チケットぴあがお届けする新着記事一覧 (299/342)
国内最大のコンテンポラリーダンスの祭典『ダンストリエンナーレトーキョー2012』の記者発表が5月24日に行われ、期間中公演を行う伊藤千枝(珍しいキノコ舞踊団)、近藤良平(コンドルズ)らが登壇した。2002年に始まり、今回5回目を迎えるこのフェスティバル。日本を含む10か国から15以上のカンパニーが参加、世界の振付家、ダンサーが東京・青山に集う。青山円形劇場をはじめとする各会場でのダンス公演に加え、スパイラルの1階エントランスのショーウィンドウで行われるダンスショーケース、こどもの城前の広場でのワークショップなど、その場にいる人を巻き込むようなプログラムも用意されている。チーフプロデューサーの小林裕幸は、「このトリエンナーレはコンテンポラリーダンスの敷居の高さを払拭し、幅広い方々にダンスの魅力を知ってもらう絶好の機会」と語る。ほぼすべてのプログラムが日本初演。中でもアルジェリア出身でフランスを拠点に活動するナセラ・ベラザの作品は、今年7月のアヴィニョン・フェスティバルで発表する世界初演のもの。この日の会見に出席したナセラ自身も「アジアで踊るのは初めてで楽しみにしています。物語を語らず、舞台に上がって何かを提示する姿を観てほしい」と話していた。日本勢で注目は伊藤千枝率いる珍しいキノコ舞踊団。近年CMの振付などでますます知名度の高まっている彼女たちの演目は、2006年、ダンサー自らメルボルンに滞在して制作した『3mmくらいズレてる部屋』。伊藤がオーストラリア人アーティスト、ジャスティン・カレオに「この世に存在しない家具をつくってほしい」と依頼し、できあがった美術をもとに創作された特殊な作品だ。伊藤は「ずっと東京でやりたいと思っていた。ここ数年、舞台美術をあまり使わず踊っているので、舞台美術ありきのこの作品はかえって新鮮に映ると思う。6年の間に、ダンサーの身体も性格も変化をしているはず。今踊るとどうなるか、自分たちでも楽しみです」と意気込みを語った。また、近藤良平はアジアの振付家による作品を特集するプログラム、「ASIA FOCUS」に中村蓉とのデュエットで参加。「ソロ公演って、意外とみんなが手伝ってくれる。でもデュエットはふたりきりで作り上げていくものだから、実はダンスの最小単位だと思うんです。今朝、タイトルを『恋のバカンス』に決めました。ポップで温かいものを作りたい」と語る近藤は、「アジア枠というのが光栄。一緒に出る方の映像を見ましたけど、面白そうですねえ」と他作品にも興味津々の様子だった。『ダンストリエンナーレトーキョー2012』は、9月27日(木)から10月14日(日)までの18日間、青山円形劇場、スパイラルホール、東京ドイツ文化センターほかで上演される。取材・文:釣木文恵
2012年05月25日オフ・ブロードウェイで上演され、熱狂的なファンを生みだした『ヘドウィグ・アンド・アングリー・インチ』。日本でもかつて三上博史、山本耕史が演じたこの作品に、森山未來がいま、新たな命を吹き込もうとしている。8~9月の上演に先がけ、森山に現在の心境を訊いた。『ヘドウィグ・アンド・アングリー・インチ』チケット情報「声をかけていただいてまず思ったのは、この作品は音楽が素晴らしいので、そこをもっと信用してもいいということですね。だからこそ、いわゆるミュージカルという言葉で想像する形とは違ったライブ感あふれるものにできないかと思っています」。映画『モテキ』でタッグを組んだ大根仁が上演台本・演出を手がけることも、ドラァグクイーンであるイツァーク役にミュージシャンの後藤まりこを起用することも、森山の発案だ。「ライブ仕立てにするからには、できるだけ演劇の匂いがしない方がいい。大根さんは音楽の知識が豊富で、ライブやフェスに自ら足を運ぶ、生の音楽をすごく信じている人。特にパンク好きだということも重要でした。過去の作品である『ヘドウィグ』を今の人に観てもらうためにも、ある種の破壊は必要だという思いがあったので。後藤まりこさんは『モテキ的音楽のススメCOVERS FOR MTK LOVERS盤』で広末涼子さんのカバーがとてもよくて。彼女は破壊班になるかもしれません(笑)」。ヘドウィグを壊す。それは原作のジョン・キャメロン・ミッチェルの「どの時代にも、世界中にもヘドウィグという存在はいる」という言葉のとおり、2012年の日本でしかできないものを見せるということ。「いまここで僕がヘドウィグという存在を演じるのに、アメリカ人になる必要はないと思っています。まだどうなるかわかりませんが、大根さんとも『ドメスティックにしていこうか』と話し合っています」。話を聞けば聞くほど、森山未來プロデュースと謳ってもいいほどの関わり方をしている今作。しかし、本人はあくまで役者というポジションを崩そうとしない。「いま、劇作家や演出家の意図に従うように個性を抑えている役者さんが多いような気がしているんです。もちろんそのやり方も否定はしませんが、僕は役として立ちながらも森山未來でしかない、という感じで舞台に立ちたいんです」。抽象画家バーネット・ニューマンの絵との出会いやアインシュタインの相対性理論など、一見関係なさそうな話を重ねながらも「意志を持つ役者」として今作に挑む気持ちを、言葉を尽くし、様々な表現で語ってくれた森山。その思いは並のものではない。「とにかく音楽が好きで舞台に馴染みのない人にも観てほしい。スタンディングでも足腰を疲れさせないようなステージを成立させられるか、かなり悩んでいますが、楽しみです」。公演は8月29日(水)から9月10日(月)まで東京・Shibuya O-EASTにて上演。チケットは5月26日(土)より一般発売開始。その後、大阪、愛知、福岡と各地を回る。取材・文:釣木文恵
2012年05月25日人気演出家のG2が作・演出を務め、舞台や映像作品の音楽で評価の高い荻野清子が作曲を手がける新作ミュージカル『Bitter days,Sweet nights』が8月に初演される。物語は、愛する妻・フユコを亡くして失意のどん底にあるカメラマン・ミノルが、フユコに瓜ふたつの妹・ナツコと出会い、展開するドラマだという。ミノル役を演じる橋本さとしとナツコ役の新妻聖子に、現在の心境を訊いた。『Bitter days,Sweet nights』チケット情報ふたりはともに陰影に富んだ劇的な役柄をこなす演技派だが、インタビュー中は和気あいあいとした雰囲気。「心に傷を負ってもがき苦しんでいる人間を演じるのって、大変だけれど好きなんです。今回はそこにコミカルな要素も入るようで、笑いによって切なさがひと際浮かび上がるかたちになるでしょうね。聖子ちゃんも普段は明るいけど板の上では……」と橋本が話題を振れば新妻も「はい、私も実生活は面白いんですけど不幸な役を演じることが多く、ラストの死亡率は7割ほど(笑)。今回どうなるかは、観てのお楽しみです!」と応じる。また、新妻がG2から聞いた「既存の作品以上に、ふたりを輝かせる作品が書けると思ったから」という今回のオリジナル・ミュージカル上演の経緯に、橋本は「おお!そうなのか!!」と初耳の様子ながら「共演の堀内敬子さん、白洲迅さんを含め、このスタッフ&キャストだから不安はありません。前向きな気持ちです」と意気込んだ。大型ミュージカルでも活躍する出演陣が、CBGKシブゲキ!!というコンパクトな空間で歌い演じるのも大きな話題だ。橋本は「シブゲキは客席数が242席。お客さんは細かい表情まで見逃さないでしょうし、こちらも客席の空気を至近距離で感じるわけですから、緊張します。気になるのは、僕の顔のサイズに合うかどうか。もともと僕は小劇場出身ですが、当時の共演者に比べ、今回は自分以外の皆さんが小顔なのでね」とおどけてみせ、新妻は「そんな!(笑)。私も、小さな劇場は、現代劇やひとり芝居で経験していますが、ミュージカルでは初。日本人の役でのミュージカルも初めてですから、どんな発見があるか、楽しみでなりません」と声を弾ませる。『Bitter days,Sweet nights』というタイトルについては「ビターな昼とスイートな夜。対比的な世界ですよね。ミュージカルというとファンタジックになりがちだけれど、この作品は人間的なドラマになりそう」(橋本)、「イメージビジュアルも“情熱の赤”と“冷静の白”といった感じ。大人っぽいテイストになるのではないかと思います」(新妻)とそれぞれ印象を語った。文字通り、ほろ苦さと甘さが複雑に入り交じる、洗練された大人のミュージカルとなりそうだ。公演は8月2日(木)から11日(土)まで東京・CBGKシブゲキ!!にて上演する。チケットは6月9日(土)より一般発売開始。なお、チケットぴあではWEBの抽選先行・いち早プレリザーブを5月28日(月)まで受付中。その後、プレリザーブを5月26日(土)から31日(木)まで受付。取材・文:高橋彩子
