サントリーの限定アルコール「アイスの実×ビアボール」が、2023年8月14日(月)から8月31日(木)まで、大阪・クリスタ長堀 滝の広場にて提供される。炭酸水で作る「ビアボール」×「アイスの実」「アイスの実×ビアボール」は、“炭酸水でつくる”サントリーの人気ビール「ビアボール」に、江崎グリコの人気アイス「アイスの実」をゴロゴロと入れた限定アルコールドリンク。苦味のあるビールに、果実感たっぷりの甘いアイスが意外にもマッチする、ユニークな一杯となっている。また“シュワシュワ”と炭酸が弾ける、爽快な飲み心地も「ビアボール」ならでは。思わず写真におさめたくなる、カラフルなビジュアルも魅力的だ。【詳細】「アイスの実×ビアボール」500円期間:2023年8月14日(月)~8月31日(木)営業時間:平日16:00~21:00/土曜・日曜12:00~21:00場所:クリスタ長堀 滝の広場南側イベントスペース「ビアボールBAR」住所:大阪府大阪市中央区南船場4丁目 長堀地下街※ラストオーダーは閉店30分前※期間中は、「ビアボール 定番4%」400円 、「ビアボール ガッツリ8%」400円も提供。すべてプラカップ。※20歳未満の方への提供不可。
2023年08月07日繊細かつ大胆な技を目の前の板場で舌に“全集中”で味わう、美味を極めた会席100種類以上のお猪口からお好みの1杯を繊細かつ大胆な技を目の前の板場で路地裏に慎ましく暖簾を掲げる外観大阪メトロ長堀橋駅から徒歩約5分。大阪随一の繁華街・ミナミにほど近い立地ながら、その喧騒とはかけ離れた島之内に【太庵】はあります。『ミシュランガイド大阪』で何度も三ツ星に輝く名店ながら、提供される料理には、桜の花をあしらったり、貝殻の器を使ったりなど、過度な演出は一切なし。とことんシンプルな皿から伝わる誠実なおいしさに、熟練の丁寧な仕事を感じることができます。熟練の料理人が目の前で調理をする姿に魅了されるカウンター木を多用した落ち着いた雰囲気の店内では、時に繊細、時にダイナミックに調理を行う料理人の手元がダイレクトに眺められるカウンターが主役。さらに、接待やご家族で利用しやすいテーブル席も備えており、テーブル席からも板場が目の届く範囲にあるため、カウンターのようなライブ感が楽しめます。舌に“全集中”で味わう、美味を極めた会席料理を華やかに見せようとすると、往々にして盛り付けや飾りにこだわりたくなるものですが、「出落ちの料理になりたくない」というのが高畑さんの流儀。「器や盛り付けに凝り過ぎると、そちらばかりに集中し、味わうという行為がないがしろになる。食べるときは、舌に神経を全集中してもらいたい」と語ります。そんな高畑さんが腕によりをかけた、味わい確かな美味が次々に集う会席は、ミシュラン三ツ星も納得の馳走ばかり。ここからはその中でも、お店オススメのメニュー3品をご紹介します。『苺と黒豆のゼリー寄せ』『八寸』丁寧かつ確かな仕事で、旬の食材の魅力を最大限に引き出す『八寸』花わさびとうるいのおひたし、わかめとサザエの酢の物、帆立貝とふきのとうの佃煮ほか、手間暇をかけた5品が並ぶ春のある日の八寸。いずれも見た目にどこか温もりが感じられ、味わえば、食材の滋味を最大限に引き出す、店主の衿を正した料理への姿勢が感じられます。うぐいす豆のグリーンとイチゴの赤色のコントラストが美しい『苺と黒豆のゼリー寄せ』こちらは春の定番、『苺と黒豆のゼリー寄せ』。煮切ったブランデーでほのかに香り付けしたゼリーに、黒豆と苺を閉じ込めた春の定番メニューです。トップの鮮やかなグリーンは、炊いてから潰し、裏ごししたうぐいす豆のすり流し。味わいと食感、そして見た目に春らしく鮮やかなアクセントを与えてくれます。『お造り』ワインとのマリアージュも人気の『お造り』会席の目玉の一つである『お造り』。この日は和歌山県産のハリイカと、淡路島産のタイが登場。いずれも新鮮だからこその食感が心地よく、深い旨みが感じられます。醤油だけでなくゴマ塩が添えられているのは、ワインと合わせて楽しんでもらうためだそう。季節によって、桜塩や酒盗醤油などが添えられることもあるそうです。100種以上のお猪口からお好みの一杯を100種以上の中から、ゲストが好みでセレクトできるお猪口この店の楽しみの一つが、こちらのお猪口。