たぬきと軍人。この一見何の関連性もない2つが大集合している不思議な寺院が存在する。名古屋市から高速道路で1時間ほど南下した南知多町だ。その寺院の名は天台宗の「中之院」。早速取材してみることにした。足を運んでみると、確かに寺の入り口には仁王像のごとく巨大なたぬきの置物が待ち構えていた。庭には大小様々な大きさのたぬきが、所狭しと置かれている。よく見てみるとサイズはもちろん、作風も信楽焼風があるかと思えば写実的なもの、小物風のカワイイものなど、たぬきという以外に統一性が感じられない。少々戸惑いつつも更に奥へと進むと、強烈な「誰か」の視線を感じた。人がいる!それもかなりの数の人だ!そこには今にも動き出しそうな軍人の像が、隊列を組んで並んでいた。その数、軽く100体はある。一つひとつ観察すると、どうやらオーダーメイドのようだ。大きさも立ち姿勢も一体一体全てが違う。双眼鏡を持っている人、セーラー姿の人。しかし、その顔は喜怒哀楽の感情が乏しい印象を受ける。心がどこかに行ってしまったような表情で前方をじっと見つめているのだが、目を合わせると思わず吸い込まれそうになる。実はこの像、名古屋第三師団歩兵第六連隊の兵隊たちとのこと。ほとんど全滅となった隊員の慰霊のために、遺族がお金を出し、写真を元に像を造ってもらったという。顔に表情がないのは、記念写真がベースになってるからかもしれない。そこで、たぬきと軍人像の由来について、中之院住職の石田公美(こうみ)さんに伺ってみることにした。「たぬきは先代の住職が趣味で集めていたものなんですよ。でも今は庭にあるだけ。 甚大な被害を及ぼした伊勢湾台風で客殿が全壊し、ほとんどがダメになっちゃったんです。その中で今残っているのが、災害をくぐり抜けたサバイバルたぬきですよ」と笑う。たぬきの大群と見ていたものは、実はコレクションのほんの一部だったのだ!それにしても一体、伊勢湾台風前にはどれだけの数がそろっていたのだろうか。「正確な数は分からないけれど、客殿の中にあったたぬきは1,000体を超えていたはず」と石田さん。さらに、あの軍人像。あれはもともと名古屋市千種区にあったものなのだという。そこが個人の土地で土地を売却することになり、中之院さんが平成7年(1994)に引き取ったそうだ。「像が造られたのは、日中戦争が始まって間もない頃。英霊をまつって戦意を高めようとしたのでしょうね。国からも補助金としてお金が出てたようです」(石田さん)。それぞれの像に深い歴史と意義あり。偶然にもコラボをすることになったたぬきと軍人像、伊勢湾台風という歴史的な災害をもくぐり抜け、今も寺の側でひっそりとたたずんでいる。●information中之院愛知県南知多町山海土間53【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年06月20日東洋水産は年末の最需要期に向け、11月12日から「日本を癒す。このつゆで!赤いきつねと緑のたぬきキャンペーン」を実施する。同キャンペーンはオープン懸賞とクローズド懸賞の2種類。オープン懸賞では正解者の中から抽選で50名に、ポータブルテレビ/マルチメディアタブレット、床置型パルック蛍光灯、目もとエステの3点セット「パナソニック癒しグッズ」が当たる。クローズド懸賞は、「赤いきつね」「緑のたぬき」ほか対象商品のバーコードを4枚貼付し応募すると、抽選で1,000名に武田鉄矢と榮倉奈々の音声機能付き「『赤・緑』カップ型目覚まし時計」(赤・緑 各500個)が当たる。同キャンペーンは、11月12日から2013年1月15日まで実施する。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月30日こんにちは。粉もの大好きエディター、松浦明です。モチモチの食感が美味しくて、ヘルシーなのに満足感もあり、何度食べても食べ飽きない「ベーグル」の人気はいまだ健在。でもその美味しさだけでなく、安全性にもとことんこだわったベーグルがあったら嬉しい!