ルネサス エレクトロニクスは4月1日、同社の代表取締役会長兼CEOである作田久男氏が、同日開催の取締役会において、2015年6月の定時株主および取締役会の終了後に退任し、新たに現在CEO付となっている遠藤隆雄氏を代表取締役会長兼CEOに任命する予定であることを発表した。遠藤氏は1977年に日本アイ・ビー・エムに入社後、2004年には同社の執行役員を務めたほか、2008年には日本オラクルの社長執行役員 兼 最高経営責任者(CEO)に就任し、その後、同社取締役 代表執行役社長 兼 最高経営責任者(CEO)、同社 取締役会長 執行役などを務めてきた経緯を持つ人物。2015年4月にルネサスのCEO付に就任した。同社では今回の異動の理由について、現在取り組んでいる「変革プラン」において、財務基盤の安定に向けた構造改革に一定のめどがついたことを挙げており、今後、さらにこの取り組みを加速させるために、当該分野において豊富な知見・経験と実績を持った新しいリーダーシップが必要であると判断し、新しい代表取締役会長兼CEOの選任を決定したと説明している。なお、遠藤氏の就任後は、新しいリーダーシップの下、成長へのギアチェンジを行い、さらなる企業価値の向上を目指していくとしている。
2015年04月02日米Googleの会長を務めるエリック・シュミット氏は10月13日、独ベルリンで起業家向けにスピーチを行い、同社のイノベーションについて語った。Googleの強さの秘密を明かすとともに、検索広告での独占やプライバシーなど多方面で目を光らせる欧州連合(EU)に対し間接的ながら自社の立場を主張した。シュミット氏がスピーチを行ったのは、音楽・DJアプリを開発するNative Instrumentsのベルリン本社。ベルリンは欧州から起業家が集まるベンチャーの中心となりつつあり、会場には起業家、科学者や経済学者が約100人集まったという。スピーチのテーマは「発明」「発明によって創出された産業」の2つ。発明については、「発明とは夢を追いかけること」とし、不可能に見えることを可能にすること、一笑されるようなアイディアを現実のものにすることは決して楽ではないと述べた。Googleもそうだ。Larry Page氏が「インターネットのリンクをすべてダウンロードできたら、便利なものができないか」と思いついたところから始まったが、その当時本人ですら「検索エンジン」を開発するという意識はなかったという。「便利さ」はGoogleのキーワードのようだ。テキスト検索で始まったGoogleは、「Jennifer Lopezがグラミー賞のときに着ていたグリーンのドレス」を探す人が多いことから、イメージ検索を思いついた。Google Newsは、9・11事件の際にユーザーが「world trade center」と入力して最新情報を求めたことから生まれたという。このように、シュミット氏はさまざまな検索サービス、広告、モバイルと、ユーザーが便利なものを中心に開発してきたGoogle製品を並べた。しかし、「検索はすでに解決済みと思ったら大間違い」とも続ける。例えば、「12月でも暖かくてシュノーケルができる場所に行ける300ドル以下のフライト」といったクエリにはまだ複雑な処理が要求される。「われわれはまだこの問題を解決していないが、作業を進めている」と続けた。一方、「このように直接回答を出すというGoogleの能力」がEUでは独占禁止法問題になっていることにも触れた。TripAdvisorなどがGoogleからトラフィックを奪われていると不満を提出しているが、「実のところ、(TripAdvisorなどへの)Googleからのトラフィックは大きく増えている」とも述べた。しかし、「他のサービスへのトラフィックがGoogleの成功の尺度であるべきではない。なぜなら検索エンジンの目標は、ユーザーが探している情報を迅速に提供することだからだ」とSchmidt氏、「われわれはユーザーのために検索を作成したのだ。