チケットぴあがお届けする新着記事一覧 (121/342)
国内外の4つのオーケストラ公演からなる「NHK音楽祭2018」。ハンブルクのNDRエルプフィルハーモニー管弦楽団(旧北ドイツ放送交響楽団)を率いるのは、来シーズンから楽団の首席指揮者に就任するアラン・ギルバートだ。ニューヨーク生まれ。昨年まで8シーズンにわたってニューヨーク・フィルの音楽監督を務めた。7月の来日時、新たな手兵について聞いた。【チケット情報はこちら】「NDRは昨年、新しくできたコンサートホールに本拠を移しました。ハンブルクの街全体を変える、象徴的な建物です。オーケストラが新しいフェイズに入っていく中での首席指揮者就任をうれしく思います。ターボ・エンジンをかけて、新しい時代にふさわしい、国際的なオーケストラとして活動していきたいですね」その新ホール「エルプフィルハーモニー」は昨年1月にオープン。音響設計を豊田泰久が手がけた。本拠移転を機に楽団名も変更。ギルバートの首席指揮者就任は2019年シーズンからだが、実質的にこの秋から新体制がスタートする。NHK音楽祭での公演のメインはブラームスの交響曲第4番。ハンブルクは作曲家の生まれた街だ。“本場のブラームス”と決めつけるのは短絡的だろうか。「それについてはふたつの言い方ができるよね。もちろん世界のどのオーケストラも、素晴らしいブラームスを奏でることができます。一方でNDRには本当に特別な伝統があるのも事実です。彼らのDNAの中にある、オーケストラとしての“記憶”がこのオーケストラのブラームスを特別なものにしていると感じます。ハンス・シュミット=イッセルシュテット、ギュンター・ヴァント、トーマス・ヘンゲルブロック……。歴代の指揮者たちがブラームスに取り組んできました。私もNDRと、静かな誇りを持ってブラームスを演奏したいと思います」すでに2004年から2015年まで首席客演指揮者を務め、互いを知り尽くした関係だ。「ブラームスの音符には、楽観も悲観も、喜びも悲しみも、すべての感情が含まれています。そのさまざまな感情に何を見出して表出するか。それが面白みであり、音楽を作るうえで大切なことです。そして名曲というのは、どんな解釈にも耐えうるのです。解釈が作品を破壊するということはありません」プログラムには、エレーヌ・グリモーとのラヴェルのピアノ協奏曲も。ニューヨークを本拠とするグリモーとは長年の友人だ。「ラヴェルの協奏曲は初めてですが、彼女とはこれまでにたくさんの協奏曲を演奏してきました。でも実は1番思い出深いのは、ニューヨーク・フィルの楽屋で彼女と弾いたシューマンのヴァイオリン・ソナタなんですよ。誰かに聴かせるためにではなくね(笑)。素晴らしい体験でした」音楽が楽しくてしょうがないという風情のギルバート。新たなスタートを切る、しかし長年の相棒を率いてのNHK音楽祭登場は、11月8日(木)・NHKホール。取材・文:宮本明
2018年08月01日藤田嗣治(レオナール・フジタ 1886-1968)の大回顧展「没後50年藤田嗣治展」が7月31日(火)から東京都美術館、10月19日(金)から京都国立近代美術館にて開催される。その音声ガイドを務める俳優で声優の津田健次郎に、収録現場にて話を聞いた。【チケット情報はこちら】初の音声ガイドを務めた津田は、収録を終えて「ひたすら楽しい現場でした。豊かな時間になるようにがんばりました」と感想を語る。台詞はほぼ藤田の言葉。「これほど言葉が残っている人もなかなかいない、珍しい画家さんですよね。言葉自体が面白いですし、そこが普通の美術展と違うと思いました。この絵を描いた人がこういう言葉を残すんだって、すごく興味深かったです」。エコール・ド・パリの寵児のひとりである藤田嗣治。今回は編年的な構成で展示されるそうだが、その中でも津田の印象に残ったのは若い時代だという。「セルフプロデュースがすごくて。東洋人のアイデンティティとして、(藤田の代名詞でもある)乳白色の下地を使うとか、敢えて墨を使うとか…。当時のパリのスター画家たちと対抗していくために、どういうアプローチでいけば食い込めるのかと取り組む、名を馳せようと尖った部分は印象に残りましたね」、その時代を経ての静かな晩年も「あれだけ尖っていた人が、これほど静かに人生を終えようとしていること。アーティストとしても個人としても、その人生の閉じ方は読んでいて非常に感動的でした」と語る。普段から美術館にはよく行くという津田。「絵に対しての嫉妬がすごいんですよ。僕のやっている表現というのは、演劇で言えば2時間とか、アニメーションで言えば30分とか、ある種の“積み重ね”の中で初めて到達できる感動がほとんどですよね。でも絵は“一瞬”なんです。なんだかズルいなあって(笑)。しかもその一瞬が、一生忘れられないものになっていく。そういう嫉妬+リスペクトがすごくありますね」。中でも今回のような大規模展覧会は「“もしかしたら一生で1回かな”という思いで見ます」と話し、本展についても「これを逃すともう見られないかもしれませんよ!」とイチオシする。「藤田という画家をご存知の方にもご存知でない方にも、非常に興味深い絵を描かれる方ですし、非常に興味深い人物ですし、非常に興味深い人生を送られている方だと思います。僕の音声ガイド共々、ぜひ美術館に味わいに来ていただきたいです!」質、量ともに史上最大級の「没後50年藤田嗣治展」は、7月31日(火)から10月8日(月・祝)まで東京・東京都美術館にて、10月19日(金)から12月16日(日)まで京都・京都国立近代美術館にて開催。取材・文:中川實穂
2018年08月01日アミューズ所属の若手俳優で結成した劇団プレステージの第13回本公演『ディペンデントデイ~7人の依存症~』が8月1日に開幕する。稽古場にて、演出・出演の風間由次郎、主演の株元英彰、石原壮馬に話を聞いた。【チケット情報はこちら】本作は、劇団創設時を支えた森ハヤシが3年ぶりに脚本を手掛けた、7人の依存症とテロリストが対決する“ハイスピードアクション依存症コメディ”。演出は劇団員の風間。本公演を劇団員が演出するのは劇団史上初となる。風間は「今までプレステージの作品では振付を担当してきたのですが、すごい振付師はたくさんいても“プレステージの振付なら誰にも負けない”と思ってやってきました。それは僕がみんなのことを知っているからで。演出もそんな思いでやっています。今回、演出も演出助手(向野章太郎)も劇団員がやるという、できそうでできなかったことができるのも嬉しいです」といきいきと語る。風間の演出について株元は「由次郎さんってミュージカルやエンターテインメントのイメージが強くて。だから森ハヤシさんのどコメディの脚本でやると知って、“どうなるの!?”と思いました。でもいざ稽古が始まると芝居部分も大切にしてくれて、とてもやりやすいです」、石原は「距離が近いので相談もしやすいですし、頼りきっています。プレステージのこともよく知っているからこそ他の演出家さんとは違うアプローチもできるんだと感じました」役柄は幕が開けてのお楽しみだが、主演の株元は「初舞台以来の主役。ずっとやりたいと思っていて、今回それをやらせてもらっているので、“任せてください”という気持ちです。ツッコミが多い役なのですが、そこは笑ってもらいたいし、最後は何かを感じてもらいたい。それを目指して稽古しています」、石原は「僕は依存症の役ですが、その“依存している感じ”を演じようとするとちょっと足りなくなるんですよ。だから役と自分が半々くらいになったらいいのかなと思い、今そこに挑戦しています。かっこいいし、くだらないし、まさにプレステージな作品なので、ぜひ楽しんでほしいです」と語る。「人は何かしらに依存している、というのがこの作品の始まりで。それが“病気”と言われるのは、ギャンブルだからなのか。スマホだったらいいのか。肯定や否定をするわけじゃなく、そういう人たちの、自分が必要とするものに一生懸命になる姿がコメディとして描かれる。そんな作品です」(風間)という本作は8月1日から12日(日)まで東京・CBGKシブゲキ!!にて。取材・文・撮影:中川實穗
