笑)?今回は、マニーシュ・マルホトラさんと、ニータ・ルーラさんというインドでとても優秀なデザイナーの2人が衣装を担当してくれたの。彼らの衣装が素晴らしすぎて、今回は何も言うことがなかったわ。インド女性のファッションについては世界の流行とあまり変わらないと思うわ。インドの女性でも、世界中を旅している人はいるから、ファッションに敏感な人も多いの。インドの伝統的な服を着る人もいれば、世界のファッションを楽しんでいる人もいる。インドにおいて、ファッションはとても大切なものだから、ファッション業界においてもインドは強いといえるんじゃないかしら」。――シュリヤーさんのしなやかなダンスとグラマラスなスタイルに同じ女性ながら見とれてしまったんですが、日頃からどのようにして見事な体型を維持されているんですか?「できるときは、1日40~45分くらい運動してるの。ジムでトレーニングしたり、ヨガをしたり。泳げるときはできるだけ泳ぐようにもしてるわ…あ、あと、瞑想もするわね」。――外見的な美しさはもちろんですが、シュリアさんは慈善団体での活動もされていますよね。今後「女性」としてどんな生き方を目指していますか?どんな女性になりたいですか?「どんな女性…。ん~…分からないわね。というのも、人間というのは変わっていくものよね。様々な環境の中で生きているわけだし。でも、人間の、その人の“核”というのは同じであるべきだと思うわ。私はこれからもできる限りチャリティ活動を続けていきたいし、人の助けになるような事をしていきたい。そして何よりも幸せになりたいと思う。ジョン・レノンが子供のときに、学校で先生に『将来、何になりたい?』と聞かれて、『僕は幸せになりたい』と答えたら、先生が『質問の意味を理解してないわね』と彼に言ったんだけど、彼は『いや、先生の方こそ人生を理解してないね』と言ったの。彼のように、私も自分自身、そして周りも幸せにしたいと思って生きていきたいわ」。(text:Tomomi Kimura)photo:Tsuyoshi hashimotoHairmake:Noriko Aizawa(Kamidoko)■関連作品:ボス その男シヴァージ 2012年12月1日よりシネマート新宿ほか全国にて順次公開© 2007 Ayngaran International (UK)Ltd. All Rights Reserved.
2012年11月27日昨年の第24回東京国際映画祭「日本映画・ある視点部門」で作品賞を受賞した注目作『ももいろそらを』。東京のミニシアターの閉館が続く中、12月22日(木)にオープンとなる新しいミニシアター「新宿シネマカリテ」にて2013年1月12日(土)より上映されることが決定!その話題の本作で監督デビューを果たした小林啓一のスペシャルコメントが到着した。川島いづみ、16歳高校1年。いづみの日課と言えば新聞記事の採点だ。いつもと変わらない毎日は、そんな世界の中にある。ある日、いづみは大金の入った財布を拾う。中に入っていた学生証を頼りに、その財布を持ち主に返すはずが…。透き通るようなモノクロームの映像と、テンポよく展開する会話劇、そして入念にリハーサルを重ねた丹念な演出によって、「高校1年生」という宙ぶらりんな存在と移ろいやすい時間を見事に浮かび上がらせる本作。満を持して監督デビューを果たした小林監督は、モノクロで撮影した理由を「いま、現在を過去と思わせる方法はないかなと思いモノクロにした」と明かす。「現在は“今”、この瞬間に過去になってしまいます。それほど今という時間は危ういものです。また日常に対して視線をほんのちょっと変えるだけで違った景色が見えるという思いも込めています」と“モノクロ演出”に込めた想いを口する。そして本作のもう一つの特徴であり、魅力であるのが女子高生たちの“リアル”さ。