チケットぴあがお届けする新着記事一覧 (282/342)
韓国出身のソロ歌手、John-Hoon(ジョンフン)が9月17日、都内でニュー・シングル『MESSAGE』と邦楽カバー・アルバム第2弾『VOICE 2』(ともに10月31日発売)、また、主演を務めるショート・ムービー『ミスター・ジョンフン!!私のスターはチキン男?!』(10月31日より東京、大阪、名古屋、福岡、仙台の5都市で期間限定公開)の完成発表会見を行った。John-Hoonの公演チケット情報昨年2月に除隊し、今年4月から日本での活動を再開したJohn-Hoon。前作『アルデンテ』から2年ぶりとなる同シングルは、日本オリジナル・シングルとして10作目にあたる待望作。河村隆一が作詞・作曲・プロデュースを担当した、疾走感あふれるメロディが印象的なラブソングだ。John-Hoonは「オリジナル曲を出せたことが何よりも嬉しい。LUNA SEAは韓国でも有名ですから、河村隆一さんに楽曲提供していただいたことも本当に光栄です」と喜びを語った。カバー・アルバムについては、「『VOICE 1』では女性の曲をカバーしましたが、今回は男性ボーカリストの曲。男らしいアルバムに仕上がっています。全部いい曲ですけど、navy&ivoryの『指輪』が特に気に入っています。歌詞とメロディが切なくて好きな曲です」と明かした。歌手だけでなく、俳優としても新たな分野に挑むJohn-Hoon。ショート・ムービーでは、韓流スター・John-Hoon役(本人役)でコメディに初挑戦。一見カッコいい韓流スターだが、実は小心者のチキン男、というこれまでにない役どころを熱演している。「コミカルなキャラクターを演じたのは初めて。ずっとコメディをやりたくて、自分も期待しながら準備した作品です。笑える部分がたくさんあるので、ぜひチェックしてください(笑)」とアピールした。9月15日からツアーがスタートしたばかりだが、コンサートは実に3年ぶり。日本以外にも、韓国、中国、東南アジアなどで開催が予定されている。ツアー・タイトルは「メビウスの輪のように、ファンとJohn-Hoonの切れないつながり」を意味し、長い間、待たせてしまったファンへの感謝の思いが込められている。「日本のツアーは年末まで、名古屋、大阪、横浜と(続き)各会場で内容も少し違います。初日の仙台では女装をしましたが、他ではもうやりません(笑)。会場ごとに趣向を変える予定ですので楽しみにしてください」と呼びかけ、「日本と韓国で色々と活動する計画があります。みなさん、応援してください」とファンへメッセージを送った。ツアーは、10月13日(土)に愛知・名古屋市公会堂、11月4日(日)に大阪・グランキューブ大阪、12月13日(木)に神奈川・パシフィコ横浜で行われる。愛知公演のチケットは発売中。
2012年09月18日12月、「坂東玉三郎特別公演」として、泉鏡花作『日本橋』が上演される。日本橋の花柳界を舞台に、お孝と清葉のふたりの芸者、医学士・葛木、お孝の馴染みの男・伝吾それぞれの姿を描いた名作だ。今回、玉三郎は斎藤雅文と共同で演出を手がけ、また、1987年の新派公演以来25年ぶりにお孝を演じる。玉三郎に本作への思いを訊いた。坂東玉三郎特別公演「日本橋」 チケット情報「『日本橋』は、ずっと上演したいと思いながら、なかなかできずにいました。というのもこの作品は、お孝、清葉、葛木、伝吾を演じる俳優が4人、きちんと揃わないと出来ないと思うのです。今回は経験のある方々が集まってくださいました」と玉三郎。奔放で艶やかなお孝と対照的に奥ゆかしく誠実な清葉を演じるのは、高橋惠子。また、清葉に思いを寄せながらもかなわず、やがてお孝と恋仲になる葛木役に、松田悟志。身を持ち崩しながらお孝に執着し続け、最後はお孝に殺される伝吾役には、永島敏行が扮する。「鏡花にとって、理想的な女性である清葉と、全てを持ち合わせた女性であるお孝は、ふたりでひとりの女性なのだと思います。醜いドロドロとした感情が制御されているのが清葉、全ての感情を持ち合わせているのがお孝。同じように、葛木と伝吾も、ふたりでひとりの男性です。鏡花はそうやって、別々のキャラクターとして表現しながら、結局はひとつの魂の境地を書いています」。独自の美学に貫かれた『日本橋』の世界。「花柳物であるとか男女の物語であるといったことより何より、その魂の在り方を観ていただきたいのです」との言葉に、作品への深い思いがうかがえる。「鏡花は芸術家と医者を尊敬していました。清葉は笛の達人ですから芸術家、葛木は医学士です。彼らは純粋な魂を持っていますが、お孝は人間の煩悩に翻弄されます。葛木も一瞬、お孝によって煩悩の世界へ引き入れられるけれども、出家することで断ち切って行くわけです。そして葛木と清葉は生き残ります。一方、お孝は、伝吾を殺し、自分自身をも殺すことで、伝吾と自分の煩悩を退治して魂を浄化して行きます。そして、清葉の笛の音、つまり芸術の手引きによって、あの世へと旅立つのです」。こうした鏡花ならではの境地が今回、日生劇場という空間で新たに表現されるのも見どころだ。「一石橋での朧月や、雪の情景など、非常に陰影の深いものになると思います。美術には、淡彩を基調とする、ある意味で抽象的な美術も考えています。幻想的な世界を、ぜひ皆さんに楽しんでいただきたいですね」。公演は12月3日(月)から26日(水)まで東京・日生劇場にて上演される。チケットは9月20日(木)より一般発売開始。 なおチケットぴあでは観劇とディナーがセットになった「ぴあ12月年忘れスペシャルディナーセット」のチケットをWEB限定で発売する。取材・文:高橋彩子
2012年09月18日演劇集団キャラメルボックスの代表作のひとつ『広くてすてきな宇宙じゃないか』が、9月14日、東京・サンシャイン劇場にて開幕した(上演は9月17日まで)。9月21日からは大阪公演がスタートする。本作は劇団の人気シリーズ「ハーフタイムシアター」としての公演で、上演時間60分の短編演劇。3チームに分かれ、30名のキャストが各10名ずつ出演する。キャラメルボックス「広くてすてきな宇宙じゃないか」チケット情報物語は母を亡くした柿本家を舞台に描かれる。ある日この家におばあちゃんがやって来る。実はこのおばあちゃんはアンドロイド。FRS(ファミリー・レンタル・サービス)という機関によってアンドロイドの民間利用が開始され、その第一号に柿本家が選ばれたのだ。長女のスギエと長男のカシオは、何でも完璧にこなすおばあちゃんにビックリ。そんななか末娘のクリコだけは、おばあちゃんに反発ばかりしていた。そしてクリコは、ついに邪魔者のおばあちゃんを追い出すため、ある計画を実行に移す。60分という上演時間だけに、物語は非常にテンポよく進んでいく。笑いもふんだんに盛り込まれており、まったく飽きることがない。だがそれでいて薄味ではなく、観劇後に残るのはしっかりとしたメッセージ性。そして胸いっぱいに広がる感動。1990年の初演以来、再演を重ねてきた人気作であることを、改めて実感させられる仕上がりを見せた。アンドロイドが担うのが、“母親”ではなく、“おばあちゃん”であることがこの作品の大きなポイントだろう。実際に子供を産んだ母親にはなれないが、おばあちゃんにならなれるかもしれない。しかも母親(もしくは父親)には、子供にとって近過ぎる存在ゆえ、分からないことや出来ないことがある。そういった意味でもおばあちゃんというのは、絶妙な距離にいながら、絶対的な安心感を与えてくれる存在なのだ。だがそんなおばあちゃんも、クリコにとってはただのアンドロイド。それでもおばあちゃんが発した一言は、確実にクリコを、そして柿本家を救うきっかけとなる。さらにその言葉は、観ているこちらの心にも、深く、じんわりと沁み込んでいくのである。キャスト総入れ替えで上演される、今回の『広くて~』。それだけにチームごとの色合いはまったく異なるはずであり、その変化を見比べるのも楽しみのひとつと言える。なおこの日観劇したのは、坂口理恵、阿部丈二らが出演する“Slope(スロープ)Cast”。ほかに大森美紀子、西川浩幸らによる“Forest(フォレスト)Cast”と、石川寛美、岡田達也らによる“River(リバー)Cast”がある。大阪公演は9月21日(金)から23日(日)まで梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて上演される。チケットは発売中。取材・文:野上瑠美子
