FASHION HEADLINEがお届けする新着記事一覧 (604/865)
9月14日から9月26日までの期間、伊勢丹新宿店本館3階=リ・スタイルにて、“少量生産”、“一点もの”を共通価値としたイベント「オルタナティブ・カルチャー」を紹介。無機質で主張のない服や大量生産された服など、ノームコアやファストファッションに象徴されるメインストリーム。そこに抗うように少量生産やノーカテゴリーをキーワードとし、真逆の文化を形成しようとする動きが“オルタナティブカルチャー”だ。同イベントは世界中で拡大するこの新しい潮流から影響を受け制作したアイテム展開を行う。担当バイヤーによると、「90年代のバンドに代表される“オルタナティブロック”のように体制派ではない“もう一方の”という意味から、イベント名を“オルタナティブカルチャー”と名付けました。また、これを代表するブランドを作り、“ブリーチャー(BLEACHER)”と名付け、既存のものを一度壊して新しい価値のあるものを生み出すという意味を込めています」と話す。リプロレザージャケット (4万9,000円)裏地はバンダナを複数組み合わせて作られている店頭には、90年代のトレンドに影響を受けた一点もののアウターやパンツ、スカートなどが揃う。古着のリメイクを行っているブランド、スリッダ(THRIDDA)と三越伊勢丹がコラボレーションしたブランド“ブリーチャー×スリッダ”の商品は同社限定の一点ものや少量生産のもの。さらにアイテムはすべて黒く後染めされており、オルタナティブカルチャーの反骨精神を表しているという。ヴィンテージのレザージャケットを解体し、再構築して作られたリプロレザージャケット(4万9,000円)。こちらは裏地にヴィンテージのバンダナを複数組み合わせるというこだわりのつくりとなっている。ミリタリージャケット(3万6,000円)は、無地とカモフラージュ柄があり、ワッペンとスタッズが施され全てデザインが異なる。また、マキシ丈スカート(3万3,000円)は、デニムを後染めし、仕立て直したアイテム。ワッペンとスタッズが施されミリタリージャケット (ともに3万6,000円)さらに、ブランド名をデザインに落とし込んだロゴプリントTシャツ(8,900円)も販売される。同アイテムは黒地に「BLEACHER」の文字が白く浮き上がっているように見えるデザインで、洗い加工が施されておりラフに着ることができる。これらのように風合いや一点一点の色の出方が異なるのも古着やリメイクしたアイテムの魅力の一つだ。なお、本企画は三越伊勢丹独自のオンリーエムアイ(ONLY MI)企画としてスタートする。
2016年09月13日ヴェルサーチ(VERSACE)がバッグ「パラッツォ エンパイア(Palazzo Empire)」シリーズより、7都市へのオマージュを込めた限定バッグコレクションを発売する。今回発売されるのは、北京、パリ、香港、ミラノ、ニューヨーク、サンパウロ、東京の7都市をイメージした「パラッツォ エンパイア」の限定モデル。ヴェルサーチは同バッグの発売に当たり、世界中で「Seven Bags For Seven Cities」と題したコンテストを開催。7都市それぞれの景色や建物などを写した写真を募集し、集まったすべての写真の中から、ミラノ本社のデザインチームがそれぞれの都市の写真を1枚ずつ選出した。今回発売されるバッグは、その選出された写真を使った限定モデルとなっており、各都市限定で販売されている。東京エディションの「パラッツォ エンパイア」は、ヴェルサーチ銀座店で9月12日より販売されている。
2016年09月13日展覧会「レオナール・フジタとモデルたち」が、9月17日から2017年1月15日まで、千葉・佐倉のDIC川村記念美術館で開催される。ヨーロッパ近代美術の歴史において最も成功した日本人芸術家、レオナール・フジタこと藤田嗣治(以下、フジタ)。現在の東京藝術大学の前身、東京美術学校の西洋画科を卒業後、第一次世界大戦前の1913年、27歳の時にフランス・パリへと渡ったフジタは、モンパルナスの一角にアトリエを構え、スーティン、モディリアーニらエコールド・パリの画家たちと交流を深めた。1920年代、「乳白色の下地」と均一な極細の描線によって自らのスタイルを確立したフジタは、ピカソやシャガール、ダリなど世界中から芸術家たちが集まっていた「狂乱の時代」のパリで、一躍時代の寵児となった。多様な主題、ジャンルでその才能を発揮してきたフジタだが、画業の中心は人物を描いた絵画が中心を占める。他の芸術家の場合と同じように、職業モデルを雇ってポーズの研究を行い、社交界の名士や裕福なブルジョワから注文を受けて肖像画を制作した他、時には家族や親しい友人を画面に登場させることもあった。本展では、フジタの初期から晩年までの約90点の作品を、描かれたモデルに関連する約150点の資料を交えて紹介。「モデル」をテーマにフジタの描いた人物、モディリアーニやジャン・コクトーといった芸術家、職業モデル、身近な友人や5人の妻たちを様々な視点から取り上げ、フジタの思考とモデルに注ぐまなざしを再検討する。また、フランス、エソンヌ県の特別協力により、フジタがモデル研究の集大成として群像表現に挑んだ壁画も展示。「構図」と「闘争」を主題とした連作壁画は、3×3mのカンヴァス4点に人物、動物が描かれた大作で、フジタが挑んだこの群像表現は、後の戦争記録画を考える上でも重要だという。会場では、フジタ自身が被写体となってトレードマークのおかっぱ頭に丸眼鏡、カメラ目線でポーズを決めた写真をはじめ、フジタの最初の妻であった鴇田とみにフジタが宛てた書簡や、中南米旅行で蒐集した土偶・石偶、最後の妻、君代に贈ったハンドペイントの木箱なども展示される。会期中には、講演会やギャラリートーク、ワークショップなども開催される予定だ。なお、府中市美術館では、名古屋市美術館、兵庫県立美術館から巡回する「生誕130年記念 藤田嗣治展 東と西を結ぶ絵画」が、10月1日から12月11日まで開催。学生時代の自画像、乳白色の裸婦、戦争画、最晩年の宗教画といった初期から晩年までの画風の変遷を辿る内容となっている。昨年、小栗康平監督による映画「FOUJITA」がオダギリジョー主演で公開され、東京国立近代美術館で「藤田嗣治、全所蔵作品展示。」、東京藝術大学大学美術館では「『藤田嗣治資料』公開展示」が開催され、近年ますます注目を集めている藤田嗣治/レオナール・フジタを知るために、この秋、DIC川村記念美術館と府中市美術館で開催されるふたつのフジタ展を是非ご覧になってはいかがだろうか。【イベント情報】「レオナール・フジタとモデルたち」会場:DIC川村記念美術館住所:千葉県佐倉市坂戸 631会期:9月17日~2017年1月15日時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)料金:一般1,300円、学生・65歳以上1,100円、小中高600円休館日:月曜日(9月19日、10月10日、1月9日は開館)、9月20日、10月11日、12月25日~1月2日、1月10日「生誕130年記念 藤田嗣治展 東と西を結ぶ絵画」 会場:府中市美術館住所:東京都府中市浅間1-3会期:10月1日~12月11日時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)料金:一般1,000円、高校生・大学生500円、小学生・中学生200円休館日:月曜日(10月10日は開館)
2016年09月13日ステラ マッカートニー(Stella McCartney)が9月14日から20日まで、阪急うめだ本店1階のコトコトステージ#11にポップアップショップをオープンする。同ポップアップショップでは、16年オータムコレクションに登場した猫モチーフを使ったアイテムや、シグニチャーバッグ「ファラベラ(Falabella)」の他、ウエアやシューズなど豊富なアイテムを展開。また、会期中の10万円以上の購入者には先着でギフトをプレゼントする。
