チケットぴあがお届けする新着記事一覧 (298/342)
藤山直美と高畑淳子が初共演を果たす舞台『ええから加減』の製作発表が、6月4日に都内で行われた。『ええから加減』公演情報原作は第84回オール讀物新人賞を受賞した永田俊也の短編小説で、上方女漫才コンビの濱子(藤山)と宇多恵(高畑)を中心に物語は展開する。25年のキャリアがありながら、コンビの人気はそこそこといったところ。しかし、ボケ役の宇多恵が突然「上方演芸大賞を目指そう」と言い出したことから、状況は変わり始める。漫才は劇中で実際に披露される予定で、藤山は「イメージするコンビは、海原お浜・小浜師匠や、島田洋之介・今喜多代さん、内海桂子・好江師匠のように、どの年代でも楽しめる王道で古風なタイプ。一生懸命ふたりで練習して、役者による漫才にしてはようがんばったな、と思っていただきたい」と謙虚な姿勢をみせる。一方の高畑は、藤山との初共演が何よりうれしいようで、「短パン、スッピンでマーケットを走り回っているような私が、藤山さんとお芝居できるなんて。軽い“追っかけ”だったので、胸がいっぱいです。漫才のシーンは、読み合わせの段階からすごく面白くて、このまま出しても金になるぞ、と思ったほど。藤山さんは絶対かなわない人ですし、ただへばりついていくつもりです」とユーモラスに心境を語った。記者会見には原作者の永田、脚本・演出の田村孝裕、濱子の夫役を演じる赤井英和、漫才コンビの所属事務所の専務に扮する田山涼成も出席した。永田は「脚本を読んだらものすごくすばらしい内容だった。今から成功を確信しています」と期待を寄せ、田村は「“笑うとはどういうことか”が今回のテーマのひとつ。ぜひ笑っていただけるような舞台を作りたい」と意気込みを語った。公演は、東京・シアタークリエにて7月1日(日)から29日(日)まで。チケット発売中。
2012年06月04日韓国のマルチエンタテイメントグループ・SUPER JUNIOR(スーパージュニア)が、8月24日(金)に横浜・赤レンガパーク特設野外ステージで、日本では初となるファンミーティングを開催することになった。SUPER JUNIORは、世界各国でのコンサート活動を中心にしているため、メンバー全員が揃って来日することができないにもかかわらず、3rdシングル『Opera』(5月9日発売)は約16万枚を売上げ、2012年の韓国アーティストとして最高の初週売上を記録。また、2011年11月の韓国・ソウルから始まったワールドツアー「SUPER SHOW4」では今年5月東京ドーム公演で2日間を連日ソールドアウトさせ、約11万人を動員した。今回ファンミーティングは、これらの記録を実現させたファンへの恩返しとして用意したという。開放感溢れる野外ステージということもあり、「SUPER SHOW4」とはひと味違った彼らの魅力を感じられそうだ。イベントの詳細は公式サイト(まで。
2012年06月04日韓国で“国民の弟”と呼ばれ、幅広く人気を集める俳優で歌手のイ・スンギが6月1日、東京・日本武道館にて日本で初ライブを開催し、約8000人を熱狂させた。イ・スンギのライブの写真熱い声援に迎えられ登場したイ・スンギは「日本のファンのみなさんに会えて光栄です!」ととびきりの笑顔。韓国出身の歌手では、日本デビューから最速で武道館公演を実現させたことに、「初めてのコンサートを日本武道館で迎えることができたのは、すべてみなさんのおかげ。こんな素敵なステージに立たせてくださり、そして、きょうこの場を埋めてくださったみなさんに心から感謝します」としみじみコメントし、日本デビュー・シングル『恋愛時代』や韓国でのデビュー曲『俺の女だから』など全21曲を熱唱した。同公演には、シングル『恋愛時代』に参加した女優・仲里依紗もサプライズで登場。イ・スンギを目の前にした仲は「間近で見ると、本当に素晴らしいオーラが出ていて、みなさんに申し訳ないくらい。わたしも大ファンになりました」と恐縮しきり。そんな仲に対し、イ・スンギは「韓国では、仲里依紗さんのファンがたくさんいます。僕もその中ひとり。韓国に来たらおいしいものをごちそうします」とコメントし、場内から嫉妬の声を浴びた。
2012年06月04日シェイクスピアの愛の悲劇をロック&ポップな音楽で纏い、さらなる情熱の舞台へと再生したミュージカル『ロミオ&ジュリエット』。世界で500万人以上を動員した超大作のフランス・オリジナルバージョンがこの秋、日本に初上陸する。5月21日には、作詞・作曲家ジェラール・プレスギュルヴィックや来日メインキャストが登場して華やかに記念イベントが行われ、スペシャルゲストも登場。昨年の日本オリジナル版でロミオ役を演じたこの人、城田優だ。フランス招聘版ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」チケット情報「オフィシャルサポーターなのに僕が一番緊張しました!」と苦笑する理由は、オリジナルバージョンのロミオ役シリル・ニコライとジュリエット役ジョイ・エステールとともに、名曲『エメ』をフランス語で歌ったため。本場のふたりに負けない存在感で情感あふれる美声を披露し、日本オリジナル版初演の感動を思い起こさせてくれた。「難しかったけど、やっぱりジェラールさんの音と言葉がハマっている一番美しい形だと思う。今度の舞台ではその最高の響きが楽しめるんじゃないかな」。イベント準備のために楽曲を聴き直し、またリハーサルで来日キャストの歌声を聴く度に、感動して涙したという。「自分がロミオを演じた時の苦しみやせつなさ、また幸せな感覚が甦ってしまって。僕自身がもう十年も前から『ロミオの役を演じたい』と言っていたくらい、この作品に興味と憧れを持っていたんですね。こんな運命的な恋の話をやってみたい!と。フランス版の映像を観た時、ジェラールさんの音楽がさらにその思いを押し上げてくれた。演じられて幸福でしたし、いよいよ今度、オリジナルの生の舞台を観られることが本当に嬉しいです」。イベントではスマートに来日キャストの面々をエスコートしていた城田。ジョイが城田と同じくスペインとのハーフであることで話が盛り上がり、楽屋裏ではスペイン語と英語が飛び交ってフレンドリーに会話が弾んだとか。ジョイはこの作品においてすでに5年もジュリエット役を担っており、日本版とはひと味違う大人の魅力が期待できそうだ。「僕らが若さと勢いで作り上げた世界観と、セクシーで艶やかな声で魅せるフランス版の大人のエンターテインメント。その違いも存分に楽しめると思いますね。注目はクライマックスのふたりが死にゆくシーン。僕が毎回演じながら自然と涙が出てしまったそのシーンを、どのような心情で歌い上げるのか非常に楽しみです。客席でそれを観ながら僕は間違いなく泣いていると思いますけど(笑)」。日本版が再演される場合、「またロミオをやらせていただけるなら全身全霊で務めます」と答えた城田だが、もしロミオ役以外を選ぶならと質問すると「ティボルト!光のロミオに対して陰のような存在ですよね。危険な、セクシーな雰囲気を出して演じてみたい。いつか絶対に!」と意外な告白。「そんな野望を持ちつつ(笑)、まずは貴重なオリジナル・バージョンの舞台で、何百回聴いても飽きることはない音楽の世界にどっぷり浸りたいと思います」。 公演は10月6日(土)に東京で開幕後大阪を回る。文:上野紀子
