中国銀行は2月から3月にかけてインターネット支店名の公募を実施していたが、このたび利用者から「選ばれ」「信頼される」銀行を目指し、親近感を持ってもらう支店にしたいという考えのもと、厳正なる審査をおこない支店名を決定したと発表した。インターネット支店名の公募に寄せられた応募総数7253通の中から、最優秀作品として支店名に決定したのが『晴れの国支店』。明るく親しみやすい爽やかなイメージで、覚えやすくシンプルな点から命名したとしている。「晴れ」という言葉は、前向きで良いイメージを連想させ、全国に向けて岡山から明るい未来を切り開き、全国を「晴れ晴れ」とした気持ちにしたいとの思いを込めて決定。『晴れの国支店』に応募した人のうち、総合的な審査の結果、1人に賞金10万円を贈呈するという。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月02日ネット銀行の最大の特徴はネットで残高照会や振り込みなどができる点ですが、それは、一般の銀行のネットバンキングでもできますよね。ネット銀行独自の特徴としては、支店がない(あってもごく少ない)通帳がない自前のATMがないということが挙げられます。銀行の支店はたいてい人通りの多い場所に建っているので、店舗の賃貸料などがかかるうえ、窓口や営業職員などの人件費も必要です。また、通帳は預金者は無料で作ってもらえますが、その費用は銀行が負担しています。通帳は預金者数と同じかそれ以上の数あるわけですから、やはりかなりのコスト。ATMも、第9回「銀行やコンビニのATM、『時間外手数料』がかかるのはなぜ?」に書いたとおり、機械やメンテナンスなどにお金が必要です。ネット銀行は、こうしたさまざまなコストがかからない分、振り込み手数料などを安くしたり、預金の金利を高くしたりできるわけです。「手数料が安くて金利が高いのには、何かウラがあるんじゃないの?」と怪しむ人を時々見かけますが、理由はこうしたコストにあるのです。ネット銀行など新しい形の銀行は、収益源も一般の銀行と違っています。銀行は基本的に、預金者から集めたお金を企業に貸し出すのが仕事。そして、貸出金利と預金金利の差額が、銀行の利益となります。今は企業の資金ニーズは減り、金利も大きく下がって、銀行は昔のように貸出では利益を上げられなくなりました。そこで、第8回「一般窓口以外の銀行の『相談コーナー』、何を”相談”しているの?」にも書いたとおり、最近は金融商品を販売することで得られる手数料も収入源になってきています。一方、ネット銀行をはじめとする新しい銀行は、企業への貸出は行っていないところがほとんど。住宅ローン、カードローンなど個人向けの貸出や、金融商品の販売のほか、集めた預金を銀行自身が運用するなどして利益を得ています。また、セブン銀行のように、他の銀行から得られるATMの利用料を収益の柱にするという、新しいビジネスモデルの銀行も登場しています。このようにネット銀行は、預金者から見えている部分だけでなく、見えていない部分でもこれまでの銀行とは違っているといえます。なお、ネット銀行もすべて預金保険制度に加入しているので、万一破たんしても、預金者1人あたり1000万円とその利子までは払い戻されます。安全性という点では一般の銀行とまったく同じです。ネット銀行のデメリットとしては、銀行によっては、公共料金やクレジットカードの引き落としができなかったりする場合がある点です。こうしたことを踏まえて、ネット銀行と一般の銀行と上手に使い分けていくとよいでしょう。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月30日ジャパンネット銀行は25日より、ジャパンネット銀行口座の利用に応じてYahoo!ポイントをプレゼントするキャンペーンを実施している。期間は2013年3月31日まで。同キャンペーンは、期間中にYahoo!ウォレットへジャパンネット銀行口座を新規で登録(口座自動振替契約)し、Yahoo!ウォレットから346円(Yahoo!プレミアム会員費相当)以上の引き落としがあると、引き落としがあった月にもれなくYahoo!ポイントを10ポイントプレゼントするというもの。さらに、Yahoo!ウォレットへ登録したジャパンネット銀行の口座に、他の金融機関からの振り込みや給与振込の受け取りがあると、取引内容に応じて10から1000ポイントがプレゼントされる(一部抽選)。また、キャンペーン期間中にジャパンネット銀行の口座を新規開設し、Yahoo!ウォレットから346円(Yahoo!プレミアムの会員費相当)以上の引き落としがあった人には、ウェルカムポイントとして300ポイントがプレゼントされる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月27日セブン銀行は、17日より、ブラジル銀行在日支店(以下ブラジル銀行)が日本における支店に設置しているATMをセブン銀行ATMに順次置換え、セブン銀行がATM業務の運営・管理を行っていくことになったと発表した。ブラジル銀行はATM業務をセブン銀行に委託することで、海外で発行されたカードが利用可能になり、顧客の利便性をより一層向上させることができる。一方、セブン銀行にとってもATMの設置場所を拡大することで、より多くの顧客がセブン銀行ATMサービスを利用することが可能となる。なお、ブラジル銀行とセブン銀行は2007年4月28日より、ATM利用提携を実施しており、ブラジル銀行のキャッシュカードを保有している顧客は、セブン-イレブン、イトーヨーカドーなどに設置してある全国のセブン銀行ATMで、入出金のサービスを利用できる。セブン銀行とブラジル銀行は、「今後も顧客へのサービス・利便性向上に努めていく」としている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月19日ニュースによく出てくる「外国為替」。