2012年09月18日花組公演『サン=テグジュペリ』『CONGA!!』が、9月14日に東京宝塚劇場で開幕した。宝塚大劇場での勢いはそのままに、芝居はより深く、ショーはよりパワフルに、ブラッシュアップされた印象だ。開幕直前には、主演の花組トップスター蘭寿(らんじゅ)とむとトップ娘役の蘭乃(らんの)はなの会見も行われた。宝塚歌劇花組東京宝塚劇場公演『サン=テグジュペリ』-「星の王子さま」になった操縦士-/『CONGA!!』/東京宝塚劇場チケット情報『サン=テグジュペリ』は、「星の王子さま」で知られる作家で操縦士のアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ(サン=テックス)の半生が、妻コンスエロとの愛と別れ、飛行士仲間との友情を通して描かれる。蘭寿は、「目に見えない大切な物を感じて、温もりと笑顔のあふれる世界を描きだしたい」と話す。台詞に、内藤濯(ないとう・あろう)の名訳で知られる「星の王子さま」の言葉が散りばめられているのも話題で、印象に残る台詞として、蘭寿は、主人公が星の王子さまの言葉を借りて妻に語りかける言葉を挙げた。「“ねえ、僕の花、僕、あの花にしてやらなくちゃならないことがあるんだ。本当に弱い花なんだよ。本当に無邪気な花なんだよ”という台詞に、サン=テックスのコンスエロに対する思いが詰まっていると思うので、大事に噛みしめて伝えたいですね」。マヤ族の血を引くコンスエロは蘭乃。彼女が最後に言う王子さまの有名な言葉、“たいせつなものはね、目には見えないんだよ”を一番としながらも、「“トニオは死んだのではありません。彼の星に還ったのです”という台詞も印象的で、そう信じている所に、彼女の生命力や大人になりきれない子供の魅力を感じます」と語った。「今の花組メンバーでしか生まれない魅力を観て欲しい」と蘭寿が力を込める『CONGA!!』は、ラテンのリズムが響く情熱的なショーだ。中でも蘭寿が好きだと言う「第三夜マチョ・ロマンティスモ(野郎のロマン)」は、ANJU(安寿ミラ)が振り付けたカリブの海賊の場面で、荒くれ男たちが色気たっぷりに踊る。「最後は1列になってドッと前に押し寄せるのですが、大劇場ではお客様が勢いに圧されて後ろに引くほどで(笑)、暗転を食うように拍手をいただいたんです。東京でも、“花組の男役ここにあり”という感じで男臭くやりたいと思います」。蘭乃も、自分は出ないが、この海賊の場面は大好きだそうで、「お稽古場ではキャーキャー言いながら(笑)、ファンに戻った気持ちで観ていました。花組の男役さんのカッコよさがあふれ出る場面なので、お客様にも一緒に盛り上がっていただきたいです」と話した。ダンスの得意な花組らしい躍動感みなぎるステージを楽しみたい。公演は10月14日(日)まで東京宝塚劇場にて上演。チケットは発売中。取材・文:原田順子
2012年09月18日韓国出身のソロ・アーティスト、SE7EN(セブン)が9月16日、東京国際フォーラムホールAで5年ぶりとなる単独コンサートを開催した。SE7ENのライブの写真ポップアップで華麗に登場したSE7ENは、『CRAZY』『I wanna…』のダンス曲でコンサートの幕を開けると、5年ぶりの単独コンサートを待ちわびたファンは歓喜の声で迎えた。熱気が渦巻く中、SE7ENは「こんに こんに!(=こんにちは)」とおなじみのフレーズで挨拶。「お久しぶりですね。今日は5年ぶりの単独コンサートですごく嬉しい。待っててくれたファンのみなさんありがとう!」とはにかみ、『BETTER TOGETHER』『DIGITAL BOUNCE』で、会場をさらなる熱狂の渦へと巻き込んだ。今月5日に発売したベスト・アルバム『SE7EN THE BEST』から『LOVE AGAIN』(2012年4月発売)や2ndシングル『STYLE』(2005年5月)、『PASSION』(2004年7月)など、日韓でリリースした楽曲を新旧織り交ぜながら、生バンドの演奏で次々と披露。「コンサートが出来て本当に幸せ」という言葉通り、生き生きとステージを楽しみながら、アルバム同様、アーティスト人生を集大成するかのようなステージを展開した。ダンス曲で、ダイナミックかつ華やかなパフォーマンスで惹き付けたかと思えば、「日本のバラードを聴くと、日本のみなさんに会いたくなって……」と『君だけに』や『会いたい』などを熱唱し、会場を酔わせる。さらに、「本当は歌いたくないんだけど……僕の人生で最後(の披露)になるかも(笑)」とためらいながらも『Entrance』で腰を振ったり、両手でハートを作ったり、と照れながらキュートなダンスも披露し、多彩なステージで魅了。そして、「この曲が今のSE7ENを作った曲だから一緒に歌って」と韓国デビュー曲『COME BACK TO ME』を披露。客席にマイクを向ければ、当然のように応える大合唱に、SE7ENは満足そうに目を細めた。アンコールでは、「7」の形をしたピンクのペンライトを持ち、日本デビュー曲『光』を歌いながら客席から登場。歓喜に沸くファンに笑顔で応え、「みなさんと過ごした時間、すごく楽しかった。良い思い出になるかも。もっと頑張って行きますので、ずっと応援よろしくね!」と呼びかけ、「ここが最後ではなく、新しいスタートになる、きっかけだと思う。みなさんとずっと一緒に長く歌って、(みなさんと)また会いたいです」と語ると、『スタートライン』でライブを華やかに締めくくった。さらに、予定になかったダブル・アンコールも。「この瞬間を宝物にします。みなさんもね」と、ふたたび『Entrance』で盛り上げると晴れやかな笑顔でステージを後にした。またこの日は、Gummy(コミ)がゲストで登場し、SE7ENと一緒にアリシア・キーズの『If I Ain’t Got You』を披露し、公演に華を添えたほか、同じ事務所所属ののD-LITE(BIGBANG)の姿も客席に見られた。
2012年09月18日10月6日(土)より東京・ル テアトル銀座 by PARCOにて『樹海 -SEA of THE TREE-』と題した新作舞台が上演される。作・演出の鈴井貴之に話を訊いた。TEAM NACSが所属するクリエイティブオフィスキューの会長を務める鈴井は、タレント・構成作家として『水曜どうでしょう』など北海道発のテレビ番組を全国的なヒットに導く一方、近年は映画監督としての注目度も高い。舞台を手がけるのは2年ぶりだが、そもそもキャリアの出発点は演劇だった。様々な表現分野に精通する異才が、今、演劇で何を描くのか。「テレビでできることを舞台でやる必要はない。演劇でしかできないことを表現したい」という鈴井の言葉が印象的だ。「今回選んだ“自殺”というテーマは、他のジャンルでは扱いづらいかもしれません。といって、年間3万人という数を見過ごすことはできない。舞台を通して、自殺を考えてしまう人に何か伝えられることがあると思うんです」。“もしも樹海で自殺志願者同士が鉢合わせしたら?”という物語の着想がユニークだ。死にたい事情を抱えた4人が、我こそは自殺するのにふさわしい人間だと言い合う。自分を見捨てようとしている人間が、自己主張せざるを得ない不条理。その光景はまさにコメディといっていい。演じるのは、キャラメルボックスの岡田達也、佐藤めぐみ、井之上隆志、石井正則。鈴井は「それぞれのカラーが際立っていて面白いですよ! それを融合しようとせずに、マーブル模様というか、まだらな感じで舞台に乗せたいと思います」と4人の個性に信頼を寄せる。注目したいのが、“俳優・鈴井貴之”のインパクトだ。「“赤いキツネ”を演じます。場をかっさらうはずだったのに、稽古をしてみると、僕の登場シーンの前から爆笑の連続で、想定より笑いのハードルが上がってしまった。大やけどしないように気をつけます」。すでに第八稿まで重ねているが、台本のブラッシュアップはこれからも続く。「往生際が悪いんですね。先日、実際に樹海まで行ってきたんですけど、そこで新たに生まれたイメージもあるので。公演中も改稿していくかもしれません」。多面的な活動で磨かれた複眼のアングルと、北海道に拠点を置くアウェイの視点があるからだろう。鈴井は固定概念にしばられない。「悪いのは、強い思い込み。それが時には自殺を選ばせてしまう。今はみんな生真面目すぎますよね。だから、もう少し気楽に行こうよ、と。それが僕の願いなんです」。10月11日(木)までル テアトル銀座 by PARCO、10月13日(土)・14日(日)に愛知・名鉄ホール、10月20日(土)・21日(日)に大阪・イオン化粧品 シアターBRAVA!にて上演される。チケット発売中。
