東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長(83)が2月12日、辞任を表明した。しかし、「“何が問題なのか”を理解していないのでは」と疑問視する声が相次いでいる。さかのぼること2月3日。日刊スポーツによると森会長はJOCの臨時評議員会で、元JOC会長の竹田恆和氏(73)や現会長の山下泰裕氏(63)について「(竹田氏は)立派な方なので自分で何か意思をおっしゃることはなかった」「(山下氏は)しゃべり方だけではなく、理路整然と1つ1つしっかりした話をされてました」と“男性の話し方”についてコメント。その後、こう語ったという。「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかります」「女性は競争意識が強い。誰か1人が手を挙げると、自分もやらなきゃいけないと思うんでしょうね」「必ずしも数で増やす場合は、時間も規制しないとなかなか終わらないと困る。そんなこともあります」「私どもの組織委にも、女性は何人いますか。7人くらいおられるが、みんなわきまえておられる」その「女性は話が長い」とする一連の発言に対して“女性蔑視だ”との非難が上がり、森会長は4日に「発言を撤回したい」と会見を開いた。しかし記者が質問を重ねるにつれ、「面白おかしくしたいから聞いてんだろ?」と凄むなど傲慢な振る舞いを連発。そのため“逆ギレ会見”と揶揄されることに。そうして発言は日に日に世界規模で問題視され、9日にIOCは「森会長の発言は極めて不適切で、IOCが取り組む改革や決意と矛盾する」との声明を発表する事態にもなった。そんななか12日、東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会の臨時会合で辞任を発表した森会長。しかし辞める理由について「私の不適切な発言が原因で、大変混乱を致してしまいました」「五輪を開催するための諸準備に、私がいることが妨げになるということであってはならない」といい、さらに報道の仕方について苦言を呈した。「これは解釈の仕方だと思うんですけれども、そういうとまた悪口を書かれますけれども、私は当時そういうものを言ったわけじゃないんだが、多少意図的な報道があったんだろうと思いますけれども」■「女性を蔑視する気持ちはない」というが……続けて、森会長は五輪での自身の取り組みを回想。「女性と男性の比率をできるだけ同じくしようということで、ほとんどの競技団体にもお願いして、ほぼ完璧な仕上がりができたなと思っております」といい、「そういう風に私自身は女性を蔑視するとか、そういう気持ちは毛頭ありません」とコメント。そして、こう謝罪した。「私自身の不注意もあったのかもしれませんが、長い83年の歴史の中で本当に情けないことを言ったもんだなと思って、皆さんに大変ご迷惑をおかけしたということになりました」「五輪の妨げになるから辞める」といい、自身の発言について「解釈の仕方による」「意図的な報道があった」と弁明した森会長。「女性を蔑視する気持ちはない」というがーー。ネットではこんな声が相次いでいる。《一般的に蔑視とされる状態を蔑視と自身で認められないの根本的にマズい。問題を自認できていない》《例の発言が女性蔑視に繋がると思ってなくナチュラルに出たものだから叩かれてるのに。わかってないねぇ》《差別の気持ちを持って差別する人はほぼいない。自然、当然、常識、正義だと思ってるそれが差別だったりするから、なくすことが難しいのよ》《何にもわかってない感ありあり》また15分にわたって辞意を表明したため、《話が長いのは本人》《会見がめちゃくちゃ長くて「女性は話が長い」の一つの反証になってて笑う》《森さん 話長いです…》と皮肉の声も。“辞任したから終わり”とは、ならないかもしれない。
2021年02月12日東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(83)の女性蔑視とされる問題発言を受け、今月IOCのバッハ会長を含む4者会談が予定されている。他3名のメンバーは森会長、橋本聖子五輪相(56)、小池百合子都知事(68)だ。ところが2月10日、小池氏はその会談を欠席する意向を示したのだ。各メディアによると、記者団の取材に対して「今はポジティブな発信にならないと思うので、私は出席することはない」と理由を述べたという。当初、森会長の発言に対して、小池氏は「絶句した。あってはならない」と批判。また森会長の進退については、「IOCは大きな組織で交渉が必要になる。誰がふさわしいかは組織委員会の判断も必要だ」と述べていた。いっぽうIOCは森会長の撤回を受けて、4日に「問題は終了」と切り上げようとした。しかし国内外からの批判が止まず、わずか5日後に「極めて不適切」と改めて声明を出す事態となった。「森会長をめぐって波紋は広がり続けています。東京都には1,400件以上もの抗議の電話やメールが寄せられています。また都が募集している『都市ボランティア』も、およそ100人が辞退したといいます。小池氏は相当頭を悩ませているようですが、今回の判断にはどのような戦略があるのか憶測を呼んでいます」(社会部記者)「出席しない」と明言した小池氏の判断は、国民の間でも賛否両論を呼んでいる。《森氏の発言と取り巻きの笑いが今の日本社会の状態であり、それを一瞬の問題で終わりにしないためには、発言力のある人が積極的に表明していくことが一番だと思う》《この状況で当のご本人と笑顔で握手でもしようものなら、致命的だもんな。無難な判断でしょう》このように理解を示す意見もあれば、批判する声もあがっている。フリーアナウンサーの古舘伊知郎(66)は、10日放送の『ゴゴスマ~GOGO!Smile!~』(TBS系)で「無責任だ」「自分を排除してどうする」と非難。『ひるおび!』(TBS系)に出演したコメンテーターで弁護士の八代英輝氏も、「イメージだけの人」や「東京都の長がこういうやり方をするのは非常に違和感」などと苦言を呈した。五輪をめぐって、小池氏の“強気な態度”はこれまでも見受けられた。19年11月に都内で行われた4者協議では、マラソン・競歩の開催地が暑さを避ける目的で札幌市に変更された。唯一反対していた小池氏は、参加者のIOCのジョン・コーツ調整委員長、森会長、橋本五輪相に向けて、「都として同意はできないが、IOCの決定を妨げることはしない。合意なき決定だ」と毅然と述べた。その後同年12月に開かれた都議会定例会でも、「残念でなりません」と納得していない様子を見せていた。いかなる場合でも動じない小池氏。果たして今回の“戦略”は、どのような結果になるのだろうか。
2021年02月10日東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(83)の問題発言をめぐって、余波が広がり続けている。各メディアによると経団連会長の中西宏明氏(74、日立製作所会長)は、2月8日の定例記者会見で森会長の発言について「コメントは控える」と回避。いっぽう、「日本社会にはそういう本音が正直あるような気もしますし、こういうのをわっと取り上げるSNSっていうのは恐ろしいですね。炎上しますから」と笑いながら述べたのだ。その真意について、「女性と男性を分けて考える習性が強いが、日本は色々な意味でマイノリティーへの配慮はまだまだ課題がある」とコメントした。五輪憲章の「オリンピズムの原則」では、“いかなる種類の差別を認めない”と明記されている。組織委員会のトップがそのポリシーを理解していないことに向けられた批判を、「日本社会の本音」や「SNSは恐ろしい」と軽くあしらった中西会長。世間からいっそう厳しい声が上がっている。《経団連会長かつ日立の会長でさえも、SNSで女性差別発言への批判や異議申し立てが広がっていることを「SNSは恐ろしい」程度の雑な認識になっちゃうのか》《恐ろしいのは女性蔑視発言の森氏やそれを容認する中西氏自身ですSNSじゃない》《日本社会の本音は女性蔑視、とまで言っちゃってますよ。恐ろしいのはこういう人たちが権力を握っていることだよ》《世界の潮流や市民感覚からずれた、前時代的なものの考えの方が政治家や経団連の上層部にいることが、日本の停滞を招いているように思えます》各メディアによると、森会長の発言を受けて大会ボランティアが約390人辞退。さらに、スポンサー企業からも苦言が出ているという。3月下旬から予定されている聖火リレーを機に宣伝活動の再開を期待していたが、森会長の問題発言で「安易に五輪を応援できない」と慎重になっている企業もあるようだ。経団連会長まで森会長を“容認した”となると、ますます五輪開催の機運は下降線をたどることになりそうだ。
