チケットぴあがお届けする新着記事一覧 (113/342)
ライブイベント「キン肉マンカーニバル 2019」が来年2月9日(土)に東京・豊洲 PITで開催される事が決定した。【チケット情報はこちら】同イベントは人気漫画『キン肉マン』の40周年を記念して開催されるもの。出演アーティストは10-FEET、サンボマスター、四星球の3組。チケットの一般発売に先駆けて、オフィシャル先行を実施。受付は11月19日(月)午前10時より。■キン肉マン40周年記念イベント「キン肉マンカーニバル 2019」日時:2019月2月9日(土) 開場16:00/開演17:00会場:チームスマイル・豊洲PIT(ピット)(東京都)出演:10-FEET / サンボマスター / 四星球※その他ゲストあり料金:前売 4800円(税込、ワンドリンク別途)※3歳以上チケットが必要※未就学児入場不可
2018年11月14日犬飼貴丈と大野いとが、この26年間、年齢も個性も異なる460組のカップルが読み続けてきた朗読劇『ラヴ・レターズ』に挑む。8歳から55歳まで、幼馴染のアンディーとメリッサが手紙を交換し続ける。1回きりの読み合わせ稽古を終えたばかりのふたりが語った。【チケット情報はこちら】今回、初共演のふたり。互いの印象は、「柔かくて優しそうな方で安心しました」(犬飼)、「真面目だけど面白く、愛があるアンディーを感じました」(大野)と、まだ初々しい雰囲気だ。しかし、実際に読み合わせをして、犬飼は「ふたりで読んだらよりメリッサが近くに感じられました。アンディーにとって、かけがえのない存在だなって」、大野は「居心地がすごくよかったです。メリッサは自分にはない部分をアンディーに見出したからこそ、紆余曲折がありながらも人生をかけてラヴレターをやり取りしたのだと実感しました」と、発見があった様子。犬飼は自分が演じるアンディーについて「思春期特有の衝動が描かれていて、ちょっと気持ち悪い男の子。本音をあまり出さない、大切なことはあえて隠すところは自分と似ていますね。男子ってそういう感じ」。その言葉を受けて、大野は「アンディーってちょっと鈍感かも?」と笑った。メリッサについては「自由で自分に素直。行動派で芸術性のある女性。テンションが高く、一緒にいると、誰もが楽しい気持ちになれるような女の子です。楽しく生きているところ、芸術が好きな点は自分と似ています」と、役と自分を重ねているようだ。手紙のエピソードを訊ねたら、大野は「私は高校1年で上京後、地元の親友と2か月に1回文通していました。寮生活だったので、手紙が自分のポストに入っていると嬉しくて。成人式では、地元の友達3人と30歳の自分に当てた手紙を書いて埋めました。30歳になったら掘りに行きます」、犬飼は「成人した時、15歳の自分が書いた手紙が届きました。その時流行っていたことや自分の未来予想が書かれ、夢に満ち溢れていた(笑)。予想は外れましたが、手紙っていいなぁって感じました」と語った。ラヴレターについては、「数回もらったことがあり、うれしかった。メール世代なので、相手は必ず携帯を持っていない子」(犬飼)、「小学生のときに一度書いたことはあります。手紙ではないのですが、バレンタインに小さなメモのメッセージでもらった記憶があります」(大野)と、思い出話に。最後に「僕たちにしか出せないアンディーとメリッサになるでしょう。作品のリピーターの方には新しさを感じていただきたいですし、初めての方には朗読劇を見るきっかけになれば。精一杯頑張ります」(犬飼)、「想像は現実を超えることがあり、ファンタジーの部分を含めて楽しめる作品です。ぜひ足をお運びください」(大野)と、熱いメッセージで締めくくった。犬飼貴丈と大野いとの出演回は11月15日(木)東京・サンシャイン劇場にて。チケット好評発売中。取材・文:三浦真紀
2018年11月13日イギリスのシンガーソングライター、アン・マリーが、4月16日(火)に東京・LIQUIDROOMで追加公演を開催することが決定した。【チケット情報はこちら】追加公演は、先日発表した来日公演が即日完売したことをうけて決定したもの。アン・マリーはイギリス出身。幼少期からパフォーミングアートスクールで学ぶ傍ら、9才で始めた空手でも世界大会の優勝経験を持つ「空手歌姫」。ルディメンタル、クリーン・バンディット、マシュメロ、エド・シーラン、 デヴィッド・ゲッタなど今をときめく様々なアーティストとコラボ。今年の4月にリリースしたアルバム『Speak Your Mind』は世界中で大ヒット。先日「スッキリ」に生出演し、生歌をパフォーマンス。大きな話題を呼んだ。チケットの一般発売は12月1日(土)より。なお、一般発売に先駆けて、オフィシャル先行を実施中。受付は11月19日(月)午後11時59分まで。■Anne Marie来日公演追加公演4月16日(火)LIQUIDROOM(東京都)料金:6,000円(ドリンク別)
2018年11月13日ソロはもちろん、世界的ミュージシャンとの競演やビッグバンド形式のライブなど幅広く活躍中。ピアニスト・小曽根真が、クラシックやジャズへの想いを語ってくれた。【チケット情報はこちら】クラシックとの出会いは5歳で始めたピアノレッスン。それまでもジャズ音楽家だった父の影響で、家にあるハモンドオルガンには自由に触れていたが、「バイエルが苦手で、クラシックは嫌いになってしまった(笑)」。その後、12歳でジャズピアノを始めてからもクラシックとは遠ざかったまま。再びクラシックと関わり始めたのは1983年のデビュー直前。「作曲の参考に慌ててクラシックを聴き始めたんですけど、その時はまだ自分が演奏するつもりはなくて。2003年に札幌交響楽団の定期演奏会に呼ばれた時が初めてのクラシックコンサートでした。予想外にモーツァルトをと言われて驚いて(笑)。“俺、弾けないよ。キャンセルできない?”なんて話した記憶が(笑)。それで猛勉強して、コンチェルトの9番を弾いて。すごく緊張したんですけど、それ以降いろんな演奏会に呼んでいただけるようになったんです。今では年間の4分の1くらいがクラシックコンサート。弾く音が決まっている分、そのもっと深いところで自分を表現していくことができる楽しさがようやくわかってきた感じかな。音楽の本質を改めて教えて貰ってる感じで、この10数年、すっかりクラシックにはまっています」今回のコンサートでは、世界的トロンボーン奏者・中川英二郎をゲストに迎える。「彼はアンドロイドというあだ名がつくくらい(笑)超絶技巧で吹くんです。ふたりでバッハにも挑戦してみようかと。バッハの音楽って、あまりにも幾何学的で完璧で、どの1音をずらしても辻褄が合わなくなるからと、これまであえて取り上げなかったんです。でも今回は、バッハにお伺いをたてつつ(笑)、どこまでアレンジできるか、あるいは変えずにいくのか…、ふたりで考えながらワクワクしています」コンサート後半はジャズの即興をメインにふたりのオリジナル楽曲が中心となる。「ジャズはアドリブの会話のようなもの。同じ曲でも毎回違うアプローチになります。ただ、慣れてしまってアドリブが“段取り”になってしまうと面白くない。聴く人をハッピーにすることが僕らの喜びだけど、そのためには僕ら自身が楽しんでいないと。ずっと同じことをやっていてもダメ。勉強して練習して新しいことに挑戦して。そんな“怖いところへいく”気持ちで自分自身を刺激し続けることがやっぱり楽しいんですよね。そのエネルギーが必ずお客様へ伝わると思います。福岡シンフォニーホールは世界の中でもかなり好きなホールのひとつ。音の広がりを実感できますし、本当に自分でも楽しみ。コンサートは2時間の運命共同体。ぜひお客様も僕らと一緒に楽しんでいただければ嬉しいですね」11月29日(木)福岡シンフォニーホールにて開催。チケットは発売中。
