チケットぴあがお届けする新着記事一覧 (177/342)
ケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)と古田新太が3度目のタッグを組む新作舞台『ヒトラー、最後の20000年~ほとんど、何もない~』が7月24日、東京・本多劇場で開幕した。【チケット情報はこちら】同作は劇作家・演出家のケラリーノ・サンドロヴィッチが作・演出、俳優・古田新太が座長としてタッグを組み、2007年、2011年と上演した、通称"KERA古田企画”と言われるシリーズの第3弾。"大人たちが全力でバカバカしいことをやる企画"を標榜し、実力派俳優たちが、毎回ナンセンス・コメディに本気で挑む。今回の『ヒトラー、最後の20000年~ほとんど、何もない~』は2011年上演の前作『奥様お尻をどうぞ』に登場した古田演じるアラータ、犬山イヌコ演じる助手のアルジャーノンのふたりが起こす騒動が描かれる。公演にはシリーズ過去2作に出演したレギュラー陣に加えて、成海璃子と賀来賢人が参加。成海はアラータとアルジャーノンが出会う少女・アンネに扮し、ナンセンスなセリフを繰り出していく。劇団☆新感線『五右衛門vs轟天』で古田と共演し、これまでコメディ作品で鮮烈な印象を残してきた賀来が演じるのは、アンネに恋する青年・ガブリエル。その身に次々と降り掛かるあり得ない設定を生き生きと演じている。古田新太は開幕に際し、「今までの作品の中で最凶の作品に仕上がりました。がっかりしに、是非見に来て下さい」とコメントを寄せている。公演は8月21日(日)まで東京・本多劇場で上演。その後、福岡、大阪、新潟を周る。現在、東京公演の当日引換券を発売中。
2016年07月25日米 NY 時間7月20日、ニューヨークのリンカーン・センター内にあるデビット・H・コーク・シアターにてブロードウェイミュージカル『シカゴ』宝塚歌劇OGバージョンのニューヨーク公演が初日を迎えた。初日にもかかわらず、2500席が満員御礼状態となり、劇場の外にはチケットを求めるアメリカ人が辺りの来場者に声を駆け回っている一幕もあったほど。客席は地元ニューヨーカーが多数を占め、最後にはスタンディングオベーションが巻き起こる開幕となった。ブロードウェイミュージカル「シカゴ」宝塚歌劇 OG バージョン チケット情報ミュージカル『シカゴ』は、夜の街にジャズの音色が響き、マフィアが暗躍する1920 年代、禁酒法時代のアメリカ・イリノイ州シカゴが舞台。トニー賞最優秀リバイバル・ミュージカル作品賞に輝き、アメリカ作品としてはブロードウェイ史上1位の ロングラン記録を更新し続け、現在20年目を迎えている。宝塚歌劇OGバージョンは、1996年よりブロードウェイでロングラン公演を続けているリバイバル・プロダクションと同じ製作陣による舞台というのが特徴で、2014年の日本公演の成功を受けて、今回のニューヨーク公演が実現した。そしてニューヨーク公演では本編のカーテンコールの後に、宝塚歌劇の名曲の数々をちりばめたおよそ20分のレビューが披露された。客席がムービングライトに照らされ、“TAKARAZUKA ENCORE(タカラヅカ・アンコール)”と書かれた煌びやかな舞台装置が登場。今回の渡米メンバー全員が総出演する圧巻のサプライズだ。同ミュージカルのブロードウェイ初演で主役のひとりヴェルマ・ケリーを演じたダンスの名手チタ・リベラも会場に駆けつけており、本編のフィナーレが近づくにつれ上半身を乗り出し、のめり込むように観劇。「女性が男性を演じるのが違和感なくゴージャスで完璧な舞台だった」と絶賛。また同作品の作曲家であるジョン・カンダ―は、男役により演じられる主役の弁護士ビリー・フリンについて、「ブロードウェイの公演も男役で上演すれば良いのに」と感銘を受けていた。今回のミュージカル『シカゴ』宝塚歌劇OGバージョンは、米演劇界にも大きな足跡を残すことになりそうだ。ニューヨーク公演のあと、8月からは東京、大阪へと続くが、この評判は日本にも伝わりチケット争奪戦になることは間違い無いだろう。公演は、8月10日(水)から21日(日)まで東京国際フォーラム ホールC。8月25日(木)から31日(水)まで大阪・梅田芸術劇場メインホールで上演。チケットぴあでは、WEBと店頭でのみ明後日7月27日(水)午前10時より、東京公演の横濱・NYギフトセット付チケットを発売する。
2016年07月25日トップスター・早霧せいな率いる宝塚歌劇雪組の勢いが止まらない。『ルパン三世』『るろうに剣心』といった人気漫画の舞台化から、日本物の名作となった『星逢一夜』まで常に100%を超える観客動員を記録。注目を集める大劇場公演4作目『私立探偵ケイレブ・ハント』『Greatest HITS!』の制作発表会が、7月19日に宝塚バウホールで行われた。宝塚歌劇雪組 宝塚大劇場公演『私立探偵ケイレブ・ハント』/『Greatest HITS!』チケット情報出演者からは主演の早霧せいな、雪組トップ娘役・咲妃みゆ、男役スター・望海風斗が出席。3人揃っての粋なダンスや、恋人同士の役柄に扮したトップコンビのデュエットナンバーなどが披露された。現在『ローマの休日』に出演中の早霧は、「ローマから(芝居の舞台となる)アメリカへ無事に行けているのだろうかと自問自答した」と言って笑わせながら、「曲が自分の中でしっくりきて私を助けてくれました」と話す。咲妃はそんな早霧のダンスシーンに、「煌びやかに登場するのを舞台袖で拝見してワクワクしました!」と。望海も「ふたりと一緒に踊りながら、『この呼吸が懐かしい。早く一緒に作品を作りたい』という気持ちになりました」と、声を弾ませる。ミュージカル『私立探偵―』はベテラン演出家・正塚晴彦の新作。正塚は早霧について「稽古での計算などを一切捨てて、舞台で“生きている”かのように演じる感覚が強い人」と話し、探偵仲間(望海風斗・彩風咲奈)と共に調査案件に立ち向かうケイレブ・ハント役をあてがった。早霧はこれまで敵対することが多かった望海との新たな関係に、「ふたりだからこそ描ける友情をお見せしたい」と笑顔。正塚は「事件解決だけでなく各々の私生活や想いも描いた人間ドラマ。シリアス一辺倒の探偵ものではなく、笑いも取り入れる」と言い、軽妙なやりとりでも魅了しそう。また恋人イヴォンヌ(咲妃)との大人の恋愛について、早霧は「温かいものがお客様に届けばいいなと思っています」と話す。結婚へ踏み出す前の繊細な男心にも注目だ。『Greatest HITS!』は心躍る名曲で綴るショー。「世界中で歌われている歌を集めて、雪組とお客様が心を通わせられる楽しいショーを作りたい」と作・演出の稲葉太地。「早霧の魅力は昔から元気なところで、久しぶりに稽古場で会ったらさらに振り幅、リアクションが大きくなっていた!」と語り、早霧がサンタクロースに扮するシーンも用意。12月25日の東京公演千秋楽に向けて、クリスマスソングで盛り上がる。早霧は「サンタにプレゼントをお願いしたときの気持ちを思い出し、子どもの心をお客様にお届けしたい」と意気込む。また咲妃にはドラマ的な要素が入るシーン、望海にはひと場面リアルな感情を歌で表現するシーンがあることも稲葉から発表され、雪組生の得意な分野を存分に活かしたショーを予感させた。公演は、10月7日(金)から11月7日(月)まで兵庫・宝塚大劇場にて上演。チケットは9月3日(土)10:00より一般発売開始。取材・文:小野寺亜紀
2016年07月25日11月5日(土)・6日(日)に千葉・幕張メッセ国際展示場9~11ホールで開催されるSlipknot主催の音楽フェス「ノットフェス・ジャパン2016」の第4弾出演者が発表された。【チケット情報はこちら】出演が決定したのは、初日の11月5日(土)にボーカル、ペインターからなる2人組OLDCODEX。2日目の6日(日)にメタル四天王の1組ANTHRAX、日本の5人組バンドthe GazettE。チケットの一般発売は8月27日(土)午前10時より。 なお、一般発売に先駆けて、最終先行を実施中。受付は8月26日(金)午後11時59分まで。■KNOTFEST JAPAN 2016(ノットフェス・ジャパン)日時:11月5日(土)・6日(日)開場 10:00 / 開演 12:00 ※リストバンド交換時間:8時~会場:幕張メッセ 国際展示場9~11ホール(千葉県)出演:【11月5日(土)】Slipknot / Deftones / Disturbed / A Day To Remember / ISSUES / SiM / RIZE / OLDCODEX / 他【11月6日(日)】Slipknot / MARILYN MANSON / Lamb of God / In Flames / ANTHRAX / MAN WITH A MISSION / the GazettE / Crossfaith / 他料金:1日券14,000円 / 2日通し券27,000円(オールスタンディング・全て税込み)「VIPアップグレード」有り・詳細は後日発表(入場チケット購入者のみ対象)※6歳未満入場不可 / 6歳以上有料※出演アーティストの変更等による払い戻しはございません※いかなる場合でもチケットおよびリストバンドの(紛失・破損・焼失)再発行はございません
