チケットぴあがお届けする新着記事一覧 (262/342)
ミュージカル『ザ・ビューティフル・ゲーム』が1月31日(金)、東京・新国立劇場 小劇場で初日を迎えた。開幕直前には公開リハーサルと会見が同劇場で行われ、出演者の馬場徹、大塚千弘、中河内雅貴、吉原光夫が取材に応じた。ミュージカル『ザ・ビューティフル・ゲーム』チケット情報巨匠アンドリュー・ロイド=ウェバーが作曲、『WE WILL ROCK YOU』のベン・エルトンが脚本を手がけた社会派ミュージカル。1970年代のアイルランドを舞台に、カトリックとプロテスタントが熾烈な争いをする中、サッカーに青春をかけた少年たちを描く作品だ。馬場は主人公の少年ジョン・ケリーを演じる「(演出家から)ザ・主人公みたいな感じでいてほしい、玉をまっすぐ投げて欲しいと言われました。周囲の人たちが色濃く出ていて、その中で自分がどれだけ素直でいられるか、を心がけました」。ジョンの恋人メアリー役に大塚。「ひとりの女の子としてのメアリーにはすごく共感できるのですが、紛争は実際にあったことなので、その時代の中でメアリとして舞台に立つのは難しかった。今時の女の子にならないよう」演じたという。大塚との共演について馬場は「舞台でこんなにキス・シーンが多いのは初めてで。遠慮しちゃいけないな、と思って稽古の帰り道、『大塚さん、明日からキスしていいですか』と言った時ははずかしかった」と照れ笑い。大塚は「中学生みたいだったよね」と笑顔で振り返る。中河内が「俳優って難しいよな。リハのどのタイミングで本当にキスをするか」と割って入ると、大塚も「カップルが3組出てきて、三者三様の恋愛模様があるんですけど、大胆な組は早くから大胆にキスしてましたね。同年代でも違うんだなと思いました」と笑う。その後もキス話で盛り上がり、吉原が「キスの話で終わっちゃったな」と苦笑いしながら、「でもみんなでテーマについて、プロテスタントやカソリックのことなど、話し合ったおかげで、本当の仲間になれた。ひとつのカンパニーにまとまりましたね」と手応えを話した。公演は2014年1月31日(金)から2月11日(火・祝)まで、東京・新国立劇場 小劇場にて。チケット発売中。
2014年01月31日劇団☆新感線 いのうえ歌舞伎『蒼の乱』の製作発表が1月30日、都内で行われ、天海祐希、松山ケンイチ、早乙女太一、高田聖子、平幹二朗らキャスト陣と、演出のいのうえひでのり、脚本の中島かずきが顔を揃えた。劇団☆新感線 いのうえ歌舞伎『蒼の乱』チケット情報作品は平将門伝説をモチーフにした中島かずきの書下ろし。日本の平安時代をイメージした架空の国を舞台に、渡来衆を束ねる女の長・蒼真(そうま)と坂東の若武者・将門小次郎が運命的な出会いを果たし、新たな国作りへと踏み出していく姿を描く。演出のいのうえは「ここ数年のいのうえ歌舞伎はヘビーな内容のものが多かったが、今回は原点に帰って、さわやかで少し軽めの舞台になると思う。主演に天海さんを迎えられたことも大きい。天海さんは現実離れした役が光る(笑)、スケール感のある女優。国盗りをテーマにスケールの大きな舞台になれば」と話す。天海は女長・蒼真を演じる。劇団☆新感線の舞台は4年ぶり3度目。「また新感線に出させていただけるということで本当にうれしく思っています。“人間離れ”した部分があるとするならば、思う存分舞台で発揮したい。今回は恋もあるというので楽しみ」と笑顔。その相手役が松山で、夫となる若武者・将門小次郎を演じる。新感線の舞台は今回が初参加。「先日本読みをしまして、初めて本読みで大笑いしました。そのぐらい楽しい舞台。早くみなさんにお届けしたい」。天海との共演については「“人間離れ”した(笑)天海さんの夫になるには、僕も“人間離れ”しなければいけない。バランスを意識していかなければ。今はまだまだですが、どう天海さんと夫婦になれるか稽古でつめていきたい」と意気込んだ。早乙女は謎の大盗賊・帳の夜叉丸を演じる。新感線へは3度目の出演だが、今回は実弟早乙女友貴が初参加。兄弟で華麗な殺陣シーンも披露する。「僕が新感線へ初参加したのも同じ17歳だった。並ばれてしまったのは悔しくもありうれしくもあります」と話していた。公演は3月27日(木)から4月26日(土)まで東京・東急シアターオーブ、5月8日(木)から27日(火)まで大阪・梅田芸術劇場 メインホールにて。東京公演のチケット一般発売は明日、2月1日(土)午前10時より。
2014年01月31日中屋敷法仁率いる劇団、柿喰う客が演劇の街東京・下北沢に初進出を果たした。約1年半ぶりの最新作『世迷言』は「竹取物語」や「宇治拾遺物語」などの国文学やおとぎ話をモチーフにした作品。今回、中屋敷が出演を熱望したという“異形の俳優”篠井英介を客演に迎え、1月29日、本多劇場で初日の幕を開けた。柿喰う客『世迷言』チケット情報物語には、帝や姫、鬼や大猿といった昔話らしいキャラクターが登場する。だが、そこには懐かしさやほのぼのとした空気はない。作・演出の中屋敷が得意とする毒々しくもスタイリッシュな世界が繰り広げられ、観客を瞬く間に異空間へと誘っていく。女鬼役を務める篠井は歌舞伎や能、狂言を彷彿させるような発声を用い、独特の雰囲気をかもし出している。初日を終えた中屋敷は「演劇の街・下北沢での公演は、劇団としては初となります。演劇の持つ根源的な魅力を全面に押し出した、まさに“演劇らしい”作品となったと思います。日本のおとぎ話をモチーフに、普遍的なテーマやシニカルなドラマ展開など、劇団の作風“圧倒的なフィクション”の世界をそのまま本多劇場にぶつけ、旗揚げ公演のような大きな野心で臨んでいます。篠井英介さんはじめとする客演の皆様にも、劇団の作風に新たな広がりを与えてもらいました。また、振付の北尾亘さん、音楽のJEMAPURさんも僕らと同じ20代。演劇文化の次代を担う新世代の演劇を披露できたと思います」とコメントを寄せた。公演は2月4日(火)まで東京・本多劇場にて上演。その後、2月8日(土)に石川・北國新聞赤羽ホール、2月14日(金)・15日(土)に大阪・サンケイホールブリーゼを巡演。
2014年01月31日今夏上演される蜷川幸雄演出舞台『海辺のカフカ』で、主人公カフカ役にオーディションで選出された古畑新之(ふるはた にいの)の出演が決定した。古畑は音楽活動をしながら、CMやアーティストのPVに出演。2013年GoogleのCMで注目を浴びる。本格的な演技は本作品が初めてとなる。舞台『海辺のカフカ』チケット情報同作は村上春樹の同名ベストセラー小説を蜷川が舞台化したもの。2012年に柳楽優弥の主演で上演されている。「世界でいちばんタフな15歳の少年になる」ために家を出たカフカ少年の物語だ。蜷川は新人抜擢の理由を「カフカ役は少年と大人の間を行ったり来たりするキャラクター。揺れ動く少年の心情を表現できる、子供でもなく大人でもない人を探していた。上手い人は他にもいたけれど、演劇的にあまり訓練されすぎない、未完成な魂を持っているところが良かった。心がぶれてバイブレーションを起こせる、危うさを持っている少年というイメージにぴったりだった」と話している。公演は6月1日(日)から7日(土)まで埼玉・彩の国さいたま芸術劇場 大ホール、6月13日(金)から16日(月)まで大阪・シアターBRAVA!、6月21日(土)から7月5日(土)まで東京・赤坂ACTシアターにて。埼玉・東京公演のチケット一般発売は2月15日(土)、大阪公演は2月22日(土)より。
