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写真のように爪自体が小さく短い場合でも、”ネイルの長さ出し”はできる。「2時間で、10本のチビ爪を長さ出し&ネイルアートまでする」というを驚愕の実演がDMMオンラインサロンのイベント「シークレットネイルサロン」で披露されました。実際のサロンワークとして一連のテクニックを見せてくれたのは、JNA本部認定講師のネイリスト・沖りか先生(@sherrydolce_rika)。実演の様子を取材しました。左手はネイルフォーム、右手はモールドチップを使用した長さ出しで、クリア、カラーグラデーション、フレンチ、マーブルなど10本の指をそれぞれ異なるデザインで仕上げていくという驚きの内容。ネイルケアを得意とするネイリストのtaeco先生(@mantarow_labo)がモデルとなり、二人の冴えわたるトークのもと甘皮・角質の処理、爪表面を整える、ネイルフォームを巻き付ける…と瞬く間に進んでいきます。「ネイルフォームは奥が深く、ブランドによって硬さや糊の具合が異なります。自分が使いやすいものを使うのが一番です。ネイルフォームをしっかりフィットさせて爪に巻き付け、スカルプジェルを塗っていきます。細くかわいく仕上げたいので、ピンチで細く絞ってあげるのがポイントです」1時間しないうちに、左手の長さ出しが完成。右手はモールドチップをつけて、長さ出しをしていきますが、ネイルデザインに応じてチップの裏側にカラージェルやラメなどを仕込んでビルダージェルで密着。ライトで硬化すると、モールドチップがポロポロと取れていき、長さ出しされた状態に。素早い動きで、フォルムが整えられていきます。「爪に角度がついているチビ爪さんに、ナチュラルなチップをつけると、長さ出しをした時に爪が上向きに見えがち。あらかじめ、下にさがっている形のチップを選んで使うのがポイントです。空気が入らないように、チップを密着させます」トップジェルを塗り、形を整えて10本の長さ出しが完成。ビフォーアフターの画像を見比べると、「小さい爪でも、こんなにきれいに長さ出しができるのだ」と驚く仕上がりになっていました。ネイルフォームをいかに爪にフィットさせるか、チップに仕込むネイルカラーをどのように塗っていくのかなど、施術動画のアーカイブは、DMMオンラインサロンにて購入・視聴することができます。
2025年06月11日19歳のとき、突然の事故で片目を失ったかたのめいさん。絶望のなかで見つけたのは、「自分よりもっと苦しんでいる誰か」に寄り添い助けたいという新たな視点でした。やがて海外ボランティアや音楽活動を通じて、痛みと向き合いながら他者を励ます存在へ。今ではTikTokを通して多くの人に勇気を届けています。そんな彼女に、障がいを抱えた当時の心境や、向き合い方の変化について話を聞きました。■“19歳”多感な時期の突然の事故で混乱、一番つらかったのは見た目の変化――ご自身のTikTok投稿には「貴方に多くの方は励まされてますよ」「前向きな考え方は素晴らしい。頑張って」「すげえよ」など、多くのコメントが寄せられていますね。【かたのめいさん】素直にとても嬉しいです! 自分では「そんなにすごいことはしていない」と思っているので、褒めていただくとちょっと照れてしまう気持ちもあるのですが、当時は本当に必死でがむしゃらに生きてきたので、その姿が誰かに届いていたのかなと思うと、少しだけ報われたような気持ちになります。――10代の頃、グラスを持ったまま転倒されたことで片目を失われたとのことを投稿されています。【かたのめいさん】本当に突然の出来事だったので心がまったく追いつかず、ただただ混乱していました。ありがたいことに、それまで大きな病気もなく健康に過ごしてきたので、「きっと治るだろう」とどこか楽観的に思っていた分、「治らない」と言われた時は病院で号泣してしまいました。19歳という多感な時期で、学校生活や就職、恋愛や将来のことなど考えることがたくさんあった中で、現実を受け入れられず、笑顔でやり過ごすしかなかった自分がいました。また他人と比べてしまうこともあり、すごくしんどかったです。――後天的に障がいを持つとそれまで「当たり前」だったことが不自由になることも多いかと思います。【かたのめいさん】遠近感がつかめず、物の距離を誤ったりと最初は本当に不便なことがたくさんありました。また、運転や文字を書くことにも苦労しました。バランス感覚も崩れやすく、日常のちょっとした動作にも神経を使いました。でも、こうしたことは時間とともに慣れてきました。一番つらかったのは、やはり見た目の変化でした。まだ10代で、これからオシャレもメイクも恋愛も楽しんでいきたい時期に、目立つ怪我を負ったことは絶望でした。――多感な時期ゆえによりつらかったものがありますよね。【かたのめいさん】鏡を見るたびに「この目はもう元には戻らない」と思い知らされ、外に出れば視線を感じて、時にはひどい言葉もかけられ、人の目が怖くなりました。眼帯は目立つので、どうしても注目されてしまう。そのたびに「変に思われているんじゃないか」と不安になり、顔を上げられなくなりました。もともと得意ではなかったですが、人前に出るのも苦手になりました。■怪我をして始めたボランティアと歌「自分が痛みを知ったからこそ、他人の痛みにも目が向くように」――片目を失ってご自身も辛いなか、「辛い人を見てみぬふりをしてきた」と海外ボランティアと歌を始められています。自分が辛いからこそ、励ます側にまわって考えることはなかなか難しいことだと思います。【かたのめいさん】怪我をした当時は、「なんで私だけ?」と不公平に感じることが多く、周りの人が健康であることすら羨ましく思ってしまうような、苦しい気持ちでいっぱいでした。心の中では「誰かに助けてほしい」と思っていましたが、誰も助けてはくれませんでした。今思えば、どうやって助けたらいいのか分からなかったのだと思います。でも当時は、その無関心が余計に孤独を深めました。そんなある時、ふと頭に浮かんだのが、なぜか貧困に苦しむ子どもたちの姿でした。「私も、彼らのような何かに困っているかもしれない人たちを見て見ぬふりをしてきたかもしれない」「無関心だったな」と気づいた瞬間、衝撃を受けました。――衝撃を受けた当時、どのようなご心境だったのでしょうか?【かたのめいさん】私は片目を失ったくらいでこんなに辛いのに、もっと辛い状況にいる人はどんな想いを抱えているんだろう。助けて欲しいのに誰も助けてくれないのは、どんなにしんどいだろう…と気づいたら、いてもたってもいられなくなりました。自分が痛みを知ったからこそ、今まで気づけなかった他人の痛みにも目が向くようになりました。「自分も辛い想いをした分、何か行動しなきゃ!」と居ても立っても居られなくなり、そんな想いが、ボランティアや音楽を始めたきっかけになりました。――そうした活動の中でご自身の障がいを少しずつ受け止められるようになったのでしょうか。【かたのめいさん】正直、今でも完全に受け止められているかは分かりません。 感謝している部分もありますが、もし怪我をしていなかったら…と思ってしまうこともあります。 けれど、インドネシアの子どもたちに音楽を教えていたとき、言葉が通じない中でも、笑顔や歌で心がつながった瞬間がありました。そのとき、片目でも、過去に傷があっても、私は誰かの力になれると初めて思えました。そこから少しだけ肯定できるようになれた気がします。■「人生で最悪な出来事」を「人生で最高な出来事」に変えていけるように発信を続けていきたい――ご自身の価値観などにも変化はありましたか。【かたのめいさん】実際にインドネシアのストリートチルドレンたちと触れ合ってみて、自分の中の価値観が大きく変わりました。「お金がない=不幸」だと思っていましたが、現地の子どもたちは笑顔で、助け合って生きていました。「幸せって何だろう?」と考えさせられたし、自分の見方がすごく狭かったことに気づかされました。また、歌で誰かにエールを届けたいと思うなら、まずは「自分が幸せでなければそのエネルギーは届かない」ということにも気づきました。それ以来、自分が幸せでいられる選択をすることも、大切にするようになりました。