2021年02月09日東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(83)による女性蔑視発言。森会長は2月4日、「発言を撤回する」と会見を開いたものの、横暴な振る舞いから“逆ギレ会見”とも揶揄された。世界中から非難が相次いでおり、その余波はいまだ収まりそうにない。森会長の発言を受け、約390名が五輪のボランティアを辞退するというニュースが流れた8日。森会長を擁護したのが、自民党・二階俊博幹事長(81)だ。毎日新聞によると二階幹事長は森会長について「撤回を既にしたことだし、問題はない」とコメント。さらに「今後、発言、行動に対して十分留意なさると聞いている。それ以上のことはない。冷静に見守るのが一番いいと思う」と話したという。しかし、「撤回」とは何だろうか。近年、政治家の口からたびたび「言葉を撤回する」というフレーズを数多く聞くようになった。しかし、撤回しても発言したという事実は変わらない。五輪憲章の「オリンピズムの基本原則」には、性別などを理由にした差別を否定するという旨が書かれている。つまり、五輪とは「性差別をなくす」ことを理念としている。しかし、森会長は組織委員会のトップにもかかわらず、自ら五輪憲章に反することをしたのだ。にもかかわらず、「今後、発言や行動に留意するから問題なし」とした二階幹事長。ネットでは「撤回って何?」と非難が相次いでいる。《放った言葉を撤回で済んだら、人生苦労しねぇんだよ》《「撤回する」と言いさえすれば、何かが消えたり、何かが変わったりするのか?》《一回言葉にしたんだから責任持つのが普通やろ!》《撤回ってシステム何?》東京五輪の組織委員会は7日、公式サイトで「会長自身も発言を撤回し、深くお詫びと反省の意を表明致しました」とコメント。さらに東京大会について「最もジェンダーバランスの良い大会」といい、「大会後の社会の在り方にもレガシーを残すように取り組んで参ります」としている。しかし、大会後ではなく「いま」を見つめるべきではないだろうか。
2021年02月09日「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」などと発言し、国内外から女性蔑視として批判を浴びた東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(83)。釈明会見では辞任を否定したが、それは周囲から引き留められての判断だったという。毎日新聞によると、森会長は「元々、会長職に未練はなく、いったんは辞任する腹を決めたが、(組織委の)武藤敏郎事務総長らの強い説得で思いとどまった」と経緯を明かしている。「森会長が問題となった発言をした際には、周囲から笑いが起きました。このことについてJOCの山下泰裕会長(63)は『指摘する機を逸してしまった』と釈明し、進退についても『最後まで全うしていただきたい』と擁護。橋本聖子五輪相(56)も辞任は求めませんでした。スポーツ庁の室伏広治長官(46)は『我々はすべての女性の味方』などとコメントを発表しましたが、森会長についてはノータッチ。国際的にも問題視されているなか、このような組織委や政府の保身的な対応に批判が広がっています」(社会部記者)■「傍観してきた結果が今につながっている」そんななか、2月5日に放送された『ワールドビジネスサテライト(WBS)』(テレビ東京系)での大江麻理子キャスター(42)の発言が注目を集めている。「WBS」でも森会長の問題発言を取り上げ、大江キャスターは「女性の話が長いかどうかというより、本当に個人の問題だと思う。それを性の違いから結論を導き出しているところに問題がある」と指摘。すると解説キャスターの滝田洋一氏が、「森さん自身が83歳のお年寄り。総理の頃から失言が多い方だったので、何を今更言わんやという感じです」とコメント。これに対して、大江キャスターは「多くの方がスルーしそうになるところですが、社会全体が『あーあ』と思ってスルーしたり、傍観してきた結果というのが今につながっている」と反論。続けて「傍観しているだけだと容認するのと同じ結果を生む」「重要な役職に就いている人がエラーを起こした場合というのは、その組織がちゃんと処分を下す。それができていないのが日本なのだと、今回分かった気がする」と、私見を述べた。さらに大江キャスターは、「性別だけでなく国籍、人種、職業、学歴もカテゴリーでまとめて語ってしまうと決めつけになってしまう」と指摘。そのうえで、「差別や偏見を生み出すことにつながりかねないので、そういうことは無意味だからやめようというのが今の社会だと思う」とも強調。最後は「普段自分の意見をあまり言わないのですが、今回は言わなければならないなと感じてお伝えさせていただきました」と、締めくくった。日頃はほとんど個人的な意見を述べることのない大江キャスター。しかし、彼女の熱弁ぶりに多くの視聴者が心を打たれたようだ。《大江キャスターの珍しく個人的な意見大変共感できます。上手く言葉で説明する事が難しい内容でしたが、腑に落ちる説明でした》《大江さんがご自分の意見をハッキリと。見過ごしてきた周りにも責任がある。全くその通りだと思います》《大江麻理子さん、よくぞ言ってくれたと思う》組織委員会や政府がするべきことは森会長の擁護ではなく、真摯に課題と向き合うことではないだろうか。
2021年02月07日1月12日、職員向けにオンラインで年頭あいさつを行った東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(83)。各メディアによると、「私が考え込んだり、迷いが出てきたとしたら全てに影響してくる。淡々と進めていく以外にない」と決意を語ったという。7日にも大会開催について「不安はない」と語っていたが、その姿勢は強固なようだ。いっぽう、新型コロナウィルスの感染状況は全国的に深刻化している。首都圏の1都3県を対象とされた緊急事態宣言は、13日に大阪や愛知など7府県にも拡大。五輪開催まで200日を切っているが、世間ではいっそう危機感が高まっている。また国民の不安と向き合わず、今夏に五輪を進めようとする森会長に批判の声も広がっていた。そうした報道を指したのか、森会長は「家内がスマホをみると、私の悪口ばかりだったそうだ。菅さん以上だった。長い人生で初めて」と発言。さらに森会長が首相だった時と比べて、「こんなにひどくなかった」と苦言を呈したという。「森氏が首相に就任したのは、世界中でインターネットの普及が進んでいた2000年。政府がIT革命に取り組むいっぽう、森氏は『イット革命』『パソコンができない人は日陰』といった失言も多数。後期は“首相が信頼できない”といった理由から、支持率は9%まで下落。あの当時からあまり変わっていないようですね……」(全国紙記者)五輪開催に対する国民の不安を「悪口」と捉えた森会長。ネットでは再び批判の声が上がっている。《悪口ではなく、多くが真っ当な批判》《自身への批判を「悪口」としか受け止められない所に政治家として根本的欠陥を感じる》《「悪口」と受け止めている段階で論外だ。感染の拡大で収束の目処が立たない中で、具体的な方策を示さず、ただ「不安はない」と脳天気な発言をしているからだ。初期にマスクは不要と言っていた事を皆忘れてはいないぞ》菅義偉首相(72)は1月7日の会見で、五輪開催の決意について記者から問われると「2月下旬までには何とか(ワクチンの)予防接種をしたい」とコメント。そして、「こうしたことをしっかり対応していくことによって、国民の雰囲気も変わってくるのではないか」と期待を込めた。森会長も昨年3月、大会延期を受けて「もう駄目だと言われたガンが、新薬で助かったんですよ」と自身の経験を回顧。その上で、「やっぱりそういうことに期待しようじゃありませんか」と呼びかけていた。共同通信社が9日、10日に実施した世論調査によると、五輪開催を「中止すべき」と回答した人は35.3%。「再延期すべき」の回答は、44.8%にも上ったという。是が非でも今夏の開催を進める政府。国民の不安に耳を傾ける日は来るのだろうか。
2021年01月13日2020年11月18日、東映グループ会長の岡田裕介さんが亡くなりました。71歳でした。サンケイスポーツによると、岡田さんは急性大動脈解離のため東京都内の病院で亡くなったといいます。俳優や映画プロデューサーとしても活躍した東映グループ会長の岡田裕介(おかだ・ゆうすけ、本名剛=つよし)さんが18日午後10時58分、急性大動脈解離のため東京都内の病院で死去した。71歳。京都市出身。葬儀・告別式は近親者のみで行う。サンケイスポーツーより引用俳優や映画プロデューサーとしても活躍した岡田さん。映画『赤頭巾ちゃん気をつけて』や『玄海つれづれ節』に出演、主演映画『吶喊』では兼任でプロデューサー業もこなしました。また、日本アカデミー賞第35回~42回の8年間にわたっては、名誉会長を務めていました。岡田さんのご冥福をお祈りいたします。[文・構成/grape編集部]
