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Aimerが本日2月22日から2日間、東京国際フォーラム ホールAで「Aimer Hall Tour 19/20 “rouge de bleu”」の千秋楽公演を行う。Aimerは、昨年4月『Sun Dance & Penny Rain』というコンセプトアルバムを発表し、10月からは全国ツアーを展開。今年は自身の楽曲『春はゆく』が3月28日公開の映画『「Fate/stay night [Heaven’s Feel]」III.spring song』の主題歌に抜擢されたことも話題となった。「Aimer Hall Tour 19/20 “rouge de bleu”」は昨年から巡っていた、全国17ヶ所にて全24公演の全国ツアー。今夜からの公演はこの千秋楽となる。各場所でのライブを経て、ファイナル公演はどのような想いで、どのような演奏を聴かせてくれるのだろうか。今夜のパフォーマンスは見逃せないものになるはずだ。■公演情報「Aimer Hall Tour 19/20 “rouge de bleu”」場所:東京国際フォーラム ホールA日時:2月22日(土)開場16:00/開演17:002月23日(日)開場15:00/開演16:00
2020年02月22日オスカー作品賞の勢いが止まらない『パラサイト 半地下の家族』が、北米でIMAX上映されることになった。今週金曜日から1週間のみの限定上映。アメリカでは200スクリーン、カナダでは14スクリーンで上映される。IMAX仕様に合わせるよう、デジタル再マスターされたバージョンだ。『パラサイト』の北米公開は昨年11月。現在までに4,500万ドルを売り上げている。すでにDVDもリリースされているが、オスカー効果を受けて興行成績はさらにアップ。先週末のボックスオフィスランキングでは7位だった。文=猿渡由紀『パラサイト 半地下の家族』全国公開中
2020年02月21日4月に公開になるディズニーの最新作『ムーラン』の最新予告編映像が公開になった。本作の主人公ムーランは、家族を守るために自身の正体を隠して戦いに身を投じる女性で、自分の生き方を貫こうと、つまり“自分が最も大事にしたいものを守るため”に戦う。このほど公開になった予告編で描かれる物語の舞台では、戦に備えて一家からひとりずつ兵士を募っている。ムーランの家では父が戦に出ると言い張るが、老いた父は戦える状態ではないようだ。そこでムーランは正体を隠して自分は“息子”だと名乗って戦におもむく。彼女は華麗な剣さばきで能力を開花させていくが、敵の勢力は“魔女”を味方につけているという。ムーランは自身の愛する者を守り切れるのか?彼女はこの戦いで何に気づき、どのように成長するのか?映像には壮大なスケールのアクションと主人公の葛藤や切実な想いがダイナミックなタッチで描き出される。主演に抜擢されたリウ・イーフェイはムーランを凛々しく演じ、アジアを代表する名女優コン・リーが魔女に扮してムーランの前に立ちはだかる。ほかにも名優にして大スターのドニー・イェンも登場。ドラマ、アクション、ファンタジックな描写が絶妙なバランスで描かれる。これまで多くのディズニー作品で、主人公たちが“自分の生き方、自分の進むべき道”を探して冒険したり、戦ったり、悩んできた。『アナと雪の女王』のエルサも、『美女と野獣』のベルも物語を通じて“自分のやりたいことをやる”だけでなく“自分が大切なもののために献身的になる”ことを学ぶ。守りたいものがある主人公は強い。本作の主人公ムーランは過酷な戦いの最後に何を見つけるのだろうか? ただの剣豪ではない、単なる強いヒロインではない、“守るべきもののために戦う主人公”がどのように描かれるのか期待したい。『ムーラン』4月17日(金)より 全国公開
2020年02月21日開館65周年を記念した神奈川県立音楽堂の室内オペラ・プロジェクト公演、ヘンデルのオペラ『シッラ』が開催される。全く耳慣れないこのタイトルにもかかわらず、おそらく多くのオペラファンが興味津々である理由は、このオペラを手掛ける団体が、ファビオ・ビオンディとエウローパ・ガランテだからではないだろうか。“世界最高峰のバロック・バンド”とでも言うべき彼らの演奏は鮮烈の極み。過去に体験した圧倒的な名演奏を思えば、今回の公演への期待感も当然。どんな刺激を与えてくれるのか楽しみでならない。一方、『シッラ』とは一体どんな作品なのかといえば「ヘンデルの美しい音楽がぎっしりつまったオペラ」という言葉がピッタリの誰にでも楽しめる作品だ。日本初演となる今回の公演によって、バロック・オペラの新た魅力に出会えることを期待したい。●公演概要2月29日(土)、3月1日(日)神奈川県立音楽堂ヘンデル『シッラ』全3幕ファビオ・ビオンディ指揮エウローパ・ガランテ●ファビオ・ビオンディFabio Biondi(音楽監督:指揮・ヴァイオリン)イタリア、パレルモ出身。1990年、イタリア・バロック音楽アンサンブル「エウローパ・ガランテ」を結成。ソリスト、指揮者としても数多くのオーケストラと共演。ノルウェー・スタヴァンゲル交響楽団のバロック音楽のための芸術監督。サンタ・チェチーリア音楽院学芸員。バレンシアのパラ・ド・ラ・アルテオーケストラ音楽監督。2015年、フランス文化省から芸術と文学の国家学術員に指名されるなど、世界の古楽界を牽引し続けている。●エウローパ・ガランテEuropa Glante(管弦楽)1990年、音楽監督であるファビオ・ビオンディによって設立された古楽アンサンブル。パルマのドゥーエ劇場を活動拠点として、バロック、古典の作品を当時の楽器で演奏しイタリア国内のみならず世界中に招かれている。バロックの器楽曲のほか、ヴィヴァルディ作曲『バヤゼット』『テルモドンテ川のエルコレ(ヘラクレス)』『メッセニアの神託』ほか、ヘンデル作曲『アグリッピーナ』『イメネオ』等、バロック・オペラやオラトリオもレパートリーとしている。ローマのサンタ・チェチーリア音楽院とは共同で、アントニオ・カルダーラ『キリストの受難』、レオナルド・レーオ『カルヴァリオの丘の聖エレナ』等、18世紀以前のイタリア・オペラの再発掘や復元に尽力し、CDのリリース、受賞歴も多い。
2020年02月21日7月3日、8月7日より2作連続で全国ロードショーされる映画『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』の特報映像が公開された。2012年8月25日公開の『るろうに剣心』に始まり、2作の続編が公開され、シリーズ累計の興行収入は125億円以上、観客動員数は980万人を突破している『るろうに剣心』シリーズ。かつては“人斬り抜刀斎”と恐れられたが、新時代の幕開けと共に斬れない刀=逆刃刀(さかばとう)を持ち、るろうの旅を続けていた緋村剣心。そんな時、「人を活かす剣」を唱える神谷道場の師範代・神谷薫や相楽左之助と出会い、穏やかな生活を送り始める。緋村剣心役の佐藤健をはじめ、神谷薫役の武井咲、喧嘩屋の相楽左之助役の青木崇高、女医の高荷恵役の蒼井優、唯一シリーズ全作出演となる斎藤一役の江口洋介といったおなじみのキャストが続投するほか、最終章2作品に大きく関わる、剣心の“十字傷の謎”を知る男で、上海マフィアの頭目であるシリーズ史上最恐の敵・縁(えにし)役で新田真剣佑が出演する。このたび公開された特報映像では、冒頭から剣心のド派手なアクションシーンが繰り広げられていく。神谷薫、相楽左之助、高荷恵、明神弥彦らおなじみの仲間たちが登場すると、剣心の前に現れた“十字傷の謎”を知る男・縁も登場。「すべては拙者への復讐が目的でござる」という剣心の言葉とともに、剣心と縁が激しくぶつかり合う様が映し出されている。2014年の前作(京都大火編/伝説の最期編)の公開から6年が経ったが、製作陣は「剣心にとって最も大事なエピソード。最終章を撮らないと、るろうに剣心が終わらない」と語り、「作るなら一番良いものを届けたい」と前作超えを誓って挑んだという。なお本作は、2019年6月まで約7カ月以上に渡り、京都・奈良・滋賀・三重・兵庫・熊本・広島・栃木・埼玉・静岡など全国43カ所という大規模ロケを敢行し撮影されている。『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』『るろうに剣心 最終章 The Final』7月3日(金)全国公開『るろうに剣心 最終章 The Beginning』8月7日(金)全国公開