2016年07月25日1988年の第三舞台第20回公演として誕生した鴻上尚史作・演出の『天使は瞳を閉じて』。以来、さまざまなバージョンで披露されてきたこの作品が、鴻上率いる「虚構の劇団」で5年ぶりに上演される。放射能に汚染されて誰もいなくなった地球に天使だけが残された──。そんな物語の設定が、リアルに感じられた5年前。あれから5年で何が変わったのか。ユタカ役で客演する上遠野太洸と鴻上が、上演に向けての意気込みを語った。【チケット情報はこちら】鴻上は今回の上演を決めた思いをこう語る。「この作品は、もともと、チェルノブイリ原子力発電所事故が起こったあとに、地球上から人類がいなくなったらどうなるんだろうと着想したものでした。それが、5年前の上演では、上演を決めたあとに東日本大震災が起こって、思いがけず日本の状況にシンクロしてしまった。それから5年、この間に忘れられてしまったこともあるのではないか。本当に意味のある5年だったのか。今上演したらどう感じてもらえるのか。そんな興味があって、もう一度やろうと思ったんです」。そこに客演として呼ばれた上遠野は、誰もいなくなったと思われた地球上で、透明な壁に守られて生きている人間のひとりを演じる。この作品では彼らの格闘を細かい心理描写で描いていくとあって、今、人間の内面を表現することへの苦悩と喜びを感じているようだ。「たとえば怒る場面があったとして、その怒りは悲しみから生まれているものなのかとか、そこに付随するものまで考えさせられる。だから、感情というものを今までよりも深く見つめられるようになってるんです。それをどう表現して伝えていけるのか、これからの稽古でもっと高めていきたいですね」。鴻上から見ても、上遠野の成長ぶりは著しい。「太洸が演じるユタカは、意識的にも無意識的にも自分を持て余し、自分と周りを傷つけながら引っ掻き回すという役なので、演技力のあるイケメンでないと(笑)、説得力がない。それに、太洸はとても熱心で努力家だから。演出家としてはやっぱり、必死になってやってくれる人だと、一緒に手を取っていける。彼の参加によって劇団員にもいい化学変化が起こってくれるといいなと思っています」。新しいユタカの存在が、きっと新しい『天使は瞳に閉じて』につながるだろう。歴代の作品を観てきた人も初見の人も、ぜひ目撃してほしい。これが今の“テントジ”だ。『天使は瞳を閉じて』は8月5日(金)から14日(日)まで東京・座・高円寺1で上演。その後、愛媛、大阪、東京を周る。取材・文:大内弓子
2016年07月25日アメリカのハードロックバンド、KISSの貴重なアイテムの数々を展示する世界初となる博覧会「KISS EXPO TOKYO 2016~地獄の博覧会~」が10月13日(木)から31日(月)まで、東京・ラフォーレミュージアム原宿での開催が発表された。【チケット情報はこちら】アルバムの総売り上げは1億枚を超え、名実ともに世界を代表するロックバンドKISS。2015年にはももクロとのコラボシングルを発表するなど、親日家としても知られている。そんなKISSの40年に及ぶキャリアの中で初となる同博覧会では、メンバーが所蔵していた衣装や楽器などファン必見の秘蔵アイテムの展示、彼らのアイコンとしても親しまれている KISS メイク体験や、メンバーが使用した楽器に触れられるステージセット、さらに会場内に360度VR体験コーナーを設置。ロサンゼルスのポール・スタンレー宅にあるアトリエや、KISS ミュージアムと化しているジーン・シモンズの自宅オフィスをバーチャル体験する事ができる。また、同博覧会オリジナルグッズの販売も行われる。開催初日となる10月13日(木)にはメンバーのジーン・シモンズが来場。ジーン・シモンズ自らが本博覧会を案内する特別内覧会を実施。特別内覧会ではジーン・シモンズによる案内のほか、記念撮影、サイン会、質問を受け付けるトークイベントなどが行われる。一般チケット、学生割引チケットは現在発売中。また、特別内覧会付きVIPチケット、オリジナルトートバッグ付きプレミアムチケットは7月27日(水)23時59分まで特別受付(抽選)を実施中。■「KISS EXPO TOKYO 2016 ~地獄の博覧会~」会期・時間:10月13日(木)~10月31日(月)11:00~21:00※13 日初日のみ開場時間が変更となります。詳しくはHPにて。※入場は開始30分前より整列が可能。最終受付は20:00 まで。会場:ラフォーレミュージアム原宿(東京都)料金:【特別内覧会付き VIP チケット】100,000円(税込)※10月13日(木)のみの限定特別チケット【プレミアムチケット】5,000円(税込)※KISS EXPO TOKYO 2016 限定仕様オリジナルトートバック付き【一般チケット】1,600円(税込)【学生割引チケット】1,000円(税込)※学生割引チケットは中学・高校生が対象※特別内覧会付き VIP チケット、プレミアムチケットは特別受付にご応募いただいた方の中から抽選で選ばれた方のみがご購入いただけるチケットです。期間を過ぎてからのご応募はできませんので、ご了承ください。※小学生以下、入場無料。大学生・専門学生は一般チケットでのご入場となります。
2016年07月22日世界的ジャズ・ピアニストの山下洋輔と、15名の凄腕ミュージシャン、計16名によるスペシャル・ビッグバンドが、今年で結成10周年を迎える。節目の年にふさわしく、今回のサントリーホール公演は、ガーシュウィンの《ラプソディ・イン・ブルー》と、ドヴォルザークの交響曲第9番《新世界より》をメインに据えた豪華なプログラム。【チケット情報はこちら】オープニングでは、山下の書き下ろし曲を、注目の若手ジャズ作曲家、挾間美帆がアレンジした《Knockin’ Cats(ノッキン・キャッツ)》を世界初演することでも話題になっている。「猫が扉を叩く姿をイメージした楽曲で、ビッグバンドの15名を紹介するために作曲しました。最初に登場するのは、ハイノート・ヒッターとしておなじみのトランペット奏者、エリック宮城。彼は最初から派手にかましてくれることでしょう(笑)」と山下。スペシャル・ビッグバンド結成のきっかけについては、「ジャズとクラシックを融合した作風で知られるアメリカ音楽の開祖、ガーシュウィンの最高傑作として名高い《ラプソディ・イン・ブルー》。オーケストラとの共演では何度も演奏したことがあったのですが、僕はかねがね、ジャズのビッグバンドでこの傑作を弾くことは“特別な”意味があると思っていました。それを実現するために結成したのが、このバンドなんです。ビッグバンド版で《ラプソディ~》を演奏する、原曲にはない醍醐味は数多いですが、その最たる例が、最後のカデンツァ・ソロだと思いますね。今回は、僕のピアノと、高橋信之介のドラムが激しくやり合います(笑)」そしてもう1曲、今回のメインを飾るのが、アメリカで活躍したチェコの作曲家、ドヴォルザークの交響曲第9番《新世界より》だ。「《新世界より》をこのビッグバンドで演奏するのは2年ぶり。前回と同じ松本治の編曲で全4楽章をお届けします。彼は、我々のバンドのトロンボーン奏者で、この楽曲と《ラプソディ~》では指揮者を務めるマルチな才能の持ち主。今回は、エリックのトランペットと、中川英二郎のトロンボーンが繰り広げる楽しい丁々発止や、第2楽章《家路》で、池田篤のアルトサックスが奏でるこの上なく美しいソロなど、日本ジャズ界きっての腕達者たちの饗宴を存分にお楽しみください!」■山下洋輔スペシャル・ビッグバンド 10周年記念コンサート7月28日(木) サントリーホール 大ホール(東京都)開演19時取材・文:渡辺謙太郎
2016年07月22日約4年ぶりとなるニューアルバム『大人ロック』を7月13日に発売した藤井フミヤが、リリース記念ライブを渋谷TSUTAYA O-EASTで開催。このライブは、タワーレコード対象店舗でアルバムを予約・購入した者を先着で招待。いち早く新曲を聴いたファンは、フミヤの変わらない歌声に酔いしれた。【チケット情報はこちら】ライブが始まる前から、会場は埋め尽くされたファンで熱気ムンムン。フミヤの登場に黄色い歓声が沸き上がる中、アルバムのオープニング曲『この空の真下で』でライブは幕を開けた。軽快な身のこなしで熱唱するフミヤに、会場の熱気は一気にヒートアップした。「こんにちは、“大人ロック54(6×9=54)”の藤井フミヤです」と54歳になったフミヤは、神田正輝氏からいただいたという自己紹介を披露。「発売日にライブをやると、発売した気分になるね」と感想を述べ、「とうとうインディーズになりました。でも、これからはいろんなことが気軽にできると思います。がんばります!」と意気込みを語った。本作は、自身の曲だけでなく、作曲家からの提供楽曲も収録。「B’zの松本孝弘さんに曲を書いてもらいました。稲葉くんじゃなくて藤井フミヤをイメージすると、違うポップなメロディの曲がくるもんだね」と紹介し、『エデンの起源』を披露。また、coba氏の提供曲『どっちでもいいよ』では会場中が体を激しく揺らす盛り上がりとなり、屋敷豪太氏のミディアムナンバー『愛しいゴースト』では、フミヤの甘い歌声にファンはうっとりと聴き惚れた。ラストは、フジテレビ『憲武・フミヤ・ヒロミが行く!キャンピングカー合宿 ~出会い・ふれあい・幸せ旅~』テーマソングの『友よ』。この曲のみスマホ・ケータイでの撮影が可能となり、観客はアコースティック・ギターを演奏し優しく歌い上げるフミヤの姿を撮影しながら、歌に聴き入っていた。「ツアーも始まります。また一緒に遊ぼうぜ。じゃあな!」と笑顔でファンに声を掛け、ステージを後にした藤井フミヤ。全国ツアー「FUMIYA FUJII CONCERT TOUR 2016 大人ロック」は、9月10日(土)大阪・フェスティバルホールよりスタート。追加公演となる9月21日(水)東京・東京国際フォーラムホールA公演のチケットは7月31日(日)午前10時より発売。取材・文:門 宏