2012年09月18日鬼才・橋本治が約40年前、作家デビューする以前に書き下ろしたという幻の戯曲『ボクの四谷怪談』。偶然、戯曲を目にした蜷川幸雄が長らく上演を温めていたというその舞台が、豪華な役者陣と、音楽監督に鈴木慶一を迎え、9月17日に東京・シアターコクーンにて初日の幕を開けた。“騒音歌舞伎(ロックミュージカル)”と銘打つ通り、鶴屋南北の有名な歌舞伎『東海道四谷怪談』をベースに、ファッションや風俗を執筆当時の1970年代に置き換え、随所にロックなど多彩な音楽を散りばめた異色作。開演前には、フォトコールと記者会見が行われた。ネオンサインがきらめく舞台に大音響でロックが流れ、ヒッピー風の男や着物姿の女、テキ屋風のオヤジに通りすがりの商売女など、雑多な登場人物が次々に現れては歌うオープニング。次に場面は飛び、「御休処」と書かれた小屋の前。後ろには書き割りの松が立ち、セットは歌舞伎の舞台さながらだ。Tシャツにジーパン姿の伊右衛門(佐藤隆太)が地面に売り物を広げていると、友人の直助(勝地涼)がやってくる。セーラー服が可憐なお袖(栗山千明)を紹介されて直助は喜ぶが、リーゼント姿の直助にお袖は気のない様子。ふたりが去ると、今度はスーツ姿の与茂七(小出恵介)が現れ、「お前、生きてて面白いか?」と伊右衛門を挑発する。敵討ちの計画を得意げに語る与茂七と、「どうだっていいじゃねぇか」とぶっきらぼうに返す伊右衛門。両者の掛け合いはそのまま歌につながり、「生き甲斐」と「死に甲斐」をそれぞれに主張する歌声が交差して広がる。会見では、「伊右衛門はずっとモヤモヤを抱えているので、僕も初めはどう演じたらいいか迷ってしまって。(蜷川と何度も仕事をしている)小出くんにはだいぶ助けられました」という蜷川作品は初参加の佐藤に、隣で小出が照れくさそうにするひと幕も。「蜷川さんは稽古でOKだった演技も、初日でやっぱりダメと言い出したりするから」と暴露する小出に、いつの間にか後ろから見ていた蜷川が「うるさいよ!」と突っ込むなどチームワークは万全の様子。「舞台上でパワーを放出していきたい」(勝地)、「台本がブッ飛んでいるので、驚きつつ楽しんでもらえたら」(栗山)と語るふたりも笑顔だ。その他、尾上松也(お岩役)や三浦涼介、谷村美月ら若手実力派の熱量を、麻実れい、勝村政信らベテラン勢がしっかりと支える本作。高揚感と共に伝わるその面白さは、ぜひ劇場で体感してほしい。騒音歌舞伎(ロック・ミュージカル)『ボクの四谷怪談』は、10月14日(日)までシアターコクーン、10月19日(金)から22日(月)まで大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演。取材・文佐藤さくら
2012年09月18日東京・青山劇場にて上演中の韓国の人気ミュージカル『ジャック・ザ・リッパー』(16日~10月8日)。初日公演に先駆け、9月16日、同所にて公開舞台稽古が行われた。『ジャック・ザ・リッパー』公演チケット情報1888年に英・ロンドンで連続発生した売春婦だけを狙う猟奇殺人鬼、切り裂きジャック(=ジャック・ザ・リッパー)をモチーフとしたチェコ生まれのミュージカル。韓国で2009年より4年連続で上演される人気作で、今回、日本初上陸を果たした。愛する人のために狂気へと変貌を遂げる外科医・ダニエルを、アン・ジェウク、オム・ギジュン、ソンミン(SUPER JUNIOR)、ソン・スンヒョン(FTISLAND)らが演じる。この日は、ダニエル役をソンミンが務め、ジャック役はキム・ボムレ、連続殺人犯を追う捜査官アンダーソン役はイ・ゴンミョンらが務めた。殺人鬼・ジャックが巻き起こす事件を軸に、ふたつのラブロマンスが絡み合うストーリー。ソンミン演じるダニエルは、残忍なジャックと対照的で、愛ゆえに狂っていく“純粋さ”が際立つ。苦悩する姿と狂気に満ちた瞬間と、まったく違う顔をみせ、そこに“スターの姿”はない。また、劇的なバラードからロックまで、登場人物たちのさまざまな心情に沿ったミュージカルナンバーを、キャストたちが安定した歌唱力で歌い上げる様は圧巻だ。時に激しく、悲しく、愛おしさを込め、その感情や情熱は舞台から溢れ出し、観客を物語の世界に引き込むほど。緊張感に満ちた緻密なストーリーと雄大な音楽、そして人間の欲望をまざまざと見せつけるキャストたちの迫真の演技は、独特のカラーを放つ世界観で魅せる舞台となっている。豪華キャストが顔を揃えているので、さまざまなキャストの組み合わせで観ると、また違う世界が見えてくるはずだ。初めての日本公演にあたり、ソンミンは「日本のファンの方々が韓国語の作品を楽しんでいただけるか少し心配ですが、日本でも好評を受けられるといい」とコメントしている。公演(字幕付)は10月8日(月)まで。チケットは発売中。なお、主要キャストインタビューや全セリフ、歌詞(和訳)などを掲載「『MUSICAL Jack the Ripper』パーフェクトBOOK」(A4ワイド、オールカラー124ページ)を会場限定で発売中。
2012年09月18日俳優の加藤和樹とシンガーソングライターの伊達幸志によるユニットJOKERが、10月10日(水)にシングルをリリースする事が決定した。【公演情報はこちら】JOKERは2011年にデビュー。ミュージカル「テニスの王子様」出演がきっかけで知り合ったふたりはそれぞれソロで音楽活動をしていたが、加藤の誘いがきっかけでユニットを結成。セカンドシングルとなる今作のタイトルは『Rolling Life』。小室哲哉が作詞・作曲そしてコーラスやピアノ演奏まで参加する楽曲で、何度も繰り返されるサビメロが印象的でメロディアスなロックナンバーだ。9月26日(水)には今年の5月に行われたファーストライブを収録したDVD『ALIVE I』をリリース。12月14日(金)からはライブツアー、JOKER Live “GAME” Tour 2012-2013~OVER~が仙台を皮切りに全国12都市13会場で行われる。本人たちも「ライブという緊張感ある生の現場で新たなJOKERが誕生する」と語っているだけに、気になる方は是非ご確認を。なお、チケットぴあでは9月24日(月)午前11時まで、先行抽選プレリザーブを実施中。■JOKER Live “GAME” Tour 2012-2013~OVER~12月14日(金) 仙台 darwin12月16日(日) 札幌 ペニーレーン2412月22日(土) 広島 ナミキジャンクション12月23日(日) 広島 ナミキジャンクション12月24日(月) 福岡 BEAT STATION1月5日(土) 浜松 窓枠1月6日(日) 柏 PALOOZA1月12日(土) 名古屋 ダイアモンドホール1月14日(月) 松山 サロンキティ1月19日(土) 大阪 BIGCAT1月20日(日) 金沢 AZ1月26日(土) さいたま新都心 HEAVEN’S ROCK VJ-31月27日(日) 東京 SHIBUYA-AX※チケット一般発売11月10日(土)
2012年09月17日閉幕まで残すところわずか10日と迫った、人気の博覧会「恐竜王国2012」が先着入場者にオリジナル恐竜フィギュアをプレゼントするお得なファイナルキャンペーンを実施する。「恐竜王国2012」開催情報「恐竜王国2012」はティランノサウルス類の全身骨格13体が一堂に会す迫力の展示や、今年4月5日にイギリスの科学誌『ネイチャー』で発表された長い羽毛を持つ大型ティランノサウルス類「ユティランヌス・フアリ」(中国名・羽王竜(はおうりゅう))の化石と復元全身骨格の世界初公開で話題の博覧会。キャンペーンでは、9月15日(土)~17日(月)、22日(土)・23日(日)に小学生以下の来場者先着1000名にフィギュア1点をプレゼント。フィギュアは会場にてカプセルトイとして販売されているもので、群馬県立自然史博物館名誉館長・長谷川善和博士の監修による「恐竜王国2012」オリジナルのものとなる。また、好評を博していた15時以降から使える「夕得チケット」の販売も9月21日(金)まで延長する。さらには、9月15日(土)に恐竜ナビゲーターとして人気のドクタートミーこと富田京一さんの新刊絵本『きょうりゅうかぶしきがいしゃ』(ほるぷ出版)の刊行を記念したトークショー&サイン会も決定。絵本購入者には、富田さんやイラストを担当した山本聖士さんが来場者のリクエストに応じて恐竜をその場で描くなどの企画も予定している。夕得チケットと富田さんのトークショー&サイン会の詳細はオフィシャルホームページにてご確認を。「恐竜王国2012」は9月23日(日)までの開催。■「恐竜王国2012」ファイナルキャンペーン実施日:9月15日(土)~17日(月)、22日(土)・23日(日)プレゼント:会場にてカプセルトイとして販売されている群馬県立自然史博物館名誉館長・長谷川善和博士の監修による「恐竜王国2012」オリジナルのフィギュア(全7種)。配布対象者:各日先着1000名様(小学生以下のみ)
