日本、ソ連、ドイツと3つの軍服を着て戦ったふたりの青年の絆を描く『マイウェイ12,000キロの真実』。オダギリジョー、チャン・ドンゴンという日韓スターの共演で大作を完成させたカン・ジェギュ監督に、過酷な撮影の裏側について聞いた。その他の写真韓国映画史上最高額となる製作費25億円が投入され、要した期間は240日。ノルマンディー上陸作戦をはじめリアルな痛みととてつもない迫力を感じさせるアクションは、俳優陣が音を上げそうになるほどのハードな撮影によって生まれたものだ。「オダギリさんが“ここはスタントマンがやってくれるんですよね?”と不安な顔で聞いてきたアクションも、私は最初から当然のように本人にやってもらうつもりでした。オダギリさんを安心させるために前作の『ブラザーフッド』にも出演しているチャン・ドンゴンさんのシーンを先に撮ってみせて、安全には十分に気をつけているから私を信じてついてきてほしいと説得したんです。でも今回の撮影の方がはるかに危険でスケールが大きかった。戦車に轢かれるシーンや、大量の火薬を使う爆破シーンがかなりあったので、実際のケガ人は『ブラザーフッド』の3倍くらいになってしまいましたね」監督自身はこの撮影を通し、「人間にとって戦争とは何か?ということについて、より深く考えるようになった」という。「極限状態に追い込まれて生と死に直面すると、それまでの哲学や理論、知識や体面がすべてなくなって心が開かれた状態になると思うんです。私が描きたかったのは、敵対心を持っていた日韓の若者がどのように変わり、お互いを許していったのかということ。そしてマラソン選手として走ることをあきらめなかった主人公のように、生きのびるためには夢が必要だということも描きたいと思いました」海を越えて多くの観客に韓国映画の底力を感じさせた『シュリ』の公開から10年以上が経つ。日本はいま空前の韓流ブームにわいているが、「K-POPにくらべると、韓国映画はそこまで活性化されていないように感じる」と複雑な心境を明かす。「韓国でも日本の映画に触れる機会は、それほど多くはありません。映画は相手の国に対して興味を持ち、理解するために大きな役割を果たすことができる。これからは映画の分野でも日韓の活発な交流が行われてほしいですね。そして『マイウェイ』がお互いについて考えるきっかけになることを願っています」『マイウェイ 12,000キロの真実』1月14日(土)全国公開※取材・文:細谷美香(C)2011 CJ E&M CORPORATION & SK PLANET, ALL RIGHTS RESERVED
2012年01月13日3rdアルバム『ボーン・ディス・ウェイ』が、日本だけで85万枚を突破と快進撃を続けるレディー・ガガ。そんな彼女の最新シングル『マリー・ザ・ナイト』のプロモーションビデオが完成した。レディー・ガガの情報を見る13分51秒とガガ史上で『テレフォン』を抜いて最長作品となった本PVは、なんとレディー・ガガ初の“単独“監督作品。そもそも『マリー・ザ・ナイト』は、ガガの故郷ニューヨークについて歌った曲だが、ビデオの撮影もニューヨークはスタテン島で行われた。今でこそ大成功を収めているガガだが、このビデオではアーティスト活動初期の成功への願望、挫折、力強いダンス、そして再度成功へ向けての旅立ちなどの内容が、80’sへのオマージュたっぷりの世界観で展開されている。このビデオはYouTube公開わずか4日で、1000万ビューを超える大ヒットを記録している。また、USにて放送された『A Very Gaga Thanksgiving』という特別番組からライブ音源をまとめた4曲入りデジタルシングル 『A Very Gaga Holiday』も絶賛配信中。こちらもiTunesほかで1位を連発中だ。
2011年12月06日『シュリ』『ブラザーフッド』で知られるカン・ジェギュ監督の7年ぶりの新作『マイウェイ 12,000キロの真実』で、人気K-POPグループKARAのニコルが映画に初出演していることが発表され、写真やコメント映像が解禁された。『マイウェイ…』ニコル メイキング&コメント映像今回ニコルが抜擢されたのは、記者会見場のスタッフ役。オダギリジョー演じる日本人のマラソン選手が会見でオリンピック予選に向けての抱負を語る中、チャン・ドンゴン扮するライバルの朝鮮人選手が突然姿を現すという緊迫したシーンでの登場だ。カン・ジェギュ監督とは、昨年サッカーのワールドカップを一緒に観戦して以来親交があったというニコル。食事をしている時の「ニコルも(本作に)出てみる?」という冗談がきっかけで今回の出演が決まったそうだ。映画出演は初めてというニコルは「とても緊張した」そうだが、「いつ振り返らなきゃいけないかとか、手の挙げ方、セリフのタイミングなど、共演したキム・イングォンさんがとても親切に教えてくれた」と、明るい現場のおかげで居心地良く挑めたという。一方監督は、「男ばかりの現場だったから、ニコルがいてくれた間は凄く爽やかだった」と現場を振り返る。過酷な撮影が多い作品だからこそ、ニコルの存在は一服の清涼剤となったようだ。また彼女の演技に対しても、「映画に出演するのは初めてだそうで、セリフやちょっとした仕草にもいろいろ考えてくれた」と賛辞を送っている。KARAの時とは違い、ほとんどメイクをせずに挑んだ撮影。解禁された映像では、笑顔を見せながらも真剣に監督との打ち合わせに取り組む様子や、ドンゴンの親友役を務めたイングォンとの撮影など、普段とは違うニコルの姿が楽しめる。「台本を読んで感動しました。期待していてください!」と意気込みを見せるニコルの映画初演技に注目してほしい。『マイウェイ 12,000キロの真実』2012年1月14日(土)全国公開
2011年12月05日