ロマン・デュリス主演『エッフェル塔~創造者の愛~』よりマルタン・ブルブロン監督のインタビュー映像が到着。さらに、当時のパリの街並みを再現した“グラフィック資料”が解禁された。3月3日より公開中の本作は、世界遺産エッフェル塔の完成に挑戦した建築家ギュスターヴ・エッフェルの成功と挫折を描いたラブストーリー。この度、公開を記念して、ブルブロン監督のインタビュー映像と本作のグラフィック資料が一挙解禁された。グラフィック資料_ガーデンパーティー「本作には塔の誕生秘話に、壮大な恋物語が溶け込んでいる」と語るブルブロン監督は、エッフェル塔建築と本作の製作に重なる部分を感じていたという。2021年のフランス映画を代表する超大作として公開された本作について、「パリの中心に巨大な塔を建てるのと同様に、この主題で映画を作るのも無謀な挑戦だったよ」と、その苦労を明かしている。また、本作の脚本は「ルイ・ヴィトン 果敢なるひと」(2022年、ルイ・ヴィトン刊)の著者でもあるカロリーヌ・ボングランが担当しているが、「彼女の20年来のアイデアを基に書かれた」と監督が説明しているように、本作の映画化までの道のりは、まさにエッフェル塔建設と同じくらい長い道のりだったことがうかがえる。さらに本作のキャスティングについて聞かれると、「ロマン・デュリスは絶対的だった」と断言。その起用理由については、「いかにも現代的なたたずまいなのに、時代劇の衣装を着こなせる」ことだと語り、「それにロマンチックなんだ」と彼の俳優としての魅力を熱く語っている。また、エマ・マッキーについても、「才能にあふれているだけでなく、歴史的建造物の背後にいる、謎の人物としてふさわしい」と、彼女の演技を絶賛した。ブルブロン監督がインタビュー映像で語っているように、本作は19世紀のパリの街並みを再現するために、大規模なセットが組まれた。その基となったのが、今回併せて解禁されたグラフィック資料だ。グラフィック資料_アメリカ親善大使アメリカ親善大使の就任式やエッフェル塔の開塔式といった劇中の一場面から、劇中で重要な場所として描かれるホテルの一室やガーデンパーティー、または靴屋やカフェ、売店、仕立て屋といった当時のパリの風景が生き生きと描かれている。華やかでいて、どこか居心地のいいパリの空気が伝わってくるようなグラフィック資料となっている。『エッフェル塔~創造者の愛~』は新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:エッフェル塔~創造者の愛~ 2023年3月3日より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開© 2021 VVZ Production – Pathé Films – Constantin Film Produktion – M6 Films
2023年03月07日3月1日に『エッフェル塔~創造者の愛~』のイベントが開催され、東京タワースペシャルライティングの点灯式とプロジェクションマッピング上映イベントが実施された。この度開催された東京タワーとのスペシャルコラボレーションイベントでは、ゲストとして本作の主人公ギュスターヴ・エッフェルの末裔であるイエットマンエッフェル・サバン、その妻のイエットマンエッフェル・由紀子、長男のイエットマンエッフェル・アリオン、次男のイエットマンエッフェル・アシル、さらに、フランス人の夫を持ち、本作のスペシャルアンバサダーを務める女優の寺島しのぶと、その息子の寺嶋眞秀、フィリップ・セトン駐日フランス大使が出席。東京タワーの点灯式およびプロジェクションマッピングの上映が行われた。サバンさんはエッフェル家の6代目、ギュスターヴ・エッフェルの曾々々孫にあたるが、「私の祖母が11歳の時までギュスターヴは生きていて、祖母から彼についての話を聞きました。2023年は、ギュスターヴが没してちょうど100年になります。特別な年に日本のみなさまに映画をご覧いただけることを名誉に思います」と語った。寺島さんは「映画を拝見して、末裔にあたるエッフェル家のみなさんと直にお会いできてウキウキしております」と語り、眞秀さんは「このたびは、このような素敵なイベントにお招きいただき誠にありがとうございます」としっかりと挨拶。寺島しのぶまた、映画について、寺島さんは「一から立ち上げることは、どの時代でも本当に大変なことなのだと思いました。