2020年02月21日社会現象をも巻き起こしたあの大ヒット作『スマホを落としただけなのに』待望のシリーズ第2弾、『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』が本日より公開。千葉雄大演じる“過去にトラウマを持つ”刑事と凶悪犯の対決が見どころの作品だ。前作は、2018年11月に公開され、興行収入19.6億円を超える大ヒットを記録。主演に北川景子、共演に千葉雄大、成田凌、田中圭ら最旬キャストを迎え、恋人が落としたスマホをきっかけに、やがて命を狙われることになるヒロインの恐怖と隠された過去が暴かれるという幾重にも謎が重なったミステリーだった。多くの方が一度は経験したことがあるであろう、“スマホを落とす”という行為がきっかけなだけに、“誰にでも起こりうる身近にある恐怖”として、“スマホ世代”を中心に共感を集めたのだ。そんな作品の続編である今作は、前作に登場した千葉演じるトラウマを抱えた刑事・加賀谷が解決したはずの連続殺人事件から数カ月後、同じ現場から新たな死体が発見されるというショッキングな内容から物語は始まる。真相を探るため、加賀谷は彼が逮捕した獄中の連続殺人鬼・浦野(成田凌)と再び対面することになる。浦野によって明かされる新たなネット上の闇の存在。そこにはネタバレ厳禁な驚愕の事実が隠されている……。今作で主役となるのは千葉。彼の演じる加賀谷の“個人の問題”は、前作では解決されておらず、それが本作ではクローズアップされることになる。千葉の主役として作品を率いる力、俳優としての引き出しの数に驚かされることは間違いない。そして、獄中の“連続殺人鬼”・浦野を演じるのは、前作での怪演が話題を呼んだ成田だ。出演作が次々と公開され、初主演作『カツベン!』の好演も記憶に新しい成田。前作に引き続き今作でも、彼のさらなる進化を垣間見ることができるだろう。ヒロインには、所属するアイドルグループ・乃木坂46の卒業も決定している白石麻衣。本作では、恐怖にさらされる“ごく普通”の女性を、繊細かつ大胆に演じ上げている。今後、俳優活動を活発化させるのかは不明だが、その布石としては十分な仕事をしているといえるだろう。そして脇を固めるのは、鈴木拡樹、音尾琢真、田中哲司、江口のりこ、奈緒、今田美桜、原田泰造、井浦新ら豪華な面々。さらには、北川景子&田中圭コンビも特別出演している。メガホンを取るのは、前作に引き続き、名匠・中田秀夫。些細なことで日常が崩れていくネット社会の恐怖に加え、続編以上のスケールの大きさで描かれる警察組織を巻き込んだサイバー犯罪を、名匠に相応しい恐怖演出で仕上げている。ネタバレ厳禁なだけあって、これ以上本作に踏み込むことははばかられる……。この文章を書くにあたってネットを開いているいま、ひょっとして私も狙われているのでは……?思わずそんなことすら考えてしまう、“誰にでも起こりうる身近にある恐怖”を、ぜひ劇場で目撃して欲しい。『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』本日より公開
2020年02月21日5月の大型連休の風物詩としてすっかり定着した感のある「ラ・フォル・ジュルネTOKYO」の概要発表が行われた(2月18日:東京国際フォーラム)。15周年を迎える今年のテーマは「ベートーヴェン」。2005年の日本初上陸の際のテーマ「ベートーヴェンと仲間たち」に続く、2度めの“楽聖”登場だ。会場には、音楽祭の創設者でアーティスティック・ディレクター、ルネ・マルタンの他、今年の“アンバサダー”ふかわりょうが登壇し、音楽祭の趣旨や注目ポイント、はたまた音楽祭への熱い思いなどが語られた。同じ「ベートーヴェン」をテーマに1月末に開催された本国フランス・ナントでは、97%という驚異的なチケット販売率を記録。“ベートーヴェン生誕250年”というメモリアルイヤーに対する万国共通の想いが感じられる。日本人にとっては、学校の音楽室に飾られた肖像画や年末の「第九」などによって、最も身近に感じる作曲家ベートーヴェン。その魅力のすべてを体験できるチャンス到来!
2020年02月21日乃木坂46が本日2月21日、ナゴヤドーム「乃木坂46 8th YEAR BIRTHDAY LIVE ~DAY1~」を開催する。昨年末には中国ファン向け会員サイトをオープンさせ、国内だけでなく国外でも人気を拡大させている乃木坂46。今年1月の台湾公演成功も記憶に新しい。さらに3月には中心メンバーの白石麻衣の卒業作となる、25thシングルの発売も決定している。本日から開催される「乃木坂46 8th YEAR BIRTHDAY LIVE」は、乃木坂46のデビューを記念した4デイズ公演。昨年は大阪・京セラドームを舞台に「全177曲の楽曲披露」をコンセプトに行われ、4日間トータル20万人を動員した。昨年の4日目に開催された「西野七瀬~卒業コンサート~」は、全国218ヶ所の映画館に中継され、全国で10万人を動員した伝説のライヴとなった。今年も4日目の公演が全国各地の映画館でライブビューイングされることが決定しており、期待が高まる。全メンバーが揃うステージ、圧巻のパフォーマンスになることは間違いない。特に本日は初演というだけあり、ほどよい緊張感のメンバーたちを観ることができるはずだ。■公演情報「乃木坂46 8th YEAR BIRTHDAY LIVE ~DAY1~」日時:2月21日(金)開場15:00/開演17:30/終演予定 21:00場所:ナゴヤドーム