なんと100種以上が揃い、気分に合わせて好きなものを選ぶことができます。ほかにも、高畑さんが修業時代からコツコツと集めてきたという器には、著名な作家による作品、器屋さんに特注したもの、さらに骨董もあるそうです。提供される料理とともに、そのルーツに想いを馳せるのも一興かも知れません。日本酒は食材と喧嘩しない銘柄を厳選しており、『上喜元』『醸し人九平次』『東一』などが定番銘柄。口当たりがやわらかで、スムーズな飲み口が魅力のラインナップです。さらに特筆すべきは、高畑さんがお好きだというワインのセレクト。ブルゴーニュとシャンパーニュを中心に70種ほどがスタンバイ。いずれも熟成してこなれた味わいで、料理の味わいにそっと寄り添ってくれます。料理人プロフィール:高畑 均 さん1966年大阪府生まれ。幼い頃から料理好きで、高校卒業後に日本料理の道へ。【味吉兆】で15年修業を重ねた後、2000年に【太庵】を開店。11年に「ミシュランガイド大阪」で初の三ツ星に輝く。味はもちろん、修行中に学んだ「お客さんに喜んでもらって自分の生活が成り立つ。商売ありきだと失敗する」との教えを今も大切にしている。太庵【エリア】東心斎橋/心斎橋筋【ジャンル】日本料理・懐石・会席【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】16000円【アクセス】長堀橋駅 徒歩5分※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報や営業時間は店舗にご確認ください
2021年08月24日大阪【KURAPERO】でおすすめの5店舗をピックアップ!鮮度抜群のお寿司を堪能!【立ち食い寿司 ぷら寿】新感覚の親子丼がズラリ【chicken & egg CASSIWA】柚子が香るジューシーいなりの専門店【一口いなり むろや】タピオカ界のレジェンドが登場【ゴンチャ】美味しい!楽しい!を見つけよう【ミスギヤプラス】ストリートの名前である【KURAPERO】は、クリスタ長堀の地上を通る長堀通に、その昔軒を連ねていた“蔵(Kura)”と、アペリティフ=食前酒の略である “アペロ(Apéro)”の造語です。テイクアウトから夕方のちょい飲み、お持たせスイーツや晩ごはんの食材まで何でも揃いますフランスでは、仕事が終わってから夕食までの時間に、サクッと1、2杯飲んで解散!する、サクッと飲み文化があるそうです。【KURAPERO】では、そんなアペロが楽しめる「オトナのグルメ・ちょい飲みゾーン」を展開。また、日々の食材購入やお土産に活用できる「デイリー・テイクアウト・スイーツゾーン」が設けられています。01_【立ち食い寿司 ぷら寿】本格握り寿司をカウンターでお気軽にどのネタも肉厚な『握り寿司盛り合せ』1,078円(税込)最初にご紹介するのは、職人が握る本格的な寿司をカウンターで楽しめる【立ち食い寿司 ぷら寿】。優しい味わいの酢飯には、大ぶりなネタがどーんとのっています。プリプリとした弾力の鯛、プチプチとした食感がたまらない数の子など10貫で1,078円というお手頃価格で楽しめる『握り寿司盛り合せ』(赤だし付き)は必食です。立ち食い寿司 ぷら寿【エリア】東心斎橋/心斎橋筋【ジャンル】鮨・寿司【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】-【アクセス】四ツ橋駅02_【chicken & egg CASSIWA】中華風? イタリアン風? 新感覚の親子丼が登場ふわとろ卵に生卵をのせた『ダブル親子丼』750円(税込)親子丼と唐揚定食の専門店【chicken & egg CASSIWA(チキン&エッグ カッシーワ)】は、スタンダードな親子丼はもちろん、「親子丼×トマトチーズ」「親子丼×麻婆」などを組み合わせた、同店でしか味わえない親子丼をご用意。ディナータイムには焼鳥もあり、仕事帰りの1杯も楽しめるのがうれしい。