2018年11月13日7月に初のベスト盤『That Is Rock And Roll~Best Of THE BOHEMIANS』をリリースしたTHE BOHEMIANSが9月よりツアーを開催。11月10日に彼らの地元・山形のミュージック昭和Sessionでファイナルを迎えた。【チケット情報はこちら】彼らが所属する「DELICIOUS LABEL」の主宰 山中さわお率いるthe pillowsとの対バン・ライブを過去に2回行った同会場だが、ワンマンで臨むのはこれが初めて。この公演に賭ける並々ならぬ想いを公言していたが、その想いがファンにも届きソールドアウトを記録!その熱気に促されて登場したメンバーはのっけから会場を煽りまくる。平田ぱんだ(vo)は往年のロックスターの煌びやかさを髣髴とさせるアクションで、ベスト盤ツアーならではの代表曲を連発。前半はぐいぐいとロックンロールのダイナミズムを体現させるメニュー。中盤、ロマンチックなナンバーを披露するコーナーでは、バンドの奥行きをしたたかに演出。そして後半はさらにハイテンションの曲を惜しげもなく繰り出していく。平田が感情の赴くままに客席にダイブして観客の波の上を泳ぐ。妖艶なプレイと切れの良いリフでグルーヴを生み出すビートりょう(g)、丹精な風貌に全身を使ってボトムを支える星川レットミーダウン(b)も楽器を抱えたまま客席にダイブ。今回のツアーで特設されたメンバー紹介で、イケメン・キャラを発揮した千葉オライリー(と無法の世界)(ds)と、クールに小気味良いピアノの旋律を紡ぐ本間ドミノ(key)も、この妖艶でダイナミックなロックンロールショウが唯一無二であることに一役買っている。盛りだくさんなメニューにも関わらず、もっともっとロックンロールを感じたいファンの想いに促されてアンコール。メンバーもこの伝説のステージが幕を閉じてしまうことへの名残惜しさなのか、会場の使用時間の期限ギリギリまで、KINKS、THE WHO、BEATLESなどの曲のカバーを彼らの解釈が垣間見れる日本語詞とアレンジで届けてくれる。30超曲3時間に渡る壮大なパフォーマンスは、ロックンロールの魅力を存分に満喫させてくれた。THE BOHEMIANS、恐るべし。そしてこの伝説のステージの模様を収録した映像作品のリリースも決定したので続報を待ちたい。なおTHE BOHEMIANSも出演するDELICIOUS LABELのイベント「the pillows presents COUNTDOWN BUMP SHOW!!2018→2019」のチケットは、現在各出演バンドのオフィシャルサイトで先行予約を実施中。受付は11月14日(水)昼12時までなので要チェックだ。取材・文:浅野保志(ぴあ)
2018年11月13日大江千里の2019年のジャパンツアーとデビュー35周年記念アルバム『Boys & Girls』のアナログ盤発売が発表された。デビュー35周年記念アルバム『Boys & Girls』がオリコンのジャズ・クラシックチャートで初登場1位を獲得し、10月に行われた「35周年 アニバーサリー ピアノコンサート」の大盛況も記憶に新しい大江千里が、2019年1月に待望のツアーで来日することが決定した。「Boys & Girls , again -January-」と題された今回のツアーは1月19日(土)の名古屋からスタートし、その後福岡、仙台、東京、大阪と巡る5都市6公演となる。また、このツアーを記念してアルバム『Boys & Girls』のアナログ盤発売も決定した。今回のアナログ盤は88.2KHz/24bitのオリジナル・マスターデータを、ソニー乃木坂スタジオでカッティングし、国内Sony DADC Japanにてプレス生産した完全生産限定盤となる。ジャケットもアナログ盤ならではのデザインが施される予定だ。チケットは12月8日(土)より一般発売開始。<大江千里コメント>決まりました!35周年「Boys & Girls , again -January-」ツアー。今回はせっかくなので4th『乳房』に入っている“January”をキーワードにお送りします。ああ、やっと、声を大にして「ツアーだ!」と言える。会えるのを楽しみにしています。大江千里【公演日程】大江千里 Japan Tour 2019 “Boys & Girls , again -January-”▼1月19日(土)名古屋ダイアモンドホール▼1月25日(金)福岡イムズホール▼1月26日(土)仙台戦災復興記念館記念ホール▼1月28日(月)東京TOKYO FMホール▼1月29日(火)東京TOKYO FMホール▼1月30日(水)大阪高槻現代劇場中ホール
2018年11月12日劇団四季の人気ミュージカル『キャッツ』が11月11日、日本上演35周年を迎えた。チケット情報はこちら『キャッツ』は“都会のゴミ捨て場”を舞台に、24匹の猫たちの生き様を描いていくミュージカル。名曲『メモリー』をはじめとする、アンドリュー・ロイド・ウェバーが手掛けた珠玉の音楽と、個性的な猫たちの超絶的なダンス、ノスタルジックなストーリーが愛され、世界的にヒットしている。日本では1983年に東京・西新宿のテント式仮設劇場で産声をあげたが、これは日本初のロングラン公演となり、日本の演劇シーンの記念碑的作品となった。以降、9都市・のべ24公演地で上演を重ね、通算公演回数は9890回、総入場者数は980万人を数える。現在は今年8月に開幕した、東京・大井町の専用劇場<キャッツ・シアター>で上演中。記念日となったこの日は、本編終了後に客席から「35th ANNIVERSARY」と書かれた旗が登場するなど、特別カーテンコールが開催された。出演者を代表してマンカストラップ役の北村優が観客に、日本上演35周年を迎えたことを報告し、「1983年、ここ東京の地で産声を上げた『キャッツ』。以降、35年間にわたり、日本各地で上演を重ねて参りました。これもひとえに、お客様お一人お一人が作品を愛し、育んでくださったからこそと、出演者、スタッフ一同心より御礼申し上げます」と感謝を伝えた。さらに「なお、来年3月12日には、日本上演通算1万回を迎える予定です。今後とも変わらぬご声援を賜りますようお願い申し上げます」と語ると、客席からは大きな拍手が送られた。チケットは2019年6月公演まで販売中。
2018年11月12日12月9日(日)から12月25日(火)までの17日間、神奈川・横浜赤レンガ倉庫1号館3Fホールで開催される音楽イベント「毎日がクリスマス2018」。同イベントの第4弾出演アーティストが決定した。【チケット情報はこちら】出演が決まったのは、12月19日(水)公演にスキマスイッチ、sumika。23日(日・祝)の1公演目にのん、2公演目にKEYTALK、ビッケブランカ。2008年に横浜ランドマークホールで始まった同イベント。各日で異なるアーティストが出演し、横浜のクリスマスシーズンを盛り上げている。12月19日(水)、23日(日・祝)公演のチケットは12月1日(土)午前10時一般発売開始。一部公演のチケットは発売中。■「毎日がクリスマス2018」チケット発売済み公演12月9日(日)永谷喬夫 / 椎名慶治 / SURFACE12月10日(月)JASMINE / TEE12月11日(火)アンジュルム12月12日(水)wacci / 奥華子12月13日(木)THE King ALL STARS / KEMURI12月14日(金)中田裕二 / NakamuraEmi12月15日(土)馬場俊英 Guest:加藤いづみ、Honey L Days12月16日(日)田口 淳之介12月18日(火)SILENT SIREN12月25日(火)1部:ENGAG.ING,Chu☆Oh!Dolly,ディア☆,寺嶋由芙,でんぱ組.inc,Mi☆nA,妄想キャリブレーション2部:シンセカイセン,CYNHN,寺嶋由芙,ニァピン,虹のコンキスタドール,MiaREGINA,愛乙女☆DOLL【1,2部MC】閃光プラネタゲート
