チケットぴあがお届けする新着記事一覧 (317/342)
『包帯クラブ』(2007年)『すべては海になる』(2010年)など、デビュー作の『誰も知らない』(2004年)以降も、主に映画というジャンルで活躍してきた柳楽優弥。21歳になった彼が新たに挑むのが、村上春樹のベストセラーを蜷川幸雄が舞台化する『海辺のカフカ』だ。柳楽が演じる田村カフカは、父親にかけられた“呪い”を乗り越えるために「世界で最もタフな15歳になる」と四国へ旅する役どころ。日本人演出による村上作品の上演は初めてで、蜷川の強い希望によって初舞台・初主演となる柳楽と共に注目を集めている。そんな初物づくしの本作について、柳楽が語ってくれた。舞台『海辺のカフカ』チケット情報「舞台に出ることになった決め手は何ですか?って聞かれるんですが、村上さんと蜷川さんのタッグに僕も協力させていただけると聞いた時に、『ウソでしょ?僕でいいんですか?』と訊いたくらいで“決め手”なんておこがましいです(笑)。ただ台本を読んで役に共感できるかどうかは、僕にとって分かれ道かもしれないですね。やっぱり情を込めて演じられるかっていうのは大切なので。今回はすぐにカフカとの共通点を感じたし、初舞台でもこの役なら出来るかもしれないと思いました」その具体的な共通点は何か尋ねると、「筋トレを欠かさないところとか……世界最強になる!と考えるところとか。僕の場合は30歳までにという違いはありますけど」と少し照れたように笑う柳楽。一方で「今、どんどん怖くなってきていて」と、不安と期待がないまぜになった表情も見せた。「周りには村上さんのファンも多くて、それこそ『海辺のカフカ』を読んで旅に出たといういうヤツもいるんです。そういう人たちが真剣に『期待してる』と僕に言ってくるので、その気持ちは裏切れないなと。こないだは蜷川さんの稽古場(下谷万年町物語)を見学させてもらったんですが、尊敬している藤原(竜也)さんが蜷川さんの厳しい指示にしっかりと応えている姿を見て、あんな信頼の形があるんだとうらやましくなりました。だから稽古では、そんなことも分からないのか!って蜷川さんに言われても、どんどん聞くようにしたいです」柳楽の言った“最強”とは、「強いだけじゃなく、優しくあること」なのだとか。彼自身がカフカ少年と重なって立ち現れる舞台。柳楽優弥という役者の感触を、ナマで感じられる絶好の機会と言えるだろう。公演は5月3日(木・祝)から5月20日(日)まで埼玉・彩の国さいたま芸術劇場大ホールにて上演。チケットは2月18日(土)10:00時より発売開始。なお、チケットぴあでは1月31日(火)11:00まで先行予約(いち早プレリザーブ)を受付中。取材・文佐藤さくら
2012年01月26日1月24日に全米でリリースされたJIN AKANISHIの2ndシングル『Sun Burns Down』が、発売初日に米iTunesのダンス・チャート1位を獲得。1stシングル『TEST DRIVE featuring JASON DERULO』も同チャート1位を記録し、これによりアメリカでのシングルが、2作連続で米iTunesダンス・チャート首位獲得という快挙を達成した。JIN AKANISHIの情報を見る『Sun Burns Down』は、今アメリカで最も人気の高いプロデューサー・チームで、NE-YOやジャスティン・ビーバーなどにも多くのヒット曲を提供しているザ・ステレオタイプスがプロデュースを手掛けている。JIN AKANISHIのボーカルが冴えるアップビートのダンス・ポップ・トラックで、1月7日に横浜アリーナで行われたファン・イベントでも披露した楽曲だ。以来、多くのファンから「かっこいい!!」「リリースはいつ?」との反響も大きく、日本でも2月から着うた、着うたフルが発売される予定。また、3月7日(水)発売予定のアルバムにも収録される。この度のチャート・インに際し、ザ・ステレオタイプスは「JIN、2度目の1位、本当におめでとう! この曲はJINのボーカルにぴったりの曲だから、この結果はすごく嬉しいよ。また一緒に仕事が出来るのを楽しみにしているよ!」とコメントを寄せている。また、プロモーション・ビデオは、多くの人気アーティストを手掛けるルガ・ポデスタが担当。「JINのスマートなスタイル、繊細かつ派手なダンス・パフォーマンスと持ち前のカッコよさをフィーチャーして、彼をさらなるインターナショナル・スターへと押し上げていきたい」という意気込みで制作されたというこのビデオの中でJINが演じるのは、美術品や高級アンティークを狙う怪盗。今夜の獲物である宝石を狙っているところへ、思わぬライバルが出現し、そこからスパイアクション映画を思わせるスリリングな駆け引きが始まるという内容だ。3月7日(水)には全米デビュー・アルバム『JAPONICANA』の発売を控え、同月に全米5都市でのツアーも予定。JIN AKANISHIは、新天地で着々と活動の場を広げている。
2012年01月26日全英チャート初登場1位、そして全米でも初登場6位を獲得した2ndアルバム『セレモニアルズ』が、1月25日(水)に日本でも発売となったフローレンス・アンド・ザ・マシーン。この新作を引っさげて行われる2月1日(水)・赤坂BLITZでの初来日ライブを控えたフローレンス・ウェルチに日本の印象について聞いてみた。「日本に来たことのあるいろんなミュージシャンたちから、日本について聞いているし、みんなのお気に入りの場所よね。そして私も絶対に好きなるはずだって言うのよ」と初来日を楽しみにしている様子。原宿や大好きな寿司を日本で食べることも楽しみだそう。フローレンス・アンド・ザ・マシーンの公演情報彼女の最近のインスピレーションの源は日本。「いろいろなものからくるすべての影響を取り入れたくて、オリエンタルなものからサイケデリックなものまで取り入れた」というフローレンスのヒットのきっかけとなったビデオ『ドッグ・デイズ・オーバー』の中では着物のような衣装を着ているが、実際に、いま最もはまっているのは“着物”。フローレンスは「ロンドンのビンテージショップとかで着物ドレスみたいなのを買ったの。本物の着物じゃないんだけど。オリエンタルな柄のものを探すのがすきなのよ」と話す。フローレンス・アンド・ザ・マシーンは、2011年のグラミー賞新人賞にノミネート、グラミー賞、アカデミー賞の両方でパフォーマンスを行い、10月にはシャネルの2012年春夏のコレクションでもパフォーマンスを披露。音楽界のみならず、ファッション界にもインスピレーションを与える存在=新世紀のロックンロール・ミューズとして注目を集めている。■フローレンス・アンド・ザ・マシーン/『セレモニアルズ』1月25日(水)発売2500円
2012年01月25日岡村靖幸が全国ツアー「岡村靖幸LIVE TOUR2012『エチケット+(プラス)』」を1月10日、東京・SHIBUYA-AXよりスタートさせた。本公演は、昨年8月に2枚同時リリースされた初のセルフカバーアルバム『エチケット』をひっさげ、東名阪で開催されたライブツアーのアンコール公演。前回、ファイナル公演を行ったSHIBUYA-AXに約半年ぶりに帰ってきた。岡村靖幸 全国ツアー情報オープニング曲のイントロが会場に流れ、ステージ上の岡村靖幸がライトアップされると観客のボルテージは一気にヒートアップ。リズムとメロディに合わせてキレのあるダンスを披露すれば、大歓声と悲鳴が入り混じり、会場は興奮のるつぼと化した。ライブは、前回のセットリストをベースに、「どぉなっちゃってんだよ」「カルアミルク」「あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう」「だいすき」など代表曲中心に、ファンキーなアレンジが施された楽曲をほとんどノンストップで次々に披露。岡村を含めて8名の生み出すグルーヴは唯一無比。歌をじっくりと聴かせるバラードでは、岡村の圧倒的な表現力が観客を魅了した。また、昨年のツアーで披露されなかった楽曲のイントロが流れると、「おー!」という大音声と拍手が巻き起こり、観客は笑顔で彼のパフォーマンスに応えた。内に秘めたエネルギーを一瞬一瞬で燃やすように、終始、踊り続けながら熱唱するパワフルなステージを展開した岡村靖幸。2時間を超えるライブの中で、その炎を鎮火させることなく燃やし続けた。今後は、新潟、大阪を回り、2月8日(水)・9日(木)に東京・新木場STUDIO COASTでファイナル公演を行う。チケット発売中。なお、3月28日(水)には、昨年の東名阪ツアーの模様を収録したDVDが発売される予定。取材・文:門 宏