chicken & egg CASSIWA【エリア】東心斎橋/心斎橋筋【ジャンル】親子丼【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】-【アクセス】四ツ橋駅③【一口いなり むろや】ジュワッ~と口いっぱいに広がる甘味と旨味がヤミツキに柚子が爽やかに香る『一口いなり』は10貫 1,080円(税込)~西長堀の人気店がKURAPEROにも登場!名物の『一口いなり』は、出汁をたっぷりと含んだジューシーな揚げに、爽やかな柚子酢飯がたっぷりと詰まった逸品。小ぶりなサイズでぺろりと食べられてしまうので、つい「もう1個!」と手を伸ばしてしまいます。他には、高知の郷土料理である『田舎寿司』や季節に合わせた様々ないなりも。おウチへのお土産や、ホームパーティなどへの差し入れにも喜ばれそうです。一口いなり むろや【エリア】東心斎橋/心斎橋筋【ジャンル】とんかつ【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】-【アクセス】四ツ橋駅④【ゴンチャ】リピート必至!話題店でタピオカをテイクアウトブラック ミルクティー+パール(タピオカ)Mサイズ 539円(税込)など ※テイクアウト時に価格変更あり台湾生まれの台湾ティーカフェ【ゴンチャ】がKURAPEROにも!抽出時の湯温や時間を茶葉ごとに変え、お茶本来の風味を最大限に引き出した上質な台湾ティーをカジュアルなスタイルで楽しめます。タピオカなどのトッピングや、ドリンクの甘さ、氷の量を好みに合わせてカスタマイズOK。その時の気分に合わせた自分だけの一杯を見つけてみてはいかが?ゴンチャ【エリア】東心斎橋/心斎橋筋【ジャンル】カフェ【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】-【アクセス】四ツ橋駅⑤【ミスギヤプラス】ウチ飯にプラス一品で食卓をアップデート写真手前:『HARUchan CHICKNチキンステーキ丼」693円(税込)、写真奥『サーモン アボカド丼』748円(税込)手作りデリカやサンドイッチなど、ここでしか味わえない逸品が充実する【ミスギヤプラス】。バイヤーが厳選したセレクト食品、菓子を取り揃えています。毎日の食卓にプラスワンの「美味しい」「楽しい」「素敵」を加えることができそうです。店内のドリンクカウンターには、生ビール、ワインなどをグラス販売します。ちなみに【KURAPERO】には、カウンター・ベンチ席・テーブル席など人数に合わせて使える共用のレストスペースもあるので、好きな惣菜を片手に、サク飲みするのもアリ!ミスギヤプラス【エリア】東心斎橋/心斎橋筋【ジャンル】軽食・その他グルメ【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】-【アクセス】四ツ橋駅この他にも、ベーカリー、スイーツがあるほか、今後新たに天ぷら専門店と肉バルの2店が加わってパワーアップする予定だとか。仕事帰りに立ち寄って、サクッと飲んだり、ウチ飯のプラス一品をテイクアウトしたり、あらゆるライフシーンにフィットして、活用できる【KURAPERO】へいざ!【クリスタ長堀 KURAPERO】電話:06-6282-2100住所:大阪府大阪市中央区南船場4長堀地下街8号営業時間:11:00~22:00※店舗により異なる12/31、1/1、2月の第3月曜URL:
2020年01月30日スイス生まれのチョコレートブランド「リンツ(Lindt)」は、「リンツ ショコラ ブティック クリスタ長堀店」を2018年5月23日(水)にオープンする。日本一の広さを誇る地下街・クリスタ長堀に、大阪初のリンツのチョコレート専門店が登場。リンツの代表的なチョコレート「リンドール」をはじめとする、高品質で、香り高く、口どけの良いチョコレートの数々が店頭を飾る。ボール状のチョコレートになめらかなフィリングを詰め込んだ「リンドール」は、「リンドール ミルク」など20種類以上の多彩なフレーバーを、量り売りの「ピック&ミックス」にて用意。「リンツ ショコラ ブティック クリスタ長堀店」では、史上最大級の「ピック&ミックス」のコーナーを設け、チョコレート選びをより楽しく演出する。その他、ハイカカオの「エクセレンス」など約30種のタブレットチョコレートや、一口サイズのプラリネチョコレート「ミニプラリネ」、チョコレートをふんだんに使用した焼き菓子「フィナンシエ」を含むギフトボックスなどを販売。