2012年05月25日6月17日(日)にShonan BMW スタジアム平塚で行われる「湘南ベルマーレ対ファジアーノ岡山 J2リーグ戦」を「ペナルティスペシャルデー」として開催することが決定、5月24日の会見で発表された。「湘南ベルマーレ対ファジアーノ岡山 J2リーグ戦」開催情報両チームのユニフォームサプライヤー「PENALTY」と、お笑いコンビ・ぺナルティがタッグを組んでプロデュースする特別企画。当日は、試合開始前からぺナルティがスタジアムに駆けつけ、様々なアトラクションが楽しめる「ペナルティパーク」やサポーターとともに選手を送り出す「勝利への花道」など、ファンサービスのための様々な企画を用意。中でもイチオシの企画は「あなたの夢! スタジアムでかなえます!」。“憧れのピッチでゴールを決めたい”“思い出に残るプロポーズをしたい”など、事前に自分の夢を明記の上応募すると、ペナルティのふたりが夢をかなえてくれるというもの。会見でヒデは「スタジアムの大型ビジョンに、プロポーズ大成功! なんて映し出すのもいいですね」とコメント。ペナルティのふたりだったらどんな夢を叶えたい?の質問に、ワッキーは「僕ももう1回プロポーズしようかな。怒られてばっかりだし」と答えると、すかさずヒデが「ご飯も作ってほしいですしね」とつっこみ、ワッキー絶句のひとコマも。「ふだん試合を見に来ないような方にお祭り気分で来てもらって、試合を見たらサッカーってこんなに面白いんだ、と思って帰ってもらえたらうれしい」と、笑いを交えながらの会見をヒデが最後に真面目に締め括った。
2012年05月24日ビザ・ワールドワイド・ジャパンによる「Visaカード1枚とLCCで行く!世界一周じょうず旅行」出発式が5月23日に都内で行われ、スペシャルゲストとして、タレント・眞鍋かをりが登場した。眞鍋かをりの画像をみるVisaでは、1円も1秒もムダにしない賢くオシャレな海外旅行を日夜研究する女子たちの旅を応援するため、Facebookページ「女子旅じょうず部」を立ち上げた。世界各国のマナーや現地語や海外でのお金にまつわるノウハウ、海外でカードを最大限活用することで便利でお得な旅を実現するための方法など、さまざまな情報を提供していくという。このFacebookページの第1弾企画である「Visaカード1枚とLCCで行く!世界一周じょうず旅」は、LCC(格安航空会社)だけを乗り継いで世界一周旅行ができるのか、現金に両替せずにVisaカード1枚だけで世界一周旅行ができるのかを検証するというもの。成田空港を出発し、47日間かけてアジア、オーストラリア、アメリカ、ヨーロッパ、アフリカの5大陸を全11社のLCCの計27路線を乗り継ぎ、12か国16都市を巡るという設定で、その様子がレポートされる。大の海外旅行好きで、頻繁に旅のエピソードなどをブログに綴る眞鍋は、「現地ではほとんどカードですね。飛行機やホテルの予約、買い物なども、すべてカード。どうしても現金が必要な時は、ATMでキャッシングしてます」というカード利用の上級者。出発式では、日本はカード利用率が世界の中でも低いこと、そのデータや理由、さらにカード利用のお得さや安全性などが語られたが、眞鍋も「以前海外でタクシーに乗った時に、『全財産いくらだ?』と脅されて半分ぐらいもってかれた経験があるので、海外で現金をいっぱい持っているのは危ないですよね」とカードの便利さをアピールした。今、話題となっているLCCは、まだ利用したことがないという眞鍋だが「使ってみたいです。ヨーロッパが好きなので、ベルリンとかマドリッドとかいいですよね。あと、アフリカ大陸には行ったことがないのでカサブランカとか行ってみたいです」と興味深々だ。また、今回のテーマ、女子旅については「基本、一人旅なのですが、1年半前にスイスにキャスターの杉崎美香ちゃんと行って、ワインを1日に3、4本空けるぐらい、飲んで飲んで。やっぱり一緒に旅行にいくと、もともと仲良しでも、さらに近くなって、特別な感じがしてとてもいいです」と思い出を披露。さらに今年の夏の旅行について聞かれると「おととしの年末に、新婚旅行で人気のギリシャのサントリーニ島に一人で行ってしまった。オフシーズンで、お店も閉まっていて、すごく寂しかったので、夏の賑やかなシーズンにリベンジしたいと思っていて。アテネに飛んで、地中海の島巡りがしたですね」と、旅行好きらしいコメントをのこした。
2012年05月24日ザ・ブルーハーツの楽曲に乗せ、夢を見続けたいとあがく大人達の奮闘を追った音楽劇『リンダリンダ』。作・演出を務める鴻上尚史は、この作品でひとりのアーティストを演劇の世界へと引きずり込んだ。その人こそ、ロックバンドSOPHIAのボーカル・松岡充。その後松岡は、ブロードウェイミュージカルの翻訳公演で主役を張るなど、演劇界にとっても欠かせない人材のひとりへと成長した。そして8年ぶりの『リンダリンダ』再演へ向け、松岡に現在の思いを訊いた。KOKAMI@networkvol.11「リンダリンダ」 チケット情報「自分では“第四舞台”のメンバーだと思っています(笑)」。鴻上が約30年に渡って主宰を務めた第三舞台に引っかけ、松岡はそう語る。それほどまでに松岡が鴻上をリスペクトするのには、初舞台の時の演出家という以上の何かがありそうだ。「もうカルチャーショックでした、鴻上さんとの出逢いは。本当に天才だと思いますし、今回はその頭の中を読み切りたいなと。2回目の挑戦だからこそ、ちょっとでも鴻上さんの“神様の目線”に近づきたい。鴻上さんの前で、おこがましくて絶対に言えないですけどね(笑)」。松岡はこれまでに6本の舞台を経験している。それが松岡の糧になっていることは間違いないが、「(初演では)経験値がないのが逆に武器だったと思うんです」とも話す。「やっぱり初恋の良さって、何ものにも代えられないじゃないですか(笑)。でも再演ではそれがない分、いかに高みを目指すのか。そこをテーマとして考えなければと思います」。そのひとつの糸口となるかもしれないのが、初演でも演じたロックバンドのベースを担当するマサオ役。「初演の時はマサオではなく、SOPHIA松岡充でやってしまっていたんです。でもマサオはボーカルではないし、ステージのセンターに立つ人間でもない。今回はそこを強く意識していこうと思います」。初舞台から8年の年月は、松岡にエンタテインメントというものの考え方も変化させたようで、「創り手側のエゴをいかに排除し、観る側の立場にどれだけ立てるか。そういうステージの創り方は絶対に必要だと思います」と語る。この考え方は、演劇界における鴻上の精神とも通じるものがある。コアなファン向けであったアングラ演劇から、誰もが楽しめる演劇へ。鴻上の歩んで来た道は、確実に松岡へも続いている。「舞台を観に行くことって、空港みたいなものだと思うんです。搭乗口に向かって、劇場という飛行機に乗る。それから離陸して、ありがとうございましたって僕らが機体から送り出すまで。そこにあるすべてのドキドキ感を大事するような、そんな作品を創り上げたいなって思います」。公演は6月20日(水)から7月22日(日)まで東京・紀伊國屋サザンシアター、7月28日(土)から30日(月)まで大阪・森ノ宮ピロティホール、8月2日(木)・3日(金)に福岡・ももちパレス大ホールにて開催。チケットは東京公演は発売中、大阪、福岡公演は5月26日(土)より一般発売開始。取材・文:野上瑠美子