2014年01月24日2008年の日本初演以来、2010年、2012年とコンスタントに上演を重ねてきたミュージカル『サ・ビ・タ ~雨が運んだ愛~』が今年も登場する。作品誕生の地・ソウルでは1996年から2010年まで14年にわたるロングランを成し遂げた定番の人気作品。人々を惹きつけてやまないその魅力を探るため、キャストを務める駒田一と八坂沙織(SUPER☆GiRLS)に話を訊いた。ミュージカル『サ・ビ・タ~雨が運んだ愛~』チケット情報物語の登場人物は3人。雨の晩、独身の中年男ドンウクの暮らすアパートに、弟のドンヒョンが変わり果てた姿で現れる。この数年、弟はどこで何をしていたのか。一方、兄はその間どのように過ごしてきたのか。気まずさが漂い始めた部屋に突然、見知らぬ女性ユ・ミリがハイテンションで乱入したことで、事態は思わぬ方向に進展する。過去3回のすべての日本公演に参加してきた駒田が今回もドンウク役を演じ、ユ・ミリ役とドンヒョン役には2組のキャストが挑戦。2012年に出演した戸松遥&佐々木喜英による〈TEAM H〉と、初参加となる八坂&矢崎広の〈TEAM Y〉が舞台を務める。駒田は言う。「韓国で観たとき、言葉がわからなくても心情が伝わってきたんです。緊密な劇場空間に一体感があって、俳優に話しかけたりしてしまうぐらい、お客さんが感情移入していましたね。感謝の気持ちや絆、兄弟愛、家族愛というような、日本人が忘れかけていたような情が色濃く描かれているし、何より懐かしさあふれる音楽がいい。今も聞いただけでウルッとしてしまうほどです」。2012年に続いての会場となる東京・青山円形劇場は、舞台を客席がグルリと囲むのが特徴的。前回の公演をいちミュージカル・ファンとしてプライベートで観劇したという八坂は「心温まる本当に素敵な舞台でした。すぐ目の前で物語が進んでいくので、悲しい雨がやがて晴れた空に変わる、という展開がすんなりと心の中に入ってきたんです」と話す。幼い頃からミュージカルが大好きだったという八坂にとって、駒田は、『レ・ミゼラブル』のテナルディエ役などが印象深いステージ上の存在だった。「大先輩からたくさん吸収させていただきたいと思います」と緊張気味の八坂に、駒田は「稽古場でいっぱい恥をかいていっぱい失敗すれば、成功すると思います。Wキャストなので、お互いに刺激し合いながら、僕と一緒になって作品を進化させていきましょう!」と温かくアドバイス。終演後には、様々な趣向を凝らした日替りの“特別カーテンコール”が開催されるので、そちらも楽しみにしたい。公演は3月20日(木)、東京・青山円形劇場で開幕。なお、チケットぴあでは、1月25日(土)の一般発売に先がけインターネット先行先着「プリセール」を実施中、1月24日(金)午後6時まで受付。
2014年01月20日Replicaが3月21日(金・祝)に東京・下北沢CLUB Queでバンド編成のワンマンライブを開催する事が決定した。Replicaは1984年に広島で結成。1988年にメジャー・デビューし、浜崎直子のソウルフルで切なさを湛えたボーカルと、ドラマティックなバンド・サウンドで人気を博した。1996年2月、NISSINPOWERSTATIONのライブを最後に解散した彼らが昨年、18年ぶりに再始動。2013年10月27日に小さな会場でのアコースティック編成ライブにて再結成が実現。圧倒的な復活を熱望する声に応え、今回のライブが決定。今回のメンバーは、浜崎直子(Vo)、田中龍也(G)、山中真一(B)、浅田昌也(Key)、座間博喜(Dr)という黄金期の面々が揃うことに。10月のステージでは『ROLLING BLOOD』、『BABY TOGETHER』、『SO MANY TIMES』など代表曲や『アリョーシャ』のようにリリースされた当時より時が流れてさらにリアルな意味を持つ隠れた名曲まで披露された。そして今回は待望のバンド・スタイル。初期の躍動感あふれる楽曲から後半の音楽性の幅が深化したナンバーまで、彼らの魅力を久しぶりに生で堪能できるチャンス。チケットは発売中。気になる方はご確認を。■Replica日時:3月21日(金・祝)開場17:30/開演18:30会場:下北沢 CLUB Que(東京都)料金:スタンディング-4000円(ドリンク代別途必要)
2014年01月20日劇団☆新感線のレパートリーの中でも真骨頂ともいえる、スケール感とドラマ性豊かな“いのうえ歌舞伎”。その最新作「蒼の乱」が今春、東京・シアターオーブで幕を開ける。主演の天海祐希を筆頭に、松山ケンイチ、早乙女太一、平幹二朗ら、新感線だからこそ為しえた豪華キャストが集結!天海演じる渡来衆の長・蒼真の夫となる将門小次郎役の松山ケンイチに、現在の胸の内を聞いた。映像で活躍してきた松山は昨年、俳優生活12年目にして初の舞台「遠い夏のゴッホ」を経験。2本目の舞台に、「ぜひやってみたかった」という新感線の作品を選んだ。劇団☆新感線 いのうえ歌舞伎『蒼の乱』チケット情報「一番最初に自分でチケット買って観た舞台が、新感線の「レッツゴー忍法帖」(2004年)。田舎の人間だからあんなの見たことなかったし、「すごいな、新感線!」って。「遠い夏~」を演出した西田シャトナーさんが昔やっていた劇団・惑星ピスタチオもそうなんですけど、カッコよくて少年心をくすぐるような、ああいう世界観が好きなんです」ちなみに初舞台「遠い夏のゴッホ」で松山が演じたのはゴッホというセミの役。28歳という実年齢にしては、若くから重厚でダークな役を多く演じてきた松山が生の舞台で見せる無邪気な少年っぽさが新鮮だった。「今回もパーっとしていて気持ちのいい男だと思います。カッコいいし、ほんとに演じがいのある役。しかも平安時代っていう、自分にとってはなじみのある時代を舞台にしているし」大河ドラマ「平清盛」で演じた清盛に続き、平氏の将門を演じる。女ながらに渡来衆を率いる蒼真と運命的な出会いを果たし結婚。蝦夷の王・常世王(平)に乞われ、新しい国づくりを目指して朝廷と戦う真っ直ぐな男だ。「天海さんとは映画で共演したことはあるのですが、男らしい感じというのか、他の女優さんにはない強い存在感を感じました。だから同じ舞台に立つとなると……いやぁこれどうしようかなと思っているところです(笑)。今のままだと確実に負けるでしょうから、なんとか本番までに打開策を見つけたい。でも恋愛のシーンもあるので……頑張ります。舞台をやってみて、舞台と映像の俳優さんはやっぱり違うなと思いました。前回同様できるだけ頼って、皆さんに助けていただけたらなと思います」初舞台のゲネプロでは「緊張で足が震えた」という松山。観客からのアンケートにも毎日目を通し、「ここでこんなことを感じてくれたんだとか、参考になりました」と、謙虚な面持ちで話す。早熟の俳優・松山ケンイチのハツラツと初々しい姿は、舞台でしか観られないかもしれない。公演は3月27日(木)から4月26日(土)まで東京・東急シアターオーブにて。チケットの一般発売は2月1日(土)午前10時より。チケットぴあでは第2次インターネット先行抽選「プレリザーブ」を1月15日(水)午前11時まで受付。取材・文:武田吏都
2014年01月14日市川猿之助と片岡愛之助が初日を迎えた1月2日、東京・浅草公会堂で『新春浅草歌舞伎』鏡開きを行った。「新春浅草歌舞伎」チケット情報毎年若手花形が出演することで人気の興行。猿之助は亀治郎時代に12回出演、猿之助襲名後初めて浅草に登場する。猿之助は「浅草歌舞伎へご恩がえしの意味も込めて、今回出演させていただきます」と挨拶。ずらり居並ぶ若手俳優を指して、「彼らがこれからの浅草歌舞伎を背負って立っていきます。どうか、今まで以上に熱い声援を彼らに贈っていただけますよう」と呼びかけたあと、後ろ手にしていたものを眼前に広げると、観衆は大爆笑。広げて見せたのは若手人気俳優・中村隼人のカレンダーだ。「劇場で売っております。2600円です。これを僕は売りにやってまいりました」と会心の笑顔だった。一方の愛之助は「毎年卒業と言いながら、去年も今年も出演させていただいてます」と挨拶。ドラマ『半沢直樹』でオネエ言葉の国税局検査官役で大ブレイクした昨年を「紅白歌合戦の審査員にも出させていただくなど、すごくうれしい年になりました」と振り返りながら、「今年はオネエも卒業して片岡愛之助へ立ち返って頑張りたいと思います」と笑顔で新年の抱負を話した。今年の新春浅草歌舞伎は猿之助が『上州土産百両首』『博奕十王』、愛之助が『義賢最期』『新口村』に出演する。公演は1月26日(日)まで東京・浅草公会堂にて。
