FASHION HEADLINEがお届けする新着記事一覧 (834/858)
名古屋・有松鳴海絞りの伝統技法を使ったストールを中心にドイツのデュッセルドルフを拠点に展開している「スズサン(SUZUSAN)」が、今秋冬の「ヨウジヤマモト(Yohji Yamamoto)」に続き、15SSで「クリスチャン・ワイナンツ(Christian Wijnants)」とのコラボレーションを発表した。今春夏では「ディオール(Dior)」14SSオートクチュールコレクションに有松絞りの生地を提供し、ナタリー・ポートマン(Natalie Portman)がドレスを着用したことでも注目された。今年6月にパリのトラノイ展で発表されたクリスチャン・ワイナンツとのコラボレーションは、日本の無縫製ニットの技術を使い、板締め絞りで製品染めをしたシルクコットン・ニット6ピース。ニットで独自の世界観を展開するワイナンツは、これまで世界各地のニットの技法を伝統工芸の職人とコラボすることで発表しており、今回もスズサンとのアイテム以外に、日本のニットメーカーを使ったメイド・イン・ジャパンのアイテムも2アイテム提案されている。スズサンは有松絞りの絵刷りで100年以上の歴史を持つ鈴三商店(現スズサン)の5代目にあたる村瀬弘行が、ドイツのデュッセルドルフ国立芸術アカデミーに留学中の2008年に現地法人を設立。現在18ヶ国で商品を販売している。パリのレクレルール(L’eclaireur )やミラノのアントニオーリ(Antonioli)などのセレクトショップでも扱われており、今年3月には伊勢丹新宿店メンズ館でワークショップが開催された。有松絞りは80年代半ばからその伝統工芸の技法に注目した東京のデザイナー達がコレクションに取り入れ、1992年には第1回国際絞り会議を同地で開催。以降、数年ごとに世界各地で開催。1994年に山本寛斎が演出した「アポルタージュ」では絞り作家・研究家の故・竹田耕三が作品を製作したことでも話題を集めた。
2014年07月22日資生堂は、マーケティング改革の第2弾として主力スキンケアブランド「エリクシール」を進化させ、新世代エイジングケアブランドとして10月21日に発売する。「いつまでも若々しく綺麗でありたい」という女性の普遍的ニーズとエイジングケア効果への期待に応え、ブランドを代表する「エリクシール シュペリエル リフトモイスト ローション W」には潤いと透明感のある肌を保つ「イノシトール CP」、ハリのある肌へと導く「マンダリンオレンジ CP」、弾力あるハリを与える「コラーゲンGL」の独自成分を配合し、高機能化粧水へと一新する。独自浸透技術により「さっぱり」から「とてもしっとり」まで3タイプを用意。プロモーションには、継続起用の篠原涼子に加え滝川クリステルが登場。10月下旬よりテレビCM、雑誌・ウェブ広告を展開する。店頭やウェブサイトでの大規模サンプリング「400万人体感キャンペーン」も実施。販売はドラッグストアや量販店、化粧品専門店など約2万店、資生堂ウェブサイト「ワタシプラス」で行う。7月より、新世代エリクシールを機に企画部門と販売第一線が一体となり集中的に市場導入を展開する「イチガン プロジェクト(ICHIGAN Project)」も始動。資生堂は、2014年度より社長に就任した魚谷雅彦のもと、ブランド力・マーケティング力強化のためのマーケティング改革を開始。「お客様インサイト」に基づく先端技術を結集した「顧客価値創造型」、商品企画・開発から生産、販売までブランドマネージャーがすべての責任と権限を持ち統括する「ブランドマネジメント制」の導入による「一気通貫型」のマーケティングを実行。グローバルブランド「シセイドー(SHISEIDO)」「エリクシール」「マキアージュ」「ベネフィーク」「ハク(HAKU)」と新シニア対応ブランドの6ブランドをコアブランドに設定し、国内No.1スキンケアブランドとしての地位確立を目指す。
2014年07月22日モデル、女優、ラジオパーソナリティーなどマルチに活動する桐島かれんは、自らが手掛けるセレクトショップ「ハウスオブロータス(House of Lotus)」の期間限定ショップを伊勢丹新宿店本館5階センターパーク/ザ・ステージ#5で7月23日から8月12日までオープンする。同氏は昨年、東京・広尾にアジア・アフリカ雑貨を中心に扱うセレクトショップ「ハウスオブロータス」をオープン。同ショップでは世界各国を旅しながら育んできた彼女独自のセンスによってセレクトした手工芸品や民具、雑貨などライフスタイルアイテムを紹介する。今回のテーマは、“My Room(私の部屋)”“My Closet(私のクローゼット)”“My Favorite(私のお気に入り)”。これらをそれぞれ3ゾーンに分けて提案する。桐島が自宅でインテリアとして使用している北欧やヨーロッパの家具、アートなど、ハウスオブロータスでは通常紹介されていないアイテムを集積し、会場に“自宅部屋”を再現した。“My Room”コーナーは、同氏が好む北欧家具やビンテージ食器、アジアやアフリカの雑貨やアートなど、時代と国境を越えたミックスカルチャーのインテリアを提案。今回のイベントのために初紹介としてブータン製バスケット(1万2,000円から)を用意。また、『暮らしの手帖』編集長であり「カウブックス(COW BOOKS)」店主の松浦弥太郎がセレクトした和洋古書の書棚も展示。“My Closet”コーナーは、岡山県のアパレルメーカー「キャピタル(KAPITAL)」とコラボレーションしたデニム地のサルエルパンツ(2万4,000円)が登場。 その他、「ミナクシ(Minakusi)」「村澤麻由美」「キジマタカユキ(KIJIMATAKAYUKI)」の個性あふれるブランドも紹介する。“My Favorite”からは、タイで古くから好まれている「青花」の染め付け技法を使った焼き物を使用したキャンドル(2,000円から)を紹介する。担当バイヤーは「桐島さんのお店では、アジア系雑貨の取り扱いが中心だが、今回は特別にご自宅からヨーロッパ系アイテムをお持ち頂いたり、伊勢丹としても彼女の世界観に合うように、入念に相談しながら北欧インテリアや雑貨を買い付けた。会場では、普段見ることのできない桐島さんの(アジアではない)ヨーロッパに対する価値観や思い入れを新たに発見できる貴重な場となる」と語る。
2014年07月22日日本の伝統文化である江戸小紋を90年にも渡り染め続けてきた「廣瀬染工場」の4代目、廣瀬雄一。武士の裃(かみしも)がルーツとなり、今日まで400年の歴史を持つ伝統工芸品・江戸小紋を日本だけでなく世界に広めるべく活動する廣瀬。新たな世代へ伝えるべく、ストールブランドも立ち上げた。彼が考える江戸小紋とは?工場に潜入した。1918年創業。神田川と妙正寺川が落ち合い、奇麗な水を求めて多くの蛍が集まったことで浮世絵にも描かれた地域である東京・落合に工房を構える廣瀬染工場は、歌舞伎役者の着物を専属で染めるなど、型染めを継承し4代にわたり江戸小紋を染め続けてきた老舗だ。まず、案内されたのは型付け場。もみの木の長い1枚板に白い反物を張り、その上に型紙を乗せ、ヘラで色糊を置く。作業をする廣瀬の眼は布を射抜いてしまうのではないかと思うほどに真剣だ。見ているこちらも、息を潜めてしまうほどの緊張感が伝わる。型付け場では、型紙のくり抜かれた部分の模様を生地に型付ける、染めの中で最も重要な作業を行う。柄によってくり抜かれる模様のサイズが異なり、その模様部分のサイズに合わせて色糊の量やヘラを動かすスピードを調整する、まさに職人の技。反物の長さに対して型紙のサイズが小さいため、1反染め上げるのに40から50回は同じ作業を繰り返し、色むらなどが出ないよう1反を染める作業は必ず1日で終わらせる。気が抜けない集中力が問われる作業だ。しかも、太陽の光が降り注ぐ午前中が勝負だという。次に案内されたのは型部屋。3畳程の広さの部屋に、4,000柄を超える型紙を保有している。