ユアン・マクレガーが先週、ユニセフ親善大使としてイラク北部を訪問した。ユアンはデバガ・キャンプで、イラク北部のモスル近郊での残虐な暴力から逃れてきた家族と面会し、周辺地域に避難してきたイラク人家族やシリア難民とも一緒に過ごした。シリアとの紛争に巻き込まれた何万人もの子どもたちが殺され、負傷するなど過酷な状況に置かれている現実について、ユアンは「紛争によって、子どもたちは家族から引き離され、ひとりぼっちで危機にさらされています。こんな事態が起きてはなりません。イランで私が出会った子どもたちの多くは故郷から逃げ出すことを余儀なくされ、危険な旅を続けながら、想像を絶する恐怖にさらされています」と声明を発表した。ユアンは「私が会ったミルナという名の少女は、家族と一緒に未完成のショッピングモール敷地内で1年以上寝泊まりしていると話してくれました。地域の人々が服や食糧などを寄付し、援助してくれているそうです。こうした人道的行為はあらゆる場所で行われるべきです。友人や隣人たち、そして政府に難民を温かく迎え入れるようと働きかけるかは、私たち次第なのです」と語った。(text:Yuki Tominaga)
2016年08月04日『ブラック・スワン』で「アカデミー賞」を獲得したナタリー・ポートマンが製作・主演を務め、ユアン・マクレガーと豪華競演を果たす『JANE GOT A GUN』(原題)が、『ジェーン』として10月22日(土)より公開されることが決定。スタイリッシュなポスタービジュアルも到着した。西部の荒野で夫と娘と静かに暮らしていたジェーン(ナタリー・ポートマン)。だがある日、銃弾を受けた夫・ハム(ノア・エメリッヒ)が瀕死の状態で家に戻ってくる。傷を負わせた男は、悪名高き一家の首領ジョン・ビショップ(ユアン・マクレガー)。ビショップの恐ろしさを知るジェーンは、夫と娘を守るため、わらにもすがる想いで、南北戦争の英雄でかつての恋人ダン(ジョエル・エドガートン)に助けを求める。そして、彼女自身も守るべき愛のため、銃を取る――。南北戦争直後のニューメキシコ周辺を舞台に、現在と過去が交差しながら息もつかせぬ展開を見せる本作は、大切なものを守るために戦いを決意した女性の、儚くも美しい愛の物語。『マイティ・ソー』シリーズでも活躍していたナタリーが製作を務め、トム・ハーディとジョエル・エドガートン共演『ウォーリアー』のギャヴィン・オコナーが、紆余曲折があった本作のメガホンを取る。今回到着したビジュアルは、右手に銃を携え遠く見据えながら凛とたたずむジェーンと、髭をたくわえ、「一度、目を付けた獲物は逃さない」とばかりの表情で睨みを利かすジョン・ビショップと、対照的な2人の姿を映しだしたもの。ジェーンがなぜ銃を手に取り、引き金に手をかけることとなったのか、今後の続報に期待したい。『ジェーン』は10月22日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年04月22日ユアン・マクレガーがピューリッツァー賞受賞の小説の映画化で監督デビューすることになった。主演も兼ねるという。ユアンが監督するのはフィリップ・ロス原作の小説「American Pastoral」(原題)の映画化で、ベトナム戦争時代の物語。順風満帆な生活を送ってきたビジネスマンの主人公が、愛娘が反体制活動に参加しテロ行動を起こしたことによって、人生が大きく変わってしまう。当初は『ソルト』のフィリップ・ノイス監督がメガホンをとる予定だったが、降板が決まり、すでに主演に決定していたユアンが監督挑戦へ意欲を見せた。ユアンは「何年も前から監督をやりたいと思い続け、語るべき物語が見つかるまで待っていました。この脚本はまさにそのストーリーがあったのです」と18日(現地時間)にコメントを発表した。主人公の妻をジェニファー・コネリー、娘をダコタ・ファニングが演じる。監督・主演を兼ねる大役への挑戦を「楽しみにしています」と語るユアン。撮影はペンシルヴェニア州ピッツバーグで来月から開始を予定している。(text:Yuki Tominaga)
