チケットぴあがお届けする新着記事一覧 (264/342)
ジャズインストバンドPE’Zが9月25日(水)に『演歌のジャズ-Samurai hugs soul of Japan-』をリリースする事が決定した。前作『故郷のジャズ』から3か月と短いスパンでリリースされる同作品は、日本の心、演歌をダイナミックにアレンジ。モダンジャズにアレンジされた『与作』や、大胆なアレンジが施された『人生いろいろ』など、名曲がPE’Zならではのカバーで収録される。8月25日(日)には6年ぶりになる東京・日比谷野外大音楽堂でのライブ『納涼大音頭2013』を開催する彼ら。同公演では9月に発売されるアルバムの先行販売も行われる。気になる方はご確認を。■納涼大音頭2013日時:8月25日(日)開場16:00開演17:00出演:PE’Z[O.A] MONSTER大陸会場:日比谷野外大音楽堂(東京都)料金:前売り4,500円/当日券5,000円※全席指定※3歳以下は入場不可。4歳以上はチケット必要
2013年08月19日8月15日、東京・神宮球場で行われた「東京ヤクルトスワローズ対中日ドラゴンズ」戦の始球式に「あたりまえ体操」でおなじみ、COWCOWのふたりが登場した。東京ヤクルトスワローズと新宿・よしもとのお笑い劇場「ルミネtheよしもと」コラボ企画の第1弾として行われたもの。COWCOWはマウンド上で、スワローズのマスコットつば九郎をネタに「あたりまえ体操つば九郎バージョン」を披露。「つば九郎はぁ~、ツバメなのに~飛べないっ」「ツバメなのにぃ~、ビールとにんにく大好き~、引くっ」など事前に調べまくったというつば九郎あるあるで球場をわかせた後、始球式に挑戦。「ふりかぶって~、ボールを投げると~、空振りっ」の歌に合わせて、COWCOW多田が打席に立ったスワローズ・バレンティン選手を見事打ち取った。始球式の直後に行われた会見で、高校時代野球部だったというCOWCOW多田は「出来すぎでした。「空振り」に合わせて、うまくノーバウンドで決めることができた」と振り返った。COWCOW山田が「(バレンティンは)打つぞみたいな目をしていた」と話すと、多田は「台本にも(打つかもしれません)と書いてあった。打たれると訳わからんようになるなと思っていた」、「歌は録音で、途中で変えられないので」(山田)、「でも空気を読んでくれてよかった」(多田)と胸をなでおろした。最後に「できればルミネでお笑いを見た後、野球を見ていただければ。これ言わないと今日の仕事じゃないんで」と報道陣を笑わせていた。8月の「ルミネtheよしもと」は平日の1・2回目公演限定で、夏休みお子さまキャンペーンを実施中。チケット前売料金4000円のところ期間中は、中学生以下なら前売券2000円で楽しめる。また当日券限定で、学割キャンペーンも実施中だ。詳しくはルミネtheよしもとのオフィシャルサイト(まで。
2013年08月16日今春のNHKスペシャル放送などを機に注目を集めている全聾の作曲家・佐村河内守。その代表作であり、2011年7月リリース以来、17万枚以上のCDセールスを記録している交響曲第1番《HIROSHIMA》の魅力に迫る展覧会が、8月17日(土)から25日(日)まで、六本木・東京ミッドタウンで開催される。「佐村河内守 交響曲第1番《HIROSHIMA》全国ツアー」の公演情報クラシック音楽のCDとしては異例ともいえる好セールスを記録している佐村河内守の交響曲第1番《HIROSHIMA》。聴覚を失った中で佐村河内守が完成させた交響曲は、全3楽章、演奏時間80分超、100人を超える大編成のオーケストラで演奏される超大作だ。世界の戦争史上最大の悲劇のひとつである「ヒロシマ」の副題を持ち、言いしれぬ悲しみや不安、絶望の闇の中に射し込む希望の光を描いた音楽は、多くの人々に感動を呼び起こし、特に東日本大震災発生後は、被災地を中心に“希望のシンフォニー”と呼ばれている。交響曲第1番《HIROSHIMA》の魅力に迫る展覧会では、佐村河内守の歴史を辿る秘蔵写真や思い出の品々、テレビなどの分かりやすい音楽解説で人気の野本由紀夫教授(玉川大学)による楽曲分析、現在開催中の交響曲第1番《HIROSHIMA》全国ツアーの模様などに肉迫する最新撮り下し密着写真が展示される。「佐村河内守 交響曲第1番《HIROSHIMA》の世界展」は、8月17日(土)から25日(日)まで、東京ミッドタウン・ホールBで開催。初日の8月17日(土)19時よりオープニングイベントとしてスペシャルギャラリートーク「野本由紀夫教授の『交響曲第1番《HIROSHIMA》徹底解剖』」が会場内特設ステージで行われる。本展覧会の入場料は1200円。本展覧会の入場料および関連グッズの販売収益の一部は、佐村河内守の意思により、東日本大震災の孤児・遺児のために寄付される。■佐村河内守 交響曲第1番《HIROSHIMA》の世界展【開催日】2013/8/17(土)~25(日)【開館時間】11:00~21:00 (入場は20:30まで)【会場】東京ミッドタウン・ホールB東京都港区赤坂9-7-1【入場料】1,200円 (身体障害者手帳をお持ちの方は無料)【問い合わせ先】03-3547-5580 (受付時間/月~金10:00~17:00)
2013年08月16日韓国出身の人気ボーイズグループ・BIGBANGのSOL(ソル)が8月11日、東京・国立代々木競技場第一体育館で行われた「a-nation island VERBAL Presents OTO_MATSURI 2013×m-flo TOUR“NEVEN”Special Final」に登場した。SOL(from BIGBANG)が日本でパフォーマンスをするのは、G-DRAGONの世界ツアー日本公演にゲスト出演して以来の約2か月ぶり。SOLの本名である「トン・ヨンベ」の大歓声とともにコールアンドレスポンスが起こる中、『Super Star』や『Break Down』『Only Look at Me~Wedding Dress』など4曲を披露、本格的なR&Bスタイルのボーカルワークとグルーブ感あふれるパフォーマンスで会場を沸せた。またこの日、SOLは、m-floのステージにもmelody.とともにゲストで登場。m-floの『miss you』をコラボレーションし、場内をますますヒートアップさせ、会場を熱狂の渦に巻き込んだ。m-floのVERBALがプロデュースした同公演には、SOLの他、三代目 J Soul Brothers、MINMI、加藤ミリヤなど豪華アーティストも出演した。なお、SOLは、BIGBANGとして11月16日(土)の埼玉・西武ドームを皮切りに、海外アーティストとして初となる日本6大ドームツアーを開催。全6都市15公演で72万1000人を動員する予定だ。
2013年08月12日若手イケメン俳優の吉沢亮が主演を務めるドラマ&舞台『ぶっせん』の主要キャストが7月某日、東京・芝公園の増上寺に坊主姿で勢ぞろいし、ヒット祈願を願う、ご祈祷を行った。舞台『ぶっせん』チケット情報『ぶっせん』は、貧乏寺が資金繰りのために開いた仏教専門学園、通称“ぶっせん”を舞台に、そこに集まったおバカな生徒たちが繰り広げる抱腹絶倒の青春学園コメディ。原作はマンガ家・三宅乱丈のデビュー作で、漫画誌『モーニング』で1999年から2001年にかけて連載され、その奇抜な設定と個性的なキャラクター、奇想天外のストーリーで大きな注目を集めた。主役の田村正助を演じる吉沢亮は、「現場の雰囲気は非常にいいです。ただ、撮影は山梨の山奥に泊まり込みで行っているので、虫がすごくて。夜になると照明に15センチぐらいの蛾がばーっと入ってくるんです」と虫嫌いを告白。すると、「虫が大嫌いすぎて、普通の人より虫に詳しいです」(平間壮一)、「虫が出るとうるさいです」(中別府葵)、「女の子よりも騒いでますね」(桐山漣)と次々と暴露され、吉沢はたじたじ。また、「坊主の特殊メイクにはものすごく時間がかかりまして、ひとりあたり2時間以上かかるんでとても朝が早いです」と桐山が撮影の苦労について話すと、ベテラン僧侶役の袴田吉彦は「見ての通り頭もとんがっちゃて(笑)。今日もTBSにいたら誰も気が付いてくれなくて、知り合いのプロデューサーにも素通りされました」とまた違った苦労話で会場を爆笑させた。オープニングテーマ曲は、妄想壁がある渡辺由紀役を演じる鍵本輝が所属するグループ、Leadの「GREEN DAYS」。鍵本は「ドラマが超コメディなので、笑っていただくための準備運動にもなるような、夏らしく爽やかでアッパーな曲になってます」と紹介。一方、スピン・オフユニットとしてドラマに出演する5人で結成された“極楽ボーイズ”が歌う「ぶっせんサンバ」が主題歌として発表。思わぬところでライバル出現となった鍵山は「負けられないですね!」と闘志を燃やすが、吉沢も「僕たちも負ける気がしない」と応戦。さらに、桐山が吉沢に耳打ちすると、「やっぱり紅白を狙っていこうかな」と爆弾発言も飛び出し、会場を沸かせた。ドラマ『ぶっせん』は火曜深夜2時29分よりオンエア中。また舞台は、11月6日(水)より17日(日)まで東京・赤坂ACTシアターで上演。チケットぴあでは現在、インターネット先行先着「プリセール」を実施中。8月15日(木)午後11時59分まで受付。