2012年01月25日韓国で“国民の妹”と呼ばれている現役女子高校生ソロ歌手・IU(アイユー)が1月24日、東京・Bunkamura オーチャードホールで初単独ライブ「IU JAPAN PREMIUM “SECIAL LIVE”」を開催。シングル『Good Day』で3月21日(水)に日本デビューすることを発表した。IUのライブの写真同公演には、昨年12月に発売された日本プレ・デビューアルバム『I□U』の購入者を対象に、2回公演で4000人が参加。総勢37人のオーケストラをバックにIUが登場すると、韓国デビュー曲『Lost Child』でライブがスタートし、続けて、『Rain Drop』を歌った。日本デビュー曲『Good Day』のパフォーマンスでは、クライマックスの高音パートから徐々にキーを上げ、10秒以上も声を張り続ける、IUの代名詞である“3段ブースター”で客席を圧倒。アンコールでは、ミニ―・リパートンの『Lovin You』をアコ―スティックギターの弾き語りで披露し、伸びやかな歌声で会場を包み込みんだ。なお、日本デビューシングルは、初回生産限定盤A・Bと通常盤の3バージョンがリリースされ、Aには同公演の映像を収録したDVDが付く。
2012年01月25日2月22日(水)に通算5枚目となるアルバム『THE OCRACY』をリリースするBACK DROP BOMBが、リリース日の前日2月21日(火)に、下北沢のライブハウス、shimokitazawa GARDENにてフリーライブを開催する。BACK DROP BOMBの情報を見る在日ファンクや久々のミュージックシーンへの登場となるSHAKKAZOMBIEのIGNITION MANほか、さまざまなゲストを迎えた新作のリリースに加え、「DEVILOCK NIGHT THE FINAL」、久々の復活となったイベント「BAD FOOD STUFF」への登場など、周辺が盛り上がってきているBACK DROP BOMBだけに、当日はパワフルなステージが展開されそうだ。入場方法は、BACK DROP BOMBのオフィシャルHPからメールにて応募。抽選で当選すれば2名1組で入場できる。なお、当日は翌日リリースとなるアルバムも会場で販売され、会場限定の特典もついてくるとのこと。■フリーライブ日程:2月21日(火)会場:shimokitazawa GARDEN時間:19時30分開場/20時開演応募期間:1月25日(水)~2月8日(水)応募方法:BACK DROP BOMBのオフィシャルHPからメールにて応募、当選者の方のみメールにてご連絡。※応募時に同伴者あり/なしをお選びください。※入場時に別途ドリンク代、おひとりにつき500円をいただきます。■ニューアルバム『THE OCRACY』2月22日(水)発売初回盤:CD+DVD3200円通常盤:CDのみ2800円
2012年01月25日Galileo Galileiが3月より全国ワンマンツアーをスタートする。Galileo Galilei 全国ツアー情報昨年2月にリリースされた1stフルアルバム『パレード』に続き、6月にリリースされた4thシングル『青い栞』がオリコンウィークリーチャートTOP10入り。メジャーデビュー2年目にして、熱い注目を集めるGalileo Galilei。1月25日(水)には早くも2作目のフルアルバム『PORTAL』をリリースする。今回のワンマンは同作のレコ発全国ツアーで、3月17日(土)の北海道・cube gardenを皮切りに4月28日(土)の東京・Zepp Tokyoまで全6公演を予定している。チケットの一般発売は北海道・福岡・香川公演が1月28日(土)10:00、大阪・東京公演が3月3日(土)10:00より。一般発売に先がけて全国公演のオフィシャルHP先行も実施。受付は1月20日(金)昼12:00から1月29日(日)23:59まで。■Galileo Galilei 2ndアルバム『PORTAL』レコ発全国ワンマンツアー<北海道公演>3月17日(土) 17:30開場 / 18:00開演cube garden<愛知公演>3月22日(木) 18:30開場 / 19:00開演ElectricLadyLand<福岡公演>3月25日(日) 17:30開場 / 18:00開演DRUM Be-1<香川公演>3月27日(火) 18:30開場 / 19:00開演DIME<大阪公演>4月14日(土) 17:00開場 / 18:00開演なんばHatch<東京公演>4月28日(土) 17:00開場 / 18:00開演Zepp Tokyo
2012年01月25日日本ラグビーフットボール協会は1月23日、7人制ラグビーの世界大会「HSBC セブンズワールドシリーズ 東京セブンズ2012」の大会概要を発表した。開催は3月31日(土)・4月1日(日)、東京・秩父宮ラグビー場にて。大会開催情報セブンズワールドシリーズは1999年度から始まった世界大会。世界9都市を転戦し、各大会の成績をポイントに換算して年間王者を決定する。日本での開催は11年ぶりで、日本のほか、ニュージーランドやフィジーなど計16チームが参加する。会見で7人制日本代表の村田亙監督は、日本の実力を「15位から20位」としながらも、「決勝トーナメント8強入りを目指す」と宣言。2016年のリオデジャネイロ五輪から7人制が競技採用されることをふまえ若手選手育成も強調、花園で3連覇を果たした東福岡高の藤田慶和選手を起用する方針を示した。大会チケットの一般発売は2月5日(日)10:00より。なお、チケットぴあでは1月30日(月)10:00よりインターネット先行販売を実施。
2012年01月25日開館15周年を迎える新国立劇場の2012/2013シーズン オペラ部門のラインアップが発表。1月23日に同劇場にて記者会見が行われた。「新国立劇場オペラ」の公演情報「3月に発生した未曾有の大震災、そして原発事故の影響により、昨年は大変な困難に見舞われました。文化の役割とは何か、劇場のなすべきことは何かを真剣に考えましたし、多くのお客様から励ましのお言葉もいただきました。また、その中で抜擢した日本人歌手たちの活躍は、嬉しい結果となりました」と昨年を振り返るオペラ芸術監督・尾高忠明。そして任期3シーズン目となる2012/2013シーズンの演目については「2013年が生誕200年のワーグナーとヴェルディ、同じく生誕100周年を迎えるブリテンの傑作と、スタンダートな名作や人気演目を揃えました」と語った。シーズン開幕には、英国人作曲家ブリテンの傑作『ピーター・グライムズ』を上演。またワーグナー作品には、現シーズンの『さまよえるオランダ人』(3月)と『ローエングリン』(6月)に続いて『タンホイザー』を、ヴェルディ作品には、これまで同劇場の節目でも上演されてきた『アイーダ』(フランコ・ゼッフィレッリ演出)と『ナブッコ』(新制作)が、ラインアップに選ばれている。その他には『トスカ』『セビリアの理髪師』『愛の妙薬』といったイタリア・オペラの名作、モーツァルトのオペラ2作『魔笛』『コジ・ファン・トゥッテ』、そして新国立劇場3年ぶりとなる新作オペラとして、泉鏡花原作の創作委嘱作品『夜叉ヶ池』(世界初演)を上演する。◆新国立劇場オペラ 2012/2013シーズンラインアップ2012年10月ブリテン作曲:ピーター・グライムズ [新制作]11月プッチーニ作曲:トスカ11月・12月ロッシーニ作曲:セビリアの理髪師2013年1月・2月ワーグナー作曲:タンホイザーとヴァルトブルクの歌合戦1月・2月ドニゼッティ作曲:愛の妙薬3月ヴェルディ作曲:アイーダ [開場15周年記念公演]4月モーツァルト作曲:魔笛 [新制作]5月・6月ヴェルディ作曲:ナブッコ [新制作]6月モーツァルト作曲:コジ・ファン・トゥッテ6月香月修作曲:夜叉ヶ池 [新制作/創作委嘱作品・世界初演]