2018年6月以降には、夏に向けたサマーチョコレートも展開予定だ。また、オープンを記念して「オープン記念 リンツ スペシャルテイスティングバッグ」を数量限定で販売。「リンドール」をはじめ、本格タブレットチョコレートの数々をリンツのロゴ入り保冷バッグに詰め合わせたスペシャルなセットとなっている。【詳細】リンツ ショコラ ブティック クリスタ長堀店オープン日:2018年5月23日(水)所在地:大阪市中央区南船場3丁目長堀地下4号営業時間:11:00~21:00■オープン記念リンツ スペシャルテイスティングバッグ販売期間:5月23日(水)~25日(金) ※各日先着限定50個、計150個価格:3,240円(税込)内容:リンツの一番人気チョコレート「リンドール」と、エクセレンス(2種)、クリエーション、HELLOの本格タブレットチョコレート、計5点をリンツのロゴ入り保冷バッグに入れて販売。
2018年04月26日●「クリスタ」と「コミスタ」、一番の違いは?セルシスの漫画制作ソフト「ComicStudio」(以下、コミスタ)が、2015年6月末をもって販売終了となることが発表された。デジタル漫画制作の定番となっていたソフトにひとつの区切りが示されたことで、今後の制作環境を見なおすクリエイターは多いのではないだろうか。この報せを受け、SNSを中心にクリエイターたちの情報交換はさかんに行われているが、特に「コミスタ」から、漫画制作が可能な後継ソフト「CLIP STUDIO PAINT EX」(以下、クリスタ)へ移行することに対する不安は大きい。そこで本稿では、元「コミスタ」使いで、今現在は「クリスタ」に完全移行している漫画家・平尾リョウ氏にインタビューを実施。クリスタ導入で便利になった部分や、コミスタ時代に戻してほしいことなど現場の率直な意見を、単行本化間近の最新作「放課後カタストロフィ」の制作の様子を交えて聞いていった。平尾リョウ香川県出身。ゲーム会社でキャラクターデザインや演出を担当後、独立。漫画連載の他、イラスト、キャラクターデザインなど多方面で活動中。漫画作品に「放課後カタストロフィ」、「4じてん。」。キャラクターデザインとして3DS「レジェンドオブレガシー」、マイナビニュース/マイナビ賃貸マスコットキャラクター「マイナビベア」、ゲームマーケット公式キャラクター「チップ、コロ、バン」など。うどん好き。三ツ矢サイダー好き。――漫画制作の環境をコミスタからクリスタへ完全に移行済みとのことですが、おおよその移行時期を教えてください。「CLIP STUDIO PAINT」は前身の「CLIP PAINT」の頃から期待してイラスト仕事等に試用していたのですが、漫画制作のメインはずっと「Comic Studio EX」でした。完全に移行したのは、(コミスタと)同等の「ページ管理」機能がついた「CLIP STUDIO PAINT EX」がリリースされた2012年の暮れからになります。――コミスタから移行されるとき、一番「違い」を感じた部分はどのあたりですか?まずは見た目ですよね。「ComicStudio」からだと初期状態のインタフェースがかなり違うのでビックリしてしまうかもしれません。イラストに特化した「IllustStudio」というソフトから引き継いだインタフェースが多いのでそう感じるのですが、実は相当にカスタムできて、「ComicStudio」に近い見た目にも出来ますのでご安心を!もうひとつの違いは起動時の画面です。最初に「CLIP STUDIO」という、ソフトというか、ウィンドウを一度経由して立ち上げることになるので、その概念に慣れるまでは起動までのクリック数が増えて、ちょっとわずらわしいなと思っちゃってました。(ごめんなさい!)『"「CLIP STUDIO」という統合ソフト"の中にある"「PAINT」というソフト"を立ち上げているんだ』、ということだと思うのですが、なんだか混乱しやすいですよね…。とはいえ、今は慣れてしまったので特に起動は気にならなくなりました。この画面での素材の検索やインストールも便利に使わせてもらっています。