2016年09月13日ジャン=ポール・エヴァン(JEAN-PAUL HEVIN)が、秋に旬を迎える果実とショコラのマリアージュが愉しめる秋季限定コレクション「Collection d’Automne 2016」を展開している。秋の味覚には、太陽の光をたっぷり浴びて実ったマロンを始め、旬のリンゴや洋梨を用意。ボンボンショコラ、マカロン、モンブラン、ガトーやショコラ ショなど様々な形でショコラとマリアージュし、順次ラインアップする。現在は洋梨をテーマにした商品をブティックにて展開中。10月1日から31日までリンゴをテーマにした新作が多数登場する。ショコラでできた本物そっくりのリンゴに、タルト タタン風味の新作ボンボンショコラ等を詰めた、割ると秋の香りが広がる「ボンボニエール ポム」(3,850円)や、リンゴ風味のキャラメルにふわふわのシャンティイを合わせた新作モンブラン「モン ポム キャラメル」(635円 ※金・土・日・祝日限定販売)、エクアドル産カカオのムースに、アイスとマスカルポーネ クリームを重ね、リンゴとキャラメルのソースが秋の味覚を演出する「ムース グラッセ ポム キャラメル」(1,224円)がラインアップする。また、イタリア・ビエモンテ産の大粒のマロンをシロップ漬けにした「マロン コンフィ」(460円)も販売される。取り扱い店舗は、伊勢丹新宿本店、表参道ヒルズ店、東京ミッドタウン店、三越銀座店、三越札幌店、三越仙台店、伊勢丹浦和店、京都店(10月25日オープン)、イセタンフードホールルクアイーレ店(大阪)、三越広島店、岩田屋本店、オンラインブティック。
2016年09月13日東京・神宮前のインテリアショップ、エイチ・ピー・デコ(H.P.DECO)が25周年を記念し、ニューヨーク・ブルックリンのティーブランド、ベロック(BELLOCQ)の創業者を招いた「BELLOCQの茶会」を9月16日、18日に開催する。25周年の節目を迎えたエイチ・ピー・デコは、“アート感のある暮らし”という同ショップのコンセプトの下、一年を通して世界中のクリエイター達と特別なイベントを行っていく。今回はその第1弾として、ベロックの創業者であるハイディ・ヨハンセン・スチュワートとマイケル・シャノンを迎えて様々なブレンドティーが楽しめる茶会を開催する。当日はエイチ・ピー・デコの25周年を記念し、ベロックが特別にブレンドした新作「ウラノメトリア(URANOMETRIA=天空星図)」を発表。不死鳥フェニックスの神話を基に作られたロマンチックなブレンドティーとなっており、オレンジブラッサム、バラの花びら、鳳凰単叢烏龍、ゴールデンチップ、蜂蜜、核果が合わせられた。高く舞い上がり続ける不死鳥のように、ますますの成功、発展を願う、お祝いや記念の席にはぴったりの一品となっている。その他、ベロックが初めて手掛けたキャンドルも登場する。ブランドの代表的なティーブレンドからインスパイアされた「ベロック・アトリエキャンドル」は、フランスの盛夏の庭園をイメージしたレモングラス、スウィートオレンジ、セージ、薔薇の香りの「No. 12, Le Hammeau」、モロッコのマジョレルガーデンを思い描いたミント、ガンパウダーグリーンティー、モロッコ杉が香る「No. 38, Majorelle Mint」、クラシックなイングリッシュガーデンをイメージしイングリッシュローズ、ラベンダー、ローズゼラニウム、セイロンティーの香りの「No. 47, The Queen's Guard」など全6種類。真鍮製の筒型のパッケージ入りで全種類販売する。【イベント情報】「BELLOCQの茶会」会場:エイチ・ピー・デコ住所:東京都渋谷区神宮前5-2-11会期:9月16日時間:18:00~20:30
2016年09月13日ジバンシィ(GIVENCHY)が、クリエイティブディレクターであるリカルド・ティッシの日本への想いを投影した限定カプセルコレクション「GIVENCHY ESSENTIALS」の発売にあたり、伊勢丹新宿店と初のコラボレーション企画を実施している。同カプセルコレクションではメンズ、ウィメンズともに、メゾンのシグニチャーアイテムを再解釈し、アーバンなツイストやフォーマルなタッチなどを加えたアイテムを展開。新アイコンバッグの「HORIZON」も、ナノとミニという新たなサイズで登場する。同コレクションの発売に伴い実施された伊勢丹新宿店とのコラボレーションでは、9月13日まで伊勢丹新宿店本館1階のザ・ステージ及びメンズ館1階のプロモーションにてポップアップショップをオープンし、同コレクションの世界先行販売を実施。さらに、9月7日より3週間に渡り、ジバンシィが伊勢丹新宿店本館のウィンドウ15面をジャック。期間中8面では、日本をテーマにデザインされた11SSオートクチュールコレクションのドレスも展示されている。また、これらのディスプレイには斬新なテクノロジーが採用されており、4つのウィンドウにはジバンシィのアイコンのひとつである鹿がOLEDスクリーンにトリックアートのように現れる。また、伊勢丹新宿店の来店者は、モバイルブランドのGalaxy協力のもとに製作されたバーチャルリアリティヘッドマウントディスプレイ「Galaxy Gear VR」を使い、パリにあるジバンシィのオートクチュールサロンを360度撮影したVRコンテンツを体験できる。さらに、アイテムの購入者にはスマートフォン専用のバーチャルリアリティグラスをプレゼント。YouTubeのアプリケーションを使って、いつでもオートクチュールサロンを体験することができる。伊勢丹新宿店ポップアップの初日にはカクテルパーティーが行われモデルの秋元梢やMAAYA、Taiki、Noa、夏木マリ、斎藤ノブ夫妻、香港のシンガーPakhoなどのゲストが来場した。動画引用元: (ジバンシィオフィシャルYouTube: )
2016年09月13日アキラナカ(AKIRA NAKA)のクリエイティブディレクター中章が追求するファッション性と、アトリエ Manoaのテクニカルニットデザイナー早川靖子の高い技術が組み合わさり、アキラナカのニットは新たなフェーズへと導かれた。それは、文字にして記せば簡単に成立してしまうが、服として提示することは至極困難な作業である、”纏うだけで女性性に磨きを掛ける”という唯一無二のアイテムを生み出すこと。この秋冬には、世界に一着しかないニットがアキラナカから販売される。中が、膨大な時間と根気が必要とされるため敬遠してきたと語る、ニット地で構築したワンピースだ。編み幅も編み柄も異なる生地を、文字通りの匠の技でリンキングさせた、パッと見で手の込みようがわかるド迫力。ファッションに興味のない人が手に取ったとしても「どうやって作ってるの」と嘆息してしまうだろう。ファッション好きであれば思わず「Wow!」だ。「生地量が多くなれば、ニットはその重みでダレてしまう。でもローゲージだからこそ、圧倒的な迫力が得られる。そこは妥協したくありませんでした」と中は振り返る。まず、彼が起こしたデザイン画を元に、早川がニットワンピースを構築するパーツを試作することとなった。ニットワンピースを構築するパーツの施策から、中は“やんちゃ”な編地を選んだと早川は笑う「この編地を中さんが選んだ段階で『これはアートだ』と思いました。普通のデザイナーは、この柄は選ばないだろうと。これ、けっこうやんちゃな編地なんですよ(笑)。ニット教本を見てカーディガンを作ろうとか思ってる人も、まず選ばない編地ですね。やっぱりデザイナーと作り手、再現する側の視点が違うっていうのは、こういうことなんですよね。デザイナーのイメージは自由で、力強いものです。私たちみたいに“できるかな…”という技術的なことが脳裏にあって、妥協することは選ばないんです」早川は、中のイメージに沿うように幾つかのパーツを作り、いかにしてそれを繋ぎ合わせるか…。物理的な重さやシルエットバランスを二人で擦り合わせ、方眼紙に編み方と細かな指示をいくつも入れた”設計図”が作られた。編み方と細かな指示を方眼紙に書き込んでいく。これがニットのいわば“設計図”だ「早川さんのチームは、それぞれの編み方の技術者、プロフェッショナルがいらっしゃいます。なので、『じゃあここはリブ編みで。リブの次はかぎ針の職人さんにバトンタッチ。途中から棒針の方が引き継ぎます』なんてことができてしまう。それをすべて、早川さんが網羅するという…。改めて、すごい技術なんですよね。普通だったら生産性が悪いとか、やめましょうとか言われるんですけど、早川さんの場合は、最初から無理とは絶対に言わないんです」そうやって生まれたワンピース。その一着には、本当に様々な人々の想いが詰まっている。