緑色自然植物を原料にした健康自然食品の販売を行っているグリーンエッセンスは、緑茶成分と歯の虫歯予防に効果のあるキシリトールを使用した「カテキシリグミ」と「カテキシリチョコ」の販売を行っている。価格は、「カテキシリグミ」が280円、「カテキシリチョコ」が360円。「カテキシリグミ」、「カテキシリチョコ」は、お茶の産地静岡県で歯科医院を経営する斉藤欽也氏が開発した健康自然食品。添加物などを使わず、本来の天然緑茶成分や色、においをそのまま変化させない製法(特許済)で製品化している。甘味料には砂糖を使わず、キシリトールのみ使用。カロリーが少なく、虫歯予防効果があるキシリトールは、歯菌の原因となる歯を溶かす酸を作らせないという。また、緑茶には、虫歯予防になるフッ素が多く、抗菌作用、消臭効果など、口腔の健康維持に効果ある成分が含まれている。なお、「カテキシリグミ」は、適度の硬さがあるので、よく噛むことで唾液の分泌を促進することが可能。「カテキシリチョコ」は、口の中でゆっくりと溶かしながら食べることで、茶カテキン・キシリトール効果を生かすことができるとのこと。購入は、同社ホームページの注文フォームからとなっている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月29日子どものころに学校で、「食後3分以内に3分間、歯を磨こう」と教えられた記憶があります。虫歯が多い筆者は、ウン十年にわたってそれを愚直に守ってきたのですが、先ごろ耳にした情報では、「虫歯予防として、あまり意味がない」そうです。いったい、いつ磨けばいいのでしょうか。歯学博士で口腔(こうくう)衛生・口腔外科が専門の江上歯科院長・江上一郎先生にお尋ねしました。■食後に歯を磨いても虫歯予防にはならない「食後3分以内に3分間、歯を磨けば虫歯にならない?それは『3・3・3運動』といって、歯を磨く動機づけにはなりますが、虫歯をつくらないという意味ではありません」ときっぱり言う江上先生。続けて、「虫歯の原因は、口の中にいるストレプトコッカス・ミュータンス菌と言います。歯に付着した糖分を餌にして、歯の表面にねばねばした物質をつくり出し、増殖して『かたまり』を形成します。これを『歯垢(プラーク)』といいます。そして、その歯垢から産出される酸によって歯のエナメル質が溶けると、虫歯になります」と、虫歯の原因について説明します。食後の歯磨きに意味がないのはなぜでしょうか。「食事をすると、口の中の細菌をいっしょに食べてしまいます。だから、食後の口の中は、虫歯のもととなる菌が一番少ないんですよ。そんなときに歯を磨いても、虫歯予防にはなりません。食後の口の中のニオイが気になる、口の中をさっぱりさせたいなどで歯を磨く人は多いようですが、水でのうがいでいいのです。歯と歯の間にすき間があってそこに食べ物がはさまる場合は、つまようじや歯間ブラシでそれを除いておいてください。食後は、それで十分です」(江上先生)■起床時と、寝る前に磨こうでは、虫歯予防の効果を高めるには、いつ磨くのがよいのでしょうか。「朝、起きたときです。朝食後ではなく、朝食の前に磨いてください。起床時には、口の中がねばねばしているでしょう。これが口の衛生状態にとって最も良くないのです。虫歯、口臭、歯周病の原因は、このねばねばです。起きたらすぐに歯を磨いて、これを取り除いてください。虫歯菌は、夜寝ている間に、歯に着いている糖分を餌にしてどんどん増殖していきます。そして、その増殖した菌によって生み出される「酸」が歯の表面を溶かしていくのです。つまり、虫歯はこの間、夜につくられる、と考えてよいのです。もう一つ、虫歯を予防するのは、唾液(だえき)です。