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『さんまのお笑い向上委員会』(フジテレビ系)で「放送事故」と物議を醸した、陣内智則(50)による永野(49)への“ブチギレ”。6月29日放送の同番組では、このことについて陣内が釈明する一幕があった。騒動のきっかけは、22日放送の同番組で永野が陣内に暴言を吐いたことだった。永野から「やってることはお利口な猿みたいなもの」「微炭酸」などと暴言を吐かれた陣内。当初笑顔を見せていたものの、永野が放言を止めなかったため「お前、シバいたろか!」と永野の髪の毛を引っ張りながら床に押し倒した。さらに永野に馬乗りになるシーンもあったため、陣内の“ブチギレ”はネットで「放送事故」と注目を集めることとなった。そんななか29日放送の『さんまのお笑い向上委員会』で、陣内は“ブチギレ”を否定した。さんまが番組の冒頭で「本当にすみませんでした。先週、僕、永野にキレてしまいまして……」と切り出したところ、すかさず「それワシやないかい!」とツッコんだ陣内。続けて「キレてはないです。あれは全然キレてないです」と言い、「僕が動くことによって何か起こるかなと思ったら、ただイラッとしただけやったんですよ」と真相を明かした。またマヂカルラブリーの村上(39)が収録終わりの2人を回想し、「陣さんが永野さんに『ごめんな』って言いに行ったんですよ。『(ブチギレは)やっぱプロレスか』って思ったんですよ。で、本当に別れる時に『これで最後にしような』って陣さんが言ったんですよ」と発言。スタジオが笑いに包まれるなか、陣内は笑いながら「これで最後にしようなって言うのは、こういうノリがっていうこと」と“最後”の意味を説明した。■永野「芸能界、もうやばいです。もうダメです」しかし、渦中の永野にとって“陣内ショック”は相当なものだったようだ。6月25日放送の『パンサー向井の#ふらっと』(TBSラジオ)に出演した永野は“ブチギレ騒動”が起こった『さんまのお笑い向上委員会』について「怖くて見られていない」と話している。またパーソナリティのパンサー・向井慧(38)から「永野さんって、“なんであんなことをしてしまったんだろう”もちゃんとある人な気がして……」と言われると、永野は「そうなんですよ!」と食い気味に同意。しかし「なんか盛り上がりを求めちゃって」「『良かったね』とか収録後言われたりとか、アドレナリンも出ているんですけど……。暗い気持ちにしかならなくて、あの後」と明かした。芸人仲間も、永野が意気消沈している様子を目撃したようだ。にゃんこスターのスーパー3助(41)は27日に配信されたネットラジオ番組『復讐ラジオ』で、永野が「芸能界、もうやばいです。もうダメです」と落ち込んでいたと発言。『マルコポロリ』(関西テレビ)の収録中に「永野さん、聞きましたよ。あるかたを怒らせて、引き摺り回されたらしいじゃないですか?」と聞いたものの、「永野さん、絶対名前は言わないんですよ」「『トラウマなってるやん』って思って」とスーパー3助は明かした。また、スーパー3助とともに『復讐ラジオ』でパーソナリティを務めているみなみかわ(41)も永野に会ったと話している。その際、“陣内ブチギレ”について詳しく聞いたものの、永野は「俺が悪い」とポツリ。普段とは違うショックを受けた永野の姿に、みなみかわは思わず「え?嘘ですよね?」と驚いたが、永野は「色々考えたけど、やっぱりあれは怒るよ。俺が悪いよ。猿って言ったんだもん」と恐縮していたという。その毒舌ぶりから、孤高の芸人とも言われる永野。しかし陣内との一件で、少し丸くなるかもしれない。
2024年07月01日お笑いタレントのカンニング竹山(53)が7月1日、ラジオ『くにまる食堂』(文化放送)に出演し、テレビ番組内での都知事選に関する自身の発言をめぐる“デマ”を否定した。竹山が6月23日に出演した『アッコにおまかせ!』(TBS系)では、7月7日投開票の東京都知事選が取り上げられた。そこで、司会の和田アキ子(74)が現職の小池百合子知事(71)に好意的な発言を、元立憲民主党参院議員の蓮舫氏(56)には批判的な発言を繰り返したため、竹山が「番組のバランスを取るため」と前置きしつつ、小池氏にとって不都合となるような情報も発信した。だがその翌週、30日に放送された同番組に竹山が出演しなかったところ、竹山が小池氏に否定的な発言をしたため“番組を干されたのでは?”とSNSを中心に憶測が広がることになってしまったのだ。そのため、竹山はラジオで話題が都知事選になると、「個人的なことで申し訳ない」としつつ、「誤解が生じてる。インターネットのものすごくダメなところ。もしかしたら、利用しようとしてる人もいるのかもしれないから、それはやめていただきたい」と自身の”干された説”について言及。竹山は「はじめから“バランス取ります”って僕は言ってたんです。スタッフともちゃんと話し合っていた」とし「根本的に言うと、皆、都知事選とか都政のことそんなに知らないんですね。知らないのは僕、当たり前と思うんです。興味ないもん。その通りだと思うんです。僕、ちょっと興味があったので自分で調べたりしただけで、皆知らないから、一方方向に意見が行ったんです」と、番組が小池氏寄りに偏った理由を説明した。その上で「これは選挙始まってるし、“まずい”と思って、“いや、違いますよ。こんな意見もあって、これもあるんですよ”ってことを僕が生放送で言った」といい、「そっからネット上で“竹山よくやった”とか、すごく出るんですね。それは一方を応援してる人たちからだと思います。そうしたら“これで竹山が干されなければいいな”みたいなことになってるんです」と、これまでの経緯を説明した。そして、問題の発言の翌週に同番組に出演しなかったことについては「昨日、僕『アッコにおまかせ!』出てないんですよ。そら、出ないですよ。元々僕、月1だから。出られた時は月1。出れない時は2カ月に1回もあります。あれ“準レギュラー”って名前だから、そもそも今週出ないんですよ」と、“干された”からではないといい、ネット上で広まっている“デマ”について「インターネットの情報に騙されちゃダメ。干されるも何も俺、レギュラーじゃねえし、仕事もしてるし」と完全否定した。都知事選をめぐり翻弄されてしまった竹山だが、都知事選への興味は本物のようだ。6月29日、DDTプロレスが都電荒川線で史上初の“都電プロレス”を開催し、小池氏も参加したことが複数のメディアに取り上げられた。すると同日、竹山はその記事を引用する形で自身のXで次のように投稿。《3年前にうちの事務所と私にブチギレて抗議文送ってこられたのですがうちの事務所と業務提携のプロレス団体さんとはガチの共演大丈夫なんだ。選挙前だからかなぁ。鈴木みのるさんはカンニング竹山と同じマネージャーです!都知事!竹山報道局にも出て下さい!聞きたい事こちらもガチで聞かせて下さい》“因縁”の小池氏に自身のYouTube番組への出演をオファーしていた竹山。“竹山VS小池氏”の戦いが実現すれば、波紋を呼んだ『アッコにおまかせ!』以上に見応えがありそう?
2024年07月01日杉咲花(26)主演の連続ドラマ『アンメット ある脳外科医の日記』(カンテレ・フジテレビ系)が、6月24日に最終回を迎えた。本作は、“記憶障害のある脳外科医”の川内ミヤビ(杉咲)が再生していく姿を描いた異色の医療ドラマ。ミヤビは1日で記憶がリセットされてしまう後遺症を負い、毎日綴る日記を頼りに記憶を補う日々。病状が悪化するなか、若葉竜也(35)演じる婚約者で脳外科医の三瓶友治もまた彼女を救おうと奮闘するのだった。「最終回では三瓶がわずかな望みをかけて手術を行い、ミヤビの記憶が戻ることを示唆するというハッピーエンドで終わりました。キスシーンなどはありませんでしたが、杉咲さんと若葉さんの心を通わせるような繊細な演技は大きな感動を呼びました」(ドラマ誌ライター)ドラマ終了から1週間が経った現在も、Xではロスを嘆く声が溢れている。《あぁ、今日からもうないんだ… 》《新ドラマが始まるのが早すぎるて…こっちはまだ #アンメット の余韻に浸ってたいのよ》《まじこれ神ドラマすぎだろ…ドラマに携わった全ての方々に感謝を伝えたい…本当に観れてよかったです》そんな杉咲と若葉といえば、NHK連続テレビ小説『おちょやん』や映画『市子』などで共演を重ね、“名コンビ”として名高い2人。いっぽうドラマ出演が少ない若葉だが、『アンメット』の制作発表会見で杉咲から相手役を直接オファーされたエピソードを披露していた。さらにドラマ放送中には熱愛報道も飛び出したが、結果的に作品の評価を後押しすることとなった。「第6話が放送された直後の5月下旬、『女性セブン』が2人の熱愛を報じたのです。記事によれば、『アンメット』での共演をきっかけに距離を縮めたといいます。2人がスタッフを伴ってラーメン店で食事をしたり、若葉さんが杉咲さんの自宅を訪れたりする姿もキャッチされていました。双方の所属事務所は『プライベートは本人に任せています』と回答し、交際を否定しなかったそうです。ドラマのみならず実生活でも恋愛関係にあるとなれば、視聴率にも影響を及ぼしかねません。ですが視聴者からは『お似合い』と大歓迎され、熱愛報道の直後に放送された第7話の見逃し配信は296万回を記録。初回放送の見逃し配信回数を超え、『TVer総合ランキング』でも最高1位を獲得。今期の春ドラマのなかで、ダントツといえる支持を得ました」(芸能関係者)だがそのいっぽうで、高く評価された杉咲と若葉とは対照的な2人が……。それは、田中みな実(37)とKAT-TUNの亀梨和也(38)。6月4日に最終回を迎えた連続ドラマ『Destiny』(テレビ朝日系)で共演し、ドラマ開始前から2人の熱愛が報じられていた。「2人の交際が報じられたのは、今年の元日でした。この直後に『Destiny』の出演者が発表され、田中さんと亀梨さんの共演は瞬く間に話題を集めることに。いっぽう本作は、主演の石原さとみさん(37)と亀梨さんが主軸のラブストーリーです。石原さん演じる主人公が12年ぶりに大学時代の恋人と再会を果たし、2人の運命が動き出すというあらすじでした。そのため、SNSでは“どんな気持ちで見ればいいのだろう”と困惑する声が相次いだのです」(週刊誌記者)さらにドラマ開始の直前に行われた制作記者会見・試写会でも、田中と亀梨が話題をさらってしまうことに。「2人にとってこの時が、交際が報じられて初めて公の場でのツーショットでした。複数のメディアでも見出しに取り上げられ、主演の石原さんよりも目立ってしまうかたちに。実際にネットでは、《石原さとみさんが気の毒》といった声もありました。ドラマ開始後も田中さんと亀梨さんの交際がチラついてしまう視聴者も少なくなかったようで、一部から“よぎる”“冷めた”と不評を買ってしまいました」(前出・週刊誌記者)ドラマ共演者の熱愛報道が話題を呼んだ春ドラマだが、明暗を分ける結果となってしまったようだ。
2024年07月01日「物価高騰対策として実施されていた電気料金、ガス料金への補助金が7月請求分でいったん終了し、とくに電気代は、燃料価格の高騰で過去最高となった2022年の秋から冬にかけての水準に近づいています。例年以上に厳しい暑さが予想されている今年の夏を、光熱費が最も高い水準で迎えるのです」と語るのが節約アドバイザーの丸山晴美さん。6月21日、岸田文雄首相は、9月請求分(8月使用分)から3カ月だけ補助金を復活させると表明したが、補助金のない7月と8月の請求分は大幅に値上がりする見込みだ。光熱費の高騰でもっとも気がかりなのがエアコンの使い方だろう。「エアコンの使用を控えると熱中症のリスクも高まり、命を危険にさらすことになります。夏場の電力消費割合はエアコンが34.2%とダントツですが、上手に付き合うことで節電効果が高められます。たとえば、エアコンをこまめにスイッチのオンとオフと繰り返すと“エアコンの心臓”である室外機(圧縮機)の負荷が高まり電力を多く消費します。1~2時間の外出なら設定温度を上げれば、つけっぱなしでもOKです」(丸山さん、以下同)こまめにエアコンのスイッチを切らないだけでも1シーズン(3カ月)では4,113円もの節約に。また室温が28度になるようにエアコンの設定温度を上げておくこともポイント。設定温度を26度から28度にすることでひと夏、3,000円以上もおトクに。■帰宅したら冷やしタオルで汗を拭いてからエアコンを「エアコンだけに頼らずに、扇風機やサーキュレーターを併用し冷気を循環させたり、熱気が入ってくる窓には遮光性の高いカーテンをつけたりして、エアコンの設定温度を上げても暑さを感じさせない工夫も必要です。エアコンは一定温度で運転するのがもっとも省エネ効果は高くなります。家族が外から帰ってきたときに設定温度を下げがちですが、帰宅後は冷やしタオルで汗を拭いたりシャワーを浴びたりして、設定温度をなるべく下げない仕組みを作りましょう」夏場の「節ガス」のための対策もしっかりしておきたいところだ。「夏は、シャワーで済ますことが多くなりますが、シャワーの設定温度を2度下げるだけでも夏場だけでも729円の節約に。給湯パネルを操作するだけなのですぐに始められます。またシャワーの時間を1分短縮する、シャワーヘッドを節水タイプにする、で1シーズンでそれぞれ2,394円も節約になります」夏でも湯船につかる人は、給湯パネルで湯量の設定を下げたり、追いだき機能を使えばガスも水も節約できるという。「わが家では麦茶を作るときは調理タイマーを使って無駄な沸騰を防いでいます。また洗濯物もまとめて洗えば、洗濯回数が半分になり省エネ効果もアップ。冷蔵庫には物を詰め込まないで省エネモードに設定。家族それぞれにマイ水筒があれば冷蔵庫の開閉も少なくなり電気代が節約できます」節電&節ガス効果で3カ月で約18,000円の差が。光熱費と気温が高騰する夏を乗り切ろう!