2012年01月24日韓国の俳優で歌手のキム・ヒョンジュンが1月23日、都内で行われた日本デビューシングル『KISS KISS / Lucky Guy』(1月25日発売)のミュージック・ビデオ先行試写会にサプライズ登場した。キム・ヒョンジュンの公演チケット情報ファン100人の黄色い声援を浴びながらキム・ヒョンジュンが登場。“キム・ヒョンジュン応援団長”として参加していたタレントのKABA.ちゃんも「本当にかっこいい!」と大興奮の様子。KABA.ちゃんがダンサーだということを知ると、キム・ヒョンジュンは『KISS KISS』の振り付けを一緒に踊り、「日本のみなさんにもバレンタインの時に踊ってほしいです」とコメントした。この日は、同シングルのメイキング映像やキム・ヒョンジュンが出演しているイオンの「絆むすぶ、バレンタイン」キャンペーンCMの未公開映像などを上映。また、『Lucky Guy』の日本語バージョンのミュージック・ビデオも初公開された。なお、キム・ヒョンジュンは、1月27日(金)放送のテレビ朝日系音楽番組『ミュージックステーション』(毎週金曜 午後8時~)に出演が決定している。また、2月4日(土)に神奈川・横浜アリーナにて、三浦大知やDEEPとともに「VALENTINE LIVE 2012」を開催。同5日(日)に、同所にてシングル購入者を対象としたライブ「Kim hyun joong Japan major debut premium live 2012 supported by AEON」を行う。
2012年01月24日昨年11月に新作『モンキータウン』をリリースし、世界中のダンスフロアを熱くしているベルリン出身のモードセレクターが、1月28日(土)に渋谷のSOUND MUSEUM VISIONにて開催される「GAN-BAN NIGHT SPECIAL [BREAK ON THROUGH VOL.23]」に、強力なオーディオ&ビジュアル・ライブセットを引っさげ来日する。日本勢からは、Y.Sunahara(砂原良徳)も参加しライブセットを披露する。モードセレクターの公演情報なお、1月27日(金)には、DOMMUNEのプログラム『PLAY, JAPAN! Red Bull Music Academy』にDJセットでの緊急出演が決定。ライブとはまた異なった彼ら独特の敏腕ミックスを間近で観られるチャンスだ。モードセレクターは、レディオヘッドのトム・ヨークがフェイバリット・バンドと公言しており、アルバム『モンキータウン』にはトータル3曲で参加。先日、セカンド・シングル『Evil Twin feat.Otto Von Schirach』のミュージック・ビデオが公開になり、ギミックたっぷりな映像も話題になっている。彼らの前回の来日と言えば、レディオヘッドのジャパン・ツアーのオープニング・アクトとして来日した2008年。約3年半ぶりの来日公演では、より洗練されたDJと最先端のライブ・セットを見せてくれるだろう。
2012年01月24日キャラメルボックス『トリツカレ男』の製作発表が1月23日、都内で行われ、主演の畑中智行、客演の星野真里、金子貴俊、脚本・演出の成井豊が登壇した。「トリツカレ男」のチケット情報いしいしんじの小説を原作にしたこの舞台は、2007年に初演し、劇団内でも高い人気を誇る。何かに凝りだすと寝食を忘れてしまう主演のジュゼッペ役は畑中が続投。彼を陰日向になって助ける友達のネズミ・トト役には金子、またジュゼッペが恋する外国から来た無口な少女・ペチカ役に星野が扮し、新たなキャスティングで挑む。レストランのウェイターであるジュゼッペ(畑中)はオペラ、探偵、昆虫採集、外国語と様々なものに熱中し、ついには三段跳びに手を出し、世界新記録を樹立してしまう。そんな彼になかなか上達しがたい恋という難題が降ってきた。外国からやってきて、ジュゼッペの国の言葉を話せない美しい少女・ペチカは、心の中に多くの哀しみを抱えていて……。稽古を始めて1週間という短期間ながら、既に現場の盛り上げ役となっているという金子はネズミ役を演じることについて訊かれ、「昔、“オカマウス”というオカマのマウスの役をやったことがあります」と答え、早速会場を笑わせる。成井との縁は、成井が脚本・演出を担当した2010年の明治座公演『つばき、時跳び』に出演し、次回作もやろうと声をかけられたことと話し、「新しい金子貴俊を見せられたら。この舞台は勝負の作品」と意気込む。一方、星野は「現場の雰囲気は、自分のことで精一杯なので、金子さんにお任せして」と謙遜しながらも、「姉が早稲田の演劇サークルに入っていまして、その直属の先輩方が作られたキャラメルボックスに出演ということで、私以上に姉が興奮しております。家族の期待にも応えられるよう、精一杯努力したい」と、劇団との意外なつながりも披露した。前回から続投となる畑中は、常に一緒にいるトト役が金子に変わったことについて訊かれ、「トトがお兄さん肌、ジュゼッペが叱られながら導かれる構図は変わらないと思いますが、初演のトトを演じた岡田達也は劇団の先輩で、プライベートの関係性がそのまま舞台に出た。今回は金子さんとは年がひとつ違いで、仲の良い同学年の兄弟のようなイメージで舞台に乗るのでは。初演よりもやかましくなるかも」と、早くも金子とのマッチングを楽しんでいるようだった。作・演出の成井はホームグラウンドのサンシャイン劇場から赤坂ACTシアターへ初進出すること、初演との演出の違いについて訊かれ、「劇場の高さ、深さ、(サンシャイン劇場より)客席2倍であることを考慮すると、今までと同じことをしたら半分のお客さんにしか伝わらないものになってしまう。演出も新たに一から考え直さなくてはいけない」と語り、稽古での試行錯誤の一端がうかがえた。東京公演は2月16日(木)から29日(水)まで、同劇場にて。その後3月10日(土)・11日(日)の愛知・名鉄ホール、3月15日(木)から20日(火・祝)までは大阪・サンケイホールブリーゼにて上演する。チケットはいずれも発売中。