移行にあたって感じる最初の「違い」という意味では、たしかに躊躇した所も多かったのですが、いつまでも「違い」を気にして行動しないのももったいないので、あるとき思い切って、いきなり仕事に実戦投入したんですね。逃げられなくして、無理やり自分に覚えさせました。やってみればなんとかなるもので…締め切りがあると頑張れます…!――なるほど、実戦投入して体に覚えさせたという感じなんですね。少し話は変わりますが、現状、「クリスタ」を「クリスタ」として使っているか、「クリスタ」を「コミスタ」風にカスタムして使っているか、感覚としてはどちらが近いですか?やっぱり「コミスタ」が長かったので、「コミスタ」風にして使っていると思います。●「クリスタ」から便利になった各種機能を紹介――クリスタにしてから便利になった、効率化された部分は?まず、動作に関してですが、「コミスタ」では重かった処理のいくつかが感動的に速くなりました。特に「,」(次のページ)、「.」(前のページ)と、ショートカットでページを切り替えていくのが段違いに速くなったんですよ!今までは制作も後半に差し掛かってくると、1ページ1ページが重くて切り替えにかなり待ち時間があったのですが、読み直しながら制作を進められるくらいの速さになり、とても助かっています。「コミスタ」が32bitOS向けでメモリーが最大2GBまでしか認識できなかったのに対して、「クリスタ」は64bitOSに対応しているので、搭載メモリーを全力で使える恩恵が出ているんだと思います。また、ツールに関しては便利になったことがたくさんあります!○カラー/モノクロページの混在管理「コミスタ」と「イラスタ」が統合されたことで、カラーページの管理が可能になりました! 漫画の中にカラーページがあってもそのまま完成までもっていけますし、ファイルが分散せず一元管理できるようになりました。これは僕の中でとても大きな出来事でした。この機能は何も漫画に限ったものではなく、プロジェクト単位でのイラスト制作にも最適です。差分を作ったり、過去の絵から持ってきて改良したりするのに、フォルダやファイル単位であれこれするより、コピペがしやすいのです。ここからは、機能ごとにコメントしていきます。○ベクターレイヤーベクターレイヤーが、ペンだけでなく、どんな筆でも使えるようになりました。ベクターレイヤー特有の交点削除が油彩や水彩のブラシでも使えて、これはちょっと驚きです。○「囲って塗る」「コミスタ」では「閉領域フィル」という名前でしたが、名前が変わって使いやすくなりました。ツールでスッと囲んでやると、閉じたエリアだけが一発で塗られます。使いこなせばキャラの色マスクを作るときなどに大活躍です。○2値トーンの切り替え2値トーンが、レイヤーのプロパティの1ボタンで切り替えられるようになりました! トーンにしたり、戻したりを気軽に高速で切り替えられるので、とても便利になりました。特殊な柄のトーン以外は全てこれでまかなえるようになったので、仕上げの速度が上がりましたね。○平尾氏が「最大に便利」と語る"共同作業"機能これはアシスタントさんをお願いしている漫画家さんにはぜひ試してもらいたい機能です。ファイルを直接やりとりすることなく、複数人でガンガン漫画を作っていけます。在宅ワークが主体ならDropboxの共有フォルダ上で作業すれば、万が一データが壊れても、Dropboxの機能ですぐに復帰ができるので、安心です。「共同作業」機能については現在はページ単位での同時作業ですが、将来的にはレイヤーフォルダー単位で同時作業ができれば最高だなー、と夢見ていたりします。ということで、皆さんにはどんどん使っていただいて、セルシスさんにはぜひご検討いただきたく…!応援しています!●クリスタに完全移行した平尾氏が「コミスタ」時代に戻してほしい部分とは?――「クリスタ」で良くなった面をこれだけ丁寧に解説いただいた後に恐縮なのですが、逆に「クリスタではやりづらい」と思った部分はありますか?そうですね、「コミスタ」で快適に使っていた「カスタムツールパレット」が無くなってしまったことは一番残念な部分です。