2020年11月20日「初めて会った瞬間、『私、この人と結婚するんじゃないかな』と思ったんです」そう語るのは、岸田文雄政調会長(63)の妻・裕子さん(56)だ。衆議院議員だった父・文武さん(享年65)の跡を継ぎ、広島県広島市を地盤とする岸田政調会長。いっぽう裕子さんの実家は、かつて広島県三次市で造酒業や銀行業を営んでいた旧家。2人の出会いはお見合いだったが、当初から“縁”に恵まれていた。「まず祖母同士が同級生で、友人同士だったのです。主人の祖父や父のこともとても人柄の良い人だと聞いていました。だから、不安はありませんでした」さらに岸田政調会長は、故・宮澤喜一元首相(享年87)と親戚関係にある。父・文武さんの妹が宮澤元首相の弟と結婚していたためだ。実は、ここにも“奇縁”があったという。裕子さんが続ける。「まだ中選挙区制だったころ、私の実家のある所が宮澤喜一元首相の選挙区でした。そのため実家の一角に、元首相の事務所があったんです」結婚後、3人の息子に恵まれた岸田夫妻。夫は、東京で単身赴任生活。その間、裕子さんが地盤を守りながら3児の子育てにも奔走してきたという。「やはり、たいへんでした(笑)。ふだんは父親が家にいない分、厳しく育ててきたつもりです。幼いころはまだ言えばちゃんと理解してくれていましたが、成長するにつれて息子たちも反抗期をむかえますからね。中学や高校になると、だんだん力ではかなわなくなってきます。それでも『ここで引いてはいけない!』と思い、育ててきました」また岸田政調会長といえば、Twitterの投稿が炎上したことでも話題になった。《妻が食事を作ってくれました》として夫婦写真をアップしたところ、“妻を立たせて夫が食事する構図”に批判が殺到したのだ。だが、裕子さんはこう語る。「あの日は夜遅く、主人から『テレビ出演中に、20分だけ時間ができた。家に帰ると何か食べるものがあるか』と連絡がきたんです。ただ私たちはすでに食事を済ませていたので、さっと作って出しただけです。家でマスクをしていたのも、テレビ局のスタッフさんが10人くらいいたためです。ふだんの主人は料理こそしませんが、お風呂掃除などは手際よくやってくれます。忙しい毎日の主人ですが、家では家族への気づかいもしてくれますよ」結婚から32年。これまでどおり夫婦は“あうんの呼吸”で総裁選に臨む――。「女性自身」2020年9月22日号 掲載
2020年09月09日衣料品店『ユニクロ』を展開する株式会社ファーストリテイリング。柳井正会長兼社長は、2020年6月24日にiPS細胞研究財団などに100億円を寄付すると発表しました。産経新聞によると、内訳はがん免疫療法の研究や研究者の育成などに50億円(年間5億円を10年分)、新型コロナウイルス感染症対策の研究に5億円。またiPS細胞を安価で短期間に作成する方法の開発などをする財団のプロジェクトに45億円(年間5億円を9年分)とのことです。柳井会長のポケットマネーから払われるこの100億円。寄付する想いをこのように語っています。国からもっと本質的な課題、問題、研究に対して自由に使えるお金が出ないといけないんじゃないかなと思っていて。それで微力ながら援助させていただいた。FNN.jpプライムオンラインーより引用また、京都大学iPS細胞研究所所長の山中伸弥教授は「国からの支援と違い自由度が非常に高いです。使い方もそうですし、年度に縛られない。本当にありがたい」と感謝の想いを伝えました。ネット上では「100億のポケットマネーはすごいな」「このお金が役に立ちますように」「もっと国から研究費出してあげてほしい」などの声が寄せられていました。100億円の寄付によって、多くの人の命が救われるような開発や研究が進むことを祈っています。[文・構成/grape編集部]
2020年06月25日2020年4月現在、新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)の感染者数は増加し続けており、収束の見込みは立っていません。同月5日、東京都では、1日当たりの新たな感染者数が143人となり、都内での感染者数は千人を超えました。東京都医師会長「今が踏ん張りどころ」感染者が日々増加している中、長引く外出自粛に『自粛疲れ』をし始めた人もいるのではないでしょうか。気候も春めいてきたことで、春服を買いに行きたくなったり、友達と遊びに行きたくなったり…いけないとは分かっていても、そんな気持ちが湧いてきますよね。「こうした平和が、あと2、3週間で崩壊するかも」そんな『自粛疲れ』ムードに、東京都医師会の会長である尾崎治夫さんがFacebookに「東京都医師会長から都民の方にお願い」と投稿し、話題となっています。東京都医師会長から都民の方にお願いまずFacebookの友達でのお願いです。お読みいただいて、共感していただれば、シェアして下さい。この写真は、私が会長室で飼っているアイボが撮った写真です。…平和ですね。でもこうした平和が、あと2、...尾崎 治夫さんの投稿 2020年3月25日水曜日東京都医師会長から都民の方にお願いまずFacebookの友達でのお願いです。お読みいただいて、共感していただれば、シェアして下さい。この写真は、私が会長室で飼っているアイボが撮った写真です。…平和ですね。でもこうした平和が、あと2、...尾崎 治夫さんの投稿 2020年3月25日水曜日この写真は、私が会長室で飼っているアイボが撮った写真です。…平和ですね。でもこうした平和が、あと2、3週間で崩壊するかもしれません。ここ数日の東京都の感染者の増加は尋常ではありません。心配です。新型コロナ感染は、多くの皆さんの想像を超えた広がりを示しています。医療提供体制の再構築も急務になっていて、そこは、我々の義務ですので、いま頑張っています。尾崎 治夫ーより引用「平和な日常が、崩壊するかもしれない」という言葉にはドキリとさせられます。また、続けてこのように訴えました。皆さんへのお願いです。いろいろな自粛活動で、経済がダメになるじゃないか。もう、家にいるのも飽きてしまった…。よくわかります。でも今の状態を放っておいて、例えばイタリアの様になったら、経済はもっともっとひどくになるのではないでしょうか。皆さんの生活ももっと大変な状態になるのでは…。尾崎 治夫ーより引用外務省によると、イタリアではコロナウイルスの感染者数が12万人を超えています。このような事態になってしまっては、私たちの行動はより制限されることでしょう。最後に、尾崎さんはこのように呼びかけました。感染者のかずが急増し始めた、今が踏ん張りどころなのです。何故感染者が増えているのか、特に大学生から40歳代の人、コロナに感染しても無症状か、軽い風邪だと思っている人が、アクティブに行動することが、その大きな原因と言われています。若くて元気な方、もう飽きちゃった。どこでも行っちゃうぞ…。もう少し我慢して下さい。これから少なくとも3週間、生きていることだけでも幸せと思い、欧米みたいになったら大変だと思い、密集、密閉、密接のところには絶対行かない様、約束して下さい。お願いします。私たちも、患者さんを救うために頑張ります。尾崎 治夫ーより引用日々の報道にも慣れてしまい、危機感が薄れてきていることもあるでしょう。しかし、今が踏ん張り時だと、私たちも改めて気を引き締めなければなりません。尾崎さんの投稿には、たくさんの人がコメントしていました。・みんなで、この危機を乗り切りましょう。・医療関係者の人々が1番大変だと思います。頑張って下さい!・危機管理徹底して、頑張りましょう!・先生が冷静な口調で、分かりやすく話してくださるので心に染みます。症状の出ていない私たちにできることは、健康状態を維持しながらできるだけ外出を控えて感染を広めないこと。改めて、一人ひとりの行動がコロナウイルスを収束させるのだと心に刻み、行動したいものですね。[文・構成/grape編集部]