世界でたった一着、圧倒的な存在感のニットワンピースが生まれた「自慢でもなんでもないんですけど、この一着に出会った人のファッションに対する気持ち、熱量って、絶対変わると思うんです。これに出会って、気に入って、買っていただいて。そして身につけて街に出たら、いつもとは違う光景が広がっているはずです。手に取っていただければ、この迫力に感動していただけると思います」これは紛れもない職人仕業の賜物だ。中は、日本のモノづくりに宿る精神性を絶やしてしまってはいけないと続ける。「日本にも、早川さんみたいに編んでは解いて、解いては編んで、一個一個丁寧に作る職人さんは存在します。誇れる部分はいっぱいあるんです。だからそういった細かな手仕事にフォーカスし、魅力を感じる若い人たちが流れ込んできたら、もっと面白くなるなと思いますね」「ハンドニットに対する興味が、世の中から徐々に薄れていっている」と早川も危惧する。だからこそ、中は早川と手を組み、若い世代を育てていく構想も視野に入れている。「僕としては、お世話になりっぱなしで、まだ早川さんに恩返しができていないんです。今後、さらに自分たちのブランドが大きくなったら、このハンドニットの文化を伝承するような仕組みを作っていきたい。自分たちのブランドがベースとなって、ニット職人への教育の仕組みを作っていきたいんです」「ハンドならではの、このズシっとするクチュール感。アキラナカとしては、こういうところにラグジュアリーを求めていきたいと思っています。早川さんと僕が出会って、イノベーションが起こった。この流れを途絶えさせるのはすごくもったいないですからね」モノづくり国家ーー。日本がそう形容されるのには、理由がある。中の発想と早川の技術が出会い、大きなエネルギーが生まれたように、異なる才能をもった人と人とが同じベクトルを目指すとき、価値観は更新される。ファッションは待っている。新たな才能が衝突し合い、未来に向かう新たなエネルギーが生まれることを。【イベント情報】タイトル:ART KNIT会期:9月14日から26日場所:伊勢丹新宿店本館3階=リ・スタイル前編に戻る。
2016年09月12日アントワープ王立芸術学院でファッションを学んだ、アキラナカ(AKIRA NAKA)クリエイティブディレクターの中章。表層的な美しさだけではなく、心の中からその人の美を引き出すようなアプローチで服作りを行っている。彼が「手に取れるクチュール」と呼び、クリエイションの中でも特に熱量を注ぐのがニットだ。今回のインタビューは、“ニット”という言わば職人仕事であるアートフォームを横軸に、そして、中章自身のファッションに対する考えや想いを縦軸にして、アキラナカの”これまでとこれから”を展望する。前述のとおり彼は、数々の有名デザイナーを世に送り出してきたアントワープ王立学院でファッションを学んだ。同校・同地域で生活し、呼吸したことがニットへ傾倒することのきっかけとなった。「アントワープでは生活の中に、”ニット”が自然と溶け込んでいます。編み物を趣味としている人も非常に多く、毛糸屋さんなるものが街の中に何軒もあるんです。毛糸もかなりの種類があって、店の奥では女性たちがクラブ活動的に編み物をしています」例えば、アキラナカの初期代表作であるグラデーションニット。これはニットの編み地が布帛の生地に溶けて消失していく様を表現したものだ。「ヨーロッパ的、バロック的な造形美に憧れた時期もありました。しかし、あくまでリアルに根ざした服作りを行う上で、そこには限界を感じていました。この造形美を超えていけるものはなんなのかと考えて、素材が『徐々に融けて消えていく』ことを思いついたんです。これは機械にはできない。段階的に編み地を薄くして、布帛の繊維と馴染ませていくのですが、機械だとどうしても横に線が出てしまう。手仕事でしかできなかったんです」著名ブランドの多くは、機械で量産に入る前に手編みで、”原型”を起こす。工場に依頼する前に見本を作るというわけだ。しかし、機械編みで量産すればするほど、クオリティコントロールは難しくなる。中に言わせれば「ハンドニットに宿る迫力は、機械とは比べ物にならない」という。アキラナカ13春夏コレクションより「機械には機械の良さがあります。その上で、機械が絵画としたら、ハンドニットは彫刻みたいな感覚です。目の立ち方も違うし、リブの出方なんかも全然違います。どうしても、ハンドニットの魅力を自分のブランドに取り入れたかった。それで日本に帰ってきて、頼れるハンドニットの製造元を探したんですが、なかなか見つからず…。ニット教室なども一軒一軒当たってみたんですが、一個だったら作れるけど、2つ3つと同じものをしっかりと出すことが、すごく難しいと言われて…」「やっぱりハンドニットを量産するのは無理なんだ、と思いはじめた頃、僕が外部でデザインコンサルティングをしていた時に、クライアントから『すごいニットを生み出す先生』がいるという情報を得ました。『中さんが思っているニットを、その人だったら作れるよ』って。すぐ連絡して、会って頂いたのが、アトリエ Manoaの早川靖子さんでした」運命の出会いだった。当時の様子を早川はこう振り返る。アントワープで「新しいニットを作りたい」という思いをあたためたという中「突然電話が掛かってきて、どうしても作りたいニットがあるから会って説明させてくれないかと言われました。私自身も“若く才能あるデザイナーを応援したい”という気持ちがあったんです。彼が“ニットをブランド特有の素材として、世界に打って出て行く”、そのお手伝いをしたいと素直に思えましたね。彼は海外から帰ってきたばかりで、大きなバッググランドは持っていないけれど、いいニットを作りたいという気持ちが言葉の端々に溢れていました。それで意気投合したんです」この花の表現は、ニットに対する深い造詣と確かな技術によるもの早川のニットに対する知識や技術と、中のデザイナーとしてのクリエイティビティが融合したニットは印象的な1枚早川はニットにまつわる様々な技法を習得後、いわゆる手芸として編み物の参考書を数多く手掛けていた。その技術の高さは次第にファッション業界にも広がり、日本の有名ブランドのニットを次々と生み出すことになる。とは言え中の追求するイメージは、彼女にもかなり高いハードルだった。「中さんの考えるニットはまったく新しいもので、ニットの常識とか全然おかまいなしにイメージを伝えてくるんです。でも、それを組み立てていくのはけっこう楽しいんですよ。要は、”編む”という範疇からちょっと逸脱する。『この模様とこの模様を組み合わせちゃうの?』みたいな、そういう挑戦はこちらも楽しいですね」それから二人は二人三脚でニットの新しい可能性を模索し始める。ーー後編に続く。
2016年09月12日トレンディなショップや飲食店が次々とオープンし、ここ10年ほどで大きく姿を変えたイーストロンドン。そんな中で、下町の面影を残す通りがブリックレーン(Brick Lane)です。元々、バングラデシュからの移民が多く住んでいた土地で、一帯にはカレー屋が軒を連ね、今もなお、ストリートの標識は英語の下にベンガル語が書かれています。そんな異国情緒漂うエリアですが、周辺には良質なヴィンテージショップがあることでも知られています。定番の人気店、近年オープンした大型店、名店が並ぶチェシャーストリート(Cheshire Street)にフォーカスを当てながら、ブリックレーン界隈のヴィンテージ事情をご紹介しましょう。■アブソリュート ヴィンテージ(Absolute Vintage)ポートベローマーケットのストールとして創業。2003年に、スピタルフィールズマーケットのそばにショップをオープンさせました。元は倉庫だったという広々としたスペースに、メンズ、レディースの膨大なアイテムが陳列されています。特にレディースのブーツとパンプスの数は圧巻。スタイルのテイストはバラエティ豊かでプライスも手頃なものが多く、幅広い年代から愛されているお店です。【アブソリュート ヴィンテージ】住所:15 Hanbury Street E1 6QRURL:■ブロンディ(Blondie)アブソリュート ヴィンテージのすぐそばにある姉妹店です。こちらでは、ハンドピックでセレクトされた、ハイクオリティなレディースアイテムが展開されています。上品な佇まいのヨーロピアンチックなドレスや小物も充実の品揃え。日本の着物も人気アイテムなんだとか。