本年度ゴールデン・グローブ賞にも、別々の作品ながら揃ってノミネートされていたキーラ・ナイトレイとマーク・ラファロが出演する映画『はじまりのうた』。このほど、全米で異例の口コミヒットを記録した本作から、キーラのキュートなファッションに注目した未公開画像が到着した。本作は、ニューヨークの街角を舞台に、売れっ子ミュージシャンの恋人デイヴ(「マルーン5」アダム・レヴィーン)に振られたグレタ(キーラ・ナイトレイ)が、偶然出会った落ち目のプロデューサー、ダン(マーク・ラファロ)に音楽の才能を見出され、自らの恋愛と生き方を見つめ直していく、元気をもらえる物語。監督は『ONCE ダブリンの街角で』でアカデミー賞「歌曲賞」を受賞したジョン・カーニー。キーラは、本作でギターを奏でながら歌声を初披露。また、「マルーン5」のアダム・レヴィーンが彼女の恋人役でノーギャラで出演し、映画デビューを果たしている。今回届いた未公開画像は5点。キーラとマークのカットは、マーク演じるダンの愛車ジャガー・マークXに寄りかかる2人。アルバム制作に当たり、娘ヴァイオレット(ヘイリー・スタインフェルド)を誘うことを提案するダン。サングラスとタバコ、ジャケットと、音楽プロデューサーらしいスタイルがよく似合っている。また、キーラとアダムのカットは、ふたりで作った楽曲が映画の主題歌に抜擢され、レコード会社のスタッフたちに曲作りの上でも彼女が大切なパートナーであることを紹介する一幕で、ふたりの仲睦まじい様子がよく分かるラブラブなシーン。だが、やがてデイヴの浮気が発覚。別れたふたりが彼の頼みで再会するシーンが3枚目のカット。スターダムにのし上がった彼は髭を蓄え、付き合っていたころの面影はない。その一方で、髪をアップにし、赤いワンピース着るキーラが何ともキュートだ。さらに、さまざまな観光名所があるニューヨークの街じゅうで行われたレコーディングでは、キーラは流行のパンツスタイルを披露。マークと街を歩くカットでは、アルバムを完成させたばかりのふたりの清々しい表情も印象的だ。なお、本作はアパレルセレクトショップ「ナノ・ユニバース」とのコラボグッズを販売することが決定。ポスタービジュアルと同じ映画の世界観そのままのデザインTシャツとニューヨークの街並みを切り取ったトートバックで、いずれもユニセックスな仕上がり。コラボ商品は公開劇場の一部で個数限定販売されるほか、映画公式サイト、ナノ・ユニバース公式サイト(1月16日よりUP)からも購入できる。『はじまりのうた』は2月7日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:はじまりのうた 2015年2月7日より全国にて公開(C) 2013 KILLIFISH PRODUCTIONS, INC. ALL RIGHTS RESERVED
2015年01月15日公開中のファンタジー大作『オズ はじまりの戦い』には俳優やCGアーティストに加え“マリオネット・アーティスト”が参加している。映画の豊かな世界を“裏側”から支えたフィリップ・ヒューバーのコメントが届いた。関連動画本作は、作家ライマン・フランク・ボームが生み出した偉大な魔法使いオズの“知られざる過去”を描いた作品。冴えない奇術師のオズ(ジェームズ・フランコ)が竜巻に飛ばされて魔法の国に迷い込み、同じ名前を持つ伝説の魔法使いと間違われてしまったことから壮大な戦いに巻き込まれていく様を描いている。近年、CG制作では、俳優の動きや表情をリアルタイムで記録してCGを動かす技術“モーションキャプチャー”が活用されるケースが多い。しかし、本作ではサム・ライミ監督が“手作り”のテイストを映像に取り入れることにこだわり、マリオネット・アーティストのヒューバーが招かれた。彼は、主人公オズが旅を共にする陶器の少女の出演シーンをマリオネットで演じ、その映像を基にCGが描かれた。ヒューバーは「恐らく初めてCGキャラクターの参照として、マリオネットが使われたんだ。素晴らしいアイディアだと思う。完成した映画の中で、この人形そのものが現れることはないと思うけど、僕の作り上げた彼女の動きを、アニメーター達が可能な限り参考にして再現していくわけだからね」と語る。劇中に登場する陶器の少女は、デジタルで再現された陶器の質感と繊細な表情、マリオネットの少しぎこちない動き、そして俳優の情感豊かな声の演技が合わさり、これまでにないキャラクター表現を成功させている。しかし、生身の俳優と比較すると、声優やCGアーティストに対する評価は低い。「今回はみんなの共同作業で、僕はパフォーマンスの一部をクリエイトしているけど、(声を演じた)ジョーイ・キングも声においてすごく大きな部分をクリエイトしているし、彼女の表現するエモーションというのも非常に大事になってくる。さらにCGのアニメーターが非常に細かい部分をクリエイトしてくれる。つまりこの役は、主に3つの要素を合わせることで出来上がっているわけだ。僕はパフォーマンスを実際に作り上げている人を正当に評価するのは非常に大事なことだと思う」。上映中、観客の多くはキャラクターの裏側に誰がいるかは意識しないし、作り手は意識させない表現を目指している。しかし、上映が終わった後は、カメラの前に立つ俳優と同じだけ、声優やアニメーター、CGアーティスト、そしてヒューバーのようなアーティストが評価されてよいのではないだろうか。『オズ はじまりの戦い』公開中
2013年03月12日