2016年07月22日2007年のデビュー以来、多くの聴衆を魅了しているピアニスト外山啓介が8月、10年連続となるリサイタルを開く。節目にふさわしい思い入れの深い選曲となった。【チケット情報はこちら】「今回、最初に弾くことを決めたリストのバラード第2番は、高校生のころ出会った曲です。僕が通っていたのは普通高校で、将来の進路に音楽大学を選ぶ生徒も僕が初めてだったので、周囲から理解を得られなくて。それまではピアノがただただ好きで、ピアニストになることを疑っていなかったのですが、初めて無理かもしれないと悩み、練習も手につかなくなってしまい、本当に諦めかけてしまった、そんな時にこの曲を聴き、“こんな曲を弾きたい。ピアノを続けたい”と強く思ったんです。リストの初期作品と違って、バラードは派手ながらもさほど技巧に走っておらず、時を経て本当に作りたい音楽に行き着いたのではないかと感じます。去年はこの曲を美智子皇后にも聴いていただいたし、今回も多くの方にお聴かせできる。10数年前の自分に教えてあげたいですね!」リスト曲ではこのほか、「音が飛ぶし連打もあるしオクターブも続くけれど、なによりテーマが変化した時にどういうキャラクターなのか、その本質をしっかり伝えたい」という『ラ・カンパネラ』、「とくに有名な3番は起承転結があり、きれいな二重奏になったりリストらしい技巧もあったりと、よくできていると実感する」という『愛の夢』3曲を演奏する。そして、外山が今回初めて取り上げるのが、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第17番『テンペスト』だ。「昔はベートーヴェンに苦手意識を持っていましたが、大人になって感じるのは、楽器が変わっていく時代に、音楽の素晴らしさを誰よりも伝え、ロマン派に渡した作曲家だということ。彼のソナタは年に1回でも本番に出し、死ぬまでに全曲を演奏したいと考えています。なかでも『テンペスト』は音楽の美しさが素朴に実直に表れた作品で、僕自身の音楽への思いとも重なります」リストのバラード第2番とベートーヴェンの『テンペスト』をともに「つかみどころがないようで、芯が通っている」とする外山。テンペストとは「嵐」の意だが、バラードにも「嵐のように」と指示のついた箇所があり、共通するものを感じるという。作曲家達が若いころとは違う魅力を楽譜に注ぎ始めた時期のこれらの曲が、32歳の外山の手でどのような演奏となるか、必聴だ。インタビュー中、ほかの演奏家の名前を次々に上げ、目を輝かせながらその素晴らしさや感動を説いた外山。音楽を無心に愛する者の姿が、そこには垣間見えた。おっとりとした物腰だが「ピアノを弾いている時の性格はものすごくキツいと思います。多分、それが本当の自分ですね」と笑う。「ピアノに苦しめられもするけれど、ピアノが救ってくれる。そこに真っ直ぐに向き合い、奇をてらわずシンプルにきちんと弾くピアニストになっていきたいです」■<外山啓介ピアノ・リサイタル>~ベートーヴェン&リスト~8月7日(日)サントリーホール大ホール (東京都)取材・文:高橋彩子
2016年07月22日お笑いコンビ・よゐこが、恒例の単独ライブを開催する。今年は「よゐこライヴ2016 ~ヒーローネタ祭~」と題し、ヒーローをテーマにしたネタを披露する。公演について、よゐこの濱口優と有野晋哉に話を聞いた。【チケット情報はこちら】ライブは毎年違うテーマで行うが、今回は「ヒーロー」。ネタについては「戦隊モノもやりつつ、“ヒーローインタビュー”みたいなアイデアも出てます」と濱口。すると有野が「でもふたりともスポーツ全然知らないんですよね。(ヒーローインタビューは)なんか打った人がしゃべるんでしょ?やったでー!みたいなことなんでしょ?」と、早速ネタを予測不能に変える一言を。さらに有野からは「殺陣やろうと思います。殺陣で50人斬りくらいを……40分くらいかけて(笑)」と爆弾発言がとびだすも、濱口の「言ってやらへんかったら苦情くるもんな」という一言に「……案ですよ!今現在の案です(笑)。どっちがやるかわかんないですよ!」(有野)と絶妙のかけあいに。毎年行うライブは2人にとってどんな存在か尋ねると、濱口は「苦行…(笑)」、有野も「しょうがないですね。会社から『(会場)とったで』って言われるので(笑)」とマイペースな回答。とはいえチケットが即日完売となることもある人気公演。ファンにとっては年に1回、よゐこを楽しむ大切な場だ。それは2人にとっても同じようで「年に1度ネタを作るのはお互いの意思確認のようなもの。俺はこれを面白いと思ってるけど、有野どう?みたいな、コンビとしてのすり合わせをしてる感じです。お客さんにもその世界を一緒になって楽しんでほしい。そんな風に楽しんでるんだと、思ってくれたら嬉しいです」(濱口)。2日間3公演という公演数にもこだわりがあるそうで「初日にやってみたら長くて、ネタ落としたりします。だから初日と2日目で全然違う。で、3回目くらいになってくると落ち着いてアドリブが挟める。4回やったらアドリブが多すぎてベースがなくなるっていう(笑)」(有野)。結成26年目と長くコンビを続けながらも、ライブには固定ファンに加え、初めて来る観客も多い。人を惹きつけ続けるよゐこの魅力を聞いてみると「休み時間の男子感だと思います。何それ?って引いて見られたら全然つまんないんだけど、いいなって思ってハマったらずっと見てられる。『こいつらバカやなぁ~(笑)』って」(濱口)。最後に有野からは「即日完売とか絶対ならないようにしてほしいです。この記事見て『行こう』と思っても発売2日目とか3日目にチケット押さえる気分でいてほしいですね。(即日完売すると)背負っちゃうから!ガチガチになっちゃうから!(笑)」公演は、9月3日(土)・4日(日)に東京・シアターサンモールにて上演。チケットの一般発売に先がけて、現在チケットぴあでは先行抽選プレリザーブを実施中。受付は7月25日(月)午前11時まで。取材・文:中川實穗
2016年07月22日ブロードウェイミュージカル『キンキーブーツ』が、7月21日(木)に東京・新国立劇場にて開幕した。本作は、2013年にトニー賞で6部門を受賞する快挙を成し遂げた話題作。オリジナルスタッフ陣が集結し、シンディ・ローパーが全曲作詞作曲した音楽や演出、振付はそのままに、森雪之丞が訳詞を手掛け、全編日本語で上演。主演は小池徹平と三浦春馬が務める。【チケット情報はこちら】物語の舞台は、イギリスの田舎町の老舗靴工場「プライス&サン」。その4代目・チャーリー(小池)は、フィアンセと共にロンドンに移住した矢先に父親が急死。地元に戻り工場を継ぐことになってしまう。しかし、その工場も倒産寸前。なんとか生き残るために、ロンドンで出会ったドラァグクイーンのローラ(三浦)にヒントを得て、ドラァグクイーンのためのブーツ“キンキーブーツ”をつくる決意をする。早速ローラを専属デザイナーに迎え、ミラノの見本市への出品に賭けるが――。小池演じるチャーリーは、父親の「継いでほしい」という願いを振り切って工場を飛び出したにも関わらず、あっという間に呼び戻されるお人好し。“飛び出した”という前提がありながら、工場への想いや従業員を愛する気持ちが真っ直ぐに伝わるのは、小池の歌唱力の賜物だ。三浦は、3年前にブロードウェイで観劇して以来の念願だったというローラ役。十数センチのピンヒールで走り回るだけでも大変なことだと思うが、華やかな衣装をまとい、迫力あるドラァグクイーンを生き生きと演じる姿は、まるでそうであるのが当然かのような強さ、そしてどこか切なさも感じさせ、とても魅力的だった。ブロードウェイのオリジナルスタッフが手掛ける本作。ドラァグクイーンたちによるクラブでのショーや、キンキーブーツの完成に沸く靴工場で全員が歌い踊るシーンなどは本当に華やかで、格別の楽しさを味わえる。同時に、囲み取材で三浦が「『他人を受け入れれば自分が変わる、世界が変わるよ』という大切なメッセージをしっかりお客様に届けることができる素晴らしい作品です」と話した通り、観終えた頃には大切なものを受け取っているはずだ。10月には、現在アメリカツアー中の『キンキーブーツ』<来日版>も初来日予定。本作と来日版、是非両方楽しんで!ブロードウェイミュージカル『キンキーブーツ』は、8月6日(土)まで東京・新国立劇場にて上演。その後、8月13日(土)より大阪・オリックス劇場にて上演し、8月28日(日)より東京・東急シアターオーブで凱旋公演を行う。取材・文:中川實穗
