チケットぴあがお届けする新着記事一覧 (127/342)
1999年にスタートしたサントリーホールの「ウィーン・フィルハーモニー ウィーク イン ジャパン」。世界最高峰のオーケストラ、ウィーン・フィルの豊麗な響きを、ほぼ毎年、東京にいながらにして直に聴くことのできる機会がうれしい。2年ぶり16回目の開催となる今年は、「ウィーン・フィル オペラを謳う」と題した、オーケストラ・メンバーによる室内楽のスペシャル公演で開幕する(11月19日(月)・サントリーホール大ホール)。5月下旬の段階で、出演者詳細は未発表だが、曲目(編成)は次のとおり。【チケット情報はこちら】●R.シュトラウス:弦楽六重奏のためのカプリッチョ●ワーグナー:歌劇《ローエングリン》より前奏曲(ヴァイオリン・アンサンブル)●モーツァルト:ハルモニームジークによるオペラ・メドレー 《フィガロの結婚》より(木管アンサンブル)●ワーグナー:《ヴェーゼンドンク歌曲集》より〈夢〉、ジークフリート牧歌(管楽アンサンブル)●ウェーバー:歌劇《魔弾の射手》より「狩人の合唱」(ホルン四重奏)●バーンスタイン:《ウェストサイド・ストーリー》よりシンフォニック・ダンス(打楽器アンサンブル)ほかコンサート・タイトルどおり、オペラに関連した曲目によるプログラムだ。ご承知のように、ウィーン・フィルは、ウィーン国立歌劇場管弦楽団員として、毎晩のように劇場のオーケストラ・ピットで演奏している奏者たちで構成されている。団員たちに話を聞くと誰もが、オペラの大切さを、また日常的に歌とともに演奏している経験が彼らの音楽作りに大きく寄与していることを教えてくれる。いわばウィーン・フィルの基盤を聴かせましょうというプログラムなわけだ。しかも編成を見ると、弦楽六重奏曲から管楽アンサンブル、打楽器アンサンブルまで、ウィーン・フィルの名技を、パートごとに代わる代わる楽しめてしまう贅沢な内容だ。むろん、小編成の室内楽が、オーケストラのアンサンブル能力を研ぎ澄ますうえでも基盤になっていることはいうまでもない。曲目とオペラの関係について少しだけ補足しておこう。最初の弦楽六重奏は、シュトラウス最後の歌劇《カプリッチョ》の導入の音楽。モーツァルトのオペラ・メドレーの「ハルモニームジーク」は、当時流行した管楽アンサンブルのこと。録音のなかった時代、劇場外でオペラの音楽を楽しむために、この編成用の編曲は人気だった。ワーグナーの歌曲〈夢〉の旋律は、同じ時期に書かれた楽劇《トリスタンとイゾルデ》にも用いられている。《ジークフリート牧歌》は、妻コジマへの私的なプレゼントとして書かれた。「ジークフリート」は彼らの息子の名前だが、曲中の素材が、後年書かれた楽劇《ジークフリート》にも転用されている。という具合に、オペラとの関係もひとひねり効いたプログラム。なんとも粋な、ウィーン・フィルの室内楽スペシャルだ!チケットの一般発売は5月26日(土)午前10時より。なお、一般発売に先がけて、プリセールを実施。受付は5月23(水)午前10時より。文:宮本明
2018年05月21日明治座で11月に上演される『魔界転生』は、山田風太郎の傑作伝奇小説を原作とした日本テレビ開局65年記念舞台。本作品で、キリシタンを弾圧した幕府に復讐すべく魔界の力で甦り、妖術で剣豪達を転生させる天草四郎を演じるのは、溝端淳平だ。この4月には、脚本のマキノノゾミ、演出の堤幸彦とともに天草と島原を訪れ、没後380年の命日に天草四郎の墓前で手を合わせたという。さて、その意気込みは?【そのほかの画像はこちら】「日差しと、風と波の音が印象的でした。殺伐とした場所を勝手に想像して、身構えていた部分があったんですが、もしかしたら島原の乱が終結した日も、こういう日差しと風と波だったかもしれない。史実がベースにある作品だけに、そこで亡くなった方々に手を合わせ、それを実感できたのは大きなことでした」島原の原城跡を訪れた感想をそう話す溝端。脚本家と演出家に同行できたことも、非常に贅沢だったという。「マキノさんは、ミステリアスな天草四郎のことを知れば知るほど、実はこうじゃないか、もしかしたらこうかも……と想像したくなると話されていました」また、堤には演出プランを聞いたそうだ。「“飛ぶかも”とか“殺陣も多いよ”とか“特殊な装置を使うから、役者は大変だけど、観ているほうは楽しいから頑張って”とおっしゃっていましたね。堤さんが天草四郎役に求める“色っぽさ”が課題ではあるんですが、今回の舞台に声をかけてくださった堤さんの期待を裏切らないよう、どんなムチャ振りにも精一杯ついていこうと思っています」そんな溝端の天草四郎に立ち向かう幕府の剣豪・柳生十兵衛を演じるのは、上川隆也。その父・柳生宗矩役で、時代劇の重鎮・松平健も出演する。「上川さんは、お芝居にはストイックだけれども、他のことに対しては本当に紳士的で穏やかな方。大先輩にしっかりついていきながら、色々なことを学びたいです。もちろん舞台上では、先輩も後輩も芸歴も関係ないと思うので、思い切りぶつかっていくつもりです。松平さんとは先日初めてご一緒したんですが、和歌山出身の僕は8代将軍・徳川吉宗公が大好きで、『暴れん坊将軍』を見て育ったので、すごく緊張しました(笑)。稽古でご一緒できるのが本当に嬉しいです」そんな最強の布陣で臨む本作品の最大の魅力は、やはり、史実と奇想天外なフィクションが融合したエンターテインメント性の高い作品に、堤が斬新な演出で挑むところではないかと、溝端はいう。「僕自身も、今までにない人間離れした役を演じられるということで、楽しみにしています。ぜひ足を運んで、『魔界転生』の世界を楽しんでいただけたら嬉しいです!」公演は10月6日(土)福岡・博多座より。東京公演は11月3日(土・祝)から27(火)まで、東京・明治座にて。チケットぴあでは、いち早プレリザーブを実施。受付は5月28日(月)午前11時から6月4日(月)午前11時まで。取材・文:岡崎 香
2018年05月21日1953年にアメリカ・メジャー・レーベル・デビューを飾り、1999年には日本人初の「国際ジャズ名声の殿堂」入りを果たすなど、60年以上に渡って世界的に活躍しているジャズ・ピアニストの秋吉敏子。この度、ジャズ・サックス&フルート奏者の巨匠で、彼女の夫君でもあるルー・タバキンとの共演歴が50周年を迎え、その記念公演を「奇跡の音響」と称えられる東京文化会館 小ホールで開く。【チケット情報はこちら】公私共にパートナーであるタバキンとの関係を、秋吉は次のように語る。「彼とはデュオ以外にも、カルテットやビッグ・バンドなど様々な形で数え切れないほど共演してきました。サックスとフルートを同じくらいの高い水準で吹きこなせる奏者は、世界的にも類がないと思います。来年は結婚生活も金婚式ですが、長続きの秘訣は、“お互いに干渉しないこと”。ニューヨークの自宅での生活の大半は、ルーが地下室、私が2階と分かれて練習していて、彼が階段を上がってくるのはお腹が空いた時だけなんですよ(笑)」注目のプログラムは、ふたりのデュオと各々のソロを織り交ぜた多彩な内容。近年の秋吉の公演の慣例通り、『ロング・イエロー・ロード』で幕を開け、『ヒロシマ~そして終焉から』の第3楽章『HOPE』で締め括る流れを予定しているという。「私が渡米した頃は、日本人がジャズをするのはハンディキャップと思われていた時代。そこで単身、差別の中で成功を目指す決意の曲として、1961年に書いたのが『ロング・イエロー・ロード』でした。以来50年以上も弾き続けていますが、その“長い私の道のり”は今も続いています」そしてトリの『HOPE』。この作品にも彼女らしいメッセージが込められている。「親交のある広島のご住職の依頼で作曲し、原爆の3日後に撮影したという女性の写真にインスピレーションを受けました。初演は2001年8月6日(広島市)だったのですが、その直後の9月11日にアメリカで同時多発テロが起こって。以来、私は平和への祈りを込めて、公演の最後に必ずこの作品を演奏するようになりました」プライベートでは著名なワイン・コレクターでもある秋吉&タバキン夫妻。『ロング・イエロー・ロード』のイメージにふさわしい銘柄を尋ねると、さすが納得の答えが。「フランス・ボルドーの『シャトー・オーブリオン』。ボディが厚く、ポテンシャルが十分に発揮されるまでに長い熟成を必要としますから」公演は9月15日(土)東京・東京文化会館小ホールにて。チケットの一般発売に先がけて、現在プリセールを実施中。受付は5月25日(金)午後11時59分まで。取材・文:渡辺謙太郎
2018年05月21日11月の明治座に『魔界転生』がお目見えする。幕府のキリシタン弾圧で非業の死を遂げた天草四郎が、魔界の力で甦り、幕府に復讐すべく、妖術で剣豪達を転生させる……という、山田風太郎の傑作伝奇小説を原作とした日本テレビ開局65周年記念作品だ。魔界衆に立ち向かう柳生十兵衛役の上川隆也へ期待感を聞いた。【チケット情報はこちら】「あの奇想溢れる自由な世界観を持った原作が、戯曲としてどう料理され、編集ができない舞台という空間にどう落とし込まれるのか。そこから立ち回りや、多様に移ろう各場面をどう創出していくのか。その全てが楽しみです」そう話す上川は、20代の頃から山田作品のファン。中でも『魔界転生』は好きな作品のひとつだという。さらに、千葉真一が柳生十兵衛を演じ、大ヒットした深作欣二監督の映画でも知られる作品だけに、並々ならぬハードルの高さも感じていると話すが、なにせ演出は、ドラマ『TRICK』や『SPEC』シリーズなどで日本の映像界に新たな地平を拓いた堤幸彦。胸が躍らないわけがない。「テレビドラマにおいて堤さんがなされた一種の映像改革は、個人的には“堤さん以前・以後”に分けられるくらい大きなものだと感じています。そうした感性で取り組まれる舞台は、これまで出合ったことのないようなものになるでしょうし、きっと堤さんも何か画策されているはず。余計な先入観をなるべく持たず、堤さんが描かれる絵の一角になることを考えて臨むつもりです」もちろん共演陣も魅力的だ。