2012年05月24日前作『オーシャンズ11』での演技が認められ、菊田一夫演劇賞を受賞した宝塚歌劇星組の男役トップスター、柚希礼音(ゆずき れおん)。5月18日、兵庫・宝塚大劇場で幕を開けた新作公演『ダンサ セレナータ』『Celebrity-セレブリティ-』は、柚希の魅力のひとつであるダイナミックなダンスがたっぷりと堪能できる作品に仕上がっている。宝塚歌劇星組『ダンサ セレナータ』のチケット情報『ダンサ セレナータ』は、クラブのトップダンサー・イサアクと植民地出身の娘モニカとの恋を軸に、軍事独裁政権下にある国の政治的背景を絡めた物語だ。舞台は朽ち果てたクラブに、柚希演じるイサアクが現れるところから始まる。ヒゲをつけた渋い佇まいのイサアクがかつてのクラブを回想すると、ステージの空気がガラリと変わって華やかに。柚希を中心とするカラフルな衣装を身にまとったダンサーたちの、華麗なショーが繰り広げられる。そうしたショーダンスのシーンと、政治が絡んだシリアスなシーンがバランスよく構成されている。少し強引で男らしく、それでいてどこか影を持つイサアク。納得がいくショーができずにいた中、夢咲(ゆめさき)ねね演じるモニカに出会ったことで、ダンスへの情熱を取り戻す。躍動感あふれるイサアクのダンス、特にモニカとのデュエットは息をのむ美しさだ。本公演で退団する2番手男役、涼紫央(すずみ しお)は、クラブのバーテンダー・ジョゼ役。ダンサーたちを一歩引いて見ている、落ち着いた大人の男だ。登場するだけでホッと安心感を与えるような存在で、2番手として組を支えてきた涼そのもののよう。また、紅(くれない)ゆずる演じる秘密警察のホアキン、十輝(とき)いりす演じるモニカの兄・アンジェロが政治に深く絡む役柄で、ハードボイルドな正塚晴彦作品には欠かせない、シリアスな場面を担う。さらに、そんな緊張感のある雰囲気の中で、ひとりコミカルな演技でほどよく緩みを与えるルイス役、真風涼帆(まかぜ すずほ)も好演を見せている。第2部のショー『Celebrity-セレブリティ-』は、開幕直前から幕を使ってシャレた演出で楽しませる。そして幕が開いたかと思えば、オープニングからエンディングまで突っ走るような勢いで展開。ヘリコプターから降り立ったセレブ、スーパーモデルとファッションデザイナーのカップル、映画のヒーロー、宝石……と、さまざまな“セレブリティ”をイメージしたシーンが続く。都会的で斬新な演出にグイグイと引き込まれていく観客。第1部のシリアスな世界観から一転、ダンス巧者の柚希を中心に、星組のイキイキとした力みなぎるステージだ。兵庫・宝塚大劇場公演は6月18日(月)まで上演。その後、7月6日(金) ~ 8月5日(日)まで、東京宝塚大劇場にて上演。こちらのチケットの一般発売は6月3日(日)より。チケットぴあでは一般発売に先駆けて、インターネット先行抽選(プレリザーブ)を、S席は5月28日(月)11時まで、A・B席は5月29日(火)11時まで受付中。取材・文:黒石悦子
2012年05月24日韓国出身のソロ歌手、キム・ヒョンジュンのDVD『FIRST IMPACT』(5月16日発売)が発売初週1.6万枚を売上げ、5月28日付のオリコン週間総合DVDランキングで1位となった。海外ソロ・アーティストの音楽作品で同チャートで首位を獲得したのは、マイケル・ジャクソンの『マイケル・ジャクソンVISION』(2010年11月発売)以来史上ふたり目となる快挙。また、韓国ソロアーティストでは史上初となり、BoAが『8 Films & more』(2003年3月発売)で打ち立てた3位という記録を塗り替えた。キム・ヒョンジュンDVD『FIRST IMPACT』のジャケット同作は、昨年11月の東京国際フォーラムでのライブや初の全国ツアーのメイキング映像、日本・ソロデビューシングルのプロモ-ション来日の様子などが収録された2枚組。なお、キム・ヒョンジュンは、B’zが作詞・作曲を手がけたことでも話題を集める2ndシングル『HEAT』を7月4日(水)にリリース、同15日(日)に、さいたまスーパーアリーナで同シングル購入者対象のイベント(2回公演)を開催する。
2012年05月24日藤原竜也と永作博美が初共演&W主演する劇団☆新感線の最新作「いのうえ歌舞伎『シレンとラギ』」。5月14日に千秋楽を迎えた大阪公演に続き、5月24日(木)より東京公演が始まる。前日23日には公開リハーサルが行われ、出演の藤原竜也、永作博美、高橋克実、古田新太が会見に応じた。『シレンとラギ』チケット情報いのうえ歌舞伎とは、いのうえひでのりが演出を手がける神話や史実などをモチーフとした新感線の時代活劇シリーズ。今回の物語は、南北朝のようなふたつの王朝がある時代背景。毒使いのシレン(永作)は、20年前に暗殺したはずの南の独裁者・ゴダイ(高橋)が生きていたことを知り、王宮警備にあたる若きラギ(藤原)とともに再びゴダイを殺しに南へと向かう。だが、ふたりを待ち受けていたのはふたつの王朝に渦巻く陰謀と因果。人々の愛憎に翻弄されるふたり。新感線作品には珍しくラブストーリーも盛り込まれており、任務の中でシレンとラギは互いに惹かれあっていくが、この恋がふたつの王国を大きく動かすことになってしまう。花道や見得を切っての決めポーズなど、歌舞伎を思わせる手法を使いながらも、劇中の音楽は重低音のロックナンバーが響き渡る。ロックバンドのコンサートのようなド派手な照明と音響、ダイナミックな殺陣、次から次へとテンポよく場面が移り変わっていく展開は、観客をまったく飽きさせない。サービス精神旺盛ないのうえならではの演出は、初心者にも観やすく、随所にある笑いも、絶妙なアクセントになっている。新感線の公演アンケートで「出てほしい俳優」として常に上位にランクインされながらも今回が初出演となる藤原は「劇団に客演として出演するのも初めて。今まで触れていなかった環境で、日々新たな発見があります。すでに大阪でやっているので、東京ではもっと完成されたものをお見せできたら」とコメント。19年ぶりに新感線の舞台に出演する永作は、「うれしい。本望です。この先の目標として次に何をたてようか、という感じ」と念願が叶った様子。同じく初参加の高橋は「キャストもスタッフも、受け入れる体制がパーフェクトなので、外から入っても気が楽ですね。ただ、新感線には減点制みたいなものがあって、大阪公演でズボンをはかずに(舞台に)出てしまい、かなり減点されました」と自らのミスを暴露する場面も。劇団内の雰囲気は良好のようで、古田は「うちの劇団は体力的にきついんですけど、あいかわらず和気あいあいとしています。和を乱すのは北村有起哉くらいですかね。よくわからないんですよね……いい役者なんだろうけど」と突き放し、笑いを誘った。他にも、新感線初参加の石橋杏奈や個性派俳優の三宅弘城と、古田を筆頭に橋本じゅん、高田聖子、粟根まことら劇団員が2年ぶりに勢ぞろいするのも楽しみ。新感線ワールドを存分に味わえそうだ。東京公演は5月24日(木)から7月2日(月)まで青山劇場にて上演。チケットは発売中。取材・文:大林計隆
2012年05月24日韓国出身の男性6人組グループ・超新星(チョウシンセイ)が5月23日、東京タワー内の特設会場で同日発売した最新シングル『Stupid Love/COME BACK TO ME』の発売記念イベントを開催。ファンクラブで選ばれた100名のファンを前に新曲を初披露した。超新星の公演チケット情報昨年10月にリーダーのユナクが入隊し、5人編成となって初めてのリリースに、グァンスは「ものすごく緊張しました。ユナクに(5人は)『頑張っているよ』と伝えたかった」とコメント。ユナクもメンバーを気遣い、電話をくれるそうで、今月17日よりスタートした日本ツアーの前に「『自分の分まで頑張って!』と言われました」(ゴニル)と明かし、「実際には一緒にはいないんですけど、心はずっと一緒にいる気持ち。ここにユナクがいるみたい」(グァンス)とメンバーの固い絆をアピールした。前日の22日に開業し、注目を集めるスカイツリーに触れ、ゴニルは「あそこ(スカイツリー)に遊びに行くのもいいけど、ここ(東京タワー)にカムバックで……!」と曲のタイトルにかけて東京タワーをPRすると、グァンスが「ゴニルは最近、ユナクみたいに親父ギャグばっかり」と笑いを誘った。また、東京タワーの思い出を聞かれたジヒョクは「東京タワーが大好き」と話す一方で「むかし、番組の罰ゲームで階段でのぼりました。すごく大変でした……」と顔を曇らせると、すかさずゴニルが「(ジヒョクは)次はスカイツリーを階段でのぼるので、みなさん楽しみにしていてください!」と勝手に約束して場内を沸かせた。同イベントには、東京タワーのマスコットキャラクター・ノッポン兄弟も登場。『COME BACK TO ME』を熱唱するメンバーを客席脇から見守り、兄弟そろって長い頭を揺らしてリズムに乗っていた。