2016年07月22日京都を拠点に活動するヨーロッパ企画が、近くて遠い大阪の、それもディープなイメージのある「新世界」の街を舞台にした新作を上演する。新世界のおっさんがドローンと闘ったりする、来るべき未来を描くSFだ。それを大阪弁にした『来てけつかるべき新世界』をタイトルに、作・演出の上田誠と劇団員たちが、ヨーロッパ企画の新世界を目指す。【チケット情報はこちら】昨年の文房具を使った『遊星ブンボーグの接近』など、実験的なコメディを創作してきたヨーロッパ企画。今回はその題材が、新世界のおっさんになった。上田はそのアイデアの発端をこう話す。「僕のなかのおっさんのイメージは、平日の昼間に喫茶店や銭湯にいる人たち。新世界はそういう人たちの天国だと思うんです。そして、これからドローンとかロボットアームとかのテクノロジーが人間の仕事を奪うようになっていったら、そういうおっさんが増えるんじゃないかと。未来を先取りする意味でも、おっさん×テクノロジーを描きたいと思ったんです。あと、京都に生まれ育った自分として大阪の南のほうの下町には憧れがあって、大阪のお笑いも好きなので。満を持して、大阪弁の大阪の劇を作ってみようという思いもありました」おっさんを描くとなれば、上田ならではの緻密な劇構造の面白さはそのままに、おそらく、役者にかかる比重が大きくなるだろう。劇団員はおっさんへの意気込みをそれぞれにこう語る。「年齢的には僕らもおっさんにさしかかってるので、機械と格闘するおっさんというのを大人数でやったら、ちょっと変わったことができるんじゃないかと」(石田剛太)「おっさんの極意は“どこにでもおれる”こと。僕も最近そういう経験をしたので、おっさんになれるなと思いました」(角田貴志)「僕は運が悪いので、ドローンが自分に飛んで来るところしか想像できないんですけど(笑)、格闘してみます」(中川晴樹)「宮崎出身なので大阪のおっさんにはなじみがないんですけど、自分の知らないものを演じるのは逆に楽しそう」(永野宗典)「人と適当に大雑把に会話できるようになったのは、自分がおっさんになってきたからかなと。そこを拡大して演じたいです」(本多力)。今回は、彼らとほかの劇団メンバーに、福田転球という破壊力を持つおっさんと、金丸慎太郎、藤谷理子という個性派が参戦。「せっかく転球さんもいて下町を描くので、人情ドラマにまで踏み込みたい。ヨーロッパ企画の新章に突入できたらと思っているんです」と上田。ヨーロッパ企画がまた面白くなりそうだ。ヨーロッパ企画第35回公演『来てけつかるべき新世界』は9月3日(土)滋賀・栗東芸術文化会館さきら 中ホールでのプレビュー公演を皮切りに、京都、東京、広島、福岡、大阪、三重、高知、神奈川、愛知を周る。チケットの一般発売は7月23日(土)午前10時より。取材・文:大内弓子
2016年07月22日アニメ『ラブライブ!』の大ヒットですっかりアニメファンの聖地となった東京・神田明神で、この夏、アニソンアーティスト・声優・アイドルらが競演するライブイベントが開催される。【チケット情報はこちら】本イベントは、アニメを中心にさまざまなカルチャーの情報を発信するウェブサイト「Character JAPAN」と、1300年もの歴史をもつ由緒ある神社・神田明神の「納涼祭り」がコラボした、その名も「Character JAPAN ヒット祈願ライブ in 神田明神納涼祭り」。8月13日(土)・14日(日)の2日間にわたり行われ、数組のアーティストたちが神田明神 境内特設ステージにて熱いステージを繰り広げる。出演者は、これからまだまだ伸びしろのある、将来が楽しみなアーティストばかり。13日(土)は、歌手・女優・モデルなどで活躍している上野優華をはじめ、原宿発の5人組アイドルユニット・神宿、アニメ『プリパラ』の白玉みかん役で知られる渡部優衣ら。14日(日)は、“最強の地下アイドル”と称される仮面女子をはじめ、人気のアニソンシンガーChouCho、シンガーソングライターのタカオユキとイラストレーターのちゃもーいによるユニット・みみめめMIMI、スマホを利用した縦型MVで話題となったlyrical schoolら。チケットは発売中。「Character JAPAN」では、本イベントの開催まで特集を展開していく予定。出演者のインタビューやイベントの最新情報などを公開していく。また、本イベントのほか、8月12日(金)~14日(日)には「納涼盆踊り」、8月11日(木・祝)~14日(日)には「絶品グルメ・ビール祭り」が同時開催される。どちらも入場無料。■Character JAPAN ヒット祈願ライブ in 神田明神納涼祭り日時:8月13日(土)・14日(日)開場11:30 / 開演12:00 / 17:00ごろ終演予定会場:神田明神 境内特設ステージ(東京都)出演:【8月13日(土)】アース・スター ドリーム / 上野優華 / 神宿 / 吉田凜音 / Luce Twinkle Wink☆ / 渡部優衣 ほか【8月14日(日)】エラバレシ / 仮面女子 / seeDream / Stereo Tokyo / ChouCho / ぷちぱすぽ☆ / みみめめMIMI / lyrical school ※50音順料金:前売3,980円(税込)※オールスタンディング 入場時に別途1ドリンク代500円が必要
2016年07月22日平牧仁とHITOによるユニット、三ツ星サラバが8月4日(木)より全国ツアーを開催。同ツアーのファイナルとなる10月9日(日)東京・Zirco Tokyo公演で初のワンマンライブを行うことが決定した。【チケット情報はこちら】同ツアーでは各会場の物販でしか手に入らない限定グッズの販売や、来場者参加型の企画が多数行われる。三ツ星サラバは『烈車戦隊トッキュウジャー』『ミュージカル・テニスの王子様』などに出演した俳優、平牧仁の発案による音楽ユニットとして2015年より活動を開始。楽曲の作詞・作曲・アレンジはすべて平牧仁自らが手がけ、HITOがボーカルを務めている。ツアーファイナルとなる10月9日(日)東京公演のチケット一般発売に先駆けて、オフィシャル最速先行を実施。受付は7月23日(土)昼12時から25日(月)午後11時59分まで。■三ツ星サラバ『初★ワンマンに向けての星巡ツアー』ツアーファイナルワンマンライブ『タイトル未定』10月9日(日)Zirco Tokyo(東京都)開場 18:00 / 開演18:30料金:4,000円(ドリンク代別)
2016年07月21日2015年に上演された人気TVゲームの舞台化『スーパーダンガンロンパ2 THE STAGE ~さよなら絶望学園~』の再演が決定。2017年3月16日(木)より東京・Zeppブルーシアター六本木で上演される。今回再演が決定したのは舞台版『ダンガンロンパ』の第2弾。修学旅行で訪れた南の島に閉じ込められた「私立希望ヶ峰学園」16名の生徒たちが、次々に起こる殺人事件を“学級裁判”で解決していくというストーリー。初演で主演を飾った横浜流星ほか、鈴木拡樹、神田沙也加(映像出演)が続投。人気キャラクター“モノクマ”の声はTARAKOが務める。今回の再演に際し「ダンガンロンパの独特の世界観の中で、個性あるキャラクターに囲まれて、日向創として生きられる事が今から楽しみです。再演という事で、初演より確実にひと回り、ふた回り以上レベルアップし、作品としても深みを出して、皆様に新しいモノをお届けしたいです。今回は大阪公演もあるという事で、沢山の方々にこの作品を届けられてとても嬉しく思います」(横浜)。「またもう一度、“超高校級の幸運”狛枝凪斗を演じる事が出来るなんて僕は本当に幸運です。この作品を演じる事の魅力をアピールさせて頂けるなら、現実では味わえない命懸け疑心暗鬼の張り詰めた空気、銃口を常に突きつけられている様な刺激、リボルバー拳銃を一発ずつリロードしていく様な推理の積み重ね、間違って引き鉄を引いたら命を失う緊張感!この感覚をご来場してくださる皆様と再び体感出来る事を楽しみにしています。肌で感じて頂きたい作品です」(鈴木)とコメントを寄せている。舞台『スーパーダンガンロンパ2 THE STAGE ~さよなら絶望学園~2017』は3月16日(木)から26日(日)まで、東京・Zeppブルーシアター六本木。3月30日(木)から4月 2日(日)まで、大阪・森ノ宮ピロティホール(大阪府)で上演。