2024年07月01日神社やお寺にお参りをした証しとしていただく「御朱印」。今では、推しの聖地巡礼やスタンプラリーなど、御朱印巡りがトレンドに。そんなブームの中、寺社と企業がコラボした御朱印帳が登場して話題になっています。お気に入りの一冊を手に、旅に出かけましょう!■「神社19社×トヨタ自動車」伊勢への路を巡るストーリー型御朱印帳!約2千年前、大和の国から各地を巡り、伊勢神宮(内宮)に天照大神を祀った皇女ヤマトヒメ(倭姫命)の物語を基に、そのご巡幸地とされる神社19社を巡る御朱印帳。ルートをMAP化し、アルバム機能を持つWebアプリ「巡ーめぐりー」も併せて楽しめます。表紙は、神宮御用紙の高級伊勢和紙を使用。「マクアケ」HPで7月1日まで予約販売中。4,400円■「金刀比羅宮×ANA」社員のアイデアで航空会社初のコラボ’22年に「穴守稲荷神社(東京)」とのコラボ御朱印帳が誕生。同年「羽田神社(東京)」、’23年に「総本山善通寺(香川)」「飛行神社(京都)」「金刀比羅宮(香川)」と、交通安全を祈願した5冊が誕生。木材加工後の材料でエコな表紙が印象的。飛行機に金刀比羅宮の石段と愛らしいこんぴら狗が! 神社およびANA Mall「ANAワクワクショップ」で販売中。3,000円(税別)■「羽田神社×JAL」縁の深い神社とのコラボが実現「京友禅手捺染」により本殿と飛行機が描かれた「羽田神社」、赤い鳥居が印象的な「穴守稲荷神社」(両社とも東京)との限定御朱印帳が’23年に登場。JAL Mallにて販売中。3,300円
2024年07月01日「逮捕当時、施設には180頭ほどの犬がいて、そのうち20頭はすっかり衰弱した状態だったようです」(全国紙記者)埼玉県警は6月27日、繁殖のために飼育していた犬を殺害したとして、元ブリーダーの渡部幸雄容疑者(81)を動物愛護法違反(殺傷)の疑いで逮捕した。県警の発表によると、渡部容疑者は今年5月、埼玉県毛呂山町にある動物の繁殖施設で、ポメラニアンなど小型犬3頭を密封したケージに入れ、窒息させて殺した疑いがもたれている。調べに対し渡部容疑者は、「1匹は殺したが、2匹はすでに死んでいた」と供述、容疑を一部否認しているという。繁殖施設の名称は「ハイビーペット」。渡部容疑者の親族名義で17年に第1種動物取扱業として届けが出されている。’22~’23年に計約3千600万円を売り上げるいっぽう、12回にわたって保健所の立ち入り調査を受け、飼育環境を改善するよう指導されていた。「小型犬は室内でも飼いやすいため、都心部での需要も高いです。特に近年はミックス犬の人気が高く、卸値も高騰しています。ビジネスになるからと安易に繁殖に乗り出すブリーダーも少なくありません。飼育に手が行き届かなくなり、劣悪な環境で苦しい思いを強いられる動物が後を絶たないのです」(ペット業界関係者)渡部容疑者は、「繁殖に使えなくなった犬を生かすと経費がかかる」と、非情な供述もしている。動物たちの命を奪った元ブリーダーとは、いったいどんな人物だったのか。渡部容疑者は17年からペット販売を始めたと報じられているが、取材を進めていくと、それより前からペットビジネスを手掛けていることが明らかになった。渡部容疑者の知人が語る。「以前は毛呂山町の中心部に4階建てのビルがあって、渡部容疑者はそこの1階でペットショップを経営していました。もともと建設業に携わっていたのですが、90年代のペットブームのころにペットショップを始めたようです。けっして動物が好きというわけではなく、商売になるからという理由で参入したのでしょう。そこですでにブリーダーもやっていたみたいですよ」その後、ビルの周辺の土地が再開発されることになり、渡部容疑者は店を閉めたという。動物の飼育を続けるために新たに選んだ場所が、冒頭の“事件現場”だ。登記簿を確認すると、渡部容疑者は繁殖施設のある土地を04年に購入している。本誌記者はこの施設周辺を取材した。■近隣住民は容疑者に「ずっと迷惑していた」水田が広がる農地の一角に、青いトタンで囲まれた建物が二棟連なっている。「立入禁止」の札が掲げられた外観からは、動物を飼育する施設とは判別できない。だが、近づくと中から複数の犬の鳴き声が聞こえてきた。「この建物の前を通ると、犬のか細い鳴き声がよく聞こえるんです。きっと十分なエサをもらえていないのでしょうね。以前は2棟のうちの小さいほうから、猫の鳴き声も聞こえていました」(近所の住人)渡部容疑者は常に近寄りがたい雰囲気だったそうだ。「経営者のほかに3~4人のスタッフが出入りしていたようです。あいさつをするでもなく、近所では、犬をたくさん飼っている人たちという見方をしていました」(前出・近所の住人)施設が立っている土地は、もとは農業用地だったという。「きちんと下水の整備がされていない建物だから、動物の糞尿は農業用の水路に垂れ流し。地元ではみんな迷惑していて、ずっと前からやめさせるよう役場にも申し入れをしていたんです」(農家の男性)こうした近隣住民とのトラブルも絶えなかったようだ。この男性が続ける。「ようやく摘発されてよかったというのが本音です。被害に遭った動物も、実際は3頭どころの話ではないですから……」施設周辺では、動物の死骸が頻繁に目撃されていたというのだ。「草むらに平気で遺棄していたようで、その数は数百頭にのぼるのではないでしょうか。動物たちがかわいそうでなりません」(前出・農家の男性)20年におよんだ“暴虐”の日々。県警は、動物虐待の疑いもあると見て、渡部容疑者の調べを進めている。
2024年07月01日主婦から51歳で字幕監修者に。“推しに出会って運命が変わった”彼女の人生に迫る。その後の成長は目覚ましかった。勉強を始めてから3年後、教室の先生の勧めで弁論大会に出場。「韓国と恋に落ちた私」という題名で4分間のスピーチを行い、14人中、3位の成績を収めた。「ふだんの生活にどのように韓国を取り入れているかといった内容で、〈犬にも韓国語で話しかける〉といった話をしながら、日韓が理解し合えたら、と締めくくりました。最後の発表者だったので、ものすごくドキドキしていたのですが、本番は、まるで天使が降りてきたみたいに夢心地で、楽しかったんです」転機は、なにげなく受講した映像字幕の会社の公開講座。初めて字幕翻訳を付ける経験をした。「1秒につき4文字などの字幕のルールがあり、自分で秒数をカウントしながら、字幕翻訳を付けていく。これがすごく面白くて、韓国語を仕事に生かすことを考えるきっかけになりました」もっと実力を伸ばしたい。そう考えた花岡さんは、地元・埼玉の教室をやめ、東京の在日本韓国YMCAに転校。講師に押し切られる形で最上級クラスに入ることに。「授業は全て韓国語で、講義の内容も政治経済や歴史など、濃いものでした。関心のないことになると、てんで言葉が理解できず、授業についていくために泣きながら予習をしていました」でも、不思議と勉強が嫌になることはなかった。「この背伸びでだいぶ鍛えられ、力がついた実感もありました」1年後、字幕制作会社が開催する映像翻訳講座を受講し、修了試験では1位を獲得。「私以外の参加者は全員、すでに字幕翻訳の仕事をしていたので、まさか自分が1位になるとは」自信をつけた花岡さんは、韓流コンテンツ配給会社の大手、コンテンツセブンの求人に応募。高倍率のなかで採用が決まった。当時51歳。会社勤めの経験のない自分が、なぜ高倍率のなかから選ばれたのか。「採用が決まったときはとても驚きましたが、おそらく、日本語力だけでなく、言葉の組み立て方や選び方なども評価されたのかなと思っています」そして、人生初の会社員生活がスタート。「仕事のことよりも、毎日の通勤電車が心配でした(笑)」と振り返ったが、当時の日記にはこうつづられていた。《今日から3連休。入社して1ヶ月、ずいぶん仕事(パソコン)も覚え、監修作業はめっちゃ楽しい。赤坂を歩くとき、なぜここを歩いているのかなぜここを歩けるのか思う。それは採用されたからであり、ここに入っていいよと席を準備されたから。それは本当に自分の力でつかんだもの。だから、歩くたびとても楽しい》自分の“居場所”を得た花岡さんは、見習いからすぐ一人前の字幕監修者へと成長。採用試験時に、エクセルという言葉自体初耳で、町のパソコン教室に「エクセルって何ですか?」と駆け込んだことも笑い話となった。そして’19年11月、韓国の盆唐メモリアルパーク(京畿道城南市)を訪れた花岡さんは、墓地の入口の花屋さんで購入した小さな花束と、ヨンハと飲もうと用意した焼酎を手に墓へと向かった。ようやく彼の眠る地を訪れることができた喜びで、坂道を上る足取りも軽かった。「韓国人のファンが先客でいたんです。その方はお祈りをしたり、枯れ草を摘んだりと、なかなか立ち去る様子がない。15分ほど待って、『私もお祈りをしてもよろしいですか』と声をかけると、すぐに譲ってくれたのですが、今度は、お墓の横で携帯電話をかけ始めて、病院の予約がどうのこうのと。さらには、通りがかりのおじさんたちにも声をかけられて……」静かな墓前でしっとりとヨンハに語りかける自分を想像していたが、この予想もしていなかった展開に「何か違う!」と心の中で叫んだ。「それでも、なんとか気を取り直して挨拶をしました。墓碑のヨンハの写真に向かって、『とうとう来ました。ありがとう』と手を合わせました。そして、ますます大きくなる電話の声をよそに、持参した焼酎をお墓にかけて、自分も飲み、ヨンハと一緒に焼酎を飲むという夢がかなえられました」念願の墓参りは、思いもよらずにぎやかなものとなったが、「ヨンハも噴き出しているだろうな」と、天国の彼に思いをはせた。「2人の息子の子育てもあり、ヨンハが亡くなってから9年もかかってしまいましたが、字幕監修者として自分で稼いだお金で墓参りできたことは、私にとって大きな意味がありました」■勉強はつらかったらやめていい。「好きだから、“ついやっちゃう”が大事です」最近、花岡さんは、「勉強が続く秘訣はなんですか?」と聞かれることが増えたという。しかし、花岡さん自身、常に伸び悩みもある。それでも続けられるのは、やはり、「好きだから」。勉強も、仕事も、モチベーションを上げるためには、好きと感じる気持ちがいちばん大事だ。だからこそ、あえて言う。「つらかったらやめてもいい」と。「人って、好きだったらどんなにできなくてもやると思います。つらいと感じるのは、おそらく、それが好きではないからで、自分が楽しみながら打ち込めるものを探すべきだと思います。というのも、昨年、趣味でチェスを始めたんです。面白いのでどんどん探究心が湧くし、時間があるとつい遊んでしまうのですが、それは好きだからで、この“ついやっちゃう”が大事なんですよ」まさに、好きこそ物の上手なれ。好きなドラマを繰り返し見るのもおすすめの勉強法だ。「ふだん、家事をしているとき、ずっと韓国ドラマを流しているんですが、30~40回、同じドラマを見ているうちに、セリフや役者さんの表情をマネできるようになるんです。きちんとしたシャドーイングとは別ですが、口マネしているうちにセリフを丸暗記。ふとしたときに言葉が出てきて、『使えた!』ということもあります」長らく苦しめられたうつ病も、仕事を始めて2年が経ったころに寛解。働くことを反対していた夫はというと、こちらも渋々ではあるが、認めてくれている様子も。「働き始めた当初、『俺の前で疲れたと言うな』と言われましたが、韓国語でぼやくようにしていたので、それがよかったみたい(笑)」と笑顔の花岡さん。苦しいとき、常に味方でいてくれた子供たちも、いまは社会人。2人とも、夫の実家に言われるがままに国立へ進学することはなかった。長男は、自分のやりたい神学の学部に絞って合格。それぞれに目指す道を力強く歩いている。昨年、長男の結婚が決まった際には、両家の顔合わせを横浜ランドマークタワーで行った。そこは、20年前の’04年6月、ヨンハの日本デビューアルバム『期別』発売記念ショーケースが行われた思い出の地。場所を選んだのは長男夫婦だったが、その偶然にヨンハとの絆を感じたという。「彼の生前には、直接本人を見ることができませんでした。でも、遺された出演作品や映像、インタビューなどの活字から、ヨンハの誠実さや飾らない人柄、成長のために惜しまない努力などをひしひしと感じ、いっそう大好きになりました」なかでも、忘れられないヨンハの言葉がある。「僕の小さな願いは、みなさんが元気でいること、少しでも幸せになれるように頑張ること、時が経っても夢をなくさないこと、それだけです……」(パク・ヨンハsummerconcert 2005より)その言葉を思い出しては、自分を奮い立たせ、努力を重ねてきた。そして、こうして自分が世間に出ることで、ヨンハを知る人もいるかもしれない、と花岡さん。取材日は、あいにくの天気だったが、「雨男のヨンハが会いにきてくれたんですよ」と言いながら、うれしそうに空を見上げた。(取材・文:服部広子)