――とても素敵な価値観ですね。確かに現在のめいさんはとてもポジティブで明るい姿が見えます。【かたのめいさん】もともとは今よりもっと元気で明るい性格だったかもしれません。怪我をしたことで少し落ち着いた部分もありますが、それはきっと色んなことを知ることができた部分も多いからかも知れません。怪我をしたからこそ、夢ができて、仲間ができて、世界を知ることができました。最初はマイナスしか見えなかったけれど、時間が経ってふと振り返ると、「あの時が人生のターニングポイントだった」と思えるような出来事がたくさんありました。きっと怪我をしてなかったら出会えなかった出会い、見られなかった景色が沢山あります。もちろん、怪我に対し憎らしい気持ちもありますが(笑)。今は少しだけ感謝できるようになっています。――ご自身の投稿を通してどんなことを伝えていきたいですか。【かたのめいさん】人生って、障がいや病気に限らず、誰にでもしんどい時期があると思うんです。前を向けない日もあるし、不幸ばかり数えてしまう時もあると思います。でも、不幸の中にも何かしら得られるものは必ずあると思っています。 私自身、「人生で最悪な出来事」を、「人生で最高な出来事」に変えていけるように、これからも発信を続けていきたいです。 その姿を通して、「自分ももう少し頑張ろうかな」と思ってもらえたら嬉しいです。また、誰かの苦しみや課題を完全に解決することはできなくても、その痛みに「寄り添えるような歌」を届けていきたいと思っています。歌詞にはきっと、誰かを励ます力があると思うんです。だからこそ、ひとつひとつの言葉に意味を持たせられるように、「あのときの自分だったら、どう受け取るだろう?」と想像しながら向き合いました。この夏に向けたデビュー曲では、そんな想いを込めて、「欠けた世界で気づけたもの」を書いてみました。自分の痛みも誰かの支えに変わることを、音楽を通して伝えていけたらと思います。
2025年06月10日「私は全財産を使ってブスから美女になる女」としてInstagramやTikTokでさまざまな韓国整形の様子を投稿している症例ちゃん。「女性が賢くキレイに生きられるように韓国整形と美容で徹底検証」している投稿には、500万再生された動画もあり、「どんどん綺麗になっていくね」「応援したくなる」「自然な感じなのにちゃんと可愛い」と注目を集めています。そんな彼女に整形するきっかけになった出来事や整形を通したマインドの変化などについて話を聞きました。■整形のきっかけは元彼からの心ない言葉ではなく“老けていく自分”――症例ちゃんの投稿には「勇気もあるし、強いですね」「元カレ顔は知らんけど中身は下の下だから気にしなくて良いのに、自分のために努力をするあなたは美しいです!」など、さまざまなコメントが寄せられていますね。【症例ちゃん】コメント数など内容も含め、いただく反響が予想以上で正直びっくりしました。肯定的なコメントは、「本当にありがとうございます!」という感謝の気持ちが大きいです。逆にアンチのような否定的なコメントには、実はあまりメンタルはやられておらず、そういう見方・考え方があるんだなという感想です。アンチコメントをしてくる人もなんだかんだ投稿が気になっていると思うので、否定せずユーモアで返すことを意識しています(笑)。―― 現在の症例ちゃんの姿についてご友人や家族からは?【症例ちゃん】友人からは「シンプルに可愛くなった」と言ってもらえました。また会社の中でもキレイになったと言ってもらえていて嬉しく思います。今までビジュアルに対して何も言ってこなかった上司に「キレイになったね」と言われたのは、嬉しくもありびっくりしました(笑)。些細なことですが、スーツケースなど重いものを持っていると、近くにいる男性が助けてくれたり、道譲ってもらったり、ちょっとした交渉なども受け入れてもらうことが増えた気がします。整形前は甘えることが苦手で全部一人でやろうとしていたんですが、周りに「助けて!」と言ってもいいのだなと思えるようになりました。――「元彼に『お前中の下だよな』と言われたことで自分がブスだと気づいた」ことが整形へのきっかけとのことですが、以前はご自身のルックスについてどのように思われていましたか?【症例ちゃん】20代は若さでなんとかなっていたものが、30代後半に差し掛かろうとしたときに、鏡に写った自分を見て“老け”を感じました。イキイキした元気さも、女性らしさもなくなっていて…。当時は自分に自信を持つこともできなかったです。――周りからひどい言葉をかけられたことなどもあったのでしょうか?【症例ちゃん】30代の見た目に何かひどいことをいう人はもちろん周りにいなかったです。ただ、仕事に対しては褒められることがあっても、女性としてビジュアルを褒められることは決してなかったですね。周りには「キレイだね〜」だけど私には「仕事できるよね〜」って。やっぱり第一印象に当たる見た目は大事なんだと気づいた瞬間でもありました。女性として仕事ができるだけじゃダメだと。――それでは元彼からの発言はきっかけにすぎないと。【症例ちゃん】そうですね。元彼の言葉がなくても整形していたと思います。気づかせてくれたのは元彼でしたが、歳を取るにつれ、自分のコンプレックスが目立つようになっていったので。■骨切り手術の壮絶なダウンタイムまで発信「リアルで等身大の姿を見せる」――これまで整形にかけた費用は1200万以上。目の下の脂肪再配置や両顎、脂肪吸引など手術遍歴も赤裸々に投稿されています。【症例ちゃん】自分の顔で一番気になっていたのが、口ゴボ、面長、ガミースマイルという顔の土台に関わるものだったので、先に変化がわかりやすい目や鼻をアップデートしても根本の原因は解決しないと思いました。そもそも顔の骨を切る手術があるなんて知らなかったのですが、YouTubeで両顎手術を知り、「私のコンプレックスが直るかも!」という希望が見えました。――そこから動き出したんですね。【症例ちゃん】かなり調べまくって、日本で両顎の手術ができる先生のカウンセリングに行き、第三者から見ても私の輪郭ってバランスよくないんだということを改めて感じしました。その事実がショックでもありましたね。でもずっとこの顔で生きていくのは嫌だと思ったので、そこから2年間ほどお金を貯めて2023年12月に骨切りの手術をしました。――術後やダウンタイムなどの様子まで、ご自身の整形をSNSで発信されようと思われたのはなぜですか?【症例ちゃん】SNSってキラキラしたところしか見せないじゃないですか。キラキラしていて可愛いだなんて上を見ればキリがないし、そこと同じような発信をしても戦えないし、そもそもキラキラな発信は無理だと思っていました。私にしか発信できないことで、視聴者さんのためになることってなんだろう?と考えたときに、リアルで等身大の姿を見せるのがいいと考えました。私自身、整形がバレたくないと思わないし、「整形したんです」って笑いながら言える性格であることと周りも整形を許容する人が多いというのがあるかもしれないです。■年齢関係なく美を追求し続ける理由「美容も仕事みたいに思うようにしています」――整形を通してご自身の価値観にどのような変化がありましたか?【症例ちゃん】骨切りの手術で-9kgのダイエットにも成功できたことで、自分のことを好きになることができ、自信を持てるようになりました。女性であるからには年齢関係なく、美を追求し続けることは、ある意味女性としての仕事なんじゃないかと思うようになりました。私は普段マーケティングの仕事をしているのですが、「仕事はできるけどブス」と「仕事できて美人」だったら絶対後者のほうがいいと思うんですよね。なので、美容も仕事みたいに思うようにしています。――症例ちゃんにとって整形とはなんですか。【症例ちゃん】難しいですね(笑)。強制的に自分を変えられるものって感じです。性格って変えようと思っても簡単には変わらないし、元に戻ろうとする力が働くと思うんですよね。毎日ルーティンで生活していたらなおさら。だけど整形は手術をすることで強制的に外面は変えられる。そのことで周りの反応やかけてくれる言葉が変わる、それが自分の耳に入る、そうなんだと思って少し考え方が変わるというサイクルに入れると思っていて、私にとって自分を変えるための一つの手段が整形です。――外見に悩む人は多いですが、そんな人にどんな言葉をかけたいですか?【症例ちゃん】悩んでいる時間がもったいないので本気でコンプレックスを直したいなら、ぜひ行動に移してほしいなと思います。LIVE配信やDMでよく質問をもらうのですが、「〇〇だったらと考えると…」という、起こってもないことで悩んでいて、それが原因で行動できない女性が多いなと感じています。悩む時間って一瞬はいいかもしれないけど、無駄だと思っていて、行動して何かしら感じて、自分で決めて前に進む。そんな自分の人生を自分で決められる女性が増えてほしいなと思います。私ならやらない後悔より、やって後悔の選択をします!――今後はどんな発信をしていきたいですか?【症例ちゃん】「どこがゴールなんですか?」とよく聞かれるんですが、まだ整形を考えている箇所があるのと、韓国美容に興味がある人が多いと思うので、引き続き韓国美容・整形の発信は続けていきたいと思ってます。あとは番外編で顔が変わったから逆ナンしたら成功するのか?みたいなエンタメ企画も面白そうですね(笑)。