その取引ってどんなふうに行われているのでしょうか。また、特別なイメージがある銀行の「為替ディーラー」ってどんな仕事をしているのでしょうか。ニュースではよく「東京外国為替市場」という言葉が使われますが、外国為替市場という場所や建物はありません。外国為替の取引はコンピューター回線を使って行なわれていて、この取引ネットワークが外国為替市場ということになります。外国為替を取引しているのは銀行などの金融機関なので、外国為替市場はインターバンク市場(銀行間取引市場)でもあります。外国為替というと、丸いテーブルを囲んで電話しながら何かやりとりしている人たちの映像がよく流れますが、あれは銀行ではなく、銀行の為替取引を仲介しているブローカーと呼ばれる会社とその社員です。現在、外国為替の取引のほとんどは、コンピュータによる電子ブローキングシステム(EBS)で行われるため、ブローカーを経由した取引もブローカーそのものも以前より大きく減っています。銀行で外国為替の取引をしているのが、為替ディーラーです。ディーラーは3つに分けられます。カスタマーディーラー:顧客から為替の取引注文を受けるインターバンクディーラー(ボードディーラーともいう):顧客の注文をインターバンク市場でさばくプロップディーラー(ポジションテイカーともいう):銀行自身が利益を得る目的で外貨取引を行う(インターバンクディーラーとプロップディーラーははっきり分かれていないことも多いようです)例えば、ある日本企業が製品を米国に輸出し、代金として受け取った米ドルを売って日本円に換えたいとします。企業の担当者は「米ドル売り・円買い」の注文を銀行のカスタマーディーラーに出します。カスタマーディーラーはその注文をインターバンクディーラーに伝え、インターバンクディーラーはEBSに表示されるドルの売り値・買い値を見ながらいちばんいいレートで米ドルを買ってくれる相手を探し「米ドル売り・円買い」の取引を成立させる、といった流れになります。為替ディーラーというイメージに最も近いのが「プロップディーラー」でしょう。いくつものコンピューターディスプレイで刻々と変わる為替の状況を見ながら、自分自身の判断で外貨の売り買いを繰り返して利益を上げていきます。そのためには、世界中の為替市場の動向や経済指標などを絶えずチェックし、海外のディーラーとも情報交換します。外国為替取引は英語で行われるので、英語力は必須。為替相場の先を読みながら瞬時に判断を下すための勘や、過去の相場の状況を覚えていて、似たような状況になったとき為替がどう動くか判断する能力も必要です。銀行間での外貨取引の単位は100万通貨。1米ドルが80円とすると8,000万円です。これを1日に何度も売買するのですから、精神的なプレッシャーも相当大きいもの。それに負けない精神力や、相場が荒れたときでも適切な判断が下せる冷静さなども求められます。プロップディーラーは大きな銀行でも数人程度。本当の専門職といえます。現在、世界中で1日に取引される外国為替取引額は4兆ドル(約320兆円)にものぼります。その最前線で毎日戦っているのが、為替ディーラーなのです。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月17日ジャパンネット銀行は1日、「口座開設キャンペーン」を実施すると発表した。期間は9月30日まで。同キャンペーンは、期間中にジャパンネット銀行の普通預金口座(個人用)を開設した顧客の中から抽選で1,000名に同行オリジナルQUOカード500円分をプレゼントするというもの。期間中に申込みをし、10月15日までに口座の開設を完了された顧客が対象となる。詳細は同行Webサイトまで。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月04日じぶん銀行は27日より、AndroidスマートフォンおよびiPhone向けのアプリをバージョンアップし、「じぶん銀行スマートフォンアプリV3.0」の提供を開始したと発表した。主なバージョンアップ内容は、機能追加に対応したデザインの大規模リニューアル、メニューの表示・非表示設定、定期預金金利表示、「auじぶんcard」ウェブサイトとの連携機能など。au Market、Google Play、App Storeよりダウンロードし、バージョンアップが可能。同行では、既に「じぶん銀行スマートフォンアプリ」を利用中の顧客に、バージョンアップするよう呼びかけている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月29日じぶん銀行は20日、ザ・ホンコン・アンド・シャンハイ・バンキング・コーポレイション・リミテッド(以下「香港上海銀行」)と銀行代理業に関する委託契約を締結したと発表した。これにより、香港上海銀行は、じぶん銀行を所属銀行とする銀行代理業者として、円預金および外貨預金の受入れを内容とする契約締結の媒介を20日より開始する。香港上海銀行は、じぶん銀行の中国元・米ドル・ユーロ・豪ドル・円普通預金および定期預金、各種取引に当たっての手続き方法を顧客に案内する。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月22日みずほコーポレート銀行は20日、ドイツの銀行ウェストエルビー・アーゲー(WestLB AG)との間で、関係当局の認可を前提に、同社が保有する在ブラジル銀行子会社ウェストエルビー・ブラジル(Banco WestLB do Brasil S.A.)の発行済株式の100%を取得することについて、2012年6月19日に合意したと発表した。ブラジルは、豊富な資源に支えられた各種産業や堅調な国内消費などを背景に、世界有数の経済大国へと成長を遂げてきている。また、日本とブラジルは歴史的に深い関係を有しており、経済面でも、直接投資、技術協力、合同ナショナルプロジェクトなどを通じて永年に亘る緊密な関係を構築してきた。