2024年06月30日『冬のソナタ』で主人公の恋敵を演じ、一躍有名になった韓流スター、パク・ヨンハ。歌手としても『最愛のひと』などがヒットし、武道館公演も成し遂げた。だが彼は’10年、32歳の若さで命を絶った。6月30日で十五回忌を迎えた彼を、花岡理恵さん(58)はいまも毎日思い続けている。ヨンハを好きになり、韓国語を学び、専業主婦から51歳で字幕監修者に。“推しに出会って運命が変わった”彼女の人生に迫る。フリーランスの字幕監修者で、翻訳実務士の資格も持つ花岡理恵さん(58)の一日は、家事から始まる。毎朝、支度や朝の学習を済ませたら、8時ごろから在宅で仕事を開始。字幕監修者とは、字幕翻訳者が映像素材に付けた字幕を放送できる状態にまで仕上げる人をいう。翻訳者から上がってきた訳を細かな字幕ルールに沿ってチェック。話の流れに合っているか、わかりやすい表現かなどの点で検討し、必要な場合は代案を出す。訳文には全て、そこにあるべき理由があって、一つ一つはパズルのようなもの。きちっとかみ合っていないと全体の流れが滞る。「字幕は、どんどん流れ、読み返せないからこそ根拠が必要です。翻訳者とのやりとりのなかで、字幕がブラッシュアップされていくのが楽しい。訳文がピタッと字数と内容にハマったときは爽快です」最近手がけた作品には、韓国で好視聴率をマークした愛憎復讐劇『テプンの花嫁~愛と復讐の羅針盤』や、『危険な約束』など100話を超える大作も。以前所属していた韓流コンテンツ配給会社・コンテンツセブンでも、数々のヒット作を担当。現在放送中のNHK連続テレビ小説『虎に翼』で韓国人留学生を演じているハ・ヨンスが出演したドラマ『リッチマン~嘘つきは恋の始まり~』(’18年)もその一つだ。「入社して割とすぐに任された、大きな仕事でした。朝ドラは見ていないのですが、人から教えてもらって、あ!と思い出しました」夕飯の準備前まで仕事をするのが日課だが、完徹もしばしば。それでも、「自分の時間ができて天国です(笑)」と花岡さんは語る。彼女はこれまでずっと専業主婦だったのだ。2人の息子を育てながら、44歳で韓国語の勉強を開始。7年間の猛勉強を経て、51歳で字幕監修者となった。きっかけは、人気俳優のパク・ヨンハ。14年前に彼が亡くなったとき、“韓国語で感謝を伝えたい”と一念発起したのだ。仕事部屋にもなっている自室は、いまもヨンハの写真やCD、韓国ドラマや映画のDVDなどで埋め尽くされている。「一日の最後、自分の部屋で一人、ヨンハの曲を聴いたり、ドラマや映画を観賞したりしながら晩酌をするのが至福の時間です(笑)」今回は、会社員時代の同僚が営むバーで半生を振り返った。■分娩室から戻った彼女へ、義母の第一声は「男でよかった、子供は国立に入れなきゃ」’66年、東京・渋谷に生まれた花岡さんは、幼いころから読書好きで、小学4年生のときには、『現代用語の基礎知識』を読み、小学6年生のクリスマスのプレゼントに『広辞苑』をねだるような子供だった。「勉強が楽しくてしょうがなくて、親に言われなくても机に向かっていました」中学時代は成績優秀で、教師から「どこを受験しても受かる」とお墨付きをもらうほど。しかし、中学2年生のときに持病のてんかんの発作が再発。学校も休みがちになり、周囲が期待するトップ校には進学できなかった。「でも、入った高校が私にピッタリだったんです(笑)。服装や髪形も自由で、生徒の自治活動を尊重してくれる校風もありました」生徒会では、制服化を要望する保護者に対して反対運動をけん引。見事、自由を勝ち取った。生徒会は楽しい、大好きな読書もやめられない。受験勉強もそこそこに図書館に通った。「学生運動家の樺美智子さんについて書かれた本を読んだり、在日韓国人について調べたり。インプット量はすごかったと思います」帝京大学では文学部国文科を専攻。国語の教職課程を取り、教育実習も済ませたが、卒業後は研究生として早稲田大学大学院に進学。父の姉妹たちも教師で、祖父は校長。親戚に教師が多かったこともあり、教師を目指した時期もあったが、社会問題ならびに文学への関心も尽きることがなかった。「卒論担当の教授の勧めもあって進学を選択しました。大学に入ってからハマった狂言もそうですが、やはり“人の生活に現れた物語”が好きなのだと思います」24歳のとき、ボランティア活動を通して知り合った東大卒の男性と結婚。研究生を1年でやめて家庭に入る選択をしたが、それは自分が望んだことではなかった。「義父母が私が働くことに猛反対だったんです。在宅でもできる出版社のアルバイトを続けたいとお願いしたものの、主婦業に専念するよう強く求められました。それに夫は、両親の意見を尊重する人で、ずいぶん話し合いもしましたが、最後は負けてしまいました」また、花岡さん自身、どこかで「いい嫁にならなければ」という思いもあったという。「それが魔物でした。呪いのように自分を苦しめていくとは思いも寄らず……」ほどなくして長男を出産。分娩室から戻ったとき、義母の最初の言葉が「男でよかった」だったときは、腹を立てるよりあきれた。「その後、言われたのが、『子供は国立に入れなきゃ』ですよ。まだ生まれたばかりだというのに!?と驚きで声も出ませんでした。国立とは、暗に東大のことを言っているのだとすぐわかりました。それからは、子供が成長してもずっと言われ続けました」体調の異変に気づいたのは、長男が小学校の高学年のころだった。顔面をバキュームで吸われるような感覚が2年ほど続き、心療内科にかかった。服薬で顔の不快感はなくなったが、気持ちの落ち込みがひどかった。体が思うように動かない状態でも、家事は当然、さまざまな活動を抱えるなか、“ちゃんとやらなきゃいけない”という思い込みが心と体をむしばんでいった。「医師から『頑張りすぎている』と言われても、自分ではどうにもならない。あるとき、とうとうエネルギーが切れてしまって、夫につらいと打ち明けると、『仮病だ』と一言返ってきました」重いうつ病と診断され、いつ極端な選択をしてもおかしくないところまで病状が悪化。「暗く湿った沼の中に鼻の下まで埋まっていて、少しでも油断すると、鼻がすっぽりつかってしまうような感覚。それが波のように何度も押し寄せるので、疲れ果ててしまい、息をするのをやめたくなるんです」道を歩いていると、引き寄せられるように線路や車道に足が向いてしまうこともあった。そんなつらい状態のなかでも、もう少し生きようと思わせてくれた存在。それがパク・ヨンハだった。■ヨンハが逝く夜も、私はヨンハに救われた――。感謝と罪悪感を胸に、韓国語学習の道へヨンハといえば『冬のソナタ』が出世作だが、花岡さんの韓国ドラマとの出合いは、冬ソナブームからしばらく後。レンタルビデオ店でたまたま手に取った『初恋』が韓国ドラマデビュー作だった。「若いころのペ・ヨンジュンも出演していました。貧富の差の描写など日本のドラマにはない濃密さがあり、人間の本質を真っ向から描いているところに大きな衝撃を受けました」そこからのめり込むように韓国ドラマにハマり、ヨンハのファンとなった。「何がきっかけで好きになったのかは、正直、思い出せないんです。気づいたら恋に落ちていた、そんな感じで(笑)」俳優としてだけでなく、歌手としての才能にもほれ込んだ。「優しさと哀愁が同居するヨンハの歌声に癒され、励まされました。どこか寂しげな声が、自分の心情にピッタリだったのだと思います。気持ちが楽になるというよりも、寄り添ってくれるような気がしていました」いつかコンサートに行きたい。そう思っていた矢先、あの日は突然訪れた。「朝起きてテレビをつけたら、ヨンハが亡くなったというニュースが飛び込んできました。あまりのショックで、その後の記憶はないのですが、大学生になっていた長男が慌てて帰宅し、『お母さんが死んでいるんじゃないかと本当に心配だった』と真顔で言われたことは、いまでも忘れられません。実はヨンハが自ら命を絶ったその夜も、生きることに疲れ切っていました。『もう1曲、ヨンハの曲を聴き終わるまでは息をしよう』と何回も何回も聴いて耐え忍んで、夜明け近くになってようやく眠りについたんです。そうして生き延びた朝、ヨンハの訃報が流れてきたんです。私は、ヨンハに救われたと思いました」ただ、自分がヨンハに救われていたとき、彼自身は苦しんでいたことに対する申し訳なさも芽生えた。入り交じった気持ちを、なんとしても、ヨンハの墓前で直接伝えたいと思った。そのためには韓国語を話せるようにならなければならない。悲しみに暮れる自分の背中を押してくれたのも、やはりヨンハだった。そして、この悲劇は人生を大きく変えるきっかけとなった。まず、家の近所の韓国語教室に通い、ハングルを学ぶことから始めた。すると、うつ状態でも、韓国語の音に癒される自分がいた。「勉強が面白いというよりも、音そのものを聞いているだけで気持ちよかった。少しずつ文章が読めるようになってくると、学習も楽しくなっていきました」あえて高い目標を掲げることなく、無理しないようにすることで、不思議と学習意欲が湧いた。「音楽やドラマの観賞でもいいから、1分でも韓国語に触れたら勉強したことにする。それだけ決めて、毎日続けました。とにかく、継続から生まれる自信が何よりも大事だと感じるようになりました」もともと韓国嫌いだった夫は、ドラマを見ているだけで「また韓国か!」と嫌みを言った。家計をやりくりして教科書を買い、夫に隠れて勉強を続けていたとき、ある一冊の本に出合った。「そこには、“自分に許可を出しなさい”と書かれていたんです。当時の私にとって、まさに目からウロコでした」学生時代は自分のやりたいことを素直にやっていたのに、主婦になってからは自分の気持ちにブレーキをかけるように生きてきた。「でも、本当はやりたいと思ったら、どんどんやっていいんだと気付かされたんです」(取材・文:服部広子)【後編】44歳の専業主婦、パク・ヨンハの急逝で韓国語を勉強→51歳で字幕監修者に「自分で稼いだお金で墓参りできたことは、私にとって大きな意味がありました」へ続く