自分を信じて、パリにこんな塔を立てなきゃいけないんだという信念――ゼロからつくりだし、みんなに慕われ、裏切られながらも自分を信じて突き抜けていくギュスターヴ・エッフェルの勇気は素晴らしいことだと思いました。他人が歩んだ道じゃない、新しい道を切り拓いていく勇気を教えていただきました」と感動を口にした。サバンさんも「とても感動しました。というのも、私の祖先が肉体を持ってそこに存在していたからです。普通、当時のものとして見ることできるのは、白黒写真ですが、この映画では、ロマン・デュリスの名演のおかげで、ギュスターヴ・エッフェルという人物が、エネルギー、パッションをもってスクリーンに存在していました。ゼロからこのような偉業を成し遂げるさまを見ることできて感動しました。この映画から日本のみなさんが、大きなプロジェクトを行うインスピレーションを受けてくださればと思いますし、エッフェル塔というモニュメントの背後にいる、意欲的にこのプロジェクトに取り組んだ人物を知っていただけたら」と呼びかけた。寺嶋眞秀眞秀さんは、父の母国フランスのパリにあるエッフェル塔はまだ登ったことはないそうで、「ぜひ登ってみたいです。セーヌ川の橋を渡った時、すごく大きなエッフェル塔が見えて、よく作ったなぁと思いました」とパリ訪問時の思い出を明かした。一方、サバンさんの息子のアリオンさんとアシルさんは、エッフェル塔はもちろん、この日の会場の東京タワーにも登った経験があると言い、「エッフェル塔とは色が違ってビックリしました」(アシルさん)、「エッフェル塔よりも大きいのに、細いなと感じました。(展望台からの風景も)建物が一杯見えて、エッフェル塔とは違う眺めだなと思いました」(アリオンさん)と2つの塔の印象の違いを語ってくれた。サバンさんの妻・由紀子さんは、サバンさんと知り合って約20年になると語り、「もちろん、彼がギュスターヴの子孫であることはわかっていましたが、そんなに意識はしていませんでした。フランスに行って家族からギュスターヴの話を聞いたり、ものを見たりして、『すごいな』という気持ちが芽生えました。それをせっかくなので日本のみなさんにもっと知っていただけたらと思っていたので、今回、映画を観ていただけるのを光栄に思っています。(エッフェル塔と東京タワーは)二つの国の象徴的な建物だと思うので、その場にご一緒できて光栄です」と喜びを口にした。映画の公開を記念して、3月3日まで東京タワーがフランスの国旗と同じトリコロールにライトアップされる。この日のイベントでは、その点灯式が行なわれた。ゲストとして登場したセトン駐日フランス大使は「東京タワーは日本の首都の象徴ですが、それだけでなく、私にとっては日仏の相互の友情、絆を表すものです」と今回のコラボレーションの実現への祝意を述べた。そしていよいよ点灯式。眞秀さん、アリオンさん、アシルさんの3人がボタンに手をかけて、カウントダウンに合わせてスイッチオン!すると東京タワーが赤・白・青のトリコロールに染まり、会場は拍手と歓声に包まれた。眞秀さんはボタンを押す大役を無事に果たし、ホッとした様子。その様子を見守った寺島さんは「(ステージからは)なかなか全貌が見えないんですけど、東京タワーが近くに見えるところに住んでますんで、家に帰って眺めたいと思います」と笑顔を見せた。サバンさんは「とても感動しました。普段から私はエッフェル塔と東京タワーは姉妹のようなものだと思っていますが、今回、東京タワーがトリコロールに染まることで2つの塔の結びつきをますます強く感じます。日本とフランスの友情を象徴する存在だと思いますが、同時に私たちのような日仏混成の家族のことも象徴している気がします」と語る。由紀子さんは「もちろんキレイなんですけど、いまは子どもたちがお役目を無事に果たせて安心しております」と安堵の表情を見せ、これには寺島さんも同意するように笑顔を見せていた。眞秀さんと一緒にボタンを押したアシルさんは「最初、何が変わったかわからなかったんですが、上を見たら東京タワーに色がついていて、びっくりしました!」と語り、アリオンさんも「(普段の東京タワーの)赤だけでなく、白と青も足されいて、とっても美しいと思います!」と興奮気味に語ってくれた。イベントの最後にスペシャルアンバサダーとして寺島さんは「没後100年というメモリアルな時期で、日本だけでなく世界でもいろんなプロジェクトが計画されているそうなので、世界中がエッフェル塔に再注目されると思います。この映画を観ることで、またいつもとはエッフェル塔が違うように見えると思うので、ぜひ映画を観ていただけたらと思います」と呼びかけた。