今後も、インフラ整備関連の大型投資等に伴う市場の拡大、及びそれらをベースとした持続的な経済成長が見込まれており、近年、日系企業のみならずアジア系企業の進出スピードも加速するなど、豊富なビジネスチャンスが期待されている。ウェストエルビー・ブラジル(所在地:サンパウロ)は、1911年に設立された総資産約15億ドル(2011年12月30日現在)、従業員数66名のホールセールバンキングを中心に業務を展開するブラジルの中堅銀行。みずほコーポレート銀行は、サンパウロ出張所を通じてブラジルにおける顧客のニーズに応えてきたが、今回のウェストエルビー・ブラジルの買収を契機に、「日系・非日系企業の顧客のブラジルへの新規進出・事業拡大を現地でサポートする体制を一層強化し、さらなるサービス向上を目指していく」としている。また、ブラジルにおける現地企業向けファイナンス供与や各種プロジェクト案件への参画などを通じて、「ブラジル経済のさらなる発展に貢献していく」としている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月20日今、預金の預入や引き出し、振り込みなどはATMが使えるし、通帳の繰越や両替も機械でできるので、銀行の窓口へ行くことはあまりないかもしれません。それでも、窓口のカウンターは、なじみがありますよね。気になるのは、その向こうにある低いカウンターや、ついたてなどで仕切られたスペースなど。職員も顧客も座ってなにやら話し込んでいたりしますが、いったい何が行われているのでしょうか。一般窓口以外のところで行っているものの一つは融資です。銀行は、企業に事業資金を貸したり、個人に住宅ローンを貸したりして、その利息を収入源にしています。融資に関する相談や手続きには時間がかかり、書類のやりとりなどもあるので、ゆっくり座って行います。融資は、預金や資金決済(振り込みなど)と同じように、従来からある銀行の基本的な業務です。それに対して、ここ最近、銀行が力を入れているのは、預金以外の金融商品の販売です。これがもう一つの、一般窓口ではなく低いカウンターや仕切られたスペースで行われている業務です。金融の自由化によって、銀行で扱える金融商品はだんだん増えてきました。外貨預金をはじめとして、以前は証券会社でしか扱っていなかった投資信託や、保険会社でしか扱っていなかった保険商品も、今は銀行で販売できるようになっています(銀行や支店によっては扱っていないこともありますが)。銀行は、こうした金融商品を販売することで手数料を稼いでいます。外貨預金の場合は、預け入れと解約のとき、適用する為替レートに為替手数料を上乗せしています。投資信託を販売するときは、投資信託の購入代金に加えて、販売手数料を顧客から受け取ります。保険商品の場合は、それを販売することで保険会社から銀行に手数料が支払われます。現在、こうした手数料が収益の大きな柱となっているため、銀行は熱心に投資信託や保険商品を売っているというわけなのです。ただ、投資信託や投資型年金保険(変額個人年金保険)などは、預金に比べると仕組みが複雑です。そのため販売にあたっては、商品の仕組みやリスクを顧客に十分に説明することが義務づけられています。そうなるとカウンターで立ち話というわけにはいかず、低いカウンターや専用のスペースでいすに座って、説明や販売する必要があるのです。銀行は「お金を預けるところ」というのは昔の話で、今は”金融商品ショップ”になっています。投資信託や投資型保険だけでなく、預金商品の中にも仕組みの複雑なものやリスクの高いものがあるので、「銀行だから安全」と思い込むのは危険です。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月18日北洋銀行とJCBとJR北海道は、北洋銀行の「clover」(キャッシュカード機能+クレジットカード機能)に、JR北海道の発行するICカード「Kitaca」の機能(IC乗車券機能+電子マネー機能)を搭載した『clover Kitaca』の募集を、6月28日より北洋銀行の各本支店にて開始すると発表した。「clover Kitaca」とは、キャッシュカードやクレジットカードとして、サービスや特典付き「clover」に、ICカードとしての「Kitaca」機能を加えることで、JRの列車への乗車やJR北海道の駅構内の店舗、主要コンビニエンスストア等の Kitaca電子マネー加盟店での買い物にも利用できる。『clover Kitaca』は、「キャッシュカード・クレジットカード一体型」と「クレジット専用型」の2種類がある。また、募集開始に合わせて、8月31日までの期間にて新規入会キャンペーンを実施する。キャンペーン対象期間6月28日から8月31日実施店舗北洋銀行各本支店内容新規入会した人はもれなく「JCBギフトカード1000円分」がもらえる【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月12日セブン銀行は8日、11月頃から大垣共立銀行とATM 利用提携を開始することになったと発表した。今回の提携により、大垣共立銀行のキャッシュカードを保有する顧客は、セブン-イレブン、イトーヨーカドーなどに設置のセブン銀行ATMで、入出金等のサービスが利用できるようになる。セブン銀行ATMは、2012年5月末現在、47都道府県に合計1万6,828台設置されている。大垣共立銀行との提携に関する具体的なサービス内容、手数料などについては、詳細が決まり次第あらためて公表される。なお、大垣共立銀行のATMでは、セブン銀行のキャッシュカードは利用できない。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月11日セブン銀行は1日、香川銀行および徳島銀行と2012年10月ごろにATMの利用提携を実施すると発表した。今回の提携によって、香川銀行と徳島銀行のキャッシュカードを持っている人は、セブン-イレブンやイトーヨーカドー等に設置してある全国のセブン銀行のATMで入出金などのサービスが利用できる。