2015年02月20日ユアン・マクレガーが、『American Pastoral(原題)』で監督デビューを果たすことになった。主演も兼任する。ほかに、ジェニファー・コネリー、ダコタ・ファニングの出演が決まっている。その他の情報原作は、フィリップ・ロスによるピューリッツァー賞を受賞した小説。主人公は高校時代に大活躍したスポーツ選手。美人の女性と結婚し、父のビジネスも引き継いで、順調な生活を送っていたが、べトナム戦争時に娘が政治テロの行動に出て、彼の人生は大きく変わる。撮影は、今年9月、ピッツバーグでスタートする予定。マクレガーの最新作は、現在公開中の『チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密』。この後は、今年9月北米公開予定のウエスタン『Jane Got a Gun(原題)』、ドン・チードルが監督、主演する『Miles Ahead(原題)』、スリラー映画『Our Kind of Traitor(原題)』などが控えている。文:猿渡由紀
2015年02月19日ナオミ・ワッツ、ユアン・マクレガー主演で家族の絆を描いた映画『インポッシブル』が2013年、日本公開されることが決定した。本作は、2004年末、3人の息子を連れてタイへバカンスに出かけた夫婦(ワッツ、マクレガー)が、クリスマスの翌日に大災害に見舞われ、離れ離れになりながらも再会を信じて生き抜く姿を描いた物語。初の長編作『永遠のこどもたち』で一躍脚光を浴びたスペインの新鋭、J・A・バヨナが監督を務める。日本公開を前に本国スペインで公開され、5週連続で興行収入1位を記録、その後フランスやタイなど世界各国でも大ヒットをとばした本作。10月に行われた第25回東京国際映画祭ではWORLD CINEMA部門に特別招待され、全2回の上映はいずれも満席に。上映後はFacebookやTwitterで「ほぼ全編泣きっぱなし」「ラストまで微動だにできなかった」「ナオミ・ワッツがとにかく凄い」など、多くの感動の声が寄せられた。さらには、アカデミー賞の前哨戦となるゴールデン・グローブ賞では、ジェシカ・チャスティン(『ゼロ・ダーク・サーティ』)、マリオン・コティヤール(『君と歩く世界』)らと並んでワッツが主演女優賞(ドラマ部門)に初のノミネート。夫役のマクレガーは本作ではノミネートされていないものの、『砂漠でサーモン・フィッシング』(コメディー/ミュージカル部門)で主演男優賞に候補入りを果たしている。賞レースでも注目を集めるふたりの演じる家族が、一体どんな感動をもたらしてくれるのか気になるところだ。本作は、2013年全国で公開される。『インポッシブル』2013年全国公開
2012年12月21日「“普通”じゃなくて、素晴らしい!」――これが、ユアン・マクレガーが今回挑戦した作品に対する彼の感想だ。サラリとシンプルだが、それだけに説得力がある言葉。そして、ユアンがその賛辞を送った映画『砂漠でサーモン・フィッシング』で彼が演じた役柄でも、『スター・ウォーズ』シリーズでのオビ=ワン・ケノービ役でも、巨匠ロマン・ポランスキー監督作『ゴーストライター』で演じたゴーストライター役でも、そこに佇む彼の姿は常に“普通じゃなくて、素晴らしい”。超大作からミニシアターまで縦横無尽に映画を渡り歩く俳優ユアン・マクレガーは、何を感じ、その俳優人生の一つの拠点として『砂漠でサーモン・フィッシング』へと立ち寄ったのだろうか?映画のオファーを受ける際には、彼なりの「脚本に惹かれなかったら監督が誰だろうと共演者が誰だろうと、自分自身がいい仕事なんてできない」という哲学が全てに優先すると語るユアン。もちろん、本作でも「まず脚本に惹かれたんだ」と明かす。