追悼被爆者・坪井直さん長年、核廃絶を訴え続けてきた広島県被団協・理事長の坪井直さんが10月24日、亡くなりました。96歳でした。ホームテレビでは、2019年に放送したドキュメント広島を再放送します。オバマ米大統領と握手する坪井直氏(2016年)ヒロシマの被爆者を代表する存在である 坪井直さん昭和20年8月6日、20歳の時に被爆。1カ月以上意識不明となりましたが、奇跡的に回復。教員となり、“ピカドン先生”と名乗って、生徒に被爆体験を語ってきました。教員生活を終えて被爆者団体に入ると、その活動はさらに広がりを見せます。原爆の日の総理への要望。アメリカや北朝鮮の核実験へ抗議の座り込み。2016年には広島を訪れたオバマ大統領とも対面し、被爆者の姿を世界中に知らしめました。平成が終わり 令和が 始まったこの1年間、坪井さんは原爆症による極度の貧血のため、ほとんど外出ができませんでした。県被団協には「理事長代行職」が設けられ、原爆の日にすら、外出することはできませんでした。この20年以上、ヒロシマの被爆者の叫びを代弁してきた、坪井さんの声を聞くことはなくなりました。そんな坪井さんに、ホームテレビは、1年を通して、ひっそりと取材を続けさせてもらいました。外に出ることはできません。体調の悪い日は連絡がつきません。会えた時には、「わしはあすにも死ぬるかもしれん」と、まったく笑えない冗談を口にし ます。消えない原爆の記憶、原爆症で苦しんだ時代から後押ししてくれた教え子たちとの絆、思い入れのあった原爆資料館のリニューアル、平和宣言、そしてローマ教皇の広島訪問に思うこと・・・ 。令和という時代の節目を過ぎ、坪井さんは何を伝えようとしているのか。 今もなお“ピカドン先生”続ける坪井さんの、懸命に生きた1年間を見つめました。坪井直氏のご冥福をお祈りいたします。※番組の内容は2019年本放送のものです。広島県外の皆様は”HOMEぽるぽるTV”でもご覧いただけます。ピカドン先生、生きる(2019年5月29日放送)はこちら : ピカドン先生、令和も生きる(2019年12月30日放送)はこちら : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年10月28日企画展「構造展 -構造家のデザインと思考-」が、東京・品川の建築倉庫ミュージアムにて、2019年7月20日(土)から10月14日(月・祝)までの期間で開催される。“構造家”とは、建築家のイメージする空間を実現すべく構造システムを検討し、技術を応用しながら、思想を持って構造をデザインする人物のこと。日本の有名建築は必ず“構造家”と建築家の協業によって竣工し、その存在は大きい。本展では、坪井善勝、佐々木睦朗らをはじめとする50名の“構造家”の思考とデザインに焦点を当て、60作品70点以上の構造システム、構造デザインにまつわる模型や図面、プロセスや思考が分かるスケッチや映像などを展示。1950年代から現代まで、日本の構造家が築いてきた多様な美学や感性を体感できる今までにない展示構成となる。「国立代々木競技場」をはじめ、大阪万博「お祭り広場」「富士グループ・パビリオン」、長野冬季オリンピックスピードスケート競技場「エムウェーブ」といった日本を代表する名建築の構造模型は必見。また、構造解析映像、構造システムやディテールが分かる現物モックアップなどの様々な展示物で、建築の“構造”について知見を深めることが出来る。さらに会期中は、出展者によるギャラリートーク、“構造家×建築家”をテーマにした様々なイベントも開催予定。是非この機会に会場に足を運んでみてはいかがだろうか。【詳細】企画展「構造展 -構造家のデザインと思考-」会期:2019年7月20日(土)~10月14日(日)開館時間:11:00~19:00(最終入館18:00)会場:建築倉庫ミュージアム 展示室A住所:東京都品川区東品川2-6-10入場料:一般 3,000円、大学/専門学生 2,000円、高校生以下 1,000円※月曜休館、祝日の場合翌火曜休館<出展構造家例>坪井善勝、斎藤公男、中田捷夫、梅沢良三、佐々木睦朗、山辺 豊彦、金箱温春、徐光、稲山正弘、多田脩二、金田充弘、小西泰孝、名和研二、満田衛資、山田憲明、大野博文、森部康司、萩生田秀之、金田泰裕など
2019年06月24日