2024年06月30日「『若者のすべて』は、私にとってデビュー作の映画『高校教師』、1994年のドラマ『いつも心に太陽を』に続く出演作で、まだまだ新人時代の思い入れの強い作品です。いまだにカラオケでは、主題歌のMr.Childrenさんの『Tomorrow never knows』を歌うし、イントロを聴くと、工場を映したオープニング映像が頭に浮かびます」こう語るのは、遠山景織子さん。同ドラマでは、木村拓哉演じる武志にひと目ぼれして、一方的に付きまとう千鶴子を好演した。「若者が必死で生きていく群像劇ですが、私が登場するのはシリアスなストーリーの息抜き的なシーンでした」強く印象に残っているのは、鉄棒で逆上がりをする場面。「台本を読むと、『自慢げに逆上がりをする』とあったのですが、できなくて……。『できません』なんて言えないし、ADさんに背中を押してもらって猛練習しました。本番でも『頑張れ』とスタッフさんたちが応援してくれて、かなりあやしいけど、なんとか成功できたんです(笑)」ナイフを持つシーンも苦労した。「ナイフをキラッと光らせるために、光の方向へナイフを傾けるのですが、カメラのズームにもタイミングを合わせなければならず、何回もNGを出して、“こんなこともできないのか、私”って落ち込みました」緊張を一気に緩めてくれたのは、「ドンマイ、ドンマイ」という声だった。「木村拓哉さんが、場を和ませてくださったんです。木村さんはすごいムードメーカーで、楽屋に引っ込むタイプではなく、分け隔てなく誰とでも常にコミュニケーションを取っていました。撮影現場では、スタッフさんや出演者が集まる衣装部屋がリラックスできる場所になっていたんですけど、そこに『疲れていると、甘いものが欲しくなるでしょ』と、シュークリームを100個くらい差し入れてくださったことも。たくさんあって、遠慮をせずにいただけました」昨年末には、多くの思い出が残る同ドラマのブルーレイボックスが発売された。「SNSで報告すると『私の青春時代の1本です』『人生のバイブルです』など、たくさんのメッセージをいただきました。いまだに皆さんの記憶に残る名作に関われたことを、うれしく思います」『若者のすべて』(フジテレビ系・1994年)22歳で親の残した自動車修理工場を営む原島哲生(萩原聖人)、仲間の前から姿を消しがちな上田武志(木村拓哉)、医大を目指し4浪中の青柳圭介(武田真治)などが織りなす青春群像劇。血まみれの哲生と武志がタバコに火をつける衝撃のラストシーンが忘れられない!【PROFILE】とおやま・きょおこ’75年、東京都生まれ。’93年に映画『高校教師』で俳優デビューすると、体当たりな演技が評価され新人賞を総なめ、その後も多くのドラマ・映画で活躍する。
2024年06月30日お笑いトリオ「ぱーてぃーちゃん」すがちゃん最高No.1さんが、中学生時代に一人暮らしを始めることになった体験を記したエッセイ『中1、一人暮らし、意外とバレない』(ワニブックス)を刊行。Amazon「タレント本総合」で1位を獲得するなど、話題となっている。今回はすがちゃん最高No.1さんが、中学生1年生で一人暮らしを始めることになるまでの経緯を、インタビューマン山下が聞いた。■授業参観で友達の母をナンパした父――すがちゃんは3歳で母親と死別後、父親と祖父母と伯母の5人で暮らしていたそうですが、中でもお父さんが破天荒な方だったそうですね。すがちゃん最高No.1(以下・すが):酒に、女に、タバコに。まさに「THE豪快」みたいな感じで…他ですぐに家庭作っちゃったりとか。――女性関係は旺盛だったんですね。すが:ベットの下に布団が浮くぐらいエロ本がバーッてありました。――スケベですね(笑)他にも破天荒エピソードはありますか?すが:僕の授業参観に親父が来たんですけど前日に赤髪の坊主にして、革ジャンのセットアップで現れたんですよ。――パンクロッカーみたいですねすが:はい。『ルビーの指輪』を歌いながら教室に入ってきて…「ロック歌えよ」と思いましたけど(笑)。――ブルーハーツとかではなく寺尾聰さんでしたか(笑)すが:親父が凄い香水臭くて。たぶんナンパしたいんですよ。友達のお母さんに「きれいですね」とか「独身ですか?」とか話しかけて。――独身の可能性低いでしょ(笑)。お父さんやんちゃですね。家ではどうだったんですか?すが:よくケンカしてましたね。おばあちゃんと伯母さんがペアになって親父に「ちゃんと働いてくれ」とか「女を連れ込むな」とか言うと、街中に響き渡るぐらいの大声で親父は「うるせぇんだよ!このやろう!」ってブチ切れ返して。親父は怒ったら止められなくて、自分の車とか素手で壊しちゃうみたいな。――お父さんはなんの仕事をしていたんですか?すが:聞いてたのは「ガソリンの時代を終わらせる」とか「戦争は終わってるけど、残ってる地雷を見つける装置を発明する博士と知り合ったから、世界平和をしながら金を稼ぐ」とか。そういったトータルを、ビックなビジネスと呼んでました。――そのビッグビジネスはうまくいったんですか?すが:大量に借金はあったとおもいます。――うまくいかなかったようですね。最初に同居から抜けたのがお父さんだったんですよね。すが:そうですね。親父が他で再婚してそっちの家に。■1日の祖父の口数はXの字数制限以下――そこからは祖父母と伯母さんと暮らすことになりますが伯母さんはどんな方ですか?すが:教育熱心な感じでした。僕に教材を買ってくれたり学習塾に通わせてくれたり。自分のことを犠牲にして、僕が賢くなるように、そういったことにお金を使ってくれて。それを僕が全部やらなかったんですよ。――やってくださいよ!すが:やればよかったですね。マジでもったいなかったです。――おじいちゃんはどんな方でしたか?すが:おじいちゃんは本当に寡黙な人で。1日で16文字ぐらいしかしゃべらないぐらい。――「X」よりつぶやかないですね(笑)すが:文字制限余裕です(笑)リビングにおじいちゃんが、ずっーと座っているイスがあるんですよ。足組んで座っててゆっくり瞬きをするんですけど。「ときどき、あれ?死んだ?」って時があるんです。――おばあちゃんはどんな方ですか?すが:めちゃくちゃケチでした。うんちは3回に分けて流さないといけないとか。だからおばあちゃんのトイレの後は残ってるんですよ。嫌じゃないですか。それで僕が「やめてくれ」って言ったら「やめてくれじゃないだろ!」って。――やめて欲しいですけどね(笑)。すが:宅配便の配達員がピンポンを鳴らすとおばあちゃんが家から出て来て「チャイムを鳴らすな!なんのための腕だ!トントンとやれ!」って。――「なんのためのチャイムだ」ということもありますが。すが:チャイムも電気代がかかると思ってて。――そういうことですか。相当な節約家ですね。そんな暮らしから次に伯母さんが抜けるんですよね。すが:はい。伯母さんがここにいるのはしんどいってなって。僕を連れて「東京に行きたい」って誘われたんですけど僕は断って。その後、おじいちゃんも病気になって亡くなって、おばあちゃんも体を悪くして老人ホームに入って僕が一人になりました。――中学生1年生で一人になってしまったすがちゃんを、お父さんは心配しませんでしたか?すが:いや、「一人暮らしぐらい大丈夫でしょ」って感じでした。(取材・文:インタビューマン山下)
2024年06月29日お笑いトリオ「ぱーてぃーちゃん」すがちゃん最高No.1さんが、中学生時代に一人暮らしを始めることになった体験を記したエッセイ『中1、一人暮らし、意外とバレない』(ワニブックス)を刊行。Amazon「タレント本総合」で1位を獲得するなど、話題となっている。今回はすがちゃん最高No.1さんが、中学生1年生で一人暮らしを経験した話を、インタビューマン山下が聞いた。■借金取りが作ってくれた雑草の卵とじ――中学生1年生で一人暮らしを始めることになった当時、どういった心境だったんですか?すがちゃん最高No.1(以下・すが):中学生の一人暮らしが漫画のキャラみたいで「かっけぇな」って思ってました。――生活費など不安ではなかったですか?すが:東京に住んでいる伯母さんが月に2万から3万円を仕送りしてくれたり、おばあちゃんの年金が入ったら、それ使ってなんとかしていました。でも親父が借金してて、家に借金取りがちょこちょこきてたのが……。――中学生ですから借金取りにこられたら怖かったのでは?すが: はい。ドラマに出てくるような借金取りのタイプだったので。夜の7時半ぐらいに毎日電話がかかってきて。「お父さん、いる?」って。それで「いないです」ってずっと言ってたら、ある日の夕飯時ぐらいにドンドンドンドン!って玄関の扉を叩かれて。「お父さん、いる?」「いません」「他に家族は?」「いません」「じゃあ中に入って見ていい?」って言われて。本当にいないから「どうぞ」って中に入れたんですよ。――それは怖いですねすが:その時は、めっちゃお金がなくて。ごはんも買えなくて、雑草をとにかく食べる時期で。――どんな時期ですか(笑)。雑草をとにかく食べる時期って草食動物でしかないでしょ。すが:近くに広い公園があって、そこにニラみたいな草が生えてて。「これニラなんじゃないか?」と思って。そしたら公園にいたおじさんが「それ食える草だぞ」って教えてくれて。その草を家に持って帰って炒めたり、お湯に入れてみたりしたんですけど不味くて。たぶん食えない雑草だったんですよ。――おじさんにだまされましたね。すが:でもこれしかないから、食卓に並べてて。雑草なんで泥と草の苦い臭いでリビングが臭いんですよ。それを借金取りが見て「なんだこれ?」「ぼくが今日食べるごはんです」って。そしたら借金取りが僕のことを不憫に思って、卵を買ってきて雑草を卵でとじてくれました(笑)。――優しい借金取りですね(笑)。すが:「おまえ、頑張れよ。どうしょうもない親父だな」って借金取りに言われて。僕も「いや、まいっちゃいますね」みたいな。■自宅に侵入した泥棒の恐ろしすぎる正体――一人でいる寂しさはなかったですか?すが:寂しいときもありましたね。そんなときは壁の薄い木造の一軒家の家に行って、家族団らんの声を聞いていました。――それは寂しいですね(笑)。家族のあたたかさを少しでも体感しようと。すが:これはちょっとやりに行っているところはありますけど。茶碗にごはんを盛って、団らんの声を聞きながらご飯を食べてみたりとか。でも急に冷静になって「なにしてんのコレ!」ってなって、やめましたけど。――一人でいて怖い思いをしたことはなかったですか?すが:泥棒に入られたことがありました。――え!それは怖いですね。すが:僕の家の隣に老夫婦が住んでて「ハンバーグを多めに作ったからあげる」とか。向かいのおじさんが「山菜採れたからやるよ」とかあって。――そういうご近所付き合いがあれば、少しは安心ですね。すが:田舎なんで別にカギとか閉めないじゃないですか。夏場で寝付けなくて起きてたら夜中の2時ぐらいに家の庭のジャリの音が聞こえて、茶の間の網戸をギィーってゆっくり開ける音がして。「絶対泥棒だ」と思って。それで僕は筋トレ用の棒と携帯電話を持って、携帯のライトを手でおさえて足元を照らしながら2階の部屋から降りていったんです。そしたら懐中電灯でリビングが照らされてて。「うわ、確定で泥棒だ」って。――これはだいぶ危険ですね。すが:そのタイミングで友達から電話がかかってきて。そしたら泥棒もびっくりしてダーンってなにか物を落とす金属音がして、バァーって逃げて行ったんですよ。――結果的に電話が鳴ってよかったですね。すが:それでリビングの電気を点けたら鎌が落ちてて。――え!鎌!?怖すぎるでしょ!すが:「殺されるとこだった」と思って。それで警察に連絡して1週間ぐらいで捕まったんですけど、向いの僕に山菜をくれてたおじさんが犯人だったんですよ。――え!めちゃくちゃ怖いじゃないですか!そんなことがあったらさすがにお父さんに家に帰ってきて欲しくなったんじゃないですか?すが:一応、親父にも泥棒が入ったことを言ったんですけど「なにしてんだ、おまえがやっつけろよ」って言われました。――いやいや、相手は鎌を持ってたのに危ないでしょ(笑)。■「きついときは、自分を漫画の主人公だと思って」――いろんな体験をしましたが結局一人暮らしはどうなって終了したんですか?すが:高校に上がって徐々に親父が家にいる日も多くなってきて、おばあちゃんもちょこちょこ戻ってきたりで、フワッと一人暮らしではなくなりましたね。――最後に家庭環境が複雑で悩んでいる人に声をかけるとしたら、どんなことを言ってあげたいですか?すが:きついこととか「今やだな」と思うこと…「そこに酔いしれてみてよ」って言いたいです。ずっときついってことはないんですよ。楽しい5年後があるかもしれない。例えば今、ちょっと親との関係性がよくないとか家庭内や自分のことで悩んでいることがあるとします。でもそのときは「自分が漫画の主人公で、きつい修行編だと思って逆に悲劇の主人公を俯瞰で見て楽しんじゃいな」って。その後に環境が変わったら絶対に良くなるから。きついことも後にエピソードになるし。人の不幸ってみんな笑ってくれるんで(笑)。(取材・文:インタビューマン山下)