2013年08月06日Cyntiaが9月20日(金)に東京・新宿BLAZEでワンマンライブを行う。Cyntiaはハードロック界の新星と称される、女性5人組メタルバンド。同公演は彼女たちが7月にリリースしたシングル『Return to Myself~しない、しない、ナツ。』のレコ発ライブ。公演名は「レリゴ!レリゴ!レリゴ!」で、この一見不思議なタイトルは、同シングルのカップリング曲『キラキラ☆シャングリラ』の歌詞よりつけられたそう。4月以来のワンマンである同公演で、また一段と成長した彼女たちのライブが見られそうだ。なお、同公演のチケット一般発売に先がけて、CD封入先行受付を実施中。受付は8月12日(月)午後11時59分まで。■CyntiaワンマンLIVE「レリゴ!レリゴ!レリゴ!」日時:9月20日(金)OPEN 18:15 / START 19:00会場:新宿BLAZE(東京都)料金:3,500円(税込)
2013年08月06日来年結成20周年を迎える、岸谷五朗・寺脇康文主宰の演劇ユニット「地球ゴージャス」が2014年1月、新作『クザリアーナの翼』を上演する。地球ゴージャス チケット情報岸谷が作、演出を担当。4つの階級に縛られた架空の国「ジャメーリア」を舞台に、それぞれの運命に逆らって必死で生きる人間たちを、歌あり、ダンスあり、笑いありで描くエンタテイメント作品だ。出演は中村雅俊、風間俊介、山本裕典、宮澤佐江(SNH48)、佐藤江梨子、湖月わたる ほか。岸谷は「素晴らしい俳優達が集まってくれました。たくさんの作品を経験した全く個性の異なるプロフェショナル達と新作創りができる喜びに震えております。地球ゴージャスならではの鍛え抜かれたエンターテインメントに御期待下さい」と話している。また、キャストからもコメントが寄せられた。何度も同ユニットの公演を見たという中村は「非常に完成度の高いエンタテイメントだと思います。それに今回参加させてもらえる機会をせっかく頂いたのですから断る理由はひとつもありません。ステージに立つ自分を想像するだけで興奮します」。風間は「2004年に初めて参加させて頂いて、そのエンタテイメント性の凄さに驚きました。岸谷五朗さんと寺脇康文さんの『お客様を喜ばせたい』という気持ちが溢れた舞台でした。再び出演のお話がきた時は本当に嬉しかったです」。宮澤は「大きな舞台に立たせていただくのは初めてなのですが、以前地球ゴージャスの『海盗セブン』を観させていただいた時に、いつか私もこの舞台に立ってみたいと思いました。今回お話を頂けてすごく幸せですし、今からワクワクしています。」と、それぞれ公演に賭ける思いを話している。2014年1月8日(水)より東京・赤坂ACTシアターを皮切りに、愛知、福岡、大阪で上演。東京公演のチケット一般発売は10月5日(土)を予定。■地球ゴージャスプロデュース公演Vol.13『クザリアーナの翼』2014年1月8日(水)~2月20日(木) 東京・赤坂ACTシアター2014年2月26日(水)~3月1日(土) 愛知・愛知県芸術劇場 大ホール2014年3月7日(金)~12日(水) 福岡・キャナルシティ劇場2014年3月18日(火)~31日(月) 大阪・梅田芸術劇場 メインホール作・演出:岸谷五朗出演:中村雅俊、風間俊介、山本裕典、宮澤佐江、佐藤江梨子、湖月わたる/岸谷五朗・寺脇康文 ほか公演オフィシャルサイト→
2013年08月02日現在、東京・帝国劇場にて上演中のミュージカル『二都物語』で、7月26日、アフタートークショーが行われた。『二都物語』は、ともにミュージカル界のプリンスと呼ばれている井上芳雄、浦井健治という若手実力派スターふたりの共演も話題だが、このイベントには井上、浦井とともにユニット“StarS”を結成している山崎育三郎が司会としてゲスト出演。今年5月にはCDデビューを果たし、ミュージカル界の外からも注目を集めている“StarS”が集結ということで、この日のチケットは完売御礼。ファンの熱い視線が注がれる中、プリンスたちの爆笑のトークが繰り広げられた。トークショーでは、様々なエピソードを脱線気味に話す井上・浦井を、軌道修正しつつ話を進めていく山崎、という、コンサートなどでもお馴染みの3人の個性が炸裂。作品では井上と浦井は同じ女性を愛する役どころだが、井上が珍しくフラれる役だということで「でも、お客さまの共感がぎゅっと自分に集まってくるのを感じる。結ばれるふたりよりこっちの方がおいしい!」(井上)というような話から、稽古期間は毎日井上・浦井が一緒に帰っていたという仲良しエピソード、さらには「最後は(残される)僕たち家族はいたたまれないけれど、十字架を背負うんじゃなく希望を託されているんだ、と(演出の)鵜山さんからはアドバイスをもらいました」(浦井)という真面目な話まで、縦横無尽なトークが展開された。さらに、もちろんStarSの話題も。2011年の帝国劇場100周年を記念したテレビ番組で鼎談をしたことが、ユニット結成のきっかけになったというStarS。「今日ここで3人で立てたのは嬉しい!」(井上)という感慨深い発言も飛び出した。11月にはミュージカル俳優の単独公演としては史上初の日本武道館公演も控えている彼ら。「武道館ではミュージカルファンの皆さんも一緒に盛り上がっていただきたい。本当に感謝・感謝の公演にしたい」と山崎が話せば、井上が「“1日だけのお祭り”です。浦井君はお祭りを表現して、衣裳はふんどしですよね!」と笑いを取るなど、楽しそうに武道館公演の構想も話していた。「StarSを見て、『二都物語』に興味を持って観に来ましたという方も結構いらっしゃる。それは本当に嬉しいこと。相乗効果でお互い盛り上げあっていければ」と井上。『二都物語』は8月26日(月)まで、同劇場にて。チケットは発売中。また、“StarS”日本武道館公演は11月11日(月)に開催、こちらのチケットは9月7日(土)に一般発売を開始する。
2013年07月29日8月に東京・新国立劇場 中劇場で上演される舞台『「激動-GEKIDO-」川島芳子の物語』の製作発表が7月25日、都内で行われ、舞台初主演の水川あさみをはじめ、出演者10人とブロードウェイの演出家ダニエル・ゴールドスタインが会見に出席した。『「激動-GEKIDO-」川島芳子の物語』チケット情報清朝の王女として生まれ、男装の麗人ともてはやされながら、後にスパイとして処刑される川島芳子の波乱の生涯を描く作品。本作が舞台初主演となる川島芳子役の水川は「芳子の歴史を追うというよりは、彼女の激動の人生を私なりに、その時その時の感情で演じられればいいなと思う。舞台は初めてのようなもので、わからないことがたくさんありますが、しっかり地に足をつけて頑張りたい」と挨拶。そんな水川扮する芳子の養父・川島浪速役の別所哲也は「父親でありながら、娘を女性として愛してしまう、ちょっとドキっとするような役です。水川さんを共演者みんなが舞台の上でメチャメチャにしてしまう。それでも水川さんは強い女性を演じてくれると思う」と期待を寄せる。演出のダニエル・ゴールドスタインは「演劇的な手法を多用しながら、セットはシンプルで美しい舞台にしたい」と意気込みを語った。会見の最後には、前日30歳になったばかりの水川に、バースデーケーキとバラの花束を贈るサプライズイベントも。「ありがとうございます」と何度も感謝の言葉を口にした後、「30歳になってからの初仕事。精一杯頑張ります」と決意を新たにしていた。会見にはほかに、細貝圭、佐々木喜英、神永圭佑、原嶋元久、田中茂弘、浜丘麻矢、愛名ミラ、奈良坂潤紀が出席した。舞台『「激動-GEKIDO-」川島芳子の物語』は8月23日(金)から9月2日(日)まで東京・新国立劇場 中劇場にて上演。チケット発売中。