2018年08月01日今夏で4度目の開催を迎える音楽イベント“TOKYO MUSIC CRUISE”。東京・芝公園にあるザ・プリンス パークタワー東京を舞台に行われる本フェスは、ホテルならではラグジュアリーなロケーションで、ポップス、ジャズ、R&Bなど多彩なジャンルの音楽を楽しめる“大人のための音楽フェス”だ。【チケット情報はこちら】今年は5つの会場が設けられる。野宮真貴、黒沢 薫(ゴスペラーズ)、birdらが登場するのは、地下2Fにある大会場“ボールルーム”。普段はパーティなどに使用されるバカラのシャンデリアをあしらった華やかな空間が、この日はフェスのメイン会場に。オリジナルカクテルやスイーツ、このイベントだけのスペシャルメニューなども味わうことができる。本格的な音響施設とライティングを備えたシックなバーステージ“メロディーライン”(1F)では、ライブハウスさながらの雰囲気の中で音楽を鑑賞できる。今年はJiLL-Decoy association、Philip Woo Band & Sowelu、ジャンクフジヤマらが出演。メイン会場からエスカレーターで行き来でき、スムーズに移動できるのが嬉しい。野外会場“プリンス芝公園”(2F)は、緑に囲まれたくつろぎのエリア。円形の芝生広場は開放感があり、東京タワーを背景にしたステージは大迫力。昼間の爽やかな雰囲気から一転、夜は鮮やかにライトアップされた東京タワーがムーディに演出する。今年はJYONGRI、草ケ谷遥海、Michael Kanekoらが出演。ライブの合間にはヨガインストラクター廣田なおによるリラックスヨガもあり、心と体がリフレッシュできる。そして、今年から新たに会場になったのが、 “森のチャペル”(2F)。太陽の光が降り注ぐ日中は心地よい空気が包み、夜は神聖な雰囲気へと変化。新会場のステージはJONTE、澤田かおりが担当する。また、最上階(33F)の“スカイチャペル”で行われる宿泊プラン限定のミッドナイトライブは、アン・サリー×畠山美由紀×土岐麻子、ミズノマリ(paris match)×JiLL-Decoy DUO×澤田かおりという贅沢なコラボレーションが実現する。都内の夜景を臨みながら音楽を楽しめる特別な空間となる。フェスに先駆け、先日同ホテルで行われたキックオフパーティには、今年出演するアーティストや、フェスに関わるスタッフらが出席。ボーリングで交流を深めた後の立食パーティには、ホテル・イベンタースタッフで結成されたバンドが登場し、音楽への愛情あふれる演奏で盛り上げた。澤田かおり、JiLL-Decoy associationのchihiRoとkubotaも飛び入り参加し、昨年フェスで披露した「You’ve Got A Friend」を再現。美しいハーモニーを響かせた。フェス本番にも期待が高まる。TOKYO MUSIC CRUISE 2018は、8月17日(金)・18日(土)にザ・プリンス パークタワー東京で開催。チケット発売中。取材・文:門 宏
2018年08月01日餃子の固定概念を覆す、食べても撮ってもオシャレな餃子の世界を発信する人気フードイベント「餃子フェス」を企画制作するAATJ株式会社と、ファンクラブサービスの提供、運営を行うぴあ株式会社が共同運営する<餃子ファンクラブ>が、本日8月1日(水)より、<定期便サービス>の申し込みを開始した。<定期便サービス>とは、1度の申し込みで、餃子ファンクラブがオススメする人気店の餃子が、4回(隔月)に分けて自宅に届くサービス。餃子の鉄板“ご当地餃子”や、大人気の“肉汁餃子”、皮・餡・タレにこだわりが詰まった“職人餃子”など、毎回異なるバリエーション豊かな餃子が自宅の食卓を飾る。仲間同士での餃子パーティーの主役や、あと1品欲しい時にもとても便利なので、この機会に利用して、餃子をさらに身近に楽しんでみては。◎【餃子ファンクラブ概要】■会員特典・<定期便サービス>による餃子のご購入餃子ファンクラブが自信を持ってオススメする厳選した餃子が自宅に届きます。合計(全4回)16,000円※消費税・送料込み・餃子に関するイベントの優先案内やチケットの先行発売など※各地主催者様の協力が得られた場合のみとなります。※応募数が多い場合や、限定案内の場合は抽選受付となる場合がございます。・メールマガジンの配信餃子に関する最新情報をお届けします。※会員特典内容は予告なく変更になる場合がございます。会費:無料◎【<定期便サービス>「2018年版」ラインナップ】※順不同・宇都宮餃子館 「俺は健太派ギフトセット」#ご当地系<48粒(1粒あたり20g×48粒)>・近江牛餃子 包王 「牛とんぽう・豚とんぽう各2箱セット」#肉汁ハンパない系<24粒(各1粒あたり40g×6粒×2セット)>・中華丸正 「金太郎餃子30個入×2セット」#職人系<60粒(1粒あたり9g×30粒×2セット)>・新宿駆け込み餃子 「駆け込みレインボー餃子」#インパクト系<50粒(1粒あたり33g×50粒)>
2018年08月01日ビクターエンタテインメントと毎日放送(MBS)が共催するロックフェスティバル『ビクターロック祭り大阪×MBS音祭2018 supported by uP!!!』が、10月7日(日)に大阪城ホールにて開催される。出演者第1弾として家入レオ、さだまさし、四星球、薬師丸ひろ子、ADAM at(オープニングアクト)が発表された。合わせて本日、8月1日(水)正午よりuP!!!1次先行とオフィシャルHP電話先行がスタート。ビクターの新旧アーティストが入り乱れたスペシャルなイベントチケットを是非ゲットしてほしい。家入レオはフジテレビ系月9ドラマ「絶対零度~未然犯罪潜入捜査~」主題歌『もし君を許せたら』が8月1日(水)に発売。さだまさしはデビュー45周年を迎えた今年、ビクターに移籍し7月に移籍第1弾アルバム『Reborn ~生まれたてのさだまさし~』を発売。四星球はグッズ付の限定シングル『言うてますけども』を7月に発売。薬師丸ひろ子は20年ぶりとなるオリジナルアルバム『エトワール』を5月に発売し、精力的に音楽活動中。ADAM atは一年半ぶりとなるニューアルバム『サイコブレイク』を5月に発売している。今後も随時、出演アーティストなどイベント情報を発表していくので、先行情報などとあわせて詳細は『ビクターロック祭り大阪×MBS音祭2018』オフィシャルサイト()をチェック頂きたい。
2018年08月01日毎年恒例となった美輪明宏の秋のコンサート。今年は『美輪明宏の世界~愛の大売り出し2018~』として開かれる。タイトルに込めたのは、とげとげとした今の世の中を愛で癒やしたいという思い。いつも以上に、会場には愛があふれそうだ。【チケット情報はコチラ】美輪のコンサートといえば、日本の抒情歌やオリジナル曲、シャンソンを歌うのがおなじみとなっているが、今年美輪が歌うのは、その多くがシャンソンになるという。「今や本場フランスでも、シャンソンの名曲、名歌手を知らない人がいる時代です。このまま埋もれていってしまうのは非常にもったいないと思うんです」。長年シャンソンを歌い続け、フランスやスペイン、ドイツにも招待されてコンサートを行ってきた美輪だからこその思いだ。また、シャンソンの魅力として、多種多様な形式を持ち、そこに必ずドラマがあることを挙げる。「たとえば、私がよく歌っている『人生は過ぎ行く』というのは、男に捨てられ最後に窓から飛び降りる女の歌ですが、ジャン・コクトーの一幕もののドラマのようなんです」なかでも今回美輪が作り上げたいのは、愛のあふれるロマンチックな世界観だ。「デジタル社会の今、子どもたちを含め、ナマの人間のため息、瞬き、肌触りといった、いわゆるアナログ的なものを、どこか生理的に憧れ求めているのではないかと思うんです。ところが、どうすればいいのかわからないから、みんなイライラしています。それを癒やすのに大きな力を発揮するのは、やはり芸術だと思います。人間がなぜ芸術を大事に育んできたかというと、それが精神を豊かにしてくれたからです。いわば、精神を正常に保つための自己防衛として、芸術を必要としてきたんです。だから歌い手や絵描きは、自分の持っている才能を活かして、みなさんに愛を与えて与えて与えていくことが使命だと思います」今年のサブタイトルは、『愛の讃歌』や『ヨイトマケの唄』といった数々の名曲にまつわるエピソードや思いを綴った最新刊『愛の大売り出し』にちなんでつけられた。歌の合間のおしゃべりも毎回のお楽しみだが、きっとそこでも美輪の愛を受け取ることができるだろう。取材のなかでもこんな言葉が飛び出した。「私はいつも、人生すべて腹六分と申し上げてますけど、ケチり過ぎては摩擦が起こります。感謝やねぎらいの言葉は気前よくおっしゃってください(笑)」。愛の歌と言葉に包まれたなら、自分自身も少しやさしくなれるかもしれない。公演は東京・東京芸術劇場プレイハウスにて9月16日(日)より。その後、全国を巡演。取材・文:大内弓子
2018年07月31日1976年以来3年に1度の開催を続け、世界でも類を見ない規模と伝統を誇る催しとして知られる世界バレエフェスティバルの開幕記者会見が、7月30日、まさにその会場となっている東京文化会館大ホールの舞台上で、華々しく行われた。【チケット情報はコチラ】直前の週末には、フェスティバルの前夜祭ともいわれる全幕特別プロ『ドン・キホーテ』が上演され、いよいよAプロの初日を2日後に控えたタイミングでのこの会見。まずは主催の公益財団法人日本舞台芸術振興会・高橋典夫専務理事と、公演を特別協賛する株式会社コーセーの小林一俊代表取締役社長が登壇。主催者の立場から、また支援する企業の立場から、フェスティバルへのあつい思いを明かした。近年、テレビでバレエが紹介される機会が増え、「追い風を感じる」と話す高橋専務理事は「42年前に始まったこのフェスティバルが、日本のバレエ界に与えた影響は極めて大きいと自負している」とコメント。また、過去にバレエ公演を支援した実績のある小林社長は「美の創造企業として、ひとりでも多くの方にバレエを観ていただき、心を豊かにしていただけたら」と話すとともに、今回、初の試みとして「コーセー U29シート」と銘打った安価なチケットを販売したことに触れ、「若い方々が本物のバレエを楽しみ、身近に感じていただきたい」と力強く述べた。会見後半では、Aプロに出演する34人ものダンサーたちが次々と登場。ひとりひとりが各国を代表する一流カンパニーのトップダンサーというだけあって、彼らがずらりと並ぶと、舞台上はえもいわれぬきらびやかな雰囲気に。最初にマイクを手にしたパリ・オペラ座バレエ団芸術監督、オレリー・デュポンは「7回目の参加ですが、このフェスティバルに参加することは大きな喜び」と満面の笑顔。続いて同団のエトワールたち、またロシア語圏出身のダンサーたち、さらに英国、米国などのカンパニーを中心に活躍するダンサーたちが、皆口々に「ここでの体験はとても貴重」、「いい演技をしたい」とコメントした。今回はフェスティバルの創始者である佐々木忠次が2年前に亡くなってから最初の開催となるだけに、彼を直接知るダンサーたちからは、今回の舞台を「佐々木さんに捧げたい」(アレッサンドラ・フェリ)といった言葉も。世界の舞台でしのぎを削るライバル同士というよりも、同じ思いで結ばれたファミリーのような温かさを感じさせる彼ら。これも、世界バレエフェスティバルの伝統だろうか。ほかでは得がたい、充実の舞台が期待される。世界バレエフェスティバルは、Aプロが8月1日(水)から5日(日)まで、Bプロが8日(水)から12日(日)まで、東京・東京文化会館で開催。チケットは発売中。取材・文:加藤智子
