チケットぴあがお届けする新着記事一覧 (186/342)
ブライアン・ウィルソンが4月12日に東京国際フォーラム ホールAで『ペット・サウンズ』50周年アニバーサリー・ジャパン・ツアーをスタートさせた。【チケット情報はこちら】今回の公演は、名作として名高いビーチ・ボーイズのアルバム『ペット・サウンズ』のリリース50周年を記念して、同作の楽曲を再現するライブ。 1966年にリリースされた同作は、史上最高のアルバムと称されることも多く、後進のアーティストに大きな影響を与えた。同作の再現公演は今回のツアーで最後となることが発表されている。ライヴは3部構成となっており、まず一部で『ペット・サウンズ』以外のザ・ビーチ・ボーイズのヒット曲やレア曲を披露し、二部で『ペット・サウンズ』の完全再現を行い、最後にアンコールで、再び『ペット・サウンズ』以外のヒット曲を演奏するというものになっている。第1部では『California Girls』、『Surfer Girl』などが披露され、場内にイントロが流れるだけで観客からは歓声が起こった。第2部では『ペット・サウンズ』を曲順通り再現。「ポール・マッカートニーも気に入ってくれてる曲なんだ。すごいだろ?」というMCのあと披露された『God Only Knows』や、アルバムと変わらない力強いボーカルで聞かせた『I Just Wasn’t Made for These Times』など、同作に収録された名曲の再現に監修は聞き惚れていた。アンコールでは『Good Vibrations』『All Summer Long』から『Help Me, Rhonda』『Surfin’ U.S.A.』『Fun, Fun, Fun』など、ザ・ビーチ・ボーイズのヒット曲を披露。ラストはブライアン・ウィルソン、ソロ名義の1stアルバム『ブライアン・ウィルソン』に収録された『Love and Mercy』で締めくくり、ライブは終了した。『ペット・サウンズ』50周年アニバーサリー・ジャパン・ツアーは本日、4月13日に東京・東京国際フォーラム ホールAで、4月15日(金)に大阪・オリックス劇場で開催。東京公演の当日券は17時より会場で販売される。また、大阪公演の当日引換券は現在発売中。
2016年04月13日雛形あきこと渡部豪太がふたり芝居で演じる舞台『令嬢と召使』の稽古場を取材した。舞台『令嬢と召使』チケット情報原作はストックホルム生まれのスエーデン人作家アウグスト・ストリンドベリが1888年に発表した戯曲「令嬢ジュリー」。令嬢・ジュリーと召使・ジャンの関係を描いた作品だ。原作に登場するのは、ジュリー、ジャン、料理女・クリスティンの3人だが、本作ではふたり芝居用に再構成。雛形は大女優、渡部は若手俳優という設定。そのふたりが令嬢と召使の即興芝居を始める、というところから舞台はスタート。雛形は令嬢に加え召使の許嫁も演じる。その日は稽古開始から約10日という頃。すでに通し稽古が始まっていた。ピアノの生演奏が流れる中で、雛形と渡部はふたりの俳優として物語を始める。演出は『坂の上の雲』『紙の月』など数々のテレビドラマを手がけてきた一色隆司。ふたりが即興芝居で演じるのは、惹かれ合っている令嬢と召使。立場の違うふたりが恋に落ちる…定番の設定だ。だが、そこから回り始めるふたりの関係の歯車は予想以上に生々しい!「男は(女は)調子がいいな」「女は(男は)ずるいな」と思わず苦笑いしてしまうシーンも…。雛形が演じる令嬢は高慢だが、どこか女々しい女性。召使への誘い方が大人でセクシーで、観ていてドキドキするシーンがたくさん。一方、許嫁役での雛形はテレビのふわっとかわいい姿とは対極の、サバサバとした女性を力強く演じている。許嫁がいながら令嬢の誘いを受ける、貧しい召使を演じる渡部。時にやさしく、時に最低な(!)態度をみせる。「やさしくしてほしいの」と懇願する令嬢にやさしくしない召使が、許嫁には「もっとやさしくしてくれよ」と言う。劇中、ふたりの立場はくるくると変わり、それによりお互いへの態度も変わる。お互いを心から求めているようで、利用している側面もある。恋愛だからこそありえる関係性をリアルに描いていく。最初に感じた「なぜ急に即興芝居を始めたのか?」という疑問。劇中のセリフなどで答えが出されることはないのだが、即興芝居を観ているうちに「そういうことか」と自然に納得できる。令嬢と召使を演じている最中にいわゆる「中の人」が出てくる瞬間というものがあり、その出現によりこの答えを感づかせてくれる瞬間は気持ちがいい。ふたりがどうなるのか、この即興芝居は一体どこへ向かっているのか――生だからこそ感じられる臨場感をぜひ劇場で味わってほしい。舞台『令嬢と召使』は4月21日(木)から24日(日)まで東京・シアタートラムにて。取材・文:中川實穗
2016年04月12日風間俊介主演の舞台『イントレランスの祭』が、4月9日に東京・全労済ホール/スペース・ゼロにて開幕した。本作は、作・演出を手がける鴻上尚史によるプロデュースユニットKOKAMI@networkの第14 回公演。KOKAMI@network vol.14『イントレランスの祭』チケット情報物語の舞台は日本。地球に580万人の宇宙人が難民として逃げてきて、国連で決まった割り当てに従い、日本では25万人の宇宙人を受け入れることになる。宇宙人が地球に溶け込み、生活を始めてから数年がたったある日、売れないアーティストの佐渡健吾(風間)は恋人(岡本玲)から自分は宇宙人だと告白される――。タイトルの「イントレランス」とは「不寛容」の意味。劇中には「差別」という言葉が何度も出てくる。地球人と宇宙人だけでなく、会社員とフリーター、若い美人と太めの中年女性……人が人を区別し差別する姿と、傷つきながらもしたたかに生きようとする姿が描かれている。観客という立場で観ていると、その「不寛容」はひどいものだ。言いがかりのような差別でも、弁が立つ者が正当性を主張すれば、それを鵜呑みした世間が被差別者を追い詰めていく。その媒介はインターネット。すぐさま“祭”となる世界に反論の余地はない。あるとき、宇宙人に「地球人だから差別される側の気持ちがわからない」と言われたTVディレクターが「わかる」と反論する。そこで告白したのは「父は日本人ではない、母は特別な地区の出身」という身の上話。舞台上と現実が交差する瞬間にハッとさせられる。苦しくなるようなテーマを扱っているが、そこは鴻上作品。「深刻にではなく面白く、重くではなく軽やかに、悲しくではなく笑える形で追及し、描きたい」と、登場するキャラクターはそれぞれ魅力的で、笑いどころも盛りだくさん。風間演じる主人公は路上で“相手にふさわしい言葉と踊り”を売るアーティストだが、その作品には思わず笑ってしまう。宇宙人を迫害する“日本防衛隊”と宇宙人による乱闘シーンも見どころのひとつ。旗を使ったアクションとダンスは華やかで美しく、その中で恋人のために必死に戦う風間のダンスには胸を打たれた。観劇後のスッキリとした気持ちは、実力派揃いだからこそ実現したと感じる。座席に置いてある、鴻上による手書きの「ごあいさつ」も必見だ。4月17日(日)まで東京・全労済ホール/スペース・ゼロ、4月22日(金)から大阪・シアターBRAVA!、4月29日(金・祝)から東京・よみうり大手町ホールにて上演。チケットは発売中。取材・文:中川實穗
2016年04月12日唐々煙原作の人気コミック(マッグガーデン刊)を忠実に舞台化、昨年スマッシュヒットを記録した『曇天に笑う』。災いをもたらすといわれる伝説の大蛇を巡って、華麗なアクションと兄弟愛や人間愛をも盛り込んで描かれる〈明治婆娑羅大活劇〉だ。メインキャストの曇家三兄弟に扮する玉城裕規と植田圭輔、そして百瀬朔に、本作への想いを聞いた。舞台『曇天に笑う』チケット情報明治11年。琵琶湖に設けられた重犯罪者専用の“獄門処”は、脱出不可能な監獄として知られていた。明治維新以来、政府に不満を抱く者たちが続出し、“獄門処”への橋渡しを請け負う曇家の天火(玉城)、空丸(植田)、宙太郎(百瀬)も忙しい毎日。そんな折り、人々に災厄を及ぼすという「大蛇の器」を追って、天火が以前に所属していた右大臣直属部隊〈犲(やまいぬ)〉が動き出す……。天真爛漫ながら圧倒的な強さで弟たちを率いる長男の天火、真面目な努力家ゆえに、自由奔放な兄と弟に振り回される次男の空丸、そして素直な性格を持ち、天火を慕って行動する三男の宙太郎。そんな個性豊かな三兄弟のキャラクターにも注目だ。本作の魅力を「ただのエンターテインメントでは終わらないところ」と言うのは、長男の天火を演じる玉城だ。「アクションシーンもありますけど、物語ではそれぞれの登場人物の心の動きが丁寧に描かれているから、どのシーンも演じていてやりがいがありますね」と再演を喜ぶ。一方、今回が初参加となる次男・空丸役の植田は「出演が決まって原作を読んだんですけど、メチャクチャ面白くて何度も読み返しました。だからこそ舞台版『曇天~』の魅力は、これから稽古を重ねるなかでじっくりと見つけていきたいです」と意気込む。