3枚の和紙に柿渋を塗り重ね合わせることで強度を増した型紙には、1枚1枚繊細な絵柄が彫られている。1枚の型紙で30から50反分の型付け可能だが永久に使えるわけではない。使えなくなった型紙は改めて新しい和紙にデザインを彫って型紙を作ることでデザインを継承している。和紙でできているため乾燥に弱く、型部屋の湿度管理はとても重要で、昔は弟子がこの部屋に住み込み、型紙の状態を手で触って確認したり、型紙が盗まれないように番を兼ねて寝泊まりしていたそうだ。「今と昔のデザインでは大胆さやエネルギーが違います。昔は食べる物も食べられなくて、“この反物を売って飯を食わなくちゃ”というハングリー精神やダイナミックさを感じる物が多いですが、最近ではそういった物よりも繊細さが前面に出た物が多いですね」と廣瀬は語る。型部屋の隣にあるのは、しごき場。糊が乾いた反物を板からはがし、染料の入った地色糊を生地全体に塗り付ける「しごき染め」という工程を行う部屋だ。ローラーを通すことで均一に色が付き、地色糊が乾くまで生地が重なり合う部分におがくずをまんべんなくまぶすことで糊がひっついたり色移りすることを防ぐ。空気が乾燥しにくいことから、この部屋は工房の北側に位置する。逆に前述の型付け場は太陽光が降り注ぐ南側に位置し、工房全体が染色工程の理にかなったレイアウトになっている。他の工房では、染める・蒸す・洗う・干すなどの染色工程を分業にて行う工房もあるが、廣瀬染工場では染色工程を一貫して行うためすべての技術と設備を完備し、6人の職人が分業で担当。染色技法、染色工程、工房のレイアウト、一つひとつに長い歴史が培って来た繊細な心づかいを感じさせる。2/2に続く。
2014年07月21日伊勢丹新宿店は「めんそーれーOKINAWA 大沖縄展」と題し、沖縄のグルメやスイーツ、衣類、雑貨までを一堂に紹介する催事を本館6階催事場で開催する。今年で20回目を数える同店の沖縄展は、今回沖縄本島だけでなく宮古島までスポットを広げる。会期は7月23日から7月28日まで。注目はその宮古島に店を構えるイタリアンレストラン「ドンコリーノ(Doncolino)」のピッツァ。「宮古島ピッツァ オルトナーラ」(1,500円)は、ピザを菜園に見立て、宮古島産のトマト、ゴーヤー、オクラ、ナスでピザ生地上が彩られる。「宮古牛ミートソースとモッツァレラチーズのピッツァ」(1,750円)は、宮古牛の旨味を凝縮したミートソースを使用、トマトの酸味とモッツァレラチーズのコクがマッチし、宮古島産バジルの香りがアクセントとなる。ドンコリーノのオーナーシェフ・望月直樹氏は「宮古島の食材をふんだんに使ったピッツァは、泡盛とも良く合います。今回は那覇市にある会員性バー『泡盛倉庫』さんとコラボレーションした泡盛ハイボールも用意してます。ピッツァと相性抜群の泡盛で沖縄気分を十分に味わってください」とコメント。また、同氏は沖縄展を通じて、グルメだけでなく“宮古島や沖縄の心”も感じて欲しいという。「宮古島は食材が豊富だけでなく、心も豊かになれる場所。島だからこそ親密になれる人と人とのつながり、時間の流れが教えてくれる自然と人間の関係。会場では沖縄文化はもちろん、日常では味わうことができないようなリラックスできる感覚や、そこに住む人の考え方にまで思いを馳せていただければ」と語る。今回、同会場では「五感」をテーマに沖縄アイテムを紹介する。「食べる」のコーナーでは、ミュージシャンの宮沢和史プロデュースのカフェ「みやんち」の嘉利すば(800円)や、伊勢丹新宿店限定の「沖縄そばダイニング川」の沖縄そば(1,000円)がイートインで登場する。「香り」のコーナーからは、「金武酒造」の鍾乳洞貯蔵20年古酒が量り売りで提供される。「触れる」コーナーでは、リラックスできる着心地のアロハ作りをモットーとした「パイカジ」の綿100%チュニックドレス(9,800円)を紹介。「聴く」コーナーからは、「宮古木工芸」の沖縄三線セット(三線ケース、バチ、楽譜、替糸、替ウマ付き/2万円)を販売。「見る」コーナーでは、雑誌『ハナコ(Hanako)』で活躍する写真家・田村昌裕による沖縄の風景を集積した「沖縄癒され写真展」を開催する。会期中、同店屋上ではオリオンビールを楽しめるビアガーデンがオープンし、沖縄のアーティストによるライブも行われる。また、同店前の新宿通りでは、沖縄の盆踊りであるエイサーや沖縄伝統舞踏を踊りながら練り歩く「新宿エイサーまつり」(7月26日12時から)も開催される。
2014年07月20日輝く女性達の理由に迫る連載インタビュー企画、第2回は元体操日本代表の田中理恵さんが登場。後半では、輝く笑顔が印象的な彼女の美容とファッションについて聞きました。■現役時代のストレッチ&エクセサイズで“美ライン”をキープ引退後も引き締まった美しい身体をキープしている田中さん。今年1月には初の共著となる『美ライン ストレッチ&エクセサイズ』(世界文化社)を発売し、話題を呼んだばかり。「この本で紹介しているメソッドは、現役時代のトレーニングが基本になっていま す。私自身は変形性股関節症の症状を和らげるために股関節や体幹、背中を日々鍛えていたのですが、このトレーニングは姿勢が良くなったり、美しい歩き方が身に付くな ど、普段の生活に役立つものばかり。なので現役を離れた今でも続けています」。その他にも、ジム通いやゴルフを始めるなど、アクティブな生活を送っているという。「オリンピック後、スポーツから少し離れて分かったのですが、やっぱり身体を動かすことが好き。運動や半身浴など、毎日汗をかくようにしています。発汗もそうですが、内側からきれいになることを心掛けていて、温野菜も積極的にとるようにしています」■メイクも“自然体”が田中理恵流田中さんはメイクも“自然体”が基本。「ファンデーションは薄づきのものを使い、ブラウンのアイラインで落ちついた印象の目元になるようにしています。チークやリップはピンクやオレ ンジが多いですね。最近はレッドのリップが気になります」取材当日も、薄づきのファンデーションでツヤ肌に仕上げ、肌に近いピンクのクリームチークにやや濃い目のピンクのパウダーチークを重ねて明るい印象へ仕上げた。アイシャドーはブラウン系を使い、はっきりした顔立ちに優しい雰囲気をプ ラス。「田中さんのような顔立ちを目指すなら、アイメイクがポイントです。まつ毛にボリュームをもたせ、ブラウンのラインで仕上げると目元がクリっ とした印象に仕上がります」(メイク担当のMochizuki Kaoriさん)巻き髪が定番という田中さんは、この日もヘアは“ゆるふわ巻き”で、女性らしく大人っぽい雰囲気。へア担当の伊藤宏泰さんは、「センターパートもオススメ。顔の左右のバランスが強調されるセンターパートは、美人の特権ともいえる髪型です」と話す。■ファッションは断然モノトーン派フェミニンなイメージとは対照的に「クローゼットはモノトーンの洋服ばかり」という田中さん。カジュアルなファッションが基本だが、ワンピースなどもサラリと着こなす。「買い物はスタイリストさんに仕事帰りに連れていってもらうことが多いですね。ブランドにこだわりはなく、いつも直感で選びます。迷うことはありません」と言う田中さんは、この日のワンピースも自分でチョイス。カラーはもちろんモノトーン。スカートがミニ丈で、活躍的な彼女にぴったりだ。一方で、オレンジやピンクなど暖色系のアイテムを取り入れながら、ファッションの幅を少しずつ広げて行きたいね、というスタイリストの江里口智子さんのアドバイスも受けながら、新しいスタイルにも挑戦中。「色物の洋服を着こなせるように頑張ります。テレビや雑誌で着ているのを見たら、チャレンジしたなって思ってください」(笑)。【田中理恵プロフィール】1987年6月11日生まれ、和歌山県出身。日本体育大学/児童スポーツ教育学部助教。紀伊小1年で体操を始め、和歌山北高3年で近畿大会個人総合優勝。日体大に進み、09年全日本選手権で2位、ユニバーシアードで5位入賞。10年、日体大大学院に進学、全日本選手権、NHK杯共に4位 。世界選手権では、最も美しい演技に贈られる『ロンジン・エレガンス賞』受賞。11月のアジア大会では個人総合で銅メダル、跳馬で銀メダルを獲得。12年、4月の全日本選手権、5月NHK杯体操女子個人総合で初優勝 13年、12月に現役生活からの引退を発表。14年、3月に東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会理事に内定。
