“スペインギター界の女王”と讃えられる名手マリア・エステル・グスマンの来日ツアーが目前だ。10月7日(土)の横浜公演を皮切りに行われる今回のツアーは、8日(日)の千葉公演を経て、北海道での5公演を経由して、10月20日(金)の東京公演に至る濃密な内容だ。直近に迫った横浜公演では、盟友高木洋子(ピアノ)との共演によるロドリーゴの『アランフェス協奏曲』がメインに置かれ、J.S.バッハやバリオスなどのギター作品もふんだんに散りばめられた、ギターファン必聴の内容だ。スペイン・セビーリャの名門音楽家8代目として生まれたグスマンは、4歳でコンサートデビューを果たし、11歳でスペイン国営放送局主催の音楽コンクールで優勝。12歳の時には、同国の巨匠アンドレス・セゴビアにその演奏を讃えられるというギターの申し子ぶりを発揮してきた逸材だ。今回の来日ツアーを通じて、“ギターの女王”と呼ばれるに相応しい彼女の圧倒的なテクニックと深い音楽性を体験する絶好のチャンス到来!【横浜公演】「マリア・エステル・グスマンリサイタル」10月7日(土)14:00開演杉田劇場 5階ホールアランフェス協奏曲with Yoko Takaki【東京公演】「マリア・エステル・グスマンギターリサイタル」10月20日(金)18:45開演ティアラこうとう小ホール■チケット情報●マリア・エステル・グスマン/María Esther Guzmán(ギター)マリア・エステルは母方が代々ゲルボスという姓をもつ名門音楽家の流れをくみ、彼女はその第8代目にあたる。この名家を引き継ぐマリア・エステルはセビーリャに生れ、4歳で同地のロペ・デ・ベガ劇場でデビュー。11歳でスペイン国営放送局主催の音楽コンクールで優勝し、12歳の時に巨匠アンドレス・セゴビアにその演奏を讃えられた。「アンドレス・セゴビア国際ギターコンクール」他、国内外での国際コンクールでの優勝・入賞多数。その後も活発な演奏活動を続け、ヨーロッパ、アジア、アメリカの主要なホールにて演奏、また各地の著名オーケストラとも共演している。1994年アンダルシア音楽賞、また、“フリアン・アルカス”のCDで音楽誌「リズム」より特別音楽賞を受賞。1998年にはセビーリャ音楽協会より、音楽家生活25周年(銀婚式)を表彰された。現在、演奏活動の傍ら、サン・フランシスコ・デ・パラウ音楽院にて教鞭をとり、海外でも多くのマスタークラスを行っている。2002年にセビーリャのサンタ・イサベル・デ・フングリア王立アカデミーの会員に任命。最近では、バレンシア音楽堂にて芸術文化功労賞を受賞し、2012年末にはリナーレス市のアンドレス・セゴビア財団より、アンドレス・セゴビア賞のメダルを授与されている。『ギターの女王』と称えられ、スペインに留まらず海外でも広く活躍している。日本には、1988 年から毎年のように訪れており、多くのファンがいる。数多くの CDに加えて、4本のビデオ、DVD「レイエンダ~伝説~」などを収録し販売している。●高木洋子/Yoko Takaki (ピアノ)横浜市出身。桐朋学園大学音楽学部ピアノ科卒業。1996年よりスペインにてピアニスト、J.M.クエンカ氏にスペイン音楽を学び、以降スペインと中南米音楽を中心に音楽活動を展開。国内、スペイン各地をはじめ、ヨーロッパ各地、南米のチリ、ボリビア、アルゼンチン、トルコ等で開催された数多くのコンサートに出演し、マドリッドではアテネオ劇場でのリサイタルの他、2013年から2014年にかけては、日本スペイン交流400周年記念事業として両国で開催されたコンサートに各地で出演し、国際音楽フェスティバルに招かれマスタークラス、コンクール審査員も務めている。CDは、スペイン音楽作品集「スペイン音楽紀行」、「パイサッヘ/風景」、中南米音楽作品集「天使のミロンガ」、P&Gスペイン音楽作品選集『鎌倉』他、レコード芸術準特選盤に選定された「クラベリートス」など多数。又、ビデオ「アランフェス協奏曲」、DVD「レイエンダ~伝説」では名ギタリスト、マリア・エステルと共演。著書「スペインの風景~音楽で彩る旅行ガイド」をヤマハ・ミュージックメディア社より好評発売中。日本スペインピアノ音楽学会(JSSPM)理事。
2023年09月27日アジレント・テクノロジーは1月22日、フーリエ変換赤外分光光度計(FTIR)を用いたフタル酸エステルの迅速測定パッケージ「Agilent 4500ポリマーパッケージ」を発表した。フタル酸エステルは、ポリ塩化ビニルなどの可塑剤として広く用いられているが、発がん性や内分泌かく乱物質としての作用など、健康への影響が指摘されている。そのため、フタル酸エステルの一部には子ども向け玩具または育児用品への使用量制限が設けられており、その使用量は0.1%を超えてはならないとされている。「Agilent 4500ポリマーパッケージ」は、3回反射ATRインタフェースを搭載したバッテリ駆動のFTIRシステム「Agilent 4500」、ポリマーライブラリ、PVC内のフタル酸エステルの分析に特化した独自のメソッドがパッケージされたものである。利用することで、数秒でポリマーの化学的組成を非破壊で測定することができる。ポリ塩化ビニルの場合、フタル酸エステル含有量を正確に測定する。また、独自のメソッドにより、さまざまな充填剤や添加物が存在する場合であっても、フタル酸エステルの総含有量を0.1%レベルで測定することが可能となっている。なお、多岐にわたるポリマーに対応したフタル酸エステル測定用のメソッドも今後ラインナップされ、同パッケージに簡単に追加できるという。
2015年01月23日