その後、会場を東京タワーのメインデッキ2階に移して、プロジェクションマッピングのお披露目が行われた。こちらは「東京タワーはエッフェル塔の夢を見る」(NAKED presents)というタイトルで、今回の映画にインスパイアされる形で生まれ、東京の夜景とパリの夜景が出会い融合するという幻想的な映像が展開する。映像を見て、寺島さんは「東京タワーの中で見て、(窓の)向こうにはスカイツリーが見えて、最後にはエッフェル塔が出てきて、とても不思議な感覚を覚えました。素晴らしいと思います」と感激を語る。サバンさんは「東京タワーとエッフェル塔という二つの塔が、まるでダンスをしているような印象を受けました。日本とフランスの絆が表されていて素晴らしいです。映画のシーンも使われているのが印象的でした」と感慨深げに語り、由紀子さんは「二つの塔が感じられて素晴らしかったですが、エッフェル塔を作っていた頃と現在の時の流れを感じられて感動しました」とふり返る。アリオンさんは「映像も美しくて本当に良かったと思います」と語り、アシルさんも「急に色がいっぱい出てきてビックリしました!」と感激した様子。こちらのプロジェクションマッピングは、東京タワーメインデッキ2階にて、3月12日(日)まで上映される。『エッフェル塔~創造者の愛~』は3月3日(金)より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:エッフェル塔 ~創造者の愛~ 2023年3月3日より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開© 2021 VVZ Production – Pathé Films – Constantin Film Produktion – M6 Films
2023年03月02日ロマン・デュリスが実在する設計士を演じる『エッフェル塔~創造者の愛~』より本編映像が解禁された。本作は、アメリカの自由の女神をはじめ、世界中の数々の建築物を手掛けた実在する設計士ギュスターヴ・エッフェルを主人公に、彼が様々の困難のなか前人未踏の建築物・エッフェル塔へ挑戦する姿とともに、その原動力には“ある愛する女性の存在があった”という点で想像を広げた、ヒューマン・エンターテインメント。この度解禁された本編映像は、ロマン・デュリス演じるギュスターヴ主導のもと、地上が遥か彼方に見えるほど高い場所で作業員が命懸けで建設作業を行うシーン。万が一落ちてしまったら無事では済まないのは一目瞭然の高所でギュスターヴをはじめ、従業員たちが固唾をのんで見守る中、リベット接合という重要な接合作業を任されたのは、従業員・フェリックス。彼は、命綱にしては頼りない1本のチェーンを左足に簡易的に引っ掛けると、塔の下を覗き込み、いわば宙づりに近い危険な体勢をとる。いざ部品をはめようと試みるが、母体とリベットが上手くはまらず…その差はわずか3センチ。ギュスターヴはメガホンを手に取り、地上の高さ調整係と連携をし、再度挑戦するようフェリックスに指示をする。偉業の塔が与えたハードルは人力で乗り越えなければならないという、当時ならではの厳しさや緊張感を俯瞰したカメラワークで捉えた、手に汗握るワンシーンとなっている。さらに、公開に先駆けて本作を鑑賞した、日本を代表する俳優たちや著名人より推薦コメントが到着。運命的な出会いの末、フランス人の夫と結ばれたことでも知られる寺島しのぶは「パイオニアは常にコンサバと戦う。いつの時代にも常に先を見て凡人にはわからない発想で常識を飛び越えていく勇者がいる」と、本作で描かれたギュスターヴ・エッフェルの挑戦を称える。また、常盤貴子は本作の“主役”と言える<エッフェル塔>について、「エッフェルが自分の信念を貫き塔を完成しなかったら、今のフランスはないのかもしれない。そのくらい、エッフェル塔とは、フランスなのだ」と、20代よりフランス映画に傾倒していた彼女らしい言葉で表現。そして、国内外で精力的に活動の幅を広げる米倉涼子は「何かを成し遂げるためには人並み以上の情熱と愛情を注ぐ事、そして沢山の仲間を動かす魅力やエネルギーが必要なんだ、と改めて納得させられる作品でした。そして彼に至ってはその原動力が恋だったとは!」と本作の愛の物語について感嘆のコメントを寄せている。また、建築評論家の五十嵐太郎は「様式なき造形ゆえに、当初のエッフェル塔は『建築』として評価されなかった。しかし、結果的にその大胆な構造は、20世紀建築の可能性の扉を開く」と、エッフェル塔の歴史的な重要性を説いた。