2018年07月31日7月31日(火)まで東京・俳優座劇場にて上演中のミュージカル『GRIEF 7(グリーフセブン)』。錦織一清が演出、野村桔梗が原作、三浦香が脚本、金子隆博&ながしまみのりが音楽を手掛け、“七つの大罪”をベースに牢獄で出会った男たちを描くエンターテインメントステージだ。出演者はカラム、碕理人、SHUN(Beat Buddy Boi)、三浦海里、加藤良輔、米原幸佑。物語の舞台は自由の国アメリカ。そのアメリカで、日本でのアイドル活動をやめてきたリュウ(カラム)は、人気オーディション番組にて再び注目を浴びていた。しかしその最中、番組プロデューサー殺害の容疑で刑務所に入れられてしまう。無実を訴えるリュウの前に現れたのは、同じ部屋のアジア人のカワイ(加藤)、グニョン(碕)、サム(SHUN)、そして看守のムラセ(三浦)。日本にいた頃からリュウが兄として慕い、今はアメリカで暮らすフクダ(米原)も面会に訪れる――。薄暗く無骨なセットのなかで男たちが語るのは、目的のための偽装結婚、権力で隠される性犯罪、見せしめとしてのアイドルの存在、破綻した親子関係…そしてそれを取り巻く悲しみと罪。製作発表で錦織が「1度観たくらいじゃわからないものをつくっていきたい」と語った通り、登場人物ひとりひとりの物語は深く重く、台詞や仕草も意味深で、1度ではつかみきれないものがある内容だ。けれどそのストーリーに、聴きやすい音楽、美しい歌声、キレのあるダンスが絶妙なバランスで絡み合い、独特の世界観を築いていく。初日の会見でカラムは「今までで1番自信のある作品になりそうです。胸いっぱいです」と自信をのぞかせ、SHUNも「みんなでつくりあげてきた作品。世界一のミュージカルです!」とコメント。三浦が「普段は舞台に出てしまうと緊張しないのですが、この作品はなぜか緊張しっぱなしです」と明かすと、加藤は「舞台上に緊張感があります。いい緊張感をみんなでつないでいきたいです」と話した。米原は「演出、脚本、原作、音楽と素敵なスタッフが集合した作品です。そのスタッフさんに恥じないパフォーマンスを届けます」、碕も「重たい話ですが、錦織さんの演出で極上のエンターテインメントになっていると思います。このメンバーだからこそできた舞台です」と語る。演出の錦織は「いいお客さんに来ていただければ、このお芝居はすくすくと育っていくと思います」と笑顔をみせた。アイドルグループ大国男児として活躍するカラムの歌&ダンスや、ラッパーであるSHUNのラップ、ミュージカル作品でも活躍するキャスト達の豊かな歌唱など、見どころ、聞きどころも多い作品。7月31日(火)まで東京・俳優座劇場にて上演中。取材・文:中川實穗
2018年07月30日7月14日より、横浜美術館で『モネ それからの100年』が開催中。同美術館にとっては初めてのクロード・モネ展であり、“モネの作品と現代アートを結びつける”をテーマに、クロード・モネの作品25点と、現代美術家26名66点の作品を関連づけた意欲的な展示となっている。【チケット情報はこちら】日本でも特に人気の高いモネは、3年に1度は国内での回顧展が開催されている。今回は日本初公開となるモネの絵画『バラの小道の家』『ヴィレの風景』も見ることができ、モネ好きにはたまらない。展示は全四章に分かれ、モネの作品と対比するように、現代美術家の作品が並ぶ。ジャンルは絵画に止まらず、版画、写真、映像など。そうそうたる作家の顔ぶれは、アンディ・ウォーホル、マーク・ロスコ、丸山直文、松本陽子ら多彩だ。第一章では、モネの30代前後の作品が中心。モネが色彩と筆触へのこだわりを強めていく様子が感じられる。向かいの壁には現代作家の作品を展示。向かい合うことで、150年前を生きるモネの先駆性が強調される。第二章では、モネ独特の「色調」と「光」の表現に注目。額縁の外にまで滲み出すようなモネの作品を追った。同時に、モネの空間表現や光のイリュージョンを感じさせる現代作家の作品を並べる。第三章は、モネへのオマージュ。モネの作品に影響を受けながらも、まったく異なる手法の美術作品が並ぶ。来場者たちは有名なモネの『睡蓮』などにじっくりと見入りながら、その面影を現代美術作品の中に探していく。すると、題材も時代も異なるのに、現代の作品の中にモネを見つけることができる。第四章は後期の作品が中心。前章までとは違い、ここではモネの作品と現代作家の作品が交互に並べられる。まさに100年の時を超えてモネと現代が混じり合うよう。「モネの作品を見るように現代アートを見られるように」と、展示担当者・松永真太郎氏(横浜美術館 主任学芸員)の思いが込められている。モネの代表作である睡蓮の連作をオマージュし、福田美蘭氏がうつろう夜明けのビル夜景を描いた『睡蓮の池』の前には、ひとだかりができている。その横には、横浜美術館の展示にのみ限定出品された新作『睡蓮の池 朝』。朝焼けの蜃気楼に揺れるビル群の、光と色の表現は“現代の睡蓮”と呼びたくなる。『モネ それからの100年』は9月24日(月)まで。館内ではゆっくりとモネの「光」と「色彩」の合間を歩きながら、100年の時を越えた現代美術への旅が楽しめる。文・取材・撮影:河野桃子
2018年07月30日ベースに加え、ギター、鍵盤やサックスなども演奏するマルチプレイヤー、河原太朗のソロ・プロジェクト、TENDRE(テンダー)が11月3日(土・祝) 池下CLUB UPSETより全国ツアーを開催!【チケット情報はコチラ】河原はYogee New Waves、KANDYTOWN、sumikaなど様々なバンドやアーティストのレコーディングに参加するほか、RyofuのEP『Blur』では共同プロデュースを務めるなど、活動は多岐にわたる。数年前からTENDREでの活動をスタートさせ、今年の10月24日(水)には待望の1st アルバム『NOT IN ALMIGHTY』のリリースが決定している。チケットの一般発売は8月25日(土)より。なお、一般発売に先駆けて、オフィシャル先行を実施中。受付は8月5日(日)午後11時59分まで。■TENDRE「NOT IN ALMIGHTY」release tour11月3日(土・祝) 池下CLUB UPSET(愛知県)11月15日(木) CONPASS(大阪府)11月17日(土) LIVE HOUSE enn 3rd(宮城県)11月20日(火) the voodoo lounge(福岡県)11月22日(木) Shibuya WWW(東京都)
2018年07月30日シルク・ドゥ・ソレイユの創設30周年記念作品として作られた『キュリオス』。今年2月に東京で開幕し、5ヵ月間で53万5千人もの観客を魅了した話題作が大阪に登場。7月26日、中之島ビッグトップ(特設会場)にて開幕し、初日セレモニーが華々しく行われた。「シルク・ドゥ・ソレイユ ダイハツ キュリオス」チケット情報セレモニーでは、『ダイハツ キュリオス』スペシャルサポーターの藤田ニコル、キンタロー。をはじめ、よしもとの末成由美、内場勝則、シルク、そして“よしもと住みます芸人”のネゴシックス、トット、ボールボーイ・佐竹、FM802のDJ・大抜卓人、落合健太郎が登壇し、シルクや『キュリオス』の魅力をアピールした。すでに東京公演で観ているという藤田ニコルは、シルク自体初体験。「まばたきができないとはこういうことなのかと思うくらい、初めての体験でビックリしました!今からご覧になる方は本当に衝撃を受けると思います。命綱がなかったり、人間離れしたパフォーマンスをぜひ目に焼き付けてください。二度、三度と何回観ても楽しめるので、ぜひ観に来てください!」と、魅力をアピール。一方、昔からシルクの作品が大好きだったというキンタロー。は、「『ドラリオン』とか『オーヴォ』とかいろいろ観てきた中で、『キュリオス』は今までの感じとは衣装も音楽もまた全然違って、大興奮でした。歴史を感じさせる世界観も素敵だなと思います。人間離れした動きをしているにも関わらず、安心して観ていられるブレない安定さをすごく見習いたい」とコメントした。また、「自分の子どもが小さいときから家族で観に来ていた」と話す吉本新喜劇の内場は「唯一嫁さんと会話があるきっかけがシルク・ドゥ・ソレイユ(笑)。非現実的な世界で、毎回毎回グレードアップしている」と語れば、シルクも「ラスベガスで初めて観たときからずっと観ているのですが、毎回毎回どうしてこんなにグレードアップできるんだろうと不思議。初めて観てから20年近く経っているのに、どんどん進化していくのがシルク・ドゥ・ソレイユの素晴らしいところだと思います」とコメント。また末成は「私は個性的な格好をしたい人ですから、衣装は本当に興味があります。シルクの衣装を着て街を歩きたいくらい(笑)」と笑いを誘い、“好奇心”を意味する『キュリオス』にかけて「この作品を観ていただき、これからも好奇心を持って、どんどんいろんなことを観たり聴いたり楽しんでいただきたいなと思います」と語った。大阪公演は10月29日(月)まで、中之島ビッグトップ(特設会場)にて。チケットは発売中。取材・文:黒石悦子