天草四郎役は、近年、舞台出演が相次ぎ、めきめきと力を伸ばしている溝端淳平。「外見はもちろん、気持ちも本当にいい男です。僕があまり人付き合いが上手くない分、彼が醸し出す柔らかな空気で補ってくれるのではと、そんな期待も抱いています」そして、十兵衛の父でありながら悪鬼と化す柳生宗矩役は、数々の時代劇で活躍してきた松平健。上川とはこれが初共演となる。「きちんと対峙できるのかという不安もありますが、楽しみのほうが大きいです。僕よりずっと若い方達が、松平さんの技術や所作、立ち居振る舞いを、目の当たりにできるのも素晴らしいこと。大袈裟な表現にはなりますが、“継承”にも繋がっていくように思います」そんな時代劇の魅力を、上川は仲間との共同作業に最も感じるという。「立ち回りひとつにしても、決して簡単にできるものではないし、ましてやひとりでできるものではありません。だからこそ、皆で積み重ねてきたものが、ひとりでは絶対に到達できない領域に辿り着いたときのありがたさや、お客様が喜んでくださったときの嬉しさはひとしお。散々動いて舞台袖に戻り、肩で息をしながら“もう二度とやるか!”と思っても、そんなこと吹き飛んでしまうんです(笑)」公演は10月6日(土)から28日(日)まで福岡・博多座、11月3日(土・祝)から27日(火)まで東京・明治座、12月9日(日)から14日(金)まで、梅田芸術劇場にて。ぴあではいち早プレリザーブを実施。受付は5月28日(月)午前11時から6月4日(月)午前11時まで。取材・文:岡崎香
2018年05月18日岩松了の作・演出によるM&O plays プロデュース「市ヶ尾の坂―伝説の虹の三兄弟」が5月17日に東京・本多劇場にて開幕した。本作は1992年に「竹中直人の会」で初演された岩松初期の傑作戯曲を26年ぶりに新演出にて上演するもの。前日には公開フォトコールが行われ、岩松をはじめ出演の大森南朋、麻生久美子、三浦貴大、森優作、池津祥子が会見に応じた。【チケット情報はこちら】1992年、市ヶ尾の坂で暮らす長男・司(大森)、次男・隼人(三浦)、三男・学(森)の三人兄弟。田園都市計画の名の下、兄弟たちの家は無くなることを余儀なくされている。三兄弟たちと触れ合うことになった美貌の人妻・朝倉カオル(麻生)は幼い5歳の子を育てており、育児のことで悩んでいるらしい。三兄弟はそれぞれ朝倉を慕い、お互いをけん制する。朝倉家の家政婦・安藤(池津)も頻繁に三兄弟の家を訪れ、意味ありげな言動で彼らを惑わす。さらに朝倉の夫(岩松)などが絡み、一見何でもない日常の中に潜む、謎とエロスが交差する危うい関係が浮かび上がってくる・・・。初日を迎えるにあたって岩松は「本作は僕が作った作品では珍しく、26年前に実在した場所、時間を元にした架空の物語」と紹介し、「26年振りですので再演ですが、新作舞台のつもりで挑みます。見に来て下さった方々が、どういった印象を捉えるか楽しみ」と意気込み。過去3回、岩松作品に出演した経験のある大森は「岩松さんの作品は台詞が綺麗な印象があり、稽古の際には空間的にお教えいただけるので、その都度、新たなことを勉強させていただいています。皆さんに気に入ってもらえるか、楽しんでもらえるか今から楽しみ。がんばります」とコメント。麻生も同じく「とても緊張していますが、大好きな岩松作品に出られる機会を頂いたので、自分の中で楽しんでいければ。岩松さんの演出は、いつも必要な遠回りをさせてくれて勉強になりますし、演出する時の言葉がかっこ良くてしびれていました」と岩松の演出に言及すると、三浦も「岩松さんの演出は厳しいと聞いていましたが、何度も同じ場面を繰り返すことで、言葉を丁寧に扱うことや、状況に合わせての台詞使いとか、今後にも活かせることを学べました。これからの役者人生の中で大切な時間になると思います」と充実の稽古期間を経た様子を見せた。公演は、6月3日(日)まで東京・本多劇場での上演の後、仙台、福島、大阪、富山、名古屋、静岡と各地をめぐる。チケットは発売中。
2018年05月18日大植真太郎、森山未來、平原慎太郎による「談ス・シリーズ第三弾」が5月15日に開幕。それに先がけ東京・なかのZERO 小ホールにて囲み取材と公開ゲネプロが行われた。【チケット情報はこちら】取材では、平原が「第二弾から時間も経って、久々に顔を合わせるので、できるだけその新鮮さを損なわないように……仲よくやっていけたら!」と意気込みを語り、笑い合う3人は和やか。今回の内容については、構成を手掛ける大植が「“境界線”というものが(テーマとして)ある」と言い、「自分たちが“境界線”をテーマとし、どういうふうにそれを捉えるか、個々のレベルでまずやってみよう、と。そこから洗濯機が回るように外に派生していけばいい、というような作品です」と解説。すると即座に森山から「うちの洗濯機は外に水飛んでいかないけど(笑)」とツッコみが入る場面も。チラシに「あなたはこのタイトルをどう読みますか?こねてください」と書かれた特徴的なタイトル「凸し凹る」について大植は「いつもの作品のつくり方ではありますが、3人でいろんな話をして生まれたもので、“紆余曲折しながらこのタイトルができた”ということが大事。日本だと(縦読み、横読み、読み仮名など)どういうふうにも読める、その文化のあり方も意識しました」と解説し、「お客さんが“(タイトルは)こうだったのかもしれない”と発見したり、それぞれタイトルを決めるような行為が、もしかしたらこの作品のゴールなのかなって。僕らは未完のままというか、届けるだけです」と語った。作品について森山は「『談ス』という言葉は一番大事なキーワード。“談話”の“談”として書かれているのですが、クリエイションでも、ただ踊るためだけの稽古というより、“どういう対話をしようか”“どういう呼吸を共有しようか”とやってきました。なので、ただダンスパフォーマンスをやりますという感じではなくて。ダンスや身体だけでなく、言葉だったり踊りだったり、踊りと言葉の間(あいだ)だったり……そういうものでコミュニケーションを取る。それを自由に行き来する融合感を楽しんでもらえたら」と話した。小さなテーブルが置かれた舞台で、それぞれの身体がぶつかる音や息づかいが響く中、時に絡まり、時にバラけ、時に言葉を交わし、3人がひたすら動いていく。彼らの肉体が生み出す動きの数々はもちろん、客席との静かなやり取りから空気がうごめいていく感覚は「談ス」ならではのものがある。生の舞台にしかないこの感覚をぜひ劇場で味わってほしい。公演は全国を巡演中。東京では6月7日(木)から11日(月)までよみうり大手町ホールにて上演。取材・文:中川實穗
2018年05月18日世界で愛されるダンスエンタテインメント『バーン・ザ・フロア Joy of Dancing』が5月17日に開幕。それに先がけ第1部の公開リハーサルと囲み会見が行われ、会見には演出・振付を手掛けるピータ・ロビーと出演者のダンサー6名(グスタホ・ヴィグリオ、ヴィクトリア・マーティン、アルベルト・ファッシオ、ローレン・オークレイ、ジョルジョ・イオリ、ヤラスラヴァ・ソコロヴァ)、さらにスペシャルサポーターを務める紫吹淳、柴田英嗣(アンタッチャブル)、村上佳菜子、金光進陪が登壇した。【チケット情報はこちら】冒頭で、カンパニー創設者でプロデューサーのハーレー・メガドフが「今回のパフォーマンスはかつてない最高のものをご覧いただけるはずです。ダンスに言葉は必要ありません。“Joy of Dancing”ということで皆さんご一緒に素晴らしいパフォーマンスを楽しんでいただければ」と挨拶し、リハーサルがスタート。世界トップレベルのダンサーによるパフォーマンスは圧巻で、ワルツやタンゴ、サンバ、ルンバとノンストップで繰り広げられる“ダンスのフルコース”で、ありとあらゆるダンスの楽しさを堪能できる。特に今回は、プリンス『Kiss』やジェームス・ブラウン『I Feel Good』『Sex Machine』、マイケル・ジャクソン『Smooth Criminal』など、日本でも馴染みのあるヒット曲がたっぷり。それぞれの音楽に合わせた演出はもちろん、たった4人でさまざまなジャンルの音楽を奏でる生演奏や、迫力の生歌唱、華やかな衣裳の数々などにもぜひ注目してほしい。ダンスを知っていても知らなくても、誰もが楽しめるステージとなっている。ゲネプロ後に行われた囲み会見では、柴田が「今までも(稽古を見学して)感動していたのですが、今日のステージを観て驚いています。こんなにもすごいステージになるとは!」と大興奮。プロフィギュアスケーターとして活躍する村上は「小さい頃から『バーン・ザ・フロア』が大好きで観ていました。眼がふたつじゃ足りないって思うくらい観るところも楽しむところもたくさんあった」と語ると、紫吹も「いつ瞬きをしたらいいの、みたいな!気が付いたら口を開けたまま観ていました(笑)。ダンスに興味がない方にも観てほしい!」とコメント。金光はプロダンサーとして「ショー自体も素晴らしいのですが、生の演奏と生の歌で迫力が全然違いますね!」と絶賛した。演出・振付のピータが「カンパニー創設20周年、日本では10回目の特別な公演」と思い入れを語ったスペシャルな公演は、5月21日(月)まで東京・東急シアターオーブ、5月25日(金)から28日(月)まで大阪・フェスティバルホールにて上演中。東京公演は公演前日まで当日引換券を発売中。取材・文:中川實穗