2020年04月06日3月24日(火)、株式会社オリエンタルランド代表取締役会長兼CEOの加賀見俊夫が、東京ディズニーリゾート公式SNSの動画に登場。東京ディズニーリゾートでの新ショーを社内で検討していることを明かした。この動画は、3月25日(水)に動画配信が始まった東京ディズニーシーのナイトエンターテイメント「ファンタズミック!」の配信予告の目的などで投稿されたものだが、その中で加賀見氏は新ショーについて言及。東京ディズニーシーの新ナイトショーの誕生と明言はしていないものの、休園期間中に終わってしまった「ファンタズミック!」を惜しみ、パークは常に進化していくという精神に乗っ取って新ショーについて「社内で検討を始めております」と説明していることから、後継のナイトエンターテインメントについての示唆と読み取れ、ファンの間で喜びも広がっている。なお、上記とは無関係だが、3月31日(火)からは、東京ディズニーランドの「ポリネシアンテラス・レストラン」のランチタイムショー、「リロのルアウ&ファン」のスペシャル動画の配信がスタートする予定だ。※取材時の状況に基づいて記事化しています。ショー内容など、異なる場合もあります。また、紹介したイベント、メニューなど、すべての情報は予告なく変更になる場合があります。詳細は公式サイトを参照ください。(C) Disney(text:cinemacafe.net)
2020年03月27日広がりつづける新型コロナウイルスに世界中が不安を抱いているなか、2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(82)の発言が物議を醸している。森会長は2月21日に、日本選手団が着用するオフィシャルスポーツウエアの発表会に出席。各メディアによると、森会長は壇上で、「早くコロナウイルスどこかに消し飛んで欲しいなと神にも祈るような毎日」とコメントした。さらに、「私はマスクをしないで最後まで頑張ろうと思っている」とマスク姿の関係者や報道陣に冗談めかして発言したという。確かに、“マスクの着用だけでは感染を防げる保証はない”と語る専門家は多い。実際、厚生労働省はマスクの使い方について、こう注意喚起している。「予防用にマスクを買われている方が多いですが、感染症の拡大の効果的な予防には、風邪や感染症の疑いがある人たちに使ってもらうことが何より重要」しかし東京マラソンの一般参加が中止や就活イベントの開催取りやめなど、新型コロナウイルスの影響は広がるいっぽう、東京五輪・パラリンピックの開催も不安視されるなか、森氏の“精神論発言”には厳しい声が上がっている。《そんな話を公共の場ですんなよ。 日本人の危機意識を誤解されるだろ》《一番アカンタイプの精神論。根性でコロナウィルスは防げない》《もう頑張らんでもいい 「口は災いの元」 森喜朗会長には使い捨てのマスクではなく…お口に頑丈なチャックをお勧め致します》13日には国際オリンピック委員会(IOC)と、東京五輪の準備状況を確認する意見交換会が行われた。そこで森会長は新型肺炎について、こう強調したという「東京大会の中止や延期は検討していない。政府と連携し、冷静に対応してまいりたい」2020年東京五輪・パラリンピック競技大会まであと5カ月。刻一刻と開催が迫るなか、発言にも冷静さが求められている。
2020年02月23日話し込むほどに、とてもよい音楽家だと感じさせる人だ。ヴァイオリニストの山根一仁が2月、埼玉、静岡、京都、そして東京をめぐるリサイタルを開く。ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ第5番《春》とフランクのヴァイオリン・ソナタを核に、シュニトケの《古い様式による組曲》、ストラヴィンスキーの《イタリア組曲》というプログラム(順不同)。【チケット情報はこちら】ベートーヴェンやロシア音楽は、彼の音楽との関わりの原点のような作品でもあるのだそう。「2~3歳の頃、音楽に興味を持ったきっかけが、家にあったプロコフィエフの《ピーターと狼》のバレエのビデオ。そして4歳でヴァイオリンを始めたきっかけが、ショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲第1番。その後も、(ロシアの大ヴァイオリニストである)オイストラフ門下のオレグ・クリサ先生に教えていただいていたので、ロシア音楽にはずっと親近感を持っています」ベートーヴェンに夢中になったのも、音楽好きのご両親が録り溜めていたビデオがきっかけ。「小学1年生の頃、カルロス・クライバーが1986年に東京で指揮した交響曲第4&7番にハマりました。とくにティンパニ。親にスコアを買ってもらって、学校から帰ると毎日、菜箸で座布団を叩いてました(笑)」共演は同い年のピアニスト小林海都。昨秋、ミュンヘンの山根の自宅で、プログラムを相談しながら、いろんな曲を弾きまくった。「とにかく、ただ音楽に触れているような楽しい時間でした。海都くんは、互いに意見をぶつけることを楽しめる、大好きな相手です。ぶつける時間を取れること自体が大切で、効率を求めればぶつからない。でも妥協が生まれ始めたら、それは絶対にいい音楽につながりませんから。ふたりでこのプログラムを演奏できることが楽しみだし、全部の曲が、“僕ら”にすごく合っている。いい4曲が選べたかなと思っています」演奏家でも、作曲家・作品でも、表現者の人間性が強く出ていることに惹かれると話す。たとえばヴァイオリンのギドン・グレーメルや先述のクライバーの唯一無二の個性。「彼らは自分を出しきりながらも音楽を尊重しています。クレーメルが、『美しさを求めたことはない』というようなことを過去に話しているのですが、もちろん、彼は美しい音でも弾くんですけど、それは音楽を求めた結果だということなんですね。音楽の中の美しさを見つけるのが音楽家の仕事であって、美しさを求めたらダメなんです。音楽の中には、汚い部分、くさい部分もあります。それを出せる音楽家になりたいと思っています」「つねに音楽に正しくあれ」これが、現在ミュンヘンで師事するクリストフ・ポッペンの教えだという。演奏はもちろん、音楽を語ることにも、飾ることなく真摯に誠実に向き合う山根は、まさにそれを体現している。もちろん「正しさ」はひとつではないだろう。2月のリサイタルは、彼の現在の解答を示してくれるはずだ。取材・文:宮本明
2020年01月31日お笑いコンビ・アンガールズの山根良顕が15日、都内で行われた「第9回イクメンオブザイヤー2019」の授賞式に出席し、相方・田中卓志への感謝の思いを伝えた。今年で9回目となる「イクメンオブザイヤー」は、「イクメンの日(10月19日)」の制定記念イベントとして開催され、「育児を楽しみ・頑張ったパパ=イクメン」の著名人が毎年表彰されている。山根は2013年11月に一般女性と結婚し、2015年5月に第1子となる女児が誕生。「イクメン芸人部門」で表彰されたことを受け、「こういう賞をとれたのも妻、会社のみなさん、そしてまだ独身でいる相方のおかげだと思っております」と周囲の支えに触れ、「これからも子育てがんばって、みんなで楽しく子育てができるような環境になるようにがんばっていきたい」と決意を新たにした。一方で、“イクメン度”の自己採点については、「子育ての面に関していうと60点ぐらいはいけると思うんですけど、奥さんからの評価でいうと55点ぐらい」と控えめ。「パパになって結構やることが増えたりしたんですけど、その(妻の)要望に全部応えられなかった」とその反省点を挙げた。そんな山根にとっての「イクメン」とは、「ママにとっての一番のプリンス」。「結婚してパパとママになっちゃうんですけど、ママはずっとプリンセスでいたいかなと。一番の理解者で一番かっこよくママを愛してあげることが大事かなということで、こういう言葉にしました」とその真意を説明した。終了後の囲み取材で、「パパもママも一緒にやることなのに、パパだけが表彰されるとか『がんばってるね』とか言われるのはちょっとどうかと思ったんですけど、『パパがやるのも普通になってきている』が浸透していくことにちょっと参加できるのであれば」と正直な思いを語った山根。「自分だけでとれた賞じゃなくて。本当に。奥さんや会社の人のスケジュール調整、相方がせっせせっせとアンガールズというものを残すためにネタを考えたりしてくれているから、僕がその分ちょっと育児に携われたというだけで」と周囲の支えにあらためて感謝していた。山根のほか、お笑いコンビ・NON STYLEの石田明が「知育メン部門」、俳優の杉浦太陽が「イクメン一般選出部門」、元巨人監督でプロ野球解説者の高橋由伸氏が「イクメンスポーツ部門」、YouTuberのSEIKINが「イクメン動画クリエイター部門」を受賞した。
