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第82回アカデミー賞の候補が2日未明(現地時間)にロサンゼルスで発表され、『アバター』と『ハート・ロッカー』が最多9部門でノミネートされた。今年最大の話題は何と言っても、従来5本だった作品賞候補が10本と2倍に増えたこと。注目のノミネート作は、『アバター』、『ハート・ロッカー』、『イングロリアス・バスターズ』、『マイレージ、マイライフ』といった前哨戦の常連作品に加えて、『第9地区』、『カールじいさんの空飛ぶ家』、『しあわせの隠れ場所』、『17歳の肖像』、『プレシャス』、『A SERIOUS MAN』(原題)。俳優部門では、『Crazy Heart』(原題)のジェフ・ブリッジス(主演男優賞)、『しあわせの隠れ場所』のサンドラ・ブロック(主演女優賞)、『イングロリアス・バスターズ』のクリストフ・ヴァルツ(助演男優賞)、『プレシャス』のモニーク(助演女優賞)といった前哨戦の常勝組が揃って候補に。主演男優賞候補は、『マイレージ、マイライフ』のジョージ・クルーニー、『インビクタス/負けざる者たち』のモーガン・フリーマン、『A Single Man』(原題)のコリン・ファース、そして『ハート・ロッカー』のジェレミー・レナー。主演女優賞候補は『ジュリー&ジュリア』のメリル・ストリープ、『The Last Station』(原題)のヘレン・ミレン、『17歳の肖像』のキャリー・マリガン、『プレシャス』のガボレイ・シディビー。助演男優賞候補は『インビクタス/負けざる者たち』のマット・デイモン、『The Messenger』(原題)のウディ・ハレルソン、『The Last Station』(原題)のクリストファー・プラマー、『ラブリーボーン』のスタンリー・トゥッチ。助演女優賞は『マイレージ、マイライフ』のヴェラ・ファーミガとアナ・ケンドリック、『NINE ナイン』のペネロペ・クルス、『Crazy Heart』(原題)のマギー・ギレンホール。監督賞は『アバター』のジェームズ・キャメロン、『ハート・ロッカー』のキャスリン・ビグロー、『イングロリアス・バスターズ』のクエンティン・タランティーノ、『マイレージ、マイライフ』のジェイソン・ライトマン、『プレシャス』のリー・ダニエルズ。ダニエルズは91年『ボーイズ’ン・ザ・フッド』のジョン・シングルトン以来、2人目の黒人監督候補となる。また、先日、女性監督として初めて監督協会賞に輝いたビグローが受賞した場合、こちらも女性初の快挙となる。授賞式は3月7日、ロサンゼルスのコダック・シアターで開催される。(text:Yuki Tominaga)第82回アカデミー賞 主要部門ノミネート一覧作品賞『アバター』『ハート・ロッカー』『マイレージ、マイライフ』『プレシャス』『イングロリアス・バスターズ』『第9地区』『カールじいさんの空飛ぶ家』『しあわせの隠れ場所』『17歳の肖像』『A SERIOUS MAN』(原題)監督賞ジェームズ・キャメロン 『アバター』キャスリン・ビグロー 『ハート・ロッカー』クエンティン・タランティーノ 『イングロリアス・バスターズ』リー・ダニエルズ 『プレシャス』ジェイソン・ライトマン 『マイレージ、マイライフ』主演男優賞ジョージ・クルーニー 『マイレージ、マイライフ』ジェフ・ブリッジス 『Crazy Heart』(原題)モーガン・フリーマン 『インビクタス/負けざる者たち』ジェレミー・レナー 『ハート・ロッカー』コリン・ファース 『A Single Man』(原題)主演女優賞サンドラ・ブロック 『しあわせの隠れ場所』メリル・ストリープ『ジュリー&ジュリア』ヘレン・ミレン 『The Last Station』(原題)キャリー・マリガン 『17歳の肖像』ガボレイ・シディビー 『プレシャス』助演男優賞マット・デイモン 『インビクタス/負けざる者たち』ウディ・ハレルソン『The Messenger』(原題)クリストファー・プラマー 『The Last Station』(原題)スタンリー・トゥッチ 『ラブリーボーン』クリストフ・ヴァルツ 『イングロリアス・バスターズ』助演女優賞モニーク 『プレシャス』ペネロペ・クルス 『NINE ナイン』ヴェラ・ファーミガ 『マイレージ、マイライフ』アナ・ケンドリック 『マイレージ、マイライフ』マギー・ギレンホール 『Crazy Heart』(原題)オリジナル脚本賞『ハート・ロッカー』『イングロリアス・バスターズ』『The Messenger』(原題)『カールじいさんの空飛ぶ家』『A SERIOUS MAN』(原題)脚色賞『マイレージ、マイライフ』『第9地区』『17歳の肖像』『プレシャス』『In the Loop』(原題)長編アニメーション賞『カールじいさんの空飛ぶ家』『コララインとボタンの魔女』『プリンセスと魔法のキス』『The Secret of Kells』(原題)『Fantastic Mr. Fox』(原題)■関連作品:第82回アカデミー賞 [アワード]アバター 2009年12月23日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2009 Twentieth Century Fox. All rights reservedプレシャス 2010年GW、全国にて公開イングロリアス・バスターズ 2009年11月20日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2009 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED 17歳の肖像 2010年4月G.W.、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開A SERIOUS MAN (原題)カールじいさんの空飛ぶ家 2009年12月5日より全国にて公開© WALT DISNEY PICTURES/PIXAR ANIMATION STUDIOS.ALL RIGHTS RESERVED.ハート・ロッカー 2010年3月6日よりTOHOシネマズ みゆき座、TOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国にて公開© 2008 Hurt Locker, LLC. All Rights Reserved.マイレージ、マイライフ 2010年3月20日よりTOHOシネマズ シャンテほかにて公開© 2009 DW STUDIOS L.L.C and COLD SPRING PICTURES. All Rights Reserved.第9地区 2010年4月、全国にて公開© 2009 District 9 Ltd All Rights Reserved.しあわせの隠れ場所 2010年2月27日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2009 ALCON FILM FUND, LLC ALL RIGHTS RESERVED■関連記事:西田敏行、モーガン・フリーマンの主演男優賞ノミネート祝福「絶対獲る!」ファーギーVSテイラー女優としても大活躍の歌姫がグラミー賞でガチンコ対決!全世界注目のアカデミー賞有力候補『ハート・ロッカー』試写会に20組40名様ご招待賞レースのダークホース『ハート・ロッカー』のココがすごい!最新予告編到着K・ビグローが全米監督協会賞で女性監督初の快挙!会場にはブランジェリーナも
2010年02月03日大人気アイドルグループ、NEWSおよび関ジャニ∞の一員として多くの女性ファンの支持を集め、一方で「ラスト・フレンズ」や「流星の絆」などの話題のドラマではその演技力に高い評価を受ける錦戸亮が何とちょんまげ姿に大変身!お侍がパティシエになってしまう、という奇想天外な物語を描いた、その名も『ちょんまげぷりん』の製作がこのほど決定。『チーム・バチスタの栄光』や先頃公開された『ゴールデンスランバー』などのヒットメーカー、中村義洋監督とのタッグで映画初出演を果たす。満を持しての映画初出演にして初主演を飾る錦戸さんが演じるのは、180年前の江戸から現代にタイムスリップしてきたお侍、木島安兵衛(きじまやすべえ)。行くあてもなく、母一人子一人の一家に居候する安兵衛だが、ある日、その家の息子のために作ったプリンがきっかけで、あっと言う間に超人気パティシエになってしまう…という、奇想天外な物語だ。シングルマザーのひろ子には、幅広い分野で活躍する、ともさかりえが扮する。クランクインは2月6日(土)。お侍の所作やお菓子作りを猛勉強中だという錦戸さんは、撮影に向けて「前からご一緒させていただきたいと思っていた中村監督やともさかりえさんとお仕事させていただけることになり、クランクインがとても楽しみです。温かいお話なので、安兵衛という役を丁寧に演じていきたいです」と意気込みを語る。劇中では、安兵衛と母子のやり取りが中心となるが、共演のともさかさんは、「3人のチグハグなかわいさを出せればいいなと思います。ファンタジー要素の多いお話なのですが、実際トライしてみると違和感がないので、たくさんの人に楽しんでいただける作品になると思います」と自信をうかがわせるコメント。そして、3年前から企画を温めていたという中村監督は、「気合が入っています。錦戸くんは精悍さの中にも甘さがあり、俳優としての底力を感じるので、それをうまくフィルムに収められればと思います。我々現代人が忘れてしまっている大切なことの数々を、江戸時代のお侍さんが気づかせてくれる人間ドラマです。出来上がりを楽しみにしてください」と並々ならぬ気合を感じさせる。原作は、“スーパー主夫エンタテインメント”とも呼ばれる小説「ふしぎの国の安兵衛」(著者:荒木源/小学館刊)。映画化に際して「ちょんまげぷりん」に改題し、2月5日(金)に文庫本も発売される。一見無茶な設定とは裏腹に、男らしく、誠実で思いやりのある人柄と、家事を完璧にこなす安兵衛は、世の女性にとってまさに理想の男性像となるかも?また、劇中に次から次へと登場するケーキやプリンなども、お菓子好きの多い女子にはたまらないはず。『ちょんまげぷりん』は今夏、恵比寿ガーデンシネマほか全国にて公開。■関連作品:ちょんまげぷりん 2010年夏、恵比寿ガーデンシネマほか全国にて公開© 2010 J Storm Inc.
2010年02月03日フジテレビ系人気ドラマシリーズの劇場版『ライアーゲームザ・ファイナルステージ』の完成を祝うパーティ試写会が2月2日(火)、六本木ヒルズ展望台で行われ、主演の戸田恵梨香&松田翔太、共演の吉瀬美智子、田辺誠一ら主要キャスト12人が勢揃い。劇中とは真逆の和気あいあいトークを繰り広げた。同名人気漫画を原作に、巨額のマネーを賭けてだまし合う通称“ライアーゲーム”に巻き込まれた正直者の女子大生・神崎直(戸田さん)と直を助ける天才詐欺師・秋山(松田さん)とゲーム参加者たちの、欲望が渦巻く壮絶な心理戦を描くサスペンス。劇場版は2007年、2009年放送のドラマ版の続編で、直&秋山ら準決勝を勝ち抜いたファイナリストたちによる50億円争奪戦を描く。同パーティには一般公募で約150倍の倍率を勝ち抜いたファン100人を招待。劇場版から参加した田辺さんが「架空の世界ですし、映像や音楽が斬新。仲間入りできて嬉しかった。みんなで朝焼けを見ました。朝9時とか10時まで撮影したので」と楽しげに(?)ふり返り笑顔。すかさず戸田さんは「やっぱり外はいいね、太陽は最高よねって…ね!」と同調。密室での撮影の苦労をうかがわせた。同じく劇場版キャストの関めぐみは「私の役は台本に“クールビューティ”と書いてあったので、現場では自分の中で一線引こうかなっていう気持ちで…」と吐露。司会のフジテレビ・中野美奈子アナウンサーから、特に誰と一線を?と尋ねられると「やっぱりキノコ(ヘア=ドラマ版からのレギュラーキャストの鈴木浩介)とか…ユニークな方がたくさんいたので、出会ってちょっとでもテンションが上がらないように」と説明。松田さんは「静かにされているので、無視されているのかと思った」と安堵の表情。もっとも“引かれていた”鈴木さんは「関さんを見てテンション高く上がっていました!」とチラ見を告白していた。さらにキャスト陣で最年少の劇場版キャスト、永山絢斗は「みなさんに可愛がってもらいました。荒川(良々)さんと控室でご飯をおごってもらいました」。ドラマ版と今回の劇場版で双子のそれぞれ兄、弟を演じた荒川さんは、中野アナから「今回はどんな面持ちで演じた?」と珍質問され、「面持ち…?」とソフトに受け流し、「弟は育ちがいいということだったので、地を出せばいいのかなと」と、おトボケ。会場の笑いを誘った。締めでシャンパンの乾杯と主演の2人からメッセージ。戸田さんは「今回、みんなの気持ちや秋山と直の関係性がより深く描かれている。展開が早いんですが、ついてきてもらいたいと思っています。ゲームも個性あふれる演技も面白いです」。松田さんは「すごく複雑なゲームになっていますが、(秋山)深一が全て解き明かします!」と揃って仕上がりに自信を見せた。続いて、同キャスト陣はTOHOシネマズ 六本木ヒルズで行われた試写会で舞台挨拶し、「直ちゃーん」、「キノコ!」など大声援を浴びた。田辺さんが「mixi、Twitter、回覧板、伝書バトでこの映画を広げて」と呼びかけ、観客の笑いを誘うひと幕も。『ライアーゲームザ・ファイナルステージ』は3月6日(土)より全国東宝系にて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:ライアーゲームザ・ファイナルステージ 2010年3月6日よりTOHOシネマズ日劇3ほか全国にて公開© 2010フジテレビジョン/集英社/東宝/FNS27社■関連記事:松田翔太は実戦でも詐欺テクを発揮?「ライアーゲーム」一大プロジェクト本格始動