そこで今回は、キッチングッズ専門店「212キッチンストア」をはじめ、「212cafe」や「TCcafe」を展開する株式会社アスプルンドが販売するオールナチュラルベーグル「212ベーグル」を体験してみました!「212ベーグル」は、全米・カナダ・イギリスに270店舗を構えるオーガニックスーパーマーケット「Whole Foods Market (ホールフーズマーケット)」の厳しい標準規格に準じて作られている文字通り“オールナチュラル”なベーグル。「本場アメリカのベーグル」の味にとことんこだわり、ロサンジェルスのベーカリー工場で製造されるこのベーグルは、成香料・合成着色料・保存料などの合成添加物を一切使用せず、天然成分のみで伝統製法を貫きながら製造されています。風味は、プレーン、セサミ、ブルーベリー、ホールウィート、オニオン、エッグ、シナモンレーズンの計7種類。カフェなどでは出来たてを小売販売、オンラインショップではそれぞれ6個入りのパッケージで販売されています。オンライン購入の場合は冷凍状態で配送されるので、約3~4ヶ月は庫内で保存が可能。食べる時にレンジまたは自然解凍したものをさらにホイルで包みオーブントースターで温めると焼き立ての風味がよみがえります!ベーグルをサンドイッチやオープンサンドにする場合は、解凍したあと半分にカット。カット面をトースターで軽く焼き目がつく程度に温めるた上でバターをぬると、水分が飛ばずにモチモチの風味が長持ち。~少々無骨なかたちもご愛嬌。安全・安心なベーグルだから、子供と一緒に食べられるのがうれしい。上から時計まわりで、レーズンシナモン、オニオン、ブルーベリー、エッグ。~一番ベーシックな「プレーンベーグル」は、小麦のシンプルな味わいがストレートに味わえて、そのままでも美味しいけれど、サンドイッチ用パンとしてもいろいろな具材にマルチに対応する万能選手。「オニオンベーグル」は、トッピングされたオニオンの風味がしっかり効いているので、お肉やお魚系のサンドイッチにおすすめ。ランチなどでボリュームのある具材をはさんで食べるのにもぴったりです。生地そのものが甘いタイプが多い「ブルーベリーベーグル」も、ブルーベリーのナチュラルな甘さがほどよく生地に練り込まれていて食べ飽きない感じでした。そして個人的におすすめなのは、全粒粉に小麦ふすまもブレンドされた「ホールウィート」!栄養価も高く、素朴な麦の味わいがお肉にもお魚にも合うので、こちらもサンドイッチにおすすめ。半分にカットして断面をきつね色にトーストして、ハチミツバターをぬっても美味しいですね。~「ホールウィート」や「プレーン」はどんな具材にもあうのでサンドイッチ用万能選手。こんなふうにカット面を軽くトーストして、クリームチーズとスモークサーモンをはさめば簡単ランチが完成。特に写真左の「ホールウィート」は全粒粉と小麦ふすま入りなので腹持ちがよくてヘルシーなのでダイエット中の人にもおすすめです。~全7種のうち、特にユニークなのは「エッグベーグル」です。名前から想像するに「卵を練り込んだベーグル?」と思いきや、なんと逆に「卵をいっさい使用せずに卵の風味を表現したベーグル」なのだそう。本当に卵をいっさい使用していないのがにわかに信じがたいくらい風味豊かで、卵アレルギーの人にも安心しておすすめしたい1品でした。実際に食べてみると、生地はどれも「ほど良くもちもち感がある」ものの、引きが強すぎないのでたしかに歯の弱いお年寄りや小さいお子さんでも安心。シンプルながら、本場ならではの本格的な風味が、すべて天然素材で作られている点もうれしいですね。冷凍保存の場合は、前述のとおり約3~4ヶ月保存が可能なので、朝食はもちろん、小腹が空いた時、またはお子さんのおやつや夜食等々に常備しておくと便利かも。朝温め直したもちもちの食感は若干時間が経っても十分楽しめるので、これからの季節は家族で出かけるピクニックやアウトドアに活用してもよさそうです。販売は、全国の直営カフェ「212cafe・TCcafe・オンラインショップにて 取材/松浦明
2012年03月28日