くらし情報『迫力ある「面構」シリーズ42点が一堂に『面構(つらがまえ) 片岡球子展 たちむかう絵画』1月1日より開催』

2022年12月7日 12:00

迫力ある「面構」シリーズ42点が一堂に『面構(つらがまえ) 片岡球子展 たちむかう絵画』1月1日より開催

《面構 足利尊氏》 1966(昭和41)年神奈川県立近代美術館蔵


昭和から平成にかけて活躍した日本画家・片岡球子の画業のなかで、特に「面構(つらがまえ)」シリーズに焦点をあてた展覧会が、2023年1月1日(日)から1月29日(日)まで、横浜・そごう美術館で開催される。

1905年に北海道札幌市に生まれ、1926年に女子美術専門学校を卒業後、横浜市の尋常高等小学校に勤めながら創作を続けた片岡球子は、25歳で院展に初入選。日本画壇で地位を築き、2008年に103歳で逝去する間際まで画業を貫いた。

将軍の足利尊氏や足利義満、浮世絵師の葛飾北斎や安藤広重など歴史上の人物を描いた「面構」シリーズは、1966年から2004年までの38年間で44点が院展に出品され、片岡球子のライフワークとなったものだ。

「面構は顔だけを描いているだけではなく、その人間が現代に生きていたらどんな風に役立つかなどと、思いながら描いています」。画家自身の言葉にあるように、「面構」は単に歴史上の人物の肖像ではなく、人間の「魂」を描きたいと考えた彼女が生涯をかけて取り組み続けたもの。綿密に取材や推敲を重ね、力強い筆致を用いて、確信をもって血肉をもった人間に仕上げている。そうした人間性や精神性とともに、大画面での構成や大胆な構図、ときに加えられたデフォルメ、色彩や装飾性の豊かさといった造形要素もまた見逃せない魅力だ。

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