2019年10月15日トップライター:梅本真由美互選会で次年度のPTA会長に内定したわたし。正式な着任は半年後ですが心の準備を始めていました。PTA会長としての活動にそなえる11月の互選会で次期PTA会長候補者に決まってから、翌年5月のPTA総会で正式にPTA会長として承認されるまでの半年の間に、わたしには準備すべきことがありました。それはPTA活動と仕事を両立させるためのスケジュール調整です。PTA会長の役割を考えたときにいちばん大事なことは、PTA組織の「顔」としてその場に「いる」ことだと思ったからです。これまでの経験から、わたしの学校では文化部主催の行事や、PTA運営委員会といったほとんどのPTA行事が土曜日に開催されることがわかっていました。また、本部役員が集まってPTAの運営について話し合う役員会も基本的には土曜日に行なっているとのこと。わたしは、PTA会長として活動するこの1年だけは、なるべくPTA活動を最優先にしたいと考えていたので、その準備期間があったのはありがたかったです。その後、現PTA会長から引き継ぎを受けました。あくまでわたしの学校の場合ですが、会長がこの1年間に学校へ足を運んだ日数は、学校行事への出席や短い滞在も含め、週に1日強だと教えてくれました。この日数を多いと感じるかどうかは人それぞれだと思います。わたしは、やはりそれなりに足を運ぶ必要があるのだな、と思って腹をくくりました。PTA会長に着任、PTA総会でスピーチをする翌年の5月、PTA総会の場で本部役員候補者全員が承認され、わたしは正式にPTA会長に着任しました。わたしの学校のPTA総会では、会長は着任と同時に、「着任のあいさつ」として、所信表明のようなスピーチをします。PTA総会は年に一度だけですので、この「着任のあいさつ」が、その年のPTA会長がどんなビジョンや考えをもっているのかを自分の言葉で直接会員のみなさんに語りかける唯一の機会でした。着任のあいさつでわたしは、PTA活動は子どもたちのための活動であること、さまざまな貢献活動があるが子どもの身近で活動できるのがPTA活動の特徴であること、そして、PTA活動は高校を卒業してしまったらもうできなくなるので、いましかできない貴重な活動をともにしていきたい、その活動のための縁の下の力持ちとして、本部役員とともに活動していきたい、という話をしました。これは正直な自分の気もちでした。またPTA活動そのものの歴史に触れ、現在のPTAは学校との協力関係にあること、この学校のPTAでは「できる人ができるときにできることをすればいい」というようなことも話したように思います。かつてのわたしがそうだったように、PTAと聞いただけでドン引きしてしまったり、負担が多いというイメージを抱いている人がいるとしたら、そんな気持ちを少しでも払拭したいという思いを込めてしゃべりました。本部役員の仕事PTA総会では、わたしを含む9名の本部役員が承認されました。それぞれどんな役職・役割があるのでしょうか。副会長(2名)会長を補佐し、会長の不在時には会長代行となります。わたしの学校では、学校内のPTA仕事すべてに関する実務の長が副会長です。その仕事内容は、文化部・会報部・学年委員会の活動を把握、企画書類のチェック、予算配分への目配りなど多岐にわたります。各部長、委員長からの相談を受け、本部役員で話し合った内容を伝えたりアドバイスをするのも副会長の仕事です。書記(2名)PTA本部が発行するすべての書類を作成します。PTA総会、PTA運営委員会、役員会の議事録を記録し、印刷物にまとめます。手書きで記録していた時代もありましたが、いまはほとんどパソコンを使って議事録を作成しています。会計(2名)PTA運営にかかわるすべての経費を管理します。各部、委員会に予算を配分し、正しい手続きで経費として使われているかを確認します。わたしの学校では、万が一PTA活動中にけがをしたりしたときのためにPTA保険に加入しています。このPTA保険にかかわる仕事も担当します。会計監査(2名)年度の終わりに会計監査をします。また1年を通じてPTA本部の庶務として、こまごまとした仕事をサポートします。 本部役員はともにPTAを運営するメンバーとして話し合いながら協力していきます。9人が手を携え、わたしのPTA会長としての1年が始まります。梅本真由美(うめもとまゆみ)サイエンスライター。長野県出身。NTT勤務を経てNTT系列の広告代理店で編集・マーケティング・企業向けWebページの企画制作などを担当。結婚後は専業主婦となる。2002年、 「天文台マダム日記」の公開がきっかけでライターに転身、朝日新聞・天文雑誌などに執筆多数。現在、月刊星ナビにて「天文台マダムがゆく」、国立天文台の公式サイトにて「天文台マダム VERAに夢中!」を連載中。
2018年09月27日トップライター:梅本真由美互選会※の場で、現PTA会長が「梅本さんにPTA会長をやって欲しい」と発言したことを選考委員から聞かされます。※互選会……次年度のPTA本部役員を決めるための会(→第14回次年度の本部役員に推薦される参照)現PTA会長の心の内を知る現会長の発言によって、次期会長候補に急浮上したわたし。その後、互選会がどうなったか聞いたところ、PTA会長は立候補者が出て内定、そのほかの本部役員も全員内定したとのことでした。無事に決まったと聞いてホッとしましたが、それとは別にわたしの心は揺れていました。……会長がそんなふうにわたしを見ていてくれたなんて。それは、わたしにとって大きな意味を持ちました。わたしはこれまでのPTA活動における会長のふるまいを見ていて、隅々まで行き届いた細やかな気配りをするようすに敬意を抱いていたからです。数日後、わたしは互選会での発言について直接、会長にたずねてみました。「文化部の活動を見ていて、梅本さんの雰囲気がとても良かった。PTAは雰囲気づくりがとても大事だと思う。梅本さんさえよければ、いつか会長をやることを考えてみて欲しい。」現会長から面と向かって言われ、わたしはこのときはじめて、自分がPTA会長をする可能性について考えてみたのでした。PTA会長という役割。自分にできるだろうか、仕事との両立は可能だろうか、自分だったらどんなビジョンでPTA活動をしたいだろうか。考えてみた結果、「できそうだ」という結論に達しました。わたしが立候補するとしたら次年度以降になりますが、人生で一度くらいPTA会長を経験してみるのもおもしろそうです。わたしは会長に「前向きに考えます」と伝えました。子どもに背中を押され立候補を決意PTA会長に立候補することを考え始めたわたしですが、ひとつだけ気がかりがありました。PTAで文化部長をしているわたしが学校で目立っていて気恥ずかしい、と言っていた子どもたちのことです。PTA会長になるとしたら、もはや目立つどころの話ではありません。わたしは子どもたちに聞いてみました。「あのさ……もしも、わたしがPTA会長をやったらどう思う?」すると、上の子から瞬時に「誇りに思う。」という答えが返ってきたのです。「えっ、本当に?」おどろいて、思わず聞き返してしまいました。「うん、誇りに思うよ。やってよPTA会長。むしろやるべきだと思う。」下の子までも口をそろえて言います。「いいと思う。PTA会長、向いてるよ。応援するよ。」わたしは百人力を得たような心持ちでした。夫にも同じように聞いてみると、「大丈夫なの?仕事と両立できるの?」と、やや心配そうです。でも、自分なりに考えた結果であること、子どもたちが背中を押してくれたことを伝えると、「がんばって」と賛成してくれました。家族の賛同を得て一切の迷いが消えたわたしは、次年度の互選会でPTA会長に立候補しようと決心しました。互選会でPTA会長に立候補それから1年後。わたしは、次期本部役員候補者を推薦する用紙に自薦であることを明記し、自分の名を書いて提出しました。出席した互選会では、選考委員長から、都合が悪くて互選会を欠席している人も本部役員選考の対象であること、今回で決まらない場合は、くじ引きで決めてしまうという方法もあるが、自分たちとしては、なるべく話し合いで決めたいとの方針が示されました。互選会は、まず、会長から立候補者を募ります。わたしがサッと右手を挙げるや否や、拍手が起こり、立候補が受け入れられました。そのほかの役員もまずは立候補を募ります。すると「梅本さんがやるならいっしょに役員やってもいいよ」と、出席していた友だちが立候補してくれました。なんと心強い!「なんでもやります」と言って引き受けてくれた人もいます。ありがたや~。廊下では、都合が悪くて互選会を欠席した人に選考委員が手分けして電話をかけ交渉しています。選考委員の尽力により残りの役員もほぼ内定しました。副会長1名がなかなか決まらず苦労しましたが、最後の最後に、わたしが友だちをおがみたおして副会長を引き受けてもらい、ともに活動をしていく本部役員のメンバーが内定しました。互選会での内定は、あくまで次期役員候補者という位置づけです。半年後に行なわれるPTA総会で承認されると同時に役員に就任し、活動開始となります。後日の顔合わせでわたしは、1年間活動をともにするメンバーの顔を見ながら、「1年後の今ごろはきっとすごく仲良くなっているだろうな」と、これからの日々に思いをはせました。梅本真由美(うめもとまゆみ)サイエンスライター。長野県出身。NTT勤務を経てNTT系列の広告代理店で編集・マーケティング・企業向けWebページの企画制作などを担当。結婚後は専業主婦となる。2002年、 「天文台マダム日記」の公開がきっかけでライターに転身、朝日新聞・天文雑誌などに執筆多数。現在、月刊星ナビにて「天文台マダムがゆく」、国立天文台の公式サイトにて「天文台マダム VERAに夢中!」を連載中。