作家、フランス文学翻訳の村上香住子は、「これまでは鉄骨の塔だったが、これからはエッフェル塔にもロマネスクで、人間的なぬくもりのイメージが加味された」と語り、コラムニストの山崎まどかは「恋人たちの街にふさわしい神話だ」と本作のロマンティックな物語について言及。エッフェル塔に込められた情熱と愛の物語に賞賛の声が寄せられている。『エッフェル塔~創造者の愛~』は3月3日(金)より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:エッフェル塔 ~創造者の愛~ 2023年3月3日より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開© 2021 VVZ Production – Pathé Films – Constantin Film Produktion – M6 Films
2023年02月27日ロマン・デュリス主演『エッフェル塔~創造者の愛~』よりインタビュー映像が解禁された。“パリの顔”エッフェル塔の設計者ギュスターヴ・エッフェルの秘めた愛の物語を描く本作。この度解禁されたのは、主演のロマン・デュリスとヒロインを務めたエマ・マッキーの2ショットインタビュー映像。数々の作品をこなしてきた名優ロマン・デュリスとフレッシュな新鋭エマ・マッキーが交互に質問に答えている。はじめにロマン・デュリスが様々な出演作品で培った経験から史実を用いた作品を手掛ける監督たちの共通点に触れながら、今回演じた“ギュスターヴ・エッフェル”について「世界有数の塔を創造した事実に圧倒された」と評し、「(塔の)下に立って見上げると思わず息をのむ迫力だ。観客に説得力があるかが気になるね。僕が作業員を使って、これを建造した男に見えるかと多少の不安があった。でも有名な天才を演じるというのはやりがいのある仕事だよ」と実はエッフェル役を演じるにあたって心の揺れがあったことを教えてくれた。次にエマ・マッキーは本作の衣装のこだわりとして「時代劇の衣装だけど衣服のすべてが当時のまま再現されているわけじゃない。大筋では時代考証に従いながらも生地はデニムを使っていたりする」という裏話とともに、ギュスターヴの衣装にも言及したうえで、「時代劇の衣装にしてはかなりの解放感だった。型に押し込まれることなく演技できたのはよかった」とスタッフの仕事を賞賛した。また、ロマン・デュリスは、歴史上の有名人を演じることへプレッシャーを感じなかった理由として、「僕は役者として、チームの一員として映画を作っているんだ。ギュスターヴ・エッフェルもみんなの作品だ」と回答し、「僕は役者にすぎないんだ。役の背後にいるのが心地いい」「僕はギュスターヴを演じただけだ」と俳優としてプロフェッショナルな顔を覗かせる。さらに、エマ・マッキーは本作がフランス語の映画初出演だったことを、「映画の話が来たのは、フランス映画に出たいと思っていた時期だった」とふり返り、共演のロマン・デュリスへは「人間としても俳優としても、彼の誠実さを尊敬していた」と絶賛。最後に本作について「エッフェル塔の映画。気になるでしょ!楽しかったし出てよかった」とロマン・デュリスと満足気に笑い合ってインタビューは締めくくられている。エマ・マッキーが無邪気に自身の身振りをマネする姿に微笑むロマン・デュリスや、互いにうなずき合う様子などから、2人の相性の良さを感じさせる、和やかなインタビュー映像となっている。『エッフェル塔~創造者の愛~』は3月3日(金)より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:エッフェル塔 ~創造者の愛~ 2023年3月3日より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開© 2021 VVZ Production – Pathé Films – Constantin Film Produktion – M6 Films