2012年01月24日脚本家、演出家、放送作家、俳優など、ともに様々な肩書きを持つ福田雄一とマギー(本名・児島雄一)。このふたりの雄一(=U-1)が共同で脚本・演出を担うユニット『U-1グランプリ』の2年ぶりとなる公演が決定した。U-1グランプリ case04『宇宙船(スペースシップ)』公演情報「僕らの関係性において、“イヤだと思うことが一緒”ってことがすごく大きいんですよね。だからこそふたりでやるのはすごく楽しい」と福田が言えば、「この信頼関係は、回を増すごとに厚くなっていますからね。お互いの使いこなし方を、お互いが非常によく理解している(笑)。だからやってて全然飽きない」とマギー。そんな彼らがこだわり続けているのが、“コント”という形態だ。「やっぱり僕ら、コントが一番好きなんですよね。おもしろいことって思いついても、それを成立させるのは意外と難しい。でもコントだと、わりと軽いタッチでできてしまうというか」(福田)。「一番おもしろいと思ったことをダイレクトに、最短距離で伝えられるのがコントだと思うんです。産地直送、みたいなね」(マギー)。2007年『取調室』、2008年『厨房』、2010年『職員室』(2010年) に続く新作は、『宇宙船(スペースシップ)』と題して、ワンシチュエーション・コント集を展開する。「今って時代的に、“オモシロ気”なものにみんなが食いつきやすいと思うんです。で、宇宙船って、なんかオモシロ気じゃないですか?ただ設定をリアルにすると発想は飛ぶんですけど、逆に設定をファンタジーにすると発想は小さくなる。だから宇宙船の中で、ものすごく細々とした話になるんじゃないかなと思う(笑)」(福田)。「宇宙船内の壁紙の色はどうする? とかね(笑)」(マギー)。また『U-1グランプリ』には、ジョビジョバ(=マギーがリーダーを務めたユニット。現在は活動休止中)のメンバーが出演するという楽しみも。今回は坂田聡が参加、マギーとの久々の共演に期待が高まる。しかしそれ以上に売り文句となりそうなのが……。「福田さんが出るってことですね。変な味わいがあって、これがおもしろい」(マギー)。「ただ全然セリフが言えないんですよ。だから行き当たりばったりで(笑)」(福田)。「上手なんですよ、うまい具合に間を外したりしますから。だからいい共演者ではあるんですけど、誰にとってもいい共演者ではない(笑)。つまり福田雄一のコントローラーを天からもらったのは僕だけっていう、変な自負はありますね(笑)」(マギー)。そんな福田が、今回は"演技派"として挑むと言う。いろいろな点で見逃せない舞台となりそうだ。U-1グランプリ case04『宇宙船(スペースシップ)』は、4月25日(水)から5月6日(日)まで東京・赤坂RED/THEATERにて上演。チケットは2月25日(土)に一般発売開始。取材・文:野上瑠美子
2012年01月24日劇作家/演出家の倉持裕が率いるペンギンプルペイルパイルズ、その2年ぶりの公演『ベルが鳴る前に』の稽古がスタートした。客演の奥菜恵と、オーディションで選んだ11人を迎えて、「劇団初期の頃のような」(倉持)、SF色の濃いストーリーを展開するという。作品の仕上がりを探るため、稽古中の奥菜と倉持を直撃した。ペンギンプルペイルパイルズ『ベルが鳴る前に』公演情報穏やかに澄んだ水面を眺めていると、思いもよらない不穏な影が下から徐々に浮かび上がる。小さな笑いに身を委ねているうちに、いつのまにか見知らぬ場所まで運ばれていることに気づく。倉持が描くのは、そんな心地よい裏切りと高い物語性に満ちた舞台だ。「物語の主軸はシルミ(奥菜恵)と恋人アロイ(小林高鹿)の“個人の事情”。それは村などの大義名分をもつ“社会の事情”と対立するようでいて、実は個人を優先することが社会にもつながるという部分を描きたい」と倉持。物語はトラックに乗ってどこかへ急ぐアロイと、乗り合わせた別のムラに住むダスタ(玉置孝匡)のシーンを何度も挟みつつ、“機械”のある村の外れや地下何層もの巨大な研究施設、さらに異常な自然現象が発生している町の集会所と場所を移しながら、その全貌を露わにしてゆく。この日に稽古していたのは、奥菜演じるシルミがアロイの作った"ある機械"を守って壁の前に立ちつくす場面。彼女の前には恋人の葬儀を始めようとする者や、無理やり“機械”を動かそうとする者など、次々にいわくありげな人々がやってくる。細かな間合いを何度も図って詰めてゆく倉持や、さまざまなやり方でスタッフまで笑いに誘うキャスト陣の中で、無造作なジャージ姿ながら強い光を放つ瞳の奥菜が印象的だ。彼女のきっぱりとした、同時に甘さを帯びた声で語られる言葉によって、物語はさらに謎を深めるようで……。倉持の構想にまずあったのは“人と機械”。好きでよく読むというスチームパンクの色合いを備える本作で、「芯にはどうしても奥菜さんの存在感が必要だった。人間性と無機質さの両面があるのも魅力」と語る。対して、倉持とは昨年のリーディング公演『瓶詰の地獄』に続いてのタッグとなる奥菜は「作品のすべてを飲み込むのはまだ時間がかかりそう」と笑いながらも、「一つひとつのセリフが深い。どういう意味だろうと想いを巡らせながら楽しくやっています」と話す。ちなみに身体の一部が機械になっている女性が描かれたフライヤーは、人気漫画家の中村明日美子によるもの。「タイトルもあえてシンプルなものにした」(倉持)というその真意は、ぜひ劇場で確かめてほしい。公演は、2月16日(木)から22日(水)まで東京・本多劇場にて上演。チケット発売中。取材・文:佐藤さくら
2012年01月24日Superfly初のアリーナツアー「Shout In The Rainbow!!」の模様を収録したライブDVD『Shout In The Rainbow!!』が、4月4日(水)にリリースされる。Superflyの情報を見る12月3日のさいたまスーパーアリーナを皮切りにスタートした「Shout In The Rainbow!!」は、さいたまスーパーアリーナ2DAYS、名古屋日本ガイシホール2DAYS、大阪城ホール2DAYSの全6公演で約7万人の動員を記録。DVDはツアーの最終公演である大阪城ホールのライブの模様を完全ノーカットで収録している。大阪城ホールは、Superflyにとってゆかりの会場で、2007年4月のデビュー直後にイベントに出演。初めてアリーナでライブをした場所が大阪城ホールである。実際にライブ中のMCでもこの時の思い出話を語っている。Superflyの映像作品は、2010年4月にリリースされた『Dancing at Budokan!!』以来。今年はSuperflyにとって、デビューから5年のアニバーサリーイヤーでもあることから、1stシングルからまる5年目の記念日となる、メジャーデビュー日の4月4日(水)にリリースすることが決定した。映像の内容は、MC、アンコール含む全21曲を初の完全ノーカット収録。ライブの臨場感を余すところなく収録し、Superfly=越智志帆のパワフルなボーカルと、圧倒的なパフォーマンスを十分に堪能できる作品となっている。なお、初回盤には新曲シングルCDが特典として付き、DVD+シングルの作品となる。同作は、初回盤、通常盤に加え、ブルーレイでもリリースされる。■Superfly/『Shout In The Rainbow!!』4月4日(水)発売初回盤【DVD+CD】 5000円通常盤【DVD】 4800円初回盤【Blu-ray+CD】 6000円通常盤【Blu-ray】 5800円
2012年01月24日セブン&アイグループが1月27日(金)から開催するバレンタインフェアの記者発表会が1月23日に行われ、同フェアのTVCMにも出演するAKB48の前田敦子、板野友美、高橋みなみ、指原莉乃が出席した。AKB48のチケット情報バレンタインのエピソードを聞かれたメンバーは、「小学6年生のときに、当時一番栄えている街だと思っていた横浜で一番高いチョコを買い、家まで渡しに行きました。結果は長くなるので言えないです」(板野)、「小学校6年間ずっと同じ人に渡し続けて、1回だけ返ってきましたよ」(高橋)、「学生時代は誰かに思いを寄せた経験がないので、(チョコを)あげようと思ったことすらないですね」(前田)と話し、「思い出ないでしょ?聞かなくても大丈夫」とメンバーから言われた指原にあたっては「確かにないです。メンバーにもあげたことないくらいなので」と意気消沈。しかしながら「でも今年こそ取り組んでみようとは考えています」と精一杯アピールした。セブン&アイグループは、AKB48とコラボしたバレンタインチョコレート『本命はどれ?チョコ』を27日(金)より販売する。板チョコは、それぞれ3枚、5枚のセットで、1枚だけビターチョコ、残りはミルクチョコが入っており、前田や高橋らメンバーの“キス顔”カードが封入されている。4人が出演するテレビCMは27日放送開始。CMに起用されたAKB48の『スイート&ビター』は本フェアのために書き下ろした曲で、2月15日(水)発売のニューシングル『GIVE ME FIVE!』に収録される予定。なお、AKB48のドキュメンタリー映画第2弾『DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る』が27日(金)より公開。チケットは発売中。