2018年08月28日お笑いコンビ・極楽とんぼの加藤浩次が、4日深夜に放送されたラジオ番組『極楽とんぼオレたちちょこっとやってまーす!』『オレたちゴチャ・まぜっ!〜集まれヤンヤン〜』(MBSラジオ/毎週土曜25:20~)で、3日に放送された日本テレビ系の情報番組『スッキリ』における、日本ボクシング連盟・山根明会長へインタビューした時の感想を語った。山根会長とのインタビューについて、加藤は「いや~、久々に大変だったぜ!」と振り返り、「いや、ハッキリ言うよ、『この人の下についていたら大変だわ』って思った(笑)」と打ち明けた。相方の山本圭壱が「9時に来る予定が、9時40分に来たってネットにあったけど」と話を振ると、加藤は「違うとこに行っちゃったんだよ」と告白。「指定された場所があったわけ。で、そこに行ったら関係者がいて、『マスコミに囲まれて(山根会長が)出れない』って話になって…」などと、放送の裏側を明かした。また加藤は、インタビュー時の様子を振り返り、「立ち上がってファイティングポーズ取り出したときはヤバかったって」と驚きの連続だったことを話す。最後に「完全に(山根会長は)信念の人じゃない?」と分析したうえで、「こっちが論理的に言っても、信念で返してくるから、『会話が成立しねぇんだな』って思った」と語った。
2018年08月07日アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミー会長ジョン・ベイリー(75)に3件のセクハラ疑惑が浮上した。現在調査が進められているという。「Variety」誌などが報じた。ベイリーは『恋はデジャ・ブ』、『旅するジーンズと16歳の夏』などで知られるベテラン撮影監督で、昨年8月に新会長に選出されたばかり。前任のシェリル・ブーン・アイザックスは初のアフリカ系アメリカ人で30年ぶりの女性会長という、アカデミーに変化を起こした人物だった。それに比べ、75歳の高齢であり白人男性のベイリーは、“多様性”を推し進めるアカデミーのトップにはふさわしくないという声も就任時に挙がった。これに対し、ベイリーは「そんなくだらないこと…。私は白人男性として生まれた。75歳って事実は変えられない。それが(会長になる)制限因子になるかい?」と主張していた。セクハラの事実が確認されベイリーが会長の座から退く場合、7月に行われる選挙まで現副会長でベテランのメイクアップ・アーティスト、ロイス・バーネル(『ラストサムライ』、『リンカーン』)が会長を務めることになるそうだ。本来ならば会長の在任期間は4年。ベイリーは身の潔白を証明し、会長の座を守ることはできるのだろうか。アカデミーは、「徹底的な調査が完了するまでこの件に関するコメントはしない」とのことだ。(Hiromi Kaku)
2018年03月19日島根県出身のシンガー・ソングライター、山根万理奈がニューアルバム『山根万理奈とマリナッチ楽団』を5月11日(水)にリリース。同作についてぴあのインタビューに答えた。【チケット情報はこちら】山根は同作のコンセプトについて「前作『愛と妄想、25歳。』は、“今の私”というコンセプトで、等身大で自分の考えていることを反映したアルバムだったんですけど、今回は”旅と音楽と出会い”というコンセプトで作りました。自分のモードも開いていきたいし、明るい気持ちになれるものがいいなと思って」と説明。前作から一変してタイトルもユニークだ。「タイトルからわかりやすい、パッとインパクトのあるものにしたくて。自分の名前をニックネームで入れちゃうのどうだろうとか。“まりちゃん”、“まりっぺ”とかの流れで“マリナッチ”が、“マリアッチ”(=メキシコでお祭りなど華やかな行事で親しまれてきた楽団様式)みたいでいいなということで、このタイトルにしました」。サウンドも前作からずいぶん変化がみられた。「前回、バンドの一発録りですごくいいものが出来て、本当に納得のいくものになった。でも以前からエレクトロニックな音楽もやりたくて。そんな頃に地元でライブをしたときに今回アレンジをしてくれたLiLica*ちゃんと一緒で、電子オルガンが私の歌と合ってるねって反応も良くて、そこからヒントをもらいました」。山根本人が作った曲が大半だが、曲提供を受けたものも数曲。Hanasalはデビュー前に出会った作曲家チームで、私が歌をやると決めたきっかけ。『くすりゆび』はデビュー前からあった曲で2014年に配信限定でリリースしたんだけど、もっといろんな人に聴いて欲しいと思って、このアルバム・アレンジで収録しました。『ラズベリー』は以前からライブでは歌ってる曲で、具志堅巨樹さんが私のために書いて下さった曲です」。そしてアルバム制作の資金を募集する「クラウドファンディング」を採用している山根ならではのエピソードも。「クラウドファンディングの特典で「オリジナルソング制作」というのがあって、前作の企画で7~8曲作ったんですけど、『JOY!』と『魔法にかけられて』の2曲はアルバムのコンセプトにも合うから“よかったらアルバムに入れたいんですけど”と特典をあげた方にお聞きして、収録したんです」。音楽配信サイトでは、CDリリースに先駆けて4月6日より配信中。4月3日東京・下北沢lownから始動した「山根万理奈とマリナッチ楽団リリースツアー~season1~」が先日終了。5月14日(土)から「~season2~」がスタート、「~season3~」の10月1日(土)下北沢lown公演まで、チケットは発売中。またCD発売日の5月11日(水)20時から、タワーレコード渋谷店にてミニライブ&サイン会も予定されている。取材・文:浅野保志(ぴあ)
2016年05月11日島根県出身のシンガーソングライター、山根万理奈のニューアルバム『山根万理奈とマリナッチ楽団』が完成。iTunesなどの音楽配信サイトでは4月6日(水)より、CDは5月11日(水)より発売開始される同作のレコーディング現場を取材した。【チケット情報はこちら】レコーディングは神奈川県横浜市にある一軒家で行われた。最寄り駅から15分以上歩き、田畑が広がるエリアで、まさかここで音楽制作が行われているとは思えないロケーション。ここは、1階にボーカルを収録するブースがあり、2階に音源を録音、調整するミキサー卓や機材が並ぶ。訪れたときはアルバムのオケと主要なボーカルは収録を終えていて、コーラスなどの音を重ねる作業中だった。2階に陣取るディレクターとエンジニアと意見交換をしながら、アイデアを練る山根。スマホアプリのピアノで音を手繰ったり、ギターを抱えて譜面とにらめっこしたり。1階のブースで歌い、2階のスタッフと録った音源をプレイバックして確認。さらに2階に上がって打ち合わせするなど、試行錯誤し、たくさんの可能性を試しながら進行していく。まさに作品が誕生する瞬間を垣間見ることができた。山根は、2009年からYouTubeに顔を出さずにギター弾き語りの動画を投稿して話題を集め、2011年7月にメジャー・デビュー。その後活動の場をインディーズに移し、前々作『歌って happy!』、前作『愛と妄想、25歳』に続いて本作も、制作費をクラウドファンディングで募った。今回は目標金額350万円を掲げて募集したのに対し、205人が賛同し、目標を大きく上回る414万円を超える資金が寄せられ、山根への期待の高さを証明してみせた。そんなファンの想いも力にして完成したアルバム。4月3日(日)下北沢lownより同作のリリースを記念したツアー「山根万理奈とマリナッチ楽団リリースツアー~season1~」がスタートする。「~season3~」の10月1日(土)下北沢lown公演まで、チケットは発売中。取材・文・撮影:浅野保志(ぴあ)