「いまの日本映画の高校生はやけに背伸びし過ぎていて、それがリアリティと思われている節があります。僕はそうではないと思っていますし、そうあって欲しいという願望があります。会話の口調は、ほとんど僕自身にあるもの」と劇中に登場する3人3様の女子高生たちが繰り広げる見事な台詞の応酬に隠された秘密を教えてくれた。さらに“リアル”さは役者たちにも求められた。16歳ながら世の中を達観した目で見つめる冷めたヒロイン・川島いづみ役を演じたのは、映画初出演の池田愛。彼女を始めとする演技経験の少ないキャストたちによる自然体の演技が、一体どのように撮影されたものかも気になるところだが…。「20回ぐらい(リハーサルを)やって、さらに本番で20回ぐらいやっていました。1日1シーンというときも多々ありました。何度もやっていると自然に台詞が出てくるようになります。そこが狙いでした。普段の生活で感情を込めて話をするってあまりないですから」とその極意を語る。2012サンダンス映画祭、第41回ロッテルダム国際映画祭、第36回香港国際映画祭、第13回チョンジュ国際映画祭などなど、世界14か国、20に及ぶ映画祭に出品され、いまなお各国の映画祭から出品依頼が続出しているという、この『ももいろそらを』。キャスト陣による瑞々しい表現をぜひその目で確かめてほしい。『ももいろそらを』は2013年1月12日(土)より新宿シネマカリテほか全国にて公開。■関連作品:ももいろそらを 2013年1月12日より新宿シネマカリテほか全国にて公開© 2012 michaelgion All Rights Reserved.
2012年11月27日アパレル・ブランド「コム・デ・ギャルソン」のクリエイティブ・ディレクターを務める川久保玲が、「エルメス」と提携して同ブランドの定番シルクスカーフ「カレ」の限定バージョンとなる新作スカーフ・コレクション「コム・デ・カレ」を手がけることになった。同コレクションのデザインにあたって、川久保さんは「私は常にエルメスの伝統と職人技を尊敬してきました。今回のコラボレーションでは、身に着けるものとしてのスカーフという概念ではなく、むしろエルメスのカレが持つ美しいアートワークに導かれていったと言えます。そして、その美しさに抽象的なイメージと共に新たなエレメントを加えることで、私たちはユニークで全く新しいスカーフに仕上げることができたと思っています」と自信を覗かせる。抽象的なパターンが描かれたモノクロのファースト・コレクション「ノワール・エ・ブラン」は5種類での展開で、東京、ニューヨーク、パリのコム・デ・ギャルソンの店舗にて発売される予定だ。続いて、鮮やかな色に染められた6種類展開のセカンド・コレクション「クルール」は、川久保がロンドンにオープンさせたセレクトショップ「ドーバー・ストリート・マーケット」にて販売されるという。エルメスが「カレの伝統を覆した」と評する同コレクションは両方とも、来年2月より販売が開始される予定だ。
2012年11月27日トム・クルーズが最新主演作の撮影でロンドン中心部を占拠、日曜の朝から大がかりなロケ撮影に踏み切った。トムは現在、イギリスでダグ・リーマン監督の『All You Need Is Kill』(原題)を撮影中。25日(現地時間)は朝からロンドンのトラファルガー広場と周辺の道路を封鎖し、3時間かけて撮影を行った。2.5平方マイル(約4平方キロメートル)にわたる封鎖で、目的地にたどり着けなくなった市民や観光客からはブーイングが。「日曜のミサに行こうとしたら、トラファルガー広場が封鎖されていたの。何の役にも立たないことをしてくれてありがとう、トム」「映画のためにロンドンの中心部全域が封鎖されるなんて信じられない」といったコメントが「The Sun」紙などに寄せられた。先週、感謝祭の休暇で3か月ぶりに愛娘・スリちゃんとロンドンでの再会を果たして大喜びしたというトム。この日は軍服姿でイギリス空軍のピューマ・ヘリコプターでトラファルガー広場のネルソンのコラムのところに降り立つというド派手なシーンを撮影。結果的に多くの一般人に迷惑をかけてしまったが、おかげで妥協なしの良いシーンが撮れたようだ。■関連作品:アウトロー 2013年2月1日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