本作で彼が演じるのは、シェイフという大富豪の発案で砂漠の国・イエメンに鮭を泳がせるという、とんでもないプロジェクトの顧問を任された冴えない水産学者・ジョーンズ。そんな冴えない男を、ユアンはこう分析する。「彼はとても成功している水産学者だ。でも、彼はとても幸せじゃないんだ。結婚生活が明らかにうまくいっていない(笑)。お互い仕事優先で一緒にいる時間もなし、人生にも満足してない。それで、小さい世界で生きてて、彼にとっては大事でも、一般的には興味を持たれない仕事、彼は多くの時間をレポート作成に費やしているんだ、魚が食べるトビケラのね(笑)。でも、この“砂漠でサーモン・フィッシング”プロジェクトが立ち上がって、彼の世界を広げていくことになるんだ。最初はバカげてるし、ありえないと思っている。でも、少しずつ引き込まれていくんだ」。“脚本第一”主義を豪語するユアンだが、そんな一方で「エミリー・ブラントが共演だったんだ!彼女とはずっと働きたかったから嬉しかった…それもあるんだ(笑)」と本作出演へのもう一つのポイントを明かす。劇中でエミリーは、厄介なプロジェクトをジョーンズに持ちかけた張本人でもあり、そして彼とロマンスを繰り広げるヒロイン・ハリエットを演じている。そんな熱望していたというエミリーとの初共演について話を聞くと、ユアンは楽しそうにこうふり返る。「そう、繋がりというか、なんでもやっていいと思える相性だったんだ。恥ずかしくなくやってみれる。だから、やってみてどうなるか試せるんだ。それは本当に楽しかった。別に議論したりしない、僕らはそういうタイプの俳優じゃないんだけど、テイクの前は試してみるんだ、うまくいったり、いかなかったり。だいたい笑っちゃてカットされたけどね(笑)」。そんな2人が演じたロマンスのゆくえも気になるところだが、彼の生涯の恋人と言えるのが“釣り”だ。ユアン自身は「子供のときはやってたけど、いまは魚を釣りたいという欲求はないんだ」と語るが…。「鮭釣りは結構複雑なんだよ。明確なキャスト(竿を投げる)の方法があるんだ。その糸が自分の後ろにしなって、前にいって水の表面に落ちる。糸のさきにはハエがいる。虫にみえるような。魚に虫が水面に着地したと思わせるんだ。ハエを食べに来させる。だから技術がいるんだ、魚のこと、魚がどこにいるか。フライ・フィッシングをちゃんとやるのは風が吹くとまた難しいんだ。糸を空中で保たないといけないから――」とその極意を淡々と語るが、結局は「一匹も釣れなかったけどね(笑)」と悔しそうに笑顔で明かすその表情はもはやハマっているのでは?と思えるほど。一見してクールだが、内なる情熱を燃やす。そんなイギリス紳士独特の魅力が、今回演じたジョーンズの、そしてユアンの魅力と重なる。“砂漠でサーモン・フィッシング”というとんでもないプロジェクトを押しつけられながらも、可能性を信じて突き進んでいく…というジェームズを演じたユアンは、本作のラストについて、こんな言葉で語ってくれた。「いままでは夢がなかった。でも、シェイフに学ぶんだ、信じることを。完全に新しい可能性を見つけるんだ。女性が現れ、シェイフが現れ、プロジェクトが現れる。彼はつまらない仕事を辞めて、そして奇跡を信じる。最初ばかばかしい不可能なことも可能かもと思い始めるんだ」。エミリーとの共演、そして“ありえない”ことへと挑戦する心、そしてそれを信じ続けること。『砂漠でサーモン・フィッシング』で得たものを抱えて、次はどんな作品へと歩きだすのだろう。(Photo:Kaori Suzuki)■関連作品:砂漠でサーモン・フィッシング 2012年12月8日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2011 Yemen Distributions Ltd., BBC and The British Film Institute.All Rights Reserved.