2012年06月04日新国立劇場オペラ2011/2012シーズンのラストを飾る「ローエングリン」(新制作)が、6月1日(金)に開幕を迎えた。新国立劇場オペラ「ローエングリン」の公演情報「ローエングリン」は、中世の聖杯騎士伝説などを題材に、リヒャルト・ワーグナーが作曲・台本を手がけた傑作オペラ。舞台は10世紀のアントワープ、権勢欲うずまくブラバンド。弟殺しの罪で訴えられたブラバンド公女エルザの窮地を救うため、白鳥の騎士(ローエングリン)が登場するところから物語は展開していく。新国立劇場の上演は、1997年11月の開場記念公演以来15年ぶりとなる今回。新制作の演出を手がけるのはマティアス・フォン・シュテークマン、美術・衣装はロザリエ。ともに“ワーグナーの聖地”バイロイト音楽祭で長年にわたり活躍してきたふたりは、今回日本で初めてタッグを組む。演出のシュテークマンは、ローエングリンについて「キーワードはふたつ。神話と悲劇です。他のワーグナー作品に見られる救済の結末が(この作品には)なく、それは変化することを受け入れられない登場人物全員が、それぞれ何らかの失敗を犯してしまうことに起因します」と評す。人と人でないものが登場する――神話的要素を含む世界観をいかに表現しきるかに焦点を置いたロザリエの美術は、モダンな手法を用いたものになった。舞台上には、光と色彩が溢れる美しいセットが出現。ローエングリンの精神的な美しさを表現する青と銀をはじめ、登場人物たちの心情を色鮮やかに表す照明効果が、舞台空間を駆け巡り、視覚的にも惹きつけるステージとなった。また豪華キャストにも注目したい。特に白眉なのは、圧倒的な存在感を放ったローエングリン役のクラウス・フロリアン・フォークトだ。“バイロイトの新たな英雄”とも称賛される、しなやかで甘く、官能的で艶のある美声を披露。観客たちは、まるで劇中で白鳥の騎士に恋するエルザのように魅了された。その他、エルザ役にはワーグナー作品に定評のあるリカルダ・メルベート、テルラムント伯爵役にゲルト・グロホフスキー、国王役にギュンター・グロイスベック、欧州の一流歌劇場で活躍する歌手たちが出演。ドイツ・オペラの第一人者である名匠ペーター・シュナイダーの指揮のもと、歌唱面でも充実したステージを作り上げた。新国立劇場オペラ「ローエングリン」は、6月16日(土)まで全6公演を開催。チケットは発売中。
2012年06月01日8月26日(日)に開催される、DISK GARAGE主催の都市型音楽フェス「DISK GARAGE MUSIC MONSTERS -2012 summer-」の出演アーティスト第1弾が発表された。DISK GARAGE MUSIC MONSTERS -2012 summer- 開催情報年間2000公演を主催するDISK GARAGEが選んだ“今見てほしいアーティスト”50組以上が東京・渋谷にある複数のライブハウスに大集結するという同フェス。第1弾アーティストとして発表されたのは、アップル斎藤と愉快なヘラクレスたち、宇宙まお、キャラメルペッパーズ、Cure Rubbish、空想委員会、THE UNIQUE STAR、Sissy、ステレオポニー、SUPER BEAVER、chaqq、knotlamp、まきちゃんぐ、矢沢洋子、ROOKiEZ is PUNK’D、wacci。今後もオフィシャルサイト等で追加発表が行われるので、ご注目を。チケットの一般発売は7月7日(土)10:00より。チケットぴあでは、6月13日(水)11:00よりインターネット先行抽選をスタート。■DISK GARAGE MUSIC MONSTERS -2012 summer-開催日:8月26日(日)会場:Shibuya O-EAST/WEST/Crest/nest/duo MUSIC EXCHANGE/7th Floor開場/開演:12:00/12:30(EAST・duoのみ12:15/12:45)チケット料金:全会場自由 3,500円(税込)※1ドリンク付き/最初から最後まで楽しんだら500円キャッシュバック
2012年06月01日先週、武道館を含む東名阪の単独来日公演を大盛況のうちに終えたばかりのノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズが、今年のフジロック2日目、7月28日(土)のヘッドライナーとして出演決定。1月、5月に続き、今年3度目の来日が実現する。FUJI ROCK FESTIVAL’12 開催情報ノエル・ギャラガーは、オアシス時代に2001年、2009年で2度フジロックのヘッドライナーを務めたことがあり、今回で3度目のヘッドライナーを果たす。また、実弟である元オアシスのリアム・ギャラガー率いるビーディ・アイも、今年フジロックに出演することが決定しておりますが、今年両者が同じロック・フェスに出演するのは、このフジロックだけということで、大きな話題を呼びそうだ。去年10月に、オアシス解散後初となるソロ・アルバム『ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ』をリリースし、世界中で大成功を収めているノエル・ギャラガー。アルバム・リリース直後からスタートさせた大規模ワールド・ツアーは、先週の日本ツアーのあともまだまだ続き、現在は一大ヨーロッパ・ツアーを敢行中。夏にはフジロックを始め世界各国のフェスにも出演。秋には本国イギリスの大舞台ウェンブリー・アリーナでのライヴも控えており、驚異的なほど精力的なスケジュールで世界中をツアー中だ。1月の初来日公演からわずか4か月後に行われた2度目の来日公演は、セットリストの大幅な変更こそなかったものの、バンドとしての一体感は1月とはまた違った格別なものになっており、会場全体に再び大きな感動をまき起こしたノエル。これまでも伝説のフジロック・ライヴを残してきた彼だけに、今年のフジロックでの夜空の大合唱ライヴもまた、新たな伝説残してくれるかもしれない。「FUJI ROCK FESTIVAL’12」は、7月27日(金)・28日(土)・29日(日)に新潟県 湯沢町 苗場スキー場にて開催。チケット発売中。
2012年06月01日日本最大級のアニソンライブ「アニメロサマーライブ」が仕掛ける新しいゲームソングライブイベント「SUPER GAMESONG LIVE 2012 -NEW GAME-」が、5月26日に開催された。記念すべき第1回となった今回、約4000人ものファンがパシフィコ横浜 国立大ホールに詰めかけ、総勢21組38名の出演アーティストが4時間半にわたりパフォーマンスを繰り広げた。巨大LEDスクリーンに同イベントのために作り起こされたゲーム作品映像が映し出され、ゲーム作品とシンクロさせたその演出がアーティストのパフォーマンスをさらに盛り上げる。アンコールには出演者が揃ってステージに登場し、イベントテーマソング「NEW GAME」を合唱、オーディエンスからは歓声が送られ幕を閉じた。終演後には、スクリーンに「To Be Continued…」の文字が。さらに、ライブの模様はニコニコ生放送:Zeroでも中継された。また、イベントのフィナーレを飾った「NEW GAME」のリリースも決定。6月13日(水)発売。■SUPER GAMESONG LIVE 2012 -NEW GAME-出演アーティスト:THE IDOLM@STER(今井麻美・長谷川明子・沼倉愛美)、AiRI、アフィリア・サーガ・イースト、彩音、いとうかなこ、今井麻美、CooRie、栗林みな実、榊原ゆい、サクラ大戦 帝国華撃団<真宮寺さくら(横山智佐)、神崎すみれ(富沢美智恵)、マリア・タチバナ(高乃麗)>、佐藤ひろ美、Ceui、Zwei、nao、NanosizeMir、飛蘭、Prico、桃井はるこ、yozuca*、LieN -リアン-、Rita(50音順)■「NEW GAME」作詞/作曲:栗林みな実/志倉千代丸発売日:2012年6月13日(水)発売元/販売元:5pb./クラウン徳間ミュージック販売価格:¥1,050(税込)仕様:12cmマキシシングル品番:YZPB-5008歌唱アーティスト:彩音、いとうかなこ、CooRie、栗林みな実、佐藤ひろ美、nao、飛蘭、yozuca* (50音順)