2016年07月21日る・ひまわりと明治座による新企画のミュージカル『TARO URASHIMA』。おとぎ話「浦島太郎」をモチーフにした、劇作・脚本は池田鉄洋、演出は板垣恭一のオリジナルファンタジーミュージカルで、8月に東京・明治座で上演される。ミュージカル『TARO URASHIMA』チケット情報主演で浦島太郎役・木村了、ダイオウグソクムシ参謀役・辻本祐樹、深海王子役・原田優一に話を聞いた。辻本「“浦島太郎のお話”って聞くと、なんとなく想像つくじゃないですか。でも制作会社がる・ひまわりって聞いて…ひねってくるぞ、と(笑)。脚本を読んでみたらまさしくそうだったんで、ワクワクしました」木村「イケテツ(=池田鉄洋)さんワールド炸裂で、めちゃくちゃだなと思いましたね(笑)。今回、板垣さんとも初めてなので、どんな演出をつけられるのか、(脚本を)どうまとめていくのか、すごく楽しみにしてます」誰もが知る『浦島太郎』の物語をベースに、なぜ太郎は竜宮城に行ったのか、なぜ乙姫は浦島太郎に玉手箱を渡したのかなど、おとぎ話には描かれない部分を掘り下げることで新たな世界観へとつなげる池田鉄洋の脚本。そしてそのユニークな脚本を、板垣がミュージカルとして演出する。原田「板(=板垣)さんも、音楽の伊藤(靖浩)さんも、擦れてることが大好きなグランドミュージカル好き。邪道好きな王道好きっていうか。そこがおもしろいなって思うんですね。イケテツさんの脚本と、板垣さんの演出と、伊藤さんの音楽。枠がしっかりしているので、その中で大いに暴れられる。楽しみでしょうがないです」また、出演キャストも「暴走する人ばかり。どうやってまとめるんだろう」と原田や辻本が話す通り個性豊か。「坂元健児さんは暴走注意報ですよ!(笑)」(原田)など盛り上がる中、木村は「座長としてそりゃ…見守りますよ!」と笑う。特に今回は芝居とショーの二部構成。自由で実力派の面々が作り上げる新たな世界が楽しめそうだ。木村「すごくツイてない浦島太郎くんなんですけども、それがまた現代に通ずる部分もどこかにあって。観に来たお客様もどこか共感する部分があると思います。まず、チラシからしていろいろ裏切ってるんですけれども…こんな話ではないです(笑)。ハッピーエンドで終わるというところが、『浦島太郎』のお話とはちょっと違うところ。楽しく裏切られたい方はぜひぜひお越しください!」『TARO URASHIMA』は、8月11日(木・祝)から15日(月)まで東京・明治座にて上演。取材・文:中川實穗
2016年07月20日黒柳徹子のライフワークといえば、『徹子の部屋』(テレビ朝日)を思い浮かべる人も多いだろう。しかし彼女にはもうひとつ、半生をかけて取り組んでいる仕事がある。それが舞台「海外コメディ・シリーズ」だ。1989年にスタートし、およそ年に1度のペースで公演が重ねられてきたこのシリーズは、この10月でなんと第30弾となる。記念すべき30回めに選ばれた演目は、第1回に上演された『レティスとラベッジ』。舞台『レティスとラベッジ』チケット情報1989年の初演、2000年の再演に続いて、16年ぶりの再々演となる今回、黒柳の相手役を務めるのは麻実れい。「麻実さんはぱっと見で私とぜんぜん違うでしょう? 役の上では私のレティスという役がいい加減で、麻実さんが演じるロッテが冷静。その違いがぱっと見でわかるから、きっといいコンビになれるんじゃないかしら」型破りな案内をする観光ガイド・レティスと、彼女にクビを宣告するカタブツのロッテ。ふたりの女性の会話によって物語は進んでゆく。「レティスって、脚本家のピーター・シェーファーさんがわたしを見て書いたんじゃないかしらっていうくらい実際のわたしに似た役なの。だからすごく面白く観ていただけるんじゃないかなと思います」黒柳が長年大切にしてきたこのシリーズは、昭和を代表する劇作家、飯沢匡の発案だったという。「飯沢先生がね、『黒柳くんはちょっとふつうの日本の家にはいない感じがするので、君は洋ものをやりなさい』って。私が演じてみると、どうもみなさん、外国の作品を観るときの身構えた気持ちがいらないみたいなのね。それに『黒柳徹子が演じてる』ってことも、だんだん忘れてしまうんですって。みなさん、きっと想像と違うものが観られると思いますから、テレビの黒柳徹子しか知らない方にもぜひ観に来ていただきたいですね」その飯沢の死後、1996年からほぼすべての作品で演出を務めた高橋昌也も、2年前に他界。しかし演出家の欄には今回も高橋の名前が残されている。「昌也さんったら、何回もしつっこく同じことを言うんですよ。どんなことを言ったかは私、ぜーんぶ台本に書いてあるの。今回もそのとおりにやりますから、名前もそのまま。だって、完璧なものを直す必要はないでしょ? もっとじょうずにやるようにという努力はしますけれど、演出を変えるつもりはないんです」演出家の言葉がびっしりと書き込まれた20数作品の台本は、彼女のおおきな財産だ。「わたし、100歳まで舞台を続けられるだけの宝物を持っているのね。だからちゃんと舞台を続けられるように、いまだに毎日寝る前にスクワット50回をやってるのよ」そういたずらっぽく笑う黒柳徹子。彼女なら本当に100歳まで舞台に立つ姿を私たちに見せてくれるのかもしれない。公演は10月1日(土)から東京・EX THEATER ROPPONGI、10月20日(木)から大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて。チケットぴあでは東京公演のインターネット先行抽選を7月21日(木)午前11時まで受付中。取材・文/釣木文恵
2016年07月20日旗揚げから間もなく20年。市村正親が語り、唄い、踊る、エンターテインメントショー「市村座」が帰ってくる!演出の高平哲郎を相棒に、ミュージカル、落語、シャンソンなど市村が俳優人生で身体に叩き込んできたすべてを新たな創造力で練り上げ、笑いたっぷりで贈る一人舞台だ。「市村座 2016」チケット情報前回公演から12年、お客様からは度々「市村座はまだ?」と聞かれていたとか。その間、市村の頭にあるアイデアが浮かぶ。ヒントは『オペラ座の怪人』の続編『ラブ・ネバー・ダイ』だ。「あの怪人ファントムに子どもがいた!という話。そこから名作の登場人物の二世たちがブロードウェイに来たらおもしろいなと」。そして誕生したのが、今回の音楽講談『二世たちのコーラスライン』だ。数々のミュージカルナンバーから、「おいしいところだけつまんで、似て非なるものに練り上げ、絶妙にひとひねりして歌います」。『ミス・サイゴン』あり『オペラ座の怪人』あり、羽織袴でビシッときめた市村が名曲で紡ぐ、爆笑必至の感動巨編となりそう。「親と子」をテーマにもうひとつ、古典落語の名作『子別れ』を芝居仕立てで立体的に披露する。「志ん朝さんと談志さんの『子別れ』を織り交ぜて市村版で」。さらに伝説の歌姫、エディット・ピアフの生涯を市村バージョンで、シャンソン珠玉の名曲とともに上演する。「ピアフの愛した男たちのいい曲もあるので歌いたいと思っています」。冒頭はおなじみの口上だ。「お久しぶりの近況報告と自画自賛(笑)」。そしてラストはファンお待ちかねの『俵星玄蕃』。赤穂浪士を題材にした三波春夫の名曲を、市村が完全に“自分のもの”にして歌い上げる。客席からは“おひねり”が飛ぶ、飛ぶ。盛りだくさんで仕掛けたっぷり、サービス精神も全開。そして今回は、他界した演劇仲間へのメッセージも込めたいと語る。「蜷川幸雄さん、坂東三津五郎さん、中村勘三郎くん、彼らの思いを持って、これからも俳優人生を生きていきます。市村の芸、人となり、愛嬌、情熱をお見せして、お客様の笑顔につなげたい」。市村正親という名優は芸術に真摯で真面目、そのすべてが詰まった圧巻のステージで、変わらないパワーに触れたい。公演は8月11日(木・祝)から21(日)まで東京芸術劇場 プレイハウスにて上演。その後、大阪、名古屋など全国5か所を巡演する。チケット発売中。取材・文:大西美貴