2018年07月27日7月27日から大阪・新歌舞伎座にて、志村けん一座の第13回公演、志村魂『一姫二太郎三かぼちゃ』が開幕。26日、招待客と報道陣に最終舞台稽古が公開された。「志村けん一座 第13回公演 志村魂」チケット情報本番前の会見には主要キャスト9名が登壇。志村けんは大阪初進出となった3年前、笑いが受け入れられるか心配だったと明かす。「実際はどこでやろうが変わらない。舞台はみんな平らだから(笑)」と冗談めかしつつ、万人受けする“志村魂”をアピール。バカ殿様から、コント、新喜劇までほぼ出ずっぱりの三時間半にも、「地方では必ずホテルで朝食が摂れるので、かえって体調が良い」と、独り身の突っ込みにも応戦しつつ、今年も全力投球で楽しませることを宣言した。ダチョウ倶楽部の上島竜兵は、最近志村とよく食事に行く千鳥・大悟にお株を奪われ気味であることを指摘され、「嫉妬なんかしていません」と歯ぎしり。「ツアーでは独占できるので、『ごちそうさまです!』」とフライング気味に食事を確約した。「プロの目から言わせていただくと…」と、おもむろに口を開いたのはリーダーの肥後克広だ。志村はただ「振り向く」というト書きだけでも観客を沸かせると言い、「毎回同じことをやって、毎回同じように笑いがとれるのもすごい」と解説。すかさず「お前が笑いを語るな!」と総ツッコミに合っていた。トランペット奏者でもある桑野信義は、志村の津軽三味線独奏を見どころにあげる。「昨日哀愁を帯びていたものが、今日は違って聴こえたり。毎日微妙に音色が変わる」と感動気味に話した。志村との掛け合いも楽しい9年目の磯山さやかは、「まだまだ読めません」と志村の発想の豊かさに舌を巻く。「今年は新しいメンバーが入ったので、彼女たちの緊張をほぐすために笑いが増えたり、どんどん面白くなる」。初参加の浅香唯も緊張なく稽古に取り組めたというが、「いま初めて白塗り姿を見て、『子供の頃に見ていたバカ殿様だ』と緊張してきました」と笑わせた。小さな子連れ客も目立った本番では、冒頭の「バカ殿様」からあちこちで爆笑が巻き起こる。老若男女が肩の力を抜いて一緒に笑える、何とも幸せな空間だ。コントでは志村が小学男児から老婆まで七変化。林間学校、茶の間など設定もテンポよく多彩に展開する。2幕の津軽三味線もタダの独奏に終わらないのが“志村魂”。仕込まれたネタの数々に驚かされること間違いなし。最後は一時間半の新喜劇でたっぷりと泣き笑い。夏休みの思い出にもぴったりの公演だ。公演は、7月27日(金)から30日(月)まで大阪・新歌舞伎座、8月17日(金)から26日(日)まで東京・明治座、8月29日(水)から9月1日(土)まで名古屋・御園座にて上演。チケット発売中。取材・文:石橋法子
2018年07月27日何の接点もない男女3人が、窓もなく扉も開かない密室に集められた……。そんな設定から始まる舞台『出口なし』に、大竹しのぶ、段田安則とともに、多部未華子が出演する。屈指の実力派を相手にしながら、このスリリングな状況にどう立ち向かっていくのか。【チケット情報はこちら】『出口なし』の作者は、“実存主義”で知られる哲学者ジャン=ポール・サルトル。劇作家・小説家の顔も持つ彼の代表作がこの作品である。だが、哲学者が書いたという先入観は無用。多部もその中身の印象を、「難しいことが書かれているのかなと思って読み始めたのですが、想像していたほどでもなく(笑)、会話劇だったので、どのように会話を交わしていけるんだろうと演じるのが楽しみになりました」と語る。しかも、その会話を交わすのが3人だけという世界。「ちょうど少人数でやる濃密な作品を演じてみたいと思っていたところでもあった」そうだ。ただ、そこで繰り広げられる会話の内容は、ちょっとコワイ。初対面の人間同士が自分の素性や過去を語り出すなかで、やがて、互いに挑発したり傷つけたりする言葉をぶつけ合うようになっていくのだ。「“この人たちには別にどう思われてもいい”と思うから言えるような、普段は口にできない言葉が並んでいるんです。でも、だからこそそれを言えるのは楽しいでしょうし(笑)。舞台では、映像では求められないような役をさせていただけることがうれしいんです」。まだまだほかにも楽しみにしていることがある。まずは大竹&段田との共演。大竹とは2度目の共演になるが、「この稽古場ではどのように過ごされるのか、どのように演出家さんとコミュニケーションを取って、どうお芝居を作っていかれるのか。もう、全部が楽しみで仕方ありません」。そして、演出を手がけるのが初めてのタッグとなる小川絵梨子であることも、多部がこの舞台に大いに惹かれたところ。「“小川さんとやってみたら面白いよ”と言われることが多かったので、気になっていた方だったんです。それに、女性の演出家さんとやってみたいという興味もずっとあったので、どのような演出をされるのか、何より楽しみなんです」。多部からあふれるワクワク感。それがどんな形になって届けられるのか、心待ちにしたい。公演は8月25日(土)から9月24日(月・祝)の新国立劇場 小劇場での東京公演のあと、27日(木)から30日(日)にサンケイホールブリーゼにて大阪公演を上演する。チケットは発売中。取材・文:大内弓子
2018年07月27日アミューズ所属の若手俳優で結成した劇団プレステージの第13回本公演『ディペンデントデイ~7人の依存症~』が8月1日(水)に開幕する。その稽古場に潜入した。【チケット情報はコチラ】今回、演出を手掛けるのは劇団員の風間由次郎。本公演を劇団員が演出するのは、劇団史上初となる。脚本は劇団創設時を支えた森ハヤシが3年ぶりに手掛け、7人の依存症とテロリストが対決する“ハイスピードアクション依存症コメディ”となっている。出演は、石原壮馬、岩田玲、太田将熙、大村まなる、風間由次郎、株元英彰、小池惟紀、向野章太郎、坂田直貴、秀光、園田玲欧奈、髙頭祐樹、長尾卓也、原田新平。主演は株元が務める。稽古場にセットが建てられたこの日、まずはスタッフからセットの説明が行われた。その際、メンバーたちが確認していたのは、使い方はもちろん、セットに色を塗るタイミング。稽古前なのか後なのか、一度塗りでいいのか二度塗なのかなど、彼らの公演は基本的には表も裏も自分たちでやるため、そういった部分も大切な確認事項だ。その後は、床を拭いて滑りにくくしたり、立ち位置の目安のテープを貼ったり、小道具を移動させたり、全員で“稽古を始めるための準備”をテキパキと行う。冒頭、演出の風間から前日の稽古のダメ出し、そして演出助手を務める向野からも「台詞合わせは常にやるように」などアドバイスがあり、早速稽古開始。“ハイスピードアクション依存症コメディ”と銘打つ本作は、これまで劇団プレステージではあまり見られなかったアクションも満載。ポップな音楽&振り付けなどもあり、稽古はそのひとつひとつの見え方を丁寧に調整しながら進んでいく。物語を動かす依存症患者たちの芝居は、それぞれが個性的。多くの人が一度は耳にしたことがあるものから、想像もつかないものまで、さまざまな依存症をコメディとして軽やかに、けれどその内にある苦しさもしっかりとみせていく。なかでも大村演じる○○依存症の女子はインパクト大。大村のシーンがくると、稽古場でも笑いが起きていた。そんな賑やかな患者たちのなかで、株元が演じる主人公は黙々と任務を遂行するクールな役どころ。ツッコミに回ることも多く、会話のテンポや間(ま)も、あれこれ試しながら詰められていく。キャスト達は自分の役の台詞合わせなどもしつつ、出番でないシーンのダメ出しなども熱心に聞いている。「全員でつくりあげる」という空気が伝わってくる稽古場だった。劇団員による演出やアクションなど、13年目の劇団プレステージの新たな一面が楽しめる本作は8月1日(水)から12日(日)まで東京・CBGKシブゲキ!!にて上演。チケットは発売中。取材・文・撮影:中川實穗