2012年12月08日英国でベストセラーを記録した小説を、ユアン・マクレガー主演で映画化した『砂漠でサーモン・フィッシング』が12月8日(土)から日本公開される前にマクレガーが本作について語るインタビュー映像が公開された。ユアン・マクレガー インタビュー映像本作は、ポール・トーディの小説『イエメンで鮭釣りを』(邦訳:白水社刊)を映画化したヒューマンドラマ。真面目でサエない水産学者アルフレッド・ジョーンズ(マクレガー)が、イエメンの大富豪から「砂漠で鮭釣りがしたい」という奇想天外な依頼を受け、政治家や様々な人々の思惑に翻弄されながら、前代未聞のプロジェクトに挑む姿を描いている。『トレインスポッティング』ではジャンキーの青年を、『スター・ウォーズ』サーガでは若きパダワン、オビ=ワン・ケノービを演じたマクレガーも現在41歳。精悍なルックスが魅力のスター俳優だが、英国の名門ギルドホール音楽演劇学校で学んだ正統派で、舞台の演技が高く評価され権威あるローレンス・オリヴィエ賞の候補になるなど、近年は実力派俳優としての評価を高めつつある。本作について「驚くような脚本だった」と振り返るマクレガーは、メガホンをとったラッセ・ハルストレム監督について「経験豊かな監督だから撮影にも無駄がない。無駄なシーンの撮影がないんだ。彼は自分がどうしたいか明確にわかっている」と言い、「監督のつくる現場の空気がとても気持ちいい。みんなにとっていい現場だ。そういうのは本編に出ると思う」と語る。劇中の登場人物たちは、同じチームでありながら“砂漠で釣りをする”という無謀な計画に対してそれぞれの思惑をもって接しており、そこで起こる衝突や駆け引きが作品の魅力のひとつになっているが、マクレガーはハルストレム監督が率いる完璧なチームの下で、じっくりと演技に取り組めたようだ。『砂漠でサーモン・フィッシング』12月8日(土)丸の内ピカデリー他 全国ロードショー
2012年11月30日英国でベストセラーを記録した小説を、ユアン・マクレガー主演、『ギルバート・グレイプ』のラッセ・ハルストレム監督で映画化した『砂漠でサーモン・フィッシング』が12月8日(土)から日本公開される。タイトルの通り、“砂漠で鮭釣りをする”という奇想天外な計画を描いた作品だ。その他の写真本作は、ポール・トーディの小説『イエメンで鮭釣りを』(邦訳:白水社刊)を映画化したヒューマンドラマ。真面目でサエない水産学者アルフレッド・ジョーンズ(マクレガー)が、イエメンの大富豪から「砂漠で鮭釣りがしたい」という奇想天外な依頼を受け、政治家や様々な人々の思惑に翻弄されながら、前代未聞のプロジェクトに挑む姿を描いている。本作はフィクションだがここ数年、観客が思わず“不可能”と思ってしまうような状況に立ち向かう人々の姿を描いた映画が多く公開され、好評を集めている。2010年製作の『英国王のスピーチ』は内向的で吃音に悩むジョージ6世が、妻や言語療法士の協力を受けて完璧な演説を行うまでを実話を基に描き、第83回アカデミー賞に輝いた。現在公開中の『アルゴ』は、長年、米国政府が機密事項にしてきた事実を基にした映画で、架空のSF映画をデッチあげることによって人質を救出するという“ありえない作戦”を描いて高い評価を得た。もちろん、実現や克服がラクな問題を描いていては良い映画にはならない。しかし、難題の解決方法が現実的でなければ、観客を魅了することができないだろう。本作は、水産学者を主人公にし、難題に挑む過程を整理して提示することで説得力のあるドラマを描き出した。ちなみに脚本を手がけたのはスラム街に育った子がクイズ番組で百万長者になるという“ありえない”物語を描いた『スラムドッグ$ミリオネア』脚本家サイモン・ビューフォイ。彼は原作小説について「いままで読んだことのない不思議な構造の小説だった。脚本化は難しかったが本当に楽しかった」と言い、ハルストレム監督は「長い映画人生の中で最高の脚本だ。まるで寓話のようで、奇想天外な要素もありながら、実生活に根付いた感情や人間関係もある」と語る。砂漠で魚釣りをするためには、どんな困難があり、どれだけの予算がかかり、どのような手順が必要なのか? 映画『砂漠でサーモン・フィッシング』ではその答えがすべて描かれているという。『砂漠でサーモン・フィッシング』12月8日(土)丸の内ピカデリー他 全国ロードショー