2018年11月12日須賀健太主演の舞台、ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」“最強の場所(チーム)”が10月20日に開幕した。2015年11月の初演からシリーズ5作品を連続上演し、観客同員数は25万人を突破。幅広く原作ファン、アニメファン、演劇ファンなどから親しまれてきた今作は、最新の映像テクノロジーとキャストの熱量が一体になる振付・演出で各地を熱狂させてきた。今回、東京・広島・兵庫・大阪・宮城・再び東京の全国5都市で公演する。【チケット情報はこちら】過去シリーズでは、バレーボールをするために高校排球部で出会ったメンバーが、春の高校バレー予選に取り組んできた。“最強の場所”と銘打つ最新作では、ついに宮城県代表権を賭けて準決勝、決勝を目指す。“最強のチーム”はどこか?それぞれの信念とチームコンセプトを背負い、全力でコートの上で飛ぶ少年たちの物語。須賀が演じるのは、高身長が有利なバレーボールで低身長ながら誰よりも高く飛ぶ主人公・日向翔陽。3年間日向役を演じたことについて「学生生活をもう一度やった気分。すごくいいチームです」と感無量の様子。同時に「1公演ずつ大切にやります」と身を引き締める。3時間10分(休憩20分)のうちほぼ全編が試合。演出のウォーリー木下が「コートの中に詰まっている」というように、試合とともに登場人物たちの心も一進一退を繰り返しながら成長していく。試合の戦況と彼らの心理が重なり、声援をかけたくなるほどの熱量。まさに「試合を見ている感動なのか、人間ドラマの感想なのかわからない」(ウォーリー)。総勢34名が止まることなくステージを駆け抜ける激しい躍動感。手に汗握る時間を盛り上げるのが、和田俊輔の生演奏だ。和田は「(過去シリーズで)出来上がっている稽古メソッドを一度崩しました。全員が、試合をその場で生きている。それを取り込もうと、音楽もその場で作っています」と、観客の空気も感じながら舞台上でアレンジをしていると明かす。ウォーリーもキャストらも「音楽がすごい」と口を揃えた。会見終わりには、芸能生活20周年&誕生日の須賀にマスコミを巻き込んでのサプライズ!直前に「今日はサプライズはないと思うので」と前置きし「役者人生の第二章を迎えます」と語っていた須賀だが、メンバーたちがケーキを持って入場してくると心底驚いていた。満面の笑顔を浮かべる須賀を囲む嬉しそうなメンバーたちから、「ハイキュー!!」が良いチームであることが伝わる。公演はこのあと、広島、兵庫、宮城、大阪を周ったあと、12月7日(金)より、東京・日本青年館ホールで上演。取材・文・撮影:河野桃子
2018年11月09日ミュージカル『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』が、2019年8月より浦井健治の主演で上演される事が決定した。【チケット情報はこちら】『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』は、愛と自由を手に入れるため性転換手術を受けたものの、手術の失敗によって股間に「アングリーインチ(怒りの1インチ)」が残ってしまった、男でもあり女でもあると同時にそのどちらでもないロックシンガー、ヘドウィグが主人公。幾多の出会いと別れを経験し、傷つき倒れそうになりながらも己の存在理由を問い続け、「愛」を叫び求める姿を描く。同作は1997年よりオフ・ブロードウェイで初上演され、ロングランを記録し、その後世界各地で上演。2001年には映画化され、サンダンス映画祭観客賞、監督賞など数々の賞を受賞した。日本語版公演では、2004年と2005年にPARCO劇場他で三上博史主演で初演を果たし、全日ソールドアウトの大盛況。2007年、2008年、2009年には山本耕史主演で全編英語詞の歌唱で話題を呼んだ。2012年は森山未來を主演に、映画監督・大根仁演出のもと、日本を舞台としたオリジナル解釈のもと新たなヘドウィグ・ワールドを誕生させた。今回、7年ぶりとなる日本語版公演では、ヘドウィグ役を浦井健治が務めるほか、ヘドウィグの恋人、イツァーク役を年齢・国籍・性別非公表の4人組バンド女王蜂のボーカル、アヴちゃんが務める。翻訳・演出は福山桜子が担当する。
2018年11月09日シリーズ第十弾となる、「ハンサム落語」が11月6日より東京・CBGK シブゲキ!にて開幕。初日に先駆けてゲネプロ、会見が行われた。「ハンサム落語」は古典落語を若手俳優がふたりひと組の掛け合いで行う人気シリーズ。記念すべき第十幕となる今回は、全員がハンサム落語経験者という豪華メンバーでの公演。また演目も全七演目を予定しており、各公演で内4演目が披露される。【チケット情報はこちら】ゲネプロでは、宮下雄也と米原幸佑が『品川心中』『死神』、磯貝龍虎と小笠原健が『明烏』『芝浜』を披露。息のあった掛け合いならではのアドリブも楽しみな本作。公開稽古でもアドリブたっぷりに客席を笑わせた。会見には伊崎龍次郎、磯貝龍虎、小笠原健、桑野晃輔、反橋宗一郎、平野 良、宮下雄也、米原幸佑、和合真一が登壇。それぞれ意気込みを語った。『明烏』では花魁と遊び人を演じ分けた小笠原は、今回が2回目の出演。「とにかくお客さまにも楽しさを届けられるように一生懸命頑張っていきたいと思います」、と出演に意気込んだ。『品川心中』では男をだます女郎を、『死神』ではクセの強い死神を演じた米原は「毎回、本当に答えの無い舞台だなと思います。いくらでも模索できるし、追求出来る作品なので、今回も葛藤をしながら楽しんでやれたらなと思います」と語った。『死神』の最後で見せた余韻が印象的だった宮下は、「組み合わせによってまったく話が変わってみえる所が、ハンサム落語の面白さであり、見所だと思います。僕自身もすごく楽しみなので、お客様に届くよう、毎公演しっかり届けたいと思います」と話した。『明烏』でのお堅い坊ちゃん、『芝浜』での女房役とタイプの違うふた役を個性たっぷりに演じた磯貝は「本物の落語と同じように老若男女、親しまれるように頑張っていきたいと思っております」と語った。宮下、磯貝と並び、一幕より出演している平野は「第十幕までやってくることができたということに感謝しつつ、驕らず。『ハンサム落語』という根底には、言葉で楽しみたい、楽しんで頂きたいという気持ちがあるので、今回の第十幕も今までと根底は変わらず、どの演目を観て頂いても楽しい公演になると思います」と作品への自信を見せた。「ハンサム落語」は東京公演が11月13日(火)まで、東京・CBGK シブゲキ!にて。東京公演の前売りチケットは完売しており、当日券を販売予定。また大阪公演は、11月16日(金)から18日(日)まで大阪・シアター朝日にて。大阪公演は現在チケット発売中。
2018年11月09日日本フィルハーモニー交響楽団の11月23日(金・祝)の東京・オーチャードホールでの特別演奏会《ロシアン・セレブレーション》と、11月24日(土)の神奈川・横浜みなとみらいホール大ホールで行われる横浜定期演奏会にソリストとして参加し、チャイコフスキーの『ヴァイオリン協奏曲 ニ長調』を演奏する小林美樹。既に日本フィルとは2017年の九州ツアー(指揮・広上淳一氏)で共演済みだが、桂冠指揮者アレクサンドル・ラザレフ氏との顔合わせは今回が初となる。若手演奏家の中でも躍進めざましい彼女に、2日連続演奏会の抱負をたずねた。【チケット情報はこちら】「今年になってからチャイコフスキーを演奏する機会が続いたので、9月にサンクトペテルブルクとモスクワを旅行したんです。日本ではまだ残暑の季節だったのに、ロシアは4度しかなくて…サンクトペテルブルクではチャイコフスキーのお墓参りもしました。初めて訪れる国で、行く先々で“日本とは全然違う!”と驚きを経験しました」チャイコフスキーのコンチェルトは過去にも4回演奏しているが、毎回違ったアプローチになると語る。「本番では興奮してしまうのか、リハでやらなかったことも色々加えてしまうのですが、日本フィルさんは必ず合わせてくださるから安心なんですよ。チャイコフスキーのコンチェルトは、色々ヴァイオリン協奏曲の名作がある中で、華やかさとスケール感で抜きんでていると思います。テクニック的な難易度よりも、息の長さに圧倒される曲ですね。ロシアの第一印象は、冬が長い国だということ。冬の寒さに耐え忍んで春を待つ感じと、息が長くて息継ぎが出来ない苦しさをオーバーラップさせながら、曲のイメージを膨らませているんです」ソロリサイタルや室内楽、コンチェルトの他、オーケストラの中で弾く経験も大切にしているという彼女。「宮崎国際音楽祭では、チャイコフスキーの交響曲の4番と5番と6番に乗りました。オケの中で弾いていると、あれだけヴァイオリン奏者がいる中で、ソリストには全く別の役割があるのだなと実感します。重要なのは音量より音の質感ですね。丸みのある音だとソロとして響かないことがあり、主役として際立たせる音が必要なのですね」2日間の演奏会は、すべてノーカット版で演奏する。ラザレフとのリハーサルは「怖そうだけど楽しみ」と無邪気な表情。ロシアを祝福するこのプログラムの後半では、プロコフィエフのバレエ音楽『ロメオとジュリエット』(ラザレフ版)がプログラミングされているが、これは7年前の震災の当日と翌日に、ラブレフと日本フィルが非常事態の中、コンサートで演奏した特別な曲。感動もひとしおになるはずだ。両公演のチケットは発売中。取材・文:小田島久恵