2016年07月20日WBB vol.10.5『リバースヒストリカ2016』が7月27日(水)に開幕する。本作は、ジャニーズの佐野瑞樹と、*pnish*のリーダー・佐野大樹の兄弟ユニット「WBB」の新企画。番外公演として、本公演とはひと味違った切り口で異色な企画にチャレンジする。今回はその第1回目。2007年の初演以来、さまざまな劇団に毎年のように上演されている*pnish*の名戯曲『リバースヒストリカ』をWBB版として上演する。稽古も中盤に差し掛かった稽古場で、WBBに初参加する小笠原健と高崎翔太にインタビューを行った。【チケット情報はこちら】ふたりはWBBについて「すごいなって思うのが、大樹さんはこの作品で演じるの3回目なんですよ。なのに真っ新なんです。前公演を追えば簡単だと思うんですけど、一個もその話が出ないんですよ。どこからその探求心が生まれてくるのか」(高崎)。「前回ああだったからそれをやろう、みたいな話が全然出なくて。全部新しく丁寧に作っています。WBBのふたりが芝居をすごく好きなのも伝わってくるし、熱いんです。出演できてよかったなって思います」(小笠原)。今回、瑞樹がアドバイザーを務め、大樹は*pnish*の初演と同じ役を演じる。「瑞樹さんが見に来てくださって、すごく丁寧にち密にコメディを作っている感覚があります。それこそ円形の劇場なので、立ち位置も細かく調整しながら。難しいからヒリヒリするけど、どんどん楽しくなっています。若手の勢いと熟練したWBBのち密さが合わさっていく感じ」(高崎)。小笠原は売れない映画監督(兄)、高崎は人気俳優(弟)という兄弟役で、普段から仲がいいふたり。共演が「楽しい」と口を揃える。「俺らはわかりやすい役で、バカふたり。過去にコメディで共演したことが生きてるなって感じます。ラクと言うと違いますが、ひとつ先の段階から作っていけるし、助かりますね」(小笠原)。高崎「今回観に来てくれる僕とケンケンのファンには『またWBB観たい』って言ってほしいよね、俺ら出てなくても。こういう作品が誰にでも観てもらえるようになったとき、演劇界はめちゃめちゃ明るくなると思う。本の力、演劇の力だけで魅了できる作品です。こんなおもろい作品は観なきゃひと夏損しますよ!」小笠原「今回は特に円形劇場だし、芝居のおもしろさ、生の舞台の楽しさが体験できると思います。老若男女楽しめる作品です。歴史に興味なくてもおもしろいので、迷ってる方にも本当にオススメしたい!」高崎「あと、これだけは言っとけって大樹さんに言われたんですけど、円形だから席が変わったらまた面白いです。チケット一枚買って満足しちゃいけない(笑)。大樹さんが言っとけって…」WBB vol.10.5『リバースヒストリカ2016』は7月27日(水)から31日(日)まで東京・品川プリンスホテル クラブexにて上演。チケットは発売中。取材・文:中川實穗
2016年07月20日2016年2月、ニューヨークのオフ・ブロードウェイ「スカーボール・センター」での公演を大盛況のうちに終えたDRUM TAO。和太鼓という概念に囚われることなく、映像クリエイティブ集団ZERO-TENによるプロジェクションマッピングや、今年で5年目となるコシノジュンコとの衣装のコラボレーションを実現し、今や日本を代表するエンターテイメントグループと呼ばれるに相応しい活躍ぶり。【チケット情報はこちら】地方公演を経て、7月15日Zeppブルーシアター六本木で東京公演初日を迎えたDRUM TAOの公開ゲネプロと、囲み取材が行われた。公開ゲネプロで披露されたのは全部で6曲。屈強な男性陣による一糸乱れぬ和太鼓のパフォーマンスや、女性陣が奏でる艶のある笛の音色に早速気持ちは昂ぶる。また今回は熊本への思いを込めた作品や“ハチャメチャに楽しい”というテーマにぴったりの、華やかなダンスを織り交ぜたナンバーが披露された。ゲネプロ終了後、囲み取材にDRUM TAOのメンバー、江良、西、岸野、中田、麓と、コシノジュンコが出席。東京公演に対する意気込みを聞かれると、江良は「かなりワクワクしています」と興奮気味に語る。西、岸野、中田、麓もそれぞれ「観客へ早く作品を届けたい、一緒に楽しみたい」という気持ちをのぞかせた。新作を制作する過程での苦労と楽しみを聞かれた岸野は、「“ハチャメチャに楽しい”をテーマに本作品を制作している最中、熊本地震が起き、本作品のテーマとのギャップに戸惑いを感じた。しかしそういう状況の中でどうすれば熊本・大分の皆さんに楽しんでもらえるかということを考えながら作品の制作を続けたので、本当に笑顔になれるステージになっていると思う。九州でも好評だったので、東京の皆さんにも楽しんでもらえれば。」と答えた。また衣装について、コシノジュンコは「インパクトのある、今までにないものを作るということが重要」と語る。黒、白、赤を基調とした衣装は、舞台上で本作品の世界観をより一層際立たせていた。そして最後に西が「プロジェクションマッピングやセグウェイを使った演出もあり、観ている人もじっとしていられないようなものになっているので、思い切り楽しんで欲しい。」と笑顔で締めくくった。目で耳で、身体全体で感じることのできるDRUM TAOのステージ。劇場に来る全ての観客が“ハチャメチャ”に楽しめるステージになることは間違いないだろう。公演は7月15日(金)から24日(日)まで行われるZeppブルーシアター六本木での東京公演のほか、日本各地で上演。チケットは発売中。
2016年07月19日ロシア出身のクラウン(=道化師)、スラバ・ポルニンが創作・演出する体感型ファンタジーショー『スラバのスノーショー』が7月15日、大阪・森ノ宮ピロティホールで開幕した。1993年の初演以降30か国以上で500万人を動員してきた本作、日本には2014年の初来日以来2度目の上陸となる。SLAVA’S SNOWSHOW スラバのスノーショー チケット情報雪が積もり、月あかりがぼんやりと灯る薄暗い闇夜に、汽車の音が鳴り響く。どこか遠くの国へ迷い込んだかのような空間を作り込み、劇場へ足を踏み入れたときから観客をその世界へと引き込む。登場するクラウンたちは、セリフを一切発することなく、動きと表情だけで人間の喜怒哀楽を表現していく。哀しげに見せたと思えばコミカルに、ゾクッとさせたかと思えば愛嬌たっぷりに、場面ごとに緩急をつけながら観る者の感情を揺さぶり、楽しませてくれる。また、舞台と客席の垣根を越えたパフォーマンスも、このショーの魅力のひとつ。いたずら大好きなクラウンたちが席の間を縫いながら、雪を投げたりバッグを盗んだり、時には雨を降らしたり…。客席からは驚きの悲鳴と共に笑い声が響きわたる。さらには、客席を蜘蛛の巣が覆いつくし、クライマックスでは、最後列まで届くほどの猛吹雪を巻き起こすなど、これまでに体験したことのないようなダイナミックな演出に圧倒される。大小のバルーンが客席に投入されるエンディングは、子どもはもちろん大人も大喜び。アトラクションのように体感して楽しめるエンタテインメント・ショーだ。本公演を創作・演出しクラウンとしても出演するスラバ・ポルニンは「日本のお客さんは注意力があり、一つひとつ集中して私たちの演技を観てくださっているのが伝わってきます。バルーンが飛び交うシーンでは、誰が大人か子どもか分からないくらい喜んでくださって、感無量です」と、コメント。また、本公演のオフィシャル・サポーターの野沢直子は「絵本のような世界観で、すごくキレイで楽しかった。個人的には、ナナメの世界に生きる人たちがツボでした」と語り、家族で観劇していた月亭八光は「非現実的な空間を楽しませていただきました。休憩時間も楽しめる空間になっていて、後半になればなるほどすごい勢いで盛り上がりが加速する。日本の舞台鑑賞は座ったまま最後まで終わるのが、動きまわっても怒られへん(笑)。日本では考えられないショーやなと思いました」と、興奮していた。大阪・森ノ宮ピロティーホールで7月26日(火)まで公演。東京公演はシアター1010(せんじゅ)にて、7月30日(土)から8月14日(日)まで上演される。取材・文/黒石悦子
2016年07月19日4人組ロックバンド、BRADIOが11月2日(水)大阪・BIGCATより東名阪ワンマンツアーー「ファンカジスタツアー2016~PUMP UP FUNK編~」を開催する事が決定した。【チケット情報はこちら】同ツアーは、6月より全国7か所で行われたワンマンツアーのファイナルで発表されたもの。12月9日(金)に行われる東京公演は、Zepp DiverCityで開催。同会場でBRADIOがワンマンを開催するのは初めて。BRADIOは「日常に彩りを加えるエンターテインメント」をコンセプトに2010年に結成。これまで開催したワンマンツアーは全てソールドアウトするなど、注目を集めている。ツアーのチケット一般発売に先駆けて、現在オフィシャルHP先行を実施中。受付は7月24日(日)午後11時59分まで。■東名阪ワンマンツアーファンカジスタツアー2016~PUMP UP FUNK編~11月2日(水) BIGCAT(大阪府)開場18:00 / 開演19:0011月26日(土) ダイアモンドホール(愛知県)開場17:00 / 開演18:0012月9日(金) Zepp DiverCity(東京都)開場18:00 / 開演19:00料金:前売3,800円
2016年07月19日7月16日より大阪四季劇場でミュージカル『キャッツ』が開幕した。『キャッツ』は、24匹の個性あふれる猫たちの物語。都会の夜のゴミ捨て場を舞台に、各々のキャラクターが自らの生き様を高らかに謳い上げる。劇団四季『キャッツ』大阪公演のチケット情報ここ大阪での公演は13年ぶり4度目。大阪初演は1985年~1986年、旧国鉄の西梅田コンテナヤード跡地(現:大阪モード学園・HAL大阪)に建てられたテント式の仮設劇場「キャッツ・シアター」で、2度目の公演は1992年~1993年、大阪スタヂアム(当時)グランド内に特設された「キャッツ・ドーム」。そして3度目の公演は2001年~2003年「大阪MBS劇場」(当時)にて行われた。グリザベラ役の木村智秋は「13年ぶり4度目の『キャッツ』大阪公演がいよいよ開幕しました。大阪初演の場となった西梅田で再びこの作品を上演できるのは大変光栄なことです。作品の感動を、お客様お一人お一人の心へお届けできるよう、出演者一同、全力で取り組んで参りたいと思います」と意気込む。劇団四季『キャッツ』大阪公演は現在上演中。11月末までのチケットはほぼ完売。12月~2017年3月末公演分のチケットを発売中。
