StudyHackerこどもまなび☆ラボがお届けする新着記事一覧 (27/27)
音楽に合わせて「動」と「停止」を繰り返すダンス。この動きが、脳の運動野を刺激して、脳が活性化するのだそう。そして、「見る力」や「聞く力」などの観察力も鍛えられるとも言われています。まずは体験レッスンから参加してみませんか?■参照コラム記事はこちら↓脳の活性化にも効果あり!幼少期におすすめのダンス6選とそれぞれの教育効果。
2018年10月28日場所も道具も要らない「手遊び歌」は、子どもとのコミュニケーションに欠かせないツールのひとつではないでしょうか。病院での待ち時間や、電車やバスに乗っている間の退屈しのぎに何度も助けられたことあれば、子どもが園で教えてもらってきた手遊び歌がメロディーは同じでも歌詞が違っていて、世代を感じたり新鮮に感じたりしたこともあるかもしれません。そんな手遊び歌は、ただ楽しむだけでなく、その歌や動作にさまざまな教育的な効果があるようです。歌いながら手を動かすのは幼い子どもにとって複雑な動きであり、脳への刺激も大きいと考えられます。今回は、懐かしの手遊び歌や最近の手遊びをいくつか実例として挙げ、それらにどのような教育的効果が期待できるのか紹介します。脳も身体もフルに動かす「手遊び歌」手遊び歌と聞いて、園の先生や友だちと一緒に「げんこつ山のたぬきさん」や「トントントントンひげじいさん」などを歌いながら遊んだことを懐かしく思い出す人も多いことでしょう。もしくは、今まさに手遊び歌に付き合っている親御さまもいるかもしれません。手軽で場所を問わずに楽しめる手遊び歌には、次に挙げるような「子どもが成長していく上で欠かせない要素」がぎゅっと凝縮されています。■脳が手指からの刺激によって発達する手指は「第二の脳」または「外部の脳」と言われるほど、刺激を与えれば与えるほど脳の発達を促すことができる重要な器官です。手遊び歌で動かす指の動きは、左右をどちらもバランスよく動かすものが多く、右脳左脳ともに活性化が期待できます。■手指が器用になるグーパーを繰り返す初歩的なものもあれば、左右の手指を別々に動かして向かい合わせの相手と遊ぶような複雑なものまで、多種多様な手遊び歌があります。子どもの発達段階に合わせて遊んでいると、徐々に技巧的な動きもできるようになり手先の器用さにつながります。■リズム感や反射機能を養う手遊び歌に使われる歌は、繰り返しが多いものや覚えやすいリズムものなど種類も豊富です。楽しく歌っているうちに子どものリズム感は養われ、手指や体をリズムに合わせて動かせる反射機能が鍛えられます。このように、手遊び歌は教育効果が高いのです。親子で、お友だちと、1人でも、どんどん手遊び歌を楽しんでみましょう。親子で一緒に!「一本橋こちょこちょ」親子で遊ぶなら、「一本橋こちょこちょ」のようなスキンシップが取れる歌がおすすめです。まだ自ら言葉でコミュニケーションを取ることが難しい、0~1歳の子どもたちでも楽しむことができるとされています。子どもの手のひらを叩いたりつねったりする手の動き、手首から肩へ向かって指先でやさしくタッチする感触、最後の「こちょこちょ」でくすぐりながらスキンシップを図りましょう。子どもは、さまざまな手指の動きや強さを感じ、また父親や母親の歌声やスキンシップを通して楽しく心地良い気分や安心感を得られます。「一本橋こちょこちょ」のほかには「ちょちちょちあわわ」「あたま・かた・ひざ・ポン」など長く歌い継がれているスタンダードナンバーがおすすめです。想像力を養う!「ぐーちょきぱーでなにつくろ」子どもは2~3歳ごろから、想像力をはたらかせる手遊び歌が1人でできるようになります。おなじみの「ぐーちょきぱーでなにつくろ」は、特に「ちょき」を指でつくるのに四苦八苦する子もいると思いますが、複雑な指の動きによって脳に刺激が与えられます。この歌は、ジャンケンに使うグー、チョキ、パーの手の形を覚えるのに便利な上に、この3つの形を両手で作るところがポイントです。あるときは左右一緒の形、またあるときは左右別々の形と変化に富み、手の動きでイメージを形づくることで想像力が養われます。このほかに「トントントントンひげじいさん」「キャベツのなかから」などが楽しく遊びながら指の複雑な動きで脳を鍛えることができておすすめです。協調性を育む!「アルプス一万尺」お友だちとの関係が作られはじめると、2人で向かい合って遊ぶ「アルプス一万尺」のような手遊び歌が楽しくなります。向かい合った相手の左右と自分の左右が違うことに気づきがありますし、リズムに合わせて一緒に同じ動作をすることで協調性が育まれます。同様の手遊び歌には「茶摘み」「みかんの花咲く丘」などがあり、子どものころ友だちと一緒に遊んだ人も多いのではないでしょうか。2人で行なう手遊び歌は大きくなっても遊ぶ子が多いようで、小学生になってからも、雨の日の休み時間やちょっとした空き時間に楽しんでいることもあるようです。