2014年01月07日北アイルランド紛争を背景に、サッカーに青春を捧げた若者たちの激動の日々を描く『ザ・ビューティフル・ゲーム』。このロンドン発のミュージカルの日本語翻訳版が、1月31日、東京・新国立劇場 小劇場で幕を開ける。そこで蜷川幸雄のもとで長年演出助手を務め、本作でミュージカル演出デビューを飾る藤田俊太郎と、主演の馬場徹、大塚千弘に話を訊いた。ミュージカル『ビューティフル・ゲーム』チケット情報取材前に初の読み合わせを行った藤田は、馬場、大塚について「おふたりとも素材としては真っ白」と分析。「だからこそ稽古を進めていく中で、この作品に必要なものをいろんな観点から色づけしていけるんじゃないかなと。さらにおふたりのまだ開拓されていない部分を発見していくことが、本作における僕の役割だと思います」と語った。ふたりが演じるのは、サッカー選手として将来を有望視されるジョンと、その恋人のメアリー。「メアリーはすごく信念の強い人で、どんなことがあってもジョンのことが大好きなんですよね。彼の優しさに惹かれているし、自分が守ってあげなきゃっていう母性的なところもあって」と大塚が語ると、「ジョンもメアリーのことが大好きなんでしょうね」と馬場。「ただその優しさゆえに流されてしまうところもあって……。だからこそあんなことになってしまったんだと思います」と続ける。カトリックとプロテスタントの熾烈な争いが続いた北アイルランド紛争。馬場が語ったジョンの身に起きた事件も、この激しい紛争の中で起きた事件だ。本作で重要なキーワードとなる“カトリックとプロテスタント”。この関係性を藤田は、ある舞台装置を使い視覚化しようしている。「センターステージにして、その中央にロッカーを並べようと思っています。ロッカーに扉はないので、中を通して向こうの世界が見えるようになっていて。あと信者の数はカトリックの方が多いので、それに合わせて客席の割合も変えようかなと。そうすることで、この対立構造がよりはっきり見えるんじゃないかと思います」。馬場はこう言う。「表面的なものだけが見えてしまうとすごくもったいない作品。その奥底にあるものをきちんと伝えていきたい」と。それが何かと言えば、大塚が語るように「この作品から持って帰るものは、人それぞれみんな違うと思う」ということなのだろう。その中でひとつ、藤田はこれを挙げる。「人と関わる、生きていく喜び。そんなことを少しでも感じてもらえたらいいなと思います」。公演は2014年1月31日(金)から2月11日(火・祝)まで、東京・新国立劇場 小劇場にて。チケット発売中。取材・文:野上瑠美子
2013年12月26日波乃久里子が主演する初春新派公演『明治一代女』が1月2日(木)に開幕する。出演は波乃をはじめ、水谷八重子、市川春猿、佐藤B作。初春新派公演『明治一代女』チケット情報『明治一代女』は昭和10年に初演した川口松太郎の作品。花柳章太郎、水谷八重子(初代)らの名優が演じてきた新派の代表作だ。将来を誓い合う柳橋芸者の叶家 お梅(波乃久里子)と人気役者の沢村仙枝(市川春猿)。お梅への嫉妬に狂う芸者秀の家 秀吉、お梅を恋慕う箱家 巳之吉(佐藤B作)。かれら4人の男女の愛と情念を描いていく。15年ぶり3度となるお梅役の波乃。先月行われた会見では「15年ぶりとは思いませんでしたが、水谷八重子(初代)先生の形を踏襲しながら、新しい息吹を吹き込むことができたら」とコメント。共演する3人は「秀吉というのはちょっとしか出番はないが、敵役の中に悲しいストーリーが凝縮して入っている。短い間にどれだけ表現できるか。それが来年初めの私の冒険です」(水谷)、「立ち役をやることが少ないので、どこまでつとまるかわからないが気持ちを大事にして演じていきたい」(春猿)、「巳之吉は(自分と同じ)地方出身者。そこをよりどころに芝居を頑張りたい」(佐藤B作)とそれぞれ意気込みを話している。公演は1月2日(木)から26日(日)まで東京・三越劇場にて。チケット発売中。
2013年12月26日アメリカで誕生し、今や世界中で大人気となっているスポーツイベント『ウォリアーダッシュ』(WARRIOR DASH)が関西に初上陸、2014年3月15日(土)に大阪・舞洲スポーツアイランドにて開催される。『ウォリアーダッシュ』のその他の画像『ウォリアーダッシュ』とは、アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリア等で開催され熱狂的なファンを持つ障害物レース。広大な会場内で「泥のプールを渡ったり」「火を飛び越えたり」「空中に張られたネットの上を進んだり」「細い板の上を歩いたり」といった、15か所の障害物を乗り越えながら5kmのコースを進むエンタメ・アスレチック競技だ。また、『ウォリアーダッシュ』の特徴は参加者が思い思いの仮装で参加でき、お祭り感覚で楽しめるところで、その様は「スポーツのハロウィン・パーティ」と呼ばれるほど。さらに競技終了後には様々なフード&ドリンクが用意され、会場にはDJブースやステージも設置されるなど音楽イベントや大道芸のショーも予定されているとのこと。まさにスポーツと音楽の祭典『ウォリアーダッシュ』、詳しくはオフィシャルサイトでご確認を。
2013年12月26日ミュージカル『アダムス・ファミリー』が来春、上演される。原作はアメリカの人気漫画で、1991年に映画化されるや、大ヒットを記録。そして2010年、ブロードウェイ・ミュージカルとなって話題を呼んだ。今回は、白井晃演出による日本版のお目見えだ。ミュージカル『アダムス・ファミリー』チケット情報ゴージャスかつユーモラスなおばけ一家の中でも、妻として母として、ひと際強いインパクトを放つ黒髪の美女モーティシアを演じるのが、真琴つばさ。「私の声は低くて独特で、デュエットをした時に男声とも女声とも合いづらいんです。でも今回は、この声が生かせそうで嬉しいですね。自己主張が強い印象もあるモーティシアですが、実はとてもクールで、しかも家族を深く愛している。共感します」と微笑む。『アダムス・ファミリー』の魅力は、一見ホラーテイスト満載かと思いきや、普遍的な家族の姿を温かく愉快に描くところにある。「他の人には奇妙に見えることも、彼らにとっては普通のこと。国によって慣習が違うのと一緒ですよね。『色々な家族がいるんだな』『家族っていいな』と感じていただけるのではないでしょうか」夫ゴメス役には、ドラマティックな演技で現代劇からミュージカルまで幅広く活躍する橋本さとし。長女ウェンズデー役は、瑞々しい歌声と愛らしさが光る昆夏美。このウェンズデーと恋に落ちる人間の男の子ルーカスに、D-BOYSの選抜音楽ユニットD☆DATEの柳下大。さらに、ルーカスの母親として、お笑い界の美女・友近が登場するとあって、母同士のドラマも見逃せそうにない。長男パグズリーには、オーディションで選ばれた玉沢威穏と菊池銀河。「今回は初めて共演する方ばかり。皆さん個性的なので、新鮮ですね。橋本さんがどんな演技をなさるか楽しみですし、稽古場では私も出たとこ勝負でカードを切っていきたいです。ポスター撮影時、娘役の昆さんとは喋り易かったのですが、息子役のお二人は緊張している様子だったので、娘・息子との仲をどう構築していけるかも課題です」と、早くも妻・母の顔がちらり!?昨年はドラマ「七人の敵がいる」でドラマ初主演を果たし、今年は舞台『DREAM LADIES』を初プロデュースするなど、進境著しい真琴。再来年には、舞台生活30年という節目を迎える。「今、世界がどんどん広がってきていると感じます。映像のお仕事での経験は、映像のイメージが強い今回の舞台にもプラスになるかもしれませんよね。日本版『アダムス・ファミリー』もぜひ、映画と比較したり共感したり、自由に楽しんでいただきたいですね」公演は4月7日(月)から20日(日)まで東京・青山劇場、5月4日(日・祝)・5日(月・祝)にKAAT 神奈川芸術劇場 ホール、4月26日(土)・27(日)に愛知県芸術劇場 大ホールにて。チケットぴあでは東京公演と神奈川公演のインターネット先行・いち早プレリザーブ、インターネット先行・プレリザーブを12月23日(月・祝)午前11時まで受付中。取材・文:高橋彩子