2012年11月22日ユアン・マクレガーが、新作ブラック・コメディー作品『August:Osage County』(原題)の豪華キャスト陣に加わった。ピュリッツァー賞とトニー賞最優秀作品賞を受賞したトレイシー・レッツの同名戯曲の映画化となる同作は、メリル・ストリープ扮する精神的に不安定な女家長バイオレット・ウェストンとその家族の関係を描いた作品で、母との関係がうまくいかない娘・バーバラをジュリア・ロバーツが演じることが決定している。ユアンはバーバラの夫、ビル・フォーダムを演じるという。『カンパニー・メン』のジョン・ウェルズがメガホンを取り、ジョージ・クルーニーとグラント・ヘスロヴがプロデューサーを務める同作には、ジュリエット・ルイス、アビゲイル・ブレスリン、ダーモット・マローニーらも出演予定のほか、現在ベネディクト・カンバーバッチが出演交渉中と囁かれている。ユアンは、同作のほかにも新作アクション作品『エージェント・マロリー』が今月28日(金)に日本公開を控えているほか、童話「ジャックと豆の木」を映画化したアクション・ファンタジー『Jack the Giant Killer』(原題)でニコラス・ホルトと共演するなど今後も新作が目白押しだ。■関連作品:エージェント・マロリー 2012年9月28日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて公開© 2011 Five Continents Imports, LLC. All rights reserved
2012年09月14日主演にユアン・マクレガーを迎え、『スラムドッグ$ミリオネア』でアカデミー賞脚色賞を受賞したサイモン・ビューフォイと『ギルバート・グレイプ』などヒューマンドラマの名手ラッセ・ハルストレム監督がタッグを組んだ笑いと涙の感動作『砂漠でサーモン・フィッシング』の予告編がシネマカフェに到着した。砂漠の国・イエメンで「鮭釣りがしたい」。そんな大富豪の思いつきで生まれた、バカげた仕事を依頼された水産学者・ジョーンズ博士。「不可能」と一蹴するが、英国外務省も中東との緊張緩和のために支援を決定。首相まで巻き込み、荒唐無稽な企画は立派な国家プロジェクトに急展開していく──。昨年公開された『人生はビギナーズ』での好演や『スター・ウォーズ』シリーズのオビ=ワン・ケノービ役で知られるユアン・マクレガーだが、今回彼が演じるのは釣りしか人生の楽しみがない水産学者・ジョーンズ。今回届いた映像では、エミリー・ブラント(『LOOPER/ルーパー』)扮する仕事一筋の投資コンサルタント・ハリエットから“砂漠に鮭を泳がせる”という壮大かつバカげたプロジェクトを聞かされれば、「不可能です!」と即答。さらに「バカげてる!」、「砂漠でサーモンなんて…」とことあるごとに愚痴るちょっと堅物な男。しかしその後の映像では、これまで黙々と退屈な日々を過ごしてきた彼も、この一見バカげたプロジェクトに秘められた大富豪の願いに心を動かされ、もう一度人生の輝きを取り戻していくさまが活き活きと映し出されている。さらに、冴えないジョーンズと仕事はデキるが恋に奥手なハリエットとの関係にも注目したいところ。大人になるほどに忘れてしまいがちな、夢を信じる力。そんなマトモな大人ならとっくに諦めてしまいそうな、ムチャな夢を真剣に追いかける彼らの姿に心打たれる人も多いはず。まずはこちらの映像から、このプロジェクトの一端を覗いてみては?『砂漠でサーモン・フィッシング』は12月8日(土)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。※こちらの予告編はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:砂漠でサーモン・フィッシング 2012年12月8日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2011 Yemen Distributions Ltd., BBC and The British Film Institute.All Rights Reserved.