2010年02月02日30代以上の大人のみなさんに質問です。あなたは、昔の写真を人に見せられますか?昔と言っても子供の頃ではなく、10代〜20代の最も“若気の至り”が炸裂している時期のこと。いまからは想像できないようなお化粧、ヘアスタイル、服装をしていた頃の写真です。堂々と、この頃の自分は輝いていたから、恥ずかしくなんかないと言える人はいいでしょう。でも、いくら輝いていたとはいえ、いま見てみると、妙に小恥ずかしかったりするもの。しかも、現在のライフスタイルとはかけ離れた青春(例えば、荒れていたとか!)を送っていた人にしてみれば、昔の写真を見せることが、恥ずかしいを通り越して、いま持っている威厳を失ってしまいそうとか。大なり小なり、そんな過去を理由に、かつての自分を封印している人もいるのかもしれません。『50歳の恋愛白書』の主人公、ピッパ・リーのように。50歳のピッパは、かなり年上のベストセラー作家と30年も連れ添い、子供も立派に成長させました。美しく、社交的で良き妻、良き母の代表のような女性です。みんなは「理想の女性」として彼女を見ていますが、実は彼女には秘密にしてきた過去が。すでに有名作家だった夫と出会ったのは、20代。身勝手な父、薬物中毒の母に育てられた彼女は、麻薬とセックスに溺れた青春時代を送っていたのです。自堕落な生活から彼女を救い出したのが、後に夫となったハーブ。ところが、2人は一緒になるために、大きすぎる代償を払いました。大きな代償の上に成り立った幸せ。その中で彼女は、“幸福な女”を演じ続けてきました。彼女の過去を知るものは、夫だけ。そんな環境の中で懸命に、良妻賢母を演じてきたのです。そんな彼女が、夫との生活がすべてではないと知ったとき、そこにもしかすると意味はもはやないのかもしれないと気づいたときに、徐々に素の自分を取り戻していく…。そんなデリケートでパワフルな作品が。『50歳の恋愛白書』なのです。この作品を執筆、監督したのは、レベッカ・ミラー。主演の二人(ロビン・ライト・ペン&ブレイク・ライブリー)だけでなく、モニカ・ベルッチ、キアヌ・リーヴス、ジュリアン・ムーア、ウィノナ・ライダーら、豪華キャストの競演が実現しているのも彼女のなせる業。主役級のスターたちが、「彼女と仕事をしてみたかった」と語り、本作への出演を熱望したという一目置かれた存在です。彼女の正体は、女優として活躍した後、脚本家、監督業で頭角を現しはじめた人物。ストーリーテラーとしての腕は、脚本を担当した『プルーフ・オブ・マイライフ』などで実証済み。さらには、戯曲家アーサー・ミラーの娘にして、ダニエル・デイ=ルイスの妻という、超セレブ監督なのです。まず、本作を映画化する前に、小説として原作である「The Private Lives of Pippa Lee」(映画の原題でもあります)を書き下ろしたという彼女。初めて構想を持ち始めたのは、いまから10年以上前、20年ぶりの旧友たちと再会したときだそう。「“若い頃は、無責任な行動ばかりとっていた子が、立派な母親、妻になっているのを見て、いったい何が起こったんだろう”と思ったの。ひとりの人間のアイデンティティがこれほどまで変わった時、果たして内面も本当にかわるのかしら」と。このテーマに関心を持ちながらも、ピッパ・リーという重層的な女性を描くのには、かなり苦労したと言います。「若き日の彼女と年齢を重ねた彼女、2人の人物を描かなければならなかったから。まったく違う人物なのに、同一人物だし。同じ人物だと思ってほしいわ。これは、 私たちにも、よくあること。若い頃を振り返って、“これは誰?信じられない。あんなことをするなんて私は何を考えていたのかしら?”と思うことがあるわよね。時間軸で分割して自身を見つめることは、面白いと思ったし、人間としての成長、道徳観や趣味の変化にも興味があった。 私たちの人格は常に変化しているものであると同時に、軸となるものは変化しない。それが面白いのよ」と話します。人生におけるドラマを、ありそうでなかった視点で深く見つめているミラー監督。さすがは、歴史に名を残す名戯曲家の血を受け継いだサラブレッドというほかありません。しかも、女優を経験しているだけあり、俳優たちにどう接すべきかも、良くご存知。「大切なことは“言うべきでないこと”を知り、いかに何も“言わない”かだと思う。“言わないこと”は“言うこと”と同じくらい大切なの。実際、からかわれるの。“何か言いに役者に近づいたのかなと思っていると、向きを変えて何も言わずに戻ってくることが多い”って。シンプルな言葉で的確に表現できなかったり、私自身も求めているものがはっきりしない時は、私の言葉に影響されてほしくないの。とにかく何か言って、次にどうなるか見ようとは思わない。多くの場合、指示を出せば、役者はあなたのイメージどおりに演じてくれるから。大抵の場合は、黙っていたほうがいいのよ」。なるほど、これならスターたちがこぞって一緒に仕事をしたがるわけです。しかも、ロビン・ライト・ペンは、実年齢より7歳も上の役だって「ここまで深みのあるキャラクターは演じたことがないわ!」と大喜びで熱演。45歳のキアヌにいたっては、35歳という設定の役を演じるのも抵抗無しなんですから。それにしても、このアンバランスはどういうことなんでしょう。43歳の女優が50歳を演じて、45歳の男優が35歳を演じ、15歳差のラブ・アフェアを展開してみせるという不条理。でも、そんなことは気にならないほど心に響く作品ですから、まあいいか。(text:June Makiguchi)■関連作品:50歳の恋愛白書 2010年2月5日よりTOHOシネマズみゆき座ほか全国にて公開© Lam Duc Hien,Photographer © Central Films Sarl,Morena Films SL,BetterWide Limited,Lumiere International limited■関連記事:大地真央、結婚3年目もラブラブエプロン姿でおノロケ『50歳の恋愛白書』ロビン・ライト・ペン×ブレイク・ライヴリー インタビュー大地真央が50代に“喝”!『50歳の恋愛白書』宣伝部長に就任悩める大人の恋と人生『50歳の恋愛白書』 R40“大人の女性”試写会に65組130名様ご招待
2010年02月02日まもなく発表されるアカデミー賞のノミネーションに注目が集まるなか、それよりひと足早く開催された音楽界最大の祭典、第52回グラミー賞授賞式で、オスカーへの期待も高まる話題のミュージカル映画『NINEナイン』に出演している歌手のファーギーが、自らが率いるブラック・アイド・ピーズで見事3冠を受賞。また、まもなく日本で公開される『バレンタインデー』で映画初出演を果たした若き歌姫、テイラー・スウィフトも同賞にて4冠を達成!音楽、映画に大活躍の女王たちの華麗なる対決が実現した。ビヨンセの6冠達成をはじめ、故マイケル・ジャクソンの遺児の登壇もあり大きな盛り上がりを見せた今年のグラミー賞。ファーギーがボーカルを務めるブラック・アイド・ピーズは、最優秀ポップ・ボーカル・アルバム、最優秀ショート・ミュージック・ビデオ、そして最優秀ポップ・パフォーマンスの3冠を達成した。音楽界の祭典を素晴らしい結果で終えたファーギーだが、映画の盛り上がりはまだまだこれから。『NINEナイン』でファーギーは、少年期の主人公に“愛について”、“女を喜ばせること”、そして“イタリア人らしい伊達男になれ。今日を生きろ”と教える娼婦のサラギーナを演じており、劇中、赤と黒のコルセットを身にまとい踊るシーンも!女優陣だけでもペネロペ・クルス、マリオン・コティヤール、ニコール・キッドマン、ジュディ・デンチ、ソフィア・ローレン、ケイト・ハドソンとまさに目も眩むような豪華な顔ぶれが並ぶが、その中にあって、音楽界から馳せ参じ、惚れ惚れするような歌声とダンスを披露しているファーギーにもぜひ注目!一方、若き歌姫、テイラー・スウィフトは、同賞で8部門にノミネート、昨年アメリカで最も売れたアルバム「フィアレス」で、史上最年少(20歳)で最優秀アルバム賞受賞を含む4冠を獲得。授賞式では、『バレンタインデー』で使用されている話題沸騰中の新曲「Today Was A Fairytale」を披露した。“豪華競演”という点では、本作も『NINEナイン』に負けず劣らず。ジュリア・ロバーツやアン・ハサウェイ、ジェシカ・ビールら豪華キャストと共演を果たしたテイラーだが、その気になる役どころは、ジュリア・ロバーツの姪エマ・ロバーツ扮する高校生の友人で、彼女に恋のアドバイスを与えるほか、自身もプライベートで実際に昨年末まで付き合っていたテイラー・ロートナー(『トワイライト』)と恋人同士という設定。音楽界に彗星のごとく現われ、弱冠20歳で偉業を成した歌姫の演技のほどは?さらに、12日(金)の本作公開2日後の“バレンタインデー”当日には、5分で即完売したという日本で初めてのコンサートとアルバムのプロモーションのために初来日も予定しているテイラー。今後の活躍が期待される。『バレンタインデー』は2月12日(金)より丸の内ルーブルほか全国にて公開。『NINEナイン』は3月19日(金)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。■関連作品:NINEナイン 2010年3月19日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2008 The Weinstein Company. All rights reserved.第82回アカデミー賞 [アワード]■関連記事:賞レースのダークホース『ハート・ロッカー』のココがすごい!最新予告編到着K・ビグローが全米監督協会賞で女性監督初の快挙!会場にはブランジェリーナもオーランド・ブルーム、『パイレーツ・オブ・カリビアン』最新作出演をきっぱり否定『アバター』ついに『タイタニック』超え!歴代世界興収を塗り替えるサンドラ・ブロック快進撃!全米映画俳優組合(SAG)賞発表
2010年02月02日フジテレビのバラエティ番組「とんねるずのみなさんのおかげでした」から生まれた人気ユニット「矢島美容室」が、TVを飛び出して『矢島美容室 THE MOVIE 〜夢をつかまネバダ〜』として映画化されることが昨年発表されたが、このたび、本作の主要キャスト陣が明らかになった。昨年末の時点で、「矢島美容室」の3人、ストロベリー(石橋貴明)、マーガレット(木梨憲武)、ナオミ(DJ OZMA)に黒木メイサ、アヤカ・ウィルソンが出演することはすでに発表されていたが、加えて出演が明らかになったのは、山本裕典、佐野和真、ダンテ・カーヴァー、柳原可奈子、伊藤淳史、KABA.ちゃん、水谷豊、大杉漣、松田聖子というバラエティあふれる面々。父・徳次郎が営むアメリカ・ネバダ州の矢島美容室で、平凡ながらも幸せに暮らしていた矢島家だったが、父の突然の家出により事態は急展開――。母・マーガレットが必死に家族を支えようとする一方で、恋愛とお化粧に夢中な長女・ナオミ(17歳)はオスカー女優になる夢を抱き、その足がかりとしてミス・ネバダコンテスト優勝を目指す。そして、次女・ストロベリー(11歳)は小学校のソフトボールチームのエース。密かに同級生のケン(11歳・佐野和真)に片想いをするが、彼にはとんでもない秘密が!最強の宿敵・ラズベリー(11歳・黒木メイサ)との試合に仕組まれた罠、友情と恋愛の板挟みになるストロベリー。そして、失踪した父親とは一体、誰なのか…?とそれぞれに入り組んだ事情を抱えつつ、矢島家の面々は奮闘する。“夢をつかむ”ために難題に立ち向かっていかネバダ!!山本裕典はナオミの彼氏・マイケル(20歳)を演じ、そのほか“謎の”という言葉のつく登場人物が続出。そして、今回解禁されたポスターでは、松田聖子の金髪姿も見られる!役名は“プリンセス・セイコ”。一体どんな人物なのか?映画の公開日も4月29日(木・祝)に決定。美女&イケメンあり、演技派あり、個性派ありの共演陣が矢島家にどのように絡んでいくのか楽しみなところ。この一家、TVにはおさまりきらない!『矢島美容室 THE MOVIE 〜夢をつかまネバダ〜』は4月29日(木・祝)より全国にて公開。■関連作品:矢島美容室 THE MOVIE 〜夢をつかまネバダ〜 2010年4月29日より全国にて公開© 矢島美容室プロジェクト
2010年02月02日シャーリーズ・セロンが9年間交際し、事実婚状態だった恋人のスチュアート・タウンゼントと昨年暮れに破局していたことが明らかになった。クリスマスに2人でメキシコ旅行をした後にシャーリーズから別れを切り出したという。それ以来、彼女はスチュアートから愛の証として贈られ、「絶対に外さないわ」と断言していたアンティークの指輪も外している。彼女から破局したことを直接聞いた友人は「スチュアートはショックを受けているようだけど、シャーリーズはメキシコで休暇を過ごしていたとき、2人の関係は終わったと気づいたと話しています」と英国のデイリー・メール紙に語った。友人は「最近の2人は恋人というより、兄妹のようでした」とつけ加えた。スチュアートはシャーリーズと暮らしていたハリウッド・ヒルズの家から荷物を運び出し、2人が共同で所有するマリブ・ビーチの家を拠点にする模様。『コール』の共演がきっかけで2001年から交際が始まった2人は、ブランジェリーナ同様、婚姻関係にはなかったが、「教会で挙式したりはしなかったけど、僕らは互いに夫婦だと思っている」とスチュアートがインタビューで語り、おしどりカップルとして知られていたが、シャーリーズがアカデミー賞主演女優賞に輝く一方で、スチュアートは『ロード・オブ・ザ・リング』、『Thor』(原題)といった大作をクランクイン直前に降板するなど、仕事は順風満帆とは言えない状態。キャリア面での格差が影響を及ぼした可能性はありそうだ。(text:Yuki Tominaga)写真は昨年12月、FIFAワールドカップの組み合わせ抽選会に出席した際のもの。隣りはデヴィッド・ベッカム。© REUTERS/AFLO■関連作品:ATOM 2009年10月10日より全国にて公開© 2009 Imagi Crystal LimitedOriginal Manga © Tezuka Productions Co., Ltd.■関連記事:脳科学おばあちゃん、実はアトムの大ファン!育児の観点でも『ATOM』は脳に良い?役所広司「お風呂でいつもアトムヘア!」ASIMOもアトムの祝福に駆けつける『ATOM』上戸彩インタビューアトムに続いて声を演じてみたいキャラクターは…上戸彩つながりで誕生!『ATOM』×ソフトバンク“白戸家”が究極のコラボCM制作上戸彩&役所広司も来場!『ATOM』ワールドプレミア試写会に5組10名様ご招待
2010年02月02日大ヒットシリーズ『スター・ウォーズ』の熱狂的なファンの姿を描き、世界中の『スター・ウォーズ』ファンから熱い支持を受けた『ファンボーイズ』が日本でもDVDとなって5月にリリースされる。本作をめぐっては、日本での劇場公開を望む1,000名を超えるファンが署名活動を展開するなど紆余曲折があったが、このたび正式にDVDリリースが決定!1月31日(日)に日本国内の『スター・ウォーズ』ファンが集結して、日本語吹き替え版のアフレコ収録が行われた。本作は、『スター・ウォーズ』オタクで、末期ガンを患い余命わずかの友人に、公開を控えた『スター・ウォーズエピソード1/ファントム・メナス』を見せるために、こちらも『スター・ウォーズ』の熱狂的なファンである主人公たちが奮闘する姿を描いたコメディ。本作の面白さを最も理解しているのは、署名活動を行った熱いファンたちのはず、ということで今回のアフレコ収録が敢行されることになった。当日は、気合いを入れるためにコスプレ着用を義務化!30人にも及ぶコスプレ軍団がスタジオを占拠した。ダースベイダーのコスプレをしたファンは手作りの衣裳の総額を尋ねられ「50万円くらいです。僕の場合は各国のメンバーから提供してもらって、安く抑えています」と告白。さらに「夜、この格好で歩いていたら警察の方に声を掛けられました。職務質問だと思ったら…写真を一緒に撮ってほしいとお願いされました」という驚きのエピソードも。また、「エピソード1」から「エピソード3」までナタリー・ポートマンが演じたパドメ・アミダラに扮したファンは「(劇中と同様に)お腹に2人の子供がいるという設定でお腹を膨らませています」とのこと。さらに、「公開された当初は毎週末映画館に通ってネタ帳を作り、最後にDVDを見てバランスを考えます。100%の完成度を目指して作成しています」と並々ならぬ熱い思いを明かしてくれた。なお、本作には本家『スター・ウォーズ』からレイア姫役のキャリー・フィッシャー、ダース・モール役のレイ・パーク、さらにはランド・カルリジアン役のビリー・ディー・ウィリアムスが出演。加えて『スター・ウォーズ』と双璧を成すSF大作『スター・トレック』のカーク船長でおなじみの、ウィリアム・シャトナーまでもがカメオ出演するなど豪華な出演陣も話題を呼んでいる。『ファンボーイズ』DVDは5月12日(水)よりリリース。『ファンボーイズ』DVD価格:3,990円(税込)販売元:ビデオメーカー発売日:5月12日(水)※TSUTAYA独占で同日レンタル開始。■関連作品:ファンボーイズ© 2008 The Weinstein Company,LLC. All rights reserved. Artwork © 2009 Weinstein Company.All rights reserved.