2018年11月08日江戸から明治へと移る時代、文明開化の訪れとともに生まれた「新派」が、創始130年を迎えて、日本ミステリー史上最大の人気作『犬神家の一族』を上演。11月1日(木)、大阪松竹座にて幕を開けた。「犬神家の一族」チケット情報本作は1950年に雑誌「キング」で連載された横溝正史の長編推理小説で、1976年に角川映画の第一作として市川崑監督により映画化されて大ヒットを記録。その後、幾度となく映画化、ドラマ化、舞台化されてきた人気作だ。戦後間もない頃、信州の財閥の屋敷を舞台に、莫大な財産を残して他界した犬神佐兵衛の遺産相続を巡る骨肉の争いを描いた本作。名探偵・金田一耕助が、過去と現在に張り巡らされた謎に挑む…。佐兵衛の腹違いの三人娘、松子、竹子、梅子を演じるのは波乃久里子、瀬戸摩純、河合雪之丞。それぞれ佐清(すけきよ)、佐武(すけたけ)、佐智(すけとも)という一人息子があり、なんとしてでも遺産を我が物にするべく目には見えない火花を散らし、けん制し合う。しかしその強さの裏にはそれぞれに“母”としての深い愛情が見える。新派を牽引する水谷八重子は琴の師匠・宮川香琴役で、物語の鍵を握る人物だ。どっしりと存在感のある演技で、謎めいた人物を演じている。私立探偵・金田一耕助には喜多村緑郎。『黒蜥蜴』『怪人二十面相』での明智小五郎に続く探偵役だ。名探偵とはいえ、ちょっと抜けたところもあるのが親しみやすく、佇まいもイメージにピッタリだ。ピリッと緊迫した空気が流れる犬神家の中で、佐藤B作演じる警察官の橘署長、田口守演じる弁護士の古館と共に、観客が安心できる存在となっている。さらに、新派には初出演となる浜中文一も、松子の息子・佐清と謎の青年・青沼静馬の二役を、熱のこもった演技で魅せる。明治時代に生まれ、その時々の風俗や人情を敏感にとり入れながら、古き良き日本の美しさを現代に伝え続けてきた新派。本作ではミステリーとしての面白さはもちろんだが、親子の情愛とそれゆえの狂気を深く描いた人間味のある作品に仕上がっている。大阪公演は11月10日(土)まで、東京公演は11月14日(水)から25日(日)、新橋演舞場にて上演。取材・文:黒石悦子
2018年11月08日ジョナサン・ノットが音楽監督に就任して6年目のシーズンを迎える東京交響楽団。すでに9月はじめに2019/20年シーズンのコンサート・ラインナップを発表していたが、11月6日にあらためて、ミューザ川崎で記者会見があり、新シーズンの概要を説明した。【チケット情報はこちら】「東響の素晴らしさのひとつは、素晴らしい合唱の存在だ」。いの一番に手兵の東響コーラスへの厚い信頼を語ったノット音楽監督。最初に挙げた聴きどころも、彼らが難曲のリゲティ《レクイエム》を歌う7月の東京と川崎での定期演奏会だった。この演奏会は、ノットのプログラム構成の巧みさが象徴的。合唱はもう1曲、英国ルネサンスの作曲家トマス・タリスの、40声部からなる《スペム・イン・アリウム(我、汝の他に望みなし)》にも挑戦するが(オケの定期なのに、なんと無伴奏の合唱曲!)、その2曲を挟むのが、J・シュトラウスIIのワルツ《芸術家の生涯》と、R・シュトラウスの《死と変容》だ。後者は、死の床の芸術家による人生の回想。プログラム全体を、「二人のシュトラウス」「芸術家」「死」といったキーワードがふわりと覆う。ノットは、スタンリー・キューブリック監督の『2001年宇宙の旅』の音楽に用いられたリゲティとR・シュトラウスを並べたかったとも(ならば、J・シュトラウスもまた然り)。そしてさらに、来シーズンのノットの最後の出演となる11月の東京オペラシティ公演でも、再びリゲティとR・シュトラウスが組み合わされる。1回の演奏会だけでなく、シーズンを通してもリンクが張られているという仕掛けだ。また、拠点のミューザ川崎シンフォニーホール開館15周年記念公演(10月)は、シェーンベルクの大曲《グレの歌》。来年は読売日本交響楽団や東京都交響楽団など、なぜか《グレ》の当たり年だが、オケ・合唱ともに巨大編成が必要なこの作品の演奏機会は、普通は滅多になく、東京交響楽団が1986年以降、4回(全7公演)にわたって再演を繰り返しているのは特筆ものだ。もちろん、シーズン幕開けの桂冠指揮者・秋山和慶による近現代フランス・プロ(4月)、1986年生まれの新鋭指揮者リオネル・ブランギルの登場(9月)、伝統の「第九と四季」を衣替えして単独で演奏する《第九》(12月)、正指揮者・飯森範親の現代プロ(2020年1月)、鈴木優人指揮のメンデルスゾーン版J・S・バッハ《マタイ受難曲》(2020年3月)など、注目公演、聴きどころはありすぎる。「自分でも“うわっ、すごい!”と、あらためて感動するラインナップ」と笑うノット。変化に富んだ、そしてひねりの効いたシーズンの全貌は、ぜひ楽団のホームページで。なおこの日はほかに、スマートフォンやパソコンで東響の演奏を楽しめる音楽・動画配信サービス『TSO MUSIC & VIDEO SUBSCRIPTION』が同日からスタートしたことも併せて報告された。取材・文:宮本明
2018年11月08日現在、人気ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』に主演している中川晃教。9月から続くこの公演がまもなく大千秋楽を迎えるが、その直後の11月16日(金)には、コンサート『I Sing ~Wonderful Wonder~』を開催する。コンサートへの意気込みから、現在の心境や見つめる未来について、中川に訊いた。チケット情報はこちら『I Sing』は2013年より中川が続けているコンサートシリーズ。今回は『Wonderful Wonder』とサブタイトルを冠しているが、その理由を中川は「『ジャージー・ボーイズ』が2年ぶりに再演になっていることもそうですが、BSの番組で司会をさせていただいたり、韓国のミュージカルフェスに初めて呼んでいただいたり、最近の僕は今までとはまた少し違うところに行くことができているなって思うんです。それを包括すると何だろうと考え、浮かんだのが“Wonder”という言葉。自分でも「素晴らしいじゃん!」って思うことばかり経験させてもらっているんです」と語る。中でも10月に韓国・仁川で開催された『2018スターライト・ミュージカル・フェスティバル』への出演は、大きな“Wonder”になったようだ。「一番に感じたことはフェスを楽しんでいるお客さんの熱狂です。ミュージカルで高揚する人たちが1万人規模で集まるフェスって、きっと世界でも珍しい。そこで歌うことで、「ここで俺、生まれ変わるのか?」ってくらい、気持ちが開放されたんです。そして韓国にいるのに、もっとその先――グローバルな“世界”も感じました。今までも世界は意識してきたのですが、確実に今、具体的に踏み込んだ思いになってきています」。コンサートでは新曲も披露予定。「今の僕のテーマが“ファミリー”、“愛”なんです。たとえば人のことを恋しいと思ったりする。それは本当は特別なことじゃないんだけど、時としてすごく特別なことになります。その感覚は言葉では説明しづらいのですが、ピアノや歌を通してだとあふれ出る。そして「恋しい」と思えた自分の気持ちが、なんて素晴らしいんだろうって思った。自分の気持ちがそういう素晴らしいものに向かっているということを、新曲を含め、コンサートで皆さんにお届けしたいです」。さらに、韓国で歌い「その時の歓声が凄かったので、この曲をまた日本でも歌いたいと思った」という『偉大な生命創造の歴史が始まる』(フランケンシュタイン)をはじめ、『My Eyes Adored You』(ジャージー・ボーイズ)などミュージカルソングも盛り込む。「世界を目指そうと思えたのは『ジャージー・ボーイズ』がひとつのきっかけでもある。その勢いは(初演の)2年前からまだ止まっていないし、進化しているんだっていうのはお伝えしたい! 世界を目指したいと思っていることも、プライベートが豊かに思えていることも、すべて繋がって今の自分になっています。ぜひ聴きにきてください!」『I Sing ~Wonderful Wonder~』は11月16日(金)に東京・オーチャードホールで開催。チケットは発売中。