2020年02月21日EXILEが本日2月21日、京セラドーム大阪で「EXILE PERFECT LIVE 2001▶2020」を開催する。昨年「RAISE THE FLAG」をテーマに活動してきたEXILEは来年、活動20周年を迎える。2020年は6年ごとに開催される、LDHのエンタテインメントの祭典「LDH PERFECT YEAR」の年ということもあり、ますますの躍進を遂げる1年となるだろう。通算3度目となる「LDH PERFECT YEAR 2020」。今回は開幕の炎を燃やす「IGNITION」、あふれる想像力が創造する「IMAGINATION」、無限の可能性を追求し続ける「INFINITY」、既成概念も国境も全てを超越し新しい時代を切り開く「BEYOND THE BORDER」の4シーズンで構成されている。LDH全体で様々なパフォーマンスが予定され、総動員数は300万人の見込み。その幕開けとなった公演が1月に福岡での「EXILE PERFECT LIVE 2001→2020」の初演だった。このツアーはデビュー曲『Your eyes only 〜曖昧なぼくの輪郭〜』から、最新シングル『愛のために~for love, for a child~』までのシングル曲を中心に構成される、全国3都市10公演のドームツアーである。京セラドーム大阪の4デイズが今日から始まる。その熱狂をぜひ体感してほしい。■公演情報『EXILE PERFECT LIVE 2001▶2020』場所:大阪・京セラドーム大阪2月21日(金)開場17:00/開演19:002月22日(土)開場15:00/開演17:002月25日(火)開場17:00/開演19:002月26日(水)開場17:00/開演19:00
2020年02月21日『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』『ブラック・ウィドウ』など出演作が続く注目の女優フローレンス・ピューが主演を務める衝撃作『ミッドサマー』が本日から公開になる。本作はすでに公開された国と地域で大きな反響があり、衝撃的なのにラストは爽快感、恋人と一緒に観ると別れるかも、アッと驚く展開の連続……など様々な感想があがっている。本作でピューが演じたダニーは、恋人のクリスチャンとの関係がうまくいっていない精神的に少し不安定な女性。彼女は恋人やその友人たちとスウェーデンの田舎の村ホルガを訪れる。花が咲き乱れ、穏やかな笑顔をたたえた人たちが暮らす村で彼女たちは“90年に1度の祝祭”に参加するが、次第に村のもうひとつの顔があらわになっていく。人里離れた村で主人公たちが壮絶な体験をする……と聞くと定番ホラーや民間伝承ものを思い浮かべるが、本作はそんな予想をことごとく裏切りながら進んでいく。舞台は夏至の祭りの最中で、太陽は沈むことなく、主人公ダニーのいる場所はつねに明るくて美しい。彼女は身の危険を感じることなく、祝祭を楽しんでいるはずなのに、観客は少しずつ違和感を感じ、矛盾を感じ、明るい場所で気持ち的に追い詰められていく。この圧倒的に奇妙で考え抜かれた映画を創作したのは、『ヘレディタリー/継承』で注目を集めた新鋭アリ・アスター。彼はホルガの造形やそこで行われた祝祭を入念な調査を下敷きにしながらゼロから生み出し、そこに自身の失恋の経験やそこでおぼえた感情を脚本に盛り込んだ。本作はホラー映画ではないため、わかりやすい恐怖描写はないが、観客は終始、居心地が悪いような、矛盾した感情を味わうことになる。アスター監督は「この祝祭が入り組んだ複雑なものを描いていると受け止めてほしいし、ひとつひとつはシンプルなんだけど、どこかで矛盾した感情が観客の中に喚起されるといいなと思って創作した」と説明する。監督の想いは衝撃的な結末にも貫かれている。その結末に“爽快感”を感じる人もいるだろう。しかし、カタルシスでは済まない気持ちを抱く人もいるはずだ。結末を目撃するだけでは終わらない。上映が終わって明るい場所に出ても、そのモヤモヤがまだまだ続くとしたら……すでに公開されたエリア同様、日本でも『ミッドサマー』をめぐる感想戦や議論が巻き起こりそうだ。『ミッドサマー』2月21日(金) TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
2020年02月21日本年で42回を数える映画祭「ぴあフィルムフェスティバル(PFF)」の開催日が決定した。日程は、9月12日(土)から26日(土)。月曜休館を挟んで13日間、東京・京橋の「国立映画アーカイブ」で開催される。ぴあフィルムフェスティバルのメインプログラムは、1977年の始まりから続く自主映画のコンペティション「PFFアワード」。新人映画監督の登竜門として、これまでに140名を超えるプロの映画監督を輩出してきた。現在「PFFアワード2020」は作品を募集中。締め切りは3月24日(火)となっている。入選作品は、第42回ぴあフィルムフェスティバルでお披露目上映される予定だ。昨年は、「PFFアワード」入選をきっかけに注目を集め劇場公開された『沈没家族』(加納土監督)、『オーファンズ・ブルース』(工藤梨穂監督)、『ある日本の絵描き少年』(川尻将由監督)が全国の劇場で上映された。また、『ある日本の絵描き少年』は、先日の第74回毎日映画コンクールで、アニメーション映画賞「大藤信郎賞」を受賞。「PFFアワード」入選監督である、タナダユキ監督『ロマンスドール』、諏訪敦彦監督『風の電話』、成島 出監督『グッドバイ嘘からはじまる人生喜劇』が現在公開中。また、本年の公開予定作には、手塚眞監督『ばるぼら』、岨手由貴子監督『あのこは貴族』、石井裕也監督『生きちゃった』などがある。◎映画祭「第42回ぴあフィルムフェスティバル」開催概要【会期】2020年9月12日(土)から26日(土)まで※月曜休館【会場】国立映画アーカイブ(東京都中央区京橋3-7-6)【公式サイト】 ◎コンペティション部門「PFFアワード2020」作品募集概要【募集期間】2020年2月3日(月)~3月24日(火)応募される作品の長さ(短編・中編・長編)、ジャンル(ドラマ、CG、アニメーション、ドキュメンタリーetc)や、応募者の年齢、性別、国籍などの制限は一切ありません。1年以内に完成した自主映画であれば、どんな作品でもご応募いただけます。【作品募集ページ】
2020年02月20日ジェニファー・ローレンスが『Don’t Look Up』に主演することになった。『バイス』『マネー・ショート 華麗なる大逆転』のアダム・マッケイが監督するコメディ映画で、脚本もマッケイが書き下ろしている。主人公はふたりの科学者。半年後に隕石が地球にぶつかることを発見したふたりは、世界中にそれを伝えようとするが、誰も信じてくれないというストーリーらしい。製作はNetflix。マッケイはパラマウント・ピクチャーズと契約を結んでいることから、最初にパラマウントに持ち込んだが、7,500万ドルという予算が高すぎると断られたようだ。年内のリリースを目指し、撮影は4月ごろ開始される。ローレンスの最近作は、昨年6月公開の『X-MEN:ダーク・フェニックス』。文=猿渡由紀
2020年02月20日日本を代表するオーケストラ「新日本フィル」の第29回定期演奏会のテーマが興味深い。「ウィーン古典派からロマン派へ約30年の音楽旅」と題された公演には、モーツァルトの「交響曲第40番」を筆頭に、ベートーヴェンの「ロマンス」とシューベルトの「交響曲第5番」がプログラミングされ、まさに、1788年からの30年の間にウィーンを駆け抜けた3人の天才音楽家たちの美しい軌跡が楽しめる。クラシックの歴史を紐解いてみれば、この時代のこの瞬間こそが、古典派から初期ロマン派へと移行する極めて重要な時期に当たることが認識できる。3つの作品はもちろんウィーンで作曲または発表されたこともキーポイントだ。オペラ指揮者として評価の高いマエストロ、エヴェリーノ・ピドの指揮に、ソリストは周防亮介(ヴァイオリン)という魅力的な顔合わせにも注目したい。周防亮介 (c)TAKUMI JUN●公演概要2月28日(金)、29日(土)すみだトリフォニーホール 大ホール「新日本フィルハーモニー交響楽団#29ルビー」