2012年11月27日冬と言えば“恋の季節”!イルミネーションを見に行ったり、クリスマスに浮かれたり、忘年会で初めて会話したカレに急に惹かれたり、恋の身支度に女子たちは大忙しのこの季節。シネマカフェのランキング企画「シネマカフェゴコロ ランキング5」では、この冬、真似したくなる「憧れのファッショニスタ」をテーマにアンケートを実施。みんなが憧れるモテ服美女を大発表!まず、2位との接戦を繰り広げ見事1位を奪取したのは、J-POPから参戦したぶっ飛び歌姫・きゃりーぱみゅぱみゅだ。ミュージックビデオや出演したCMなどでとにかく、派手&キュートに不思議エッセンスを散りばめた「Zipper」風のファッションで“原宿のカリスマ”と呼ばれるきゃりー。今回のアンケートでも「独特で可愛いから、この年齢でも憧れです」(20代・女性)という声が寄せらる一方で、「いつ、いかなるときもおしゃれ!」(20代・女性)、「ラフでも可愛い格好してるから」(20代・女性)と常にオシャレに気を抜かない“女子力”の高さが高い支持を集めたようだ。そして、きゃりーに惜敗を期しての2位となったのは、全くの正反対のファッションスタイルを貫くアン・ハサウェイだ。今年は『ワン・デイ23年のラブストーリー』で清純スタイル、『ダークナイト ライジング』ではセクシーなボディスーツ、と役柄と共にそのスタイルも大変身。今回、寄せられた声には「『プラダを着た悪魔』でのステキ女子になっていった姿は、世の女性に夢を持たせてくれました!」(20代・女性)といったものから、「セルフプロデュース能力が高く、自分に似合う服を着ていると思う」(30代・女性)という女性ならではのものまで。いかに“自分を魅せる”のかというオシャレの極意のようなスタイルが、女性たちのモテ学のお手本となっているようだ。まもなく新作『レ・ミゼラブル』を携えて来日を果たすが、どんなファッションで登場するのかも気になるところだ。そして続く3位にはサラ・ジェシカ・パーカー、4位には松嶋菜々子と年を重ねながらも美しさを保ち続けている2人。サラはやはり「『SEX and the CITY/セックス・アンド・ザ・シティ』で演じたキャリー役のファッションがとても素敵だった」(30代・女性)という声が圧倒的!松島さんも「いつもスマートな服装が好き!」(30代・女性)とゴージャスかつ品のある2人にアラフォー目前の30代女性たちは憧れの熱視線を注いでいるようだ。そのほか、「誰でももっているような普通のアイテムもちょっとした工夫や組み合わせで可愛く、おしゃれに着こなしているから」(20代・女性)という声が上がったアレクサ・チャンやミランダ・カーといった20代に人気のモデルはもちろん、1967年に来日した“ミニスカート”を日本に流行させた伝説のモデル、ツイッギーにも「カッコよかった」(50代・女性)という声も集まっていた。今年の冬の流行ワードには、ダンディー×フェミニン、黒×白のモノクロルック、ボリュームスタイル、スポーティモードなどなど可愛い系も綺麗系も楽しめるスタイルが満載!まずは、あなたが目指す“モテ服女子”を探すところから始めてみて!