2012年06月01日3度のアカデミー賞と5度のグラミー賞に輝くフランス音楽界の巨匠ミシェル・ルグランが、生誕80周年を記念して、10月にジャパン・ツアーを開催する。「ミシェル・ルグラン 生誕80周年記念ジャパンツアー2012」の公演情報1932年、フランスの音楽一家に生まれたミシェル・ルグランは、早くから音楽活動を始め、作編曲家、ピアニスト、指揮者、映画監督として活躍。これまでに『シェルブールの雨傘』、『ロシュフォールの恋人たち』をはじめ、アカデミー歌曲賞を獲得した『華麗なる賭け』(主題歌『風のささやき』)、『おもいでの夏』、『愛と哀しみのボレロ』、『栄光のル・マン』など数々の映画音楽を手がけてきた。またジャズ・ピアニストとしても活躍し、マイルス・デイヴィス、ビル・エヴァンスらと共演したアルバム『ルグラン・ジャズ』は、歴史的名盤のひとつとして今日まで愛され続けている。80歳を記念した今回のツアーは、ルグランの魅力が詰まった2部構成。ピアノ・トリオによるパフォーマンスに加え、すみだトリフォニーホール(東京・錦糸町)ではオーケストラとの共演も披露される。珠玉のメロディ、黄金のピアノ・タッチ、数々の名曲が巨匠自身の手で蘇る貴重なライブとなる。「ミシェル・ルグラン 生誕80周年記念ジャパンツアー2012」は、10月2日(火)にすみだトリフォニーホールで、10月6日(土)・7日(日)にブルーノート東京で開催。チケットは6月2日(土)10時より一般発売開始となる。◆ミシェル・ルグラン 生誕80周年記念ジャパンツアー2012□すみだトリフォニーホール公演10月2日(火) 19:00開演(18:30開場)[出演]ミシェル・ルグラン(ピアノ・作編曲)ピエール・バウサエ(ベース)フランソワ・レゾー(ドラムス)竹本泰蔵(指揮)新日本フィルハーモニー交響楽団(管弦楽)□ブルーノート東京公演10月6日(土)・7日(日) [1st]17:00開演(15:45開場) [2nd]20:00開演(19:00開場)[メンバー]ミシェル・ルグラン(ピアノ)、ピエール・バウサエ(ベース)、フランソワ・レゾー(ドラムス)
2012年06月01日人間国宝で歌舞伎俳優の坂田藤十郎が5月30日、都内で会見を行い、今夏上演される近松座30周年記念『松竹大歌舞伎近松座公演』への意気込みを語った。『松竹大歌舞伎近松座公演』チケット情報昨年、東日本大震災の影響でやむなく中止となったが、今年は震災の影響のあった岩手や福島も回り、改めて開催されることになった。会見で藤十郎は「昨年は震災が起こり、巡業に伺うことができませんでした。今年、また同じメンバーでやらないと言ってもらえたのでぜひ伺いたい。震災に遭われた方に少しでもわれわれの歌舞伎を見てもらい、喜んでいただきたい」と語った。上方を代表する近松門左衛門の作品の上演を目的に、近松座を立ち上げてから今年で30年。当初は自主公演のような形ではじめたという。「江戸歌舞伎と上方歌舞伎、この両方が隆盛にならないといけないと思い、はじめました。上方の役者を先祖に持つ私としては、近松の作品だけを取り上げて、とにかく上方歌舞伎を一生懸命やるんだという気持ちで取り組みました」と当時を振り返る。出演は、藤十郎のほか、中村翫雀、中村扇雀、中村亀鶴、中村壱太郎、中村虎之介と一門の役者が揃う。「30年前の第一回公演『心中天網島』の時は血縁(の役者)は誰も出ていなかったけれど、今回は上方歌舞伎の血の流れている役者が大勢出ていることに、深いものを感じます」と感慨もひとしおの様子。「平成24年度(社)全国公立文化施設協会主催・中央コース『松竹大歌舞伎近松座公演』は6月30日(土)から7月31日(火)まで東京、兵庫ほか各地を回る。また、演目は30周年を記念し、『お目見得御挨拶』『夕霧名残の正月』『曽根崎心中』を上演する。
2012年06月01日今年CDデビュー8周年を迎える関ジャニ∞が、アニバーサリーイヤーのサプライズとして、ファンへの感謝の気持ちを込め、東京、大阪でふたつのビッグイベント開催する。関ジャニ∞は2004年9月22日にシングル『浪花いろは節』で全国デビュー。同作品はオリコンの総合チャート及び演歌チャートで1位を記録。ジャニーズ事務所にとっては珍しい演歌歌謡曲系グループとして異色のデビューを飾る。以来8年、今まさに頂点を目指そうとしている彼らが、アーティスト名の“8”にちなんで、デビュー以来言い続けてきた、「8周年はでかいことをやる!」という夢を実現させる。イベントのひとつ目は、8月8日(水)に京セラドーム大阪で開催するファン感謝CD特典フリーイベント。6月13日(水)発売の8周年第1弾シングルCD「愛でした。」(錦戸亮主演TBS系木曜ドラマ9「パパドル!」主題歌)と次作シングルCD(発売時期・パッケージ詳細未定)のW購入者が対象。応募者の中から抽選で約4万人を無料でイベントへ招待する。ふたつ目は、8月4日(土)・5日(日)に幕張メッセ国際展示場展示ホール、8月10日(金)・11日(土)・12日(日)にインテックス大阪で開催する、エイトによるエイターのためのフェスティバル「∞祭~ボクらも8っちゃい、8っちゃけまつり~」。歌あり、トークあり、エキシビションあり。メンバー自身が企画・立案・構成、ありのままの素顔をさらけ出し、総力を結集する一大イベントだ。チケットの発売方法等詳細は後日発表とのこと。続報にご期待を。
2012年05月31日日中国交正常化40周年を記念して、今夏、日中両国の国立劇場である新国立劇場(東京)と国家大劇院(北京)の共同制作でオペラ『アイーダ』(コンサート形式)が開催される。日中国交正常化40周年記念 2012「日中国民交流友好年」認定行事 オペラ『アイーダ』(コンサート形式)の公演情報かねてよりアジアの舞台芸術の発展のため、交流活動を行ってきた両劇場。今回「日中友好の象徴としてオペラの共同制作を実現したい」という国家大劇院からの申し出がきっかけで実現に至った本企画は、両劇場と合唱団の交流を主眼として、ヴェルディ作曲のオペラ『アイーダ』をコンサート形式(全曲からの抜粋・上演予定時間約150分)で上演する。ソリストおよび合唱団は、日中それぞれ半数ずつで構成。中国からは、アイーダ役を歌う人気ソプラノ、和慧(ヘー・ホイ)のほか、袁晨野(ユアン・チェンイェ)、田浩江(ティエン・ハオジャン)と欧米の一流歌劇場で活躍する歌手陣が出演。日本からは、ラダメス役に新国立劇場開場記念公演『アイーダ』で同役を務めた水口聡のほか、清水華澄、妻屋秀和が出演する。なお本公演は、新国立劇場にとって初の中国でのオペラ公演であり、国家大劇院にとっても初の日本公演となる。日中国交正常化40周年記念 2012「日中国民交流友好年」認定行事 オペラ『アイーダ』(コンサート形式)は、7月27日(金)、29日(日)新国立劇場 オペラパレスで、8月3日(金)、5日(日)に国家大劇院で開催。東京公演のチケット一般発売は、6月9日(土)10時より。また一般発売に先駆けて、チケットぴあではインターネット先行先着を6月7日(木)23時59分まで受付。