2013年07月26日1997年に発表された映画が大ヒットを記録し、その後、ブロードウェイでミュージカル化もされた『フル・モンティ』。本作が、ドラマ『勇者ヨシヒコ』シリーズなどで知られる福田雄一の演出により、来年1月に上演される。そこで今回のキャストで、過去多くの福田作品に参加してきた、ムロツヨシと中村倫也に話を訊いた。ミュージカル『フル・モンティ』チケット情報『~ヨシヒコ』などの福田作品のほか、ムロが主宰を務める舞台『muro式』でも共演経験のあるふたり。俳優としてどうお互いを見ているのか尋ねると、中村は「持ってくんですよね~、ムロさん」とニヤリ。「それが悔しくもあり、頼もしくもあり…。常に刺激をくれる素敵な先輩なので、またご一緒できるのはすごく楽しみですし、負けたくないって気持ちもあります」と意気込みを語る。一方ムロも、「最近、舞台上の倫也がどんどん輝いて見えるんです。新しいツヨシを作るためにも(笑)、今回そんな倫也からいろんなものを盗みたいと思います!」と、ライバル心を燃やす。『フル・モンティ』という題材以上に、彼らにとってはやはり、福田の存在が出演の大きな決め手になったと言う。特に福田作品に欠かせない存在であるムロは、福田の笑いについて、「一度分かりやすいところまで持っていくのがすごい」とズバリ。さらに「子供からお年寄りまでわかる笑いを入れつつ、ちゃんと自分の好きな笑いも組み込んでいく。俳優としてそういう脚本をもらえることは大きなやりがいであり、その脚本を越えていくのが僕の仕事だと思っています」と力強い口調で話す。また主演を務めるのは、本作で初舞台を踏む山田孝之。そんな山田とデビュー作『H2~君といた日々』で共演した中村は、「撮影の合間に山田くんが、『カラオケは好き?今度一緒に行こうよ』って誘ってくれたんです。でも結局その時は行けなかったんですけど、今になってこの共演ですからね。初めて一緒に歌うのが国際フォーラムって!」と、不思議な縁に驚きの表情を浮かべる。もちろん『フル・モンティ』と言えば、“すっぽんぽん”が大きな見せ場。中村の“痩せの虚弱体質”というキャラクターはまだしも、ムロにつけられた “脱いだらすごいらしい”というキャッチコピーは…。「今の僕にはないものなのでね、一応“腹筋くん(※腹筋が鍛えられる座イス)”を買いました(笑)。色はブラウン!ですから、腹筋くんをやったムロツヨシをぜひ観に来てください」とムロが言うと、すかさず中村が「“稽古したムロツヨシ”じゃないんだ!?(笑)」とツッコミ。劇中にはこのふたりのデュエットもあるとのことで、舞台上ではさらに息の合ったやり取りに見せてくれるだろう。公演は2014年1月31日(金)から2月16日(日)まで東京国際フォーラム ホールCにて。チケットの一般発売は9月7日(土)午前10時より。なお、チケットぴあではインターネット先行先着「プリセール」を実施中。7月31日(水)午後11時59分まで受付。取材・文:野上瑠美子
2013年07月25日劇作家・演出家で俳優としても活躍する長塚圭史が、2009年の英国留学後に立ち上げた「葛河思潮社」。国内外の名戯曲を取り上げ、ワークショップやリーディングを含めた稽古で作品づくりを目指す、長塚のソロプロジェクトだ。一昨年と昨年(再演)に上演した『浮標』(三好十郎作)は、休憩を含めて4時間という長丁場ながら、緊張感あふれる劇場空間を示して高い評価を得た。第3弾となる『冒した者』も、同じ三好の長編戯曲。演出と出演を兼ねる長塚と、『浮標』に続き『冒した者』でも主人公を演じる田中哲司に話を聞いた。舞台『冒した者』チケット情報みたび三好作品に挑むことになった理由を、長塚はこう語る。「初演の『浮標』で三好さんが描く“死を前にした生の物語”の力をつくづく感じました。東日本大震災の後に再演した時、その想いは一層強まって、もっと多くの人に三好作品を体感してほしいと思った。今回の『冒した者』は、主人公の妻の最期を描いた『浮標』の後に書かれていて、内容も作品世界の“その後”を思わせるもの。どちらも私小説ならぬ“私戯曲”ながら、『冒した者』は三好さんのもうひとつの魅力である社会への冷徹な批評眼が作品を覆っているんです。もしかしたら『浮標』よりも、演じる側は手こずるかもしれないですね」妻を亡くした主人公の“私”(田中)は、戦争で焼け残った大きな屋敷に、数組の家族と共同生活をしている。旧知の医師・舟木(長塚)や亡き主の庶子である柳子(松雪泰子)、株屋の若宮(中村まこと)、管理人の浮山(吉見一豊)、盲目の少女モモ(木下あかり)ら、住人たちの仲も悪くない。そんなある日、“私”を慕ってたびたびやってきていた須永(松田龍平)が、フラリと屋敷を訪れる。須永の秘密は、やがて住人たちの隠された現状に影響を及ぼし…。「僕が演じる“私”は、妻を亡くした後に屋敷へ引っ越してきた作家で、今は“死んでいるのか生きているのかわからない”状態なんです。幕開きの膨大なセリフも、モノローグなのかト書きなのか曖昧で、途中から住人たちの説明が入ったりする。その振れ幅の大きさというか、自由さがすごく面白いんです。ただなにしろ“度が過ぎている”と感じる長さなので必死です」と話す田中。だがその表情は、言葉とは裏腹にどこか楽しんでいるようだ。長期的な視点で作品に携わる「葛河思潮社」。すっかり長塚組ともいえる田中が「圭史くんとは一緒に作っていく楽しさがある」と言えば、長塚も「哲司さんは経験も技術もあって、でも新しいことには一緒に乗っかってくれる貴重な存在」と返す。「『浮標』に続いて出ていただく松雪さん、ずっと一緒にやりたかった松田さんと、キャストも揃いました。『葛河~』の作り方は確かに面倒くさいけれど(笑)、それだけ豊かさがあると信じています」と話す長塚。演出家と俳優が名戯曲に真っ向から対峙することで作られる、芳醇な舞台。観る側としては、こんなに贅沢なことはないだろう。9月5日(木)からKAAT 神奈川芸術劇場 大スタジオ、9月20日(金)から東京・吉祥寺シアターにて。ともに現在先行販売中。
2013年07月23日お昼どきに気軽にオルガンの生演奏を楽しめる東京芸術劇場の人気企画「ランチタイム・パイプオルガンコンサート」が、7月25日(木)に記念すべき第100回を迎える。開演は昼12時15分より同劇場コンサートホールにて。次回の101回目(9月開催)より500円の有料公演となるため、入場無料で聴けるのは今回が最後の機会となる。「東京芸術劇場パイプオルガンコンサート」の公演情報東京芸術劇場のシンボルとして1991年の完成より長きにわたって親しまれてきたパイプオルガン。約9000本のパイプは世界最大級の規模。歴史上のいくつかの違うスタイルのオルガンをひとつにまとめるというコンセプトのもと、ルネッサンス様式とバロック様式、フランス古典からロマン派への移行期の各様式に対応することが可能。また、世界でも類を見ない回転方式を採用していることも人気を集める要因だ。2011年から12年にかけて行われた同劇場の改修工事を機に、パイプオルガンもオーバーホールを実施。鍵盤のタッチ、音色の切り替えなど、機能面に改良を加えるほか、ホール自体の改装に伴って、ホールの音響に合わせた音色に調整され、今年3月末のコンサートで待望のお披露目がなされたばかり。今後の東京芸術劇場のパイプオルガンのコンサートシリーズは、多くのファンに親しまれてきたランチタイムコンサートを発展させ、様々な時間帯に開催。8月からは新たに隔月で「ティータイム・コンサート」(平日14時開演)、「ナイトタイム・パイプオルガンコンサート」(平日19時30分開演)がスタート。また「ランチタイム・パイプオルガンコンサート」は、次回の9月より隔月開催。500円の有料公演となるが、より深く楽しめる内容にバージョンアップされる予定だ。■東京芸術劇場ランチタイム・パイプオルガンコンサートVol.100:7月25日(木)Vol.101:9月26日(木)Vol.102:11月7日(木)Vol.103:2014年1月16日(木)Vol.104:2014年3月20日(木)各回12:15開演(11:45開場)※9月26日公演以降は、ロビー開場11:15全席自由:Vol.100まで入場無料、Vol.101より入場料金500円。■東京芸術劇場ナイトタイム・パイプオルガンコンサートVol.1:8月8日(木)Vol.2:10月3日(木)Vol.3:2014年2月13日(木)各回19:30開演(18:30ロビー開場)全席指定:1,000円■東京芸術劇場ティータイム・コンサートVol.1:8月27日(火)Vol.2:10月29日(火)Vol.3:12月24日(火)Vol.4:2014年2月18日(火)各回14:00開演(13:30開場)※終演予定14:30(※2月18日のみ終演予定16:00)全席自由:入場無料