2012年01月24日平成15年より毎年実施され、今回で9回目となる「関西元気文化圏賞」贈呈式が、1月23日、シェラトン都ホテル大阪にて行われた。「関西元気文化圏賞」は、その年に文化を通じて関西から日本を明るく元気にすることに貢献した人物・団体等に対し、感謝と一層の活躍への期待をこめて贈られる。最も活躍し貢献した人・団体へ贈られる大賞は、INAC神戸レオネッサが受賞。FIFA女子ワールドカップドイツ2011において、日本代表チーム「なでしこジャパン」の澤穂希、川澄奈穂美ら主要選手7人を輩出、アジア勢初の優勝を成し遂げる原動力となった。今年のなでしこリーグでも念願の初優勝を達成、社会的にも女子サッカーの振興に大きく寄与したことが受賞理由だ。特別賞は、日本の伝統芸能の1つである能の伝承普及活動を行ってきた山本能楽堂に贈られた。4種類の上方伝統芸能が一度に楽しめる「初心者のための上方伝統芸能ナイト」は昨年100回記念公演を迎え、水と環境をテーマに2009年大阪で初演した新作能「水の輪」は、再演を重ね、11月に文化庁の国際芸術交流支援事業としてブルガリア公演を行い好評を博している。そして、将来性が期待できる人・団体へ贈られるニューパワー賞は、大阪の玄関口として昨年5月にグランドオープンした大阪ステーションシティ、計算性能ランキングTOP500において昨年6月と11月の2期連続で世界1位を獲得したスーパーコンピュータ「京」の開発チーム、大阪・岸和田を舞台にしたNHK連続テレビ小説『カーネーション』で素晴らしい演技を見せている尾野真千子、「プリンセス・トヨトミ」の著者・万城目学がそれぞれ受賞した。いずれも、東日本大震災により甚大な被害を受けた日本国民を元気づけ、関西を中心に明るい話題を提供してくれた人や団体として、今後の活躍に期待が寄せられる。
2012年01月23日5月10日にデビュー20周年を迎えるMr.Childrenの全国ツアー「MR.CHILDREN TOUR POPSAURUS 2012」のスケジュールが決定。4月14日(土)大阪・京セラドーム公演を皮切りに、6月6日(水)愛知・ナゴヤドーム公演まで全国5か所10公演が開催される。「Mr.Children」の公演情報各公演チケットの一般発売は、3月31日(土)10:00より。また一般発売に先駆けて、Mr.Children Official Fan Club「FATHER&MOTHER」会員チケット先行抽選予約をはじめ、チケット先行予約の受付も決定している。◆MR.CHILDREN TOUR POPSAURUS 20124月14日(土) 大阪・京セラドーム大阪4月15日(日) 大阪・京セラドーム大阪4月29日(日) 福岡・福岡 Yahoo! JAPANドーム4月30日(月・祝) 福岡・福岡 Yahoo! JAPANドーム5月19日(土) 北海道・札幌ドーム5月23日(水) 東京・東京ドーム5月25日(金) 東京・東京ドーム5月26日(土) 東京・東京ドーム6月5日(火) 愛知・ナゴヤドーム6月6日(水) 愛知・ナゴヤドーム◆チケット販売スケジュール○Mr.Children Official Fan Club 「FATHER&MOTHER」会員チケット先行抽選予約[受付期間]2月1日(水)0:00~2月16日(木)23:59○ツアー特設サイト 1次チケット先行抽選予約[受付期間]2月27日(月)15:00~3月5日(月)23:59○ツアー特設サイト 2次チケット先行抽選予約[受付期間]3月6日(火)15:00~3月15日(木)23:59○一般発売3月31日(土)10:00
2012年01月23日BIGBANGや2NE1、SE7ENなどが所属する韓国の音楽事務所・YG ENTERTAINMENT(ワイジーエンタテインメント)の設立15周年記念イベント「YG Family Concert in Japan」の最終公演が1月22日、さいたまスーパーアリーナで開催。同事務所所属全7組のアーティストが、3万5000人を熱狂のパフォーマンスで沸かせた。2NE1の公演チケット情報同公演は、21日に同所で、今月7日・8日にも京セラドーム大阪で開催され、全公演で約16万人を動員するほどの人気ぶり。ひときわ大きな歓声に迎えられたのは、約8か月ぶりに5人揃って日本のステージに立ったBIGBANG(ビッグバン)。3月に日本でアルバム・リリースの予定を発表し、『ガラガラ GO!!』『TONIGHT』などの人気楽曲全8曲を披露し、客席を歓喜と熱狂の渦に巻き込んだ。この日は、音楽プロデューサーの小室哲哉がゲストで登場。昨年11月に日本デビューしたGummy(コミ)が、小室のピアノ演奏のもと、globeの楽曲『DEPARTUERS』を披露するサプライズも。また、所属アーティストが一堂に会すイベントならではの企画も実現。SE7ENとSOL、V.I、D-LITE(すべてBIGBANG)、SE7ENとD-LITE(BIGBANG)、JINUSEAN(ジヌション)とダラ(2NE1)のコラボレーションステージや、V.IがSE7ENの韓国デビュー時の格好で楽曲をカバーするなど、ほかでは観られないパフォーマンスの連続に客席もヒートアップした。さらに、アンコールでは、2NE1とGummyがBIGBANGの楽曲『マジマク インサ』のカバーを、PSY(サイ)がレディー・ガガとビヨンセのパロディで爆笑の渦に巻き込み、BIGBANGが2NE1の楽曲『I AM THE BEST』のカバーで盛り上げると、最後は全員でJINUSEANの楽曲『マレジョ』を歌い、約3時間半のステージの幕を下ろした。
2012年01月23日今年の10月で開場15周年の節目を迎える新国立劇場。1月23日、来期2012/2013シーズンのラインアップが同劇場にて発表された。演劇芸術監督の宮田慶子と舞踊部門芸術監督のデヴィッド・ビントレーが登壇し、それぞれラインナップの特徴や抱負について語った。「演劇部門は冒険をしました。全8作のうち4本が新作」と語る宮田は、4本のうち3本を海外の演劇人と新作を作る新シリーズ≪With-つながる演劇-≫に費やす。ウェールズのギャリー・オーウェン、おなじみの鄭義信、ドイツのローラント・シンメルプフェニヒ、以上3名の新作を届ける。もう1本の新作は劇場待望の子供向け企画で、長塚圭史作・演出、近藤良平振付の『音のいない世界で』。出演は長塚、近藤、首藤康之、松たか子で、豪華キャストの競演も楽しみだ。そのほか2009年度の演劇賞を多数受賞した『ヘンリー六世』とほぼ同じキャストがその続編に挑む『リチャード三世』を筆頭に、2010年から続くシリーズ≪JAPAN MEETS… -現代劇の系譜をひもとく-≫の第7弾であるアーサー・ミラーの『るつぼ』や、福田善之の『長い墓標の列』、2010年に続いて再び上演する別役実の『象』が揃う。一方、舞踊部門のバレエは全6作品。ビントレー芸術監督が「音楽的にも多種多様なものを聴いて頂け、バラエティ豊かな踊りを目にできる格好の機会」と話す3本立てのミックス・プログラムを2本ラインアップした。昨年震災のため公演中止を余儀なくされた新制作の『ダイナミック ダンス!』と2010年度の開幕作品として上演され、新たにビントレーの近作「E=mc2」を加えた『ペンギン・カフェ』(仮題)を用意。そのほか新制作の『シルヴィア』、おなじみのレパートリー『シンデレラ』、『ジゼル』、『ドン・キホーテ』が並ぶ。舞踊部門のダンス・ラインアップは全4本、うち新作が2本だ。森山開次『曼荼羅の宇宙』は、NHKの特集番組『空海 ~至宝と人生』で披露したソロダンスをさらに深く掘り下げる内容。また、新国立劇場で代表作を生み出してきた平山素子による音楽3部作公演(仮題)も楽しみだ。そのほか、新国立劇場バレエ団とのコラボレーションを図るDANCE to the Future 2013、ユニット・キミホの新作が観られるAプロと高谷史郎/ダムタイプの『明るい部屋』のBプロを連続上演するDANCE PLATFORM 2012を予定。演劇部門、舞踊部門ともに、10月より新ラインナップの上演を開始する。演劇の『リチャード三世』は7月22日(日)、『るつぼ』は9月2日(日)にチケットを発売。また、バレエの『シルヴィア』は7月21日(土)、『シンデレラ』は9月15日(土)、ダンスの森山開次『曼荼羅の宇宙』は7月28日(土)、DANCE PLATFORM 2012は9月9日(日)に前売を開始する。