2020年02月20日よみうりランドに隣接した日本庭園に3月14日(土)、新施設“HANA・BIYORI”がオープンする。1年中、花と四季のうつろいを楽しめる新しいスタイルのエンターテインメント型植物園になるという。本施設は、フラワーシャンデリア(吊り花)や、長さが20メートル、高さが2メートルを超す壁面花壇、360度に広がる花を楽しめる“HANA・BIYORI館”と、屋外エリアの“四季の庭”と“セコイアの庭”などからなる施設。四季の庭には季節ごとの花が15000本植えられており、春には満開の桜を楽しめる。また、植物園とプロジェクションマッピングを融合した新しいショーやコツメカワウソの展示スペース、貴重な文化財が集まる日本庭園、花と植物のワークショップ、オリジナルグッズが買える店舗やカフェなどもあり、東京の新たな定番スポットになりそうだ。HANA・BIYORI3月14日(土)10時オープン営業時間 9:30~17:30(時期により変動)料金大人(高校生以上) 1200円小人(3歳以上~小学生)600円住所東京都稲城市矢野口4015-1(よみうりランド遊園地隣接)
2020年02月20日2月22日(土)から、新国立劇場バレエ団がケネス・マクミラン振付による物語バレエの傑作、『マノン』を8年ぶりに上演する。アベ・プレヴォーが18世紀に書いた小説『マノン・レスコー』を原作に、マクミラン率いる英国ロイヤル・バレエ団が1974年に初演した作品。オペラや映画、絵画の題材としてたびたび取り上げられてきた“運命の女”マノンの壮絶な物語を、マスネの音楽と見事に融合した、マクミランの独創的な振付がドラマティックに描き出す。パリ近郊の宿屋で出会って恋に落ち、駆け落ちをした美しい少女マノンと若い神学生のデ・グリュー。しばし共に暮らすふたりだったが、デ・グリューの留守中に富豪のムッシューGMとマノンの兄レスコーが現れ、大金を餌にマノンを説得、彼女を愛人として連れ去ってしまう。ムッシューGMのパーティーで再会し、逃げ出すマノンとデ・グリュー。だがムッシューGMに見つかったマノンは、売春婦としてアメリカに送られてしまう……。マノンとデ・グリューを演じるのは、米沢唯&ワディム・ムンタギロフ(22、23日)、小野絢子&福岡雄大(26日、1日)、米沢唯&井澤駿(29日)の3組。主役ふたりによる“寝室のパ・ド・ドゥ”や“沼地のパ・ド・ドゥ”は、ガラ公演で踊られる機会も多いバレエ史上屈指の名シーンだが、物語バレエのパ・ド・ドゥはやはり全幕で観てこそ。この機会に、愛と破滅の物語にどっぷりと浸かりたい。文:町田麻子
2020年02月20日三菱一号館美術館では『開館10周年記念画家が見たこども展ゴッホ、ボナール、ヴュイヤール、ドニ、ヴァロットン』が、6月7日(日)まで開催されている。19世紀末にパリで起こった芸術運動のグループ、ナビ派。親密さや素朴さを追求したナビ派の画家たちにとって、「子ども」は最も身近でいて深遠な芸術のインスピレーションの源になった。同展では、そんなナビ派の画家を中心に、画家たちが見た「子ども」の姿を、油彩・版画・素描・挿絵本・写真など約100点を通して展覧することができる。ナビ派の中でもボナール、ヴュイヤール、ドニ、ヴァロットンに焦点を当て、フランス、ル・カネにあるボナール美術館全面協力のもと、三菱一号館美術館をはじめ国内外の美術館が所蔵する作品を展示。加えて、日本では滅多に見ることのできない欧米の個人コレクター所蔵品も並ぶ。展覧会は、プロローグ「子どもの誕生」から始まり、「路上の光景、散策する人々」「都市の公園と家庭の庭」「家族の情景」「挿画と物語、写真」、そしてエピローグ「永遠の子ども時代」の全6章で構成。プロローグ「子どもの誕生」では、ポール・ゴーガンやフィンセント・ファン・ゴッホらの作品を紹介。19世紀以前まで重要視されていなかった「子ども」を画題としてとりあげ、力強い色彩や単純化された素朴な表現で描き出した作品は、その後に続くナビ派の画家たちに大きな影響を与えた。三菱一号館美術館()
2020年02月20日第12回『日本ブルーレイ大賞』(デジタル・エンターテイメント・グループ・ジャパン主催)の授賞式が本日2月19日、都内で行われ、グランプリに『ボヘミアン・ラプソディ』(発売元/販売元:20世紀フォックスホームエンターテイメントジャパン株式会社)、準グランプリに『ライオン・キング』(発売元/販売元:ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社)、『ゲーム・オブ・スローンズ 最終章』(発売元:ワーナー ブラザース ジャパン合同会社)が選ばれた。高画質や高音質といったブルーレイディスクの特長を活かした作品を審査する“クオリティ部門”と、売上や話題性など2019年に注目されたブルーレイソフトを総合的に審査する“カテゴリー部門”に分けて審査を行い、両部門の受賞作品から、その年を代表するグランプリ、準グランプリ作品を決定し、表彰する。『ボヘミアン・ラプソディ』がグランプリに輝いた20世紀フォックスホームエンターテイメントジャパン株式会社の井上氏は「何より映画を見てくださった、たくさんのファンに御礼を申し上げます。ファンの皆さんの熱い思いが拡大した結果、まさに社会現象といわれる大ヒットになった」と受賞に感謝を示し、感無量の面持ち。AV評論家で日本ブルーレイ大賞審査委員長を務める麻倉怜士氏も「クオリティはもちろん、社会性があった。劇場に足を運んだ人が、ブルーレイも購入するという、まさにブルーレイが目指していた世界がついに来た。圧倒的なナンバーワン。絶対にこれですよね。これ以外考えられない」と賛辞を惜しまなかった。授賞式には、日本ブルーレイ大賞アンバサダーを務める堀田真由が駆けつけ、自身が選んだ“アンバサダー特別賞”として、レディー・ガガが主演を務め、第91回アカデミー賞で作品賞を含む8部門にノミネートされた『アリー/スター誕生 4K ULTRA HD & ブルーレイセット』の受賞を発表。「誰もがうらやむシンデレラ・ストーリーですが、同時に夢と愛を追いかける葛藤と苦悩も描かれていて、女優をやっている自分に重ねる部分もあり、ラストは涙しました。4Kで見ると、映像の色合いや音が鮮明で何度も見返したくなる作品」と同作の魅力を語っていた。■各賞・グランプリ:『ボヘミアン・ラプソディ』【評価ポイント】本作の市場性は文句なしに抜群。社会現象にもなった劇場でのヒットの影響が、パッケージメディアにも及んだのは特筆すべきことであり、劇場で観た感動を家でも体験するという流れを作ることに貢献した。クオリティの面においても画質的な良さ、特にHDRが良く効いており、色表現によって編年体の物語が語られる制作意図が鮮やか。音も臨場感豊かだった(Ultra HDブルーレイはDolby Atmos)。本編では観られない「ライブ・エイド」のフルのパフォーマンスを楽しめる点も評価したい。クイーンを知らない世代をもファンにさせてしまった意味でも、クオリティ、市場性含めまさにグランプリにふさわしい作品である(麻倉怜士氏)・準グランプリ:『ライオン・キング』『ゲーム・オブ・スローンズ 最終章』・審査員特別賞:『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオス 完全数量限定LPジャケット版Blu-ray & DVD2枚組』・アンバサダー(堀田真由)特別賞:『アリー/スター誕生 4K ULTRA HD & ブルーレイセット』■クオリティ部門・高画質賞(ブルーレイ):『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生エクステンデッド版ブルーレイセット』・高画質賞(Ultra HDブルーレイ):『ライオン・キング 4K UHD MovieNEX』・高音質賞:『アリー/スター誕生』■カテゴリー部門・映画賞(洋画):『ボヘミアン・ラプソディ』・映画賞(邦画):『劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』・TVドラマ賞:『ゲーム・オブ・スローンズ 最終章』・アニメ賞(洋画):『スパイダーマン:スパイダーバース』・アニメ賞(邦画):劇場版『鬼滅の刃1』・音楽賞:『Hikaru Utada Laughter in the Dark Tour 2018』・ノンジャンル賞:『4K夜景2 TOKYO HDR NIGHT』取材・文・写真:内田 涼