セブン銀行ATMは、2012年5月末現在、47都道府県に合計1万6828台設置されている。なお、セブン銀行のキャッシュカードは、香川銀行のATMでは利用できない。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月05日銀行が破たんしても、預金の元金1000万円までとその利子は全額払い戻されることになっています。これを「ペイオフ」といいます。「ペイオフ」とは”払い出し”という意味。「1000万円まで払い戻す」ということは、それを超える部分については、全額保証ではないということです。どうなるかというと、破たんした銀行の財産状況に応じて減額される可能性があるのです。とはいえ、これまで破たんした銀行は別の銀行が営業を引き継ぐなどしたため、預金はすべて保護されてきました。ペイオフが適用されたのは、2010年9月に破たんした日本振興銀行の1回だけ。1000万円を超える預金をしていた人は3000人あまりいて、1000万円超の部分の払い戻し割合は、現在までのところ39%。半分以下に減ってしまったわけです。ペイオフについてもう少し詳しくみてみましょう。まず、全額保護されるのは、「1金融機関につき、1預金者あたり元本1000万円までとその利子」です。1人の人が同じ金融機関に2つ口座を持っていたような場合は、合算して1000万円になります。対象となるのは、普通預金、定期預金、貯蓄預金など。当座預金など利子のつかないものは全額が保護されます。逆に、外貨預金などはペイオフの対象ではないので、万一の場合、預金全体が減額される可能性があります。ペイオフは預金保険制度に基づく仕組みです。日本国内に本店がある銀行や信用金庫、信用組合、労働金庫などの金融機関は預金保険制度に加入していて、預金保険機構というところに保険料を払っています。機構はこの保険料をプールしておき、制度に加入している金融機関が破たんしたときの預金の払い戻しに充てます。(これらの金融機関の海外にある支店や、外国の銀行の日本にある支店などはこの制度の対象ではありません。)もしどこかの金融機関が破たんして預金が払い戻せなくなると、日本の金融システム全体の信頼性が損なわれ混乱が起こります。それを避けるために、預金払い戻しのためのお金を出し合うのが、預金保険制度です。預金保険の保険料は各金融機関が負担しているので、間接的に預金の金利を下げる要因となります。預金は1000万円まで元利が保証されているけれど、そのためのコストを、預金者は低い金利という形で払っているともいえるわけです。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月04日インターネット専業銀行の楽天銀行は30日より、夏のボーナスキャンペーンを実施すると発表した。キャンペーンの内容は、6月26日までに満期特約定期預金「パーカッション10」(5年満期繰上特約付10年定期預金)に預金すると、当初5年間の金利が年0.65%、6年目以降5年間の金利が年1.10%になるというもの。「パーカッション10」とは、預入期間が10年、最低預入金額10万円(預入単位10万円)の定期預金で、同行の決定により、満期を繰り上げることができる特約が付いている定期預金のこと。原則として途中解約はできない。さらに、楽天銀行のサービスを利用することで楽天スーパーポイントがたまるハッピープログラムに登録していれば、預け入れすることで利息に加えて0.06%、最大で0.18%の楽天スーパーポイントが獲得できる。対象商品満期特約定期預金「パーカッション10」(5年満期繰上特約付10年定期預金)実施期間5月30日から6月26日実施内容対象の新型定期預金を上記の実施期間内に預け入れると、以下の特別金利を適用「パーカッション10」の金利当初5年間は年0.65%(税引後年0.52%)、6年目以降5年間は年1.10%(税引後年0.88%)【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月01日みずほコーポレート銀行とみずほ銀行は29日、このほど創設される「円-人民元直接交換市場」への参入を決めたと発表した。日本国内については、29日の財務相発表に基づき、6月1日から取引を開始し、中国においてもみずほコーポレート銀行(中国)有限公司が参入の準備を行っている。みずほコーポレート銀行とみずほ銀行(以下両行)では、2010年に日本での人民元決済の取り扱いを開始して以来、人民元建て預金、人民元建て為替予約取引や人民元建てローンなど、顧客のニーズに合わせた商品を開発してきた。両行は、「円-人民元直接交換市場」に積極的に参入することにより、市場の活性化に貢献し、顧客にメリットを享受してもらうことを目指すとしている。また、日本企業による人民元建て取引は増加傾向にあり、今後さらに本格化することが見込まれることから、両行はみずほコーポレート銀行(中国)有限公司と提携し、様々な人民元取引ニーズにあわせたスキームを提供していく。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月31日セブン銀行は25日、阿波銀行と2013年春よりATMの利用提携を実施すると発表した。今回の提携によって、阿波銀行のキャッシュカードを持っている人は、セブン-イレブンやイトーヨーカドーなどに設置してある全国のセブン銀行のATMで入出金などのサービスが利用できる。セブン銀行ATMは、2012年4月末現在、47都道府県に合計1万6668台設置されている。なお、セブン銀行のキャッシュカードは、阿波銀行のATMでは利用できない。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月29日日本銀行(日銀)に口座を持っていたら、ちょっとカッコいいかも。