2010年02月01日寒いこの季節に、身も心もほかほかに温めつつ、一度入ったらなかなか出ることができないという、恐るべき“魔力”を発揮するこたつ。一人でゆったり温まるのもいいけれど、誰かと一緒にワイワイとしゃべりながらのんびり過ごすのが冬の楽しみ、という人も多いのでは?では、あなたが一緒にこたつでミカンを食べたい俳優は誰?「MTV」による映画情報番組「MTV SCREEN」とシネマカフェのコラボレーションでお届けする「cinemaFAN-KING」では、話題の映画および俳優をピックアップして、テーマに沿って投票してもらい、ランキングで映画ファンの“リアル”を勝手に決定する。1月に募集した投票テーマ「こたつで一緒にミカンを食べたい俳優」の結果を大発表!全得票数のおよそ半分を獲得するという圧倒的な強さを見せつけ、見事「こたつで一緒にミカン」KINGに輝いたのは、先頃、主演作『ゴールデンスランバー』が公開されたばかりの堺雅人。皮肉なことに劇中では、こたつに入る余裕などこれっぽっちもなく、ひたすらに逃げて、逃げて、逃げまくるという役柄を演じたのだが…。「のほほんと一緒におしゃべりをしたいです」(20代・女性)、「こたつとミカンとあの笑顔…癒されそう!」(30代・女性)など、堺さんの持つ雰囲気やイメージを暖かいこたつと結び付けた声が多く寄せられた。偶然にも、映画公開前に行われたプレミア試写会の舞台挨拶で堺さんは、この冬ようやく念願のこたつを手に入れたことを告白。「心地良くまどろんでます」と笑顔で語っていた。そのこたつで一緒に温まりたい!第2位に入ったのは『猿ロック THE MOVIE』の市原隼人。「話が面白そう!」(20代・女性)、「ミカン食べながら一緒にトランプして大盛り上がりできそう」(30代・女性)など、こちらは元気いっぱいの市原さんの魅力を推す声が多く見られた。僅差の3位には『パレード』の公開が控える藤原竜也。「寒がりに見えるから一緒にヌクヌクしたい」(30代・女性)、「横でうたた寝してほしい」(30代・女性)などなど女性ファンから数々の“願望”が届いた。ちなみに、候補者リストにはハリウッド俳優も名を連ねたが、票は伸びず…。4位にオーランド・ブルーム(『ニューヨーク,アイ ラブ ユー』)、5位にロバート・ダウニーJr.(『シャーロック・ホームズ』)という結果になった。「こたつに入ってる姿が想像できない」という非常に全うな意見も…。確かに、彼らがこたつに入ってミカンをむいていたら、相当シュール!ある意味面白いかも?今回の投票では、こたつと共にミカンというアイテムもポイントに。それぞれ投票した俳優に「ミカンをむいてほしい」「むいてあげたい」という声も数多く寄せられた。笑顔でミカンを差し出してくれそうなのは誰か?はたまた、ミカンをむくときに白い繊維の部分を几帳面にむきそうなのは誰か?まだまだ寒い日は続きそう。あなたは誰と一緒に温まりたい?こたつでみかんを一緒に食べたい俳優は?1位:堺雅人(『ゴールデンスランバー』)2位:市原隼人(『猿ロック THE MOVIE』)3位:藤原竜也(『パレード』)4位:オーランド・ブルーム(『ニューヨーク,アイ ラブ ユー』)5位:ロバート・ダウニーjr.(『シャーロック・ホームズ』)「cinemaFAN-KING」とはシネマカフェとMTVのコラボレーションによる読者投票企画。シネマカフェのページ上で、月ごとにテーマを提示し、あらかじめ挙げられている候補者から一人を選ぶか、もしくはフリーアンサー枠に記入する形式で投票を実施している。■関連作品:ゴールデンスランバー 2010年1月30日より全国東宝系にて公開© 2010「ゴールデンスランバー」製作委員会パレード 2010年2月20日より渋谷シネクイント、新宿バルト9ほか全国にて公開© 2010 映画『パレード』製作委員会猿ロック THE MOVIE 2010年2月27日より公開© 2010「猿ロック」製作委員会シャーロック・ホームズ 2010年3月12日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2009 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITEDニューヨーク,アイ ラブ ユー 2010年2月27日よりTOHOシネマズ シャンテ、Bunkamuraル・シネマほか全国にて公開© NY5,LLC-All Rights Reserved.■関連記事:堺雅人、絶叫エピソード告白「スキー場の奥に消えた」『ゴールデンスランバー』濱田岳×中村義洋監督次回はコメディでまさかの共演?オーランド・ブルーム、『パイレーツ・オブ・カリビアン』最新作出演をきっぱり否定【どちらを観る?】ベストセラー映画化、何点?『ゴールデンスランバー』『パレード』J・ロウにレイチェル・ワイズハリウッドで活躍の英国スターが母国の演劇賞受賞
2010年02月01日死と隣り合わせのアメリカ軍の爆発物処理班の奮闘を描き、シカゴ、ニューヨーク、ロサンゼルスの映画批評家協会賞に全米映画批評家協会賞(National Society of Film Critics Awards)、さらについ先頃発表された第62回全米監督協会(DGA)賞などで最高賞を受賞し、アカデミー賞へ向けての期待が高まる『ハート・ロッカー』。本作の予告編がこのほど解禁となった。物語の舞台は2004年のイラク・バグダッド郊外。アメリカ軍の爆発物処理班の中隊のリーダーに就任したウィリアム・ジェームズ二等軍曹は、まるで死に対する恐れが全くないかのような振る舞いを見せる。補佐につくJ.T.サンボーン軍曹とオーウェン・エルドリッジ技術兵は、一瞬の判断のミスが死に直結する爆発物処理の任務の中で、徐々にジェームズへの不安を募らせていく。彼は、虚勢を張るただのの命知らずなのか、それとも勇敢なプロフェッショナルなのか…?そして、そんな男たちの思いとは無関係に激しい戦闘行為が繰り返される日常。中隊の任務明けまで、あと38日。彼らの運命やいかに――?監督を務めるのはキャサリン・ビグロー。全世界で大ヒット中で、ゴールデン・グローブ賞にも輝いた『アバター』のジェームズ・キャメロン監督の元妻であり、元夫婦でオスカーを争うことになるか?ということも全米で話題に。『アバター』に関して、劇中で描かれる軍隊や指揮官の様子がアメリカ軍およびブッシュ前政権の姿を反映しているのでは?という指摘が寄せられ、保守派からの批判を受けて激しい論争が巻き起こっているが、イラク戦争を題材にしたこの『ハート・ロッカー』に関しても反戦的、反米的であるという声が。実際、本作の撮影で米軍の協力が得られなかったため、建物や景色がイラクに近い、隣国のヨルダンで撮影されたというエピソードも伝わってきている。“似たもの(元)夫婦”と言うべきか…、いずれにせよ社会情勢を題材に取り込み、センセーションを巻き起こしている点はさすがの慧眼。賞レースにおいても、先述の『アバター』や『マイレージ、マイライフ』、『NINE ナイン』といった有力候補の間に割って入り、ダークホース的な存在として注目を増している。ドキュメンタリー風の映像が、実際にイラクに足を踏み入れているかのような錯覚を起こさせる本作。まずは予告編で“死と隣り合わせ”の世界を体感!『ハート・ロッカー』は3月6日(土)よりTOHOシネマズ みゆき座、TOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国にて公開。※こちらの予告編は、MOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:第82回アカデミー賞 [アワード]ハート・ロッカー 2010年3月6日よりTOHOシネマズ みゆき座、TOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国にて公開© 2008 Hurt Locker, LLC. All Rights Reserved.■関連記事:K・ビグローが全米監督協会賞で女性監督初の快挙!会場にはブランジェリーナも『アバター』ついに『タイタニック』超え!歴代世界興収を塗り替えるサンドラ・ブロック快進撃!全米映画俳優組合(SAG)賞発表『ラブリーボーン』15歳の天才女優シアーシャ・ローナンが笑顔で初来日!徐々にオスカー候補が見えてきた?英国アカデミー賞候補が発表に
2010年02月01日先日公開され、10億超えも視野に入る大ヒットスタートを切った『サヨナライツカ』。この大ヒットを受けて、本作で12年ぶりの映画復帰を果たした中山美穂が、現在の住まいであるフランスから緊急帰国し、2月6日(土)、7日(日)の2日間で東京、名古屋、大阪、福岡の4都市8か所にて開催される大ヒット御礼凱旋舞台挨拶に出席することが急遽決まった。興行面での好調のみならず、本作は様々な映画サイトでのアクセス数、話題度で1位を獲得。加えて中島美嘉による主題歌「ALWAYS」も各チャートで1位、中山さんの夫である辻仁成の原作小説も紀伊国屋文庫本週刊ベストセラーを始め各ランキングで1位を記録するなど、“社会現象”という言葉が決して大げさではない盛り上がりを見せている。これを受けて、中山さんが再びフランスから帰国することが決定!今週末の2月6日(土)、7日(日)の2日間で東京、名古屋、大阪、福岡の4都市、8つの劇場で行われる舞台挨拶に登壇することになった。フランスから日本、さらに各都市をめぐる総移動距離は推定22,200キロ!およそ3,000人の観客動員が見込まれるこちらの舞台挨拶だが、実施の詳細については2月1日(月)の23:00ごろ、公式サイト上で発表されるとのこと。公開初日の舞台挨拶では、ファンから「おかえり!」という言葉と大声援で迎えられ、感無量といった面持ちで「海外映画なのに、日本のみなさんにいち早く届けられることが本当に嬉しい」と喜びを語っていた中山さん。今回の舞台挨拶ではどのような言葉をファンに向けて発するのか?『サヨナライツカ』は新宿バルト9、丸の内TOEI2ほか全国にて公開中。『サヨナライツカ』映画公式サイト■関連作品:サヨナライツカ 2010年1月23日より新宿バルト9、丸の内TOEI2ほか全国にて公開© 2009 CJ Entertainment Inc. All Rights Reserved.■関連記事:中山美穂、ファンの「おかえり」に笑顔西島秀俊は劇中の浮気に「しょうがない」連発【シネマモード】恋する女心を解く鍵は衣裳にあり?『サヨナライツカ』を彩るのは…中山美穂号泣、中島美嘉の歌声に「心に響いてきた」主演作『サヨナライツカ』試写会『サヨナライツカ』中山美穂×イ・ジェハン監督 12年ぶりの現場で感じたデ・ジャヴュ川島なお美、ワケあり恋愛を一刀両断「頭と心と身体が一つになって本当の恋愛!」
2010年02月01日1月30日(現地時間)、カリフォルニア州センチュリー・シティのハイアット・リージェンシー・センチュリー・プラザで第62回全米監督協会(DGA)賞授賞式が行われ、『ハート・ロッカー』(写真)のキャサリン・ビグロー監督が最高賞を受賞、女性監督として初の快挙となった。「私の人生で最も素晴らしい瞬間です」とビグローは受賞の喜びを語ったが、女性初という点については「私は自分自身のことをフィルムメーカーだと考えたいです」と、こだわりを見せなかった。『ハート・ロッカー』は前週発表された全米製作者協会(PGA)賞でも作品賞を受賞、明日2日にノミネーションが発表になる今年のオスカーの最有力候補となりそうだ。DGA賞では、ノミネートされた監督全員を表彰するので、この日は『イングロリアス・バスターズ』のクエンティン・タランティーノ、『マイレージ、マイライフ』のジェイソン・ライトマン、『プレシャス』のリー・ダニエルズ、そしてビグローの元夫でもある『アバター』のジェームズ・キャメロンも出席した。この日、上記の5人の監督以外で注目を集めたのは、破局疑惑の渦中のブランジェリーナ。タランティーノのプレゼンターとしてブラッド・ピットの出演は予定されていたが、アンジーの出席は予定外。破局のうわさについてコメントなどはなかったが、2人はタランティーノと同じテーブルに仲良く座っていたという。(text:Yuki Tominaga)■関連作品:第67回ゴールデン・グローブ賞 [アワード]第82回アカデミー賞 [アワード]ハート・ロッカー 2010年3月6日よりTOHOシネマズ みゆき座、TOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国にて公開© 2008 Hurt Locker, LLC. All Rights Reserved.プレシャス 2010年GW、全国にて公開マイレージ、マイライフ 2010年3月20日よりTOHOシネマズ シャンテほかにて公開© 2009 DW STUDIOS L.L.C and COLD SPRING PICTURES. All Rights Reserved.イングロリアス・バスターズ 2009年11月20日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2009 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVEDアバター 2009年12月23日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2009 Twentieth Century Fox. All rights reserved■関連記事:賞レースのダークホース『ハート・ロッカー』のココがすごい!最新予告編到着『アバター』ついに『タイタニック』超え!歴代世界興収を塗り替えるサンドラ・ブロック快進撃!全米映画俳優組合(SAG)賞発表『ラブリーボーン』15歳の天才女優シアーシャ・ローナンが笑顔で初来日!徐々にオスカー候補が見えてきた?英国アカデミー賞候補が発表に