2012年01月23日劇団四季のミュージカル『エビータ』が1月22日、東京・自由劇場にて開幕した。劇団四季『エビータ』チケット情報はこちら『エビータ』はアルゼンチン元大統領ホアン・ペロンの妻、エバ・ペロン(エビータ)の激動の生涯を綴ったミュージカル。作曲はミュージカル界の巨匠、アンドリュー・ロイド=ウェバーで、彼が『キャッツ』『オペラ座の怪人』などを生み出す前の1978年にロンドンで初演された。その完成度の高さから、ロイド=ウェバーの最高傑作と称されることも多い作品だ。1996年にはマドンナ主演で映画化もされている。日本では1982年に劇団四季が初演して以来、コンスタントに上演を繰り返しているが、日本初演から30周年、そしてエビータ没後60年となる節目の年に、2年ぶりに東京の地に帰ってきた。エビータ役は野村玲子。私生児に生まれ、男たちを踏み台に大統領夫人にまで上り詰めるヒロインの姿を、野村は激しいまでの意志と信念の女として力強く演じきる。民衆からは聖母と崇められ絶大な人気を誇る一方で、国の経済を破綻させたと弾劾される、清濁併せ持つ難役だが、この役を長く演じている野村らしい気迫のステージで物語の奥深さを鮮やかに創出した。その野村は、「再びこの作品に携われることを、大変嬉しく感じています。信念を貫き、熱く美しく人生を駆け抜けたエビータの姿をお伝えできるよう、ひとつひとつの公演を大切に演じて生きたいと思います」とコメント。また、ややもすれば泥臭くなってしまうヒロイン像に狂言回しとしてシニカルな視点を投げかけるのは、革命家、チェ。こちらも、同役を長く演じている芝清道が抜群の安定感で演じていて見ごたえがある。公演は2月26日(日)まで。なお、エビータ役は秋夢子とのWキャスト。前回公演よりエビータ役として出演している秋も、歌唱力・ビジュアルともエバの力強さにぴったりだが、もともとは柔らかさを持ち味とする野村とシャープな秋、女優としてはまったく毛色の違うふたり。見比べてみるのも面白い。チケットは発売中。
2012年01月23日17世紀オランダ絵画を代表する画家、ヨハネス・フェルメール。その静ひつで美しい作品は、350年以上の時を経て、近年、世界的ブームとなっている。特に2012年は、3つの展覧会で6作品が日本に上陸する「フェルメール・イヤー」となることから、大きな注目を集めている。「フェルメールからのラブレター展」のチケット情報この「フェルメール・イヤー」の皮切りとして、東京・渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムで開催されている『フェルメールからのラブレター展』。本展は、世界中にわずか30数点しか現存していない希少なフェルメール作品のうち、彼が最盛期に描いた《手紙を読む青衣の女》《手紙を書く女》《手紙を書く女と召使い》の3点が展示されている話題の展覧会だ。先日、月刊誌『ウレぴあ』・『SODA』(ぴあ発行)の企画で読者が招かれ、『フェルメールからのラブレター展』の夜間鑑賞会が開催された。今回の展覧会は「コミュニケーション」をテーマに、17世紀オランダ絵画約40点が紹介されるなか、やはりフェルメールが展示されている部屋が盛況で、鑑賞会の参加者は皆、時間をかけてじっくりと見入っていた。フェルメールの絵の特徴は、ラピスラズリなど高価な画材を使って彩色された“フェルメール・ブルー”と呼ばれる青色と、黄色の使い方。そして、まばゆい光の粒までをも描く緻密な描法にある。特に、オランダ・アムステルダム国立美術館が所蔵する《青衣の女》は、修復後に世界初公開される貴重な機会ということもあり、参加した参加者は、「修復されて、美しいフェルメール・ブルーが甦った姿に会えて感動!」と、喜びを語っていた。また、「フェルメール作品を間近で見ると、驚くほど細かい描写に驚かされた。これまで作品画集を見ていたが、今日、初めて気付いたことが沢山あった」という感想も。フェルメールの描写は、よく写真のようだと言われるが、作品と対面すると絵画世界の中に引き込まれる魅力があるようだ。フェルメールの作品世界が堪能できる『フェルメールからのラブレター展』は、3月14日(水)まで開催。チケットは発売中。
2012年01月23日1月9日に「20th Anniversary Mr.Children“POPSAURUS 2012”」と題し、第1弾としてベスト盤発売&全国ツアー開催を発表したばかりのMr.Childrenが「POPSAURUS 2012」第2弾を発表。ニューシングル『祈り ~涙の軌道/End of the day/pieces』、スタジアムツアーのライブ映像『Mr.Children STADIUM TOUR 2011 SENSE -in the field-』を4月18日(水)に同時リリースする。Mr.Childrenの情報を見る近年の代表曲として人気が高い『HANABI』から3年7 か月ぶりとなるニューシングルは、生田斗真・吉高由里子主演、東宝初の2部作連続ロードショーとして今春公開となる映画『僕等がいた』前篇主題歌『祈り ~涙の軌道』と、後篇主題歌『pieces』、さらに2012年の初レコーディングで制作されたばかりのミスチル最新サウンド『End of the day』の3曲を収録したトリプルA面。また、同時リリースとなるライブ映像は、アルバム『SENSE』を引っさげ、6か所10公演で42万人を動員した全国スタジアムツアーのハイライト(セミファイナル)、大阪長居陸上競技場でのライブを完全収録。また、デビュー日の5月10日(木)に発売が決定しているベスト『Mr.Children 2001-2005<micro>』『Mr.Children 2005-2010<macro>』の価格・初回仕様と、全国ツアー「MR.CHILDREN TOUR POPSAURUS 2012」の日程&会場も発表。今後も続々と発表となる「20th Anniversary Mr.Children“POPSAURUS 2012”」に注目だ。■『祈り ~涙の軌道/End of the day/pieces』4月18日(水)発売1200円■『Mr.Children STADIUM TOUR 2011 SENSE -in the field-』4月18日(水)発売[DVD]6300円[BD]7300円■『Mr.Children 2001-2005<micro>』『Mr.Children 2005-2010<macro>』5月10日(木)発売各2800円初回限定盤:CD+DVD「MUSIC VIDEO」/ライナーノーツ&歌詞ブックレット付き※CD/DVDともに収録曲未定■「MR.CHILDREN TOUR POPSAURUS 2012」4月14日(土)・15日(日)大阪・京セラドーム大阪4月29日(日)・30日(月・祝)福岡・福岡 Yahoo ! JAPAN ドーム5月19日(土)北海道・札幌ドーム5月23日(水)・25日(金)・26日(土)東京・東京ドーム6月5日(火)・6日(水)名古屋・ナゴヤドーム