2012年05月23日きゃりーぱみゅぱみゅが5月23日(水)発売の1stアルバム『ぱみゅぱみゅレボリューション』のリリース記念イベント“きゃりーぱみゅぱみゅのウェイウェイライブ&握手会2012”を5月22日ラゾーナ川崎で行なった。きゃりーぱみゅぱみゅ ツアー情報当日はあいにくの雨ながら、会場の5階までびっしりと約6000人のファンが集まった。きゃりーが『つけまつける』でファンと一緒に踊ったり、アルバムからの新曲『みんなのうた』では初披露にも関わらず会場みんなで歌うなど、イベントは大盛り上がり。その後行われた握手会には、たくさんのファンが並び、中にはきゃりーとの握手にうれしさのあまり悲鳴をあげるファンの姿も。最後に、きゃりーが「みなさん、本当に雨の中ありがとうございました。寒いので風邪ひかないように注意してください!アルバムきいてくださいね!」と挨拶、イベントは幕を閉じた。5月23日(水)からは1stアルバム『ぱみゅぱみゅレボリューション』リリース記念で、「PONPONPON」「つけまつける」「CANDY CANDY」等、総配信合計100万DLを突破している楽曲を中田ヤスタカ(capsule)自らが新たにミックスした“史上最短”のプチベストとも言うべきメドレー着うたを配信開始することも決定。レコチョクとiTunesで配信する。また、きゃりーぱみゅぱみゅは6月から初のワンマンライブツアーもスタート。チケットは軒並みソールドアウトとなったため、7月1日(日)・2日(月)に東京・SHIBUYA-AXで追加公演が決定。追加公演のチケット一般発売は6月9日(土)10:00より。一般発売に先がけてオフィシャルHP先行も実施中、5月27日(日)23:59まで受付。■ぱみゅぱみゅレボリューションツアー6/2(土)大阪なんばHatch6/8(金)広島CLUB QUATTRO6/9(土)名古屋ダイアモンドホール6/16(土)仙台MACANA6/17(日)札幌Sound Lab mole6/22(金)福岡DRUM LOGOS6/29(金)赤坂BLITZ追加公演7/1(日)SHIBUYA-AX7/2(月)SHIBUYA-AX
2012年05月23日8月3日(金)から12日(日)までの10日間、渋谷で開催される「a-nation musicweek Charge GO! ウイダーinゼリー」の出演アーティスト第2弾が発表になった。東京・国立代々木競技場第一体育館で行われる8月3日(金)「VERVAL presents...“OTO_MATSURI”」に、2NE1の出演が決定したのをはじめ、8月5日(日)「ANISON GENERATION~アニジェネ~」にALI PROJECT、そして8月9日(木)「Asia Progress M」にAARON(台湾)、BREATHE(日本)、SHU-I(韓国)、A-JAX(韓国/オープニングアクト)、8月10日(金)「Asia Progress F」にDA Mouth(台湾)、Weather Girls(台湾/オープニングアクト)、8月11日(土)「IDOL NATION」にアイドリング!!!――と、まさにアジアを代表する多彩なアーティストたちが国立代々木競技場第一体育館に集結する。また、SHIBUYA-AXで行われるイベントも一部発表され、8月5日(日)「這いよれ!ニャル子さん『邪神誕生祭』(昼の部)/『邪神降臨祭』(夜の部)」に、阿澄佳奈、喜多村英梨、松来未祐、大坪由佳、新井里美、RAMM、田中秀和(MONACA)、畑亜貴and more...、そして8月11日(土)には「セブン&アイグループ presents キッズダンスフェスティバル 決勝大会」が行われ、スペシャルゲストも登場予定だ。なお出演アーティストなど詳細が決定次第、今後も随時発表される予定で、渋谷周辺エリアでのイベント情報や、6月上旬に予定されている「stadium fes.」の詳細も含め、さらなるラインナップが気になるところ。こまめにオフィシャルサイトをチェックしよう。
2012年05月23日韓国出身のイケメン5人組バンド・FTISLAND(エフティアイランド)が、2nd アルバム『20[twenty]』(5月16日発売)のリリース記念イベントを、同19日Zepp Tokyo、翌20日大阪・堂島リバーフォーラムで各2回にわたって開催。抽選で選ばれた幸運な約1万人のファンが参加した。FTISLANDチケット情報堂島リバーフォーラムで開催された2ndステージの幕開けは、『SATISFACTION(Korean Version)』。メインボーカルが目まぐるしくスイッチする楽曲は、FTISLANDの魅力と躍動感を感じさせる。その後もステージの蒼い光とペンライトのゆらめく緑の光が会場を幻想的な世界に包み込みながら、次々とニューアルバムの楽曲を披露。最後は全員のコーラスで聴かせる壮大な『STAY』を熱唱した。続いて「僕たちの平均年齢が20歳になり、今出来る音楽を詰め込んだ」というアルバムタイトル『20[twenty]』に込めた想いをジェジン(b&vo)が説明し、Twitterを介してつながったという次長課長の河本準一を司会に迎えた質問コーナーに。“カッコいい大人の男の条件”との問いには、「力ですかね。でも、一番権力を持っているのはジェジン」「ホンギ兄さんみたいに、自分の仕事がちゃんと出来ること」という掛け合いから、“女性に1日なれたら何をする?”との質問に、即「温泉に行きたい!」と答えたジョンフンにはファンも大爆笑。「男を惚れさせてみたい」というミンファンは初々しいナンパを実演させられるなど、部活動の先輩後輩のような関係で、5人のチームワークの良さと人柄がうかがえた。そして、メンバーが持ち寄ったプレゼント大抽選会では、ピックに私物のカーディガンから、練習生のときから使っていたという貴重なドラムのチューナー、愛用のメガネまでが提供され、ファンにはたまらないプレゼントとなった。最後は「久々に大阪に来られて嬉しいです。またツアーで会いましょう」(スンヒョン)、「これからもいろんなジャンルでみんなに会うかもしれないので、楽しみにしていてください」(ホンギ)、「皆さんのおかげでイベントが感無量で終わりました。明日からのお仕事、勉強、頑張ってください。ありがとうございました!」(ジョンフン)とそれぞれの思いを告げ、盛りだくさんのイベントは終了した。FTISLANDは、6月24日(日)の福井公演を皮切りに、過去最大規模の全国ツアー『FTISLAND Summer Tour 2012~RUN ! RUN ! RUN !~』を開催。6月28日(木)には大阪城ホール、7月4日(水)に愛知・名古屋ガイシホール、7月7日(土)、8日(日)に埼玉スーパーアリーナで開催する。なお、8月1日(水)には札幌ドームで行われる『K-POP NON-STOP LIVE 2012 in Sapporo』に出演。
2012年05月22日毎夏長崎で開催される野外音楽フェス「Sky Jamboree 2012」の出演アーティストが発表された。1999年の開催以来、長崎の夏にはもはや欠かすことの出来ない野外フェスとなったSky Jamboree。稲佐山という大自然のパノラマの中で、思い思いの楽しみ方で1日中ロックできる貴重な瞬間だ。本日5月22日発表の出演アーティストは、ザ・クロマニヨンズ、10-FEET、BRAHMAN、THE BAWDIES、怒髪天、ストレイテナー、SPECIAL OTHERS、MAN WITH A MISSION、SHANKの9組。今後も追加アーティストの発表が予定されている。「Sky Jamboree 2012」は、8月26日(日)に長崎市稲佐山公園野外ステージにて開催。チケットの一般発売は6月24日(日)10時より開始となる。また一般発売に先駆けて、エフエム長崎にて早割り先行(500円引き)を実施。5月28日(月)16時放送のエフエム長崎『Spicy voxxx』及び、5月29日(火)10時から6月4日(月)18時までエフエム長崎WEBサイトにて受付。■Sky Jamboree 2012 ~one pray in nagasaki~日時:8月26日(日) 10:00開場11:30開演会場:長崎市稲佐山公園野外ステージ ※雨天決行(荒天の場合は中止)出演アーティスト:ザ・クロマニヨンズ、10-FEET、BRAHMAN、THE BAWDIES、怒髪天、ストレイテナー、SPECIAL OTHERS、MAN WITH A MISSION、SHANK、 and more