また三男の宙太郎役の百瀬も、「一つひとつのセリフが深いんですよね。自分のセリフでも話しているときに改めて、“いい言葉だなぁ”って感じることが多くて。そこはちゃんとお客様に伝えていきたい」と、演者ならではの視点で話してくれた。インタビュー中、キャラクターと同じく和気あいあいとした仲良しぶりを見せてくれた3人。「公演中は植田くんに助けてもらおうと思って」と甘え口調の玉城に、植田が「支えます!」と答えたり、「(宙太郎の)可愛いところを見てほしい」と言う百瀬に、またしても植田が「ホント可愛いからねー」と目元を緩ませたりと、三兄弟そのままの様子に取材班から笑いが漏れるひと幕も。そんな笑いの部分と、「人間のドロドロとしたドラマもあり」(植田)というダークな部分とが絡んで、どんな舞台が立ち上がるのか。「再演だからといって、初演と同じようにはしたくない」とキッパリと語った玉城の言葉を頼りに、その開幕を楽しみに待ちたい。5月27日(金)から6月5日(日)まで東京・天王洲 銀河劇場、6月10日(金)・11日(土)大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティにて。なお、今回のインタビューを記念して、4月13日(水)午前10時から27日(水)午後11時59分の間、舞台の原作本である『曇天に笑う』(マッグガーデン刊)一巻が付いてくるお得なチケットを販売実施〈東京公演限定〉。取材・文佐藤さくら
2016年04月12日2013年11月にロンドンのデザイン・ミュージアムで開幕、好評を博し会期も延長された展覧会、「ポール・スミス展 HELLO,MY NAME IS PAUL SMITH」が今年、京都、東京、名古屋の3都市で開催される。ポール・スミス展 チケット情報4月8日(金)サントリーホール ブルーローズにて記者発表会が開かれ、京都展が6月4日(土)~7月18日(月・祝)京都国立近代美術館、東京展が7月27日(水)~8月23日(火)上野の森美術館、名古屋展が9月11日(日)~10月16日(日)松坂屋美術館で開催されることが発表された。記者発表会に登壇したポール・スミス氏は、本展について「私の人となりを知っていただけるようにとても親しみやすい展覧会を目指した」と話した。本展では、ポール・スミスの第1号店となったショップやオフィスの再現、写真や手紙のコレクション、ポール自身の頭の中を表現した映像インスタレーションなど、約2,800点の膨大な展示品を通じて、アート、ファッションなど多角的な視点から楽しめる構成になっている。京都展および東京展の前売券はチケットぴあにて販売中。
2016年04月12日昨年11月より東京、大阪、宮城で初演され、全公演完売という人気ぶりを見せたハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」“頂の景色”が、パワーアップして再演。4月8日、大阪・シアターBRAVA!にて、公開舞台稽古と囲み取材が行われた。ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」チケット情報本作は「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載中の大人気バレーボール漫画「ハイキュー!!」を原作にした舞台で、バレーボールに魅せられた身長162.8cmの主人公・日向翔陽(須賀健太)を中心に物語が展開。「小さな巨人」と呼ばれる選手に憧れて進学した烏野高校で、中学時代の憎きライバル・影山飛雄(木村達成)をはじめ、共に戦う仲間と出会い、キャラクターそれぞれが成長していく姿が描かれる。“ハイパープロジェクション演劇”と銘打ち、生身の役者が演じる熱と、最新の映像テクノロジーを駆使して魅せるこの舞台。前方に向かって傾斜した「八百屋舞台」で遠近感を演出しつつ、廻り舞台や巧みに練り上げられたキャストたちの動きで、クルクルと目まぐるしく展開。アクロバティックな動きやダンス的な動きで見せたり、時には漫画のコマ割りを映像で映し出しながら、まるで漫画を読み進めるように見せるなど、その心地いいテンポ感で、観る者をグイグイと演劇「ハイキュー!!」の世界に引き込んでいく。第一幕では、日向と影山の出会いと烏野部内の練習試合、第二幕では烏野高校の休部状態のエースを巡る物語が展開。たとえ技術が高くても、仲間と気持ちが通わなければ勝ちには繋がらないのがチームプレー。プライドの高さやコンプレックス、それぞれに悩みや葛藤を抱えてもがくけれど、バレーボールにかける熱い思いで心が繋がっていく姿が胸を打つ。舞台を縦横無尽に駆け巡り、天高くジャンプしてスパイクを打ち抜く日向。演じる須賀が囲み取材で「運動量はこの舞台に出てくるキャラクターの中で一番だと自信を持って言える」と言う通り、小柄な身体を目いっぱい使い、汗を撒き散らしながらほぼ出ずっぱりで演じきる。また、木村も「影山が“コートの王様”と呼ばれることに対して、どれだけダークな気持ちを持っているかを重点的に意識した」と、初演以上に影山というキャラクターに寄り添い、役を作り込んでいる。他にも、まさに“強豪”と呼ぶべき青葉城西メンバーの高い跳躍力や身体性にも注目。キャプテン・及川 徹役の遊馬(あすま)晃祐は「“青城(せいじょう)”は3人が新キャスト。初演よりもさらに強くなっています。烏野に負けない熱量で魅せたい」とコメントし、初参加の岩泉 一役・小波津亜廉(こはつあれん)は「続投メンバーに負けない熱量で、“頂の景色”を見に行きたい」とアピールした。大阪公演は4月17日(日)まで。チケットぴあにて当日引換券を発売中。取材・文:黒石悦子
2016年04月12日演出家・蜷川幸雄がシェイクスピア戯曲37作品の上演を目指す“彩の国シェイクスピア・シリーズ”。その第32弾『尺には尺を』で、藤木直人が初のシェイクスピア舞台に挑むこととなった。昨年、蜷川の演出舞台『海辺のカフカ』に出演し、ロンドンやニューヨークほかを巡るワールドツアーを経験。長いツアーが終わる直前に、本作への出演が決まったという。「尺には尺を」チケット情報「ようやく『海辺~』が終わる……と思っていた時だったので、ツアー最終のソウル公演の千秋楽は「でも、まだ終わらないんだな…。半年後にはもうシェイクスピアの舞台に立っているの!?」という気持ちでした(笑)。お客様の前で演じるのは当然エネルギーがいるし、緊張感もありますけど、何よりも蜷川さんの前で演じるほうが緊張するんですよ(笑)。だから、またあの稽古場の緊張感を味わうのか…って思いましたね」喜劇であると同時に、衝撃的な展開から問題劇とも呼ばれる本作。藤木が演じるのは、侯爵(辻萬長)の代理でウィーンの統治を任された青年アンジェロだ。とくに性道徳について厳しく市井を取り締まるなか、アンジェロは不貞の罪を犯した貴族クローディオに死刑を宣告する。しかしクローディオの妹イザベラ(多部未華子)に恋をしてしまい……。「内容が気になってしまって」という藤木は、上演台本を渡される前に、戯曲を購入して読んでみたそうだ。「400年前の本であって、文化も大きく違い、独特な言い回し…。やっぱり難解というイメージがありました。しかも、その後に上がってきた上演台本が、内容は同じでも表現がことごとく違っていたんですよ(笑)。そこが翻訳劇の難しいところだなと。英語の台詞という正解があるのに、異文化である日本語に置き換えて上演するということ。でも、その挑戦を蜷川さんはずっと続けてきて、いろんな意見を言われながら闘ってきて、世界に認められた。『海辺~』のワールドツアーでは行く先々で熱狂的に迎え入れてもらったんですが、それは蜷川さんのやってきたことの証なんだなと感じましたね」前作と違い、今回は主演として稽古場の中心に立ち、蜷川の指揮を真っ向から受けとめる。「蜷川さんがどのような切り口で演出されるのか、その楽しみはあります。まあ、自分が出ない立場だったらその楽しみだけで済んだんですが(笑)。打たれ弱いんですよね」と苦笑いしつつ、覚悟は決めている。「蜷川さんが『この役を藤木がやってもいい』と言ってくださったのだから、応えるしかない。ハードルは限りなく高いし、逃げ出したくなるようなことが待っているでしょうけど、通過すべき時間なのかなと思います。あまり台詞を“独特で難解”と意識し過ぎず、自分の言葉として発せられるように頑張っていきたいと思います」公演は、5月25日(水)から6月11日(土)埼玉・彩の国さいたま芸術劇場 大ホール、6月17日(金)から19日(日)まで福岡・北九州芸術劇場 大ホール、6月24日(金)から27日(月)大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて上演。チケットは発売中。取材・文:上野紀子