2012年01月23日アルバム『ムーンウォーク / 月球漫歩』(1月25日発売)で日本デビューする台湾の男性3人組アイドルユニット・JPM(ジェイピーエム)が、2月19日(日)に東京・SHIBUYA-AXにて初来日イベント「はじめましてJPMです!-MINI LIVE & FAN MEETING-」を開催する。JPMの公演チケット情報JPMは、2006年に台湾のテレビ番組『模范棒棒堂』というオーディション番組から誕生したアイドルグループ・LollipopのメンバーだったJayとPrince、2008年にLollipopの2世代目として登場したChoc 7のメンバーだったModiが新たに結成したアイドルユニット。ユニット名は3人の頭文字から名づけられ、2011年8月にアルバム『ムーンウォーク』で台湾デビューした。同アルバムは発売からわずか1週間で5万枚のセールスを記録。F4や飛輪海に続く、台湾出身のアイドル・ユニットとして期待されている。日本で初となるイベントは、ライブとファンミーティングの2部構成で行われ、当日、JPMの日本デビューアルバムを会場に持参すると、CDに直接サインする特別企画も行われる。チケットは、1月21日(土)10時より一般発売される。アルバムは、初回生産限定盤と通常盤の2バージョンがリリースされ、初回盤には、台湾盤に収録された60分のオフショット映像とミュージックビデオのほか、日本盤のみボーナストラックとして2曲のミュージックビデオとインタビュー映像が収録されたDVDが付く。メンバーも制作に携わっており、Jayはプロデュースと作詞・作曲を、ほかのメンバーも作詞を手がけるなど、それぞれの個性を活かされたアルバムとなっている。
2012年01月20日2009年のブザンソン国際指揮者コンクール優勝以来、世界から注目を集めている指揮者・山田和樹が、日本フィルハーモニー交響楽団の正指揮者に就任することが決定した。任期は2012年9月から2015年8月までの3年間の予定。「日本フィルハーモニー交響楽団」のチケット情報1979年神奈川県生まれの山田和樹は、2009年に小澤征爾や佐渡裕が歴代優勝者に名を連ねる「ブザンソン国際指揮者コンクール」で優勝。2010年に小澤征爾が総監督を務める音楽祭「サイトウ・キネン・フェスティバル松本」に初出演。現在は、NHK交響楽団の副指揮者を務めるなど、活躍の場を広げている。日本フィル正指揮者就任と同じ今年9月にはスイス・ロマンド管弦楽団の首席客演指揮者にも就任、2013年12月にはウィーン・デビュー(ウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団)を予定するなど、世界のオーケストラからも熱い視線を注がれる、まさに日本指揮界のホープだ。日本フィルハーモニー交響楽団とは、2010年11月の横浜定期演奏会で共演。その後、2011年4月と12月の東京定期演奏会にも客演し、オーケストラから理想的な響きを導き出すその人間性と、緻密に構築された音楽作りには、すでに楽団内から賞賛の声が上がっている。山田和樹の日本フィル・正指揮者就任披露演奏会は、2012年11月9日(金)・10日(土)にサントリーホールにて開催。チケットの一般発売は6月6日(月)より。◆日本フィルハーモニー交響楽団 山田和樹 正指揮者就任披露演奏会第645回東京定期演奏会【日時】11月9日(金) 19時開演11月10日(土) 14時開演【会場】サントリーホール指揮:山田和樹ピアノ:パスカル・ロジェ<プログラム>野平一郎:グリーティング・プレリュードガーシュウィン:ピアノ協奏曲ヴァレーズ:チューニング・アップムソルグスキー(ストコフスキー編曲):組曲《展覧会の絵》
2012年01月20日2010年のジェネーヴ国際コンクール優勝で一躍時の人となったピアニストの萩原麻未が、第13回ホテルオークラ音楽賞を受賞することが決定した。「萩原麻未」の公演情報1986年広島生まれのピアニスト萩原麻未は、2010年の第65回ジュネーヴ国際コンクール ピアノ部門において日本人初優勝。その快挙と「卓越した瞬発力、感性の豊かさ、目を見張る楽曲への没入度」が高く評価されたほか、2011年4月にパリのユネスコ本部で開催された東日本大震災復興支援チャリティ・コンサートへの出演などの活動も認められ、同賞受賞が決定した。受賞決定にあたり萩原麻未は、「日頃より支えてくれる先生、友人、家族、そしてお世話になっている全ての方々に感謝します。現在はパリで音楽の勉強を続けており、今後はソロ活動はもとより、大好きな室内楽の分野でも経験を積んでいきたいと思っています」と、喜びと今後の抱負を語っている。萩原麻未の今後の国内での演奏活動は、2月の「東芝グランドコンサート2012」出演、3月のヤマハホール「フランスの情景」などが予定されている。◆ホテルオークラ音楽賞 歴代受賞者第13回 2011年 宮田大(チェリスト)・萩原麻未(ピアニスト)第12回 2010年 金子三勇士(ピアノ)・松田理奈(ヴァイオリン)第11回 2009年 辻井伸行(ピアノ)・南紫音(ヴァイオリン)第10回 2008年 神尾真由子(ヴァイオリン)・田村響(ピアノ)第9回 2007年 村治佳織(ギター)・佐藤俊介(ヴァイオリン)第8回 2006年 庄司紗矢香(ヴァイオリン)・小菅優(ピアノ)第7回 2005年 小山実稚恵(ピアノ)・アントネッロ(アンサンブル)第6回 2004年 若林顕(ピアノ)・大萩康司(ギター)第5回 2003年 小川典子(ピアノ)・林美智子(声楽/メゾソプラノ)第4回 2002年 上岡敏之(指揮)・高橋薫子(声楽/ソプラノ)第3回 2001年 徳永二男(ヴァイオリン)・森麻季(声楽/ソプラノ)第2回 2000年 阪哲朗(指揮)・佐々木典子(声楽/ソプラノ)第1回 1996年 矢部達哉(ヴァイオリン)・緑川まり(声楽/ソプラノ)
2012年01月20日作曲家ジョージ・ガーシュインと実兄アイラ・ガーシュインの兄弟コンビが最後に共作したブロードウェイミュージカル『MY ONE AND ONLY』。その初となる日本版上演の製作発表が都内にて行われ、主演の坂本昌行をはじめ大和田美帆、大和悠河、鈴木綜馬、川平慈英といった実力派俳優が揃って登場した。ブロードウェイミュージカル『MY ONE AND ONLY』チケット情報1983年のトニー賞で3部門を受賞した本作は、軽快なタップダンスを中心に繰り広げられるロマンチック・ラブコメディ。世界初の大西洋無着陸横断飛行を夢見るパイロット、ビリー(坂本)が水中レビューショーのスター、イーディス(大和田)に一目惚れするところから物語は動き出す。ビリー役について「最初はちょっとイケてない男なんですが、(川平)慈英さん扮するマジックスに恋愛の手ほどきを受けながら素敵な男に変わっていきます」と語った坂本は、川平の出演舞台『雨に唄えば』を観て以来、共演することを夢見ていたと告白。「慈英さんとシーンを作りながら、ビリー同様に僕自身も成長していきたい」という坂本の熱いコールを、川平はひざまずくパフォーマンスで受けとめて会場を沸かしていた。「坂本くんは作品に対してとても真摯な人。僕も共演できて嬉しいです。大変なことの多い今のご時世、この舞台で多くの人にハッピーエナジーを届けたい」と川平。ビリーとの熱烈なラブシーンもあるというイーディス役の大和田は「いつもオッチョコチョイな三枚目の役が多くて、スターの役は初めて。ラブストーリーも久しぶりなので頑張りたい」と期待の表情。また、ビリーに恋心を抱く女性整備士ミッキーに扮する大和は「ビリーの夢を支えながらも実は……、という影の部分を持つ役柄。今回は“やんちゃ”にやりたいですね。(元宝塚トップの)本来の持ち味を生かせるんじゃないかと」と自信の笑みを見せる。ビリーとイーディスの恋を妨害するニコライ皇子役の鈴木は、「坂本くんをいじめる役で台本を読んでニヤニヤしました。どう彼をいたぶるか僕のテクニックを楽しみにしてください」と語り、会場の笑いを誘った。坂本が「稽古場は絶対に楽しくなる」と断言するほどに出演陣のムードは上々。ミュージカルスターとしてトップを走り続ける彼が、ガーシュインの名曲に乗せて魅せる華麗なステップに期待したい。「水を蹴りながらのタップシーンは大きな見せ場。肩の力を抜いてラブコメディを楽しんでいただければと思います」(坂本)。公演は3月10日(土)から24日(土)まで東京・青山劇場、3月29日(木)から4月1日(日)まで大阪・シアターBRAVA!にて上演。チケットは1月21日(土)10:00より発売開始。取材・文:上野紀子