2012年05月31日世界屈指のオーケストラ、バイエルン放送交響楽団のベートーヴェン交響曲全曲演奏会が、11月26日(月)から12月2日(日)まで東京と横浜で開催される。「バイエルン放送交響楽団」日本公演の公演情報バイエルン放送交響楽団は、1949年設立とドイツの楽団の中では比較的歴史の浅いオーケストラながら、その実力は世界屈指。グラモフォン誌をはじめ、各国の専門誌がオーケストラのランキングを選出する際には、ウィーン・フィルやベルリン・フィルと並んで必ずトップ5に入るほど。2003年に現首席指揮者マリス・ヤンソンスが就任して以降、その音楽性と人気にはますます磨きがかかり、充実の一途を辿っている。この世界屈指の楽団が今秋の日本公演で挑むのが、“音楽史の金字塔”ことベートーヴェンの交響曲全9曲だ。「ベートーヴェンの音楽には“不屈の精神”が滲み出ている」と評すヤンソンスは、これまでもベートーヴェンの交響曲をレパートリーの中核に入れているが、短期の日本ツアーでこれだけ集中的に取り上げるのは非常に稀だ。しかも“第九”こと交響曲第9番のために、欧州屈指の合唱団であるバイエルン放送合唱団を帯同、ソリストも藤村実穂子らの超一流歌手陣を起用と、その意気込みたるや並々ではない。ドイツ音楽の伝統にのっとった、名匠ヤンソンスとバイエルン放送響の重厚なサウンドは、大きな感動をもたらしてくれるに違いない。バイエルン放送交響楽団 ベートーヴェン交響曲全曲演奏会は、11月26日(月)から12月1日(土)にサントリーホール(東京都)で、12月2日(日)に横浜みなとみらいホール(神奈川県)で開催。チケットの一般発売は6月2日(土)10時より。また一般発売に先駆け、チケットぴあではインターネット先行先着プリセールを6月1日(金)23時まで受付。◆バイエルン放送交響楽団 ベートーヴェン交響曲全曲演奏会指揮:マリス・ヤンソンス【第1日】11月26日(月) サントリーホール第4番・第3番「英雄」【第2日】11月27日(火) サントリーホール第1番・第2番・第5番「運命」【第3日】11月30日(金) 19:00開演サントリーホール第6番「田園」・第7番【第4日】12月1日(土) 19時開演 サントリーホール第8番・第9番「合唱付」【横浜公演】12月2日(日) 15時開演 横浜みなとみらいホール第2番・第9番「合唱付」※その他の日本公演スケジュール11月23日(金・祝) 京都コンサートホール11月24日(土) 兵庫県立芸術文化センター11月28日(水) 東京文化会館
2012年05月31日名古屋、東京、そして大阪ともに全公演が即ソールドアウトという熱狂で迎えられた、SEKAI NO OWARIの2012年初となるライブツアー「ZEPP TOUR 2012 “Entertainment”」。昨年は初の日本武道館ワンマンを大成功させた彼らのライブはその音楽性と同様、唯一無二のスタイルで魅せる独特な空間を現出し、オーディエンスを魅了した。SEKAI NO OWARI ライブツアー情報今回のツアーでの東京公演・Zepp Diver City 2デイズのオープニングは、彼らのライブの真骨頂を物語るようなシーンで幕が切って落とされた。ピアノとギターの抑揚に満ちた音色、躍動感豊かなビート、そして、甘酸っぱさが胸をくすぐり、かつ抜群にキャッチーなメロディ……。4人が織り成す「スターライトパレード」の繊細なアンサンブルを、星のような光が包み込む美しい光景に、思わず目を奪われる。さらに、DJ LOVE(DJ)のリードでハンドクラップが巻き起こり、その場にいる誰もが笑顔を浮かべて一体感が生まれるZepp Diver City。音楽と演出の見事な融合で“聴かせて見せる”、SEKAI NO OWARIの“エンターテインメント”の極みをいきなり見せつけられた感がある。ライブ中盤では、幼稚園時代から同級だった深瀬慧(Vo)と藤崎彩織(Pf)を始めとするメンバー同士の昔の思い出を語りながら、未発表曲「Love the warz」を披露。ラップを思わせる矢継ぎ早な言葉の羅列と、どこか哀愁漂う音色が融合する独特なスタイルの1曲から、シリアスな雰囲気がさらに続き……。「Never Ending World」では、弦楽とピアノ、ギターが奏でるメロディを背に、深瀬のドラマティックな歌声が心に突き刺さる。これ以上ないくらいのポップさや、キラキラした雰囲気と同居するこの重厚な聴き応えもまた、SEKAI NO OWARIの世界観の真髄だ。「最後、気合い入れていこう!」。深瀬が勢いよく放ったアジテーションにオーディエンスが即座に大歓声を返した本編ラスト「青い太陽」は、レーザーの光の筋とエコーする歌声、ピアノ、ギター、ビートのループが重なり合いながら、躍動的なムードが場内に満ちていく。その熱い余韻の中でファンが「スターライトパレード」を大合唱。アンコールでは新曲「眠り姫」をリリースに先駆けて披露する。ギター、ピアノ、ストリングス、ビート、etc……。1曲の中で様々な音の粒がきらめく中で、どこか夢見心地な雰囲気がありながら、それでいて彼らなりの“死生観”のようなものがほのかに見えるリリックも胸に染みる。そして最後は、「眠り姫」にも日本武道館でのライブテイクが収録されているアッパーチューン「インスタントラジオ」でZepp Diver Cityは大団円を迎えた。“Entertainment”と題された今回のZEPPツアーは5月15日のZEPPなんば公演で閉幕。このあと7月からは再び同じタイトルを掲げたホールツアーがスタートする。
2012年05月31日女性向けの恋愛アドベンチャーゲームとして多くのファンをもつ『遙かなる時空の中で』シリーズ。その舞台化第2弾として昨年6月に上演され、原作ファンからも好評を博した『遙かなる時空の中で2』が待望の再演中だ。原作はマルチエンディング(プレイヤーのやり方によってエンディングが変わる)が楽しめるのも魅力だが、本作でもその方式を踏襲。エンディングにどのキャラクターが出てくるかが毎回のお楽しみとあって、複数回観劇する人も多くなりそうだ。5月30日の初日に先がけ、同日昼に東京・全労済ホール/スペース・ゼロで公開稽古が行われた。舞台「遙かなる時空の中で2」再演チケット情報物語は平凡な高校生・高倉花梨(平田薫)が、「時空はゆがめられた。在るべき姿を取り戻せ」という不思議な声に導かれて異世界“京”に迷い込むところから始まる。そこは帝と実の父・院が争い、怨霊がはびこる“末法の世”。仮面の男アクラム(汐崎アイル)に自分が“龍神の神子”であることを知らされた花梨は、戸惑いながらも京の平和を取り戻す事を決意する。偶然出会った星の一族、藤原紫(中島愛里)や深苑(能登有沙)と共に、“八葉”と称される8人の戦士を集め始める花梨だったが……。和の情緒たっぷりのセットに、作品のモチーフである紅葉が効果的に照らされている本舞台。そこから客席へは花道が垂直に伸び、登場人物が何度も走り抜けるために、観客はオープニングからたちまち作品の世界に引き込まれる(キタムラトシヒロ脚色・演出)。花梨を演じる平田は“迷いながらも戦いに挑む等身大の女子高生”を嫌味なく演じ、ファンタジーの世界にあって観客の共感を誘うことに成功。アクラム役の汐崎も、この世の者ではない妖しい雰囲気を漂わせてハマり役だ。八葉の面々はゲームさながらの美形が揃い、芝居にアクションにと活躍する姿を見ているだけで楽しい。まさにお気に入りのキャラクターを見つけてプレイする、原作と同じ快感が味わえる。中でも戦いに葛藤する源頼忠役の成松慶彦、平和の尊さというメッセージを背負う彰紋役の植田圭輔、気障な海賊・翡翠役のJINの存在感が印象的。花梨と八葉を見守る紫役の中島はいかにもたおやかな姫という風情で、劇中にアクセントを加えていた。上演時間は15分の休憩時間を挟んで2時間30分。その間は花梨と共に、異世界を思い切り堪能できそうだ。公演は6月3日(日)まで、同所にて開催。チケットは発売中。取材・文:佐藤さくら