でも残念ながら、個人が日銀に口座を作ることはできません。ふつうとは違う、特別な銀行だからです。ご存知のとおり、日銀は「日銀券」、つまりお札を発行できる日本で唯一の銀行です。それだけでなく、その成り立ちや業務の内容などは、一般の銀行とはまったく違います。日銀は、「日本銀行法(日銀法)」という法律で認められた法人で、政府の機関ではありません。したがって、日銀の職員も公務員ではないのですが、公共性の高い仕事をしているため、”みなし公務員”として公務員と同じように収賄罪などが適用されます。日銀は株式会社でもありませんが、株式会社の株に当たる出資証券というものを発行しています。このうち、55%は国が保有することになっていますが、残りはジャスダック市場に上場されていて、一般の個人投資家も買うことができます。ただ、株主総会はなく、配当金の上限も法律で決められています。また、出資証券はふつうの上場株式のようにペーパーレス化されておらず、保管振替も利用できません。「日銀」という名前は誰でも知っているわりに、何をしているかは意外に知られていないのではないでしょうか。大きな役割は3つあります。「銀行券の発行」「物価の安定」、そして「金融システムの安定」です。銀行券の発行はわかりやすいけれど、「物価の安定」は、ちょっとピンとこないかもしれませんね。物価はお金の価値と直結しています。物価が上がるとお金の価値は下がってしまうからです。また、モノの値段が安定していないと、お金の価値も安定しないし、そうなるとお金に対する信頼も失われてしまいます。そこで、日銀は短期金利を操作するなどして、流通するお金の量をコントロールすることで、物価を安定させます。短期金利などの金融政策の方針を決めるのが、「金融政策決定会合」。日銀の総裁1名、副総裁2名、審議委員6名の計9人による会議で、月1回または2回開催されます。日銀は、銀行のための銀行でもあります。各銀行は日銀に口座をもっていて、日銀ネットというコンピュータネットワークを使ってお金のやりとりを行っています。また、どこかの銀行で一時的に資金が不足して他の銀行への支払いが滞ったりすると、連鎖的な資金不足が起こってお金のスムーズな流れがそこなわれます。そこで、日銀は銀行へお金を貸して、お金の流れを守ります。これが、「金融システムの安定」という、3つめの役割です。このほか、国債の発行や受け渡し、利子の支払いに関する業務国のお金である国庫金に関する業務外国為替に関する業務金融経済に関する統計の作成や調査や研究など、幅広い業務を行っています。ちなみに、日銀本店は東京・日本橋にあります。予約をすれば無料で中を見学することができますよ。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月21日セブン銀行は15日、21日から百十四銀行とATM 利用提携を開始することになったと発表した。今回の提携により、百十四銀行のキャッシュカードを保有する顧客は、セブン-イレブン、イトーヨーカドーなどに設置のセブン銀行ATMで、入出金等のサービスが利用できるようになる。セブン銀行ATMは、2012年4月末現在、47都道府県に合計1万6,668台設置されている。同サービスは、5月21日0:00より開始される。なお、百十四銀行のATMでは、セブン銀行のキャッシュカードは利用できない。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月16日フィッシング対策協議会(運営・事務局 一般社団法人JPCERTコーディネーションセンター)は10日、緊急情報「楽天銀行をかたるフィッシング(2012/05/10)」を公開した。フィッシング対策協議会によると、楽天銀行をかたるフィッシングメールが出回っている。10日15:00現在、フィッシングサイトの停止を確認しているとしているが、類似のフィッシングサイトが公開される恐れもあるため、同協議会では注意を呼びかけている。また、このようなフィッシングサイトでは、ログインに必要な情報 (ユーザID、ログインパスワード)などを入力しないように注意するよう呼びかけている。同協議会では今月7日、住信SBIネット銀行をかたるフィッシングメールが出回っていることに注意をよびかけたばかり。銀行を狙ったフィッシングに、注意が必要な状況が続いている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月10日楽天銀行は、2010年3月より提供している「楽天銀行ハッピープログラム」の会員数が、4月26日に200万人を突破したことを発表した。これを記念して、特別キャンペーン「楽天銀行お客さま大感謝祭」を5月1日から実施している。期間は6月22日まで。「楽天銀行ハッピープログラム」とは、顧客の会員ステージに応じて様々な特典が受けられる優遇プログラム。サービスの利用ごとに楽天グループのポイントサービス「楽天スーパーポイント」が貯まるほか、貯まった楽天スーパーポイントは、楽天市場等での買い物だけでなく、振込手数料としても利用できる。特別キャンペーン「楽天銀行お客さま大感謝祭」は、7月時点でハッピープログラム会員ステージがスタンダード以上(預かり資産残高による判定)の顧客の中から、抽選で最大10,000円(総額100万円)の現金をプレゼントするというもの。詳細は同行Webサイトまで。同行では、「今後も楽天グループのサービスと連携し、顧客にとって利便性の高いサービスを提供していく」としている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月09日セブン銀行は7日、21日から西日本シティ銀行とATM利用提携を開始することになったと発表した。今回の提携により、西日本シティ銀行のキャッシュカードを保有する顧客は、セブン-イレブン、イトーヨーカドーなどに設置のセブン銀行ATMで、入出金等のサービスが利用できるようになる。