2016年04月01日米Intelは21日(現地時間)、同社の元CEO兼会長のアンディ・グローブ氏が死去したと発表した。79歳だった。死因は明かされていない。アンディ・グローブ氏は、ハンガリー出身のユダヤ系米国人で、ナチス・ドイツ占領下を生き抜き、旧ソ連による弾圧から逃れ、1956年から1957年に米国へ移民。カリフォルニア大学バークレー校で化学工学の博士号を取得し、フェアチャイルドセミコンダクターに入社した。1968年にロバート・ノイス氏とゴードン・ムーア氏が立ち上げたIntelに3番目の社員として入社。1979年に同社社長に就任。その後、1987年~1998年までCEO、1997年~2005年まで会長を務めた。Intelを世界最大の半導体メーカーにまで成長させるとともに、PC普及の立役者とされる。Intel CEOのブライアン・クルザニッチ氏は、「アンディは何度となく不可能を可能とし、数世代にわたる技術者や起業家、ビジネスリーダーに影響を与えた」とコメント。このほか、ビル・ゲイツ氏やティム・クック氏も追悼のツイートを投稿している。
2016年03月22日昨年夏倒産したレラティビティ・スタジオズが、倒産から抜け出した後に会長に就任する予定だったケヴィン・スペイシーが、そのオファーを断ったことがわかった。社長をオファーされていたスペイシーの製作パートナー、デイナ・ブルネッティは、考えを変えておらず、予定どおりその座に就くとのことだ。その他の情報1月にdeadline.comに対して行った独占インタビューで、スペイシーとブルネッティは、映画にゴーサインを出せるトップの立場になることについて、興奮を語っていた。断った理由についてスペイシーは、レラティビティが倒産から立ち直った後に自分がやるべき仕事について詳しく考えると、自分にはとてもそんな時間はないと気づいた、と説明している。しかし実際のところは、倒産前からトラブルや悪評の多かったライアン・カヴァナーのスタジオに深く関わることに躊躇を覚えたのではないかと思われる。スペイシーは今年、『Billionaire Boys Club』『Nine Lives』の北米公開が控えている。文:猿渡由紀
2016年03月14日島根県出身のシンガー・ソングライター、山根万理奈が5月11日(水)にアルバム『山根万理奈とマリナッチ楽団』をリリースする。アルバムは前々作『歌って happy!』、前作『愛と妄想、25歳』に続いて、制作費をクラウドファンディングで募っている。【チケット情報はこちら】山根は、2009年よりYouTubeにて顔を出さずにギター弾き語りの動画を投稿して話題を集め、2011年7月にメジャーデビュー。その後活動の場をインディーズに移し、胸に染み入る切ない歌声と、実直でひたむきで聴く人をハッピーにさせる心豊かな音楽性で、作品ごとにその歌世界を自在に変化させながら、唯一無二の魅力を放っている。音楽活動のほかにも、昨年放送されたTVドラマ『園山俊二と国境の二人』では女優デビューも果たした。同作は山根と同じ島根県松江市出身の漫画家、園山俊二を題材にしたドラマ。山根は園山の妻・宏子役を務めた。昨年末に中国地方でのみオンエアされた同作の全国放送が、NHK総合で2月17日(水)午後3時15分より決定している。山根はアルバムのリリースツアー「山根万理奈とマリナッチ楽団シーズン1」を4月3日(日)東京・下北沢lownより開始。「シーズン3」の10月1日(土)下北沢lown公演まで、チケットは発売中。文:浅野保志(ぴあ)
2016年02月15日キヤノンは1月27日、同日の取締役会にて決定した社長人事を発表した。現・代表取締役会長兼社長CEOの御手洗冨士夫(みたらいふじお)氏が代表取締役会長CEOに、現・専務取締役イメージコミュニケーション事業本部長の眞榮田雅也(まえだまさや)氏が代表取締役社長COOにそれぞれ就任する見込み。今回の人事は3月30日の株主総会後に行われる取締役会にて正式決定する。都内で開いた記者会見には、御手洗氏と眞榮田氏が登壇。代表取締役社長COOとして眞榮田氏を選任した理由や、今後のキヤノンの成長戦略について説明があった。○新社長にはカメラ技術者だった眞榮田氏眞榮田氏は1975年にキヤノンへ入社。その後、カメラ開発にかかわるエンジニアとしての経歴が長く、2007年にはイメージコミュニケーション事業本部長に就任した。御手洗氏は眞榮田氏のことを「カメラのデジタル化において、指揮官として活躍し、キヤノンが市場でトップを獲得するのに貢献した人物」と評価。生産体制を見直し、自動化していくことでコスト削減を実現した実績を持つ。また、カメラで培った光学技術を応用して開発した映画製作機器「CINEMA EOS SYSTEM」を手がけ、映画産業に新風を送り込んだことにも触れられた。眞榮田氏は今回の社長人事を受け、「強いプロダクトを継続的に投入し、最先端の技術で作り続ける。また、原価の低減も並行して行う。カメラだけでなく全社的に生産改善をしていけば、キヤノン全体の事業強化につながっていく。既存の事業も新規の事業も同じように取り掛かりたい」とコメントした。今後は、眞榮田氏が開発・生産・販売を中心に担当し、御手洗氏が人事や総務、経理といった管理部門、海外関係の営業などを重点的に見ていく。特に営業については、眞榮田氏が生産側の立場から、御手洗氏がマーケティング的な見地から、両面で働きかけて強化していく方針だ。○今後のキヤノン「BtoCからBtoBへ」キヤノンは2016年に「グローバル優良企業グループ構想」という経営計画のフェーズVに入る。再び成長戦略をとっていく、その5カ年計画のスタートとなる2016年に、社長交代を決意したと御手洗氏は述べた。これまでは「カメラ・光学」「複写機など事務機」の2つの大きな流れがあった。この2つにも開発投資はしていくが、それだけでなく新たな事業3つにも注力していく。1つめがオランダのオセ社買収などによって強化してきた商業印刷分野。2つめが監視カメラ分野。これは2015年5月にスウェーデンのアクシスを子会社化したことからもうかがえる。3つめは半導体事業。傘下に収めたアメリカのモレキュラーインプリント社とともに、ナノインプリントと呼ばれる新しい方式の次世代半導体露光装置によって、産業機器分野の強化を目指す。御手洗氏はこれら3つを柱にしていくとしたうえで、もっと大枠の戦略として「カメラやプリンターといったBtoC事業からBtoB事業へ。フェーズVはその転換のための5年間となる」と述べた。
2016年01月27日米アカデミー賞会長のシェリル・ブーン・アイザックス氏が、波紋を呼んでいる白人だらけの今年のノミネートについて、痛恨の意を明らかにした。来月行われる授賞式で白人の俳優陣しかノミネートされず非難の声が出ていることについて、アイザックス会長は、来年度には大きく変化すると約束した。出された声明文で会長は「今年のノミネート者たちの素晴らしい業績をたたえたいと思います。その一方で、多様性の欠如については心を痛めていると共に憤りを覚えています」「これは困難ながらも重要な議題であり、大きく変化する時がきているのです。アカデミーは会員構成を改めるために劇的な一歩を踏み出します」とコメントした。そして、より多様化をもたらすために会員の選出を見直すとしており、「この先数週間に渡ってわれわれは2016年期とそれ以降に必要不可欠である多様化をもたらすために、会員の選抜面の見直しを実行します」「多くの方がご存じのように、われわれは過去4年間にわたって会員の多様化に向けて変更点を取り入れてきました。しかしながらその変化は希望通りのスピードで実現されていません。われわれはより一層、より良い形で、より早く取り掛かる必要があるのです」と続けた。その一方で、会長は今回の問題点に注意を向けてくれた人々たちへ感謝の意も述べ、「われわれのコミュニティの中で深刻な懸念があがっていることは認識していますし、共に前進していくにあたって私に連絡を取ってくださった全ての皆さまに感謝しています」としている。2年連続白人の俳優陣しかアカデミー賞にノミネートされなかったことを受け、ジェイダ・ピンケット=スミスやスパイク・リー監督などが本年度の式典に出席しない意向を表しており、司会のクリス・ロックは降板こそしないものの、同式典を「白人のBETアワード」としても知られている賞と皮肉交じりに呼んでいた。(C)BANG Media International