2013年07月23日新人女優の唯月ふうかが主演するミュージカル『ピーターパン』が7月18日、東京国際フォーラム ホールCで東京公演の幕を開けた。ミュージカル『ピーターパン』チケット情報唯月は2012年ホリプロタレントスカウトキャラバンで歌唱力が高く評価され、審査員特別賞を受賞、9代目ピーターパンに大抜擢された。『ピーターパン』は7月14日からKAAT神奈川芸術劇場で公演をスタート、唯月は「自分にとって初めての主役で初めての舞台、初めてづくしだった」と振り返りながらも「KAATでたくさん拍手をもらえたので、KAATでやってきたことを生かして、素敵な舞台を作り上げられたら」と気負いはない。舞台の見どころのひとつ、フライングについては「ジェットコースターが苦手で、内臓が浮く感覚が嫌い」だったというが、「歴代のピーターパンのDVDを見て飛んでいる姿を研究して」苦手を克服。「バランスを取りながら歌を歌うのは難しいが、フライング中はお腹が締まるので声が出やすく、フライング中の方がむしろ歌いやすい」と余裕のコメント。そんな唯月に対し、共演者は絶賛。ウェンディ役の仁藤萌乃は「本番中も引っ張ってもらってます」。フック船長役の橋本じゅんは「初めてとは思えない堂々たる演技。『ピーターに慣れてきた』と本人はいうが、最初からピーターだった」「ピーター頼むで」と話すと、唯月は「任せて!っていう気持ちです」「『ピーターパン』を大成功させて、来年もこの舞台に立てたらいいなと思っています」と意気込みを語った。公演は7月28日(日)まで東京国際フォーラム ホールC、8月3日(土)・4日(日)に梅田芸術劇場 メインホールにて。チケット発売中。
2013年07月22日2010年にイギリスのエディンバラ・フェスティバル・フリンジで最優秀賞を受賞した作品が、『マイ・ロマンティック・ヒストリー~カレの事情とカノジョの都合~』と題し、日本人キャストによって翻訳上演される。1980年生まれの若い作者D.C.ジャクソンによるこの戯曲を、演出の栗山民也は「劇構造が面白いし、言葉の力が強く、グイグイと引き込まれる。シェイクスピアの国ならではの現代演劇」と絶賛する。一方で、演じる俳優の目にはどう映るのか、主演の池内博之と中越典子に訊いた。池内と中越が演じるトムとエイミィは、会社の同僚で、ある日、飲み会の後につい一夜を共にしてしまう。それ以来、何となく付き合うことになるものの、それぞれ過去の恋人への未練が断ち切れない。物語は、エイミィの妊娠発覚によってさらに混迷を増すふたりの関係を軸に、両者の本心へと迫っていく。「空回りする歯車みたいに曖昧な関係を築いてしまうんですね。スコットランドでも同世代の人は同じ感覚なんだな、と。戯曲を読んで、“ある、ある”と思いました」(池内)、「どこにでもいそうな女の子が、青春時代の熱い恋を忘れられずにいる。誰もが共感できる話なので、観ると“自分にとって本当に大切な人は誰なんだろう”と考えさせられるはずです」(中越)。現代人にとってリアルなテーマを描きながら、演劇表現はリアリスティックな手法にとどまらない。トムとエイミィ以外の19役を加藤忍、土屋裕一、春風ひとみの3人が演じ分けるほか、随所にモノローグを挿入したり、同じ場面をトム目線、エイミィ目線の2パターンで描いたりと、様々な趣向が凝らされる。「日常的な会話の中に、人間の多面性が描かれているし、演劇的な面白さを感じますね」(中越)、「エンディングが絶妙なんです。“え、そこで終わるの?”っていう。観てしばらくは、このふたりのことが気になって仕方なくなるかもしれません」(池内)。「屈折した役の多かった自分にとって、等身大の人を演じるのは難しいことですけど、ただのダメ男ではないトムの純粋さを大切に演じたいですね」と池内が語れば、「強い個性のないエイミィをいかに魅力的に演じられるか。トムが振り向くような女性になれば」と中越も意欲を口にする。栗山が「匂いを失った俳優には太刀打ちできない作品。池内さんと中越さんには、ヨーロッパの自由な香りというか、野性が感じられる」と製作発表で語っていたとおり、ふたりが果たす役割はきわめて大きい。普通と見えて新しい、企みに満ちた舞台が期待される。公演は、東京・シアタークリエにて8月16日(金)から26日(月)まで。チケット発売中。
2013年07月22日小堺一機の笑いの世界が凝縮された、毎年恒例の『小堺クンのおすましでSHOW』。その28回目となる今回は『イン・ザ・シェアハウス』というタイトルの通り、シェアハウスを舞台にした100minストーリーと、おなじみの「歌とトークのおすましバラエティーSHOW」の2部から構成される。そこで小堺が今どんな構想を描いているのか、本人を直撃した。「小堺クンのおすましでSHOW 28」チケット情報小堺は『おすまし』のことを、よく「ワクワクドキドキする、年に一回のお祭りみたい」と表現する。そこにあるのは楽しみというワクワクと、大丈夫か?というドキドキのふたつの感情。「謙虚って言うときれい過ぎるけど、いい意味でいつでも自分を疑っていたいんですよね。もっと面白く出来るんじゃないか?って。だから『おすましだよ、さぁ観なさい』とは決して思わない。これは別に卑下ではなく、『今年のおすましはいかがなもんでしょう?』くらいの感覚でいることが、長くやっていく上では大切なことだと思うんです」芝居パートの『イン・ザ・シェアハウス』で小堺が演じるのは、メイクアップアーティスト。温泉評論家役の松尾伴内と共に、ある設定を使い、「これまでより暴れるつもり」と目を輝かせる。「ここ2年くらい、固い役柄が続いたんですよね。でも今年はかなり余白を残してあるので、そこでどれだけ遊べるか、僕自身すごく楽しみで。特に松っちゃん(=松尾)っていうのは、『きっとこう来るはず』って僕の中で用意しておいた5つのパターンじゃない、6番目を出してくるタイプ(笑)。こちらが予測出来ないその感じが、一緒にやっててすごく面白いんですよね」『おすまし』がただ笑えるだけのコント集にならないのは、やはりトップミュージシャンをそろえた、生バンドの存在も大きい。「このバジェットで生バンドって、他じゃ絶対にあり得ないですからね。だから僕の中では、いかにバンドのメンバーを笑わせるかってことを第一に考えていて。特に管楽器の人は笑っちゃうと吹けないわけで、逆にちゃんと吹けちゃったらダメ(笑)。妻には『このクラスのミュージシャンの人たちに対して、あなたは失礼だ!』って叱られましたけど(笑)」この取材中も、小堺の口からは次々とライブのアイデアが飛び出し、さらに「彫刻と同じで、すごく大きな塊からどんどん削り出していって作るのがライブなんです」とも。果たして今年は、ライブという名のどんな彫刻が生み出されるのか。その完成形は9月、東京グローブ座で明らかになる。公演は9月6日(金)から15日(日)まで東京グローブ座にて。チケット発売中。取材・文:野上瑠美子