2012年05月22日昨年デビュー40周年を迎えたアメリカのファンクバンド、アース・ウィンド&ファイアーの一夜限りの来日公演が、5月17日に東京国際フォーラム ホールAで開催され、会場を埋め尽くした観客を熱狂させた。全米ツアーを経て、現在ワールド・ツアーを開催中のアース・ウィンド&ファイアー。13回目の来日となる今回は、バンドの黄金期から支えているメンバーであるヴァーディン・ホワイト、フィリップ・ベイリー、ラルフ・ジョンソンを中心に、サポートミュージシャンを迎えたバンド編成。ステージに3人が登場すると大歓声が上がり、名曲「ブギー・ワンダーランド」のイントロが流れると歓声はさらに膨らみ、観客は総立ちになった。ライブ前半は、「シング・ア・ソング」「シャイニング・スター」「太陽の戦士」などポップなダンス・ナンバーを次々と演奏し、パワフルな熱演で会場を興奮のるつぼに。ベース、ギター、パーカッション、ドラム、サックスなど、それぞれのソロ・パートも随所に散りばめられ、観客を喜ばせた。メロウな楽曲が続く中盤は、「暗黒への挑戦」「ブラジルの余韻」「アフター・ザ・ラヴ・ハズ・ゴーン」などをしっとりと披露。低音と高音を使い分けるフィリップ・ベイリーの美声、そして、ヴァーディン・ホワイト、ラルフ・ジョンソンらと交える美しいハーモニーで観客を魅了した。ビートルズのカバー「ゴット・トゥ・ゲット・ユー・イントゥ・マイ・ライフ」から演奏が熱を帯び始めると、会場は再び総立ちに。「宇宙のファンタジー」「セプテンバー」「レッツ・グルーヴ」のヒット曲のオンパレードに歓声が止まらない。会場全体が踊っているようにうねり、ホール会場はディスコへと変貌した。最高潮の盛り上がりはラスト・ナンバー「石の刻印」まで衰えることなく、約2時間のステージは幕を閉じた。今後、アース・ウィンド&ファイアーは、年内に新作『フォーエヴァー』を発表予定。
2012年05月22日全世界で500万人以上を動員したフランス発の超ヒットミュージカル『ロミオ&ジュリエット』。日本では宝塚版(2010年初演)と日本オリジナル版(2011年初演)のヒットで知られる感動の舞台の本場フランス・オリジナルバージョンが、いよいよ10~11月に初来日公演を果たす。5月21日に行われた記念イベントでは作詞・作曲家のジェラール・プレスギュルヴィックを始め、注目の来日メインキャストが登場して作品の魅力を華やかに紹介した。フランス招聘版ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」 チケット情報まずはCD、DVDセールス650万枚以上という驚異の記録を打ち立てた楽曲のパフォーマンスを披露。ロミオ役のシリル・ニコライとジュリエット役のジョイ・エステールが澄んだ美声で、名曲『エメ』など情感あふれるナンバーをしっとりと歌い上げる。続いてベンヴォーリオ役のステファヌ・ネヴィルとマーキューシオ役のジョン・エイゼンも加わり、世界的ヒット曲となった『世界の王』など、躍動感みなぎるロック&ポップなナンバーをパワフルに歌い、場内を沸かせた。ここでスペシャルゲスト、日本オリジナル版でロミオを演じた城田優がオフィシャルサポーターとして登場すると、会場のムードはさらに高揚。「ジェラールさんの音楽の世界観は天才的。すべてのシーンで感情が音として表れているんです」と力強いエールを送った城田は、シリル、ジョイとともに特別パフォーマンスを披露、『エメ』をフランス語で堂々と歌い上げた。キャスト紹介では全員が「コンニチワ」と日本語を交えて挨拶し、朗らかに来日公演への期待と意気込みを語った。「素晴らしい愛の物語に国境はないと思います」(ジョイ)。「ジェラールの音楽は世界共通。そのエモーションはフランス語で歌っても共感していただけるはず」(シリル)。2001年のフランス初演からスタートした本作は、世界ツアーを経るなかでクリエイターやキャストのアイデアによって徐々に変化を遂げ、2010年に新演出版が確立したという。ジェラール・プレスギュルヴィックは「海外公演は何かと変更があるものですが、今回はフランスで上演した新演出版とまったく同じものをご覧いただく。そこが一番のポイント」とアピール。城田が「あの音楽はどのようにして生まれたんですか?」と質問すると、「『ロミオ&ジュリエット』のような素晴らしい作品を手がけようと思うと各シーンを想像するだけでインスピレーションは自然と沸いてくるもの。このミュージカルを作ったことでシェイクスピアがお礼を言ってくれるかはわからないけど、私はシェイクスピアに感謝しています」と答えて、会場の笑いを誘っていた。純粋な愛という普遍のテーマを斬新な音楽とダンスで綴り、全世界を熱狂させたラブストーリーの決定版。魅力のキャスト陣がこの貴重な来日公演で、オリジナルバージョンの感動と興奮をそのまま届けてくれることだろう。「愛の尊さ、争いの愚かさ、むなしさといった大事なメッセージが凝縮されたミュージカル。なにより音楽を楽しんでください」(城田)。公演は東京と大阪で開催される。チケットは発売中。取材・文:上野紀子
2012年05月22日1991年に悪人会議プロデュースとして上演され、1998年には日本総合悲劇協会公演として再演、演劇界を超えてカルチャーシーンに衝撃を与えた松尾スズキ(作・演出)の『ふくすけ』。薬剤被害や宗教ビジネス、テロ行為に没入する人々など、世紀の変わり目を経てなお“今の物語”であり続け、生温かいヒューマニズムをも笑いつくす伝説的作品だ。実に14年ぶりの再々演となる今回は、古田新太や多部未華子、大竹しのぶら豪華メンバーに、阿部サダヲ、皆川猿時、平岩紙ら大人計画の劇団員も出演する最強のキャスティング。某日、宣伝写真撮影中の都内のスタジオで松尾の話を訊いた。『ふくすけ』チケット情報スタジオに到着すると、ちょうど古田が撮影中。劇中ではさえない中年男を演じる古田だが、撮影は作品自体のビジュアルイメージということで、ネックレスを胸元にチャラチャラと光らせた服装で不敵に立つ。見ている松尾から思わず「脂が乗ってるよね」という言葉が漏れ、その圧倒的な存在感にスタッフ全員が引き込まれる。次に衣裳を身につけた阿部がフラリと現れ、スタジオの中央へ。指の爪をかじりながらカメラに視線を向ける様子はどこまでが阿部自身で、どこからが阿部が演じるフクスケなのか分からないほど。キュッと細められた阿部の瞳を見ているうちに、本番で見られるであろうフクスケの物語が俄然楽しみになってきた。今回のキャストについて松尾に訊くと、「あえての地味な男の役を見たかった古田さんに、絆と尊敬を感じている大竹さん。毒々しい舞台に透明感を放ってくれるであろう多部さんと、理想のキャスティング。あとは、フクスケの哀しみを出せるのはこいつしかいねぇな、と阿部(笑)」との答えが返ってきた。その最強キャストで迎える14年ぶりの上演については「初演はバブル景気の頃で、世の中の浮かれ気分に対する20代の自分の“怒り”を込めて作っていたんです。でも今は状況が違う。日本全体が不景気だし、発散しきれない怒りや諦めとかで覆われてるでしょう。実は前回、30代後半で再演した時に、初演とは別の手応えを客席から感じたんです。“怒り”って人間の根源的な部分だと思うし、年代によっても感じ方は違ってくる。だから40代最後に演出する今回、『ふくすけ』を通して感じられる怒りを普遍的なものとして受け止めてもらえるかどうか。それを見極めたいという思いがあります」と語った。生の舞台はリアルと地続きだからこそ、そのときどきに形を変える。本作が常に“事件”であり続ける理由を、ぜひ劇場で確かめてほしい。公演は8月1日(水)から9月2日(日)まで東京・Bunkamuraシアターコクーン、9月6日(木)から13日(木)まで大阪・イオン化粧品シアターBRAVA!にて上演される。なお、チケットは東京・大阪とも6月3日(日)10:00より一般発売開始。また、チケットぴあではWEB先行抽選を東京公演は5月24日(木)11:00まで、大阪公演は5月23日(水)11:00まで受付中。取材・文佐藤さくら
2012年05月22日よしもとがプロデュースするアイドルユニット、YGA(よしもとグラビアエージェンシー)。彼女たちが人気アイドルをゲストに招いて行うライブイベント「YGAの“おんぶに抱っこに肩車”」を6月24日(日)、東京・中野サンプラザホールで開催する。「YGAの“おんぶに抱っこに肩車”」開催情報これは、YGAメンバーが普段から交遊のあるアイドルや、大好きなアイドル達に自らオファーし、自ら企画を立案、実行するアイドルフェスティバル。今回企画したのは「I(アイ)-1グランプリ」。メンバーによると、「アイドル自ら考えた、漫才、コント、ピン芸を披露して頂きます。そして、本気でアイドル界の中で誰が一番面白いかということを決めちゃいます!!!」という企画。この企画にチャレンジするゲストアイドルは、アイドリング!!!、アップアップガール(仮)、THE ポッシボーをはじめとする人気アイドルたち。テレビでは見られない、彼女たちの新たな魅力を垣間見ることができるかも。イベントチケットの一般発売は5月27日(日)10:00より。なお、チケットぴあではインターネット先行抽選を実施中。5月22日(火)11:00まで受付。■YGAの“おんぶに抱っこに肩車”6月24日(日)開場/16:00開演/16:30中野サンプラザホール(東京都)出演:YGAゲスト:アイドリング!!! / アップアップガールズ(仮) / THE ポッシボー / 他※YGAの花乃由布莉、櫻井里佳、日向紗代は不参加。※アイドリング!!!は横山ルリカ、長野せりな、朝日奈央、菊池亜美、橘ゆりかの計5名が出演
