●大学生ミスコンCollege選抜でグランプリマイナビニュースでは、ライブ&動画コミュニティアプリ・MixChannelで「単独インタビュー掲載コンテスト」を実施。多数のエントリーの中から、20歳の秋山円香(あきやま・まどか)さんが1位に輝いた。大学に通いながらインターンシップにも積極的に参加し、ライバーとしても活動中の秋山さん。コスメブランド立ち上げの夢を思い描く中で、なぜ大学横断型ミスコン「College選抜」への出場を決意したのか。見事グランプリを射止めた後に気づいた現実、そして父からの“夢へのアドバイス”で今でも心に残っている言葉とは。○■「正直な気持ち」をツイッターに投稿――この度はおめでとうございます! まずは1位になった感想からお聞かせください。応援してくださった方、本当にありがたい気持ちでいっぱいです。2020年の6月ぐらいからミクチャ(MixChannel)で配信していて、参加していたイベントが10月頃に終わって、その後は全然配信してなかったんです。それでもミクチャは時々開いていて、たまたまマイナビニュースさんのイベントが目に入ったので「出たい!」と思ったんですけど……ずっと配信してなかったのに都合の良い時だけ「応援してください!」というのも申し訳ないと思ってずっと一人で迷っていて。でも、やらずに後悔は絶対にしたくなかったので、思っていることを全部伝えようと思って正直な気持ちをツイッターに投稿しました。――確かにツイッターには「すごく申し訳なくて、なかなか決断することができませんでした」とも書かれていましたね。ミクチャを始めたばかりの頃は配信システムのことを分かっていなくて、配信していくうちに、時間とお金を使って応援してくださっていることもきちんと理解できるようになりました。あとは今、インターンで自分も実際に働くようになってお金を稼ぐことの大変さが分かったのもあって、都合良く応援してくださいというのは申し訳ないなと……。それでもフォロワーの方々からは、「気分屋だし、いつもそういう感じだよね!」みたいに言ってもらえて。みなさん本当に優しくてありがたかったです。――インターンより以前は、将来についてどのように考えていたのですか?高校生ぐらいからコスメブランドを立ち上げることが夢でした。コスメがとにかく好きで、すごく集めていたんです。自分のこだわりもどんどん強くなって、「なぜこういうものがないんだろう?」と疑問に思うようになったことがきっかけで考えるようになりました。コスメブランドを広めるためには、自分が経営するだけじゃなくて自分自身が広告塔になることも必要なのかなと思ったので、モデルのお仕事も少しやらせて頂いています。もともとミクチャを始めたのも、そういう思いがあったからです。――MixChannelを始めた初期の頃は、どのような投稿していたんですか?今は照明スタンドを立てて撮っているんですけど、その頃はそういうものも持ってないので手持ちで撮っていました(笑)。初めての配信に来てくださった方がすごく優しくて、撮影に必要なものを全部教えてくださったんです。フォロワーはすぐに増えなかったんですけど、私と同じ時期に始めた子と仲良くなってミクチャでコラボをやったり、ミクチャ以外でも話すようになったり。一緒に頑張れる仲間と出会って、フォロワーもそこから少しずつ伸びていきました。○■ミスコン選考期間は「めっちゃしんどかった」――その後、大学生ミスコンのCollege選抜にエントリーしたのは、どういうきっかけだったんですか?これもミクチャをはじめたきっかけと同じで、コスメブランドを立ち上げた時のことを考えて。知名度と影響力が欲しくて、「ミスコングランプリのコスメブランド」みたいな肩書になるといいのかなと思ってエントリーしました。予選と決勝があったんですけど、ミクチャの配信と投票数によって決まりました。6月から始まって10月に終わったので、選考期間は4カ月ぐらい。結構長かったので、めっちゃしんどかったです(笑)。公の場で、順位付けして人と比べられることって普通はありませんよね。夜は5位だったのに、次の日に起きたら10位になっていたことも……。夜中に配信している人がいると、自分が寝ている間に簡単に逆転されてしまうんです。それがしんどかったですね。――それでも心が折れなかった。負けず嫌いもありますが、続けていくうちに応援してくださる方が増えて。もちろん私の目標ですが、私だけの目標じゃない。