2018年05月18日芸能事務所オスカープロモーション所属の若手俳優らによって結成された、男性エンターテインメント集団“男劇団 青山表参道X”。その旗揚げ公演『SHIRO TORA ~beyond the time~』が、6月14日(木)より東京・AiiA 2.5 Theater Tokyoで開幕する。そこでリーダーの栗山航と、飯島寛騎、西銘駿の3人に話を聞いた。【チケット情報はこちら】男劇団のメンバーは総勢30人。それぞれ個性はバラバラで、それこそが男劇団の強みだという。そこで3人がお互いをどう見ているのか聞いてみると、「寛騎はクールの裏にあるお茶目さが素敵」と栗山。飯島は「西銘くんは自分でも言っていますけど、まさに“ハッピー野郎”(笑)。とにかく周りを明るく、元気にしてくれます。まぁ僕は真似しようとは思いませんけど」と笑う。西銘は「栗山くんはまさにリーダーになるべくして生まれてきた人。この30人を任せられるのは栗山くんだけです!」と絶大なる信頼を寄せる。そんな彼らの旗揚げ公演は、廃部の危機に立たされた演劇部員の前に白虎隊が現れて…というタイムスリップもの。西銘は脚本を読んだ瞬間に、「これは面白い、伝説になる!」と確信したという。するとすかさず飯島が、「伝説になるか、ならないかは、僕ら次第だから」と冷静にひと言。さらに栗山が「いや、僕と寛騎次第かな。西銘は関係ない(笑)」と続けると、真に受けた西銘は「うんうん、ふたりとも頑張って!」と突如ファン目線に。そんな西銘の天然ぶりに、栗山も飯島も笑いが止まらない。役どころは主人公であり、演劇部部長の小野田陽斗を飯島が、栗山と西銘が白虎隊の安達藤三郎、伊東悌次郎をそれぞれ演じる。「白虎隊がタイムスリップして現代の高校生に憑りつく、というちょっと変わったストーリーです。僕は寛騎に憑りつくことになるので、ふたりは一心同体の間柄。僕らがしっかり繋がって、物語をどんどん進めていければ、自然といい作品になると思います」と栗山。飯島も「栗山くんといろいろ話し合って、役を深めていきたいです」と意気込む。一方、「僕は気を抜いてもいいキャラなので~」と西銘。その瞬間、「みんな気抜いちゃダメ!」と栗山にツッコまれる。芝居はもちろん、歌にダンスに殺陣にと、メンバーそれぞれの持ち味が存分に生かされるであろう本作。主役を任された飯島は、「プレッシャーは大きいですが、お客さんに楽しかった、観てよかったと言ってもらえるような舞台にしなければ!」と奮起する。彼らの“伝説”の幕開けは、もう間もなくだ。公演は6月17日(日)まで東京・AiiA 2.5 Theater Tokyoにて。チケットは発売中。取材・文:野上瑠美子
2018年05月17日新国立劇場開場20周年記念公演として新制作上演されるベートーヴェン《フィデリオ》がいよいよ開幕する。飯守泰次郎が新国立劇場芸術監督として指揮する最後の公演。演出は作曲家リヒャルト・ワーグナーの曽孫であり、バイロイト音楽祭総監督を務めるカタリーナ・ワーグナーだ。初日を5日後に控えた5月16日、新国立劇場内で記者懇談会に出席した。【チケット情報はこちら】《フィデリオ》は、政治犯として捕らえられた夫フロレスタンを助けるために、男装した妻レオノーレが刑務所に潜入するという救出劇。レオノーレの男性としての偽名が「フィデリオ」である。筋書き上は、敵もフィデリオが男だと信じきっているわけだが、オペラを観ている観客の全員が、それが女性であることを知っているという、ちょっとしたジレンマがある。演出上もそこはひとつのポイントと考えているようで、「男装についてみんなが私に質問する。よほど真実味に欠けると受け取られているのだと思う」と笑った。今回は、レオノーレが変装してフィデリオとなるプロセスを見せるという。ワーグナーだけの独創というわけではないが、観客にわかりやすく認識させる一助と受け取ってよさそうだ。昨秋の制作発表会見でも「大きなテーマは、いかに認識するか」だと述べていた彼女。ほかにも、多用されている台詞を最小限にカットすることで、物語の認識をスムーズにするように配慮するという。その一方で、物語を特定の時代や場所には設定しない。作品のテーマである「夫婦愛」や「自由の獲得」には、いつの時代でも、どの場所でも起こりうる普遍性があるからだ。「すべてに具体性を用意しているわけではなく、ご覧になる皆さんに示唆を与える、考える方向を提案するような演出要素を散りばめてある。最後は間違いなく、皆さんひとりひとりが何かしらを考える余地があるような、オープンな結末になっているので、ぜひ考えていただきたい」主役を演じるのは、リカルダ・メルベート(ソプラノ/レオノーレ役)とステファン・グールド(テノール/フロレスタン役)という、すでに新国立劇場でもおなじみの実力派のふたり。しかしワーグナーが唯一名前を挙げたキャストは、なんと合唱団だった。作品のどこに一番惹かれるかという問いに対して、「もちろんレオノーレやフロレスタンのアリアも素晴らしいけれども、とりわけ合唱のシーンが好き。そして、この劇場の合唱団はとても素晴らしい。本当に素晴らしくて、合唱シーンがよりいっそう好きになった」と語った彼女。第1幕の〈囚人の合唱〉やフィナーレの合唱など、《フィデリオ》は合唱の役割もとても重要なオペラだ。バイロイト音楽祭総監督を虜にした新国立劇場合唱団。なんとも頼もしい!新国立劇場の《フィデリオ》は、5月20日(日)、24日(木)、27日(日)、30日(水)、6月2日(土)の全5公演。取材・文:宮本明
2018年05月17日映画『スリー・ビルボード』の脚本・監督としても注目される、マーティン・マクドナーの最新舞台『ハングマン』がついに日本上陸。『ウィー・トーマス』(2003、2006年)など過去4度マクドナー作品を手がけてきた長塚圭史が演出を、小川絵梨子が翻訳を手がける。5月12日・13日の埼玉公演を経て、5月16日、東京・世田谷パブリックシアターにて東京公演が開幕した。【チケット情報はこちら】物語は1963年のイングランドにある刑務所から始まる。殺人犯のヘネシーのもとへとやって来た、“ハングマン=絞首刑執行人”であるハリー。しかし冤罪を主張するヘネシーに、「せめてピアポイントを呼べ!」とライバル視しているハングマンの名前を挙げられたハリーは、逆上し強引に刑を執行してしまう。そして死刑制度が廃止となった2年後。ハリーが営むパブに、ムーニーというどこか怪しげな男がやって来て…。マクドナーらしい、乾いた笑いと驚くほどの残酷さが同居した本作。物語の主な舞台となるハリーのパブは、そんな空気に満ち満ちている。ハリーはハングマン時代のプライドを大いに引きずり、常連客は常に酒に溺れ、その中には警部の姿まで。そんな彼らにとっての怠惰な日常は、ムーニーという男の出現により崩れ去る。しかもそれが暴力的な恐怖ではなく、ただじんわりと、しかしはっきりと不気味であるということが、とにかく恐ろしい。この舞台のカギを握るムーニー役だが、今回演じた大東駿介は、これまでのベストアクトと言える出来栄え。一見するとただの好青年だが、ちょっとした言葉のトーン、目線、流暢な話しぶりなどに、裏の顔が見え隠れする。また田中哲司演じる傲慢で不器用なハリー、初舞台の富田望生演じる内気な“周囲いわく暗い”ハリーの娘、シャーリーも強い印象を残す。ほかにもキャスト陣には演劇界の個性派がこれでもかとズラリ。一分の隙もない劇空間を生み出している。開幕直前にはマスコミ向けの囲み取材が行われ、田中、秋山菜津子、大東、富田、羽場裕一、長塚が登場。長塚は作品について、「マクドナーの戯曲の中でも一番激しい、毒々しい作品」と表現。見どころを聞かれた田中は、「あるんですよ、すごいのが…」と言葉を濁す。「予測不能な、すさまじい展開をしていくので、見どころを言っちゃうともったいない」と続ける長塚の顔には、はっきりとした自信が伺えた。長塚の言葉通り、まさに“すさまじい展開”を見せていく本作。観る者のモラルが試される2時間45分だ。東京公演は5月27日(日)まで。その後、愛知、京都、福岡を周る。取材・文:野上瑠美子
2018年05月17日2009年の『ヘンリー六世』に始まり、『リチャード三世』、『ヘンリー四世』と鵜山仁の演出で、浦井健治、岡本健一らを迎えシェイクスピアの歴史劇を上演してきた新国立劇場。その集大成とも言える『ヘンリー五世』がまもなく幕を開ける。【チケット情報はこちら】前作『ヘンリー四世』(2016年)では、浦井はハル王子として、放蕩三昧の暮らしを送ったかと思えば、あっさり悪い仲間たちと手を切り、戴冠しヘンリー五世に即位した。本作では冒頭から、王子時代の若気など一切感じさせぬ、怜悧かつ威厳に溢れた王の姿を体現。ハル王子時代はヘッドフォンを首から下げ、ハイテンションの芝居が印象的だったが、今回は王冠に王笏、ローブという“王道”スタイルで、目は据わり、セリフ回しにもどっしりと重みが感じられる。仏王の挑発を落ち着いて受け止め、裏切り者の諸侯を苛烈に処断し、戦争となれば、先頭に立って躍動し、勇ましく兵たちを率いていく。『ヘンリー四世』でタイトルロール、つまりハル王子の父親を演じたのは、昨年、急逝した中嶋しゅう。演出の鵜山は「このシリーズはいわば、浦井健治がいろんなものを食べて、成長していくという話。しゅうさんのことも含めて、いろんな“エコー”を背負って、吸収し、変化していくのを感じる」と浦井が背負うドラマに言及する。そんな王が象徴する「国家」と相反する「個」を象徴する存在として描かれるのが、王にとっては王子時代の悪友であるピストル。前作に続き、岡本が演じているが、こちらは子どもがそのまま大きくなったかのような悪童ぶり。言葉遣いは乱暴で酒好き。欲張りで器が小っちゃく、勇ましいことは言いつつも戦には及び腰、しかし仲間の命のために奔走する情の厚さも持つ男を岡本は人間臭く、魅力的に演じている。鵜山はこのピストルを「大義名分よりも個の幸せや欲望。大陸を巻き込んだグローバルに対するローカルを象徴している」と評す。浦井と岡本は過去のシリーズでは、様々な関係性で一騎打ちを見せてきたが、本作では直接やりあうシーンはない。後半、ふたりが顔を合わせるシーンでは、ピストルは目の前の相手が王でかつての悪友であることを認識せぬまま、王に対する評価を口にする。「直接、ぶつからないのが厄介(笑)。このすれ違いを掘り下げていくと何か見えるんじゃないか」(鵜山)。もうひとり、物語…というよりも歴史の歯車を大きく回すことになるのが、中嶋朋子が演じるフランス王女でヘンリー五世に嫁ぐことになるキャサリン。英語の会話もままならぬ状態で、“戦果”として英国に渡ることになるが、彼女の存在が『ヘンリー六世』、そして『リチャード三世』へと繋がっていくことを想像しながら見ていると、英語を必死で練習し、片言で受け答えをするコミカルなやり取りがどこか恐ろしく感じられる。『ヘンリー五世』は5月17日(木)より東京・新国立劇場中劇場で上演。取材・文・撮影:黒豆直樹