ロンドンっ子は、ジャケットやカーディガンのようにして着物でお洒落を楽しんでいるようです。【ブロンディ】住所:Unit 2, 114-118 Commercial Street, London E1 6NFURL:■ブリッツ ロンドン(BLITZ LONDON)2011年にオープンした大型店。バラエティに富んだセレクションと状態の良いアイテムを取り揃えていることで、瞬く間にロンドン随一の人気ヴィンテージショップに。2フロアある店内にはカフェを併設し、ゆったりとショッピングが楽しめます。メンズ、レディースをおおよそ半々で展開し、デッドストックの品数も豊富。オリジナルのリメイクラインもラインナップしています。【ブリッツ ロンドン】住所:55-59 Hanbury Street, E1 5JPURL:■ビヨンド レトロ ブリックレーン(BEYOND RETRO BRICK LANE)市内にいくつか店舗を構えるショップの本店。2002年のオープン以来、不動の人気を誇るイーストロンドンヴィンテージ界の雄とも言うべき存在です。古くは乳業工場だった広大なスペースにメンズ、レディース、キッズ古着が所狭しと並びます。Tシャツ5ポンド~、ドレス10ポンド~とプライスも手頃。アウトレットセクションもあるので要チェックです。【ビヨンド レトロ ブリックレーン】住所:110-112 Cheshire Street, E2 6EJURL:イーストロンドンでヴィンテージショップ巡り!プロも通う名店をチェック【Our Favorite LONDON vol.2】へロンドンの若きガーデナー兄弟が語るランドスケープデザイン【Our Favorite LONDON vol.3】へロンドンの美味しいスイーツ事情。ビスポークケーキの生みの親リリー・ジョーンズ【Our Favorite Londo vol.4】へ
2016年09月12日トリーバーチ(TORY BURCH)が9月13日22時(現地時間13日9時)に、17SSコレクションショーをオフィシャルサイト(www.toryburch.jp)にてライブストリーミング配信をする。なお、ショーの中継はこちらからも観覧可能。※会場の都合で開始時間が遅れる場合あり。
2016年09月12日クリスチャン ルブタン(Christian Louboutin)が9月14日、ブランド初となるフレグランス(80ml/3万8,000円)を発売する。今回発売されるのは、マジカルでピュアな喜びをもたらす3つの香り。そのうち「ビキニケスタセラ」は、まるで熱の冷めない夜のような香り。肌に映えるパールのような輝きから立ち上るジャスミンとチュベローズの芳香が特徴で、夜までとどめておきたいと思わせる日中の情熱や太陽で火照った肌、ビーチのなまめかしさなどを想起させる。「トルネードブロンド」は、愛と冒険の香り。トップノートではスイートなヴァイオレットとカシスが敷き詰められたベッドを思わせ、ミドルノートではベッドの奥深くに隠されたゴージャスな真紅のバラが顔を覗かせる。一瞬にして燃え上がる炎のフレグランス「トラブルインヘヴン」は、ミステリアスでセクシーな香りに仕上げられており、相手を誘惑したい女性や刺激を求める女性にはぴったり。アイリス、パチュリ、トンカビーン・アブソリュートのブレンドが、オリエンタルなアンバーのドライヒートと共鳴している。ボトルは、革新的かつ斬新なプロセスを誇るヘザーウィック・スタジオの協力のもと制作された。中央に穴が空いたまるで波のようなうねりが印象のガラスボトルは、それぞれのフレグランスのビビッドなカラーを映し出している。
2016年09月12日細密、写実的な表現で近年人気の高い明治時代を中心とした日本の工芸作品。この「明治工藝」の一大コレクションを紹介する「驚きの明治工藝」展が、10月30日まで東京・上野公園の東京藝術大学大学美術館で開催されている。江戸時代、徳川幕府による安定した政権のもと、友禅、高肉象嵌(たかにくぞうがん)、色絵などそれぞれの分野で技術的な発展を遂げた日本の工芸作品。特に金工、漆工の分野では、造形、装飾に写実が意識され、様々な材料を使用して技巧を尽くした作品が作られた。また、明治時代に移ると、欧米諸国への輸出が目標とされ、内外への博覧会への出品によって、その優秀な技術を示すことが求められた工芸品は、表現により高い精度が加わり、細密な作品が多く作られるようになった。本展は、明治時代の工芸品を中心に、「明治工藝」の基となった江戸時代後期から、明治時代の影響が及んだ昭和初期までの作品によって、その驚くべき表現や技術を紹介するもの。台湾のコレクター・宋培安の3000点に及ぶ大規模な日本工芸のコレクション「宋培安コレクション」の中から、約130件以上の作品が日本で初めて公開されている。会場では、龍、蛇、伊勢海老、カマキリや蝶などの昆虫を鉄や銅などで写実的に作り、胴や手足などを動かせる機能を実装した「自在置物」や、表面に凹凸があるビロードに友禅染を施した「ビロード友禅」をはじめ、漆工、金工、彫刻など多彩な作品を展示。全長3メートルもある世界最大の龍の「自在置物」や、高瀬好山が手掛けた優美なフォルムの《鳳凰》、宮川香山が制作した透明感のある《染付菖蒲文花瓶》、色金を多用した金具などを残している小林盛良による2センチサイズの《三猿根付》なども公開中だ。なお、本展は、東京での開催を皮切りに、11月12日から12月25日まで京都の細美美術館、2017年4月22日から6月11日まで埼玉の川越市立美術館に巡回する予定だ。【イベント情報】「驚きの明治工藝」展会場:東京藝術大学大学美術館住所:東京都台東区上野公園12-8会期:9月7日~10月30日時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)※10月21日、22日は、20:00まで開館、入館は19:30まで料金:一般1,300円、大学・高校生800円休館日:月曜日(9月19日、10月10日は開館)、10月11日
2016年09月12日1980年代に一世を風靡したブランド、ピンクハウス(PINK HOUSE)による純喫茶をテーマにしたポップアップショップ「純喫茶 PINK HOUSE」が9月14日、伊勢丹新宿店本館2階に期間限定オープンする。同ショップでは、イラストレーターの宇野亞喜良がピンクハウス初期の図案にイラストを書き加えて作成した、オリジナルテキスタイルを使った限定アイテムを販売。他にも初期ピンクハウスのデザインに“紅茶”や“コーヒー”で後染め加工を施したものや、ダッフルコート、MA-1など初期ピンクハウスを代表するアイテムの限定復刻、カップやスイーツといった純喫茶さながらの商品など、可愛くも幻想的なアイテムが多くラインアップされる。なお、総監修はファッションディレクターの山口壮大が担当する。ポップアップの開催日は、9月14日から26日が伊勢丹新宿店本館2階=センターパーク/TOKYO解放区、9月28日から10月4日が銀座三越3階=ル プレイス プロモーション、10月19日から31日が名古屋イセタンハウス地下1階のコンセプトショップとなっている。なお、9月14日から11月29日まで、伊勢丹オンラインストア、三越オンラインストアでも購入可能。
2016年09月12日アカシアの木を使ったレディースバッグを取り扱うロシオ(ROCIO)が日本に本格上陸。本国法人と独占契約を結び、輸入及び販売を担うROCIO JAPAN合同会社を設立した。06年に誕生したロシオは、木製の彩り豊かなバッグを展開するブランド。上質で丈夫なアカシアの木を素材に、美しい曲線と光沢ある色合いが特徴のバッグをハンドメイドでつくり上げており、世界60カ国以上での販売実績も持っている。今回の日本本格上陸は、同社が偶然出会ったロシオのバッグに一目惚れをし、多くの日本女性に知って欲しいとの想いをロシオのデザイナーであるHamish Menziesに伝えたことで実現した。また、今年はロゴも新たに新生ロシオとして生まれ変わり、独占契約の元ロシオ製品のみ取扱う日本法人(合同会社)設立は初となる。なお、事業開始初期は、販売展示会を随時開催し、中長期には実店舗での常設販売や、ホームページ上でのWeb販売を実現していく。