2023年02月15日ロマン・デュリス主演映画『エッフェル塔~創造者の愛~』から、アメリカの<自由の女神>の制作にも協力した主人公ギュスターヴ・エッフェルが、“300メートルの金属の塔をパリの真ん中に造る”という挑戦を宣言するシーンの本編映像が解禁となった。今回解禁された本編映像は、あるパーティーで大臣がギュスターヴ・エッフェル(ロマン・デュリス)に対して、3年後に控えたフランスのパリ万国博覧会のモニュメントのアイディアを尋ねるシーンから始まる。アメリカの独立100周年を記念した<自由の女神>建設など、数々の成功により名声を手にしているギュスターヴ。次に求められたのは、フランス革命100周年を記念してパリで開催される万国博覧会において、“石造りの柱”よりももっと目玉となるシンボルの建設だった。より実用的な地下鉄に興味を持っていたギュスターヴだったが、友人の妻であり、ギュスターヴと意味ありげに視線を交わし合うアドリエンヌが焚きつけるように発言した「野心作を」という言葉をきっかけに、何かを決意した表情を浮かべる。そして、<300メートルの金属の塔>という突飛なアイディアを口にし、さらに「ただし条件が――パリの真ん中に造る」と宣言。パーティーの席が水を打ったように静かになることで、このアイディアがいかに現実離れした、前人未踏の挑戦なのかが分かるシーンで映像は終わる。ヨーロッパ、アメリカ、ベトナム、そしてペルーまで!? ギュスターヴ・エッフェルの建築めぐりは世界規模本作ではエッフェル塔完成に挑む姿が描かれたギュスターヴ・エッフェル。彼が生涯で手掛けた建築物は、フランスをはじめヨーロッパ各地はもちろんのこと、アメリカや東南アジア、さらには南米にまで及ぶことは、あまり知られていない事実といえる。例えばヨーロッパでは1877年に開通された当時つり橋を除けば世界一長いスパン橋梁を誇ったポルトガルの「マリア・ピア橋」、ガラス張りの駅舎が美しく現在もターミナル駅として人々の生活を支えるハンガリーの「ブダペスト西駅」、旧市街を結ぶえんじ色の鉄橋が観光スポットとなっているスペインの「旧魚屋橋」など、各地で見どころの多い建造物が並ぶ。また、アメリカでは誰もが知る世界遺産のひとつ「自由の女神」を手掛けたこともギュスターヴの経歴では見逃せない功績。さらに、ベトナムにはパリのオルセー美術館(当時は駅舎)をモデルにしたと言われるほど美しく、かつ現役の郵便局として利用されている「サイゴン中央郵便局」。また、ペルーには南部タクナにある「タクナ大聖堂」のほか、アマゾン川上流にある町・イキトスには1890年完成の当時では最高級素材のひとつである錬鉄を使ったアメリカ大陸初のプレハブ住宅「鉄の家」など、フランスから遠く離れた土地にもギュスターヴの建築物は存在している。彼が設計を手掛けたものは駅舎ホールやチャペル構造、鉄橋(鉄道高架橋、可動橋ほか)や天文台の丸天井など多岐に渡り、現在も人々の生活に根づいた建物も多い。『エッフェル塔~創造者の愛~』は3月3日(金)より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:エッフェル塔 ~創造者の愛~ 2023年3月3日より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開© 2021 VVZ Production – Pathé Films – Constantin Film Produktion – M6 Films
2023年02月09日パリのシンボル、エッフェル塔の設計者をロマン・デュリスが演じる映画『エッフェル塔~創造者の愛~』から、今回初めてフランス映画に挑戦するエマ・マッキーの新規場面写真が解禁となった。本作は、フランス・パリにある誰もが知る世界遺産エッフェル塔の完成に挑戦したギュスターヴ・エッフェルが成功を掴む影で、ある女性への秘た想いを情熱的かつ大胆に創作したヒューマン・ラブストーリー。ギュスターヴと情熱的な恋愛に身を投じるヒロイン・アドリエンヌを演じたのが、イギリス発のNetflixドラマ「セックス・エデュケーション」でメイヴ・ワイリー役を演じてブレイクしたエマ・マッキー。物語を牽引する大胆にして繊細なキャラクターはドラマの人気の一因となり、第4シリーズの製作が開始するほどの大ヒット作となっている。エマ・マッキーまた、次に彼女が注目を集めたのは、映画『ナイル殺人事件』で演じた事件の鍵を握るジャクリーン役。「ミステリーの女王」アガサ・クリスティが生み出した名探偵ポワロシリーズをケネス・ブラナーが監督・主演を務めた映画化シリーズ第2弾で、事件を追うごとに謎を深めていく複雑なキャラクターと深紅のドレスを身にまとった美しい姿が話題となった。今回『エッフェル塔~創造者の愛~』では、自身のルーツの1つである“フランス”映画へ初出演。主演のロマン・デュリスは「彼女にアドリエンヌ役をオファーしたのは天才的なアイデアだった」と絶賛を送り、「エマはすべてを備えた演技をする。