2018年05月16日「海宝直人 Birthday LIVE 2018 Home My Home」が、海宝の誕生月である7月に千葉、東京、愛知で開催される。海宝に話を聞いた。【チケット情報はこちら】7歳で劇団四季のミュージカル『美女と野獣』でチップ役として初舞台を踏んで以来、ミュージカルを中心に活躍し、今年5月にはロンドン・ウェストエンドで『TRIOPERAS』に挑戦する海宝。その30歳を記念して行われる今回のコンサートは、出身地である千葉の市川、活動の拠点である東京では歌を中心に、愛知では海宝がボーカルを務めるロックバンド「シアノタイプ」をゲストにバンドライブを中心に披露するという。「30歳の節目に今まで応援してくださった方はもちろん、最近知ってくださった方にも楽しんでいただけるようなコンサートにしたいと考えています。市川と東京では、ミュージカルナンバーを中心に。自分が関わった作品や自分を育ててくれた作品の楽曲を歌いたいです。愛知は会場がZepp NAGOYAということで全然違うものになりそうです。シアノタイプでスペシャルなライブがしたいですね」と海宝。ミュージカルナンバーは「ディズニーがなければ今の自分はないと感じているので、出演したディズニー作品の楽曲は歌おうと思っています。普段は歌えないような女性の曲も歌いたいですね」。千葉と東京は10人以上編成のオケを予定しているそうで、「僕は5、6人編成が多かったのですが、今回は節目ということもあって大きめに」構成から海宝が考え、つくりあげるコンサート。「僕は個人的にコミュニケーションが得意ではないので、歌は自分の表現したいことや自分の中にあるものを出すツールのひとつになっていて。だからコンサートは“自分という人間を表現する場”なんです」と大切な時間だ。30歳という節目の年。「今年は初めて海外の作品に出演しますし、チャレンジが多い1年になるだろうなと思っています。今は、密なストレートプレイやミュージカル、海外での挑戦も含め、いろんなものを吸収していかなきゃいけない時期だと思っているので、未来の大きいビジョンというよりも、そういうものを貪欲に手に入れたいなという気持ちが強いですね」新たなチャレンジの真っ最中にいる海宝の「今」を伝えるコンサート。ぜひ会場に足を運んで、その勢いを体感してほしい。公演は、7月7日(土)に千葉・市川市文化会館 大ホール、7月11日に東京・東京オペラシティ コンサートホール、7月16日(月・祝)に愛知・Zepp NAGOYAにて上演。チケットは発売中。取材・文:中川實穗
2018年05月16日トップスター・紅ゆずる率いる宝塚歌劇団星組のRAKUGO MUSICAL『ANOTHER WORLD』、タカラヅカ・ワンダーステージ『Killer Rouge(キラー ルージュ)』が、4月27日、兵庫・宝塚大劇場で開幕した。本公演は第104期初舞台生40名のお披露目公演でもあり、幕開きには初舞台生が口上を行い、ショーではフレッシュなラインダンスを披露している。宝塚歌劇星組『ANOTHER WORLD』/『Killer Rouge(キラールージュ)』チケット情報第一幕の『ANOTHER WORLD』は、“あの世”を舞台に展開する笑いたっぷりの落語ミュージカル。上方落語の大作『地獄八景亡者戯(じごくばっけいもうじゃのたわむれ)』をはじめ、『朝友(あさとも)』『死ぬなら今』など、死後の世界を舞台にした東西の落語噺が散りばめられている。大坂の両替商「誉田屋」の若旦那・康次郎が目覚めると、そこは“この世”と“あの世”の境。康次郎は、高津神社の境内で出会った菓子屋の嬢(いと)さん・お澄に一目ぼれし、恋わずらいであの世に来てしまったのだ…。そこで出会った人たちとの愉快な冥土旅と、康次郎とお澄の恋模様。赤鬼、青鬼、閻魔大王、貧乏神ほか、さまざまなキャラクターがふたりの協力や邪魔をしながら、小気味よく物語が展開していく。暗転の中、拍子木の音でパッと照明が明るくなる“チョンパ”で幕開き。色とりどりの美しい衣装をまとい、紅を中心とした総踊りの華やかな和物ショーで魅せ、物語へと続いていく。康次郎は恋わずらいであの世に行ってしまうほど、一途で真面目。何でも素直に受け止めて、人情深くもあり、憎めないキャラクターを紅が好演している。その真っ直ぐな姿が面白く、大坂商人の味のある“船場言葉”も親しみやすい。あの世で出会う江戸の若主人・徳三郎、「誉田屋」の手伝(てったい)・喜六らとの軽妙な掛け合いも心地いい。トップ娘役・綺咲愛里(きさき・あいり)が演じるお澄も康次郎同様に一途な女性。一見可愛らしいけれど、そのイメージを覆す一面も。ほか、礼真琴(れい・まこと)扮する徳三郎はいなせな姿で魅せ、七海ひろきはちょっぴりヌケた、愛すべき3枚目キャラ喜六を好演するなど、それぞれの個性がぴたりとハマっている。第二幕の『Killer Rouge(キラー ルージュ)』は、“Rougge(紅色)”をテーマカラーに、トップスター・紅ゆずるの多彩な魅力に迫るゴージャスで華やかなショー。エネルギッシュなプロローグから始まり、童話をモチーフにしたコミカルな場面や、大階段でのロックな男役群舞もあり、全編通してスピーディーに、パワー全開で展開していく。両作ともに華やかで、展開にワクワクする『ANOTHER WORLD』『Killer Rouge(キラー ルージュ)』は、6月4日(月)まで、兵庫・宝塚大劇場にて。東京公演は6月22日(金)から7月22日(日)まで東京宝塚劇場にて開催。東京公演のチケットは5月20日(日)発売開始。取材・文:黒石悦子
2018年05月16日7月28日(土)・29日(日)に山口・山口きらら博記念公園にて開催される西日本最大級の野外フェスティバル「WILD BUNCH FEST. 2018」。同フェスの第2弾出演アーティストが発表された。【チケット情報はこちら】出演が決定したのは、初日の7月28日(土)に阿部真央、ENTH、Official髭男dism、KEYTALK、サンボマスター、sumika、フレデリック、2日目の29日(日)に[ALEXANDROS]、ウカスカジー、GLIM SPANKY、ゲスの極み乙女。、ジェニーハイ、BiSH、UNISON SQUARE GARDEN。チケットの一般発売は6月9日(土)午前10時より。なお、一般発売に先がけてプリセールを実施中。受付は5月30日(水)午後11時59分まで。■WILD BUNCH FEST. 2018日程:2018年7月28日(土)・29日(日) 各日 開場9:30 / 開演11:00会場:山口きらら博記念公園(山口県)料金【1日券】9,800円 / 小学生チケット 4,900円(税込・全自由)【2日券】17,500円 / 小学生チケット 8,750円(税込・全自由)※2日券はおひとり様に限り有効※未就学児入場無料 (要保護者同伴)※雨天決行 (荒天の場合は中止)出演:【7月28日(土)】阿部真央 / ENTH / THE ORAL CIGARETTES / Official髭男dism /KEYTALK / Crossfaith / coldrain / サイダーガール / Saucy Dog / サンボマスター / SiM / SUPER BEAVER / sumika / teto / Nothing’s Carved In Stone / THE BACK HORN / BIGMAMA / Fear, and Loathing in Las Vegas / 04 Limited Sazabys / フレデリック / ポルカドットスティングレイ / MAN WITH A MISSION / MOROHA【7月29日(日)】[ALEXANDROS] / ウカスカジー / エレファントカシマシ / KANA-BOON / Creepy Nuts / クリープハイプ / GLIM SPANKY / ザ・クロマニヨンズ / ゲスの極み乙女。 / go!go!vanillas / サカナクション / ジェニーハイ / SIX LOUNGE / ストレイテナー / 10-FEET / 東京スカパラダイスオーケストラ / Nulbarich / ハルカミライ / BiSH / ヤバイT シャツ屋さん / UNISON SQUARE GARDEN / yonige / 緑黄色社会※50音順
2018年05月16日1994年の誕生以来、古典に新たな風を吹き込み、進化を続ける「渋谷・コクーン歌舞伎」。このたび、5月9日に初日を迎える渋谷・コクーン歌舞伎 第十六弾『切られの与三』のゲネプロ、囲み取材が行われ、与三郎役を務める中村七之助、コクーン歌舞伎初出演となるお富役の中村梅枝、同じく初出演となる中村萬太郎のほか、笹野高史、片岡亀蔵、中村扇雀、演出・美術を務める串田和美が登壇した。【チケット情報はこちら】会見では、今になって与三郎をやることになるとはと話した七之助。普段女形として活躍するだけに不慣れな立役と言いながらも、「今回はどのように与三郎という人間が出来あがったのかという話。一所懸命やるのでぜひ足を運んでもらえたら(七之助)」と語った。演出・美術を務める串田は、そんな七之助の与三郎を絶賛。「立役は慣れないと言っているが、すばらしい与三郎。コクーン歌舞伎とはいったい何なのかを改めて再発見できたのでは(串田)」。また与三郎の相手役となるお富を演じるのは、今回がコクーン歌舞伎初参加となる梅枝。七之助からは「すべてリードしてくれる、心強い女形。改めて歌舞伎における女形の大切さを感じた」と絶賛されながらも、梅枝は「右も左もまだわからない。まだまだではありますが精進していければ」と意気込んだ。コクーン歌舞伎の常連でもある笹野は意気込みを聞かれると、「とにかくいつも楽しみにしてくれているお客様を満足させられるように、また勘三郎さんの意思を継いでいきたい。そして(初出演となる)梅枝さん、萬太郎さんにはまた出たい、と思ってもらえる舞台にできたら(笹野)」と語った。名作『与話情浮名横櫛』を原作に、現在ではなかなか全幕上演されることのない九幕すべての場面を洗い出し再構築した新作となる『切られの与三』。歌舞伎で上演されることの多い序幕「木更津海岸見染」から三場「玄治店」はもちろん、大詰の「島抜けの場」まで息つかせぬ展開で見所ばかりの今作。「ヨサブロウが走りぬけた先」はぜひ劇場で確認してほしい。渋谷・コクーン歌舞伎 第十六弾『切られの与三』は東京・Bunkamura シアターコクーンにて、5月31日(水)まで。チケットは発売中。