2018年11月08日11月5日、ミュージカル『TOP HAT』が東急シアターオーブで開幕した。【チケット情報はこちら】まず冒頭から『Puttin’ On the Ritz』に乗せての大人数のタップシーンが壮観!気分が上がる。古き良きミュージカルの味わいと洗練が調和し、スフレのような美しい夢の世界に誘われた。坂本昌行はブロードウェイのスター・ジェリー役を好演。軽妙でお茶目、器の大きさを感じるジェリーだ。『No Strings』の単独の長いタップシーンも、『Top Hat,White Tie and Tails』での燕尾服姿が勢揃いするシーンも見事。モデルのデイル役・多部未華子が実にチャーミング、ジェリーに恋して、でも勘違いで混乱し…と、気持ちの揺れがまっすぐに伝わってきた。ふたりのペアダンス『Cheek to Cheek』は最高にロマンチックでこの名曲の意味を肌で味わえる。デザイナー役の屋良朝幸は強烈なキャラであっと言わせ、益岡徹と朝海ひかるは裏腹な夫婦関係を明るく描く。執事役の浅野は味わい深く、コメディにぴったり。たくさん笑って、時折ホロリ。観劇後は幸せな気分に満たされること請け合いだ。囲み会見で、坂本は「見所はタップ、ペアダンス、群舞、そして衣裳」、初ミュージカルの多部は「歌も踊りも特訓しました。お客さんの前で披露するのは未知の世界」と初々しいが、坂本は「多部ちゃんは本当に初めて?と思う出来。線が綺麗で、どうしたら美しく見えるかを考えながらリードしています」と良きパートナーぶりを発揮した。益岡徹は恐妻家の役で「妻をすごく愛していて、それゆえの惨劇も起こります」と言うと、妻役の朝海ひかるは「残念ながら殴るシーンはなくて(笑)」と、笑いを誘った。坂本と屋良の共演は『PLAYZONE』以来、約20年ぶり。屋良は「坂本くんは昔と変わらず、ストイックで黙々と練習するタイプ。背中で語る先輩で、ついていこう!と思えます。今回、僕は一切踊らないので、稽古場で毎日、“お前、今日も汗かいていないじゃないか”とツッコまれた」。そんな屋良を坂本は「今はジャニーズJr. の枠を抜けて、ひとりの役者として頑張っている。もしかしたら1番大爆笑を取れるかも」と推すと、多部も「そうですね。キャラが際立って面白い役ですし、屋良さんの才能かも」と乗り、屋良が焦るひと幕も。最後に、坂本が「お客さんに“元気や勇気をもらえる!”と思っていただきたい」、多部は「アンサンブルの方達のパフォーマンスが素晴らしく、彼らからもらった元気で乗り切れそう!」と心境を語った。公演は11月25日(日)まで、東京・東急シアターオーブ、12月1日(土)から5日(水)まで、大阪、梅田芸術劇場 メインホールにて上演。取材・文:三浦真紀
2018年11月07日11月の歌舞伎座での「吉例顔見世大歌舞伎」が開幕。尾上菊五郎、中村吉右衛門の大看板も揃う、充実の演目立てとなっている。【チケット情報はこちら】このふたりが昼の部で共演したのは、『十六夜清心』。女犯の罪を犯して遊女・十六夜(中村時蔵)と恋仲になった所化・清心(菊五郎)は、廓を抜け出した十六夜から、清心の子を身ごもっていることを告げられ、一緒に川に身を投げる。しかし、十六夜は俳諧師・白蓮(中村吉右衛門)に引き揚げられ、水練に長けていた清心も死ねずに浮かび上がってしまう。互いに相手は死んだと思ったまま、一命を取り留めたふたり。やがて、雲間から月が現れるのと同時に迷いが晴れた清心は、悪の道へと進んでいく……。しっとりとした清元に乗せ、黙阿弥調を存分に聴かせる菊五郎の清心、はかなげな美しさを見せる時蔵の十六夜、そして、豪胆な吉右衛門の白蓮。なお、本作で尾上右近が、七代目清元栄寿太夫として歌舞伎座に初お目見得。よく通る美声を響かせた。また、夜の部の『楼門五三桐』では、吉右衛門が石川五右衛門を豪快に体現。南禅寺の楼門の上で煙管をくゆらせ、満開の桜を悠然と眺める名場面に続いて、菊五郎演じる巡礼姿の真柴久吉が門の下から五右衛門と対峙し、華やかな絵を作った。一方、昼の部の『お江戸みやげ』は川口松太郎らしい人情味あふれる芝居だ。呉服の行商をしているお辻(時蔵)は、気のいい行商仲間のおゆう(中村又五郎)に芝居見物に誘われ、そこでひと目惚れした役者の栄紫(中村梅枝)と面会。栄紫が恋人のお紺(尾上右近)と結ばれるために、金が必要だと知ったお辻が取った行動とは?田舎の女が江戸で知った一生に一度の恋を、時蔵が情感豊かに造形。お辻の情愛を受けるにふさわしい魅力を放った梅枝の栄紫も印象深い。夜の部の『隅田川続俤』は、吉田家の重宝“鯉魚の一軸”を巡って、乞食坊主・法界坊(市川猿之助)、吉田家の嫡男・松若丸(中村隼人)、松若の許嫁・野分姫(中村種之助)、松若と恋仲である永楽屋の娘・おくみ(尾上右近)、道具屋甚三(中村歌六)ほか様々な人物の思惑と行動が交錯する作品。猿之助は強欲な鼻つまみ者だがどこか憎めない法界坊を、アドリブに宙乗りにと大車輪で、ユーモアたっぷりに熱演。大喜利では、共にこの世に未練を残して死んだ野分姫と法界坊が合体した怨霊に。野分姫の恋敵であり、かつ法界坊にとっては思いを寄せる相手であるおくみにそっくりの姿となって、踊りながらおくみを追い詰めるなど、猿之助ならではの見応えある舞台となった。このほか、昼の部では、太郎冠者(尾上松緑)が姫御寮(市川笑也)の前で巧みに舞い、褒美にもらった素襖を巡って主人の大名某(市川團蔵)らと愉快な攻防を繰り広げる『素襖落』、夜の部では、文売りお京(中村雀右衛門)がひとりで様々な景色を踊っていく『文売り』を上演。吉例顔見世大歌舞伎は東京・歌舞伎座にて、11月26日(月)まで。取材・文:高橋彩子
2018年11月07日11月17日(土)、18日(日)に東大阪の花園中央公園特設会場にて実施される「ゆるキャラ(R)グランプリ2018 in 花園~ラグビーのまち東大阪~」。全国の自治体などが考案した「ゆるいマスコットキャラクター」、通称「ゆるキャラ」の1年に1度のお祭り、それが「ゆるキャラグランプリ」だ。2011年グランプリの熊本県のくまモンや2012年グランプリの愛媛県今治市のバリィさんなど、今や大人気のキャラクターたちを輩出。可愛らしいキャラから個性豊かなキャラまで、地域・企業のゆるキャラが頂点を目指す。「ゆるキャラ(R)グランプリ2018 in 花園~ラグビーのまち東大阪~」チケット情報このリアルイベントでは、来場者による決戦投票を行い、18日に同イベント内でグランプリを発表する表彰式が行われる。投票はもちろん、ゆるキャラとのふれあいもお楽しみのひとつ。ぜひ、愛らしいゆるキャラをその目で確かめて投票してみてはいかが?チケットは「チケットぴあ」で好評発売中。ナンバーワンはこの決戦投票とインターネットによるグランプリ投票で決定するが、8月から始まったインターネット投票も11月9日(金)18時までと締切が迫る。当日東大阪の会場に足を運ぶ方はもちろん、参加できない方もPC・タブレット・スマートフォン・携帯電話があれば誰でも気軽に投票が可能。応援したいゆるキャラにぜひ投票を!文:高見采加
2018年11月07日来年3月から上野・東京国立博物館で開催される特別展『国宝 東寺-空海と仏像曼荼羅』の報道発表会が10月17日に開かれた。博物館や真言宗総本山 東寺の執事長ら主催者が揃い、展覧会の見どころや東寺の文化修理事業、立体曼荼羅のVR化について発表。史上最大規模で展示される東寺の名宝たちに期待が高まる。開催は2019年3月26日(火)から6月2日(日)まで。会期中、一部展示替えがある。【チケット情報はこちら】東寺は、平安京遷都に伴って西寺と共に建立され、弘法大師空海が823年に嵯峨天皇より賜り、真言密教の根本道場となった。1994年には「古都京都の文化財」として世界遺産に登録され、京都の名所となっている。本展は4章の構成からなり、空海にまつわる数々の名宝をはじめ、東寺に伝わる文化財の全貌を紹介する。各章については、第1章「空海と後七日御修法」では、後七日御修法(真言宗で最も重要な法会)の堂内を再現し、御修法に関連する絵画や仏具などを展示。また最澄に宛てた空海円熟の書、国宝『風信帖』なども展示する(5月19日(日)まで)。第2章「密教美術の至宝」では数々の大曼荼羅、仏画、書跡など密教美術を展示。第3章「東寺の信仰と歴史」では東寺創建時の遺品や古文書などによって東寺に寄せられた信仰とその歴史を知ることができる。最後の第4章「曼荼羅の世界」では、空海が言葉で伝えにくい真言密教の教えを可視化するために構想、立体表現した圧巻の立体曼荼羅の世界を体感することができる。立体曼荼羅は東寺講堂に安置されており、平安時代前期の密教彫刻の最高傑作とされている。なお、本展では21体のうち史上最多となる15体(うち国宝11体)が出品される。また、本展の連動企画として、3月27日(水)からVR作品『空海 祈りの形(仮)』が同館東洋館内「TNM&TOPPANミュージアムシアター」で上映される(鑑賞料金:高校生以上500円 ※大学生以上は博物館への入館チケットが別途必要)。21体の仏像全てを詳細に再現することで、現地では見ることが困難な角度や位置から拡大するなど、VRならではの視点で鑑賞できる。そのほか“仏像界一イケメン”と称される「帝釈天騎象像」が全高130mmのフィギュアとして、海洋堂により忠実に再現された。報道発表会場でも展示され、一般には展示会場で限定1万個先行販売、フィギュアセット前売り券は限定1,000枚で12月1日(土)より販売。税込7,500円。取材・文・撮影:河野桃子
