cinemacafe.netがお届けする新着記事一覧 (2000/2207)
開幕中の第25回東京国際映画祭のコンペティション部門に出品されている『イエロー』のニック・カサヴェテス監督と、私生活でのパートナーであり本作では監督との共同脚本、主演を務めたヘザー・ウォールクィストが10月21日(日)、揃って公式記者会見に臨んだ。安定剤を服用することで何とか自我を保っている女教師・メアリー。彼女が疎遠だった家族と向き合うことで過去と対峙していく姿を、ポップで斬新な彼女の心象風景、妄想ワールドと共に描き出す。2人は前日に到着したばかりだが、「今日は原宿に行ってきました」とカサヴェテス監督。初来日となるヘザーも「事前にグーグルで東京について散々、検索して来たので、それを実行に移すわ。明日はショッピングに行くつもり」と笑顔を見せた。2人での脚本執筆のスタイルについて聞かれると、カサヴェテスは「とってもシンプルさ。女性というのは一番エライものなので、彼女が『こう書きなさい』と言ったものを僕がせっせと入力していくんだ。彼女はキャラクターに関して素晴らしい感覚を持っている。『こんな人物でこういう展開』と繰り返し話してくれるんだけど、そのうちに僕の方が『もうほっといて、書いたものを読んでくれ』となるんだけど、書いたものを見せると『全然ダメ!』と言われて書き直す。その繰り返しだよ」と自虐的に語った。ヘザーによると「脚本の完成から1年半後にようやく撮影がスタートした」とのことだが、その後も苦労は絶えなかったそう。「撮影を開始して1週間でお金が底をついて中断。1年後に再開というのを繰り返したわ。本当に多くのプロデューサーが名を連ねているけど、誰が欠けても完成しえなかったと思うわ」と感慨を込めて語った。カサヴェテスも「完成したこと自体が奇跡。金がなくて撮影が中断という恥ずかしい事態に陥ったけど、ヘザーは『オクラホマに行けば何とかなるわ!』と言ってくれた。絶対に完成させるんだという強い意志を持って、オクラホマに行ったら少しずつ人が集まってくれて、お金も増えていったんだ。若い人に何より伝えたいのは、頑固に自分の考えを貫き通して、作品として完成させることが重要だってことだね」と言葉に力を込めた。ヘザーはこのカサヴェテスの言葉に「オクラホマにはカジノがあちこちにあるの。その件については彼に直接聞いた方がいいわ」とニヤリ。カサヴェテスは「ギャンブルが製作の過程にあったというわけではないんだけど…」とちょっぴり動揺した様子で語り、会場は笑いに包まれた。ビッグバジェットの作品から今回のような低予算のインディペンデント作品まで幅広く手がけるカサヴェテス監督だが、改めてインディペンデント映画の製作について「映画作りは僕にとって純粋な喜びであり、崇高な行為。スタジオ作品も撮ってきて楽しかったし高い報酬も手にしたけど、インディペンテント作品の製作はフィルムメーカーにとって一番楽しいことであり、観客にとっても同じだと思う。似たり寄ったりの作品を観続けるのではなく、(ヘザーのような)素晴らしい女優のパフォーマンスを見られるわけだからね」と語る。今後については「将来を予測するのは苦手」と苦笑しつつ、「作品づくりの一番の判断材料は自分がどれだけ関心を持てるか。インディペンデントの映画づくりにプロセスもスタジオ作品のそれもどちらも好きです。そこに愛情を感じられるかが重要。今回のように強く愛着を感じられるものを見つけて2~3年をかけて作れたら嬉しいね」とさらなる意欲を口にしていた。第25回東京国際映画祭は10月28日(日)までTOHOシネマズ六本木ほかにて開催中。特集「東京国際映画祭のススメ2012」■関連作品:イエロー© medient 2012第25回東京国際映画祭 [映画祭] 2012年10月20日から10月28日まで東京にて開催
2012年10月22日映画『危険なメソッド』の公開を記念した上映会が10月20日(土)に青山学院大学のキャンパス内にて行われ、占星術研究家の鏡リュウジが出席してトークショーを行い、またトークショーの後に心理学を専攻する学生たちとの座談会に臨んだ。本作は『クラッシュ』(’97)、『イースタン・プロミス』(’08)などで知られるデヴィッド・クローネンバーグ監督が、『つぐない』の脚本家クリストファー・ハンプトンの戯曲を映画化。偉大な心理学者であり、友人同士でもあったユングとフロイト、彼らの運命を変えた女性患者・ザビーナとの知られざる禁断の関係を史実に基づいて描いており。ユング役のマイケル・ファスベンダー、フロイト役のヴィゴ・モーテンセン、ザビーナ役のキーラ・ナイトレイという実力派キャストによる演技合戦にも注目が集まっている本作。まず、鏡さんは友人でモデルの道端ジェシカさんからロンドンで観たという本作を勧められ、楽しみにしていたことを明かした。鏡さんは「占星術は星の世界から送られてきているメッセージ。無意識の世界が一人一人の内部にある」と伝え、映画に絡めて精神分析と占星術のリンクする部分を解説した。鏡さんは深層心理学(特にユング心理学)にも詳しく、「ユングは多面的な人間で、分かりにくい人物」と分析。さらに、ユングが占星術や遠近術、占いなどオカルトの世界を肯定し実践もしていたということも説明し、会場に詰めかけた学生たちは熱心に耳を傾けていた。トークショーの後の座談会では、学生たちからの鋭い質問にできる限り分かりやすく答える鏡さんの姿が印象的だったが、心理学を学ぶ学生とあって質問も多岐にわたり、劇中、実在の人物でユングの患者・愛人でもあったザビーナがとるベットでの行動を取り上げ、「女性のマゾヒズムとナルシズムについてはどう思われますか?」との難しい質問に、さすがの鏡さんも「分からないですね。どうなんですかねえ…(苦笑)」とタジタジになる場面も見られた。作品のあちこちに鏡がモチーフとして使用されていることに触れ、学生のひとりが鏡さんに名前の由来を尋ねると、鏡さんは名前をつけた当時を思い出すように「“鏡”って、何かを写す、投影するということがきっかけにあったと思う」とふり返った。鏡さんは「鏡って本当のことを写さないでしょ」と学生に問いかけ、「鏡は自分の見たいイメージをそこに投影しているんじゃないかな」とも持論を展開した。そして最後に、本作の見どころを「綺麗ごとばかりじゃなくて、人間関係の泥沼を見てほしい」とアピールして締めくくった。鏡さんは心理学を取り入れた占星術を日本に紹介した第一人者。現在、テレビ、雑誌、サイトなど各方面で活躍。占星術にまつわる著書・翻訳書も多数出版している。女性誌の占い特集での人気は根強く10年来、第一人者として支持を得ている。『危険なメソッド』は10月27日(土)よりTOHOシネマズシャンテ、Bunkamuraル・シネマほか全国にて公開。特集:愛と心理学の三角関係■関連作品:危険なメソッド 2012年10月27日よりTOHOシネマズシャンテ、Bunkamuraル・シネマほか全国にて公開© 2011 Lago Film GmbH Talking Cure Productions Limited RPC Danger Ltd Elbe Film GmbH. All Rights Reserved.
2012年10月22日ジャスティン・ティンバーレイクとジェシカ・ビールが19日(現地時間)、イタリアのナポリで挙式した。挙式の場所は極秘扱いで、招待客たちを乗せたプライベート・ジェットは一度ドイツを経由してから現地入りする厳重な警戒ぶり。結婚式の3日前からお祝いは始まり、16日(現地時間)には小規模なドリンク・パーティが開かれ、翌日はビーチ・パーティ。焚き火やライブ演奏を楽しんだ。式前日の18日(現地時間)には焚き火を囲んでのディナーで、地元のオリーブやワインが振る舞われた。関係者によると、31歳のジャスティンは30歳のジェシカのために、何か月も前から式の準備に取りかかりきりだったという。会場となった海沿いのホテルは白い花で飾られ、招待客たちはハート形の花びらを、ホテル内の教会で誓いの言葉を交わした新郎新婦に投げかけ、祝福した。昨年12月、5年間の交際を経て婚約した2人は「結婚して、最高です。式は素晴らしかった。家族や友人たちに囲まれた、特別なものでした」と「People」誌にコメントを発表した。2人は過去に2度の破局を経験している。2度目は昨春のこと。秋にヨリを戻して、すぐに婚約しただけに、喜びもひとしおの様子。結婚式の詳細や写真は今週水曜(現地時間)発売の同誌に掲載されるという。(text:Yuki Tominaga)© AP/AFLO■関連作品:人生の特等席 2012年11月23日より丸の内ピカデリー3ほか全国にて公開© 2012 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
2012年10月22日10月20日(土)、今年で節目となる25回目を迎えたアジア最大級の映画の祭典「東京国際映画祭」が東京・六本木ヒルズにて開幕!アニバーサリー・イヤーに相応しく、国内外から駆け付けた各上映作品の豪華なキャスト陣や監督らがグリーンカーペットに華を添えた。“ECO・グリーン”と呼ばれるTIFF独自のカーペットを使用して行われるこのカーペットイベント。空は晴天ながら少し肌寒い秋の風を感じさせた、この日。大歓声に包まれながら登場したのは、TIFFのアンバサダーを務める女優・前田敦子だ。「AKB」を卒業し、大人の女優としての一歩を踏み出した前田さんは、AKBおなじみの赤のタータンチェックの衣装ではなく、モノトーンカラーのシックなドレス。沿道に駆け付けた熱狂的ファンからの「(AKBに)戻ってこいよぉ!」という悲痛な叫びにも女優然とした笑顔で応え、「こんな素敵な場所を歩かせていただけて、本当に嬉しいです」と語って、こらから歩む自らの道を確認するかのように一歩一歩、緑の絨毯を踏みしめていた。今年の流行色は“ブラック”ということで、前田さんだけでなく、ほかの女優陣も黒を取り入れたファッションが目立った今年のグリーンカーペット。脚を露わにしたショート丈&ワン・ショルダーのセクシードレスの吉高由里子に、内側にスケ感のあるショーツとロングスカートで合わせた伊藤歩、胸元にハートのアクセサリーでアクセントを効かせたブラックスーツの高良健吾と、まさに黒一色の装いで登場した『横道世之介』チームを筆頭に、金の刺繍が印象的なブーツとのセットアップドレスで合わせた『旅の贈りもの明日へ』の山田優、今年5月に第1児を出産した麻生久美子(『グッモーエビアン!』)はお腹周りをボリュームのある生地で覆うタイプのドレスと、女優陣はこぞってブラックを基調としたドレスで登場した。さらに、『終の信託』で共演の役所広司と夫で監督の周防正行と共に登場した草刈民代は、控えめなスパンコールをあしらったブラックドレス。タキシード姿の役所さんとの横並びの光景は、『Shall we ダンス?』を彷彿とさせた。同じブラック・ドレスでも一際、マスコミを騒然とさせたのは、本映画祭の「日本映画・ある視点部門」に出品される『GFP BUNNY─タリウム少女のプログラム─』に出演するTakahashi(身体改造アーティスト)。全身に入れられた刺青と大量のピアスで作り上げられた彼女の皮ドレスにロングブーツとで合わせたワイルド&ド派手なスタイルに、報道陣はもちろん観客たちも思わずカメラのシャッターを切ってきた。秋晴れの空の下には、黒尽くめのクールビューティーではなく、艶やかな着物こそよく似合うとばかりに、和装で参加した女優たちの姿も。『すーちゃん まいちゃん さわ子さん』の監督とプロデューサーと共に登場した柴崎コウは、色とりどりの折り鶴のヘアアクセ&胸元にレースの生地をあしらったストライプ&ドット柄の着物姿で、艶っぽい中にもポップ&キュートの彼女のセンスが生きる衣装。さらに、ノリノリの宴会芸で知られる「あやまんJAPAN」のあやまん監督は、自身が女優デビューを果たしたその名も『女優』を引っ提げてTIFFに参戦。いつもの過激なパフォーマンスからは想像できない、紅に和柄を敷いた着物で登場するも、いつものノリがついつい出てしまう場面も…。そのほかに注目を集めたのは、ショッキングピンクのオールインワンで登場した『カラスの親指』の石原さとみ。注目はカラーだけでなく、ざっくりと開いたセクシー背中。共にグリーンカーペットを歩く阿部寛や小柳友ら男性陣から「おぉ~(笑)!」と、囃子立てられていた。さらに『綱引いちゃった!』の井上真央は、控えめな色使いながらもドレスと靴のカラーを合わせ、アクセサリーも口紅の色も同系色の淡い系カラーで統一する上品なテクニックを見せ、客席に手を振るたびに「かわいい~!」という女子たちの称賛の声があちこちから聞こえていた。さらに、ラストを飾ったのは今年のオープニング作品『シルク・ドゥ・ソレイユ 3D 彼方からの物語』のオフィシャル・ナビゲーターを務める上戸彩に本作の主演を務めたエリカ・リンツ、さらに本国からやって来た“シルク・ドゥ・ソレイユ”のパフォーマーたち。この日のために準備したという新パフォーマンス「夢の小舟」を披露し、上戸さんを始め、沿道に集まった観客たちから大喝采が贈られた。第25回東京国際映画祭は10月28日(日)までTOHOシネマズ六本木ヒルズほかにて開催中。特集「東京国際映画祭のススメ2012」■関連作品:横道世之介 2013年2月23日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2013「横道世之介」製作委員会グッモーエビアン! 2012年12月15日よりテアトル新宿ほか全国にて公開© 2012『グッモーエビアン!』製作委員会終の信託 2012年10月27日より全国東宝系にて公開©2012 フジテレビジョン東宝アルタミラピクチャーズ綱引いちゃった! 2012年11月23日より全国東宝系にて公開© 2012「綱引いちゃった!」製作委員会渾身 KON-SHIN 2013年1月5日より島根・山陰地区先行公開、1月12日より全国にて公開© 2012「渾身」製作委員会旅の贈りもの明日へ 2012年10月27日より新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 2012 「旅の贈りもの明日へ」製作委員会すーちゃん まいちゃん さわ子さん 2013年3月2日より全国にて公開© 2012 映画「すーちゃん まいちゃん さわ子さん」カラスの親指 2012年11月23日より全国にて公開© 道尾秀介・講談社/2012「カラスの親指」フィルムパートナーズシルク・ドゥ・ソレイユ 3D 彼方からの物語 2012年11月9日よりTOHOシネマズ 有楽座ほか全国にて公開© 2011 Cirque du Soleil Burlesco LLC. All Rights Reserved.