2012年05月21日劇作家・井上ひさしの没後3年目。生きていれば喜寿を迎えるはずであった今年、こまつ座は『井上ひさし生誕77フェスティバル2012』と題し8作品の公演を行なっている。8月に上演される『芭蕉通夜舟』は松尾芭蕉の一生を描いたひとり芝居。およそ30年前に一度上演されたきり、幻となっていたこの戯曲で井上作品初出演となる坂東三津五郎に話を聞いた。こまつ座『芭蕉通夜舟』公演情報「もともと井上作品は好きでよく拝見していました。井上先生が亡くなった直後に新国立劇場で上演されていた『夢の泪』を観に行った時、アンケート用紙に思わず書いたんです。“これまで先生の作品を楽しませていただきました。できればぜひ一度ご生前に先生の作品に出演したかったです”と。だから今回はまさに念願の出演です」『芭蕉通夜舟』は、もともと小沢昭一にあて書きした作品。「脚本を読んでいると、小沢さん独特のペーソスや味わいが織り込まれている。そこを僕が演じることでどうなるか、演出の鵜山仁さんが、僕から何をどう引き出してくれるのかが楽しみですね。それよりもまずはセリフを覚えなくちゃ。何しろ僕ひとりなわけだから(笑)」。芭蕉という人物に対しては特別な思いを持っているという三津五郎。「歌舞伎役者は、必ず俳名を持っています。2001年に三津五郎を襲名したとき、僕はどうせ俳名をつけるならば形だけでなく、実際に俳句を始めようと決めていたんです。そうしたら、襲名披露前日に新聞で対談をしたお相手が偶然にも俳人の黛まどかさんだった。その縁で黛さんと定期的に句会を開くようになりました。だから芭蕉もたいへん身近な存在だし、この役をいただいたことは運命だと思っています」。翻訳物を演じたり、小劇場の作品に出てみたりと、三津五郎は時折、観客を驚かせるような役を演じることがある。「初舞台から歌舞伎は50年。本業に使う細胞はかなり磨かれているはずですが、その反面、一役者として、ほとんど使われていない細胞もあるはずなんです。それを刺激するような作品に巡り合いたい。“え、これを僕が?”と自分でも驚くような役のほうが、収穫は大きいと思います」。ひとり芝居への初チャレンジとなる『芭蕉通夜舟』も、彼の新たなドアを開ける舞台となりそうな予感に満ちている。「平易な言葉で深い世界を語る井上作品の魅力は、そのまま俳句の魅力にもつながる気がする」と早くもこの作品の芯をとらえつつある三津五郎は、いったいどんな芭蕉を我々に見せてくれるのだろう。東京公演は、8月17日(金)から9月2日(日)まで紀伊國屋サザンシアターにて。6月9日(土)の一般発売開始に先がけ、チケットぴあでは、5月29日(火)11時まで最速抽選「いち早プレリザーブ」にて先行予約を受付中。なお9月15日(土)にサンケイホールブリーザで行われる大阪公演のチケットは、6月17日(日)に一般発売開始。取材・文:釣木文恵
2012年05月21日大阪・天保山で開催中の「ツタンカーメン展 ~黄金の秘宝と少年王の真実~」が、連日大盛況につき6月3日(日)までだった開催予定を7月16日(月・祝)まで開催延長を決定した。『ツタンカーメン展 ~黄金の秘宝と少年王の真実~』のチケット情報3月17日に開幕して以降、来場者が多いことから開館時間が延長、さらにはオープン55日目となる5月10日には、来場者数が当初40万人だった見込みを大幅に上回る43万人を達成するほどの盛り上がりを見せている。大阪会場は、7月16日(月・祝)まで無休で開催する。東京は8月4日(土)から12月9日(日)まで上野の森美術館で開催される。大阪会場の当日券は発売中。また、東京会場の前売券も発売中。(5月19日(土)以降に購入したチケットのみ、7月16日(月・祝)まで利用可)
2012年05月21日新撰組の沖田総司が実は女だったという独自の設定で、幕末を駆け抜ける志士たちの青春を描いたつかこうへいの代表作『新・幕末純情伝』。1989年の初演以来、広末涼子や石原さとみら名だたる女優が体当たりで沖田を演じ、本作をきっかけに演技派女優へと脱皮した伝説の作品だ。今回“つかこうへい三回忌特別公演”で7代目沖田に選ばれたのは、女優業のほか、今春からニュースキャスターを務めるなどマルチな活動で躍進中の桐谷美玲。初舞台にして初主演がつか作品というこの上ないハードルの高さだが、「不安でいっぱいですけどやるしかない」と大きな目を輝かせる。その桐谷に話を訊いた。『新・幕末純情伝』チケット情報「お芝居を観に行くと、女優さんでも映像作品とは全く違った迫力で舞台に立っている姿を目にして“カッコいいなぁ”と感動することが多かったんです。でもまさか自分が舞台に挑戦することになるとは……」と、初舞台への戸惑いを正直に話す桐谷。だが初めての男役に加え、殺陣とアクションが満載の舞台に対しては「小さい頃、弟とよくチャンバラごっこをして遊んでいたので、稽古が始まったら楽しんでしまう気がします(笑)」と頼もしい答えが返ってきた。沖田は男として時代の波に飲み込まれる中で、初めての恋にも身を焦がす役どころ。桐谷にとって全てが初体験となるが、傍らでインタビューを見守っていた演出担当の岡村俊一から「そのままの桐谷さんでいいんだよ」との意外な言葉も。つかの存命中から共に舞台を手がけてきた岡村だけに、「普通の女の子が究極の物語を通して強く見える瞬間があるっていうのが、つか作品の面白さ。だから22歳の、等身大の桐谷美玲が舞台上にまず存在するのが大事なんです」と話す。それを受けて桐谷も「『沖田を演じるというのは感情の幅を広げていく作業』と岡村さんに言っていただいて、それなら私にも出来るんじゃないかと思えました。本番では全てをさらけだせるようになっていたい」と意気込む。「ドラマや映画とはまた違う、新しい私をお見せできると思うし、それが自分でも楽しみ。初めて生の舞台を観るという人にも、ぜひ観に来てほしいです」と語った。この1~2年、「演じることが楽しくなってきたんです」という桐谷。映画『ジーン・ワルツ』(2011年)や『荒川 アンダー ザ ブリッジ』(2012年)など、多彩な現場で揉まれた経験が財産になった。「こんな私でも、演技を見てアドバイスをくださる人がいるんだと思ったら、怖いなんて言ってられないと気持ちを切り替えられるようになりました」と最後まで率直な言葉で語ってくれた。まさに現在進行形の桐谷が見せる、人生一度きりの初舞台。その姿を、ぜひ劇場で目撃したい。公演は7月12日(木)から22日(日)まで東京・シアターコクーンにて上演。チケットは発売中。取材・文:佐藤さくら
2012年05月21日セブン&アイグループ「レインスタイルコレクション」発表会が5月18日、東京・イトーヨーカドー木場店にて行われ、イメージキャラクターの板野友美、フレンチ・キスの柏木由紀、高城亜樹、倉持明日香が登場した。レインスタイルの写真CM同様のレインウェアで登場した4人は、商品について「雨の日がちょっと苦手なので、こんなに可愛らしいレインコートと傘だったら、雨の日でもお出かけしたいなと思いました」(板野)、「レインコートは透明なビニールのイメージが強かったけど、デザインも色もたくさんあって、レインコートで雨の日におしゃれができるのは、女の子にとって嬉しいですね。凄く軽くて着ている感じがしないぐらい」(柏木)、「レインコートもブーツも凄く可愛くて、雨の日じゃなくても普段でも着たいぐらいお気に入りです」(高城)、「レインコートや(レイン)ブーツを持ってなかったけど、こんなにおしゃれなら欲しいと思いました」(倉持)と感想を語った。自他共に認める“雨女”の柏木は、発表会当日も雷雨に見舞われると「本領発揮してしまいました。でも、CM撮影のときは3人が晴れのパワーを持っていて、逆に雨を降らして撮影しました」と話すと、倉持は「撮影が終わった瞬間、土砂降りでしたけど」と撮影エピソードを暴露した。最後に柏木は「雨女なので、レインスタイルのCMやイメージキャラクターになるのは夢でした。雨の日もレインコートでおしゃれをして、雨の日を好きになってくれたら嬉しいです」とアピールした。「レインスタイルコレクション」はファッション性と機能にこだわった傘、レインウェア、ブーツのトータルコーディネート商品を展開。5月22日(火)から6月30日(土)まで、イトーヨーカドー、西武・そごう、セブンネットショッピングにて発売する。4人が出演するCMは5月22日(火)から6月4日(月)までオンエア。楽曲には板野友美の『lose-lose』、フレンチ・キスの『Rainy day』が起用される。