2013年12月20日植村花菜が2014年2月22日(土)熊本・ぺいあのPLUSより全国ツアーを開催する事が決定した。ツアータイトルは「植村花菜あなたの街におジャマします Tour 2014 ~ギターと私~」。同公演はアコースティックツアーとしてこれまで不定期に開催されてきたもので、2012年以来、約2年ぶりの開催となる。なお、公式サイトではチケットの一般発売に先がけて、オフィシャルHP先行受付を実施中。受付は12月31日(火)午後11時59分まで。■植村花菜あなたの街におジャマします Tour 2014 ~ギターと私~2月22日(土)ぺいあのPLUS’(熊本県)2月23日(日)鹿児島Live HEAVEN(鹿児島県)3月1日(土)チキンジョージ(兵庫県)3月2日(日)Night & Day(徳島県)3月7日(金)KAZOO HALL(山梨県)3月8日(土)GOLDEN PIGS BLACK STAGE(新潟県)3月10日(月)金沢AZ(石川県)3月14日(金)仙台darwin(宮城県)3月16日(日)小樽GOLDSTONE(北海道)3月21日(金)松山キティホール(愛媛県)3月22日(土)Live Juke(広島県)3月24日(月)Gate’s7(福岡県)料金:4000円(税込)※チケットに印刷された整理番号順での入場になります。※入場時1DRINK代として、別途500円が必要になります。
2013年12月20日来年4月にジャパンツアーを行うメタルバンド、キルスウィッチ・エンゲイジ。4月2日(水)愛知公演、4月3日(木)大阪公演、 4月7日(月)東京公演にゲストバンドとしてMEANINGの出演が決定した。今回ゲスト出演が決定したMEANINGは2004年に結成。ハードコア、パンク、メタル様々な要素を取り入れた楽曲で人気を集めている。また2012年より自身が主催するフェス「SPOOKY ZOO」を開催するなど、活動の幅を広げている。音楽性が近いMEANINGのゲスト出演が決定した事で、更なる盛り上がりを見せそうな同公演。チケットは発売中。■KILLSWITCH ENGAGE『Japan Tour in 2014』4月2日(水)名古屋クラブクアトロ(愛知県)開場18:00/開演19:00ゲスト:MEANING4月3日(木)梅田クラブクアトロ(大阪府)開場18:00/開演19:00ゲスト:MEANING4月4日(金)DRUM LOGOS(福岡県)開場18:00/開演19:004月6日(日)広島クラブクアトロ(広島県)開場18:00/開演19:004月7日(月)赤坂BLITZ(東京都)開場18:00/開演19:00ゲスト:MEANING前売6,800円(ドリンク代別途)※東京公演のみ前売 1F スタンディング、2F 指定席6,800円(ドリンク代別途)
2013年12月17日長年にわたって世界中で愛されてきた『オペラ座の怪人』。その物語の10年後を描いたミュージカル『ラブ・ネバー・ダイ』がロンドン公演、オーストラリア公演を経て2014年、日本に上陸する。ファントムはなんと市村正親と鹿賀丈史のダブルキャスト。これまで共演はあれど、競演は初となる彼ら。無二の親友でありライバルでもあるふたりに、ファントム役への思いを訊いた。ミュージカル『ラブ・ネバー・ダイ』チケット情報「お芝居の神様は面白いことをするなあと思った。僕がこの歳になって仮面をかぶってファントムを演じるなんて。しかも作曲家は(『オペラ座の怪人』と同様)アンドリュー・ロイド=ウェバーで、相棒である鹿賀とのダブルキャスト。できすぎているよね」と笑う市村。一方の鹿賀は「ファントムに対するイメージをすでに持っている方はたくさんいらっしゃるでしょう。そんな状況で僕が演じるファントムは、自分でもどんなものになるか想像がつかない。ただ、市村とはお互いのことをだいたいわかっているつもり。同じ役でもまったく違うものがでてくるだろうと思います」と語った。クリスティーヌを愛しながらも、その思いゆえ一度は身を引いた怪人が再び彼女の前に現れる――。初演から数十年を経たいま、名作の続きが語られるそのストーリーもさることながら、絢爛な舞台も見どころのひとつ。「オーストラリア公演のビデオを見せてもらったんですけれども、舞台装置や照明、衣装が抜群に美しい。世界のミュージカルはここまで来たのかと思いました。この世界をアンドリュー・ロイド=ウェバーの曲にのせて味わえるのは僕自身楽しみ」と期待に胸を膨らませる鹿賀。一方市村は「もちろん美しい舞台は堪能してほしい。さらにそのうえで、そこで繰り広げられる愛のドラマを見せられたら。ファントムの孤独な、ひたむきなクリスティーヌへの愛。そこを掘りさげて気持ちをつくっていきたいね」と意欲を見せた。鹿賀も「今回のファントムはより人間らしい存在。そこが魅力に映るよう演じたい」と話す。「『オペラ座の怪人』が、若きアンドリュー・ロイド=ウェバーのひらめきをもとにつくった名作だとしたら、『ラブ・ネバー・ダイ』は彼の祈りや魂が込められた作品だと思う」と市村。「それぞれの役が全員ダブルキャストだから、組み合わせによって毎回違うものが観られると思います。キャストによって自然に変化して、構築されていく世界が楽しみ」と鹿賀。彼らが演じる新たなファントムを楽しみに待ちたい。公演は3月12日(水)から4月27日(日)まで東京・日生劇場にて。チケット発売中。取材・文/釣木文恵
2013年12月05日今週末、ラグビー早明戦がいよいよキックオフを迎える。早稲田大は『大学選手権』V4王者・帝京大に、明治大は帝京、筑波大、慶應大に敗れ、かつての全勝対決とは様相が変わって久しいが、早明戦が持つ独特の雰囲気は不変である。12/1(日) 関東大学対抗戦「早稲田大VS明治大」チケット情報決戦の舞台が国立競技場に移ってから41年、早明戦は今年ひとつの区切りを迎える。国立競技場が改修工事に入るため、現行の国立競技場での対決は、今年が最後となる。12月第1日曜日に国立競技場で行われてきたラグビー界の冬の風物詩は、新たな転換期を迎えるのだ。特別な一戦を前に、両軍ともボルテージも上がっていることだろう。日本代表最年少キャップを誇る早稲田大FB・藤田慶和は11月23日の慶應戦で、3連続トライを決めるなど、69-7の大勝の原動力となった。ここ2試合、慶應、帝京に連敗している明治は昨年の『関東大学対抗戦A』王者の威信にかけて、12月1日(日)に照準を合わせてきた。“国立・早明戦”のフィナーレにふさわしいビッグなプレゼントもある。ユーミンこと松任谷由実がグラウンドから名曲『ノーサイド』を披露するのだ。ユーミンは「枯れた芝生は鮮やかな緑になったけれど、あの時と変わらぬスピリットを“国立”からは感じます。当日は、このフィールドを駆け抜けた幾多のラガーマンたちの“ NO SIDE ”を胸に、万感をこめて歌いたいと思います」とメッセージを送った。また、試合会場では特別プログラム『国立をホームにしよう。12.1早明戦 FINAL MATCH 2013』(税込1000円)も販売される。特別プログラムでは日比野弘(早稲田大1958年卒)×松尾雄治(明治大1977年卒)、清宮克幸(早稲田大1990年卒)×吉田義人(明治大1991年卒)の両校OBによる豪華対談や早稲田・後藤禎和監督、明治・丹羽政彦監督のインタビュー、さらに今泉清(早稲田大1991年卒)、堀越正己(早稲田大1991年卒)、大西一平(明治大1988年卒)、元木由記雄(明治大1994年卒)の錚々たるOBたちのインタビューなどを掲載。通算成績は早稲田の50勝36敗2分。昨年は33-32と明治が13点差を覆す逆転勝利を収め、帝京、筑波とともに14年ぶりとなる『対抗戦』制覇を遂げた。現行の国立競技場で行われる最後の早明戦を勝利で飾るのは赤黒の早稲田か、紫紺の明治か。12月1日(日)・国立競技場でキックオフ。チケット発売中。