2010年02月01日映画『ゴールデンスランバー』の初日舞台挨拶が1月30日(土)、東京・TOHOシネマズ日劇2で行われ、主演の堺雅人、共演の竹内結子、中村義洋監督らが出席した。人気作家・伊坂幸太郎の同名小説を原作に、首相暗殺犯に仕立て上げられた男の2日間にわたる逃亡をめぐる人間ドラマ。堺さんは鑑賞後の観客の大きな拍手に「温かい熱気に迎えられ、興奮し安心しています」と繊細な笑顔。「この作品は客観的に観ることができない、初めてのこと。出来上がった初めて観たとき、ああ、この日は暑かったな、とか、アルバムをめくるような気持ちになった。ジャンル分けしづらく、こういう物語として観るしかない」と思い入れタップリに語った。劇中の展開にちなみ司会者が、信頼があだになったエピソードを質問。堺は「スキーが全然できないんですが上手な役をやることになり、滑る場面で受け止めてくれるスタッフを信頼して滑ったら、受け止めてくれなくて、『あーっ』って叫びながらスキー場の奥に消えていきました」と苦い経験を披露。竹内さんは「今回、監督に役作りはいらない、素のままでいいと言われましたが、現場に入り、監督が『晴子(竹内さん)は上昇志向の強い女』と言ったのを聞いて、それって私? 人間的によろしくない? って」と中村監督に“詰問”。「覚えていませんが、真逆だと思う。もっと上昇志向を持った方がいいというか…」と釈明を受け、楽しげに笑っていた。一方で、共演の劇団ひとりは「私事ですが、おととい、アバなんとかという映画(ジェームズ・キャメロン監督の3D映画『アバター』)を観ようとしてうっかり2Dの劇場に行ってしまい、何も飛び出てこなかった。この映画(『ゴールデンスランバー』)は劇場を選ばず、どこでみても面白い」と珍PRを展開。共演陣と観客を笑わせていた。『ゴールデンスランバー』は全国東宝系にて公開中。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:ゴールデンスランバー 2010年1月30日より全国東宝系にて公開© 2010「ゴールデンスランバー」製作委員会■関連記事:『ゴールデンスランバー』濱田岳×中村義洋監督次回はコメディでまさかの共演?【どちらを観る?】ベストセラー映画化、何点?『ゴールデンスランバー』『パレード』2010年、最も活躍すると思う俳優は?1位は不動のジョニー・デップ!堺雅人があったかコタツに思いを馳せる一方、竹内結子は脚露出の薄着に震える!誰と一緒にこたつでみかん食べたい?「MTV」オリジナルステッカー&「ウサビッチ」グッズを10名様プレゼント
2010年01月30日映画『おとうと』の初日舞台挨拶が1月30日(土)、東京・丸の内ピカデリーで行われ、山田洋次監督が第60回ベルリン国際映画祭(ドイツ/2月11〜21日)で特別功労賞(ベルリナーレ・カメラ賞)を受賞することが発表された。同映画祭では特別招待作品としてクロージング上映が決定済み。続く朗報に、挨拶に立った笑福亭鶴瓶、蒼井優、加瀬亮らキャスト陣を代表し、主演の吉永小百合が花束を手渡し抱擁の祝福。山田監督は「くしくもこの映画は市川崑さんの『おとうと』をヒントに作った。崑さんはついこの間、亡くなられてしまいましたが、生きていらして報告したら、喜んでもらえるのにな、なんてことを考えていました」と感慨深い表情を浮かべた。吉永さんは「とても嬉しくて。2年前に『母べえ』でベルリン(コンペティション部門)に行きましたが賞をいただけなくてガッカリして帰ってきました。またベルリンにお伴して監督の喜びをお受けしたい」と興奮気味。W主演の鶴瓶さんは「吉永さんが監督を『胴上げしたい』って言うんやけど、できないやろ!あかん、危ない」と大女優に突っ込みつつ「ドイツ人にこれが分かったいうだけでも嬉しい」とボケて祝った。同賞は映画界に多大な貢献をした個人、団体に贈られるもので、2007年にクリント・イーストウッド、日本人では2000年に市川崑、2001年に熊井啓の2人が受賞している。同作はしっかり者の真面目な姉(吉永さん)と、だらしない冗談ばかりの弟(鶴瓶さん)の姉弟愛、家族の絆を描く物語。一方で、鶴瓶さんが吉永さんと出演した29日放送のテレビ番組で「次は夫婦役やねと吉永さんが言うた」と報告すると、山田監督は「この2人が夫婦だったらとてもいろんなイメージが膨らみますね」と乗り気(?)。鶴瓶さんは「夫婦役ができるなら子は蒼井優や。ごっつい嫌がりますわ」とますます悪ノリ。蒼井さんはプッと吹き出していた。『おとうと』は全国にて公開中。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:おとうと 2010年1月30日より全国にて公開© 2010「おとうと」製作委員会■関連記事:『おとうと』加瀬亮から心温まる動画メッセージが到着!山田洋次、ベルリン入りに「よくぞ選んでくれた!」浅草寺で『おとうと』大ヒット祈願加瀬亮『おとうと』インタビュー「変化していく自分の感覚を、受け入れていきたい」山田洋次監督『おとうと』がベルリン国際映画祭クロージング・フィルムに決定!五・七・五から見える“家族”の形思わず唸る『おとうと』川柳コンテスト大賞発表!
2010年01月30日Wikipediaじゃあるまいし、自分の過去の警察沙汰についてまで包み隠さず自らのブログのプロフィール欄に掲載している人もめったにいない。峯田和伸は、自分を飾ろうともかっこよく見せようともせず、ありのままをさらけ出す。それはインタビュー中も変わらない。だから登場人物への共感を語る際に「僕も中途半端な形で女の子を捨てた経験もあるし…」とか「元カノの名前を曲名にして歌ってたらその親から怒られて…」なんてこちらがヒヤヒヤするエピソードが次々と出てくる。銀杏BOYZの歌手、そしてもはや“俳優”として確固たる地位を築いている彼の最新主演作『ボーイズ・オン・ザ・ラン』。暑苦しくて、かっこ悪くて、一生懸命な主人公・田西を彼はどのような思いで演じたのだろうか?田西への“憧れ”と青山への“共感”原作は「週刊スピリッツ」(小学館刊)に連載された花沢健吾の同名人気漫画。「連載当時から、『ボーイズ・オン・ザ・ラン』の部分は切り取っていた」と言うほどの原作ファンであった峯田さんにこの役のオファーが来たのはやはり運命か?田西という役柄への思いを尋ねると「憧れと共感がある」という答えが返ってきた。「僕には自分の表現したいもの…バンドという存在があったけど、田西はそれを見つけられないまま生きてきた。それが、ちはる(黒川芽衣)という自分にとっての“夢”ができて、それを追いかけるようになる。峯田和伸は、田西よりも小器用で、妥協するところもきっとあると思うんですよ。でも、田西にはそれがなくて、向こう見ずのまま、迷惑を掛けながら突っ走る。そこは憧れですね。僕は、松田龍平くんが演じた(敵役の)青山にも共感できるんです。僕自身、1回きりで女の子捨てた経験もあるし…だから僕は田西になれない。その分、憧れておれの分まで頑張ってくれ、と思うんですよね」。田西を演じる上で、オファーが届いたときから撮影を終えるまで、あえて原作を一度も手に取らず、脚本と監督との話し合いの中で役を作り上げていったという。「原作の中の田西を意識したら、原作は超えられないし映画化する意味はない。監督とは『僕らの“ボーイズ・オン・ザ・ラン”を作ろう』という話をしました。原作ではこのシーンで、田西はこういう表情してた、とかいうことが頭に入ってくると本番で身動きが取れなくなってしまうし、嘘になっちゃうんですよ。セリフは原作からの借り物であっても、峯田和伸が黒川芽衣に向かい合ったときの空気感を大切にして、それが伝わるようにしようと思いました」。名前と顔をさらけ出して語ることによる衝撃それにしても、田西の行動は凄まじい。見ていてどこか、自分の中にある隠しておきたい様々な恥ずかしいことをほじくり返されているかのような気持ちにすらなる…。みっともない部分も含め、自分の全てをさらけ出す――。そんな生き方は、峯田さんのスタイルにそのまま通じるようにも感じるが…。峯田さん自身はなぜ、そこまでさらけ出せるのか?「いや、僕はそこまでムチャはしないですよ、恋愛においては(苦笑)。嫌われたくないんで…。僕自身のそういう生き方は、決して単なる性格というわけではないですね。例えば、ネット上の掲示板とかで名前出さずにいろいろ言ったりする気持ちは僕も分かる。でも、僕は名前も顔も出して汚いことや変なことをガンガン言った方が与える衝撃は大きいだろうと信じてる。だから僕は自分を全て出して言おう、と。そういう意図はありますね。まあ、なんぼ、『隠してない』と言われても、隠してる部分はありますから、そこは計算高いですよ(笑)。でも、僕が憧れる人には、例えばジョン・レノンもそうですが、『かっこつけず、そのままの君を表現できたらこんなにかっこいいことはないんだよ』という部分があるんです。究極的にはそこかな。“誰かのために”ではなくて“目の前の人”に届けばいいと思って歌っているので」。と、ここで冒頭の“元カノ”エピソードが出てくるところが峯田さんらしいのだが…。本作では主題歌「ボーイズ・オン・ザ・ラン」も担当しているが、彼の音楽を少しでも聴けば、峯田さんにとって、音楽という存在がいかに大きなものかが即座にわかる。では、“演じる”ということは峯田さんにとってどういうことなのだろうか?「音楽に関して言うと、大学で始めてから曲作るのもプロデュースも、ライヴもCD制作も全て、自分たちの手でやって来た。それに比べると、演じるというのは他人に預けられる部分なんです。監督の『スタート!』の声に対して動いて、たとえ自分が納得できなくても監督にとってOKならそれはOKなんですよ。そういう意味で音楽とは違うモードでできるんですよね。声も動きも含めて、そうやって人目にさらされるのはある意味、気持ちいいです」。『夢をあきらめないで』を原曲キーで熱唱!そう言われるとついつい、次の俳優としての活動に期待してしまうが…と話を振ると、即座にかぶりを振った。「役者自体、しばらくやりたくないかな…というかいまは考えられないですね。いまはバンドでいっぱいいっぱい」。このはっきりとした部分が魅力だが、とはいえ何とかまた次の作品を早く観たいところ。最後に一点、劇中のあるシーンについて質問。決戦を前にした田西が、カラオケで音を外しながら熱唱する場面があるのだが、さすが峯田和伸!と言うべきか、音を外しつつも妙に心に響く歌声を披露している。へたくそなのにかっこいいこのシーン。どんなことを意識して歌ったのだろうか?「あそこは、『田西だったら?』とか考えずに嘘がないように、という気持ちで思い切り歌ってます。あの状況で岡村孝子さんの『夢をあきらめないで』を原曲のキーで歌ったら、ああなったんです(笑)。あの頃は、撮影も佳境で体力的にもヘロヘロで、にんにく注射を打って歌って…あれが僕の限界です!」■関連作品:ボーイズ・オン・ザ・ラン 2010年1月30日よりテアトル新宿、シネセゾン渋谷ほか全国にて公開© 2009花沢健吾/「ボーイズ・オン・ザ・ラン」製作委員会■関連記事:峯田和伸の「押尾学のスピリット」発言にドキッ!イケメンVS非イケメンで大激論松田龍平と峯田和伸のケンカの軍配は…?亡き父・優作を知る小林薫「感慨深い」キャスト、監督舞台挨拶付き『ボーイズ・オン・ザ・ラン』試写会に25組50名様ご招待“ダメ男”峯田和伸VS“ヤリ手”松田龍平美女めぐり熾烈なバトル勃発!