2013年07月19日名作映画をオーケストラの生演奏とともに鑑賞できるコンサート「名作シネマとオーケストラ」(通称:シネオケ)のリハーサルが、7月17日、東京・上野の東京文化会館 大ホールで行われた。「名作シネマとオーケストラ」の公演情報シネオケは、最新のデジタル技術により、映画から台詞や歌以外のオーケストラ楽曲部分のみを完全に取り除き、その映画全編をオーケストラの生演奏とともに巨大スクリーンで鑑賞できるコンサート。昨年、佐渡裕が指揮をとった『ウエスト・サイド物語』で日本初上陸し、東京・大阪で2万人を超える観客が大絶賛した。今回は、ハンフリー・ボガートとイングリット・バーグマン主演のロマンス映画『カサブランカ』(2011年7月アメリカで初演)、ミュージカル映画の傑作『雨に唄えば』(2013年3月ロンドンで初演) 、アルフレッド・ヒッチコック監督のホラー映画の代表作『サイコ』(2010年7月アメリカで初演)の3作品が上演される。本公演で指揮を務めるニール・トムソンは、バーンスタイン、小澤征爾、クルト・ザンデルリングに師事し、ロンドン交響楽団などの指揮やコンクールの審査員を務めるなど、多才なイギリスの指揮者。シネオケの海外公演では『サイコ』『雨に唄えば』などで指揮を務めている。自身も『サイコ』楽曲のファンだというトムソンは、リハーサルで東京フィルハーモニー交響楽団の演奏者たちに情熱的に指示を出した。『サイコ』は、オープニングから音楽によって観客に緊張感を与え、全編を通して不安と恐怖心をあおる。トムソンは実際にメロディを口ずさみながら、音の強弱、メロディの抑揚などを細かく確認し、背筋が凍るようなドキドキ感と、張りつめた緊張感を演奏に吹き込んでいった。特に、クライマックスの「キッキッキッキッ」という鬼気迫るバイオリン演奏から押し寄せる恐怖は、生のオーケストラ演奏による臨場感があってこそ生まれるもの。これらの演奏が映画とひとつになったとき、これまでに味わったことのない感動を覚えるだろう。また7月19日(金)18時よりフジテレビのエンタメ情報番組『男おばさんL』の軽部真一と笠井信輔の両アナウンサーによるスペシャルトークショーも行われる。「“シネオケ”とは何か?」など、見る前に知ると一層面白くなるポイントを紹介する予定。同18時30分開演『サイコ』公演のチケット購入者のみ入場可能。取材・文:門宏■名作シネマとオーケストラ7月19日(金) 14:00開演 vol.2「カサブランカ」7月19日(金) 18:30開演 vol.4「サイコ」7月20日(土) 12:00開演 vol.2「カサブランカ」7月20日(土) 16:30開演 vol.3「雨に唄えば」7月21日(日) 12:00開演 vol.3「雨に唄えば」7月21日(日) 16:30開演 vol.4「サイコ」会場:東京文化会館 大ホール指揮:ニール・トムソン管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
2013年07月18日『パリ、テキサス』や『フール・フォア・ラブ』などで知られる劇作家で、俳優としても活躍するサム・シェパード。そんな彼の傑作『TRUE WEST~本物の西部~』が、ブロードウェイで活躍中のスコット・エリオットの演出により今秋上演される。そこで主軸の兄弟役を演じる内野聖陽と音尾琢真、さらに菅原大吉と吉村実子に話を訊いた。舞台『TRUE WEST~本物の西部~』チケット情報粗野で無学な兄のリーと、脚本家で堅実な弟のオースティン。本作では、生き方も性格もまったく違うふたりの兄弟の葛藤、嫉妬、憧れを、めくるめく会話のやり取りによってあぶり出していく。まず脚本に惚れ込んだというリー役の内野は、「まずせりふ劇として素晴らしいなと思いました。演劇ならではの観応えのあるものになるでしょうし、ぜひ挑戦してみたいと思ったんです!」と熱く語る。同じく作品に強い興味を抱きながらも、少し不安げな表情を浮かべるのは、オースティン役の音尾。「やる側としては、とんでもなく恐ろしい舞台ですよ。俳優の一挙手一投足が、物語に大きな影響を与えるわけですから」と話す反面、「その分とんでもなくやりがいのある、俳優冥利に尽きる舞台だとも思います」と、役者魂をのぞかせる。本作の出演者は4人だが、ほぼ兄弟によるふたり芝居。その相手役について内野は、「本当に音尾くんでよかったと思います」と切り出し、「テレビドラマでも共演しましたが、とにかく芝居が好きな、真っすぐでいい奴。そんな音尾くんとなら妥協なく、しっかり稽古を重ねていけると思います」と、音尾に全幅の信頼を寄せる。一方音尾は内野のことを、「嘘のない芝居をされる方」と表現し、「そんな内野さんに飲み込まれないよう、こちらも全力でぶつかっていきたいです」と目を輝かせる。プロデューサーのソウル・キマー役を演じる菅原は、「キマーというのは、仕事上の関係だけで兄弟の間に入ってしまった男。だから脚本とは違うかもしれませんが、ちょっと日和見な、どっちつかずな感じが出せればいいかなと思います」と、現段階での構想を明かす。また兄弟の母親役を演じる吉村は、役と同じくふたりの息子を持つ母親でもあり、「アメリカでも日本でも、母親というものにそう違いはなくて、やっぱり心の底では家族を愛していると思うんです。だからそういう母親の部分を、ちゃんと出せればいいですね」と抱負を語った。また内野は堅苦しいと思われがちな翻訳ものであることに触れ、「少しだけ変わってはいますが、ある兄弟を中心とした、どこにでもありそうな家族劇になると思うんです。僕ら兄弟のやり取りでも、『バカだねぇ』なんて笑える部分も多いですし(笑)。だから変に構えず、気軽に観に来て欲しいなと思います」。9月29日(日)から10月13日(日)まで東京・世田谷パブリックシアター、10月17日(木)から20日(日)まで大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティなど全国で公演。チケットの一般発売は8月3日(土)午前10時より。チケットぴあでは、東京・大阪公演の先着先行を8月1日(木)午後6時まで受付中。取材・文:野上瑠美子
2013年07月18日フランスの人気小説「アルセーヌ・ルパンシリーズ」の最新作で、作家モーリス・ルブランの没後70年となる2012年に発見され、話題となった『ルパン、最後の恋』。本作を、宝塚歌劇が世界で初めてミュージカル化。月組公演『ルパン-ARSENE LUPIN-』として7月12日、兵庫・宝塚大劇場にて開幕した。ショー『Fantastic Energy!』との2本立てで上演中だ。宝塚歌劇月組『ルパン-ARSENE LUPIN-』20世紀初頭のパリでは、400万ポンドの金貨がロンドンから空輸されるという出来事で沸いていた。そんな中、怪盗ルパンから400万ポンドの強奪予告が届き、金貨が実際に姿を消してしまう。しかし、それは怪盗ルパンの名を借りた何者かによる陰謀。身に覚えのない罪を着せられた本当のルパンは、名誉を守るため、その策略を暴こうと決意する……。姿の見えない犯人を追う緊張感のあるストーリーに、ルパンの密かな恋を絡めて展開していく。男のリアリズムを追求する正塚晴彦の演出。頭のキレる怪盗紳士ルパンが、少し影のあるクールな男として描かれている。そのルパンを演じるのは、男役トップスター龍真咲(りゅう・まさき)。シルクハットに長いマントのルパンスタイルが、龍にピッタリだ。令嬢カーラの後見人アルベールとして生活し、怪盗を封印していたルパンが、自らの名誉を守るため、そして愛する人を守るために再び危険を冒していく。公演前に「怪盗だけど、紳士的であることを強く意識したい」と龍が言っていたように、ルパンは誰に対しても冷静でスマートな印象。その中にも秘めた熱がきちんと伝わるように演じている。カーラ役の娘役トップスター愛希(まなき)れいかは、強い芯を持ちながらも、女性としての儚さを表している。しっとりとした空気が流れるステージで笑いを誘うのが、警部ガニマール役の星条海斗(せいじょう・かいと)だ。ルパンを追い続けるも、うまくかわされて捕まえられないもどかしさを、絶妙な表情や動きで表現して心をくすぐる。憧花(とうか)ゆりの演じるフラヴィ判事とのコミカルなやり取りも見ものだ。ほかにも、専科から北翔海莉(ほくしょう・かいり)が作家モーリス・ルブラン役で出演し、舞台の空気をピリッと締めている。一方、第二幕のショー『Fantastic Energy!』は、オープニングからトップスピード!入れ替わり立ち替わりの、まさにめくるめく展開。ロック、ラテンにスパニッシュ……と、ノンストップでエネルギッシュに展開していく。黒燕尾服での群舞もスタイリッシュかつ男らしさあふれる1曲。コスチュームもカラフルで夏らしくパワフルなステージに、こちらのパワーがチャージされるはず!兵庫公演は8月12日(月)まで上演中。また、8月30日(金) ~ 10月6日(日)まで、東京宝塚劇場にて上演される。東京公演のチケットは7月28日(日)より一般発売開始。なお、チケットぴあでは一般発売に先駆けて、インターネット先行抽選(プレリザーブ)を7月22日(月)11時まで受付中。取材・文:黒石悦子