2012年09月14日映画『ウエスト・サイド物語』製作50周年を記念して、まもなく東京と大阪で開催される佐渡裕指揮「ウエスト・サイド物語」シネマティック・フルオーケストラ・コンサート。その公演会場ロビーで、映画公開時のポスターやパンフレットなど貴重なコレクション約70点の展示会が行われることが決定した。佐渡裕指揮「ウエスト・サイド物語」シネマティック・フルオーケストラ・コンサートの公演情報2011年7月にアメリカで初演された本プロジェクトは、台詞と歌の部分はオリジナルを残し、音楽だけを消し去った映画『ウエスト・サイド物語』全編を巨大スクリーンに上映。その映像に合わせてフル・オーケストラが作曲者バーンスタインのスコアを生演奏するという、世界初の試みだ。日本公演では、バーンスタインの愛弟子である佐渡裕の指揮、東京フィルハーモニー交響楽団が演奏を担当する。今回発表されたコレクションの展示会は、広島県呉市の山﨑孝志さん(64歳)の提供により実現したもの。13歳の時に初めて映画『ウエスト・サイド物語』と出会い、「ダンス、音楽、冒頭の映像、全てが衝撃的だった。何度観てもあきない。そんな映画は他にない」というほど大ファンになった山﨑さん。これまでに映画館では35回、テレビ、DVDも入れると、70回以上は見ているという。展示されるコレクションは、1969年全国一斉リバイバル公開時のポスターや、1961年の公開時のパンフレット、1961年発売のオリジナルサントラ盤LPレコード、朝日ソノラマ「ウエスト・サイド物語」など約70点。1964年に当時高校生だった山﨑さんが、広島市の名画座で許可を得てスクリーンを撮影した写真約30点などもある。本公演には、広島から上京して計4公演を鑑賞予定という山﨑さん。「もう大きなスクリーンで見ることはないと思っていたし、音楽がライブでの演奏、しかも、作曲者の愛弟子の佐渡裕さんの指揮だなんて夢のよう。“奇跡のライブ”というのはこういう公演のことを言うんですね。思い残すことのないよう楽しみたいと思います」と公演への熱い期待を語っている。佐渡裕指揮「ウエスト・サイド物語」シネマティック・フルオーケストラ・コンサートは、9月21日(金)・22日(土・祝)に東京国際フォーラム ホールAで、9月24日(月)にオリックス劇場(旧大阪厚生年金会館)で開催。チケットは発売中。■佐渡裕指揮「ウエスト・サイド物語」シネマティック・フルオーケストラ・コンサート【東京公演・全4回】9月21日(金)13:00開演/19:00開演9月22日(土・祝)12:00開演/18:00開演東京国際フォーラム ホールA【大阪公演・全2回】9月24日(月)13:00開演/19:00開演オリックス劇場(旧大阪厚生年金会館)
2012年09月14日ゴジゲン(現在休止中)主宰の松居大悟、数多の演出家たちの舞台に立ってきた安藤聖、映像から舞台まで幅広い役柄をこなす尾上寛之の3人が、新演劇ユニット「おかぼれ」を結成。9月26日(水)より、東京・駅前劇場にて#001『鳴らす理由』を上演する。同世代の3人がなぜ今新ユニットを結成し、演劇で勝負するのか。その思いのたけを語ってもらった。おかぼれ『鳴らす理由』チケット情報結成の経緯を尋ねると、その発起人となったのは意外にも尾上だと言う。「去年『カスケード~やがて時がくれば~』という舞台に出た時に、演出家の岩松了さんに1年間ワークショップをやっていただいたんです。そこで教えてもらったことをそのままにしてしまうのがとてももったいなくて、共演者だった聖ちゃんに、何か一緒にやれないかなと誘ったんです」。そこで安藤が白羽の矢を立てたのが松居だ。「やっぱり尾上くんとやるからには、同世代の作・演出家が欲しかったんです。松居くんの口癖が『パッション』なんですが(笑)、それってすごく大事なこと。松居くんなら、この年代でしか出せないパッションを共有し合える仲間になれると思ったんです」。松居がそう呼びかけられたのが、ちょうどゴジゲンの休止が決まったころ。「3人ともちょうど20代後半で、いろいろ鬱屈したものも抱えている。だからドロドロしてるけど、初期衝動のキラキラもあるというか。その両方が混在したものが出来るんじゃないかと思い、ふたつ返事でやるよって答えましたね」と松居は振り返る。「やるからには自分たちが今やりたいことを」と考える中、松居の口から出たのは「スタジオに入りたい」という言葉。「今までは芝居に音楽を当てるのって、僕の中では抵抗があったんです。でもそうじゃないアプローチの仕方もあるんじゃないかと。結果、すごくおもしろい作り方が出来ているなと思います」。演出家は置かず、3人のディスカッションから芝居は立ち上がっていく。そんな芝居作りを安藤は、「3人が3人とも、ちゃんとこの台本に対していろんなアイデアを自由に言い合えている。その環境がすごくいいなと思いますし、作品自体も豊かになっていると思います」と語る。また尾上も、「岩松さんに教えてもらったことを大事にしつつ、この3人でしか作れない作品になっている。改めて芝居が好きなっているし、今楽しくてしょうがないですね」と笑顔を覗かせた。最後に「ライブ感覚で楽しんで欲しい」と口をそろえた3人。彼らが見せる初期衝動とは?その行方は、もう間もなく劇場で明らかとなる。公演は9月26日(水)から30日(日)まで東京・駅前劇場にて上演。チケットは発売中。取材・文:野上瑠美子
2012年09月14日松任谷由実が11月20日(火)に自身のデビュー40周年を記念して、ベストアルバムをリリースする事が決定した。【公演情報はこちら】タイトルは『日本の恋と、ユーミンと。』。荒井由実としてデビューしてから、現在の松任谷由実に至るまで発表された全375曲の中から、名曲45曲を最新リマスタリングで収録。さらに自身が作曲を始めるきっかけとなった、イギリスのロックバンド、プロコル・ハルムの世界的ヒット曲『青い影』を、ロンドンのアビイーロードスタジオで本人達と共演。スペシャルトラックという形で今作に収められる。11月からはプロコル・ハルムとのツアーも決定。11月28日(水) パシフィコ横浜 国立大ホールから4都市で計7公演が行われる。チケットの一般発売は11月4日(日)午前10時より。■Yuming 40th Anniversary松任谷由実&プロコル・ハルムツアー-Back to the Beginning-11月28日(水) パシフィコ横浜 国立大ホール(神奈川県)11月29日(木) パシフィコ横浜 国立大ホール(神奈川県)12月3日(月) 大阪国際会議場 メインホール(大阪府)12月6日(木) 大阪国際会議場 メインホール(大阪府)12月10日(月) 昭和女子大学 人見記念講堂(東京都)12月11日(火) 昭和女子大学 人見記念講堂(東京都)12月12日(水) 名古屋国際会議場 センチュリーホール(愛知県)チケット料金:全席指定¥9,800(税込)※3歳未満入場不可
2012年09月14日韓国出身の9人組ガールズ・グループ、少女時代が、新シングル『Oh!』(9月26日発売)のビジュアルとミュージック・ビデオを公開した。少女時代の新ビジュアル2010年1月に韓国でリリースした2ndアルバムのリード曲として発売された同曲は、チアガールをモチーフに、少女時代のキュートさを強調したポップな楽曲。日本でのシングル化にあたり、ビジュアルを一新し、ジャケットやアーティスト写真、ミュージック・ビデオを日本で新たに撮影。チアガールをイメージした衣装も作り直した。ロッカールームとスタジアムをイメージしたセットで撮影されたミュージック・ビデオは、メンバーが美脚をたっぷり披露。可愛らしさとクールさがミックスされた映像となっている。同ビデオは公式サイト(などで視聴できる。また、少女時代は、初めての映像作品集『GIRLS’ GENERATION COMPLETE VIDEO COLLECTION』をシングルと同時にリリース。同DVDには、2013年に行われる少女時代のアリーナ・ツアーへの特別受付応募案内が封入される。
2012年09月14日『RENT』の作者、ジョナサン・ラーソンが自身を主人公に書き上げたミュージカル『チック、チック...ブーン!』が、9月13日、東京・あうるすぽっとにて初日の幕を開けた。開幕前には、キャストの山本耕史、すみれ、ジェロの3人が会見を行い、本番を直前に控えた胸の内を明かした。舞台は1990年のニューヨーク。30歳の誕生日を前に、ジョナサンは作曲家としての自分に焦りを感じていた。親友のマイケルは早々に役者の道を諦め、ビジネスマンに転身。豪華マンションを手に入れ、充実した日々を送っている。ガールフレンドのスーザンはダンサー。ジョナサンとの未来を考え、ニューヨークを離れたがっている。夢と現実の間で思い悩むジョナサン。彼の頭の中では、今日も時計の音と爆発音が繰り返し鳴り響いている。山本を主演に、2003年、2006年にも上演された『チック、チック~』。今回は山本自らが演出に加え、翻訳・訳詞・振付も手がけている。「自分が感じたいもの、観たいものをふたりの共演者に投影して作り上げました」という山本の言葉通り、その舞台はこれまでとは一味違う、よりエッジの効いた仕上がりを見せた。主人公にして、ストーリーテラーでもある山本演じるジョナサン。作品を熟知した山本だけに、彼の苦悩はもちろん、たっぷりの皮肉とユーモアを散りばめ、物語のメッセージ性、エンターテインメント性をより際立たせる。それは訳詞を手がけたナンバーにも表れており、ジョナサン・ラーソンの楽曲にしっかりと寄り添いつつも、日本語のおもしろさ、美しさを強く印象づける。荒削りながら、キュートで切ない女性像を丁寧に演じ切ったのは、スーザン役のすみれ。中でもソロナンバーで披露した高い歌唱力には、今後の飛躍を大いに期待させる。マイケル役のジェロは、これが2度目のミュージカル出演。楽曲はロックだが、彼の根底に流れる演歌の血が、その歌に深みと独特の哀愁を与えていた。「すごく心が強くて、安心出来るおふたり。緊張はしていますが、本番でも稽古同様、みんなとhave funしたいですね」とすみれが、「毎日稽古場に行くのが楽しくてしょうがなかったです。リスペクト出来る山本さんの指導のもと、勉強出来ることもたくさんありました」とジェロが語るように、非常に充実した稽古の日々を送ってきたふたり。そんな共演者について山本は、「俳優としての経験は決して豊富ではありませんが、その吸収力がすごい。僕自身、とても刺激される毎日でした」と明かす。かつて旧来のミュージカル界に、新たなくさびを打ち込んだジョナサン・ラーソン。その意志は、未知なる共演者ふたりを得て、山本の中へと確実に受け継がれているようだ。公演は9月30日(日)まで東京・あうるすぽっとにて、10月11日(木)に大阪・サンケイホールブリーゼにて上演される。チケットは発売中。取材・文:野上瑠美子