2012年05月31日東京・大阪・京都にある7つの劇場で展開される「6月は雨の日行っ得キャンペーン!!」の記者会見が5月31日、東京・ルミネtheよしもとにて行われた。本企画は吉本興業の創業100周年を記念し、2012年4月8日から来春3月まで展開していくキャンペーンのひとつで、なんばグランド花月、よしもと祇園花月、5upよしもと(以上、関西)、ルミネtheよしもと、ヨシモト∞ホール、神保町花月、よしもと浅草花月(以上、関東)の7劇場が対象。本企画のプレゼンターには雨(飴)や水にゆかりがあるコンビとして蛍原徹(雨上がり決死隊)、しずちゃん(南海キャンディーズ)、しずる、司会には水玉れっぷう隊が登場した。6月度の第1弾キャンペーンは「雨天決行!アメ雨フレ降れ!! 当日券半額キャンペーン」と題し、劇場窓口で当日券を購入する際、雨が降っていれば半額になる。6月5日(火)から18日(月)まで実施されるこの企画に「雨の日にたまたま劇場前を通られた際などはぜひ本キャンペーンを思い出してご利用いただきたい」とプレゼンターのしずるがアピールした。つづいて、6月19日(火)から25日(月)まで開催される第2弾は、雨天時に劇場へ来場したときに、長靴(レインブーツ可)を履いていれば参加できる飴のつかみどり企画、『雨の日に長靴はいてあめちゃんなめようキャンペーン』。南海キャンディーズ・しずちゃんが紹介し、「期間中全く雨が降らなかったらどうするのか」とのコメントに、会場は笑いに包まれた。そして最後は、6月26日(火)から7月2日(月)まで開催される第三弾、『晴天祈願! 蛍ちゃんオリジナルてるてる坊主プレゼントキャンペーン!!!!』。当日券を買うと特製の「雨上がり決死隊・蛍ちゃんオリジナルてるてる坊主」がもらえる。この企画を自ら紹介した蛍原はてるてる坊主を手に「ホラ、めっちゃかわいい!」と他の登壇者をよそにご満悦。しかし会場からは「オリジナルてるてる坊主がしずちゃんにも似ている」と声が上がり、「そう言われてみれば…」と思わず認めてしまった蛍原はあわてて「それは言わないでください!」とあくまで自分がモチーフであると強調。本企画のために作られたためレアなグッズになると説明したものの、10年後にはどれくらいの値打ちが付いているか?と聞かれ「80円くらいでしょう」との自虐で笑いを誘った。各キャンペーンは劇場により先着順・個数限定など取り決めが異なる。詳細は劇場ホームページにて。
2012年05月31日5月10日、大阪・京セラドーム大阪にて、Mr.Childrenの全国ツアー『MR.CHILDREN TOUR POPSAURUS 2012』の追加公演が行われた。Mr.Chicldrenライブ情報2001年発表のベスト盤『Mr.Children 1992-1995』『Mr.Children 1996-2000』リリース時に行われたツアー以来、“POPSAURUS”の名が冠された今回のスタジアムツアー。当日の5月10日は1992年のデビュー・ミニ・アルバム『EVERYTHING』の発売日で、デビューからちょうど20周年となるアニバーサリー・デイとあって、会場には超満員の観客が詰め掛けた。同日リリースされ、現在オリコン・ウィークリー・チャートで2週連続1位を獲得する大ヒットを記録しているベスト・アルバム『Mr.Children 2005-2010 』『Mr.Children 2005-2010 』収録の楽曲を中心に、新旧織り交ぜた大ボリュームのセットリスト全27曲を、惜しげもなく披露した。全国ツアー『MR.CHILDREN TOUR POPSAURUS 2012』は6月5日(火)・6日(水)の愛知・ナゴヤドーム公演でファイナルを迎える。チケットぴあでは名古屋公演の当日引換券をインターネット抽選受付中、6月1日(金)11:00まで。また現在、WEBサイト「ウレぴあ総研」にて、Mr.Childrenの全国ツアー『MR.CHILDREN TOUR POPSAURUS 2012』のFacebookキャンペーンを実施中。
2012年05月31日ドイツ、カナダのテクニカル・デス・メタル・バンドの両雄によるジャパンツアー「オブスキュラ/ベニース・ザ・マサカー JAPAN TOUR 2012 」の東京公演に、DEFILEDの参戦が決定した。DEFILEDは、昨年4thフルアルバム『IN CRISIS』をSEASON OF MIST(国内はMARQUEE/AVALON)よりリリース、ジャパニーズ・デスメタルを代表する人気バンドだ。来日公演は6月12日(火)より東京・大阪・名古屋にて。オブスキュラ/ベニース・ザ・マサカー JAPAN TOUR 2012開催情報注目のドイツ出身のプログレ/テクニカル・デス・メタル・バンド、オブスキュラは2002年に結成された。2009年にRELAPSE RECORDSより日本でのデビュー作『Cosmogenesis』をリリース。このアルバムは即座にアメリカ、ヨーロッパで話題になりその存在を広めることに成功した。2010年に初来日、確かな演奏力に支えられたパフォーマンスは日本のオーディエンスの度肝を抜いた。2011年に最新作『Omnibium』をリリース。このアルバムはオブスキュラがエキストリーム/テクニカル・デスの水準を軽く超えたことを全世界に知らしめた。現在のメンバーはStephen Kummerer(Vo/G)、Hannes Grossmann(Dr)、Christian Muenzner(G)、Jeroen Thesseling(B)。一方のベニース・ザ・マサカーはデス・メタルのメッカであるモントリオール出身で、結成は2004年まで遡る。2007年2月にはファースト・アルバム『Mechanics Of Dysfunction』、2008年10月にはセカンド・アルバム『Destopia』をリリース。今年に入り最新アルバム『Incongruous』を発表、現在ヨーロッパで行われている「Bonecrusher Fest」tourにCarnifex、Within The Ruins、Molotov Solution、Betraying The Martyrsとともに参加している。この2バンドは過去にもHate Eternalを加えた3バンドでヨーロッパ・ツアーも行っておりテクニカル・デス・メタル・シーンにおいては人気、実力共にトップ・クラス。加えて今回、日本の代表的デス・メタル・バンドの出演決定とあって、その来日公演にいっそうの注目が集まる。■オブスキュラ/ベニース・ザ・マサカー JAPAN TOUR 20126月12日(火) OPEN18:00/START19:00渋谷CLUB QUTTRO前売¥6,000(ドリンク代別途)6月13日(水) OPEN18:00/START19:00梅田CLUB QUTTRO前売¥6,000(ドリンク代別途)6月14(木)O PEN18:00/START19:00名古屋CLUB QUTTRO前売¥6,000(ドリンク代別途)
2012年05月31日多部未華子、奥田瑛二らが出演する舞台『サロメ』の舞台稽古の様子が、5月29日、東京・新国立劇場で報道陣に公開され、多部、奥田と演出の宮本亜門が取材に応じた。『サロメ』公演情報『サロメ』はオスカー・ワイルドが書いた戯曲で、演劇やオペラでも度々上演される名作。今回、小説家の平野啓一郎が現代の日本での上演に合わせて新たに翻訳を手がけた。これまでのサロメ像は官能的で肉感的なイメージだったが、平野の新訳では無邪気さゆえの残酷さをたたえた女性として描かれている。サロメを演じる多部は「まだまだです。明後日の本番までに何とかします」と話すが、演出の宮本が「自分に厳しい人なので、無心で演じられる状態にもっていきたいのだと思う」とフォロー。さらに、サロメが対立する養父・へロデ王に扮する奥田は「この人が天才!体のきれ、セリフのきれ、頭の良さ、感性、素晴らしい!」と多部を絶賛。横で恐縮しながら聞いていた多部は「セリフも難しいですし、言い方だったり、それを現代っぽく受け止めて言葉にするのが難しい」と役作りに苦心している様子を正直に話していた。今回の舞台では、ヨウジヤマモトの衣裳や大きな鏡を使った舞台美術など、随所にこだわりがあるようだ。宮本は「お客さん全員が想像を絶する『サロメ』にします。視覚的にも、内容的にも、演劇的にも。抉り出すような『サロメ』になります。これを観ないと後で語れない、これは事件だな、と僕は思ってます」と自信をのぞかせた。共演はサロメの母ヘロディア役に麻実れい、預言者ヨカナーン役に成河が扮するほか、オーディションで選ばれた26人の男優陣も加わり、群集劇ならではの多彩な舞台となりそうだ。公演は5月31日(木)から6月17日(日)まで、新国立劇場 中劇場にて。チケットは発売中。