2012年10月20日アジア最大規模の映画祭であり、今年で25回目を迎える「東京国際映画祭」が10月20日(土)に開幕した。豪華ゲストによるグリーンカーペット・イベントに続き、東京・六本木のTOHO シネマズ六本木でオープニングセレモニーが開催。オープニング作品として『シルク・ドゥ・ソレイユ 3D 彼方からの物語』のワールド・プレミア上映が行われ、主演のエリカ・リンツ、アンドリュー・アダムソン監督、そして本作の日本公開オフィシャル・ナビゲーターを務める上戸彩が舞台挨拶に登壇した。グリーンカーペットイベントでは、パフォーマーたちも加わって魅惑的なパフォーマンスで喝采を浴びた『シルク・ドゥ・ソレイユ』の面々。映画では不思議な世界に迷いこんだ主人公のミアの愛を巡る旅路をシルクが誇る7つのショーと共に描き出す。アダムソン監督は「最初に映画化のお話をいただいたときは、なぜ“シルク・ドゥ・ソレイユ”を映画化する必要があるのか?と疑問に思いましたが、考える内にそれは素晴らしい機会だと思えてきました。何より私も長年の『シルク』の大ファンでしたから」とふり返る。そして「初めてシルクのパフォーマンスを見たときは、明かりがついて音楽が流れた瞬間、全く別の世界、夢の世界へと連れて行かれたような気がしたものです。そして今回、そのパフォーマーたちと一緒に仕事をさせていただきましたが、彼らは無理だと思うようなことをいとも簡単にやってのけてくれました。でもその裏には努力があり、危険も孕んでいます。この映画ではその全てを映像化しています」と語り、自信を持って作品を送り出した。主演のエリカは「私はコロラド(アメリカ)で幼少時代を過ごしましたが、その頃はもちろん、世界を旅することも世界中を見ることもできませんでしたし、シルク・ドゥ・ソレイユのショーを見に行くようなお金もありませんでした。でも初めてシルクを見て、私の人生は変わりました。こうして東京を訪れ、いまここに立っていること、何よりこの映画で世界中の人々とシルクを共有できることを嬉しく思います」と笑顔で語りかけた。上戸さんは「元々、私はシルクの大ファンで日本でのナビゲーターを務めて舞台裏にまで密着したこともありますが、今回の3Dの映画はステージで見るのとまたスケールが違い、深いストーリーテリングがあり、またアンティークでおしゃれなカフェに遊びに来たような気持ちになります。世代によっても楽しみ方が違ってくる素晴らしい作品です」とその魅力を力強くアピールした。製作総指揮を務めたジェームズ・キャメロンは、仕事の都合で来日は叶わなかったが、ビデオメッセージを送ってくれた。『タイタニック』、『アバター』のスペシャルイベントが東京国際映画祭で開催されるなど本映画祭と深い縁を持つキャメロン監督は「『タイタニック』から15年、きっと今回もみなさんに夢中になって楽しんでもらえるはず。大好きなシルクをこれまでにない映像でお届けします」と完成した作品への自信を覗かせていた。セレモニーでは依田巽チェアマンが開幕を宣言。続いてゲストとして来場した枝野幸男経産相も登壇し、「文化や芸術の力が一番強く表れるのが映画。脚本、音楽など“クール・ジャパン”の力を結集しないと成り立たないものであると思っています。クール・ジャパンに潜在能力があるということは日本の映画にもまだまだ潜在能力があるということ。その力を引っ張る最大のイベントがこの東京国際映画祭」と本映画祭の存在意義の大きさを訴えた。『シルク・ドゥ・ソレイユ 3D 彼方からの物語』は11月9日(金)より、TOHOシネマズ有楽座ほか全国にて公開。東京国際映画祭は10月28日(日)までTOHOシネマズ六本木ヒルズほかにて開催中。特集:芸術の秋、『シルク・ドゥ・ソレイユ3D 彼方からの物語』でワンランク上の素敵ガール特集「東京国際映画祭のススメ2012」■関連作品:シルク・ドゥ・ソレイユ 3D 彼方からの物語 2012年11月9日よりTOHOシネマズ 有楽座ほか全国にて公開© 2011 Cirque du Soleil Burlesco LLC. All Rights Reserved.
2012年10月20日第25回東京国際映画祭特別オープニング作品で、東日本大震災のちょうど1年後の2012年3月11日に撮影された映像を広く募って作り出された『JAPAN IN A DAY』。映画祭初日の10月20日(土)に世界初上映となるワールドプレミアが行われ、イギリスから来日したフィリップ・マーティン監督に成田学監督、早川敬之プロデューサー、実際に投稿した映像が映画に使用された小泉徳宏、相川泰治、関根郁子が舞台挨拶に登壇した。オスカー監督のリドリー・スコットとその兄で先日、自殺を遂げたトニー・スコットが世界中から募った映像で作り上げた「LIFE IN A DAY」のスタイルを踏襲した本作。リドリー監督が製作総指揮を務め、日本国内を中心に12か国から8,000もの投稿があった。こうして集まった映像を編集したマーティン監督は「その数に圧倒されましたが、成田監督という素晴らしいパートナーと出会うことができ、見進めるうちに早い段階で我々が笑ったりおかしいと感じたりするところが似ていると感じ、1本の映画にできるという手応えを掴んでいました」と明かす。成田監督はこれらの映像を物語として紡ぐ上で、「素材を大切に、みなさんの思いを損なわずに作品にできればと思った」と真摯に語った。「LIFE IN A DAY」に続いて本作にも参加した相川さんは、投稿した映像にも映っているヤンチャな息子の泰治くんと登壇。「日常の穏やかな1日を素材として渡せればと思いました」と映像に込めた思いを語った。関根さんは福島出身。映像では自身の子供たちの姿をカメラに捉えているが「震災後は外で遊べず、運動会も外でできなくてみんな元気がなかった」と述懐。「いまは除染が進んで外で遊べるようになりました。子供たちに健康で笑顔で過ごしてもらえたらという思いで撮影しました」と切実な思いを語った。またリドリーからは参加者への感謝を伝えると共に「私の心はいつもみなさんと共にあります」というメッセージが寄せられた。『JAPAN IN A DAY』は11月3日(土・祝)より公開。「第25回東京国際映画祭」開催期間:10月20日(土)~28日(日)会場:TOHOシネマズ六本木ヒルズ・シネマート六本木・TOHOシネマズシャンテほか公式サイト:特集「東京国際映画祭のススメ2012」■関連作品:JAPAN IN A DAY 2012年11月3日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて公開© 2012 FUJI TELEVISION NETWORK, JAPAN IN A DAY FILMS LTD.