唾液(だえき)には食べ物を消化する役割がありますが、同時に、細菌を殺して口の中を清潔に保つ役割も担っています。小さな切り傷などのケガなら、ツバをつけたら痛みや傷が癒えるでしょう。これは唾液(だえき)の殺菌力の効果です。寝ている間は口の中で唾液(だえき)が減少するため、唾液(だえき)による殺菌力が弱まり、虫歯菌が活動しやすくなります」と、江上先生は虫歯の原因を明快に語ります。さらに、口の中のねばねばを少なくするためには、「寝る前にも磨いて、プラークをできるだけ除いておきます。つまり、虫歯予防のためには、起床時と寝る前に歯を磨くのが一番効果的なのです」(江上先生)■唾液(だえき)が一番の虫歯予防薬江上先生は、虫歯予防について、こう付け加えます。「口の中で、ねばねばと唾液(だえき)はいつも闘っています。口腔(こうくう)内で悪さをしようとするねばねばに、唾液(だえき)が対抗しているのです。唾液(だえき)がふんだんに出ていると、ねばねばを洗い流してくれて、口の中はさらさらでいることができます。赤ちゃんは唾液(だえき)がいっぱい出ていますね。体に入ってくる細菌を唾液(だえき)で防ごうとしているんです。加齢とともに唾液(だえき)は減りますが、若い人でも、緊張感が高いときやストレスがあるときには唾液(だえき)は出にくくなります。口の中が乾いているな、唾液(だえき)が出ていないなと思えば、赤ちゃんの唾液(だえき)をイメージし、ガムをかむ、梅干しを食べる、またあごを動かしたりして唾液(だえき)が出るように意識をしてください。リラックスすることも大切です。何度も歯磨きをするよりも、その方がずっと虫歯予防になります」(江上先生)寝る前と、朝起きたらすぐに歯を磨く。これだけで虫歯など口の中のトラブルは激減するそうです。今日からすぐに実践しましょう。監修:江上一郎氏。歯学博士。専門は口腔(こうくう)衛生。歯科・口腔外科の江上歯科院長。江上歯科大阪市北区中津3丁目6-6阪急中津駅前1分、御堂筋線中津駅前4分TEL:06-6371-8902藤井空/ユンブル)【関連リンク】【コラム】歯科医に聞く。虫歯だけじゃない!気をつけたい歯のトラブルとは?【コラム】驚異!虫歯は感染するってご存じですか?【コラム】歯科医の教え節水もできる「歯磨き」とは?
2012年01月13日親知らず、歯ぎしり、歯ぐきから血が出た……など、虫歯以外でも何かと多い歯のトラブル。気にはなりつつも、ついつい放置していませんか。そこで、歯学博士で専門は口腔(こうくう)衛生である江上歯科(大阪市北区)院長の江上一郎先生に、虫歯以外の歯のトラブルとそのケアや予防についてお話をうかがいました。■ストレスが原因で歯ぐきに炎症が起こるまず、20代、30代に多い悩みが「親知らず」。江上先生は、次のように話します。「前歯から奥に数えて8番目の歯である智歯(ちし)、いわゆる親知らずは、早い人では15歳くらい、遅い人では40歳くらいに生えてきます。親知らずは4本全部ある人や、上下どちらかがない人、全くない人もいます。昔の人は玄米など固いものを噛(か)んで、あごの骨がしっかりと発達していたので、大人になって親知らずが生えてきても、きちんとゆがまないで生えるすき間がありました。ところが現代人は、子どものころに固いものをあまり食べなくなり、あごが小さいまま大人になってしまい、親知らずが生える場所がないパターンが増えています。そのため、親知らずが途中で埋まっていたり、水平埋伏智歯(すいへいまいふくちし)といって、横に倒れてしまい、手前の歯を押して歯並びが悪くなってしまったりする場合があります。また、倒れた歯の下にすき間ができることで歯垢(しこう)がたまり、虫歯にもなりやすくなります」さらに江上先生は、「最近、30代のビジネスパーソンに増えている症状」として、「急性の潰瘍性歯肉炎(かいようせいしにくえん)があげられます。