2018年05月16日5月14日(月)、新潟県長岡市のアオーレ長岡にて、10月6日(土)・7日(日)に長岡市東山ファミリーランド 市営スキー場にて開催される野外フェス『長岡 米百俵フェス ~花火と食と音楽と~2018』の記者発表が行われた。同イベントは長岡開府400年記念事業として、長岡市と米百俵フェス有限責任事業組合が主催するテーマ複合型音楽フェス。「今までにない音楽フェス」をテーマに、トップアーティストによるライブに加え、花火と食という長岡の魅力を全国に発信、地域の活性化と米百俵の精神に基づく青少年の健全育成を目的とし、開催される。ちなみに、米百俵とは「未来のために何をすべきか考え行動する」という、幕末~明治維新期の長岡藩士 小林虎三郎の考えに基づく、同市で思い継がれる教育思想のこと。会見で磯田達伸長岡市長は「米百俵の精神の通り、新しい感動と笑顔を発信する場を作ることが長岡の未来と次世代の原動力につながる。2日間で2万人の動員を目指す非常に大規模なものなので、長岡市も万全の体制で臨む。関係各方面や市民のみなさんと力を合わせて成功させたい」とコメント。総合プロデューサーを務める株式会社キューブ代表取締役社長 北牧裕幸は「私は生まれも育ちも長岡。長岡は首都圏からのアクセスがよく、長岡駅から会場の近さも強み。長岡の自慢である花火と食で来場者をおもてなししたい。その上で、音楽はここでしか観られないものにするため、日本を代表するふたりの名プロデューサーに協力いただき、スペシャルバンドの編成でアーティストにステージを披露してもらう。このフェスを通し、足を運んでくれた子どもが感動し、家族や仲間と分かち合うことで、未来に対する夢や希望を持ってもらえれば。事業組合を立ち上げ、イベントを継続開催することと、日本で一番快適でハッピーなフェスを目指す」と意気込みを語った。メインになる野外音楽ステージでは、トップアーティストや地元アーティスト、同イベント主催オーディション選出者によるライブを開催。会場に隣接するキャンプエリアでは、大自然の中で様々なアクティビティが楽しめる。さらに、雪国長岡の山海の幸や国内第2位の酒蔵数を誇る日本酒や醸造食品、ローカルならではのB級グルメやソウルフードが味わえるブースが出店。イベントのフィナーレには同市最大の観光資源である長岡花火の打ち上げが予定されている。このフェスのキュレーターである音楽プロデューサーの本間昭光は「長岡に愛情を持ってくれるアーティストを選定したい」と語り、もうひとりのキュレーターである島田昌典は「プロアマ問わず、才能のあるアーティストにオーディションに参加して欲しい」と語った。また、スペシャルナビゲーターに就任したいきものがかりの山下穂尊は「キャンプやフェスの魅力などを多く発信していきたい」と、このフェスにかける想いを語った。同フェスの第1弾アーティストは5月25日(金)にオフィシャルサイトで発表される。
2018年05月15日野田秀樹芸術監督の方針の下、若手クリエーターを積極的に起用している東京芸術劇場。「マームとジプシー」主宰の藤田貴大もそのひとりで、2013年以来ほぼ毎年、共にクリエーションを行っている。今年は特に多く、同劇場に藤田作品が3作登場。7月に藤田の新作である「BOAT」が東京芸術劇場プレイハウスで上演される。出演者の宮沢氷魚、青柳いづみ、豊田エリー、そして作・演出の藤田に話を聞いた。【チケット情報はこちら】「どういう役を演じてほしいとかこういう台詞を言ってほしいとか、そういうことだけでキャスティングというものに取り組むのではなくて、この人とならこの題材をじっくり話すことができそうだという人と僕は仕事がしたい。それまで個々とは会っていたんですけど、宮沢さん、青柳さん、豊田さん、そして(もうひとりのメインキャスト)中嶋(朋子)さんが集合したところを見られたのは、今日が初めて。実際、イメージとブレはなかったですね」と、満足げな藤田。これまで同劇場で上演した藤田作品は原作のあるものが主だったが、「BOAT」は自身の言葉で紡ぐオリジナル。「ある土地にやって来た飛行物体の脅威に右往左往する住民たちの人間模様を描きたい」と語る。昨年俳優デビューを果たした宮沢は、本作が初舞台。「俳優としての履歴や経験よりも、宮沢さんがこの23年間をどう生きてきて、その目で世界をどう見てきたかに興味がある」という藤田の言葉に対し、「初めてお会いしたときから見透かされているというか、僕の中身をすごく見てくれている感じがした。僕も常にオープンな状態で、何も恥ずかしがらずに全部さらけ出していきたい。お客さんにお会いできることも含めて、今は不安より楽しみしかないです」と、爽やかに意気込みを語った。豊田は、初舞台の藤田演出「ロミオとジュリエット」(2016年)にジュリエット役で出演。「『ロミオ~』での経験はオーディションから稽古、本番まで全てが大切すぎて、今でも色濃くて。『またいつか一緒にやりましょう』が実現することはめったにないんですが(笑)、本当に声を掛けてもらえたことがすごくうれしい。私はファンタジーが大好きなんですけど、それは根源に必ず“ほんとう”の話が入っているから。藤田さんの作品はまさにそれです」と、すっかり魅了されている様子。そして多くの藤田作品に参加し、常に重要な存在であり続ける青柳いづみ。「新作をそんなに頻繁に作るわけではないので、ひとつひとつがすごく大切。ただ、原作があるものとは違う、オリジナルの新作を作るときの大変さをハッと思い出して、今、恐怖と不安しか……」と苦笑いするも、藤田が作品をどう考えていくのかををよく知る彼女が、本作の支柱となるのは間違いない。加えて、藤田作品には初参加の中嶋朋子や長きに渡り藤田作品を支えてきた多くの俳優が出演。新作「BOAT」が多彩なキャストを乗せ、どんな劇世界に漂着するか楽しみだ。7月16日(月・祝)から26日(木)まで、東京芸術劇場プレイハウスにて。現在、プリセールを実施中。受付は5月18日(金)午後11時59分まで。取材・文:武田吏都
2018年05月15日幼少期より神童と崇められた天才音楽家、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの歓喜と苦悩に満ちた35年の生涯を鮮烈に描き出す、ミュージカル『モーツァルト!』が4年ぶりに上演される。『エリザベート』で火がついたウィーン・ミュージカル人気を不動のものとした記念碑的作品。以降も日本では、脚本・歌詞ミヒャエル・クンツェ、音楽・編曲シルヴェスター・リーヴァイ、演出・訳詞小池修一郎という黄金トリオが数々のヒット作を量産する。昨今のミュージカルブームの先駆けとなった名作が初演から16年を経て新演出版として登場する。ミュージカル「モーツァルト!」チケット情報美術、音楽、脚本がブラッシュアップされる中、主演には山崎育三郎とのダブルキャストで新顔の古川雄大が大抜擢。その妻コンスタンツェには前作からの続投で平野綾、さらに生田絵梨花、木下晴香の若手ふたりが初役で挑む。演出の小池から「若手ふたりの見本となるように」と託されたという平野は「期待に応えたい!」と気合い十分だ。平野は東京児童劇団の出身。アイドルや声優の活動を経て、近年は舞台女優として着々と評価を高める。『レディ・ベス』『レ・ミゼラブル』『ブロードウェイと銃弾』など出演作も幅広く、とりわけ小池修一郎、福田雄一演出作への出演が続く。「小池先生には常に一挙手一投足を見られている緊張感があり、だからこそ自分を高められる。また福田さんには毎日アドリブをプレゼンしなくてはいけないという質の異なる緊張感があります。近年はおバカな役、正当派ヒロインが交互に続いたこともあり、役の幅が広がりました(笑)」デビュー20周年、30歳の節目となった昨年は思いきって仕事をセーブしNYへ留学。ボイストレーニングではアレクサンダー発声法を座学から学び直した。「いかに自分の体を酷使せず最高のパフォーマンスを引き出せるか。息の長い役者をめざし、骨格や筋肉の仕組みから学びました」。帰国直後の主演舞台『レディ・ベス』では小池から「歌が全く変わった」と太鼓判を押された。今作でも成長の一端を感じられるはずだ。「今回のコンスタンツェでは女の業や憎悪みたいな部分を表現したい。前回は技量や当時の年齢感もあり、迫力を出し切れなかったことが一番悔しかったので。4年でどう変わったのか自分が一番知りたいですし、いろんなものを総動員して若手の見本となるような演技をお見せしたいです」平野は同じ作詞・作曲家が手掛ける作品群の中でも『モーツァルト!』が一番好きだという。「主人公が男性で音楽家でもあるので、作品が持つ魂の叫びみたいなものは、そのままクリエイター陣の本心でもあるのかなと。そのパワーにすごく引き寄せられる感覚があるので。私は天才に寄り添う凡人の悩みや胸中を深く掘り下げて演じたい。ネットで全世界と繋がれる今の時代だからこそ、ここでしか味わえない生の舞台の特別感やドキドキを一緒に楽しんで頂ければと思います」公演は、5月26日(土)から6月28日(木)まで東京・帝国劇場、続いて大阪・梅田芸術劇場メインホール、名古屋・御園座でも上演。チケットは発売中。取材・文:石橋法子