2012年10月20日『007 スカイフォール』、『ドラゴン・タトゥーの女』のダニエル・クレイグ主演で贈る、恐怖と感動を一度に味わえる珠玉のサイコスリラー『ドリームハウス』。本作で主人公をダニエルが、そしてその妻役をレイチェル・ワイズが好演しているが、実はこの2人、本作をきっかけにプライベートでも今年6月に電撃入籍。このほど、そんな彼らの結婚を決定付けた(?)アツアツの劇中写真が到着した。家族との時間を大切にするため、会社を辞めて郊外の家に引越したウィル。愛する妻・リジーや子供たちと共に引越した新居はかつて惨殺事件の起こった家だった。最初は気にせず生活をしようとしていたウィルたちだったが、次第に家族を狙う不審な男が家の周りに現れ、子供たちは幽霊のようなものを見始めたりと不可解な出来事が起こり始め…。撮影当時、クレイグは5年以上交際していた映画プロデューサーで婚約者のサツキ・ミッチェルと破局し、一方のレイチェルも結婚こそしていないものの、9年間交際したダーレン・アロノフスキー監督と破局したばかり。共に傷心した身で、温かい家庭の夫と妻を演じなければならなかったのは、かなり複雑な心境だったことだろう。しかし、互いに長年交際を続けたパートナーとの破局と、同じ境遇が功を奏したのか、意気投合し、そのままゴールインまで果たしてしまったのだ。まさに運命!結婚前ながら写真に収められたダニエルとレイチェルの表情は、本物の夫婦のよう。これが演技なのか、素の自分たちから自然とあふれ出たラブラブ感なのかは彼ら2人だけの秘密?ぜひ、本作の恐怖と感動に加えて、彼らのアツアツぶりも劇場でチェックしてみては?『ドリームハウス』は11月23日(土)よりシネマサンシャイン池袋ほか全国TOHOシネマズ系列にて公開。■関連作品:ドリームハウス 2012年11月23日よりシネマサンシャイン池袋ほか全国TOHOシネマズ系列にて公開© 2011 MORGAN CREEK ALL RIGHTS RESERVED
2012年10月19日ベン・スティラーが2001年に監督、脚本、製作、主演の4役を務めたコメディ作品『ズーランダー』の続編に、レディー・ガガが480万ドル(約3億8,000万円)のギャラで出演オファーを受けているようだ。ファッションモデル界を舞台にした前作は、ベン扮するデレク・ズーランダーとオーウェン・ウィルソン扮するハンセル・マクドナルドの2人の男性モデルが繰り広げるドタバタ劇だが今回、ガガはそんな2人が思いを寄せる相手役としてベンからアプローチを受けているという。ある関係者は「The Sun」紙に、「ガガは製作側が一番出演を望んでいる候補なんです。ガガは才能とオーラ、そして素晴らしいユーモアのセンスを持っていますから」と語っている。ケイト・モス、ケイト・アプトン、ハイディ・クルム、アドリアナ・リマらも候補に挙がっているようだが、オーウェンは遡ること2010年12月からガガが続編のトップ候補だと語っていた。「ガガは絶対出演すべきだよ。もうすぐ続編の話が出るはずさ。ちょうどベンに会ったところだけど、みんな新作を楽しみにしているよ」。一方のベンも最近、「Empire」誌に同続編のプロットについて「前作から10年後で、ヨーロッパが舞台になっているんだ。まだそんなに沢山は言いたくないけど、要するにデレクとハンセルの10年後の話だよ」と話していた。ガガは、オファーを受けるか?今後の動向が気になる同続編は、来年初頭にもクランクインが予定されている。■関連作品:Machete Kills (原題)
2012年10月19日アジア最大規模の映画の祭典であり、今年で25回目を迎える東京国際映画祭(以下、TIFF)がいよいよ明日、開幕!これを記念して、映画祭のプログラミングディレクターとしてコンペティション部門の作品選定の重責を負う矢田部吉彦と今年の「natural TIFF」部門で審査員に名を連ねるモデルの雅子の対談が実現した。現在、共にシネマカフェでブログを執筆する2人だが、若き日には知られざる接点が!?映画の道にハマることになったきっかけからTIFFの思い出までたっぷりと語り合った。雅子:シネマカフェのブロガー同士の対談は初めてということで(笑)、よろしくお願いします。もうすぐ開幕ですね、お忙しいんじゃないですか?矢田部:忙しいですが、夏頃の殺人的な忙しさと比べたらこれで少しは落ち着きました(苦笑)。シネマカフェのブログでお隣になるまで、僕は雅子さんを詳しく存じ上げなかったんですが、ここまでフランス映画がお好きな方がいて、しかもこんな風にお話しできるようになるとは…。ここ1~2年で僕の中で最大級の感動的なイベントです!プロフィールにもフランス映画がお好きとありますが、TIFFの話の前に、雅子さんの映画にまつわるルーツをぜひ教えていただけますか?雅子:私は育ちが日本橋で銀座まで歩いて行ける距離だったので、昔のテアトル東京などは頻繁に通いました。TVの日曜洋画劇場なんかもよく観ていたこともあり、いわゆる“名画”と呼ばれる作品は小学生の頃に一通り観てました。中学生になって、家族と行くのではなく自分でお金を出して観るようにもなって、『風と共に去りぬ』とか『太陽がいっぱい』などは名画座で観ました。特にフランス映画を観るようになったのは高校生のとき。学校が飯田橋にあったんですが、午前中に映画館に行ったり…(笑)。矢田部:佳作座(※飯田橋にかつて存在した名画座)ですね。僕も中学と高校が飯田橋でしたからよく行きましたが、基本は放課後か土日でした。佳作座でお会いしてるかと思ったけど時間帯が違ったみたいですね(笑)。雅子:「明日は4限目から授業に出るから」なんて宣言して(笑)。何となく古い映画を観ていたし、モデルの仕事をするようになった頃は、フランス文化と共にフランス映画がたくさん入ってきた時期でもあり、新旧作含め、等身大ですごく影響を受けました。矢田部:ではそろそろTIFFのお話を。80年代からフランス映画のエスプリをたっぷりと浴びてきた雅子さんが、去年のTIFFで鑑賞し、その後も合わせて計3回も観たという作品があるそうですね(笑)?雅子:はい(笑)、『最強のふたり』(※昨年の東京サクラグランプリ受賞作で現在、劇場公開中)です。去年の映画祭の2日目ぐらいに観たんですが、私の中で勝手にグランプリと決めたくらい、もう『うわっ!』っていう嬉しい衝撃でした。矢田部:コンペティション作品として選んだとき、「観客賞」は獲るだろうとは思ったんです。ああいう作品を選ぶと幅が広がるんですが、一方でおカタい筋からそこまで評価されるかなという不安が若干ありました。でも会期中にいろんな方に『面白かった』と言っていただけて、徐々に手応えを感じました。雅子:最初からやられました!奇跡的なくらい爽やかで嫌みがない作品でしたね。矢田部:正直、何十年に1本という作品だと思います。その後の劇場公開でのヒットを見てもそう思いますが、いろんな方に『今年もああいう作品を楽しみにしてます』と言われるとプログラミング・ディレクターとしてはプレッシャーを感じます(苦笑)。――雅子さんはコンペ以外の部門も含め、かなり多くの作品をご覧になってらっしゃるそうですね?雅子:“ワールド・シネマ”は世界中の映画が観れるので、毎回楽しみなんです。矢田部:ありがとうございます。あの部門は配給の付かない洋画作品の“受け皿”をという思いで僕が企画した部門なので(笑)、嬉しいです。雅子さんはどういうところを重視して観る作品を選んでますか?僕がよく聞かれて困る質問なんですが…(笑)。雅子:そうですねぇ、国や監督、それから知ってる俳優がいるかな?とチェックしたり。パンフレットの写真や文章も参考にしますし、邦題と原題を見比べて気になるものには印を付けておきます。矢田部:「どれを観たらいいですか?」とよく聞かれますが、僕はズルいので「なるべく、普段観ない映画を選んだ方が世界が広がりますよ」と言ってます。僕自身は全体を総合的に見ようと思うんですが、意外とファッションや細部については見てなかったなと思うんです。雅子さんはその点は見ているんだろうなと。雅子:特に女優のファッションは重視します。基本的に女性は同性に厳しいので(笑)、つい気になっちゃう。そこは男女の見方の違いかもしれないですね。矢田部:今年、その点で注目なのがコンペティションの『メイジーの知ったこと』という作品。子役の女の子がものすごくかわいいんですけど、全シーンで違うんじゃないかっていうくらい何度も衣裳を変えるんです。子供服のカタログの全ページかってくらい(笑)!小さなお子さんのいる親やこれから子供がほしい女性にぜひ観てほしいです。ほかに気になっている作品はありますか?雅子:まずオリヴィエ・アサイヤス監督の『5月の後』(ワールド・シネマ部門)。矢田部:これは彼の最高傑作だと思います!!雅子:それからレイモン・ドゥパルドン監督の新作(『レイモン・ドゥパルドンのフランス日記』)も気になりますね。矢田部:これも僕は今年の全出品作品の中でもかなり好きな作品です。ぜひ観てください!徐々にヒートアップしてきた映画談議。<後編>では、雅子さんが審査員を務める“natural TIFF”の魅力や矢田部さんのコンペティション作品15本を選定する上での苦悩(?)などについて語ってくれています。「第25回東京国際映画祭」開催期間:10月20日(土)~28日(日)会場:TOHOシネマズ六本木ヒルズ・シネマート六本木・TOHOシネマズシャンテほか公式サイト:特集「東京国際映画祭のススメ2012」■関連作品:第25回東京国際映画祭 [映画祭] 2012年10月20日から10月28日まで東京にて開催
2012年10月19日ブラック・アイド・ピーズが、ダンスゲーム「ザ・ブラック・アイド・ピーズ・エクスペリエンス」のiOSバージョンを巡ってゲームメイカー大手のユービーアイソフトから100万ドル(約7,800万円)の損害賠償を求める訴訟を起こされたようだ。同バンドをフィーチャーした今回のダンス・ゲームは昨年11月にWiiとXbox 360のバージョンが発売されており、iPhoneとiPadのポータブルバージョンも開発が進んでいた。今回ユービーアイソフトが訴えに出たのは、同社がiPhoneとiPad用のiOSバージョンの開発にすでに23万3,000ドル(約1,800万円)を投資しているにも関わらず、同バンド側が同社からの承認願に一向に反応を示さないのが理由だという。同社が提出した訴状には「2012年3月以降、弊社の再三の要請にも関わらず、BEPミュージック側は書面、もしくはそのほかの手段によって弊社のiOSゲームの承認、または不承認という通知を怠った契約不履行の状態にあります。弊社は契約内におけるあらゆる必要な措置を行使しましたが、それを受けてBEPミュージック側が要請を受けたわけでもなければ、法律上での実力行使に出たわけでもありません」と記載されている。同社はゲームの開発費用、さらに逸失利益を理由に100万ドル(約7,800万円)の損害賠償を求めている。
2012年10月19日『ヒストリー・オブ・バイオレンス』、『イースタン・プロミス』で世界を驚愕させた鬼才、デヴィッド・クローネンバーグ監督が放つ衝撃の問題作『危険なメソッド』が10月より公開となる。本作で男同志のバトルを繰り広げる心理学における二大権威、ジークムント・フロイトとカール・グスタフ・ユングの出逢いを収めた貴重な本編映像が到着した。心理学における二大権威、ジークムント・フロイトとカール・グスタフ・ユングの出逢いと友情、決別に至らせた禁断の愛を描き出す。若き日のユングをマイケル・ファスベンダー、フロイトをこれが3度目のクローネンバーグ作品となるヴィゴ・モーテンセンが演じ、彼ら2人の患者であり、決別の引き金を引くこととなる女性・ザビーナをキーラ・ナイトレイが体当たりで演じていることでも注目を集めている本作。若き精神科医のユングは、精神分析学の創始者フロイトの画期的な理論に刺激を受け、彼が提唱する”談話療法”という実験的な治療方法を新しい患者・ザビーナに試みる。公開されたシーンはその2年後、オーストリアのウィーンを訪れたユングは、敬愛するフロイトと初対面を果たした場面。談話療法によって劇的に症状が改善したにザビーナついて意見を交換する。この日、初対面にして13時間も熱く語り合い、親子にも似た師弟関係が生まれてゆく重要なワンシーン。劇中ではその後、ユングとサビーナは情事を重ね、彼女との問題をフロイトにも相談していた一方、思想の違いから2人の間には亀裂が生じていく…。しかし、フロイトを慕うユングもこれまでに心理学を探求してきた学者。2人はあまり意識していないようだが、些細だが、すでにこのときから両者の患者に対しての価値観のズレが生じていることも見えてくるはずだ。また、明日10月20日(土)はヴィゴ・モーテンセンの誕生日。これを記念して、『危険なメソッド』公式サイトがヴィゴ・モーテンセン特別バージョンに大変身!同日0時から翌21日(日)24時まで2日限定。『危険なメソッド』は10月27日よりTOHOシネマズシャンテ、Bunkamuraル・シネマほか全国にて公開。特集:愛と心理学の三角関係※こちらの本編映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:危険なメソッド 2012年10月27日よりTOHOシネマズシャンテ、Bunkamuraル・シネマほか全国にて公開© 2011 Lago Film GmbH Talking Cure Productions Limited RPC Danger Ltd Elbe Film GmbH. All Rights Reserved.