2012年09月12日来月16日(現地時間)から開催される第65回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門審査員に、ユアン・マクレガーや『ファミリー・ツリー』のアレクサンダー・ペイン監督らが選ばれたことが25日(現地時間)に発表された。審査員長を務めるのは7月21日(土)公開の『ローマ法王の休日』のナンニ・モレッティ監督。ほかに『アンノウン』のダイアン・クルーガー、『ココ・アヴァン・シャネル』のエマニュエル・ドゥヴォス、イギリスのアンドレア・アーノルド監督、ファッション・デザイナーのジャン・ポール・ゴルチエ、『扉をたたく人』などに出演しているパレスチナ人女優のヒアム・アッバスやハイチの映画監督、ラウル・ペックら総勢9人。オープニング上映作でもあるウェス・アンダーソン監督、ブルース・ウィリス主演の『Moonrise Kingdom』(原題)、アッバス・キアロスタミ監督が日本で撮影し、加瀬亮やでんでんが出演する『Like Someone in Love』(原題)、ウォルター・サレス監督がジャック・ケルアックの名作「路上」を映画化した『On The Road』(原題)、デヴィッド・クローネンバーグ監督の『Cosmopolis』(原題)やミヒャエル・ハネケ監督の『Amour』(原題)、ケン・ローチ監督の『The Angel’s Share』(原題)、レオス・カラックス監督の『Holy Motors』(原題)、ホン・サンス監督、イザベル・ユペール主演の『In Another Country』(原題)など22作品の審査にあたる。『少年と自転車』のジャン=ピエール・ダルデンヌ監督がシネフォンダシヨンと短編映画部門、ティム・ロスは「ある視点」部門の審査員長を務める。映画祭は5月16日から27日まで開催、クロージング上映作は今月4日(水)に亡くなったクロード・ミレール監督の遺作でオドレイ・トトゥ主演の『Therese Desqueyroux』(原題)。去年の映画祭では『アーティスト』がプレミア上映され、そこから同作の快進撃が始まった。今年はどんな傑作が登場するだろうか?第65カンヌ国際映画祭(公式サイト)(text:Yuki Tominaga)© Photoshot/AFLO■関連作品:第65回カンヌ国際映画祭 [映画祭]■関連記事:ミス・ユニバース優勝の森理世が故郷・静岡とカンヌの結びつきを猛アピール!三池崇史、2年連続でカンヌに殴りこみ!『愛と誠』、カンヌ国際映画祭で上映決定
2012年04月27日サンダンス映画祭で話題を呼んだユアン・マクレガー主演の『パーフェクト・センス』の公開が来年1月7日(土)に決定。近年、役柄の大小に関わらず年に複数本の出演作が公開され、多彩な活躍を見せるユアンだが、本作では壊れゆく世界の中で愛を求める男を演じている。『007/カジノ・ロワイヤル』のエヴァ・グリーンとの共演となった本作。人間の五感を徐々に奪い去っていくという原因不明の奇病が蔓延し、人類は存亡の危機に陥っていく。そんな極限状態のさなか、シェフのマイケル(ユアン)と科学者のスーザン(エヴァ)は巡り会い、奇病に侵されたその瞬間に恋に落ちる。ひとつ、またひとつと感覚を失い、世界が終わりに近づいていく中で2人は何を求め、感じるのか?今回、解禁となったポスターでも、世界が終末を迎えようとする中で寄り添い合う2人の表情は、憂いと共に互いへの愛を感じさせる。2人の間に見える一筋の光は、この愛がもたらした儚い希望か――?『トレインスポッティング』以来、日本でも多くのファンを抱えるユアンは今年の春、“不惑”の40歳を迎えた。近年、ロンドンやブロードウェイでの舞台と並行して毎年、複数本の映画に出演。日本でも昨年から『ブローン・アパート』、『ヤギと男と男と壁と』、『アメリア永遠の翼』、『ナニー・マクフィーと空飛ぶ子ブタ』、『ゴーストライター』と作品や役柄の大小を問わず全くタイプの違う役どころを演じ、円熟味を感じさせる。『パーフェクト・センス』に続いて、さらに来年の2月にはクリストファー・プラマー、メラニー・ロランとの共演作となる『人生はビギナーズ』が日本で公開を迎える。極限の世界での希望の光としての愛を体現した『パーフェクト・センス』とはまたタイプの異なる本作だが、ガンを患った父親から突然、ゲイであることをカミングアウトされる38歳のサエない独身男・オリヴァーを演じているユアン。残りの人生を謳歌する父の姿に触発され、誰かと共に人生を歩んでいくことの大切さに気づき、38歳にしてようやくオリヴァーは人生の一歩を踏み出していく。全く毛色は違う2作品で、人生において誰かを愛することの大切さ、愛がもたらすかけがえのない希望を伝えるユアン。あなたはどっちのユアンがタイプ?『パーフェクト・センス』は2012年1月7日(土)より新宿武蔵野館ほか全国にて、『人生はビギナーズ』は2月4日(土)より新宿バルト9、TOHOシネマズ シャンテほかにて公開。■関連作品:パーフェクト・センス 2012年1月7日より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開© Sigma Films Limited/Zentropa Entertainments5 ApS/Subotica Ltd/BBC 2010人生はビギナーズ 2012年2月4日より新宿バルト9、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2010 Beginners Movie, LLC. All Rights Reserved.
