リュック・ベッソン監督、ジャン・レノ主演の『レオン』(’94)で鮮烈なデビューを飾り、世界中の映画ファンの心を鷲掴みにした女優、ナタリー・ポートマン。当時13歳だった彼女も、『ブラック・スワン』(’10)でオスカー女優となり、プライベートでは1児の母となり、すっかり大人の女性へと成長を遂げた。そんなナタリーは本日、6月9日で33回目の誕生日を迎える(『トランセンデンス』のジョニー・デップも同じく本日51歳の誕生日!)。このほど、『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』で、前作に引き続いてソーの恋人・ジェーン役を演じたナタリーが、役柄を通してインタビューに応えてくれた。『アベンジャーズ』の戦いから1年後のロンドン。ソー(クリス・ヘムズワース)の恋人で天文物理学者のジェーン(ナタリー・ポートマン)は、原因不明の重力異常を調査する過程で、“ダーク・エルフの力”を自らの身体に宿してしまう。そして、久々の再会を果たしたソーとともに彼の故郷“アスガルド”に向かうが、“ダーク・エルフ”により全宇宙は壊滅の危機に。ソーは、宿敵である義弟・ロキ(トム・ヒドルストン)を牢獄から出し、共に立ち上がるが…。『レオン』の後も、『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』(’99)など話題作に多数出演し、人気を不動のものにしてきたナタリー。やがて、ダーレン・アロノフスキー監督の『ブラック・スワン』で、これまでの“優等生”イメージを打ち破る熱演を見せ、アカデミー賞「主演女優賞」を獲得。その振付師であるベンジャミン・ミルピエとの間に息子をもうけ、結婚。また、俳優業だけでなく、『ニューヨーク・アイラブユー』(’09)で短編監督デビューを果たし、自身の才能を如何なく発揮。いまや、名実ともにハリウッドを代表する女優となっている。そして、マーベル作品の『マイティ・ソー』シリーズでさらなる人気を獲得したナタリーだが、本作で、「史上最高の役者のひとり」と尊敬する、ソーの父でアスガルドの王・オーディンを演じたアンソニー・ホプキンスと共演できたことは大きな喜びだったようだ。「もっとも素晴らしい名誉だったわ。もちろん、彼は役者の中の偉大な人で、本当にいい人なの。だから、私は完全に彼のことを恐れていたけど、とても親切で優しかったわ」とふり返る。「私はとてもナーバスになって、彼とのシーンでは何度も台詞を間違ったけど、彼はとても優しかったわ。『それはとても言うのが難しい台詞だね』って感じでね(笑)。私が彼に怖気づくなんて、信じられないでしょうけど、どうしても彼の周りにいるとアガってしまうの。でも彼はとても素敵な人だったわ」と、大先輩のホプキンスの人間性にも惹かれたことを明かしてくれた。また、“マーベル”といえば、各キャラクターを演じる役者に、事前に大量の資料を渡すことでも知られているが、「そうね。コミックは少し見たわ」とナタリー。「でも、彼らはキャラクターをたくさん変えたの。だから、それに忠実に演じないといけない、ということじゃなかった。それから、たくさん物理のドキュメンタリーとかを見たわ。『超初心者向けの物理学(Physics for Dummies)』みたいなのをね」と話し、さすがの才女らしく、マーベル恒例の“大量宿題”も楽々とクリアしていたようだ。本作の公開直前にロンドンにて行われたワールド・プレミアでは、ディオールのロングドレスに身を包んだ姿で登場。出産後も変わらない美しい姿で注目を集めていたことも記憶に新しいが、その美しさを保つ秘訣は何なのだろうか。「普段は、できるときには走ったり、ジャイロトニックス(正しい骨格姿勢をふまえて関節に負担をかけずに運動するプログラム)をやったりするわ。かなり定期的にやるようにしているの」。「『アイアンマン3』のペッパーも最新作で特殊能力を身につけたけど、(『マイティ・ソー』の)ヒロインであるジェーンがただのヒロインではなく、戦士としてのキャラになったとしても、もちろん演じてみたいわ。私はどんなものにでもオープンよ(笑)」と笑顔を見せ、ポジティブな精神で何事にも全力で挑む、芯の強さを見せるナタリー。本作以降、ユアン・マクレガーや『300~帝国の進撃~』ロドリゴ・サントロなど、ようやくキャストが固まった『Jane Got a Gun』(原題/15年2月20日公開予定)や、テレンス・マリック監督の2本の新作『Knight Of The Cups』(原題/14)、『Untitled Terrence Malick Project』(原題/15)といった話題作出演も続きそうなナタリー。さらには、イスラエル人作家アモス・オズの回想録の映画化『A Tale of Love and Darkness』(原題)で念願の脚本家&長編監督デビューかといわれているだけに、いっそう活躍の場を広げる彼女の今後に期待が高まる。『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』(価格:4,000円+税)は7月2日(水)よりMovieNEX発売(ブルーレイ、DVD同日レンタル開始)、6月18日(水)よりオンデマンド先行配信開始。(text:cinemacafe.net)■関連作品:マイティ・ソー/ダーク・ワールド 2014年2月1日より全国にて2D/3D同時公開(C) 2013 MVLFFLLC. TM & (C) 2013 Marvel. All Rights Reserved.