2012年10月19日ローマ時代と現代日本の風呂文化のギャップをユーモラスに描く『テルマエ・ロマエ』、不器用な主人公に突如“モテキ”が突然訪れた、恋にエロスに翻弄されるラブ・コメディー『モテキ』など近年、肩の力を抜いて鑑賞できる映画に人気が集中している。2013年秋、その系譜に新たな一本が加わることとなりそうだ。『純喫茶磯辺』、『さんかく』の気鋭・吉田恵輔監督が、麻生久美子、安田章大(関ジャニ∞)を主演に迎えて贈るハートフル・ラブコメディ『ばしゃ馬さんとビッグマウス』の製作がこのたび決定!シナリオ教室の社会人コースで偶然出会った、全く噛みあわない2人。「私、こんなに頑張ってる!」が口癖だが、一向に芽の出ない“ばしゃ馬さん”こと馬淵みち代(麻生さん)と、「オレ、本気出したらエグイで」が口癖だが、何もやったことのない“ビッグマウス”こと天童義美(安田さん)。あろうことかビッグマウスは、年上女性・ばしゃ馬さんに恋をしてしまい…。吉田監督独特の卓越したユーモア・センスとリアリティーあふれるタッチで、夢を捨て切れない男女の葛藤や挫折、恋愛模様を描く本作。化粧もろくにしないで憑かれたように、脚本のアイディアを考えせっせと作品を書き上げては、片っ端からコンクールに応募する馬淵みち代(34歳)を本作が産後復帰作となる麻生久美子、みち代と同じ社会人コースのシナリオスクールに通う年下の男・天童を人気アイドルグループ「関ジャニ∞」の愛されキャラNO.1・安田章大が演じる。このオファーを受け、「今回の役は、とても情けなく人間臭いということで、どこまで自分をさらけ出せるのかと不安もありますが、全力で監督にしがみついていけたらと思っています」と麻生さん。一方で安田さんは、今回の役名が“天童よしみ”ということで「関西出身の僕からすると馴染み深い名前なので、天童さんの名を汚さぬよう全身全霊で努めたいと思います」と気合い(?)が入った様子だ。『純喫茶磯辺』で麻生さんと仕事をして「彼女の魅力をもっと見たい。引き出したいという思いが強く残った」と語る吉田監督は、麻生さんを主役に置くことを想定して当て書きをしたそう。そして「天童というキャラの二面性をうまく表現できるのは、安田のようなヤンチャに見えつつも母性を感じさせるような人しかいないと思った。彼にはプライドの高さからくる、根拠のない自信をうまく演じてもらい『あ~こういう奴いるいる』と言わせてもらいたい」と安田さんの活躍に期待を寄せる。果たしてスクリーン上で麻生さん、安田さんの2人はどのような化学反応を起こすのだろうか?本作は11月8日(木)よりクランインし、年内での撮影を敢行、2013年秋の公開を予定している。『ばしゃ馬さんとビッグマウス』は2013年秋、全国にて公開。■関連作品:ばしゃ馬さんとビッグマウス 2013年秋、全国にて公開
2012年10月19日陽気な性格と人懐っこい笑顔。完璧なボディとそれを存分に生かす抜群のファッションセンス。キャメロン・ディアスは、女性たちの永遠のアイドルと言えるでしょう。『マスク』(’95)でスクリーン・デビューを果たし、『メリーに首ったけ』(’99)で注目を集めた彼女にとって、コメディは得意分野。以前、来日時にインタビューした際には、彼女が生粋のコメディエンヌであることをこの目と耳で確認済み。底抜けに明るい彼女らしさが存分に発揮されるジャンルはやっぱり、コメディなのだと、そのとき確信しました。そんなキャメロンのラブ・コメディの最新作が『バッド・ティーチャー』。キャメロンの役どころは、玉の輿を狙う小悪魔教師・エリザベス。授業や生徒そっちのけで、狙った獲物(臨時教師=つまり同僚)のスコット相手に型破りな婚活に大暴走していくという大爆笑の婚活ストーリーです。獲物のスコットを演じるのが、キャメロンの元カレのジャスティン・ティンバーレイクというのがまた面白い。別れたとはいえ、2人は息の合った絶妙な間合いで観る者の笑いのツボを刺激してくれるのです。エリザベスの言動から、女子たちは婚活におけるNGを確認してみるもよし、男子たちは女子を見る目を養ってもよし。教師を目指す若者たちは彼女を反面教師にするもよし。と、人生勉強になる見どころいっぱいですが、何と言っても女子にとって気になるのが、エリザベスのカッコいいファッション。彼女の人格はさておき、ファション“だけ”は、クリーンな印象の中にもセクシーなテイストの入った、ぜひ真似したくなる洗練のオフィススタイル。時には、レザーのマイクロミニスカートやメッシュのブーティ、下着の透けて見えるカットソーなどちょっと大胆なアイテムを取り入れてはいるのだけれど、合わせるものを上品なブラウスやコンサバなタイトスカートにすることで、全体を好印象にまとめています。この合わせ技は、ぜひエリザベスをお手本に習得したいもの。ほかにも、肌の色、髪の色に映えるレッドとイエローを多用しつつも、それらの明るい色をより効果的に見せる黒との合わせ方もお見事。さらには、柔らかそうなニットやカットソーといった素材にレザーを合わせて質感にコントラストを作る技などは、これからの季節にもお手本にできそうです。彼女のファションのポイントは、出会った人に好印象を与えるエレガントさと健康的なセクシーさ。でも、実はこの組み合わせを“正解”のバランスで作り出すのは上級者のワザではありますが、これを成功させている一つのポイントが、トレンドにも敏感な高級志向にあるのかもしれません。彼女のお気に入りは、「バレンシアガ」のバッグや、「クリスチャン・ルブタン」のシューズなど、アイコニックなアイテム。とは言え彼女はブランド好きというよりは、上質好みのファッショニスタ。それは、誰もが認識できるシグネチャー系のアイテムではなく、見る人が見れば分かるというアイテムを選んでいることからも分かります。本当に良質なものだけが作り出す雰囲気を愛するからこそ、エレガントなセクシーさが演出できるのかもしれません。でも、ここで疑問が湧いてきます。アメリカの教師ってそんなに稼ぐものかと。そんなことはありません。彼女以外の多くの教師は、ブランドものとは縁遠い服を着ています。つまり、彼女のファッションはいわば分不相応で完全に場違い。実は、彼女は物語の冒頭で大金持ちの婚約者から破談を言い渡されています。理由はお金を使いすぎるから。浪費家だからなのか、高級志向だからなのかは分かりませんが、彼女が望んでいるのは、もちろん玉の輿。そこで、スイスの高級腕時計「ジャガー・ルクルト」を身に着けた臨時教師・スコットに肉食獣のごとく近づくのですが、彼の母の旧姓がルクルトであることを知ると、俄然前のめりになるのです。性格も教師としての志も、正反対であるにもかかわらず。そんなエリザベスは、女として自分を「10点満点中8点だ」と言っています。そして、足りないものは中身や心ではなく、大きな胸なのだと。素敵な男性を誘惑するために、セクシーなファッションのダメ押しとして、また、足りない2点分として、彼女が求めるのが巨乳。彼女にとって、巨乳はある種の高級ブランド。何としてでも欲しいアイテムだというわけです。ちなみに、エリザベスが巨乳を求めて出かけた美容外科では、お値段しめて9,300ドル!浪費家の彼女には、そんな蓄えなどあるはずもなく、またまた教師らしからぬ悪知恵を働かせるのですが…この先は観てのお楽しみ。実はこのエピソードに絡んでエリザベスが見せるファッションが、一番可愛かったりして。それは、キャメロン自身がプライベートでも愛用していそうな、デニムのマイクロショーツとチェック柄のシャツの組み合わせ。シャツは胸のすぐ下で裾を縛って、おへそを見せてしまうあれです。高そうな女風情も確かにカッコいいけれど、こんなカジュアルなファッションで、太陽の下、溌剌と笑っているエリザベスの方が好感を持てるのですが、実際のところ、このシーン自体は決してエリザベスの健全性を強調するものではありませんのであしからず。とことん性悪で同性にはほぼ99.9%嫌われそうな最悪の教師・エリザベス。必死すぎる彼女には、ユーモアのセンスなどみじんもありません。だからこそ、彼女の婚活騒動は滑稽で笑いを誘います。そんなエリザベスを、キャメロンはさぞ楽しんで演じたことでしょう。そんな片鱗も見えてくる『バッド・ティーチャー』、女子が集まる家飲み会などで、わいわい言いながら観たら、かなり盛り上がること間違いなしです。(text:June Makiguchi)『バッド・ティーチャー』[Blu-ray]価格:4,935円(税込)『バッド・ティーチャー』[DVD]価格:3,990円(税込)発売中 ※レンタル中発売元/販売元:エイベックス・マーケティング公式サイト:© 2011Columbia Pictures Industries,Inc.All Rights Reserved.■関連作品:バッド・ティーチャー 2012年5月19日より渋谷HUMAXシネマほか全国にて公開© Columbia Pictures Industries,Inc.All Rights Reserved.
2012年10月19日ミーガン・フォックスが、先月27日(現地時間)に第1子となる男児を出産していたことが分かった。「E!ニュース」の報道によれば、ミーガンは夫で俳優のブライアン・オースティン・グリーンとの間の第1子であるノア・シャノン・グリーン君を先月末に出産していたものの、現在まで子どもの誕生のニュースを伏せていたという。ブライアンと2010年にハワイで挙式したミーガンは、妊娠についてもこれまでほとんど言及しておらず、メディアからの写真撮影でお腹が膨らんでいることが発覚した後に妊娠を認めていたほど。そんなミーガンは今年初めにも、自身は「昔から母性が強い」ため、将来的には「少なくても2人か、3人」の子どもをもうけたいと語っていただけでなく、夫のブライアンには元恋人で女優のヴァネッサ・マーシルとの間に、10歳になるカシアスくんがいても継母としてとても幸せな気持ちだと語っていた。「どんなことでも私は幸せになれるの。特にカシアスが、私を『とっても綺麗』って言ってくれるときは信じられないくらいハッピーな気持ちになれるわ。ブライアンと同居を始めたときはまだ、カシアスはたったの2歳で私もまだ18歳だったの。彼が3歳のときからお世話をしているし、あまり世間には理解されないかもしれないけど、カシアスは私の生活の大切な一部分なのよ。継母でいられることが大好きだし、その経験がなかなか得られない人生の意味を私に与えてくれるのよ」とミーガンは話している。■関連作品:トランスフォーマー/リベンジ 2009年6月20日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開トランスフォーマー 2007年8月4日より全国にて公開©2006 PARAMOUNT PICTURES AND DREAMWORKS LLC. ALL RIGHTS
2012年10月19日女性はいくつになってもキラキラした世界、美しい世界、愛や恋に満ちた世界が好き。そんな魅惑的な世界へ一瞬にして連れて行ってくれるのが、映画『シルク・ドゥ・ソレイユ 3D 彼方からの物語』だ。それは、究極のパフォーマンス集団として知られるシルク・ドゥ・ソレイユ(=太陽のサーカス)の世界に少女・ミアが迷い込み、シルクの世界を旅するという新しい形のエンターテインメント。映画のオフィシャル・ナビゲーターを務める上戸彩も「映像も音楽もお洒落!オープニングから引き込まれます!」と、その世界に一目惚れ。全ての女性を少女のようにドキドキさせる映画のシルクの世界、覗いてみませんか?「命をかけて守ってくれるっていいですよね」舞台をスクリーンで観るというと、演劇やオペラ、バレエなどの舞台を映像に収めスクリーンで上映するライヴビューイングを思い浮かべる人は多いだろう。けれど、映画『シルク・ドゥ・ソレイユ 3D 彼方からの物語』はライヴビューイングともドキュメンタリーとも違い、ベスト・オブ・シルクとして知られる7つのショーを背景に、主人公・ミアの愛の物語がストーリー仕立てで描かれる。そこが「大人も楽しめる」理由の一つだと上戸さん。しかも、セリフがないというのも斬新。「それでも伝わるのがシルクなんだなって思うんです。もともとの舞台のシルクもセリフのないものが多いけれど、この映画のように、誰かが主役になってストーリーが進んでいくというのは珍しいですね。ライヴでは見ることのできない、映画ならではのストーリーになっています」。小さなサーカス団の公演を見に来たミアは、空中ブランコの青年と出会うが、彼は公演中に突然姿を消してしまう。そして、彼を追いかけて異世界(=シルク)へ旅に出る──というのが大まかなあらすじ。上戸さんは、ミアの目線で進んでいくラブロマンスに強く惹かれ「つい、自分をミアに重ね合わせて観てしまうんです」と、瞳を輝かせてミアの心情を紐解いていく。「ずっと探していた男性に出会って、自分を助けてもらうというところがたまらなくステキ。しかも、命をかけて守ってくれるっていいですよね。私はミアのように一目惚れの経験はないので、彼女を通じて一目惚れを疑似体験させてもらいました(笑)」。恋に落ちた相手を追いかけて異世界を彷徨うミアは、まるで「不思議の国のアリス」。そんなおとぎ話のような世界感は、女性を少女に戻してくれる。上戸さん自身も、パフォーマーたちの美しく驚異的な肉体に感動しながら、幼い頃にタイムスリップ!「淑やかで冷静な女性になりたい」「人ってこんな動きができるの!?体ってあんなに曲がるものなの!?って、映画を観ながらいろいろなことを考えちゃいましたね。(私自身が)泳ぐことが大好きなので、水中でのパフォーマンスが綺麗なのはもちろん、気持ちよさそうだなぁと思いながら観たりも。一番ドキドキしたのは、やっぱりミアと青年が空中を一本のロープでパフォーマンスするシーン。あれはステキでした。あと、観ているうちに子供の頃に戻るというか──。子供の頃、サーカスを見に行ったあとに、サーカス団になったつもりでベッドの上でぴょんぴょん跳ねたりしたなぁって、思い出したんです。私、ものすごくやんちゃな女の子だったんですよ(笑)」と、少女だった頃を懐かしむ。「放っておくと何処にでも行っちゃう、それくらいおてんばな女の子でした。学校のグラウンドにある、うんていとか鉄棒とか、公園にある遊具で遊ぶことも大好きで。でも、事務所に入ってからは、そういう遊びを止められてしまったんですね。というのも、芸能活動を始めてすぐ(12~13歳の頃)にケガをしてしまって…。はしゃぎすぎて(苦笑)。海には行っちゃいけないんだ、スキーに行っちゃいけないんだって、徐々にアクティブではなくなっていったんです」。そういう規制があったからこそ、なおさら映画『シルク』の世界は本来の自分に戻る鍵となり、『シルク』を鑑賞しているその時間だけはミアとして思いっきり自由に駆け回ることができたのではないだろうか。そんな上戸さんも今年で27歳。誰もが憧れるステキな女性としてますます注目を集めている。けれど…本人としては「まだまだ、やんちゃですね」と、なんとも茶目っ気のある笑顔。そして、「淑やかで、どんなときも冷静で、綺麗で優しい女性になりたいんです」と理想の女性像を語るその表情はなんとも愛らしく、ふとヒロインのミアが旅の最後に青年と再会したときの表情も同じように愛らしさがあったなと──。そう、『シルク・ドゥ・ソレイユ 3D 彼方からの物語』はステージを彩る映像美だけじゃない、オリンピック級のパフォーマンスだけじゃない、ここぞという瞬間の表情をクローズアップで見ることができるからこそ、自然とミアの感情と自分自身の感情がリンクする。上戸さんが自分をミアに重ね合わせてシルクの世界を旅したように、この映画はきっと女性のハートと記憶を刺激してくれるはず。(photo:Yoshio Kumagai/text:Rie Shintani)特集:芸術の秋、『シルク・ドゥ・ソレイユ3D 彼方からの物語』でワンランク上の素敵ガール■関連作品:シルク・ドゥ・ソレイユ 3D 彼方からの物語 2012年11月9日よりTOHOシネマズ 有楽座ほか全国にて公開© 2011 Cirque du Soleil Burlesco LLC. All Rights Reserved.