2012年09月14日10月17日(水)に7年ぶりのオリジナル・アルバム『SCRAMBLE』をリリースするASKA。それに合わせ、ぴあとのコラボレーションMOOK「ぴあ&ASKA」が、アルバム発売の前日10月16日(火)に発行されることが決定した。「ぴあ&ASKA」の詳細2005年の『SCENE III』以来のオリジナル・アルバムとなる『SCRAMBLE』は、「音楽」「映像」「写真」で魅せる豪華な1作。収録曲は、2008年リリースのシングル「UNI-VERSE」や、2009年リリースの「あなたが泣くことはない」とそのカップリング曲「L&R」、そして2012年冬の配信限定シングル「歌の中には不自由がない」を含む全10曲。さらに6曲のミュージック・ビデオを収録したBlu-rayに加え、48ページのブックレット、24ページの歌詞ブックも付いており、ASKAの魅力をじっくり堪能できる作品に仕上がっている。今回発売するASKA初のMOOK「ぴあ&ASKA」では、本人のロングインタビューはもちろん、かねてより交流のあった堂本剛とのスペシャル対談や、作家・万城目学によるエッセイ寄稿、CD・ギターなどのコレクションの紹介、本人による映画セレクション、100問100答、秘蔵写真の公開、トリビアなどを収録。さらには情報誌「ぴあ」の名物だった読者投稿企画「はみだしYOUとPIA」が、Chageによる投稿で復活する。ぴあでは現在ASKAに関するアンケートを募集中。9月23日(日)24:00まで受付中で、集計結果は、「ぴあ&ASKA」誌上で発表する予定だ。なお、ぴあBOOKSHOPでは、「ぴあ&ASKA」を送料無料で予約受付中。10月15日(月)まで。「ぴあ&ASKA」●10月16日(火)発売●価格 : 1000円(税込)●販売 : 全国書店、ネットショップ、一部のコンビニエンスストアやCDショップにて販売。
2012年09月14日人気4人組ガールズ・グループ、2NE1(トゥエニィワン)が9月12日、韓国の女性グループでは初となる世界ツアーの神奈川公演を横浜アリーナで開催。2夜連続で2万6000人を熱狂させた。2NE1の公演チケット情報“世界ツアー”にふさわしく、マイケル・ジャクソンやアッシャー、レディー・ガガなどの振付けを担当したトラビス・ペインや、マイケル・ジャクソンのステージを手がけた舞台デザイナーのマイケル・コットンら世界的に著名なスタッフが集結。大歓声で場内が沸く中、メンバーはそれぞれトロッコに乗って登場。派手な演出で沸かせ、『I AM THE BEST』『FIRE』でオープニングを一気に盛り上げると、会場は巨大なクラブへとチェンジした。初の日本ツアーから1年ぶりとなる同所でのステージに、メンバーは「1年間、この時を待っていました」(ミンジ)と喜びを爆発させ、「2NE1と遊ぶ準備はできましたか?」(CL)と観客を煽る。そして、ジャージを羽織ったレゲエ・スタイルやチアガールのコスチューム、エレガントなドレス・スタイルほかさまざまな衣装で派手なパフォーマンスを披露し、新曲『I LOVE YOU』(9月19日発売)や『GO AWAY』など全23曲を熱唱した。また、ソロ・ステージでは、CLのDJプレイやミンジのダンス・パフォーマンスでさらにヒートアップ。ダラが『KISS』を歌いながら、ひとりの男性客をステージに上げ、ほほにキスをするサプライズに客席から絶叫が飛んだ。7月に韓国・ソウルを皮切りにスタートし、米・ニュージャージー、ロサンゼルスを経てきた世界ツアーは7か国11都市で開催。日本公演は、9月29日(土)・30日(日)の埼玉まで4都市9公演で12万人を動員予定。
2012年09月13日デビュー10周年YEARを迎えたmihimaru GTが、9月12日(水)、東京・渋谷にて「ミヒマサーキット2012☆ ~Opening Party~」を開催した。mihimaru GT 全国ツアー情報「ミヒマサーキット2012☆ ~盛り上がるまで帰れま10!!!!!~」は、この日を皮切りに、全国で開催されるスペシャルなクラブサーキット。記念すべきオープニングを飾る会場となった「渋谷ROCK WEST」は、mihimaru GTが初めてライブを行ったところ。デビュー10周年YEARイベントのスタートを飾るに相応しい場所での開催に、詰め掛けた観客たちは開演前から熱気に溢れていた。ステージにmihimaru GTが登場すると、客席からは大きな声援が飛び、スタートから盛り上がりは最高潮に。hirokoが「初めてmihimaru GTとして立って歌った場所で、今回のツアーをスタートできて本当に嬉しいです!」と挨拶すると、会場は温かい拍手に包まれた。今回のライブは、10周年にむけて盛り上がっていくスペシャルなライブになるよう、mihimaru GTのベストアルバム『THE BEST of mihimaru GT』『THE BEST of mihimaru GT2』の中から楽曲が選ばれる。この日のステージでは、ヒット曲の「気分上々↑↑」や「帰ろう歌」をはじめ、10月31日(水)にリリースされる新曲「バンザイ賛唱!!!」が初披露されるなど、まさにファンにとってはたまらないステージとなった。この日は、記念すべきオープニングパーティーということもあり、特別に用意されたトークコーナーに、お笑い芸人の古坂大魔王がMCとして駆けつけ、会場は古坂大魔王とmihimaru GTの掛け合いで爆笑の渦に巻き込まれた。また「10年目だからこそ言えること」と題された質問コーナーでは、「10年続けて来られたのは、ここにいるファンの皆さんのおかげです!」というhirokoのファンに対する熱い感謝の気持ちが吐露される場面も。最後には、hirokoが「原点回帰、という意味で、今回はDJと私たち2ふたりで全国を回ります!よろしくお願いします!」、miyakeは「思い出の地、地元と言っても過言ではないこの舞台で、10周年YEAR、そして20周年に向けて最高のスタートを切れたと思います」と今回のツアーに対する気持ちを語った。mihimaru GTの新曲「バンザイ賛唱!!!」は、現在着うた(R)が好評配信中。また、クラブサーキット「ミヒマサーキット2012☆ ~盛り上がるまで帰れま10!!!!!~」は今後、全国10会場で14公演開催。現在チケット発売中。
2012年09月13日東京・シアタートラムにて上演された『すうねるところ』。木皿泉が初めての舞台脚本を手がけ、薬師丸ひろ子が14年振りの舞台に立つなど、話題の詰まった演劇作品だ。演出は内藤裕敬が担当している。9月某日、昼公演を終えたばかりの萩原聖人に話を訊いた。『すうねるところ』チケット発売情報不老不死の身体をもつ吸血鬼3人(薬師丸、萩原、篠井英介)は、小さなパン屋を営みながら人間の子ども・マリオ(村井良大)を育てている。吸血鬼という非日常の存在。しかし描かれるのはテレビを見ておしゃべりをし、時に子どもの成長に戸惑う、そんな日常だ。「きっと木皿さんもいろんな出来事を重ねて描かれた脚本でしょうし、受け取る人によってこの家族は様々な見え方をすると思うんです。でも、演じる僕らは『こんなことを感じ取ってほしい』という説教くさいことはひとつも考えていない。毎日新鮮な気持ちで、楽しくあの場を生きるだけです」。そう笑顔で萩原が語るとおり、丁々発止の掛け合いはこの作品の大きな魅力。時折どこまでがセリフでどこからがアドリブかわからなくなるほどいきいきとした言葉が飛び交う。「薬師丸さんはむちゃくちゃな人(笑)。今日も本番1分前に『あの部分、もう少し自由にやってみようかしら』と相談してきて、実際に思いがけないアドリブを入れてきた。でもそれが成立しちゃうんです。