2018年07月27日作・演出が鴻上尚史、作詞・音楽監修が森雪之丞の豪華タッグで贈る新作舞台「ローリング・ソング」。転がり続ける人生の中で、胸の中に鳴りやまない音楽への夢を、三世代の男達があがきながら歌い上げていく物語だ。20代のミュージシャン役にはジャニーズの中山優馬、40代の元ロッカーにして現在は納豆売りの男役にはロックバンドMICHAELの松岡充を各々キャスティング。そして、60代の結婚詐欺師役を演じるのが、日本を代表する俳優&歌手の中村雅俊だ。【チケット情報はコチラ】中村が鴻上の舞台に出演するのは約10年ぶりだという。「お互いの舞台やライヴをよく行き来して、一緒にやろうとずっと言っていたので、遅いよという感じ(笑)。鴻上さんの舞台は、前回の『僕たちの好きだった革命』もそうでしたが、実にきめ細やか。台詞にふさわしいキーの高さ、メロディ、ニュアンスなどが細部まで的確なんです。さらに全体を見渡し、観客を一瞬たりとも飽きさせない構成力を備えているのも素晴らしい。今回は稽古の度に台詞に直しが入っていて、鴻上さんの真剣さがひしひしと伝わってきますね。詐欺師役はこれが初めてですが、俳優の演じる仕事と共通する部分もあり、台詞を本音か嘘かわからなくなる瞬間があるのが面白い」今回は音楽劇ということで、歌が重要な役割を果たすが、歌謡界の大御所・森が手がける音楽の聴きどころを尋ねると、「舞台全体で7~8曲あって、僕が歌うのは2曲。1曲目は、自分が口説く納豆売りの母親・久野綾希子さんとのコミカルなデュエットです。彼女との共演は久々ですが、さすがは劇団四季の出身で歌がお上手。もう1曲は、『あゝ青春』。43年前に松田優作さんと共演したドラマ『俺たちの勲章』のテーマ曲でした。どちらも百戦錬磨の森さんらしい、鴻上さんの舞台の流れに合った巧みな作詞と選曲だと思います」音楽への夢を持ち続けることへの喜びや不安を描いた今回の舞台。過去に多くのヒット曲を残してきた中村だが、自身の20代と40代を振り返りながら、共演の中山&松岡に対する印象を次のように語る。「プロになるのも売れ続けるのも難しい音楽の世界で40年以上やってこられた自分は、本当に幸せでした。20代は膨大な時間があって、将来なんて全く考えなかった。その後、場数を踏んで得たキャリアを周りにどう還元するかを意識したのが40代。60代はそれがもっと熟成するけれど、今度は体力の問題が出てきて(笑)。この点、優馬も松岡君も、僕とは音楽的にも俳優的にもタイプが違う。優馬は稽古段階から台詞をひとつもとちらない集中力の高さが凄いし、松岡君は台詞の喋り方も“ミュージシャンそのもの”なのが魅力だと思います」公演は8月11日(土・祝)から9月2日(日)まで、東京・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAにて。その後、福岡、大阪を巡演する。取材・文:渡辺謙太郎(音楽ジャーナリスト)
2018年07月27日「プロデュース101」(通称プデュ)シーズン2出身のチョン・セウン、MXM、THE BOYZ、RAINZというまるで“プデュ同窓会”のような最強&最高の新人祭り「11thKMF2018」。同公演が9月14日(金)に東京、16日(日)に札幌で開催される。自作曲を掲げギターを奏でるソロシンガーのチョン・セウンは待望の東京初上陸&2度目の札幌登場。新曲『20 SOMETHING』を日本初披露する。イム・ヨンミン&キム・ドンヒョンのアイドルデュオMXMは8月14日(火)に新曲をリリース。本公演で新曲を日本初披露し、息ピッタリの最高のパフォーマンスで魅了する。「2018年のブランド大賞」で『新人アイドル賞』受賞の超イケメン揃い12人グループTHE BOYZ。本公演で新曲の初披露に期待が高まる。7人のメンバー全員が『プデュ2』出身のRAINZは、8月1日(水)に日本デビュー。待望の日本デビュー曲をひっさげて札幌登場。ドラマOSTでも活躍中の歌唱力に期待大。チケットの一般発売に先がけて、先行プレリザーブを実施中。受付は8月6日(月)午前11時まで。■11th KMF2018(11th Korean Music Festival)9月14日(金)Zepp DiverCity TOKYO(東京都)9月16日(日)Zepp Sapporo(北海道)出演:チョン・セウン / MXM / THE BOYZ(東京会場) /RAINZ(札幌会場)【1】開場13:00/開演14:00【2】開場18:00/開演19:00※東京・札幌共通
2018年07月27日バレエ芸術というジャンルは、この世に存在する男性の中でも最も美しい男性たちが1点集中しているという点で、特異なアートなのかも知れない。ヴァイオリンのストラディバリウスに匹敵するのが生まれながらの容姿なのだから、その芸術的価値は億単位である。世界バレエフェスティバル(WBF)で目撃できる男性美を換算したら、どれくらいになるだろうか…美、美、美の瞬間の連続に、何度も通いたくなってしまう。美はカウントレスなのだ。【チケット情報はコチラ】ロベルト・ボッレの美は奇跡である。現在43歳の彼だが20代の頃と比べて容姿も表現も衰えるところがなく、むしろ妖艶さや華麗さを加えていて、見るたびに「今こそが全盛期」と思う。非常に若い頃から成功していたボッレは、WBFに登場するベテラン・プリマともほとんど共演を果たしている。フェリやオレリーとのバックステージでの再会には、リユニオン的な雰囲気が漂うのではないかと思う。クラシックもコンテンポラリーも優美に踊るボッレの芸術性は多くの振付家を触発したが、内面的な魅力も大きく、稽古やリハーサルを見ていてもすべてがアーティスティックなのだ。ステージの上でもステージを降りても人々を魅了する特別なオーラは、やはり大スターのものだ。どのアングルから見ても完璧に美しい…何をやっても美しい…という共通点をもつのがパリ・オペラ座バレエ団の天然王子マチュー・ガニオ。デニス・ガニオとドミニク・カルフーニを両親に持つバレエ界のサラブレッドである彼は、19歳でエトワールに昇格したときから「立っているだけでも絵になる」と完璧な美を賞賛されてきた。華やかな経歴の裏ではケガも多く、葛藤の多い時代も経験してきたが、30代を超えてからのガニオには何か吹っ切れたような清々しさがある。技術はますます磨きこまれ、表現に深みが加わり、ノーブルで優しいオーラに包み込まれている34歳の彼は、間違いなく「今が旬」の踊り手であると思う。WBFではベストなパートナーシップを築いているドロテ・ジルベールとマクミランの『マノン』とヌレエフの『シンデレラ』を披露する。美しい男性しか舞台にいないこの世界でも、さらに眩しい美に恵まれた貴公子たちを見ていると「神に愛されし者」とはこういう人なのだなと思う。ボッレと同様、ガニオもとても性格がよく、彼を知る人々は人間としてのガニオを信頼し愛している。神は美男に二物も三物も与えているのだ。ロベルト・ボッレ、マチュー・ガニオが出演する第15回世界バレエフェスティバル(Aプロ、Bプロ)は8月1日(水)から12日(日)まで、東京・上野の東京文化会館大ホールにて。チケット発売中。文:小田島久恵
2018年07月27日80年代にエンターテインメント性溢れるステージで絶大な支持を集めた米米CLUBのフロントマン、石井竜也が大阪・新歌舞伎座で初座長公演「石井竜也コンサートツアー2018-陣JIN-」を開催する。原案・音楽・美術を手掛ける主演作について石井は「今までにない舞台をお見せしたい」と合同取材で意気込みを語った。舞台は芝居とコンサートの2部構成。1部エンターテインメントパフォーマンスステージ「将軍たちの午後」は西暦2120年の龍ノ国(日本)が舞台。鎖国体制の中、国土は7人の将軍により分断されていた。しかしこの日、隣国からの侵略を考慮して数十年ぶりに“七将会議”が開かれることに…。石井は現在の北海道を治める「龍頭の国」の将軍役。大殿として一目置かれる存在だ。「石井竜也コンサートツアー2018 -陣JIN-」チケット情報「将軍が丸腰で向き合えば、教科書では分からない赤裸々な人間模様が描けるのではないかと思ったのが始まり。僕も大殿とはいえ、いつ力関係が変わるか分からない。小競り合いを続けながらも猥談では一致団結したり、男のバカさ加減も出てきます。少し過激な落語と思って貰えれば」。娘を政略結婚させる戦略家、「女性票が得られない」と嘆く政治家風情、「お控えなすってい」が口癖の強面まで。石井は七将軍の個性を際立たせるため、甲冑デザインにも苦心したと明かす。「例えば科学に注力する国の将軍は全体にスチームパンクな雰囲気にしたり。現代の若者が見てもカッコいいと思えるデザインにしつつ、甲冑としてのイメージも忘れない。細部まで非常にこだわった作りなので、オペラグラス持参で楽しんで」2部のプレミアムコンサート「天龍降臨」は“和テイスト”がテーマの3枚組の新譜『龍』に収録された全39曲から、一部を日替わりでお届けする。中でも、舞台主題歌の『神器』『陣太鼓』、米米時代の名曲『浪漫飛行』『君がいるだけで』の4曲は漏れなく披露する。「ポップロックな雰囲気の中、全体に和を感じさせる“和ポップス”は、ありそうでなかったジャンルの曲。何かしながらでも聴いていて気持ちが良いですし、オーケストラでも演奏できるカッコ良さや深みもある。創作しながら『俺って天才だな…』って何度も呟きました(笑)」米同時多発テロを機に2002年からはアートを通した被災者支援にも積極的な石井。東日本大震災以降は必然的に「日本で生きる、日本を愛する」というテーマが芽生えたという。「例えば今、薬師寺が国宝・東塔を解体修理中ですが、そこで分かったのは数百年後の木の反りまで考えて建材が組まれていたということ。当時の宮大工の凄みですよね。日本人には、異文化を日本風に変換する頭脳明晰さや、自然信仰に根付いた誇るべき感性や繊細さがある。だからこそ長い歴史の中で、独自の文化を継承できたのだと思う。僕がこの舞台で一番伝えたいのは、日本は凄く良い国で、日本人は凄くカッコいいよ!という事だと思います」公演は、8月4日(土)から19日(日)まで大阪・新歌舞伎座にて上演。チケットは発売中。取材・文:石橋法子