2012年10月19日第24回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞、第35回日本アカデミー賞作品賞含む7部門受賞と、その年の数々の映画賞を受賞した映画『探偵はBARにいる』の続編『探偵はBARにいる2』が、来年5月に公開されることが決定!2013年、予測不能なコンビ・探偵と高田が再びスクリーンに戻ってくる。東直己の手による「ススキノ探偵」シリーズ2作目にあたる「バーにかかってきた電話」(ハヤカワ文庫刊)を原作に、大泉洋、松田龍平をキャストに迎えた前作は数々の映画賞を獲得し、DVDは5万6,000枚のヒットを記録。こと北海道では異例の4か月のロングランを記録した。そしてこのたび製作が決定した続編は、ススキの探偵シリーズ「探偵はひとりぼっち」(ハヤカワ文庫刊)を原作に、大泉さん演じる酒好きで美人に弱く、街と仲間を愛する主人公の探偵と、松田さん演じる喧嘩はめっぽう強いが、いつも探偵のピンチに遅れて来るマイペースな相棒・高田がススキノで発生した事件を追い、奔走する姿が描かれる。脚本は前作に続き、「リーガルハイ」でも脚本を担当した古沢良太とプロデューサーも勤める須藤泰司の2人。監督も同じく前作から続投、『臨場劇場版』に『相棒シリーズXDAY』と立て続けに話題作を手がける橋本一がメガホンを握る。先月末より札幌でクランクインを迎えた本作だが、主演の大泉さんは「気合入りましたね。久々に。ビシッとね!」と、久しぶりの探偵衣装に背筋がシャンと伸びたよう。どうやら前作よりも派手なアクションが盛り込まれているようで「今回はひどいですね!バカじゃないの?っていう。僕はジャッキー・チェンじゃないんですから…。車から車に飛び移るとか…どうするんでしょうね?」とパワーアップしたアクションシーンへの不安もポツリ。一方、久々に高田の衣装で大泉さんと並び、客観的に見ても好きなコンビだと話す松田さんは「大変そうですけど、面白くなりそうです」と期待を込めて語る。さらに「前作は探り探りな部分もあったし、今回はそれ踏まえて『2』ということで、もっと歩み寄ったところでやっていいのかなっていうのが、楽しみです。『探偵はBARにいる』の独特の雰囲気、少しだけアングラ感というか、華やかな世界とはちょっと違う世界観みたいなものは出るんじゃないかなと思っています」と作品に対する意欲を口にした。橋本監督からも「現場の意気込みは前作の2倍!興奮3倍、笑い4倍、感動5倍、面白さ10倍の仕上がりを目指して奮闘撮影中、お楽しみに!」と期待をせずにはいられないコメントが寄せられた。クランクアップは11月上旬を予定。果たして今回は、いったいどんな依頼が彼らの元に舞い込むのか?続報を楽しみに待ちたい。『探偵はBARにいる2』は2013年5月11日(土)より全国にて公開。■関連作品:探偵はBARにいる2 2013年5月11日より全国にて公開探偵はBARにいる 2011年9月10日より全国にて公開© 2011「探偵はBARにいる」製作委員会
2012年10月19日フロイトとユング、そして2人にとって“運命の女”とも言える存在の美女・ザビーナ。心理学界最大のスキャンダルと呼びたい秘密の三角関係については、前回のコラムでご紹介しましたが、作品を面白くしているのは、キャスティングの妙によるところも大いにあります。常に思い悩んだ表情を見せるユングには、マイケル・ファスベンダー。これまで『ジェーン・エア』や『SHAME−シェイム−』などで、気品を感じさせながらも、様々な種類の苦悩を演じてきた彼ですから、今回は適役中の適役と言えるでしょう。デヴィッド・クローネンバーグをして「マイケルは贈り物だと思った。髭とメガネを付けると、昔の写真で見たことがあるような気がしてくる誰かを、僕たちは必要としていたからだ。それに彼の身のこなしや言葉遣い。マイケルは本当に素晴らしい、美しくも繊細な演技。マイケルのもつ幅を人々に気づいてほしいんだ」と大絶賛しています。面白いのはフロイトにはヴィゴ・モーテンセンという配役。クローネンバーグとは『ヒストリー・オブ・バイオレンス』、『イースタン・プロミス』と立て続けに組んでいるいわば監督のお気に入り。これまで、どこか野性的な魅力を覗かせることが多かったヴィゴですが、今回はセクシーでワイルドな魅力を封印。フロイト役で、すでに名声を確立した精神分析学の大家を想像以上に堂々と演じ、俳優としての優れた才能を改めて見せつけました。「ヴィゴは恐れない。いったん役に入り込むと、何物も彼を止めることはできない。完全無欠で非常に深い演技だ」という監督の言葉からも、その信頼関係の深さが見て取れます。監督にとっては、意外な配役でも何でもなかったということでしょう。ザビーナを演じたキーラ・ナイトレイも、このキャスティングについて話しています。「彼がフロイトを演じると聞いて興奮したわ。最高の俳優ですもの。こういう役を演じるなんてとてもエキサイティングだわ。だってフロイトをヴィゴ・モーテンセンが演じるなんて思わないでしょ。でも、性格描写が素晴らしいわ。リサーチする人が大好きだし、発見したことを聞くのも好きだわ。喜びだった。ワンシーンで共演したとき『どんな本を読んだの?』って聞いたわ。彼はフロイトが書いた本の完全なリストをくれたの。私はフロイトの伝記を読む余裕がなかったし、ヴィゴが読んだ本なら完ぺきだって思ったわ」。そう話すキーラ自身もかなり殻を破った演技を披露しています。ヒステリー症状の患者の苦しみを表現するため、美しい顔を歪めたり、奇声を発したり、泥の池で戯れたり。こういった演技は、表面的な真似事や小手先の演技だった場合、かえって興ざめになることも。でも、彼女の演技を見れば、以下の監督の言葉にも納得できるはず。「彼女はよく準備している。完ぺきな準備だ。そういう人がシーンに入り、動きのあるシーンに投げ込まれて突然変化する。野原の中央に立って話す代わりに、濡れた髪で池の中に入り、体中を泥だらけにする。彼女はそれを好んでやる。彼女は騎馬兵以上だ。しかも義務感からやるわけではない。あふれんばかりに快活にやってのける。信じられないくらいにね。そうできる俳優もいれば、できない俳優もいる。彼女は本当にやってのけるんだ。彼女との仕事で、最初にヴィゴとした経験と同じ経験をした。彼女が素晴らしいのは分かっていたが、彼女があれほど優秀だとは気づかなかった。彼女は卓越している。才気あふれる女優だ。世界最高の女優たちと仕事をしてきた中で、これまで仕事をしたどの女優にも劣らない」。鬼才に“世界最高の女優のひとり”と称される彼女ですが、「彼女を演じる上で難しかったのは、ザビーナがとても気難しく、強烈で、人にとっては脅威にもなり得る人間でありながら、彼女が病人で、犠牲者でもあるという奇妙な線を行き来することだった」とのこと。そんな難しい役柄を演じる際に、衣装は大いに助けになったそう。「衣装が大きな役割を担っているわ。彼女にピッタリのものを何とか見つけられたから良かった。彼女は着るものにうるさくないし、あの時代としては完ぺきな身なりとも言えない。自分のことを汚らわしく、下品だと思っていたら、自分を着飾ったり、髪を整えたりしないでしょ。人に自分を見られたくないし、自分にうんざりしているのだから」。キーラが言うように、衣装は本作で、ザビーナの内面の変化を映し出すかのように、変わっていきます。冒頭に登場する彼女は、自分を否定している人物ですからかなり乱れた姿をしていますが、治療が功を奏し気持ちが安定してくると、当時の裕福な家庭の女性らしく、髪を乱れなく結い、帽子を手にし、優雅な淑女へと変身を遂げていきます。特にラストで見せる威厳ある淑女然とした姿には、彼女の人生における苦悩の軌跡を見て来た者として、ある種の感慨に襲われることでしょう。危うい関係にあった3人が魂をぶつけ合うさまを見事に演じた俳優たち。その競演を、単に“息の合った演技”と称するのでは何かが足りない気がして仕方ありません。あの凄まじい会話の応酬、感情のやり取りを観ていると、もしかすると互いに讃え合う3人の俳優たちの中には、フロイト、ユング、ザビーナに緊張関係があったように、やはりどこかに似たようなせめぎ合いがあり、それを経て生まれた互いへの敬意が賞賛を生んだのではないかとさえ思うのです。そしてもしかすると、誰か2人が演技合戦を展開しケミストリーを生んだと思えば、残る1人がちょっと羨望に似た感情を迸らせるというような、三角関係に似たものもあったのかもしれないとも。よく、“キャスティングで、映画が成功するかどうかは80%決まってしまう”と言いますが、この3人が選ばれたときから、クローネンバーグが表現したかった独特の緊張感と切なさが、成功裏にスクリーンに焼き付けられることは決まっていたと言えるのでしょうね。(text:June Makiguchi)特集:愛と心理学の三角関係■関連作品:危険なメソッド 2012年10月27日よりTOHOシネマズシャンテ、Bunkamuraル・シネマほか全国にて公開© 2011 Lago Film GmbH Talking Cure Productions Limited RPC Danger Ltd Elbe Film GmbH. All Rights Reserved.