2013年07月18日佐々木蔵之介の主演舞台『非常の人 何ぞ非常に~奇譚平賀源内と杉田玄白~』が7月8日、東京・渋谷のPARCO劇場で開幕した。脚本家・演出家のマキノノゾミと「いつか一緒にやりたい」と話していた舞台がようやく実現。作品は、江戸の才人、平賀源内と杉田玄白の友情と生き様を描くもので、佐々木が源内を、岡本健一が玄白を演じる。『非常の人何ぞ非常に~奇譚・平賀源内と杉田玄白~』チケット情報開幕直前には同劇場で会見も行われ、佐々木は「解体新書ができる歴史的な瞬間をみんなで共有できます。これは面白いですよ。200年前のことを渋谷で見られる。ぜひ体感していただければ」と舞台をPR。茶屋で働く菊千代こと佐吉役の小柳友とのキスシーンについて質問されると「最初に稽古場でいきなりされたときはドキっとしました。告白もせずにいきなりやってくるんですよ」と照れながら明かすと、一方の小柳は「すごく唇が柔らかくて」と取材陣を笑わせた。また、もうひとりの主役・玄白役の岡本は「ふたりは日本の社会の流れを変えた偉人。彼らがいなければ、僕らは生きていないんじゃないか。彼らの生き様を知ると、本気で演じなければと思う。火炎の中に身をなげうつ気持ちで挑みたい」と意気込みを語っていた。公演は7月28日(日)まで。チケット発売中。
2013年07月11日韓国出身の人気ボーイズグループ・BIGBANGのD-LITE(ディライト)が、尾崎豊の名曲をカバーした初ソロ・シングル『I LOVE YOU』(7月31日発売)のミュージック・ビデオでキスを披露していることがわかった。D-LITE(from BIGBANG)の公演チケット情報同映像は、歌詞の世界観に基づいた愛し合う男女ふたりの物語。余命わずかな彼女と、そんな彼女に何もできずに苦しむD-LITE演じる主人公の、「終わりが来るまで2人だけで」という美しくも切ない愛を描く。情感たっぷりに歌い上げるシーンや彼女とのドラマ仕立ての場面で見せる、愛しさや切なさが入り混じったD-LITEの演技も見どころ。人生で初めてキスシーンにチャレンジしたというD-LITEは、「緊張しすぎて何も考えられませんでした」とコメント。映像ではワンカットだが、カメラの位置を変えて何度も撮ったそうで、「ハイスピードカメラでの撮影だったので、降っている雨とキスシーンのシンク(同調)によって、すごく美しく撮れました」と自信を見せている。世界的なバイオリニスト・葉加瀬太郎とのコラボレーションした同曲は、ソフトバンクモバイル向けスマートフォン総合アプリ『UULA』のオリジナル・ドラマ『I LOVE YOU』の主題歌に起用されている。なお、D-LITEは、8月4日(日)に東京・代々木競技場第一体育館で開催される「『a-nation island powered by ウイダーinゼリー』ヒートアイランドカーニバル2013」に出演。BIGBANGとしては、11月16日(土)の埼玉・西武ドームを皮切りに、海外アーティストとして初となる日本6大ドームツアーを開催。全6都市15公演で72万1000人を動員する予定だ。
2013年07月11日HARTONEが7月4日(木)に東京・渋谷O-Crestで3周年記念ライブを行った。HARTONE[は2010年6月に結成。ROCKとPOPを掛け合わせた音楽性で人気を博している。バンド名のHARTONEはHART=心臓、TONE=音色と言う意味が込められており、毎日がワクワクするような希望に満ちた生きた音楽を発信したいという想いから命名された。この日のライブは「HARTONE3周年記念イベント!コツコツやってるeveryday大感謝祭!」というタイトルで、HARTONEと縁が深いバンドが出演。まず、OPアクトとして、フレディー・マーキュリーに扮したHARTONEの4人が登場し『We Will Rock You』のリズムで替え歌を披露、スペシャルなアクトに観客からは歓喜の声が挙がる一方、続いて登場した1番手「PURPLE HUMPTY」は「やりにくいわ」と笑うという場面も。ただPURPLE HUMPTYはそう言いながらも、この日のライブにピッタリのピースフルな空気を作り上げるライブを見せていた。続いての「坊っちゃん」は、自身もこの体制になって3年目である事を明かし「3年経つともう家族みたいなもの」と自身の経験も交えて話していた。また3番手の「ニューヨークと自転車」は直接的なMCはなかったが、楽曲でHARTONEの記念すべき日を祝うかのようなライブを披露。4番手のGEMINIはHARTONEの3周年を祝いながらも、主役を食ってやろうとせんばかりの熱いライブを披露していた。どのゲストも、HARTONEの3周年を心から祝い、イベントを盛り上げていた。そしていよいよこの日の主役HARTONEが登場。MC無しでいきなり楽曲がスタート。Vo/Gの吉川の咆哮がこだまする。「3周年ありがとう!」という言葉ともに披露されたのは『スポットライト』。「高く 高く 歌うんだ 空見上げて」と歌われるこの歌は3周年を迎えて、また新たな高みを目指す彼らの想いを歌っているようだ。いつもはアコギを使うという吉川がこの日のために用意した赤いエレキギターもステージ上でよく映えている。「スロースターターの人間なんです」と自身のバンドを評しながら、「最近やっと良い音楽を作る、届けるという事に自覚的になってきた」と語っている彼らの眼差しは非常に頼もしい。多くの出会いや、始めた当時のスタッフや仲間の事を語りながら『ハルナノニ』『フルサト』といった曲を演奏する場面では、見ている人はそれぞれの人生に重ね合わせて、感動した事だろう。アンコールでは『グッドグットモーニング』を披露し「小さい人間ですが、音楽で繋がっていける事で、大きくしてもらっていると思います」と感謝の弁を述べ、この日のライブは終了した。セットリスト1 スポットライト2 南風ロックンロールウェーヴ3 ハルナノニ4 フルサト5 RAINBOW6 ペンギンNEOアンコール7 グッドグットモーニング
2013年07月10日池畑慎之介☆と高橋惠子が母娘役で共演する舞台『香華』が7月5日(金)、東京・新橋演舞場で開幕した。舞台『香華』チケット情報有吉佐和子の同名小説を原作に1963年に初演、以来上演を重ねてきた名作舞台。昭和初期から戦後にかけての花柳界を舞台に、男性遍歴を重ね自由奔放に生きる母・郁代と、その母に翻弄されながらも慕い続ける娘・朋子の母娘の絆を描く作品だ。時は昭和13年。もとは和歌山の地主の娘でありながら、親の離婚や借金などから静岡の遊廓、叶楼に芸者として売られた朋子(高橋惠子)。叶楼で日々芸の道に励む朋子だったが、その叶楼にある日、新しい女郎がやってくる。華麗な花魁姿で現れたのはなんと朋子の母・郁代(池畑慎之介☆)。さらにそこへ、郁代を慕っておしかけて来た和歌山時代の下男、八郎(佐藤B作)も加わり、かくして芸者と花魁の母娘と、かつての奉公人の遊廓での不思議な暮らしが始まった……。劇中、池畑は“妊婦”姿も披露。池畑は、初日前日に行われた会見で「重いものを身につけたので、こんなに女性は大変なのかと、あらためて女性に対する尊敬の念を抱いた。こんなに大変なら女性に生まれなくてよかった」と笑わせながら、「情愛たっぷりのお芝居。最後ショッキングな終わり方で、どんでん返しがあるので、みなさんお楽しみに」と舞台をアピールしていた。公演は7月22日(月)まで。チケット発売中。