2016年09月12日フレッドペリー(FRED PERRY)が、カスタマイズプロダクトブランド・ニューニュー(newneu.)とのコラボレーションハットとフットウエアを発売する。今回発売されるのは、80年代後半のマッドチェスタームーブメントからインスパイアされた2アイテム。どちらも当時のムードを反映したアートピース(ワッペン)が付属され、自由にカスタマイズすることができる。クラウンにベルクロ素材を採用したバケットハット(1万8,000円)には、マッドチェスターを想起させるアシッドカラーのアートピース3種を付属。アッパーにレザーとベルクロ素材を使用したフットウエア(3万円)は、ロゴやスタッズのアートピースの他、取り外し可能なストラップと補強パーツも付属された。9月2日より、全国のフレッドペリー直営店、ニューニュー直営店、両オンラインショップにて発売している。また、今回のコラボレーションを記念して9月18日まで、フレッドペリーショップ東京及び、フレッドペリーショップ大阪にてポップアップショップ「newneu. for FRED PERRY」をオープン。通常はニューニューでしか取り扱いがないオリジナルのアートピースを100種類以上楽しむことができる。
2016年09月12日タイミングと縁を大切にして。「今じゃない」と少しでも感じたなら、下手に動かず静観するのも手です。■牡羊座(3.21 - 4.20)仕事で新たなに環境が変わる人はいい流れに向かうでしょう。スキルアップも開運に。金運はエコやリサイクルに目をむけると吉。バゲッドバッグで財運を強化。恋愛は年上の尊敬できる人をマークして。コーデュロイやゴールド、パンツ×個性的なジャケットのコーデがラッキーファッションです。■牡牛座(4.21 - 5.21)プライベートはマイペースでOKですが仕事は完璧主義が成功の鍵。対人面も約束をきちんと守るなど誠実さを心がけて。自己投資にツキあり。スターモチーフが金運UPのお守りです。フェイクスウェードやレッドを取り入れたレトロテイストな装いが魅力を引き立てるでしょう。■双子座(5.22 - 6.21)恋愛では相手を褒めたり気配りを見せたりアピールすると絆が深まりそう。ファッションはチェックやネルシャツなどカジュアル&ボーイッシュな装いでフレンドリーなムードをまとって。仕事はサイドビジネスにツキあり。趣味が実益に発展する暗示も。金運はくじ運が好調です。■蟹座(6.22 - 7.22)ストレスを溜めやすい時期。無理に頑張ると後でしわ寄せが。ダイエットなども無理なく長期の計画を立てて楽しくチャレンジすると成功します。ネイビーやロングカーデ×デニムのコーデが運気を底上げ。仕事は苦手なことを振られる予感。焦らずこなして。ナンバー入りのアイテムが厄除けに。■獅子座(7.23 - 8.22)社交運が華やかな時期。今まで縁のなかった人と人脈が広がります。ただ恋愛のシーンでは好きな彼と友人止まりの可能性も。ガーリーなニットワンピースで女らしさを強調して。チェーンのアクセサリーが恋のお守り。カップルは彼へのワガママをほどほどに。■乙女座(8.23 - 9.23)恋愛は受け身にならず自分から動くと進展します。バカンス運も吉。レジャー先で素敵な出会いも期待できそう。フルーツモチーフが恋の運気を強化。ファー小物が魅力を引き立ててくれます。プリーツスカート×ブラウスのトラッドなムードもお似合い。金運は貯めようとすると出て行く暗示。■天秤座(9.24 - 10.23)イメチェンやダイエットにチャンスあり。少しお金をかけたほうが成果が出そう。仕事は忙しいけれどやりがいあることを任されます。恋愛は結婚に繋がる出会いが溢れる時期なので頑張って。婚活中の人は刺しゅう入りのものを携えて。何となく懐が潤う金運。ハットをかぶるとさらに財運UP。■蠍座(10.24 - 11.22)新しい出会いが低めな恋愛運ですが、人が大勢集まる場所にユニークな出会いが潜んでいます。花束のモチーフで出会い運を強化。カップルはデートのマンネリ化に気をつけて。金運は形に残らないことにお金を費やすと吉。ブラック&ホワイトのコーデで勘が冴えそう。■射手座(11.23 - 12.21)初対面なのにすぐ打ち解けられたり、懐かしい感じがする人に遭遇できたりフィーリングの合う人との楽しい恋の出会いが。そして彼は運命の相手です。フラワーブーケが出会い運を底上げ。金運は堅実に貯めると年末には財運が上昇します。ボルドーやイエローを貴方らしく着こなして。■山羊座(12.22 - 1.20)目当ての彼との関係は駆け引きが決め手になる恋愛運。友人の援護も進展のキーに。婚活中の人はオーガニックコスメのリップを携帯して。金運は使っていなくても貯金が目減りしそう。生活費の見直しが改善策に。フードのモチーフが財運の厄除けに。フリンジのスカート×ノースリーブニットのコーデが吉。■水瓶座(1.21 - 2.19)仕事でワンランク上の自分を目指したくなるでしょう。スクール、講演など今のあなたに一番有効なエナジーを与えてくれることを探しては。レザーのバングルで仕事運UP。エスニックや鳥のディテールも取り入れて。恋愛運は本命を絞りきれない傾向に。今はフレンドリーな交際をキープするのが賢明かも。■魚座(2.20 - 3.20)感性が磨かれているとき。勘の良さは恋愛のシーンでも生かされます。第一印象がいい相手が運命の人に。ひと目惚れの恋に落ちる予感も。恋の開運を招くのはポケット。金運は悪くはないけれど、レジャーや趣味などでついつい浪費してしまいそう。ショートブーツで財運をキープ。ラッキーカラーはグレー。【プロフィール/ムーン・リー】西洋占星術師。『numero』『mina』など数々の人気女性誌での連載やエッセイや書籍の執筆など実績多数。「怖いほど当たる!」鑑定士として話題を呼んでいる。当連載では12星座占いとファッションを融合させたハイブリッドな週間占いを提案。長年の鑑定や研究から導き出される開運のメッセージを届ける。
2016年09月12日フェンディ(FENDI)が16-17AWコレクションの新作「ストラップ ユー」にフィーチャーしたムービーを公式サイトにて公開した。15年に発表された「ストラップ ユー」は、大胆な配色が特徴のアクセサリー。いかなるデザインのバッグにも簡単に取り付けられるよう考案されており、エッジの効いたデザインはもちろん、クラシカルでシンプルなハンドバッグにも相反する彩を添える。16-17AWコレクションでは、新たにレザーと太めのチェーンを組み合わせたモデルをラインアップ。カラフルなスタッズが特徴的なものや、宇宙に広がる重力波からインスピレーションを得たウェーブモチーフなど様々なデザインのストラップが展開される。同アクセサリーの発表を記念して制作されたムービーでは、スカーフや傘、花などのアイテムが、まるで魔法をかけられたように「ストラップ ユー」へと変化していく様子が描かれた。ムービーは公式サイト(fendi.com)でも公開されている。動画引用元: (FENDIオフィシャルYouTube:)
2016年09月11日写真家の荒木経惟による個展「淫秋―般若心經惟」が、9月9日から11月11日まで東京・原宿のアートスペースAMで開催される。これまで、永井荷風や種田山頭火らの作品や、「往生要集」や「万葉集」などの古典に感応し、自らの心境を重ね合わせた数々の傑作を生み出してきた荒木経惟。同展では、和紙にプリントされた写真に、書で「般若心經」をしたためた新作を初展観する。「般若心經」では、この世のものすべてが“無”であり、心理は“空”にあると説かれており、今回の新作は、亡き妻・陽子を想いながら空と花を撮り続けた荒木の心情を想起させるとともに、たゆまず新境地を追い求める創作への強い渇望も感じさせる。また、同展ではふたつのインスタントフィルム作品をカットしてダイレクトに接ぎ合わせた最新作も公開。過去に発表されたコラージュ作品シリーズの「結界」や「半夏性」に続く、荒木の緻密な手作業から生まれた貴重な作品群となっている。【イベント情報】荒木経惟「淫秋―般若心經惟」会場:アートスペースAM住所:渋谷区神宮前6-33-14 301・302会期:9月9日~11月11日時間:13:00~19:00休館日:月・火曜日