2010年01月29日いま、世界中を恐怖のどん底に突き落としている映画『パラノーマル・アクティビティ』。本作の“仕掛け人”である監督のオーレン・ペリが来日し、シネマカフェのためにコメントを寄せてくれた。恐怖の予告編と共にご覧あれ!ごく普通の家で、幸せに暮らすある若いカップル。だが、自分たちが毎晩寝ついた後に、家の様子が変わっていることに気がつく。少女時代から、様々な不思議な現象を体験してきたケイティは、原因は自分にあるのではないかと感じていた。何らかの悪霊が家にとり憑いているのではないかとの疑いを持った2人は、家中にビデオカメラを設置する。真夜中、2人が眠りについた後、家では一体何が起こっているのか?ビデオに映っていたのは…。全米での公開はわずか12館からスタート、第1週目は興収ランキング48位だった本作だが、うわさがうわさを呼んで瞬く間に公開規模を拡大し、ついに全米第1位を獲得。ホラー映画の“アメリカンドリーム”とでも言うべきか?135万円で製作されたこの密室サスペンスは、全米で約95億円を稼ぎ出した。スティーヴン・スピルバーグ監督がリメイク権を手に入れつつも、これ以上の作品は出来ないという理由で製作を断念したという曰くつきの本作。それを手掛けた監督は一体どんな人物かと思えば…とってもお茶目!日本語で恐怖の(?)メッセージを贈ってくれた。その後に流れる予告編もお見逃しなく!『パラノーマル・アクティビティ』は1月30日(土)より全国にて公開。※こちらのコメント動画は、MOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:パラノーマル・アクティビティ 2010年1月30日より全国にて公開■関連記事:亀田興毅全米大ヒットホラーに凍る「あかんやろ、夢に出る」全米を沸かせた“超常”ムービー『パラノーマル・アクティビティ』試写会に40組80名様ご招待無名ホラー映画が全米で“恐怖”の社会現象に12館スタートからトップ5位へ!
2010年01月29日これだけの力があるのだから、もっと目立ってもいいのでは?そんなふうに感じてしまうほど、中村義洋監督は謙虚な人だ。映像化不可能と言われた伊坂幸太郎の原作を映画化した『アヒルと鴨のコインロッカー』で注目を浴び、『チーム・バチスタの栄光』、『ジェネラル・ルージュの凱旋』など話題の原作の映画化をヒットに導いてきた実力の持ち主だが、本人はあまり自分を出したがらない。いつも口にするのは、「求められたことに応えているだけ」「観客が映画を楽しんでくれればそれでいい」。その言葉どおり、面白い原作を、原作の良さを残したまま映画らしくパッケージし観客を満足させてくれる。中村義洋監督とはそういう監督だ。そして、新作の『ゴールデンスランバー』は『アヒルと鴨のコインロッカー』、『フィッシュストーリー』に続く伊坂幸太郎の原作の映画化である。今回は中村監督が手掛ける伊坂作品に必ずキャスティングされる若手俳優・濱田岳と共に話を聞いた。本作は、主人公・青柳(堺雅人)が首相暗殺の罪を着せられ逃亡するミステリー。映画化するにあたって「キャスティングにはじっくり時間をかけました」と、監督は言う。けれど、濱田岳の演じる“黒いパーカーの男”というキャラクターに関しては、なんと原作の段階からすでに決まっていたというから驚きだ。「そうなんです。伊坂さんはもともと“黒いパーカーの男”を太った男として考えていたらしんですけど、『アヒルと鴨…』を観て書き替えた。小柄でおでこが広くて…という濱田岳ふうにね。ただ、僕が原作を読んでいるとき、伊坂さんが“黒いパーカーの男”のモデルを濱田岳にしていることを知らなくて。でも、読みながら、もしかしたら濱田岳なんじゃないかな、と思いましたね」。原作の段階からラブコールを受けていた濱田さんが演じるのは、指名手配中の殺人鬼“黒いパーカーの男”。これまでの俳優・濱田岳からは想像の付かない役柄だ。「『アヒルと鴨…』で伊坂さんと対談をしたときに、伊坂さんから今後やりたい役はどんな役?と聞かれて──人がやりたがらないような役、たとえば殺人鬼とかやってみたいですねって言っていたんです。それが直接関係あったのかは分からないですけど、伊坂さんが僕をイメージしてくれたというのは役者冥利に尽きます。物語を進めていくポジションも初めてでした」と、真面目に質問に応える濱田さんの隣で「原作で当て書きされているけれど、映画では濱田岳を使わないっていうのも面白いかなと思ったんですけどね(笑)」と、茶々を入れる中村監督。この2人、かなり仲がいいようだ。3度目のタッグだからというだけではない“同じ空気感”を持っているような……。実際、何かにつけて笑いのツボが一緒で、些細なネタで話が盛り上がるのだとか。笑いのツボが同じなら2人でコメディをやってみては?と、投げかけると「コメディやるなら僕出ますね。監督は別の誰かにやってもらってね」とノリノリ。濱田さんもキャッキャッと笑っている。この2人、本当に相性がいいうえ、仕事に対するスタンスも似ている。「濱田くんは基本的に将来を考えていない、戦略がない、受けたものに対してその時その時の最大の力を出す人なんです。僕はそれはもの凄くいいことだと思っていて。だから、現場では本当は目立ちたがり屋のギラギラした俳優なんだという設定でからかうんですよ(笑)」。監督のお気に入りであり、完璧にいじられキャラの濱田さんだが、映画の中では堺雅人の演じる青柳をぐいぐい引っ張っていく役どころ。もちろん、演技派俳優のひとりとして引っ張りだこの堺雅人との共演は、濱田さんにとって刺激的な現場となった。「堺さんはイメージ通りではあったんですけど、ロックな感じというか、格好いいと思いましたね。自信満々に“僕は愛想笑いには自信があるんだ”と言ったり、“運動オンチで運動ができないんだよ”って言っていたのに、舞台ではもの凄い殺陣をやっていたり、なんかもの凄く格好いいなと」。中村監督×濱田岳と同様に、中村監督×堺雅人のタッグも『ジャージの二人』、『ジェネラル・ルージュの凱旋』に続く3度目。これまでに築き上げられてきたそれぞれの信頼関係が『ゴールデンスランバー』で融合したとも言える。また、堺さんと濱田さんは意外なところで繋がっていると中村監督。「普通の市民の宅配ドライバーが巻き込まれるという設定だけれど、実は青柳のような人間はなかなかいないんです。僕はそんな彼の純粋さが大好きなんですけど、撮影の途中で“おや?”っと思ったことがあって。『アヒルと鴨…』で濱田くんが演じた椎名という青年の十数年後が青柳なんだなと。あの役(椎名)は僕がとても尊敬している役。純粋さとか、人から自分がどう見られるか考えないところとかね。だから『ゴールデンスランバー』のもうひとつの見方として、もしも主人公・青柳と同じ立場になったときに“あなたは、あれほど人に助けてもらえますか?”と問いかけたい。でも、僕だったらたぶん助けてもらえないと思うんだよなぁ(笑)」。そう自信なさそうに笑う姿がなんとも監督らしい。ハリウッド的スケールを持った原作をどう映画化したのかも確かに見どころだが、「純粋さ」「信頼関係」「生きること、生き延びること」を核に据え、温かな感情を抱かせてくれる『ゴールデンスランバー』は、まさに現代人の心の隙間を埋めてくれる作品。濱田岳の言葉を借りるなら「ラストシーンは妙にほっとする」──その感動をぜひスクリーンで味わってほしい。(text:Rie Shintani)■関連作品:ゴールデンスランバー 2010年1月30日より全国東宝系にて公開© 2010「ゴールデンスランバー」製作委員会■関連記事:【どちらを観る?】ベストセラー映画化、何点?『ゴールデンスランバー』『パレード』2010年、最も活躍すると思う俳優は?1位は不動のジョニー・デップ!堺雅人があったかコタツに思いを馳せる一方、竹内結子は脚露出の薄着に震える!誰と一緒にこたつでみかん食べたい?「MTV」オリジナルステッカー&「ウサビッチ」グッズを10名様プレゼント堺雅人が語る太宰、そして『人間失格』――。「近代文学と“再会”できました」
2010年01月29日先日、このコラムでもご紹介しましたが、ゴールデン・グローブ賞の発表が終わると、いよいよ気になってくるのがアカデミー賞のゆくえですよね。今年は、どんな物語が待っているのでしょうか。ところで、みなさんは昨年のアカデミー賞で、ひとつの女性映画が異例の賞賛を浴びていたことを覚えていますか?作品のタイトルは『フローズン・リバー』。超有名ハリウッドスターが出ているわけでも、特殊効果を駆使しているわけでも、有名作家の原作本があるわけでもない、最近のヒット作の法則からはことごとく外れているはずの映画。でも、アカデミー会員を始め、世界の映画祭で、本当に映画が好きな人々から、絶賛された作品です。主人公は、責任感も甲斐性もない夫に大切な貯金を持ち逃げされ、2人の子供を抱えて途方に暮れる白人女性・レイ。そして愛する夫に先立たれ、義理の母親に奪われた我が子を取り戻そうとするモホーク族のライラ。経済的にも、精神的も追い込まれた2人の女性が切羽詰った状況の中で出会い、厳しい選択を繰り返し、違法なアルバイトに手を染めながらも、希望の光を見いだそうとする物語です。確かに、現在公開中の大ヒット作『アバター』のような最先端技術も使われていないし、あのような派手さのある作品作りではありません。でも、誠実にいま世界が抱える問題のひとつである貧困と向き合い、差別も偏見もない温かい眼差しで人間を見つめる監督の感性と才能に興味津々。来日したと聞き、お会いしてきました。作品が渋めなので、どんな真面目そうな女性が登場するかと思いきや、取材部屋にいたのは、笑顔が華やかな、むしろ柔らかい雰囲気を持ったお姉さま。朗らかな表情で迎え入れてくれ、和やかなムードの中、映画の話が始まりました。この作品が多くの映画賞を受賞しているのは前述の通りですが、なかでも2008年のサンダンス映画祭審査員大賞(グランプリ)ドラマ部門を受賞したときのことを監督はこうふり返ります。「実は、サンダンス映画祭での上映が、観客を招いての初めての上映会だったの。それまでは、5人以上の人がいる前で上映をしたことがなかったから。だから、自分にとっては、この映画がいけるかどうか分かる瞬間だったの。もちろん、映画祭側が気に入ってくれたから、とてもいい条件の中で上映されたのだけれど、実際にフィルムが回り始めてからは、隣に座っていた夫の腕をぎゅっと握ったままだったわ。最初の見どころのシーンでみんなが笑ってくれたときは、本当にほっとした。その瞬間、これでもう大丈夫だと思えたわ。ただ、グランプリを受賞したときは、本当にショックだった。映画の評判が良いことは、自分でもわかっていたの。開催中、街を歩いていると、いろいろな人が“とても良かったわ”と声をかけてくれていたから。でも、多くの映画が出品されているから、まさか自分が受賞するとは思いも寄らなかったんだもの。その後、主演のメリッサ・レオや脚本家で監督である私がほかの映画祭でも賞をいただいたり、ノミネートされたりするようになって。2人とも、この作品で賞をもらえるなんて思っていなかったから、すべては予定外のこと。そのたびに、笑ってしまって『なんだかシュールよね』と言い合っていたわ。なかでも、最もシュールだったのはアカデミー賞の主演女優賞とオリジナル脚本賞のノミネート。そこから、全てのフェアリーテイルが始まったのよ」。この作品には、社会的な視点が見事に盛り込まれているけれど、どのように鋭く社会、そしてそこにある問題を見わたす視野を養ったのかも気になるところ。「母が小さい頃から映画に連れて行ってくれたんだけど、彼女の映画の見方というのは非常に幅広いものだったの。母にとって映画館は、本当の世界を私に教える唯一の手段だったんだと思う。外国映画、米国作品問わずいろいろ見せてくれたから、多くを学んだわ。ストーリーテラーとしての資質はそこで養われたと思う。つまり、スターが演じる主人公だけでなく、様々な人々に目を向けるということをね。『セントラル・ステーション』なんか良い例ね。最初に登場したときの女性主人公は、嫌悪を感じるほどのキャラクターだけれど、映画の最後には彼女のことを好ましく思う。そういうキャラクターに惹かれるの。映画は、社会からはみ出してしまった、忘れられがちな人々に目を向けるということが、ほかのメディア以上に可能だと思うわ。“私たちは境界線を越えていくことができるんだ”という強いメッセージを観客に伝えることができるんだってね」。また、思慮深い彼女は、言葉を選びながら、こんな持論も展開してくれた。「私にとって重要なのは、こういうことなの。人は必死な状況、貧しい状況にあるからといって、ドラマティックな人生を送っていないわけではないということ。