2025年06月09日脳性麻痺で歩行困難なため、車椅子生活を送っている小学4年生(9歳)の三好未来さん。モデルやアイドルになることが夢で、歩行器でファッションショーにも出演しています。そんな未来さんが頑張って立ち上がり、歩く動画が10万回再生を超える反響を呼び、「見てるこっちが励まされる」「諦めない強い気持ちや明るく前向きな姿が頼もしい」「笑顔で挑戦できるのはすごい」などとコメントが寄せられました。歩けた時の状況や未来さんとの生活で心がけていることについて、お母さんに聞きました。◆「立ち上がって立位を取ること自体すごい」脳性麻痺の娘が頑張って歩く姿に感動――SNSでは、「みんなを幸せにする笑顔ですね」「頑張る気持ちが素晴らしい」「チャレンジ精神が素晴らしい」「明るい笑顔に元気をもらいました」「これ程尊い動画はない」などとコメントが寄せられました。お母さんの外出中に留守番をしながら歩行練習をしていた娘さんは「3.5歩くらい歩けている」とのことですが、当時の状況について教えてください。「私が別のお友達を駅に迎えに行っている間に、娘とお友達とそのママで留守番をしてもらっていました。娘は大好きなお友達のママに「少し歩けるようになったところを見てほしい」と言ったようで、動画を撮ってくれました。今までの最高記録は2歩なので、3.5歩はすごくうれしかったようです。ずっと移動は車椅子か歩行器か手引き歩行だったので、自分で立ち上がって立位を取ること自体すごいことなんです。――動画を観て、お母さんはどのように感じましたか?「ここ最近、少し立ち上がれるようになってきたところだったので、立ち上がりからの歩行はすごいと感じました。動画には声を入れなかったのですが、お友達のママが自分のことのように喜んでくれているのもうれしかったです」――小学4年生の未来さんは脳性麻痺で歩行困難で車椅子生活とのことですが、生まれた当時の状況やお母さんの当時の心情を教えてください。「出産は早産でも難産でもなかったため、その時点では普通に退院して育児が始まりました。脳性麻痺は1歳になる頃に診断を受けました。お座りができなかったり、いろいろな点で発達の遅れを感じていたので、診断を受けた時は、『やっぱりそうだったか…』と涙が出ました。ですが、病院帰りの車の中では気持ちを切り替え、『よし!頑張ろう!』と気合いが入ったのを覚えています」◆海外でのファッションショー経験も…『ファントミラージュ!』がきっかけで表舞台を目指すように――「モデルやアイドルになることが夢」とのことですが、娘さんが夢を持ったきっかけや憧れの人などを教えてください。「保育園の頃に『ひみつ×戦士 ファントミラージュ!』(テレビ東京系)を観て、そこから憧れが始まったと思います。普通の女の子が悪をやっつけて歌い踊る姿に憧れていました。特に目指している人はいないようですが、今はアニメ『推しの子』(TOKYO MXほか)が好きで、星野アイちゃんやルビーに憧れているようです。そして、昨夏出演した『24時間テレビ47 愛は地球を救うのか?』(日本テレビ系)の収録が楽しかったようで、テレビにまた出たいと張り切っています」――Instagramに「2月にロンドンコレクションのランウェイ歩きました」と投稿されていますが、コレクションに出演した経緯は?「小学生になってからは、キッズブランド『LITTLE CAMDEN(リトル・カムデン)』のファッションショーに年2回出演しています。そのブランドのロンドンコレクションでオークションがあったのですが、私が飛行機が苦手なので、ロンドンでランウェイを歩くモデルではなく、日本で撮影するオープニング映像のモデル希望で参加しました。しかし、娘が『ランウェイを歩きたい』と言ったので、オーディションに受かったら私も飛行機に乗るという覚悟をしました」――娘さんの様子はいかがでしたか?「飛行機、海外、海外でのファッションショーと、娘にとっては初めてづくしで楽しくて仕方がない様子でした。本番で堂々とランウェイを歩くことができたのは、周りの人の協力も大きかったと思います。来年のロンドンコレクションに向けてオーディションがあるようなので、娘は『頑張る』と言っています」――娘さんの夢を応援する上で、お母さんが大切にしていることはありますか?「『娘がやりたい』と言ったことは、できるだけやらせてあげたいと思っています。頑張り屋で好奇心旺盛な子なので、あまり挫けたことはないのですが、弱気になった時は、『ママはずっと味方だよ』』家族でずっと応援しているよ』と伝えると安心してくれます」◆「この家族に産んでくれてありがとう」娘からの言葉に逆に励まされる日々――娘さんを心配して、何か言葉をかけたことはありますか?「娘が健常者の中で(ファッションショーに出て)つらい思いをしていないだろうか…と心配になり、『もうやめてもいいんだよ』と何回か言ったことがありました。ですが、『私は大丈夫だからやらせて下さい。お願いします』と言われてしまいました」――娘さんの性格を教えてください。「客観的に見て“面白い子だなぁ”と思います。よくしゃべり、よく笑います。とにかく頑張り屋さんで好奇心旺盛で、一緒にいて楽しいです。最近は考え方がどんどん大人になり、立場が逆転しています。私が励まされ、心配されています」――成長を感じた瞬間などはありますか?「いつか言われるだろうと覚悟していたのですが、『どうして私を脳性麻痺の歩けない子どもに産んだのよ!』『歩けなくて悲しい、つらい』などと、一度も言ったことがありません。『この家族に産んでくれてありがとう』といつも感謝してくれて、『私は歩けない子どもに生まれても幸せだよ!』と言ってくれます。本当にすごいなと感心します」◆「あ~今日も楽しかった!」子どものその言葉で自分自身も頑張れる――子育てをする中で、「大切にしていること」や「幸せを感じる瞬間」は?「子どもとの楽しい時間を大切にしています。子どもたちは1日が終わる時に、『あ~今日も楽しかった!』とよく言ってくれます。中学生になった長男はもうあまり言わなくなったけれど、娘は今でも言ってくれます。それを聞くとすごくうれしくて、『また楽しい1日にしてあげたい!』と私自身も頑張れます」――SNSへの投稿を始めたきっかけは?「娘は写真や動画を撮られることが好きで『撮って、撮って』と言うので、Instagramに載せています。そこからアイドルやモデルのお仕事に繋がればいいなと思っています。ありがたいことに、娘のInstagramを見てくれる方は温かい人ばかりで、一度だけ厳しい言葉をもらったことはありますが、それ以外はありません」――勇気づけられた言葉などはありますか?「みなさん本当に娘のことを応援してくれて、うれしいときは一緒に喜んでくれたり、時には私のことを心配してくれたり励ましてくれたりと、親戚が増えたような気持ちです。『未来ちゃんを見ていると自分も頑張らなきゃって思いました』とよく言ってもらえますが、その言葉に『私たちも頑張らなきゃ!』と思えます」――SNSを通して実感したことを教えてください。「人からの温かい言葉はこんなにも勇気がもらえるんだと実感していて、それがSNSのいいところだと感じています。ですが、もしこの先、誹謗中傷などの被害を受けて娘が傷つくようなら、SNS投稿はやめると思います」