2016年09月11日アクネ ストゥディオズ(ACNE STUDIOS)が、2016秋冬コレクションの広告キャンペーン第1弾を公開した。フォトグラファーのデヴィッド・シムズが撮影を手掛けた2016秋冬コレクションの広告キャンペーンは、3つのストーリーで構成されており、シーズンが進むごとに世界の様々なロケーションにて展開されていく。第1弾は、「ニューヨーク ファッションウィーク」の開催に合わせて9月5日、野外広告としてニューヨークの街で公開された。同広告キャンペーンについてクリエイティブディレクターのジョニー・ジョンソンは、「デヴィッド・シムズの作品に以前より魅力を感じており、構成されたストーリーを必要としない彼特有のムードの捉え方には圧巻させられます。今回彼には枠にとらわれないファッションストーリーのような新しいアクネ ストゥディオズキャンペーンのアプローチを撮り下ろして欲しいと考えました」と語っている。
2016年09月11日青山ファーマーズマーケットの新拠点である石川県小松市のTAKIGAHARA FARMにて9月18日、19日に、「滝ヶ原フェスティバル -クラフト & クラフトフード-」が初開催される。里山の豊かな産物を通して季節の旬を知れる同イベント。9月18日には、PARADISE ALLEYが出店し、石窯BBQの他、小松市の食材を使った石窯ピザや、小松市の大麦を使った石窯パンなどを提供。9月19日には、L’Effervescenceによる小松市の魚介を使ったブイヤベースや小松うどん、かき氷、クレープなどが展開される。飲物では、両日ともに東酒蔵 神泉や吉田製造 手取川なども展開される他、9月19日にはomotesando koffeeも登場する。また、その他、ライブやDJパフォーマンス、トークショーなど行われる予定だ。さらに、遠方から来る人に向けて、TAKIGAHARA FARMから車で40分ほど離れた場所に宿泊施設「西俣自然学校」のドミトリー形式の大広間が5部屋用意されている。なお、車以外で来場する人のために、滝ヶ原から宿泊地まではバスでの送迎もあり。
2016年09月11日ペイストリーショップのドミニクアンセルベーカリー(DOMINIQUE ANSEL BAKERY)が、秋の新作スイーツやアジアンスイーツを順次発売している。9月15日より提供されるアジアンスイーツでは、各国の定番スイーツをベースにしたオリジナルスイーツ3種を用意。そのうちシンガポールの朝食「カヤトースト」をドミニク流にアレンジした4層からなる「カヤババ」(680円)は、いくつもの味わいを楽しめる贅沢なスイーツ。生クリームとカスタードクリームで作ったクレーム・ディプロマット、ラム酒がたっぷり効いたブリオッシュ生地、“パンダンリーフ”を使ったグリーン色のカヤジャムを合わせ、最後にホイップクリームをたっぷり乗せて仕上げた。香港スイーツの定番「マンゴープリン」(850円)は、鮮やかなオレンジ色の見た目にもユニークなウニの器で表現。滑らかでとろけるマンゴープリンとフレッシュマンゴーに、アクセントとして南国の香りが加えられた。台湾のお土産NO1の「パイナップルケーキ(1,500円)」は、お土産にぴったりのギフトアイテムとして用意。輪切りのパイナップルケーキが、パイナップル缶を連想させるパッケージに収められた。フレッシュなパイナップルを丁寧に煮詰めたジャムは、果肉感たっぷりの豊かな味わいとなっている。現在販売中の秋の新作スイーツでは、底がまるいタルト生地の上に、マスカルポーネチーズクリームを乗せ、フレッシュなイチジクやイチジクジャム、ドライイチジクの赤ワインコンポートをトッピングした「イチジクのタルト」(700円)や、ローズマリー風味の洋梨のコンポートを重ね合わせることで洋梨を表現した「洋梨のタルト」(680円)を用意。人気の秋スイーツである「タルトタタン」(720円)や「モンブラン」(680円)も復活する。また、クロワッサンとドーナツを組み合わせた“元祖ハイブリッド スイーツ”といえる「クロナッツ」からも、9月の新作として「巨峰ジャム ミントホワイトチョコレー ト with レモンシュガー」(550円)が販売されている。
2016年09月11日高橋盾が手掛けるアンダーカバー(UNDERCOVER)と宮下貴裕のブランド、タカヒロミヤシタザソロイスト.(TAKAHIROMIYASHITATheSoloist.)のコラボレーションアイテムが9月10日発売される。同コラボは、福岡・博多のデザインホテルWITH THE STYLEと兵庫・神戸のORIENTAL HOTEL内にある「ホテルの中にある最高の売店」がテーマのコンセプトストア「FROM WHERE I STAND」の呼びかけによって実現したもの。コラボアイテムは“架空の対バンライブのツアーTシャツ”をイメージし、グラフィックデザインを高橋盾が担当。宮下貴裕がそのグラフィックをTシャツとスウェットに落とし込んだ。ラインナップは、半袖Tシャツ2種類(1万3,900円、FROM WHERE I STAND限定Tシャツは1万4,900円)、スウェット2種類(2万1,900円、FROM WHERE I STAND限定スウェットは2万2,900円)。それぞれブラック、グレー、ホワイトの3色展開となっている。取り扱いは、FROM WHERE I STANDの2店舗、UNDERCOVERの4店舗、grocerystore.の3店舗。
2016年09月10日アレキサンダー ワン(ALEXANDER WANG)が、ニューヨークファッションウィーク期間中の9月11日10時(現地時間10日21時)から17SSコレクションを開催。オフィシャルサイト()でライブストリーミング配信する。同ショーでは、17SSコレクションのアイテムに加え、リゾートコレクションの一部も同時に発表される。これは17SSコレクションの納期が17年1月からなのに対して、リゾートコレクションの納期は16年11月からとなっており、コレクションの発表から発売までの時間を短縮することを目的としている。ショーの模様はこちらでも視聴可能。※会場の都合で開始時間が遅れる場合あり。
2016年09月10日1688年創業の西陣織の老舗細尾と、カルト的人気誇る映画監督デヴィット・リンチのコラボレーション展「DAVID LYNCH meets HOSOO」が、10月7日から11月13日まで東京・表参道のEYE OF GYREにて開催される。世界で一番複雑な構造をもつテキスタイルとされる西陣織の中でも、非常に多層的なレイヤーを織りなし、今なお進化を続ける細尾の西陣織。ヴェネツィア国際映画祭で栄誉金獅子賞を受賞するなど、映画監督として国際的な評価受ける他、画家としても活躍するデヴィット・リンチ。この両者のコラボレーションによる同エキシビションでは、今なお進化を遂げる日本の伝統と最先端のクリエイティビティが融合し、人間の深層心理がテキスタイルで描き出される。同プロジェクトは、螺旋模様を描いたデヴィット・リンチの絵画作品「SPIRAL」からインスピレーションを得て始動した。リンチは同作品に関して、「螺旋は上昇・下降を繰り返す円環である。この螺旋は、私にとって進化を表象する円環なのである」と語っている。リンチの絵画作品のイメージと世界観を、細尾が独自の西陣織の技術によって解析し、空間インスタレーションを構築することで、「重層的世界と多層的世界が融合したSPIRAL」へと立体的に進化させた。【イベント情報】「DAVID LYNCH meets HOSOO」会場:EYE OF GYRE住所:東京都渋谷区神宮前5-10-1 GYRE 3階会期:10月7日から11月13日時間:11:00~20:00 入場無料
2016年09月10日ミハラヤスヒロ(MIHARA YASUHIRO)が、ウエアに自由に貼れるステッカーとサテンのライダースジャケットを、9月10日の「ヴォーグ・ファッションズ・ナイト・アウト(VOGUE FASHION’S NIGHT OUT)」当日に限定発売する。限定50枚の販売となる「ウェアラブルステッカー」(SPレコードサイズの2シート入り/4,800円)は、ウエアに自由に着脱できる新しいファッションアイテム。撥水性、伸縮性を持ち、ナイロンやポリエステルなどのアウター類と相性が良く、シャツやバッグにも自由に貼ってカスタマイズすることができる。また、ライダースジャケット(6万3,000円)は、サテン生地を用いた一枚仕立てのルーズシルエット。秋口向けのアウターとなっており、メンズ、ウィメンズを用意する。取り扱いは、表参道ヒルズ2階のメゾン ミハラヤスヒロ(Maison MIHARA YASUHIRO)にて。