2014年07月19日「ロエベ(LOEWE)」は7月17日、新ストアコンセプト“CASA LOEWE”を取り入れた世界初のショップ「カサ ロエベ 表参道(CASA LOEWE Omotesando)」(東京都港区北青山3-5-29 ONE表参道)をグランドオープンした。このコンセプトは建築家ハビエル・カルバハルが手掛けた1960年頃のロエベショップにインスパイアされたもの。新クリエーティブディレクター、ジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)は当時のテイストを好んでおり、今店では個人宅のような空間を創出。過去・現在・未来をクリエーションのポリシーに据えるアンダーソンらしいショップとなった。ファサードは内・外の仕切りを無くすかのように開口を大きく取り、表参道という地になじむことを企図。ウインドーディスプレイを廃し、むしろ店内空間がディスプレイのような役割を果たす。上部から突き出す庇はカルバハルが設計したスペイン・マドリードの「ロエベ セラーノ店」(1959年)へのオマージュだ。当時のエメラルドグリーンの庇をメノウで再現。シックなブロンズの梁と黒大理石の外装も踏襲している。外から眺めたときに一際アイキャッチとなるのが2階に下がる大きな三つのガラスペンダント。夜にはぼうっと柔らかい光を外界へと投げ掛ける。脇に掛かる1階床までつながるリネンカーテンと共に陰翳を織りなし、一層の温かみを生む。店内は地下1階・地上2階の3フロア構成。各階に先日発表された15SSメンズコレクションのウエアやプレローンチ カプセルコレクションのバッグが並ぶ。随所に新たなクリエーティブディレクションのもと新生ロエベのカルチャーを反映する要素を盛り込んだ。宙に浮いたような石の階段やラフィアやセラミックのディスプレイが付いた大型木製テーブル、ウィリアム・モリス(William Morris)がデザインしたイスなどイギリスのアーツ・アンド・クラフツ時代のアンティーク家具を設えた。これらが作り出すシックな空間に、意外性のある和の要素が採り入れられている。オープンを記念して、20世紀を代表する日本人陶芸家の1人であり、イギリス人陶芸家のバーナード・リーチ(Bernald Leach)と共に作陶活動を行った、初代濱田庄司から3代にわたり名匠を擁する濱田窯(栃木県・益子)の陶器作品をディスプレイ。1階階段室壁面には彼らの作品が展示され、中央には、3代目友緒がロエベに着想を得て特別に制作した作品2点「タイ(TIE)」と「キューブ(CUBE)」が並ぶ。TIEのテーマは「動」。絆を表現した。生まれ変わったロエベのアナグラムの曲線や革の柔らかさ、ブランドのエレメントの一つであるノットにつながる意匠だ。CUBEのテーマは「静」。アイコンバッグ・アマソナに着想を得たもの。益子の石を砕いて作る赤茶色の釉薬「柿釉(かきゆう)」を塗り、上に鮮やかな赤絵を施している。これら2点は同店にて受注販売している。7月16日にはオープニングパーティーが催され、モデルプレゼンテーションが行われた。また、道端ジェシカや森泉、ヨンアなどの有名人が姿を見せた。
2014年07月19日株式会社アイシーエルが展開するライフスタイルブランド「アフタヌーンティー リビング(Afternoon Tea LIVING)」が、今秋の新作アイテムを発表した。テーマは「Dress Me UP!」。衣食住それぞれのシーンで日常をドレスアップする楽しさを伝えたいという思いが込められており、そうしたライフスタイル作りのきっかけとなることを目指してアイテム開発に取り組んだという。8月28日からは、ブランドミューズを務めている小泉里子とのコラボレーションによる新たなウエアラインがスタート。家の室内だけにとどまらず、ちょっと近所へ外出も出来るようなカジュアルなデザインをコンセプトとした。同じくブランドミューズを務める大橋マキがプロデュースするアロマアイテムからも新作が登場。展示会には2人も出席し、開発時のエピソード等を披露した。小泉が開発に関わった新ラインは「S/A Afternoon Tea WARDROBE(エススラッシュ アフタヌーンティー ワードローブ)」。アフタヌーンティー・リビングの元々のコンセプトである『気軽に近所に外出できる1マイルウェア』に加えて、子どもの送り迎えやカフェでのお茶など、“お出かけ一歩手前”のシーンにも対応できる『2マイルウェア』への変革を目指したという。アイテムはどれも、長年モデルとして活躍する小泉ならではの視点で、ラインの美しさや着用時の動き易さに加えトレンドも意識したデザインで、リーゾナブルな価格設定も特徴。展示会で本人が着用していたものも全て同ラインのもので、クルーネックカーディガン(3,900円)、チェックシャツ(4,300円)、パネルスカート(5,300円)。ラッチポーチや帆布トートは2,000円台に抑えることにこだわり、生地選びから試行錯誤を重ねたという。また、ホームケアでお手入れできる点もポイントだ。大橋とのトークセッションで小泉さんは「(同ウエアラインは)シンプルだから(大橋)マキさんに似合うと思う。シンプルな服って、女性自身が輝いていると、その輝きを引き立ててくれるから」とコメント。また、「アフタヌーンティー(Afternoon Tea)」×大橋マキ×「生活の木」の3者によるコラボレーション企画第2弾で誕生したエッセンシャルオイルも8月28日に発売となる。今回のテーマは「旅」。世界中を旅した大橋ならではの感性をいかして開発された香りは、ニューヨークの公園をイメージし、グレープフルーツなどをブレンドしたみずみずしい「DAY for REFRESH」、大橋が暮らしたアムステルダムの夕暮れをイメージし、ジャスミンやユーカリグロブルスをブレンドした「SUNSET for RELAX」、中世ベルギーをイメージしし、セージなどをブレンドした「NIGHT fo RESET」の3種類で、持ち運びに便利な「ブレンドエッセンシャルオイル」、手軽で使い易い「スプレー」と、シーンによって使い分けられるようになっている。価格は各1,800円。「気に入った香りを名刺入れや手帳に落とすと、日常のちょっとした瞬間にリラックス出来るからおすすめ」とは、アロマセラピストとして活躍する大橋さんならではのアドバイスだ。更に、今年9月に33周年を迎えるアフタヌーンティー リビングは、8月28日から9月30日までの期間で特別キャンペーンを実施。4,320円以上買い物をした先着1万名にオリジナルデザインの紅茶缶に入ったミニチュアティーアイテムをプレゼントする他、SNSを通じて友達にギフトを贈ることが出来る「Smile at GIFT」サービスも実施する。
2014年07月18日スカーレット・ヨハンソン(Scarlett Johansson)主演映画『アンダー・ザ・スキン 種の捕食』の予告編が解禁された。米国雑誌『エスクワイア(Esquire)』誌の「最もセクシーな女性」に2006年と13年の2回にわたり選ばれたヨハンソンが初のフルヌードとなり演じるのは、次々と男達を誘惑しながら放浪の旅を続けるミステリアスな女性。実は彼女は地球外生命体で、最初は慈悲のかけらもないが、顔に障害を持つ男性との出会いにより感情が芽生え…。ケン・ローチ(Ken Loach)監督作品『天使の分け前』で初主演したポール・ブラニガン(Paul Brannigan)らが脇を固める。監督は、ジャミロクワイ(Jamiroquai)の『Virtual Insanity』やレディオヘッド(Radiohead)の『karma police』など、数多くのミュージックビデオを手掛けた英国人映像作家のジョナサン・グレイザー(Jonathan Glazer)。ベネチア国際映画祭コンペに監督作を出品するのは、二コール・キッドマン(Nicole Kidman)主演の『記憶の棘』以来2度目。本作では、変装させたヨハンソンを街中に送り出し、周囲にスタッフがいない場所で撮影を敢行。自然で緊迫感のある映像を作り出した。『L.A.ウィークリー(L.A.Weekly)』誌が「キューブリックの再来」と評するスタイリッシュな映像は見物。新宿バルト他で10月4日公開。