2018年05月15日5月21日(月)に東京・チームスマイル・豊洲PIT(ピット)で行われる『ENKA LIVE vol.1』。純烈、丘みどりほか多数の今を輝く演歌界の新星が登場するこのイベント、普通の演歌ライヴとは一味違う。演歌をライヴハウスの音響で全身で楽しむことができる上に、出演者によるスペシャルなコントまで行われるという。このスペシャルなイベントの開催を目前にして、純烈のメンバー・酒井一圭と白川裕二郎は若干、緊張気味のようだ。「今まで自分たちがやってきたライヴやディナーショーとは少し違うので、アガっちゃうんじゃないかと少し心配しています(笑)。舞台は“カット”が効かないので、どうなるか(笑)」(酒井)。「確かに、怖いよね(笑)。セリフを忘れたりしたら、どうしようとか。楽しんでやらせていただけたらと思っています!」(白川)。今回、コントを披露するのは純烈と丘みどりの2組。これまで数々のイベントで共演してきた丘と純烈は、盟友のようなもの。友井雄亮、後上翔太、小田井涼平に丘との共演にかける意気込みを聞いてみた。「本当にきれいで上品な女性ですよね。でも、実は関西のご出身じゃないですか?僕も大阪出身なので、関西の女性らしく気丈に見えて脆かったりするところもあるんじゃないかな……と。今回の舞台ではそんなところも見れたらいいですよね」(友井)「我々も目標としている紅白に出場されている先輩なんで、ちょっと見えない壁を感じています(笑)。紅白歌手が間近で観られるイベントですから、ぜひ!」(後上)「みどりさん、綺麗ですよね……五月みどりさん……」(小田井)。するとほかのメンバーから「違うよ!そっちのみどりさんじゃないよ(笑)」とツッコミが入るなど、すでに本番さながらの息のあった掛け合いを見せてくれた純烈。「ライヴは本当に色々やらせていただいてますけど、『ENKA LIVE vol.1』ではどんな風に僕らの魅力をお伝えできるのか……すごく僕らも楽しみにしています!」(友井)と、意気込む彼らの歌とコントをぜひ、5月21日(月)豊洲PITで目撃して欲しい。また、このイベントは公開収録ともなっており、後日『ENKA LIVE vol.1』として、6月24(日)12時から15時まで、CSテレ朝チャンネル2にて放送される。文:小田部 仁■「ENKA LIVE vol.1」日時:5月21日(月)【1】開場12:00/開演12:30【2】開場15:30/開演16:00会場:チームスマイル・豊洲PIT(ピット)(東京都)料金:5,800円(税込)全席指定出演:丘みどり / 純烈 / 川上大輔 / 朝倉さや / 三丘翔太 / 鶴丸和大 / 加納吾郎 / ブルークラウド(演奏) / おはら祭り(踊り)
2018年05月15日9月29日(土)・30日(日)に東京・新木場・若洲公園で開催されるぴあが主催する音楽フェスティバル「PIA MUSIC COMPLEX 2018」。同フェスの第2弾出演アーティストが発表された。【チケット情報はこちら】出演が決まったのは、あいみょん、キュウソネコカミ、SiM、ストレイテナー、10-FEET、FLOWER FLOWER、BLUE ENCOUNT、UNISON SQUARE GARDENの8組。チケットの一般発売に先がけて、プレリザーブを実施中。受付は5月21日(月)午後11時59分まで。■PIA MUSIC COMPLEX 20189月29日(土)・30日(日)新木場・若洲公園(東京都)出演:あいみょん / ORANGE RANGE / キュウソネコカミ / クリープハイプ / サンボマスター / SiM / 四星球 / ストレイテナー / 10-FEET / Dr.DOWNER / NAMBA69 / FLOWER FLOWER / BLUE ENCOUNT / フレデリック / ヤバイTシャツ屋さん / UNISON SQUARE GARDEN / 夜の本気ダンス / and more
2018年05月15日シンガーソングライターのLOVEが主催する音楽イベント“LOVEの今日ここにいるという事(通称:今日ここライブ)”の拡大版“LOVEの「今日ここライブ」が相馬に行くという事”が、福島県相馬市のスポーツアリーナそうまにて開催された。2012年から東京と大阪で毎春行い、そのチケット代の一部と募金で相馬市立の全小学校に文房具を贈り続けた。最初の年に1年生だった子どもたちが小学校を卒業し、一区切りとなった今年、念願だった相馬で初めての音楽イベントを実現させた。【そのほかの画像はこちら】LOVEはこのライブを通して生まれた数々の楽曲を、イベントの趣旨に賛同したアーティストとセッション。中村 中をキーボード、スティーヴ エトウをパーカッションに迎えて披露したイベントのテーマソング『今日ここにいるという事』で会場を優しく包み込み、相馬の青い空と海をイメージして作られた『SOMA BLUE』は、相馬東高校の吹奏楽部とともに演奏し、力強いパフォーマンスで盛り上げた。福島出身のアーティストも多く参加し、福島在住の藤井敬之のバンド音速ラインとは、彼らのバラード『生きてくことは』(作詞:箭内道彦)で共演。渡辺俊美(TOKYO No.1 SOUL SET/猪苗代湖ズ)とは、故郷に帰ったらしたいことをアドリブで歌っていく『予定 ○○に帰ったら』に参加するなど、LOVEはたびたびステージに登場。進行役も務め、MCでも盛り上げた。イベントの開会式には、相馬の子どもたちと童謡『一年生になったら』を歌い、子どもたちの可愛らしい歌声に笑顔が溢れた。他にも、アコーディオニストのcobaによる奮い立つような情熱的な演奏や、ドラマーの山口美代子(THE LIPSMAX/Bim Bam Boom)、高橋まこと(ex:BOOWY)、スティーヴ エトウ、そして、“ハモニカサンタ”ことハーモニカ奏者の田中光栄による大迫力のスペシャルセッションなど、様々なジャンルの音楽でも楽しませた。イベント最後には、LOVEと相馬を結び付けたという女性が感謝の気持ちを手紙で朗読。当時まだ中学生だった彼女は募金を集めるために相馬から上京し、そのとき出会ったLOVEに、「相馬に来てよ」と気軽に声を掛けたのがきっかけ。少女の何気なかった一言にLOVEが応えることで人と人が繋がっていき、大きなイベントへと結実した。音楽ライブ以外にも、地元の食材が並ぶ屋台や、学んで楽しめるワークショップなどもあり、老若男女が参加できる一大フェスティバルに。「“今日ここライブ”を始めたときの子どもたちが中学校を卒業するまで。ここ相馬で3年連続で開催できたら」。LOVEは音楽で相馬を応援する。また、「色褪せない希望の青」と言われている世界初の顔料で絵の具を作り、震災後初、8年ぶりの相馬の海開きに向けて新たな「おめでとう」を贈るクラウドファンディング、SOMA BLUE絵の具プロジェクトも進行中。6月に大阪と名古屋で、4月にリリースしたベストアルバムのツアー、フルバンドでのワンマンライブが開催される。取材・文:門 宏
2018年05月14日和太鼓エンターテイメント集団「DRUM TAO(ドラムタオ)」の最新作『RHYTHM of TRIBE~時空旅行記~』が5月11日、日田市民文化会館パトリア日田にて開幕した。【チケット情報はこちら】DRUM TAOは、圧倒的な表現を持つ和太鼓を中心に、篠笛・三味線・琴など日本の伝統芸術を更に進化させた、想像を完全に裏切る「最新の日本エンターテイメント」。これまで世界24か国・500都市で上演され、800万人にせまる観客動員を誇っている。『RHYTHM of TRIBE~時空旅行記~』のコンセプトは、SAMURAIたちの過去・現代・未来を行き交う魂の旅。座長の西 亜里沙は「前回を越える作品を、と思って毎回取り組んでいますが、今回は特に振付に新しい要素を取り入れることが出来ました。自信を持ってお届けできる作品になると思います。また、これから全国をまわるなかで、どんどん成長していく作品だと思います。優しさ、温かさ、強さを感じて頂けたらと思います」とコメント。また、演出の藤高郁夫は「今回初めて、映画のような作品に挑戦しました。舞台に言葉が出てくるわけではありませんが、全体的に一編の物語のような作品です。太鼓の作品なのにシナリオを書くという…(笑)。楽曲が上がったのが2月という早い時点で、そこからすぐシナリオを書きました。衣装は、今年もコシノジュンコさんが手掛けているのですが、2017年のミス・インターナショナル世界大会でミス・ナショナルコスチュームを受賞した日本の民族衣装もステージに登場します!制作過程では、本当に大変でしたが、メンバーだけではなくスタッフの皆さんのおかげで今日を迎えます。皆さま、存分に楽しんでください」と意気込みを寄せている。東京公演は7月19日(木)から27日(金)まで、東京・チームスマイル・豊洲PIT(ピット)で上演。チケットは発売中。