心と顔の筋肉がつながっていて、心の動きがそのまま表情に出る。普通ならそこをつなげるまでが難しいと思うのですが、それが自然にできてしまうすごい人だと思います」。萩原が演じる夏彦は、不器用ながらも人間の子どもに向き合おうとする男。「愛あるがゆえにうまくコミュニケーションがとれないことって、最近世の中にいっぱいある気がします。その感じが、いかにも人間らしいと思うんです」。マリオを演じる村井については「これだけ小さなサイズの芝居は初めてみたいで、すごく苦労してます。でもこの経験がきっと彼を大きくするんじゃないかな。良大が内藤さんにダメ出しされているのを聞きながら、僕らも『ああ、その通りだな』と初心を思い出せるんです」。登場人物はたった4人。とくに吸血鬼の3人はほぼ出ずっぱりだ。「毎日『疲れたー』って心の底から思います。若い頃は芝居が楽しかったけれど、歳を重ねるほどに正解がわからなくて苦しくなる。でもしっかり疲労できるということは、ちゃんと芝居に向き合えてるってことだと思うんです」と真剣なまなざしで語る。この作品は東京公演の後兵庫、そして全国を回る。「特に最後の新潟、福岡、大阪は1日置きのハードスケジュール。その分、家族4人でめちゃくちゃおいしいものを食べにいってやろうと企んでます(笑)」。今後の公演は9月13日(木)・14日(金)に兵庫県立芸術文化センター阪急 中ホールにて上演後、愛知、新潟、福岡を巡演し、9月24日(月)に大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて千秋楽を迎える。チケットは一部を除き発売中。取材・文:釣木文恵
2012年09月13日草なぎ剛が、広末涼子、香川照之、チャ・スンウォンら日韓の俳優が出演する舞台『ぼくに炎の戦車を―Bring me my chariot of fire―』に出演することが発表された。本作は、日本と韓国との間に起こった歴史を背景に、国境や身分を越えて築かれた友情と愛情を描いた作品。11月の東京を皮切りに大阪、ソウルでの上演が決定した。作・演出は、2008年に『焼肉ドラゴン』で日本国内の演劇各賞を総なめにした鄭義信(ちょんうぃしん)が手がける。物語の舞台は約100年前の韓国。当時低い評価しかされなかった大衆芸能や民芸白磁といった韓国伝統文化を深く愛し、命をかけて守ろうとした実在の人物、柳宗悦(やなぎ むねよし)と、彼を取り巻く日本と韓国の人々を通して、民族や政治、戦争を超えた人間ドラマを描いていく。草なぎは、柳をモデルとした青年教師・柳原直輝を演じる。柳宗悦同様に、いち早く韓国文化に興味を持ち言語を取得、日韓の交流に大きな影響を与えてきた草なぎはまさに適役。共演は日韓を代表する俳優が集結する。6月に歌舞伎俳優として市川中車を襲名したばかりの演技派・香川照之をはじめ、つかこうへいや野田秀樹の舞台でその存在感をみせた広末涼子、さらに韓国からチャ・スンウォン、ベテランキム・ウンスと幅広いジャンルで活躍する俳優らが顔を揃える。また、野外大衆芸能・男寺党(ナムサダン)のパフォーマンスを舞台上で実際に上演するべく、5名のミュージシャンによる韓国音楽(サムルノリ)の生演奏と、パントマイムと綱渡りの名手・清水恒男による演技も見どころのひとつ。劇作の鄭は本作について「男寺党は簡単に言ってしまえば、放浪芸人の集団であるのだけれど、その芸は農学、皿回し、アクロバット、綱渡り、仮面踊り、人形劇と多岐に渡り、その豊かさに驚かされる。彼らは村々を回り、豊饒を祈ってきた。にもかかわらず、彼らの扱いはひどく、わずかな食料と一夜の宿が提供されるだけであった。彼らのうちの誰かが亡くなったとしても、ただ石を積んで弔うしかなかったという話を聞いた時、不覚にも僕は涙を流してしまった。そして、この見捨てられた人々の物語を誰かに語りたいと思ったのだ。100年も昔の朝鮮の名もなき芸人たちの物語は、日本の観客たちには無縁のものであるかもしれない。それでも、路傍の石のような彼らの魂に、ほんのすこし、ほんのひととき、想いを寄せてくれることを願っている」とコメントを寄せた。出演はほかに高田翔(ジャニーズJr.)、成河、馬渕英俚可、青木崇高、安寿ミラ。公演は11月3日(土)から12月1日(土)まで東京・赤坂ACTシアター、12月8日(土)から11日(火)まで大阪・梅田芸術劇場メインホールにて上演。その後2013年1月下旬から2月上旬に韓国の国立劇場にて上演される。チケットは東京公演が9月29日(土)より、大阪公演が10月20日(土)より一般発売開始。なお、チケットぴあでは東京と大阪公演のセブンイレブン先行(電話抽選)を9月14日(金)13時から18日(火)18時まで受け付ける。
2012年09月13日9月22(土)・23日(日)に群馬県水上高原リゾート200で開催されるNew Acoustic Camp 2012の追加出演者が発表された。【公演情報はこちら】今回、2日目の23日(日)に出演が発表となったのはRIP SLYMEでMCを担当するPES。今年ソロデビューを果たし、シングル『女神のKISS』をはじめアンプラグドなテイストの楽曲をリリースしており、まさにイベントにはピッタリの出演と言えるだろう。さらに、アウトドアブランドColumbiaによる「コロンビア弾き語りステージライブ」の開催も発表された。気になるラインナップはFRONTIER BACKYARD のTGMX、a flood of circleの佐々木亮介、Keishi Tanaka、the keys、Kat McDowellらが弾き語りで登場する。こちらのタイムテーブルは当日に発表され、この後も出演者は追加される予定。タイムテーブルと会場マップも公開され、開催まで2週間を切った同イベント。まもなく完売の券種も出てきているとのことなので、迷われている方は早めにご確認を。■New Acoustic Camp 2012開催日: 9月22日(土)・23日(日)時間: 開場 22日 8:00/開演 22日 11:00終演予定 23日 15:00※雨天決行会場: 水上高原リゾート200※群馬県利根郡みなかみ町/水上高原 ゴルフコース・こぶしコース出演アーティスト9/22(土)BLACK BOTTOM BRASS BAND/Char/COMEBACK MY DAUGHTERS(ACOUSTIC SET)/福原美穂/インディーズ電力(うつみようこ、佐藤タイジ、高野哲)/仲井戸“CHABO”麗市/Nabowa(ACOUSTIC SET)/ORANGE RANGE(ACOUSTIC SET)/OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND/Permanents(田中和将&高野勲 from GRAPEVINE)/菅原卓郎(9mm Parabellum Bullet Vo/Gt)9/23(日)Albelo/磯部正文&平林一哉/PES(from RIP SLYME)/曽我部恵一/高橋優/the band apart(ACOUSTIC SET)/土岐麻子/渡辺俊美(TOKYO No.1 SOUL SET) and more… (A to Z)
2012年09月13日ミュージカル『テニスの王子様』でブレイクした鎌苅健太と、元モーニング娘。の高橋愛が主演する『ハイスクール歌劇団☆男組』が、9月12日に東京・天王洲 銀河劇場にて開幕した。本作は “男子高校生のタカラヅカ”として名古屋に実在する高校生たちをモチーフに、TBS系で10月6日(土)に放送されるスペシャルドラマのアナザーストーリー。男子高校生たちがタカラジェンヌに憧れ、ハイスクール歌劇団として文化祭の舞台にあがるドラマ版の3か月後の物語として描かれている。一旦解散した彼らだったが、市のイベントで公演を行うために再集結。初めは乗り気ではなかったメンバーたちも、お嬢様学校である北園女子高との合同練習ができるかもしれないと聞いた途端にやる気いっぱい。男子高生活で飢えきった女子との出会いをモチベーションに、2年生の立花慶介(鎌苅)が中心となって芝居を作り上げていく。一方の北園女子高は「全国大会では優勝を逃し、準優勝という不本意な結果に終わった」と言うほどの超名門演劇部。絶対権力を持つ鬼コーチは、大会で勝つことを至上目的とし、顧問も指導者もいないハイスクール歌劇団を「お遊び」と言い切って上演を辞退するように要求。さらに北園女子高の部長である秋野玲奈(高橋)も、「練習の邪魔」と言って敵対視してくる始末。女子との合同練習どころの話ではない。しかし、そこは男子。その程度で女子への興味がなくなるはずはなく、練習を進めながらも、鬼コーチの目を盗んで部員同士の交流が始まっていく。そんな中、公演ができなくなってしまうような事件がハイスクール歌劇団にふりかかる。男子高校生役と女子高校生役は、総勢18名。若い俳優たちのキラキラしている姿が一番の見どころだ。出演者は多いが全員に恋のエピソードがあり、それぞれのキャラクターが観ていて楽しい。第2幕では劇中劇『ロミオとジュリエット』と、その舞台裏が交互に描かれ、ドタバタのコメディタッチで恋愛模様がコミカルに展開。最後まで、出演者全員に愛着を持って楽しむことができる。恋愛だけでなく、一度あきらめてしまった夢と、もう一度向き合っていくストーリーも青春そのものだ。全員が一度に登場し、学生服でダンスを披露する冒頭のシーンや、劇中劇でのラインダンスは迫力満点。お目当ての俳優を見つつも、また新しい魅力をもった俳優と出会うことができる、そんな公演になっている。公演は9月23日(日)まで。なおチケットぴあでは、割引当日引換券を発売(一部の公演は対象外)。取材・文:大林計隆
