実生活でパートナー同士のホアキン・フェニックスとルーニー・マーラが、映画『The Island』(原題)で共演することが決定した。製作・配給会社の「FilmNation Entertainment」が発表した。監督・脚本は、『イーダ』でアカデミー外国語映画賞(当時)を受賞したパヴェウ・パヴリコフスキ。実話から構想を得た作品で、ジャンルはドラマティックスリラーだという。舞台は1930年代で、主人公は、文明社会に背を向け無人島に自らの楽園を築き、そこで生活を送っているアメリカ人カップル。しかし、その島をヨットで通りかかった大富豪により、2人がタブロイド紙をにぎわせることになると事態は一変。自称・伯爵夫人が島に高級ホテルを建てて乗っ取ろうと画策し、奇妙な恋人2人を率いてやってくる。彼らは2人が築き上げた楽園を脅かし始め、すぐに戦線が張られる。心理戦が続き、誘惑、嫉妬、不貞、裏切り、そしてついには殺人にまで発展。同時に、自然そのものが島の人々の脅威となり…。ファンは、『her/世界でひとつの彼女』『ドント・ウォーリー』『マグダラのマリア』で共演し、相性の良さを見せてきたホアキンとルーニーの再共演に歓喜の声を上げている。また、「まるで2人の私生活のドキュメンタリーのよう」「2人とも、演技をしなくてそのままで大丈夫そう」と、2人が送る生活そのもののような映画になりそうだと指摘する声も。撮影は2023年に行われる予定。(賀来比呂美)
2022年10月25日『イーダ』のパヴェウ・パヴリコフスキ監督最新作、第91回アカデミー賞では3部門にノミネートされた映画『COLD WAR あの歌、2つの心』。この度、本作の本予告映像がいち早くシネマカフェに到着した。今回の映像は、冷戦下、歌手を夢見るズーラ(ヨアンナ・クーリク)が、ピアニストのヴィクトル(トマシュ・コット)も審査員を務める、ポーランドの民族音楽舞踏団マズレクのオーディションを受けるところからスタート。2人は瞬く間に激しい恋に落ち、ズーラはマズレクの花形として活躍。しかし、ジャズへの渇望を止められないヴィクトルは、ズーラと共にパリへの亡命を決意するものの、無情にも冷戦の時代は2人を引き裂いていく…。また本作では、美しいモノクロの映像とともに流れる印象的な歌も必聴。映像でも流れる「Dwa serduzka(2つの心)」は、ポーランドの伝統音楽と舞踏を継承する実在の楽団で、本作では“マズレク”のモデルとなった“マゾフシェ”が長く歌い繋いできたスタンダードナンバー。冒頭のズーラがマズレクのオーディションで歌う際は、東側の象徴である純粋なポーランド民謡として。また、パリのジャズバーで歌う際は、当時東側では禁止されていた西側の音楽、ジャズのバージョンとしてと、異なった形で登場している。形を変えながら何度も登場する本楽曲は、ズーラとヴィクトルの関係性や時代の変化を表すメタファーとして表現。ズーラとヴィクトルに次いで、“3人目の主人公”と言われるほどの重要な役割を担う“音楽”を、まずはこちらからご覧あれ。『COLD WAR あの歌、2つの心』は6月28日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:COLD WAR あの歌、2つの心 2019年6月28日よりヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開
2019年05月11日