2016年04月11日1999年の英国初演が話題沸騰、すぐに欧米ツアーを敢行して、日本への初来日も2002年に果たしている『バーン・ザ・フロア』。その後8回に渡る来日公演の間に、ブロードウェイ公演や英国ウエストエンド公演を成功させるなど、いまや名実ともに世界トップクラスの“エンターテインメントショー”に成長した本作が、現在9度目の来日公演中だ。「バーン・ザ・フロア NEW HORIZON」チケット情報今回『NEW HORIZON』と銘打ち、「全てが新しい挑戦。衣装やセットの変化はもちろん、音楽もトラディショナルな部分は残しつつ、例えばロックの名曲をフラメンコでアレンジしたりと、大きく変わったと思う」と語るのは、芸術監督のピータ・ロビー。その言葉通り、映画『バーレスク』の楽曲で表現する男女の駆け引きや、オペラ『カルメン』の三角関係を現代風の衣装と音楽で魅せるなど、どのシーンも目が離せないものばかり。その他、中世ヨーロッパの衣装で展開するボールルームダンス、日本でも人気の米国製・学園ミュージカルドラマを思わせる群舞など、時代もテイストも多彩なステージに息つくひまもない。一般に海外作品の来日公演は、ブロードウェイなどでヒットした後で来日することが多いが、『バーン・ザ・フロア』は欧米だけでなく、オーストラリアやアジアなどでもツアーを行いながら進化を続けてきた作品。日本では宝塚歌劇団や一部の舞台以外では馴染みの薄い“エンターテインメントショー”を、ドラマチックで豊かな歌唱力と圧巻のダンスで見せ切るのは、世界の観客と共に成長してきた実力の証だろう。そしてどのシーンでも共通しているのは、男女の機微。セリフがないからこそ、観客それぞれの想いを投影することで、自分だけのストーリーが浮かび上がる。本作はそんな真の“エンターテインメントショー”を堪能できる貴重なチャンスだ。初日前に行われたゲネプロでは、スペシャルサポーターのはるな愛と武井壮がダンスをセッション。ダンス経験のあるはるなはもちろん、武井もキレのある踊りを見せ、ダンサーたちから笑顔で拍手が送られるひと幕も。さらに終演後の会見では、同じくスペシャルサポーターのホラン千秋が「悩みごとがあっても吹き飛んでしまうような作品」と太鼓判を押せば、最近はニューヨークにダンスレッスンに通っているというはるなも「歌も照明もすごくて、今までこういう作品を観たことがないという方にもぜひ観てほしい」と興奮気味。「(色んな感情を表現しているダンスを)観ていると、恋をしたくなるね。付き合い始めのカップルなら、見終わった後にビッグチャンスが訪れるかも」と武井が言うと、ホランとはるなも笑いながら同意。三者三様に魅了された様子が伝わってきた。公演は4月13日(水)まで東京・東急シアターオーブ、4月15日(金)から18日(月)まで大阪・フェスティバルホールにて。チケット発売中。取材・文佐藤さくら
2016年04月11日バナナマンや東京03など数々の人気芸人のコントをはじめ、人気バラエティ番組「ゴッドタン」や「ウレロ☆シリーズ」を手がける構成作家のオークラ。彼が“イギリスのトニー賞”ともいわれるオリヴィエ賞の2015年・最優秀コメディ賞受賞作を日本設定に書き換え、演出を手がける舞台、~崩壊シリーズ~「九条丸家の殺人事件」が4月8日に東京・俳優座劇場にて開幕した。開幕の前日には公開舞台稽古と会見が行われ、オークラとともに山崎樹範、大水洋介・長谷川忍(Wキャスト)、彩吹真央、梶原善ら出演者が登壇した。舞台「九条丸家の殺人事件」チケット情報物語の舞台は、いままでまともな公演をしたことがない劇団が、ホストや元キャバ嬢を役者に引き入れ、やっとの思いで上演にこぎつけた殺人ミステリー劇「九条丸家の殺人事件」の公演初日。開演時刻直前に発覚した座長の浮気を発端に、数々のアクシデントが勃発。舞台はそのまま開演を迎えるものの、舞台セットのドアが開かなくなったり、役者がセリフをすべて忘れたりと、予期せぬトラブルに次々と見舞われる。シリアスな芝居を必死に続けるが、芝居はどんどん奇妙な方向へ…。オークラは作品について「ロンドンで賞をとった作品ではありますが、そういう触れ込みとはまったく逆で、本当に中身がない作品です(笑)。目の前で起こる現象を笑ってくれたらこの舞台は成功。期待しても中身はないですが、おもしろいと思います(笑)」と本作の楽しみ方を紹介。主演の山崎も「ただただコメディで楽しい舞台。気持ちよく笑って、すっきりした気持ちで帰っていただける」とコメントした。彩吹は開幕にあたり「オークラさんの底知れない笑いへの執着心。台本が毎日変わって戸惑ったりもしましたが、それがそのときどきのリアルな笑いを求める姿勢なんだなと。元キャバ嬢という役も初めて(笑)。精一杯がんばりたいと思います」と意気込み。ラバーガール・大水は「シソンヌの長谷川さんとWキャスト。見た目もまったくちがう。ちがう感じをみてほしいと思いつつ、最終的には(長谷川より)お前のほうが良かったよと言ってもらえるように、がんばって長谷川さんがミスしてくれれば」と笑わせ、対する長谷川は「(演技が)似ちゃうのかなと思ったんですが、稽古をしていくとお互い全然ちがうアプローチになっているので両方観ていただけたら。あと、ここ最近、自分はどっちかというとシリアスな役が多かったので、今回こういうコメディという新しい扉を開けてくれた皆さんに感謝です」ととぼけてみせた。梶原は「新しい息吹としてこれがシリーズ化して続いていくといいなと。(長谷川を見ながら)若干のキャストの変更はさせていただきながら、がんばっていきましょう!(笑)」とチームワークで笑わせた。4月24日(日)までの東京公演の後、名古屋、大阪、福岡と各地をめぐる。チケットは発売中。
2016年04月11日東京・帝国劇場で開幕したミュージカル『1789-バスティーユの恋人たち-』の初日前会見が4月7日、同劇場で開催され、出演する小池徹平、加藤和樹、神田沙也加、夢咲ねね、花總まり、凰稀かなめが意気込みを語った。【チケット情報はこちら】作品は2012年にフランスで初演し、フランス・ミュージカル界で大ヒットしたもの。フランス革命という史実を背景に、革命に燃える市民たちの情熱や、その中に生まれた愛、そして王侯貴族の衰退を描いていく物語だ。農村出身で、革命に身を投じる主人公ロナンは、小池と加藤のWキャスト。小池は伝統ある帝国劇場に初出演にして初主演。「稽古場から劇場に入って3日目くらいにして、やっと劇場に慣れてきました。エレベーター移動が多い劇場なのですが、全然来ない時は階段を使ったりして、そういうことすら楽しい。階段移動を楽しいと思っちゃうのは初めて(笑)。今のところは舞台の表も裏も、楽しくやれています!」と、環境を楽しんでいる様子。もうひとりのロナン、加藤は2014年の『レディ・ベス』以来、2年ぶり2度目の帝国劇場出演。「Wキャストなので客席で観る機会があるのですが、思った以上に派手で華やか。今やっていることすべてがひとつにつながった時にどうなるか、僕自身も楽しみにしています。間違いなく革命的な作品になる」と自信を語った。小池が「今回3組のWキャストがいて、全部で8通り、色々な『1789』が楽しめる」とアピールするように、ロナンに加え、ロナンと恋に落ちるヒロインのオランプ、王妃マリー・アントワネットの3役がWキャスト。オランプを演じるのは神田と夢咲で、「衣裳も華やかで、舞台セットや照明などもすごく見応えがある。楽曲も素晴らしいので、目にも耳にも楽しんで頂けるのでは」(神田)、「私も帝国劇場への出演が初めて。ずっと憧れていた劇場でこうやって舞台稽古をし、いよいよ始まるんだなと身の引き締まる思いです」(夢咲)とそれぞれ話す。さらに、花總、凰稀という元宝塚歌劇団トップのふたりがアントワネットを演じる。この日の会見もアントワネットの豪華な衣裳はひときわ目を引いたが「少し……少しどころか贅沢をし過ぎましたが(笑)、当時のファッションリーダーでもあったマリー・アントワネットの、これでもか!という素敵なお衣裳をお客さまにも楽しんで頂けたら」(花總)、「マリー・アントワネットの登場シーンは見どころです!」(凰稀)とのことなので、そちらも注目だ。公演は4月9日・10日のプレビュー公演を経て、4月11日(月)に開幕。5月15日(日)まで同劇場にて。その後大阪公演もあり。チケットは発売中。
2016年04月11日日本のロックバンド、GRAPEVINEとTRICERATOPSが対バンツアー「IN A LIFETIME 2016 presents GRAPEVINE×TRICERATOPS GRAPEVINE performs“退屈の花” TRICERATOPS performs“TRICERATOPS”(1st Album)」を8月26日(金)東京・NHKホールより開催することが決定した。【チケット情報はこちら】同ツアーはGRAPEVINEが2014年に開催したアルバム再現ツアーの第2弾。前回、GRAPEVINE は2ndアルバム『Lifetime』を再現したが、今回はTRICERATOPSを迎え、それぞれの1stアルバムであり、ともに1998年にリリースされた『退屈の花』と『TRICERATOPS』を再現する。チケットの一般発売は6月25日(土)午前10時より。■IN A LIFETIME 2016 presents GRAPEVINE × TRICERATOPSGRAPEVINE performs“退屈の花” TRICERATOPS performs“TRICERATOPS” (1st Album)8月26日(金) NHKホール(東京都)9月4日(日) 福岡国際会議場 メインホール(福岡県)9月10日(土) オリックス劇場(大阪府)9月11日(日) Zepp Nagoya(愛知県)9月22日(木・祝) Zepp Sapporo(北海道)9月24日(土) チームスマイル・仙台PIT(ピット)(宮城県)