2012年05月30日鬼才ボブ・フォッシーの演出・振付で1975年に初演され、トニー賞では11部門でノミネート。1996年にはリバイバル公演が再び大ヒットを記録し、2002年にリチャード・ギアやレニー・ゼルウィガーらで映画化されるやアカデミー賞を受賞するなど、ミュージカル界の金字塔として知られる『CHICAGO』。日本版も2008年の初演に続きブロードウェイキャストを迎えた2010年の再演と、常にミュージカルファンから熱い注目を浴びてきた。その日本版で主役のロキシー・ハートを演じ続けている米倉涼子が、本場ブロードウェイで7月の公演に出演することが発表されたのは周知の通り。6月の渡米を目前に控えた米倉の公開稽古が5月22日、都内のスタジオで行われた。ブロードウェイミュージカル「CHICAGO」 チケット情報ピアノの横に音楽監督と歌唱指導者が待つ稽古場に入ってきた米倉は、体にフィットした黒一色の稽古着姿。常ならばドラマや舞台で見せる華やかな笑顔が取材陣にも向けられるのだが、心なしか緊張の面持ちだ。この日は、殺人罪で世間に名前を知られたロキシーが、その注目を逆手にとってショースターになると歌い上げる『ROXIE』ほか2曲が披露された。腰や肘、手首など関節をなめらかに動かすことでエロティックかつ優雅な動きを生む“フォッシーダンス”だけでも至難のわざだが、ブロードウェイの舞台ともなれば、その動きに呼応して紡がれる英語歌詞も当然要求される。米倉は『CHICAGO』ならではのリズムと微細な表情を次々に繰り出し、ダンスと共に発する歌も自然そのもの。ストイックなほど研ぎ澄まされた体の動きと同時に、持ち前の圧倒的な存在感も随所に感じられた。稽古後の合同インタビューでは、週の大半を使って繰り返されるブロードウェイのクリエィティブチームとのレッスンで「たくさんの発見があった」と話す米倉。英語独特のニュアンスや韻を踏む歌詞などをひとつひとつ体になじませることで、「ロキシーは浮わついた、可愛い子ぶった女というだけじゃないのではという、ずっと引っかかっていた部分が解消されていった」と語る。それでも「まだ気持ちよく歌い踊るところまではいってません。むしろブロードウェイでのリハーサルまで、そっちに流れないように気をつけていきたい」と表情を引き締める。「あちらの観客にも『なぜ日本人が?』と思われるだろうということは覚悟しています。でもせっかくこんなに大きなチャンスをもらったのだから、“やり遂げた”という経験はして帰りたい」と率直な心境を聞かせてくれた。国籍がどこであろうと、舞台での結果が全てとなるブロードウェイ。役者の武器は、鍛え抜かれた体ひとつだ。ただひたすらに稽古に励む米倉の成果を、今は楽しみに待ちたい。米倉が出演するブロードウェイ公演は、7月10日(火)から15日(日)までニューヨーク・アンバサダー劇場で上演が予定されている。なお、日本凱旋公演は8月30日(木)から9月16日(日)まで東京・赤坂ACTシアターにて上演される。チケットは発売中。取材・文:佐藤さくら
2012年05月29日2011年末の『ルルティモバーチョ アンノ11』『COUNTDOWN JAPAN 11/12』とライブを通じて大きな変化を見せ始めている佐野元春&コヨーテバンド。2012年6月から新たなツアーをスタートさせる。佐野元春&コヨーテバンド 全国ツアー情報タイトルは「2012 アーリーサマー・ツアー」。沖縄を含む全国10か所、全11公演のライブハウス・ツアーとなる。新生コヨーテバンド(Drum: 小松シゲル、Guitar: 深沼元昭、Guitar: 藤田顕、Bass: 高桑圭、Keyboard: 渡辺シュンスケ)による新しいサウンドは、よりギターロックバンド的な方向にシフトしていきそうな予感大。元春&コヨーテバンドによるエキサイティングなパフォーマンスに期待したい。ツアーチケットは現在発売中。■佐野元春&コヨーテバンド「2012 アーリーサマー・ツアー」6月3日(日) 横浜BLITZ開場/17:00 開演/18:006月6日(水) ZEPP Nagoya開場/18:00 開演/19:006月10日(日) ZEPP Diver City Tokyo開場/17:00 開演/18:006月13日(水) ZEPP Sapporo開場/18:00 開演/19:006月19日(火) ZEPP Sendai開場/18:00 開演/19:006月22日(金) 沖縄ナムラホール開場/18:00 開演/19:006月26日(火) ZEPP Fukuoka開場/18:00 開演/19:006月28日(木) ZEPP Namba Osaka開場/18:00 開演/19:006月29日(金) ZEPP Namba Osaka開場/18:00 開演/19:007月1日(日) BLUE LIVE 広島開場/17:00 開演/18:007月7日(土)NIIGATA LOTS 開場/17:00 開演/18:00
2012年05月29日アメリカの5人組ロックバンド、マルーン5が10月、1日だけの来日公演を行う。マルーン5 来日公演情報マルーン5は2002年、アルバム『ソングス・アバウト・ジェーン』でデビュー。アルバムは驚異のロングヒットを記録し、シングルリリースされた『ディス・ラヴ』も大ヒット、2005年のグラミー賞/最優秀新人賞を受賞した。以後、2ndアルバム『イット・ウォント・ビー・スーン・ビフォー・ロング』、3rdアルバム『ハンズ・オール・オーヴァー』とヒットを連発、6月20日(水)には『オーヴァーエクスポーズド』をリリースする。今回、このニューアルバムを携えての来日公演が決定。10月2日(火)、東京・日本武道館で1日だけのプレミアム公演を行う。チケットの一般発売は6月16日(土)10:00より。チケットぴあでは、プレイガイド最速先行抽選を5月29日(火)11:00から6月1日(金)11:00まで受付。■マルーン5 来日公演10月2日(火)19:00東京・日本武道館S-8800A-7800
2012年05月29日韓国出身の男性6人組グループ・BOYFRIEND(ボーイフレンド)が5月28日、自らのグループ名をプリントした豪華客船「BOYFRIEND号」で東京湾に登場。船上で会見を行い、8月22日(水)にシングル『Be my shine ~君を離さない~(仮)』で日本デビューすることを発表した。BOYFRIENDの会見の写真取材陣250名の前で「I’m your BOYFRIEND!はじめましてBOYFRIENDです」と爽やかに日本語であいさつ。リーダーのドンヒョンが「BOYFRIENDというグループ名は、『みなさんの彼氏になりたい』という意味が込められています。彼氏といっても色んなタイプの彼氏がいますよね?メンバーそれぞれが様々な魅力をもっているので、いろんな姿をお見せできるのが僕らの魅力だと思います」とアピールした。また、応募開始から2日間で2万通を超えた6月30日(土)の日本武道館でのプレミアム・ショーケースについては、ジョンミンが「武道館のステージに立てるということ自体がとても光栄なこと。心配も緊張もしますが、成功できるように、今、一生懸命努力しています。みなさんご期待ください!」と意気込みを語った。なお、日本デビュー・シングルは、作詞家の松井五郎とKARAやINFINITEらの楽曲を手掛けるヒットメイカーのSweetune(韓国のクリエイター・チーム)がタッグを組んだオリジナル曲で、ドンヒョンは「先週レコーディングしました。この夏に向けた爽快な曲になっているので、ぜひ、聴いてください」とPR。ミヌは「僕たち、いつも日本のファンのみなさんに会いたかったので、日本デビューが決まった時は本当に嬉しかったです。これからもたくさん応援してください」としっかりとした日本語で日本のファンへメッセージを送った。6月6日(水)にリリースされる日本限定盤CD『We are “BOYFRIEND”』(ウィー・アー・ボーイフレンド)の初回限定盤には、メンバーのトレーディングカードのほか、初ショーケースのプレミアムシートに申込めるシリアルナンバーが同封。6月19日(火)までにBOYFRIENDのオフィシャル・メールマガジンに会員登録(無料)すると、初ショーケースに参加できる。詳細はBOYFRIEND公式サイト(まで。