人はどんな状況にあろうと、物語を持っているの。そういったことは、母が私にありのままの人間たちを見ることを恐れないでと教えてくれたことが大きいわ。その人の人間性、どんな思いやりをもっているかに注目しなさいと。人間の質はお金とは全く関係ないわけで、大邸宅に住んでいようと、トレーラーパークに住んでいようとそれで差別されるべきではないということ。そういった倫理観を母が映画を通して教えてくれたのよ」。コロンビア大学で映画を学んでいたときには、“女性が主人公の映画にはアドベンチャーが足りない”という批判をよく聞かされ、そのたびに不満に思っていたという監督。今回の作品では、女性の物語にもアドベンチャーがあるということを証明できたとも言われるけれど、そのほかに何かこの作品を通して証明できたことはあるのでしょうか。「どんなに少しの予算しかなくても映画は作れるということ。スペシャルエフェクトを使わなくてもスーパーヒューマンな映画を作ることができるということ。私、キャスト、カメラマン、プロデューサーをはじめ、多くのスタッフが女性だったけれど、女性が団結して力をあわせれば効率の良い仕事ができるということ。(男性だと、一人がリーダーになるというスタイルがいいのかもしれないけれど、私たちはみんながまるで働き蜂のようになって一緒に作業をしたわ。)あと、24日間で注目作を作れるということ。私は娘を現場に連れて行っていたんだけれど、子供が現場にいても撮影に支障はないということ。プロデューサーも子供を連れてきていたのよ。一日に1、2時間しか会えなかったけれど、それでも、母親が側にいる安心感はあったはずよ。そして、インディペンデント映画を作っても、結婚生活は破綻しないということ。これらはすべて映画界では、無理だとされていることだけれど、問題ないのだと証明できたわ。ほかにもいろいろ言いたいことがあるけれど…この辺でやめておくわね(笑)」。もうひとつ、ハント監督が証明したことを私があえてつけ加えるなら、良い作品を作っていれば、支援者は自然に生まれてくるということでしょうか。そんな話をするには、理由があります。実は、この『フローズン・リバー』、各国の映画賞を数多く受賞し、興業的にも成功を納めたにもかかわらず、日本公開が危ぶまれていました。日本ではここ最近、映画、特に洋画は、巨額予算を投じた大作系が幅をきかせ、良質なドラマ作品がなかなか注目されないという状況にあります。アカデミーも認めた良作が、日本だけ1年ほど延びてしまったのは、そんな理由からなかなか配給元が決まらなかったため。そこで、良質なドラマ作品を上映してきた劇場、シネマライズが直接、日本公開に関わることを決意したという異例の経緯を持っているのです。見れば納得の素晴らしいヒューマンドラマ。豊かな映画文化が、今後も日本を彩ってくれるよう、あなたも劇場へ行って応援しませんか。(text:June Makiguchi)■関連作品:フローズン・リバー 2010年1月30日よりシネマライズほか全国順次公開■関連記事:国境を越える“母親の愛”『フローズン・リバー』ハンドクリーム&ポストカードセットを3名様プレゼント【どちらを観る?】2009年もあとわずか…年末年始オススメ映画レビュー第2弾オスカーを翌日に控え、インディペンデント・スピリッツ・アワードが決定!【ハリウッドより愛をこめて】オスカー候補予測通り&意外な(?)面々
2010年01月29日江國香織の原作の映画化、中谷美紀と大森南朋が夫婦役で主演、スガシカオが主題歌を担当と、その製作が発表されて以来、公開に向けて期待と注目を浴びている『スイートリトルライズ』。このたび、本作のメインポスターが明らかになった。聡(大森さん)と結婚して3年。不幸ではないが、時々どうしようもない寂しさを感じる瑠璃子(中谷さん)。優しい嘘を重ねつつ、2人はそれぞれ別の相手と恋に落ち…という物語。このたび解禁されたポスターでは、床に寝そべった2人は頭を並べながらも、別々の方向を見ている。家具は見当たらず、床もむき出し。一見、2人のすれ違いを象徴するかのようで寂しげな雰囲気を表しているかと思いきや、2人の表情は決して悲しげではなく、少しだけ微笑んでいるようにも…?2人の間に「人は守りたいものに嘘をつくの。あるいは守ろうとするものに。」というメインコピーがプリントされており、タイトルはリボンをあしらったかわいらしいデザインに。物語の展開とあわせて、このポスター1枚で様々な想像が膨らむが、こちらのポスターをデザインしたのは、Mr.Children、ゆずなどのPVやアートワークを始め、多方面で活躍するデザイナーでgoen°を主宰する森本千絵。こちらのポスターは1月30日(土)より劇場にて掲示される。かわいい?悲しい?寂しい?あなたがこのポスターから感じるのは――?『スイートリトルライズ』は3月、シネマライズほか全国にて公開。■関連作品:スイートリトルライズ 2010年3月、シネマライズにて公開© 2009 江國香織/「スイートリトルライズ」製作委員会■関連記事:小栗旬初監督作引っさげ北海道に!ゆうばり国際映画祭ラインナップに注目中谷美紀×大森南朋×江國香織『スイートリトルライズ』予告編解禁!中谷美紀、官能&ドッキリ表現「肌の上をなめくじが這うような作品」「変態監督?」大人な秘密の恋をしてみたい俳優、第1位は大森南朋! デップ&ブラピに競り勝つスガシカオが江國香織×中谷美紀×大森南朋『スイートリトルライズ』の主題歌を担当!
2010年01月29日現在ユタ州パークシティで開催中のサンダンス国際映画祭に参加しているオーランド・ブルームが、過去3作でウィル・ターナー役を演じた『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズの最新作『Pirates of the Caribbean: On Stranger Tides』(原題)に出演しないことを明言した。オーランドはMTV Newsの取材に「僕は(第4作には)戻らないよ。ウィルは海の底でサカナと一緒に泳いでいるんじゃないかな」と冗談まじりに語った。過去3作への出演について「素晴らしい時間が過ごせた」とふり返りながらも、「何か違うものに挑戦したくなったんだ」とシリーズ卒業を決意した理由を明かした。『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』出演後は慎重に出演作を吟味していた彼の最新作はオムニバス映画『ニューヨーク,アイラブユー』。岩井俊二監督の下、クリスティナ・リッチと共演している。『NINEナイン』のロブ・マーシャル監督がメガホンをとり、ジョニー・デップがジャック・スパロウ役を続投する『Pirates of the Caribbean: On Stranger Tides』については「ジョニーがやるなら、素晴らしい作品になるだろう。彼(マーシャル)はすごい監督だし、ジョニーと組んでどうなるか、興味深い。ジョニーもミュージカルが好きだし、きっととても美しい作品になるんじゃないかな」と、一観客の視点で大きな期待を寄せた。(text:Yuki Tominaga)© Splash/AFLO■関連作品:パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド 2007年5月25日より全国にて公開©Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.ニューヨーク,アイ ラブ ユー 2010年2月27日よりTOHOシネマズ シャンテ、Bunkamuraル・シネマほか全国にて公開© NY5,LLC-All Rights Reserved.NINEナイン 2010年3月19日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2008 The Weinstein Company. All rights reserved.■関連記事:『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ最新作、今夏ハワイで撮影決定!【シネマモード】ゴールデン・グローブに見る、2010年注目の俳優&女優は?メリルとサンドラ、主演女優賞受賞の2人がキス!第15回放送映画批評家協会賞今年は洋画復権?『アバター』に続け!大物監督話題作が続々公開2010年前半戦街角から生まれる愛のドラマ『ニューヨーク,アイ ラブ ユー』ブックカバーを5名様プレゼント
2010年01月29日物語は14歳の少女が殺害されるというショッキングなシーンから始まり…と紹介すると、どれだけ残酷なシーンが…と観る前から眉をひそめる人もいるようだが、安心してほしい。『ラブリーボーン』は、連続殺人犯の手に掛かり、天国と現世のはざまにたどり着いた少女を主人公にしているが、いたずらに凄惨なシーンや残酷な描写はなく、どこか不思議な温かみすらもって物語が展開していく。それを可能にしたのは、ピーター・ジャクソン監督お得意の幻想的で美しい映像の力もあろうが、何より俳優陣たちの実力、特に主演のシアーシャ・ローナンの演技力によるところが大きい。シアーシャは、『つぐない』で13歳にしてオスカー候補に名を連ねるなど、その実力は折り紙つき。本作でも、悲しみややりきれなさを胸に秘めつつも、明るく、そして強い少女・スージーを見事に演じきった。“未来のオスカー女優”と誰もがその未来に明るい希望を彼女に託すが、15歳の天才少女の素顔は…?まさに“役柄になりきる”という表現がふさわしい。作品ごとに全く異なる人物としてスクリーンの中を生きるシアーシャ。無邪気な笑顔を浮かべるこの少女は一体どうやって“変身”するのか?「私にとってはカメラが回った瞬間にその人物になりきるというのはすごく自然なの。その人の頭で、その人の気持ちになって考えられるのよ。疑問が生じたら脚本に返って、もう一度読み込んだり、監督に聞いたり…。そう、最終的には監督にこれで合っているか確認しながら作っていく感じかな。だって、監督の作品だから、監督が望むものにしたいから。だから、理解できるまで監督とじっくり話をするわ。今回のピーター・ジャクソン監督は、ビジョンがすごくはっきりしてて、やりやすかった。彼と話をして、彼の下で演じるのってすごく安心できたの」。では、演じてみて一番難しかったのは?「この世のシーンと幻想的なあっちの世界と2つの世界を行き来するんだけど、意外かもしれないけど難しかったのはこの世のシーン。よく『泣く演技よりも笑う方が難しい』と言うけど、それと同じね。逆にこの世と天国の間のシーンでは、スッと役に入り込めたわ」。人の良さそうな隣人を装いつつ、甘い言葉で彼女を誘い込み、殺してしまう殺人鬼を演じたのはスタンリー・トゥッチ。実は、撮影現場でシアーシャは、彼とかなり親しくなったとか。そうしたことが演技に影響を与えてしまうようなことはなかったのだろうか?「そう、殺人者とその被害者の関係なのに、彼とは気心が知れて本当に仲良くなったの。でも、それが演技に悪影響を与えたことはなかったわ。むしろ、仲良くなったからこそ何でもできるようになったの。彼の前で必死になる場面も、ぎこちない態度を見せるシーンも、すごくやりやすかった」。ちなみに、2人が共にノミネーションを果たしたある映画賞の授賞式では、発表を待つ間、彼女はずっと彼の手を握っていたとか。冒頭にも述べたように、ショッキングな内容やジャクソン監督作品ということでその映像世界に注目が集まりがちだが、スージーや家族のドラマや時代背景といった部分が丁寧に描かれていることが、この不思議な物語にリアリティを与えている。物語の時代は1970年代。シアーシャにとっては生まれる20年も前の時代だが、この設定を彼女はことのほか気に入っているよう。「1970年代って大好き!この仕事してると、いろんな時代を行ったり来たりするものだけど、70年代のファッションや音楽、ヘアスタイルなんかもすごく面白いし、映画にとっても大事な部分だったわ。私の父親も母親も、家ではビートルズやイーグルス、トーキング・ヘッズとか、この時代の音楽をしょっちゅう聴いてて、私も大好きなの。映画の撮影の前にはこの時代の雑誌もいっぱい読んで、いろんなことを初めて知ったわ」。魅力的なその青い瞳は、10代半ばの少女らしく好奇心にあふれている。それにしても、役柄を通じてここまで様々な感情を見せられると、“女優”から離れた素の彼女は一体どんな女の子なのか?と考えてしまうが…。「“Who am I?(=私は誰)”ってことね(笑)。そうね、結構明るいタイプだと思うわ。冗談を言って場を和ませようとしたり。まあ…冗談が面白いかどうかは周りに聞いて!それから、アーティスティックなことや創作が好きで…あと、音楽は大大大好きよ。社交的ではあるけど、家にいて、犬がそばにいて、本を読んで、というシンプルな過ごし方も好きよ…とこんな感じかしら(笑)?」彼女が女優として、これからどんな道を歩んでいくのか?もちろん楽しみだが、少女と大人の境目を往き来する、彼女の“いま”しか見られない魅力を本作でたっぷりと感じてほしい。■関連作品:ラブリーボーン 2010年1月29日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開©2009 DW STUDIOS L.L.C. All Rights Reserved.つぐない 2008年4月12日より新宿テアトルタイムズスクエア、日比谷シャンテ シネほか全国にて順次公開©2007 Universal Studios. All Rights Reserved.■関連記事:J・ロウにレイチェル・ワイズハリウッドで活躍の英国スターが母国の演劇賞受賞『ラブリーボーン』15歳の天才女優シアーシャ・ローナンが笑顔で初来日!徐々にオスカー候補が見えてきた?英国アカデミー賞候補が発表に【どちらを観る?】奇才×ファンタジー『ラブリーボーン』&『Dr.パルナサスの鏡』メリルとサンドラ、主演女優賞受賞の2人がキス!第15回放送映画批評家協会賞