2016年04月11日4月9日(土)に開幕を控えるミュージカル『グランドホテル』の出演者たちが7日、舞台稽古のさなか会見を開催した。英国出身の鬼才、トム・サザーランドが演出を手がけ、キャストをGREENとREDの2チームに分け、結末も2パターン用意する注目の作品。主演は中川晃教(GREEN)と成河(RED)。ほかに元バレリーナの草刈民代(RED)や、これが初ミュージカルとなる真野恵里菜(RED)など、様々な個性を持ったキャストが集結し、“ふたつの『グランドホテル』”を描き出す。【そのほかの画像はこちら】グレタ・ガルボらが出演した映画でもよく知られる作品だが、物語は1920年代のベルリンを背景に、豪華なグランドホテルに行きかう人々の人間模様を描く群像劇。中川と成河が演じるのは、重い病を患い、残された日々をグランドホテルで過ごそうとやってきたオットー。それぞれ「グランドホテルで人生を探したい、そんなオットーを生きられたら。舞台の端から端まで、上も下も、全部余すことなく堪能していただく舞台です。集中してやっていきたい」(中川)、「華やかで煌びやかで、かつ影がある作品。オットーはその中で、哲学的なメッセージを背負ってホテルを出て行く存在ですので、その部分を注目していただければ」(成河)と意気込みを語った。なんといっても見どころは、2チームが全く異なる結末だということ。稽古も別で、お互いがどうなっているのかを出演者自身も知らないという。両チームに出演する藤岡正明は「こんなに違うと、(2パターン)覚えるのが本当に大変、と稽古をしながら思っていました。まったく別の作品を観るつもりで来ていただければ」とアピール。同じく両チームに出る湖月わたるも「セットの転換も違うし、場面の見え方が全然違う。私は素敵な男爵(宮原浩暢、伊礼彼方)とバレエを踊らせていただくのですが、そのシーンはまったく同じ曲なんですが、まったく違う振付になっています」と話す。和気藹々とした雰囲気の中、ソツなく両チームのアピールをするキャストが多い中、「作品としてはREDの方が1ナノくらい面白いんじゃないかな」(吉原光夫/RED)、「負けてらんねえ!と思います。僕はREDとGREENのバトルだと思ってます」(伊礼彼方/RED)、「宣戦布告をされましたが、僕はあんまり戦ったりするのは好きじゃない(笑)。最終的にはお互いいい作品になればと思いますが……やっぱり負けられませんね」(宮原浩暢/GREEN)など、ライバル心をむき出しにした発言も。ぜひ両チームを見比べてみてほしい。公演は4月9日(土)から24日(日)まで、東京・赤坂ACTシアターにて。その後、愛知、大阪公演あり。チケットは発売中。
2016年04月08日宮本亜門が演出するブロードウェイミュージカル『スウィーニー・トッドフリート街の悪魔の理髪師』が、今年で4度目の上演を迎える。2007年の初演から青年トバイアスを演じ続けているのは、武田真治。「役の幅が広がり、大人の扉を開いてくれた」という役柄について聞いた。ブロードウェイミュージカル「スウィーニー・トッド」チケット情報18世紀末のロンドンを舞台に、無実の罪で流刑され、愛する人を失った理髪師のスウィーニー・トッド(市村正親)が、パイ屋のラヴェット夫人(大竹しのぶ)と共謀し、商売道具のカミソリで人を殺して人肉パイを作り復讐するという物語。武田はラヴェット夫人を手伝う孤児のトバイアスを演じる。年齢不詳の青年だが「彼の純粋ささえ表現できていれば、年齢は特に気にしていない」という。同じ役を4回も重ねるのは、武田にとって「最長記録で大冒険。映画版では子役が演じていた役を僕は43歳で演じているぞ!というギャップもにじみ出れば」と笑うが、初演時には苦労したそうだ。「ミュージカルはこの作品が2本目で、しかも1本目は誰もが憧れる、様式美を徹底的に教え込まれた『エリザベート』のトート役。トバイアスはその真逆で、不作法でどちらかというと可愛らしいタイプ。亜門さんに『こんな役やっていたら彼女が出来ない』とまで言い放ちました(笑)。亜門さんは『そうか、困ったね』と笑っていらっしゃいましたが」。虐げられた最下層の役が理解できず「僕の履く靴に、亜門さんが血糊を付けて包帯を巻き、足が壊死したという設定にし、ドブネズミのようなキャラクターを引き出してくれたんです」。幕が開けると、トバイアスが『誰だか分らなかった』と言われ大評判になった。しかし、2回目の公演では足の不自由な設定はなくなった。「こんなもんだと形で演じているように思われたのかもしれない。心で演じなくてはいけないと亜門さんがハードルをさらに上げて下さった。今はもうその設定は僕に任せてくれています」。体を鍛え、その筋肉美でも知られる。「20代で顎関節症になるまで、僕は人より多くのものを与えられ、それだけで表現者として生きていけると思い込んでいた」。しかし、病気を克服するために体を鍛えて「痛みを知る」ことで、今までの自分は「人の痛みを知らない、ただのわがままなヤツだった」と認識したと言う。それは舞台にも通じる。「自分ひとりでは何も生み出せないと思い知った。お客様も含め全体との調和が必要なミュージカルに出会えて本当にラッキーでした」。スウィーニー・トッドは、愛する人を失った痛みから復讐が止められない。トバイアスはその復讐を断ち切る鍵となる。「復讐の連鎖を止めることは大切ですが、幕が閉じた後、事件が全てトバイアスのせいにされてしまうのではないかと気になるんです」。ラストシーンは衝撃的だが、武田は舞台終了後のトバイアスに思いを馳せている。4月14日(木)から5月8日(日)まで東京芸術劇場 プレイハウス、5月13日(金)から15日(日)まで大阪・シアターBRAVA!、5月20日(金)から22日(日)まで愛知県芸術劇場 大ホールにて上演。チケットは発売中。取材・文:米満ゆうこ
2016年04月08日世界各国で上演されたフランス発のミュージカル『ロミオ&ジュリエット』が新キャストにより2017年1月から3月まで、東京、大阪で上演が決定した。ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』公演情報本作は、2010年に宝塚歌劇団星組が大阪、博多で日本初演。その後、雪組、月組でも上演され、宝塚歌劇団においても大ヒット作品となった。2011年秋には、さきの宝塚歌劇団での上演を成功に導き、日本ミュージカル界を牽引する演出家、小池修一郎により、日本オリジナル本格ミュージカルバージョンを上演。2013年にも再演し、いずれも大ヒットを記録、16万人を動員した。主演のロミオ役は、『エリザベート』での皇太子ルドルフ役やミュージカル『黒執事』で主演を務めた古川雄大が、前回に引き続き出演する。一方Wキャストは、大河ドラマ『花燃ゆ』やNHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』に出演中の大野拓朗。ミュージカルへの出演は、2012 年の『エリザベート』以来5年ぶり初主演だ。ジュリエット役には、『虹のプレリュード』や『リボンの騎士』で主役経験のある乃木坂46の生田絵梨花。Wキャストはテレビ番組『全日本歌唱選手権 歌唱王2015』の決勝戦に佐賀県から出場した期待の新人・木下晴香が挑むなど、キャストを一新。新ロミオ、新ジュリエットに対し小池は、「古川雄大君は再挑戦ですが、大作への出演が続いているので、今回は自分なりのロミオ像を完成させてくれるでしょう。 大野拓朗君はミュージカル『エリザベート』の後、4年間、秘かに歌のレッスンを重ねてきたというミュージカルへの情熱がオーディションで感じられ、リベンジのチャンスを勝ち取りました。 生田絵梨花さんはトップアイドルにも関わらず、本格的な音楽の勉強を続けていて、ミュージカル女優としての開花に大いに期待しています。 木下晴香さんは、テレビの歌番組で見て高校生ながら突出した歌唱力と新鮮さに懸けました」とコメント。そのほか、ロミオの親友・ベンヴォーリオ役は馬場徹、矢崎広。マーキューシオ役は平間壮一、小野賢章。敵対するティボルト役には、渡辺大輔、広瀬友祐。死のダンサーには、大貫勇輔、宮尾俊太郎(Kバレエカンパニー)が出演する。若者の情熱と、その純粋さを操る“死”の妖しい美しさ、失われた世界に燃え上がるひとすじの恋を描いた、永遠の感動のミュージカルの新たな歴史が生まれるはず。開幕の日を楽しみに待ちたい。■ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』【東京公演】8月27日(土)チケット発売予定▼2017年1月15日(日)~2月14日(火)赤坂 ACTシアター[問]0570-077-039【大阪公演】10月チケット発売予定▼2017年2月22日(水)~3月5日(日)梅田芸術劇場メインホール[問]06-6377-3800