2018年11月07日12月19日(水)に、Charaのニューアルバム『Baby Bump』リリースが決定!今作は“愛を身ごもる”をテーマに、Charaのルーツでもある“ソウル”、“ダンスミュージック”を今まで以上に意識し融合させたアルバムとなっている。今回新たにKai Takahashi (LUCKY TAPES)、TENDRE、Gakushiや、活躍著しいアーティストのmabanua、Soul系人気プロデューサーSWING-Oなどをサウンドプロデューサーに迎え、バラエティー豊かなChara流“ダンスミュージック”が詰まった1枚になった。Charaチケット情報ジャケットには人気アートディレクターの吉田ユニを迎え、Charaの魅力を最大限に引き出したアートワークを鋭意制作中だが、先だって最新のアーティスト写真が公開された。こちらも吉田ユニとCharaの世界観が見事に融合したアーティスト写真となっている。また、2019年1月19日(土)より全国ツアーの開催も決定。最先端で活躍するニューカマーの若手から、長く親交のあるキャリア充分なミュージシャンと、幅広いキャリアの面々で構成される新しい編成のバンドメンバーも必見だ。常に一筆書き!やり直し無しで進化し続けるCharaの最新型ライブパフィオーマンスをお見逃しなく!11月12日(月)23:59まで最速チケット先行が、モバイルファンサイト「チャラモバ」で受付中。一般発売は12月15日(土)より開始。
2018年11月07日谷賢一が脚本・演出を手掛ける舞台『光より前に~夜明けの走者たち~』が11月14日(水)に開幕する。その稽古場に潜入した。【チケット情報はこちら】本作は、1964年の東京五輪で銅メダルを獲得するも次のメキシコ五輪を目前に自殺した円谷幸吉と、東京五輪での挫折を乗り越えメキシコ五輪で銀メダルを獲得した君原健二という、ふたりのマラソンランナーの物語を初めて作品化する舞台。円谷選手を宮崎秋人、君原選手を木村了、スポーツライター・宝田を中村まこと、君原のコーチ・高橋を高橋光臣、円谷のコーチ・畠野を和田正人が演じる。この日まず行われていたのは、東京五輪での自分の走りに失望した君原が高橋コーチに退部届を出すというシーンの稽古。頑なな態度で退部を押し通そうとする君原と、それを軽妙にかわそうとする高橋コーチという10分ほどの場面だ。しかしそのやりとりで、共に曲者である君原と高橋コーチの会話は、心の底を隠しあったまま続けられていることがしっかりと伝わってくる。木村と高橋の緻密で濃密、そして予想外ともいえる芝居作りが堪能できるシーンとなっていた。次は、メダリストになったことでサイン会や講演会に時間が取られ練習できないことに苛立つ円谷と、その気持ちを受け止めながらも??咤激励する畠野コーチのシーン。先ほどの君原&高橋コーチとは正反対とも言える素直で信頼に満たされたやり取り、宮崎と和田のまっすぐな球を投げ合うような芝居は温かく、芝居面でも各ペアでの違いを感じるのが面白い。ただ、「自分ひとりでは走れません!」と言う円谷、それを受け止め「ひとりにしない」と言う畠野コーチの関係性は理想的で美しいが、同時に、円谷の結末を知っているためにどこか不安な気持ちにもさせられるものであった。次は、マラソンと距離を置いた君原のもとに宝田記者が訪ねてくるシーン。君原の言葉をすべて適当に返しているかと思えば、わずかな態度の変化を逃さずサッと懐に入る宝田の姿は観ていて楽しい。中村の芝居に自由さを感じるが、稽古中は例えばどのタイミングで君原の変化に気付くのかなど、かなり詳細に谷と話し合う姿が多く見られた。観ていて常に感じさせられたのは“人の心”。ありとあらゆる関わりに見え隠れする感情は生々しく、人の心が丁寧に描かれているからこそ、我々とは違う時代・環境にいる登場人物たちに心が揺さぶられるのだと感じた。稽古場は活気があってこれからどんどん進化していきそうな雰囲気。どのような作品になるのか期待して開幕を待ちたい。公演は11月14日(水)から25日(日)まで東京・紀伊國屋ホール、11月29日(木)から12月2日(日)まで大阪・ABCホールにて。お得なパンフレット付きチケットは11月11日(日)午後11時59分まで発売。取材・文:中川實穂
2018年11月06日東京スカイツリーでは、人気アニメ「ドラゴンボール」の劇場版20作目となる映画『ドラゴンボール超 ブロリー』の公開を記念したコラボイベント『ドラゴンボール超 ブロリー 超天空塔』を11月1日(木)から来年1月7日(月)まで開催する。地上450メートルの天望回廊を「天空修業回廊」に見立て、コーナーを進むことで修業を積み、最大の敵・ブロリーと対戦している気分が味わえる。2基の天望シャトル(エレベーター)内にもそれぞれ装飾が施され、1基は孫悟空、もう1基は歴代のキャラクターが描かれている。シャトルを降りてすぐ目に入るのは、リアルなブロリーとSSGSS(超サイヤ人ゴッド超サイヤ人)悟空の立像で、セットの中でキャラクターと一緒に撮影ができる。フロア450の折り返しエリアでは、ベジータと一緒にオーラを纏って写真が撮れるフォトスポットを設置。地上451.2メートルの最高到達点「ソラカラポイント」では、フルパワーになったブロリーと悟空との戦闘シーンが、AR技術で来場者の顔が悟空の顔に投影される仕組みになっている。動きに合わせてポーズも変わり、悟空になりきった状態で設置された機械が自動的に撮影。出力されたQRコードを読み取るとオリジナル写真が入手できる。回廊の折り返しエリアのスロープでは、映画の劇場版設定資料や「SKYTREE ROUND THEATER(R)」新作映像部分の貴重な原画を展示。このほか、天望回廊内のあちこちには7つの「ドラゴンボール」が散らばっているので、探しながら歩くのも楽しい。夕方になると、地上350メートルの天望デッキの窓ガラスをスクリーンに仕立てた「SKYTREE ROUND THEATER」で「ドラゴンボール“超”天空絵巻」(1日5回/約8分)が上演される。映像は初期の懐かしい「ドラゴンボール」からこのイベント用に描き下ろされた映像を加え、サイヤ人の強さの秘密に迫る映像絵巻。特に注目すべきは“かめはめ波”や“神龍(シェンロン)”がROUND THEATERをぐるりと回る演出で、見応えのある映像になっている。天望デッキ フロア340にある「SKYTREE CAFE」では様々なコラボメニューを用意。「最大の敵!ブロリーの大噴火カレー」(1300円)や「悟空のオレンジドリンク」(700円)などを提供するほか、1品注文ごとにステッカーのプレゼントもある。天望回廊 フロア450の折り返しエリアでは、「THE SKYTREE SHOP」の特設ショップをオープン。ここでしか購入できない「仙豆」「缶バッチ」「3Dクリアファイル」などコラボ限定オリジナルグッズ29点を販売。ぴあでは東京ソラマチ5階・スペース634で開催されるイベント「ドラゴンボール 超悟空伝」(12月14日(金)から1月7日(月))と天望デッキ+天望回廊チケットがセットになった特別企画入場券を11月22日(木)より発売。(C)バードスタジオ/集英社(C)「2018 ドラゴンボール超」製作委員会(C)TOKYO-SKYTREE