2012年05月18日6月にトルコで開催されるロンドンオリンピック女子バスケットボール世界最終予選にて、2大会ぶりの出場権を目指す日本代表(ハヤブサジャパン)。5月21日(月)・22日(火)・代々木第2体育館(東京)で行われるスロバキア代表との壮行試合では、絶対的な主将と将来を背負う若き逸材に直接コミュニケーションが取ることができる。今大会は、「東日本大震災」被災地復興支援活動の一環として、大神雄子と渡嘉敷来夢によるチャリティー活動を行われるのだ。被災地復興・スポーツ振興への募金活動のため、握手・サイン会を実施。2010年世界選手権で日本人選手として初めて得点王に輝いた大神と、191cmの長身からダンクシュートまで繰り広げる渡嘉敷はともに右足甲の手術を経て、復活の時を待つ。ハヤブサジャパンに欠かせないふたりに元気をもらうとともに、エールを送りたい。■握手・サイン会開催日時5月21日(月)17:35~17:505月22日(火)17:35~17:50■開催場所国立代々木競技場第2体育館 入り口付近■開催内容被災地復興・スポーツ振興のための募金にご協力いただいた方へ、握手・サインを行います。
2012年05月18日日本サッカー協会は5月18日、23日(水)に行われるキリンチャレンジカップ2012 対アゼルバイジャン戦に臨む日本代表23名を発表した。キリンチャレンジカップ2012<SAMURAU BLUE(日本代表)-アゼルバイジャン代表>開催情報本田圭佑、香川真司、長友佑都、宮市亮ら海外組10名が選出されたほか、FC東京の長谷川アーリアジャスールが初招集。一方、吉田麻也、ハーフナー・マイクらは所属クラブで試合を残しているため選外、G大阪の遠藤保仁や今野泰幸、C大阪の清武弘嗣も25日(金)にJリーグの試合が控えているためメンバーから外れている。6月3日(日)から始まるブラジルW杯最終予選を目前に控えての、今回の日本代表戦。ザッケローニ監督は「大事な一戦。海外組のコンディションを確認したり、新しい戦力を見極める場にもなる。戦術面では、チームとしての精度・スピードを追求していく」と会見で意気込みを語った。キリンチャレンジカップ2012<SAMURAI BLUE(日本代表)-アゼルバイジャン代表>は、5月23日(水)に静岡・エコパスタジアムで開催。チケット発売中■今回発表された日本代表メンバーGK川島永嗣(リールセ)西川周作(サンフレッチェ広島)権田修一(FC東京)DF駒野友一(ジュビロ磐田)栗原勇蔵(横浜F・マリノス)徳永悠平(FC東京)伊野波雅彦(ヴィッセル神戸)長友佑都(インテル)槙野智章(浦和レッズ)内田篤人(シャルケ)酒井宏樹(柏レイソル)MF中村憲剛(川崎フロンターレ)長谷部誠(ボルフスブルク)細貝萌(アウグスブルク)本田圭佑(CSKAモスクワ)高橋秀人(FC東京)長谷川アーリアジャスール(FC東京)FW前田遼一(ジュビロ磐田)岡崎慎司(シュツットガルト)森本貴幸(ノバーラ)香川真司(ドルトムント)原口元気(浦和レッズ)宮市亮(ボルトン)
2012年05月18日日本で80万人以上の観客を動員したエンタテインメントショー『ブラスト!』で、唯一の日本人奏者として活躍してきた石川直(いしかわなおき)。『ブラスト!』卒業後の石川は、堂本光一主演の『Endless SHOCK』(2010~2012年)にパーカッション奏者としての参加や、学校の音楽指導など幅広い活動を行ってきた。そんな彼が、今夏の日本ツアーで3年ぶりに『ブラスト!』に復帰、ステージへの思いを語った。『ブラスト!』は、打楽器・金管楽器・ビジュアルアンサンブル(ダンサー)の3つのパートで構成されたショーで、日本には2003年夏に初上陸。過去519公演を開催し、国内でも高い人気を誇る。石川は、東日本大震災の被災者や今の元気のない日本に、自身の演奏とパフォーマンスで活力を与えたいとの思いから『ブラスト!』への出演を熱望したそう。「激しく変化するフォーメーションや、力強い打楽器、金管楽器の演奏は、まさにエネルギーのぶつかり合い。このステージなら、被災地はもちろん全国の皆さんにパワーを与えられるのではないかと思いました」。今回の日本ツアーには、カンパニー最年少のトランペット奏者、米所裕夢(よねそひろむ)と、カラー・ガード(ダンサー)の和田拓也(わだたくや)が初参加。石川以外の日本人がカンパニーに加わるのは今回が初めて。「単純に嬉しいです。日本人奏者のレベルが高いことをカンパニーが認めた証拠」と話す。さらにふたりの演技についても、「『ブラスト!』は、技術的、体力的に高いパフォーマンスが要求されます。それを若さと情熱でパワフルに演じられるのが米所、和田を含む新キャストたち。僕にとってもそのパフォーマンスが刺激になります。彼らに負けないよう熱いステージを披露したい」と意気込みを語った。6月末からスタートするステージは、4か月間で47都道府県を巡る長期ツアーとなる。石川は、最大のテーマは“体力”だと話す。「10年前と比べると体力の減少は否めません。でも舞台経験が増えた分、自分自身が求める質は高くなっています。クオリティと躍動感あるパフォーマンスの両方をベストな状態で見せられるように、今、日常の運動や食生活から変えています。全公演、ベストコンディションで演じられるよう頑張りますので、観客のみなさんも、パワー溢れる舞台でエナジーチャージしてください」。本ツアーは6月28日(木)より東京・THEATRE1010(プレビュー)を皮切りにスタート。各地の公演情報及びチケット販売情報はオフィシャルホームページとチケットぴあ特設ページ()で順次発表する。取材・文:藤田正恵
2012年05月18日ロシアが生んだ世界的ヴィオラ奏者、指揮者のユーリ・バシュメットが、2008年度グラミー賞に輝いた弦楽オーケストラ、モスクワ・ソロイスツを率いて来日。5月28日(月)に一夜限りの公演を東京オペラシティで開催する。「ユーリ・バシュメット&モスクワ・ソロイスツ」の公演情報数々の国際音楽コンクールで優勝し、タイムズ紙(ロンドン)から「疑いもなく、世界で最も偉大な音楽家のひとり」と評されたバシュメット。ソロ楽器としてスポットを浴びることが少なかったヴィオラの魅力を世界に広め、彼の登場以前と以後で、ヴィオラという楽器の在り方が変わったといわれるほど。現代のクラシック音楽界における影響は計り知れない。これまで毎年のように日本を訪れ、多くの友人との親交を深めてきたというバシュメット。昨年の東日本大震災発生後、多くの海外アーティストの日本公演がキャンセルとなる中、モスクワ・ソロイスツを率い、予定通り5月にツアーを実施。その際「この苦難を乗り越えようと、勇気と誇りを胸に闘う日本の人々を見て、日本を愛する気持ちを、これまで以上に強くした」とメッセージを寄せている。今回のコンサートは、上海、北京、シンガポール、東京を巡るアジアツアーのファイナル。国際的に活躍するソプラノ歌手・森麻季もソリストとして参加。収益金の一部は東日本大震災の被災地支援のために寄付され、東北の復興に役立てられる予定だ。ユーリ・バシュメット&モスクワ・ソロイスツ チャリティコンサートは、5月28日(月)に東京オペラシティ コンサートホールで開催。チケットは発売中。