2016年04月08日WBB vol.10『懲悪バスターズ』の制作発表が東京芸術劇場にて行われ、佐野瑞樹、佐野大樹、田村亮(ロンドンブーツ1号2号)、鈴木勝吾が登壇した。また、出演者のひとりでもある土屋佑壱(*pnish*)が司会として参加した。WBB vol.10『懲悪バスターズ』チケット情報「WBB」は、ジャニーズ事務所の佐野瑞樹と、*pnish*の佐野大樹が、兄弟でプロデュースする公演。ふたり交互に企画を担当しており、記念すべき10作目となる『懲悪バスターズ』は弟の大樹が作・演出を行う。佐野兄弟以外は毎回違う顔ぶれで公演を行っており、今作では、田村亮、鈴木勝吾、OH-SE(電撃チョモランマ隊)、五十嵐麻朝、有澤樟太郎、政岡泰志(動物電気)らと、演劇以外にもお笑いやダンスなどさまざまな分野のキャストが揃った。制作発表では、作品にあまり関係ない質問をしたり、同じ人に同じ質問を2度するなど、土屋の迷司会ぶりが炸裂。記者たちを爆笑させながら進行した。悪霊退治を研究している偏屈な天才科学者(瑞樹)と、人を驚かせることが苦手で落ちこぼれの悪霊(田村)を中心に、ダンスあり殺陣ありの派手で楽しいエンターテインメントとなる本作。作・演出を担当する大樹が「落ちこぼれの悪霊と偏屈な科学者が出会って、心が緩んでいくハートフルコメディです」と紹介すると、土屋から「ポスターには思いっきり『サイエンス×ホラー×アクション活劇』と書いてありますけど」とツッコミが。大樹は「ホラーと言っても“かわいいホラー”です」と慌てて説明した。2007年に劇団「田村亮一座」を立ち上げ、定期的に公演を続ける田村は、客演として他の劇団に参加するのは今作が初めて。「どんな稽古をしているかも興味があります。(舞台の作り方を)勉強しながら、自分も楽しめてお客さんも楽しめるようになれば」と話す。悪霊役の鈴木は「僕は鬼だったりロボットだったり、人じゃない役を演じることがすごく多いので、とうとう悪霊まできたか、と。ファニーに演じられたら」と話した。大樹は「(瑞樹は)兄でもあるし、この世界の先輩。ものづくりに対してのシビアさとかこだわりをすごく感じています。そこに負けないようにがんばりたい」。瑞樹は「(大樹の)いいところは真っ直ぐなところ。これは兄弟ならではなんですけれども、普通、面と向かって言えないようなところも言い合えるので、シビアに作品に取り組んでいけます」とWBBの楽しさを語った。WBB vol.10『懲悪バスターズ』は5月19日(木)から5月22日(日)まで東京・東京芸術劇場 プレイハウスにて。その後、兵庫・新神戸オリエンタル劇場にて上演。チケットの一般発売は4月17日(日)午前10時より。チケットぴあではインターネット先行抽選「プレリザーブ」を実施中、4月11日(月)午前11時まで受付。取材・文:中川實穗
2016年04月08日昨年は2日間で約5万人が熱狂した中四国最大級の音楽フェス「MONSTER baSH」が今年も香川県・国営讃岐まんのう公園にて8月20日(土)・21日(日)に開催決定。本日4月8日(金)に第1弾アーティストが発表された。MONSTER baSH 2016のチケット情報今回出演が発表されたのはフジテレビ系“月9”ドラマ「ラヴソング」(4月11日(月)スタート)のヒロインに抜擢されたシンガー・ソングライターの藤原さくらをはじめ、ACIDMAN、浅野 祥×山部泰嗣、BLUE ENCOUNT、ぼくのりりっくのぼうよみ、BUZZ THE BEARS、C&K、Charisma.com、Crossfaith、フレデリック、go!go!vanillas、H ZETTRIO、HEY-SMITH、片平里菜、KEYTALK、LONGMAN、lovefilm、MIYAVI、MONGOL800、Mrs. GREEN APPLE、My Hair is Bad、NakamuraEmi、ORANGE RANGE、PAN、ROTTENGRAFFTY、SHANK、SHISHAMO、SPYAIR、スキマスイッチ、SUPER BEAVER、四星球、THE BACK HORN、THEイナズマ戦隊、THE ORAL CIGARETTES、The Screen Tones mini、宇宙まお、植田真梨恵、UNISON SQUARE GARDEN、夜の本気ダンス、在日ファンク、9mm Parabellum Bulletの計41組。今後も出演アーティストは追加されていく。チケットの一般発売は6月5日(日)より開始。なお、サークルK・サンクスでは先行販売を実施中。■サークルK・サンクス店頭先行(先着)販売【受付期間】4月8日(金) 10:00 ~ 4月17日(日) 23:59【販売方法】サークルK・サンクス店内、Kステーションで直接お求め頂けます。【受付席種】1日券-8640円(Pコード:561-222)、2日通し券-15120円(Pコード:697-020)※予定枚数終了しだい販売終了。
2016年04月08日今夏、全国ツアーを行う国民的人気ゲームを題材にした大規模アリーナショー『ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー』。同公演の先行期間限定で販売されている「ちいさなメダル付きプレミアムチケット」の特典が発表された。「ちいさなメダル」はゲーム中に登場するアイテム。ゲーム内でその「ちいさなメダル」を収集している「メダル王」というキャラクターにメダルを渡すと、枚数に応じて貴重なアイテムを褒美として授けてくれる。今回、さいたまスーパーアリーナ公演の「ちいさなメダル付きプレミアムチケット」を購入した方だけが、公演当日「メダル王」に専用レーンで謁見できる。ショーにはメダル王は登場しないため、購入者限定の特典となる。また、さいたま、福岡、名古屋、大阪、横浜の5会場すべてのご当地メダルを集めると、最後の横浜アリーナ公演で勇者を含む主要キャストとの写真撮影ができる権利が特典としてつく。「ちいさなメダル付きプレミアムチケット」はセットAとセットBの2種類。セットAはS席のチケットにいろんなスライム4種+公演地ごとに違うご当地メダル1種。セットBはS席のチケットに、強敵を集めたモンスター4種+ご当地メダル1種という内容になっている。「ちいさなメダル付きプレミアムチケット」を含んだチケットの先行受付は4月22日(金)午後11時59分まで。■ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー7月22日(金)~31日(日) さいたまスーパーアリーナ (埼玉県)8月5日(金)~7日(日) マリンメッセ福岡 (福岡県)8月12日(金)~14日(日) 名古屋 日本ガイシホール (愛知県)8月18日(木)~22日(月) 大阪城ホール (大阪府)8月26日(金)~31日(水) 横浜アリーナ (神奈川県)※写真はサンプルですので、実物と異なる可能性がございます。※メダルは、公演当日会場にてお引き換え致します。
2016年04月08日1970~80年代に渋谷ジァンジァンで毎月開催されていた「実験落語」が6月、渋谷のCBGKシブゲキ!!で『実験落語neo~シブヤ炎上~』として復活する。『実験落語neo~シブヤ炎上~』チケット情報「実験落語」とは、1978年から86年にかけて三遊亭円丈が主催していた新作落語の会。それまでの新作落語とは一線を画す、現代的なモチーフと言葉を用いながら新たな方法論でネタおろしを行い、代表作『グリコ少年』等を生み出した。その作風は、春風亭昇太、柳家喬太郎など新作を手がける落語家たちに大きな影響を与えたと言われている。復活第1弾には、「実験落語」の創始者・三遊亭円丈とメンバーの林家しん平、そして、かつては立川談志門下で修業を積んだダンカン、俳優でピン芸人としても活動する清水宏、若手講談師・神田松之丞が参加する。公演は6月9日(木)午後7時開演。チケットの一般発売は4月23日(土)午前10時より。なお、チケットぴあでは4月13日(水)午前10時より先行抽選プレリザーブを実施予定。