セブン銀行ATMは、2012年4月末現在、47都道府県に合計1万6,668台、福岡県内に771台設置されている。同サービスは、5月21日7:00より開始される。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月08日フィッシング対策協議会は7日、緊急情報「住信SBIネット銀行をかたるフィッシング(2012/05/07)」を公開した。同協議会によると、住信SBIネット銀行をかたるフィッシングメールが出回っている。7日16時30分現在、フィッシングサイトは稼働中であり、JPCERT/CCにサイト閉鎖のための調査を依頼中という。同協議会では、類似のフィッシングサイトが公開される可能性があるとして、引き続き注意を呼びかけている。また、このようなフィッシングメールでは、ログインに必要な情報 (ユーザーネーム、WEBログインパスワード、WEB取引パスワード、認証番号表の番号)などを入力しないよう呼びかけている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月07日セブン銀行は4月27日、2013年春頃をめどに伊予銀行とATM 利用提携を実施することになったと発表した。今回の提携により、伊予銀行のキャッシュカードを保有する顧客は、セブン-イレブン、イトーヨーカドーなどに設置のセブン銀行ATMで、入出金等のサービスが利用できるようになる。セブン銀行ATMは、2012年3月末現在、47都道府県に合計1万6,632台設置されている。伊予銀行との提携に関する具体的なサービス内容、手数料などについては、詳細が決まり次第あらためて公表される。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月07日大和ネクスト銀行は7日、JCBと提携し、個人顧客向けに無担保ローン商品「大和ネクスト銀行フリーローン」の取り扱いを開始したと発表した。同商品は、資金使途が原則自由な個人顧客向けの無担保ローン商品で、申し込みから借り入れ、返済まで、手続きはインターネット限定で行われる。利用限度額は10万円単位で10万円以上500万円以内だが、利用限度額200万円未満の場合は書類の提出は不要となる(利用限度額200万円以上で申し込む場合には、収入証明書類の提出が必要。学生は利用限度額10万円。利用限度額は、申込時の審査により決定する)。詳細は同行Webサイトまで。同行は、「今後も顧客の資産形成におけるベストパートナーを目指し、商品・サービスの更なる充実を図っていく」としている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月07日街なかで時々見かける「信託銀行」。普通の銀行とどこが違うんでしょう。そもそも「信託」ってなんなのでしょうか。信託銀行は、預金や貸出、為替など普通の銀行の業務のほかに、信託業務を行うことができる点が、普通の銀行と違います。「信託」というのは、ある人(委託者)が、自分の財産を信頼できる人(受託者)に託して、特定の人(受益者)のためにその財産を管理・処分してもらう仕組み。信託銀行は受託者に当たります。信託銀行が行っている信託業務には、次のようなものがあります。遺言信託:委託者の遺言を預かり、委託者が亡くなったとき、遺言に基づいて遺産の処分や名義変更などを行い、相続人に分配する公益信託:信託された財産を管理・運用し、財産や収益を社会貢献のため、例えば奨学金や自然環境保護活動などに提供する特定贈与信託:重度の心身障害者の親族などから金銭の信託を受け、障害者が生活費や医療費に充てられるよう定期的にお金を支払う不動産の信託:信託された土地や建物を管理・運営し、収益を委託者(=受益者)に支払う。このように個人が利用できるものだけでなく、企業や従業員が払った厚生年金基金の掛金を管理し、年金を支払う投資信託の各ファンドが保有する資産を管理・保管する企業の資産を運用するなど、信託はいろいろな形で幅広く使われています。さらに信託銀行は、不動産仲介業務や、上場会社に代わって株主の管理などを行う証券代行業務も行っています。株を保有していると、配当支払いの通知などが信託銀行から送られてくるのはこのためです。今年の4月に、中央三井信託銀行と住友信託銀行が合併して三井住友信託銀行になったことで、銀行業務と信託業務の両方を行う銀行は、みずほ信託銀行、三菱UFJ信託銀行と合わせて3つになりました。「信託」という名前がついていないけれど、信託業務を行っているのが、りそな銀行。これは、合併した旧大和銀行が信託業務を行っていたことによるものです。このほかに、普通の銀行の中にも、遺言信託などを扱っているところがあります。実は、上に挙げた3つ以外にも、「○○信託銀行」という名前の銀行もいくつかあるのですが、いずれも企業や投資信託の資産管理業務などがメインで、普通の銀行業務を行っていないため、なじみが薄いでしょう。また、銀行ではなく信託業務を専門に行っている会社もあります。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月07日みずほ銀行は3月28日より、スマートフォンからみずほダイレクトへのログインのほか、同行のさまざまなスマートフォン向けサービスへワンタッチで簡単にアクセスできる「みずほ銀行アプリ」のサービスを提供している。同アプリは、みずほダイレクトの取引や、希望する各種コンテンツへワンタッチで簡単にアクセスできるというもの。新商品の案内やキャンペーンなどの新着情報をアイコンで知らせる機能のほか、好みにあわせてアイコンの並び替えができたり、使いやすいアプリ操作ツールを設置するなど充実した機能内容。スマートフォンからの利用状況を考慮し、スマートフォン専用ページで表示も見やすく、外出先でも気になる情報などをタイムリーに閲覧できる。初回のみアプリをダウンロードする必要があるが、ダウンロードが済めばタップするだけで起動する。