2020年02月19日オスカーに6部門で候補入りした『スリー・ビルボード』から2年、マーティン・マクドナーが新たな映画を準備していることが明らかになった。タイトルは『The Banshees of Inisheer』で、出演は『In Bruges』でも組んだコリン・ファレルとブレンダン・グリーソン。舞台はアイルランドの小さな島。長年の友人だったふたりの関係が突然壊れ、思いもかけない展開になるという話らしい。世界配給は『スリー・ビルボード』も手がけたサーチライト・ピクチャーズ(旧・フォックス・サーチライト)が行う。撮影はこの夏スタートの予定。文=猿渡由紀
2020年02月19日『ヘレディタリー/継承』で圧倒的な評価を得たアリ・アスター監督の新作『ミッドサマー』が21日(金)から公開になる。本作はスウェーデンの奥地で90年に1度開催される祝祭を訪れたアメリカ人大学生が、壮絶な体験をする様を描いた作品だが「この映画はあくまでも(主人公の)ダニーの視点から見た話」であることがポイントだとアスター監督は語る。本作の主人公ダニーは、ある出来事がきっかけで家族を失い、天涯孤独の身になってしまう。恋人のクリスチャンとの関係はうまくいっておらず、孤独が日に日に増していくが、彼女はある日、クリスチャンと友人たちとスウェーデンの奥地にある村に旅行に出かけることに。ホルガと呼ばれるその村は花が咲き乱れる美しい場所で、人々も笑顔で穏やか。優しく村に迎え入れられた彼女たちは太陽が沈まない夏至の祝祭に招かれるが、周囲で少しずつ異変が起き始め、ダニーやクリスチャンらの人間関係にも変化が訪れる。本作はアスター監督の失恋の経験と、制作会社からの新作オファーが混ざりあって創作が始まった。主人公はいまにも恋愛関係を失いそうな状態にあり、孤独に押しつぶされそうになっているが、ホルガの祝祭に参加することで少しずつ満たされていく。「現代はどこにいても、いつでも誰とでもつながることができるけど、そのことが僕たちを貧しくしてるんじゃないか、と思うことがある」とアスター監督はいう。「だから、ダニーがホルガでロマンティックな想いをするとしたら、それはネットから切り離れた環境に置かれて、ネットのコミュニケーションから解放されたことで実現しているのかもしれません。この映画はダニーの孤独について描いた映画だと思うし、『ヘレディタリー/継承』の登場人物たちも、同じく全員が血でつながっていて、家族の中にいるにも関わらず、心のどこかで何らかの孤独や疎外感を感じているんです」そこでアスター監督はプロダクションデザイナーと入念に調査を行い、世界の様々な祝祭や慣習、神話などを組み合わせてホルガの祝祭をつくりだした。「この映画で描かれる祝祭は主にアメリカ社会について僕が感じていることを反映させています。ホルガは様々な要素が合体し、混ざり合っています。あの場所を一種の理想郷だと考えることもできるでしょうし“あんな風になれたらいいのに”と憧れる存在として捉えることもできます」しかし、太陽の光が降り注ぐホルガは良い面ばかりではない。人々に囲まれ、笑顔で迎え入れられたはずなのにダニーたちの関係は少しずつこじれ、孤独は大きくなっていく。「ダニー以外のアメリカ人たちはみな自己中心的でキャリア至上主義で、個人主義者で、お互いに対して忠誠心がまったくない相手を搾取しようとするキャラクターとして描かれていますが、それはこの映画がダニーの視点から描かれているからなんです。彼女の主観が観客の視点になるので、ダニーの求めているものをアメリカ人たちは何も与えてはくれないけど、ホルガの人たちは与えてくれると思えてしまう。だから映画を観てくれる人には“この映画はあくまでダニーの視点から見た話なんだ”ということを意識して観てもらいたいですし、映画を観ながら葛藤し、格闘してもらたいと思っています」監督が本作を客観的な視点ではなく、主人公の“主観”を通じて描いたのには理由がある。「僕が映画で描きたいのは、映画で描かれる外側の世界と、登場人物の内側の世界が完全にマッチすることなんです。例えば、別れを経験したとします。客観的に見たら、別れは別れに過ぎないわけだから、友達は“まぁ、よくあることだから立ち直れよ!”というかもしれません。でも別れた本人にとっては世界が終わる、自分が死んでしまう、終末が来てしまったかのような気持ちなわけです。もちろん時が経てば、そんな感情も乗り越えられるんだろうけど、僕はその人がまさにその瞬間に感じる“当事者の感情の大きさ”を映画で表現したいと思っています」自身の心が揺らぐとき、孤独を感じるとき、恋人が離れていってしまうとき、世界が壊れる、この世の終わりがやってくる。観客はダニーの内面を通じて夏至の祝祭に、すべてのおわりに立ち会うことになるのだ。「僕は映画で世界を作り上げることを愛していますが、それはセットやロケ地などを通じて物理的な世界を作り上げるだけではなく、キャラクターの感情、つまり“内なる風景”を作ることを含んでいます。だから、観客の方が『ミッドサマー』を通じて、ダニーの“内なる風景”を体験し、感じてくれたらうれしいですね」ちなみにすでに公開されている国や地域では本作のラストに“爽快感”を感じる観客が多かったようだ。しかし、アスター監督は語る。「爽快感を感じてもらった後に、“待てよ。本当にこれでいいのか?”と思ってもらえたら」。『ミッドサマー』は衝撃や爽快感や恐怖よりも強い、いつまでも“心に残り続ける感情”を観る者に宿す映画になっている。『ミッドサマー』2月21日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