2016年04月07日『インディ・ジョーンズ:レイダース/失われたアーク』映画全編をオーケストラによる生演奏付きで上映する「シネマオーケストラシリーズ」。同シリーズの最新公演「インディ・ジョーンズ in コンサート」「E.T. in コンサート」が8月に東京と大阪で開催される。【チケット情報はこちら】シネマオーケストラシリーズは昨年、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』、『ゴッドファーザー』、『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』などの作品をテーマに上演。今回、公演の題材となる2作の映画『インディ・ジョーンズ:レイダース/失われたアーク<聖櫃>』『E.T.』はどちらもスティーヴン・スピルバーグが監督を努め、作曲家ジョン・ウィリアムズが音楽を担当。『E.T.』における少年たちが宙に浮くシーンや、『インディ・ジョーンズ:レイダース/失われたアーク<聖櫃>』におけるレイダース・マーチが高らかに鳴り渡るシーンなど、数々の名場面がオーケストラによる生演奏で楽しめる。また、公演期間中、会場には写真撮影を行えるフォトスポットが設置される。インディ・ジョーンズのような冒険ファッション、もしくはE.T.のように白い布をかぶって写真を撮ってみては。チケットの一般発売に先がけて、チケットぴあでは先行先着プリセールを実施中。受付は「インディ・ジョーンズ in コンサート」「E.T. in コンサート」ともに東京公演が4月23日(土)午前9時30分、大阪公演が4月23日(土)午後11時59分まで。■「インディ・ジョーンズ in コンサート」8月5日(金)開場18:00 / 開演19:00東京国際フォーラム ホールA(東京都)8月6日(土)開場16:30 / 開演17:30東京国際フォーラム ホールA(東京都)8月12日(金) 開場18:00 / 開演19:00フェスティバルホール(大阪府)■「E.T. in コンサート」8月6日(土)開場11:30 / 開演12:30東京国際フォーラム ホールA(東京都)8月7日(日)開場11:30 / 開演12:30東京国際フォーラム ホールA(東京都)8月12日(金) 開場13:30 / 開演14:30フェスティバルホール(大阪府)
2016年04月07日AmebaFRESH!&ニコニコ生放送で隔週木曜日に放送されている「アニメぴあちゃんねる」。本日4月7日(木)の放送では、ゲストにバンドnano RIPE.のきみコ(Vo/G)、声優の遠藤ゆりかを迎えて放送する。1組目のゲスト、きみコは幼少期にやっていた野球の写真を公開。リトルリーグで活躍していたという彼女がスタジオで素振りを披露する。また2組目のゲスト、遠藤はお酒が大好きということで、番組がお酒を用意。なんと、番組史上初めて、お酒を呑みながらの放送を行う。そのほか、最近アニソンDJとしても活動している彼女が、自宅のDJ機器を披露するほか、出演しているアニメ『ダイヤのA』の舞台裏、最近呑みに行った時の写真など、自身のプライベートを公開する。会員放送では、遠藤が過去に「アニメぴあちゃんねる」に出演した際に公開した、デビュー前の学生時代の写真やバンド姿を再度公開。さらに、遠藤が最近ハマっているゲームが女性向けの恋愛ゲーム「乙女ゲーム」であることから、番組レギュラー陣と即興芝居「リアル乙女ゲーム」に挑戦する。番組恒例の出演者を苦しめるタカオユキのキャラ弁「タカ弁」コーナー、CCDカメラが出演者に大接近するファッションチェックの企画ももちろん行われる。今回出演するふたりに番組では事前インタビューを実施。アニメぴあちゃんねるブロマガに掲載しているので、気になる方はこちらもご確認を。視聴者プレゼントも行われる「アニメぴあちゃんねる」は3月24日午後8時から午後10時まで放送。■アニメぴあちゃんねる日時:4月7日(木)午後8時~午後10時20:00~20:30「AmebaFRESH!」のみ20:30~21:30「AmebaFRESH!」と「ニコニコ生放送」21:30~22:00「ニコニコ生放送」のみ(アニメぴあちゃんねる会員放送)出演:前田玲奈 / 秦佐和子 / タカオユキ / 美濃部達宏ゲスト:きみコ(nano RIPE.)/ 遠藤ゆりか
2016年04月07日現代ミュージカルの巨星、スティーヴン・ソンドハイムの傑作を宮本亜門が演出。市村正親、大竹しのぶという名優の主演で、2007年、2011年、2013年に上演されたブロードウェイ・ミュージカル『スウィーニー・トッド~フリート街の悪魔の理髪師~』が、4度めの幕を開ける!ブロードウェイミュージカル「スウィーニー・トッド」チケット情報18世紀末のロンドン、高名な判事に妻子を奪われ、無実の罪を着せられた理髪師が、脱獄をし、名をスウィーニー・トッドと変え、復讐の機会を狙う。その協力者となるのが、ロンドン一まずいと悪評のパイ屋のおかみ、ミセス・ラヴェットだ。トッドの企みを隠しながら、パイ屋も繁盛をする。そのためにふたりが考えだした、とんでもない作戦とは…!?ロンドンに実在したと言われる理髪師に扮するのは、市村正親。「またこの複雑でおもしろい作品で、ソンドハイムの音楽に身を委ねることができる。役者冥利に尽きますね」と、うれしそうに語る。大ベテランの市村も、初演時には、独特の変化の多い曲に苦労したのだとか。「非常に難しいのに、やっているうちに心地よくなる。多彩な変化が、ドラマチックな物語を表していて、まさにソンドハイムのミラクルが体感できる作品なんです」。トッドの残酷な運命を予感させるように、不安げなメロディで幕が開き、物語はスリリングに展開する。血なまぐさいトッドの企みを、ブラックジョークへと変え、コミカルな笑いで盛り上げるのがラヴェット役の大竹しのぶだ。「しのぶちゃんあっての『スウィーニー・トッド』」と市村が言うように、大竹のおかみぶりは、豪快でお茶目。憎しみの炎をたぎらせる市村のトッドと絶品のコンビで、観客をぐいぐいと引っ張っていく。ふたりがカミソリと鉈を手に歌い上げるシーンは、恐ろしくもおかしく、盛り上がりどころのひとつだ。恐怖と笑いが交錯する物語は、ハラハラドキドキの連続で目が離せないと市村。「特に2幕の後半はスピーディで見事です。あり得ない話だけどリアリティもあって、このハラハラドキドキ感は観る甲斐ありですよ」。宮本演出のもと、市村、大竹の巧みなタッグに見事なアンサンブルを添えるのが武田真治、芳本美代子、田代万里生、斉藤暁、安崎求ら個性派の共演者たち。いずれも本作品の出演経験者で、「芝居も歌も確実に深まっています。みんな音符に追われるのではなく、物語の中で生きている感じ」。2007年から10年が経ち、市村はふたりの子どもを持つ父親に。「僕自身も父になって、トッドの妻子を思う気持ちがリアルに体感できるようになりました。トッドは頭では妻と娘を思いながら、手ではすごく残忍なことをやっている。その二面性でお客様がジレンマに陥って、よりハラハラドキドキするような舞台にしたい。今回がファイナルだと思って、悔いのないよう、そしてお客様が喜んで下さるよう、精一杯つとめます」。東京公演は4月14日(木)から5月8日(日)まで東京・東京芸術劇場にて上演。その後、大阪、名古屋を巡演。取材・文:大西美貴
2016年04月07日シンガーソングライターのななみが、3か月連続で行う対バン形式の主催イベント“~nanami and shibuya duo presents「ALIVE 2016」~”を4月1日に東京・shibuya duo MUSIC EXCHANGEにて開催した。「命を込めた歌を届けたい」というななみの思いから“生と唄”をコンセプトにイベントを企画。第1回目のこの日は、3組のシンガーソングライターを迎えて行われた。【チケット情報はこちら】トップバッターを飾ったhealah(ヒーラ)は、先月行われた“モナレコードレーベルオーディション2016”で数100組の中から見事入賞を果たしたネクストブレイクアーティスト。鍵盤の弾き語りで透明感のある歌声を披露し、観客を魅了した。ななみが“大分の音楽の兄”と慕う古澤剛は、ラグビーの五郎丸歩選手らが出演する『バイトル』CMソングの『仲間だろ』など4曲を熱唱。熱く、男臭いステージで会場を沸かせた。パーカッショニストをサポートに従えて登場した戸渡陽太は、畳みかけるビートとぶつかり合うような演奏で観客を圧倒。6月リリースのメジャーデビューアルバム『I wanna be 戸渡陽太』から『Beautiful Day』などを披露した。ななみはイベントのトリで登場。ピーンと張りつめる空気の中、自分らしく生きる決意を歌う『LET IT BE』や『勝利』を鬼気迫る演奏で披露。瞬く間に会場は彼女の世界に染まっていった。「このイベントでどうしてもみんなに伝えたいことがあって歌を作ってきました」と言うと、イベント名を付けた新曲『ALIVE』を初披露。髪を振り乱しながら熱唱し、どこか窮屈で生きづらいこの世の中に漂う悲しさに一筋の光をあてるように、魂の歌声を響かせた。アンコールは、「一緒に歌いたいと思ったメンバーが揃ったので」と、全出演者でセッション。アイルランドのオルタナティブロックバンド、コーダラインの『オール・アイ・ウォント』をカヴァーした。コーダラインは、イベント前に行ったななみと戸渡の対談の際に「セッションしたい」と名前が挙がっていたアーティスト。個々の世界観で魅了したソロステージとは雰囲気が違うものの、それぞれが持つ独自の歌声がひとつのハーモニーを奏で、ここにしかない音楽の輪ができあがった。すばらしい歌と演奏に会場は拍手喝采となった。次回は、5月12日(木)に同会場で開催。いであやか、あいみょんの出演が決定している。そしてラストの6月23日(木)はNIKIIE、小林未郁が出演。チケット発売中。取材・文:門 宏