料金は無料。ただし、ダウンロードや利用時にかかるパケット通信料は顧客負担となる。現在Androidのみの対応となっており、推奨端末はAndroidOS 2.1以上。iPhoneのiOSを搭載した端末には、5月以降に順次対応する予定。ダウンロードはGoogle Playから。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月27日ソニー銀行は、特別企画「雇用統計はソニー銀行の日」にあわせ、「雇用統計をライブ解説」と題したオンラインセミナーを5月2日に開催する。自宅のパソコンで受講できる同セミナーは、「マーケットエディターズ」日本代表の吉田恒氏を講師に迎え、米国雇用統計発表の事前予測をライブで伝えるほか、今後の米ドルやユーロ、ブラジルレアル予測など、外貨預金や外国為替証拠金取引(FX)に興味のある顧客を対象とした内容になっている(セミナーの内容は予告なく変更される場合がある)。日時は5月2日20:30~21:40(予定)まで。料金は無料。事前申し込みは不要で、先着500名まで受講可能(セミナー開始15分前よりログインできる)。ただし、定員を上回った場合は受講できない。利用するパソコンの推奨環境は、Windows Vista、Windows 7、Windows XP、Windows 2000、Mac OS X(10.4以上)で、ブラウザーがInternet Explorer 6以上、Firefox 3以上、Safari 2以上、ソフトウェアがFlashPlayer8以上となっている。詳細は同行Webサイトまで。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月26日じぶん銀行は16日、三菱東京UFJ銀行に委託する銀行代理業につき、「円普通預金口座」の契約締結の媒介に加え、新たに「円預金/外貨預金の受入れ」、「為替取引」、「資金の貸付」を内容とする契約締結の媒介に係る業務を追加したと発表した。この業務追加に基づき、三菱東京UFJ銀行は、16日より店頭やウェブサイトなどでじぶん銀行の「中国元預金」商品の案内や勧誘を行うこととなる。同行では、4月16日より6月3日まで「中国元定期預金の金利アップ」を実施している。じぶん銀行と三菱東京UFJ銀行は、「携帯電話やスマートフォンを利用した新しい金融サービスの提供により、高い付加価値を創造し、顧客の満足度の向上に努める」としている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月24日老若男女を問わず、日々誰でも使っているのが銀行だが、特によく銀行を使っているのが家計を担当することも多い女性ではないだろうか? そこで今回は、女性にとって使いやすいサービスを展開しているソニー銀行、住信SBIネット銀行、セブン銀行をとりあげ、担当者にサービスの利点を聞いてみた。ソニー銀行では、金融サービスに楽しさを加えることによって、女性の支持を集めている。同行では、ログイン後のサービスサイトにおいて、スタンダードなものと「PostPet(ポストペット)」キャラクターを使ったものの2種類を用意。どちらも機能面や提供しているサービスは全く同じだが、より楽しめる要素を持たせる目的でキャラクターを使った画面も採用している。キャッシュカードも2種類用意し、PostPetのかわいいキャラクターがデザインされたものと、スタンダードなものがある。こうしたことにより、「ネット銀行に興味はあるけどよくわからなくて…という女性のお客さまにも、楽しいツールがあることを通じて、ソニー銀行を知っていただくきっかけになっているのでは」(同行 マーケティング部 篠原奈穂子氏)。篠原氏によると、女性全体の4分の3が、キャラクターを使った画面を利用。また、こうしたキャラクターを使った画面は、10代の子どもの口座を持つ親の多くほとんどが利用しているという。かわいいキャラクターと楽しめるという点では、「ほしいもの貯金箱」というサービスもある。一つの口座に目的別に5つのバーチャルな貯金箱を作ることができ、それぞれの貯金箱に設定したPostPetのキャラクターが、見張り番として貯金を応援してくれる。例えば、「海外旅行」や「結婚資金」、「ブランドもののバッグ」といった目的を設定してコツコツ貯金ができるため、「女性に向いていると思います」(篠原氏)。顧客が貯金箱を見に行く頻度や、貯金が順調に貯まっているかどうかで、見張り番のペットが喜んだりがっかりしたりする。またペットからは、月に3~4回メールが来て貯金を応援してくれるので、楽しみながら貯金ができるようになっている。積み立て貯金ができるのもソニー銀行の特徴の一つ。篠原氏によれば、「少しずつ、でも着実に貯まっていくというところが女性にも人気のようで、利用者も比較的女性が多い」(篠原氏)。積み立ての利用者の半数が女性で、特に30代の女性に人気がある。昨年12月~今年2月末までは、積み立て定期のキャンペーンを実施。同キャンペーンでは、お出かけグッズをプレゼントしたが、プレゼントは女性を意識して選んだという。「おこづかいメモ」というサービスも女性には使い勝手の良いものとなっている。あらかじめ管理したいお小遣いの金額と期間を設定し、日々何にお金を使ったかを記録できるので、日常生活の中でお金の動きを把握することが可能。最後にお金が残っていたら、ごほうびとして壁紙カレンダーがプレゼントされる。また、旅行や海外ショッピングサイトでの買い物が好きな女性にとっては、円と米ドルの2つの通貨で決済ができるクレジットカードもおすすめ。海外で利用した分は米ドル預金の口座からそのまま引き落としされるので、例えば円高のときに購入した米ドルを、円安になったときに海外や米ドル決済のショッピングサイトで使用すれば、お得感も増す。篠原氏は、「ネット銀行の利便性を、ぜひもっと多くの女性に知ってもらいたい」と話している。