2016年5月、冷凍食品を扱うニチレイフーズが、アメリカで製造された製品の一部がリステリア菌に汚染されている恐れがあるとして、商品を自主回収するというニュースがありました。日本では冷凍食品にリステリア菌に対する規制基準はありませんが、 安全を考慮して回収に踏み切ったということです。この聞き慣れない『リステリア菌』 ですが、感染してしまった場合、人体へどのような影響があるのでしょうか。食中毒になったときの影響や、予防法についてまとめました。●リステリア菌とはリステリア菌とは、動物の腸内や河川、土壌などに広く分布し、食品を介して人に感染する食中毒菌です。加熱により死滅しますが、4度以下の低温や塩分濃度の高い食品でも増殖することができる というのが他の細菌とは違うところ。そのため、チーズやハムなど、長期間冷蔵庫で保存が可能で加熱せずに食べられる食品が原因で食中毒が発生することがあります。●リステリア菌感染の影響食品によりリステリア菌の食中毒が発生することは非常にまれで、仮に発症しても軽症で済むことが多いようです。ただし、中には敗血症や髄膜炎を引き起こすこともあり、妊娠している人や高齢者、免疫力が落ちている人 などが感染すると重篤化しやすく、死に至ることもあるため注意が必要でしょう。特に妊婦が感染すると、リステリア菌が胎児にも感染し、流産したり生まれてきた赤ちゃんに影響が出たりすることがあります。●家庭でできるリステリア菌対策生野菜や果物などは、食べる前によく洗うようにしましょう。お肉など加熱が必要な食品も、中までしっかりと火を通す ようにすると安心です。また、殺菌されていない生乳を使った食品は要注意で、特に妊娠中はチーズなどの加工食品を食べる際には十分に加熱するようにしてください。----------必要以上に恐れることはありませんが、人によっては注意が必要なリステリア菌。とはいえ、心配しすぎてなにも食べられなくなり、食事を楽しめなくなってしまうのは好ましくありません。正しい情報を身につけ、健康な食生活を送りたいものですね。【参考リンク】・リステリアによる食中毒 | 厚生労働省()●文章/パピマミ編集部
2016年05月21日■ウェストハイランド・ホワイトテリアの歴史真っ白な毛色と、「ウェスティ」の愛称で親しまれているウェストハイランド・ホワイトテリアは、英国スコットランド原産の犬種です。ウェスティは、スコットランドでキツネやアナグマなどの害獣を駆除するために飼育されていたテリア種を起源としています。元来、テリア種のなかで最も古い犬種のひとつであるケアーン・テリアと同種とされていますが、スコットランドのウェストハイランド地方では、ケアーン・テリアに時折生まれる白い犬を虚弱で臆病であるとして忌む風習があり、それ故、19世紀までウェスティは淘汰(とうた)されていました。1907年、イギリスのドッグショーに短い足のホワイト・テリアが出品され、注目を集めます。この犬は、白色のケアーン・テリアに興味を抱いたスコットランドのポルタロッチ地方に住むブリーダーが60年にわたり改良したもので、彼の居住地からポルタロッチ・テリアと呼ばれることになります。1908年にローズニーズ・テリアの名で登録され、翌1909年に現在のウェストハイランド・ホワイトテリアへと改名されています。ケアーン・テリアとの交配は1917年に禁止され、以降ウェスティは独立した犬種となります。現在は、テリア種の中でも屈指の人気を誇る愛玩犬となっています。■ウェストハイランド・ホワイトテリアの特徴と性格なんと言っても特徴的なのは、その純白の被毛です。一説によれば、キツネ狩りの際、キツネとの誤射を避けるために、その目につく白い被毛が評価され、固定されたとも言われています。元は猟犬であるため、小型でありながらも筋肉質な体格を持ち、活動的でエネルギッシュな犬種です。小動物を狩るための鋭い歯や丈夫な顎を持ち、ダブルコートでおおわれた豊かな被毛も、外敵から身体を守るのに有効です。毛色は純白のみが認めれています。活発で物おじしない、無邪気な性格です。飼い主にはとても忠実で、愛情深い犬です。気が強く、勇敢に振る舞う一方で、家族に愛されることを強く願う、甘えん坊な本心も持っています。また自尊心が強く、頑固な一面もあります。無理強いされることを嫌うため、しつけは簡単ではありませんが、賢い犬ですので、愛情をもって根気よくしつけをすることで、とても愛らしいペットとなるでしょう。■飼うなら…活動的で運動が大好きですが、毛色を美しく保つためには室内飼いが望ましいでしょう。毎日の散歩や運動などを怠らないように心掛ける必要があります。健康な犬種ですので、健康管理には特に神経質になる必要はありません。過保護に育てると、かえってわがままになることがあります。個体によっては、加減を知らない子どもを苦手に思う犬もいます。強くかむようなことはありませんが、小さなお子さんのいる家庭では注意が必要です。■画像提供元ペットショップ「COO&RIKU」【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月14日■ミニチュアブルテリアの歴史ミニチュアブルテリアは、その名の通りブルテリアを小型化して作られた犬種です。イギリスを原産国とし、ブルテリアと同様、闘犬やネズミ駆除のために作られました。大きさ以外はブルテリアとの違いはありませんが、登録上は異なった犬種となっています。19世紀初頭、スタンダード・サイズのブルテリアを基礎犬とし、さまざまなサイズの犬が誕生しましたが、その中に「トイ」と呼ばれる体重4.5kg以下の小型のサイズが存在しました。しかし極端な小型化が災いし、トイブルテリアは20世紀前半には絶滅寸前にまで追い込まれます。現在のミニチュアブルテリアは、そのわずかな生き残りに、ブルテリアの小柄な個体を繰り返し交配させることで固定化されました。1939年にイギリスで公認され、アメリカでは大きく遅れ1991年に公認されています。アメリカでの公認が遅かったこともあり、これまでは大きく注目を集めるには至っていませんでしたが、人気の犬種であるブルテリアのミニチュア版ということで、現在は日本でも人気が高まっています。■ミニチュアブルテリアの特徴と性格卵形の頭部とくぼんだ小さな目、面長のユニークなルックスの中型犬です。とても筋肉質で、幅広の胸も堂々としています。初期には攻撃的な性格も見られましたが、現在はかなり改善されており、ひょうきんなしぐさで愛嬌(あいきょう)を振りまく楽しい犬種です。賢く、陽気で遊び好き。飼い主にとても忠実ですが、興奮するとほえやすい一面もあります。穴を掘ることが大好きですので、庭を荒らされてしまわないよう管理する必要があります。■飼うなら…おとなしく優しい犬種ですが、元は闘犬であるため、やや闘争的で頑固な一面もあります。愛情を注ぎつつも、きちんとしつけることが、犬にとっても幸せにつながります。活動的で遊び好きですので、十分な運動をさせてあげる必要があります。また、やや皮膚が弱いため、アレルギー性の皮膚炎などの疾患には注意が必要です。■画像提供元ペットショップ「COO&RIKU」【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月29日