2018年11月06日サニーデイ・サービスが12月28日(金)に東京・渋谷CLUB QUATTROで「サニーデイ・サービスの世界 追加公演"1994”」を開催する。【チケット情報はこちら】12月19日(水)に東京・LIQUIDROOMで行われるワンマンライブが即日完売したことを受けて、開催が決定した追加公演。9人編成で行われるリキッドルーム公演とは異なり、今年5月に永眠したドラマー丸山晴茂への哀悼の意を表して、曽我部恵一と田中 貴のふたり編成で行われる。以下は曽我部、田中のコメント。「1994」総勢9人のサニーデイ・サービスとして演奏するリキッドルームのコンサートはたちまち売り切れてしまった(ありがとうございます!)。追加公演をと言われ、少し迷ったが、田中と二人きりのサニーデイ・サービスを思いついた。思い出した、と言うべきか。晴茂くんがバンドに加入する前、そんな時期が少しだけあった。どこにも行けないその短い期間は、悶々とするばかりの砂を噛むような日々ではあったが、その後のバンドとしての羽ばたきの助走だったとも考えられる。もちろん向こうからやって来て引っ張ってくれたのは、晴茂くんだったのだが。そんな時期をちょっとだけ思い出しながら。そして逃げられぬ現実としての二人きりになってしまったサニーデイ・サービスをこわごわ見つめながら。(曽我部恵一)曽我部と二人っきりで演奏することはほとんどなかったので、期待と不安が入り混じった不思議な気持ちです。この日は、後ろに晴茂くんを感じながら演奏したいと思います。まあ、晴茂くんのリズムは体に染み付いちゃってるから、意識しなくても自然とそうなっちゃうんだろうけど。今までと、そしてこれからが見えるライブになればと思ってます。(田中貴)チケットの一般発売に先駆けて、オフィシャル先行予約を実施中。受付は12日(月)午後11時59分まで。■サニーデイ・サービスの世界 追加公演"1994”12月28日(金)渋谷CLUB QUATTRO(東京都)開場 18:30 / 開演 19:30料金:前売4,500円(ドリンク代別途/スタンディング)※未就学児童は保護者同伴に限り入場可(小学生以上はチケット必要)
2018年11月06日『ナイン』『タイタニック』のモーリー・イェストンが作詞・作曲を手掛けるミュージカル『ファントム』。日本では宝塚歌劇団宙組が2004年に初上演、その後再演を繰り返す人気作に、11月9日(金)より雪組が挑む。【チケット情報はこちら】主演のトップスター・望海風斗は、2006年・2011年の花組公演に出演して以来、ファントム役(エリック)に憧れていた。「蘭寿とむさん(2011年主演)が退団される時、エリック役のアクセサリーを私に“願掛け”のような意味を込めて贈って下さいました。上演が決まった時は、想いが叶ったという喜びがありました」と、望海は笑顔を見せる。本作はガストン・ルルーの小説「オペラ座の怪人」をもとに、ファントムの生い立ちまで深く描いた感動作。素顔を仮面で隠しオペラ座の地下に潜むファントムだが、稽古をしていくなかで、「彼にとって辛かったのは過去であり、クリスティーヌに出会ってからは幸せな瞬間が多かったのでは、と感じるようになりました」と話す。特に大切にしたいというのが、クリスティーヌの歌声を初めて聴いて自身も歌い出すナンバー『Home』。「天使の声を持つ人が自分の前に現れると、ずっと信じていたら現れたという場面で、彼にとって人生の変わり目であり、ものすごく嬉しい瞬間だと思います」クリスティーヌ役はトップ娘役の真彩希帆。モーリー氏が稽古場を訪問する機会があり、「(ふたりの)『Home』を聴いていただいた時、ご自身がピアノを弾き始め夢が芽生えた子供の頃を思い出した、と言って下さいました」と望海。群を抜く歌唱力と表現力が、舞台でどう開花するのか楽しみだ。「1曲1曲に愛を込めて創られていることを直接お聞きできたのは大きいです」またコーラスやダンスも本作の見どころ。「蘭寿さんがわりと“踊るエリック”だったのですが、私も結構踊らせていただいているので筋肉痛です(笑)。歌だけではなく踊りからも、苦悩や愛を表現できれば。また、コーラスの層の厚さが作品の不気味さや華やかさを映し出しているので、雪組のみんなに世界観を広げてもらいたいです」と仲間へ信頼を寄せる。雪組トップスターになって3作目の大劇場公演。「この1年が5年に感じるぐらい詰まっていて幸せ。楽しいです」と言い切り、これまでで1番強く願い叶った夢は「トップスターになったこと」と屈託なく笑う。その舞台人としての充実ぶりと純粋さが、ピュアな芯を持つファントムに大きく反映されるだろう。公演は11月9日(金)から12月14日(金)まで、兵庫・宝塚大劇場、2019年1月2日(水)から2月10日(日)まで、東京・東京宝塚劇場にて。取材・文:小野寺亜紀
2018年11月06日ベネッセコーポレーションの幼児教育・生活支援ブランド「こどもちゃれんじ」の開講30周年を記念した特別ステージ「しまじろうのハッピーフェスティバル」が、来年3月に東京、4月に大阪で開催されることが決定した。(主催:ベネッセコーポレーション、エニー、ぴあ、テレビ東京)【チケット情報はこちら】本公演は、年間で観客52万人を動員する大人気の「しまじろうコンサート」を発展させた30周年の特別限定ステージとして、3日間限定で開催する。 「しまじろうと一緒に楽しむ親子の時間」をコンセプトとした特別ステージは、人気の歌とダンスを中心に出演キャストと共に歌って踊る一体感を楽しめる参加型ステージとなる。会場では30周年限定の特別グッズの販売や限定企画も用意している。チケットの一般発売に先がけて、こどもちゃれんじ会員先行を11月22日(木)から受付開始する。■「しまじろうのハッピーフェスティバル」3月23日(土)両国国技館(東京都)【1】10:00【2】14:00【3】18:003月24日(日)両国国技館(東京都)【1】10:30【2】14:304月13日(土)丸善インテックアリーナ大阪(大阪府)【1】10:00【2】14:00【3】18:00
2018年11月06日小川絵梨子が芸術監督に就任し、新シーズンが幕を開けた新国立劇場。10月のカミュ「誤解」(演出/稲葉賀恵)に続き、11月はハロルド・ピンターの「誰もいない国」が寺十吾の演出で上演される。柄本明、石倉三郎、有薗芳記、平埜生成という実力派の俳優陣がそろった稽古場に足を運んだ。【チケット情報はこちら】物語はロンドンの屋敷の一室で展開。舞台上には、ソファや酒のボトルが並んだ棚などが置かれているのだが、特徴的なのは舞台に傾斜がついており、しかもその傾斜の角度が通常とは逆で客席側が高く、奥に行くほど低くなっているということ。ここで、主人のハースト(柄本)、彼と酒場で出会い、家までついてきた自称・詩人のスプーナー(石倉)、この家で暮らすフォスター(平埜)とブリグズ(有薗)の4人が会話を繰り広げ、物語が進んでいく。柄本、石倉は以前から取材の場やトークイベントで、4人が交わす会話の意味や終着点について一貫して「わからない」と語っており、そこにこそ魅力があるとも語っていたが、寺十も「物語が、ある最終目的を目指して進んでいないのが魅力。噛み合わない会話の中で、各々の下心や戦略、嫉妬などが絡み合い、巧みな攻防が展開する」と本作ならではの会話の面白さを明かす。柄本をハースト役にと提案したのは寺十自身だが、その理由は「直感。この本をやる上で“これはどういう意味?”などと聞くことをナンセンスだと思ってくれそうな人だから」とのこと。まさにその見立て通り、稽古場では、時折、寺十が「もう少し強めで」「もっとゆっくり」などとニュアンスを演出する姿は見られたが、意味や行動原理などを話し合ったりすることはない。柄本はたびたびシーンの合間に「いやぁ、意味わかんないね(笑)」と首をひねりつつ、しかし、スタートが掛かると、石倉らと丁々発止のやり取りを繰り広げ、ちょっとした沈黙、リアクションなどが不思議と見る者の笑いを誘う。ハーストは当初、気だるそうにスプーナーの言葉に返事をしていたが、二幕目になると突如、過去の時間か妄想の世界に暮らしているかのように、別人となって熱く語り始める。最初は慇懃な態度でハーストと接していたスプーナーは徐々にズケズケとものを言うようになるが、石倉は江戸っ子のようなべらんめぇ口調でハーストらと“舌戦”を繰り広げる。平埜が演じるフォスターは、寺十いわく「客と芝居の橋渡しを担うポジション」とのことだが、胡散臭い来訪者に警戒心を強めていく。若い平埜が柄本、石倉にどう挑むかも見どころだ。有薗が演じるブリグズは、クールに淡々と主人、同僚、来訪者に接するが、途中、凄まじい長ゼリフも披露する。個性的で一向に噛み合うことのない4人の男たちの会話だが、寺十が「だんだん、先の展開を読む気もなくなってくる」と語る通り、その場、その場でのやり取りを聞くのが、まるでライブで音楽を聴くかのように楽しくなってくる。まさに考えるのでも理解するのでもなく、感じる楽しさを教えてくれる芝居になりそうだ。「誰もいない国」は11月8日(木)より新国立劇場にて開幕。取材・文:黒豆直樹