2014年06月09日先日の第69回ヴェネチア国際映画祭に単身乗り込み、大喝采を浴びた黒沢清監督の最新作にして、トニー・レオンを主演に松田翔太、前田敦子を共演に迎えて贈る『一九〇五』が、日本と中国で共同製作されることが決定!豪華キャスト陣、黒沢監督からのコメントが到着した。1905年の横浜を舞台に、2人の男と1人の女が国境を越えて織りなす壮大なスケールの新感覚アクションムービーとなる本作。香港が世界に誇る名優・トニーと日本の若手実力派・松田さんのコンビと、彼らの運命を変えることになる女・宮子がたどる絶望と希望を描き出す。今年の11月からのクランクインを予定しており、詳細はまだまだ不明。しかし、キャスト陣は早くも気合十分なコメントを寄せている。世界的な規模での公開が予定されている本作で主演を務めるトニーは、「黒沢清監督の作品をずっと敬愛していました。その監督と一緒に仕事ができる機会を得て、とても興奮しています。あらゆる瞬間に至るまで、この貴重な体験を楽しみたいと思っています!」と高鳴る胸の内を明かしている。また、トニーとバディを組むこととなる日本人役に挑戦する松田さんは、「脚本をいただいたときにゾクゾクとしました!この映画のスケールの大きさや、キャストの凄さにも驚きましたが、この脚本で黒沢監督に会えると思うと嬉しくて仕方がありません」と語る。さらに、この2人の運命を変えることとなる日本人女性という大役に大抜擢された前田さんは、「世界を舞台に活躍されている黒沢清監督の作品に参加できることに、とてもワクワクしています。そしてトニー・レオンさん、松田翔太さんとご一緒できることもすごく嬉しく思います。女性のあらゆる魅力を持っている宮子を、全力で演じたいと思います。女優としての素晴らしい経験になるように、頑張ります!」と、「AKB48」を卒業し今後の女優業への第一歩となる本作に体当たりでぶつかっていく心構えのようだ。黒沢監督自身もこの奇跡のようなキャスティングが実現したことを、未だに夢のようだと語る。「この映画のために、夢のようなキャスティングが実現しました。私自身まだ信じられないくらいです。恐ろしく魅惑的な3人の俳優たちが言葉、年齢、性別を超えて魂と魂をぶつけ合うことになるでしょう。そのお膳立てができるなんて、監督冥利に尽きると言うものです」。松田さんと前田さんは中国語での演技もあるようで、これから語学の勉強を始めていくよう。現在はロケハン中で日本、香港での大規模なロケーション撮影を検討しており、クランクアップは2013年1月になるという。『一九〇五』は2013年11月、全国にて公開。■関連作品:一九〇五 2013年秋、全国にて公開
2012年09月10日『回路』や『アカルイミライ』『贖罪』の黒沢清監督が、トニー・レオン、松田翔太、前田敦子をキャストに迎えた新作映画『一九〇五』を手がけ、来年秋に公開されることが発表された。本作は、1905年の横浜を舞台にした作品。詳細な物語や設定はまだ発表されていないが、日本と台湾で大規模なロケーション撮影を行い、1905年に製造された世界初の45口径の自動拳銃“コルトM1905”が、重要な役割を果たすアクション映画になるという。2009年の3月に香港で開催された「アジア映画賞(Asian Film Award 亞洲電影大奨)」で『トウキョウソナタ』が大賞を受賞した際に、総合イベントの大使を務めていたレオンと黒沢監督が出会ったことがきっかけで、本プロジェクトが誕生したそうで、黒沢監督は「百年前の横浜は驚くほど国際的な街だったようで、そこに流れ着いた人々の思惑が国籍を超えて激突するさまを物語の軸に据えてみました。彼らが経験する絶望と希望とは、私たちが今現在、そして未来に向けて抱えている様々な問題とずばり直結しており、今これを撮る意義もそこにあるのだと思っています。そしてこの映画のために、夢のようなキャスティングが実現しました。私自身まだ信じられないくらいです。恐ろしく魅惑的な三人の俳優たちが言葉、年齢、性別を超えて魂と魂をぶつけ合うことになるでしょう。そのお膳立てができるなんて、監督冥利につきると言うものです」と言い、レオンは「黒沢清監督の作品をずっと敬愛していました。その監督と一緒に仕事ができる機会を得て、とても興奮しています。あらゆる瞬間に至るまで、この貴重な体験を楽しみたいと思っています」と意気込みを語っている。松田は劇中、全編に渡って中国語のセリフでレオンとタッグを組む役で「脚本をいただいた時にゾクゾクとしました。この映画のスケールの大きさや、キャストの凄さにも驚きましたが、この脚本で黒沢監督に会えると思うと嬉しくて仕方がありません」と述べ、物語に登場する唯一の若い女性で、レオン演じる主人公に大きな影響を与える宮子を演じる前田は「世界を舞台に活躍されている黒沢清監督の作品に参加できることに、とてもワクワクしています。そして、トニー・レオンさん、松田翔太さんとご一緒できることも、すごく嬉しく思います。女性のあらゆる魅力を持っている宮子を、全力で演じたいと思います。女優としての素晴らしい経験になるように、頑張ります」とコメントを寄せている。撮影は今年11月から開始され、来年1月にクランクアップ。仕上げ作業を経て来年の秋に松竹とプレノンアッシュの配給で全国公開される。『一九〇五』2013年秋 全国ロードショー