2018年07月27日街づくりのテーマとして「音楽のまち」を掲げる川崎市。夏を彩るオーケストラの祭典「フェスタサマーミューザKAWASAKI」(7月21日(土)~8月12日(日)ミューザ川崎シンフォニーホール)が終わると、秋の川崎はにわかにジャズに染まる。「ジャズは橋を架ける」をキーコンセプトに4回目の開催となる「かわさきジャズ」は、市内全域をステージに行なわれる都市型フェスティバル。。7月、山田長満実行委員長(川崎商工会議所会頭)、顧問の福田紀彦川崎市長、そして出演者を代表して宮本貴奈(ピアノ)、斉田佳子(ヴォーカル)、福本純也(ピアノ)が出席して発表会見が開かれた(9日・ミューザ川崎)。フェスの中心は、11月8日(木)から18日(日)まで11日間の本会期に行なわれる12のコンサート「MUSIC BRIDGE 音楽公演プログラム」。会場は、川崎駅周辺に位置するミューザ川崎、カルッツかわさき、ラゾーナ川崎プラザソル、クラブチッタ、市北部の新百合トウェンティワンホールと昭和音楽大学、市中部の洗足学園音楽大学と、南北に長く伸びる川崎市を縦断。巨匠から若手まで幅広い世代のプレーヤーたちが熱いパフォーマンスを繰り広げる。佐藤允彦(ピアノ)とボーカロイド「初音ミク」「巡音ルカ」との共演(!)や、大御所デイヴ・グルーシン(ピアノ)がリー・リトナー(ギター)ら凄腕ミュージシャンを率いての「バーンスタイン生誕100周年特別プロジェクト」など、目の離せないスペシャルな公演が満載だ。こうしたコンサートだけでも十分満足なのに、「かわさきジャズ」はさらに盛りだくさん。フェス全体は、上記の「MUSIC BRIDGE」のほか、市民や地元企業とタッグを組む「PEOPLE BRIDGE 地域連携」、音楽を愛する人々をサポートする「FUTURE BRIDGE 人材育成」の、3つの「ミッション」で構成されている。「PEOPLE BRIDGE」は、9月から始まるプレ会期も含めて2か月間たっぷり、市内35か所のさまざまな会場で約60の公演が予定されている。フェスの冠レース開催とともにライヴが楽しめる「川崎競馬ジャズナイト」、生演奏とともに海から人気の工場夜景を眺めるロマンティックな「ジャズクルーズ」、川崎駅周辺の店舗やストリートをまるごとジャズで染める「ジャズ・ジャック・デー!」など今年新たに開催されるイベントが注目されるところ。「FUTURE BRIDGE」の軸となる「ジャズアカデミー」は、ミュージシャンや評論家など5人のエキスパートたちがそれぞれの視点でジャズの歴史や楽しみ方を語り尽くす全5回のレクチャーだ。会見で挨拶に立った福田市長は、こうした広がりを持つフェスのあり方を、「川崎という街の歴史、多様性が形になったもの」と位置づけた。地元市民はもちろん、すべてのジャズ・ファンは、夏から秋へと移ろう季節の巡りを、「音楽のまち・かわさき」で、珠玉のプレイとともに感じてみてはいかがだろう。取材・文:宮本明
2018年07月26日テレビアニメ「ダンガンロンパ3」の初舞台化『ダンガンロンパ3 THE STAGE 2018 ~The End of 希望ヶ峰学園~』が7月27日(金)より上演される。【チケット情報はコチラ】2014年から続く舞台版『ダンガンロンパ』シリーズの3作目にして完結編である本作。“超高校級”の才能を持つ高校生同士による“コロシアイ”の真相を“学級裁判”で突き止めるハイスピード推理アクションゲームのアニメ版第3弾を原作に、学級裁判のないコロシアイが描かれる。脚本・演出は西森英行。主人公・苗木誠は西銘駿が演じる。開幕に際して西銘が「舞台シリーズ『1』と『2』に比べても、今作はシリアスなシーンが続きます。人の命の重みがすごく感じられる作品ですし、そういうところを大切にお芝居したいと思っているので、泣いたり感動したり、胸をうたれてほしいです」と語ったように、これまでよりも人間ドラマが濃厚に描かれた作品。“コロシアイ”という非日常的な出来事のなかで引きずり出される人間の姿は意外なほどリアルだ。追い込まれた人間たちは、何が見えなくなり、何に気付き、何を求めるのか…登場人物それぞれの選択が切ないほどあらわになっていく。また、脚本・演出の西森が「舞台作品、アニメーション、ゲームの『ダンガンロンパ』シリーズの歴史をいただき、それを踏まえてつくる集大成の作品」と語ったように、物語としての集大成という側面はもちろん、特に舞台シリーズ「1」「2」を観た人には印象的な振り付けや台詞も散りばめられているなど、あらゆる面で『ダンガンロンパ』の歴史が感じられる作品。その熱いドラマと、アニメーションやプロジェクションマッピング、ダンサーによる身体表現など華やかなエンターテインメント性が合わさった、舞台シリーズならではの表現に仕上がっている。キャストは、主演の西銘をはじめ、女優としてモデルとして注目を集める岡本夏美、小劇場から2.5次元作品まで舞台で活躍する神永圭佑、声優として活動し舞台は久しぶりの出演となる飯田里穂ら幅広いジャンルから揃い、そのひとりひとりがしっかりと存在感を放っている。お笑い芸人の竹若元博(バッファロー吾郎)の日替わりコーナーや、アイドルから女優に転身した市川美織の歌などにも注目だ。希望が絶望になり、絶望が希望になる瞬間を何度も目撃しながら、ラストに全貌を知ったとき、改めて「希望とはなにか」「絶望とはなにか」を考える作品。希望そして絶望を体現するキャスト達の熱を劇場で体感してほしい。公演は7月27日(金)から29日(日)まで大阪・森ノ宮ピロティホール、8月3日(金)から13日(月)まで東京・ヒューリックホール東京にて上演。取材・文:中川實穗
2018年07月25日歌舞伎座の八月納涼歌舞伎が、今年も開幕する。第一部で『心中月夜星野屋』、第二部で『東海道中膝栗毛』、第三部で『盟三五大切』に出演する中村七之助の取材会が開かれた。【チケット情報はコチラ】「『八月納涼歌舞伎』はうちの父(十八世中村勘三郎)と(十世坂東)三津五郎のおじ様、それに(中村)福助、(中村)芝翫のおじが舞台上でも舞台裏でも闘って続けてきたもの。特に、父と三津五郎のおじ様の魂に顔向けができない1か月にはしたくない」と七之助は言う。その思いが、『心中月夜星野屋』上演に深く関わっている。「父と三津五郎のおじ様の納涼歌舞伎は、第一部からお客様でいっぱいのイメージ。もう一度そうなるために、去年、兄(中村勘九郎)と僕で第一部の演目を考え、僕は(坂東)玉三郎さんの演出で(市川)中車さんと『刺青奇偶』をやらせていただいたところ、お客様がどんと入ってくださって。今年もこの流れを消さないように、そして、中車さんとまたやりたかったので、2年前に上演した(笑福亭鶴瓶の落語が原作の)『廓噺山名屋浦里』で脚本を手がけてくれた小佐田(定雄)さんに相談し、落語『星野屋』を歌舞伎にすることになりました」落語が原作というと、これまで八月納涼歌舞伎では怪談物を上演することが多かったが、『山名屋浦里』に続いて、よりコメディ色の強い作品が登場する。「第一部にふさわしく、軽い気持ちで楽しく観られるものを選びました。ひとりで語る落語と、役者が演じる歌舞伎とでは、やはり違います。落語と同じオチが歌舞伎でうまく幕になるとは限らないし、歌舞伎は視覚的に楽しませる分、落語より狭まる部分もあるかもしれない。巧い噺家だと、座布団に座って長屋の話をするだけで長屋のにおいまでして来るのに対して、歌舞伎は視覚的に分かってしまう怖さがある一方、動きや掛け合いで楽しませることもできます。そこをどう魅せるか、これから小佐田さんとの相談や稽古で詰めていきます」『東海道中膝栗毛』は、十返舎一九の原作を奔放に賑やかに発展させた作品。一昨年、昨年と、形を変えながら上演され、七之助は昨年から出演している。「まだ何も聞いていないのですが、去年は芝居に絡む役ではなかったので、今回はもっと作品に絡みたいと言いました。俳優祭的なところもありますが、お客様が喜ばれるし、歌舞伎の幅の広さがわかる演目だと思います」『盟三五大切』では、芸者の小万に初役で挑む。「僕はコクーン歌舞伎で1番好きなのがこの『盟三五大切』。憧れの(中村)福助のおじが演じていた小万をやれるのは嬉しいですね。小万は、ただただ好きな三五郎のために(薩摩)源五兵衛を騙してしまう女性なので、あまり悪い人には見せたくない。色気たっぷりに演じたいですね。父と芝翫のおじがWキャストで源五兵衛を演じた時、印象が全然違ったんです。(源五兵衛役の松本)幸四郎さんと私と(三五郎役の中村)獅童さんの3人ならではの舞台にしたいですね」公演は8月9日(木)から27日(月)まで、東京・歌舞伎座にて。チケットは発売中。取材・文:高橋彩子
2018年07月25日リアルな実物大の恐竜が会場を闊歩し、歌やダンスもあればクイズもあるといった、かつてなかったスタイルで繰り広げられる。この夏注目の恐竜ライブショー『世界一受けたい授業THE LIVE 恐竜に会える夏!』が、7月21日に横浜アリーナで開幕した。「世界一受けたい授業 THE LIVE 恐竜に会える夏!」のイベント情報基本的なストーリーは…八嶋智人が演じる土岐駆博士が、なんとタイムマシンを開発。博士の親戚である芦田愛菜(本人役)と山崎樹範が演じる助手とともに、恐竜の時代を冒険するというもの。タイムマシンは会場のアリーナ空間すべてで、エネルギー源は1万人の観客が“心を一つにする”こと。そのため観客を、さまざまな難問が待ち受ける。たとえば脳の活性化を促す「アハ体験」や、恐竜にまつわる三択クイズなど。観客参加型で、ここでは意外なあの人気キャラクターも登場する。また、ジュラ紀、白亜紀など、さまざまな時代を冒険する過程では、ダンスパフォーマンスが繰り広げられるほか、CG映像を使ったその時代の説明や、恐竜学者の小林快次先生による解説もあり、地球誕生から恐竜絶滅までをわかりやすく教えてくれる。合い言葉の“レッツ・ホニャララ”や、芦田らが「ぼくの先生はフィーバー」に合わせてダンスするなど、本公演のベースになっている日本テレビ系TV番組『世界一受けたい授業』のエッセンスも随所に散りばめられている。