2025年06月05日自分で行うには、なかなか難しく思えるネイルアート。写真でネイルチップに描かれているクマも、毛並みがリアルでモフモフ…すごいテクニックが必要そうに見えますが、「実はめちゃくちゃ簡単に描ける」と痛ネイリスト・ユリジョバ先生。DMMオンラインサロンが開催したネイルのイベント「シークレットネイルサロン」で、その方法を教えてくれました。■独特な世界観が地雷系ネイルにもピッタリ、痛ネイルの魅力とは?痛ネイルとは、自分の好きなキャラクターや似顔絵などをモチーフにして爪に描くネイルのこと。「見てるだけで力をもらえたり、自分らしさを思い出させてくれる。私にとっては、小さな魔法陣みたいなものです」とユリジョバ先生。f“くまたん”は、痛ネイルを専門とするユリジョバ先生によるキャラクター。ネイルアートでリアルなモフモフ毛並みや影まで描かれることが特徴です。Instagramには、ピンク・青・紫など様々なカラーのくまたんが登場しています。“くまたん”を描くために使用するもの【ネイルカラー:アーキ―トウキョウのDrawing シリーズ】チップのベースカラー:Universeくまたんベースカラー:Void、Little Devil目のキラキラ&リボンに使うカラー:Asteria Red影をぼかす&奥行きをつくるためのカラー:Katharsis clear、Abyss【筆】ベビーマルチブラシ(ベビ丸筆)■くまたんの描き方(1)くまたんのベースカラーで十字の線を描いて顔の位置と大きさを決める輪郭をモコモコさせたいので、筆先を使ってチョンチョンと点を繋げるように円を描き、中を塗りつぶしていく。1度塗りで、少しムラがあってもOK。(2)次に胴体を描く1と同じように十字の線を描き、位置と大きさを決めて塗りつぶす。頭より若干小さめ(雪だるまの逆さバージョン)にするのがポイント。(3)耳と足を描く座っているぬいぐるみをイメージして、耳と足を描いていく。耳の高さと足の高さは、左右でそろえておくとクオリティがアップする。→ライトで硬化する(4)くまたんの影を描くくまたんベースカラーにKing Blackを少量混ぜ、影色を作る。ここも綺麗な一本線ではなく、筆先を使ってチョンチョンと描いていく。口の周り→目→耳の中→腕→足の裏→毛並み→鼻の順で一気に描いていく。このあとの工程で目の中を描くので、目の影は気持ち大きめに描く。この時に影はぼかさないのがポイント。(5)影の境目をぼかす筆を洗い、Katharsis clearを含ませる(筆先はカスカスしていてOK)。この状態で、影の境目を少しだけぼかしていく。さらに上のテクニックとして、ハイライトを入れるのも◎。くまたんベースカラーにVoidをさらに混ぜ、筆に含ませ(筆先はカスカスしていてOK)、写真のように乗せていく。→ライトで硬化する(6)影に奥行きを持たせ、目とリボンを仕上げる影の上にミキシングクリアジェルを重ねると、さらに奥行きがアップする。最後は、Asteria Redを筆に含ませ、目のなかにキラキラの×を描いて完成。お好みでリボンや、周りに文字を描いても可愛い。→ライトで硬化する■自然なモフ感を出すコツ「”空気をふくんだふわふわの綿あめ”をイメージ」「くまたんを描くコツは、『空気をふくんだふわふわの綿あめ』をイメージして、線をカチッと描かず、ちょっと”にじませる”ように柔らかく置くこと。ブラシの先を優しく、少量のアートジェルトントンっと、リズムよく描くと自然なモフ感が出ます」とユリジョバ先生。リアルな毛並み、モフモフを描くことができれば、他の動物のネイルアートも描きやすくなるという。DMMオンラインサロンが開催したネイルのイベント「シークレットネイルサロン」に登壇した先生は、「お客様を空想の世界に引き込むディル―ジョンアート」として、この“くまたん”の描き方を含む右手5本の痛ネイルアートを90分でデモンストレーション。ネイルアートの細かなテクニックや手順を惜しげもなく公開した。その動画アーカイブは、DMMオンラインサロンにて購入することができる。PROFILE/ユリジョバInstagram(@yuri_nail_)3.5万人のフォロワーを持ち、痛ネイル界で不動の人気を獲得。痛ネイルを広めたいとSNSやオンラインサロンで活動・発信している。アーキートウキョウのブランドディレクター。アートジェルDrawingをプロデュース。
2025年06月04日ムスッとした顔で座っているダウン症の女の子・梨乃ちゃん(3歳)。見かねたお母さんが童謡を何曲か歌うも、「それじゃない!」と顔を横に振ります。そこで大好きな「パプリカ」を歌うと、梨乃ちゃんは大喜びで目を輝かせます。その可愛らしい姿を収めた動画が、380万回再生を超える反響を呼び、「喜びの顔が金メダル」「表情が豊かで可愛い」「天使を見つけた!」などとコメントが寄せられました。動画を撮った当時の状況や梨乃ちゃんと兄たちの関係性について、投稿者のお母さんに聞きました。◆へそを曲げた顔が面白くて…お気に入りの曲を歌ってほしいとねだる3歳女児が可愛いすぎる――動画を撮影した当時の状況について教えてください。「時期的なこともあって、最近すぐにへそを曲げるのですが、その顔が面白くて思わず撮りました。お気に入りの歌を歌ってほしがる子なので、このときも同じように歌ったらあんな映像が撮れました」――「パプリカ」を好きになったきっかけは?「昨年の『NHK紅白歌合戦』がきっかけです。梨乃はなぜか『紅白』が好きで、一昨年も録画を何百回と見返していて、その流れで2024年も一緒に観ていたら、出演者のみなさんが『パプリカ』を歌っていて、そこから一気にハマりました」――娘さんは歌が好きなのでしょうか?「歌はとても好きです。ダウン症の子どもは歌やダンスが好きな子が多い印象にあります。ほかにも梨乃はミドリーズの『ツバメ』も大好きですし、星野源さんも大好きです。2023年の『紅白』が特に好きで、『大人ブルー』や『め組のひと』、JO1の『smile』、ハマいくなどもお気に入りです」――「3人の兄から溺愛されながら、少しずつ成長している」とのことですが、娘さんの成長を感じた瞬間を教えてください。「先日、定期健診で病院に行ったのですが、エスカレーターにタイミングよく乗れたときやエレベーターの前で『気をつけ、ぴ!』と言われて、直立できたときなどにドヤ顔をしていて、成長を感じました。見た目は赤ちゃんのように幼いのですが、3歳半になるので、本人なりに『できるんだよ…』という気概が感じられるところがあり、そういったところにも成長を感じます」◆「隠すようなことではない」ダウン症の娘について息子3人にフランクに話す理由――3人のお兄ちゃんは、妹さんと普段どのように過ごしているのでしょうか?「お兄ちゃんたちは、梨乃を本当に可愛がってくれています。長男はほぼ“第2のパパ”です。お出かけをすると抱っこ係に率先して立候補しますし、梨乃の成長を『親以上に喜んでいるのでは?』と思う瞬間も多くあります。次男は梨乃と顔がそっくりで、それがとてもうれしそうです。絵本をよく読んでくれたり、ジェスチャーで梨乃が何かを伝えようとしているときに、『○○なの?』としっかりコミュニケーションを取ってくれたりします」――三男さんは?「三男は甘えたい盛りなので、梨乃と一緒に遊びつつ、『どっちがママの膝に座るか』とスピード勝負をして、ライバル心を見せることもあります。でも、妹に譲るところは譲って、お兄ちゃんをしてくれています。梨乃のことになると、さまざまなことが『しょうがないな』となるので、母としては治外法権ではないかと感じていますが、本人たちはそれでよさそうです」――娘さんはダウン症と胆道拡張症があります。娘さんの状況について、息子さんたちにはどのように伝えているのでしょうか?「隠すようなことではないので、ただ知ったことや驚いたことをラフに話しているだけ…というのが正直なところです。『ダウン症って障害じゃないらしいよ』とか『半分のスピードで成長するんだって』といった情報共有レベルの雑談です。子どもたちが興味を持てば一緒に考えたり調べたりもしますが、それも特別な時間ではなく日常の延長という感じなので、子どもが意外と覚えていてびっくりすることもあります」――息子さんたちの反応は?