2012年09月10日弱冠13歳のナタリー・ポートマンを一躍スターダムに押し上げた『レオン』から18年。フランス映画界の巨匠リュック・ベッソン監督が自らの脚本で完成させた、新たなるヒロイン・アクション『コロンビアーナ』が、9月1日(土)より公開されることが決定した。いまなお世界中に多くのファンを持つ『レオン』、『ニキータ』のアサシン(暗殺者)・アクション。ベッソン監督は、悲しい過去をもつ美しきヒロインが“殺し屋”の世界で成長していく姿を描いてきたが、その続編を熱望していた監督自身が今回自ら書き下ろした脚本で贈る『コロンビアーナ』のヒロイン、カトレアにもその遺伝子が確実に受け継がれている。9歳のときに目の前で両親を惨殺されたことをきっかけに、人生をかけて憎き仇への“復讐”に全てを捧げ、凄腕の殺し屋として成長していくカトレア。この美しき殺し屋・カトレアを演じるのは、ジェームズ・キャメロン監督の『アバター』でブレイクを果たしたゾーイ・サルダナ。今回公開された特報映像では、鍛え上げられたパーフェクト・ボディと、驚異的な身体能力で見事なアサシンぶりを見せている。『スター・トレック』ではキュートな魅力を発揮し、その存在感を十分に示しているゾーイだが、その愛らしい笑顔を封印した本作でさらなるブレイクを果たす予感?『レオン』のヒロイン・マチルダを演じたナタリー・ポートマンは映画デビュー作にして一躍その名を映画界に刻み込み、いまでは『ブラック・スワン』などを経てハリウッドを代表する女優に。『二キータ』の主人公を演じたフランス女優アンヌ・パリローも、その後『仮面の男』でレオナルド・ディカプリと共演するなど、輝かしいブレイクの実績があるゆえ、本作でのゾーイの活躍に期待がかかる。そして、特報映像と共に今回公開されたポスター。殺し屋として生きる宿命を背負ったヒロイン・カトレアの葛藤を体現するように、銃を構えた彼女の目からは一筋の涙が…。その涙が意味するものとは果たして?『コロンビアーナ』は9月1日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開※こちらの映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:アバター 2009年12月23日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2009 Twentieth Century Fox. All rights reservedコロンビアーナ 2012年9月1日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2011 EUROPACORP - TF1 FILMS PRODUCTION - GRIVE PRODUCTIONS■関連記事:あの感動をIMAXでもう一度!『アバター<特別編>』IMAX3D上映に20組40名様ご招待第3回映画館大賞は『告白』!本屋大賞を受賞した原作に続き映画化作品も快挙全国のビデオショップ店員が選ぶ「ビデオ屋さん大賞」創設1位は『サマーウォーズ』『ナルニア』初登場1位!オスカー4冠『英国王のスピーチ』も異例の大ヒットスタートオスカーのプレゼンター続々発表!スカヨハにJ・ロウ、主演女優候補のニコールも参戦
2012年05月30日トニー・レオンが晩夏より撮影開始予定の新作『一代宗師』(原題)に向けてトレーニング中、左前腕を骨折するアクシデントに遭ったことがわかった。事故が起きたのは13日。トニーがカンヌ映画祭最優秀男優賞に輝いた『花様年華』をはじめ、ほとんどの作品に彼を起用しているウォン・カーウァイ監督の最新作でもある『一代宗師』はブルース・リーの師であり、詠春拳の大家である葉問(イップ・マン)の物語。トニーは兼ねてより詠春拳の訓練をしていたが、この日は5人のトレーナーを相手に練習中、1人がトニーに蹴りを入れ、左腕で防御した際に当たりどころが悪かったようだ。病院に運ばれ、検査の結果、骨折が判明した。数週間の安静を要するが、トニーのパブリシストは「蹴りの練習ならば、その間も出来ます」とアソシエイト・プレスの取材に応えている。撮影は9月開始を予定していたが、トニーの回復の様子を見て、少し遅れる可能性もあるという。(text:Yuki Tominaga)4月19日、妻のカリーナ・ラウと一緒に香港電影金像奨に出席した際のトニー。© AFLO
2009年07月15日