2016年07月19日国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2016」が8月11日(木・祝)~10月23日(日)にて開催される。その公式ガイドブックが7月15日(金)より発売となった。作品紹介やアーティストインタビューはもちろん、開催エリアとなる名古屋・岡崎・豊橋のグルメや街あるき情報などもご紹介。この1冊でイベントの楽しみ方、街の魅力までまるっと知ることができる。また、7月16日(土)10:30~20:00には、出版記念イベントを代官山蔦屋書店 T-SITE GARDEN GALLERYにて開催。芸術監督の港 千尋氏や、あいちトリエンナーレ2016参加アーティストである田附 勝氏、開催場所のひとつである岡崎のアート広報大臣でもあるオカザえもんほか、名古屋のグルメの情報など、「あいちトリエンナーレ2016」、そして愛知の魅力を楽しめるイベントだ。入場は無料なので近くに立ち寄った際は気軽に足を運んでみよう。そして上記出版記念イベントとして、一部の書店ではオリジナルの着せ替えブックカバーのプレゼントを実施。公式ガイドブックのカバーで使用している、あいちトリエンナーレ2016参加アーティストのジェリー・グレッツィンガーの作品の別バージョンになる。「あいちトリエンナーレ2016」のチケットも発売中。
2016年07月15日ミュージカル『マイ・フェア・レディ』が現在、東京芸術劇場 プレイハウスにて上演中だ。映画でオードリー・ヘップバーンが演じたヒロイン・イライザは霧矢大夢(きりや ひろむ)と、真飛聖(まとぶ せい)のWキャスト。霧矢版を観劇したレポートを記す。ミュージカル『マイ・フェア・レディ』下町育ちの花売り娘・イライザが、言語学者のヒギンズ教授に正しい言葉と淑女としてのマナーを教え込まれ、レディとして生まれ変わるシンデレラ・ストーリー。名作として名高い1964年の映画でもよく知られているが、元は1956年に“戦後のブロードウェイを代表する大傑作”と賞賛された舞台だ。日本では映画公開に先立ち1963年に初演、これは日本で初めて日本人が日本語で演じたブロードウェイ・ミュージカルとしてミュージカル史に名を刻んでいる。そんな歴史ある作品だが、今の時代でもまったく古びず、むしろ恋をする高揚感や切なさ、苦しさなどはひりつくほどリアルでフレッシュに伝わってくる。演出のG2は2013年に“リボーン版”を謳い、訳や演出を一新。今回はその3年ぶりの再演だが、それぞれカンペキな人間ではない、だがまっすぐに生きている登場人物たちの愛おしさがさらにパワーアップしている。“きちんとした言葉遣いを習いたい”と素直な気持ちで頑張るイライザを、霧矢は明るくキュートに演じる。その健気な前向きさに、周囲の人々が力が貸すのは納得だ。イライザを教え導く立場ながら、女心を解さず衝突するヒギンズ教授は寺脇康文。前回より“変わり者感”が増し、イライザとヒギンズの関係も、さらにもどかしくなった。教養を身につけ自立していく一方でヒギンズに次第に惹かれ、自分を特別扱いして欲しくなるイライザ。イライザに惹かれながらも、自分のその気持ちにすら気付かないヒギンズ。恋をしたら自分を見て欲しい、ありのままの自分を愛して欲しい……そう思うのは、いつの時代も同じなのだ。そして大人の恋だからこその不器用さは見ていていっそう微笑ましく、観客は彼らの恋に心を寄り添わせ、応援したくなる。それこそがこの作品が永遠の名作であるゆえんだろう。音楽は、初めてこの作品を観る方もどこかで耳にしたことがあるであろう、おなじみの名曲揃い。『踊り明かそう』という名で親しまれている曲が、『じっとしていられない』とタイトルを変えるなど、リボーン版で大胆な手を入れたG2だが、その訳は芝居の中で歌われてこそ光る。芝居と歌の間で感情を途切れさせることなく、気持ちの高ぶりが歌になる。ミュージカルの本来の在り方を再発見し、そしてミュージカルの素晴らしさを改めて輝かせているリボーン版『マイ・フェア・レディ』は、普遍的な良さを、新鮮な感動で包んだ名作だ。ほか出演は田山涼成、松尾貴史、水田航生、麻生かほ里、高橋惠子ら。東京公演は8月7日(日)まで。その後8月13日(土)・14日(日)に愛知県芸術劇場 大ホール、8月20日(土)から22日(月)まで大阪・梅田芸術劇場メインホールで上演。
2016年07月15日イベンターのオデッセーが季節の変わり目毎に行っている、ガールズロックシーンの最前線で活動しているBRAND NEWなアーティストたちを集めたイベント「GIRLS ROCK SPLASH!!」。夏休み最後の週末となる8月28日(日)、Zepp Tokyoを舞台に開催。現状、Chu’s day.、CANDY GO!GO!、Split BoB、SEKIRARA、HERe:NE、CherryHearts、Risky Melody、ガールズロックバンド革命、HONEBONE、CASPAと10組の出演者たちが発表されている。【チケット情報はこちら】Chu’s day.やCherryHeartsは極上なポップスタイルで勝負するバンド。大きな舞台が映える楽曲の数々は、とても胸に心地好い。骨太なロックサウンドをぶつけてゆくのがSplit BoBとRisky Melody、そしてガールズロックバンド革命。エッジ鋭くも野太い音で攻めてゆく音楽には圧倒的なパワー感が漲っている。でも、良質な歌ものという姿勢も備え持つように、熱狂しながらも歌が胸に残り続けてゆく面が嬉しい魅力だ。激熱という面では、スカッとした開放的なハードロックスタイルを軸に据えたCASPAや、ハード&ホラームードを満載、ダークなパーティロックを響かせるHERe:NEも、パワフルなライブで熱狂を描き出してゆくバンドたち。 ソリッドかつひねた存在感を放つ心地好い変拍子ロックを届けるSEKIRARAやエッジ鋭いHONEBONEは、癖を持ったロックサウンドを魅力に後味強く離れたくない強烈な香りを放ってゆく。アイドルなのに気持ちは何処よりもロックしているCANDY GO!GO!も、ガールズバンドたちとの共演に刺激され、かなり魂震わせるライブを見せてくれそうだ。ブレイクしたバンドやブレイク寸前というよりは、今後大きく化けてゆく可能性を秘めたバンドたちばかりのように、先取りしたい人たちは、この手のイベントこそしっかりチェックしていただきたい。今後大化けする原石が、あなたの至近距離でプレイしているかも知れないのだから。文:長澤智典■ODYSSEY Presents GIRLS ROCK SUMMER SPLASH!! 2016日時:8月28日(日)開場12:00 / 開演12:30会場:ZeppTokyo(東京都)出演:Chu’s day. / CANDY GO!GO! / Split BoB / SEKIRARA / CherryHearts / HERe:NE / Risky Melody / ガールズロックバンド革命 / HONEBONE / CASPA料金:スタンディング 4,000円(税込)※入場時、ドリンク代500円別途必要。※整理番号順のご入場となります。※4歳以上チケット必要、4歳未満は保護者1名につき1名まで入場可能。※チケットの一般発売に先駆けて、先行抽選プレリザーブを実施。受付は7月16日(土)昼12時から21日(木)午後11時59分まで。
2016年07月15日NMB48の石塚朱莉が本格的な舞台に初挑戦する『メロメロたち』が7月15日(金)に大阪・HEPHALLで初日の幕を開ける。同作は京都を拠点に活動する劇団悪い芝居の新作舞台。作・演出を手がける山崎彬は、エネルギッシュでありながらどこか歪んだ切ない世界を描き出し、若い観客から支持を得ている。初日を目前に控えた石塚からコメントが到着した。【チケット情報はこちら】・悪い芝居との出会いについて「ある日スケジュールがぽかんと空いて、たまたまHEPHALLでやっていた舞台を観たんです。それが昨年の悪い芝居vol.17『キスインヘル』でした。それまでも舞台が好きでいろいろ観ていたのですが、『キスインヘル』は、これまでにないぐらい心にぐさぐさと刺さって。重くずーんと響いて、帰りの電車の中でもずっと舞台のことを考えて、この人たち凄いなあと思っていました」・今回演じる生恥(いきはじ)つづきの役について「つづきちゃんは、本当に不器用で、ストレートに本音を言えない子。凄く自分と似ているなと思います。好きなものへのハマり方などが似ていて共感します」・作品の魅力について「『キスインヘル』もポップだったのだけど、もっとポップかな。はちゃめちゃで、あっちこっちにとびまわるスーパーボールみたい。でも、ちゃんと人の気持ちがある。つづきは物語の中で変化していきます。そこも難しいですね。あと、アイドルの石塚朱莉だったら絶対に言わないセリフとか動きもあって、お客さまをドキドキさせたいですね。こんなことできるアイドルは私だけだと思うので、そこは楽しいです。