2012年05月28日8月10日(金)・11日(土)に北海道・石狩湾新港樽川ふ頭横野外特設ステージで開催される、音楽フェス「RISING SUN ROCK FESTIVAL 2012 in EZO」の出演アーティスト第4弾が発表になった。RISING SUN ROCK FESTIVAL 2012 in EZO 開催情報今回発表されたのは23組のアーティスト。Perfume、RADWIMPS、the GazettEら初参加組のほか、10年ぶり2度目となるGREAT3、1999年の初開催から毎年参戦の中村達也率いるLOSALIOSらの出演が決定した。23組のアーティストと出演日は下記のとおり。■8月10日(金)GREAT3、coldrain、GOMA & The Jungle Rhythm Section(for CAMPERS/通し入場券のみ)、笹木ヘンドリクス、[Champagne]、スガシカオ、TOKYO No.1 SOUL SET、Perfume、HEY-SMITH、RADWIMPS、レキシ(for CAMPERS/通し入場券のみ)■8月11日(土)ART-SCHOOL、ASIAN KUNG-FU GENERATION、アンジェラ・アキ、エマーソン北村、the GazettE、ザ50回転、後藤まりこ、曽我部恵一BAND、THE BOHEMIANS、UNISON SQUARE GARDEN、THE RiCECOOKERS、LOSALIOS先日は、今年再結成されたPRINCESS PRINCESSの参戦も発表され話題をふりまいた同フェス。8月の開催に向けて期待が高まる。チケットの一般発売は6月2日(土)10:00より。
2012年05月28日東京・赤坂ACTシアターにて今秋上演される『ふるあめりかに袖はぬらさじ』の製作発表が都内で行われ、出演者の坂東玉三郎、檀れい、松田悟志らが記者会見を行った。有吉佐和子が劇作を手がけ、杉村春子の主演で『ふるあめりか~』が初演されたのは、1972年のこと。杉村の当たり役となった芸者・お園役は、1988年に玉三郎に受け継がれた。今回が10度目の出演となる玉三郎は、「新しい顔ぶれならではの新しい舞台ができれば。赤坂ACTシアターという空間の使い方を意識して、この戯曲をできる限りお客様に身近に感じていただけるようにしたい」と意欲を見せる。物語は、開港まもない幕末の横浜を舞台に展開する。通辞・藤吉(松田)とのかなわぬ恋に身を焦がす遊女・亀遊(檀)。彼女が自害すると、やがて、“外国人から操を守るためだった”という説が流れるように。亀遊の最期に居合わせたお園は、事実は違うと知りながらも、攘夷派の思惑にのせられ、そのプロパガンダに加担させられてしまう。檀が「すばらしい女優さん(波乃久里子、宮沢りえ、寺島しのぶら)が演じてこられている役なので、私もそれに負けないように、一生懸命取り組んでいきたい」と緊張気味に語る一方で、松田は「お話をいただいたとき、まず“どうして僕なのか”と思った。それで玉三郎さんに“僕に出来ますか?”とお訊きしたら、“大丈夫です”とのことでしたので、それを鵜呑みにしてがんばることにしました」とどこまでも屈託がない。玉三郎はそんなふたりについて、「檀さんは、劇団(宝塚歌劇団)で十分に経験を積んでいらっしゃる。優しいイメージの奥にある芯の部分が本番では出てくると思う。松田くんは、この記者会見で皆さんが持った印象どおりの人。そこをあの時代(幕末)にうまく持っていくことが大事だと思う」と語った。すでに玉三郎と松田は、5月3日から6日まで愛知・御園座、5月12日から27日まで京都・南座にて同作品を演じており、檀のみが東京公演からの参加となる。公演は赤坂ACTシアターにて、9月28日(金)から10月21日(日)まで開催。チケットぴあでは、6月1日(金)23:59までインターネット先着先行プリセールを受付中。一般発売は6月2日(土)より。
2012年05月28日演劇集団キャラメルボックスの新作『無伴奏ソナタ』が、5月25日、東京グローブ座で開幕した。本作は、劇団初期の作品に取り組む「アーリータイムス」シリーズの1作目。1987年に発表された同劇団の舞台『北風のうしろの国』のもとにもなり、オースン・スコット・カードの同名SF小説が原作となっている。演劇集団キャラメルボックス『無伴奏ソナタ』チケット情報物語は、政府によりすべての人間の職業が幼少期に決まってしまう時代に生まれた、クリスチャン・ハロルドセンを軸に展開する。クリスチャンは2歳にして音楽の神童と認定され、“メイカー”として生きていくことに。両親からも引き離され、音楽に関するすべての情報が遮断された、森の中の一軒家で暮らすこととなったクリスチャン。そこで、ただひたすら大好きな音楽を作り、演奏をする日々を送っていた。そして30歳になったある日、運命を大きく変えるものが彼の手に渡ってしまう。それは外界の男が持ち込んだ、バッハの『無伴奏ソナタ』が入ったレコーダーだった……。原作はわずか30ページほどの短編というが、脚本・演出の成井豊(共同演出:有坂美紀)が舞台上に表現したのは、ある音楽の天才が辿った壮大な一生の物語だ。「音合わせ」「第一章」「第二章」「第三章」「喝采」という5部構成となっており、前半では“メイカー”としての輝かしい一面が描き出される。しかし後半は音楽を奪われ、決してクリスチャンにとって幸福な時間とは言えない。それでもこの作品に光が失われないのは、どんなに音楽を禁じられても、本当の意味で彼から音楽を奪うことは出来ないということ。そして周囲の人々は、一時でも彼の音楽から幸せを得ることが出来るからだ。クリスチャンを演じた多田直人は、本作で役者として大きなステップアップを果たしたと言える。これまではどこか飄々とした役柄が似合っていた多田だが、音楽に没頭する時の眼差し、そしてそこから溢れるさまざまな感情。激しくも繊細なその演技に、大きく心揺さぶられる。またクリスチャンを監視し続ける“ウォッチャー”を演じた、文学座の石橋徹郎の起用も絶妙。不気味な存在感の中に、どこか切なさをも醸し出し、それがラストで確かな実を結ぶ結果となった。天才と言われる人のことを、市井の人々が理解することはなかなか難しい。しかしそんな市井の人々の何気ない行動が、天才への拍手喝采となり得ることもある。クリスチャンの音楽とは、人生とは何だったのか?悲劇の中に光を見た、感動的なエンディングが忘れられない。東京公演は5月30日(水)まで東京グローブ座にて開催。その後、6月2日(土)から4日(月)まで兵庫・新神戸オリエンタル劇場にて上演される。チケットは発売中。取材・文:野上瑠美子
2012年05月28日2012年、東日本大震災復興・復旧支援の為に今年限りの活動として再結成したガールズバンド、PRINCESS PRINCESSが、先に発表した「PRINCESS PRINCESS TOUR2012~再会~」の追加公演として、12月に東京ドームで公演を行う。PRINCESS PRINCESS ライブ情報この公演は、11月に行われる仙台サンプラザホール2DAYS、日本武道館4DAYSに続く追加公演として、12月23日(日・祝)、24日(月・休)に行われるもの。すでに、今年1月に発表された仙台・東京での公演には、約20万件にもおよぶ予約応募が殺到。チケットは全公演即日完売となっている。東京ドームでのステージに立つことは、バンド結成以来初となるが、メンバーは「やるからには、昔の再現や同窓会ではない。これまで以上に質の高い音楽を目指し、自分たちが行う2012年全ての活動に対し、志を高く持って挑みたい」と、今回の再結成に対する強い想いを語っている。6月27日(水)には、収録曲33曲全てが完全リマスタリングされた、初の2枚組ベスト盤『THE REBIRTH BEST~再会~』の発売も決定。現在オフィシャルホームページでは、“あなたの好きな曲&プリプリ川柳募集”の企画が実施されており(5月31日(木)24時まで受付)、寄せられた中からの人気曲も収録される。さらに初回限定盤にはプレミアム特典“再会”DVDが付くという。東京ドーム公演のチケット一般発売は7月21日(土)10:00より。チケットぴあでは一般発売に先がけて、ぴあ最速先行としてインターネット先行抽選「いち早プレリザーブ」を、6月1日(金)11:00から6月4日(月)11:00まで受付。■PRINCESS PRINCESS『THE REBIRTH BEST~再会~』発売日:2012年6月27日(水)<初回生産限定盤>CD2枚+プレミアム特典DVD付品番:SECL1147~1149価格:\3900(税込)<通常盤>CD2枚品番:SECL1150~1151価格:\3500(税込)