「我が家は私も夫も“脳天気”というか、良くも悪くも深刻にものを考えられない性質なので、それが結果的にちょうどいい“軽さ”になっているのかもしれません。子どもたちも深く考えずに、『そういうもんなんだ』と受け入れてくれている気がします」◆SNSを通して前を向くきっかけになってもらえたら…「同じ思いを抱えるお母さんたちに寄り添いたい」――子育てをする中で、「大切にしていること」を教えてください。「『愛情は言葉でちゃんと伝えること』と『ハグ』、次点で『話しかけられたときにはちゃんと聞くこと』を大事にしています。あとは、子どもたちがどこに『愛情』を感じるのかをそれぞれ把握して、満たしてあげるように気をつけています」――「幸せを感じる瞬間」は?「家族みんなが元気に目を覚ましてくれたこと、元気に1日を過ごせて、寝る前に「おやすみ、愛してるよ」と言ってくれること。子どもたちが楽しそうに遊んでいるときや、さも面白いでしょうと言わんばかりの顔で、まったく面白くないことをしてゲラゲラ笑っている姿を見ているときや、パパが子どもを見てうれしそうにしていたり、家族で公園に行って遊んだりするとき。そういったことのすべてに『幸せだなぁ』と感じます」――SNSではどういったことを伝えていきたいですか?「ダウン症の子どもを生む(または生む予定)お母さんたちの中には、すぐには受け入れられない私のような方も少なからずいると思います。産後つらかったとき、どんな励ましや慰めの言葉よりも、同じように痛みを過去に感じたことがある友だちが寄り添ってくれたことが救いになりました。混乱の中にいて、受け入れたいのに拒絶してしまう。拒絶する自分に絶望する。だけど、どうしても受け入れ難い。そんなお母さんたちに寄り添いつつ、ちょっとだけ前を向くきっかけになってもらえる、そんなコンテンツの1つになれたらなと思います」
2025年06月04日「ピーリング」は肌を整えてくれるというメリットがある一方、肌荒れを引き起こしてしまったり、肌が乾燥しやすくなってしまったりするなどのデメリットも注視しなければいけないケア方法です。ただ、具体的にどういったことに注意する必要があるのかは、わからない部分もたくさんあるでしょう。そこで、これまでのピーリングのトレンドと最新情報、さらには適切なケア方法などについて、BCLカンパニー・西村都美さんに聞きました。■ゴシゴシするのはNG!“ピーリングケア”でやってはいけないこと健康的な肌は、ターンオーバーによって古い角質が表面に押し出され、垢となってはがれ落ちます。ところが、不規則な生活や加齢などに伴って正常にターンオーバーが行われなくなると、シミ・くすみ・ニキビなどのさまざまな肌トラブルを引き起こしてしまいます。そこで肌悩みの解決方法としてあげられるのが「ピーリング」です。ピーリングは肌に残った古い角質を柔らかくして取り除く美容法で、定期的に行って古い角質をオフすることで、化粧ノリを良くしたり、毛穴汚れによるくすみを改善したりする効果が期待できます。ただ、ネットで検索をしてみると、「ピーリング やめたほうがいい」などという声も多く、なんとなくマイナスなイメージを持たれていることも事実。ジャンルでいうと鼻パックと同様で、「やったときの気持ち良さは最高」だけど「肌を痛めないように気をつけなければならない」といった認識であるようです。西村さんによると、「もともとピーリングはエステの施術で行われていたので、ダウンタイムがあるという印象が強いことが、注意しなければいけないと思われている要因の1つだと感じます。また、ピーリングコスメは角質を落とす効果が高いものからマイルドなものまでたくさんの種類があり、きちんと商品選びを行わないと肌に合わなかったり効果が出なかったりもするので、失敗しやすい印象もあるのかもしれません」とのこと。ピーリングコスメなどによってケアをする際には、やはり自分の肌質や肌状態に合ったものを使うことが何よりも重要になってきます。「古い角質が溜まっていないのにピーリングをしたら肌が痛むだけなので、肌を触ってみて、古い角質や毛穴汚れ・皮脂によるザラつきを感じたところに行うのが正しいやり方です。今は溜まっていないけれど今後も溜めたくないという方は、しっかり落とすタイプではなく、コツコツ使って角質肥厚を予防するタイプのものがおすすめです」と西村さん。「ピーリングというと、ゴシゴシしたくなる方も多いでしょうが、やはり摩擦は良くないので、肌がヘコまないレベルでやさしく撫でてあげるのが基本です。ピーリングコスメにはスクラブ配合の洗顔やパックもありますが、スクラブは肌に押しつけるのではなく、転がしてあげるようにしてください。スクラブが強すぎると感じる方は、泡立てるタイプやジェルタイプのものを使い、指圧ではなく剤のクッションでしっかりと洗ってあげるとよいでしょう」■第1世代から第4世代まで進化、ピーリングというケア方法の変遷ピーリングを“毛穴ケア”目的として行う方もいるようです。定期的にピーリングを行うことで毛穴内部が正常な状態に保たれ、汚れのない毛穴はキュッと引き締まった状態になります。これにより毛穴詰まりを防ぎ、菌の繁殖を抑えてニキビ予防にも繋がるのです。毛穴ケアの歴史に関しては1980年頃に遡ります。毛穴の角栓や皮脂をクレンジングオイルでケアしようという考えがトレンドとなり、1985年頃には収れん化粧水が登場。クレンジングは落とすだけですが、落とした後に引き締めるという意識が強まったといわれています。同時期にスクラブ洗顔や酵素洗顔など、角栓と角質の、皮脂汚れを分解するものも注目され始めました。「ピーリングに関しては、その後の2000年前後にエステなどが流行し、エステのピーリング施術がすごいらしいということで話題を集めるようになりました。ピーリングは第1世代から始まり、現在は第4世代まで進化を遂げています。第1世代のAHA(グリコール酸や乳酸、リンゴ酸)、第2世代のBHA(サリチル酸)、第3世代のPHA(ポリヒドロキシ酸)、第4世代のLHA(カプリロイルサリチル酸)と分類され、分子の大きさと水溶性か油溶性かという点に違いがあります。「第1世代のAHAは水溶性で分子が小さい。ただ、お肌は水分が多い部分と油分が多い部分があるので、第2世代のBHAという分子が小さくて油溶性のものが登場しました。AHAとBHAは分子が小さいので肌に浸透しやすく、第3世代のPHAと第4世代のLHAは分子が大きいので、肌表面に働きかけます」■コロナ禍も影響を与えていた…韓国トレンドから変化したピーリング最新事情ピーリングの第4世代であるLHA(カプリロイルサリチル酸)は、韓国発祥の美容施術をきっかけに注目を集めるようになりました。「剥がさない」ピーリングとして話題になり、低刺激で肌の古い角質や余分な油分を除去することができます。肌ダメージを抑えて肌の再生を促す革新的な美容法で、ピーリング界に革命をもたらしたとも言われています。「韓国では2年前くらいからLHAの入ったクレンジングや化粧水が少しずつ出てきていますが、日本はまだ少ないですね。弊社からは2月にLHA配合のクレンジングオイルを発売しました」と西村さん。LHAが開発された背景にはコロナの影響もあると考えられています。コロナ禍のマスク生活で肌荒れを経験し、敏感肌だと自覚する人が増えました。その流れで、「化粧品は刺激がないものがいい」「化粧品は肌にやさしいものがいい」といった意識が消費者の中にもより強く芽生えてきたのでしょう。「ただ一方で、肌にやさしいものがほしいけれど、しっかり効果実感もないと嫌だという欲求も生まれていたと感じます。肌を痛めた後にケアをするのではなくて、肌を痛めずに効果を出すという両立を求められているのが今の時代ですはないでしょうか。第4世代のピーリング成分LHAは、そんな欲求に応えてくれる成分だと感じています」そんな中、2月に発売されたのがBCLカンパニーの新商品「クレンジングリサーチ EXOピールメンテナンスオイル」。AHA・BHA・PHA・LHAと4世代の成分が全て配合されている画期的なクレンジングオイルです。4成分全てを配合することで、肌の水分が多い部分も油分が多い部分も、角層の表面も深い部分も、まんべんなく丁寧にケアが行えます。