2011年10月07日ミシェル・ウィリアムズとユアン・マクレガーが共演するサスペンス・ムービー『ブローン・アパート』の日本での公開が正式に決定。ミシェルは恋人との情事の最中に夫と息子をテロでなくし、罪悪感と喪失感に苛まれる女性役を、ユアンはその情事の相手の新聞記者を演じており、このテロにまつわる陰謀、驚愕の真実が少しずつあぶり出されていく。10代の頃からキャリアを積み、2005年の『ブローク・バック・マウンテン』では故ヒース・レジャーと夫婦役を演じ、アカデミー賞助演女優賞にノミネート、近年では『脳内ニューヨーク』、『シャッター アイランド』などの話題作に出演しているミシェル。今回演じるのは名前が明かされない主人公“若い母親”。物語の舞台はロンドン。幼い息子と警察官の夫をサッカー観戦に送り出し、恋人との情事を楽しむ“若い母親”の目に、TVが映し出すスタジアムで起きた自爆テロの惨劇の映像が飛び込んでくる。夫と息子を失い、罪悪感と喪失感で心を引き裂かれるが、彼女の情事の相手で新聞記者であるジャスパーは、この事件に関して警察がひた隠しにしている驚くべき真実を彼女に知らせる――。原作は、オサマ・ビン=ラディンへの手紙という斬新な語り口で世界的なベストセラーとなった「息子を奪ったあなたへ 」(クリス・クリーヴ著/ハヤカワepi文庫)。故ヒース・レジャーとの間にもうけた娘の母親でもあるミシェルだが、私生活で母親になったばかりの時期に本作の製作に携わることになった。母親になって全ての見方が変わったという彼女にとって、欲望と母性の両方を抱える若い母親役は「ずっとやりたいと思っていた役」だったという。「砂嵐に巻き込まれているような気持ちだった。悲しくて前が見えないの」とこの役を演じての心境を明かす。そして映画については「ひとりの母親が、自責の念に苛まされながらも次第に解放され、愛を感じていく感動的な物語」と描写。「どんな女性でもこの若い母親に共感できると思います」と語る。女性監督のシャロン・マグアイア監督もまた、ミシェルと同じ時期に母親になった。ミシェル演じる“若い母親”について「良き母親であると同時に、欲望を抑え切れない罪深い女です」と説明し、「この作品の登場人物は、みな罪深い。そこが気に入っているところです」と語る。そして、もうひとりの重要人物、“若い母親”の恋人であり、新聞記者としてテロ事件の真実を追うジャスパーを演じるユアン。監督は、ユアンを思い浮かべながら「不完全な人間だけど憎めない。そしてセクシーな男として」このキャラクターを描いたそう。まもなく公開の『アメリア 永遠の翼』では実在のパイロット、さらに東京国際映画祭で上映されたロマン・ポランスキー監督作『ゴースト・ライター』では政治的な陰謀に巻き込まれるライター役と、多彩な役柄を演じ続けるユアン。本作では“若い母親”、そしてテロ事件との遭遇をきっかけに、ジャスパーが変化していくところも見どころとなっている。ユアンはミシェルが演じた“若い母親”という役柄を「いままで読んだ脚本の中で一番素晴らしい女主人公」と語り「ミシェルが演じると圧倒された。彼女は難しい役を完璧に演じたよ!」とその演技を絶賛している。ちなみにミシェル自身はアメリカ出身だが、撮影1か月前にロンドン入りし、この“若い母親”が育ったロンドンの下町、イーストエンドのなまりを体得した。自責の念に駆られる“罪深き”主人公をミシェルがどのように演じているのか?ユアンとの絡みも注目の『ブローン・アパート』。1月29日(土)より銀座シネパトスほか全国にて順次公開。■関連作品:ブローン・アパート 2011年1月29日よりシネパトス銀座ほか全国にて順次公開© 2008 CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION/INCENDIARY LTD. ALL RIGHTS RESERVED
2010年11月22日