2012年05月18日「愛しあってるかい!」「ひとつ屋根の下」など数々のテレビドラマの脚本を執筆しヒットを飛ばしてきた野島伸司が、初の舞台脚本を手がける。その舞台『ウサニ』の製作発表が5月17日に都内で行われた。会見では野島のほか、出演の溝端淳平、平野綾、真野恵里菜、高岡早紀と演出の永山耕三が登壇した。本作は、2003年に野島が発表した同名小説をもとに舞台化するもの。アマゾンで伝説のへびイチゴの精霊を捕獲した主人公の青年・コーゾーと、へびイチゴの精霊が宿ったウサギに似せたぬいぐるみ・ウサニ、そして謎の美女・レーコとの三角関係を描いたファンタジー恋愛ストーリー。「なぜ男は浮気をするのか」と「純愛」をテーマに、野島の独特なセリフで複雑な恋愛関係を描く。会見で野島は「実写でない分、世界観に制約がなく自分がファンタジー作家か?と思うほど自由に書けました。この作品が毎年公演できるよう、キャストの皆さんに頑張ってもらいたい」と余裕の発言。演出の永山も、野島ワールドの舞台化に「彼の言葉が生の舞台でどう生きてくるか楽しみ」と期待を寄せる。また、舞台上で使用する曲は小室哲哉が書き下ろすことも発表された。主人公のコーゾーを演じる溝端は「大先輩の俳優に野島さんの脚本は特別だと聞いていました。その脚本で主演を務められて光栄です。この舞台のテーマは若い僕にとって難しい題材ですが、野島さん、永山さんの胸を借りて頑張りたい」と意気込みを語った。記者から舞台に引っかけて“浮気”について質問されると「浮気も二股もしたことがないし、されたこともない」と男らしく断言する溝端に対し、レーコを演じる高岡は「浮気は当然ないです」と強調しつつ「(なぜ)男は浮気をするのか私もわからないのでこの舞台で勉強したい」と大人の発言で答えていた。ウサニ役は平野と真野のダブルキャストで演じる。平野は「今までは腹に一物のある役ばかり(笑)。純粋な役は初めてなので色んな意味で挑戦していきたい」とコメント。一方、真野は「役を通して真実の愛を知れたら」と恥ずかしそうに語った。また、ふたりの印象について溝端は「精霊役のイメージにぴったりで台本もスムーズに読めそう」と早くも稽古が楽しみな様子。高岡にも「美しく気さくな人」と好印象を抱いていたところ、高岡の「年下には興味がない」「息子と歳が近いから誘惑できない」との発言に気後れする場面も。さらに、理想の女性像を訊かれた溝端は「友達や家族を大事にする人がタイプ。年上、年下は関係ないです。ちょっとした所作に女性らしさがある人も好き」と明かした。公演は8月3日(金)から8月26日(日)まで東京・ルテアトル銀座にて上演。チケットは6月24日(日)より発売開始。取材・文:藤田正恵
2012年05月18日女優・薬師丸ひろ子が14年ぶりに舞台に出演することが発表された。薬師丸は1998年の『シュガー』以来の舞台となる。『すうねるところ』チケット情報作品は「すいか」「野ぶた。をプロデュース」「Q10」など、伝説的ドラマを生み出した関西在住の夫婦脚本家・木皿泉が、舞台の脚本に初めて挑戦する『すうねるところ』。演出は、関西を拠点に活動する南河内万歳一座の内藤裕敬が担当する。物語はヴァンパイアと人間の子供の4人がヴァンパイアというフィルターを通して、なにげない日常生活や隣人とのふれあいから、普段は見過ごしているちょっとした出来事や大切な気持ちに気づかされていくというもの。ファンタジーのようでファンタジーでは終わらない、独特な木皿ワールドになりそうだ。木皿が脚本を手がけたTVドラマ「Q10」に出演したことが縁で舞台出演を決めたという薬師丸。「木皿泉さんの作品は、私にとってキラキラしたかけがえの無い存在です。その世界感を映像で表現するという幸せに私は恵まれました。今回、木皿泉さんの初戯曲への出演依頼に、一度封印していた舞台への気持ちが揺れました。その戯曲を演出される内藤裕敬さんとの出会いや素敵な共演者のお力を借りることで背中を押して頂いたよう感じ、勇気を振り絞って出演を決めました。出演を決めた以上は、作品性を大切に大切に表現し、お客様に伝えきりたいと思います。ご期待下さい」とコメントを寄せた。公演は8月27日(月)から9月9日(日)まで東京・シアタートラム、9月13日(木)・14日(金)に兵庫県立文化芸術センターにて上演される。共演は萩原聖人、篠井英介、村井良大ら。
2012年05月18日多部未華子、奥田瑛二、麻実れい、成河らが出演し、5月31日(木)に開幕する新国立劇場の舞台『サロメ』。宮本亜門が演出する本作の稽古場を、5月某日、訪ねた。『サロメ』は、演劇のみならずオペラでも知られるオスカー・ワイルドの名作戯曲。今回の舞台では作家の平野啓一郎が新たに翻訳を手がけた。平野の新訳により、遠まわしの比喩がわかりやすい表現に、また語尾なども徹底して現代にマッチした形に置き換えられており、戯曲全体がスッキリとした印象になっている。さらに宮本の演出で多部扮するサロメを、従来の官能的なイメージから無邪気さゆえに残酷さを持った人物像へとシフトチェンジ。多部の周りを囲む共演者もサロメに首ったけの養父ヘロデ王に奥田、元夫の弟であるヘロデと再婚した母ヘロディアに麻実、ヘロデに幽閉された預言者ヨカナーンに成河と経験豊富な面々を配し、総勢30名で新たなる『サロメ』を作り上げる。訪れたこの日は、サロメがヘロデ王に7つのヴェールを使った踊りを見せるまでの、実に台本の4分の3を通す長丁場。白を基調とした舞台上で、演出の宮本が大勢の出演者に細かい指示を出していく。いざ稽古が始まると、やはり目を惹いたのは主演の多部だった。母ヘロディアを中傷する預言者ヨカナーンに興味を抱いたサロメが、山口馬木也扮する護衛隊の隊長・ナラボートに困った顔をして預言者と会うことを懇願する。しかし、それが叶わぬと知ると「あなたは、わたしのためなら、やってくれるでしょう、ナラボート?」と連呼しながら山口の前に現れ、一歩も引かぬ頑固さで説き伏せてしまう様が、可愛い顔をして手段を選ばない残酷な少女を体現していた。また、「キスさせて、その口唇に」とサロメに欲望のままにじり寄られる預言者役の成河、預言者の雑言に耐えられず、撹乱するヘロディア役の麻実は芝居の要所を締めていた。自分のために踊りを踊ってくれるのなら「お前の欲するものは、何でもやろう、たとえ、わしの領土半分でも」と訴えかけるヘロデ王役の奥田。その奥田へ口元だけ笑って見つめている多部に、うすら寒さすら感じた。このシーンの後、ヘロデ王に預言者ヨカナーンの生首を要求するサロメが、どんな結末を見せてくれるのか大いに期待したい。公演は5月31日(木)から6月17日(日)まで、新国立劇場 中劇場にて。チケットは現在発売中。
2012年05月18日6月に千葉幕張で開催されるファットボーイ・スリム公認のビーチパーティー「BIG BEACH FESTIVAL’12」のタイムテーブルが発表された。「BIG BEACH FESTIVAL’12」の公演情報今年は、海を眺める絶好のロケーションに「BIG BEACH STAGE」「RED BULL STAGE」「DISCO BALLOON」の3ステージが出現。ヘッドライナーのケミカル・ブラザーズをはじめ、過去最多・総勢20組のアーティストが集結する。「BIG BEACH FESTIVAL’12」は、6月2日(土)に幕張海浜公演内 BBF’12特設会場(千葉県)で開催。チケットは発売中。【タイムテーブル】■BIG BEACH STAGE powered by MINI18:00-20:30THE CHEMICAL BROTHERS [DJ SET]17:00-18:00BEARDYMAN [LIVE]15:00-17:00SVEN VATH13:00-15:00JOHN DIGWEED12:00-13:00SATOSHI OTSUKI■RED BULL STAGE18:45-20:30TIMO MAAS17:00-18:45MATTHIAS TANZMANN[RED BULL THRE3STYLE SHOWCASE]16:00-17:00DJ KRUSH & KEIZOmachine!(HIFANA) vs DJ MAAR(DEXPISTOLS)14:45-16:00SHINICHI OSAWA13:30-14:45NATHAN DETORIT[RED BULL THRE3STYLE SHOWCASE]12:30-13:30DJ KOYA & DJ 8MAN vs DJ IKU11:00-12:30JFB■DISCO BALLOON powered by Jagermeister19:00-20:30MASANORI MORITA(STUDIO APARTMENT)18:00-19:00DJ USUS(RIP SLYIM)17:00-18:00DJ MARC PANTHER16:00-17:00MAKE THE GIRL DANCE(from Paris)13:00-16:00FERIA DJs11:00-13:00ALIFE DJs※Red Bullフライトパフォーマンスは1回目 14:45/2回目 18:00を予定。※DISCO BALLOONは当日の天候により中止となる場合がございます。※上記内容は予告なく変更する場合がございます。あらかじめご了承ください。
2012年05月18日