「このクレンジングは、複合的な悩みがあるけれどピーリングで肌を整えたいという大人の方に提供したいので、ピーリング効果が実感できつつ、使用感や肌当たりはやさしいというところにこだわっているのですが、その意外性を出すのに苦労しました。オイルに特殊な手法で水溶性の美容成分を混ぜ込むことで、普通のオイルでは出せないとろみを出しています。肌の摩擦を抑えながら、ケア中に贅沢な気分を味わってもらえるよう、オイルだけど厚みやリッチなとろみを出すことにこだわりました」と西村さんも自信をのぞかせます。4つの成分全てが配合された「クレンジングリサーチ EXOピールメンテナンスオイル」の発売を機に、ホームケアにおけるピーリングも大きな転換点を迎える可能性は高いです。ただ、人気の成分が配合されているという点よりも、もっと根本的な部分が大切であると西村さんは分析しています。「その商品を使うと肌の調子がいいとか、また今日も使いたいという気持ちが続いていくことが、長く愛される商品につながっていくと思います。1つの機能や成分にとらわれず、お客様のケア自体の満足度を、化粧品の効果実感の面だけではなくて情緒面でも高めてあげることがすごく大事ですね」PROFILE/西村都美株式会社スタイリングライフ・ホールディングスBCLカンパニー企画本部企画2部 部長。同社ブランド「クレンジングリサーチ」シリーズの商品開発に携わる。国内外のピーリングをはじめとしたスキンケアトレンドを常にリサーチし、新商品「クレンジングリサーチ EXOピールメンテナンスオイル」を企画・発売させた。
2025年06月03日ドラッグストアに続々と入荷されるスキンケアの新商品。SNSなどの影響で美容への意識はどんどん高まっていますが、「これって本当に必要なの?」「効果は?」「リスクは?」など、意外に知らないことも多いのでは。今さら聞けない美容の基本について、クリニックフォア監修医兼ナチュラルスキンクリニック院長の圓山尚(えんやまたかし)先生に、皮膚科医の観点から話を聞きました。■結局「W洗顔」は必要なの? 洗浄力の高さによる注意点も──「W洗顔不要」をうたったクレンジング剤が増えています。一般のクレンジング剤や洗顔料とはどんな違いがありますか?「クレンジング剤はメイクや日焼け止めといった油脂性の汚れを落とすもの。洗顔料は毛穴の汚れや皮脂、余分な角質を落とすものであり、それぞれ役割が異なります。“W洗顔不要”のクレンジング剤はその両方を兼ねます。そのため洗浄成分がやや高めで、敏感肌の方には合わないかもしれません。中には肌への優しさをうたった商品もありますが、その場合は洗い残しの心配もあります」──やはりW洗顔は必須なのでしょうか。「メイクの濃さによって使い分けるといいと思いますね。ナチュラルメイクであればW洗顔不要のクレンジング剤で、あまり擦りすぎないように洗うこと。洗顔の回数が多くなればなるほど必要な皮脂や角質まで洗い流してしまい、肌が突っ張ったり、摩擦刺激による色素沈着が起こったりするリスクがあります。一方、アイメイクなどをしていたら、クレンジング剤でしっかりメイクオフした後に、洗顔料を使ったほうがいいと思います」■「クレンジング忘れた!」乳液やベビーオイルでも化粧を落とせる?──クレンジング剤の代わりに、乳液やベビーオイル、ワセリンなどでもメイクオフができるという情報もありますが、本当ですか?「基本的にはあまりおすすめはしません。乳液やベビーオイル、ワセリンなどは油脂性ですので、メイクを溶かすことはできますが、洗浄力はないんです。つまり肌の上でメイクを薄めて伸ばすだけになってしまうんですね。特にワセリンなどテクスチャーが固めのものは、メイクを毛穴に押し込む形になり、ニキビの原因にもなります。どうしてもクレンジング剤が手元にない場合は乳液やベビーオイルなどの柔らかめのものでメイクを浮かせ、洗顔料でしっかりと洗顔するのがいいでしょう」──とくに韓国などが多いですが、シートマスクが海外旅行のお土産の定番になっています。日本語の成分表示がないのですが、使っても大丈夫ですか?「肌質は個人差もありますのでなんとも言い切れないですが、心配であれば避けたほうがいいでしょう。実際、『お土産のシートマスクで肌が真っ赤にかぶれた』と受診される方は少なくありません。ヒリつきなどの刺激を感じたら、すぐに外してください」──お土産に限らず、自分の肌に合うものであれば、シートマスクやフェイスパックは毎日してもいいですか?「個人的には、お肌に合っていると感じるのであれば毎日使ってもいいと思います。本当に様々な種類のパックがあって選ぶ楽しみもあると思いますので、ご自身のお肌に合うものを楽しんで使ってもらうのが良いかと。もちろんパックのほかにも、さまざまな美容ケアを組み合わせることもおすすめです」──パックを使う上での注意点はありますか?「基本的にパックの主成分は水溶性です。肌に浸透させた水分を逃さないように、パックをした後は必ず乳液やオイル、クリームといった油分でフタをしましょう。最近はスキンケアも複雑化していて、メーカーも“化粧水の前に使うブースターオイル”などさまざまな商品を展開しています。そのため例外を挙げればキリがないのですが、基本は“水分→油分”の順番を守れば間違いはありません」■「まつ毛美容液」実はある症状の副作用を活用したものだった──まつ毛美容液で「伸びた」という口コミを見ますが、本当に効果はあるのでしょうか。「市販品に関しては何がキー成分になっているのかわからないものも多いのですが、医療機関で処方するルミガンやビマトプロストは効果が期待できます。この2つは緑内障の治療点眼薬として開発されたのですが、まつ毛が濃くなる、伸びるといった“副作用”が臨床で確認されたことから、まつ毛貧毛症の治療やまつ毛育毛にも使われるようになりました」──“副作用”と聞くとちょっと怖くなりますが、まつ毛を伸ばす目的で使っても問題はないですか?「まつ毛育毛剤としてもかなり一般的になっているので、それほど心配する必要はないと思います。まつ毛を伸ばす目的で使用する場合は、点眼ではなく、まつ毛の生え際に塗るのですが、正しく使わないと皮膚の色素沈着を起こすこともあります。必ず医師の説明に従ってください」──まつ毛ダニがいると、まつ毛が抜けると聞きました。まつ毛ダニはどのように防げばいいのですか?「まつ毛ダニに限らず、人間の皮膚にはニキビダニなどの常在菌がいます。通常は余分な皮脂を食べてくれるなど共生関係にありますが、異常繁殖をすると炎症を起こしたり、まつ毛が抜けやすくなる原因となることもあります。その場合は皮膚科を受診していただければと思いますが、それほど神経質になる必要はありません。正しい洗顔で肌を清潔に保つなど、基本的なスキンケアを日常から心がけてください」【監修】圓山 尚(えんやまたかし)ナチュラルスキンクリニック院長兼クリニックフォア監修医。金沢医科大学医学部卒業後、日本医科大学附属病院皮膚科に入局し皮膚科・皮膚外科・レーザーを中心とした診療を行う。その後、湘南美容クリニックでの勤務を経て、2019年にクリニックフォア新橋院を開院。現在はクリニックフォア監修医と永福スキンクリニック(現ナチュラルスキンクリニック)の院長を務め、”美のかかりつけ医”として活動している。(文:児玉澄子)