「あなたが注目する若手俳優(男子)」ベスト51位:きゃりーぱみゅぱみゅ2位:アン・ハサウェイ3位:サラ・ジェシカ・パーカー4位:松嶋菜々子5位:ミランダ・カー次回の「シネマカフェゴコロランキング5」のテーマは「ベスト・オブ・2012」。こちらもぜひ、ご応募ください。「シネマカフェゴコロランキング5」■関連作品:レ・ミゼラブル 2012年12月21日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2012 UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved.プラダを着た悪魔 2006年11月18日より日比谷スカラ座ほか全国にて公開©2006 TWENTIETH CENTURY FOXSEX and the CITY/セックス・アンド・ザ・シティ [海外TVドラマ]
2012年11月26日「劇団☆新感線」の公演をカメラで捉えて映画館で上映するゲキ×シネの最新作で2011年に新キャストで上演され話題を呼んだ『髑髏城の七人』の完成披露試写会が11月26日(月)に都内で開催。主演の小栗旬を始め、森山未來、早乙女太一、小池栄子、勝地涼が舞台挨拶に登壇した。1990年の初演以来、看板俳優の古田新太や歌舞伎役者の市川染五郎を主演に配し上演されてきた同劇団の代表作を、若手キャストを迎えて再構築。かつては織田信長の配下にあった3人の男たちの運命が豊臣秀吉による天下統一を目前に控えた戦国末期の関東で再び交錯する。1年前に上演した芝居を改めて映像で鑑賞し、小栗さんは「普通に面白かったです。小池さんに泣かされそうになりました。すげぇいいんですよ、栄子さん」としみじみと語る。新感線への参加は初めてだったが、かつて主役の捨之介を演じた古田新太から「森山と早乙女と一緒にやるのは大変だろうが頑張れと言ってもらった」と明かした。天魔王を演じた森山さんは「新感線のみなさんはおじさん、おばさんで(笑)、靭帯を切ってたりヘルニアや痛風を持ってるので、そういうのを持ってない僕らが何をできるか?と考えました」と若さをアピール。勝地さんは現場のムードメーカーだったよう。公演中は体力を維持するために様々な精力剤に手を出したそうで「すっぽん、赤マムシ、ユンケル…飲まないとやってられなかった」と語ったが、「真っ先に声が枯れてたよね?」(小池さん)、「太ってた」(森山さん)、「腕がパンパンになってたよね?」(小栗さん)と次々と突っ込まれていた。さらに、古田新太から届いたお祝いの映像メッセージではひとりだけ名前を呼ばれずに「おいっ!」と抗議の声を上げ笑いを誘った。最年少の早乙女さんは、個性あふれる“先輩方”を尻目に静かに佇んでいたが、劇中の森山さん演じる天魔王から真っ赤な毒を口移しで盛られる官能的とも言えるシーンについて、森山さんが「後日、太一とご飯食べに行って『ぶっちゃけ、口移しどうだった?』って聞いたら、『マジで酒臭くて嫌だった』と言われた」と暴露すると、「酒臭いんですよ!」と苦笑い。また公演のラスト2~3週間は、公演後に森山さんの楽屋にみんなで集まりアイシングをして乾杯していたことが明かされたが、ここでも「太一だけは(演出の)いのうえさんが降りてくる前に帰ってた」と再び森山さんがニヤニヤと暴露。小池さんの「(みんなと)いたくないんじゃなくて、(家に)帰りたいんだよね(笑)?」というフォローに「帰りたいんですよ。帰って風呂入ってゆっくりして寝て、また劇場に行くという感じでした」と照れくさそうに笑みを浮かべていた。ゲキ×シネ『髑髏城の七人』は2013年1月5日(土)より新宿バルト9で先行公開。同年1月12日(土)より全国にて公開。■関連作品:髑髏城の七人 2013年1月5日より新宿バルト9にて先行公開、1月12日より全国にて公開© 2012-2013 VILLAGE INC.