2人で行なう手遊び歌は、同じ曲でも地域や年代によって手の動きが違っていたり、歌詞を替え歌にして遊んだりといったアレンジ版も増えます。子どもが園や学校で友だちから教えてもらってきた遊び方が、パパやママが子どものころに遊んでいたものとは違うことも。そのようなときは訂正するのではなく、子どもが覚えてきた遊び方で一緒に遊んでから「パパやママが子どものころはこんなふうにして遊んでいたよ」と当時の遊び方を教えてあげると、他の人の意見を受け止める許容性を学ぶことができるとともに、遊びにも多様性が生まれます。***手遊び歌は、どんなところでも道具もなく遊べるので何曲かレパートリーを作っておくと便利です。最近は、手遊び歌の動画をアップしている保育関連施設や行政の子育てサイトなども出てきました。こうした動画サイトを参考にしてもいいですね。(参考)品川区公式チャンネル しながわネットTV|子どもと一緒に、手遊びしましょう!! 3歳児編品川区公式チャンネル しながわネットTV|子どもと一緒に、手遊びしましょう!! 4・5歳児編てあそび.com|手遊び歌児嶋輝美(2012年),『手遊び歌の種類と成り立ちについて』,徳島文理大学研究紀要第84号YOKOHAMA-YUME-NETWORK|手遊び歌研修~手遊び歌を楽しもう~
2018年10月27日運動会の花形競技といえば「かけっこ」。走るのが速い子どもはいつの時代もヒーローとなりますよね。そして、多くのお子さんは「せっかく走るなら、少しでも速く走りたい!」と思っているはずです。それなのに、「うちの子は運動が苦手だから」「両親ともに運動が苦手だから」と心の中で思っている親御様はいらっしゃいませんか?実は、足の速さは遺伝とあまり関係がありません。きちんとした練習をすれば、誰でも足が速くなれるんです。今回は、かけっこの極意を3つに絞ってご紹介します。正しい走り方、できてる?理想的な走り方とはみなさんは正しい走り方を意識したことはありますか?何も意識せずがむしゃらに走っているという子どもがほとんどだと思いますが、速く走るには正しい走り方を身につけることが大切です。1. 姿勢は首を垂直にまっすぐ伸ばし、首を伸ばすように肩を落とす。2. 走り出すときには、頭からつま先まで一本の芯が通っているようにまっすぐな姿勢を保つ。3. 踏み込む時の足は、つま先から体の中心近くの地面に着地する。4. 体をまっすぐな状態に保ち、体の中心近くに足をつま先から着地させて走る。これが、理想的な走り方です。正しい走り方をマスターすれば、重力の抵抗が少なく、地面の反発力を使って論理的に効率よく走ることができるため、自然とかけっこも速くなりますよ。とはいえ、上述した4つの走り方を子どもに教えるには、親の根気と時間が必要になってしまうかもしれません。そこで今回は、上の4つが簡単に身についてしまう、「歩き方」「体躯」「ジャンプ」の3つの動きをご紹介します。この3つは、かけっこだけでなく、どんな運動をするときでも必要です。子どもの運動能力アップのためにぜひ取り入れてみてくださいね!かけっこが速くなるための極意1:正しい歩き方を身につけよう特に幼稚園~小学校低学年頃までは、足の速さと運動神経はあまり関係がありません。あることを習得すると誰でも上達させることができるんです。それは「正しい歩き方」。「歩く」という動作は「走る」動作の基本です。それでは、「正しい歩き方」の習得法をご紹介しますね。1. 姿勢をよくする背筋を垂直に保ち、猫背にならないように注意して姿勢よく立ちます。壁に頭、お尻、かかとをぴったりくっつけて立ってみるのが簡単でおすすめです。このとき、スマホで撮影して「まっすぐに立ててるね!」などと声をかけながら、本人にも確認させてあげてください。2. 目線を下げないまっすぐ立つことができたら、そのまま自分の前方に足幅の2本のレールがあることをイメージし、レール上に左右の足を着地させるような感覚で交互に足を踏み出します。このときのポイントは「目線を下げない」ことです。お子さまが下を向いているようであれば、目線を上に上げてまっすぐ先を見るように声かけを。3. 体の真ん中を意識する体の軸を意識して歩くことがポイントです。「体に1本串が通っているよ~」「〇〇くんはお団子になってるよ」などとイメージを持たせてあげましょう。その際、上半身の移動とともに土踏まずの上に自分の頭が乗るようなイメージで着地をすると、綺麗な姿勢のままで前進できます。この正しい歩き方は、走るときのフォームにも影響します。元日本代表選手やプロのアスリートが指導にあたる運動教室を運営する『NPO大江戸』代表の橋本直和さんが話していたように、「走るフォームがきれいな子は、タイムも良い」のです。かけっこが速くなるための極意2:体幹を鍛えよう「正しい歩き方」を実践してみて、お子さまの体の軸がぶれやすいように感じたり、姿勢がぐらつきやすいように感じた親御さまも多いのではないでしょうか。