2012年09月13日劇作家・井上ひさしの最後の作品『組曲虐殺』が今冬再演される。2009年に栗山民也演出で初演されたこの作品は、音楽を全編、小曽根真の書き下ろし楽曲でつづる“音楽評伝劇”だ。今回、初演と同じスタッフ・キャストで、井上作品を連続上演してきた“井上ひさし生誕77フェスティバル2012”の掉尾を飾る。主演の井上芳雄に本作への思いを訊いた。プロレタリア作家の小林多喜二が、29歳の若さで特高警察に虐殺されるまでの2年9か月を描いた本作。多喜二を演じる井上は、「自分にとって『組曲虐殺』は、井上ひさし先生の思い出と共に、忘れられない宝物。絶対に再演したいと願っていました。初演メンバーが揃ったのも、作品の力に拠るところが大きいのでは」と話す。壮絶な最期で知られる多喜二だけに「演じる前は漠然と、激しさや痛みのようなものをイメージしていた」という井上。「でも井上先生の台本には、朗らかで、芸術に造詣が深く、人々に愛される人物が描かれていて、新鮮でした」。劇中では、恋人の瀧子や姉チマ、 多喜二の活動を支援するふじ子はもちろん、多喜二をマークしている特高刑事ですら、気がつけば彼に温かい眼差しを向けてしまう。「実際、魅力的な人だったんでしょうね。周囲からたくさんの愛情を受けていたからこそ、自分もそれを、虐げられた人々に返すことができたんじゃないでしょうか。社会のシステムを憎んでも、人間そのものは決して憎まない人だった気がします」。『組曲虐殺』は、井上にとって、表現面でもひとつの転機となった作品だ。「栗山さんからは『生死の瀬戸際に身を置くプロレアタリア作家の覚悟に迫れ!』と叱咤激励され続けて。演じる上で感情をどこまでどう出すのか、新しい挑戦でした。小曽根さんには『これまでと違う歌い方を試してみようよ』と、即興的な歌唱を教えていただきましたね。その後、別の作品を演じても、『今の、多喜二だったよね』と言われてしまうほど(笑)。俳優として大きな体験でした」。今は、井上ひさしの遺した言葉を伝えることが、自身の使命だと感じているという。「先生が書いてくださった言葉は、自分のちょっとした工夫など歯が立たないほど、すごい力をもっている。再演でも、まっすぐに体ごと、ぶつかろうと思っています。『後に続く者を信じて走れ』という多喜二の歌詞があるのですが、僕も、若い世代を含め多くの人に、彼の思いや生き様を伝えるつもりで演じたいです」。公演は12月7日(金)から30日(日)まで東京・天王洲銀河劇場にて上演。チケットは9月29日(土)より一般発売開始。なお、チケットぴあでは9月13日(木)11時までインターネット先行抽選・プレリザーブを受付中。東京公演の後、来年1月に各地を巡演。取材・文:高橋彩子
2012年09月12日ケラリーノ・サンドロヴィッチ(以下KERA)の新作『祈りと怪物~ウィルヴィルの三姉妹~』が12月にKERA自身の、そして来年1月に蜷川幸雄の演出でシアターコクーンにて連続上演される。この一大プロジェクトに先駆けて某日、都内スタジオで行われたKERAバージョンの宣伝写真撮影現場に潜入した。『祈りと怪物~ウィルヴィルの三姉妹~』KERAバージョンのチケット情報スタジオでは生瀬勝久が撮影中。口に綿を含み、恰幅の良い姿で登場すると、「太った役をすると急にお腹が減る」と軽口をたたいて場を和ませていた。「写真は苦手」といいつつも次々とユニークなポーズをとる生瀬に、KERAからも笑いがこぼれる。本作では横暴で独裁的な市長を演じる生瀬。「たくさんのキャストが出ていても人間関係がつながっていて、それぞれ想いの輪郭が非常にはっきりしたキャラクターが描かれている。今回は僕自身知り合いが多いので、楽しみです」とKERA作品の魅力を語ったかと思うと、「(蜷川バージョンで同じ役を演じる)勝村政信には負けません! 投票してもらって決着をつけたい」と声を張り、スタジオは笑いに包まれた。今回が初舞台となる夏帆が撮影に入ると「あんまり純粋可憐になりすぎないように」とKERAが声をかける。役をイメージして細部にも気を配るKERA。次に撮影したのは2度目のKERA作品参加となる小出恵介。貧しい青年を演じる小出は「もっとおびえている感じだとどう?」というKERAの注文に瞬時に応え、順調に撮影が終了。小出は「出演者の波長が合ってひとつのメロディを奏でるような状態になれば、戯曲が観る方に伝わるはず。いまは何も予想できないし、KERAさんの作品はふたをあけてびっくりすることが多いから、こちらはなるべく柔軟にやっていかなくちゃと思っています」と意気込みを語る。現在、脚本執筆中のKERAに話を訊くと、「この脚本を蜷川さんにも演出していただく、という意識はやっぱりずっとある。実は一度蜷川さんとお会いして話したんだけど、その時の話は申し訳ないことに全く活かされてない」と苦笑。「いつもならこのセリフはこの役者ならこんな言い方をするだろうというシミュレートが頭の中にできているけれど、今回はあて書きをしていない。たとえば犬山イヌコが演じる役を蜷川さんバージョンでは伊藤蘭さんが演じる。そういう全然違うタイプの人が発するセリフをどちらにも寄せ過ぎず、ということをずっと考えていますね」と話す。まだ全貌の見えないこの作品がどんな形で目の前に現れるのか、年末が楽しみだ。KERAバージョン『祈りと怪物~ウィルヴィルの三姉妹~』は12月9日(日)から30日(日)まで東京・Bunkamura シアターコクーンにて上演。その後、2013年1月11日(金)から14日(月・祝)まで大阪・イオン化粧品 シアターBRAVA!にて公演が行われる。チケットは東京・大阪公演ともに10月6日(土)より一般発売開始。なおチケットぴあではインターネット先行抽選・プレリザーブの申し込みを9月19日(水)11時まで受付中。取材・文:釣木文恵
2012年09月12日ぴあ創業40周年を記念して11月23日(金・祝)に幕張メッセ国際展示場1~3ホールにてPIA 40th Anniversary「MUSIC COMPLEX 2012」が開催される事が決定した。【公演情報はこちら】MUSIC COMPLEXはぴあが35周年を迎えた2007年に初開催。ジャンルに偏らない全方位の情報を取り扱う「ぴあ」ならではのブッキングで話題を呼んだ。40週年を記念して5年ぶりに行われる今回は筋肉少女帯、ももいろクローバーZの出演が決定。この2組以外にも出演者は随時追加される。前回は江東区若洲公園を舞台に1万5千人を動員したMUSIC COMPLEX。今回もジャンルに縛られない人気者の共演が期待できそうだ。チケットの一般発売は10月13日(土)より。なお、チケットぴあでは本日9月12日よりプレリザーブ先行の受付を開始。受付期間は9月20日(木)午前11時まで。■PIA 40th Anniversary「MUSIC COMPLEX 2012」日時:11月23日(金・祝) 開場10:00/開演12:00会場:幕張メッセ 国際展示場 1~3ホール出演:筋肉少女帯/ももいろクローバーZ料金:ブロック指定(全立見)7240円(1972年創業で40周年!)※ドリンク代別途500円必要一般発売:10月13日(土)
2012年09月12日9月15日(土)・16日(日)に東京・原宿クエストルームで行われる対戦型ゲームの競技大会「第3回 eスポーツ JAPAN CUP」にゲストとして、サッカー元日本代表・城彰二の出演が決定した。「第3回 eスポーツ JAPAN CUP」開催情報「eスポーツ JAPAN CUP」は日本初のフランチャイズチームによる対抗戦で、5チームが『FIFA12 ワールドクラスサッカー』『STAR CRAFTII』『鉄拳タッグトーナメント2』の3タイトルで勝負を競い合う。城は、『FIFA12 ワールドクラスサッカー』の予選、決勝戦に解説者として登場する。同大会には、格闘ゲーム部門の総合プロデューサー蝶野正洋、ゲームクリエーターの稲船敬二(ビデオ出演)、総合司会としてバラエティ・スポーツ実況など幅広く活躍する、辻よしなりの出演も決定している。