2013年07月08日ファッションソーシャルコミュニティのカラフル・ボードにて、ぴあが2013年の夏フェスに向けてオリジナルのTシャツデザインを募集し、一般投票を行っていた企画で、グランプリと特別賞が発表され、このたび販売を開始した。グランプリを獲得したデザインは、「着ているだけでフェス気分になれるTシャツデザイン」という今回の企画趣旨にピッタリ合った、ポップなロゴが特徴。また、特別賞を獲得したデザインは、個性的な視点でフェスを表現している。どちらもフェスの会場で映えそうなデザインだけに、「着ているだけでフェス気分になれるTシャツ」を着て、実際に夏フェスに行ってみるのも良いかも。各賞ともカラーバリエーションは5色と豊富。購入などの詳細はカラフルボードの公式サイトでご確認を。
2013年07月05日韓国のマルチエンタテインメントグループ・SUPER JUNIORのドンへとウニョクによるユニット、SUPER JUNIOR DONGHAE&EUNHYUKが7月4日、東京・SHIBUYA-AXでシングル『I WANNA DANCE』(6月19日)の発売記念イベントを開催。3回公演で4,500人を熱狂させた。SUPER JUNIORの公演チケット情報熱気渦巻く会場に、ふたりが登場し、『I WANNA DANCE』をファンの前で初披露。悲鳴のような歓声を浴びながらパフォーマンスを見せると、サビの部分ではファンも一緒にダンス、会場が一体となって盛り上がった。前作『Oppa, Oppa』から約1年ぶりのリリースで、ふたりは「皆さんのおかげで、2ndシングルが出せました」と感謝を伝え、「ファンの皆さんと会える機会をもっと作って行きたい」(ウニョク)と話した。ふたりは、パフォーマンス以外でも、息がぴったりの軽快なトークとサービス精神でファンを魅了。マイクを通して「チュッ」と“キス音”を何度も場内に響かせると、ファンは大興奮、耳をつんざくような悲鳴をあげた。また、“チャラ男”トークも全開で「皆さんの顔が眩しくて、目を開けられないです」(ドンヘ)、「君かわうぃーね!」(ウニョク)などとキザなセリフでファンをメロメロにしていた。また、カップリング曲『Love That I Need feat. HENRY [SUPER JUNIOR-M]』について、ウニョクが「僕とドンへの感性豊かなボーカルが際立っていて、SUPER JUNIOR-K.R.Y(キュヒョン、リョウク、イェソンのユニット)に対抗できる曲」と自信をみなぎらせれば、ドンへは「イェソンにはこんな雰囲気の曲は歌えなかった」とイェソンの歌い方を真似て客席を爆笑させた。事前に募ったファンからの質問にも答え、「お互いにここだけは負けないと思うところ」に、ドンへは「顔」と即答。自信たっぷりのドンへに、ウニョクが「背」と対抗し、「歯茎!」と歯茎を見せながらにっこり笑うと、ドンへは「負けました」と白旗をあげた。また、新曲の歌詞に掛けた「アドレナリンパワーを使うとき」は、「ファンの皆さんの声援を聞くとパワーが出ます。今でしょ!」(ウニョク)とコメントし、会場を沸かせた。今月25日には、SUPER JUNIORとして日本初アルバム『Hero』もリリース。リード曲のミュージック・ビデオの予告映像も初公開され、ドンへは「準備しながら、胸のときめきでいっぱい。本当に嬉しい」。同27日(土)・28日(日)に東京ドームで開催する、世界ツアー「SUPER SHOW5」日本公演については「他の国での公演とは一味違う、新しいステージを観ていただけます。僕も期待しています」(ウニョク)とアピールした。またこの日は、SUPER JUNIORのファンクラブイベントが9月26日(木)にさいたまスーパーアリーナで開催されることも発表され、ファンは絶えず歓喜の声をあげていた。
2013年07月05日ドイツの現代写真を代表する写真家、アンドレアス・グルスキーによる日本初の個展「アンドレアス・グルスキー展」が7月3日、東京・国立新美術館で開幕した。一辺5メートルにも及ぶ作品が持つ圧倒的なスケール感、それでいてデジタル画像処理を加えることで細部まで描きこまれた緻密な世界。グルスキー作品の、まるで絵画のような美しさは世界を魅了し続けている。本展覧会では、1980年代の初期作品に始まり、《99セント》(1999年)、《ライン川II》(1999年)、《F1ピットストップIV》(2007年)、《ピョンヤンI》(2007年)、日本に関連した《東京証券取引所》(1990年)や《カミオカンデ》(2007年)といった代表作から、最新作《カタール》(2012)にいたるまで、グルスキー自身が厳選した約65点の作品を一堂に集めている。初日前日の2日には、グルスキーが会見に登場し自作を解説。岐阜県にあるニュートリノ観測装置を題材にした《カミオカンデ》については「雑誌で紹介されているのを見た。私が見た限りではよくないイメージで掲載されていたが、私ならもっと違う表現をするだろうと思った。そこで許可をいただき作品の母体となる写真を撮りました。その時は水を張ってなかったので、後の作業でコンピュータで加えていくことにしました。私のイメージでは水はあった方がよかったので」と創作の一端を明かした。開催は9月16日(月・祝)まで。
2013年07月04日6月28日、東京・歌舞伎座新開場柿葺落「八月納涼歌舞伎」に出演する坂東三津五郎、中村福助、中村扇雀、中村橋之助、坂東彌十郎、中村勘九郎、中村七之助が揃いの浴衣に身を包み、歌舞伎座タワー5階の屋上庭園で制作発表会見を行った。歌舞伎座の建替え前は8月の恒例となっていた「納涼歌舞伎」。新しく開場した歌舞伎座で4年ぶりに復活する。三津五郎は「この納涼歌舞伎を引っ張ってくれた中村屋(勘三郎)は新しい歌舞伎座での納涼歌舞伎を楽しみにしていました。残念なことにそれは叶いませんでしたが、彼のいない穴を感じさせないよう、ここにいる7人で力を合わせて、一生懸命盛り上げていきます。どうぞご声援のほどよろしくお願いします」と挨拶。続けて福助が、「我々にとって、とても大切な興行です。勘三郎の兄さんも上から力を貸してくれることと思います。勘九郎と七之助が中村屋代表で力をいっぱい出してくれるでしょう。心の中では兄さんと一緒に勤めていきたいと思います」とコメントした。また、扇雀、橋之助、彌十郎もそれぞれ次のように語った。「まさか自分が『狐狸狐狸ばなし』の伊之助をやるとは夢にも思わなかった。新しい歌舞伎座で前へ前へと進んでいく私たちの姿をみなさんにお見せしたい」(扇雀)、「先輩方の情熱を間近でみて、芝居の面白さ、作り方を見てきました。その熱い思いを継いでいくのが、僕たちの使命であり、中村屋の兄貴への恩返しだと思っています」(橋之助)、「中村屋がいつも、“俺たちチームだから”と言ってました。中村屋が見ていたらどう思うか、OKサインもらえるかなって思いながら、今後は観客のみなさまからOKサインをいただけるよう懸命に勤めたい」(彌十郎)。勘三郎への想いを込めて意気込みを語る出演者たち。それを受けて勘三郎の息子である勘九郎と七之助は「納涼歌舞伎は父が楽しみにしていた公演です。いろんなものをやりたいという企画が本当に進んでおりました。今回は残念なことになってしまいましたが、父が歌舞伎座で一番最初に踊りたかった演目であろう、『鏡獅子』を七之助と交代で踊らせていただき、ほんとうに幸せです。父の意思と魂を引き継いで一生懸命勤めたいと思います」(勘九郎)、「みなさまがおっしゃってくださった想いは、空の上で父も喜んでいると思います。そして出られない悔しさもいっぱいだと思います。私もチームの一員として戦力になれるように勤めてまいります」(七之助)と話していた。公演は8月2日(金)から24日(土)まで、東京・歌舞伎座にて。チケットは7月12日(金)より一般発売開始。なお、チケットぴあではプレリザーブ先行を7月4日(木) 11:00より7月10日(水) 11:00まで受付。