2020年02月19日佐藤大樹(EXILE/FANTASTICS)と橋本環奈のダブル主演作である『小説の神様 君としか描けない物語』。この度、本作の本予告映像が公開された。2020年版“このミステリーがすごい!”、“本格ミステリ・ベスト10”、“2019ベストブック”の3冠を受賞し、本屋大賞にもノミネート、さらに第41回吉川英治文学新人賞の候補に選ばれている人気作家・相沢沙呼による感動小説『小説の神様』。こちらを原作とした本作では、男女ふたりの高校生小説家によるファンタスティックな青春ストーリーが展開する。公開された本予告は、「あなたが小説家だなんて信じられない!!」と、売れっ子高校生小説家の詩凪(橋本)が、同じ高校に通う売れない小説家・一也(佐藤)にビンタを食らわせる強烈なシーンからスタートする。自信を無くし、小説家としてのプライドを失った後ろ向きな一也に対して、“ドS”で強気な詩凪。そんな、まるで正反対の性格のふたりが編集者に課されたミッション……それは、“ふたりでベストセラー小説を生み出せ!”というもの。反発し合いながらも共作をきっかけに縮まるふたりの距離。自信を取り戻し始めた一也だが、大きな壁にぶつかってしまう。一方、売れっ子のはずの詩凪も、誰にも言えない秘密を抱えていた……。“好き”を諦めないからこそぶつかり、悩み、支え合うふたりが紡ぐ物語はどうなるのか。一也の心情の変化を映し出すようにモノクロだった世界がカラーに色づき始める演出や、星降る草原で向かい合うふたりなど、『HiGH&LOW』シリーズやMV500本以上を手がけてきた久保監督の才能が遺憾なく発揮された、ファンタスティックな映像の数々。本作の魅力が詰まった予告編となっている。また、本予告編でも使用されている主題歌には、E-girls解散発表後初、鷲尾伶菜のソロプロジェクト“伶”としての第1弾楽曲『Call Me Sick』を起用。ポップな曲調が作品を盛り上げている。『小説の神様 君としか描けない物語』5月22日(金)より全国公開
2020年02月19日綾ベン企画『川のほとりで3賢人』が2月21日(金)から3月1日(日)まで東京・下北沢の駅前劇場で上演される。実はこの「綾ベン企画」、今回でなんとVOL.14。公演を立ち上げているのは劇団・東京乾電池の旗揚げメンバーでもある綾田俊樹とベンガル。だから“綾ベン”なのだ。1990年から1〜2年に1本ペースでコンスタントに公演を続けていたが、2006年以降は途絶えていた「綾ベン企画」。そして2017年に復活し、今回は3年ぶりの公演となる。注目ポイントは大きくふたつ。まずひとつは、綾田俊樹とベンガルという俳優ふたりの実力は言わずもがな、今回ここにゲストとして加わるのが広岡由里子という点だろう。広岡といえばかつて東京乾電池に所属、つまりふたりの後輩にもあたる人物であり、その独特なトーンと飛び道具のような存在感で舞台、映像と幅広く活躍している俳優なのだ。出演者はたった3人だが、どう考えても濃密な作品になることは間違いない。もうひとつは、演出を務めるのが映画監督の平山秀幸であるというところ。平山といえば映画『閉鎖病棟』『愛を乞うひと』などで知られる存在だが、実は前回の綾ベン企画公演で“舞台演出家デビュー”を飾っている。そして今作が舞台演出2作目、これはかなりレアと言えるだろう。もともと長年東京乾電池を観続けており、綾田&ベンガルらとも映像作品では多く関わってきた平山。そんな彼がこの個性あふれる3人をどう演出するのか、そこも見どころだ。舞台は多摩川の河川敷。隣り合わせに暮らすふたりのホームレスの前に、福祉課の馬場マチコという、額にバンドエイドを貼っている女が現れる。マチコの出現でふたりの生活は徐々に乱されてゆき……というストーリー。言葉の断片から少しずつ明らかになるふたりの過去と秘密、彼らにつきまとうマチコの正体……コミカルながらもそこには河川敷に暮らす人のリアルも見え隠れし、彼らが決して“遠い存在”ではないこともわかる。3人の猛者が繰り広げるそんな物語を小劇場で味わえる、なんとも贅沢な時間ではないか。文:川口有紀
2020年02月19日平原綾香が本日2月19日、東京国際フォーラム ホールCで「第6回 平原綾香 Jupiter 基金 My Best Friends Concert ~ 顔晴れ(がんばれ)こどもたち ~」を開催する。平原綾香は昨年12月に『Jupiter』(2003年)でのデビューから16年を迎えたが、その人気は現在も衰えることがない。今年は新曲『MOSHIMO』がミャンマーの配信チャートで1位を獲得、さらに6月からの全国ツアー「平原綾香 CONCERT TOUR 2020 ~MOSHIMO~」の開催も決まっている。そして「平原綾香 Jupiter 基金」は2015年に立ち上がった、平原自身が主催する慈善活動。2004年に起きた新潟県中越地震の際に『Jupiter』がラジオで多くリクエストされていたことから着想されたプロジェクトだ。設立に際しては、苦しんでいる人々に音楽で「“顔晴る(がんばる)”力を届けていきたい」と設立に際して自身の声明を発表した。設立以降、毎年1回を目標に同基金にまつわるコンサートが続けられている。それが「平原綾香 Jupiter 基金 My Best Friends Concert ~ 顔晴れ(がんばれ)こどもたち ~」シリーズ。過去にはK、クリス・ハート、吉田山田、山崎育三郎など豪華なゲストが出演している。第6回目となる今夜の客演は森崎ウィン。そして本コンサートの基金はミャンマーにある、こどもたちの施設「Dream Train」に寄付される予定だ。今夜は平原の想いがこもった1年に1度きりのステージ。音楽を堪能すると同時に世界の問題に想いを馳せる機会にしてほしい。■公演情報「第6回 平原綾香 Jupiter 基金 My Best Friends Concert ~ 顔晴れ(がんばれ)こどもたち ~」日時:2月19日(水)開場18:00/開演18:30会場:東京国際フォーラムホールCゲスト:森崎ウィン
2020年02月19日『家政婦のミタ』『過保護のカホコ』、そして『同期のサクラ』など、多くのヒットドラマを生み出してきた脚本家・遊川和彦による第2回監督作品『弥生、三月 -君を愛した30年-』が、3月20日(金)に全国公開される。この度、波瑠が演じる、主人公の場面写真が公開された。本作は、完全オリジナル脚本による物語。“ふたりの男女の30年間を3月だけで紡ぐ”という、斬新なラブストーリーだ。弥生の運命の人である山田太郎(やまだたろう)・通称サンタを演じるのは、成田凌。命を落とすふたりの親友・サクラ役に杉咲花、『中学聖日記』でデビューを果たした岡田健史が映画に初出演する。さらに、小澤征悦、黒木瞳といった実力派俳優陣が脇を固める。公開された画像は、制服に身を包み、笑顔で未来に期待を寄せている10代の弥生。そして、病気により若くして命を落としてしまった親友のサクラからのメッセージの入ったカセットテープを聞く40代の弥生の姿。波瑠はひとりで、弥生の生きた30年間を演じきっている。弥生は、周囲に嫌われることも厭わず、自分の正しいと思ったことを貫き通す芯の強い女性。監督を務めた遊川は波瑠について、「とても難しい役だと思っていたけれど、本当に彼女にピッタリだと思いました。彼女からは愛を感じるし、積極性もある。想像以上にすごい人でした」と絶賛。それに対し波瑠は、「遊川さんが書かれる台詞は、とても真っ直ぐで、ただ言うだけではいけないというのが難しいんですよね。その台詞の向こう側に、どんな思いがあるのか。ちゃんと考えないと、ただの直球にしかならないんです。苦労しましたが、濃厚な時間でした」と遊川作品だからこその苦労を語っている。『弥生、三月 -君を愛した30年-』3月20日(金)全国公開