2016年04月07日堤真一、寺島しのぶ、井上芳雄、浦井健治らの華も実力も兼ね備えた俳優陣たちが出演する舞台『アルカディア』が4月6日(水)、Bunkamuraシアターコクーンにて開幕する。舞台『アルカディア』チケット情報物語は、英国の貴族の屋敷を舞台に、「19世紀初頭」と「現代」のふたつの時代が、時には交互に、時には複雑に交錯し合いながら進行する。一見何の関連もなさそうなふたつの世界が、「ある謎の追究」を巡り、時空の隔たりを感じさせないほど絶妙にリンクし合いながら躍動する。そんな名作戯曲に挑戦する出演者から最終通し稽古後のコメントが到着。堤真一膨大な台詞の多くは、哲学的であったり数学的な言葉なので、高尚で重苦しい文芸作品のように思われがちです。ところが、実はそういう学術的な言葉は本筋ではなく、軽やかでユーモラスに、登場人物たちの恋愛熱や研究への情熱が 200 年の時空を駆け巡ります。学術的な話が多いので、確かに台詞を喋る役者は大変(笑)。でも、そこで描かれている人間たちの姿をハッキリとお見せできれば、お客様により一層楽しんでいただけるはず。まずはその「人間ドラマ」に集中したいと思っています。寺島しのぶここに登場する人物は皆、研究なり恋愛なり、一つのことに「熱」を傾けている人たちです。私が演じる「ハンナ」も、19世紀の詩人バイロンの研究にエネルギーを燃やしていて、研究以外には全く無頓着。でも自分の研究への愛と情熱は誰にも負けない。そんな「熱」が伝えられれば、素晴らしい舞台になると思っています。栗山さんが、「これは愛の話」と仰っていたように、劇中には色々な形の愛があり、ハンナもその中で成長していきます。劇中に生まれる変化を演じられるのは、とても楽しいことですね。井上芳雄ストッパードの伝説的な作品で、それを栗山民也さんの演出で、堤真一さん、寺島しのぶさんをはじめとする憧れの役者さんたちとご一緒できる!それだけで、台本を読む前に即答で出演を決めました。栗山さんの舵取りで、皆さんと一緒に掘り下げて行った稽古は、謎解きの面白さと演劇の喜びに溢れた現場でした。間違いなく、「日本最高峰のメンバーが集結した舞台」と言っても過言ではないです!ぜひ多くの方々に観に来ていただきたいですね。浦井健治稽古初日の本読み後、思わずため息をつきながら、机に突っ伏してしまったんです(笑)。学術的な台詞が多いし、意味もよくわからないし……。それが、立ち稽古が進むにつれ、どんどん見えてくる景色も広がって、この戯曲の凄さや面白さを発見する毎日でした。栗山さんや皆さんとご一緒できる現場は、僕にはかけがえのない時間。そこから生まれる「熱」をお客様に感じていただけたら嬉しいですね。4月30日(土)まで東京・Bunkamuraシアターコクーンにて上演後、5月4日(水・祝)より森ノ宮ピロティホール(大阪府)へと舞台を移す。
2016年04月06日4月2日福岡・博多座で「スーパー歌舞伎II(セカンド)『ワンピース』」の福岡公演が開幕。同公演で、主演の市川猿之助が宙乗り通算800回を達成した。【チケット情報はこちら】累計発行部数3億2000万部以上を誇る世界的な人気マンガ『ONE PIECE』と、日本固有の伝統芸能である歌舞伎がコラボレーション。猿之助は主人公のルフィを含む三役を演じ、演出も手がける。今回、公演が行われた博多座は歌舞伎、ミュージカル、宝塚歌劇など様々な種類の演劇上演を設計段階から想定して作られた、全国的にも珍しい演劇専用劇場。開館16年目にして、今年初めて館内リニューアルを実施。舞台照明、音響など舞台まわりも一新。リニューアル記念公演第1弾である『ワンピース』の見どころである“ななめ宙乗り”用の設備も整い、さらに迫力ある舞台演出が期待できる。初日前日には、高島宗一郎福岡市長、出演の市川猿之助、平岳大、博多座の芦塚社長が登壇し、テープカットイベントが開催された。「出演された役者さんにもお褒めの言葉をたくさん頂いてる博多座。今回、座席、音響、照明、舞台装置のリニューアルを行ない、さらに魅力が増したと思う。福岡は海外から含め、たくさんの観光客が増えている街。ぜひ様々な方に来場頂きたい」と高島市長が祝辞を述べれば、「『スーパー歌舞伎座』と私達は呼んでいるくらい、スーパー歌舞伎を上演するのに日本で一番適した劇場。それが更に魅力的になって、なかでも特に音響が素晴らしい。まるで映画館でみているような迫力が味わえると思います。『ワンピース』の最終形態をお観せするにはうってつけの劇場」と市川猿之助も笑顔で受ける。また、大阪公演から同公演に参加したという平岳大は「歌舞伎をする、ということが初めて。化粧や見得の切り方など手取り足取り猿之助さんに教えてもらいました。自分なりに役も練れてきた段階で、大好きな博多でしかもリニューアル初公演で出演させて頂けるのはこの上ない幸せ」と締めくくった。同公演は先に昨年10、11月に東京、今年3月に大阪で上演。東京・新橋演舞場公演は、10万人を超える観客が来場し、連日超満員。大阪・松竹座公演では演出を東京公演から改訂。バージョンアップした早替わり、宙乗り、本水、フライングなどの演出で観客を魅了した。福岡公演は4月26日(火)まで上演。チケット発売中。※高島宗一郎福岡市長の「高」ははしごだか。
2016年04月06日2014年に連載20周年、そして今年でTVアニメ&劇場版シリーズ開始から20周年を迎える「名探偵コナン」。そんな国民的作品と「リアル脱出ゲーム」とのコラボ第4弾『「黒き暗殺者からの脱出」~狙われた名探偵~』が全国で開催中。今回のストーリーは、日本各地で次々と探偵が殺されていく「名探偵連続殺人事件」。その捜査のさなか、次なる暗殺の計画書を手に入れたコナンと参加者たち。しかし、計画内容は全て暗号で記されており、計画実行時刻までは残り一時間…。暗殺者の残した謎や暗号を解き明かし、この暗殺計画を阻止せよ、というものだ。リアル脱出ゲームでは、参加したことのない人でも楽しめるよう公式サイトに“練習問題”が設けられているので、参加前に一度こちらのクイズに挑戦してみよう。そして、4月16日(土)からは劇場版『名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)』が公開。さらに現在、愛知県名古屋市の名古屋パルコではコナンとコラボした「コナンカフェ」が期間限定でオープン。コナンをはじめとしたお馴染みのキャラクターが出迎えてくれる店内で、作品にちなんだフード&ドリンクなどのオリジナルメニューが楽しめる。パルコ内の特設会場「名探偵コナン・スペシャルエリア」では、会場限定グッズを販売。他エリアでは品切れになったこともあるという人気商品ばかりなので、こちらも合わせてチェックしておこう。
2016年04月06日市村正親と大竹しのぶがW主演、宮本亜門が演出を手掛けるブロードウェイミュージカル『スウィーニー・トッド』の公開稽古が行われた。2007年、2011年、2013年と3度にわたり、市村と大竹がW主演を務めてきた本作だが、今回の2016年度版がこのコンビでは最後となることが市村の口から発表された。ブロードウェイミュージカル『スウィーニー・トッド』チケット情報本作は18世紀のロンドンに実在したという恐怖の理髪師をモデルにした、痛快で悲しい復讐のストーリー。妻と娘と共に幸せに暮らしていた理髪師ベンジャミン・バーカー(市村)は、ある日、妻を横恋慕する判事ターピン(安崎求)に無実の罪を着せられ、流刑に処せられる。15年後、街に戻った彼は、かつての自分の店の1階で今もパイ屋を営むラヴェット夫人(大竹)から、妻が狂死し、娘はターピンの養女になっていることを知らされる。怒りに燃える彼は「スウィーニー・トッド」と名乗り、再び理髪店を開店。ターピンへの復讐の機会を狙いながら、彼の正体を知る人間を次々と殺し、その肉を使ってラヴェット夫人はパイを焼く――。公開稽古で披露されたのは、オープニング曲の『スウィーニー・トッドのバラード』。亡霊たちが「スウィーニー・トッド」とは何者かを歌うナンバーで、その圧倒的なステージに稽古場は一気に不穏な空気に包まれた。公開稽古後の囲み取材には、市村、大竹、宮本が出席。市村が「僕としのぶさんの『スウィーニー・トッド』はファイナルです。うぅ」と泣きまねすると、すかさず宮本が「前回もファイナルって言ってた気がしたけど」とツッコミ。市村は「今回は本当のファイナルです」と断言した。宮本は「ふたりの人生のすごみが役に入り込んできて、だから毎回唸るような作品の濃さになっていく。このふたりが最後っていうのは演出家としても悔しいですよね」と悔やんだ。市村「ドラマはちょっと強烈だけども痛快な爽快感がある話です。亜門ちゃんの演出で、僕としのぶさんとカンパニーで、最高のものをお見せしたい」大竹「音楽も素晴らしいし、怖いだけじゃなくてワクワクして笑えるところもある楽しい作品。劇場という空間の中で、違う世界に連れてってもらえると思います」宮本「大人しかできない、本物が観たい人に観てほしいミュージカルです。特にこのふたりのコンビはこれが最後なので、演劇ファン、ミュージカルファン、映画ファン、劇場に行ったことない人にも必ず観てほしい。すごい瞬間をお届けできると思います」ブロードウェイミュージカル『スウィーニー・トッド』は4月14日(木)から5月8日(日)まで東京・東京芸術劇場にて。その後、大阪、名古屋を巡演。取材・文:中川實穗