2018年11月06日日本テレビ開局65年記念舞台『魔界転生』が東京・明治座にて11月27日(火)まで上演中。その開幕に先がけ、11月1日に囲み取材、2日にゲネプロが行われ、取材には出演者の上川隆也、溝端淳平、高岡早紀、浅野ゆう子、松平健と演出の堤幸彦が出席した。【チケット情報はこちら】本作は、山田風太郎の人気小説を原作に、マキノノゾミが脚本、堤幸彦が演出を手掛けるエンターテインメント時代劇。堤は「斬新な試みも多々入れ込み、役者の皆さんには相当な負担をおかけしたかと思いますが、皆さん軽々と乗り越えまして。非常に楽しい、見応えのある舞台になっております」と話した。約1か月に渡る福岡・博多座での公演を終え、明治座での開幕を目前に控えた主演の上川は「博多座での勢いはそのままに、この物語を育んでいきたい。笑いあり、涙あり、アクションありの舞台を、ぜひ劇場で体感してください」と意気込んだ。「島原の乱」で敗れた16歳の総大将・天草四郎(溝端)が“魔界転生”という死者再生の術によって蘇り、剣豪・柳生十兵衛(上川)らと戦いを繰り広げていく物語。堤ならではのつくり込まれた映像や、豪華な舞台装置、ワイヤーアクションも盛り込まれた殺陣も華やかで、エンターテインメント性の高い作品だが、それと同時に、会見で上川が「私の演じる十兵衛をはじめ、人間らしさに溢れたキャラクターが数多く登場する舞台です。笑いもあれば涙もある、そんな物語に仕上がっています」、溝端も「天草四郎という少年が現世に蘇った最終的な目的は何だったのか、四郎は何を求めていたのかというのは作品のキーだと思います。彼の人となりが出るところは、ぜひ注目していただけたら」と語ったように、人間ドラマもしっかりと見せる作品に仕上がっている。また、浅野が「上川さんと松平さんのクライマックスの殺陣が素晴らしい。1番の見どころだと思います」と絶賛する、ふたりのひと振りひと振りに込められた想いも伝わる美しい殺陣をはじめ、豪華キャスト陣のここでしか見られない競演もぜひ注目したい。さらに、この中では若手となる村井良大や松田凌、玉城裕規、木村達成らもそれぞれが存在感を放ち、テンポのいい掛け合いや、笑いのシーン、アクションシーンなど好演。登場人物ひとりひとりが魅力的に描かれ、物語がより深まっていた。松平が「上川さんを筆頭として一座のチームワークも固まってきたと思います。その成果をこの明治座で観ていただきたい」と語る本作は、11月27日(火)まで東京・明治座にて上演中。取材・文:中川實穗
2018年11月05日日本初のゲーム音楽プロ交響楽団「JAGMO(JApan Game Music Orchestra)」が、12月2日(日)にNHK大阪ホール(大阪市中央区)にて、『幻想水滸伝』~『幻想水滸伝V』の5作品を網羅したフルオーケストラ公演『幻想水滸伝 × JAGMO Orchestra Concert in OSAKA』を開催する。「幻想水滸伝×JAGMO Orchestra Concert in OSAKA」チケット情報1995年に株式会社コナミデジタルエンタテインメントよりシリーズ第一作目となる『幻想水滸伝』が発売。『幻想水滸伝 × JAGMO Orchestra Concert in OSAKA』は、それ以来20年以上にわたって国内外のゲームファンを魅了し続けてきた幻想水滸伝シリーズとJAGMOによる2度目のコラボコンサートだ。今年8月に開催した東京公演では、初めて幻想水滸伝シリーズの楽曲を大々的に取り上げて演奏し、大反響と共に再演を望む声が多数あがった。今回はその反響に応え、兼ねてから要望の多かった大阪での公演が決定した。世代を超えて多くのファンから根強い支持を受け続け、シリーズの中核を担う『幻想水滸伝』~『幻想水滸伝V』の5作品の歴史を彩ってきた珠玉の楽曲たちを、まるでその壮大な物語を追体験しているかのようなストーリー性溢れた交響組曲形式にて、大迫力のフルオーケストラ生演奏でお届けする。チケットは、11月15日(木)10:00より一般発売開始。それに先駆け、11月7日(水)23:59までチケットぴあにて先行抽選販売を受付中。
2018年11月05日長田育恵脚本、マックス・ウェブスター演出で初演される『豊饒の海』。三島由紀夫最後の長編小説の舞台化とあって、全容が注目される舞台だ。本番を1週間後に控え、熱を帯びる稽古場を取材した。稽古前、ウェブスターが「楽しんでいきましょう」と全員に声をかけ、1幕の通しがスタート。小説『豊饒の海』は、松枝侯爵の令息・清顕のはかない生涯を描いた第1作『春の雪』と、清顕の親友・本多が清顕の生まれ変わりと信じる3人の人物、勲、ジン・ジャン、透をそれぞれ主軸とする『奔馬』『暁の寺』『天人五衰』の、全4作からなる60年の物語。今回の舞台版では冒頭、清顕役の東出昌大、勲役の宮沢氷魚、ジン・ジャン役の田中美甫、透役の上杉柊平が登場する。まず東出が前に立ち、続いて宮沢が竹刀を構え、次に田中が俊敏にポーズを決め、そして上杉が現れ……。ひとりひとり、他の者に入れ替わるかたちで前に出る。小野寺修二のステージングで物語全体を象徴的に表すオープニングだ。やがて再び東出が歩み出て、場面は『春の雪』に。優美な環境で育った清顕の憂いと倦怠感を、東出は美しく表現。そんな清顕と華族の聡子(初音映莉子)の一筋縄ではいかない恋を、大鶴佐助演じる本多が、誠実に、そして心配げに見守る。ただし、この舞台は時系列通りには進行しない。大鶴の後ろから、同じ本多の老年時代を演じる笈田ヨシが姿を現す。そして始まるのは、老人となった本多が友人・慶子(神野三鈴)を伴い、透のもとを訪れる『天人五衰』の場面。上杉が演じる、16歳らしい若々しさと苦労を経験した者ならではの落ち着きを併せ持った透の脇腹に、本多は清顕と同じ3つの黒子を発見する。しばらく『春の雪』と『天人五衰』の場面が交互に展開した後、舞台上には、本多の中年時代を演じる首藤康之の姿が。今度は『奔馬』の場面だ。神社で行われた剣道の奉納試合で精彩を放つ勲と出会う本多。宮沢が演じる危ういほどに真っ直ぐな勲の脇腹に、本多は3つの黒子を見つけ……。つまりこの舞台では、複数の時代の物語が並行して進んでいく。2幕ではさらに『暁の寺』の物語も加わって、クライマックスへと向かうようだ。これら全ての目撃者となるのは、大鶴、首藤、笈田の3人が演じ繋ぐ本多。大鶴演じる本多が清顕を相手に100年後について語る場面を、笈田は舞台脇から真剣な眼差しで見つめていた。三島が、死に魅入られていく清顕らを能のシテ、全てを見つめる本多を能のワキに見立てたと言われる本作。それだけに、今回の舞台美術は、下手側に通路のついた、能舞台を思わせるものとなっている。聡子が手折る草花や清顕が手にする木の枝を演者がその場で差し出すなどの演出にも、能に通じる部分がありそうだ。夢の場面などで繰り広げられる舞踊的な黙劇も見どころとなるだろう。身体と言葉で幻想的に紡がれる舞台『豊饒の海』。その生々流転のドラマから、目が離せそうにない。公演は11月3日(土・祝)より、東京・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAにて。取材・文:高橋彩子
2018年11月02日2019年3月21日(木・祝)に千葉・幕張メッセにて開催される「DOWNLOAD JAPAN 2019」の第1弾出演アーティストが発表された。イギリスで開催されているロック・フェス「Download Festival」の日本初上陸となる同フェス。出演が決定したのは、OZZY OSBOURNE、SLAYER、ARCH ENEMY、ANTHRAX、HALESTORMの5組。OZZY OSBOURNEが"NO MORE TOURS 2"、SLAYERが"THE FINAL TOUR"の一環として日本にやってくる!チケット発売の詳細はチケット情報ページにて後日発表予定。■DOWNLOAD JAPAN 20192019年3月21日(木・祝) 幕張メッセ(千葉県)開場 9:30 / 開演 10:30出演:OZZY OSBOURNE / SLAYER / ARCH ENEMY / ANTHRAX / HALESTORM料金:スタンディング16,500円 (税込/1ドリンク代別途必要)VIP TICKET30,000円(税込/立見/入場チケット+VIP特典)
2018年11月02日