2020年02月18日ブルース・ウィリスとメーガン・フォックスが『Midnight in the Switchgrass』に出演することになった。犯罪スリラーで、ふたりの役はFBI捜査官。ほかに、地元の刑事の役でエミール・ハーシュも出演する。監督は『アイリッシュマン』など100本以上の映画をプロデュースしてきたランダル・エメット。今作が監督デビュー作となる。撮影は来月9日、プエルトリコで開始。ウィリスの最近作は、エドワード・ノートンが主演と監督を兼任した『マザーレス・ブルックリン』。ハーシュは今年のオスカーに10部門でノミネートされたタランティーノの『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』に出演している。文=猿渡由紀
2020年02月18日2020年、映画界、テレビ界の賞レースを席巻し注目を集めている成田凌と清原果耶のふたりがダブル主演にして初共演する『まともじゃないのは君も一緒』が、11月に全国公開されることが決定。この度、主演を務めるふたりと、監督を務める前田弘二のコメントが公開された。成田は、映画『スマホを落としただけなのに』で2019年日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞し、昨年は、自身の初主演作となった『カツベン!』や、『愛がなんだ』『チワワちゃん』『翔んで埼玉』『さよならくちびる』『人間失格 太宰治と3人の女たち』などに出演。その演技力が評価され、第11回TAMA映画賞 最優秀新進男優賞、第32回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎新人賞、第44回報知映画賞助演男優賞、第41回ヨコハマ映画祭助演男優賞、第93回キネマ旬報ベスト・テン助演男優賞、第74回毎日映画コンクール男優主演賞など、数々の賞レースを席巻した存在だ。今最も注目と期待が集まる俳優のひとりといっても過言ではない。彼が演じるのは、数学一筋、世間知らずで人とのコミュニケーションが苦手だが、実は“普通”に結婚願望のある予備校講師・大野康臣役だ。対する清原は2019年、『愛唄 約束のナクヒト』『デイアンドナイト』『いちごの唄』に出演した。その圧倒的な存在感と演技力が評価され、第32回日刊スポーツ映画大賞新人賞を受賞。ドラマ初主演となった『透明なゆりかご』では、東京ドラマアウォード2019主演女優賞を受賞した。さらには日本映画テレビプロデューサー協会が選定する、2020年エランドール賞新人賞を受賞するなど、弱冠18歳にして実力派女優としての地位を確立している。この2020年、最も注目度の高い女優だろう。そんな彼女は、恋愛経験は無いけれど、恋愛雑学だけは豊富な大野の教え子・秋本香住を演じる。監督は、2011年、長編劇場映画デビュー作となった『婚前特急』で、第3回TAMA映画賞最優秀新進監督賞受賞、第33回ヨコハマ映画祭新人監督賞、第21回日本映画プロフェッショナル大賞新人監督賞などを受賞し一躍注目を集めた前田。コミカルかつキュート、毒気もありながら本音でぶつかっていく愛すべきキャラクターなど、数々の魅力的なキャラクターを彼は生み出してきた。そして脚本は、2014年に公開された『そこのみにて光輝く』でキネマ旬報ベストテン脚本賞、ヨコハマ映画祭脚本賞を受賞し注目を集めた、高田亮が務める。本作は、『婚前特急』『わたしのハワイの歩きかた』などでタッグを組んできたこの監督と脚本家のふたりが再びタッグを組み、作品全体を優しい雰囲気で包みながらも、日常の中での人と人のコミュニケーションのすれ違いや距離感のズレ、不器用さを、毒気とコミカルさを交えて描くオリジナルストーリーとなっている。主演の成田と清原、監督の前田のコメントは下記。■成田凌(大野康臣役)これはなに映画といったらいいのか。恋愛映画、コメディ映画、学園もの?予備校もの?いやー、難しいです。観ていただいた方に委ねようと思います。この役を演じて“普通”というものがなんなのか、わからなくなりました。そんなもの存在するのか、あるのなら無くなってしまえ、と思いました。世の中の“普通”というものに馴染めない予備校講師・大野と、“普通”を教えてくれる予備校生の香住、このふたりのあったかい、いや、あったかい?つめたい?なんだかわからないけど愛おしいふたりの空気を吸ってみてください。■清原果耶(秋本香住役)私が演じた香住は、毒っ気が強いけど、とてもピュアな女の子。監督から「今までに見たことのない清原さんを見たい!」と言われ、その言葉に手を引っ張ってもらいながら、初めてご一緒させて頂いた成田さんと駆け抜けた日々でした。不器用なふたりが紡ぐ奮闘記、自分だけの“普通”を選択する、願いにも似た暖かさを感じて頂ければ嬉しいです。お楽しみに。■前田弘二(監督)この映画は、世の中の“普通”に馴染めない、おかしなふたりの物語です。成田凌氏と清原果耶氏は全編を通して繰り広げられる、噛み合わない掛け合いの応酬に潜んだ感情の機微を、ひとつひとつ丁寧に見事に演じ、ふたりの作り出した空気感がとっても可笑しく、愛おしく、時にクレイジーで、その魅力は想像を遥かに超えました。「普通はどうなんだ?」「みんなはどう思うんだろ?」、正論らしさや大多数の意見に流されやすい現代。きっと主人公ふたりの姿に気分がスカッとするはず。『まともじゃないのは君も一緒』11月全国公開
2020年02月18日1998年長野五輪、スキージャンプ団体での日本の悲願の金メダル。この栄光を陰で支えた25人のテストジャンパーたちの知られざる感動秘話が映画化。田中圭主演『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』が、6月19日(金)に公開となる。この度、その特報映像が公開、あわせて新キャストが発表された。主人公は、スキージャンパーの西方仁也(にしかた・じんや)だ。1994年のリレハンメル五輪スキージャンプ団体戦で“日の丸飛行隊”のメンバーとして日本代表を牽引するも、エース原田雅彦のジャンプ失敗で金メダルを逃し、長野五輪での雪辱を誓い、代表候補として有力視されながらも落選。テストジャンパーとなって日本代表選手たちを裏方として支えた人物。西方の金メダルへ想い、それを打ち砕く挫折、原田との友情など、様々な葛藤を経て、命の危険を顧みずテストジャンプに挑んでいく。西方率いる25人のテストジャンパーたちの決死のテストジャンプを、史実に基づいてダイナミックに描くオリジナルストーリーとなっている。主人公・西方仁也役には、『おっさんずラブ』シリーズ、『図書館戦争』シリーズなどの田中圭。また、聴覚障害のあるテストジャンパー・高橋竜二役には山田裕貴。監督は『荒川アンダーザブリッジ』の飯塚健が務めることが決まっている。そしてこの度、テストジャンパーの一員で、ケガのトラウマを抱えた南川崇役に眞栄田郷敦、唯一の女子高校生テストジャンパー・小林賀子役に小坂菜緒(日向坂46)、そしてテストジャンパーのコーチ・神崎幸一役を古田新太が担当することが決定。さらに、長野五輪日本代表選手・原田雅彦役には、映画『カメラを止めるな!』の濱津隆之、レジェンド・葛西紀明役は、ドラマ『おっさんずラブ』で田中と共演した落合モトキが決まった。1998年長野オリンピックの実際の映像からスタートする特報映像は、日本スキージャンプ団体が金メダルを獲った栄光の裏側にいた25人の“名もなき英雄たち”として、主演の田中をはじめ、山田、眞栄田、そして小坂ら演じる登場人物が、スキージャンプに挑む姿が描かれている。また、現在撮影中の長野県白馬スキージャンプ競技場から、田中、山田、眞栄田、小坂、そして古田の5人の写真と、出演者・監督からのコメントも到着した。