2014年07月18日三井不動産は、大阪府吹田市の「(仮称)エキスポランド跡地複合施設開発事業」開発に7月17日着工した。開業は2015年秋を予定。エンターテインメントとショッピングを融合させた大型複合施設で、大阪の新たなランドマークの創設が目標。延床面積約22万3,000平方メートル、店舗面積約8万8,000平方メートルで、約300のエンターテインメント施設や店舗が入居予定。地域コミュニティーの拠点となるだけでなく、関西全域からの集客、国内外の観光客の誘致にも取り組む。エンターテインメントゾーンには、大阪天保山にある世界最大級の水族館・海遊館が手掛ける新たなタイプの水族館がオープン。日本最大級の観覧車、英語を学びながら楽しめる施設や人気キャラクターをテーマにした体験型の日本初「エデュテイメント(教育と娯楽の合成語)」施設、大自然を五感で体感する映像施設、超大型スクリーンを備えたシネコンも登場。ショッピングゾーンにはファッションや雑貨、世界各国や地元のグルメなど、日本・関西初出店の店舗が多数そろい、あらゆる年代層が一日楽しめる時間消費型の施設を目指す。当施設は、1970年にアジアで初となる万国博覧会が開催された後は遊園地として親しまれてきた。大阪モノレール「万博記念公園」駅前に位置し中国自動車道「中国吹田IC」や大阪府道2号大阪中央環状線などの主要幹線道路に近隣するアクセス良好な立地。
2014年07月18日>ショーメ(CHAUMET)は、新作ハイジュエリーコレクション「ルミエール ドー(Lumieres d'Eau)」を、9月11日から21日まで開催のパリ・ビエンナーレで発表する。インスピレーションの源となったのは、小川のせせらぎやきらめく湖面など、様々な水の姿。アトリエで受け継がれる職人技を用い、1点あたり数百時間を要して製作された53ピースは、パリのヴァンドーム広場にあるメゾンの番地と同じ「12」の章で構成される。ブルーとイエローのサファイアが水面に映る月を想起させ、エメラルドを取り囲む水紋のようなダイヤモンドが子供時代の水遊びを表現。深海を思わせるネックレスは、ブラックスピネルとラピスラズリがグラデーションを作り出す。「ナイフ・エッジ」テクニックを用いたダイヤモンドは、シークレットウォッチと1904年製「スタラクタライト」ティアラに再解釈を加えた。ペアシェイプ(雫型)のダイヤモンドはアラベスク模様に連なり、湧水を表現している。
2014年07月17日日本橋三越本店は7月16日より、畳、木、竹、和紙などを利用した伝統的な夏の過ごし方を提案するイベント「涼と出会う夏」を開催している。22日まで。開催にあたってイベント担当者は、「日本橋三越本店が日本文化の発信拠点となれたらと思っている」とコメント。来場者に、日本各地の風土に育まれた素材や製法によって生み出された品々に触れてもらうことで、日々の生活の味わいを見つめ直してもらうことが狙いだ。会場では、「風土から生まれた生活の知恵」並びに「手間暇をかけた職人の技」を五感で感じてもらうための五つのカテゴリーを紹介。一つ目は、千葉県銚子市で四代続く「青柳畳店」制作の畳を体験できるスペースで、履物を脱いで足裏で畳を感じたり、畳を使った縁側に腰掛けて涼を堪能したりすることができる。さらに、畳表(=イグサの茎などと麻糸とで織ったござ)を使用して作成した寝ゴザや財布なども紹介。これらは、通常の畳のサイズに育ち切らなかった90cm以下のイグサや畳製作時の端材を活用して作られている。4代目店主の青柳健太郎氏は、「廃棄処分になっていたイグサも、通常のものと同じ愛情をかけて育てられたのだから、いい形でステージにあげてあげたかった」と話す。二つ目は、金具を使わず、組木で作り上げる家具を製作し続けている東京の「コマ(KOMA)」による家具や小物のディスプレイ。職人の亀井敏裕氏が、「使うことで気分があがるような家具作りをモットーとしている」と語る通り、腰掛けることで心がほっと和むイスを始め、触覚で楽しめる良品ぞろいだ。男女がそれぞれ逆方向を向いて座り、キスするシーンを想定して製作された「Kiss Chair」など、見た目の美しさに加えてユーモアのセンスが光る品も多数お披露目されている。三つ目は、味覚で涼を楽しむ「榮太樓」。創業150年余という日本橋の老舗が作るかき氷は、昔ながらのザクザク感にこだわり、日本の夏を彩る。かき氷の種類は、宇治、イチゴ、金時など計14種類で、価格は810円から918円。四つ目は、視覚で涼を狙ったスペースで、日本橋で360年商売を営んでいる和紙の老舗「小津和紙」の美しい和紙の数々を楽しめる。今回の展示では、古来より、ふすまや障子など生活に密着したかたちで使われてきた和紙の中から、見た目の涼しさが際立つ「落水紙」(レース状の和紙)をバリエーション豊富に紹介する。最後は、会場上空から降ってくる涼しげな音。富山県高岡市の鋳物メーカー「能作」と、東京都中央区の「中越パルプ工業」がタッグを組んで製作した作品で、竹紙製の短冊とともに100個の風鈴が吊るされている。会場となる本館1階中央ホールでは、連日、日替わりのワークショップも催される。16日から18日は小津和紙による和紙染め(500円)、20・21日は、青柳畳店による、「藺草(いぐさ)を使用したコースター製作」(1,000円)、KOMAによる「落ち葉差しサンドペーパーフィニッシング」(1,000円)など。また、中越パルプ工業の「バンビューン(竹トンボ)製作キット」「竹紙ハガキ」の配布も行われる(どちらも無料。無くなり次第終了)
2014年07月17日7月18日、東京ミッドタウン プラザ1階に上質本格フレンチグリルとワインを提供する「GRILL & WINE GENIE’S TOKYO」がオープンした。手掛けるのは、かつて赤坂の地で「マキシム・ド・パリ」をオープンさせた齋藤正浩、阿部有、伊藤正顕の3人。マネジメントは、「Doc Popcorn」「French cafe&wine 虎の門バール」など、今話題の飲食店を運営するFSプランニング。店内の席数は79席。入店してまず目を惹くのは、エントランス両サイドに設置されたワインセラー。ワインは20から30年ものを中心にそろえているが、中には60年前のものも。価格は安いもので3万円前後、高いものだと桁が変わるが、120万円程度のワインでも約70万円で提供するという。シャンパンが泡立つ様をデザインにおこしたレセプションカウンター後ろの壁には、プロジェクションマッピングで泡や水、炎などを投影する。店内の装飾にもこだわり、カリフォルニアで流行中だというチェーンを使ったアート作品を、現地から取り寄せて壁際に配置。他にも、フローリストの今泉冴也香によるフラワー作品、照明デザイナーのインゴ・マウラー製作の照明など、多彩なアートが店内を彩る。料理は、マキシム・ド・パリで定評のあるクラシカルな高級フレンチの質はそのままに、パリの最新トレンドのエッセンスを加えた数々のメニューを、カジュアルスタイルで提供する。フランス最高級ブランド・ルージェ社のフォアグラをソテーした「フランス産フォアグラのポワレ ソース“マデール”」(1,500円)、豚肉や香味野菜をミンチにしてコニャックを振りかけ1週間寝かせた後、オーブンで焼き上げる「パテドカンパーニュ」(1,200円)などの前菜を始め、「骨付き仔牛ロース肉のロースト グランメール風」(2,800円)、「スペイン産熟成豚“ラルポーク”のローストディアブル風」(1,600円)など、素材にもソースにもこだわったメニューがそろう。食事の〆としては、「GENIE’S特製夜のBOULETTE DE RIZ(焼きおにぎり)」(500円)、「GENEI’S特製夜の大人ラーメン」(1,000円)など、なじみのあるメニューをGENIE’Sスタイルに仕立てたものがそろう。また、デザートには、シャンパンの帝王・ドンペリニヨンをおしみなく使った究極の逸品「ドンペリニヨンのカキ氷」(2,100円)を用意。一夜の締めくくりを美しくドレスアップしてもらう狙いだ。営業時間は、日曜から水曜日が11時から15時、17時から24時。木曜日から土曜日が11時から15時、17時から28時。ラストオーダーはそれぞれの終了時間1時間前。