2025年05月31日美容先進国と言われる韓国発のスキンケア商品が、幅広い世代でトレンドとなっています。特に美容液は“高濃度”をうたった商品が多く、肌の悩みと成分のマッチングがわかりやすく提示されています。SNSなどでは、「日本のものより効果が高いのでは?」と言われることもありますが、高濃度ゆえのリスクはないのでしょうか。クリニックフォア監修医兼ナチュラルスキンクリニック院長の皮膚科医・圓山尚(えんやまたかし)先生に聞きました。■効果も期待できるが刺激も…、「肌トラブルを起こして、皮膚科を受診するケースも」――最近はSNSの影響で韓国発の美容液が大流行しています。韓国と日本のスキンケア商品は、どこが違うのでしょうか?「全体的な傾向として、韓国は“攻め”のスキンケア、日本は“守り”のスキンケアという印象がありますね。韓国発の美容液には特定の成分を大量に配合した、高濃度をアピールしたものが目立ちます。一方で日本のスキンケアは“赤ちゃんでも使える”といった低刺激をうたったものが多いですね」――高濃度であれば、それだけ効果も高いのでしょうか。「肌質にもよります。濃度が高いということはそれだけ刺激も強いわけですから、お肌が敏感な方はヒリついたりかぶれたりすることもあります。実際、韓国のスキンケア商品で肌トラブルを起こして、皮膚科を受診するケースもあります」――特に気をつけたほうがいい美容成分はありますか?「ビタミン系なら大丈夫だろうと思われがちですが、多く配合されていればやはり刺激も強くなります。たとえばビタミンAの一種であるレチノールは、ターンオーバーやコラーゲンの成分などさまざまな美容効果が期待できる成分でもありますが、赤みや乾燥といったトラブル例も少なくありません。一概に韓国スキンケア商品を否定するわけではありませんが、肌が敏感な方は使用前には必ずパッチテストをするなど、慎重にお使いになることをおすすめします」――韓国発のスキンケア商品で、“塗る美容針”をうたったものも増えています。どのようなもので、どんな効果が期待できますか?「海綿生物から採取した微細な針によって、美容成分を肌に浸透させやすくするというものですね。針の刺激によってコラーゲンの生成が促され、肌のハリを与えてくれるとも言われています。ある意味で力技というか、まさに攻めのスキンケアの発想ですね。ただ微細ではあっても針は針ですので、チクチクとした刺激はあります」――使用する上での注意点はありますか?「慢性的な肌の摩擦はシミや肝斑の原因になるので、擦ったり、擦り込んだりしないよう注意が必要です。それと引き換えにしても肌にハリを与えたいという希望があれば、攻めてみるのもいいのかもしれませんが…。特に若い方は、そこまでしなくていいほど肌にコラーゲンがしっかりあります」――韓国系スキンケアは特に若い世代に人気がありますが、むしろミドル世代以上におすすめということですか?「若い方はなるべく肌を傷めない、それこそ“守り”のスキンケアがいいと思います。一方、年齢を経てタルミやシワが気になってきたら、ある程度は高濃度のものでないと思った効果は得られないかもしれません。ただ、それでも肌が敏感な方はあまり刺激のない成分を選んだほうがいいと思います。たとえば美白成分として?気のハイロドキノンも刺激が強いので、もう少し優しいコウジ酸を選んでみるなど、選択肢は1つではないということを知っておくといいでしょう」■医師の間では賛否両論の成分も、“攻め”の韓国か“守り”の日本か――――韓国スキンケアの進化は目覚ましく、「最新の美容成分」をうたった商品が次々と登場します。この風潮を先生はどう見ますか?「昔から美容やスキンケアにはトレンドがあります。最近だと、魚介から抽出したDNAの断片であるPDRNが韓国発のスキンケア商品をきっかけに何度目かのブームになっています。ただ効果については医師の間では賛否両論と言いますか、私はどちらかというとやや懐疑的です」――賛否両論があるのに、なぜブームになるのでしょうか。「やはり、有名な先生やインフルエンサーが発信するからでしょう。特に最近はSNSの影響が大きいですね。ブームや流行は作り出される面もあります。もちろんそれが悪いわけではありませんが、あまり影響を受けすぎず、ご自身で判断できるようにしたほうがいいのではないでしょうか」――ブームやトレンドではなく、本質的に効果のあるものを選ぶにはどうしたらいいのでしょうか。「昔から使われている成分を選べば、間違いはないと思います。昔からあるものは長年の使用に耐え抜き、かつエビデンスやデータが蓄積されているわけで、その上で今も生き残っているということは真実に近いと思うんですね。もちろん“最新の美容成分”が悪いわけではなく、あくまでデータが蓄積されていないというだけではありますが、安心を求めるなら古参に勝るものはありません」――日本の“守り”のスキンケアにもメリットはあるということですね。「国産品は日本人の肌に合わせて配合されているはずですから、肌への負担は圧倒的に少ないと言えると思いますね。もし、それでは物足りないのであれば、“攻め”と“守り”のいいとこ取りとも言える医療機関専売のドクターズコスメを検討してみてもいいと思います。医師の管理のもと肌の悩みに合わせた処方をするので、効果と安心感の両方を求めるのあれば、皮膚科の診断をおすすめします」【監修】圓山 尚(えんやまたかし)ナチュラルスキンクリニック院長兼クリニックフォア監修医。金沢医科大学医学部卒業後、日本医科大学附属病院皮膚科に入局し皮膚科・皮膚外科・レーザーを中心とした診療を行う。その後、湘南美容クリニックでの勤務を経て、2019年にクリニックフォア新橋院を開院。現在はクリニックフォア監修医と永福スキンクリニック(現ナチュラルスキンクリニック)の院長を務め、”美のかかりつけ医”として活動している。(文:児玉澄子)
2025年05月30日ここ最近、メイクのトレンドが大きく変わってきたと感じている人も多いはず。かつての「盛る=可愛い」の時代から、今は“盛り耐性”がないZ世代やα世代を中心に、「盛らないけど可愛い」素材を生かしたナチュラルな仕上がりが支持を集めています。メイクを重ねることで「作り込んだ顔になってしまう」「可愛いけど自分っぽくない」―そんな“盛り耐性なし”さんの悩みをいかに解決できるか?KATEのアイテムをレビューしながら、深掘りしていきます。■“盛り耐性なし”さんにこそ刺さる!「ナチュラル盛れ」そもそも「盛り耐性がない」とは、派手なメイクやしっかり作り込んだメイクをすると、“やりすぎ”に感じたり、自分の顔と合っていないと違和感を覚える人のこと。例えば:・フルメイクをすると「メイクしてます感」が強すぎて浮いてしまう・目元を強調すると、急にキツく見える or 似合わない・ 重ねるほど「自分らしさ」が薄れたように感じてしまうこのようなことに少しでも当てはまる人は、まさに“盛り耐性なし”さん。写真映えよりも自然に可愛く見られたいという想いを叶えるためには、次のようなメイクはNGです。《「盛り耐性なし」さんが注意したいNGメイク》・盛り要素を“全部盛る”濃いシャドウ×太いアイライン×つけま×濃いリップ、はやりすぎに見えがち・コントゥアリングしすぎて顔の陰影が不自然本来の骨格とズレると違和感に直結・自分のパーツを隠す・塗り替えるメイク「ナチュラルに仕上げたい」のに真逆の方向へ進んでしまうでは、逆にどんなメイクを実践するべきなのでしょうか。《「盛り耐性なし」さんにおすすめのメイク》・抜け感重視のポイントメイクリップやチークなど、“どこか一か所”に軽く血色感を入れるだけで今っぽく・自然な影・光を活かしたシンプルメイクラメや透け感でニュアンスを出すと、“盛っていないのに垢抜ける”印象に・自分の顔立ちを引き立てる色選び強すぎない発色や肌なじみのいいカラーが◎例:青みすぎないローズや、抜け感ブラックのライナーなど今回紹介する、KATEの中でも話題の3商品―「ポッピングシルエットシャドウ」「スーパーラスティングライナー」「ピンポイントドットスタンプ」は、まさに「ナチュラル盛れ」を叶えられる“盛り耐性なし”さん向けのアイテム。■「ポッピングシルエットシャドウ」 ラズベリーロゼポップ派手じゃないのに、印象に残る。目もとに“温度感”を足す4色パレットまず注目したいのが、新感覚のアイパレット「ポッピングシルエットシャドウ」。中でもラズベリーロゼポップは、ほんのり青みを含んだローズトーンに絶妙な透け感ラメが仕込まれており、今っぽい血色感と透明感のバランスを作れます。塗った瞬間「こんなに自然なのに、ちゃんと印象に残る!」と驚くほど、目もとのシルエットにさりげなく奥行きと色気をプラス。派手すぎないけれど、まぶたがきれいに映える設計なので、“盛りすぎNG”な人にもぴったり。推しポイント:・ナチュラルな陰影が作れるマット×ラメの配色・ 黄みに寄りすぎないローズで肌色を問わず使いやすい・一重・奥二重にもフィットしやすい粉質■「スーパーラスティングライナー」 漆黒ブラックどんな目元もキリッと引き締まる“落ちない黒”KATEといえばやはりアイライナーの名手。