■眞栄田郷敦コメント長野オリンピックスキージャンプ団体の表舞台と舞台裏。そこには一人一人の個性があり、想いがあり、ドラマがあり、その一つ一つに胸が熱くなりました。今回は自分の性格と少し離れたキャラクターです。実際に長野オリンピックが行われた白馬スキージャンプ場で先輩方やスタッフのみなさんに支えていただきながら日々新しい挑戦をしております。お楽しみに。■小坂菜緒(日向坂46)コメント1998年に開催された長野オリンピックは、私がまだ生まれる前の出来事で、初めて知ることも沢山ありました。本作はその長野オリンピックでのスキージャンプ団体を題材にした作品です。「栄光に彩られた表舞台の裏側にはこんなドラマがあったんだ」と気付かされ、背中を押されるような力強い脚本でした。当時を知らない私と年齢が近い世代の方にも、“人はどの場にいても輝ける”、そう伝わってくれたらいいなと思います!■古田新太コメントおいらの中の「ヒノマル飛行隊」と言えば札幌オリンピックである。小学生だったおいら達はウケると言うことで、近所の子供全員が笠谷のマネをしていた。ジャージの横を指で挟み、パタパタして飛ぶマネをしていた。全員が“笠谷”と言っていた。そいつを大変な事にしたのがリレハンメルだ。“ヒノマル飛行隊”がやってきた。そこで原田が、、、その後は映画で。■監督:飯塚健コメント郷敦くんと小坂さん、若い二人はキラキラ眩しいので、話す時はサングラスが必要です。だけど実は、超の付く負けず嫌いで、見せないけど努力家。より芝居を好きになって貰える現場を共につくれたら、と思いながら撮影しています。古田さんのラジオはずっと聴いていましたし、連載も読んでいました。つまりはファンでしたから、ご一緒できて光栄です。『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』6月19日(金)公開
2020年02月18日澄川喜一の作家活動60年を総括する大規模個展『抽象彫刻のパイオニア澄川喜一 そりとむくり』が、横浜美術館にて5月24日(日)まで開催されている。「反り(そり)」と「起り(むくり)」とは、見る場所によって微妙に反ったり、膨らんだりする、日本の伝統的な造形に基づく独特の曲線のこと。そんな「そりとむくり」をテーマに、彫刻作品をはじめ、東京スカイツリーや全国各地の公共造形物などのデザインを手がけているのが澄川喜一だ。同展は、そんな澄川喜一の60年以上におよぶ創作活動の全貌を、最新作を含む約100点の作品・資料によって明らかにするものだ。『抽象彫刻のパイオニア澄川喜一 そりとむくり』( )
2020年02月18日劇団文化座が、劇作家・三好十郎の名作『炎の人』を2月20日(木)から29日(土)まで東京・こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロで上演する。同劇団は1942年に結成され、草創期には日本の現代演劇史に大きな足跡を残した三好作品を連続して上演し、戦中戦後の日本で演劇の良心の灯をともし続けた。以来、底辺に生きる人々に光を当てた作品を上演するほか、近年では浅田次郎の小説の舞台化や福田善之による音楽劇、また三好のラジオドラマの舞台化など、多様性ある創作活動も展開している。今回上演する『炎の人』は、絵画『ひまわり』などで知られる画家ヴィンセント・ヴァン・ゴッホの半生に焦点を当てた物語で、その激しい炎のような生涯を三好独自の視点で鮮やかに描き出した傑作戯曲。これまで多くのカンパニーによって上演され、文化座では1958年に創立者の佐佐木隆による演出で初演し、その年の文部省芸術祭団体奨励賞を受賞。1962年、1965年の再演以来、文化座としては実に54年ぶりの上演となる。貧しい炭鉱町で福音伝道として暮らしていた若き日のゴッホ。だが、その正義感ゆえの行動で職を解かれてしまう。その後、画家になる決心を固めた彼は、弟テオの献身的な支援のもと画家修業に勤しむが、世界と己の溝は深まるばかりだった。そして、敬愛するゴーガンとの共同生活の果てに、彼は己の耳を切り落とし……。ゴッホは自身の絵を見つけるまでに何を考え、どんな苦悩をしてきたのか。三好が登場人物ひとりひとりに限りない愛情を注いだ物語を、演出・鵜山仁が丁寧に描き出す舞台。ゴッホ役に藤原章寛、ゴーガン役に文学座の鍛治直人を配して贈る。文:伊藤由紀子
2020年02月18日夏のある日、同じ高速バスに乗り合わせた3組の男女とその運転手。4つの物語が動き出す……。2011年、世田谷パブリックシアターのプロデュースにより、桑原裕子の戯曲を青木豪が演出する形で上演された『往転(オウテン)』。岸田國士戯曲賞、鶴屋南北戯曲賞の最終候補ともなったこの作品が、桑原自身による新演出で再演される。どこにでもいるごく普通の人々が抱える生きづらさ、その人たちがふと踏み外す危うさをドラマティックに描く桑原。今作にも4題の物語にさまざまな“普通の人”が登場する。リストラされた男とかつての愛人だった女性が、彼女の母の遺骨を渡す旅をする『アンチェイン・マイ・ハート』。ともに桃農家を経営する双子の兄の婚約者を名乗る女性と、それに戸惑う弟を描く『桃』。自宅の二階から飛び降りた女性が病院で同室になった男性と交流する『いきたい』。息子の友人と偶然バス停で出会い、同じ目的地へ向かう女性の話『横転』。同じバスに乗る彼らの人生の断片が描かれるうち、それぞれが抱えていたものが明らかになってゆく。今回の公演は、桑原が所属する劇団・KAKUTAによるプロデュース公演「Monkey Biz」の第1弾で、初演にも参加していた峯村リエや、入江雅人、小島聖、米村亮太朗、長村航希、岡まゆみをゲストに迎える。初演は東日本大震災後まもなくの上演だった。あれから8年経ったいま、当時とはまた違った閉塞感が漂う中でこの作品は私たちに何を投げかけるだろうか。2月20日(木)から3月1日(日)まで東京・本多劇場にて上演。文:釣木文恵
2020年02月18日日向坂46が2月19日、4thシングル『ソンナコトナイヨ』をリリースする。日向坂46は2015年に「けやき坂46」名義で結成。2019年に改名し、昨年3月にデビューシングル『キュン』をリリースした。その後も2ndシングル『ドレミソラシド』、3rdシングル『こんなに好きになっちゃっていいの?』と発表している。先日はドラマ『DASADA』とコラボした「日向坂46×DASADA LIVE&FASHION SHOW」を横浜アリーナで行い、成功を収めたことも話題になった。『ソンナコトナイヨ』は、グループにとって約4カ月ぶりのシングル作品。前髪を切りすぎて落ち込んでいる女の子に「ソンナコトナイヨ」と伝えるポジティブチューンだ。明るいAメロからBメロを挟み、サビでマイナーなメロディに変化する曲調も聴きどころ。ミュージックビデオはメンバーの爽やかさ、可愛らしさに加え、個々の魅力が演出されている。撮影は原宿を中心とした都会の中心部、そして横浜のビル群が見える山下埠頭で行われた。前髪を切る仕草の「チョキチョキダンス」をはじめとする、激しい振付けにも注目してほしい。■リリース情報日向坂46 『ソンナコトナイヨ』発売日:2月19日収録曲:ソンナコトナイヨ(全TYPE収録曲)青春の馬」(全TYPE収録曲)窓を開けなくても(TYPE-B収録曲)ナゼー(TYPE-C収録曲)好きということは・・・(TYPE-A収録曲)君のため何ができるだろう(通常盤収録曲)
2020年02月18日