2010年01月29日映画を宣伝するにあたって「ベストセラー小説の映画化」という言葉のならびは少なからず注目される要素だろう。けれど原作が面白ければ面白いほど映画化のハードルは当然高くなり、観客にとってがっかりな結果を招くことも多い。まもなく公開される『ゴールデンスランバー』と『パレード』もベストセラーを映画化した話題作。この2作はどうなのか?中村義洋監督、行定勲監督という日本映画界をリードするヒットメイカーの2人が挑んだ作品を比べてみたい。まずは『ゴールデンスランバー』。伊坂幸太郎作品はとにかく映像化の対象になることが多く、中村監督にとっては『アヒルと鴨のコインロッカー』、『フィッシュストーリー』に続く3度目の伊坂作品の映画化。物語は堺雅人演じる宅配ドライバーの青柳が身に覚えのない首相暗殺の犯人にされ、ひたすら逃亡するというサスペンス。原作者が「ハリウッド的なエンターテイメントを目指した」というだけあって、爆破シーンあり逃走劇ありの大作に仕上がっている。けれど、アメリカ映画であれば激しい逃走シーンが見どころとなるところを、なぜ青柳は追われているのか?ではなく、なぜ青柳は逃げられるのか?という人間の純粋さや生きることに焦点をあてているのがこの作品の面白さ。肉体的な強さゆえに生き延びたのではなく、人として純粋だから生き延びた──この描き方は中村監督ならではと言えるだろう。行定勲監督が映画化を望んだのは吉田修一の小説「パレード」。伊坂幸太郎ほどではないが、大沢たかお&中谷美紀主演の『7月24日通りのクリスマス』など映像化は多く、今年は本作のほかに妻夫木聡の主演で『悪人』も公開予定の人気作家だ。本作『パレード』の舞台は、何の接点もない若者たちがルームシェアする2LDKのマンション。先輩の彼女の恋をしてしまった大学生、人気俳優と付き合っているフリーター、酒癖の悪いイラストレーター、映画会社に勤めるジョギングを欠かさない男、謎の金髪の美少年…といった輩がひとつ屋根の下で暮らしている設定とくれば、男女のお気楽な恋愛事情のドラマか?と思われがち。しかし、この映画で描かれるのは人間の本質、人間の孤独、理解と矛盾、そして犯罪──意外にもダークなテーマが潜み、派手な仕掛けはないが、要所要所でドキッ、ゾクッとさせられる。また、行定監督が「キャスティングそのものが演出かもしれない」と言うように、主役級の若手俳優5人の共演も見どころだ。この2本のベストセラー小説の映画化は、あなたを満足させる?それとも落胆させる?(text:Rie Shintani)■関連作品:ゴールデンスランバー 2010年1月30日より全国東宝系にて公開© 2010「ゴールデンスランバー」製作委員会パレード 2010年2月20日より渋谷シネクイント、新宿バルト9ほか全国にて公開© 2010 映画『パレード』製作委員会■関連記事:現代の若者の内に宿る“モラトリアム”『パレード』試写会に10組20名様ご招待2010年、最も活躍すると思う俳優は?1位は不動のジョニー・デップ!堺雅人があったかコタツに思いを馳せる一方、竹内結子は脚露出の薄着に震える!誰と一緒にこたつでみかん食べたい?「MTV」オリジナルステッカー&「ウサビッチ」グッズを10名様プレゼント堺雅人が語る太宰、そして『人間失格』――。「近代文学と“再会”できました」
2010年01月28日宮崎あおい、桐谷健太らが1月28日(木)、東京・有楽町朝日ホールで行われた映画『ソラニン』完成披露試写会で舞台挨拶を行い、劇中で組んだバンドへの熱い思いを語り合った。バンドマンの恋人・種田が遺した歌を歌い継ぐことで新たな一歩を踏み出そうとする芽衣子(宮崎さん)と残ったバンドメンバーらの姿を綴る青春恋愛ストーリーで、原作は漫画家・浅野いにおの同名作品。歌とギターに初挑戦した宮崎さんは「歌はいままで苦手で人前で歌うなんてありえなかったんですが、逃げていられないと思い、飛び込んで参加しました。最初にみんなで合わせた日に『ああ、大丈夫』って思ったんです」とニッコリ。すかさず、今回ベーシスト・加藤役で俳優デビューを果たしたサンボマスターの近藤洋一が「『初めまして〜』って言ってから20分しないうちに音を合わせていましたね」。ドラムのビリー役、桐谷さんも「感じましたね、こりゃいったなって。バンドや音楽をやっている人は分かると思うんですけど気持ちいいんですよ。信じられました、この人たちとバンドをやっていくんだなって。そこから個人個人でも練習していって、映画の中には爆発したものが入っています」とそれぞれ興奮気味。PV、ライヴ映像などを数多く手がけ、今作で長編映画を初監督した三木孝浩監督は「最初にリハをやったときのグルーヴ感がすごかった。うまいバンドっていっぱいいるけど、グルーヴ感があるのはなかなか。近藤さんの『バンドだったね』という言葉が印象的でした」と太鼓判を押した。種田役の高良健吾もギターに初挑戦。「歌いながらギターを弾くのはすごく難しかった。宮崎さんと同じでクランクイン前と後の計2か月くらい練習しましたが、弾けなくて…。練習して練習して弾いて、よし!と思ってやると『ああ、できねぇ…』って」と悔しそうな表情で回顧。近藤さんは「そういうもんなんです、楽器って」と微笑みつつ共感を寄せた。盛り上がる4人に司会者からこのバンドを続けたい?との質問が。桐谷さんは「僕はそう思っていますよ、でもこの3人がどう思うかです」と宮崎さんらに問いかけ。高良さんは「絶対したい。いまでもギター触っているし音楽、好きなので」と即答。宮崎さんは「こんなに面白いものだと思わなかった。ライヴハウスに立ってお客さんの前で歌うシーンの撮影では『出しきった』という感じだったのでもう一度やりたいとは思わなかったけど、こうして久しぶりにみんなと会うとギターを触りたいなと思います」と心がうずく様子。近藤さんは「あの高まり、切なさは限りがあるから燃える、みたいな。高校3年生2学期の恋みたいな」と例え、共演陣をうなずかせた。一方で、高良さんは発言時、終始声が小さくマイクを通しても客席に届かない場面も。その都度、桐谷さんが「健吾、若干聞きづらい」と機転を利かせて注意したが、変わらない声の小ささに最後には「その声の小ささ、好きになってきたわ。いつもはちゃんと喋るんですけどねぇ」とフォローに転じ、会場の笑いを誘っていた。『ソラニン』は4月3日(土)より全国にて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:ソラニン 2010年4月3日より全国にて公開© 2010浅野いにお・小学館/「ソラニン」製作委員会/写真:太田好治■関連記事:『ソラニン』宮崎あおい、クライマックス汗だく熱唱のライヴシーンの画像がついに解禁宮崎あおい&高良健吾そっくり!浅野いにお描き下ろし『ソラニン』鑑賞券発売中初公開の『ソラニン』メイキング映像上映&三木監督のトークに早稲田盛況!『ソラニン』予告編解禁!宮崎あおい&高良健吾歌う「ソラニン」も初公開『ソラニン』メインテーマにアジカン決定!宮崎あおいの歌声とのハーモニーに期待大
2010年01月28日「むかーしむかし」とでも言い出しそうな口調のナレーションが印象深く、ほのぼのした雰囲気やちょっぴりヘンテコなキャラクターたちも魅力的な「プッシング・デイジー」。ラブ・ファンタジーとしての側面に注目した前々回、サスペンス・ミステリーとしての側面に注目した前回に続き、今回は「プッシング・デイジー」の中に広がる独特の映像世界をフィーチャーしていきます。本編をご覧になった方には納得いただけることと思いますが、「プッシング・デイジー」の世界はとにかく色!色!色!赤、青、黄色、緑などなど、ありとあらゆるカラーがふんだんに使われ、ビビッドでポップなカラーミックスの映像ワールドが出来上がっています。では、どんなところに色たちが使われているかと言いますと、まず女子の衣裳は当たり前。チャック、オリーヴら、ネッドを取り巻く女性たちが着こなすファッションは、柄ものから鮮やかな単色のものまで、思わず「欲しい!」と声を上げてしまうほどのキュートさ。チャックが事件捜査を手伝うときの女探偵ファッションなど、遊び心とクラシック映画から抜け出てきたようなキメキメ感が素敵な装いも多く、おとぎ話風の世界観にマッチしています。また、色たちが目を引くのはファッションだけでなく、セットデザインも同様。ネッドのパイ屋さんから彼らの自宅、はたまた事件が巻き起こる現場まで、殺風景なんて言葉の合うセットはひとつもなし!綺麗な壁紙が張られた壁やソファ、ベッドなどにはお花模様が舞い、アパートのキッチンやお店のテーブルにはギンガムチェックのクロスが。それぞれの建物の外観に至っては、『シザーハンズ』か“こえだちゃん”か?という可愛らしさです。『シザーハンズ』を例に挙げましたが、同じティム・バートン監督の作品で、やはり色づかいが美しかった『ビッグ・フィッシュ』のプロデューサー、ブルース・コーエンとダン・シンクスは「プッシング・デイジー」の製作総指揮の一員。彼らはピンクに身を包んだレニー・ゼルウィガーが印象深い『恋は邪魔者』やバラの花の赤が美しかった『アメリカン・ビューティー』の製作も手掛けています。そんな彼らと共に製作総指揮を務め、シリーズの方向性を決める重要な第1〜2話のエピソード監督を担当した映画監督バリー・ソネンフェルドはエミー賞で監督賞を受賞。『アダムス・ファミリー』や『メン・イン・ブラック』のシリーズを手がける彼の作品にもまた、ポップな味わいがあります。ところで、エミー賞と言えば、本作でヘアスタイリング賞にノミネートされたのは日本の徳永優子さん。ハリウッドで活躍する徳永さんにお話を伺いました。「各キャラクターのヘアスタイルを手掛ける際の全体的なコンセプトは、時代物ヘアからモダンまで幅広く取り入れながらもどこか昔風。衣装が変わるごとに、念入りな打ち合わせをしてヘアスタイルを決めます」。「どこか昔風」というコンセプトは、やはり「むかーしむかし」が似合いそうな「プッシング・デイジー」の映像世界ならでは?ぜひヘアスタイルにも注目してみてください。ちなみに、徳永さんは3月から日本放送が始まる「キャッスル〜ミステリー作家は事件がお好き」のヘアスタイルも担当されています。(text:Hikaru Watanabe)「プッシング・デイジー〜恋するパイメーカー〜<ファースト・シーズン>コレクターズ・ボックス」(5枚組・全9話)価格:9,800円(税込)発売中「プッシング・デイジー〜恋するパイメーカー〜<セカンド・シーズン>コレクターズ・ボックス」(6枚組・全13話)価格:9,800円(税込)発売日:2月24日(水)発売・販売元:ワーナー・ホーム・ビデオ公式サイト: 2010 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.KC Stylist公式サイトwww.kcstylist.jp/■関連作品:プッシング・デイジー〜恋するパイメーカー〜 [海外TVドラマ]■関連記事:シネマカフェ的海外ドラマvol.136シャーロック・ホームズよりも名探偵?シネマカフェ的海外ドラマvol.135『トワイライト』より禁断?なラブ事情シネマカフェ的海外ドラマvol.134「プッシング・デイジー」の魅力を大分析!