2016年01月20日2月に決定する第88回アカデミー賞の俳優部門でノミネートされた20人が全員白人だったことが物議を醸しているが、アメリカ映画芸術科学アカデミー会長が投票に多様性を持たせるために会員を見直すと発表した。14日(現地時間)のノミネーション発表直後から、SNSには「#OscarSoWhite(オスカーは真っ白)」というハッシュタグを付きで今回のノミネーションに批判的な意見が寄せられ、シェリル・ブーン・アイザックス会長自身も映画サイト「Deadline」に感想を聞かれて「がっかりしている」と答えていた。アフリカ系女性として初めて就任したアイザックス会長は「今年候補になった作品の素晴らしさを認めたいと思います」としたうえで「それらの非凡な功績を称えつつも、私は多様性の欠乏について悲しさともどかしさを感じています。困難ですが、重要なことであり、いまこそ大きな変化のときなのです。アカデミーは会員の構成を変えるために劇的な段階を踏んでいきます。今後数日から数週間、2016年以降の会員に必要とされる多様性をもたらすため、新たな会員の見直しを行います」と声明を発表した。昨年に続いて、俳優部門の候補が白人ばかりだったことを受けて、ジェイダ・ピンケット=スミスやスパイク・リーが授賞式のボイコットを表明したばかりか、授賞式で司会を務めるクリス・ロックは「オスカー。BETアワード白人版」とツイートした。BETアワードはエンタメ、スポーツ界で活躍するアフリカ系アメリカ人やマイノリティを表彰する賞だ。現在の会員には年配の白人男性が多く、それが偏った選考になるのではという声は以前からあるが、では具体的に誰が投票しているかというと、アカデミー賞俳優部門で投票資格を持つのはアカデミー会員の俳優たちだ。作家のブレット・イーストン・エリスは「“アカデミー”(という組織)が俳優をノミネートするのではない。俳優たちが俳優たちをノミネートするのだ。このことを覚えておけ」と#OscarSoWhiteのタグを付けてツイートしている。(text:Yuki Tominaga)
2016年01月20日世界各地の大学で「知的財産」と「起業」について講義を行っている、イタリアの靴メーカー、ジェオックス(GEOX)グループの会長、マリオ・モレッティ・ポレガート氏が早稲田大学での講演のために来日した。マリオ会長は北イタリア・トレヴィゾのワイン生産家の三代目として家業を継ぎながら、90年代初めにあることをきっかけにシューズブランドを創業。カジュアルシューズメーカーとしてまたたく間に売り上げを拡大。ベネトン、デロンギなどグローバルなブランドを生み出すトレヴィゾ特有のブランディング戦略にも注目が集まっている。ジェオックスグループは創業10年足らずの04年にミラノ証券取引所に上場を果たした。マリオ会長の起業力、急成長させたビジネスリーダーとしての資質が話題を集め、00年代に入ってさまざまな大学の客員教授として招聘。これまでに伊ヴェネツィアのカ・フォスカリ大、ボストンのMIT、ケンブリッジ大、コロンビア大、北京大、香港大、モスクワ大などで講義やカンファレンスを行っている。「そもそものきっかけは米国ネバダ州リノの砂漠。ワインの展示会でリノを訪れ、散歩していたときにゴム底のスニーカーが蒸れてあまりに暑くて不快だったので、持っていた旅行用のスイスのアーミーツールのナイフで靴底に穴を空けたんだ。それがすべての始まりさ」とマリオ会長は楽しそうに話し出す。その効果が快適でゴム底に通気口を空け、防水機能を持たせた“呼吸する靴”の特許を世界100ヶ国で登録。「その当時は靴を売ろうとは思っていなかった。アイデアを売ろうと思っていた」(マリオ会長)が、3年経ってもそのパテントに興味を持つ企業は現れず、それならと自らヴェニスにシューズメーカーを設立。5人の仲間と数人の大学生でスタートしたシューズメーカーは、現在イタリアのカジュアルシューズメーカーとしては業界トップの地位を確立。現在、世界115ヶ国で1,250店舗を展開しており、14年度の売上高は前年比109.6%で約1,200億円。世界中で約2,000万足を販売し、その内イタリア国内では700万足を販売し、イタリア国民の8人に1人が購入している計算になる。「我々の成功の要因はテクノロジー、イタリアンモード、コンフォータブル(快適さ)の3つ。コレクションのモードはアーバンスタイルだが、我々はデイリーなアーバンでの快適さを求めた結果だ。ゴム底シューズの国内シェアは95%に達しているが、今後は革底靴、ウェアへとテクノロジーを広げていく」とマリオ会長は意欲的。自身もルーマニアやイタリアで農業、獣医学、化学、経営学、経済学と次々に博士号を取得し、欧州の各大学の生徒との共同開発を進めており、最新テクノロジーを活用した生徒とのコラボ企画などにも意欲的。一方で、デザイナーラインとしてパトリック・コックスも展開し、ファッションアングルでの視野の広さや、イタリア、スペインでスタートしているダウン症児との協業など企業活動も、講師として認められる所以だ。家業のワイン農家は7つのブリュワリーを持ち、年間約3,000万本以上を販売しており、その盤石なる歴史があってのジェオックス成功秘話ながら、「一つのアイデアは一つの工場より価値がある。イノベーションに投資したい人は世界中に多数いる。日本のテクノロジー、企画力には世界中から注目が集まっており、若い世代のパワーに期待している」と同会長は話している。Text:野田達哉
2015年11月25日島根県出身のシンガーソングライター、山根万理奈が6月24日(水)にアルバム『愛と妄想、25歳。』をリリースする。同作は収録された曲のほとんどをバンドとの一発録音でレコーディング。女性ならではの恋愛感情や、母親に向けた素直な想いなど、感情移入しやすい歌詞と、表現豊かなボーカルが魅力の作品だ。山根万理奈は2011年7月にメジャーデビュー、その後活動の場をインディーズに移し、前作『歌って happy!』は、事前に制作費を募るクラウドファンディングで資金を調達。今回リリースした作品も同様に資金を募り、目標を上回る資金を集めた。現在、同作のリリースに伴い、全国ツアーも実施中。ツアーファイナルは8月9日(日)東京・lownで行われる。チケットは発売中。■アルバム『愛と妄想、25歳』6月24日(水)発売2700円BUCA-1039BURGER INN RECORDS<収録曲>01. 砂漠のマーメイド02. X-day03. 時のまにまに04. ふたりのとき05. ワイキキ・チェキラ・シェキラ・ビーチ06. てつやの恋人07. 誰よりも08. たぶんね09. オトメコーヒー10. 街角11. あなたとわたしのうた
2015年06月23日ヤフーは21日、ソフトバンクのバイスチェアマンを務めるニケシュ・アローラ氏を新取締役会長とする役員人事を発表した。現取締役会長の孫正義氏は取締役に退く。ニケシュ・アローラ氏はソフトバンクの孫正義代表の後継者として、孫代表に指名された人物。もともとは米Googleの経営陣の一人として活躍し、2014年にソフトバンクに参画、ソフトバンクのバイスチェアマン、米国で設立されたSoftBank Internet and Media,Inc(以下、SIMI)のCEOとして活動してきた。ソフトバンクでは7月11日に、グローバル企業への変革を進めるために「ソフトバンクグループ株式会社」に称号変更し、新会社のなかで同氏は孫氏につぐナンバー2の位置につく。そして、ヤフーのなかでも要職を務めることになる。今回の新人事の狙いについて、同社では、「ニケシュ・アローラはグローバルな広い知見とともに、インターネット事業への深い知識を有しております。インターネット企業としての企業価値最大化のために招聘いたします」としている。なお、今回発表の人事は、6月18日開催予定の定時株主総会で承認されることを前提としたものとなる。(記事提供: AndroWire編集部)
2015年05月21日ルネサス エレクトロニクスは4月1日、同社の代表取締役会長兼CEOである作田久男氏が、同日開催の取締役会において、2015年6月の定時株主および取締役会の終了後に退任し、新たに現在CEO付となっている遠藤隆雄氏を代表取締役会長兼CEOに任命する予定であることを発表した。遠藤氏は1977年に日本アイ・ビー・エムに入社後、2004年には同社の執行役員を務めたほか、2008年には日本オラクルの社長執行役員 兼 最高経営責任者(CEO)に就任し、その後、同社取締役 代表執行役社長 兼 最高経営責任者(CEO)、同社 取締役会長 執行役などを務めてきた経緯を持つ人物。2015年4月にルネサスのCEO付に就任した。同社では今回の異動の理由について、現在取り組んでいる「変革プラン」において、財務基盤の安定に向けた構造改革に一定のめどがついたことを挙げており、今後、さらにこの取り組みを加速させるために、当該分野において豊富な知見・経験と実績を持った新しいリーダーシップが必要であると判断し、新しい代表取締役会長兼CEOの選任を決定したと説明している。なお、遠藤氏の就任後は、新しいリーダーシップの下、成長へのギアチェンジを行い、さらなる企業価値の向上を目指していくとしている。
2015年04月02日