2012年10月19日先月29日(現地時間)に結婚したアン・ハサウェイが、結婚式の写真をメディアに売った利益をチャリティに寄付することが明らかになった。俳優でジュエリー・デザイナーのアダム・シュルマンとカリフォルニア州のリゾートで挙げた結婚式の写真は各メディアに高値で売れたが、アンはそこで得たお金をいくつかの団体に寄付、その一つは同性結婚の合法化を訴える団体「Freedom To Marry」だという。兄が同性愛者であるアンは以前にも同団体のチャリティに参加し、50万ドルの寄付金集めに協力した。アンはそのほかに、米国がん協会、聖ジュード小児研究病院、世界中で貧困に苦しむ若い女性を支援する「The girl effect」にも寄付をするという。2008年に共通の友人の紹介で出会い、交際を始めたアンとアダムは昨年11月に婚約、先月29日にカリフォルニア州ビッグ・サーで、家族や友人に囲まれて挙式した。新婚旅行はタイに行く予定だったが、天候不良のためにキャンセル。代わりにロンドンとモロッコでロマンティックに過ごしているそうだ。(text:Yuki Tominaga)© INFPhoto/AFLO■関連作品:レ・ミゼラブル 2012年12月21日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2012 UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved.
2012年10月19日葛藤を抱え、痛めつけられ、何者かに常に脅かされ、過去やトラウマを背負い悶える――そんな姿こそスクリーンの小池栄子の真骨頂!最大限の称賛を込めてそう断言したいところだが、まもなく公開となる『ペンギン夫婦の作りかた』で、彼女はそんなイメージを見事に裏切り、明るく常に前向きで好奇心と夫への愛情にあふれるひとりの女性を魅力的に演じている。「こういう優しい女性の役のお話が自分に来たこと自体、驚きでした」と小池さん。石垣島という舞台で、台湾の人気俳優ワン・チュアンイーをパートナーに迎え、彼女は何を感じ、これまでにない役柄を表現していったのか?数年前の流行語ともなった大ヒット商品「食べるラー油」の原点である石垣島ラー油誕生にまつわる、日本生まれのフリーライターの妻と中国生まれのカメラマンの夫の実話を基に映画化した本作。とにかく、この映画で映し出される小池さんは明るくてキュートだ。夫の出版社が倒産すれば「ラッキー!」と石垣島への移住を決意し、夫の日本への帰化手続きやラー油作りで壁にぶち当たろうと、笑顔を絶やすことなく前へと突き進んでいく。小池さんは歩美という役柄、そしてそのモデルとなった本作の原案の著者であり石垣島在住の辺銀愛理(ぺんぎん あいり)さんに対し「こういう女性になりたいという憧れを感じた」と語る一方で、演じるにあたっては「すごく不安だった」とも。「等身大の女性ということで、これは芝居をしてるのか?それとも素の小池栄子なのか?と近すぎて分からなくなることもあって…。これまでのような奇抜な役柄の方が掴みやすいというのはありましたね。悩みながらやっていたし、最後まで自分の中で確信を得ることはなく、監督に確認しながら――そういう意味で“やりきった”感がない役でした」。だが、完成した映画を観て「歩美には普段の私にはないチャーミングさがあって、素直にかわいい女性だと思えた」と明かす。これまでにない役をやってみようと思ったのは、まさにこの感想の通り、役を演じることを通じて自分の中に眠っている感情や見たことのない自分に出会いたかったから。「この役をやることで私自身も変われるんじゃないか?という思いがありましたね。正直、自分の中で『このままでいいのかな?』とちょうど思っていた時期でもあって…。元々、私はすごく保守的なところがあって、なかなか歩美のように思い立ったらやってみてから考えればいいと思えないんです。『失敗したら?怒られたら?』ってウジウジ考えちゃう。パートナーは真逆で、とりあえずやってみようというタイプ(笑)。そこに憧れて一緒になったところもあるので、同じベクトルで物事を考えて歩んでいけたらという憧れがあったんです。実際に演じてみて自分が変わったなと感じてます」。東京から2,000キロも離れた石垣島での撮影と島の人々との交流、そしてワン・チュアンイーと過ごした時間からも大いに刺激を受けたようだ。「島がそうさせてくれたと思うんですが、肩の力を抜いてお芝居に臨めました。“島時間”というか、時間の流れが本当にゆっくりで。でも、島のみなさんの協力がなければあのスケジュールでは撮影できなかった作品だとも思います。実際の辺銀ご夫妻も、島の方の協力なしでは石垣に移住することはできなかったわけで、そこは撮影ともリンクしましたね。島で感じたものを漏らさないように大切に心に留めて演じました。チュアンイーさんはとにかく忙しくて、この撮影の後もすぐにシンガポールで仕事と言ってましたが、常に視野が広いんです。私がウジウジしてると『何で?やってみりゃいいじゃん!アジアで勝負してみなよ』とアドバイスされました。『そうなんだけどね…』って言ったら、『そう言ってるうちはできないよ』って(笑)。辺銀ご夫妻も海外を飛び回ってお仕事されてるんですよね。私もチャンスがあればチャレンジしたいなと思います。先輩方が挑戦しているのを見ていると、やっぱり自分で可能性を狭めるのはもったいないなと思うようになりました」。映画にドラマ、そして舞台と話題作への出演が続くが、これが“ノッている”女優のオーラというものだろうか?一つ一つの言動、いやその佇まいからさえも自信や仕事へのワクワクするような気持ちがあふれており、インタビュールームに差し込む夕陽に照らされた彼女の顔は何とも美しく、そしてかっこいい。単なる“勢い”ではなく、がっしりと作品や役柄を受け止め、悩み、表現するという“強さ”が感じられるが、小池さんが女優としての転機となった作品として常に挙げるのが2008年に公開され、死刑囚に愛情を注ぐ女性を演じた『接吻』である。たったひとつの作品との出会いが自分自身にここまで大きな変化をもたらしたことを小池さん自身、驚きを持って受け止めているという。「そもそもがお蔵入りになるかもと言われていた作品で、あそこまで評価されるなんて全く思ってなかったんです。唯一、仲村トオルさんだけが撮影中から『これは賞を獲る作品になる』と言ってましたけど(笑)。でもあの作品に出て、お芝居をすることが楽しいと思えたし、これがずっとやっていきたい仕事だという覚悟も決まりましたね。グラビアにバラエティといろんなことをやらせてもらってきて『あれもやりたい、これもやりたい』という気持ちがあったけど、『接吻』に出会って『お芝居がやれるなら、ほかのことはできなくてもいい』と思えるようになったんです。作品、監督、役との出会いで同じ景色がこんなに違うものに見えるのか?という驚きがありました。それだけのものに巡り合えたんだなと感じています」。最後に今後、目指すべき女優像について尋ねると、こんな答えが返ってきた。「私の肉体ってやっぱり特殊だと思うんです(笑)。だからこの肉体を面白がって、かっこよくセクシーに描いていただける監督と出会いたいですね。私、ソフィア・ローレンが大好きなんです。ノーブラでワンピースを着てつっかけを履いてがっしりと立っているたくましい女性もできれば、色っぽい女性の役もできるソフィアのような野性的で肉感的な女優に憧れます。持って生まれたこの体を一つの材料として生かしてくださる監督とご一緒できれば嬉しいです」。まさに心身ともに充実のときを迎えた彼女がどんな表情、心情、そして肉体を見せてくれるのか?楽しみに待ちたい。(photo&text:Naoki Kurozu)stylist:Mariko Enami/hair&make-up:Koichi Yamaguchi(SLANG)トップス(マイケル・コース/MICHAEL KORS)ショートパンツ(マイケル・コース/MICHAEL KORS)シューズ(マイケル・コース/MICHAEL KORS)■関連作品:ペンギン夫婦の作りかた 2012年10月20日よりユナイテッド・シネマほか全国にて公開© 2012ペンギン夫婦の作りかた製作委員会
2012年10月18日エドガー・ライト監督が手がけるマーベル・コミックの映画化作品『Ant-Man』(原題)が3年後の2015年11月6日(現地時間)に公開することが決定したようだ。2010年に手がけた『スコット・ピルグリム VS.邪悪な元カレ軍団』以来、ジョー・コーニッシュと共同で同作の脚本を執筆しているライト監督は、6月には同作のティーザービジュアルを公開、さらに7月に米サンディエゴで開催されたコミコン・インターナショナル・フェスティバルでも本作のテスト映像を初公開している。今回、マーベルとディズニーが共同で公開予定日を発表した同作だが、マーベルの人気シリーズ第2弾『The Avengers 2』(原題)も2015年の5月1日に公開が決定しており、アントマンが『The Avengers 2』の劇中に登場するかどうかはまだ明らかにされていない。■関連作品:スコット・ピルグリム VS.邪悪な元カレ軍団 2011年4月29日よりシネマライズほか全国にて順次公開© 2010 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVEDアベンジャーズ 2012年8月14日より全国にて公開TM&© 2012 Marvel & Subs.
2012年10月18日今年の東京国際映画祭で公式オープニング作品として上映される、世界最高峰のパフォーマンス集団“シルク・ドゥ・ソレイユ”初の映画化作品『シルク・ドゥ・ソレイユ3D 彼方からの物語』。驚異的な身体能力を駆使した華麗なパフォーマンスで多くの人の心を魅了してやまない彼らだが、その神業的なパフォーマンスだけでなくキャストたちの身に着けている衣装やメイクのデザインも本作の見どころ一つ。そんな華やかな舞台を支える衣装&メイクの舞台裏を潜入レポート!本作はドキュメンタリーではなく、シルク・ドゥ・ソレイユの中の最高レベルのショーと絶賛されるラスベガスのレジデントショー、「O(オー)」「KA(カー)」「LOVE(ラブ)」を中心に、不思議な異世界へと迷い込んだ主人公・ミアの恋物語を描く。パッと目を引く煌びやかな衣装の数々は、全てモントリオールにある本社内の工房でキャストそれぞれにフィットするようにオートクチュールで仕立てられている。15,000種ほどの生地が揃う現場を仕切る、コスチューム&クリエイティブ・スペース担当部長のブノア・マチューは「新しいパフォーマンスだったり、何かとても特殊なことが必要となるものであれば、3つか4つ試作品を作ります。時には一つのコスチュームに半年かかることもありますね」と語る。さらに、一つのコスチュームを製作するにあたり総額1万7,000ドル~2万ドルのコストがかかるとも明かしてくれた。マチュー氏が何よりも「大変」と語るのは、衣装のメンテナンス。「それぞれのショーごとにコスチュームのメンテナンス専門スタッフが15から20人ほどつかないといけないんです。一つのショーで600から800ものアイテムがありますから、その人数でもギリギリなんですよ…(笑)」と舞台裏での苦労を明かしてくれた。衣装の次に印象的なのが、メイク!実はあの独創的なメイクは、それぞれのキャストが自分自身で施しているというから驚きだ。ラスベガスでシルクの7つのショーでメイクを担当しているキャサリン・プライス曰く、新しいパフォーマーがくると、その人のメイクをして、そのメイクの方法をステップごとに詳しく記した“説明書”を作り、それを見ながらパフォーマーが自らメイクの練習に励むのだそう。複雑なメイクでは41ステップもあるようだが、慣れるまでは時間がかかるものの、そのうちみんな手早くできるようになるのだと教えてくれた。しかし、今回の劇場版となる『シルク・ドゥ・ソレイユ3D 彼方からの物語』でのメイクは通常のパフォーマンス時とは少し違うようだ。「3Dのテクノロジーをうまく利用するためにかなり調整したわ。レイヤーを重ねて、違ったフィニッシュにすることで、特に鮮やかさを増すことができた。スクリーン上でとても素晴らしく見えるのよ!」とその出来栄えに太鼓判を押す。11月9日(金)より日本で世界最速公開を迎える本作。見るものを圧倒する究極のパフォーマンスのみならず、彼らの舞台を影ながら支えるスタッフたちの汗と涙の豪華な衣装、メイクにもぜひ注目してみて!『シルク・ドゥ・ソレイユ3D 彼方からの物語』は11月9日(金)よりTOHOシネマズ 有楽座ほか全国にて公開。「第25回東京国際映画祭」開催期間:10月20日(土)~28日(日)会場:TOHOシネマズ六本木ヒルズ・シネマート六本木・TOHOシネマズシャンテほか公式サイト:特集「東京国際映画祭のススメ2012」■関連作品:シルク・ドゥ・ソレイユ 3D 彼方からの物語 2012年11月9日よりTOHOシネマズ 有楽座ほか全国にて公開© 2011 Cirque du Soleil Burlesco LLC. All Rights Reserved.