住信SBIネット銀行は、「金利の高さ」と「コストの安さ」という、女性が銀行サービスにおいて最も重視する点において、メリットを提供しているのが特徴といえる。まず、「金利の高さ」だが、普通預金の「SBIハイブリッド預金」の金利は、メガバンクの定期預金金利と比べても数倍高い。SBIハイブリッド預金は、SBI証券での証券買い付け資金に充当できる預金。普通、株を買おうと思えば、銀行から証券会社に一旦お金を振り込むなどして証券口座にお金を移した後に株の買い付けができるが、SBIハイブリッド預金では、預金をそのまま株の買い付け資金に充てることが可能。前述のように、金利が高いため、「女性誌に取り上げられることも多い」(住信SBIネット銀行 企画部 石井三保子氏)といい、金利に敏感な女性の支持を得ている。さらに、「月3回振込手数料が無料」「ATM手数料が無料」というコスト面での低さも、同行が女性に人気がある大きな要因となっている。同行では、楽天銀行以外の銀行への振込なら、どの顧客も条件なしに振込手数料が無料。また、ATMの利用手数料では、セブン銀行であれば24時間預入れも引き出しも無料。ゆうちょ銀行、イーネットに関しては、月5回まで引出し手数料は無料で、預入れは回数制限なく無料となっている。こうした利便性は、日常生活においてはもちろん便利だが、「例えば旅行が好きな女性が地方に行って、メガバンクのATMが見当たらないといった場合でも、コンビニやゆうちょ銀行のATMが利用できるため、すぐに出金ができます」(石井氏)。また、他のネット銀行にもいえることだが、「店頭に行かなくてもいい」というのも、女性から支持される大きな理由という。主婦から働く女性まで、ライフスタイルの多様化により、銀行の店頭に行く機会がなかなかとれない場合も多い。また、夫の転勤で別の地域に引っ越した場合などは、それまで使っていた銀行が近くにないといったケースも出てくる。こうした場合にも、住信SBIネット銀行の口座を持っていれば、コンビニがあればどこでもお金がおろせるなど、「ライフステージが変わった場合でも、活用してもらえる銀行になっている」(石井氏)。石井氏によれば、投資の面でも、同行のメリットを受けることができるという。以前女性顧客にアンケートをとった際に、最もやってみたい投資として挙げられた「外貨預金」についても、米ドルの場合は、片道9銭という低いコストとなっている。「外貨預金を少額からでも始めたいというニーズに応えていける」(石井氏)。また、口座振替の提携会社は主要なクレジットカードや大手保険会社等の口座振替にも幅広く対応しており、「ネット銀行としては多いほうだと思います」(石井氏)。また、ネットショッピングの場合にクレジットカード番号を入力するのは怖いといった女性の声には、同社の預金からすぐに決済できる「即時決済サービス」をAmazon.co.jpや全日本空輸などと提携して提供している。女性利用者にとってのセブン銀行の利点で第一に挙げられるのは、全国のセブン-イレブンなど身近な場所に16,000台以上のATMが設置されていること。さらに、無料で利用できる時間帯も朝7時~夜7時までとなっており、他の多くの銀行が無料で使える時間帯、朝8時~夜6時に比べて前後に1時間ずつ長くなっているのが特徴だ。忙しい女性にとっては、「朝と夜の1時間ずつの違いが意外に大きい」(セブン銀行 商品サービス部 調査役 秋山雄紀氏)。朝出勤する前や、仕事が終わった後、朝7時~夜7時までなら、朝8時~夜6時までの場合と比べて、少し余裕をもって利用できるというわけだ。さらに、ATMがコンビニに設置されていることで、防犯面でも女性にとって力強いことが挙げられる。ATMでお金を引き出すときや引き出した後は、現金を持っているため不安な時間。コンビニ内であれば、照明も明るく、店舗内に店員がいるため、安心してお金を引き出すことができる。また、セブン銀行を利用すると、nanacoポイントが貯まっていくのも女性にとって魅力。事前にインターネットバンキングやモバイルバンキングで、「ポイントサービス」利用登録の手続きさえしておけば、顧客の手間なしに取引内容に応じてポイントが貯まっていき、それをセブン-イレブンやイトーヨーカドーを始めとする全国のnanacoが使えるお店で利用できるため、特にこれらのお店を多く利用する女性にとっては大きなメリットとなっている。オリジナルデザインキャッシュカード『Girl’s Card』も女性に好評だ。「若い女性の顧客にも使ってほしい」と考えるセブン銀行と、「もっと女性が使いたくなるようなかわいいキャッシュカードがほしい」と考える日本ギャルママ協会のコラボレーション企画で生まれた女性向けのデザインキャッシュカード。普通預金、定期預金、ローンサービスなどが利用でき、ATM以外にもインターネットやモバイルでの取引が可能。発行手数料は、新規口座開設時は無料、カード発行後のデザイン変更の際は1,050円 (税込)の有料となっている。銀行のカードはどちらかといえばデザイン的には味気のないカードが多いが、「どうせ持つならかわいいカードがいい」(秋山氏)という女性の支持を得ている。キャッシュカードは常に財布に入れている場合も多く、ファッションの一部として同カードを利用している女性も多い。利用者からは、「財布の中が華やかになった」という声も聞かれるという。さらにセブン銀行では、セブン-イレブンなどで無料配布されている読み聞かせ絵本『森の戦士 ボノロン』の「ボノロン」をデザインしたカードを顧客が作ると、1枚につき100円をセブン銀行が拠出し、子ども関連の施設に絵本を寄贈するための資金となる。『森の戦士 ボノロン』は、2005年6月よりセブン銀行が協賛している絵本。絵本の読み聞かせを通じた親子のコミュニケーションを応援する目的で協賛しており、こうした活動も、女性にとって魅力を感じるものとなっているといえるだろう。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月23日