2012年11月26日昨年4月よりテレビ東京にて放送されたテレビドラマを映画化した『鈴木先生』完成披露試写会が11月26日(月)に都内劇場にて行われ、長谷川博己、臼田あさ美、土屋太鳳、風間俊介、富田靖子、原作者の武富健治、河合勇人監督が舞台挨拶を行った。2013年1月の公開に先駆けてのこの日のお披露目試写に、長谷川さんは「映画化できて、本当に嬉しい!」と初主演映画の感激を露わにしていた。本作は、2007年文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞した武富さんのコミックを原作に、真面目な人間が抱える苦悩をテーマに、平凡な中学教師である鈴木先生が、教育現場の常識を打ち破り、独自の教育理論“鈴木メソッド”を駆使して理想のクラスを作り上げようと奮闘する姿を描く。黒縁眼鏡とループタイがトレードマークの悩める国語教師・鈴木先生役を熱演した長谷川さんは、満員の客席に目をやり「こうして来ていただいて感無量です」と笑顔で挨拶。この日もトレードマークの黒縁メガネを掛け、「この格好も久しぶり。映画化できて、みなさんに観ていただける日をすごく待っていました」と感激をあらわにしていた。長谷川さんは、鈴木京香さんとの共演映画『セカンドバージン』で注目され、ドラマ「家政婦のミタ」(日本テレビ)の父親役で大ブレイク、さらに2013年にはNHK大河ドラマ「八重の桜」で八重の夫役を務めることも決定している。ドラマに続いてメガホンを撮った河合監督も「映画化するにあたって、ドラマ以上のものを作ろうとキャスト、スタッフ一丸となって臨んだ。ストーリーはドラマの続きだけれど、確実にパワーアップしている」と力を込めた。監督が何十テイクも撮ったというこだわりのシーンは、鈴木先生の妻を演じた臼田さんが妊婦でありながらも暴走するシーン。臼田さんも「妊婦なのに相変わらず暴走しているんです」とアピール。ぜひともこのシーンは劇場で確認したいものだ。学生服姿で登場した土屋さんは、ドラマ終了後の撮影現場で「ドラマの後しばらくたっていて、リアルにみんな成長期なので会って驚きました。お互い負けたくないので切磋琢磨できました」とふり返り、「みんなドラマからすごく成長しているのでそんな部分を見て欲しい」と伝えた。劇場版で出演を果たした風間さんは「ドラマのファンだったので仕事というより、最初は撮影現場に入る権利をもらったみたいだった」とふり返り、「撮影現場に馴染むというよりは、“異物”として混入できたという思いで撮影に臨んだ」とコメントした。この日、ドラマ「鈴木先生」は新春の特番として放送が決定していることを監督が発表され、大盛況のうちに幕を閉じた。映画『鈴木先生』は2013年1月12日(土)より角川シネマ新宿ほかにて公開。■関連作品:鈴木先生 2013年1月12日より全国にて公開© 武富健治/双葉社 © 映画「鈴木先生」製作委員会
2012年11月26日ブラッドリー・クーパーにとって、サラ・ジェシカ・パーカーとのキスは「至難の業」だったようだ。ドラマ版「セックス・アンド・ザ・シティ」でサラ扮する主人公キャリー・ブラッドショーとのキス・シーンがあったブラッドリーだが、サラとのキスにあたってタブーを言い渡されたため撮影はかなり困難を極めたという。ブラッドリーは「『セックス・アンド・ザ・シティ』の撮影中にマニュアル式のポルシェを運転するシーンがあって、とても緊張したよ。サラの頭がダッシュボードにぶつかる様なことになったらどうしようなんて考えてたね」と明かし、さらに「それからサラとのキスのシーンの前に撮影関係者が僕のところにやってきて、『SJPにディープキスはダメだ。舌を使うんじゃないぞ!』って言われたんだ。そのとき僕は『“SJP”って誰?』って感じだったよ。いざ車の前でサラとのキスシーンの撮影が始まったときには、なるべく自分の舌を前に出さないようにしようってことだけ考えていたね。あれは本当に至難の業だったよ。でも彼女は素晴らしかったよ(笑)」と話している。■関連作品:SEX and the CITY/セックス・アンド・ザ・シティ [海外TVドラマ]
2012年11月26日