2024年06月29日歴代英国君主の公式誕生日を祝う行事「トゥルーピング・ザ・カラー」が6月15日に行われた。3月にがんの治療中であることを動画で公表したキャサリン妃が、172日ぶりに公の場に姿を見せ、英国民から熱烈な歓迎を受けた。英王室の伝統、そして再出発のイメージを示す純白のドレスは、斜めにかぶった幅広の帽子と相まって“母“であるダイアナ妃を強く思い出させるものだった。「同じ病院でともにがん治療を受けたチャールズ国王は、何度も病床のキャサリン妃を見舞われたといいます。これまで以上に家族の絆が強くなったことが、急きょパレードに参列された理由なのでしょう」(英王室に詳しい多賀幹子さん)純白のドレスは、家族一丸となって前へ進むという決意の象徴だったのかもしれない。
2024年06月29日6月21日、横浜流星(27)が主演を務める’25年放送予定のNHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』の取材会が京都・太秦の松竹撮影所で行われた。大河ドラマ第64作、放送100年の節目に横浜が演じるのは、喜多川歌麿、葛飾北斎らを見いだしたことで知られる“江戸のメディア王”蔦屋重三郎だ。この日は江戸市中を歩くシーンを撮影。まげに着物と凜々しい姿の横浜は、舞台で時代劇の経験はあるが映像は初めて。「大河ドラマはスケールが大きいですね。監督や所作指導、方言指導の方々など、スタッフのみなさんと相談しながら、一緒にキャラクターを作っています。京都というステキな場所で撮影をして、いま蔦重として生きています。これから(撮影中の)1年半、蔦重とともに成長していけたらと思っています」と抱負を語った。当日の様子はNHK大河ドラマのX公式アカウントでも紹介され、《まげ姿が本当に超絶かっこいい~》《今から来年の放送が楽しみ》《べらぼうにわくわく》《役に真摯に取り組んでいる様子が伝わってきます~》と期待の声が寄せられた。脚本は森下佳子氏で、初回放送は来年1月5日に決定した。
2024年06月29日『東京ラブストーリー』をはじめ、トレンディドラマの女王として大人気だった鈴木保奈美(57)。そんななか、出産・育児のため12年間休業、女優復帰してからは朝ドラでの母親役など、以前より幅広い表情を見せてくれている。7月から念願のコメディの舞台へ立つにあたり、あらためて女優復帰した決意と仕事への思いを明かしてくれた。「ドラマや映画、舞台を見るのが大好きで、いい作品に出合うと、自分も出たい!と思っちゃうんですよ。何かにつけてはやりたいなあと言っていたら、知人などを通していろいろつながって今回の舞台にたどりつきました」7月に開幕する舞台『逃奔政走(とうほんせいそう)-嘘つきは政治家のはじまり?-』で主演を務める鈴木保奈美。近年、舞台での活躍も目覚ましい彼女が、逆オファーの形でタッグを組むのは、脚本家で演出家の冨坂友。シチュエーションコメディを得意とし、ポスト三谷幸喜とも呼ばれる注目の人だ。本作の前日譚でもある生放送ドラマ『生ドラ!東京は24時-Starting Over-』に主演した鈴木が考える冨坂作品の面白さとは?「無駄なセリフは1行もなく、たくさん情報が詰まっていながらもわかりやすく、実に見事に伏線が回収されます。その緻密な構成は素晴らしいですし、疾走感があって面白い。また、演出方法は非常に的確で、見せたいものがはっきりしているので、とてもやりやすいです。ただ、見るのとやるのとでは大違いで、“生ドラ”のときもフィジカルな部分でついていくのが大変でした。動ける体にしていかなきゃいけないなあと思っています」プライベートでは3人の娘の母。出産、育児のため12年間の休業を経て仕事に復帰した鈴木だが、復帰を決断した理由の一つに友人の死があったという。「ずっと『仕事すればいいのに』と言ってくれていた友人がいたのですが、病気で亡くなってしまったんです。返事をうやむやにしたまま、彼女と最期にきちんと話ができなかったことに大きな後悔が残り、私自身、体調不良になってしまって。何か動かないと自分がダメになる。だったら、彼女が勧めてくれたことをやってみようと思い、復帰を決めました。人生は有限で、いつかやろうと思ってもいつかは来ないかもしれない。思い立ったらすぐに動かなきゃ!と考えるようになりました」自身初のコメディ主演舞台となる本作も、そんな決意の延長線上にあったもの。「誰かが呼んでくれるのを待っているだけでは何も起こらない。それは40代、50代になったらなおさら。自分のお尻をたたいて、ものすごく勇気を出してノックしに行っています。時間はかかるけれど、少しずつ結果につながっているから、やってみたほうがいいんだなあと、今は思っています」また、年齢を重ねたことで無理をしなくなったことも仕事が順調な秘訣だ。「若いころは、弱いところは人に見せまいと思っていたんです。でも、今はそんなことも言っていられず、カッコつけるのは二の次(笑)。それに、逆の立場で考えたとき、完璧すぎないほうが周りは安心してくれるのかもしれないと思って、弱音を言ってもいいのかなあと思えるようになりました」舞台『逃奔政走(とうほんせいそう)-嘘つきは政治家のはじまり?-』7月5~16日 東京・三越劇場、7月20~21日 京都・京都劇場にて上演。クリーンで人権派の女性知事が、さまざまなしがらみや理不尽なトラブルに巻き込まれながらも自らの正義感と使命を取り戻していく姿を描く(ヘアメーク:福沢京子スタイリング:犬走比佐乃/衣装協力:オールド イングランド・OLD ENGLANDE銀座店)
2024年06月29日木村村拓哉(51)と工藤静香(54)の娘で、フルート奏者やモデルとして活躍するCocomi(23)の行いが、一部でひんしゅくを買っている。それは、彼女が最近ハマっているバレーボールについてだ。「Cocomiさんは元々、高校バレーを題材にした漫画『ハイキュー!!』が大好きで、そこから実際のバレーボールにも興味をもったようです。最近はInstagramにバレーボールを応援する投稿を相次いでアップしています」(WEBメディア記者)だが、その関わり方について、一部から冷ややかな目線が集まっている。6月8日に福岡県北九州市で開催されたバレーボールネーションズリーグのスロベニア戦で、Cocomiと思われる人物がハチマキを巻いて観戦する姿が中継に映り込むとネット上で大きな話題に。気合いの入った応援姿に好感を持つ人もいる一方で、“Cocomiがバレー選手と付き合っておりませんように”とうがった見方をする人も続出した。さらに、6月19日にはバレーボール女子日本代表の石川真佑選手(24)との関係性も話題に。Instagramのストーリーズでファンからの《石川まゆちゃんとの出会いのきっかけって何ですか?》との質問に、《奇跡のDM》と回答。LINEのトーク画面の長時間の通話履歴を公開し《当初はまゆはイタリアいたんで遠距離恋愛してました(これは初めて電話で話した時)》とコメントしていた。Cocomiは今年の4月にも石川選手とのツーショットをInstagramに投稿しており、仲の良さが伺える。しかし、この投稿に対してもネット上では、“練習の邪魔をするな”、“推しと通じたことを公表しないでほしい”といった反応が寄せられることに。芸能人とはいえ、何かしらの推しを公言する人はおり、また仕事を通じて推しに関わる機会を得る人は多い。一般的にはこの“推しとのつながり”に、そこまで批判の声は集まらないことが多いが、Cocomiの場合は別なのか。コラムニストのおおしまりえさんに話を聞くと、「木村拓哉と工藤静香の娘」としての印象の強さが、周りからの顰蹙をかう原因ではないかと言う。■今の存在や知名度、活躍は、親の存在なくして成り立たない推し活に興奮する姿は純粋で微笑ましいものです。しかし彼女の場合、“親の七光り”という下駄があり、うがった見方をされやすい点を考慮していないように感じます。これが、周りから冷ややかな目線で見られてしまっている1番の原因でしょう。たとえば、昨年10月にバレーボールの試合を観戦した際には、妹のKoki,さんがInstagramに投稿した写真で二人が“関係者パス”を身につけているように見えてしまい“不公平”と波紋を呼びました。実際にどうだったかは定かではありませんが、そのような見方をされやすいのです。彼女の今の存在や知名度、活躍は、親の存在なくして成り立ちません。ですがそれ以外で、表立った実績はまだ残せていないのが現状です。だからこそ、謙虚であった方が好感度は高まるものです。今話したような謙虚さの文脈は、日本人的文化に配慮した話です。幼少期からインターナショナルスクールに通っていたといいますし、こうした日本的な育ち方とは遠い場所で個性を伸ばしてきたCocomiさんには、ピンと来ないのかもしれません。自分の物だろうが親のものだろうが、持つものはどんどん使う、と思っているのかもしれませんね。■夢を叶える者はいつの時代も嫉妬されるCocomiさんが普段どれほどの努力をして今の地位を築いているかは、外部には知るよしもありません。とはいえ、親の存在が目立つ以上、どうしても「努力なくして今の成功を手にしている」と他者には思われてしまいやすいでしょう。世間はこの「努力せず幸せを手にしている(ように見える)人」には、特に猛烈な嫉妬や妬みを抱くことが多いです。なぜなら世間にとってその人は、“めぐりや環境のおかげで得をしているだけ”に見えるのですから。一般人でも、例えば「実家が太い」など環境に恵まれた人は、大人になるまでにこうした嫉妬に揉まれるケースはよく聞きます。実際裏で努力をしている人もいれば、見たまんま努力せず楽をしながら恩恵を手にしている人など、実情は様々です。しかし、外野はそんな細かい部分まで考慮しないので、難しいところです。こうした人の心の仕組みが、Cocomiさんの推しとスルッと交流できてしまう姿を、悪い方向に解釈させているのかもしれません。■タレントCocomiの進む道はどこ?芸能界でデビューした瞬間から注目され続ける彼女。とはいえ親のパワーはいつか切れます。そうなる前に、身を立てておかねばと思う人が多いと思われますが、Cocomiさんが進むべき道はどういう方向なのでしょう。1つは、日本的な目線を考慮し、フルート奏者兼タレントとして、地道な歩みを進めることです。二世タレントだとしても地道な努力を続け成果を出すことができれば、あるタイミングで評価が一転することは少なくありません。もう1つは、現在のまっすぐな純粋さをそのままに、我道をいく方向です。そもそも人の気質には、自分が頑張らなくても周りがだいたいのことをお膳立てしてくれる、“姫気質”“王子気質”を生まれ持っているケースがあります。こうした気質の人たちは、自分が頑張ろうと思ったら周りがサッと手を貸してくれたり、自分のしたいように動くだけで周りの人がついてくるといった、特別な求心力のようなものを発揮しています。なんとなくCocomiさんもそのタイプなのかなと思ったりしますが、どちらにせよ、キャラとしてそういう純粋さを全面に出し、世間の声をスルーして前に進むのも1つの選択でしょう。フルート奏者としてのスキルや実績を伸ばすのか。はたまたタレントやモデルとしての活動を伸ばすのかーー。この先の活躍にも要注目です。(文:おおしまりえ)