演出の山崎さんは、アイドルということはお構いなく、ビシバシと新人女優・石塚朱莉として扱ってくれるのもうれしいです」・劇中歌について「可愛くてかっこいい歌で、普段はメンバーみんなで歌えるリズムがとりやすいものが多いのですが、今回は(岡田)太郎先生が私の声にあったように作ってくれて。でもそれは、劇中に登場するバンドの楽曲なので、それをどう歌うか難しい。劇中のBGM的な音楽もかっこ良くて、太郎先生の曲をもっと歌ってみたいと思いました」・お客様へのメッセージ「『メロメロたち』では、二度と見られない石塚朱莉が見られます。この舞台は見たら得するというか、いい気分になって帰ってもらえると思います。劇場から出たあとも心の中で、ずっとつづきちゃんのことを思っていてほしいです。お客さまも、小さいことでも大きいことでも、友達に謝るか謝らないか、服を買おうかどうしよかとか、いろいろと迷っていることがあると思います。舞台を観て、それが全部いい方向にいってくれたらいいですね。舞台に出るという夢は叶ったので、次は感動してくれる人をもっといっぱいいっぱい増やして、喜んでもらって、心に響く何かを持って帰ってもらいたいです」公演は7月15日(金)から20日(水)まで大阪・HEP HALL、7月26日(火)から31日(日)まで東京・赤坂RED/THEATERにて上演。チケット発売中。
2016年07月15日今年1月に5年ぶりの客演を果たし、エネルギッシュなサウンドで聴衆に鮮烈な印象を与えたアラン・ギルバートが、早くもこの7月都響に再登場。1月のオール・ベートーヴェン・プロと、ギルバート自身の編曲のワーグナーを含む近現代プロは、サウンドのすみずみまで熟考された創意が組み込まれ、都響の生き生きとしたリアクションは、オーケストラと指揮者の格別の相性のよさを感じさせた。今回はモーツァルト『交響曲第25番 ト短調K.183』とマーラー『交響曲第5番嬰ハ短調』を演奏する。3回目の顔合わせで、都響がレパートリーとして誇るマーラーを取り上げたことには、大きな期待を抱かずにはいられない。ここで「何かが起こる」のは確実だ。「アラン・ギルバート指揮 東京都交響楽団」の公演情報はこちらギルバートと都響との初共演は2011年に遡る。そのときに演奏されたブラームスの『交響曲第1番』は今でも伝説だ。崇高でドラマ性に溢れ、あの有名な最初の一音からオーディエンスを痺れさせた。09年からニューヨーク・フィルハーモニックの音楽監督を務めるギルバートが都響から引き出した音は、アメリカ的なビッグ・オーケストラのイメージとは趣を異にする、重厚で繊細なハーモニーで、そこにはこの指揮者とオーケストラでしか生起しないユニークな「世界」が存在していた。あれから5年。都響とギルバートの関係はいよいよ本格的な成熟へと向かっている。都響とマーラーの関係はオーケストラの歴史を紐解いても非常に深く、鉄壁のレパートリーであるだけに、「新しい指揮者」がこれに挑むことには大きな注目が集まる。桂冠指揮者エリアフ・インバル氏が「マーラーの交響曲全曲は、長編小説のような世界です」と語り、2年の年月をかけて2度目のツィクルスを完遂させてからまだ間もない。「都響のマーラー」に大きな愛着を感じているオーディエンスもいるかも知れない。一方、アラン・ギルバートにとっても、マーラーは特別なレパートリーだ。マーラーはニューヨーク・フィルハーモニックの常任指揮者であり、オーケストラの質を向上させ礎を築き、その関係は死の年まで続いた。時折バーンスタインを思わせるギルバートの「熱い」マーラーは、彼が「御本家」のマーラー指揮者であることを実感させる。指揮者とオーケストラ、どちらにとっても王道の作曲家であるがゆえに、月並みならぬ化学反応が期待できるのだ。公演は、7月24日(日)・25日(月)、東京・サントリーホール 大ホールにて。文:小田島久恵(音楽ライター)
2016年07月15日2010年に初演、世界中で400万人以上を動員するシルク・ドゥ・ソレイユ『ダイハツ トーテム』大阪公演が、中之島ビッグトップで開幕した。「ボナセーラ、大阪!」と語りかける陽気なキャラクター・バレンティーノに観客も拍手で応えるなど、街中に出現したテントの中は大空間を感じさせない一体感に包まれた。シルク・ドゥ・ソレイユ「ダイハツ トーテム」チケット情報“人類の進化”をテーマに魚や両性類、類人猿などが登場し、驚異のアクロバットを繰り広げる本作。映像の魔術師と称されるロベール・ルパージュの演出により、プロジェクションマッピングを使って海や湖、火山島などをリアルに表現。可動式ブリッジの変化も圧巻、“生命の起源”の象徴である亀の甲羅のセットほか、大掛かりな舞台装置が生み出す幻想的な世界観にまず心奪われる。さらにプリミティブな響きがどこか懐かしい生演奏や歌、750着もの独創的な衣装、それを着こなすパフォーマーの豊かな表情。カエルはペロペロと舌を出し、カップルはすごい技を見せながらも恍惚とした表情を浮かべる。どこをとっても目が離せないシルク・ドゥ・ソレイユ(以下、シルク)ならではの芸術的な世界が、演劇的にも緻密に進化していた。カエルたちが鉄棒から鉄棒へ宙を舞う「カラペース」から客席の目は釘付け。男女3人が愛の駆け引きを見せる「リングス・トリオ」。吊り輪を大きく揺らし、客席の頭上まで飛ぶパフォーマンスに歓声が。この女性といい美男美女揃いなのも観ていてワクワクする。携帯片手のビジネスマンは猿人たちに服をはぎとられ、肉体美を見せながら棒の上で驚異のバランス。猿人は彼を挑発、これは覇権をかけた戦いなのだ。高いブランコの上でカップルが淡い恋模様を演じる「フィックスト・トラピス・デュオ」は、空中バランスをする女性の頭を男性が腕一本で支えるといった難技を次々と披露。少女たちが高さ2mの一輪車に乗りながら、金属製カップを足で蹴って互いの頭上へと乗せてゆく「ユニサイクル・ウィズ・ボウル」も目を見張る。“人類の進化”は科学や文明にまで及び、サイエンティストが七色に光るボールでジャグリング。色彩的にも美しく子どもの脳裏に焼き付くはず。直径1.8mの台座の上で、男女が超高速回転&旋回を見せる「ローラー・スケート」は人間技とは思えない域。愛の無限さをこの力強い旋回で表現。ふたりの絆が表情からも伝わりウットリする。宇宙飛行士たちが幅たった11cmの長いバーからバーへと宙返りしながら跳び移る「ロシアン・バー」。究極の精神統一が必要な瞬間を観客は息をのんで見守り、成功すると拍手喝采! このライブ感は祝祭的なフィナーレで頂点を迎える。人類の起源から未来まで数億年を旅する、“愛”と“調和”に溢れたドラマティックなシルク。夢のような2時間だ。公演は、10月12日(水)まで中之島ビッグトップにて開催中。その後、11月10日(木)から2017年1月15日(日)まで名古屋ビッグトップ、2月より福岡ビッグトップ、4月より仙台ビッグトップにて開催予定。大阪、名古屋公演のチケットは発売中。取材・文:小野寺亜紀
2016年07月15日ギタリストの沖仁と渡辺香津美による公演が7月20日(水)に東京・東京文化会館で開催される。公演の開催に際し、沖がぴあのインタビューに答えた。【チケット情報はこちら】日本ギター界をリードするこのふたりは、2011年に初共演して以来、鮮烈で感動的な演奏を各地で繰り広げてきた。3年ぶりとなる同会場での公演。気になるプログラムについて沖は「僕が書いたふたりのテーマで、親密で爽快な曲想が特徴の『沖仁 con 渡辺香津美のテーマ』。タンゴの革命児ピアソラの傑作で、香津美さんが2本のギター用に編曲してくださった『リベルタンゴ』。静謐でセンチメンタルなメロディが魅力のメセニー『アントニア』(沖と渡辺が共作した編曲版)などをお届けする予定です」とコメント。そして、ふたりのデュオで必ず演奏しているというのが、スーパー・ギター・トリオ(パコ・デ・ルシア&アル・ディ・メオラ&ジョン・マクラフリン)の熱い演奏で有名な『地中海の舞踏~広い河』だ。「僕たちのデュオの醍醐味のひとつは、やはり燃えるようなギター・バトルにあると思うので、この傑作は絶対に外せません。原曲はギター3本で演奏されますが、僕たちは香津美さんの手によるギター2本用の編曲版を使っています」今後のふたりの共演や展望について尋ねると、「香津美さんは僕にとってあこがれの存在。そんな方と共演できて本当に幸せですが、だからこそ、失敗をして失望されたら、それで終わり。僕は毎回、これが最後の共演になるかもしれない覚悟でこのデュオに臨んでいるんです。ですから、今後のことを考える余裕はないですし、今回も一期一会の緊張と情熱を持って臨みます」彼らの演奏を今回初めて聴く方々へのメッセージをお願いしたところ、次のように語ってくれた。「東京文化会館の小ホールという素晴らしい音響空間を舞台に、フラメンコとジャズのギター・デュオのイメージを”いい意味で”破る演奏をご用意していますので、皆さん、ぜひ会場に足をお運びください!!」沖は11月よりツアーを開催。7月20日(水)公演のチケットは発売中。取材・文:渡辺謙太郎
2016年07月15日