2013年11月26日宮藤官九郎が作・演出を手がける舞台「大パルコ人2 バカロックオペラバカ『高校中パニック!小激突!!』」が11月24日、東京・渋谷のPARCO劇場で開幕。初日本番前には、出演もする宮藤を筆頭に、佐藤隆太、勝地涼、永山絢斗、川島海荷、三宅弘城、皆川猿時、少路勇介、よーかいくん、坂井真紀、綾小路翔らキャストが会見を行った。大人計画とPARCO劇場が共同プロデュースする、宮藤作・演出のオリジナルロックオペラシリーズ“大パルコ人”の第2弾。向井秀徳、横山剣(クレイジーケンバンド)、上原子友康(怒髪天)ら宮藤と親交のあるミュージシャンが全楽曲を書き下ろし。近未来の渋谷を舞台に、不良高校「聖ファイヤーバード高校(通称ヤバ高)」と「グレッチ工業高校(グレ工)」の抗争を描く。派手な学ラン姿で登場した宮藤は「なめられないために、こんな格好をしているのではありません。こういう役で出ます。今回は未来の渋谷にはヤンキーしかいないというお芝居を作りました」と説明。地方公演を含めると「60回ぐらい公演するらしんですけど、今のところできる気がしません」と宮藤らしいコメントも。かつては幼なじみの親友同士で、それぞれヤバ高、グレ工に進学し敵味方に別れてしまうムカデとカゼギミ役に、宮藤作品ではおなじみ、佐藤隆太、勝地涼。「思いきりバカを演じたい。バカは風邪をひかないというので風邪は大丈夫。ケガのないよう最後まで突っ走る」(佐藤)、「僕は宮藤さんの作品ではバカな役が多いが、今回はタイトルに負けないぐらい、バカをふりきって演じたい」(勝地)と意気込みを話す。永山絢斗、川島海荷、綾小路翔は今回が初舞台。新米熱血教師の駒田、通称小回り先生を演じる永山は「初めての舞台でわからないこともたくさんあるが、間違いを怖れず思い切りできたら」、準ミスヤバ高の地下之チカを演じる川島は「舞台は映像と違って自由な部分が多いくて、毎日楽しくやらせていただいてます。60回の公演、1回1回の公演を楽しんで、毎回違うものにしていけるよう頑張りたい」とコメント。楽曲提供もしている綾小路はグレ工の不良グループ“ゴキブリ連合”のリーダー、宮益坂わたる役。「自分は以前週刊誌に偏差値39と載ったことがありますが、今回は偏差値15。これから1か月、渋谷の偏差値を下げていきたい」と気合を入れた。そのほか、ヤバ高のマドンナ・ウィスパー先生役に坂井真紀。詰め物の胸を強調しながら「私、バスト92センチ、A・B・C・D・E・F……Gカップの役でございます。できれば一生このままでいたい」と笑いを誘った。東京公演は12月29日(日)まで。その後、2014年1月4日(土)・5日(日)に宮城・仙台サンプラザホール、1月11日(土)から19日(日)まで大阪・森ノ宮ピロティホール、1月24日(金)から1月26日(日)まで愛知・ 刈谷市総合文化センター 大ホールで公演。
2013年11月25日TSミュージカルファンデーションの謝珠栄が、淡路島で若者たちによる人材育成プロジェクトを手がける南部靖之氏(パソナグループ代表)と新作ミュージカル『ちぬの誓い』を企画。来年3月、東京芸術劇場 プレイハウスで幕を開ける。そこで演出・振付も手がける謝と、劇中のリーダー格である不動丸役の東山義久に、現在の思いを訊いた。ミュージカル『ちぬの誓い』チケット情報東山が謝作品に参加するのは、2011年の『眠れぬ雪獅子』以来2度目。謝は東山について、「私が彼を好きなのは、最初から『できません』と言わず、何にでも挑戦してくれるところ。そんな彼を見て周りの役者もグレードアップしていきますし、カンパニーの中で核になれる人だと思います」と絶大な信頼を寄せる。「出演前からずっと謝先生のファンでした」と明かす東山は、「謝先生作品には『そんなくさいこと直球でやる?』みたいな(笑)、カッコつけないカッコよさがある。でもそういう作品だからこそ充実感がありましたし、またご一緒できるのは本当に楽しみです」と嬉々として語る。本作の舞台は、ちぬの海(=現在の大阪湾)。新都の夢を実現させるため、平清盛はここに大輪田泊(=現在の神戸港)を完成させようとしていた。その決死の工事にあたる若者たちをまとめ、指揮をとるのが不動丸。謝は「『~雪獅子』の時は東山くんに合った役でしたが、今回はひとりの男の20年間を表さなくてはいけない、非常に難しい役。でも東山くんならできると思います。彼は芝居だけでなく、歌もダンスもと三拍子そろった人。このうるさい私が言い切るんだから、間違いないです!(笑)」と太鼓判を押す。一方東山は、「『~雪獅子』の時もそうでしたが、僕がすべきなのは、先生のやりたいことを、僕の体を通して提案、そして表現していくこと。それが今回も、僕の一番の役目だと思っています」と自らの使命に燃える。また謝は本作を“ミュージカル”として表現することに、「すごく難しい!」と苦悩の表情を浮かべる。「労働ばかりを見せてもしょうがないですし、肉体の表現を見せなかったら全然面白くない。夢に向かい挑戦していく若者達の姿をどう見せるべきか、彼と一緒に作っていきたいです」と東山に視線を送る。するとそんな謝の思いに応えるべく、東山も力強く頷いていた。最後に「本作を通し、生きぬくことの意味を考えて欲しい」と語った謝。その答えは、劇場を後にする観客それぞれの胸の内にあるはずだ。公演は2014年3月21日(金・祝)から31日(月)まで東京芸術劇場 プレイハウス、4月5日(土)・6日(日)兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールにて。チケットぴあでは一般発売に先駆けて両公演のインターネット先行を実施中。取材・文:野上瑠美子
2013年11月22日イヌとネコ、そして彼らと関わる人間たちの物語を綴る朗読劇『しっぽのなかまたち』。昨年12月の全労済ホール/スペースゼロ、今年5月の恵比寿・エコー劇場での好評を受けての第3弾が、11月19日に東京・天王洲銀河劇場で開幕した。上演はオムニバス形式で、今回は第1回から続く『小雪と小春と小太郎と』に新作3本を加えた4部構成。男性6人・女性2人のキャストは日替わりで、しかも公演日によっては違う役を演じることもある。舞台上には、パステルカラーで彩られたたくさんの円柱。BGMや効果音を担当するギタリストの森大造に続いて、大きな台本を手にしたキャストたちが登場。円柱に腰掛け、ときには大きく舞台上を動きながら朗読するスタイルを取る。1本目の『八月の冒険』は、母(山内鈴蘭)と暮らす耳に障害がある少年(神永圭祐)と、老いた聴導犬(荒木宏文)、新しく飼われた犬(東山光明)が繰り広げる一夜の出来事が軸になる。犬役の荒木・東山は人間役と同じような普段着だが、手にする台本カバーの色や毛並みで、どんな犬かを表現している。観客にだけは〝しっぽのなかまたち〟の思いが分かるという趣向が、観る者の想像力に訴える朗読劇によく合っている。しんみりするシーンでは、早くも会場のあちこちからすすり泣きが聞こえていた。続いて、観客同様なぜか犬や猫の気持ちが分かる獣医(加藤和樹)の苦悩を描く『シラトリ動物病院へようこそ』、落ちこぼれ学生犬(石田晴香、鎌苅健太、東山、平牧仁)が、老犬(加藤)からドラマ『ごくせん』や『3年B組金八先生』ばりの熱血指導を受ける『犬の卒業』。コミカルな中に、シリアスなテーマが織り込まれている。ここまでの3作には観客との交流コーナーがあり、キャストが客席に降りてきたり、観客をステージに上げてクイズを行ったりと賑やかだ。最後の『小雪と~』は、ペットOKの住まいを必死に探す飼い主(神永)と、それを気遣う猫2匹の思いを丁寧にたどる。シンプルな設定だからこそ、心に滲みるストーリーだ。猫役は石田・鎌苅で、ヤンキー犬をノリノリで演じた『犬の卒業』から一転、それぞれのキャラクターをじっくりと表現していたのが印象に残った。初日のキャストはいずれも役とハマッていたが、役替わりによってストーリーがどう変化するのかも非常に興味深い。公演は12月1日(日)まで。会場販売のリピーターチケットでは、ペットの写真提示による割引を実施中。取材・文:山上裕子