2014年07月16日「ロベルト カヴァリ(Roberto Cavalli )」が、イビサ島に新しいレストラン&ラウンジ「カヴァリ イビサ レストラン&ラウンジ(Cavalli Ibiza Restaurant & Lounge)」をオープンした。世界のセレブ達に愛されるヨーロッパ屈指のビーチリゾート、イビサ島。今回オープンしたラウンジ&レストランは、世界で最も高級なリゾート地としても名高い同地のイビサマリーナハーバーを臨む、2,000平方メートルにも及ぶ美しい景観のトロピカルガーデンを改装してつくられたオープンエアーのレストランだ。メニューはイタリアの伝統的なトスカーナ料理に加え、アレンジした革新的な料理も用意。また、カヴァリファミリーが所有するトスカーナのワイナリーで作られている赤ワイン「テヌータ・デリ・デイ」(日本未入荷)も扱う。クラブ&ラウンジでは「ロベルト カヴァリ ウォッカ」をベースにしたカクテルなどを提供。ロベルト カヴァリ ホームコレクションに囲まれ、アーティストによる演奏やジャスミンやモクレンなど約500種類の植物の香りに満たされた空間で、イビサの夜を楽しむことができる。カヴァリ イビサのオープンにあたり、デザイナーのロベルト・カヴァリは以下のようにコメントしている。「美しい音楽、素晴らしい食事、愉快な仲間がエレガントで洗練された環境の中で、融合する喜び。これがラウンジの哲学。私はイビサで美と官能に対する全てのパッションを表現したかった」
2014年07月16日パリのフレグランスブランド「メゾン フランシス クルジャン(Maison Francis Kurkdjian)」は、フレグランス用トラベルケース「グローブトロッター」のゴールドカラーエディション(1万7,500円、フレグランス別)を8月20日に数量限定発売する。2013年に地球3周以上に及ぶ12万kmの世界旅行を経験した調香師のクルジャンは、搭乗までの時間やフライト、時差などを経験。旅の疲れを癒やすお気に入りのフレグランスをどこにでも持ち歩けるよう、「世界をまたにかけて旅する人」を意味するグローブトロッターを生み出した。パリの建物の屋根を思わせる亜鉛色のジンクエディション(1万6,500円)が現在販売中だが、ラグジュアリーなゴールドエディションが新しく限定で登場する。レザーポーチも付属。また、グローブトロッター専用レフィルとして、フローラルシプレーが柔らかく香る「アミリス ファム オードパルファム」(11ml×3本、1万2,500円)、フレッシュなフローラルオリエンタルの「アミリス オム オードトワレ」(11ml×3本、1万1,500円)が別売りで用意されている。
2014年07月16日2NE1やケイティ・ペリーも来日の際に訪れる原宿・竹下通りのセレクトショップ「ファリーン東京(Faline Tokyo)」の期間限定ショップが8月21日、ラフォーレ原宿1階エントランススペースにオープンする。31日まで。原宿と名古屋に店舗を構えるFalineは、ファッション界に多彩な人脈を持つオーナーBABYMARYが運営するショップ。原宿店は今年で10周年を迎えた。以前よりマラヤン・ペジョスキー、ジョン・ガリアーノのランジェリーなど先鋭的なセレクトをしていることで知られる。今回、オープンする期間限定ショップには、パリ、ロンドン、ニューヨークなど世界各国の“Kawaii”を詰め込み、Faline特有の世界観を凝縮したオリジナルアイテムを中心に幅広いアイテムを展開する。また、オープンに合わせて、BABYMARYの交友関係から生まれた、Andre SaraivaやFafi、オランピア・ル・タン(Olympia Le Tan)といったグラフィックアーティストとのコラボアイテムを限定販売。その他、「ジェレミー・スコット(Jeremy Scott)」のアーカイブアイテムの販売も行われる。
2014年07月16日横浜ステーションビルは7月16日、JR根岸線の桜木町駅に商業施設「シァル(CIAL)桜木町」をオープンする。コンセプトは「横濱ノスタルジックレビュー(REVUE)」。14日、内覧会が開かれた。JR東日本グループはかねてより、駅の利便性アップを図るべく根岸線桜木町駅のリニューアル工事を進めてきた。7月1日に開業した横浜側「北改札」により雨天時も「みなとみらいエリア」への通行が可能になり、16日には北改札外に新設する「東西通路」が全面開通。同日のシャル桜木町オープンも伴い、横浜市が整備する駅前広場と併せて“駅と街の回遊性”を向上すべく、駅周辺のにぎわいづくりに寄与していく。シャル桜木町は、店舗面積約4,000平方メートル。駅の改札を囲むように四つのゾーンで構成される。駅前広場に隣接する「ヨコハマバザール(YOKOHAMA BAZAR)」は真っ白のモダンな外観で仕上げ、“港町横浜”のフレッシュさをアピール。雑貨店・カフェ・ジューススタンドなどをラインアップした。広場に面した「スターバックス」は鉄道をモチーフにしたレトロな内装にし、什器など他店舗と異なるものを特別に設えている。横浜元町のオリジナルバッグブランド「キタムラ」は、オープンに合わせ刺繍入りハンカチ(1,500から2,000円)を用意、メンズバッグの先行予約も受け付ける。16日にはキタムラでデザインを手掛けるタレントの高田純次が来場し、オープンを記念したトークショーも行う。野毛側の「停車場ビュッフェ」は打って変わり横浜の歴史を感じさせるレンガ調のレトロな外観に。中華街の老舗「重慶飯店」の新業態で、女性1人でも立ち寄れるカフェのような内装の「重慶茶樓」など、地元企業を中心とした飲食店が入る。東西通路に隣接した「紅葉坂ギャラリー」では、同じく「重慶飯店」で初の惣菜を取り扱う新業態「重慶飯店 GIFT&DELI」、横浜の老舗店舗、和洋菓子の「ありあけ」、中華惣菜「崎陽軒」など、惣菜・スイーツ・ベーカリー・ドラッグストアなどをそろえ、仕事帰りの人や近隣住民が毎日足を運べる売り場を目指した。南改札前の「横濱情報プラザ」は、観光案内所に手荷物一時預かりや宅配サービス、横浜土産、コンビニエンスストア、ブックストアでゾーンを形成し、旅行者ニーズにも広く対応する。コンコースには鉄道文化とその背景やストーリーなどを見られる展示物を置いた小さなギャラリーを設置。待ち合わせの時間も楽しめる配慮がなされている。横浜ステーションビル代表取締役社長・荒井稔氏は、「桜木町は今や国内でも有数の観光地。いらした方が“手ぶら”で待ち歩きを楽しめるようにクロークサービスを設置するなど、初めての試みを取り入れた。野毛に由来するかつての面影を残す“横濱”と、みなとみらいからイメージする新しい“YOKOHAMA”の融合を図ったのがシャル桜木町のこだわりだ。週末の観光客からウィークデイのビジネスマン・近隣の住民の方まで、幅広く取り込めたら。駅前広場で催されるイベントとも連動し、周辺エリアの活性化を図っていきたい」と述べた。