2012年10月18日初監督作『ワンダーラスト』から4年、英国王室のスキャンダラスでロマンチックな物語を描いたマドンナ監督の第2作『ウォリスとエドワード 英国王冠をかけた恋』。アーティストのイメージが強い彼女だが今回、撮影現場での職人ぶりが確認できる貴重な写真が、どこよりも早くシネマカフェに到着した。1982年のデビューから実に30年もの間、“マテリアル・ガール”、“ポップスの女王”の愛称で世界中のファンを魅了し続けているマドンナ。現在、54歳。しかしそのパワーは衰えるどころか、さらにパワフルに世界中を飛び回り、今日もまた人々を熱狂させている。そんな彼女が映画監督に目覚めたのが、2008年公開の『ワンダーラスト』。ひとりの少女が世界の歌姫になるまでを描き、主人公に彼女自身の体験を反映させた同作は初監督作ながら、その出来栄えに音楽業界だけでなく多くの映画関係者が称賛を送った。それから4年。監督第2作目となる『ウォリスとエドワード 英国王冠をかけた恋』で彼女が描くのは、英国王に地位や権力、その一切を捨てさせたひとりの謎めいた女性の半生。彼女は本作でも脚本を執筆し、カメラアングルを考え、衣装や宝飾品、俳優のキャスティングに至るまで徹底的なこだわりを見せている。その職人ぶりは、エドワード役のジェームズ・ダーシーが「夜中の2時にメールをもらったと思ったら朝6時にもう一通くるんだ。寝てないのか分からないけど、どうやったらあんなにできるのか…本当に凄いよ」と舌を巻くほど。アーティストと監督、一見同じ表現者に見えるがその手法は全く異なる。しかし、そんな状況も「とにかくこの世界を学び、理解し、吸収して、呼吸する。それがマドンナのやり方だったわ」と彼女の勉強家な一面をアビー・コーニッシュ(ウォリー役)は明かしてくれた。それを可能にしたのは、製作資金でも彼女のネームバリューでもなく情熱なのだとアンドレア・ライズブロー(ウォリス役)は言う。「マドンナに初めて会った瞬間から、彼女には伝えたい物語があるのだと分かったわ。何か伝えたい事があるというのは誰かと仕事する上で最も重要な理由だわ。そして、それは“伝染”するのよ(笑)」。そんな職人・マドンナ監督だが、やはり“ポップスの女王”としての血も本作には流れていると語っている。「意識してやったことじゃないけど、この映画には動きがいっぱいあるの。脚本を書いてるときには意識してなかったことだけど、いま見直すと、ダンスシーンが多く含まれてると自分自身で驚いているの。だから、実際の人が踊ってるのはもちろんだけれど、カメラ自体の動きが多くて、ある意味で叙情詩的とも言えるわ」。現場に彼女の声が響く、「カット!最高よ」。アーティストと監督、その堺を自由に行き来するマドンナ。新たに描き出した女性にも、きっと彼女の放つ情熱が伝染しているはずだ。『ウォリスとエドワード 英国王冠をかけた恋』は11月3日(土・祝)より新宿バルト9、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。■関連作品:ウォリスとエドワード 英国王冠をかけた恋 2012年11月3日より新宿バルト9、TOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© 2011 W.E. Commissioning Company Limited. All Rights Reserved.
2012年10月18日俳優の向井理が10月18日(木)、東京・渋谷のPARCO劇場で行われた主演舞台「悼む人」の最終舞台稽古を前に、共演する小西真奈美、手塚とおる、真野恵里菜、伊藤蘭、そして演出を手掛ける堤幸彦監督と共に取材に応じた。原作は天童荒太氏が7年の歳月をかけて書き上げ、第140回直木賞を受賞した同名小説。向井さんは、死者を“悼む”全国放浪の旅を続ける主人公・坂築静人を演じており、「とても難しい役柄で、まだ迷っている状態だが、舞台ならではのプレッシャーを楽しみながら、しっかり着地していければ」と初演を翌日に控えた、いまの胸中を率直に語った。向井さんが演じる静人は、報道を手がかりに、事故事件に巻き込まれて亡くなった人々を、その現場で悼むため、日本中を放浪しているという設定。そんな静人の旅に、夫殺しの罪で刑期を終えた女(小西さん)、人間不信の雑誌記者(手塚さん)、恋人の子を身ごもる静人の妹(真野さん)、末期がんを患う静人の母(伊藤さん)ら5人の思いを重ね合わせ、人間の死生観を浮き彫りにする。今回の舞台化では、各キャラクターのモノローグを生かした芝居と、印象的なイメージ映像を交えて、原作の世界観が再構築される。堤監督は天童氏の著書「包帯クラブ」を映画化した経験があり、「今回も小説を読んで、やってみたいと思った。主演には向井くんの顔がすぐに浮かんだ」と向井さんの起用を説明。東京公演を始め、全国11か所で上演されることになっており、向井さんは「楽しみなのは、ご当地の食べ物とお酒。それしかないです!」とモチベーションを上げていた。小西さんにとっては、今回が約8年ぶりの舞台出演で「日々いっぱい、いっぱいですね」と公演初日を前に少々焦り気味?来年2月にハロプロからの卒業を発表している真野さんは「子どもを身ごもった経験はないので、難しさを感じますね。でもとても勉強になっているし、公演が終わったときに『顔つきが変わったね』と言われるように頑張りたい」と女優としての第一歩に意欲満々。伊藤さんは「情熱的でピュアなところを持っている男性」と“息子”向井さんを語っていた。舞台「悼む人」は、10月19日から28日まで渋谷・PARCO劇場で上演される。舞台「悼む人」公式サイト:■関連作品:新しい靴を買わなくちゃ 2012年10月6日より全国にて公開© 2012「新しい靴を買わなくちゃ」製作委員会きいろいゾウ 2013年2月2日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2013西加奈子・小学館/「きいろいゾウ」製作委員会
2012年10月18日トム・クルーズが、新作SF『Our Name is Adam』(原題)に出演するようだ。『トロン:レガシー』のジョセフ・コシンスキー監督最新作『Oblivion』(原題)や日本のライトノベルを原作にしたダグ・リーマン監督の最新作『All You Need Is Kill』(原題)などSFへの出演が続くトムだが、今回も同SF作品に出演することを決めたという。現時点で脚本の内容は明らかにされておらず、タイトルとメアリー・ペアレントがプロデューサーを担当するということのみ発表されている。トムは今後も新作が山積み状態で、リメイク版『荒野の七人』やリブート版『ヴァン・ヘルシング』、『ミッション:インポッシブル』シリーズ第5弾などのアクション大作だけでなく、新卒女性との恋愛を描くロマコメ作品への出演など様々なジャンルでオファーを受けているようだ。トムが主演を務めた新作アクションスリラー『アウトロー』は、来年2月1日(金)に日本公開を控えている。■関連作品:アウトロー 2013年2月1日(金)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
2012年10月18日『トレーニング デイ』(’01)でアカデミー賞主演男優賞に輝いたオスカー俳優デンゼル・ワシントンを主演に、『フォレスト・ガンプ/一期一会』でアカデミー賞作品賞を含む計6部門を獲得したロバート・ゼメキス監督が贈る衝撃と感動のサスペンス大作『フライト』。このたび、本作の日本公開が来年の3月1日(金)に決定!それに先駆けて10月14日(現地時間)、歴史ある第50回ニューヨーク映画祭にてワールド・プレミアが行われ、デンゼルとゼメキス監督を始め、ケリー・ライリー、ジョン・グッドマンらがレッドカーペットイベントに登場した。高度3万フィートで、ウィトカー機長(デンゼル・ワシントン)が操縦する飛行機が不慮のエンジントラブルを起こすが、機長の咄嗟の判断で緊急着陸に成功し大惨事を逃れ、多くの命を救った。人々はどんな一流パイロットにも不可能な“奇跡の着陸”を称え、彼は一躍国民的なヒーローとなる。しかし、その後の調査で彼の血液中からアルコールが検出されてしまい…。“疑惑のヒーロー”となった男の栄光と影、そして高度3万フィートで起きた真実を描き出す本作。オスカー受賞経験を持つ、デンゼルとゼメキス監督の初タッグ作とあって、早くも現地では2013年度のオスカー最有力との呼び声も高く、この日のワールドプレミアには多くのファンと報道陣が駆けつけた。ニューヨークのアリス・タリー・ホールに颯爽と現れたのはデンゼル。ファンの大歓声に応えながら、記者から本作への出演理由を問われると「とてもいい脚本だった。役者として探究するのに面白い世界があった。それと『フライト』は、亡くなった僕のエージェントが、僕のテーブルに置いてくれた最後の脚本だったんだ。義務を感じたとは言わないけど、彼のためにもやりたいと思ったんだ。それにロバート・ゼメキスが加わった。『すごい!』って思ったよ」と明かした。ゼメキス監督も初タッグとなるデンゼルへの称賛を惜しまない。「デンゼルが主演だからこそ、可能になった作品だ。彼の演技の全ての瞬間に驚かされたよ。この映画を作る楽しみは、仕事に行ってデンゼルの演技を見ることだったよ。本当にワクワクしたんだ!」と熱っぽく撮影当時をふり返った。しかし、オスカーへの意気込み聞かれると「それは、どうかな(笑)」と交わしつつも、自信に満ちた笑みを浮かべていた。共演したキャストたちもその思いは同じようで、特に女優陣は「デンゼルにはアカデミー賞をとってもらいたい!彼は取るに値するから」(メリッサ・レオ)、「デンゼルとの撮影はかなりハードで強烈だったわ!」(ケリー・ライリー)と名優に手放しで称賛を送っていた。果たして、来年のアカデミー賞の台風の目となれるか?期待して2013年を待ちたい。『フライト』は2013年3月1日(金)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。■関連作品:フライト 2013年3月1日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