2024年06月29日20年ぶりの新紙幣の発行が7月3日に迫る。肖像は1万円札が渋沢栄一、5千円札が津田梅子、千円札が北里柴三郎に一新される。偽造防止が狙いで、国家予算の半分(60兆円)ともされるタンス預金の掘り起こしも期待されている。「諭吉1枚」と数えられるように、まさに通貨の「顔」である肖像。だれが、どう選んでいるのか。渋沢栄一は61年越し“復活当選”製造元の国立印刷所によると、財務省、発行元の日本銀行とともに協議し、財務大臣が最終的に決める。品格や認知度が考慮されるほか、偽造防止に役立つ精密な写真を入手できる人物が適任。肖像入りの紙幣が初めて発行された1881年以降、明治以降の偉人を中心に18人が採用された。ちなみに、渋沢栄一は61年越しの復活当選だ。1963年の千円札改刷で最終候補に残ったが、伊藤博文に敗れた。当落を分けたのは、ひげ。当時の技術で偽造されにくい複雑な顔立ちが妥当と判断されたようだ。現行の福沢諭吉もひげはなく、新旧5千円札の津田梅子と樋口一葉は女性。偽造防止技術の向上とともに、肖像の選択肢は広がっている。ほぼ20年おきに刷新される紙幣。次代の「顔」にふさわしいのは、だれか。LINEリサーチが「1万円札になってほしいと思う有名人」を尋ねたオンライン調査(2021年)によると、坂本龍馬がトップ。存命の有名人として、トップ10にイチロー(6位)と明石家さんま(9位)がランクインした。年代別で長嶋茂雄、北野武、タモリも名を連ねる。イチローは、過去の民間調査でも人気だ。「デジタル円」構想で最後の刷新?ただ、紙幣の刷新は「これで最後になる」(エコノミスト)との指摘も。なぜなら、ほかでもない新紙幣が、キャッシュレス化を後押しているからだ。レジ、ATM、自動販売機といった機器は改修・交換が不可欠で、コストは1兆円規模と見込まれている。1台あたり数百万円にもなり、対応を見送って電子マネーやコード決済に完全移行する事業者も目立つ。財務省の調査によると、発行までに新紙幣対応の機器に更新される割合は、飲食店の券売機や駐車場の精算機が5割、飲料の自販機が2~3割にとどまる。流通量自体も縮小し、3年間で製造する紙幣の枚数は20年前と比べて3割近く減る見込みだ。「デジタル円」も現実味を帯び始めている。日銀は実用化を見据え、「従来以上に懸命に検討を続ける」(植田和男総裁)つもり。米欧の中央銀行や民間銀行とともにデジタル通貨(CBDC)による国際決済の実証実験にも参加する。20年後を想像すれば、現金が出回る未来はパッとしない。とはいえ、肖像のない通貨も素っ気ない。イチローの肖像画を採用した「イチ万円札」は幻か。(文:笹川賢一)
2024年06月29日Xで人気沸騰中の人間まおがミドルエイジのモヤモヤを描く連載コミック!【あらすじ】認知症になった母のため、同居して在宅介護を始めることになった私。想像以上に大変な日々が続くなか、厄介なのが離れて暮らす「姉」の存在。離れて暮らす「姉」は毎月3万円を送ってくるけれど、それをいいことに批判ばかり。あまりに頭に来たので、絶縁した!>前話:「お母さんかわいそう」介護を手伝わない姉(3)>過去のお話はこちら【全4話】兄ばかりだいじにする母【人間まおのヒトモヤ】【全4話】パートを始めた妻と夫のすれ違い【人間まおのヒトモヤ】【全4話】誘ってくれない友達【人間まおのヒトモヤ】【PROFILE】人間まお’18年に『くず系女子。』(KADOKAWA)でデビュー。現在はサルのあげおと共存の日々を送りながら、日常のあるあるをゆる~く描いた漫画ブログが大人気。毎週火曜日、『おはスタ』(テレビ東京系列)で「あげおとティム」のアニメが放送中!(TVerで見逃し配信あり)
2024年06月29日ヘルスケア製品や医療関連機器を提供する、国際的な電子機器メーカーのPhillips。オランダのアムステルダムに本拠地を置く同社の日本法人・Phillips Japanは、シェーバーや電動歯ブラシといった製品で広く知られている。そんなPhillips Japanは6月20日、Xにシェーバー「S9000 Prestige」のCM動画を投稿した。CMは15秒ほどのもので、まず製品の説明が流れる。その後、夜景が見える高層階のラウンジのような場所で、二組の男女が四人で向かい合って歓談するシーンへと移る。そして1人の男性がクローズアップされると、その男性が満足げに顎元を右手でさするというものだ。一見、何の変哲もないこのCM。ところが、公開するとXで波紋を呼ぶことにーー。実はこのCM、合成する際に必要なトラックマーカーのようなものが夜景のシーンに大量に映り込んでいるのだ。また、男性にクローズアップする場面では、窓の外は夜景ではなくコバルトブルーの壁となっている。そのためXでは「完成前の素材を公開したのでは?」と指摘する声が、こう相次いでいる。《これ、近年稀に見る納品事故だな。素材みたら分かるでしょ》《納品事故ってるのこわ》《自分がやったら吐く》《窓の外に合成用マーキングが…》YouTubeではすでに3週間前から公開されていた同CM。はたして、完成前のものを公開してしまったのだろうか?そこで本誌は24日、Phillips Japanに見解を求めたところ、同日23時30分頃までにXの当該ポストは削除。そして25日12時30分、広報代表から《このたびはご指摘いただきありがとうございました。当該動画につきまして現在確認中でございます》と返事があった。その後、28日18時までに「S9000 Prestige」の新たなCMがYouTubeで公開された。以前アップされていたものと内容は変わっていないが、今度はトラックマーカーが映り込んでおらず、男性がクローズアップされる場面でも窓の外は夜景となっている。やはりXで指摘されていたように、以前のCMは本来公開すべきものではなかったのかもしれない。
2024年06月29日裕福な独身女性が多くの候補者とデートを重ね、最終的に一人を選んでカップルとなるリアリティ番組『バチェロレッテ』。世界各国でローカル版が制作されている人気シリーズだが、2017年に米国で放送された13代目バチェロレッテのレイチェル・リンゼイ(39)は、カイロプラクターのブライアン・アバソロ(45)と結ばれ、2019年に結婚した。そんな二人は現在、泥沼の離婚劇を繰り広げている。TMZによると今年1月、アバソロは離婚を申請し、リンゼイに対し多額の配偶者扶養費と弁護士費用を支払うことを求めたという。アバソロは昨年1年間で1万6000ドル(約250万円)しか稼いでいないが、弁護士でありポッドキャスターとしても活躍するリンゼイには毎月6万ドル(約965万円)を超える収入があると主張。「婚姻中は何度も旅行し、華やかな生活を送っていた」ことから、その生活を維持するだけの扶養費を望んでいる。一方でリンゼイは、”二人の財布は完全に別であり、旅行もほとんどしていなかった”と裁判所に提出した文書の中で主張。アバソロのカイロプラクターとしての収入も月あたり1万3413ドル(約215万円)であり、要求された扶養費と弁護士費用には到底見合わないと反論したのだ。また、リンゼイが結婚前に築いた財産で建てた住居に今も住み続けているというアバソロに対し、退去するよう求めている。米国版『バチェロレッテ』は現在までに20シーズンが制作されている。JustJaredは、出演者の推定純資産ランキングでリンゼイは3位タイの300万ドル(約4億8千万円)。1位はシーズン8のエミリー・メイナード(37)で、500万ドル(約8億円)だと伝えている。
2024年06月29日■『雨でも楽しい!』■今週のフランス語【pluie(プリュイ)】=雨日本と違ってフランスには梅雨のような雨季はありません。ただ、夏は夕立がくることもあるので、傘=parapluie(パラプリュイ)を持ち歩く人もいます。作者 ムッシュー・タンのインタビューも配信中!【PROFILE】本名:Antoine Dole(アントワーヌ ドール)。フランスで累計1900万部を突破した大人気マンガ『Mortelle Adèle(毒舌アデル)』の著者。親日家でたびたび来日しており、お気に入りのスポットは上野公園。『YOUは何しに日本へ?』(テレビ東京系)でガドゥ誕生秘話が紹介された。
2024年06月29日昨年12月に「Aぇ! group」を脱退し、所属事務所「SMILE-UP.」からも契約解除となった福本大晴(24)が、6月17日にインスタグラムを開設した。20日にはYouTubeで生配信を行い、今後はアイドルとして再始動することを発表。復帰後、福本のSNSにはファンが殺到し、Xのフォロワーは25万人、インスタグラムのフォロワーは7万人を突破。福本はSNSを活用し、全国ツアー開催や公式ファンクラブ開設などの活動を報告し、高い注目を集めている。しかし、退所の理由となったコンプライアンス違反の詳細は未だに明かされておらず、Xでは、《年単位で自粛してて欲しいのに、数ヶ月でSNSアカウント作ったりほんとに図々しい》などと、厳しい声もあがっている。そこで、本誌は20代~60代の男女500人にアンケートを実施し、「SNSを始めて好感度が上がった/下がった」と思われている“辞めジャニ”(旧ジャニーズ事務所を退所したタレント)の調査を行った。本稿では「好感度が下がった辞めジャニ」の調査結果を紹介する。第3位は元KAT-TUNの赤西仁(39)。14年に旧ジャニーズ事務所を退社した赤西は、さまざまなSNSで自身のソロ活動を報告している。89万人のフォロワーがいるXでは、23年の《ボクがタッキーの事務所に入る事は100%ありましぇん》など、歯に衣着せない発言をたびたび投稿して話題となっている。《何となくあっていない感じがするので》《今さら何を発信したいのか、SNSを使う理由が分かりません》《奇行が目立つので》第2位は生田斗真(39)。23年11月20日に旧ジャニーズ事務所を退所すると、その翌日にXを開設。当初はファンの間でも、《SNSに不慣れな様子がかわいい》と好評だったが、23年5月に事態が一変した。自身のインスタグラムのストーリーズの質問箱のコーナーにて、ファンからの《出産怖い》という発言に対し、《旦那様に無痛おねだりするか》と返信したことで批判が殺到。アンケートで寄せられた声を見ると、“SNSで炎上したタレント”というイメージがついてしまっているようだ。《炎上していたから》《無痛分娩を旦那におねだりしたら?と言ったとのことで、女性が命がけで出産していることがわからないのでしょうか?》《投稿したものがバッシングされていた》不名誉な第1位は、ほかのタレントに大差をつけた手越祐也(36)だ。20年6月19日に旧ジャニーズ事務所を退所すると、同日にXを開設。その他にもYouTube、インスタグラム、TikTokなど、さまざまなSNSを駆使している印象の強い手越が最も票を得る結果となった。炎上商法で悪目立ちしている印象が強いという声が多くあがっていた。《炎上商法はもう古い》《いつも炎上している》《やればやる程、墓穴を掘る》