2014年07月15日「カルバン クライン フレグランス(Calvin Klein fragrances)」は、7月発売の新香水「カルバン クライン リヴィール」のグローバル広告キャンペーンに、俳優チャーリー・ハナム(Charlie Hunnam)とモデルのドウツェン・クロース(Doutzen Kroes)を起用した。チャーリーは高視聴率のアメリカドラマ『サンズ・オブ・アナーキー(Sons of Anarchy)』で主人公・ジャックスを演じ、映画『パシフィック・リム(Pacific Rim)』『デッドフォール(Deadfall)』などに出演するイギリス人俳優。ドウツェンはオランダ出身のスーパーモデルで、アメリカをはじめとする各国の『ヴォーグ(VOGUE)』の表紙を飾り、HIV予防や環境問題にも取り組んでいる。高層マンションの窓越しに熱い抱擁を交わす2人の広告写真は、フォトグラファーデュオのマート&マーカスことマート・アラス(Mert Alas)とマーカス・ピゴー(Marcus Piggott)がロイド&カンパニーのダグ・ロイド(Doug Lloyd)と協働して撮影した。テレビコマーシャルはヨナス・アカーランド(Jonas Akerlund)が監督、ロイドがコンサルティングクリエーティブディレクターを担当。グラミー賞受賞アーティスト、ゲイリー・クラーク・ジュニア(Gary Clark Jr.)の『Bright Lights』が流れる中、ドウツェンがセクシーな黒いランジェリー姿を披露し、隣接するビルディングのチャーリーと視線を絡め合う官能的な内容。本フレグランスのブランド構築を企図するデジタルメディア用コンテンツも8月から10月まで展開。ハッシュタグ#REVEALMOREを通して、2人の恋の行く末やキャラクターなどが明らかになる。「カルバン クライン リヴィール」は、香料メーカーIFFの調香師であるジャン=マルク・シャイラン(Jean-Marc Chaillan)とブルーノ・ジョヴァノヴィック(Bruno Jovanovic)が、フレグランス・コンサルタントのアン・ゴットリーブ(Ann Gottlieb)とのコラボレーションによりクリエイト。温かみを感じさせるソーラーオリエンタルノートで、原塩にも似たセンシュアルな香りとなった。
2014年07月15日6月3日より4日間に渡り開催された人事・経営者フォーラム「HRサミット2014」で、株式会社三越伊勢丹ヒューマン・ソリューションズ(IMH) 代表取締役社長 田村伊都子氏が、「最前線で活躍する現場リーダーの育て方」と題して講演を行った。講演は、新人時代のエピソードからスタート。2011年4月に現職に就いた田村氏は、現場からキャリアをスタート。婦人肌着売り場で先輩社員や取り引き先企業の販売員から厳しい指導を受けながら経験を積んだ新人時代だったという。「目の前の新人を一人前にしようというムードの店頭だった。いかにお客様の期待を上回る提案ができるか、現場で学んできた」三越伊勢丹は2013年度全国の百貨店売り上げの約2割にあたる約1兆3,200億円(三越伊勢丹グループ連結)を達成、伊勢丹新宿店の年間売上高は1店舗として日本一という記録を持つ。田村氏は、その成長を店頭・後方スタッフ・グループ会社社長と様々な立場で現場を見てきた。「(成長は)創業以来、顧客の期待を先読み・具現化してきたため。一人でも多くのお客様と向き合うことで、現場に、そしてお客様に育てられてきた」そして彼女はその成長の源である店舗運営を支える仕組みの一つが、充実した教育研修制度であると強調する。OFF-JTの研修として、OJTとの組み合わせも可能な約200の研修プログラムが用意されており、それらを企画・運営しているのがIMHだ。「講師を内製化することにより、グループで培われた経験値を最大限に利用してスペシャリストを養成することが可能」という。■覆面調査からコンサルティングまで。IMHの新事例IMHは、販売員のスキルレベルを4段階に分けることで、現状把握と目標設定、教育計画を立て易くする仕組みを構築している。最近では、顧客のライフスタイルや思考を想像したり、優秀な販売員の行動を観察して学んだりすることで、顧客ニーズに対する感度を上げる「気づきを深めるトレーニング」も5、6年前より導入を開始。例えば、毎日の朝礼中にリーダーを中心に、最近の接客の事例を共有し、顧客に提案できるサービスを皆で考えるなど「教えるのではなく、個々販売員の気付き力を高めることを目指すのがポイント」だ。また、IMHが担当する「店頭力調査」も紹介。覆面調査員による接客力調査を三越伊勢丹各店舗で行っている。接客スキルなどを数値化することで「見える化」し、販売力向上のためのきめ細やかな目標設定を可能にした。そのノウハウは、IMHが運営を担うグループの新規事業「イセタンミラー」(化粧品小型店舗)にも生かされた。「9店舗で活躍する約100名の販売員は、20ブランド以上の研修を受けて店頭に出るが、取り組みがスタートした2012年時点では、新規事業のため販売力では全員が1年生。先輩から学ぶことができないため、事例共有により経験値を補い、チーム力を上げてきた。また、販売員の声が自分の声が商品やショップに反映出来るのもモチベーションになっている」と田村氏。その結果、販売員の定着率はコスメ業界では異例とも言える90%となり、2012年の日経優秀製品・サービス賞では日経MJ賞を受賞した。そんなIMHでは、これらの取り組みによりグループで培われた人材育成の知見を外部企業へ提供する取り組みも今年本格的にスタートし、同社のコンサルタントが、課題ヒアリングを元に課題解決の方向性をレポートにし提供するサービスを行っている。本講演にも三越伊勢丹グループの人材育成に興味関心のある企業約50社が訪れ、熱心に聞き入っていた。
2014年07月15日ロエベ(LOEWE)は7月17日、リニューアルした旗艦店・カサ ロエベ表参道にて新クリエーティブディレクター、ジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)の初コレクション「プレローンチ カプセルコレクション」を発売する。バッグから小物、アクセサリーなど幅広く展開する。ブランドアイコンの「アマソナ」(36万円)はオリジナルモデルである台形にリデザイン。同じくアイコンの「フラメンコ」(31万4,000円)はアーカイブから着想したという“ノット(結び目)”がサイドに付属。このノットのみのキーリング(4万1,000円)も用意する。新バッグとして、ストライプ柄スムースカーフ製ショッパーバッグ(16万円)が登場。フロントにロエベの新ロゴが大胆に配されたアイコニックなデザインだ。アンダーソンらしいウイットに富んだアイテムも。1901年にフランク・ホーンビーが創業したイギリスの玩具メーカー「メカノ(Meccano)」のデザインにインスパイアされたアクセサリー「メカノ ピン」(4万1,000円)とシューズ「メカノ オックスフォード」(11万5,000円)は、おもちゃの部品のようなパーツが用いられたポップなデザインで仕上げられている。その他、ショッパーバッグと同ストライプの小物(2万9,000円から7万9,000円)、立体的なコインケース(2万9,000円から12万3,000円)などが発売される。またバッグやアクセサリーに加え、アーカイブコレクションに着想を得たレザークッション(受注)、ラムウールブランケット、ウッドとレザーを組み合わせたチェアなどのホームプロダクトも登場する。カサ ロエベ表参道で発売後、23日よりロエベ銀座店、伊勢丹新宿店メンズ館と阪急メンズ大阪店、26日より心斎橋大丸店にて順次発売する。