2010年01月28日NTT西日本「フレッツ光」の新CM発表会が1月28日(木)に都内で開かれ、2月1日(月)より放送される一連のCMに出演する豊川悦司、井上真央、石井正則(アリtoキリギリス)が出席した。3人はCMの決めゼリフ「いいんです!」を会見中も連発。さらに豊川さんからは“ダチョウ倶楽部超え”宣言も飛び出した。今回、豊川さんを委員長、井上さんを副委員長、そして石井さんを副委員長代理とする「光にして委員会」が発足し、フレッツ光を普及すべく各家庭や電気量販店を3人が巡る、というこちらの新CM。3人はお揃いの白いシャツに青いネクタイという姿でコミカルに奮闘している。この日も、CMの衣裳で登場した3人。豊川さんは「僕は子供の頃から学級委員とかの“委員”とは縁がなかったので、この歳になって委員長という肩書きがもらえて嬉しい(笑)。(井上さん、石井さんとは)初対面でしたが、撮影の初日から不思議と息が合っていた。ダチョウ倶楽部を超えられるんじゃないでしょうか」とご機嫌。CM中、豊川さんが井上さんを“お姫さま抱っこ”するシーンもあるが、感想を尋ねられた井上さんはCMの決めゼリフを引用し「いいんです!」とニッコリ。設定では3人の中で一番のしっかり者ということになっているが「(普段の井上さんも)しっかり者と見られがちですが、自分でそう感じたことはないです。お2人のやり取りに思わず笑いそうになりながらも、我慢して鋭いツッコミを入れるように頑張りました」とふり返った。石井さんはほとんどの質問に対し「いいんです!」を連発。これに悪ノリするかのように豊川さんは「ダチョウ倶楽部を超えられたと思います」と繰り返していた。会見中、女性司会者が委員長の豊川さんを誤って「審査員」と呼びそうになると、豊川さんは怪訝な顔で「審査員?」と2度聞き返すも「いいんです!」とニッコリ。これには石井さんから「それもいいんですか?おおらかですねぇ」と突っ込まれていた。こちらのCMはすでに3篇の放送が決まっており、「登場」篇は2月1日(月)より、また「引越し」篇と「量販」篇も西日本地区72局にて順次オンエアされる。■関連作品:今度は愛妻家 2010年1月16日より全国にて公開©2010 映画「今度は愛妻家」製作委員会ダーリンは外国人 2010年4月10日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて公開© 2010 映画「ダーリンは外国人」フィルムパートナーズ■関連記事:薬師丸ひろ子&豊川悦司、水川あさみ&石橋蓮司が“漫才”トーク『今度は愛妻家』相手に愛を伝えるとっておきの方法は?『今度は愛妻家』観客アンケート大発表!薬師丸ひろ子の透明ボイス&「カ・イ・カ・ン」再来20年ぶりコンサート水川あさみ、大ベテランを相手に“女優”対決?薬師丸ひろ子は美肌を強調大切なものに気づく『今度は愛妻家』カップル限定特別試写会に25組50名様ご招待
2010年01月28日イギリスの演劇賞の1つ、批評家協会演劇賞(Critic’s Circle Theatre Awards)授賞式がロンドンのプリンス・オブ・ウェールズ劇場で行われ、昨年ロンドンで舞台に立ったジュード・ロウとレイチェル・ワイズが受賞者として出席した。ガイ・リッチー監督の『シャーロック・ホームズ』でロバート・ダウニーJr.扮するホームズの相棒・ワトソン博士を演じて好評のジュードは、主演の舞台「ハムレット」で最優秀シェイクスピア劇演技賞を受賞。29日(金)から日本公開の『ラブリーボーン』で14歳の娘を突然失う母親を熱演したレイチェル・ワイズは「欲望という名の電車」のブランチを演じ、最優秀女優賞に輝いた。16年前に同賞の「最も期待される新人賞」を受賞しているレイチェルは「ロンドンの批評家は世界一厳しくて目が肥えています。彼らからこの賞をいただけるというのは、私にとって本当に大きな意味があること。とても感謝しているし、誇りに思います」と語った。(text:Yuki Tominaga)写真は、『シャーロック・ホームズ』のプロモーションで訪れたパリでのフォトコール。© HOUNSFIELD Pierre/Gamma/Eyedea/AFLO■関連作品:シャーロック・ホームズ 2010年3月12日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2009 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITEDラブリーボーン 2010年1月29日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開©2009 DW STUDIOS L.L.C. All Rights Reserved.■関連記事:『ラブリーボーン』15歳の天才女優シアーシャ・ローナンが笑顔で初来日!徐々にオスカー候補が見えてきた?英国アカデミー賞候補が発表に【どちらを観る?】奇才×ファンタジー『ラブリーボーン』&『Dr.パルナサスの鏡』シネマカフェ的海外ドラマvol.136シャーロック・ホームズよりも名探偵?M・ローク扮する“最強の敵”も登場 『アイアンマン2』ポスタービジュアル解禁
2010年01月28日俳優、生田斗真の初主演映画『人間失格』の完成披露試写会が1月27日(水)、東京国際フォーラムで行われ、石原さとみら豪華女優陣が生田さんとの絡みについて思い思いに語った。美しい容姿と独特の感性を備え持つ資産家の息子・葉蔵(生田さん)が女性遍歴を重ねつつ、遊び人の先輩らの影響を受け堕ちていく姿を描く人間ドラマ。2009年の文豪・太宰治の生誕100年を記念して太宰の代表作から製作された。映画初出演にして初主演を果たした生田さんは「胸を張って自信作と言える作品になりました。みなさまに観ていただけることを心待ちにしていたので感無量です」と清々しい表情を浮かべた。葉蔵と次々に関係を持つ女性たちを演じた、石原さとみから三田佳子まで豪華女優陣がズラリと並び、生田さんとの共演の感想を順に報告。葉蔵に想いを寄せる下宿屋の娘・礼子を演じた坂井真紀は「撮影中は斗真くんしか見ないようにしていました」とテレ気味。葉蔵が堕ちていくきっかけとなる薬屋の女主人・寿を演じた室井滋は「目を覆いたくなるシーンが…まさか私もそんなことになるとは知らずに撮影現場に行ったものですから…暑い夏でございました」と苦笑い。葉蔵の最後の女・鉄役の三田さんも「斗真くんと大変なことになるシーンがありまして、オッホッホ」と楽しげにふり返り「室井さんもおっしゃっていましたが、私もそうなるとは思いませんで、ごめんなさいね。ショックを受けるかもしれない」と生田ファンに謝罪しつつ「私がおばあさん女優になって、男盛りの斗真くんとまたお仕事できたら」と妖艶な笑み。生田さん、共演の伊勢谷友介ら男性キャストを爆笑させた。一方、遊び人の先輩・堀木役の伊勢谷さんは、演技で心がけたことを司会を務めたフリーアナウンサーの深澤里奈から聞かれ「僕のキャラクターはやたらしゃべる役だったんですけど、僕、滑舌が悪いので…」。深澤さんから「では今回は、滑舌に気をつけたということで」と確認され、会場の笑いを誘った。また原作にない天才詩人・中原中也を演じた人気グループ、V6の森田剛も「後輩の生田くんと絡めたのはすごく楽しかったです」と“絡めた”の言葉で笑いを誘発。メガホンを取った荒戸源次郎監督も「美しい人はより美しく、そうでない人はそれなりに撮りました。堪能してください」と呼びかけ、キャスト陣を苦笑いさせていた。『人間失格』は2月20日(土)より角川シネマ新宿ほか全国にて公開。(text:Yoko Saito)■関連作品:人間失格 2010年2月20日より角川シネマ新宿ほか全国にて公開■関連記事:松たか子×浅野忠信『ヴィヨンの妻』がモントリオール出品で、太宰イヤーを飾る!
2010年01月27日日本を代表する巨匠、山田洋次の10年ぶりの現代家族ドラマ『おとうと』。間もなく公開を迎える本作に出演している加瀬亮から動画メッセージがシネマカフェに到着した。本作で加瀬さんが演じるのは、主人公・吟子(吉永小百合)の娘・小春(蒼井優)の幼なじみで大工の亨。結婚の失敗で傷心した小春と、彼女を一途に見守る亨の恋愛も本作の見どころ。2人の恋愛について「感覚が分かる」と共感を示していた加瀬さん。果たして、そのゆくえは…?まずは、加瀬さんの心温まるメッセージをチェック!『おとうと』は1月30日(土)より全国にて公開。※こちらの映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY『おとうと』加瀬亮インタビューシネマライブ!『おとうと』川柳コンテスト■関連作品:おとうと 2010年1月30日より全国にて公開© 2010「おとうと」製作委員会■関連記事:山田洋次、ベルリン入りに「よくぞ選んでくれた!」浅草寺で『おとうと』大ヒット祈願加瀬亮『おとうと』インタビュー「変化していく自分の感覚を、受け入れていきたい」山田洋次監督『おとうと』がベルリン国際映画祭クロージング・フィルムに決定!五・七・五から見える“家族”の形思わず唸る『おとうと』川柳コンテスト大賞発表!笑いと感動を贈る“家族”の姿『おとうと』オリジナル一筆箋を5名様にプレゼント
2010年01月27日スキンケアブランド「SK-II」の30周年記念記者発表会が1月26日(火)に都内で開催され、女優の桃井かおりに小雪、そしてオスカー女優でこの日のために来日したケイト・ブランシェットにカリーナ・ラウなど総勢10名の“SK-IIアンバサダー”が出席。小雪さんには報道陣から俳優の松山ケンイチとの交際についての質問が飛び、小雪さんは無言ながら笑顔を浮かべるひと幕も見られた。この日集まった10名は、桃井さん、小雪さん、ケイトにカリーナ、そして韓国の人気女優キム・ヒエ、香港のモデル・チチ、台湾で歌手、女優として活躍するリー・シンジェ、タイの著名なTV司会者のジーブ、同じくタイの司会者・クアン、そしてインドネシアの人気モデル、スーザン・バクティアと、各国で活躍する錚々たる顔ぶれ。赤いドレスを纏った彼女たちが一堂に会する図は壮観!ケイトは「私がSK-IIと出会ったのは最初の子供を妊娠していた9年前。当時、肌の状態が良くなかったのですが、SK-IIを使い始めると肌のトーンや感触が改善したことがすぐに分かりました」と笑顔で明かした。そして「これを使うことで、肌だけでなく自分に自信が持てるようになりました。自分を知ることができたように思います」と力強く語った。香港から駆けつけたカリーナも10年以上にわたって本商品を使用していることを明かし「いまとなっては私の生活に欠かせない一部になっています」と強調。小雪さんは「10年前に友人の家に遊びに行ったときに、SK-IIに出会いました。使い始めてから肌のバリア、そして肌自体が強くなったことを実感しました」とその効果を語った。さらに「肌がきれいだと、鏡を見て自信が湧いてくる。そこから前向きな人生を歩むきっかけになると思います」とうなずいた。桃井さんは、この錚々たる顔ぶれの中にあってもさすがの貫禄。SK-IIの効果について「疲れているときも、周囲にはそうは思われないので、やる気があるように受け取られるんですね(笑)。幸せそう、元気そうに見えるみたいで女優としてはいいことね」とユーモアたっぷりに答えた。そして、20年にわたって使用してきたSK-IIを「戦友」と形容し「『付いて来て!』という感じ。確実にオススメです」と呼びかけた。壇上からの退場間際には、芸能レポーターが小雪さんに駆け寄り「交際は順調ですか?」と質問。小雪さんは無言のまま笑顔を浮かべたがさて、その意味は…?華やかな雰囲気のままイベントは幕を閉じた。■関連作品:信さん■関連記事:小雪、石田卓也と20歳差の恋愛に挑戦『信さん』福岡で快調撮影中!
2010年01月27日『クローズ ZERO』シリーズを観て覚えている人も多いかもしれない。やんちゃな高校生の一人として、シリーズを通じて強い存在感を放った遠藤要。この『クローズ ZERO』が映画デビュー作と聞いて驚いたが、その後も次々と多様な作品へ出演。そんな彼が、初めて主演を張った映画が『イエローキッド』である。祖母と暮らすボクサー志望の青年であり、周囲の状況に流されながら、徐々に“変貌”していく主人公・田村を好演している。監督を務めたのは真利子哲也。これまで短編作品で名を馳せてきた彼が、ついに長編作品を世に送り出す。公開を前に遠藤さんと真利子監督に話を聞いた。実は、真利子監督が最初に遠藤さんに対して打診した役は田村ではなく、田村のボクシングジムの先輩で、彼を悪行へと誘い込む何とも嫌な男・榎本の役だったとか。監督もまた『クローズ ZERO』を観て遠藤さんに強烈な印象を受けたという。「あの映画で最初に遠藤さんが登場するシーン。屋上でボソボソ喋ってる場面があるんです。実は、あのキャラクターの人物像がその最初のワンカットで表現されていることがおいおい分かってくる。それを見て、この人すごいな、と思いました。それで、この映画で最初に声を掛けたのが遠藤さんだったんです。『クローズ ZERO』のイメージのまま、最初にお会いするまでは榎本役をお願いするつもりだったんですが、遠藤さんから田村役に対する熱意を伝えられて…」。監督の言葉を引き取り、その経緯を遠藤さんはこう説明する。「最初は榎本役のつもりで脚本を読んでたんですが、なぜか田村に感情移入してしまったんです。田村はセリフではなく表情で感情や気持ちを表現するキャラクター。それってすごいことだと思って挑戦したくなって…。監督に『田村役は誰が?』と聞いたらまだ決まってないということだったので『ぜひ、田村役をやらせてください』と」。こうした俳優陣からのリクエストや熱意に応えていく真利子監督。実際、撮影中も俳優の側から様々なアイディアが出され、それを実際に採用していったという。田村の人格が“変貌”する、という意味で非常に印象的なのが、ビルの屋上からお札をばら撒くシーン。そこでも遠藤さんからあるアイディアが…。監督は言う。「お札の撒き方。少しずつ、パラパラと撒くのは彼のアイディアです。遠藤さんはカメラが回る前に、考え込んで、それから田村という役に憑依するような感じ。だから、そうしたアイディアは、現場で直感的に浮かんだものなのかも。僕らは、それを受け入れられるように体制を整えて、準備して撮影に臨んでました」。遠藤さんにそのときのことをふり返ってもらうと、意外な答えが…。「発想といいますか、実はいま、思い返してもなんでそうしたのか分からない(苦笑)。間違いなく、あのときは“田村”だったんですね。田村としての自然な動きでそうしたんだと思います」。まさに憑依!天然の役者といった感じだが、先述したように映画デビューは800人以上のオーディションを勝ち抜いた『クローズZERO』で、本作が初主演作。だが、遠藤さんは言う。「子役からやってこられた方や、同世代で僕よりキャリアの長い俳優さんはたくさんいますが、背負っているものの重さ、『伝えたい』という気持ちでは負けていない」と。「僕は両親が離婚し、その後、母親が死んで20歳の手前まで土木作業員をしてたんです。『立ち止まるな。過去をふり返るな』って人生訓はよく聞きますが、僕はそのとき、あえて立ち止まって自分の人生をふり返って、自分の小ささや愚かさを噛みしめた。じゃあ何がやりたいのか?と考えても何も浮かばない…。そのとき、そんな自分と同じようなやつらに夢や希望を与えるようなことがしたいって考えて、仲間を集めて芝居をやったんです。人間は失ってから初めて大切な物を知る。僕自身が母親を亡くしてから初めてその偉大さを知った気持ちを芝居にしたんですが、老人ホームで上演したら、みんな涙流して喜んでくれた。その瞬間にゾクゾクッと来て、表現者として生きていきたいと思ったんです」。強い気持ちの込められた遠藤さんの演技の秘密がよく分かるエピソードだが、一方の真利子監督もまた、表現者として独特の道を歩み、ここまでたどり着いた人物。短編作品で実績を積み重ねたのち、東京藝術大学大学院の門を叩き、黒沢清監督に師事。修了作品として製作した本作は、独立系の映画館主のネットワーク「New Director/New Cinema 2010」での高評価を受けて劇場公開されることに。資金難などで映画製作が難しくなっていると言われるいま、新たな道筋を作ったと言える。「以前、石井聰互監督がHDV(ハイビジョンカメラ)の台頭で、プロとアマチュアの映像の差がなくなる、というお話をされていて、そこに自主制作映画の可能性を感じました。プロの映像と差のない作品、劇場で掛けられるような作品を撮りたい、と。そういう意味で、今回のような流れが新しい領域になれたらいいな、と思います。これからどんどん新しいものが出てくると思いますし、僕自身、決して悲観的に見てはいません。刺激し合いやっていけば手段はいくらでもあるはずだ、と信じてます」。それぞれに信念をもって映画に臨む2人。これからどのような道を歩んでゆくのか楽しみだ。■関連作品:イエローキッド 2010年1月30日よりユーロスペースほか全国にて順次公開■関連記事:現代の若者に贈る二焦点活劇『イエローキッド』劇場鑑賞券を3組6名様にプレゼント「本屋大賞」「映画館大賞」に続き、映画館主が新鋭監督を発掘するプロジェクトが発足
2010年01月27日