ライブショーの目玉となる恐竜は、実物大リアル恐竜ライブショー『DINO-A-LIVE』を手がけて注目される会社「ON- ART(オンアート)」が担当しただけあって大迫力。最新の学説を元に、形や大きさ、質感までリアルに造形され、それらが動き回る様子は圧巻だ。観客を翻弄するラプトルは、表面の柔らかい羽毛の感じまで実にリアル。子どもの人気No.1のティラノサウルスと三本の角が特徴のトリケラトプスの戦いは、大きさや動きが大迫力で一見の価値がある。出演者の3人は、観客のリアルな反応を受けながら熱演。八嶋と山崎は、コミカルな演技とアドリブのような受け答えで、さすがといった感じ。観客を終始笑わせながらストーリーを展開し、観客を物語に引き込んでいた。芦田は、1万人の観客を前に初舞台とは思えない堂々とした演技で魅せ、名曲「タイムマシンにおねがい」を歌うシーンも。ゆくゆくはミュージカルもありじゃないか?と、思わせる歌唱力と演技で観客を楽しませた。これを観れば恐竜博士になれるかも!親子で楽しめて、夏休みの自由研究にももってこいのライブショーだ。取材・文:榑林 史章《イベント情報》■世界一受けたい授業 THE LIVE 恐竜に会える夏!【横浜】7/21(土)・22(日)横浜アリーナ【大阪】7/28(土)・29(日)大阪城ホール【名古屋】8/4(土)・5(日)日本ガイシホール【埼玉】8/11(土)・12(日)さいたまスーパーアリーナ【福岡】8/18(土)・19(日)マリンメッセ福岡
2018年07月25日真田十勇士を題材にした霜月かいりのアクション漫画を原作にした舞台「BRAVE10~燭(ともしび)~」が7月26日(木)に開幕する。その稽古場に潜入した。【チケット情報はコチラ】昨年6月に第一弾が上演され、今回第二弾となる本作。漫画の続編シリーズ『BRAVE10 S』のエピソードにオリジナル要素が加わったストーリーが描かれ、主人公の霧隠才蔵を演じる中村優一をはじめ初演キャストから11名が続投、新たに伊佐那海役の伊藤優衣らが加わり、アンサンブル含め総勢29名で届ける。脚本・演出・映像は初演に続きヨリコジュン。この日、行われていたのは殺陣稽古。アクションシーンたっぷりの本作だが、武器となるのは大きな刀や鉄砲、くさりがま、クナイなど漫画原作ならではの特殊な形状のものばかり。大きさや長さがバラバラの武器を使った戦闘シーンは華やかで、初演でも見どころのひとつとなっていたが、稽古場ではひとつひとつの動きを繊細に積み上げる作業が行われていた。このときは中村演じる才蔵と大崎捺希演じる猿飛佐助が手を組み、敵と2対2で戦うというシーン。中村の大きな刀と大崎の小さなクナイで敵を倒していくのだが、当然武器によって距離感も違えば戦い方も変わってくるため、おのずと本人はもちろん対戦相手の動きも細かくなっていく。それを何度も何度も繰り返し確認しながら動きを詰め、戦う相手と組む相手、両方と息を合わせ、リズムを合わせ、だんだんとスピードを上げ、本作ならではの華やかで迫力ある殺陣シーンが出来上がっていった。汗だくになりながらも「もう1回やろう!」と繰り返すキャスト陣はストイック。稽古後半には、中村(才蔵)、宮城紘大(海野六郎)、鷲尾修斗(筧十蔵)、大崎(猿飛佐助)、護あさな(アナスタシア)、辻諒(由利鎌之介)、小波津亜廉(根津甚八)、新井 將(三好清海)、遊馬晃祐(服部半蔵)がズラリ登場するシーンも。各キャストがヨリコに動きを細かく確認したり、アイデアを出したりと、積極的にひとつのシーンをつくりあげていく姿が印象的だ。和やかで賑やかな稽古場は、真ん中でシーンをつくっている最中も、出番でないキャストがあちこちでアクションを確認し合う姿や、楽しそうに話し合う様子が見られた。今作は、前作よりさらにアクションシーンが増え、登場人物それぞれの見せ場も増えているそうだが、息の合った芝居が見られそうだ。舞台「BRAVE10~燭(ともしび)~」は7月26日(木)から29日(日)まで東京・なかのZERO 大ホールにて上演。チケットは発売中。取材・文:中川實穗
2018年07月25日10月。現存する作品はわずか35点ともいわれる、伝説のオランダ画家・フェルメールの展覧会が、東京・上野の森美術館で開催される。それに先立ち、「フェルメール展」の記者発表会が行われた。【チケット情報はコチラ】ヨーロッパ各国とアメリカからはるばる海を渡ってくるフェルメールの作品は、日本初公開となる2作品を含む計8点。この点数は、2008年に東京都美術館で開催された際の7点を上回り、日本美術展史上最多となる。そのほか、フェルメールと同時代に制作された、17世紀のオランダ絵画約50点が集結する同展覧会は、全6章構成。単に時代を追っていくだけの展示ではなく、肖像画・宗教画・風景画・静物画・風俗画と、その特徴ごとに作品を楽しめる。第6章は「光と影:フェルメール」と題され、今回公開されるフェルメール作品8点を、展示の最後に存分に堪能することができるのだ。これらの8作品は、ひとつの部屋で一挙に目にすることになる。名づけて「フェルメール・ルーム」。フェルメール本人でさえも見たことのないであろう、なんとも稀有で贅沢な空間が実現する。見る人の想像を掻き立てる瞬間を切り取った、繊細な情景を描くフェルメール。決して流行にとらわれない、個性豊かなファッションに身を包む女性をモチーフに選び、その表情や何気ない仕草を、的確かつ色彩豊かに描写する。作品ごとに印象の異なる自然の光と影を美しく描く、彼の技術力の高さにも注目したい。会場での音声ガイドを担当するのは、女優の石原さとみ。音声ガイドは、なんと来場者全員に無料で提供される。美術が好きで、普段からよく美術館に足を運ぶという石原は「フェルメールが当時、どういう気持ちで何を伝えたくてそれぞれの作品を作っていたのか――。来場する皆さんの心を揺さぶり、楽しんでいただける手助けとなれば」と意気込みを語った。フェルメール展は、10月5日(金)から2019年2月3日(日)まで。チケットは日時指定入場制となっている。10月分のチケットはいよいよ明日7月25日(水)発売開始。この秋、日本で起こるフェルメールの奇跡を体験しに行ってみてはいかがだろうか。取材・文:飯塚さき
2018年07月24日今年も恒例の全国リサイタル・ツアーに挑戦中のピアニスト外山啓介。9月1日(土)には東京オペラシティでの東京公演を控える。昨年デビュー10周年を終え、次の10年へ向けての新たな1歩を踏み出した今年。〈月の光〉で有名なドビュッシーの《ベルガマスク組曲》とシューマンの《謝肉祭》を軸に、「音が紡ぎ出す情景」をテーマにしたプログラムを組んだ。「まず《謝肉祭》を弾きたい!一方で《ベルガマスク組曲》を全曲弾いてみたい!というところから選曲を始めました」【チケット情報はコチラ】実は芸大に入って最初のレッスンに持っていったのが、《ベルガマスク組曲》の中の〈メヌエット〉だった。「幼い頃からCDを聴くのが好きで、ジャック・ルヴィエだとかウェルナー・ハースだとか、ドビュッシーをすごく聴いていた時期があったんです。独特のしゃれた和声の中に少し毒がある。子供心に、そんなところに魅力を感じていたのだと思います。今年はドビュッシー没後100年。これまであまりまとめて取り上げたことがなかったのですが、どんどん弾いていきたいです」そして、シューマンが《謝肉祭》に添えた「4つの音符による面白い情景」という副題から、「情景」というキーワードが浮かんだ。それに導かれたのが、ドビュッシーと「月の光」つながりになる、ベートーヴェンのソナタ《月光》だ。ベートーヴェンは「今後、長い時間をかけて勉強して、あらためて取り組んでいきたい」という。そしてメインとなる《謝肉祭》は、まさにさまざまな「情景」の連なりだ。「実は最近まで、自分がシューマンを弾くイメージがありませんでした。あの独特のとりとめのなさ。ある意味直観的な音楽の表情の移り変わりに根拠がないように感じて、ついていけないと思っていたんです。ところがなぜかある時期からすごく弾きたくなってきた。《謝肉祭》も、1曲ごとに題名がついているように、キャラクターの移り変わりがとても面白い作品です。でもたぶんそこに自分が入り込み過ぎてしまってはダメ。個々のキャラクターを自分の中で整理しておかなければなりません。とりとめないように聴こえるからこそ、緻密な計算が必要なのです。ただ好きなように弾いて終わってしまう危険があるのが怖いところで、シューマン、面白いけれど難しい作曲家です」つまり、子供の頃から弾きたかったドビュッシーと最近目覚めたシューマンを中心に、11年目の新しい外山啓介が聴ける充実のプログラムなのだ。「内容がたっぷりなので弾くのは大変(笑)。頑張ります。新しい出発の年ということで、東京のリサイタルも、10年続けたサントリーホールではなく、東京オペラシティにしました。デビューのきっかけになった日本音楽コンクール(2004年優勝)の会場ですが、リサイタルで弾くのは初めて。少し流れを変えて、新しいステップアップのためのいろいろな可能性を探ってみたいと思っています」公演は9月1日(土)東京・東京オペラシティコンサートホール:タケミツメモリアルにて。チケット発売中。取材・文:宮本明