2014年07月14日伊勢丹新宿店メンズ館に売り場を構えるセレクトショップ「チャーリーヴァイス( CHALIE VICE)」は7月12日、南青山のインターセクト バイ レクサス(INTERSECT by LEXUS )で、同ブランドを支持する客を招き、その魅力について語り合う一夜限定スペシャルパーティーを開催した。会場には一般客や著名人を始め、ギタリストの押尾コータローも駆けつけ演奏を披露した。パーティー主催者である伊勢丹メンズ館は、今回のイベントを通じて、同ブランドのファン同士が集う場を提供すると共に、ブランド認知度を向上させるのが狙い。会場では、今パーティーのサブテーマでもある「リゾート・フォーマル」のジャケットにショートパンツスタイルのファッションに身を包んだ来場者約150名がアルコールを酌み交わしながら、チャーリーヴァイスの話や自身のライフスタイルについて語り合った。パーティーにはスペシャルゲストとして、俳優の石田純一、ファッションディレクターの干場義雅、エッセイストで服飾史家の中野香織が招かれ、理想的な男性像についてトークセッションを行った。また、ギタリストの押尾コータローも駆けつけ、FMラジオのJ-WAVE(81.3)の生収録も兼ねたギター演奏を披露し、会場を沸かせた。「チャーリーヴァイス」は、毎週土曜24時、BSフジで放送中の小山薫堂がゲストと語り合う番組「東京会議」の企画で作り上げられた架空の人物。“チャラいヴァイスプレジデント(副社長)”から引用して誕生。この人物のプロフィールは、年齢・職業・出身地は不明だが、旅行好きで多くの国へ行っては文化や風習に感銘を受けセンスを磨き、音楽、写真、料理など多彩な分野に通じた“粋な遊びの達人”の設定という。伊勢丹新宿店メンズ館では、2013年9月にリモデル(改装)10周年を記念し、同館8階にセレクトショップ「ザ・ギャラリー・バイ・チャーリーバイス(THE GALLERY by CHALIE VICE)」を新設。同ショップではチャーリーバイスが持っていそうな“ハイセンスなアイテム”を紳士雑貨から食品までそろえている。
2014年07月14日レスポートサック(LeSportsac)は、7月19日に銀座店のリニューアルオープンに合わせ、バッグとポーチの下取りキャンペーンを期間限定で実施する。7月19日から21日まで。期間中、不用になったレスポートサックのバッグ・ポーチを持参すると、3,000円の割引クーポン引き換え。期間中、同店で1万円以上購入する際に使用出来る。(1万円未満の場合は1,000円割引)またレスポートサックでは、今夏にぴったりなバッグを多数取りそろえる。7月中旬に発売になるのは、写真家・映画監督として活躍する蜷川実花のデジタルフォトブック「ニナデジ」とコラボレーションによるコレクション「レスポートサック アーティスト エディション ニナデジ バイ ミカ ニナガワ」。花や金魚、唇などの色鮮やかな写真がハート柄にコラージュされている。ブランド生誕40周年を記念したアニバーサリーコレクション第2弾として発売中なのは、80年代風ブライトカラーの「ビーチ コレクション」。幾何学模様のリバーシブルトートや南国の動物が遊ぶコラージュプリントなどビーチやフェススタイルに映えるデザイン。バービーとのコラボコレクションの第4弾も登場。ブラックベースにジュエルやリップスティック、リボンが描かれ、小さなシルバーのハートが持ち手にプリントされている。春に発売され人気を博したサンフランシスコのコスメブランド「ベネフィット」とのコラボコレクションの第2弾も発売中。その他、日本限定のドットプリント「マキアート ドット」のバックパック、ブラックベースにカラフルなハートプリントの「ワイルド アット ハート」コレクション、ブラックベースにパールの輝きがエレガントで女性らしい「ムーン チャイルド シマー」など、バリエーション豊かにそろう。※7月30日から一部商品の価格を変更予定。
2014年07月14日トリー バーチ(TORY BURCH)が、日本上陸5周年を記念して特別にデザインした限定コレクションを発表した。9月初旬より、銀座、大阪、神戸、金沢のトリー バーチブティック及び、全国のインショップで販売される。トートバッグ、コスメティックケース、コンチネンタルウォレット、スニーカー、Tシャツ、スウェットの6アイテムをラインアップ。シックな抽象絵画のようなモノトーンのプリントは限定デザインで、レッド、ジッパーやトリムのゴールドがアクセントになっている。トリー バーチは2009年に銀座に旗艦店をオープン。同ブランドのCEO兼デザイナーのトリー・バーチは、「銀座店は私たちが初めて海外にオープンした旗艦店。日本での5周年には特別な思い出がある」とコメントを発表している。
2014年07月14日「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」は、FIFAワールドカップブラジル大会優勝トロフィーの専用ケースを製作した。7月13日16時(日本時間14日4時)、マラカナン・スタジアムにてキックオフ予定の決勝戦、ドイツ対アルゼンチン戦に登場する。2010年にFIFAの依頼を受けたルイ・ヴィトンは、トロフィーのためのケースを特別にデザイン。アイコンのモノグラムを使用。旅行用のみならず、1851年のヨットレース・アメリカズカップの銀の水差し用トランクも製作してきたブランドならではの伝統を活用した。プレゼンターに選ばれたのはトップモデルのジゼル・ブンチェン(Gisele Bundchen)。ブラジル生まれのジゼルならではの感性を活かし、祖国の魅力を世界中に広めることが期待されている。ドイツとアルゼンチン、どちらがこの祝杯を手にするのか、注目が集まる。ジゼルは1980年ブラジル生まれ。「ディオール(Dior)」「バレンシアガ(Balenciaga)」「ヴェルサーチ(VERSACE)」「ブルガリ(BVLGARI)」「ランバン(LANVIN)」など数多くのブランドのモデルとして活躍。アメリカンフットボール選手のトム・ブレイディ(Tom Brady)の妻でもある。
2014年07月13日「グッチ(GUCCI)」は、期間限定イベント「GUCCI JACKIE FOREVER」を伊勢丹新宿店本館1階=ザ・ステージで開催する。7月16日から22日まで。会場では14-15年AWコレクションを全国に先駆けて販売される他、新作バッグ「ジャッキー ソフト」も登場。1960年代にジャクリーン・ケネディ・オナシスが愛用したことで知られる「ジャッキーバッグ」をコンテンポラリーなデザインでよみがえらせたこのバッグは、ライニングのない一枚革仕立てで、オリジナルデザインと同じメタルピストンのクロージャーがあしらわれている。ホーボーバッグやトートバッグ、ショルダーバッグなど全5型をそろえ、クラシックな色合いからブライトカラーまで展開する。更に、伊勢丹新宿店限定のジャッキーソフトも発売。トートバッグ(27万1,000円)とショルダーバッグ(25万9,000円)の2型で、それぞれバーガンディー、グリーン、ベージュピンクの3色を用意している。
2014年07月12日ニューヨークのアポセカリー(調剤薬局)として始まったスキンケアブランド「KIEHL’S SINCE 1851(キールズ)」が、9月26日に「キールズ クリーム SP」(50g/7,800円)を日本で発売する。既に世界各国で販売されており、1分に1個のスピードで売れているというこのクリームのもう一つの名は「スーパークリーム」。シワ、ハリ、シミ、たるみ、毛穴の開きなど、複数の肌の悩みを同時に解消したい現代女性のために開発された。要の成分は、植物がダメージを受けると自ら生成し修復を促す効果のあるジャスモン酸。角質層から表皮、その奥にある真皮まで、肌のあらゆる層に働きかけるという。加えて、うるおい保持力を強化するブナの樹由来成分や、ヒアルロン酸も配合している。160年以上の歴史を誇るキールズは、科学、薬学、ハーブの専門知識をベースに、独自の手法で、長く愛される商品を開発してきた。今回のスーパークリームの日本発売は「これから、肌は、賢く“任せて”解決する時代だ」と忙しい日々を送る女性達に向けたメッセージだという。