企業のWebサイトのためではない」と自社の立場を明らかにした。2つ目の産業は、発明により創出される。シュミット氏は例として、カール・ベンツ氏が発明したガソリンを動力とする自動車が現在の自動車業界を作り、ティム・バーナーズ.リー 氏が考案したWWWがWeb業界をもたらしたことなどを挙げる。産業も動的に動いている。インターネットにおけるGoogleの役割の重要さを認めながらも、ユーザーはニュースを求めているなら直接ニュースサイトへ、ショッピングなら直接ECサイトを訪問しているとし、「現実として、ユーザーには選択肢があり、いつも選択をしている」と、EUの批判に対してやんわりと同社を正当化した。さらには、栄枯盛衰にも触れる。現時点では、同社をはじめ、Apple、Facebook、Amazonなどは「競合から勝ち目がないと思われているような企業」かもしれないが、そうではない可能性もあると述べた。これらの企業は競合関係にあり、Googleにとって「検索での競合はBingやYahooではなく、Amazon」と明かした。AmazonはECサイトだが、「Googleと同様に(ECに関する)質問や検索に回答している」からだ。さらには、もっと手強いのはまだ登場していないベンチャーとシュミット氏。「変化は予想していないところから起きるものだ」と述べる。こうした環境においてGoogleのとる道は、発明を継続することだ。「Googleが利便性と関連性を維持するにあたって、プロセスの中心となっているのは継続的に発明と再発明を繰り返すこと」と、強さを維持するために開発を続けていることを示した。
2014年10月15日ドワンゴとKADOKAWAは30日、経営統合に関する記者会見を東京・六本木のニコファーレにて開催した。会見では川上量生会長と佐藤社長が登壇し挨拶を行った他、経営統合を記念した「KADOKAWA dwango 統合キャンペーン ニコニコカドカワ祭り」での新企画として、全国10ヶ所の書店を回るイベント「ニコニコ書店会議」の開催が発表となった。「明日から統合なんですが、それほど実感はありません」。いつも通りのセーターにジーンズというラフな服装で会見に登壇したドワンゴ川上会長は、リラックスした表情でそう切り出した。今月の初めに第一子が誕生したという川上会長。「文春に連載を持っていて、いつも締切の朝に嫌々書いているんですが、娘が生まれてからは娘の話ばかりで、3回分くらいストックがある状態です。でも今週はKADOKAWA dwangoの統合の話にしてくれと言われています(笑)」。何とも川上氏らしいユニークなあいさつだった。一方の佐藤社長は、「明日からは東銀座のドワンゴオフィスの上に出勤するので、いかにも出版社の社長というようなスーツではなく、こんな(川上氏のような)格好で出勤しようかと思います(笑)」と笑わせながらも、表情を引き締め「統合が決まって最初にヨーロッパの市場関係者に話をしに行った時、今回の統合は角川が成長市場にポジションチェンジするために必要だと説明しました。インターネット広告やゲームや電子書籍にこれから行くんだという話をして、今回の統合はデジタルな時代に適合していくための統合だと(説明した)。やることはシンプルですが大変です。一緒に成長していくので応援していただきたい」とあいさつした。両社の経営統合が発表となってから3カ月半。短い期間での統合準備となったが、佐藤社長は「新事業の話をしているので楽しいことばかり」だという。「KADOKAWAとドワンゴはビジネスモデルが違っていて、(ユーザー)の年齢も一回りほど違う。その違いを楽しんでいます」(佐藤社長)経営統合することでシナジー効果が期待される両社だが、一方で統合の効果に疑問を呈する評論家もいる。具体的にどんな効果が得られるのかについて、川上会長は「何をやるかはまだあまり考えていませんし、話せる段階にもありません」ときっぱり。もっとも、ニコニコ動画まわりのイベントや新サービスについては、すでにさまざまな企画が動き出しているという。