2024年06月29日《私、福本大晴は本日よりアイドルとして活動をしていきます》6月20日、開設したばかりのインスタグラムでこう投稿したのは、元関西ジュニアで「Aぇ! group」のメンバーだった福本大晴(24)。所属事務所から昨年末に契約解除されていた福本だが、アイドルとして再始動することを発表した。Xでは、福本が退所理由を明かさなかったことに対し、《今後呑気にSNSやっていくつもり?》と厳しい意見が。一方で、《インスタに“顔がいい”のボタンが欲しくなるくらい福本大晴さんの顔がいい》と、福本のSNS開設を喜ぶ声もあがっていた。そこで、本誌は20代~60代の男女500人にアンケートを実施、「SNSを始めて好感度が上がった/下がった」と思われている“辞めジャニ”(旧ジャニーズ事務所を退所したタレント)の調査を行った。本稿では「SNSを始めて好感度が上がった辞めジャニ」の調査結果を紹介する。第3位に選ばれたのは、21年3月末をもって旧ジャニーズ事務所を退所し、TOKIOを脱退した長瀬智也(45)だ。同年4月にインスタグラムを開設し、現在のフォロワーは193万人超。バイクやレースに関する投稿がメインで、《男くさくてかっこいい》などと、たびたび話題になっている。アンケートでは、趣味を楽しむ姿が好印象だという意見が多かった。《個人的なライフスタイルなどが伝わるのでより親しみを感じるようになったから》《SNSをみると自分の好きなことをして楽しそう》《芸能活動をしていないので、他に現状を知ることができない》第2位は、山下智久(39)。19年5月に当時旧ジャニーズに所属していたタレントとして初めてインスタグラムを開設。わずか7時間半後にはフォロワー100万人を突破し、現在は530万人を超えている。SNSでは、海外での活動や貴重なオフショットなどが見られる点が好評のようだ。《カッコいい一面が見られるから》《海外での仕事のことや、新曲の情報など手に入りやすくなった》《国際的にも活躍の場が広がっている様子が伝わる》栄えある第1位は、草彅剛(49)。17年に旧ジャニーズ事務所を退所すると、同月にXを開設した。また、同年11月にはYouTubeチャンネルで動画投稿を開始。タレント兼YouTuberの先駆け的存在となった。ファンは、SNSでの自然体な様子を見て喜んでいるようだ。《等身大でまったりした本人を見られるようになり、幸せそうだから》《人柄の良さがにじみでてるので》《SMAPの時よりのびのびしている気がするから》
2024年06月29日《このような事態に当社は強い憤りを覚えており、またご遺族も大変心を痛めております》6月28日、芸能事務所アミューズの法務部がXを更新。所属アーティストである三浦春馬さん(享年30)を巡る“選挙ポスター”への抗議文を発表した。投稿冒頭で《東京都知事選挙の掲示板に当社所属アーティストである三浦春馬の氏名と肖像(似顔絵)が使用された選挙ポスターが掲示されていますが、そのような利用については一切許諾しておらず、当社は東京都選挙管理委員会に対し抗議しております》と説明。というのも、渋谷付近の都知事選候補者の掲示板に「世界は三浦春馬であふれている」という言葉とともに三浦さんに酷似したイラストを使用したポスターが掲出されていたのだ。これは「NHKから国民を守る党」が展開している「ポスター掲示場をジャックせよ」という、寄付した人に掲示スペースを提供する企画を利用したものだ。N党に1口2万5千円を“寄付”すると、1カ所の枠に自ら作成したポスターを掲出することができる。この手法には批判があがっており、林芳正官房長官は21日の記者会見で「候補者自身の選挙運動用ポスターを掲示するために設置されるもので、候補者以外が使用できるものではない」と説明していた。また、この三浦さんのイラストを使ったポスターにはQRコードが埋め込まれており、リンクを踏むと今回のポスターを張り出した人物・A氏が運営するYouTubeのページに飛ぶ。同チャンネルではアミューズの事務所近くの3カ所にポスターを掲出したと説明し、株主総会に参加する人に見てもらいたいと語っていた。しかし、一連の行為にアミューズは《三浦春馬がアーティスト活動を通して培った名声や魅力の無断冒用及び権利侵害であり、当社は、三浦春馬の氏名と肖像(似顔絵)を無断冒用した選挙ポスターを掲示した者がただちにそれらを撤去することを求めます》と怒りをあらわにしている。そして有料コンテンツに誘導される場合もあるとして《皆様におかれましては、今回の選挙ポスターによる収益活動に利用されませんようご注意ください》と注意喚起した上で、《このような出来事にファンの皆様の心中を思いますと当社としても胸が痛みますが、皆様から頂戴しました貴重な情報やご意見はすべて拝読しており、大変感謝しております。いつまでも三浦春馬及び彼が出演した作品をご愛顧ください》とファンへ呼びかけていた。同社の投稿を受けてか、張り出したA氏は自身のYouTubeチャンネルを更新。そのなかで、今回の経緯について「今回ですね、私が三浦春馬さんのことをですね、大好きで追求するがあまりですね、こういうことをしてしまったわけなんです」と説明。その上で、「ご遺族の方も大変心を痛めているっていうようなことが書かれておりますし、東京都知事選挙としてポスターを張り出した件についてはアミューズさんの方にご迷惑をおかけしたということで、自分でもちょっとやり方が間違っていたんじゃないかなと思いました」と反省の弁を述べた。そして「まずは、今回の件でお騒がせして、所属の事務所ですとかご遺族の方々、そしてファンの皆さん、関係者の方々にご迷惑をおかけしているという部分については、自分も謝罪の動画をすぐに上げていかなければいけないということで感じましたので、動画を上げさせていただきました」と説明していた。
2024年06月28日6月27日放送の『アメトーーク!』(テレビ朝日系)で、元・雨上がり決死隊の蛍原徹(56)が以前の相方である宮迫博之(54)の発言を真似てみせた。ネットで話題となっている。宮迫といえば、霜降り明星・粗品(31)との舌戦が注目を集めたばかり。そのきっかけは粗品が4月、『酒のツマミになる話』(フジテレビ系)で宮迫に対する不快感をあらわにし、「先輩じゃないっすよ、あいつ。もう辞めてんから」と批判したことだった。この発言を受けて、宮迫はYouTubeで反論。さらに5月28日に開催されたYouTuber・ヒカル(33)のバースデーイベントで「テレビに出てた時の俺を超えてから言え!」「お前、『アメトーーク!』みたいな番組、作ったけ?」と粗品を煽ったため、ナインティナインの岡村隆史(53)がラジオで「それ言うてもうたらアカンと思うねん」と苦言を呈すなど物議を醸していた。そんな宮迫の相方である蛍原は、27日放送の『アメトーーク!』で思わぬ発言をすることに。この日、番組では「あれから5年…激動の同期芸人」と題して、キングコングや南海キャンディーズの山里亮太(47)、NON STYLE、平成ノブシコブシ、ダイアン、とろサーモンの久保田かずのぶ(44)といったNSC22期生が集結。そのなかで、キングコング・梶原雄太(43)のYouTubeについて触れる場面があった。’19年、YouTubeチャンネルの登録者数が100万人を突破し、芸人引退を回避することができた梶原。「当時って100万人って、結構ハードル高かったんで。『無理や無理や』言われて、炎上とかもしましたけども。無事に行ったんですけども」と前置きし、「ただまぁ、最近で言うたら、粗品とかに噛みつかれたりしますし」と憮然とした表情でコメント。そこでNON STYLEの井上裕介(44)が「粗品とか言ったら一番ピリッとするから!」と蛍原を指差したところ、蛍原はこう口にした。「おい!『アメトーーク!』は俺が作ったんやぞ!」この宮迫を真似たような発言に出演者らは驚きのあまり総立ちとなり、「一番良くないから!」との声が。とろサーモンの久保田が思わず、「もう1回カメラに向かって!!」と興奮気味にお願いすると蛍原は「あいつ悪いな!」と笑っていた。雨上がり決死隊時代はあまりボケることはなく、『アメトーーク!』でも進行役に徹していた蛍原。ところが今回、物議を醸した宮迫の発言を真似るという大胆な行動に打って出た。その発言は話題となり、ネットでは驚く声がこう上がっている。《以前の蛍原なら、宮迫の発言を笑いにするようなイメージは無い》《蛍原さんが元相方ネタでボケるとは意外》《ほとちゃん、何か解放された感あって面白いよね》約5年に渡り一人で『アメトーーク!』のMCを続けてきた蛍原。コンビで活動していた頃の振る舞いから、変化を感じる人が多いようだ。実際、今回の放送中に蛍原も自身の変化を認めていた。キングコング・西野亮廣(43)の本『夢と金』を出演者が誰も読んでいないことが判明し、西野が「ちょっと待ってください。蛍原さん読んでくれました?」と聞くと蛍原は変顔でアンサー。この返しに、とろサーモンの久保田が「視聴者の一部も思ってますよ!宮迫さんいなくなって、アンタ人格が変わっちまった!」と指摘すると、「変わるやろ、そりゃ!」「オマエもやってみぃ!」と大声で鋭く切り返していた。コンビの解散を経て、蛍原は一皮剥けたのかもしれない。
2024年06月28日6月27日、元セクシー女優の三上悠亜(30)がXを更新。その内容に注目が集まっている。ことの発端は、6月5日に三上が、自身がプロデュースしているブランド「MISTREASS」とハットブランド「CA4LA」がコラボすることを発表したこと。三上と同社のコラボは3回目となり、今回は2種類発売される。25日には《ついに明日20:00〜CA4LAさんとのコラボキャップが予約発売開始します発売前にインスタライブも行うのでぜひ見に来てください》と綴り、三上は商品のキャップを被った写真をアップ。この投稿に《いいですね!!かわいい!》《めちゃめちゃ可愛いです!インスタライブ見にいきます!》と肯定的なコメントがつくなか、「元セクシー女優」という経歴を理由としてコラボに否定的な声も多くみられた。こうした批判に対し、27日、三上はXにてこう反論。《誰もやったことがないことに挑戦すると絶対に否定的な意見もあるのが当たり前だと思うんだけど私はAV女優という職業の方が今まで挑戦してこなかったを今できてるからこそ賛否両論あるのは仕方のないことですね》そして、《なのでポジティブに考えるとすごく切り開いてると言うこと笑挑戦人生楽しいよ!!》と綴った。過去にも同様の批判が寄せられたことのある三上。’23年10月には、台湾で行われたプロ野球「味全ドラゴンズ対中信兄弟」の始球式に登場すると、「子どもも見ているのに」等の批判が殺到。自身のSNSにて《オファーをくださったお仕事に対してできる限り最善を尽くしてやらせていただくことが、私のお仕事だと思っていますので、それ以上言えることはないです》と説明していた。
2024年06月28日匿名で正体を隠したゲストが赤裸々にトーク対決をするバラエティー『匿名トークショー』(テレビ朝日)の6月27日放送回で、“天才子役”の秘密が暴露された。お笑いコンビ「ニューヨーク」の屋敷裕政(38)がMCを務める同番組は、ゲスト2人が匿名で芸能人の暴露話対決をし、負けた方が番組内で正体を明かすという企画。この日は、「ジャガイモ対シチュー」という仮名の2人によってトークバトルが繰り広げられた。番組終盤、“シチュー”は「クイズ番組で共演した方がいて、年齢的にはだいぶ下だったんですけど、芸歴は一緒というのが収録中に判明したんです」と、“ある人物”ついて話し出した。“シチュー”によると、番組MCがその“年下の共演者”に向かって、芸歴が一緒の“シチュー”に「タメ口使っちゃいなよ」とアドバイスしたところ、“年下の共演者”は「できないです!できないです!今日初めましてなんで、そんなことできないです〜!」とタメ口で話すことを拒否したという。収録が終わり番組プロデューサーがその“年下の共演者”に「あそこ、タメ口使った方がよかったんじゃない?」とアドバイス。すると、“年下の共演者”はプロデューサーに「できないよ!」とまさかのタメ口で返答したという。屋敷からその“年下の共演者”は誰かと聞かれると“シチュー”は「その方は……寺田心くん」と名前を明かし、スタジオは爆笑の嵐に。心くんといえば、大人顔負けの“礼儀正しさ”でも知られている。そのため“シチュー”は「思わず1回だけ」と心くんをフォローした。結局、“シチュー”はトーク対決に勝利したため、心くんのまさかの“非礼”を暴露した人物が誰なのか、真相は闇の中となった。