2016年04月06日スウェーデン出身のプロデューサー・DJ、AVICII(アヴィーチー)の来日公演が6月4日(土) 大阪・舞洲特設会場、5日(日)千葉・QVCマリンフィールドで開催される。【チケット情報はこちら】先日、2016年をもってツアーやショウの活動を休止することを発表したアヴィーチー。今回が待望の来日公演となる。アヴィーチーは、2007年頃から独学で音楽制作を学び、2010年、スウェーデン人ハウスミュージックプロデューサーのジョン・ダールバックとの共作曲『Don’t Hold Back』をリリース。その後、彼の才能に目を付けたオランダ人DJのティエストとセバスチャン・イングロッソらとのプロジェクトで知名度を上げる。2014年にリリースしたアルバム『TRUE』は日本を含め世界でヒットを記録。昨年10月にセカンドアルバム『ストーリーズ』をリリースした。チケットの一般発売は4月16日(土)午前10時より。なお、一般発売に先駆けて、千葉・QVCマリンフィールド公演の先行先着プリセールを実施中。受付は4月11日(月)午前11時まで。■AVICII JAPAN TOUR 20166月4日(土) 舞洲特設会場(大阪府)開場16:00 / 開演17:006月5日(日) QVCマリンフィールド(千葉県)開場15:00 / 開演17:00
2016年04月05日4月3日、新国立劇場(東京・初台)にてオペラ『ウェルテル』が開幕した。原作は、文豪ゲーテの代表作『若きウェルテルの悩み』。誰もが知る古典的悲劇を、フランスの作曲家マスネが「人間ドラマ」として鮮やかに描き出す。新国立劇場オペラ「ウェルテル」チケット情報ある夏の日、ウェルテル(ディミトリー・コルチャック)とシャーロット(エレーナ・マクシモワ)は出会う。しかし彼女には許婚アルベール(アドリアン・エレート)がいた。ウェルテルと惹かれあいながらも、決められた結婚をしたシャルロット。その年のクリスマス、ふたりは一度だけ愛を告白しあうが、「永遠にさようなら」と告げられたウェルテルは死を選び、シャーロットは慟哭のなかで彼を看取る――筋はごくシンプルだ。しかし、マスネの音楽にこめられた感情の、なんて鮮やかなこと!たとえば、第2幕でシャーロットに拒絶されたウェルテル。神様に自死の許しを請うが、祈るような囁きから叫びまでの振れ幅で、絶望を見事に表現する。シャーロットの揺れる心もアルベールの冷酷さも、言葉よりメロディが雄弁に伝えてくれる。一方で、作品の故郷フランスからやってきた指揮者エマニュエル・プラッソンと演出家ニコラ・ジョエルが紡ぎ出す今回の舞台には、抑制のエレガンスが漂う。東京フィルの艶やかな音や、コローの絵画のような色彩、若々しい歌手たちの見た目もあいまって、終始うっとりさせられた。そんななか、苦悩するごとに増していくウェルテルの輝きは、第3幕で頂点に達する。「愛だけが真実なんだ。それ以外は無意味だ!」――3幕分、抑えに抑えてきた感情が爆発。ふたりが口づけしたときの快感と言ったらなかった。この日一番の歓声が上がったし、ウェルテルの歌声と、まっすぐな感情の美しさに涙がボロボロあふれた。ウェルテルは破滅型で、ヒーローとはかけ離れた人物に見える。しかし、彼の死の後味は決して悪くない。ある意味、マスネのもうひとつの代表作『マノン』のヒロインにも似ている。悩める青年と小悪魔女子は正反対にも見えるが、自分をごまかさないという一点においてとてもよく似ていて、私にはどちらもすがすがしい。カーテンコールで喝采に応えるコルチャックには気のいいナイスガイの雰囲気があふれていて、そんな歌手本来の朗らかさも功を奏したのかもしれない。また、マノンに振り回される騎士デ・グリューがいい男であるように、シャーロットもいい女だと思う。ズボン役もこなすメッゾソプラノだけあって、どこか凛々しく毅然とした態度がカッコいいマクシモアなら、悲しみを乗り越えて強く生きていくだろう。そんな気がした。公演は4月16日(土)まで。取材・文:高野麻衣
2016年04月04日日本の4人組ロックバンド、BRADIOが6月1日(水)にシングル『ギフト』をリリースする事が決定した。【チケット情報はこちら】『ギフト』は子供の視点から親への感謝をストレートに表現した渾身の感動作。シングル初回生産限定盤には、昨年10月に東京・恵比寿リキッドルームで行われた全国ツアー「POWER OF LIFE ~ファンカジスタツアー2015~」のファイナルの模様を収めたDVDが付属する。同作についてBRADIOのボーカル、真行寺貴秋は「恥ずかしいぐらいに等身大です。感じてはいてもなかなか口に出せない気持ち、なくしてはいけない忘れがちなことを歌という贈り物に託して、それはきっとBRADIO史上最も”届く歌”になれたと思っています。誰もが誰かの子供。この曲をつくれたのも、この曲に出会ってくれた君も、僕らが巡り会えたのは親のおかげ。是非大切な君のあの人にこの歌を贈ってあげてください」とコメントを寄せている。BRADIOは同作を引っさげ、6月10日(金)新潟・NEXS NIIGATAよりワンマンツアー「ファンカジスタツアー2016~レインボービッグバン編~」を開催する。チケットは予定枚数終了の一部公演をのぞき発売中。■シングル『ギフト』6月1日(水)発売【初回生産限定盤】(CD+DVD)2200円(税抜)【通常盤】(CD only)1000 円(税抜)■BRADIO「ファンカジスタツアー2016~レインボービッグバン編~」6月10日(金) NEXS NIIGATA(新潟県)6月12日(日) COLONY(北海道)6月18日(土) LIVE HOUSE enn 2nd(宮城県)6月23日(木) BIGCAT(大阪府)6月25日(土) Fukuoka BEAT STATION(福岡県)7月9日(土) 名古屋クラブクアトロ(愛知県)7月17日(日) 赤坂BLITZ(東京都)料金:前売 3,500円
2016年04月04日中谷美紀主演の舞台『猟銃』が4月2日、東京・パルコ劇場で開幕した。本作は、2011年に中谷が初舞台として挑み、各演劇賞に輝いた作品の再演。“パルコ劇場ゆかりの作品”として上演される「パルコ劇場クライマックスステージ」ラインナップの一作品。舞台『猟銃』チケット情報原作は、井上靖の恋愛小説『猟銃』。三杉譲介に宛てられた手紙で構成された書簡体小説で、愛人の娘・薔子、妻・みどり、愛人・彩子の手紙から、13年間に渡る不倫が暴かれてゆく。その三人の女性をひとりで演じるのが中谷だ。着替えは舞台上で行い、足元には薔子のシーンでは浮草の浮かぶ水辺、みどりのシーンでは玉石が敷き詰められ、彩子のシーンでは板の間が生まれる。約90分間、舞台が暗転することはなく、中谷の芝居と足元の景色だけが世界をガラリと変えていく。薔子が焚く線香の白檀の香りが客席まで漂い、ふとここがどこだかわからないような感覚に陥った。演出は初演同様、NYメトロポリタン・オペラやシルクドソレイユの作品も手掛けるカナダ人演出家のフランソワ・ジラール。三杉譲介を無声の身体表現のみで演じるのも初演同様、カナダ人のフィジカル・アクター、ロドリーグ・プロトー。開幕前日の4月1日には、パルコ劇場にて3人による会見が行われた。20歳の薔子の姿で登場した中谷は「5年も経つと私も人間的に成長を少しくらいはしたかなと思います。人生でたくさんの経験をしたり周囲の方々からお話をうかがう中で、3人の女性の悲しい人生をより深く味わえるようになってまいりました」と振り返った。5年ぶりの再演について「初演のときはどちらかというとひとり芝居の意識がありました。セリフを操ることに本当に必死で。今回は稽古場でロドリーグさんと対面でお芝居をすることによって、私の感情もより深く醸成されたように思います」(中谷)。「井上靖さんの『猟銃』は限りなく深みのある作品ですので、探求は終わらないと感じました。今回再演するチャンスをいただいて、より深くディテールを掘り下げることができて、美紀さんの女優として、アーティストとしての成長を感じました」(フランソワ・ジラール)。膨大なセリフの中で中谷が特に好きなセリフは『あなたは愛することを望みますか? あるいは愛されることを望みますか?』。この問いかけから生まれる凄絶な想いをぜひ舞台で味わってほしい。4月24日(日)まで東京・パルコ劇場にて。その後、新潟、愛知、京都、兵庫、福岡を巡演。取材・文:中川實穗
2016年04月04日