2016年09月10日キギと青木むすびとFH(=FASHION HEADLINE)と親交のあるクリエーター達と様々なジャンルのイベントを開催する“HOHO” Smile EVENTS presented by KIGI/FH/MUSUBI。3回目となる“HOHO ”Smile EVENTS presented by KIGI/FH/MUSUBIでは、10月2日(日)に、H.P. DECOでキギの植原亮輔さんと写真家・新津保建秀さんをホストに迎えた「HOHO#003 iPhoneで撮る写真のワークショップ」を開催します。HOHO #003では、「写真を撮ることは日常を観察すること」と置き換えらえるという二人が、iPhoneのアプリを使ってスマホで撮影した画像に様々な表現を加えていく手法をレクチャーします。日常の中にあるシーンを、表現方法の一つにしてみたい方。iPhoneで撮った写真での表現の幅を広げてみたい方。ホストの二人が、そのヒントをお教えします!【詳細】※定員に達したため、受付は終了いたしました※2016年10月2日(日)受付13:45、イベント14:00~16:00#003「iPhoneで撮る写真のワークショップ」HOST:植原亮輔、新津保建秀場所:H.P.DECO〒150-0001東京都渋谷区神宮前5-2-11定員:10名※多数のご応募があった場合は抽選とさせて頂きます。ご了承ください。参加費:3,500円参加条件:「Snapseed(バージョン2.9)」がダウンロードされたiOS8.0以上のiPhoneをお持ちの方「Snapseed(バージョン2.9)」のApp Storeのリンクはこちらお申し込み募集開始日:9月11日(日)お申し込み方法:hpdeco_contact@hpgrp.com(北濱)まで、メールをお送りください。件名に「10月2日 HOHO#003予約」と記載し、本文に 1)お名前、2)お電話番号をご記入の上お申し込みください。後日、予約確認のメールをお送りいたします。【Profile】植原 亮輔(うえはら りょうすけ)アートディレクター。北海道生まれ。DRAFTを経て、2012年渡邉良重と共にKIGI.Co.Ltdを設立。グラフィック、プロダクト、ブランドデザイン、映像等を手掛ける。2014年滋賀の職人たちと共にプロダクトブランドKIKOFを立ち上げるほか、2015年にオリジナルショップ&ギャラリーOUR FAVOURITE SHOP(東京・白金)をオープン、また作品を制作し美術館等で発表するなど、クリエイションの新しいあり方を探し活動を続ける。作品集『KIGI_M』をリトルモアより出版。ちなみに、お気に入りのカメラは新津保さんから教わったα7R(ソニー)+ライカのレンズ。新津保 建秀(しんつぼ けんしゅう)1968年、東京生まれ。写真家。写真、フィールドレコーディング、ドローイングなどによる制作とともに、企業、音楽家、研究者、ファッションブランド、デザイナーらと共同作業を数多く手がける。主な作品集に『\風景』(角川書店)『Rugged TimeScape』(池上高志との共作、FOIL)、関連書籍に『複雑なトポグラフィー庭園』(東京藝術大学)、『MTMDF』(HAKUHODO DESIGN)、『建築と写真の現在』(TNプローブ)など。日頃は愛娘をスマホでも撮影しているよきパパ。【今後の、HOHOイベントスケジュール】※定員に達したため、受付は終了いたしました※2016年10月2日(日)#003「 iPhoneで撮る写真のワークショップ」HOST:植原亮輔、新津保建秀場所:H.P.DECO問い合わせは、各ショップまでお願いします。【OUR FAVOURITE SHOP】〒108-0072東京都港区白金5-12-21営業時間:12:00~19:00月・火休み(祝日の場合営業)TEL:03-6677-0575(寺田)MAIL:shop@ofs.tokyoURL:【H.P.DECO】〒108-0072 東京都渋谷区神宮前5-2-11営業時間:11:00~19:30不定休TEL:03-3406-0313(担当:北濱)MAIL:hpdeco@hpgrp.comURL:www.hpdeco.com/
2016年09月10日ギギ(KIGI) の植原亮輔さん・渡邉良重さん、スロー・ア・キッス(THROW A KISS)ブランドデザイナーの青木むすびさんとFASHION HEADLINEが始めた「HOHO Smile EVENTS」。10月2日に開催される第3回のHOHOでは「iPhoneで撮る写真のワークショップ」を開催します。そこで、ホストであるクリエイティブディレクター・植原亮輔さんと写真家・新津保建秀さんに、イベントのことから写真のこと、クリエイションのことまで語ってもらいました。■写真を撮るということは“観察する”ということーー次回のHOHOのテーマは「iPhoneで撮る写真」です。このテーマを選んだのはどうしてでしょう。植原亮輔(以下、植原):スマホで写真を撮るというのはいまや誰でもする行為ですけど、意外と上手く撮れない。単純に構図の問題とか、加工の仕方とか、ちょっとした知識だと思うんですけど、そのあたりを共有できたらなと思います。実は、HOHOプロジェクトを一緒にやっている(青木)むすびさんに「知りたい!」って言われたのもあるんですけどね(笑)。ーー確かに今は誰でもスマホで簡単に写真を加工できたりしてある程度の質の写真が撮れますが、プロのクリエーターとの一線って必ずあると思います。植原:例えば、インスタグラムってボタン一つでいい感じになるじゃない。でも、僕はあの感じってあまり好きじゃないんですよ。何故かな、と考えると、みんな一緒で均一的になってしまうところなのではないかと。意志をもって変換されたものじゃないから。キギの植原亮輔さん新津保建秀(以下、新津保):SNS上の植原さんの写真を見ていると、それぞれのよさもさることながら、日常で積み重ねた考えの痕跡を辿ることができて、漠然と「いい感じと思う今」だけを撮っているのとは違う気がしますね。継続して考えていることの集積によるイメージが独特のアーカイブを形成しているというか。自分なりに植原さんの作品から読み取ったアイデアと、アップされている写真を対比させて見ると、とても興味深いです。写真家・新津保建秀さん植原:確かに、新津保さんのインスタグラムとかフェイスブックを見ていても、たまに絶対に素人じゃ分からないだろうなという写真がある。これまでの新津保さんの作品とつなげて見るから面白いんだろうね。ーーインスタグラムやフェイスブックといったSNSの位置付けは?新津保:仕事では常に不特定多数の方にむけた撮影が多いので、いまのところSNSでは特定の友人を想像して撮影しています。以前、ドミニク(・チェン)さんたちが開発した、撮影するだけで写真と動画を共有するアプリ「Picsee」が開発段階にあったとき、テストユーザーのひとりとして、彼と共通の友人とともに3人でグループを作って年単位の長期間にわたる実験をしました。このとき経験した画像のみを介したコミュニケーションを経てから、画像によって伝達されるイメージ全般への見方が大きく変わって、フェイスブック上の友人たちによる写真を注視するようになった。すると、植原さんの写真はうまい按配にセレクトされているなと思って。植原:新津保さんにカメラを教わったからですよ。実は、デジタルカメラを使ってマニュアルで撮っていることも多いんです。スマホだとめちゃめちゃ広角じゃないですか。なんでこんなにテンションが高いんだろうって(笑)。モノを見るときって、スッとそのものだけを見ていることも多いはず。マニュアルだとピントを合わせるところが明確だから、どう撮りたいという意志が表現できるんです。スマホで撮ると全部にピントが合うからつまらない、って言いながらスマホで撮るワークショップをやるわけですけど(笑)。新津保:これは一緒にフラワーベースの撮影をしたときなのだけど、植原さんがクリエイティブをディレクションするときや、写真を撮るときのアプローチでは、10代から20代に取り組んだデッサンのなかで獲得した、対象を丁寧に観察する姿勢がとても大きいのでは、と思いました。デッサンでも写真でも対象をよく観察して何かに置き換え、また観察してゆく過程を繰り返すなかで、自分はいま何を見ているのかということに自覚的になって、それまで気がつかなかったものを発見する瞬間がありますよね。