「ニコニコ国会議やニコニコ本社は相当面白いです。また、年内にニコ生以来の大型新サービスを発表します。名前はニコキャスになる予定です」(川上会長)「ニコキャス」という名前以外には何も発表されなかった新サービスだが、いったいどんなサービスになるのか。会見のオープニングで流れたムービーで川上会長が「そのプラットフォームでできることは、ひと通りやり尽くされる」と語っている通り、ニコニコ動画やニコニコ生放送はすでに成熟期に入っていると言える。「ニコキャス」がニコニコ動画にどんな新たな価値をもたらしてくれるのか注目したい。会見後半では、KADOKAWAとドワンゴの経営統合を記念したキャンペーンの続報が発表となった。まずは「ニコニコカドカワ祭り BOOK☆WALKERでも、いいことザクザク」と題したキャンペーンだ。これは、10月1日~7日までの期間中、KADOKAWAの電子書籍を50%オフで販売するというもの。また、総勢30名以上の著者からのお祝い色紙とオススメ電子書籍紹介を特設サイトで公開するという。ドワンゴ側で行うキャンペーン新企画が「ニコニコ書店会議」。これは全国10カ所の書店を回って行うイベントで、いわば「ニコニコ超会議」や「ニコニコ町会議」の書店版。店頭で「歌ってみた」や「ゲーム実況」などユーザー参加型の企画を実施するほか、KADOKAWA関連作家によるサイン会やトークショーも開催する予定。また、高校生以下のニコニコユーザーを対象に、一年間のプレミアム会員無料券を数量限定で配布する。最初の開催地として選ばれたのは、鳥取県米子市にある本の学校 今井ブックセンター。創業140年を誇る老舗で、"「読む」を楽しむ"をコンセプトに、地域に根ざした書店である。開催日は11月9日。初回のニコニコ書店会議は「甘城ブリリアントパーク」とコラボし、作者の賀東招二氏がサイン会を開催する。この米子市でのイベントを皮切りに、その後は11月23日に北海道留萌市・留萌ブックセンター、12月7日に山形県天童市 TENDO八文字屋、12月21日に石川県金沢市・金沢ビーンズと全国を巡っていく。1月以降の開催書店は公募により決定し、書店めぐりは2015年3月頃まで続く予定だ。ニコニコ書店会議はあくまでもKADOKAWAとドワンゴの経営統合キャンペーンの一環として行われるイベントだが、好評であれば今後も継続してやっていきたいという。会見後の質疑応答では、経営統合後の展開やビジョンについて質問が飛んだが、「新しいプラットフォームはまだ考えていない。早くても来年とかだと思う」「海外展開は重要なテーマだとは思っており、模索はしている」「BOOK☆WALKERとニコニコ書籍を単に統合するだけではつまらない。どうせやるなら新しいすごいものをやらないといけないが、そのためには時間がかかる」(すべて川上氏)と、現時点ではまだどれも発表できる段階にないようだ。まずは経営統合キャンペーンとニコニコ書店会議、そしてニコニコ本社オープンとシンガポールでの国会議開催、年内に予定されている「ニコキャス」なる新サービスが、経営統合後の大きな動きになるだろうか。両社の持ち味がどのようにミックスされていくのか、統合効果が出てくると思われる来年以降の展開に注目したい。
2014年10月01日日本損保協会の会長、防犯を呼びかけ日本損害保険協会の鈴木久仁会長らが路上で車に対する防犯を呼びかけ、YOMIURIONLINEによると事件が起きてからでは遅い。防犯意識を持ってと事件が起こってからでは遅いと鈴木会長は住民に訴えかけ、全国各地でチラシなどを配布しました。背景には車に関わる犯罪の増加があり、09年度は高級車やカーナビの被害が増加し、前年度比11・7%増の343億円と6年ぶりに前年度を上回った。と、日本損保協会は発表しています。日本損保協会では2009年の自動車盗難認知件数や盗難数の多い県をホームページで掲載する他にも、盗難や車上ねらいから守る基本5箇条などを推奨しており、個人の防犯意識の向上にも力を入れています。
2010年10月10日