2013年11月21日松任谷由実が11月20日より開催する全国ツアー「松任谷由実コンサートツアー 2013-2014“POP CLASSICO”」のマスコミ公開ゲネプロを、神奈川・よこすか芸術劇場で開催した。11月20日にリリースされたアルバム『POP CLASSICO』と同タイトルの今ツアー。コンサートのオープニングでは、アートディレクター森本千絵氏によるアルバムジャケットと同じ衣装でユーミンが登場。アルバムのオープニング曲である『Babies are popstars』を披露した。また日本テレビ系水曜ドラマ『ダンダリン・労働基準監督官』の主題歌に起用されている『今だけをきみだけを』や、東京メトロのキャンペーンソングとしてオンエアされている『Hey girl!近くても』などニューアルバムに収録された楽曲はもちろん、『NIGHT WALKER』『Hello,my friend』『Nobody Else』『青春のリグレット』など過去の楽曲も披露、アンコール含め全22曲を熱唱した。ニューアルバムは「ルーツと未来を融合させた今」というテーマで作られており、ライブのセットリストもアルバムのテーマと同じく、最新作と過去の名曲がそれぞれ演奏されている。同ツアーは、11月20日(水)神奈川・よこすか芸術劇場からはじまり、2014年7月18日(金)の東京国際フォーラムまで、全国35都市で64公演行われ、16万4,000人の動員を予定している。
2013年11月20日16世紀イギリスに実在した在位期間わずか9日間の女王ジェーン・グレイの物語を描く舞台『9days Queen~九日間の女王~』の製作発表会見が11月14日に行われ、出演の堀北真希と上川隆也、脚本の青木豪、そして演出の白井晃が登壇した。『9days Queen~九日間の女王~』チケット情報イギリス史上最も美しく、最も聡明と言われる女王でありながら歴史の中に埋もれてしまったジェーン・グレイに焦点を当てる作品。主演の堀北は、初舞台『ジャンヌ・ダルク』から3年ぶりに白井演出舞台で時代に翻弄されるヒロインに挑む。青木は能動的なジャンヌ・ダルクに対し、ジェーン・グレイを「周りがどんどん決めちゃって、仕方なく女王になる女性」と評し、「受け身の女性がなぜ最後、自分から拒絶しないで断頭台に登っていったのか。何に目覚めていったのか」「自分は何に対してYESと言って、何に対してNOと言うのか。この女性の姿を通して見ていただけたらなと思う」と本作に込める思いを語った。その難役を演じる堀北は「成長した堀北さんと会えるのを非常に楽しみにしていた」という白井の言葉に対し、「見てくださった方の心が大きく揺れ動くように一生懸命、感情を込めてやっていきたい」と丁寧に意気込みを伝えた。その凛とした眼差しと清楚な佇まいに、ジェーンの役柄との共通点が見え、期待が高まる。また彼女の家庭教師でありよき理解者でもあるロジャー・アスカムを演じる上川は「僕自身の中にあるものは一回反故にしてロジャーという人間を積み上げていきたい」と新たな気持ちで臨む姿勢を見せた。16歳という若さでその生涯を閉じたひとりの女王の命の瞬きを見つめる一作。公演は2014年2月26日(水)から3月16日(日)まで、東京・赤坂ACTシアターにて。チケットの一般発売は12月11日(水)午前10時より。
2013年11月20日INFINITEエルと蜷川実花が初コラボレーションしたグラビア誌『AJ Vol.02』(ぴあ発行)の表紙ビジュアルが公開された。イ・ジュンギの公演チケット情報同誌は、アジアで活躍するスターがグラビアでコラボレーションする雑誌。アジアをはじめ世界で活躍をする写真家・蜷川実花と、ワールドツアーで世界各国を沸かせているINFINITE・エル。ふたりの感性が“ぶつかり合う”表紙は、蜷川のセクシーでゴージャスな世界観の中で、涼しげだが、憂いを含んだようなエルの眼差しが印象的なビジュアルだ。誌面では、グラビアやインタビュー、撮影メイキングが30ページに渡って展開されている。他にも、豪華ラインナップが顔をそろえる。イ・ジュンギ、ノ・ミヌによる日本カルチャー論、台湾のモンスターズバンド・MayDay(メイデイ/五月天)のアジア戦略、アジアでブレイクした藤井美菜と古川雄輝、岩井俊二とハン・ヒョジュなどが登場。さらに、加藤和樹、水田航生、超新星のユナクとグァンスが、日韓の若手ミュージカル俳優として華麗な“競演”も見せる。また、「アジアに進撃する日本のコミック・アニメーション」と題して、『進撃の巨人』から『黒執事』『イタズラなKiss』までアジアにおける日本のコンテンツブームが特集されている。『AJ Vol.02』は11月28日(木)発売。なお、ぴあBOOKSHOP(では、特製オリジナル・アザーカバー付で予約を受付中。
2013年11月18日バンド八十八ヶ所巡礼が11月21日(木)に東京・LIQUIDROOMで「NO STOP LIVE-1010-八十八的高速変速無停止実演(録音)会」を開催する。八十八ヶ所巡礼は2006年に東京で結成された3人組ロックバンド。9月11日に通算4枚目のアルバム『0088』をリリース。リリースライブでは4時間を越えるパフォーマンスを披露して話題となった。11月21日(木)に開催されるライブでは当日の模様をレコーディングし、ライブ盤として後日リリースする予定。また、当日は学生証の提示で、500円キャッシュバックを実施。チケットは発売中。■「NO STOP LIVE-1010-八十八的高速変速無停止実演(録音)会」日時:11月21日(木) 開場18:15/開演19:00会場:LIQUIDROOM(東京都)料金:前売り3,500円/当日4,000円(1D別)※当日学生証提示で500円キャッシュバック※3歳以上はチケット必要。