2012年01月20日2012年3月31日(土)に幕張、4月1日(日)に神戸で開催されるロック・フェスティバル「PUNKSPRING 2012」の出演アーティスト第5弾が発表。幕張公演に10-FEETの出演が決定、さらに神戸公演にはKNOCK OUT MONKEYがオープニング・アクトに抜擢された。「PUNKSPRING 2012」公演情報「PUNKSPRING」は例年豪華な顔ぶれで話題になる注目の春フェス。今年は、海外からTHE OFFSPRING、SUM41、NEW FOUND GLORY、ALL TIME LOW、DESCENDENTS(幕張公演のみ)、SUICIDAL TENDENCIES(幕張公演のみ)、日本からONE OK ROCK、Fear, and Loathing in Las Vegas、TOTALFAT、WE ARE THE IN CROWDが出演する。チケットの一般発売は1月28日(土)10:00より。チケットぴあでは現在インターネット先着先行を実施中。幕張公演は1月26日(木)、神戸公演は1月23日(月)まで受付。
2012年01月20日手塚治虫の長編歴史漫画の代表作として知られる『陽だまりの樹』が、上川隆也と吉川晃司のダブル主演で上演される。ふたりの共演は今回が初めてで、吉川はストレートプレイ初挑戦となる。今年4月の上演に先立ち、1月19日に制作発表記者会見が行われ、意気込みを語った。『陽だまりの樹』チケット情報『陽だまりの樹』は、テレビアニメ化や過去4回の舞台版をはじめ、数多く上演されている作品。太平の世の中にあり、いつの間にか内部が腐ってしまった徳川幕府が終わりを迎えようとしている幕末の時代に、エリートだが夢想家でノンポリな医者の手塚良庵(上川)と、無骨で真面目な性格で模範的な武士の伊武谷万二郎(吉川)の、対照的なふたりが絆を深めながら混乱の時代を生き抜く物語だ。種痘所開設や黒船来航、戊辰戦争、西南戦争と激動する時代の中で、理想と現実にもがき苦しみながらも精一杯生きるふたりの姿が描かれる。女にだらしなく情に厚い良庵を演じる上川は「こういった軟派な役がらは、実は今まであまりやらせてもらったことがなく、新鮮な気持ちでお受けしました。僕は殺陣もなく体力的な心配はありませんので、良庵の人となりをしっかり考えながらやってみたい」と語った。自身の役について質問を受けた吉川は「知力面は上川さんにおまかせして、僕は体力面かなと。セリフが少ないと(下手が)バレなくていいな」と冗談をとばしつつも「ミュージカルの経験はあるが、ストレートなお芝居は初めてなので、とにかく無心で真っ白なキャンバスとして余計なものを持ちこまないようにしたい。練習では恥をかきにいけることが嬉しいし、ありがたい。胸をお借りして学ばせてもらう」と謙虚な姿勢をみせた。そんな吉川について上川は「何をしてくれるかの方が楽しみ。他にも経験豊かな役者が揃いますが、皆さんが刺激を受けるのはやっぱり吉川さんからだろうと思います」とコメント。また、初共演については「僕とは同い年なので、舞台の上以外でのコミュニケーションも楽しみです。同じ時代感を持っているというのは、きっと舞台にも現れてくるでしょうね。主に音楽をやってこられた吉川さんと、芝居しかやってこなかった僕とで生まれる異文化交流もあるでしょうし、共通する部分と異なった部分からのハイブリッド感が出ればいいなと思っています」と期待を語った。現代日本にも通じる激動の時代背景で展開する本作。舞台経験の豊富な上川と、音楽での実績をもつ吉川。ジャンルは違えど生のステージを得意とするふたりが、手塚マンガをどのようなコンビネーションで舞台化するのか見ものだ。東京公演は4月13日(金)から23日(月)まで東京・サンシャイン劇場、大阪公演は5月4日(金・祝)から20日(日)まで新歌舞伎座、名古屋公演は5月24日(木)から27日(日)まで中日劇場で上演。チケットは東京・大阪公演は1月28日(土)10:00より、名古屋公演は3月26日(月)より発売開始。(文大林計隆)
2012年01月20日ドラマ『素直になれなくて』『ビューティフルライフ』の脚本や、近年では映画『ハルフウェイ』の監督を手がけるなど、映像のフィールドで活躍してきた脚本家・北川悦吏子がついに“初舞台”に挑む。北川が初めて舞台の脚本を手がける『彼女の言うことには。』で主演を務めるのは、毎年「理想の女性上司ランキング」で上位に入るなど、ハンサムウーマンぶりで幅広い層に人気の真矢みき。共演には筒井道隆と矢田亜希子も決まり、舞台での北川ワールドに期待が膨らむ。演出は昨年のドラマ『それでも、生きてゆく』が話題を呼んだ永山耕三が担当。北川とドラマ『ロングバケーション』でタッグを組んだ仲だけに、表現の場を舞台に移した本作でどんな化学反応を起こすのか注目だ。『彼女の言うことには。』チケット情報物語は、パリ発成田行きの飛行機の中で、隣り合わせた男女が恋に落ちるか落ちないか、というもの。ほぼワンシチュエーションというのは北川作品でも初めての試みで、これも舞台ならでは。そして真矢が演じる主人公は一見イイ女なのだが、どこか一生懸命な様子が滑稽でもあり……という役どころ。「ちょっとカッコつけて洋書を読んでみたり隣に座った人が気になったりと、私が普段機内でやっていることがそのまま描かれていてビックリしました(笑)」とは、台本を読んだ真矢の感想。対する北川は「真矢さんってクールビューティーに見えるけど、バラエティ番組とか素の時の彼女をみたら、“面白(おもしろ)、かわいい人だ!てわかっちゃったんです。視線の動き方とか(笑)。そこからどんどんヒロインのイメージが膨らみました」とさすがの洞察力を披露。「それにせっかくこんなチャンスを頂いたのだから、ドラマでは出来ないことを全部やろうと。だから書くのはすごく苦しかったけれど、初めてのことばかりで楽しかったですね」と北川。真矢も「こういう等身大の女性で、恋愛が絡む役というのはほとんど初めて。新しい役は常に挑戦と思って挑みたい」と意気込みを語った。対談中も「脚本はリアルに、こういうことあるある、っと思えてもらえてナンボだと思ってます。だから、自分が経験した見苦しいこと、つらいこと、情けない思い、満載です(笑)」と話す北川に、「私もそのタイプで、だからしょっちゅう頭をぶつけてばかり」と共感しきりの真矢。「よくある恋愛ドラマのような展開はつまらない。雨降りの軒下で雨宿りをした男女が、一瞬で恋に落ちる、みたいなのがいやなんです。隣り合った飛行機の中。12時間あれば、化粧もはげるし、寝たら鼾もかくかも、という長すぎる出逢いをコミカルに描きたかった」(北川)、「北川さんの脚本はト書きに『さて、ここでどうなるか』と呼びかけがあって、こちらもどうやろうかって考えるのが楽しい」(真矢)と、まさに脚本家と女優のコラボを予感させる本作。演劇好きだけでなく、ドラマ好きにもオススメの一本となりそうだ。取材・文佐藤さくら公演は4月15日(日)から5月6日(日)まで東京・パルコ劇場にて上演。チケットは年3月3日(土)より発売開始。その後、名古屋、大阪、福岡と各地を回る。
2012年01月20日