スウェーデンを代表するブランド『IKEA』。『IKEA』を訪れたことがある人なら、「こういう部屋にしたい」と誰もが思うのではないでしょうか。夢がある子ども部屋、シンプルでも温もりがあるディスプレイの数々、おしゃれで可愛い製品が、お手頃な価格で手に入る。家具のディズニーランドのような『IKEA』から、日本との外交関係樹立150周年記念の新コレクション「OMTÄNKSAM/オムテンクサム」のお披露目会がありました。 認知症をテーマにした「Dementia Forum X 」は、スウェーデン王国シルヴィア王妃陛下が2015年に設立したフォーラムで、今回は海外で初めての開催となり、その開催地に日本が選ばれました。シルヴィア王妃も来日していた「Dementia Forum X 」で、誰もが使いやすい新コレクション「OMTÄNKSAM/オムテンクサム」のお披露目となりました。 シルビア王妃(左)とクリエイティブディレクターのブリット・モンティ氏 OMTÄNKSAM/オムテンクサム「思いやりがある」という意味のスウェーデン語。このラインを開発するにあたり、クリエイティブディレクターでありデザイナーのブリット・モンティさんは、「特定のグループに限定せず、色々な人を対象に調査をして開発した」とおっしゃっていました。例えば、障がいがある方用に何か機能が付加された製品には、その分価格が上がり、機能性重視でデザインがよくない、そういう現状を変えるべく、今回の「OMTÄNKSAM/オムテンクサム」が開発されました。 素敵なデザインと工夫が共存新コレクションの説明の後は、実際に、「OMTÄNKSAM/オムテンクサム」に触れてみました。最近感じる指先の乾燥。冬に乾燥しているときに、銀行のATMでタッチ画面が反応しないときってありますよね。指に力が入らなかったり、高齢になって乾燥しがちな人、力の弱い人、そういう人が「持つ」時に滑らない素材、デザインがおしゃれに展開されています。 指に引っかかるようにデザインされているグラスや花瓶。なぜ、花瓶なのかというと、病気の人や高齢者は外に出かける機会が減り、家にいる時間が増えることに配慮されているからです。自然を家の中に取り込みたいから。モンティさんご自身が数年前に心臓発作を体験した時に、家の中に花、草木があると、心臓にいいとアドバイスされたことがいかされています。どんな大きさの手にもあう、大きさになっています。 くびれのあるグラスと花瓶 一見、普通の白いお皿に見えますが、じつはお皿の底にシリコーンのリングが貼られていて、テーブルに置いた時に滑らない工夫が施されています。モンティさんが説明の途中で、いきなりお皿を床に落としてびっくり!それでも割れない強度も特徴のひとつ。 耐久性と衝撃性に優れたうえに、底にシリコーンが施されて滑り止めにもなっています「OMTÄNKSAM/オムテンクサム」と緑のある居心地がいい空間 ソファには、「OMTÄNKSAM/オムテンクサム」の滑らないクッションがあります。ネックピローやアームレスト。アームレストは、立ち上がる時には支えになります。 今、手に入るラインナップ現在、『IKEA』で手に入るのは、腰当てクッション、キャップオープナー、プレートなど、まだ限られてますが、全ての人に「思いやりがある」デザインの「OMTÄNKSAM/オムテンクサム」は、軽くて、買いやすい価格帯も魅力です。右奥の瓶の下に見える緑色の丸いシートがキャップオープナーです。直径15cmほどの大きさで、瓶の蓋に被せて回せば、簡単に開きづらい瓶も開きました。149円です。 そろそろお皿の買い替えを考えているので、この白いお皿にしてみようかと思います。 おまけお披露目会の会場には、シルヴィア王妃が持ってきてくださっというキャンディが置いてありました。 IKEA OMTÄNKSAM/オムテンクサムコレクション
2018年05月08日