2013年11月15日ベストセラー作家・東野圭吾の同名短編小説を舞台化した『あるジーサンに線香を』が昨年4月に行われた初演が好評につき、早くも再演される。そのツアー初日の亀戸公演を前に、ゲネプロと囲み会見が行われた。亀戸公演の後、福島県の南相馬市を含む3都市での上演を経て再び東京に戻り、11月29日(金)より博品館劇場で上演される。『あるジーサンに線香を』チケット情報世界的ベストセラー小説をもじったタイトルだが「あるジーサン~」の主人公も、とある人体実験の被験者。妻に先立たれた87歳の元会社経営者・佐川照男(モト冬樹)は、入院中の病院の医師に若返りの実験に協力してほしいと頼まれる。照男にしか見えない亡き妻・扶美(山本陽子)が止めるのも聞かず、彼は実験の承諾書にサイン。手術は成功し、早くも一週間後に60代に。その後もハイスピードで40代、20代と若返っていく。見た目とともに心も若くなり、歌手を目指す若い娘・千春(松原夏海)らとの恋も経験するが、ついに恐れていた“老化”というリバウンドが始まり……。大きな見どころはやはり、60代から20代までを逆行して演じ分けるモト冬樹の変幻自在な姿だろう。歩くのもやっとな87歳のヨボヨボな老人、若返りに成功するもとまどいの中にいる60代、恋の喜びを知る男盛りの40代、側転して登場しイマドキの言葉を話す20歳の若者まで、一幕の約1時間で4段階を見事に演じ分ける。「励まし」という言葉に「ハゲ、まし?」と反応したり、若返るにつれて増えていく頭髪に「あー、髪がウザい!」とここでしか言えなさそうな台詞を吐いてみたり、モトならではの毛髪ネタも楽しい。照男の老化が始まる二幕では一転、シリアスの度合いが増す。コメディタッチの一幕では“若返り実験”というタブーをなんとなくやり過ごしてきた観客も、元の姿に戻っていく照男の悲劇を目の当たりにして、モラルや「本当の幸せとは何か?」という問題を突きつけられることになる。至るところ抱腹絶倒のコメディではあるが、「ああ、面白かった!」では終わらない。終幕にたちこめるある香りとともに、観客それぞれが含蓄あるテーマを持ち帰るだろう。囲み会見には、主演のモト冬樹らキャスト5名が登壇。「再演なのでよりテンポが良くなり、初演の疑問点が解決するなど充実した内容になっています。僕は本当にくたびれる役で、特に二十歳のときはタイヘンですが、老体にムチ打って頑張ってます」とモト。その20代の照男と恋に落ちる千春を演じるのは、この再演から参加した元AKB48の松原夏海。「モトさんの若いときのメイク姿をまだ何度も見てはいないので、本番で笑っちゃわないか心配(笑)。でも若いときのモトさんも今のモトさんも素敵です」とうれしい発言で、ハードな舞台に挑むモトの表情を緩ませた。東京公演は11月29日(金)から12月8日(日)まで。チケット発売中。取材・文:武田吏都
2013年11月14日平均年齢15才・10名の新メンバーにて結成されたガールズグループ・東京パフォーマンスドール(通称TPD)が、東京・渋谷のCBGK シブゲキ!!で行われる自身の公演「PLAY×LIVE『1×0』」(プレイライブ『ワンバイゼロ』、11月21日(木)より)に先がけて、11月9日、10日の2日連続で、アイドルの聖地・秋葉原の街を練り歩きゲリラ宣伝活動を行った。東京パフォーマンスドール チケット情報両日、メンバーは恒例のTPD一文字オリジナルTシャツに、自身のTVレギュラー番組『東京号泣教室~ROAD TO 2020~』のユニフォームであるピンク色のジャージを着用し、秋葉原駅電気街口前の広場に登場。インパクトのある10人の姿に、何も知らない通行人たちは誰もが足を止め、会場は一時騒然となった。リーダーの高嶋菜七は「初めまして、東京パフォーマンスドールです。これから秋葉原の街を練り歩き、ひとりでも多くの方に、私達のことや公演のことを知ってもらえるよう活動させていただきます」と挨拶。メンバー全員が秋葉原に来た経験がなく、アイドル・アニメ・ゲーム・電気機器などがひしめき合う独特の街並に、目をキラキラさせながらお練り活動は進んでいった。そして、今年7・8月に渋谷で行われたお練りでも話題を呼んだPRスタイル(横一列に並び、T-シャツの文字で“東京パフォーマンスドール”とつなげたり、先代TPDも行っていた人文字作成)を、ここ秋葉原でも披露。街行く人たちを楽しませた。その後、TPDの活動拠点である渋谷に移動し、タワーレコード渋谷店前にて“オリジナルうちわ”を配布。このうちわにメッセージを記入して、TPDの公演当日の開演30分前までに持参すれば、メンバーが直筆で返事を書いて公演後にスタッフを通じて戻してもらえるという企画だ。懸命にうちわを配りながら、声出しをしている姿に、ショップを訪れていた多くのお客の「TPDって復活したんだ!」「メンバーみんなかわいいですね!」という声。終了後、メンバーの上西星来は「秋葉原のお練り活動で、初めて私達のことを知ってくれ、渋谷にまで会いにきてくれた方がたくさんいて、とても嬉しかったです。あとは私達の公演の芝居・歌・ダンスを見てもらえるようもっと頑張ります!」とコメントした。「PLAY×LIVE『1×0』」エピソード4は11月21日(木)から24日(日)まで、エピソード5は12月20日(金)から25日(水)まで。チケット発売中。
2013年11月14日KAAT神奈川芸術劇場にて上演中の人気韓国ミュージカル『ジャック・ザ・リッパー』(11月4日~11月30日)。初日公演に先駆け11月4日、同所にて公開舞台稽古が行われた。『ジャック・ザ・リッパー』の公演情報1888年、英ロンドンで娼婦だけを狙って発生した猟奇殺人鬼、切り裂きジャック(=ジャック・ザ・リッパー)をモチーフとしたチェコ生まれのミュージカル。韓国で2009年に初上演され、5年連続で上演されている大人気作。日本でも2012年9月に東京・青山劇場で上演され約4万人を動員した。今回が2度目の上陸となる。この日は、主人公の外科医ダニエル役をJun. K(2PM)、殺人鬼ジャック役をキム・ボムレ、ジャックを追う捜査官アンダーソン役をキム・ジュンヒョンが務めた。ジャックにより残忍な手口で繰り返される殺人事件、それを追うアンダーソン、ジャックと関わったことにより運命を狂わせていくダニエルと彼が愛したグロリア、そしてアンダーソンのかつての恋人ポリー。それぞれの愛と苦悩が、迫力のミュージカルナンバーに乗せスピーディーに展開され、とにかくステージから目が離せない。これまでも同作に出演してきたキム・ボムレ、キム・ジュンヒョンら実力派の安定感ある歌唱力と硬軟自在な演技は、緊張感あふれる重厚なストーリーをさらにダイナミックに魅せる。そして、今回の日本公演が本作初出演となるJun. Kは、朗らかで正義感にあふれるダニエルが、愛に苦悩し、愛する人のために狂気を帯び次第に自制心を失っていく難しい感情表現を、抜群の歌唱力で繊細かつパワフルに演じ切り新たなダニエルを確立した。Jun. Kは出演にあたり、「良い演技をお見せできるように頑張りたい。愛を追う者ダニエルを楽しみにしていてください」とコメントしている。本公演には、神奈川県知事の黒岩祐治氏と駐横浜大韓民国総領事のイ・スジョン氏がそろって観劇に訪れた。黒岩知事は学生時代にミュージカルの経験があり、現在も自らプロテュースを手がけるほどのミュージカル通。観劇後に「これまで国内外の数多くの作品を観てきたが、韓国ミュージカルのレベルは世界最高。今日のステージには心から感動しました」と賛辞を惜しまなかった。イ領事は、「日本と韓国の長い歴史の中でも、最近の両国民の交流のレベルは最高。さらに素晴らしい交流を深められるよう、韓国の文化を積極的に紹介していきたい」と熱く語った。ダニエル役は、Jun. Kの他、オム・ギジュン、アン・ジェウク、チ・チャンウク、ソンミン(SUPER JUNIOR)、ソン・スンヒョン(FTISLAND)がキャスティングされている。ジャック役はシン・ソンウ、キム・ボムレ、チョ・スンチャン、アンダーソン役には、イ・ゴンミョン、ミン・ヨンギ、キム・ジュンヒョン、パク・ソンファンなど豪華実力派スターが勢ぞろい。キャストの組み合わせにより少しずつ違った雰囲気で“切り裂きジャック”の世界観を堪能する事ができる。キャストの詳細・出演日程は公式サイトまで。チケット発売中。