今までは「ブラシ」や「選択ツール」などと一緒に、よく使う「左右反転表示」や「色相・彩度・明度」の機能も同じ位置に集めることができたのですが、後者は「コマンドバー」として、画面の上部に固定になってしまいました。よく使うツールが分散されてしまったので、これは個人的に困る部分の筆頭です。(いつか復活してほしい…)それ以外でも、「結果的に同じことはできるんだけど、そこに至るまでの手間が増えたり、処理が重くなってしまった」というものはちょこちょことあります。「枠線レイヤー(コマ枠フォルダー)」、「集中線ツール」、「流線ツール」などがそうでしょうか。コミスタでとても活躍したツールなので、いつか同等か、それ以上の使い勝手に進化して欲しい部分です。期待しています。――「コミスタで出来たのにクリスタでは出来ない」機能についてSNS中心で活発に議論されていますが、今現在使っている平尾さんから見て、そういった「引き継ぎ」出来ない部分はどこかありますか?僕が移行した2012年末頃は「特殊定規」の機能が入っていなくて、しばらくはコミスタと行ったり来たりしていましたが、今では特にできない機能はない…かな?と思います。今はコミスタ形式のファイル(.cst/.cpg)も問題なく読み込んで変換できますし、コミスタで使っていた素材もそのままクリスタに登録できます。引き継ぎのハードルはかなり低くなっていると思います。――クリスタの動作の軽快さに不安がある、というコメントも散見されますが、クリスタの動作が「重い」と感じたことは?また、対策はありますか?僕自身は「重い」と感じることはあまりないです。作業マシンとしては、家用にCPU:Core i7 3770/3.4GHz メモリ:32GB の自作PC(windows8.1)、外での作業用に CPU:Core i5 4200U/1.6GHz メモリ:4GB の「Surface Pro 2」(windows8.1)、を使っていますが、どちらを使っていても基本的な作業ではあまり差を感じません。むしろ「コミスタ」や「イラスタ」に比べると「軽いなー」と感じる事のほうが多い印象です。ただ、「重い」といえば、ファイルサイズですね…。これは動作の快適さとトレードオフになっている部分だと思うのですが、レイヤーを作ったり、消したり、作ったり、消したりを繰り返していると、表示のためのキャッシュデータが増え続けて、無制限にファイルサイズが大きくなってしまう、というクリスタ特有の仕様があります。以前カラーページを作ってるときに、1ファイルで1GBを超えた事があって慌てました。そうなると最初の読み込みに時間がかかってしまうので、「あ、これ重いな!」と感じたら、『ファイル<指定の形式で保存<.lip(最適化)』で、最適化されたファイルを新しく作れますので、いざというときは試して、ファイルを入れ替えてみてください。僕の件のファイルは一気に1GB→100MBまで減りました。――最後に、これから「コミスタからクリスタ」へ移ろうとしている方へのメッセージをお願いします。使い慣れたソフトから新しいソフトに移るのは、とても躊躇してしまうことです(僕がそうでした…)。でも、僕が移行した2年前ならいざしらず、あれから着実なバージョンアップを重ねてくれていますので、トータルで見れば今や機能面でも「コミスタ」と同等か、使い方によってはそれ以上のことが出来るようになっています。プラス・マイナスでリストを出せば、プラスの項目の方が圧倒的に多くなっています。今なら胸を張って「クリスタにいらっしゃーい!」と言えるようになっていますので、移行に迷ってる方、以前試してやめちゃった方は、ぜひもう一度試してみてくださいね!なあに、一度実戦に使えば、イヤでも慣れますよ!僕がそうでした!!ぜひー!○滅亡系ドタバタコメディ『放課後カタストロフィ』第1巻発売!5/2発売の『放課後カタストロフィ』1巻では、設定作りからネーム、完成まで、0から100まで全て「CLIP STUDIO EX」で制作しています。もし興味がありましたら「これくらいの漫画は出来るんだ」と、仕上がりの参考にしてやっていただけると嬉しいです。月刊 ヒーローズHEROS「放課後カタストロフィ」の作品ページでは、第1話と最新話を読むことができますので、よろしければぜひ!
2015年04月30日