軸がぶれて正しい歩き方をするのが難しいときは、体幹を鍛えてみてください。「歩く」「立つ」などの日常の動作も、複雑な動きをするスポーツも、すべての動きにおいて、体幹部の筋肉が体を動かすためのエンジンのような存在を担っています。体幹をしっかり作っておくと、正しいフォームで歩きやすくなり、その結果、走るフォームも安定して走るのが速くなるのです。さあ次は、体幹を鍛えるための“楽しい”トレーニングをやってみましょう。1. 水をこぼさないように座る、立つ水の入ったコップを胸の前で両手で持って立ちます。水面が揺れないように、コップを見ながらゆっくり立ったりしゃがんだりします。ここで体幹部をしなやかに使えないと、水がこぼれてしまいます。できれば親子でチャレンジしてください。親子で一緒に挑戦し、子どものやる気を引き出しましょう。2. 水をこぼさないように動く立ったりしゃがんだりができるようになったら、次はコップを胸の前で持ったまま片足立ちしたり、その場で足踏みを行なってみましょう。その際、体幹部をゆるく動かすことを意識して、上体や腕を固めず柔らかく使いながら、脚を動かすことが大切です。3. 水をこぼさないように歩く足踏みができるようになったら、そのまま歩いてみましょう。このときには、すでにお子さまのほうが上手にできているかもしれませんね。「正しい歩き方」を思い出しながら、親子で楽しく歩いてみてくださいね。このときのポイントも「目線はまっすぐ先!」ですよ。かけっこが速くなるための極意3:つま先ジャンプをしよう歩き方と体幹を鍛えたら、最後は足の動かし方です。足の裏の使い方、といったほうが正しいかもしれません。かかとから足を地面にべったりつけるのではなく、つま先から着地することで、地面の反発力を利用して速く走ることができるのです。この足の動かし方に有効なのが、ジャンプすること。ジャンプするときは、つま先から着地した方が軽く弾むことができますよね。これは走るときも同じなのです。走ることは、地面から足を離すことと着けることの繰り返し。いわばジャンプの連続なのです。まっすぐな姿勢を保ったまま、つま先で軽く弾むジャンプの練習を続けることで、効率的に走ることができるようになりますよ。コツをみてみましょう。1. まっすぐ上にジャンプお子さまはその場でまっすぐ上に跳ぶことができますか。まっすぐな姿勢を保ったままジャンプができるようになりましょう。縄跳びの後ろ跳びがこの練習に適しているので、できる子はぜひやってみてくださいね。このとき気をつけることは、前傾姿勢にならないこと。頭の上からつま先までまっすぐに伸びていることを意識して、かかとから地面に下りないように注意しながら軽やかに跳ぶことが大切です。2. 腕振りジャンプまっすぐ上に跳んで、つま先から着地する感覚を掴んだら、今度は腕を振りながらのジャンプもしてみてください。このときお子さまが、ジャンプする瞬間に腕を大きく振ることでジャンプの力が大きくなる感覚を掴めているかチェックします。また、必ずひざを曲げずに“つま先から”着地することも忘れずに意識するように声かけをしてあげましょう。3. 前進ジャンプ最後は前進ジャンプです。靴2足分を目安に印をつけ、ジャンプしながら前へ進んでいきましょう。前に進もうとして頭を前に振ったり、着地の際に膝が前に出たりしてしまうと姿勢が崩れ、ジャンプの距離も伸びせません。縄跳びジャンプのときのように、まっすぐな姿勢で跳ぶことが重要なのです。今回お伝えしたことは、かけっこだけでなく、どんなスポーツにおいても有効です。世界で活躍するスポーツ選手で、姿勢の悪い選手はいないと思いますし、ベタベタと足裏をつけたまま歩く選手もいないでしょう。外遊びや自宅でのリラックスタイムなど、ちょっとした時間を利用して、親子でトレーニングをしてみてくださいね。続けるうちに、運動能力はもちろんのこと、姿勢も美しくなりますよ。***そして、かけっこで1位になれなかったとしても「フォームがきれいだったよ!」と声をかけてあげたなら、お子さまはきっと「走るときには姿勢に気をつけよう」と思うでしょう。即効性はないかもしれませんが、お子さまが高学年になったとき、今よりも走ることが好きになっているはずですよ。(参考)All About|運動会のかけっこ練習!みるみる足が速くなる法則とは日本経済新聞|ランニングの基本、正しく歩くことにこだわる大阪府柔道整復師会|体幹って身体のどの部分?廣戸聡一(2016),『 こどもの運動力は4スタンス理論で引き出せる』,日本文芸社.Benesse|足がどんどん速くなる!かけっこトレーニング~ジャンプ~Benesse|足がどんどん速くなる!かけっこトレーニング~基本姿勢~ログミー|スポーツは感覚じゃない、理論だ!理想的な“走り方”を徹底解説秋本真吾(2016),『スプリント力を上げる!つま先力トレーニング』, KADOKAWA/角川マガジンズ.
2018年10月27日