2018年07月24日飯塚悟志、角田晃広、豊本明長によるお笑いトリオ・東京03の単独公演『不自然体』がついに開幕。7月4日から8日まで上演された東京公演を皮切りに、福岡、長崎、長野、愛知、静岡、大阪、北海道、岡山、広島、新潟、宮城と、全国12都市を巡る。また10月12日(金)から14日(日)まで東京・ガーデンホールでの追加公演も決定。そこで気になる公演の内容を、ちょっとだけご紹介する。【チケット情報はこちら】中年男性たちの日常を舞台に、絶妙な切り口と抜群の演技力で、独自のコントの世界を切り開いてきた東京03の3人。今回はタイトルにもあるように、“不自然”な状況や人物が続々と登場。豊本ののほほんとしたマイペースな雰囲気と、角田の少々暴走気味のボケ、そこに飯塚の的確でキレのいいツッコミが炸裂し、少しの不自然がラストに向かって爆発的な笑いを生んでいく。今回も7本の新ネタを用意。サラリーマンに喫茶店のマスターと客、高校の同窓会にワールドカップのテレビ観戦など、どれもこれも身近な設定ばかり。だがそこに潜む微妙な不自然を見つけるのが、彼らは本当にうまい。そしてやはり目を引くのが、角田の振り切ったハイテンションぶりとクドさ。それにはネタの共同作成者である飯塚でさえも、笑いをこらえるため、つい顔をそむけてしまうほど。また豊美(=女性役の豊本)の登場も、ファンには嬉しいところだ。東京03の単独公演でもうひとつ欠かせないのが、ネタとネタの間に流れる映像。こういった映像は時に単なる場繋ぎのようにも思われがちだが、これが十分1本のネタと言えるほどクオリティの高い仕上がり。前ネタをより膨らませ、新たな笑いを生み出すのはもちろん、短編ドラマのような趣もあり、PVのような楽しさもあり、なんと宣伝までも兼ねていたりする。その手のかけよう、こだわりには驚くばかりだ。またサウンドトラックCDを販売するほど、楽曲にも力を入れている。事前のインタビューでは「今回かなりいいと思いますよ」と自信をのぞかせていた3人。それが間違いでなかったことは、観客の反応のよさを見れば明らかだ。チケットの購入はもちろん早めがおすすめだが、10月13日(土)には各地でライブビューイングも。実はこのライブビューイング、角田が必ずミスをするという、東京03にとっては鬼門の公演でもあるらしい。飯塚はこう笑う。「角ちゃんが噛まずに最後までやれたら、全劇場でスタンディングオーベーションしてあげてください!」取材・文:野上瑠美子《追加公演チケット販売スケジュール》詳細は下記チケットリンクをご確認ください・いち早プレリザーブ:7月17日(火)12:00~7月22日(日)23:59・プレリザーブ:7月20日(金)12:00~7月25日(水)23:59・一般販売:8月4日(土)10:00~
2018年07月24日舞台版『ダンガンロンパ』シリーズの3作目となる舞台『ダンガンロンパ3 THE STAGE 2018 ~The End of 希望ヶ峰学園~』が、7月20日(金)に開幕する。その通し稽古に潜入した。【チケット情報はコチラ】本作は、ハイスピード推理アクションゲーム『ダンガンロンパ』シリーズから派生したアニメ『ダンガンロンパ3』を原作とした舞台。“超高校級の○○”という特殊能力を持つ登場人物たちが「最後のコロシアイ」を突きつけられるなかで、“超高校級の希望”である主人公・苗木誠(西銘駿)らが、必死で希望を探していく姿が描かれる。脚本・演出は西森英行。1作目、2作目とエンタテインメント要素たっぷりで上演されてきた舞台『ダンガンロンパ』シリーズだが、今作は人間ドラマが特に印象的な仕上がり。1作目にも登場する苗木誠・霧切響子(岡本夏美)、朝日奈葵(飯田里穂・工藤紬※Wキャスト)の関係性の変化や、宗方京助(仲田博喜)、逆蔵十三(鮎川太陽)、雪染ちさ(高橋りな・七海)の物語、十六夜惣之助(神永圭佑)、安藤流流歌(山下まみ・石田安奈)、忌村静子(永島聖羅・船岡咲)の因縁など、一つひとつのストーリーが丁寧に描かれており、だからこそ“コロシアイ”から生まれる絶望が切なく刺さる展開だ。もちろん舞台シリーズならではの、アンサンブルによる身体表現や、華やかなアクションシーン、映像を使った演出なども健在。舞台シリーズの魅力に「3」の物語ならではの深みが加わった作品となっており、演出と芝居の熱にどんどん巻き込まれていく。その中で主演の西銘は、「1」で描かれた苗木誠の記憶も感じられる芝居が印象的。「コロシアイ」という言葉に絶望に染まった表情を見せながらも放つ「あのときとは違うよ。ボクがいるから」という台詞に心揺さぶられる。稽古後、汗だくの西銘に話を聞いてみると「苗木誠は“超高校級の希望”と言われていますが、稽古場での僕は“絶望”ですよ!(笑)」と笑いつつ、「そのくらい追い込まれながら、みんなでがんばっています。だからすごいものができると思います!」と自信の表情。「設定は非日常的ですが、この中で描かれる人間関係や登場人物の反応はリアル。楽しんでいただけると思うので、ぜひ劇場でハラハラドキドキしてください!」とコメントした。シリーズ3作目だが単体で観てもしっかり楽しめる内容になっている本作。神田沙也加、中村優一、松風雅也と豪華な映像出演キャストにもぜひ注目を。公演は7月20日(金)から23日(月)まで東京・サンシャイン劇場、27日(金)から29日(日)まで大阪・森ノ宮ピロティホール、8月3日(金)から13日(月)まで東京・ヒューリックホール東京にて上演。取材・文:中川實穗
2018年07月24日東京・豊洲PITにて上演中の、和太鼓エンターテイメント集団「DRUM TAO(ドラムタオ)」の新作「RHYTHM of TRIBE~時空旅行記~」。本作は、世界26か国・500都市で上演され、世界観客動員800万人に迫るDRUM TAOによる、フランスのラ・セーヌ公演でスタンディングオベーションとなった2018年新作の東京ロングラン公演。その初日公演に潜入した。【チケット情報はコチラ】5月にはロシアで「ロシアにおける日本年」開幕式にてボリショイ・バレエ団との共演、7月にはパリにて日仏友好160年の橋渡しとなる「ジャポニスム2018」オープニングアクトを飾るなど、世界で活動するDRUM TAO。その新作となる本作は、日本の伝統芸術をさらに進化させたエンターテイメントとして、SAMURAI達が過去と現在、未来を行き交う魂の旅をテーマに表現する。映像クリエイティブ集団ZERO-TENによる大迫力のプロジェクションマッピングと賑やかなパフォーマンスによって、時空の旅の幕を開けた本作。今年で7年目となるコシノジュンコによる衣裳も美しく、華やかな世界が広がった。和太鼓を中心に、篠笛・三味線・琴など日本の伝統的な楽器を用いながらも、国籍もジャンルも越えたメロディーや演奏はDRUM TAOならでは。ドラムを叩くように和太鼓を叩き、ギターを弾くように三味線を弾き、和楽器の新たな面を見せてくれる。客席に降りる演出やライブカメラを使った演出、簡単な振り付けのある曲など観客を巻き込んだパフォーマンスも楽しく、一緒に盛り上がることのできる“ライブ”となっている。開幕にあたり、座長の西亜里沙は「今作も5月からツアーをスタートしていい感じに仕上がっています。先日のパリ公演ではスタンディングオベーションも起こって、皆さんに参加いただく振りもとても盛り上がったんです。東京・豊洲でも盛り上がると思います。皆さん、一緒に楽しみましょう!」、メンバーの岸野央明は「5月のこの作品ができてから、九州をはじめ全国を回ってきて、よく熟成された状態です!今回は特別、TAOメンバーが全員出演するので、ぜひ楽しみにしていただければと思います。仕上がりはバッチリ!です」、メンバーの江良拓哉は「今作は時空旅行記、と題して皆さんを『旅』にお連れしますが、ストーリー性があって曲の流れがとてもスムーズなんです。先日のパリ公演でもとても盛り上がったので、東京の皆さん、一緒に盛り上がりましょう!!」とコメントを寄せた。また、開演前には会場のロビーにて『TAOの夏祭り』を開催。メンバー自らが店先に立ち、福引やサイン会、オフショット写真の展示、お迎えLIVEなどさまざまな企画を実施。ぜひ早めに訪れて、公演前の時間を楽しんでほしい。公演は7月27日(金)まで東京・豊洲PITにて上演中。取材・文・撮影:中川 實穗
2018年07月24日絶対直球女子!プレイボールズと、80年代ディスコアイドル『インキーウップス』のスプリットシングル『ブロックサイン』が、8月3日(金)にライブ会場限定でリリースされる。「絶対直球女子!プレイボールズ」チケット情報新曲『ブロックサイン』は6月25日に代官山UNITにて行われたプレイボールズ3周年記念単独試合で初披露し、野球感満載の歌詞とパラパラを取り入れた振り付けがファンの間で話題となっている。本日発表された収録曲はプレイボールズによる『ブロックサイン』の他に、『インキーウップス』とシンガーnana hatoriによる『ブロックサイン English ver.』、更にボールボーイをフィーチャリングした『ブロックサイン feat. BB』。プレイボールズは現在「真夏の死のロード第四章~ブロックサインで伝えたい~」ツアーを開催中。ファイナルは9月8日(土)に大阪・阿倍野ROCK TOWNにて開催される。チケットは発売中。■絶対直球女子!プレイボールズ×『インキーウップス』スプリットシングル『ブロックサイン』8月3日よりライブ会場限定販売1500円(税込)01. ブロックサイン(絶対直球女子!プレイボールズ)02. ブロックサイン English ver.(inkey oops with nana hatori)03. ブロックサイン feat. BB(絶対直球女子!プレイボールズ)04. 1 no karaoke05. 2 no karaoke
2018年07月24日