ストレスや疲れがたまると体の免疫力が落ち、ホルモンバランスが崩れ、だ液の量が少なくなります。だ液は、口の中を洗浄したり微生物の繁殖を抑えたりする役目があるので、だ液が少なくなると、歯肉(しにく)が感染を起こし、炎症を起こし潰瘍(かいよう)ができることがあります。潰瘍性歯肉炎は、歯ぐき全体が急に痛くなって何も食べられなくなるので、歯槽膿漏(しそうのうろう)と勘違いされてクリニックにかけ込む方がいらっしゃいます」と江上先生。続けて、「ほかにも虫歯と勘違いしやすい病気として、上顎洞炎(じょうがくどうえん)があります。これは、風邪、アレルギー性鼻炎や花粉症が原因で、鼻の奥の副鼻腔(ふくびくう)に炎症が起きるものです。この上顎洞炎にかかると、上の奥の3本の歯が、虫歯のような痛みを持ちます。鼻をかんだとき、うつむいたとき、首の後ろをトントンたたいたときなどに歯に痛みが走るようであれば、上顎洞炎の疑いがあります」(江上先生)■歯ぎしりが原因で顎関節症にまた、時々、タレントや歌手が「顎関節症(がくかんせつしょう)で入院した」という話題を耳にしますが、この「顎関節症」は「歯ぎしりが原因になっている場合がある」と江上先生は話します。「ストレスが溜まると、寝ている間に無意識に脳がストレスを解消させようと、歯ぎしりを起こす場合があります。歯ぎしりには3つのパターンがあます。一つは歯をギリギリとこすり合わせる『グラインディング』。もう一つは歯を5分や10分といった長い時間グーッと強く押し当てる『クレンチング(食いしばり)』。最後の一つはカンカンカンと音を鳴らす『タッピング』です。これらは、あごの関節に無理な負担がかかり、顎関節症を引き起こします。一人暮らしの方は、自分が歯ぎしりをしているかどうか自分では分からないでしょうから、歯医者さんに行ったときに、歯が摩耗(まもう)していないかをチェックしてもらうとよいでしょう。また、舌の周囲にデコボコと歯の型(圧跡・あつこん)が付いている場合は、舌を強く歯に押し付けているためで、歯ぎしり(クレンチング)の証明になります」(江上先生)最近、江上先生が気になる病気としては、「若年性の歯周炎です。私が担当している小学校の定期健診では、5年ほど前から虫歯だけでなく、歯の汚れ、歯肉炎、顎関節症のチェックをするようになりました。昔はスルメや昆布など、よくかむおやつを食べていました。かむことで、歯の表面の汚れが取れるという自浄(じじょう)作用があります。しかし、スナック菓子のように粉末にしてから成型したものは、口の中でだ液と混ざって歯の表面に付着します。そのまま放っておくと歯垢となり、歯周炎を起こし、ひどくなると膿(うみ)を持って歯槽膿漏にまで発展します」小学生ではなく、会社の引き出しにスナック菓子を常備している大人も要注意というわけです。しかし、「これらの予防には、ガムが効果的です」と江上先生。「ガムをかむことで歯の表面もきれいになり、口の周りの筋肉が発達し、だ液も出やすくなります」と説明します。どうやら歯のトラブルは、多種にわたって存在するようです。虫歯さえ気を付けていれば大丈夫、というわけではないのです。まずは、デスク脇にある常備菓子のスナックをガムに替えることから始めたいと思います。監修:江上一郎氏。歯学博士。専門は口腔(こうくう)衛生。口腔外科を併せ持つ江上歯科(大阪市北区中津)院長。下関崇子/ユンブル)【関連リンク】【コラム】自分の口臭、足の臭いはやっぱり自覚できない!?【コラム】男より女の方が口臭に敏感!?10秒でできる対策とは?【コラム】クセーと言われて心底傷ついた。あなたの体臭対策は?
2011年09月22日