その中でも「スーパーラスティングライナー」は、とにかく落ちない&にじまないの鉄壁ぶりが話題に。漆黒ブラックのインクはムラなく濃く出て、1本で目元がグッと締まる感覚。とはいえ、ただ“濃い”だけではありません。極細フェルト筆が使いやすく、細ラインも跳ね上げラインも自在に描けるのが嬉しい点。“線の存在感”を残しつつも、まぶたと自然に馴染むため、抜け感メイクとの相性も抜群です。推しポイント:・水・汗・皮脂に強く、マスク蒸れでも崩れにくい・にじまないのに、お湯オフOK・描き心地なめらかで、初心者でも失敗しづらい■「ピンポイントドットスタンプ」 ピンクスパーク小さな遊び心が、メイクの「抜け」と「特別感」を作るSNSを中心に注目度が急上昇しているのが、この「ピンポイントドットスタンプ」。その名の通り、簡単にポンとドット模様が描けるユニークなアイテムで、目元や頬にさりげない光沢をプラスすることができます。一見派手に見えるこちらの商品、しかし実際に付けてみると驚くほど馴染む。素材を生かしたナチュラルメイクにちょっとしたアクセントとして加えることでカワイイをアップデートできるんです。音楽フェスや推し活イベントでも使いやすく、メイクに“特別感”を足したい時にぴったりな商品です。推しポイント:・インクがにじみにくく、長時間キープ・涙袋の下や頬にもポイント使いしやすい・遊び心がありつつ、意外と日常使いも◎KATEのこれらのアイテムがヒットしている背景には、「盛り耐性がないけど可愛くなりたい」**という今のメイクトレンドがあります。自己肯定感を削らず、自分のパーツを活かす方向でメイクを楽しみたい。そんな人たちにとって、「さりげなく印象を変える」「小さな変化で気分が上がる」プロダクトはまさに救世主。3アイテムとも、手軽さとトレンド感を両立しつつ、“自分らしさ”を邪魔しない自由なメイクを提案してくれる存在です。KATEが作る“抜け感×エッジィ”なアイテムは、これからの時代に欠かせない存在になってくれそうです。
2025年05月29日34歳のときに女性撮影モデルの代役をしたことをきっかけに、47歳の現在でも女装を続けているミュージシャンの谷琢磨さん。「父親ですが、ツインテールで生きています」というコメントとともにXに投稿された娘さんを抱いた写真は204万回表示され、「綺麗なお父さん」「男性でパパさんなのが信じられません」「どう見ても姉妹にしか見えないですね」と多くのコメントが寄せられました。女装をしながらも父親であることを発信する思いやコンプレックスとの向き合い方について、投稿者・谷琢磨さんに話を聞きました。■きっかけは女性撮影モデルの代役「物事を多角的にみる方法を学ぶことができた」――女装を始めたきっかけについて教えてください。いつ頃から女装に興味を持ち始めたのでしょうか?【谷琢磨さん】女装を始めて体験したのは34歳のときで、女性撮影モデルの代役としてでした。当日に熱を出してモデルさんが撮影できなくなり、色々と当たったのですが代役が見つからなかったようで、「谷くんなら女性の服も着れるはず!」と連絡が来て引き受けたのがきっかけでした。もともと女装に興味を持っていた訳では無かったのですが、お仕事として役に立てるのならと始めたこの日から、まさか10年以上経った今も女装を続けている未来が待っていたとは当時想像もしていませんでした。――過去の投稿には、「小さくて女の子に間違われ悲しい思いをしていた少年へ40年後には胸を張ってラプンツェルになってるよ」というコメントもありました。幼い頃は女の子に間違われることをコンプレックスのように感じていたのでしょうか?【谷琢磨さん】幼い頃から女の子に間違われることが多く、小さい体がコンプレックスでした。学生になり洋服や靴の「男性用」と表記されているものでは大きくてサイズが合わず、好きな女性ができても「自分なんかが相手にしてもらえるはずがない」と後ろ向きで自信が持てず、心を閉ざしていた時期もありました。女装を始めてから、逆にそれが良いという状況が多々あり、物事を多角的にみる方法を学ぶことができました。――女装をすることで、好奇の視線を浴びたり、ネガティブな経験をされたことはありましたか?【谷琢磨さん】心無い言葉や態度を向けられることもありましたが、自分にとって本当にラッキーだったのは、女装のきっかけがお仕事の依頼であり、それを続けられたことです。周りからのネガティブな反応に対し「私はこれを仕事として頑張っています」という現実で相殺することができたため、精神的に辛かった経験は今のところありません。その分しっかりとプロ意識を持って、不快な思いを与えないよう気をつけて日々行動をしています。■ウエスト58cm・体重44kgでキープ、コルセットをつけ体型管理を徹底――女装やメイクはどのように学ばれたのでしょうか?【谷琢磨さん】初めはファンデーションとコンシーラーの違いも分からず、撮影現場でプロのメイクさんたちから習っていました。それから数年かけて自分らしさを自身のメイクで表現できるようになっていきました。その名残りがあり、今でも一般的な日常メイクというよりはステージメイクのような強めの仕上がりでバランスを取っています。――お風呂に入るとき以外はコルセットを締め、ウエストを58cmで保ち、体重は44kgでキープしていると拝見しました。体型管理はどのようにされていますか?【谷琢磨さん】体型は、女装を始めた当時に比べ40代になった今では食べた分、お腹も出てしまうため、とても気遣っています。コルセットをしてお腹を締めながらなるべく食事量も減らし、たんぱく質、脂質糖質のバランスも考え摂取しています。それから少し珍しいダイエット法かもしれませんが、なるべく筋肉運動は避けています。筋肉で引き締めた細さは女装には向いていないと個人的に感じているため、脂肪がしっかり残っている柔らかい細さを心がけています。――谷さんは投稿のコメントでも「どうもお父さんです」と奥さまと2人の娘さんがいることを公表して活動されています。女装をすることが夫や父として過ごす上で困った経験などはありましたか?【谷琢磨さん】もともとパートナーとは女装する自分を理解してもらっていましたし、子ども2人もまだまだ小さいため、現時点では困った経験はありません。外食するときに2人のママがそれぞれ子どもを連れていると勘違いされ「お会計別にしますか?」と聞かれることも多く、自分が気付かないところで誰かに誤解や迷惑を掛けてしまう状況が起こらないよう「父親です」と意識的に発するようになりました。「素敵なご家庭ですね」と言ってもらえる世の中にとても感謝しています。■「子どもたちが女装に対して否定的な考えを持つようになったら、女装はやめます」――お子さまたちはお父さんが女装していることについて、どのように捉えていらっしゃるのでしょうか?【谷琢磨さん】小学生低学年の今は、まだ「ゆるキャラ」のような感覚で「パパかわいいー!」と言ってくれています。でもこれから思春期を迎え、もし子どもたちが私の女装に対して否定的な考えを持つようになったら、私は女装をやめようと思っています。単に女装否定を受け入れるという意味ではなく、家族みんなでどうしていくべきかを話し合うきっかけになれたらという前向きな気持ちで、また別の新しい表現での自分らしさを見つけたいと思っています。――「家族に打ち明けられない」など女装をされている方のご相談が谷さんのところに届くことも多いのでしょうか?【谷琢磨さん】今も昔もたくさんあります。女装で人前に立ち日常を過ごすということはまだまだ世の中では少数派だと思いますので、趣味として打ち明けるより「会社(学校)の会の余興で女装することになったから、一緒に考えてほしい」のように自然と巻き込んで楽しめるところから少しずつ打ち明けると良いのではとお伝えしています。――谷さんにとって、女装はどのような存在でしょうか?【谷琢磨さん】私にとって女装とは、自分が嫌いだったコンプレックスも磨き続けることで、誰かにとってはそれが輝いて見えることもあると教えてくれた、ボーナスステージへの鍵です。――最後に今後の目標について教えてください。【谷琢磨さん】私が「お父さんである」ということを世界に広め、女装という言葉の持つ印象を少しでも良いものにしてゆけるよう努力したいです。
2025年05月19日