2012年10月18日海外ドラマの世界で目にする“男たちのコンビ愛”をクローズアップ!3組目のコンビとして注目したいのは、新作ドラマ「パーソン・オブ・インタレスト」のリース&フィンチです。監視システムがキャッチした情報を頼りに、2人の男が“これから起こる事件”を未然に防ごうとする「パーソン・オブ・インタレスト」。『ダークナイト』シリーズの脚本家ジョナサン・ノーランが海外ドラマ界のヒットメイカー、J.J.エイブラムスの元にアイデアを持ち込み、企画が発進した本作は、その興味深い世界観とスリリングなストーリー展開で、たちまち人気ドラマの仲間入りを果たしました。中でも特に注目を集めているのが、犯罪を防ぐべく奔走する主人公2人のカップリング。巨大監視システムを発明した後、犯罪阻止の正義に目覚めるフィンチを「LOST」のマイケル・エマーソンが、そのフィンチにスカウトされ、事件を実際に阻止すべく様々な手段を講じる“現場要員”を『パッション』のジム・カヴィーゼルが演じています。莫大な財力を誇る大富豪のフィンチとかつてはCIAエージェントだったリースの過去が徐々に明かされていく展開も気になるところですが、キャラの全く異なる2人が力を合わせ、ナイス・コンビネーションを見せていく過程こそが物語の魅力。自らの感情を極力抑えながら冷静沈着に物事を進めようとするフィンチと、少々の(?)Sっ気とエージェントとしての自信&スキルを武器に奮闘するリースの凸凹コンビ感、さらにはどこか微笑ましい会話のやりとりにほっこりさせられることもしばしばです。そんな2人のコンビネーションについて、製作総指揮のJ.J.エイブラムスに語っていただきました。「意外な組み合わせの2人が一緒になって犯罪に立ち向かうドラマは過去にもあるけれど、リース&フィンチの場合はキャラクターが相当具体的に描き込まれていて、それぞれ謎に満ちた過去を持っているのが見どころだと思う。2人がどんな経緯を経て現在に至ったのか、時間をかけてじっくり紐解かれていくからね。それに、2人のキャラクターが対照的なのも魅力。一方のフィンチは完全に頭脳派で、人を助けるマシーンを作り出したものの、自分の持っている情報を肉体的にも精神的にも上手く使いこなせないでいる。一方で、リースは勇敢でスキルもあり、それを復讐のため、人から情報を引き出すため、人を思うように動かすことができる。フィンチはリースに、自分のスキルを活かす場を与えたということだね。2人は全く対照的でありながらも、互いを必要としている。そんな彼らが時折喧嘩しながらも、少しずつ互いを知ろうとしていくのが面白いんじゃないかな」。さらに、J.J.は脚本を手がけるジョナサンの代表作になぞらえ、「リース&フィンチはマントなしのスーパーヒーロー。ジョナサンはこのドラマにバットマン的なカラーをもたらしている」とも。「アクションにおいても、リースを演じるジム・カヴィーゼルは本当に素晴らしい。スティーブ・マックイーンやクリント・イーストウッドがかつて演じていたような、クラシックなタフガイを演じてくれているからね。そんな彼の隣には、仮に料理の本を朗読していたとしても永遠に耳を傾けていたいと思わせられるような、驚くべき語り口で物語を語るマイケル・エマーソンがいる。リース&フィンチを演じる上で、彼ら以上の俳優は思いつかないよ」。次回は、男たちの“コンビ愛”はまだまだ留まるところを知らない!?さらなる注目コンビをピックアップしていきます。(text:Hikaru Watanabe)「パーソン・オブ・インタレスト<ファースト・シーズン>」Vol.1価格:980円(税込)発売中※レンタル中「パーソン・オブ・インタレスト<ファースト・シーズン>」コンプリート・ボックス[DVD]価格:15,000円(税込)「パーソン・オブ・インタレスト<ファースト・シーズン>」コンプリート・ボックス[Blu-ray]価格:17,000円(税込)発売元/販売元:ワーナー・ホーム・ビデオ公式サイト:© 2012 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.■関連作品:パーソン・オブ・インタレスト犯罪予知ユニット
2012年10月18日ビヨンセ・ノウルズが、来年の第47回NFLスーパーボウルのハーフタイム・ショーでパフォーマンスをすることが決定した。今月17日(現地時間)の公式発表によれば、ビヨンセは来年2月3日(現地時間)にニューオーリンズで開催されるNFL決勝戦のハーフタイムで歌声を披露するという。同イベントはアメリカではTV業界の一大イベントの一つで、視聴者数も約1億1,400万人にも上る。今回の出演で2回目となるビヨンセだが、2004年に自身の生まれ故郷・テキサス州ヒューストンで開催された際の初舞台では合衆国国歌を歌い上げている。その際には、マサチューセッツ州のNFLチーム「ニューイングランド・ペイトリオッツ」がノースカロライナ州の「カロライナ・パンサーズ」を破りチャンピオンに輝いた。恒例のコラボ相手についてはまだ公表されていないものの、ビヨンセの夫ジェイ・Zや、「デスティニー・チャイルド」のケリー・ローランド、ミシェル・ウィリアムズらが務めるのでは?と囁かれている。
2012年10月18日破局の危機を乗り越えたとされるロバート・パティンソンとクリステン・スチュワートが、ロブの故郷であるイギリスで家を購入する計画を立てているようだ。クリステンが主演作『スノーホワイト』のルパート・サンダース監督と浮気したのを認めたことで同棲を解消、距離をとっていた2人だったが、共演作の『トワイライト・サーガブレイキング・ドーン Part2』のプロモーションが始まるのを機にヨリを戻し、イギリス南西部のコーンウォール州への移住を望んでいると「The Sun」紙が伝えている。「ロバートは子供の頃、よく家族でファルマスやトゥルーロ、ニューキーなどで休暇を過ごしていたので、この地方が大好きなんです。彼は数週間前にクリステンを連れてリザード・ポイントへ4日間の旅行に出かけました。誰にも邪魔されず、楽しい時間を過ごした2人はこの地に隠れ家を買うことに決めたのです。いくつか素敵なコテージを見つけ、早いうちに契約を成立させたいと望んでいます」と関係者は語る。『トワイライト・サーガブレイキング・ドーン Part2』では別々の場所でのプロモーション活動をセッティングされるなど、周囲もロブ&クリステンに気を遣っている様子。「ホテルの部屋も別々です。クリステンがほかのキャストたちとは違うホテルに泊まります」と関係者は話している。ロブもクリステンもプロ意識は徹底しているが、何かのはずみで浮気の話を蒸し返され、プロモーション活動に支障をきたさないよう、細心の注意が払われている。(text:Yuki Tominaga)© Startraks/AFLO■関連作品:スノーホワイト 2012年6月15日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2011 Universal Studios. All Rights Reserved. トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン part2 2012年12月28日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2011 SUMMIT ENTERTAINMENT, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
2012年10月18日2009年に公開され記録的なヒットを打ち立てた『ONE PIECEFILMSTRONGWORLD』から早3年、映画初の新世界編が描かれる待望の最新作『ONE PIECE FILM Z』。オープニングテーマを中田ヤスタカが手がけることが発表され注目を集めた本作だが、このたびなんと主題歌を、世界の歌姫アヴリル・ラヴィーンが担当することが決定!原作者の尾田栄一郎による総合プロデュースの下、舞台や映画、テレビにラジオまで多岐にわたり活躍する超売れっ子作家・鈴木おさむが脚本を担当する本作。劇場版シリーズでは初めて「新世界」編に突入し、全海賊抹殺を企む首謀者にして伝説の元海軍大将・ゼットとモンキー・D・ルフィ率いる麦わら海賊団の壮絶なバトルが繰り広げられる。これまでも「DREAMS COME TRUE」(’08年映画主題歌)、「Mr.Children」(’09年映画主題歌)と日本を代表する錚々たるアーティストが主題歌を手がけてきた劇場版『ONE PIECE』。今回、制作サイドがアーティストを探す中、大の「親日家」であり、しかも自身の展開するファッションブランド「Abbey Dawn」が「ONE PIECE」と同じくドクロマークをモチーフにしているアヴリル・ラヴィーンに行き当たり今回、白羽の矢が立ち、すでに「ONE PIECE」を知っていたアヴリルより快諾の連絡を受け、奇跡のコラボレーションが実現したという。さらに、今回は“W主題歌”!その一つ「How You Remind Me」は、私生活ではアヴリルの婚約者であり、今回プロデューサーを務めたチャド・クルーガーと主題歌の制作に取りくんでいく中で、チャドの所属するロックバンド「ニッケルバック」の最大のヒット曲「How You Remind Me」と映画『ONE PIECE FILM Z』に、男の信念や夢という同じテーマを見出した2人が、その楽曲のカヴァー曲を映画のために新たにレコーディングし直したもの。2人の共同作品としては、初めて発表される作品だ。ひと足早くこの楽曲を聞いた尾田さんが、その素晴らしさを伝えるため感謝の手紙を送ったところ、尾田さんの大のお気に入り曲でもあるアヴリルの「Bad Reputation」が、海賊でありながら夢に向かってひたむきに突き進むキャラクターたちが表現できさらに素晴らしいコラボレーションになるのではと、なんとアヴリルから提案が!この楽曲も映画主題歌として提供することが決まり、異例の“W主題歌”という形で本編に2曲とも起用されることが決定した。主題歌決定を受け、アヴリルからは「私が大好きな日本で、絶大な人気を誇る『ONE PIECE』の主題歌を歌うことができて、本当に光栄に思っているわ!『ONE PIECE』の世界には、共感するところがたくさんあったの。映画が出来上がるのをとても楽しみにしています!」と喜びのコメントが寄せられている。これまでも『アリス・イン・ワンダーランド』のエンディング曲など楽曲提供はしているものの、邦画とコラボレーションするのは今回が初。果たしてアヴリルのパワフルな歌声は本作とどう共鳴し合うのだろうか。『ONE PIECE FILM Z』は12月15日(土)より全国にて公開。■関連作品:ONE PIECE FILM Zワンピースフィルムゼット 2012年12月15日より全国にて公開© 尾田栄一郎/2012「ワンピース」製作委員会
2012年10月18日株式会社ドワンゴと株式会社ニワンゴは10月17日(水)、両社が運営する日本最大級の動画サービス「niconico」の新バージョン「Q」提供を開始すると発表した。東京・六本木のニコファーレで行われた記者会見で、川上量生氏(株式会社ドワンゴ代表取締役会長)、夏野剛氏(株式会社ドワンゴ取締役)が明らかにした。本バージョンの提供に合わせて、11月17日(土)に公開される『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』とのコラボレーション企画として、niconicoのサイトデザインに「ヱヴァンゲリヲン MODE」を搭載。「0(Zero)に毛が生えてQへ」を合言葉に、現行「Zero」をより使いやすく改良し視聴画面のバージョンアップや、ニコニコ生放送のTOPページ刷新などが行われる。今回のバージョンアップに際して、新たに「ニコニコ動画:Q」「ニコニコ生放送:Q」が始動した。「ニコニコ動画:Q」では“軽くて早い”新動画視聴ページ「Qwatch」で視聴画面の動作の軽量化、さらに動作スピードの向上が実現。ブラウザの視聴環境に合わせて任意で画面サイズを選択することが可能になった。また、視聴履歴のアカウント連携で、PCブラウザ、スマートフォンなど視聴する端末に関係なく、動画の持ち出しができるようになる。一方、「ニコニコ生放送:Q」では番組表のリニューアル、リアルタイム通知BOXの機能追加が行われた。『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』とのコラボにも、強力なコンテンツが続々登場。新たに搭載される「ヱヴァンゲリヲン MODE」(任意選択可能)では、niconico上の削除動画のアナウンスを葛城ミサト(CV:三石琴乃)、時報の声を伊吹マヤ(CV:長沢美樹)が務めるというマニア垂涎の企画が。また、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』のニコニコ動画版予告を特設サイト上で公開するほか、ニコニコ生放送でのTVシリーズ全26話の放送も決定した。11月17日の全国公開まで待てないファンにとっては、一足早く『新劇場版:Q』の世界観を体感できる機会と言えそうだ。『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』は11月17日(土)より全国にて公開。■関連作品:ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q 2012年11月17日より全国にて公開© カラー
2012年10月17日