植原:あと、そのときの偶然性とか、変わっていくものをどう捉えるか。新津保:今、そこで起きていることにどれだけ心が開いているかは大きいですよね。植原:そんな話とともに、今回のワークショップで僕は、写真加工アプリを使った僕なりの表現の方法をお伝えしながら、写真についての考え方をお話しできたらと思っています。新津保:僕は写真で色彩を扱う際の基本的なところをお伝えできればと思います。写真加工アプリは割と細かなパラメーターが豊富に揃っているのですが、それらに振り回されることなくなるべくシンプルに使っていければ。ワークショップでは、iPhoneで撮影した写真の加工を行う■二人を繋ぐ?ドットの世界―― 新津保さんは以前ドミニク・チェンさんとの対談で、20代のころ、初期ゲームボーイのドット絵を用いて絵画制作をするフランス人アーティストとの出会いがイメージとメディアの関係を考えるようになった契機だとおっしゃっていて、植原さんもシールで描いたドットの作品(「implosion←→explosion」)を発表されています。もしかしたら二人をつなぐキーワードはドットなのかな、と勝手に想像していました。新津保:確かに、そんな話もしたかも(笑)。この友人はインターネットのかなり初期の頃から、これを自覚的に使った制作方法を実践していたのですが、その様子を見て、これからイメージの共有の在り方が大きく変わるのだろうなー、と考えるようになったんです。植原:僕の作品「implosion←→explosion」には、写真をミクロの世界まで見ると1つの点になる、そこに立ち返りたいという思いがあります。原子の周りを電子が回るミクロと、太陽の周りを惑星が回るマクロの構造は一緒だから、ミクロとマクロは一緒だという。じゃ、人間も絶対に同じ構造なんだと思えて、そうすると、ミクロとマクロはこんなに整然としているのに、なんで僕はこんなに欲望にかき回されて生きているんだろうって。僕の人生のテーマは「集合と拡散」なので。ーーでは、植原さんが太陽だとしたら、周りを回っているものは何なんでしょう?植原:それは、僕が愛情をあげる人たち。太陽って愛情だと思うんです。磁場にエネルギーがギュッと溜まってプンと噴出す炎があるじゃない。それが周りの惑星に愛情を与えているんだと思っていて、人間も同じようにギュッと詰まったエネルギーがないと人に愛情を与えられない。だから自分を成長させるとか、自分自身が幸せになろうという気持ちを持つことが大切だと思います。でも100%じゃなくていいの。80%とかで(笑)。新津保:いい話になってきた(笑)。なぜ植原さんの作品がこんなに人気があるのか、その理由の一端を垣間みた感じです。なるほど、愛情かぁ。ーー写真の話からクリエイションの真髄までお聞きできた気がします。ワークショップでも意外な話が飛び出しそうですね。楽しみにしています!ありがとうございました。【Profile】植原 亮輔(うえはら りょうすけ)アートディレクター。北海道生まれ。DRAFTを経て、2012年渡邉良重と共にKIGI.Co.Ltdを設立。グラフィック、プロダクト、ブランドデザイン、映像等を手掛ける。2014年滋賀の職人たちと共にプロダクトブランドKIKOFを立ち上げるほか、2015年にオリジナルショップ&ギャラリーOUR FAVOURITE SHOP(東京・白金)をオープン、また作品を制作し美術館等で発表するなど、クリエイションの新しいあり方を探し活動を続ける。作品集『KIGI_M』をリトルモアより出版。ちなみに、お気に入りのカメラは新津保さんから教わったα7R(ソニー)+ライカのレンズ。新津保 建秀(しんつぼ けんしゅう)1968年、東京生まれ。写真家。写真、フィールドレコーディング、ドローイングなどによる制作とともに、企業、音楽家、研究者、ファッションブランド、デザイナーらと共同作業を数多く手がける。主な作品集に『\風景』(角川書店)『Rugged TimeScape』(池上高志との共作、FOIL)、関連書籍に『複雑なトポグラフィー庭園』(東京藝術大学)、『MTMDF』(HAKUHODO DESIGN)、『建築と写真の現在』(TNプローブ)など。日頃は愛娘をスマホでも撮影しているよきパパ。【イベント情報】※定員に達したため、受付は終了いたしました※2016年10月2日(日)受付13:45、イベント14:00~16:00#003「iPhoneで撮る写真のワークショップ」HOST:植原亮輔、新津保建秀場所:H.P.DECO〒150-0001東京都渋谷区神宮前5-2-11定員:10名※多数のご応募があった場合は抽選とさせて頂きます。ご了承ください。参加費:3,500円参加条件:「Snapseed(バージョン2.9)」がダウンロードされたiOS8.0以上のiPhoneをお持ちの方「Snapseed(バージョン2.9)」のApp Storeのリンクはこちらお申し込み募集開始日:9月11日(日)お申し込み方法:hpdeco_contact@hpgrp.com(北濱)まで、メールをお送りください。件名に「10月2日 HOHO#003予約」と記載し、本文に 1)お名前、2)お電話番号をご記入の上お申し込みください。後日、予約確認のメールをお送りいたします。
2016年09月10日ミニクーパーの最新車種をピンクやターコイズなど派手な色の直線で埋めつくした斬新なデザイン。これはニューヨーク在住のブラジル人アーティスト、テオ・ピント(Theo Pinto)による作品。「SINFUL COLORS CAR」という名前が付けられたこの作品は、マニキュアメーカーである「SINFUL COLORS」のソーシャルメディア・キャンペーン「Color Outside The Lines」の一環として企画されたもの。テオの得意とする、塗料を垂らして塗装する「ドリップ・ペインティング」の手法を用いた本作品は、まず車を垂直に固定する特製の台を作るところから始まったそう。そして最も注目すべき点は、使用された塗料だ。驚くべき事にこの鮮やかな配色は全て「SINFUL COLORS」のマニキュアの16SSコレクションが使用されたという。使用されたマニキュアの量はなんと約450リットルにものぼるそうだ。合計4日間行われた制作は、観覧が自由にでき、「SINFUL COLORS」のファンや通りすがりの人々で賑わった。また完成した車はInstagram、Twitter、Facebookでハッシュタグ「#ColorOutsideTheLines」を自由に解釈した投稿された中から、選ばれた1名にプレゼントされたそうだ。4万件以上の応募があり、注目度の高さが伺えた。※本記事は (引用元: に許可を得て、翻訳・執筆を行っております。
2016年09月09日表参道ヒルズ内のパスザバトン(PASS THE BATON)では、東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムにて、映画を通じて世界を旅するイベント「マージナルトリップ・シネマズ」とのコラボレーション企画が行われる。どこにもない宗教や世界観を持ち、今でも特異な文化が息づいている、都会から遠く離れた未知なる地にも私たちを一瞬にして連れ出してくれる映画。シアター・イメージフォーラムにて行われている「マージナルトリップ・シネマズ」では、そんな辺境に見るものを誘ってくれる3本の映画が順次公開される。すでに公開されているチベットの小さな村の人々とともに聖地ラサまで巡礼の旅へ出かける『ラサへの歩き方~祈りの2400km』をはじめ、9月には、ヴォルガ湖畔に住む24人のマリ人の娘たちに会いに行く『神聖なる一族24人の娘たち』が、10月にはアマゾンの奥深いジャングルの闇の中を体感できる『彷徨える河』が公開される予定だ。今回パスザバトンでは同イベントの開催に合わせ、世界中から集めたヴィンテージのスーベニアスカーフに、架空のトライバルグラフィックを施したスカーフ「The o riginal printed souvenir scarf -paint over-」(6,000円)を販売。まるで行ったことのない土地を旅しているような気分を味わうことができる。「マージナルトリップ・シネマズ」のスタンプラリーも開催し、応募者の中から抽選で10名に同スカーフがプレゼントされる。
2016年09月09日