2018年05月14日イディナ・メンゼル、X JAPANらの日本公演でコンサートマスターを務めたバイオリニストの枝並千花率いるオーケストラプロジェクト、ORCHESTRA POSSIBLEが、いよいよ本格始動。6月に初のフルオーケストラコンサートを開催することを発表した。【チケット情報はこちら】ORCHESTRA POSSIBLEは2016年より最小編成で活動をスタートし、映画音楽、ドラマ音楽、ゲーム音楽などを独自のアレンジでオーケストラ演奏してきた。枝並は、「“心に届く音楽を発信したい”という気持ちにジャンル分けはいりません。クラシックに留まらず、ジャンルレスに活動していきます。今までにない新しいオーケストラスタイルを築き上げたい」と意気込みを語った。本公演では、“Born ~音楽は心のくすり~”をテーマに、『JIN -仁-』『DOCTORS ~最強の名医~』『医龍 -Team Medical Dragon-』など、8作品以上の日本の医療ドラマを彩った名曲の数々をフルオーケストラで披露する。「医療ドラマには名曲がたくさんありますので、オーケストラのサウンドでみなさんに聴いていただきたい」と枝並は語った。指揮を務めるのは、映画『マエストロ!』で西田敏行の指揮指導などを担当した、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団アソシエイトコンダクターの佐々木新平。「お客さんが持っている医療ドラマへの思い出に寄り添い、そしてその思い出をさらに豊かにするような音楽を心掛けたい」とコンサートへの思いを力強く語った。また、本公演の趣旨に賛同した生稲晃子がスペシャルサポーターに就任。2011年に乳がんを発症し、5年間に5度の手術を経験した生稲は、「病室にひとりでいると不安と恐怖で押しつぶされそうになりました。そんなとき、病室に付いていた有線でクラシックを24時間かけていて。クラシックは寄り添ってくれる音楽。闘病中はクラシック音楽に助けられました」と自身の経験を明かした。会見の最後には枝並がバイオリンを生披露し、『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』より『Code Blue ~the same spirit』、『ドクターX ~外科医・大門未知子~』より『ドクターXのテーマ』、『白い巨塔』より『Amazing Grace』を演奏。間近で聴いていた生稲は、「心地よさと興奮ですごく熱くなりました。聴いているだけで涙が出そうに。これをオーケストラで聴ける当日が楽しみです」とPRした。ORCHESTRA POSSIBLEによるコンサート“Born ~音楽は心のくすり~”は、6月22日(金)東京・東京オペラシティ コンサートホールにて開催。チケット発売中。取材・文:門宏
2018年05月14日劇団新感線☆RS『メタルマクベス』の製作発表会見が5月10日、都内ライブハウスにて行われた。昨年の3月に豊洲に開場した、観客席が360度回転する物語没入型劇場、IHIステージアラウンド東京と新感線がタッグを組む第2弾。現在上演中の第1弾『髑髏城の七人』では55万人を動員、日本初の仕掛けを持つ話題の劇場に、新感線の人気音楽劇が12年ぶりに降臨する。チケット情報はコチラ初演は2006年、シェイクスピアの四大悲劇『マクベス』を原作に宮藤官九郎が大胆に脚色を施し、ハードロックやヘヴィメタをふんだんに盛り込んで上演された。今回は【disc1】【disc2】【disc3】としてキャストを替え、3シーズンで上演。主役のランダムスター(マクベス)とその夫人を【1】では橋本さとしと濱田めぐみ、【2】では尾上松也と大原櫻子、【3】では浦井健治と長澤まさみが演じる。会見はスペシャルLIVEからスタート。生バンドの演奏に乗せ、メタルな扮装をした橋本、松也、浦井が劇中歌『きれいは汚い、ただしオレ以外』を歌唱。シャウトも飛び出すノリノリのパフォーマンスに、一般参加のファンからも黄色い歓声が上がる。途中からは夫人役の濱田、大原、長澤も合流、ヘッドバンギングにジャンプにと、ノリノリで客席を煽った。なおこの楽曲について、作詞の宮藤は「シェイクスピア先生と私の合作ですが、歌詞のセンスがすごい。「きれいは汚い」まではシェイクスピア先生で「ただしオレ以外」が私。「ただしオレ以外」をつけたところにセンスを感じる」と自画自賛。その後の会見と囲み取材では、キャストが口々に意気込みを語った。新感線出身で、退団後21年ぶりの劇団作品への出演となる橋本は「退団してから毎日、いつか劇団☆新感線の舞台に立つんだと気合いを入れてましたが、声がかかるのに21年かかった、長かった!」と感慨深げ。「劇団も大きくなりましたが、新しいファンにも僕がいた頃の匂いを感じてもらおうかな」と語る。歌舞伎俳優の松也は「生バンドで歌わせてもらう機会なんてなかなかない。今日は楽しかった」と感想を。人前でシャウトしたかったとのことで、会見中もオーディエンスとコール&レスポンスをしたりと、終始ご機嫌の様子。新感線には3度目の出演となる浦井は「前2作は王子役だったのですが、今回は王になるとは…。ちょっと怖いです(笑)」と話すとともに、しんがりを務めることについて「今日の会見で、さとしさんからバトンを受け継ぎ、大晦日までちゃんと持っていけるようにという覚悟が決まった」と気合いを入れていた。「三者三様、3倍じゃなく300倍くらい楽しんでいただけるような舞台にできたら」と浦井。公演はIHIステージアラウンド東京にて。7月23日(月)から8月31日(金)まで【disc1】、9月15日(土)から10月25日(木)まで【disc2】、11月9日(金)から12月31日(月)まで【disc3】が上演される。【disc1】のチケットは発売中。
2018年05月11日幅広い作風による個性豊かな作品を世に送り続けているアメリカの作曲家ジョン・コリリアーノからメッセージが届いた。ボブ・ディランの有名な楽曲の歌詞にコリリアーノがまったく新しく作曲した歌曲集《ミスター・タンブリンマン(ボブ・ディランの7つの詩)》が、5月の東京都交響楽団定期演奏会で日本初演を迎える。以下はコリリアーノからのメッセージ。東京都交響楽団 チケット情報「このたび、東京都交響楽団が私の《ミスター・タンブリンマン:ボブ・ディランの7つの詩》を演奏してくださることを光栄に思います。マエストロ下野竜也はいくつもの私の作品を演奏してくれている長年の友人です。下野氏自身も、また彼が指揮するオーケストラも卓越した音楽家たちであり、常に驚異的な演奏を聴かせてくれます。そしてヒラ・プリットマンも偉大なアーティストです。音楽とテキストを理解する彼女の才能は見事としか言いようがありません」「ボブ・ディランは偶像的なソングライターであり、彼が書く詩は私たちの時代の最も偉大な詩の数々に比肩します。多くの人々が彼の歌詞を知っていると同時に、これらの詩によってディランにノーベル文学賞が与えられたということを高く評価しています。傑出した文学作品でありつつ優れて民衆的。彼の詩は稀有なコンビネーションの体現なのです。私は、私の(ディランとはまったく異なるジャンルの)音楽を聴衆に聴いてもらうために彼の詩に作曲できたことを本当にうれしく思っています。そして、このまったく異なる方法で仕立てられたディランの詩を、それらをよくご存知であろう日本の聴衆のみなさまにも聴いていただけるのは素晴らしいことだと思っています。お楽しみいただけますよう」本作品は『ミスター・タンブリンマン』『物干しづな』『風に吹かれて』『戦争の親玉』『見張塔からずっと』『自由の鐘』『いつまでも若く』の7曲からなり、ディランがノーベル文学賞を受賞したことで再び注目を集めている。今年80歳を迎えたコリリアーノの話題作に期待が膨らむ。
2018年05月11日『大人は、かく戦えり』や『ART』で知られるフランス人作家、ヤスミナ・レザの最新作となる舞台『大人のけんかが終わるまで』が日本初上陸。演出に上村聡史、上演台本に岩松了を迎え上演される。そこで7月の開幕を前に製作発表が行われ、出演者の鈴木京香、北村有起哉、板谷由夏、藤井隆、麻実れいの5人が登壇した。【チケット情報はこちら】不倫中のアンドレアとボリスが偶然レストランで出くわしたのは、ボリスの妻の親友のフランソワーズ。彼女の内縁の夫エリックと、その母親イヴォンヌとともに5人で食事をすることになるのだが、徐々にそれぞれの不満があふれ出し…。会見ではまず、欠席の上村からのコメントが披露された。本作について上村は、「相当面倒くさい大人たちのけんかになることが予想されます」と前置きした上で、「ですがそれは失われてしまった青春を取り戻すかのような狂乱のセレモニーのようで、ある美しさも兼ね備えた作品になるかと思います」と解説。上村の骨太な演出により、フランス発の大人のコメディがどう仕上がるのか、期待は高まる。続いてキャスト陣の挨拶へ。アンドレア役の鈴木は、上演台本を読み終わった時のことを「大人って切ないなって、ちょっと胸がキュンとしたんです」と振り返り、「本当にいいお話ですし、すべての大人の方に観ていただきたいです」とアピールする。一方ボリス役の北村は、「読みながら吹き出してしまうくらい楽しいホン」と笑い、「これをどこまで攻め、どこまで安定したところで皆さんとやれるのか、本当に楽しみです」と抱負を語る。フランソワーズ役の板谷は、これが2本目の舞台。緊張の面持ちながら「裸で飛び込みたい」と切り出し、「あまり脳みそで考えず、体で感じたまま先輩方についていきたいです」と意気込む。エリック役の藤井は、「皆さんとの稽古を存分に楽しませていただいて、それでお客さまに笑っていただけたら、こんなに幸せなことはありません」と期待で胸をふくらませる。そしてまだらボケのイヴォンヌを演じる麻実は、「周りの仲間に“こういうお役をいただいたのよ”と話したら、“あなたは何もつくらず、そのままやればいい”と言われたんです」とクスリ。会場の笑いを誘っていた。また会見の後半には、心理テストをもとにしたキャストの“けんか力”を発表。けんか上級者から初心者までの4タイプのうち、北村以外の4人は中級者。唯一の初心者と診断された北村は、「お手柔らかにお願いします」と苦笑いを浮かべていた。舞台『大人のけんかが終わるまで』は6月30日(土)・7月1日(日)に東京・シアター1010で行われるプレビュー公演を皮切りに、全国各地を巡演。取材・文:野上瑠美子