途中で「つらいから辞めます」と投げ出すのは、無責任かなと思いました。グランプリになる自信は……最終日の最後の最後までなかったです。――結果発表のステージに立った時は、どのような心境だったのか覚えていますか?そこでも自信はなかったんですけど、「これだけ頑張ったんだから選んでよ!」という期待は大きかったような気がします。でも、グランプリで自分の名前が呼ばれた時は……意外と冷静でした(笑)。――涙もなく?そうですね(笑)。実は私、すごく泣き虫で配信している時も感極まって泣いちゃうこともあるんですけど、その時は泣きませんでした。グランプリが目標ではあったんですけど、私にとってはそこが最終ゴールではなくて。今後ももっと遠い目標に向かって頑張っていくので、応援し続けてほしい。受賞スピーチはそういう気持ちで話していたような気がします。●父からの厳しい一言「誰もついてこないよ」――グランプリ後に配信から遠ざかったのは何か理由があるんですか?College選抜にエントリーして、選考中に配信をして表に立った時に……自分がすごく薄っぺらい人間に思えたんです。もっと自分の中身を磨く期間にしたくて、インターンで働かせていただくことになりました。あとはコスメブランドを立ち上げる目標に向かって、化粧品検定の勉強や業界に詳しい方に相談したり、コスメを作ってもらうと決まった時のための資料を作ったりしています。――何歳ぐらいでの立ち上げを想定しているんですか?学生のうちにやりたいです。というのも、「なぜこれがないんだろう?」というものを作りたいと思ったのがきっかけという話をさせて頂きましたが、自分が高校生の頃にそう思っていたものが、大学生になった頃には誰かがそれを作ってしまっていたんです。「私がやろうとしていたことは、すでにあったものなんだ……」みたいなことがあって(笑)。だからできるだけ早く、学生のうちに立ち上げたいと考えています。○■高校生からの夢は「たぶん父への憧れも…」――ブランドコンセプトなど、具体的に考えていることがあればお聞かせ下さい。メンズの基礎化粧品とかコンプレックス商材に興味があります。「私が売る価値」って何だろうとずっと考えていて。私が何か物を売ることで与えられる価値として、私を応援したいという気持ちで買ってもらえれば、たとえ肌で悩んでいても別の「買う動機」にもなる。コンプレックス商材を買う動機で、その直接の悩みじゃなくて別の理由があったらいいのかなと。悩んでいるから買う、じゃなくて、「その商品がオシャレだから買う」みたいに。――秋山さんの活動に対して、親御さんはどのような反応ですか?親は、「やりたいことをやりなさい」みたいな感じです。でも、いつも相談は乗ってくれて、父が会社を経営しているのでアドバイスをもらったりしています。高校生の時に「コスメブランドを立ち上げたい」と夢を思い描くようになったのは、たぶん父への憧れもあったんだと思います。社長になりたい理由を聞かれて、そのときに「お金を稼ぎたいから」と言ったら、「そんなモチベーションでは無理。誰もついてこないよ」とちょっと厳しいことを言われて。父からそういう厳しいことを言われたことがあまりなかったので驚きましたが、その理由が少しずつ理解できているような気がします。家族はいつも応援してくれて、何か良いことがあるとみんなでお祝いみたいなこともしてくれます。今回も、1位になったお祝いにお寿司を食べました(笑)。表に出る仕事は、それなりにリスクもあるわけじゃないですか? それを親が心配して「止められちゃった」と落ち込んでいる友達もいるので、そういうリスクがあることも承知した上で応援してくれるのはうれしいです。――さて、そろそろお時間です。最後に、今回の取材を通して伝えたいことはありますか?私の目標は、まだまだ先にあります。「そんなことも言っている子がいたな」みたいな感じで、いつか私が大きく成長できたときまで、頭の片隅にでも覚えてもらえるとうれしいです。現在大学3年生でこれから就活の時期になりますが、自分が学べて、しっかりとスキルアップができると思えるところが見つかれば就職したいと考えています。■プロフィール秋山円香(あきやま・まどか)2001年1月15日生まれ。埼玉県出身。趣味はカフェ巡りとアニメ鑑賞。大学横断型の選抜ミスコン「College選抜」でグランプリに選ばれ、大学に通いながらライバーとしても活動している。
2021年06月26日