2013年11月06日来年1月に上演される舞台『華アワセ』の出演者による、日替わりトークショーの開催が決定した。高木万平、中村誠治郎、飯塚大夢、根本正勝、安居剣一郎、橋本真一、八木将康ら人気の若手俳優たちが顔を揃える舞台。トークショーには、高木、中村、飯塚、根本、橋本、八木の6名が参加。舞台終演後3名が日替わりで登場する。舞台『華アワセ』チケット情報舞台は同名の恋愛アドベンチャーゲームを原作に、オリジナルストーリーで上演。華遷(かせん)と呼ばれる“魔法”が支配する世界。能力者が集まる華遷国立学園を舞台に、五光と呼ばれる5人のエリートたちが物語を繰り広げる。公演は2014年1月21日(火)から26日(日)まで東京・天王洲 銀河劇場にて。チケットの一般発売は11月23日(土・祝)午前10時より。チケットぴあではインターネット先行抽選「プレリザーブ」を実施中。11月11日(月)午前11時まで受付。■トークショー出演者1/21(火) 19:00高木・飯塚・八木1/22(水) 14:00中村・根本・橋本1/22(水) 19:00高木・根本・橋本1/23(木) 19:00中村・八木・根本1/24(金) 14:00高木・中村・根本1/24(金) 19:00飯塚・八木・橋本※トークショーは該当公演のチケットをお持ちの方のみ参加可能
2013年11月01日11月15日(金)に東京・日本橋三井ホールで開催されるライブイベント「宇崎竜童プロデュースシブイおとなのコンサート2013~おとなの街日本橋でおとなの音楽を~」にOVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUNDが出演する。宇崎竜童がキャストから演出までを手がけるコンサートシリーズ、これまで水谷豊や鳥羽一郎が出演し、今回が3度目。今回出演するOVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUNDは、BRAHMANのメンバーが中心となって2005年に結成。BRAHMANとは異なるアコースティックサウンドが魅力のバンドだ。公演では宇崎竜童の楽曲をOVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUNDが奏でるプレミアムなセッションも計画中とのこと。今年40周年を迎えた宇崎竜童が演出するおとなのためのコンサート。気になる方はご確認を。チケットは発売中。■宇崎竜童プロデュースシブイおとなのコンサート2013~おとなの街日本橋で、おとなの音楽を~日時:11月15日(金)開場17:45/開演18:30会場: 日本橋三井ホール(東京都)出演:11月15日(金):宇崎竜童 / OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND料金:全席指定5500円(税込・ドリンク代別途必要)※未就学児童は入場不可。
2013年10月30日10月25日、東京芸術劇場・シアターイーストにてL’Equipe(レキップ) vol.1『秋のソナタ』が開幕。世界中にたくさんのファンをもつスウェーデンの監督・演出家、イングマール・ベルイマンの名作映画を舞台化する試みで、佐藤オリエと満島ひかりのふたり芝居。開幕前日のゲネプロに潜入した。『秋のソナタ』チケット情報ノルウェーの田舎町にある静かな牧師館。ここで夫と暮らすエヴァ(満島)は、7年間会っていなかった母親を招待する。国際的に活躍するピアニストの母・シャルロッテ(佐藤)は、長年共に暮らした恋人を亡くしたばかりだった。再会を喜び合うふたりだが、もうひとりの娘・重病のヘレナがいることを知り苛立つ母。次第にエヴァと母親の思いがむき出しになっていく……。寒い地方の質素な牧師館をあらわすように、舞台上には大きなガラス窓とドア、そしてたくさんのろうそくが置かれたミニテーブル。中央には白い布で覆われた大きな物体が。暗闇にぼんやりと薄明りが見えると、奥からエヴァを演じる満島がゆっくりと歩いてくる。黒く地味なワンピースに厚手のタイツ。ひっつめ髪でいかにも静かに暮らしている様子が伺える。彼女が真ん中の布をめくるとそこは大きなテーブル。落ち着いた声音の満島自身のナレーションは、母に宛てた手紙を読み上げる。すると、そこに佐藤演じる母・シャルロッテが。エヴァとは対照的な鮮やかな緑のツーピース、ヒールのある靴に赤い口紅。一気に劇場の空気が変わり、明るいけれどもどこか空疎な言葉がシャルロッテの口から次々に出てくる。お互いの気持ちを探りながら表面では再会を喜び合うふたりの声音・表情にぐっとひきつけられる客席。舞台上にたったふたり。エヴァが世界的なピアニストである母の前で緊張しながらたどたどしくピアノを弾く場面はとくに印象に残る。無音でふたりのレベルの差を、それによって巻き起こるふたりの胸の中の嵐を見せつける演出。やがて深夜、お互いの思いをぶちまけるシーンではまさにふたりの女優ががっぷりと組み合い、火花を散らしあう姿に、恐れすら感じた。1時間半の芝居の間、満島が演じるエヴァは数えきれないほど母親に「ママ」と呼びかける。愛しているのに愛されない、愛と憎しみが同居した悲痛な「ママ」が耳に残って離れない。劇場を出て外の寒さが頬を突き刺すとき、観客は再びあの母娘に思いを馳せる。公演は10月25日(金)から11月3日(日・祝)まで。チケット発売中。取材・文:釣木文恵
2013年10月25日最新作であるNODA・MAP第18回公演『MIWA』に続き、今度は、野田秀樹の初期作品が上演されることになった。これは、野田が芸術監督を務める東京芸術劇場の企画で、野田の優れた旧作を気鋭の演出家に託すシリーズの第2弾にあたる。松尾スズキが演出した『農業少女』以来4年ぶりとなる今回は、演目にひとり芝居『障子の国のティンカーベル』が選ばれた。演出は野田と親交の深いイタリア出身のマルチェロ・マーニが手がけ、毬谷友子と奥村佳恵の出演によりダブルキャストで上演する。演出家とキャストに話を訊いた。『障子の国~』は、1984年に刊行された野田の書籍に収められながらも、作者本人の演出では一度も上演されていない。数ある野田作品の中でも珍しい戯曲だ。描かれるのは、『ピーターパン』に登場する妖精ティンカーベルのその後の物語。日本へと旅してきた彼女の口から、ピーターに対する想いが語られていく。「以前から演じたいと思っていた戯曲でした」と毬谷は言う。「最後のページに“一九八一年正月の三日間を返上し、殴り書く”と記されていますが、そうとは思えないほど深い奥行きがあるし、一方で言葉遊びや、おもちゃ箱をひっくり返したような楽しさに満ちている。“天才・野田秀樹”が現実にとらわれず、まさにピーターパンのようにピュアな心で書きたいものを書いた、そんな印象です」。野田から「彼ならアイデアも豊富だし、演出家として適任」という信頼を得て登板することになったマーニは言う。「力強く、複雑で、感動的。戯曲を読んだときは、若い頃の気持ちを思い出して、泣いてしまったほど。人形を使う場面もあるし、歌もふんだんに盛り込まれている。私はフィジカル・シアター(=身体性を活かした演劇表現)出身なので、様々なムーヴメントを取り入れたいと思います」。奥村は、昨年開催されたマーニのワークショップで才能と個性が認められ、今回の出演につながった。「ワークショップでは毎日、うちひしがれては気をとり直しての繰り返しでした。たとえ複雑な作品であっても、演じる側は、ちゃんと分かった上で舞台に立たなければいけないと思うんです。半端じゃない気迫で臨むつもりです」と熱い意気込みを語る。「歌とダンスの素養がある友子と、活き活きとボーイッシュな佳恵。それぞれの持ち味を活かした2バージョンになると思う」とマーニは言う。想像力に富む戯曲が複眼的なアプローチでどう色づくのか、見比べる楽しみを味わいたい。2月13日(木)から東京芸術劇場 シアターイーストにて上演。11月16日(土)の一般発売に先がけ、チケットぴあではインターネット先行抽選「いち早プレリザーブ」を10月26日(土)午前11時より受付スタート。
2013年10月25日