2013年07月04日神奈川県逗子海岸に夏季限定の元祖海の家ライブハウス「音霊 OTODAMA SEA STUDIO」が6月28日(金)より2013年の営業をスタートさせた。2日目の6月29日(土)は、主催者であるキマグレンに加えC&K、平井大、opening actに塩ノ谷 早耶香が出演。この日の公演のチケットは完売。満員の観客に応えるようにアーティストも白熱のライブを見せ、2013年のOTODAMA幕開けに相応しい一日になった。また、会場前にはチケットを購入できなかったファンも足を運び、砂浜で波音と共に音漏れを楽しむOTODAMA名物の浜参戦を楽しむ姿も。また6月30日(日)には、石野卓球、SHINICHI OSAWA、☆Taku Takahashi(Tachytelic, m-flo)など豪華ラインナップが勢ぞろい。6月末ながら水着やビーチサンダルで来場した数多くファン達と共にOTODAMAのオープンを祝うような盛り上がりを見せた。「音霊 OTODAMA SEA STUDIO」では9月1日(日)まで連日イベントを開催する。今後の公演ではSPECIAL OTHERS(Acoustic Set)、加山雄三、海援隊、キマグレン、つるの剛士、AK-69、FLOWER FLOWER、清水翔太、miwa、中川翔子、藤井フミヤ、DJ VERBAL(m-flo / TERIYAKI BOYZR)、スキマスイッチなど世代を超えた数えきれないほどのアーティスト達が出演予定だ。また、7月9日(火)には、隣り町の鎌倉・由比ヶ浜にて別館となる新しい海の家ライブハウス「SEACRET BOX BY OTODAMA with キリン カリブーン」がオープンする。逗子・鎌倉の2エリアでの開催により、より多くの音楽ファンへOTODAMAでしか味わえない興奮のライブを届けてくれそうだ。■音霊 OTODAMA SEA STUDIO 2013日時:6月28日(金)~9月1日(日)住所:神奈川県逗子市新宿海岸カンティーナ前■SEACRET BOX BY OTODAMA with キリン カリブーン日時:7月9日(火)~9月8日(日)住所: 神奈川県鎌倉市由比ヶ浜海岸 滑川交差点下
2013年07月02日作・後藤ひろひと、演出・G2の人気舞台『MIDSUMMER CAROL~ガマ王子vsザリガニ魔人~』が2014年2月に再演されることが決まった。病院を舞台に、1日しか記憶を保てない少女パコと、変人揃いの入院患者がパコの愛読書「ガマ王子VSザリガニ魔人」を通じて心を通わせる物語。2004年にPARCO劇場で初演され、感動の爆笑ファンタジーとして評判をとった作品だ。2008年に再演、さらに中島哲也監督により『パコと魔法の絵本』のタイトルで映画化され大ヒットを記録している。この人気舞台が、全く新しいキャストを迎え『Paco~パコと魔法の絵本~from「ガマ王子vsザリガニ魔人」』として2014年に東京・シアタークリエで蘇える。パコ役には、今回が舞台初挑戦、ブレイク中の子役、谷花音。同役はダブルキャストとなり、公募オーディションがこの夏に実施されるという。このほか、西岡徳馬、松下優也、安倍なつみ、吉田栄作など、バラエティ豊かなキャストが顔を揃える。■『Paco~パコと魔法の絵本~from「ガマ王子vsザリガニ魔人」』日程:2014年2月チケット発売日:2013年11月予定※ほか地方公演あり
2013年06月27日韓国の人気K-POPグループ、2PMのJun. Kと俳優のオム・ギジュンが6月25日、都内で行われた韓国ミュージカル『三銃士』(8月10日~24日、東京・Bunkamura オーチャードホール)の製作発表会に出席した。Jun. K(2PM)の公演チケット情報フランスの文豪アレクサンドル・デュマの同名小説を原作にした同ミュージカルは、韓国では2009年の初演から3年連続で上演され、今年4度目の上演を果たした大ヒット作。今回、初となる日本公演では、銃士になることを夢見てパリにやってくる主人公の青年・ダルタニャン役を、Jun. K、オム・ギジュン、イ・チャンミン(2AM)、ソン・スヒョン(FTISLAND)が演じる。同作が初めてのミュージカル出演で、韓国公演に続いて、ダルタニャンを演じるJun. Kは「オム・ギジュンさんの公演や映像を観て勉強させていただきました。一生懸命努力してオム・ギジュンさんに認めていただけるような演技を見せたい」と意気込みのコメント。18歳という設定のダルタニャンを37歳で演じるオム・ギジュンは「僕を見習うと老けたダルタニャンになるよ」と笑いを誘い、「私はいかにして若く見せるか、どうしたら老けて見えないかに重点を置いています。他のキャストはみんな若いので、あえて他の方の舞台は見ません」と言い切った。息もつかせぬスピーディーな展開や剣士たちのダイナミックなアクションが見どころで、オム・ギジュンは「見どころが多いですが、なかでも剣術は一番。1幕、2幕ともにカッコいい、見栄えのする剣術をお楽しみいただけます」。Jun.kは「男同士の熱い友情が魅力的です。火花散る熱いまなざしや、身のこなしなどを観ていただければ」とアピールした。会見には、アトス役のシン・ソンウ、アラミス役のミン・ヨンギとキム・ミンジョン、ポルトス役のキム・ボムレも出席。オム・ギジュンも含め、互いのコメントにツッコミを入れるなど、絶妙なチームワークを発揮していた。チケットは7月20日(土)10時より一般発売される。
2013年06月26日昨年末の紅白歌合戦で歌った「ヨイトマケの唄」が大反響を呼び、音楽配信会社によるユーザー投票では「最も印象に残ったアーティストランキング」で1位を獲得するなど、改めてその音楽性に注目が集まっている美輪明宏。ここ15年ほどは春に芝居、秋にはコンサートの舞台に立つことが定例となっており、今年も9月に『ロマンティック/音楽会』が開催される。ドラマティックな愛をひとり芝居のように歌い上げるシャンソンや、「ヨイトマケ~」など社会を鋭く切り取った美輪作詞・作曲のオリジナル曲、さらには叙情性豊かな懐かしい日本の名曲など、その内容はここでしか触れられないものばかり。舞台美術や衣裳の隅々にまで心を配る美輪に、今年の音楽会について聞いた。美輪明宏/ロマンティック音楽会「紅白歌合戦の後は、私の周りでも年齢や性別関係なく大勢の人が感動したと言ってくれて、ちょっとした騒ぎになりました。印刷してもらって読んだインターネットでの若者たちの声で『俺たちだっていいものはいいと誉めるんだ』と書いてあったのも微笑ましかったわね」と美輪は話す。「今の曲はほとんどが8ビートでメロディラインが希薄でしょう。そういう曲しか知らないだけで、若い人だっていい曲を聴けば必ず心に響くはず。昔はルンバやボレロ、タンゴなど音楽にも様々な種類があって、メロディを聴いただけで“あの曲だ”とわかる名曲がたくさんあったのね。もし『紅白~』で興味を持った人がいるなら、ぜひ音楽会でそういった曲の数々に触れてみてほしい」実は、“日本初のシンガーソングライター”でもある美輪。「ヨイトマケ~」が炭鉱町のコンサートでの経験をもとに作られたのは知られているが、他にも身体障害者の愛を綴った「愛の贈り物」、従軍慰安婦の心情を生々しく描く「祖国と女達」など、知る人ぞ知る名曲が存在する。「せっかくだから今年は、そういった曲もいくつか歌おうと思っています。『祖国と女たち』は、戦後引き上げてきた元従軍慰安婦の女性たちの話を思い出して作った曲。あの頃、地方の貧しい娘が『満州にいい仕事がある』と言われたら、家族を食べさせるために行くしかないですよ。内容を知らずに行ったら、仕事は“従軍慰安婦”で、現地で死ねば遺体は野ざらし。命からがら帰国したら、汚らわしいと親戚や土地の者から罵倒されて…。こんなにおかしいことはないですよ」と、美輪は静かだがきっぱりとした口調で語った。インタビューの終盤、美輪は「私は売り上げのことなんて考えたことはないの。レコード会社は大変でしょうけれどね」と言って茶目っ気たっぷりの笑顔を見せた。華やかな美学と、弱者の立場からの目線。その両輪が、美輪の歌の根幹を支えている。9月1日(日)から29日(日)まで東京・PARCO劇場で公演するほか、全国各地を巡演。なお、チケットぴあでは東京公演のインターネット先着・座席選択プリセールを7月4日(木)午後8時まで受付中。取材・文:佐藤さくら
2013年06月26日