2014年07月12日先鋭的なビジュアル表現かつ根源的なテーマで発信する『マザー(MOTHER)』マガジン。ロンドンを拠点にする写真家、ケイト・フレンド(Kate Friend)により2012年に創刊されたインディペンデント・ファッションカルチャーマガジンだ。パリのセレクトショップ「コレット」をはじめ、東京の「代官山 蔦屋書店」などで取り扱いがある。特徴的なのは、日本のアートやカルチャーをメインコンテンツとして扱っていること。高木由利子や花代といった日本人写真家による撮り下ろしストーリーの他、大御所の奈良原一高、中平卓馬から新進の山内悠までの日本の前衛的な写真表現、丹下健三や安藤忠雄の建築などをフィーチャーし、一貫した美意識と日本文化への関心の高さがうかがえる。その3号目にあたる「EROS/THANATOS(生と死)」が5月28日にリリースされ、編集長のケイトが来日。製作の背景と日本文化を取り上げる理由について聞いた。――まず、最新号の内容について教えてください。毎号テーマを決め、それに沿った編集内容にしています。今回は、EROS/THANATOSという、相反するようでいて、実は近しいようにも思える生と死への衝動について特集しました。私自身関心があって、最近の多くの決断の背後にある意識です。例えば、猛スピードで車を運転している時、傍目には死に向かっているようですが、意識は覚醒し、生の充足と静けさを感じている。そうした本能に敏感で自覚的な人達を取材しました。写真家・中平卓馬の70年代の作品、モデルの福島リラを花代が撮影したファッションフォトストーリー、カリフォルニアで「チャボエンジニアリング」というカリスマ的カスタムバイクブランドを主催する木村信也、ダムタイプのアートパフォーマンス、「アンダーカバー(UNDERCOVER)」デザイナー・高橋盾のインタビューなどで構成されています。――創刊号が“GENESIS(創世記、起源)”、2号目が“TRANSCENDENCE(超越)”ですが、毎号のテーマはどのように決めているのでしょうか。特集を考える時に、私が何を感じているか、ですね。それぞれのテーマは社会や経済の情勢、私自身の内面を反映したものになっています。気をつけているのは、抽象的なテーマを選ぶこと、明確なイメージが思い浮かぶものは避けること。「パンク」や「ロマンティック」など使い古されたコンセプトは選びません。その方が、参加するクリエーターも自由な表現ができるから。――雑誌を創刊した理由を教えてください。既存メディアがコマーシャルになりすぎ、自分が仕事をしたいと思う媒体がないことが原因です。私はコマーシャルでありながらも、クリエーティブで実験的なプラットフォームをつくりたいと思いました。ロンドンでは、インディペンデントメディアの動きが盛んになっています。写真家のニック・ナイトによるファッションを表現するインターネットプラットフォームSHOW studioもその一つです。でも、私は雑誌という紙媒体にこだわりました。『MOTHER』はわずか1,000部しか刷りません。印刷や紙の質など、ものとしてのクオリティーにこだわりを持ち、美しいオブジェとしてデザインしています。紙という素材が珍しくなるほど、印刷物は、魅力的で、退廃的な存在になると思うのです。――あまりアドページを入れてませんが、広告に対して積極的ではないのでしょうか。いいえ、むしろ広告媒体にもなりうるプラットフォームだと考えています。ファッションブランドはコマーシャルになりすぎない、新しい広告手法を探しているように思います。『MOTHER』はブランド広告ではなく、編集ページをファッションブランドがスポンサードするアドバトリアルの方法を模索しているのです。2/2に続く。
2014年07月11日メンズブランド「テットオム(TETE HOMME)」などを展開するテットオムが7月10日、東京地裁へ民事再生法の適用を申請。保全命令を下された。同社は1976年2月に創業し、「テットオム」のほか「ハルプ(HALB)」「アドポーション(ADPOSION)」などのブランドを展開。丸井やパルコなどに出店している。現在「08サーカス(08sircus)」デザイナーの森下公則による「キミノリモリシタ(kiminori morishita)」も手掛けていた。80年代のDCブランドブームの際は、ドラマ「あぶない刑事」で舘ひろしが着たこともあってブレイク。人気DCブランドの一角に位置し、2008年8月期には年売上高約21億4600万円を計上した。過去にはセレブリティを特集するテレビ番組で加藤和孝代表取締役の暮らしが放映されたこともある。しかし、低価格化が進む中で売り上げは年々減少。2013年8月期の年売上高は約15億6000万円にまで落ち込んでいた。慢性的な赤字経営から脱却するため経費削減や各種販促活動などに注力したが、資金繰りが限界を迎え、今回の措置となった。負債額は少なくとも5億円以上だと見込まれている。なお、会社側の説明によると、はるやま商事から同日付けで民事再生手続き下でのスポンサー企業としての支援表明を受けており、同社は申立人支援の具体的検討を開始しているとのこと。
2014年07月10日伊勢丹新宿店メンズ館は、地下1階紳士靴売り場にて7月7日に世界同時発売された「コールハーン(Cole Haan)」のニューモデル「ゼログランド(ZEROGRAND)」をフィーチャーしている。15日まで。ゼログランドは、非常に軽く、そして柔軟性のある次世代モデル。1980年代に「ナイキ(NIKE)」の傘下に加わったコールハーンは、クラシックなレザーシューズにナイキのエアソールを搭載した画期的なシューズを開発(その後ナイキは2013年にコールハーンを「エイパックス・パートナーズ(Apax Partners)」に売却)。2012年春にローンチした「ルナグランド(LUNAGRAND)」は藤原ヒロシ手掛ける「フラグメントデザイン(fragment design)」とコラボレーションし、大ヒットとなった。ゼログランドはそのルナグランドの進化バージョンだ。ゼログランドの優れた特徴としてまず挙げられるのは、片足260g(8.5サイズ、ステッチレスタイプの場合)の軽量感。また切り込みの入った独特の形状のソールの内部には独自に開発した新しいクッショニングシステム「GRAND OS」が組み込まれ、シューズのシルエットを壊さずクッション性を追加。快適性を向上させている。デザインはウイングチップのみで、クーズーレザーを使用した「ゼログランド オックスフォード スエード」(4万5,000円)と、合成ファブリックを使用した「ゼログランド オックスフォードステッチレス」(3万8,000円)の、異なる素材を用いた2種類を用意。レザーは4色、合成ファブリックは3色と、全7色をラインアップしている。日本では現在伊勢丹メンズ館とコールハーン銀座店のみの取り扱いとなり、8月1日から全国で展開される。ゼログランドシリーズは秋冬以降も新作の発表を予定している。
2014年07月10日昨年12月オープンして以降行列が絶えないと話題のキャラメル専門店「ナンバーシュガー (NUMBER SUGAR)」が、夏限定の冷たいドリンク2種を発売した。「ナンバーシュガー コーヒー」(300円)は、酸味の強いグアテマラ産のコーヒー豆とエスプレッソ豆をオリジナルでブレンドしたコーヒーに、キャラメルクリームを沈ませたドリンク。「キャラメルクリームに負けない力強いコーヒー感と、ミルクキャラメルクリームと混ぜ馴染んだ後も、スッキリ飲めるよう程良い酸味を大事に作りました。無糖コーヒーの甘味として、ガムシロップではなくキャラメルクリームを使う面白さを打ち出せたら」と店主の前原圭輔氏は話す。「キャラメルスムージー」(Sサイズ400円、Mサイズ570円)は、牛乳と生クリームをバランス良く組み合わせることで、夏に飲んでもしつこくなく、スッキリとした味に仕上がった。上にビターキャラメルクリームがトッピングされており、同店ならではのキャラメル感を楽しめる。「どちらも改良を重ねた自信のドリンク」と前原氏。2種類とも8月末まで販売予定。また店舗の一部が改築され、カウンターが登場した。ショッピングの合間におしゃれに軽い休憩を提案するコーヒースタンドのイメージを目指したという。
2014年07月10日