2012年09月12日コブクロが、昨年8月のツアー以来しばしの活動休止期間を経て、約1年ぶりとなる復活ライブを9月9日に開催した。会場となったのは大阪の万博記念公園・東の広場。元々地元大阪のストリートライブでそのキャリアが始まったこともあり、“大阪”、そして“野外”というこだわりで、この地を再スタートに選んだ彼ら。9月5日にリリースしたばかりのベストアルバム第2弾『ALL SINGLES BEST 2』が大ヒット中、さらにライブの場で直接姿を見せるのは久しぶりとあって、広大な会場には実に5万人超のファンで埋め尽くされた。ステージにふたりが登場するや、大きな歓声と拍手が。まず1曲目に披露したのは、ライブには欠かせない代表曲『轍』。「コブクロが帰ってきたぞ~っ!!」と叫ぶ小渕に、会場も大いに盛り上がる。低音で優しく響く黒田の声に、ハイトーンが際立つ小渕の声。心地よく絡み合うふたりのハーモニー、そして温かな視点で綴る歌詞と胸を打つ美しいメロディと、感動的なコブクロ・サウンドは健在。漫才師顔負けのMCも、1年のブランクをまるで感じさせない。そして、ヒットシングル『流星』では、一緒に口ずさむオーディエンスも。続く『To calling of love』のささやくようなボーカル、曲が進行するに連れ高揚感を増していく流れは実にドラマチックだ。とは言え、この曲で黒田はマイクを交換して歌うはずが、「あれだけリハしたにも関わらず、マイクを替えずに歌ってた…オレ、緊張してたのかも(笑)」とスタッフに謝りつつも和ませる、何ともコブクロらしい一幕も。5万人によるウェーブ挑戦を挟みつつ、後半はアップテンポな楽曲を次々と披露。何度も何度も感謝の気持ちを叫び、深々とお辞儀をしたふたりがステージを去り、ライブ本編は終了した。そしてアンコールでは、5万人の大合唱に促されふたりが満面の笑みで再登場。「絶対に泣かないと決めていた」と語りながらも、スクリーンに映し出される表情は我慢しているのがありあり。そんな彼らが歌ったのは、デビュー曲であり、彼らがメジャーで大きなスタートを切った名曲『-YELL- ~エール~』。そして正真正銘のラストナンバーは、初期の作品ながらファンの人気投票No.1となった珠玉バラード『ココロの羽』。スクリーンには歌詞が映し出され、5万人が大合唱。ふたりが歌いながらステージを下り、ファンの間を歩くサプライズにもファンは大喜びだった。再スタートとなったこの日のライブ。会場こそ違うが、デビュー後初のライブ、’01年の大阪城音楽堂と驚くほどオーバーラップする部分も多かった。大阪、野外という物理的な部分はもちろん、雨が降りそうな天候、そしてファンのいる客席を歩くふたり…。当時、会場に入り切れなかったファンのために、ライブ終了後、観客を入れ替え特別に数曲歌を聴かせた彼ら。今や多くの人を感動させる大きな存在になったコブクロとは言え、デビュー時から変わらない音楽に対する想い、そしてファンへの感謝の思い。改めてその姿勢が一貫していることを証明するような、感動的なライブだった。
2012年09月11日オリンピック映像のスクリーン上映とオーケストラの生演奏で贈る「オリンピックコンサート2012」にロンドン五輪メダリストたちの参加が決定した。「オリンピックコンサート2012」の公演情報「応援をありがとう!感動をありがとう!」がテーマの本コンサートは、ロンドンで繰り広げられたアスリートたちの勇気と希望のドラマ、それを支えた人々の絆を、ステージに設置される大型スクリーンに上映。その映像に合わせ、クラシック、ポップス、映画音楽の名曲の数々をフル・オーケストラが迫力の生演奏で披露する。今回参加が発表されたメダリストは総勢30名。水泳からは入江陵介ら9名、体操は内村航平ら4名、ウエイトリフティングは三宅宏実、卓球は平野早矢香、柔道は松本薫ら6名が、コンサート会場で観客とともに感動のオリンピックを振り返る。「オリンピックコンサート2012」は10月4日(木)に東京国際フォーラム ホールA(東京都) で開催。藤岡幸夫指揮・東京フィルハーモニー交響楽団、男性ヴォーカル・グループのLe Velvets(ル・ヴェルヴェッツ)、『新世紀エヴァンゲリオン』主題歌でおなじみの歌手・高橋洋子が出演する。チケットは発売中。■オリンピックコンサート2012【日程】10月4日(木) 19:00開演【会場】東京国際フォーラム ホールA (東京都)【参加予定メダリスト】※9月11日現在予定■水泳/競泳 〔〕内は所属松田丈志〔コスモス薬品〕入江陵介〔イトマン東進〕立石諒〔慶應義塾大学/NECGSC玉川〕藤井拓郎〔KONAMI〕上田春佳〔キッコーマン〕寺川綾〔ミズノ〕鈴木聡美〔山梨学院大学〕加藤ゆか〔東京SS〕星奈津美〔早稲田大学/スウイン大教〕■体操/体操競技内村航平〔(株)コナミスポーツ&ライフ〕田中和仁〔医療法人徳洲会〕田中佑典〔(株)コナミスポーツ&ライフ〕加藤凌平〔順天堂大学〕■ウエイトリフティング三宅宏実〔いちごグループホールディングス(株)〕■卓球平野早矢香〔(株)ミキハウス〕■柔道中矢力〔ALSOK〕海老沼匡〔パーク24(株)〕平岡拓晃〔学校法人了徳寺学園〕杉本美香〔コマツ〕上野順恵〔三井住友海上火災保険(株)〕松本薫〔(株)フォーリーフジャパン〕※追加参加者については公式ホームページで順次発表。
2012年09月11日韓国出身の男性4人組バンド、CNBLUE(シーエヌブルー)が9月10日、神奈川・パシフィコ横浜でメジャー1stアルバム『CODE NAME BLUE』(8月29日発売)のリリース記念イベントを行った。CNBLUEの公演チケット情報アルバム収録曲『with me』『Have a good night』でライブがスタート。「今日は月曜日ですが、みなさんお仕事はないんですか?僕たちのこのイベントは仕事じゃなくて趣味です!」とジョークを交えたコメントで場内を沸かせ、『Wake up』でさらにヒートアップした。トーク・コーナーでは、事前に募った質問にメンバーが回答。体調管理について、ジョンシンが「おいしいものをたくさん食べます!日本だと牛丼が好き」と答えると、「朝ごはんは牛丼と決めています!」(ジョンヒョン)、「今朝違うものに挑戦したんですけど、やっぱり牛丼が最高!」(ミンヒョク)と無類の牛丼好きをアピール。ヨンファは「ジムで筋トレを頑張っています」と自慢の筋肉を披露し、場内を沸かせた。同アルバムは、9月10日付オリコン週間チャートで1位を獲得。「『このアルバムがCNBLUEです』と紹介できるような、名刺代わりになるアルバムにしたくて『CODE NAME BLUE』になりました」とアルバムに込めた思いを明かし、10年後には「ビルボードチャートで5位に、13年後には1位になりたい!」(ヨンファ)と意気込んだ。なお、CNBLUEは、10月2日(火)の愛知・日本ガイシホールを皮切りに、初アリーナ・ツアー「CNBLUE Arena Tour 2012 ~COME ON!!!~」を開催する。「CNBLUE Arena Tour 2012~COME ON!!!~」の日程は以下。2012年10月2日(火)・3日(水)愛知・日本ガイシホール2012年10月7日(日)新潟・朱鷺メッセ2012年10月10日(水)・11日(木)大阪城ホール2012年10月13日(土)広島グリーンアリーナ2012年10月16日(火)静岡エコパアリーナ2012年10月20日(土)・21日(日)さいたまスーパーアリーナ
2012年09月11日2011年1月に惜しまれつつも解散したバンド、椿屋四重奏。バンドのボーカル&ギターでリーダーであった中田裕二が、1stアルバムから10か月、9月19日(水)に自身のレーベル“NIGHT FLIGHT”から2ndアルバム『MY LITTLE IMPERIAL』をリリースする。自身のルーツである70~80年代の歌謡曲/ニューミュージックを現代的な解釈で昇華させた音楽性はバンド時代からブレることなく、今作ではさらに色濃く表れている。中田裕二 全国ツアー情報『MY LITTLE IMPERIAL』をリリースに寄せて、中田裕二がインタビューに応じてくれた。「70年代80年代もそうで、歌謡曲と言えども、しっかり世界の音楽を取り入れていて。歌にどういう飾りを付けるか、服を着せるかっていうところの面白さが、歌謡曲の醍醐味かなと思います。それを、やってみたいと思いますね」と語る中田。また「自分でアイドルのプロデュースとか、ずっとやりたいと思っていたんです。だから、自分のレーベルで募集しちゃおうかなとも思ってるんですよね。変わったアイドルとか(笑)。“新しい歌謡曲を作っていく”という同じ志を持っている人がいれば、一緒にやってみたいなと思います」と、自身のレーベルに対しても意欲を示している。中田裕二は、10月18日(木)・札幌PENNY LANE24を皮切りに、全国ツアー「TOUR’12“IMPERIALSUITE”」をスタートさせる。インタビューの全容は@チケットぴあ『今週のこの人!』のコーナーにて掲載中。
2012年09月11日