身体を使う場面もエネルギッシュで楽しげに、自信をもってこなす。ドラマチックなシーンで純粋な感情を伝えるときと同じようにね。共演した一つ一つのシーンを二人で助け合いながら演じたよ」と撮影をふり返る。また、キャスティングも担当した製作のヴァネッサ・ファン・ザイレンは「セックス・エデュケーション」を視聴していた時のエピソードを交え、「ドラマの第1話を見ていたときに、ピンときたんです。たった今アドリエンヌ役を見つけた、エマ・マッキー!って。私には、未来のメリル・ストリープが見えたんです」と明かす。「彼女がフランス語を話せることもわかったので、彼女のエージェントを調べました。監督のマルタン(・ブルブロン)に話したところ、彼も賛成してくれて、24時間後には二人でロンドン行の電車に乗っていました」とコメントする。そして、そのブルブロン監督は「この映画で重要なものの大半は、エマが演じるアドリエンヌの反応力にかかっているんだ。彼女の決断が、彼女のいくつかの行動とともに、物語を導いていく。アドリエンヌの背後には塔があり、逆もまた然りだ。エマがそんなアドリエンヌを、元気さと優雅さをもって完璧に演じてくれている」と彼女に全幅の信頼を寄せていたことを教えてくれた。今後、エマはマーゴット・ロビー、ライアン・ゴズリング、ケイト・マッキノンなど人気俳優とともに名を連ねる実写版『Barbie』(原題/2023)や、名著「嵐が丘」の作者エミリー・ブロンテの伝記映画『Emily』(原題/公開日未定)で初主演を飾るなど、大きな作品が続々と決まっている。快進撃を続ける彼女の魅力が、本作には詰まっているといえそうだ。『エッフェル塔~創造者の愛~』は3月3日(金)より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:エッフェル塔 ~創造者の愛~ 2023年3月3日より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開© 2021 VVZ Production – Pathé Films – Constantin Film Produktion – M6 Films
2023年01月31日パリのエッフェル塔は、フランス旅行をしたら一度は訪れたいスポット。日本の東京タワーは、このエッフェル塔を真似してつくられたともいわれます。ところで、そのエッフェル塔が、手を加えているわけではないのに、毎年高さが変わることをご存知でしょうか。■エッフェル塔が伸びる意外な真相その理由は、ずばり“熱”。いや、熱というよりエッフェル塔が「鉄の塊だから」といった方が適切かもしれません。日本でも、時折「真夏の暑さで線路がゆがみ……」などというニュースが流れますが、つまり鉄は、熱(温度)によって膨張したり縮んだりするのです。だからエッフェル塔も、暑い夏は鉄が膨張して、全体で10数センチほど高さが伸びるということ。324メートルもあるので、“ちりも積もれば山となる”ではありませんが、そんなことが起きるんですね。これが、“エッフェル塔の高さが自然に変化する謎”の答えです。ちなみに当然のことながら、冬は逆に縮まることになります。■東京タワーやスカイツリーも伸びる324メートルのエッフェル塔が10数センチ伸びるなら、333メートルの東京タワー(こちらも鉄の塊)はどうなのでしょうか?同じく「10数センチ」と言いたいところですが、実は異なります。1889年に立てられたエッフェル塔より1958年に立てられた東京タワーの方が建築技術的に見て進歩しているわけです。また、使った鉄もエッフェル塔の約半分程度だそうです。そのため高さの変化も半分弱。3~5センチ程度といわれています。それでも、夏には少しばかり高さが変わります。夏は東京タワーも、こっそり背伸びをしているのですね。では、634メートルのスカイツリーは伸びているのでしょうか?こちらは、さらに最新の技術と鋼鉄材を使っていることもあって、ほとんど変わらないということです。どうせなら、高さを活かして「夏は20数センチ高くなります。これぞ展望日本一!」と自慢してほしかったのですが、意外と堅物ですね。それでも鋼鉄材ですから、ちょっとは背伸びしているはずです。建物が夏になるとこんなふうに背伸びしていたなんて、ちょっと意外ですよね。私たちもエッフェル塔を見習って、ちょっと背伸びをしてがんばってみたいところです。(文/シール坊)
2015年06月25日