2024年06月28日松本人志(60)が「週刊文春」との裁判に注力するために芸能活動を休止してから、約半年が経過した。6月27日に放送された『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)は、松本不在のままではあったが、松本の意外なエピソードが明かされた。この日、『収入激変!?フリーアナお金事情丸裸SP』と銘打たれ、元フジテレビの久代萌美アナ(34)や、元テレビ東京の森香澄アナ(29)、元TBSの枡田絵里奈アナ(38)などがゲスト出演。番組の冒頭で、フジテレビからフリーに転身して「エグいほど収入が上がった?」という質問に対し、「はい」と答えた久代アナ。「(’22年3月末にフジを)辞めた次の日にここにいました」と、明かし、共演者らを驚かせていた。MCを務める浜田雅功(61)から「なぜ、吉本に?」と尋ねられると「私がもともと局アナ時代にやっていた番組が(明石家)さんまさんだったり、松本(人志)さんだったりで、吉本の人しかいなかったので、事務所も吉本しか知らなかった」と告白。さらに「私がアナウンス室から異動になった時に一番最初に心配してくださったのが、松本さんだったんです。『いろいろ相談にのるよ』って言ってくださって、気づいたら、ここにいました」と話していた。松本自身も、当時、久代アナについて言及していた。‘21年6月末にアナウンス室からフジテレビと系列局との調整を行うネットワーク局に異動した久代アナ。これに際して、’21年7月に放送された『ワイドナショー』(フジテレビ系)で松本は、「久代さん、大化けする可能性を秘めていると思ったから、ちょっと惜しい気もする」と語っていた。久代アナが吉本興業で活躍するようになったが、現在松本は活動休止。“恩返し”ができる日は果たして――。
2024年06月28日6月27日、グラドルや俳優として活躍する元HKT48の田中美久(22)が美ボディをあらわにした水着ショットをXで公開。しかし、その“激変ぶり”が波紋を呼んでいる。‘13年8月、11歳でHKT48に加入した田中。ソロコンサートを開催するだけでなく、映画で主演を務めたりグラビアに進出したりと、グループの中心メンバーとして活躍を果たした。快進撃を続けるなか今年3月にアイドル卒業コンサートを行い、約10年にわたるアイドル人生に終止符を打った。そんな田中は27日、Xで《夏だ!あげる!》と綴り、純白のビキニを着て縁側であぐらを組むショットをアップ。足の間にスイカを抱えており、田中はスプーンですくったスイカをカメラに向けて差し出している。夏らしさ全開の大胆ショットに、ファンは《これが本当の「スイカップ」だ》《みくりんのスイカップが欲しいw》《可愛い過ぎる》と歓喜のコメントを寄せている。しかし、素直に喜べないファンもいるようだ。というのも、この写真での田中はいつもより目が切れ長で、頬のラインも鋭くなっている。さらにスイカを差し出した手と顔の距離感や、顔と身体全体のバランスも不自然に見える。そのためXでは《こんな顔やったっけ。別人みたい》《スプーンの近くあたりおかしくね?wてか、鼻の下部分と口が別人みたいw》《AIみたい》と驚く声が上がることに。28日13時頃までに“激変スイカップショット”を削除した田中。《生きてりゃ成功したり失敗したりするよね》と綴り、お菓子作りに失敗した様子を収めた写真をアップした。
2024年06月28日朝9時ごろ、神奈川県内のショッピングセンターで大きな笑い声をあげていたのは有吉弘行(50)。6月20日、自身がMCを務めるバラエティ番組『有吉の壁』(日本テレビ系)のロケに臨んでいた。同日、同番組の公式Xでは、オープニング撮影時の画像と共に、《今日は久々開催!都道府県対抗SP!7月10日の放送をお楽しみに》と告知がなされていた。「『有吉の壁』は、レジャー施設や商業施設などを舞台に、お笑い芸人たちが、有吉さんを笑わせるためのネタを披露する番組です」(制作関係者)今回も、豪華メンバーが出演するようだ。目撃したショッピングセンターの利用客が明かす。「40人を超える芸人が集合していました。アシスタントを務める佐藤栞里さん(33)の姿もありましたね。みなさん朝からハイテンションで、相当気合が入っていたのでしょう」有吉は現在、地上波だけで11本のレギュラー番組を持つ超売れっ子。テレビ局関係者は「日本のバラエティ番組は有吉さんを中心に回っています」と言い、さらにこう続ける。「芸人さんたちはこぞって『有吉さんの番組に出たい!』と言っていますよ。有吉さんはたとえネタがスベっても笑顔でフォローしてくれ、細かなボケも拾ってくれる。毒舌を売りにしながらもイジリには優しさがあります。SNSでも芸人たちと頻繁に絡み、初共演であっても上下関係に厳しくなく後輩に対しても非常にフランク。またどん底を経験してきた人だからこそ、一発屋の芸人にも理解があり、自分の番組が再浮上のきっかけになればと、たびたびチャンスを与えています」’24年1月、長らく日本のお笑いシーンを引っ張ってきた松本人志(60)が、『週刊文春』で性加害疑惑を報じられて活動を休止。芸能界に激震が走った。「この影響で、有吉さんシフトがさらに進んだ印象です。有吉さんは太田プロに所属していますが、吉本芸人たちと一層結びつきも強めています。『有吉の壁』からブレークを果たしたパンサーや、チョコレートプラネット、シソンヌ、もう中学生(41)にとって有吉さんは恩人です。松本さんと吉本タレント養成所の同期であるハイヒール・モモコさん(60)も相性がよく、定期的に有吉さんの番組で共演しています」(演芸関係者)『人志松本の酒のツマミになる話』(フジテレビ系)や、『水曜日のダウンタウン』(TBS系)などで松本とたびたび共演し、高く評価されていた“愛弟子”平成ノブシコブシ吉村崇(43)も、鞍替えし始めている。「吉村さんは有吉さんのことを尊敬しています。『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)での共演時に空回りしているところを何度も有吉さんに救われたことがあったそうです。また『お笑いライブと違い、テレビっていろんな人のバランスが大切だから』と、テレビ出演の際に重要な考え方を教えてもらい、それ以来、“お師匠さん”と呼んでいます」(前出・演芸関係者)■紅白司会を支えた有吉を慕う芸人たち吉村が有吉の晴れ舞台に一肌脱いだこともーー。「’23年末、有吉さんが司会を務めた『第74回NHK紅白歌合戦』で、歌手・山内惠介さん(41)の歌唱シーンに有吉さんを慕う芸人として、アルコ&ピース、とにかく明るい安村さん(42)と共に吉村さんが出演しました。有吉さんは吉村さんたちのパフォーマンスに対して、『山内さんだけのほうがいいと思いますけどね』と、毒舌を吐いていましたが、内心は喜んでいるように見えました。吉村さんたちの存在は支えになったのではないでしょうか」(スポーツ紙記者)’23年10月に当て逃げ事故を起こして謹慎処分を受け、’24年2月に復帰したFUJIWARA藤本敏史(53)。松本とプライベートでも食事する仲であったが、彼が不在であったため、謹慎明けは有吉に救われた。「5月15日に、復帰後もテレビへの露出が減っていた藤本さんを有吉さんがSNSで《藤本っていつまで反省するの?》とイジっていました。これに対して藤本さんは《決められへんわ!》と返信し、ネットニュースで取り上げられていました。6月4日に放送された『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)で、共演した際には、顔面白塗りでネタを披露していた藤本さんを『反省の色は見えない』と、一刀両断し、話題に。有吉さんがツッコミを入れ、世間のうっ憤を晴らすことで、炎上しにくくなるそうです。藤本さんは有吉さんにとても感謝していると聞いています」(前出・テレビ局関係者)有吉当人は’22年5月に放送されたラジオ番組『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』(JFN)で、軍団を自ら作る意思はないと表明し、「ダサいじゃん、なんか。上島(竜兵)さんとか(後輩が)勝手に集ってきて、(上島さんも)偉そうにしてるわけじゃないから」と、語っていた。そのため、自ら主導することはなく自然と後輩たちが集い、軍団が作られつつあるようだ。「テレビ番組『有吉木曜バラエティ』(テレビ東京系)で共演している霜降り明星・粗品さん(31)は、6月1日にXで《有吉軍団の若頭》を自称していました。粗品さんにとって有吉さんは面白いと思われたい存在だといいます。松本さん不在により、お笑い界は様変わりしました。粗品さんやノブコブ吉村さん、チョコプラなど、吉本の人気芸人20人前後が有吉軍団入りしている現状に松本さんは愕然としているでしょうね」(前出・演芸関係者)松本は有吉が芸人人生“最大の壁”となることを予想していただろうか。
2024年06月28日カード決済の「LINE Pay」は2025年4月末でサービスを終了すると13日に発表しました。LINE Payは2014年12月にサービスを始めました。当初は通信アプリ「LINE」の“友だち”に、手数料無料で送金できることが「割り勘に便利」などと話題になりました。当時日本は“キャッシュレス後進国”でした。2016年のキャッシュレス決済比率は世界トップクラスの韓国が96.4%で、日本は19.9%。国は2025年までにキャッシュレス決済比率を40%にする目標を設定したのです。その後コロナ禍もあり、コード決済などが急速に広まりました。2023年のキャッシュレス決済比率は39.3%です。LINE Payも2024年5月時点の登録者数は4千400万人超だといいます。ただMMD研究所による調査では、利用するコード決済の1位はPayPay、以下楽天ペイ、d払い、auPAYと続き、LINE Payは7位です。また、メインで利用するコード決済は上位4社が93.2%を占めていて、LINE Payは厳しい状況が続いています(2024年4月)。■サービス終了までに残高を使い切るのが確実ですが…2021年3月には、LINE Payを運営するLINEと、PayPayを運営するZホールディングスが経営統合。同じグループ会社にコード決済が2つ存在することになりました。そのころから噂されていた「いずれはPayPayに集約」が現実のものになったということでしょう。特に新しいサービスでは、一時的に実施企業が乱立し、その後経営統合や再編成などが進む傾向があります。コード決済サービスも過渡期を迎え、LINE Pay以外にも消滅するものがあるかもしれません。企業が淘汰され整理された後は利便性が向上することが多いのですが、今は自分のお金を守ることを第一に考えましょう。LINE Payの利用者は、まず残高の確認を。2025年4月末のサービス終了までに、残高を使い切るのが簡単で確実でしょう。ですが、端数などが残った場合は、LINE PayからPayPayに残高を無料で移行できる仕組みが2025年2月末をめどにリリースされる予定です。忘れずにチェックしましょう。今すぐに手を打ちたい方には、銀行口座に送金する方法があります。LINEアプリに預金口座を登録して、スマホで金額を入力するだけで簡単です。ただし1回176円の手数料がかかります。わずかな残高なら手数料がもったいない。やはり2025年2月末の移行方法を待つのがいいでしょう。なお、混乱する時期に注意したいのは詐欺です。コード決済は危ないと脅したり、うまい話があるとそそのかしたり、詐欺師があなたをねらっているかもしれません。 知らない番号の電話には出ない、お金を動かすときは家族に相談するなど、くれぐれもご用心を。
2024年06月28日