2012年05月28日三谷幸喜らしさがこれほど際立つ舞台は珍しい。国も違う100年も後輩の演劇人によって、自らの戯曲にチューンナップが施され、作品本来の喜劇性を取り戻したと知ったら、チェーホフはどう思うか。それが、三谷版『桜の園』の稽古場取材で得た感想だった。三谷版『桜の園』公演情報初めて他人の戯曲を演出することになった三谷にとって、まず最初に頼りにしたのが、キャスティングだろう。破産寸前なのに優雅な暮らしをあきらめきれない“桜の園”の女地主・ラネーフスカヤに、浅丘ルリ子。自前の豪華なドレスで稽古に取り組む姿勢からはスターの風格が漂い、世俗に染まらないピュアな印象が役によく合う。何より、嘆きのセリフが暗くなりすぎないのがいい。透明感のある声はどこか凛々しく、特権階級としての矜持をにじませる。一方、彼女の対極に位置するのが、成り上がりの実業家・ロパーヒン役の市川しんぺーだ。猫のホテルのメンバーとして小劇場で足腰を鍛えたタフな存在感が、浅丘と絶妙なコントラストをなす。作者チェーホフが“喜劇”と称していながら、笑いの部分をきちんと汲み取った上演は、これまで多くなかった。だからこそ笑える舞台にしようと立ち上がった三谷だけに、やはりそこへのこだわりは並大抵ではない。笑いの達人である藤井隆、青木さやかのほかにも、大和田美帆、瀬戸カトリーヌ、阿南健治、藤木孝ら、陽性なキャストが揃っている。普通、出番でない俳優は自分の世界に没頭していてもおかしくないが、この現場では、笑い声をあげながら、他人の稽古を楽しそうに見ている俳優が多いのが印象的だった。また、お互いの役名を早く覚えようと、役名入りゼッケンを胸につけて稽古するというもの、悲劇の稽古場なら考えられない。ましてや、演出家までもが自らの胸に“アントン”(チェーホフのファーストネーム)と書いてみせるなんて。チェーホフ戯曲のどこに面白さを感じるか。そして、自分が感じたその印象に観客をどう巻き込むか。他の演出家なら素通りしてしまいそうな何気ない場面が、テンポや間のとり方、セリフのトーンを変えただけで、爆笑シーンとして生まれ変わる不思議。すべては演出家のセンス次第だ。つまり今回の三谷の挑戦は、自らのクリエイターとしての資質にあらためて向き合う作業に他ならない。チェーホフでありながら、三谷流。三谷ワールド全開なのに、あくまでもチェーホフ。最良の着地点を目指して、稽古は開幕まで続く。6月9日(土)から7月8日(日)まで東京・PARCO劇場、7月12日(木)から22日(日)まで大阪・森ノ宮ピロティホール、7月25日(水)から29日(日)までKAAT 神奈川芸術劇場 ホールにて上演。チケット発売中。
2012年05月28日音楽の都ウィーンが誇る世界最高峰のオペラハウス、ウィーン国立歌劇場が、今秋4年ぶりに来日。10月14日(日)から11月4日(日)まで、東京文化会館と神奈川県民ホールで計9公演を開催する。「ウィーン国立歌劇場 2012年日本公演」の情報ウィーン国立歌劇場は、世界中からスター歌手が集い、最上級のクオリティを誇る舞台を年間300回も上演している、まさにオペラ界の最高峰。日本公演も1980年以来これまでに7度行われ、その伝統と格式に相応しい舞台で、日本のファンに大きな感動をもたらしてきた。4年ぶりとなる今秋の日本公演では、『サロメ』(R.シュトラウス作曲)、『フィガロの結婚』(モーツァルト作曲)、『アンナ・ボレーナ』(ドニゼッティ作曲)の3作品を上演。それに先駆けて、5月初旬に来日を果たした同劇場総裁ドミニク・マイヤーは、公演の見どころを次のように語った。「まず『サロメ』はウィーン国立歌劇場の看板演目のひとつ。我々が最も得意とする作品で、リハーサル無しでも演奏できるほど。ウィーン人の血の中に音楽が入っていると言えるでしょう。指揮は、R.シュトラウスのスペシャリストでもある音楽総監督のウェルザー=メスト。タイトルロールは、ウェルザー=メストが直接オーディションで抜擢した若手ソプラノ、グン=ブリット・バークミンが歌います。もうひとつの伝統的レパートリー『フィガロの結婚』は、いまや伝説的ともいえるジャン=ピエール・ポネル演出作品を上演します。指揮は、ペーター・シュナイダー。キャストは、オーストリア宮廷歌手の称号を得たばかりのバルバラ・フリットリをはじめ、カルロス・アルバレス、アーウィン・シュロットら国際的スター歌手たちが共演します。そして最後に『アンナ・ボレーナ』。ベルカントの名作ながら、不思議なことにこれまでウィーン国立歌劇場で上演されていませんでした。昨年4月に新制作を初演し、好評を博したばかり。しかも今回は“コロラトゥーラの女王”エディタ・グルベローヴァ最後の日本公演となる予定です。また日本公演でジョヴァンナ役を歌うソニア・ガナッシも素晴らしい歌手。彼女とグルベローヴァの共演は、まだウィーンでも実現していないので、ウィーンの観客はとても嫉妬することでしょう。それだけ日本の皆さんには特別なものをお見せしたいと思っています」。ウィーン国立歌劇場 2012年日本公演のチケット一般発売は、6月2日(土)10時より。また一般発売に先駆けて、チケットぴあではインターネット先行抽選プレリザーブを5月30日(水)11時まで受付中。
2012年05月25日音楽都市グラスゴーを代表する世界的な人気バンド、ベル・アンド・セバスチャン。そのリード・ギタリスト、シンガー・ソングライターとして活躍するスティーヴィー・ジャクソンの日本初のソロ・ライヴが決定した。「DUM-DUM PARTY’2012開催情報」今回のソロ・ライヴはスティーヴィーが、初のソロ・アルバム『(I Can’t Get No) Stevie Jackson』を6月にリリース、さらに彼が同時期にツアーを行うヴァセリンズのツアー・メンバーとして来日することから実現したもの。これまでベル・アンド・セバスチャンでは何度も来日しているものの、ソロとしては日本で初めての貴重なライヴとなる。スティーヴィーは、ヴァセリンズ、相対性理論、ゲスト出演の小山田圭吾で話題を呼んでいる7月1日(日)に河口湖で行われる「DUM-DUM PARTY 2012」へ参加後、翌7月2日(月)に「DUM-DUM PARTY 2012 Extra『Stevie Jackson Solo Acoustic Show』」と題して、7月2日(月)東京・渋谷O-Nestでソロ・ライヴを開催する。ソロ・ライヴのチケット一般発売は6月10日(日)10:00より。■DUM-DUM PARTY’2012~夏の黄金比~7月1日(日)OPEN 16:00START 17:00会場:河口湖ステラシアター (山梨県)出演:ザ・ヴァセリンズ / 相対性理論ゲスト:小山田圭吾■DUM-DUM PARTY 2012 Extra『Stevie Jackson Solo Acoustic Show』7月2日(月)OPEN 19:00START 19:30会場:渋谷O-NestARTIST:Stevie Jackson (Belle & Sebastian)Support Act : TBA
2012年05月25日