2018年05月11日村上龍の原作を舞台化、音楽劇として若者の爆発するエネルギーを描いた『コインロッカー・ベイビーズ』がこの夏、待望の再演。2016年の初演では、コインロッカーに置き去りにされ奇跡的に生き残ったハシを橋本良亮(A.B.C-Z)、キクを河合郁人(A.B.C-Z)が演じた。今回も主演はこのふたりだが、新たな試みが。頭よりも体が先に動く破壊的なキクと感受性が強くナイーブなハシという対称的な役柄を公演期間の途中で入れ替え、ふたりは今回、両役を演じる。【そのほかの画像はこちら】「大切な作品なので、再演でもし他の人が演じると聞いたら僕は相当ひねくれていたと思います。ふたりの間の入れ替わりで良かった(笑)。楽しみです。ただ、橋本はキクが似合いそうだから怖い」と河合が素直に明かすと、「正直にそう言えるのがカッコイイ。オレは“絶対ハシは渡さないぞ!”っていう気持ちがあるから言いたくないもん」と橋本。「でも僕は前からキク役もやりたかった。2年間イメージを温めてました(笑)。“ハシもキクもオレのものだ!”って、奪っちゃうくらいの気持ちでやりますよ」と気合いに満ちた橋本に対し、「僕は自分がハシを演じているところをまだ想像できないんです」と河合は不安も抱えている様子。だが、「橋本が演じるハシを1番見てきたのは僕。橋本がお芝居の中でどんどん変わっていき、見ている僕が怖くて泣いてしまうくらいだったので、そういうところまで自分もいってみたい」と、新境地に期待を膨らませる。自身の手応えも周囲からの反響も大きく、ふたりの転機になったという初演。作品のパワーに、河合は「僕自身、言いたいことを言えるようになったり人見知りがなくなったり、ハシとキクに出会えて気付いたことがいっぱいあります。自由に発言しにくい今の時代だからこそ、まっすぐ生きるふたりの姿は今の若者に響くのではないかな」。役のスイッチにより、ふたりにも新鮮さと初演以上の緊張感が。「お客さんを絶対に楽しませることが1番ですけど、その上で“A.B.C-Zってすげえな!”って思わせたいですね。これが成功したらA.B.C-Zはもっと強くなれる」と、橋本は今作成功でのさらなる飛躍を熱く誓う。両方のバージョンを見比べる楽しみもありそうだ。舞台『コインロッカー・ベイビーズ』は7月11日(水)から7月29日(日)まで、東京・TBS赤坂ACTシアターで上演。その後、大阪、富山でも上演。東京公演のチケットは5月13日(日)昼12時よりチケットぴあ特別サイト()にて先着先行受付予定。取材・文:関亜沙美ヘアメイク・奥山信次(Barrel)スタイリング・リシェス
2018年05月11日結城洋平が主宰を務める「結城企画」。その第3回公演『瞬間、今、おれ、わたし、やるっきゃない』では家族をテーマにコメディを繰り広げる。結城と、出演する吉田ウーロン太のふたりに聞いた。結城企画 第3回公演『瞬間、今、おれ、わたし、やるっきゃない』お互い初共演となるふたり。「大歳倫弘さんと家族をテーマに三兄弟の話にするとなり、お兄ちゃんになる人はどんな人がいいかと探していた時に、ウーロン太さんがお兄ちゃんだったらめちゃくちゃ楽しそうだなと思った」とオファーした心境を語る結城。吉田は「結城くんの出演していた『南の島に雪が降る』という野外舞台がとにかくすごくて、出演者みんながパワフルで輝いていました。なので結城くんもギラギラした人間なんだと思っていました」と印象を述べる。テーマとなる家族について「今まで自分の家族は意識していなくても家族だった。結婚してから、自分の家族を初めて客観的に見てみると今まで当たり前だった家族の暖かさとか、お母さんの愛のあるお節介に気がついた。客観視できるようになって発見したことを、新しいかたちで劇にしたいです」と結城。吉田は「子供ができたら家族の形も変わりました。俳優は自分の身体あっての話だなと思っていたんですが自分の命より大事なものができちゃったら、自分の命は二の次になるんです。だからこの舞台も命がけでやっても構わないと思ってます(笑)!」と意気込みを語る。また結城企画ではプロデュース面も担う結城は「大歳さんは役者に寄り添って作品を創ってくれる方なので、先の読めない展開を一緒に創っていくのは楽しくなりそう。小劇場B1にしたのも、家族を俯瞰で見るような、観察しているような感覚になれたら面白いよねということで選んだんです」と思いを明かす。吉田は「家族の中身が舞台上で展開されていって、どう家の壁を取っ払っていくのかなというのがお客さんに見えてもらえたら嬉しいなと思います」と見どころを述べた。吉田扮する長男と、結城扮する次男に挟まれる長女役に望月綾乃、次男の友人役に満間昂平を迎え、“未体験家族劇”とうたう今回の作品は予想だにしない展開になりそうだ。「いつかやりたいなっていうものは、いつかにしていたらほんとにいつかになってしまうので、ウーロン太さんに声かけるっきゃない!と思いこのキャスティングが実現しました。この期間やっている東京の演劇の中で一番おもしろいと思うので、あなた、観に来るっきゃない!」と結城も気合が入る。公演は5月27日(水)から7月1日(日)まで小劇場B1にて上演。チケットは5月12日(土)から一般発売がスタートする。
2018年05月11日歌舞伎座の團菊祭五月大歌舞伎が5月2日に開幕。團菊祭とは、明治の「劇聖」、九世市川團十郎と五世尾上菊五郎を顕彰するために昭和11年に始まったもので、近年は歌舞伎座の五月興行として上演されてきた。今月は九世團十郎の子孫にあたる市川海老蔵が昼の部で『雷神不動北山櫻』鳴神上人・粂寺弾正・早雲王子・安倍清行・不動明王の5役、五世菊五郎の子孫である尾上菊五郎が夜の部で『弁天娘女男白浪』弁天小僧菊之助役を勤めている。その『弁天娘女男白浪』の初日のもようをお届けしよう。【そのほかの画像はこちら】河竹黙阿弥が書いた全5幕の『青砥稿花紅彩画』のうち、「雪の下浜松屋」の場面から「滑川土橋」の場面までを上演する、今回の『弁天娘女男白浪』。本作には、虚構が何重にも張り巡らされている。まず、若党(市川左團次)を伴って呉服屋の浜松屋に現れた振り袖姿の娘(菊五郎)は、自身の緋鹿子を店の緋鹿子の中に忍ばせたあとでそれを懐に入れ直し、あたかも店の品を盗んだかのように見せかけて、これを咎めた店側を強請る。その娘が盗賊・弁天小僧菊之助であることを見破って店を救う日本駄右衛門(市川海老蔵)は、実は弁天小僧と若党に化けた南郷力丸の親分だった。彼らはただのごろつきではなく義賊的要素も持っている……。演じ手はこうした複雑さを内包しながら、華やかに芝居を運んでいくのだ。特筆すべきはやはり、弁天小僧菊之助を数限りなく演じてきた菊五郎の、無駄なく余裕あふれる演技だろう。婚礼前の娘になりすました「浜松屋」の場面では、おっとりとかまえつつ、緋鹿子を忍ばせる際には一瞬の鋭さを覗かせる。そして、正体が露見して居直る際の砕けっぷりの可笑しさ、威勢よく名乗る有名な「知らざあ言って聞かせやしょう」以下の名台詞の心地よさ。初日ながらこなれた演技で、左團次と共にベテランの風格を見せつけた。鳶頭役の尾上松也の眼光の鋭さも印象的。また、丁稚長松に扮した菊五郎の孫・寺嶋眞秀が、丁寧な手つきで茶を出したり草履を揃えたりと立ち働く姿に、客席が沸いた。「白浪五人男」の通称でも知られる本作。日本駄右衛門、弁天小僧菊之助、忠信利平(尾上松緑)、赤星十三郎(尾上菊之助)、南郷力丸の5人の盗賊が、まずは花道、続いて本舞台に、傘を手にずらりと並び、黙阿弥調の台詞を響かせる「稲瀬川勢揃の場」は、大きな見どころ、聴きどころだ。黙阿弥が、三世歌川豊国の絵に触発されてこの作品を書いたというだけあって、鮮やかな世界が楽しめる。さらに極楽寺の屋根の上では、捕手たちを相手に大立ち回りを展開した挙句、覚悟を決め、腹を切る弁天小僧菊之助。ここで、菊五郎を乗せたまま、屋根が倒れて次の場面に変わる“がんどう返し”も、他ではなかなか見られない趣向だ。昼の部は『雷神不動北山櫻』のほかに『女伊達』、夜の部は『弁天娘女男白浪』のほかに『鬼一法眼三略巻』菊畑、『六歌仙容彩』喜撰を上演。 歌舞伎の魅力が詰まった團菊祭五月大歌舞伎は、5月26日(土)まで、歌舞伎座にて。チケットは発売中。また歌舞伎座タワー5階の歌舞伎座ギャラリーでは 「平成歌舞伎30年博」も開催中。取材・文:高橋彩子
2018年05月11日丘みどり、純烈…演歌界の期待の星が多数出演するライヴイベント『ENKA LIVE vol.1』が5月21日(月)に東京・チームスマイル・豊洲PIT(ピット)で行われる。このイベント、普通の演歌のコンサートとはひと味違う。ライヴハウスというスペシャルなシチュエーションももちろんだが、出演者の丘みどりと純烈によるコントも行われるのだ。【チケット情報はこちら】普段やっているコンサートとは少し趣向の異なるこのイベントだが、だからこそ、丘は開催前から意気込んでいるようだ。「普段やっている演歌のコンサートやイベントでは見られないような私たちの一面だったりを観ていただきたいと。沢山新しい発見をしていただけるようなライヴにしたいと思っております」普段から、歌謡コーラスグループ・純烈と共演することも多いという丘。純烈からは、彼らも目標としている紅白歌合戦に先に出ているという理由で冗談めかしてライバル視されているが、丘も負けてはいない。「純烈さんとはこの2~3年ぐらいで、沢山お仕事をさせていただいたんですけども、みなさん仲が良くて面白い。お笑いもできる方達なんだなぁというイメージがあるので、私も皆さんに負けないように笑いを取りにいきたいと思っています!」丘の2018年の目標は実は「コント」だったという。志村けんらとTV番組で共演するなど着実にその目標を達成してきた彼女。今回は「ライヴ」ということで余計に気合が入っているそう。「2018年に入って私がまず初めに強く思ったのが、もちろん歌は頑張りつつ、今年はコントがしたい、ということだったので。そのときには、まさかライヴでできるとは思ってなかったんです。だから、また、夢がひとつ叶うな……と、私自身とてもワクワクしておりますので、最高の笑いがお届けできるように頑張りたいと思います!」丘の新たな試みが見られるこのイベント。きっと普段は観ることのできない、演歌の新たな魅力が見つかるはずだ。「今までに観たことのないような演歌ライヴができるんではないかと思っています。笑いあり、涙あり、本格的な歌があり、と盛りだくさんでお届けしたいなと思っております!」文:小田部 仁■「ENKA LIVE vol.1」日時:5月21日【1】開場12:00/開演12:30【2】開場15:30/開演16:00会場:チームスマイル・豊洲PIT(ピット)(東京都)料金:5,800円(税込)全席指定出演:丘みどり / 純烈 / 川上大輔 / 朝倉さや / 三丘翔太 / 鶴丸和大 / 加納吾郎 / ブルークラウド(演奏) / おはら祭り(踊り)
2018年05月11日